JP2000332992A - ファクシミリ装置 - Google Patents

ファクシミリ装置

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JP2000332992A
JP2000332992A JP11144183A JP14418399A JP2000332992A JP 2000332992 A JP2000332992 A JP 2000332992A JP 11144183 A JP11144183 A JP 11144183A JP 14418399 A JP14418399 A JP 14418399A JP 2000332992 A JP2000332992 A JP 2000332992A
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JP11144183A
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Hiroshi Endo
浩 遠藤
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Oki Electric Industry Co Ltd
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Oki Data Corp
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Abstract

(57)【要約】 【解決手段】 送信原稿16のAとCの領域は200d
piで処理され、Bの領域は600dpiで処理され
る。Bの領域と他の領域の境界に関する情報は、EOP
の付加情報に含められる。 【効果】 送信原稿の全体を低解像度で処理して送信
し、特定の部分のみを高解像度で送信することによっ
て、画質を維持しつつ、高速でファクシミリ送信をする
ことが可能になる。受信側では、付加情報を認識して、
解像度の異なる領域の境界を認識し、送信原稿通りの印
刷ができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、解像度の異なる領
域を混在させた画データを送信できるファクシミリ装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】ファクシミリ装置は、スキャナで送信原
稿を読み取って、所定の形式の画データを編集し送信す
る。オペレータは、解像度の高い高画質で原稿を読み取
ってやや遅い速度で送信するモードと、解像度の低いや
や低画質で原稿を読み取って、高速で送信を行うモード
のいずれかを選択できる。オペレータの選択したモード
は、ファクシミリ装置の通信手順によって受信側に伝え
られる。こうして、送信側で編集した画データの解像度
に合わせて、受信側がその画データを記録紙に印刷す
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記のよう
な従来の技術には、次のような解決すべき課題があっ
た。従来のファクシミリ装置では、オペレータが送信原
稿に目を通して、高解像度で送信するかあるいはある程
度解像度を落として送信するかの判定をしている。送信
原稿中に精密な画像等が含まれている場合には、高解像
度で送信をする。しかしながら、例えば200dpiの
解像度で1ページの送信を行った場合と600dpiの
解像度で1ページの送信を行った場合では、スキャナで
読み取ったデータのデータ量は9倍になる。従って、送
信すべきデータ量も増大し、通信時間が長くなる。たと
え送信原稿のごく一部に高解像度読み取りを必要とする
画像があったとしても、全ページを高解像度で読み取る
ことになるために、通信時間の無駄が多くなるという問
題があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は以上の点を解決
するため次の構成を採用する。 〈構成1〉副走査方向に見たとき、解像度の異なる領域
を混在させた画データを編集する解像度制御手段と、受
信側のファクシミリ装置とのネゴシエーション信号中
に、画データが上記解像度の異なる領域を混在させたも
のであることを示す情報を含め、画データ送信後の手順
信号中に、上記画データ中の解像度の異なる領域の境界
を示す付加情報を含める付加情報生成手段とを備えたこ
とを特徴とするファクシミリ装置。
【0005】〈構成2〉解像度の異なるラインを混在さ
せた画データを編集する解像度制御手段と、受信側のフ
ァクシミリ装置とのネゴシエーション信号中に、画デー
タが上記解像度の異なるラインを混在させたものである
ことを示す情報を含め、画データ送信後の手順信号中
に、上記画データ中の互いに解像度の異なるライン群を
含む領域の境界を示す付加情報を含める付加情報生成手
段とを備えたことを特徴とするファクシミリ装置。
【0006】〈構成3〉副走査方向に見たとき、解像度
の異なる領域を混在させた画データを編集する解像度制
御手段と、各ライン中に、そのラインの解像度を示す付
加情報を含める付加情報生成手段とを備えたことを特徴
とするファクシミリ装置。
【0007】〈構成4〉解像度の異なるラインを混在さ
せた画データを編集する解像度制御手段と、各ライン中
に、そのラインの解像度を示す付加情報を含める付加情
報生成手段とを備えたことを特徴とするファクシミリ装
置。
【0008】〈構成5〉複数ページ分の画データを混在
させた画データを編集する解像度制御手段と、各ページ
の境界近傍のライン中に、ページの境界位置を示す付加
情報を含める付加情報生成手段とを備えたことを特徴と
するファクシミリ装置。
【0009】〈構成6〉送信者の認証を必要とする画デ
ータを送信する場合に、各ライン中に、送信者の認証用
データを示す付加情報を含める付加情報生成手段を備え
たことを特徴とするファクシミリ装置。
【0010】〈構成7〉カラー画像を含む画データを送
信する場合に、各ライン中に、そのラインの画素の色を
示す付加情報を含める付加情報生成手段を備えたことを
特徴とするファクシミリ装置。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を具体
例を用いて説明する。 〈具体例1〉図1は、具体例1のファクシミリ装置の動
作概略図である。この具体例では、図の(a)に示すよ
うに、送信原稿16を副走査方向に見たとき、解像度の
異なる領域を混在させた画データを編集する。即ち、こ
の例では、領域AとCとは解像度を200dpiで編集
し、領域Bは解像度600dpiで編集している。dp
