JP2000334661A - 砥粒子ブラスト方法及びその装置 - Google Patents

砥粒子ブラスト方法及びその装置

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JP2000334661A
JP2000334661A JP11149232A JP14923299A JP2000334661A JP 2000334661 A JP2000334661 A JP 2000334661A JP 11149232 A JP11149232 A JP 11149232A JP 14923299 A JP14923299 A JP 14923299A JP 2000334661 A JP2000334661 A JP 2000334661A
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abrasive particles
chamber
negative pressure
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Tadao Yamada
忠雄 山田
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TAIYO DENSAN KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 砥粒子の飛散による作業環境の汚染や砥粒子
の無駄な消費を防止し、清掃対象物の差し替えに際して
清掃装置を停止させる必要がなく、その清掃装置の稼働
効率を向上させることができ、砥粒子の循環使用システ
ムが簡素で安価な砥粒子ブラスト方法及びその装置を提
供する。 【解決手段】 清掃対象物20の要部21を負圧上昇気
流Aに臨ませて開口した要部挿入口7に差し替え可能に
挿入し、上記砥粒子Qを当該負圧上昇気流Aに乗せて当
該要部21に投射する。上記負圧上昇気流Aの負圧によ
り、砥粒子Qの要部挿入口7からの漏れ出しを阻止す
る。上記清掃対象物20の要部21に投射され、自重に
より下降した砥粒子Qを繰り返し前記負圧上昇気流Aに
乗せる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、いわゆるサンド
ブラストやショットブラストの技法(以下「砥粒子ブラ
スト方法」という)を用いて清掃対象物を清掃する技術
に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の砥粒子ブラスト方法を具体化し
た装置としては、従来より例えば特開昭48−6209
0号公報に開示されたものが知られている。それは図5
に示すように、清掃部本体101の内部に筒状の研掃室
103aと、絞り流路107と、気流導入室103bと
を備え、上記気流導入室103bに砥粒子を含む高速混
合気流Aの供給口105を、上記研掃室103aにその
排出口106を備え、長尺の清掃対象物120を研掃室
103aから絞り流路107と気流導入室103bへ通
過させて当該清掃対象物120を研掃するように構成さ
れている。
【0003】そして上記従来技術では、分離器108で
分離された砥粒子は圧縮空気113と混合弁112を介
して混合されて再び高速混合気流Aとなって上記供給口
105に供給される。ここで、図5中の符号102a・
102bは清掃対象物120の送りローラを、104a
・104bは清掃対象物120の挿入用出入口を、10
9は砥粒子の回収タンクを、110は集塵機を、111
は高圧ブロアを、それぞれ示す。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術では、砥
粒子が圧縮空気113と混合された高速混合気流Aとな
って気流導入室103bの供給口105に供給されるこ
とから、清掃対象物120が研掃室103a、絞り流路
107、気流導入室103b内を通過する際に、上記挿
入用出入口104a・104bの隙間から砥粒子が漏れ
出て飛散し、作業環境を汚染するのみならず、高価な砥
粒子が無駄に消費されて不経済となる。
【0005】また、清掃対象物120を差し替える際に
は、その都度、この砥粒子ブラスト装置を停止させて砥
粒子が上記挿入用出入口104a・104bから漏れ出
