JP2000333450A - 出力電圧低下検出回路及び出力電圧監視回路 - Google Patents

出力電圧低下検出回路及び出力電圧監視回路

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JP2000333450A
JP2000333450A JP11141628A JP14162899A JP2000333450A JP 2000333450 A JP2000333450 A JP 2000333450A JP 11141628 A JP11141628 A JP 11141628A JP 14162899 A JP14162899 A JP 14162899A JP 2000333450 A JP2000333450 A JP 2000333450A
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Takeo Shigemori
武夫 重森
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、出力電圧の低下、出力端子の短絡
を監視できる出力電圧低下検出回路を提供する。 【解決手段】 スイッチング電源回路の出力電圧を低電
圧検出回路12により検出し、出力電圧低下検出時にス
イッチング電源回路と同一のトランスTから得られる補
助電源回路11により駆動される監視信号出力回路13
から監視信号を送出する出力電圧低下検出回路であっ
て、前記補助電源回路11にベースを、監視信号出力回
路13にエミッタを、スイッチング電源回路の出力ライ
ンに逆電流防止用ダイオードD7 を介してコレクタを接
続したトランジスタQ2 からなり、出力電圧の低下検出
時に前記監視信号出力回路13の駆動電流の大部分を前
記スイッチング電源回路の出力より供給し、出力短絡時
に逆電流防止用ダイオードD7の動作で、前記補助電源
回路11により前記監視信号出力回路13の駆動電流を
供給する電流供給補助回路15を設けたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、出力電圧低下検出
回路及び出力電圧監視回路に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の出力電圧の低下検出回路を含む出
力電圧監視回路を備えた電源装置の回路例を図4に示
す。
【0003】図4に示す電源装置は、フォワード型のス
イッチング電源回路と、補助電源回路11、低電圧検出
回路12及び監視信号出力回路13からなる出力電圧監
視回路を有している。
【0004】スイッチング電源回路は、直流電源Eから
の入力電圧をスイッチング部21により所定のタイミン
グでスイッチングしてトランスTの一次巻線N1 に供給
し、トランスTの二次巻線N2 に誘起するパルス電圧を
整流平滑回路により整流平滑処理して、出力電圧VO
(出力電流IO )を図示しない負荷に供給するようにな
っている。
【0005】整流平滑回路は、整流用のダイオードD1
と、転流ダイオードD2 とチョークコイルL1 と、平滑
コンデンサC1 とを具備している。尚、R6 はダミー抵
抗である。
【0006】また、前記スイッチング部21のスイッチ
ング動作は、出力電圧VO を例えばPWM回路からなる
電圧制御回路22により検出して、所定のスイッチング
制御信号をスイッチング部21に送ることにより行うよ
うになっている。
【0007】補助電源回路11は、トランスTに設けた
補助巻線N3 の巻き始め側の端子に接続したダイオード
D3 と、このダイオードD3 のカソードと補助巻線N3
の巻き終り側の間に接続したコンデンサC2 と、ダイオ
ードD3 のカソード側に一方の端子を接続した抵抗R1
と、この抵抗R1 の他方の端子と補助巻線N3 の巻き終
り側(接地ライン側)の端子とに接続したコンデンサC
3 とにより構成している。
【0008】低電圧検出回路12は、トランジスタQ1
