JP2000334567A - 溶接用中空電極チップの曲げ装置、およびその曲げ加工方法 - Google Patents

溶接用中空電極チップの曲げ装置、およびその曲げ加工方法

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JP2000334567A
JP2000334567A JP11144212A JP14421299A JP2000334567A JP 2000334567 A JP2000334567 A JP 2000334567A JP 11144212 A JP11144212 A JP 11144212A JP 14421299 A JP14421299 A JP 14421299A JP 2000334567 A JP2000334567 A JP 2000334567A
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straight
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hollow electrode
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Minoru Nishimura
稔 西村
Tetsuto Kuwano
哲人 桑野
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Abstract

(57)【要約】 【課題】冷却液用穴を加工したストレートチップに曲げ
加工を施して偏芯チップとすることが可能な曲げ装置、
および、曲げ加工方法を提供する。 【解決手段】対向面間に形成するチップ保持穴10でス
トレートチップW1を保持し、かつ、挟み付けによって
固定する両保持部2,3と、チップ保持穴10の開口端
部10aから突出するストレートチップW1の先端部W
aに当接しつつ、押圧して先端部Waを曲げるパンチ部
5と、パンチ部5による先端部Waの曲げの支点となる
開口端部10aに形成する断面凸円弧状面取り部12
と、先端部Waに当接するパンチ部5の断面凹円弧面1
3とを備えることを特徴とする溶接用中空電極チップの
曲げ装置1。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、スポット溶接に使
用される溶接用中空電極チップの曲げ装置、および、こ
の曲げ装置を使用して行う溶接用中空電極チップの曲げ
加工方法に関する。
【0002】
【従来の技術】スポット溶接とは、重ね合わせた金属部
材を、一組の電極チップの先端部で挟み付け、この挟み
付けが行われた比較的小さな部分に、電流を集中的に流
して局所的な加熱状態を作り出し、この加熱によって金
属部材を部分的に溶解し、固設する抵抗溶接である。ス
ポット溶接を実施すると、電極チップの先端部には過度
の熱が発生する。電極チップの先端部が、必要以上の熱
を持つのは好ましくないため、この熱を冷ます必要があ
る。そこで、通常、この電極チップの内部には、冷却液
が循環する冷却液用穴が形成されている。つまり、冷却
液用穴が形成された電極チップが、溶接用中空電極チッ
プ(以下、中空電極チップという)である。
【0003】図4は、二種類の中空電極チップを示して
おり、(a)はストレート状の中空電極チップ(以下、
ストレートチップという)、(b)は先端部が偏芯した
中空電極チップ(以下、偏芯チップという)の一部を破
断した側面図である。図4で示す如く、中空電極チップ
には、汎用性が高いストレートチップW1と、作業態様
に合わせて製作加工される偏芯チップW2とがある。ま
た、同図中の符号Wcで示す穴が冷却液用穴である。図
5は、偏芯チップW2,W2を使用してフランジ付きワ
ークFW,FWを溶接接合している状態を示すべく一部
分を破断した側面図であり、併せて、ストレートチップ
W1を使用した場合の状態を、二点鎖線で示している。
【0004】図5で示す場合などにストレートチップW
1を使用すると金属部材との干渉を生じ、問題である
(図5の二点鎖線参照)。そこで、このような場合に
は、図5の実線で示す如く、偏芯チップW2を使用し、
金属部材との干渉を避けた状態で、スポット溶接を行う
のが一般的である。ちなみに、この偏芯チップW2内に
は、前記した冷却液用穴Wcが形成されている。この冷
却液用穴Wc内には、ノズルWeによって冷却液CWが
送り込まれ、この冷却液CWの循環によって偏芯チップ