るのを防止する必要がある。このため清掃対象物120
の差し替えに手間取り、その砥粒子ブラスト装置の稼働
効率が著しく低下する。しかも、上記砥粒子は、分離器
108、回収タンク109、圧縮空気113との混合弁
112等を介して循環することから、その砥粒子の循環
使用システムが複雑で高価になる。
【0006】本発明はこのような事情を考慮してなされ
たもので、砥粒子の飛散による作業環境の汚染や砥粒子
の無駄な消費を防止し、清掃対象物の差し替えに際して
清掃装置を停止させる必要がなく、その清掃装置の稼働
効率を向上させることができ、砥粒子の循環使用システ
ムが簡素で安価な砥粒子ブラスト方法及びその装置を提
供することを技術課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
するものとして、以下のように構成される。即ち、請求
項1に記載した発明は、砥粒子Qを気流Aに乗せて清掃
対象物20に投射することによりその表面を清掃する砥
粒子ブラスト方法において、上記清掃対象物20の要部
21を負圧上昇気流Aに臨ませて開口した要部挿入口7
に差し替え可能に挿入して、上記砥粒子Qを当該負圧上
昇気流Aに乗せて当該要部21に投射し、上記負圧上昇
気流Aの負圧により、上記砥粒子Qの要部挿入口7から
の漏れ出しを阻止することを特徴とする砥粒子ブラスト
方法である。なお、清掃対象物20の要部21とは、清
掃箇所を意味する(以下同様)。
【0008】請求項2に記載した発明は、請求項1に記
載した砥粒子ブラスト方法において、前記清掃対象物2
0の要部21に投射され、自重により下降した砥粒子Q
を、繰り返し前記負圧上昇気流Aに乗せることを特徴と
する砥粒子ブラスト方法である。
【0009】請求項3に記載した発明は、砥粒子Qを気
流Aに乗せて清掃対象物20に投射することによりその
表面を清掃するように構成した砥粒子ブラスト装置にお
いて、清掃部本体1内に減圧室11と外気導入室13と
を上下に区画形成し、上記減圧室11内に砥粒子Qの噴
き上げ室12を通気部材15aで区画形成し、上記外気
導入室13内に砥粒子Qの収容室14を通気部材15b
で区画形成し、上記噴き上げ室12と収容室14とを絞
り流路17で連通し、外気導入室13に外気流入口8を
開口するとともに、上記減圧室11に負圧手段10を連
通することにより、上記絞り流路17から噴き上げ室1
2にかけて負圧上昇気流Aを形成するように構成し、上
記負圧上昇気流Aに臨ませて要部挿入口7を開口し、上
記清掃対象物20の要部21をこの要部挿入口7に差し
替え可能に挿入して、上記砥粒子Qを上記負圧上昇気流
Aに乗せて当該要部21に投射するように構成したこと
を特徴とするものである。すなわち、この請求項3に記
載した発明は、請求項1に記載した砥粒子ブラスト方法
を具体化した砥粒子ブラスト装置である。
【0010】請求項4に記載した発明は、請求項3に記
載した砥粒子ブラスト装置において、前記清掃対象物2
0の要部挿入口7を前記砥粒子Qの噴き上げ室12又は
前記絞り流路17に臨ませて開口したことを特徴とする
ものである。
【0011】請求項5に記載した発明は、請求項3又は
請求項4に記載した砥粒子ブラスト装置において、前記
清掃部本体1が噴き上げ室12と収容室14と絞り流路
17と要部挿入口7とを少なくとも一組備え、この清掃
部本体1を持ち運び可能に構成したことを特徴とするも
のである。
【0012】
【発明の作用・効果】本発明によれば、以下の作用・効
果を奏する。 (イ)請求項1に記載した発明では、清掃対象物20の
要部21を負圧上昇気流Aに臨ませて開口した要部挿入
口7に差し替え可能に挿入して、上記砥粒子Qを負圧上
昇気流Aに乗せて投射するようにしたことから、上記清
掃対象物20の要部21を挿入している要部挿入口7に
負圧上昇気流Aによる負圧が作用する。これにより、当
該要部を挿入している要部挿入口の隙間から砥粒子が漏
れ出ることはないので、作業環境を汚染する虞れや高価
な砥粒子が無駄に消費される虞れはない。
【0013】(ロ)請求項1に記載した発明では、清掃
対象物20の要部挿入口7に負圧上昇気流Aの負圧が作
用することから、清掃対象物を差し替える際に、砥粒子
がその要部挿入口から漏れ出ることはないので、清掃対
象物の交換の都度、清掃装置を停止して砥粒子の流出を