と、抵抗R2 、ツェナーダイオードD4 及び抵抗R3 の
直列回路とにより構成している。
【0009】前記トランジスタQ1 のコレクタは、補助
電源回路11の出力ラインに接続され、エミッタは補助
電源回路11の接地ラインに接続され、ベースは前記ツ
ェナーダイオードD4 、抵抗R3 の接続点に接続してい
る。また、前記抵抗R2 の一端は前記スイッチング電源
回路の出力ラインに接続され、前記抵抗R3 の他端は補
助電源回路11の接地ラインに接続されている。
【0010】監視信号出力回路13は、抵抗R4 、ツェ
ナーダイオードD5 、フォトカプラPCの直列回路と、
抵抗R5 とにより構成している。フォトカプラPCは、
発光素子LEDと、フォトトランジスタPTとを具備
し、フォトトランジスタPTの出力を監視信号として出
力するようになっている。また、前記抵抗R4 の一端は
補助電源回路11の出力ラインに接続されている。さら
に、前記抵抗R5 は、ツェナーダイオードD5 、フォト
カプラPCの接続点と、補助電源回路11の接地ライン
とに接続されている。
【0011】次に、上述した電源装置の動作を、出力電
圧の低下検出動作を主にして説明する。
【0012】前記出力電圧監視回路における低電圧検出
回路12により監視するスイッチング電源回路の出力電
圧VO が正常なら、低電圧検出回路12のトランジスタ
Q1のベース電流が十分確保され、トランジスタQ1 が
オンする。
【0013】一方、出力電圧VO が低下すると、トラン
ジスタQ1 のベース電流は小さくなって、トランジスタ
Q1 はオフする。
【0014】一方、補助電源回路11においては、出力
電圧VO が正常ならば、トランジスタQ1 がオンしてい
るので、コンデンサC3 の電圧VC3は低く抑えられ、出
力電圧VO 一定レベルより低下するとトランジスタQ1
がオフして電圧VC3は高くなる。
【0015】このコンデンサC3 の電圧VC3により、抵
抗R4 、ツェナーダイオードD5 を介して前記フォトカ
プラPCを駆動することにより、出力電圧VO が一定レ
ベルより低くなると、フォトカプラPCが動作して、前
記フォトトランジスタPTから監視信号が出力され、図
示しない例えば電源出力異常処理回路に伝達することが
できる。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の出力電
圧監視回路において、コンデンサC2 に蓄える電荷によ
る電圧VC2は、トランスTの補助巻線N3 が発生するパ
ルス電圧VN3をダイオードD3 で整流し、コンデンサC
2 で平滑して得られるが、補助巻線N3 が発生するパル
ス電圧VN3は、VN3=(二次巻線N2 に発生するパルス
電圧VN2)×(N3 /N2 )で定まる。
【0017】一方、パルス電圧VN2は、出力電圧VO の
変動を電圧制御回路22で制御してスイッチング部21
でスイッチングして得られるが、出力電流IO が少なく
なって、IO ≦(VO ×TOFF )/(2×Lx×T)=
IK (但しTはパルス電圧の周期、TOFF はパルス電圧
オフの時間、LxはチョークコイルL1 のインダクタン
ス)となると、チョークコイルL1 の電流は不連続とな
って、パルス幅が急激に小さくなる。
【0018】この結果、出力電流IO がIK よりさらに
小さくなった場合、補助巻線N3 が発生するパルス電圧
VN3のパルス幅が狭くなり、コンデンサC2 の電圧VC2
も小さくなってしまい、トランジスタQ1 がオフしても
フォトカプラPCにおける発光ダイオードLEDを十分
動作させることができなくなり、監視信号の送出が不能
となってしまう。
【0019】この場合、抵抗R6 の電流IR6を増やせば
上述した事態を回避できるが、抵抗損失が増えるし、コ
スト面でも実装スペ−スの点でも無駄になる。
【0020】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