W2の熱上昇が抑えられる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、この偏芯チ
ップW2を製作する場合に、ストレート状の電極チップ
の内部に冷却液用穴Wcを加工した後、先端を曲げて偏
芯チップW2にするという方法は、無理であると考えら
れていた。なぜなら、曲げ加工を施すことによって冷却
液用穴Wc周りの壁部Wf(図4(b)参照)に亀裂や
伸びが生じ、品質不良の原因となるからである。
【0006】そこで、偏芯チップW2を製作する際に
は、冷却液用穴Wcを形成する前のストレート状のチッ
プに、まず、曲げ加工を施し、その後に冷却液用穴Wc
の加工を施して偏芯チップW2としていた。ただ、この
方法では、偏芯チップW2を製作するための加工工程が
複雑になり易く作業性の向上はのぞめない。また、この
方法では、冷却液用穴を加工するために、偏芯した電極
チップをチャッキングする必要があるため、チャッキン
グのための治具や加工機械等が複雑化し易く、コストア
ップにつながって経済性が悪かった。
【0007】一方、ストレート状の電極チップに冷却液
用穴Wcを加工するのは、比較的容易であり、大量生産
も可能である。そのため、冷却液用穴Wcまで加工した
ストレートチップW1に曲げ加工を施して偏芯チップW
2とすることができれば、作業性が向上するとともに、
経済的である。本発明は、以上の問題を解決することを
課題としており、冷却液用穴を加工したストレートチッ
プに曲げ加工を施して偏芯チップとすることが可能な曲
げ装置、および、曲げ加工方法を提供することを目的と
する。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するた
め、本発明は、対向面間に形成するチップ保持穴でスト
レートチップを保持し、かつ、挟み付けによって前記ス
トレートチップを固定する一方の保持部および他方の保
持部と、前記ストレートチップの軸線に対して直交する
方向に移動し、前記チップ保持穴の開口端部から突出す
る前記ストレートチップの先端部に当接しつつ、押圧し
て前記先端部を曲げるパンチ部と、前記ストレートチッ
プの首元を挟持する前記チップ保持穴の開口端部のう
ち、すくなくとも前記パンチ部による前記先端部の曲げ
の支点となる開口端部に形成する断面凸円弧状面取り部
と、前記先端部に当接する前記パンチ部の断面凹円弧面
とを備えることを特徴とする溶接用中空電極チップの曲
げ装置とした。また、前記対向面間に、内径の異なる複
数のチップ保持穴を形成したことを特徴とする溶接用中
空電極チップの曲げ装置としたり、前記断面凹円弧面の
断面半径を、変更可能としたことを特徴とする溶接用中
空電極チップの曲げ装置とすることもできる。
【0009】さらに、前記溶接用中空電極チップの曲げ
装置を使用する溶接用中空電極チップの曲げ加工方法で
あって、前記ストレートチップを前記チップ保持穴内に
備え付けて、前記先端部を、前記開口端部から所定の量
だけ突出させ、前記一方の保持部と他方の保持部の対向
方向に荷重をかけて前記ストレートチップを挟持にて固
定し、前記先端部に前記パンチ部の断面凹円弧面を当接
させ、かつ、押圧して曲げ加工を施すことを特徴とする
溶接用中空電極チップの曲げ加工方法とすることもでき
る。
【0010】以上の本発明により、ストレート状の溶接
用中空電極チップの先端部に曲げ加工を施して、偏芯チ
ップとすることが可能となる。その結果、偏芯チップの
製作における加工工程の単純化、コストダウンにつなが
り、作業性、経済性の向上を図ることが可能となる。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明を実施の形態に基づきなが
ら、適宜、図面を参照して具体的に説明する。図1は、
本実施の形態に係る溶接用中空電極チップの曲げ装置
(以下、曲げ装置という)の概略構成図である。まず、
図1を参照して曲げ装置1の構造、および作用の概略を
説明する。
【0012】本実施の形態に係る曲げ装置1は、冷却液
用穴Wc(図4(a)参照)が形成されたストレートチ
ップW1の先端部に曲げ加工を施すものである。この曲
げ装置1において、下型2とパット3との対向面間に
は、チップ保持穴10が形成され、このチップ保持穴1
0にストレートチップW1が保持される。また、下型2
とパット3の対向方向には、荷重Fがかけられ、挟み付
けによってストレートチップW1が固定される。ちなみ
に、符号8で示す部材は、下型2を取り付ける下部ダイ
セットである。
【0013】ストレートチップW1の基端部Wbは、ス