iというのは、1インチ(2.54センチメートル)あ
たりの走査線(画素)数である。
【0012】(b)には、その読み取りラインの一部拡
大図を示す。実線が実際の読み取りライン、破線は読み
取りをパスしたラインである。図に示すように、領域
A、Cは読み取りライン20の間隔が、領域Bの読み取
りラインの間隔の3倍になっている。例えば、送信原稿
16の領域Bに写真や図形等の高画質を要求する画像が
含まれている場合、その部分だけを高い解像度で送信
し、他の部分は通信速度を速めるために低い解像度で送
信する。
【0013】なお、このように編集した画データを受信
側で再生できるように、図1(c)に示したような情報
がファクシミリ通信時に送信される。このフレームは、
画データ送信直後に送信される手順終了信号EOPの1
フレームを示している。このフレームには、フラグ2
1、アドレス22、制御23、ファクシミリ制御部フィ
ールド24、ファクシミリ情報フィールド25、フレー
ムチェックシーケンス26及びフラグ27が含まれてい
る。このファクシミリ情報フィールド25の部分に解像
度の異なる領域の境界を示す付加情報を含める。
【0014】この付加情報の#は、これに続く1バイト
のデータが解像度を示すデータであることを表示してい
る。04hは600dpiという意味である。*印はデ
ータの区切りを示し、これに続く100hは600dp
iの領域のスタートラインを指定するデータ、−は接続
子で、200hは600dpiの領域の終了ラインを指
定するデータである。即ち、この付加情報によって、6
00dpiの解像度の領域は256ライン目から512
ライン目までに存在するといった内容が受信側に伝えら
れる。なお、600dpiの場合は04h、200dp
iの場合は01hといった要領で解像度を通知する。
【0015】上記のような本発明のファクシミリ装置の
動作を実現するために、次のような装置が採用される。
図2に、ファクシミリ装置のブロック図を示す。この装
置は、CPU(制御部)1がROM(リード・オンリ・
メモリ)2に格納されたプログラムを実行することによ
りファクシミリ送受信制御を行う。CPU1には、デー
タバス3を介してモデム・NCUインタフェース5、画
像情報圧縮・復元部6、ラインメモリ7、画像処理部
8、インタフェース9が接続されている。
【0016】更に、ここには、上記送信原稿編集の解像
度を制御するための解像度制御手段18と、解像度の異
なる領域の境界を示す付加情報を生成するための付加情
報生成手段19が設けられている。この解像度制御手段
18と付加情報生成手段19のブロックは、共に制御部
1の実行するプログラムモジュールやオブジェクトによ
って構成すればよい。制御部1のその他の動作は、従来
通りのため、ここでは特にその機能を示すブロックの表
示は省略した。
【0017】モデム・NCUインタフェース5には、モ
デム10やNCU11が接続されている。NCU11は
電話回線と接続され、ファクシミリの電話回線に対する
送受信を制御する。画像情報圧縮・復元部6は、送信時
には送信原稿を読み取った画データを圧縮して送信し、
受信時には圧縮された画データを復元する機能を持つ。
ラインメモリ7は、画像情報圧縮・復元部6が処理した
画データを一時記憶するメモリである。
【0018】画像処理部8には、プリンタ12とスキャ
ナ13が接続されている。プリンタ12は、受信した画
データを記録紙17に記録する。スキャナ13は、送信
原稿16を読み取って、これを画像処理部8に送り込
む。画像処理部8は、画データの編集を行う。インタフ
ェース9には、機器制御部14、操作・表示部15が接
続されている。機器制御部14は、装置を駆動するため
に装置各部に配置された各種ドライバやセンサ類により
構成される。操作・表示部15は、オペレータがファク
シミリ装置を操作するために使用するマンマシンインタ
フェースである。
【0019】例えばこのファクシミリ装置は、G3ファ
クシミリ装置で、ITU−T勧告T.30で定義された
手順に基づいて通信を行う。
【0020】図2において、このファクシミリ装置が送
信機として動作する場合には、スキャナ13で送信原稿
16の画像を読み取り、画像処理部8に出力する。画像
処理部8は、読み取られた画データを処理し、ラインメ
モリ7に蓄積する。ラインメモリ7には、約1ページ分
程度の画データが記憶される。
【0021】その後、画像情報圧縮・復元部6によって
ラインメモリ7から読み出された画データが圧縮され、
データバス3を通じてRAM4に蓄積される。このRA
M4を送信バッファとして利用し、モデム・NCUイン
タフェース5を経てモデム10にその画データが転送さ
れる。モデム10で変調された信号はNCUを通じて回
線に送り出される。
【0022】このファクシミリ装置が受信機として動作
する場合には、まず、回線から画データを受信する。そ
の画データはNCU11を通じてモデム10で復調さ
れ、モデム・NCUインタフェース5を経てデータバス
3に出力される。このデータはRAM4に蓄積される。
RAM4は、受信バッファとして利用され、このデータ
はデータバス3を通じて画像情報圧縮・復元部6に入力
される。
【0023】画像情報圧縮・復元部6では、圧縮された
受信データを復元し、その結果をラインメモリ7に記憶
する。ラインメモリ7に記憶された画データは、画像処
理部8でプリンタ12に送られ、記録紙17に印刷され
る。
【0024】図3に、具体例1の通信動作シーケンスチ
ャートを示す。まず、送信機31は受信機30を発呼
し、受信機30は回線を捕捉して、送信機31にCED
信号(被呼局識別信号)を送信する(ステップS1)。
更に、受信機30は、送信機31にNSF信号(非標準
機能信号)を送信し(ステップS2)、続いてDIS信
号(ディジタル識別信号)を送信する(ステップS
3)。送信機31は、これに対して受信機30に、NS
S信号(非標準機能設定信号)を送信する(ステップS
4)。更に、送信機31は受信機30に、トレーニング
チェック(TCF信号)を送信する(ステップS5)。
【0025】受信機30は、TCF信号を正常に受信す
ると、ステップS6において、CFR信号(受信準備確
認信号)を返送する。送信機31は、CFR信号を受信
後、受信機30に画データを送信する(ステップS
7)。なお、上記ステップS2において、受信機30
は、NSF信号を送信機31に送信する際に、副走査方
向に解像度の異なる領域が存在した場合でも、その画デ
ータを受信し、印刷する能力があることを宣言する。ま
た、DIS信号の中で受信可能な解像度をセットする。