防止する必要がなく、清掃対象物の差し替えによる交換
が円滑に行え、その清掃効率が格段に向上する。
【0014】(ハ)請求項2に記載した発明では、請求
項1に記載した砥粒子ブラスト方法において、前記清掃
対象物20の要部21に投射され、自重により下降した
砥粒子Qを繰り返し前記負圧上昇気流Aに乗せることか
ら、砥粒子の循環使用システムとして従来例のような分
離器、回収タンク、圧縮空気との混合弁等が一切不要に
なるので、その砥粒子の循環使用システムが簡素で安価
になる。
【0015】(ニ)請求項3に記載した発明は、前記の
ように請求項1に記載した砥粒子ブラスト方法を具体化
した砥粒子ブラスト装置であるから、上記請求項1に記
載の発明と同様の作用効果(イ)(ロ)に加えて、以下
の作用効果を奏する。すなわち、上下に配置した砥粒子
Qの噴き上げ室12と収容室14とは、絞り流路17で
連通され、上記絞り流路17から噴き上げ室12にかけ
て負圧上昇気流Aが形成される。そして砥粒子Qは上記
負圧上昇気流Aに乗せて清掃対象物20の要部21に投
射される。つまり、清掃対象物20の要部21に投射さ
れ、自重により下降した砥粒子Qは、繰り返し負圧上昇
気流Aに乗ることとなる。これにより、請求項2に記載
の発明と同様の作用効果(ハ)を奏する。
【0016】(ホ)請求項4に記載した発明では、請求
項3に記載した砥粒子ブラスト装置において、清掃対象
物20の要部挿入口7を前記砥粒子Qの噴き上げ室12
又は前記絞り流路17に臨ませて開口したことから、清
掃対象物20の要部21である清掃箇所のみを清掃でき
る。これにより、長尺の清掃対象物を清掃部本体内に通
過させて研掃する従来例と比較して、清掃対象物の送り
ローラや清掃対象物の挿入用出入口は不要になり、その
構成が簡素になる。
【0017】(ヘ)請求項5に記載した発明によれば、
収容室14と噴き上げ室12と絞り流路17と要部挿入
口7とを備える清掃部本体1を持ち運び可能に構成した
ことから、この清掃部本体1を工作機械等の清掃対象物
20が装着されている位置まで持ち運び、清掃対象物2
0の要部21を要部挿入口4に挿入することにより、そ
の要部21のみを清掃することができる。これにより、
工作機械等から清掃対象物20を取り外さなくても済
み、清掃対象物20の装着とその組み付け調整の手間を
省くことができるので、工作機械等の稼働効率が格段に
向上する。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいてさらに詳しく説明する。図2は本発明の第1
の実施形態に係る砥粒子ブラスト装置の斜視図、図1
(A)は上記砥粒子ブラスト装置の要部を拡大した縦断
面図、図1(B)は清掃対象物であるワイヤボンディン
グ用ウエッジの斜視図である。
【0019】この砥粒子ブラスト装置は、図1(B)に
示すワイヤボンディング用ウエッジ20の清掃箇所であ
る要部21を清掃するためのもので、このウエッジ20
は超硬金属材料で形成されており、その基端側装着部2
2がワイヤボンダ(図示せず)の作動部に装着固定さ
れ、先端の要部21にはボンディングワイヤをクランプ
するためのクランプ溝21aが形成されている。このク
ランプ溝21aは、金又はアルミ材等のボンディングワ
イヤに対応する極めて細い幅(0.2〜0.4mm)に形
成され、そのボンディングワイヤの熔融屑等が付着する
とその性能が著しく低下することから、ボンディング回
数がおよそ5万回に達する毎にクリーニングされる。
【0020】第1の実施形態に係る砥粒子ブラスト装置
は、図2に示すように、清掃部本体1とその清掃部本体
1内の上半部に連通された真空ポンプ10とから構成さ
れている。この清掃部本体1は平面視で円形に形成さ
れ、その内部には図1(A)に示すように、ベース板5
と下半部筒壁3bと仕切板4とにより単一の外気導入室
13が区画形成され、上記仕切板4と上半部筒壁3aと
天板2とにより単一の減圧室11が区画形成される。な
お、上記清掃部本体1を構成する天板2、上半部筒壁3
a、仕切板4、下半部筒壁3b、及びベース板5は、シ
リコンゴムによる接着剤を介して相互に接着され、か
つ、図2に示すように、ゴム足19と上記各部材を貫通
する複数の締結ボルト18で相互に締結されている。
【0021】上記単一の減圧室11内には、砥粒子Qを