トッパである基準ピン4に当接し、先端部Waは、チッ
プ保持穴10の開口端部10aから突出している。つま
り、本実施の形態に係る曲げ装置1では、基準ピン4と
基端部Wbとの当接位置調節により、開口端部10aか
ら突出する先端部Waの量(長さ)を調節する。
【0014】パンチ部5は、ストレートチップW1の軸
線CLに対して直交する方向に移動する。本実施の形態
に係るパンチ部5は、上下方向に移動可能であり、下降
してストレートチップW1の先端部Waに当接する。当
接後も、パンチ部5は、先端部Waを下方に押圧し、こ
の先端部Waに曲げ加工を施す。ちなみに、パンチ部5
は、上型6を介して上下動する上部ダイセット7に取り
付けられている。
【0015】上型6とパット3との間には、弾性部材9
が配設され、さらに、パット3の上面には、衝撃吸収部
材であるウレタン11が備え付けられている。この弾性
部材9とウレタン11の作用により、上型6が必要以上
に下降してパット3と干渉してしまう不都合を防止す
る。なお、本実施の形態に係る曲げ装置1では、下型2
は「一方の保持部」に相当し、パッド3は「他方の保持
部」に相当する。また、上部ダイセット6が、可動手段
となる。
【0016】図2は、下型2およびパット3の配置関係
を示す概略斜視図であり、図3は本実施の形態に係る曲
げ装置1を部分的に拡大した概略側面図である。この図
2、図3を参照して、曲げ装置1を詳述する。なお、本
実施の形態にて曲げ加工の対象となるストレートチップ
W1は、図3の如く、直径の寸法d1が12mmであ
り、長さの寸法d2が42mmである。また、このスト
レートチップW1には、既に冷却液用穴Wcが形成され
ており、この冷却液用穴Wcの内径の寸法d3は、8m
mであり、基端部Wbから冷却液用穴Wcの底面Wgま
での寸法d4は、25mmである。
【0017】図2の如く、下型2の上面には、下部保持
溝21,21,21が形成され、パット3の下面にも、
上部保持溝31,31,31が形成されている。下部保
持溝21,21,21と、上部保持溝31,31,31
とは、上下でそれぞれ対応している。つまり、下型2と
パット3とが重なり合うことにより、この下型2とパッ
ト3との対向面間に、三つのチップ保持穴10,10,
10が形成される。ストレートチップW1,W1,W1
は、このチップ保持穴10,10,10内に保持され
る。
【0018】なお、下型2とパット3とは、チップ保持
穴10,10,10を形成した状態で完全に当接し合っ
ているわけではなく、僅かな隙間Dが空いている。つま
り、ストレートチップW1を保持させた(備え付けた)
後、パット2に荷重Fをかけることによって隙間Dが狭
くなる。その結果、ストレートチップW1の挟み付けが
行われ、ストレートチップW1が固定される。ちなみ
に、本実施の形態においてパット3にかけられる荷重F
は、4tである。
【0019】本実施の形態に係る曲げ装置1では、複数
のチップ保持穴10,・・(本実施の形態では三箇所に
形成する)が形成されている。このチップ保持穴10,
・・は、内径の寸法が同じものであっても、また、寸法
の異なるものであってもよい。内径の寸法が同じもので
あると、複数の同一偏芯チップW2(図4参照)を、一
回の作業で製作できて好適である。一方、寸法の異なる
ものであれば、種類の異なる複数のストレートチップW
1(主に、直径が異なるストレートチップW1)に対応
させることができる。つまり、寸法等の異なる複数のス
トレートチップW1に曲げ加工を施す必要がある場合等
に、複数台の曲げ装置1を準備することなく、一台の曲
げ装置1にて加工が可能となり汎用性が増す。
【0020】ストレートチップW1の先端部Waは、図
3の如く、チップ保持穴10の開口端部10aから所定
量だけ突き出た状態にある。そして、この開口端部10
aで挟み付けられたストレートチップW1の部位が首元
Wnであり、チップ保持穴10にて挟持された本体部W
dと、曲げ加工を施される先端部Waとの境界部分を意
味する。この首元Wnを挟持する開口端部10aのう
ち、すくなくともパンチ部5によるストレートチップW
1の曲げの支点となる開口端部10aに、断面凸円弧状
面取り部12(以下、面取り部12という)が形成され
る。この面取り部12について詳述する。
【0021】パンチ部5が下降し、ストレートチップW
1の先端部Waを下方へ押圧すると、ストレートチップ
W1の先端部Waは、下型2側の開口端部10aを支点
として折れ曲がり、偏芯チップW2となる(図3の二点