【0026】送信機31は、NSF信号によって受信機
30の能力を確認した後、NSS信号によって副走査方
向に解像度が異なる領域を混在させた画データを送信す
る旨を受信機30に通知する。更に、このNSS信号に
よって主要部分の解像度をセットする。図1(a)に示
す例の場合には、送信原稿16を200dpiの解像度
を基本にして送信している。そして、その一部を600
dpiの解像度に切り換えて送信している。従って、N
SS信号によって主要部の解像度は200dpiといっ
た情報を受信機30に伝える。
【0027】ステップS7における画データ送信時に
は、図1(b)に示すような領域毎に異なる解像度のラ
インが送信される。1ページ分の画データの送信が終了
すると、ステップS8において、手順終了信号が送信機
31から受信機30に送信される。この手順終了信号は
1ページ分の画データの送信終了毎に送信されるが、こ
の中に図1(c)に示した付加情報が含まれる。これに
よって、受信機30は、送信原稿のどの部分が高解像度
で送信されたかといった情報を認識する。
【0028】ステップS9では、受信機30が送信機3
1に対して、MCF信号(メッセージ確認信号)を送信
する。送信機31は、これで画データの送信を終了する
場合には、ステップS10において、DCN信号(切断
命令)を送信し、回線を切断する。なお、2ページ以上
の画データを送信する場合には、ステップS7からステ
ップS9までの処理をページ数分繰り返す。
【0029】次に、解像度の異なる領域を混在させた画
データを処理する具体的な動作を説明する。図4は、画
データ処理フローチャートである。この例では、図1を
用いて説明したように、200dpiと600dpiの
解像度を混在させるケースを説明する。まず、図2に示
すCPU1は、受信機から受信したNSF信号あるいは
DIS信号から受信機の最大解像度を認識する。更に、
NSS信号で指定した主要部の解像度を示すデータをR
AM4から読み出す(ステップS1)。
【0030】そして、これらのデータに基づいて、通常
モードにおける処理ライン数の単位を設定する(ステッ
プS2)。例えば、この例では最大解像度が600dp
i、主要解像度が200dpiである。この場合、後で
説明するように、3ラインずつデータを読んで所定の処
理をすると都合がよい。処理ライン数の単位というの
は、このライン数3のことをいう。従って、主要解像度
で処理している場合には、図1(b)に示したように、
3ライン毎に1ラインを処理対象とする。処理ライン数
の単位は、解像度の最小公倍数を解像度で除した解から
求める。
【0031】また、解像度の切換えは自動的に行う。即
ち、送信原稿を1ラインずつ読み取ったデータを比較
し、信号の変化が激しい場合には600dpiの解像度
で処理し、信号の変化が少ない場合には200dpiの
解像度で処理する。このために600dpiで読み取っ
たと仮定したときに隣り合うラインのデータ比較を行
う。ファクシミリ装置で読み取った画データは白黒2値
信号であって、白から黒へ、黒から白へ変化する変化点
を示す信号の集合である。
【0032】この変化点の数が少ない画像は、濃淡変化
の少ない、一様な画像である。変化点の数の多い画像
は、変化にとんだ精密な画像であると考えられる。そこ
で、各ラインの変化点の数をそのつどカウントする。こ
の変化点の数が所定の閾値以上の場合には、600dp
iの解像度で画データを編集する。変化点の数が閾値に
満たない場合には200dpiの解像度で画データを編
集する。解像度を予想する方法は任意であるが、こうし
た制御をすることによって、自動的に高画質を要求され
る部分は高い解像度で画データを編集することができ
る。
【0033】次のステップS3で、CPU1は、インタ
フェース9を通じて機構制御部14に最大解像度に応じ
た1ライン当たりのモータのステップ数をセットする。
即ち、600dpiが最大解像度であるから、600d
piで送信原稿16を1ラインずつ読み取るように紙送
り条件を定める。そして、設定したステップ数分モータ
を駆動した後(ステップS4)、画像処理部8を通じて
第Nライン目のデータを読み取り、ラインメモリ7に転
送する(ステップS5)。
【0034】更に、モータは設定されたステップ数分だ
け駆動され(ステップS6)、N+1ライン目を読み取
り、読み取ったデータを同様にラインメモリに転送する
(ステップS7)。ステップS8とステップS9は、N
+2ライン目読み取りのための同様の処理である。CP
U1は、こうして3ライン分の画データ読み取りが終了
すると、Nライン目とN+1ライン目のデータの変化点
の積算値を計算する。即ち、2ライン分のデータから変
化点数の合計を求める。そして、RAM4に予め登録さ
れた閾値と比較する(ステップS10)。
【0035】もし、閾値よりもこの変化点の数が大きい
場合は、高画質での読み取りが必要と判断し、600d
piでの処理に移行する。即ち、ステップS13に進
み、N,N+1,N+2ラインをそれぞれ符号化し、ス
テップS14において、これらの画信号をRAM4に登
録する。そして、ステップS15に進み、符号化された
画データをRAM4に蓄積する。この場合、600dp
iで処理したラインが何ライン目かをRAM4に登録し
ておく。これによって、図1に示した付加情報生成手段
19が付加情報を生成する。
【0036】一方、ステップS10において、変化点が
閾値に満たないと判断した場合にはステップS11に進
み、200dpiの解像度で処理を行う。この場合、N
とN+2ラインを削除し、中心のN+1ラインのみを符
号化する。
【0037】なお、ステップS10ではNラインとN+
1ラインのデータの変化点を積算して閾値と比較してい
る。また、ステップS11では、N+1ラインとN+2
ラインのデータの変化点を積算して閾値と比較してい
る。いずれか一方が閾値以上であれば600dpiの処
理を行い、いずれも閾値以下であれば200dpiの処
理を行うことになる。こうして符号化されたデータはR
AM4に蓄積される。
【0038】こうして、最初のラインから3ラインずつ
順に同様の処理を繰り返し、1ページの最後の3ライン
の処理が済むと、ステップS16で処理を抜ける。それ
まで、ステップS4からステップS16の処理が繰り返
される。付加情報生成手段19は、こうしてHDLCの
フレームから構成されたEOP信号中に、低解像度で処
理した領域と高解像度で処理した領域の境界に相当する
情報を含める。そのHDLCフレームの構成は、図1
(a)に示した通りで、ファクシミリ制御フィールド2
4にはEOPコードが挿入され、ファクシミリ情報フィ
ールド25に上記の領域の境界に相当する情報が含めら