であり、スイッチング電源回路の出力電圧が低下した場
合や出力端子が短絡された場合でも何等支障なく監視信
号を送出することが可能である出力電圧低下検出回路及
び出力電圧が過電圧状態となった場合においても何等支
障なく監視信号を送出することが可能な出力電圧監視回
路を提供するものである。
【0021】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
フォワード方式のスイッチング電源回路の出力電圧を低
電圧検出回路により検出し、出力電圧低下検出時に前記
スイッチング電源回路と同一のトランスから得られる補
助電源回路により駆動される監視信号出力回路から監視
信号を送出する出力電圧低下検出回路であって、前記低
電圧検出回路による出力電圧の低下検出時に前記監視信
号出力回路の駆動電流の大部分を前記スイッチング電源
回路の出力より供給するとともに、出力短絡時において
も前記監視信号出力回路の駆動電流を供給し得る電流供
給補助回路を設けたこと特徴とするものである。
【0022】この発明によれば、前記低電圧検出回路が
出力電圧の低下を検出した時、電流供給補助回路の動作
で、前記監視信号出力回路の駆動電流の大部分を前記ス
イッチング電源回路の出力より供給しているので、出力
電流が小さくなった時でも、補助電源からの電流を極端
に減らして従来回路が持っていた欠点を補っている。
【0023】また、出力短絡時においては、前記電流供
給補助回路により前記監視信号出力回路への駆動電流を
供給し得るようにしたものである。
【0024】これにより、スイッチング電源回路の出力
電圧が低下した場合及び出力が短絡された場合の各々に
おいて、何等支障なく監視信号出力回路を動作させ監視
信号を送出して、出力電圧の低下、出力短絡を監視する
ことができる。
【0025】請求項2記載の発明は、請求項1記載の出
力電圧低下検出回路における前記補助電源回路が生成す
る補助電源は、前記トランスに設けたスイッチング電源
回路用の二次巻線又はこの二次巻線とは別の補助巻線に
誘起するパルス電圧を整流平滑して得られることを特徴
とするものである。
【0026】この発明によれば、請求項1記載の発明の
作用に加えて、前記補助電源を、前記トランスに設けた
スイッチング電源回路用の二次巻線又はこの二次巻線と
は別の補助巻線に誘起するパルス電圧を整流平滑して得
るようにしているので、電源装置の用途に応じたトラン
ス構成の多様化を図ることが可能となる。特に、スイッ
チング電源回路用の二次巻線を利用して補助出力電圧を
得るように構成すると、トランスの巻線の数が減少し、
トランス構成の簡略化を図れる。
【0027】請求項3記載の発明は、フォワード方式の
スイッチング電源回路の出力電圧を低電圧検出回路によ
り検出し、出力電圧低下検出時に前記スイッチング電源
回路と同一のトランスから得られる補助電源回路に基づ
いて駆動される監視信号出力回路から監視信号を送出す
る出力電圧監視回路であって、前記補助電源回路にベー
スを、監視信号出力回路にエミッタを、スイッチング電
源回路の出力ラインに逆電流防止用ダイオードを介して
コレクタを接続したトランジスタからなり、前記低電圧
検出回路による出力電圧の低下検出時に前記監視信号出
力回路の駆動電流の大部分を前記スイッチング電源回路
の出力より供給するとともに、出力短絡時に、前記逆電
流防止用ダイオードにより、トランジスタのコレクタが
0Vに低下するのを抑えてベース電位の低下を防止しつ
つ前記補助電源回路により前記監視信号出力回路の駆動
電流を供給する電流供給補助回路と、前記出力電圧の過
電圧を検出し、前記監視信号出力回路へ駆動電流を供給
するツェナーダイオードを用いた過電圧検出回路とを設
けたことを特徴とするものである。
【0028】この発明によれば、前記低電圧検出回路が
出力電圧の低下を検出した時、電流供給補助回路の動作
で、前記監視信号出力回路の駆動電流の大部分を前記ス
イッチング電源回路の出力より供給し、また、出力短絡