吹き上げる五つの噴き上げ室12がそれぞれ通気部材1
5aにより区画形成され、上記単一の外気導入室13内
には、砥粒子Qを収容する五つの収容室14が、上記各
噴き上げ室12と同軸上にそれぞれ通気部材15bによ
り区画形成されている。なお、上記通気部材15a・1
5bは約50μの砥粒子Qが漏れ出ない程度の十分細か
いメッシュフィルターで構成されている。また、上記仕
切板4には、五つの絞り部材16が螺着貫通され、上記
噴き上げ室12と収容室14は、上記絞り部材16の上
下両側がテーパ状に形成された絞り流路17で連通され
ている。なお、絞り流路17の上下両側をテーパ状に形
成したのは、砥粒子Qの噴き上げ室12への上昇流量を
十分に確保すること及び砥粒子Qの収容室14への迅速
な戻りを確保するためである。
【0022】上記天板2には各噴き上げ室12に対面さ
せて上部ネジ栓6aが着脱自在に螺着され、この上部ネ
ジ栓6aには清掃対象物であるウエッジ20を差し替え
可能に挿入する要部挿入口7が開口形成されている。砥
粒子Qの噴き上げ室12を区画形成する各通気部材15
aは、この上部ネジ栓6aと絞り部材16の各段落部間
で着脱自在に挟持されている。また、砥粒子Qの収容室
14を区画形成する通気部材15bは、ベース板5に着
脱自在に螺着された下部ネジ栓6bと上記絞り部材16
の各段落部間で着脱自在に挟持されており、この下部ネ
ジ栓6bを取り外すことにより、汚染された上記通気部
材15bや砥粒子Qを汚染されていないものと交換する
ことができる。
【0023】外気導入室13を構成するベース板5又は
下半部筒壁3bには複数の外気流入口8が開口され、上
記減圧室11を構成する上半部筒壁3aには連通口金8
及び連通管9を介して負圧手段である真空ポンプ10が
連通される。これにより、上記絞り流路17から噴き上
げ室12にかけて負圧上昇気流Aが形成されることとな
る。そしてウエッジ20の要部21を上記要部挿入口7
に差し替え可能に挿入して、砥粒子Qを上記負圧上昇気
流Aに乗せて投射することにより、当該要部21を短時
間で清掃することができる。
【0024】このように清掃対象物20の要部挿入口7
を砥粒子Qの噴き上げ室12に臨ませて開口した場合に
は、清掃対象物20の要部21である清掃箇所のみを清
掃できる。これにより従来例と比較して、清掃対象物の
送りローラや清掃対象物の挿入用出入口は不要になる。
ちなみに、この実施形態では、砥粒子Qの噴き上げ室1
2及び収容室14の容積はそれぞれ約200mm3に、
絞り流路17の断面積は所要の流速を確保するため、約
7mm2に設定されている。なお、上記清掃部本体1
は、軽量な合成樹脂材料で持ち運び可能、かつ、片手で
取り扱い可能に構成されている。以下、この砥粒子ブラ
スト装置の動作について説明する。
【0025】前記真空ポンプ10を作動させると、各絞
り流路17から噴き上げ室12にかけて負圧上昇気流A
が形成され、砥粒子Qはこの負圧上昇気流Aに乗って噴
き上げ室12内に噴き上げられる。この状態で清掃対象
物20の要部21を上部ネジ栓6aに開口した要部挿入
口7に挿入すると、当該要部21に砥粒子Qが投射され
てウエッジ20のクランプ溝21aが清掃される。そし
て当該要部21に投射され、自重により下降した砥粒子
Qは、繰り返し上記負圧上昇気流Aに乗って当該要部2
1に投射される。なお、真空ポンプ10を停止させる
と、噴き上げ室12内に噴き上げられた砥粒子Qはテー
パ状の絞り流路17を介して収容室14内へ勝手に戻
る。これにより、砥粒子の回収システムは不用になる。
【0026】このように、自重により下降した砥粒子Q
が繰り返し負圧上昇気流Aに乗って当該要部21に投射
されことで、砥粒子の循環使用システムとして従来例の
ような分離器、回収タンク、圧縮空気との混合弁等が一
切不要になり、その砥粒子の循環使用システムが簡素で
安価になる。また、清掃対象物20の要部21を挿入し
ている要部挿入口7に負圧上昇気流Aによる負圧が作用
することから、当該要部21を挿入している要部挿入口
7の隙間から砥粒子Qが漏れ出ることはないので、作業
環境を汚染する虞れや高価な砥粒子が無駄に消費される
虞れはない。
【0027】また、清掃対象物20の要部挿入口7に負
圧上昇気流Aの負圧が作用することから、清掃対象物を
差し替える際に、砥粒子がその要部挿入口から漏れ出る