れる。
【0039】図5に、受信側における印刷処理フローチ
ャートを示す。まず、ステップS1において、受信機が
受信した符号データは復号され、1ページ分、ラインメ
モリ7に蓄積される(ステップS1)。次に、そのペー
ジの最大解像度及び主要解像度をRAM4から読み出す
(ステップS2)。最大解像度は600dpi、主要解
像度は200dpiである。これから処理ライン数の単
位を決定する(ステップS3)。送信側の処理と同様、
この例では、処理単位は3ラインとなる。
【0040】次に、プリンタ12に最大解像度である6
00dpiをセットする(ステップS4)。セットが完
了すると、プリンタに1ラインの転送を行う(ステップ
S5)。転送終了後、最終ラインのチェックをする(ス
テップS6)。処理しているラインが最終ラインでない
場合には、転送したラインが600dpiのラインか2
00dpiのラインかをチェックする(ステップS
7)。これは、付加情報を参照することによって判断で
きる。600dpiの領域であれば次のラインの転送処
理に進む。即ち、ステップS5に戻る。
【0041】一方、200dpiの領域である場合に
は、ステップS8に進み、前ラインをプリンタに再度転
送する。即ち、プリンタは600dpiで印刷をするよ
う動作している。従って、200dpiの解像度のデー
タが入力した場合には、3ライン毎に2ライン不足す
る。従って、不足分は前ラインをそのままコピーして、
都合3ライン分プリンタに続けて転送する。このよう
に、この例では、解像度の低い部分のラインは自動的に
受信機の側で補完する。
【0042】ステップS9は、補間ライン群が転送され
たかどうかを判断する処理である。こうして、200d
piの場合には3ライン同じデータをプリンタに転送
し、600dpiの領域では受信した画データをそのま
まプリンタに転送する。このようにして、送信側で生成
された解像度の異なる領域を混在させた画データを印刷
することができる。
【0043】〈具体例1の効果〉以上のように、副走査
方向に見たとき、解像度の異なる領域を混在させた画デ
ータを編集し、画データ送信後の手順終了信号中に画デ
ータの解像度の異なる領域の境界を示す付加情報を含め
ることによって、送信データの必要な部分だけ高解像度
の送信を行うことが可能になる。なお、上記の例では2
00dpiと600dpiの解像度を混在させた例を示
したが、300dpiあるいは400dpi等、様々な
解像度の領域を混在させることが可能である。
【0044】〈具体例2〉具体例1では、図1に示した
ように、副走査方向に見て、処理をするラインの密度を
変更することによって解像度の異なる領域に対する画デ
ータ処理を行った。この具体例2では、副走査方向に見
たときのラインの間隔は全て同一にする。例えば副走査
方向に見たとき、ライン間隔は全て600dpiとす
る。その一方で、解像度を低くするべき領域について
は、ライン自体の解像度即ちラインを主走査方向に見た
場合の解像度を、ライン毎に選別する。
【0045】図6に、具体例2のファクシミリ装置動作
概略図を示す。例えば、この図に示すように、初めは2
00dpiの解像度で1ライン分ずつ画像の読み取りを
行う。即ち、1番目から3番目のラインは、主走査方向
に見て、その画素密度が200dpiである。また、N
番目のラインまでは、解像度が200dpiであるが、
N+1番目のラインから600dpiの解像度に変わっ
ている。600dpiの解像度のラインはN+1番目の
ラインからM番目のラインまでである。そして、M+1
番目のラインからは、200dpiの解像度になる。
【0046】この場合にも、1ライン目からNライン目
までを図1(a)に示したAの領域とし、N+1ライン
目からMライン目までをBの領域とし、M+1ライン目
以降をCの領域とすれば、具体例1と同様の方法によっ
て、その状態を送信機から受信機に伝えることができ
る。即ち、付加情報の内容は具体例1と同様でよい。
【0047】図7に、具体例2による画データ処理フロ
ーチャートを示す。この例でも、具体例1と同様、送信
機は初めに受信機の最大解像度と主要部解像度をRAM
4に記憶しておき、これを読み出して送信動作を開始す
る。ステップS2では、その最大解像度に対応した孤立
点画素の閾値を設定する。この例では、1ライン当たり
の孤立点画素の数をカウントして、高解像度で送信する
か低解像度で送信するかを決める。孤立点画素というの
は両隣が白画素である黒画素の数である。この数が多け
れば高解像度の送信を要求する画像であると判断する。
従って、適切な閾値を設定しておき、ステップS3に進
む。
【0048】ステップS3では、200dpiに対応し
たモータのステップ数、即ち原稿読み取りピッチをセッ
トする。ここでは副走査方向の解像度を200dpiに
固定する。そして、ステップS4において設定したステ
ップ数分モータを駆動する。次に、ステップS5で、最
大解像度で第N番目のラインを読み取り、これをライン
メモリに転送する。即ち、全ての読み取り画データは6
00dpiで読み取り、次のステップS6で、孤立点の
積算をし、閾値との比較を行う。
【0049】孤立点が閾値以上の場合にはステップS7
に進み、600dpiの高解像度で処理をする旨の情報
をRAMに登録する。これは付加情報を生成するための
情報である。そして、ステップS8において、前ライン
が600dpiかどうかを判断する。即ち、直前のライ
ンが600dpiかどうかを判断する。直前のラインを
参照しながら画データを圧縮する場合に、直前のライン
と今回のラインとの解像度が異なる場合と、解像度が同
一の場合とで処理が異なる。そこで、ステップS8やス
テップS12の分岐を設けた。前ラインを参照できる場
合は、ステップS10とステップS13の処理をし、参
照できない場合はステップS9とステップS14の処理
をする。
【0050】例えばステップS10において、600d
piのラインの処理をするとき、前ラインが600dp
iのラインであれば、通常通り前ラインを参照ラインと
して符号化を行う。一方、前ラインが200dpiのラ
インである場合には、前ラインの各ドットを全て3倍に
変換し、600dpiのラインを生成する。そして、今
回のラインと比較を行い、符号化をする。なお、図8に
は、このような参照時の変換例を示した。
【0051】図8(a)は、200dpiのラインの各
画素を3倍にし600dpiに変換する例を示す。
(b)は、600dpiのラインを200dpiに変換
する例を示す。600dpiのラインの場合には、例え
ば、3画素ずつ並んだ画素のうちの中心の画素の画素値
を使用し、200dpiに変換する。