時においては、前記逆電流防止用ダイオードにより、ト
ランジスタのコレクタが0Vに低下することを抑えてこ
のトランジスタのベース電位の低下を防止しつつ前記電
流供給補助回路により前記監視信号出力回路への駆動電
流を供給し得るようにしたものである。
【0029】これにより、請求項1記載の発明の場合と
同様、スイッチング電源回路の出力電圧が低下した場
合、及び出力が短絡された場合の各々において、何等支
障なく監視信号出力回路を動作させ監視信号を送出し
て、出力電圧の低下、出力短絡を監視することができ
る。
【0030】また、前記ツェナーダイオードを用いた過
電圧検出回路は、前記出力電圧の過電圧を検出し、前記
監視信号出力回路へ駆動電流を供給する。これにより、
出力電圧の過電圧状態が生じた場合にも、監視信号出力
回路を動作させ監視信号を送出して過電圧監視を行うこ
とができる。
【0031】即ち、本発明は、監視信号出力回路を構成
する例えばフォトカプラの発光ダイオードを駆動する電
流の大部分をスイッチング電源回路の出力側から供給し
て、補助電源回路の使用電流を極端に小さくし、従来装
置の欠点を補うものである。
【0032】また、出力端子が短絡した場合でも、前記
逆電流防止用ダイオードを挿入することにより、補助電
源回路によりフォトカプラの発光ダイオードを駆動する
ようにするものである。
【0033】さらに、ツェナーダイオードを用いた過電
圧検出回路を付加することにより、出力電圧の低下及び
過大の双方を監視するものである。
【0034】請求項4記載の発明は、請求項3記載の出
力電圧監視回路における前記補助電源回路が生成する補
助電源は、前記トランスに設けたスイッチング電源回路
用の二次巻線又はこの二次巻線とは別の補助巻線に誘起
するパルス電圧を整流平滑して得られることを特徴とす
るものである。
【0035】この発明によれば、請求項3記載の発明の
作用に加えて、前記補助電源を、前記トランスに設けた
スイッチング電源回路用の二次巻線又はこの二次巻線と
は別の補助巻線に誘起するパルス電圧を整流平滑して得
るようにしているので、電源装置の用途に応じたトラン
ス構成の多様化を図ることが可能となる。特に、スイッ
チング電源回路用の二次巻線を利用して補助出力電圧を
得るように構成すると、トランスの巻線の数が減少し、
トランス構成の簡略化を図れる。
【0036】
【発明の実施の形態】(実施の形態1)以下に本発明の
実施の形態1の電源装置の構成を図1を参照して詳細に
説明する。尚、図1に示す電源装置において、図4に示
す従来例と同一の回路要素には同一の符号を付して示
す。
【0037】本実施の形態1の電源装置は、フォワード
型のスイッチング電源回路と、補助電源回路11、低電
圧検出回路12、過電圧検出回路14、電流供給補助回
路15及び監視信号出力回路13からなる出力電圧監視
回路とを有している。
【0038】前記スイッチング電源回路、補助電源回路
11、低電圧検出回路12及び監視信号出力回路13の
構成及び作用は図4に示す従来例と同様であるため、そ
の詳細な説明は省略する。
【0039】本実施の形態1の電源装置における過電圧
検出回路14は、前記スイッチング電源回路の出力ライ
ンと監視信号出力回路13の抵抗R5 との間に、抵抗R
7 、ツェナーダイオードD6 の直列回路を接続すること
により構成している。
【0040】また、本実施の形態1の電源装置における
電流供給補助回路15は、トランジスタQ2 とダイオー
ドD7 とを具備し、前記トランジスタQ2 のベースを補
助電源回路11の出力ラインと、低電圧検出回路12の
出力との接続点に接続し、エミッタを監視信号出力回路
13の抵抗R4 に接続し、コレクタをダイオードD7の
カソードに接続し、ダイオードD7 のアノードをスイッ
チング電源回路の出力ラインに接続している。
【0041】即ち、前記トランジスタQ2 は、補助電源
回路11の出力と、低電圧検出回路12の出力との接続
点の電圧VC3のエミッタフォロワ回路を構成していて、