ことはないので、清掃対象物の交換の都度、清掃装置を
停止して砥粒子の流出を防止する必要がなく、清掃対象
物の差し替えによる交換が円滑に行え、その清掃効率が
格段に向上する。なお、本実施形態では、清掃対象物2
0の要部挿入口7を複数設けているが、不使用の要部挿
入口7を適宜接着テープ等で塞いでおけば、所要強さの
負圧上昇気流Aを確保することができる。
【0028】上記のように、清掃部本体1を持ち運び可
能に構成した場合には、この清掃部本体1を工作機械等
の清掃対象物20が装着されている位置まで持ち運び、
清掃対象物20の要部21を要部挿入口7に挿入するこ
とにより、その要部21のみを清掃することができる。
これによりワイヤボンダからウエッジ20を取り外さな
くても済み、ウエッジ20の装着とその組み付け調整の
手間を省くことができるので、高価なワイヤボンダの稼
働効率が格段に向上する。
【0029】すなわち、清掃対象物であるウエッジ20
は、およそ5万回のボンディング回数毎にクリーニング
されるが、従来では、ワイヤボンダからウエッジ20を
取り外し、人手を介して丁寧に清掃し、再びウエッジ2
0をワイヤボンダに装着して調整し、およそ30分以上
も再現性テストを要していた。しかし、この砥粒子ブラ
スト装置によれば、ワイヤボンダから清掃対象物である
ウエッジ20を取り外さなくても済み、その装着とその
組み付け調整の手間を省くことができ、しかも、清掃時
間も5〜6分あれば足りるので、高価なワイヤボンダの
稼働効率が格段に向上する。なお、ワイヤボンダからウ
エッジ20を取り外し、その装着及び組み付け調整が容
易な場合には、取り外した複数のウエッジ20を要部挿
入口7に挿入することにより、その複数のウエッジ20
を同時に清掃することができる。
【0030】図4は本発明の第2の実施形態に係る砥粒
子ブラスト装置の斜視図、図3はその砥粒子ブラスト装
置の要部を拡大した縦断面図である。この実施形態で
は、図3及び図4に示すように、清掃部本体1は平面視
で長方形に形成され、清掃対象物であるウエッジ20の
要部挿入口7を仕切板4の一側面に所定ピッチで開口形
成して、各絞り流路17に直交する状態で臨ませてあ
る。また、上記各絞り流路17は仕切板4と一体に形成
されており、要部挿入口7にはウエッジ20のクランプ
溝21aがこの絞り流路17と平行となるように挿入さ
れる。その他の点は第1の実施形態と同様に構成されて
いる。
【0031】このように、清掃対象物20の要部挿入口
7を上記絞り流路17に臨ませて開口した場合には、清
掃対象物20の要部21は、上記絞り流路17内を負圧
上昇気流Aに乗って上昇する砥粒子Qが投射されて清掃
される。なお、噴き上げ室12内へ噴き上げられた砥粒
子Qは、真空ポンプ10を停止させることにより収容室
14内へ戻る。この場合にも従来例のような送りローラ
や清掃対象物の挿入用出入口は不要になる。
【0032】本発明は、砥粒子を負圧上昇気流に乗せて
投射する清掃方法に広く適用することができるが、上記
の実施形態に限るものではなく、下記のように適宜変更
を加えて実施することができる。 負圧上昇気流が水蒸気等の流体を含むものでも差し
支えない。 本実施形態では、単一の外気導入室13内に複数の
収容室14を、単一の減圧室11内に複数の噴き上げ室
12を、それぞれ区画形成したものについて例示した
が、これに限らず、単一の外気導入室13内に単一の収
容室14を、単一の減圧室11内に単一の噴き上げ室1
2を形成してそれらを絞り流路17で連通したものでも
差し支えない。 あるいは、単一の外気導入室13内に複数の収容室
14を形成し、複数の減圧室11内にそれぞれ噴き上げ
室12を形成し、上記収容室14と噴き上げ室12とを
それぞれ絞り流路17で連通したものでも差し支えな
い。この場合には各減圧室11ごとに電磁遮断弁等を介
して負圧作動を解除するように構成する。 要部挿入口7の近傍に検知手段を付設し、この検知
手段が清掃対象物20の抜去を検知することにより負圧
作動を解除して、噴き上げ室12内へ噴き上げられた砥
粒子Qを収容室14内へ戻すように構成する。特に上記
のように、各減圧室11ごとに負圧作動を解除する場
合に有利である。 負圧手段は前記真空ポンプに代えて、排気ブロアー
で代用しても差し支えない。 本発明の清掃対象物はウエッジに限らないし、工作