【0052】図7に戻って、図7のステップS6で、孤
立点の積算値よりも読み取ったラインの孤立点が少ない
と判断した場合には、ステップS11に進み、N,N+
1,N+2ドットからN+1ドットのみを抽出してライ
ンメモリに記録する。この場合の解像度の変換も、図8
(b)に示した要領で行う。
【0053】そして、ステップS12において、直前の
ラインが200dpiかどうかを判断する。直前のライ
ンが200dpiであれば、通常通りステップS13に
進み、直前のラインを参照ラインにして符号化をする。
直前のラインが600dpiの場合にはステップS14
に進み、図8(b)に示した要領で、600dpiのラ
インを200dpiに変換し、これを参照データとして
符号化する。そして、ステップS15で、これらの結果
をRAMに蓄積し、ステップS16で、全てのラインに
ついて処理が終了したかを判断する。こうして、全ての
ラインについて、順に処理を行う。
【0054】〈具体例2の効果〉以上の結果、図6に示
したように、異なる解像度のラインを混在させた画デー
タを送信できる。この場合にも、具体例1と同様に、解
像度の異なる領域の境界を示す付加情報を受信側に伝え
て、効率のよいファクシミリ送信が可能になる。
【0055】〈具体例3〉具体例1や具体例2では、解
像度の異なる領域の境界を示す付加情報をEOP信号に
含めた。一方、この具体例では、付加情報を各ラインの
信号中に含める。
【0056】図9に、具体例3の装置の動作概略図を示
す。(a)には、送信原稿16を示す。送信原稿16の
画像を読み取る場合に、通常、その両端のエッジ16
A,16Bの部分は、黒ラインとして認識してしまう可
能性があることから、その部分の信号の一部を無効な信
号として処理している。即ち、送信原稿16の幅をWと
すれば、その両端の数ミリ分の画データは処理対象外と
される。この具体例では、その無効部分の信号を付加情
報の送信に利用する。即ち、この例では、1ライン分の
画データの先頭から、例えば8ビット分のデータ中に付
加情報35を含める。
【0057】図の(b)に示すように、例えば付加情報
35に200という表示があれば、そのラインは200
dpiの解像度で読み取られている。また、600とあ
れば、そのラインは600dpiの解像度で読み取られ
ている。これによって、具体例2で説明したように、副
走査方向に見て等間隔で、主走査方向に見て解像度の異
なるラインが混在するような画像を送信し、その画像の
内容を受信側に伝えることができる。受信側では、各ラ
インの付加情報35を読み取ることによって、各ライン
の解像度を認識し、後は具体例2と同様にして再生を行
えばよい。
【0058】図10には、具体例3の装置通信動作シー
ケンスチャートを示す。このシーケンスのステップS1
〜ステップS6の処理は、これまで説明した具体例1の
処理と同様である。故に、予め受信側に対し解像度の異
なる領域を混在させた画データを送信することを通知し
ておく。そして、ステップS7で、解像度の混在した画
データを送信する。その後のステップS8では、具体例
1や具体例2に示したような付加情報の送信は行わな
い。ステップS9,ステップS10は、従来通りの処理
である。
【0059】図11(a)と(b)には、上記のような
ライン毎の付加情報の具体的な内容を示す。ライン毎に
解像度を変更した場合の付加情報は、例えばこの図の
(a)に示すように、8ビットのうち全てのビットが0
のときはそのラインは200dpiで処理され、8ビッ
トのうち第2番目のビットが“1”ならばそのラインは
600dpiで処理されるといったものになる。このよ
うな付加情報を利用することによって、全てのラインに
ついて、その解像度が認識できる。
【0060】上記の方法は、具体例1のように副走査方
向に見てラインの密度を変えた場合にも適用できる。即
ち、図の(b)に示すように、各ラインの先頭の8ビッ
トに、(a)と同様の付加情報を付加する。そして、副
走査方向に見て200dpiのライン密度で処理する部
分は、先頭の8ビットが全て0となっている。また、副
走査方向に見て600dpiのライン密度で処理する場
合には、先頭の8ビットのうちの最も上位のビットが
“1”になっている。なお、この8ビットの情報で2種
類の解像度をどのように区別しても差し支えない。
【0061】図12には、図10を用いて説明したライ
ン毎の解像度変更を行った際の画データ処理フローチャ
ートを示す。このフローチャートのステップS1〜ステ
ップS10の処理は、具体例1を用いて説明した図4の
ステップS1〜ステップS10と変わらない。なお、こ
こで、この例では、200dpiで処理すべき場合には
ステップS13に進み、600dpiで処理する場合に
はステップS11に進む。
【0062】200dpiで処理する場合には、ライン
の先頭の8ビットを全て“0”にし、その後、そのデー
タを符号化する。また、600dpiで処理する場合に
は、N,N+1,N+2ラインの最初の8ビットのうち
の1画素を“1”に変更する。これによって、そのライ
ンが600dpiの解像度である旨の付加情報を生成す
る。その後、ステップS12において、これらのライン
の符号化を行う。その他の処理は、具体例1における図
4の処理と同一である。従って、これによって、副走査
方向に見て、画素密度の異なる画データの編集ができ
る。
【0063】図13には、印刷処理フローチャートを示
す。このフローチャートは、具体例1の説明に用いた図
5のフローチャートと比較した場合に、ステップS7に
おける処理が異なる。ステップS7では、プリンタに転
送したラインの1画素目が“1”かどうかを判断する。
1画素目が“1”であれば600dpiに対する処理を
行い、1画素目が“0”であれば200dpiに対する
処理を行う。このような判断を行う以外は、具体例1と
全く同様の処理で動作が進められる。
【0064】〈具体例3の効果〉以上のように、1ライ
ン分の画データのうち、従来無効な部分として処理され
ていた部分を用いて付加情報を送信するようにすれば、
これまでの具体例と同様に解像度の異なる領域を混在さ
せた画データの効率よい送信が可能になる。なお、付加
情報を含める部分は、ラインの先頭または終端部分でも
よい。いずれの場合にも、その一部は元々利用されない
部分であり、これを有効利用することによって様々な情
報の伝達が可能になる。以下の具体例は、こうした画デ
ータ中の有効利用されていない部分を利用して、様々な
上方の伝達制御を行う例を示す。
【0065】〈具体例4〉この具体例では、ラインを構
成する画データの先頭部分を利用して、ページ切り替え