トランジスタQ2 のエミッタ電流の大部分はトランジス
タQ2 のコレクタより供給するように構成している。
【0042】次に、本実施の形態1の電源装置の作用
を、過電圧検出回路14、電流供給補助回路15の動作
を主にして説明する。
【0043】本実施の形態1の電源装置における過電圧
検出回路14は、抵抗R5 、ツェナーダイオードD6 の
動作で、出力電圧VO の過電圧を検出するものである。
【0044】即ち、フォトカプラPCの発光ダイオード
LED側の電流ILED は、ILED =(VO −VzD6 一
VLED )/R7 −VLED /R5 の式で表すことができ
る。
【0045】ここに、VzD6はツェナーダイオードD
6 のツェナー電圧、VLED はフォトカプラPCの発光ダ
イオードLEDのオン電圧である。
【0046】監視されるべき出力電圧VO が一定電圧よ
り高くなる(過電圧になると)と、発光ダイオードLE
Dに電流ILED が流れ、フォトカプラPCのフォトトラ
ンジスタPTから出力信号が送出され、図示しない警報
回路等に伝達され、過電圧監視回路14が過電圧を検出
したことを知らせることができる。
【0047】次に、前記低電圧検出回路12の動作を説
明する。
【0048】監視されるべき出力電圧Vo が正常なら、
トランジスタQ1 のベース電流IBQ1 は、IBQ1 =(V
O −VzD4 一VBEQ1)/R2 −(VBEQ1/R3 )の式
で表すことができ、トランジスタQ1 にベース電流IBQ
1 が流れ、トランジスタQ1がオンする。
【0049】但し、VzD4 はツェナーダイオードD4
のツェナー電圧、VBEQ1はトランジスタQ1 のベース−
エミッタ電圧である。
【0050】出力電圧VO が低下し、上述した式の第1
項(VO −VzD4 一VBEQ1)/R2 が第2項(VBEQ1
/R3 )より小さくなると、ベース電流IBQ1 は流れな
くなるのでトランジスタQ1 はオフする。
【0051】一方、前記補助電源回路11の補助巻線N
3 、ダイオードD3 、コンデンサC2 、抵抗R1 は、前
記低電圧検出回路12の電源として機能し、また、抵抗
R1とコンデンサC3 とにより、電源出力の立ち上がり
時、出力電圧V0 が十分立ち上がる迄の時間、低電圧検
出回路12が低電圧を検出してもフォトカプラPCの発
光ダイオードLEDを駆動しないように、補助電源回路
11からの補助出力電圧の遅延機能を発揮させている。
【0052】このように構成した低電圧検出回路12
は、出力電圧V0 が正常ならトランジスタQ1 がオンし
ているので、コンデンサC3 の電圧VC3は低く、トラン
ジスタQ2 のエミッタ電圧VEQ2 は、VEQ2 =VBQ2 −
VBEQ2 )であり、VBQ2 =VC3−VCEQ1onであるか
ら、エミッタ電圧VEQ2 は略0Vとなり、フォトカプラ
PCの発光ダイオードLEDは駆動されない。ここに、
VBQ2 =トランジスタQ2のベース電圧、VBEQ2 =ト
ランジスタQ2 のベースエミッタ間電圧、VCEQ1on=ト
ランジスタQ1 オン時のコレクタエミッタ間電圧であ
る。
【0053】前記出力電圧V0 が一定レベルより低下す
るとトランジスタQ1 がオフとなって、コンデンサC3
の電圧VC3は高くなり、トランジスタQ2 のエミッタ電
圧VEQ2 は(VC3−VBEQ2 )であるから、フォトカプ
ラPCの発光ダイオードLEDを駆動するために必要な
電圧は確保される。
【0054】一方、トランジスタQ2 のエミッタ電流I
EQ2 は、IEQ2 =IBQ2 +ICQ2 =IBQ2 +hFEQ2・I
BQ2 であるから、IBQ2 に対して(hFEQ2)倍の電流が
コレクタ側から供給されて発光ダイオードLEDを駆動
する。
【0055】ここに、IBQ2 =トランジスタQ2 のベー
ス電流、ICQ2 =トランジスタQ2のコレクタ電流、hF
EQ2=トランジスタQ2 の電流増幅率である。