鎖線参照)。ここで、支点となる開口端部10aが、鋭
角に尖った稜線だと、ストレートチップW1の首元Wn
を傷付ける恐れがあり、適切な曲げ加工を行うことがで
きない。そこで、図3の破断部分の如く、この開口端部
10aの稜線を、断面半径R1の凸円弧状とし、面取り
部12を形成する。ちなみに、本実施の形態における断
面半径R1は、4mmであるが、この値は、ストレート
チップW1の直径等に対応して適宜、選択して決定すれ
ば足りる。
【0022】パンチ部5の下部は、湾曲状に切り取ら
れ、断面半径R2の凹円弧状とした断面凹円弧面13
(以下、円弧面13という)が形成されている。この円
弧面13が、パンチ部5の下降に伴ってストレートチッ
プW1の先端部Waに当接し、かつ、先端部Waの曲が
りを案内して適切な曲げ加工を促す。つまり、この円弧
面13の作用により、パンチ部5に当接するストレート
チップW1の上面における亀裂や損傷、伸び等が防止さ
れる。ちなみに、本実施の形態に係る円弧面R2は、4
0mmであるが、この値に限定されるものではない。し
たがって、ストレートチップW1の直径、あるいは、曲
げ角度に応じて適宜に調節することができる。
【0023】また、パンチ部5は、図3の如く上型6に
ボルト止めされている。したがって、円弧面R2の断面
半径が異なるパンチ部5の中から、好適なパンチ部5を
選択して上型6に取り付けて使用することもできる。つ
まり、可動手段であるダイセット7に取り付けられた上
型6に、パンチ部5を着脱自在な構造とすることによ
り、一のパンチ部5から断面半径が異なる他のパンチ部
5への変更が可能となる。その結果、パンチ部5におけ
る円弧面13の断面半径が変更可能となる。なお、本実
施の形態に係るパンチ部5の押圧力は、300kg/
本、つまり、ストレートチップW1に1本当り300k
gの荷重がかけられている。なお、この押圧力は、下型
2とパット3との間にかけられる荷重より、低く設定す
る必要がある。
【0024】図3の如く、チップ保持穴10の奥には、
ストッパ部となる基準ピン4が備え付けられている。基
準ピン4は、位置調節可能であり、ストレートチップW
1を備え付けると、このストレートチップW1の基端部
Wbが、位置調節された基準ピン4に当接する。したが
って、基準ピン4と基端部Wbとの当接位置関係を調整
することにより、開口端部10aから突出する先端部W
aの量(長さ)を調節する。
【0025】以上が、本実施の形態に係る曲げ装置1の
主な構造である。続いて、曲げ装置1を使用した溶接用
中空電極チップの曲げ加工方法について、図3を参照し
ながら説明する。まず、ストレートチップW1をチップ
保持穴10内に備え付けて、先端部Waを、開口端部1
0aから所定の量d6だけ突出させる。
【0026】具体的には、下型2に設けた下部保持溝2
1上にストレートチップW1をセットし、基準ピン4と
基端部Wbとの当接位置合わせを行うとともに、先端部
Waを、開口端部10aから所定の量d6だけ突出させ
る。この所定の量d6とは、ストレートチップW1の首
元Wnが、冷却液用穴Wcの底面Wgより先端部Wa側
に距離d5だけ、ずれた位置となる量であり、図3の如
く、d6=d2−(d4+d5)の式で表わされる量で
ある。なお、本実施の形態に係る寸法d5は5mmであ
り、前記した如く寸法d4は25mm、寸法d2は42
mmであるため、所定の量d6は12mmとなる。
【0027】先端部Waを所定の量d6だけ突出させる
ことにより、冷却液用穴Wcの内壁面とストレートチッ
プW1との外周面との間に、亀裂や伸びが生じてしまう
ことを防止でき、強度を担保する。そのため、同一寸法
のストレートチップW1に対し、亀裂や伸び防止の観点
からは、距離d5が大きい方が好適である。しかし、こ
の距離d5が、大き過ぎると、冷却液用穴Wc本来の機
能、つまり、冷却機能を果たし難くなる。したがって、
この距離d5は、ストレートチップW1の材質、寸法か
ら導かれるストレートチップW1の強度、および、必要
な冷却機能を確保することができるものとする必要があ
る。ちなみに、本実施の形態に係るストレートチップW
1では、寸法d5の最適値は、5mmである。
【0028】先端部Waを所定の量d6だけ突出させ、
かつ、チップ保持穴10内に備え付けた後に、パット3
に荷重F(図1参照)をかける。この荷重Fによって、
ストレートチップW1が挟持され、固定される。なお、
本実施の形態では、パット3に荷重Fをかけて下型2へ
の挟み付けを行っているが、必ずしも、パット3に荷重
Fをかける必要はなく、下型2とパット3の対向方向に