のための情報を付加する。即ち、この例では、複数のペ
ージの画データを切れ目なく送信し、既に説明した1ラ
イン分の画データの先頭部分にページ境界位置を示す付
加情報を含める。
【0066】図14には、具体例4のファクシミリ装置
動作概略図を示す。この図に示すように、例えば1ペー
ジ目の画データがNライン分あるとする。この場合に、
その1ページ目の最終ラインの先頭の8ビットを全て1
とする。その他のラインについては、先頭の8ビットを
全て0にしておく。これによって、1ページ目の最終ラ
インが認識され、受信側では、ここでページ替えをする
ことが可能になる。通常、ページ替えの際はEOP信号
の送受信を行い、改めて画データを1ページ分送信する
といった手順が実行される。しかしながら、この具体例
4のような方法を採用することによってEOP信号等の
送受信のための手順を省略し、複数ページの画データを
短時間で送信することが可能になる。
【0067】図15には、具体例4の装置通信動作シー
ケンスチャートを示す。図において、まずステップS
1,S2,S3は、これまでの具体例同様、CED信
号、NSF信号、DIS信号を受信機30から送信機3
1に送信する。このとき、NSF信号の中で受信機30
はページの終端情報が画データ中に挿入されていても受
信可能であるという能力を宣言する。また、DIS信号
の中で受信できる解像度等のモードをセットする。
【0068】送信機31は、NSF信号を受信すること
で、ページ終端情報が画データ中に挿入されていても受
信できることを確認する。更に、ステップS4におい
て、NSS信号を用いて、ページ間のページ終端情報を
画データに挿入することを通知する。その後は、通常通
り、送信機31から受信機30に対しTCF信号を送信
し(ステップS5)、受信機30から送信機31に対し
CFR信号を送信する(ステップS6)。
【0069】こうして、ステップS7において、送信機
31は、1ページと2ページとが混在し、ページの境界
近傍のライン中にページの境界位置を示す付加情報を含
めた画データを送信する。受信側は、図14に示した1
ページの最終ラインの先頭8ビットにある付加情報を認
識してページ替えをするという処理を行えばよい。な
お、ステップS8〜ステップS10の処理は、これまで
の具体例と同様である。
【0070】図16に、画データ処理のフローチャート
を示す。送信側では、この図に示すような手順で付加情
報を付加する。まず、ステップS1において、送信原稿
を読み取り位置まで吸引する。次に、ステップS2で、
1ラインの読み取りをし、白あるいは黒の2値化処理を
行う。更に、ステップS3において、読み取ったライン
が最終ラインかどうかをチェックする。最終ラインとい
うのは、1ページの最後のラインという意味である。
【0071】最終ラインでない場合には、ステップS4
に進み、画データの両端の8画素を白データに変換す
る。この処理は、既に説明した通り、ラインの両端の不
要なノイズを除去する処理である。この処理は従来も行
われている。従って、このラインは通常通りのラインで
ある。
【0072】次のステップS5では、1ライン分の幅だ
け原稿を移動し、再びステップS2に戻り、次の1ライ
ン分の読み取りを行う。こうして、1ページ分の送信原
稿読み取りを終了すると、ステップS3からステップS
6に進む。ここで、次の原稿があるかどうかの判断をす
る。次の原稿がなければステップS9に進み、最後のラ
インも両端の8画素を白データに変換してステップS1
0で原稿を排出する。
【0073】一方、次の原稿がある場合にはステップS
7に進み、左の端の8ビットを黒データに変換する。即
ちオール1という付加データを生成して、これをライン
の先頭に配置する。こうして、最終ラインの先端部分に
1ページ目と2ページ目の境界位置を示す付加情報を含
める。その後、ステップS8において、1ページ目の原
稿を排出し、次の原稿の吸引を行う。そして、再びステ
ップS2〜ステップS5の処理を繰り返し、2ページ目
の原稿読み取りを行う。
【0074】〈具体例4の効果〉このような処理を行え
ば、複数ページ分の画データを1ページ分の画データと
同様に扱って、送信をすることができる。従って、ペー
ジを切り替える際の様々な処理が不要になり、全体とし
て送信や受信時間を短縮することができる。
【0075】〈具体例5〉上記の例では、1ライン分の
画データ中にページの境界位置を示す付加情報を含め
た。しかしながら、同様の考え方から同一部分に様々な
情報を含めることが可能になる。この具体例では、送信
側が認証用データを含むファクシミリを送信する例を示
す。この認証用データを上記の例と同様に、1ラインの
データ中に含める。
【0076】図17には、具体例5のファクシミリ装置
の動作概略図を示す。この図に示すように、この例で
は、例えば1000ラインの認証付きデータを送信する
場合、1ライン目、2ライン目、3ライン目及び100
0ライン目に4種類の文字の組み合わせによる認証用デ
ータを含める。これによって、受信側では特定の送信者
から送信された認証付きの文書を受け取ることができ
る。なお、このような認証付きデータを送信する場合
に、他人に無断で認証付きデータを送信されないよう
に、パスワードによる送信者の確認が行われる。このパ
スワードが誤っていれば、認証付きのファクシミリ送信
をすることができない。
【0077】図18には、認証用データ登録オペレーシ
ョンの説明図を示す。認証付きデータの送信を開始する
と、まず、図のステップS1において、図2に示す操作
・表示部15に、「パスワードをセットして下さい」と
いうコメントが表示される。オペレータは、ファクシミ
リ送信機にパスワードを入力する(ステップS1)。始
めにオペレータは#キーを押下する。次に、4桁分のパ
スワードABCDを入力する。このパスワードは、例え
ば数字や英字といった、操作・表示部15に用意された
任意のキーを押し下げることによって入力する。
【0078】パスワードが正しいと、認証用データの送
信が可能になり、ステップS2で、「認証用データを作
成しますか」というメッセージの表示がされる。オペレ
ータがイエスキーを押し下げると、ステップS3におい
て、「認証用データ作成中」という表示が行われる。こ
うして、そのオペレータのための認証用データが作成さ
れてメモリに登録される。認証用データの内容は、別
途、不揮発性メモリ等に記憶されていてもよいし、その
都度パスワードから所定の演算処理によって生成しても
よい。
【0079】認証用データの作成が終了すると、ステッ
プS4で、「送信先をセットして下さい」という表示が
される。これによって、オペレータは送信先の電話番号