【0056】前記出力電圧VO が一定レベルより低くな
った場合に、フォトカプラPCが動作して監視信号が送
出され、低電圧検出回路12が電圧低下を検出したこと
を図示していない警報回路に伝達し知らせることができ
る。このように、トランジスタQ2 は、補助電源回路1
1の電流増幅回路として機能するものである。
【0057】このトランジスタQ2 の動作により、補助
電源回路11の使用電流を極端に減らして従来回路が持
っていた欠点を補っている。
【0058】次に、前記電流供給補助回路15のダイオ
ードD7 の動作を説明する。
【0059】本実施の形態1の電源装置において、出力
端子が短絡された場合、出力電圧V0 は0Vになり、逆
電流防止用ダイオードD7 がないと、トランジスタQ2
のコレクタの電圧が0Vになり、ベースの電位もコレク
タ側に引っ張られて低下してしまって、フォトカプラP
Cの発光ダイオードLEDを駆動できなくなる。
【0060】この場合、逆電流防止用ダイオードD7 を
加えることにより、前記トランジスタQ2のコレクタの
電圧が0Vにならないので、ベースの電位の低下を防止
できる。
【0061】一方、出力端子が短絡された時の補助巻線
N3 に誘起されるパルス電圧VN3は出力電流(短絡電
流)IO が十分大きいことから、そのパルス幅はフォト
カプラPCの発光ダイオードLEDを駆動するのに十分
なだけ広いので、前記トランジタQ2 による電流増幅作
用が発揮されなくてもフォトカプラPCの発光ダイオー
ドLEDを駆動できる。
【0062】この結果、フォトカプラPCのフォトトラ
ンジスタPTから監視信号が送出され図示しない警報回
路等に伝達され、出力短絡状態となったことを検知する
ことができる。
【0063】さらに、過電圧検出回路14を付加するこ
とにより、スイッチング電源装置の出力電圧の高い側、
低い側双方を監視する出力電圧監視回路を実現してい
る。
【0064】(実施の形態2)図2に本発明の実施の形
態2の電源装置の構成を示す。
【0065】実施の形態2の電源装置においては、トラ
ンスTの補助巻線N3 を省略し、補助電源回路11の電
源として、トランスTの二次巻線N2 が誘起するパルス
電圧を利用することが特徴であり、この他の構成は実施
の形態1の電源装置と同様である。
【0066】この実施の形態2の電源装置によっても、
上述した実施の形態1の電源装置の場合と同様な作用効
果を発揮するとともに、トランスTの巻線の数を減少で
き、トランスTの構成の簡略化、さらには電源装置自体
の低コスト化を図れる。
【0067】図3は、実施の形態1又は実施の形態2の
電流供給補助回路15を構成する逆電流防止用ダイオー
ドD7 の代りに、NPN型のトランジスタQX を用いた
電流供給補助回路15Aを示すものであり、このトラン
ジスタQX のエミッタを前記トランジスタQ2 のコレク
タに接続し、トランジスタQX のコレクタ及びベースを
スイッチング電源回路の出力ラインに接続している。こ
のようなトランジスタQX を用いても前記逆電流防止用
ダイオードD7 と同様な作用を発揮させることができ
る。
【0068】また、さらに、逆電流防止用ダイオードD
7 のアノードを監視する出力端を、電流を十分に供給で
きる他の出力等に接続しても実施可能である。
【0069】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、スイッチ
ング電源回路の出力電圧が低下した場合でも、何等支障
なく出力電圧低下を示す監視信号を送出することが可能
でありかつ、出力短絡時にも監視信号を送出でき、出力
電圧の低下、出力短絡を監視することができる出力電圧
低下検出回路を提供することができる。
【0070】請求項2記載の発明によれば、請求項1の
発明の場合と同様な効果を奏するとともに、トランス構
成の多様化、簡略化を図ることができる出力電圧低下検
出回路を提供することができる。
【0071】請求項3記載の発明によれば、請求項1記