荷重をかけて挟み付けを行うことができればよい。
【0029】ストレートチップW1の固定が完了した
後、上部ダイセット7を下降させ、パンチ部5の円弧面
13をストレートチップW1の先端部Waに当接させ、
さらに、下方へ押圧して先端部Waに曲げ加工を施す。
パンチ部5の下動によって、先端部Waの曲げが所望の
角度に達すると、今度は、パンチ部5を上昇させて先端
部Waとの干渉を解く。パンチ部5による干渉が解かれ
ると、パット3にかけた荷重F(図1参照)を解放し、
チップ保持穴10から偏芯チップW2(図3の二点鎖線
参照)を取り外す。以上の曲げ加工方法により、ストレ
ートチップW1の先端部Waに曲げ加工を施すことが可
能となる。
【0030】
【発明の効果】本発明によれば、ストレート状の溶接用
中空電極チップの先端部に曲げ加工を施すことが可能に
なり、先端部が偏芯した溶接用中空電極チップの製作が
容易になり、コストダウンを図ることが可能になる。請
求項2に係る発明によれば、例えば直径が異なる複数の
ストレート状の溶接用中空電極チップに対応可能とな
る。請求項3に係る発明によれば、任意角度に偏芯した
溶接用中空電極チップの製作が容易となり、汎用性が増
す。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態に係る溶接用中空電極チップの曲
げ装置の概略構成図である。
【図2】下型およびパットの配置関係を示す概略斜視図
である。
【図3】本実施の形態に係る曲げ装置を部分的に拡大し
た概略側面図である。
【図4】二種類の溶接用中空電極チップを示しており、
(a)はストレート状の溶接用中空電極チップ、(b)
は先端部が偏芯した溶接用中空電極チップの一部を破断
した側面図である。
【図5】先端部が偏芯した溶接用中空電極チップを使用
してフランジ付きワークを溶接接合している状態を示す
側面図であり、併せて、ストレート状の溶接用中空電極
チップを使用した場合の状態を、二点鎖線で示してい
る。
【符号の説明】
1:溶接用中空電極チップの曲げ装置(曲げ装置) 2:下型(一方の保持部) 3:パット(他方の保持部) 5:パンチ部 10:チップ保持穴 10a:開口端部 12:断面凸円弧状面取り部(面取り部) 13:断面凹円弧面 R1,R2:断面半径 W1:ストレート状の溶接用中空電極チップ(ストレー
トチップ) Wa:先端部 Wn:首元 CL:軸線

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】対向面間に形成するチップ保持穴でストレ
    ートチップを保持し、かつ、挟み付けによって前記スト
    レートチップを固定する一方の保持部および他方の保持
    部と、 前記ストレートチップの軸線に対して直交する方向に移
    動し、前記チップ保持穴の開口端部から突出する前記ス
    トレートチップの先端部に当接しつつ、押圧して前記先
    端部を曲げるパンチ部と、 前記ストレートチップの首元を挟持する前記チップ保持
    穴の開口端部のうち、すくなくとも前記パンチ部による
    前記先端部の曲げの支点となる開口端部に形成する断面
    凸円弧状面取り部と、 前記先端部に当接する前記パンチ部の断面凹円弧面と、 を備えることを特徴とする溶接用中空電極チップの曲げ
    装置。
  2. 【請求項2】前記対向面間に、内径の異なる複数のチッ
    プ保持穴を形成したことを特徴とする請求項1に記載の
    溶接用中空電極チップの曲げ装置。
  3. 【請求項3】前記断面凹円弧面の断面半径を、変更可能
    としたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の
    溶接用中空電極チップの曲げ装置。
  4. 【請求項4】請求項1から請求項3のいずれか一つに記
    載の溶接用中空電極チップの曲げ装置を使用する溶接用
    中空電極チップの曲げ加工方法であって、 前記ストレートチップを前記チップ保持穴内に備え付け
    て、前記先端部を、前記開口端部から所定の量だけ突出
    させ、 前記一方の保持部と他方の保持部の対向方向に荷重をか
    けて前記ストレートチップを挟持にて固定し、 前記先端部に前記パンチ部の断面凹円弧面を当接させ、
    かつ、押圧して曲げ加工を施すことを特徴とする溶接用
    中空電極チップの曲げ加工方法。
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