を入力する。ステップS5で、その電話番号の確認が行
われ、ステップS6で、その認証用データを相手先に送
信する処理が行われる。これによって、送信側から受信
側に認証付きのファクシミリを送信することができる。
【0080】図19に、具体例5の装置通信動作シーケ
ンスチャート(その1)を示す。この処理は、認証付き
のファクシミリを送信する前に、予め認証用のデータの
みを受信機に送信しておくために実行される。ステップ
S1〜S3では、これまで説明したのと同様の、CED
信号、NSF信号、DIS信号の送受信が行われる。こ
のとき、受信機30から送信機31に対し、NSF信号
中で認証用原本を受信できる能力があることを宣言す
る。また、DIS信号で、認証用のパスワードを受信で
きることを宣言する。
【0081】送信機はNSF信号を受信して、認証用デ
ータを送信できることを確認し、NSS信号を送信し、
これから送信する信号が認証用データであることを受信
側に通知する。更に、PWD信号を送信する。続いて、
送信機31は、ステップS6において、TCF信号を送
信し、受信機30は、ステップS7において、CFR信
号を返す。送信機はCFR信号を受信後、認証用データ
を受信機30に送信する(ステップS8)。
【0082】認証用のデータは例えば1000バイトの
データから構成され、エラーが発生しないようにECM
(エラー訂正)のモードで通信される。送信機は認証用
データを送信した後、受信機にPPS/EOP信号を送
信する(ステップS9)。受信機は、その認証用データ
を受信したことを確認した後、ステップS10におい
て、MCF信号を返す。送信機はDCN信号を送信し
て、回線を切断する(ステップS11)。受信機は、上
記のDCN信号を受信した後、パスワード(PWD信
号)と認証用データとをメモリに保存し、通信を終了す
る。このパスワードと認証用データとは、その後認証付
きのファクシミリが受信されたとき、本物の認証用デー
タがそのファクシミリに付加されているかどうかを判断
するために使用される。
【0083】図20に、具体例5の装置通信動作シーケ
ンスチャート(その2)を示す。図19の処理では、送
信機で作成した認証用データとパスワードとを受信機で
受信した。図20の処理では、実際に認証付きのファク
シミリを受信する。ステップS1〜ステップS7までの
処理は、図19で行った処理と同一である。ここで、認
証付きのファクシミリデータの生成方法を説明する。
【0084】図21に、画データ処理のフローチャート
を示す。まず、図のステップS1において、CPU1
は、入力されたパスワードからメモリに記憶した認証用
データのスタートアドレスとエンドアドレスを検索す
る。そして、その結果をRAM4に登録する。次に、送
信原稿の1ライン分のデータを読み込み、これを2値化
する(ステップS2)。そして、2値化したデータの両
端の8画素を白データに変換する(ステップS3)。こ
れは、これまで説明したと同様、ラインの両端のノイズ
を除去する処理である。
【0085】次にステップS4において、現在読み取っ
ているラインが認証用データを付加されるファクシミリ
データの終了ラインかどうかを判断する。終了ラインで
なければステップS5に進み、セットされているアドレ
スから認証用データを読み込んで、そのラインの左端8
画素に挿入をする。そして、ステップS6において、ア
ドレスを1番地増加し、RAMに登録する。即ち、次の
ラインの処理の準備をする。
【0086】このステップS5,S6の処理を実行する
ことによって、例えば図17に示したように、1000
ライン分のファクシミリデータの1ライン目、2ライン
目、3ライン目に“34”、“2F”、“11”という
3文字分の認証用データを入力し、最後の1000ライ
ン目に“59”という認証用データを入力する。こうし
て、認証用データの処理が終了すると、ステップS4か
らステップS7に進み、通常通りの読み取り処理が行わ
れる。以上の処理によって、認証付きのファクシミリ送
信ができる。なお、受信機に登録したパスワードは、認
証付きのファクシミリを受け取る資格の有無を判断する
ために使用される。また、受信機に登録した認証用デー
タは、受信したファクシミリデータ中に含まれる認証用
データが真正なものかどうかを判断するために使用され
る。
【0087】〈具体例5の効果〉ラインの先端あるいは
後端の従来無効であった部分のデータを利用して、認証
用データを付加したファクシミリ送信を行うことが可能
になる。
【0088】〈具体例6〉この具体例では、上記のよう
なラインに含めた付加情報を用いて、ラインの画素の色
を指定し、受信側でカラー印刷をすることを可能にす
る。
【0089】図22には、具体例6のファクシミリ装置
の動作概略図を示す。この図に示すように、この例で
は、画データの先頭の8ビットにそれぞれカラー情報を
含める。例えば、図の1番上の8ビットは、そのライン
がブラックであることを示す。次の8ビットは、そのラ
インがイエローであることを示す。カラー印刷を行う場
合には、各ラインをそれぞれ4色分の色成分のデータの
組み合わせにより表現する。従って、例えば、ブラッ
ク、イエロー、マゼンタ、シアンといった順番に規則的
にデータを送信すれば、ファクシミリでもカラー画像の
印刷が可能になる。
【0090】しかしながら、例えば黒または白のみから
なるラインについても、全ての色成分のデータを規則通
り送信しないと、受信側で、どのラインがどの色の信号
に該当するかを判別できなくなる。このため、無駄な信
号の送信が不可欠になる。この具体例では、各ラインの
先端等に、そのラインがどの色成分の信号かを示す情報
を付加しておくので、適宜、不要な色成分のラインの送
信を省略できる。なお、次のラインに処理するタイミン
グを明確にするために、例えば、ブラックのラインは全
ラインについて送信をする。これにより、全体として送
信ライン数を減少させて、ファクシミリのカラー画像送
信の高速化を図ることができる。
【0091】図23に、具体例6の装置通信動作シーケ
ンスチャートを示す。図のシーケンスにおいて、受信機
30は、ステップS1〜ステップS3のCED信号、N
SF信号、DIS信号において、カラーデータを受信す
ることを宣言する。更に受信できる解像度モード等をセ
ットする。
【0092】送信側ではNSF信号を受信して、カラー
データを受信できることを確認すると共にNSS信号に
よってカラーデータを送信することを通知する(ステッ
プS4)。次のステップS5で、TCF信号を送信し、
受信機30は、この信号を正常に受信すると、ステップ
S6において、CFR信号を送信する。ステップS7で