載の発明の出力電圧低下検出回路の場合と同様な効果を
奏することに加えて、出力電圧の過電圧の監視をも行う
ことができ、出力電圧の高低双方を監視することが可能
な出力電圧監視回路を提供することができる。
【0072】請求項4記載の発明によれば、請求項3の
発明の場合と同様な効果を奏するとともに、トランス構
成の多様化、簡略化を図ることができる出力電圧監視回
路を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1の電源装置の回路図であ
る。
【図2】本発明の実施の形態2の電源装置の回路図であ
る。
【図3】実施の形態1、2の電源装置における電流供給
補助回路の逆電流防止用ダイオードの代りにトランジス
タを用いて構成した電流供給補助回路の回路図である。
【図4】従来の電源装置の一例を示す回路図である。
【符号の説明】
11 補助電源回路 12 低電圧検出回路 13 監視信号出力回路 14 過電圧検出回路 15 電流供給補助回路 21 スイッチング部 22 電圧制御回路 T トランス E 直流電源 Q2 トランジスタ D7 逆電流防止用ダイオード QX トランジスタ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フォワード方式のスイッチング電源回路
    の出力電圧を低電圧検出回路により検出し、出力電圧低
    下検出時に前記スイッチング電源回路と同一のトランス
    から得られる補助電源回路により駆動される監視信号出
    力回路から監視信号を送出する出力電圧低下検出回路で
    あって、 前記低電圧検出回路による出力電圧の低下検出時に前記
    監視信号出力回路の駆動電流の大部分を前記スイッチン
    グ電源回路の出力より供給するとともに、出力短絡時に
    おいても前記監視信号出力回路の駆動電流を供給し得る
    電流供給補助回路を設けたこと、 を特徴とする出力電圧低下検出回路。
  2. 【請求項2】 前記補助電源回路が生成する補助出力電
    圧は、前記トランスに設けたスイッチング電源回路用の
    二次巻線又はこの二次巻線とは別の補助巻線に誘起する
    パルス電圧を整流平滑して得られるものである請求項1
    記載の出力電圧低下検出回路。
  3. 【請求項3】 フォワード方式のスイッチング電源回路
    の出力電圧を低電圧検出回路により検出し、出力電圧低
    下検出時に前記スイッチング電源回路と同一のトランス
    から得られる補助電源回路により駆動される監視信号出
    力回路から監視信号を送出する出力電圧監視回路であっ
    て、 前記補助電源回路にベースを、監視信号出力回路にエミ
    ッタを、スイッチング電源回路の出力ラインに逆電流防
    止用ダイオードを介してコレクタを接続したトランジス
    タからなり、前記低電圧検出回路による出力電圧の低下
    検出時に前記監視信号出力回路の駆動電流の大部分を前
    記スイッチング電源回路の出力より供給するとともに、
    出力短絡時に、前記逆電流防止用ダイオードにより、ト
    ランジスタのコレクタが0Vに低下するのを抑えてベー
    ス電位の低下を防止しつつ前記補助電源回路により前記
    監視信号出力回路の駆動電流を供給する電流供給補助回
    路と、 前記出力電圧の過電圧を検出し、前記監視信号出力回路
    へ駆動電流を供給するツェナーダイオードを用いた過電
    圧検出回路と、 を設けたことを特徴とする出力電圧監視回路。
  4. 【請求項4】 前記補助電源回路が生成する補助出力電
    圧は、前記トランスに設けたスイッチング電源回路用の
    二次巻線又はこの二次巻線とは別の補助巻線に誘起する
    パルス電圧を整流平滑して得られるものである請求項3
    記載の出力電圧監視回路。
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