機械等に装着されている清掃対象物に広く適用すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1(A)は本発明の第1の実施形態に係る砥
粒子ブラスト装置の要部を拡大した縦断面図、図1
(B)は清掃対象物であるワイヤボンディング用ウエッ
ジの斜視図である。
【図2】上記第1の実施形態に係る砥粒子ブラスト装置
の斜視図である。
【図3】本発明の第2の実施形態に係る砥粒子ブラスト
装置の図1(A)相当図である。
【図4】上記第2の実施形態に係る砥粒子ブラスト装置
の斜視図である。
【図5】従来例に係る砥粒子ブラスト装置の要部を破断
した概要図である。
【符号の説明】
1…清掃部本体、7…清掃対象物の要部挿入口、8…外
気流入口、10…負圧手段(真空ポンプ)、11…減圧
室、12…噴き上げ室、13…外気導入室、14…収容
室、15a・15b…通気部材、17…絞り流路、20
…清掃対象物(ウエッジ)、21…清掃対象物の要部、
A…負圧上昇気流、Q…砥粒子。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 砥粒子(Q)を気流(A)に乗せて清掃
    対象物(20)に投射することによりその表面を清掃す
    る砥粒子ブラスト方法において、 上記清掃対象物(20)の要部(21)を負圧上昇気流
    (A)に臨ませて開口した要部挿入口(4)に差し替え
    可能に挿入して、上記砥粒子(Q)を当該負圧上昇気流
    (A)に乗せて当該要部(21)に投射し、 上記負圧上昇気流(A)の負圧により、上記砥粒子
    (Q)の要部挿入口(4)からの漏れ出しを阻止する、
    ことを特徴とする砥粒子ブラスト方法。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載した砥粒子ブラスト方法
    において、 前記清掃対象物(20)の要部(21)に投射され、自
    重により下降した砥粒子(Q)を、繰り返し前記負圧上
    昇気流(A)に乗せる、ことを特徴とする砥粒子ブラス
    ト方法。
  3. 【請求項3】 砥粒子(Q)を気流(A)に乗せて清掃
    対象物(20)に投射することによりその表面を清掃す
    るように構成した、砥粒子ブラスト装置において、 清掃部本体(1)内に減圧室(11)と外気導入室(1
    3)とを上下に区画形成し、上記減圧室(11)内に砥
    粒子(Q)の噴き上げ室(12)を通気部材(15a)
    で区画形成し、上記外気導入室(13)内に砥粒子
    (Q)の収容室(14)を通気部材(15b)で区画形
    成し、 上記噴き上げ室(12)と収容室(14)とを絞り流路
    (17)で連通し、上記外気導入室(13)に外気流入
    口(8)を開口するとともに、減圧室(11)に負圧手
    段(10)を連通することにより、上記絞り流路(1
    7)から噴き上げ室(12)にかけて負圧上昇気流
    (A)を形成するように構成し、 上記負圧上昇気流(A)に臨ませて要部挿入口(7)を
    開口し、上記清掃対象物(20)の要部(21)をこの
    要部挿入口(7)に差し替え可能に挿入して、上記砥粒
    子(Q)を上記負圧上昇気流(A)に乗せて当該要部
    (21)に投射するように構成した、ことを特徴とする
    砥粒子ブラスト装置。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載した砥粒子ブラスト装置
    において、 前記清掃対象物(20)の要部挿入口(7)を前記砥粒
    子(Q)の噴き上げ室(12)又は前記絞り流路(1
    7)に臨ませて開口した、ことを特徴とする砥粒子ブラ
    スト装置。
  5. 【請求項5】 請求項3又は請求項4に記載した砥粒子
    ブラスト装置において、 前記清掃部本体(1)が砥粒子(Q)の噴き上げ室(1
    2)と収容室(14)と絞り流路(17)と要部挿入口
    (7)とを少なくとも一組備え、この清掃部本体(1)
    を持ち運び可能に構成した、ことを特徴とする砥粒子ブ
    ラスト装置。
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