は、図22に示したカラーデータを送信する。
【0093】図24には、画データ処理のフローチャー
トを示す。まず、ステップS1において、1ラインのデ
ータをシアン、マゼンタ、イエロー、ブラックの4色カ
ラーデータとして読み取る。次に、ステップS2におい
て、各ラインのデータをそれぞれ2値化してラインメモ
リに格納する。次のステップS3では、ラインメモリの
両端の8画素を“0”に変換する。そして、ステップS
4において、ブラックのラインが記憶された部分で、そ
の左側の1画素を“1”に変換する。これによって、そ
のラインが黒ラインである旨の情報を付加する。ライン
の同期を維持するために、黒ラインは削除しない。
【0094】次にイエローラインのデータが全て色成分
がないかどうかを判断する。即ちオール0かどうかを判
断する。オール0の場合には、このラインを削除する
(ステップS5,S6)。オール0でなければ、その左
端の2画素を“1”に変換する。これによって、イエロ
ーラインであることの表示を行う。同様に、ステップS
8,S9,S10において、マゼンタについての処理を
行い、ステップS11,S12,S13において、シア
ンについての処理を行う。
【0095】ステップS14では、1ライン分のステッ
プだけモータを駆動し、次のラインの読み取りを行う。
即ち、原稿画像の1ライン分をシアン、マゼンタ、イエ
ロー、黒の4色分の画像として読み取り、黒ラインはオ
ール0であっても全てデータとして蓄積し送信対象とす
る。イエロー、マゼンタ、シアンのラインは、それぞれ
オール0でない限りそのデータを蓄積し、これを送信す
る。その他のラインは送信を省略する。
【0096】受信側では、黒ラインに同期して、各ライ
ンの色成分を抽出する。カラー印刷の方法は従来からよ
く知られている方法でよく、黒色ラインと、シアン、マ
ゼンタ、イエローの各色のラインを重ね印刷する。これ
によって、受信側でカラー印刷が可能になる。
【0097】〈具体例6の効果〉以上のように、ライン
の先頭あるいは後端等に色情報を含めることによって、
ファクシミリ送受信によるカラー印刷のための送信デー
タ量を圧縮して、送信処理時間を短縮することが可能に
なる。
【図面の簡単な説明】
【図1】具体例1のファクシミリ装置の動作概略図であ
る。
【図2】ファクシミリ装置のブロック図である。
【図3】具体例1の装置通信動作シーケンスチャートで
ある。
【図4】画データ処理フローチャートである。
【図5】印刷処理フローチャートである。
【図6】具体例2のファクシミリ装置動作概略図であ
る。
【図7】画データ処理フローチャートである。
【図8】(a)は200dpiを600dpiに変換す
る処理の例、(b)は600dpiを200dpiに変
換する処理の例説明図である。
【図9】具体例3の装置の動作概略図である。
【図10】具体例3の装置通信動作シーケンスチャート
である。
【図11】(a)はライン毎の解像度変更処理説明図、
(b)は副走査方向の解像度変更処理説明図である。
【図12】画データ処理フローチャートである。
【図13】印刷処理フローチャートである。
【図14】具体例4のファクシミリ装置動作概略図であ
る。
【図15】具体例4の装置通信動作シーケンスチャート
である。
【図16】画データ処理フローチャートである。
【図17】具体例5のファクシミリ装置動作概略図であ
る。
【図18】認証用データ登録オペレーション説明図であ
る。
【図19】具体例5の装置通信動作シーケンスチャート
(その1)である。
【図20】具体例5の装置通信動作シーケンスチャート
(その2)である。
【図21】画データ処理フローチャートである。
【図22】具体例6のファクシミリ装置動作概略図であ
る。
【図23】具体例6の装置通信動作シーケンスチャート
である。
【図24】画データ処理フローチャートである。
【符号の説明】
16 送信原稿 25 ファクシミリ情報フィールド(付加情報) A,B,C 解像度の異なる領域

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 副走査方向に見たとき、解像度の異なる
    領域を混在させた画データを編集する解像度制御手段
    と、 受信側のファクシミリ装置とのネゴシエーション信号中
    に、画データが前記解像度の異なる領域を混在させたも
    のであることを示す情報を含め、画データ送信後の手順
    信号中に、前記画データ中の解像度の異なる領域の境界
    を示す付加情報を含める付加情報生成手段とを備えたこ
    とを特徴とするファクシミリ装置。
  2. 【請求項2】 解像度の異なるラインを混在させた画デ
    ータを編集する解像度制御手段と、 受信側のファクシミリ装置とのネゴシエーション信号中
    に、画データが前記解像度の異なるラインを混在させた
    ものであることを示す情報を含め、画データ送信後の手
    順信号中に、前記画データ中の互いに解像度の異なるラ
    イン群を含む領域の境界を示す付加情報を含める付加情
    報生成手段とを備えたことを特徴とするファクシミリ装
    置。
  3. 【請求項3】 副走査方向に見たとき、解像度の異なる
    領域を混在させた画データを編集する解像度制御手段
    と、 各ライン中に、そのラインの解像度を示す付加情報を含
    める付加情報生成手段とを備えたことを特徴とするファ
    クシミリ装置。
  4. 【請求項4】 解像度の異なるラインを混在させた画デ
    ータを編集する解像度制御手段と、 各ライン中に、そのラインの解像度を示す付加情報を含
    める付加情報生成手段とを備えたことを特徴とするファ
    クシミリ装置。
  5. 【請求項5】 複数ページ分の画データを混在させた画
    データを編集する解像度制御手段と、 各ページの境界近傍のライン中に、ページの境界位置を
    示す付加情報を含める付加情報生成手段とを備えたこと
    を特徴とするファクシミリ装置。
  6. 【請求項6】 送信者の認証を必要とする画データを送
    信する場合に、 各ライン中に、送信者の認証用データを示す付加情報を
    含める付加情報生成手段を備えたことを特徴とするファ
    クシミリ装置。
  7. 【請求項7】 カラー画像を含む画データを送信する場
    合に、 各ライン中に、そのラインの画素の色を示す付加情報を
    含める付加情報生成手段を備えたことを特徴とするファ
    クシミリ装置。
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