JP2000332808A - Atm−ponにおける上り送信速度制御方法および通信システム - Google Patents
Atm−ponにおける上り送信速度制御方法および通信システムInfo
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Abstract
信状態に応じて、PON上の上り送信速度を動的に割り
当てることで帯域を有効利用するATM−PONにおけ
る上り送信速度制御方法および通信システムを提供す
る。 【解決手段】ATM−PONシステムを構成するOLT
20において、加入者側の各ONU4から送られてくる
上りデータセルの受信状況を基に、各通信チャネルのア
クティブ/非アクティブ状態を識別するとともに、AT
M網1から送られてくる下りデータセルからB−RMセ
ルを抽出してATM網1の輻輳状態を認識し、これらの
情報等を基にサービスカテゴリに応じた各通信チャネル
に対するPON上の上り送信速度を割り当てるようにす
る。
Description
の加入者で共有するアクセスネットワークでの非同期転
送モード(Asynchronous Transfer Mode;ATM)セル
通信を制御する技術に関し、特に、局側装置と複数の加
入者側装置を備えて構成されるパッシブ光ネットワーク
(Passive Optical Network;PON)システムにおい
て、加入者が利用できる通信速度をネットワークが混雑
したときに保証しないベストエフォート型のサービスを
提供する場合の加入者側装置から局側装置への上り送信
速度制御方法および通信システムに関する。
ONシステムの構成を示すブロック図である。
ァイバを光スプリッタ等で分岐した光加入者線を複数の
加入者で共有するアクセスネットワークであって、その
基本構成は、ATM網1に接続する1つの局側装置(Op
tical Line Termination;OLT)2と、該OLT2に
光スプリッタ3を介して接続する複数の加入者側装置
(Optical Network Unit;ONU)4とを有する。OL
T2は、1つのPONインタフェースで複数のONUを
収容し、各ONU4は、1台または複数台のユーザ端末
5を収容する。
LT2から各ONU4への下り方向のデータは、時分割
多重して同報分配され、各々のONU4で自分宛ての情
報が取り出される。一方、各ONU4からOLT2への
上り方向のデータについては、各ONU4から送信され
るセルの衝突を回避するため、OLT2から各ONU4
にPLOAM(Physical Layer Operation, Administra
tion, and Maintenance)セルを送信し、各ONU4は
PLOAMセルに含まれる送信許可情報により指定され
た上りフレームのいずれかのタイミングでセルを送信す
る。PONシステム上の各ONU4の上り送信速度は、
OLT2から各ONU4に送信されるPLOAMセルに
含まれる送信許可情報の送信周期により決まるものであ
る。
るデータのフレームフォーマットを示す図である。図9
に示すように、下りフレームは2個のPLOAMセルを
有する。1番目のPLOAMセルは上りフレームの1〜
27番目のセルの送信許可情報を含み、2番目のPLO
AMセルは上りフレームの28〜53番目のセルの送信
許可情報を含んでいる。各PLOAMセルのペイロード
は、次の表1に示すような内容となる。
は、上りフレームのn番目のセルに対応する送信許可情
報である(ただし2番目のPLOAMセルのGRANT
27はONUの送信を要求しないアイドルGRANTで
ある)。各ONU4の上り送信速度は、サービス・カテ
ゴリおよびチャネルのアクティブ/非アクティブによら
ず、各通信チャネルのピーク・セル・レート(Peak Cel
l Rate;PCR)に基づき、固定の速度が割り当てられ
ている。
ッドは、各ONU4からの送出変動による伝送路上での
衝突を防ぐためのガードタイム領域Gと、上り方向のク
ロックを供給する領域PRと、ATMセルの先頭を検出
するための領域DLと、から構成される。
ステムにおいては、PON上の各通信チャネルに対して
固定的に帯域(上り送信速度)を割り当てているため、
実際に使用している以上にPON上の帯域を割り当てて
いる場合があり無駄が生じることがあった。そこで、帯
域の割り当てを効率的に行うようにした従来技術とし
て、例えば、特開平10−224368号公報や、特開
平10−145386号公報等で公知のものがある。
スター網におけるATMセル通信方法」では、主装置
(OLT2に相当)が、従装置(ONU4に相当)との
間で制御スロットの交換を行って従装置の起動状態を判
断し、従装置の起動中には、該当する従装置に対して一
定の上り通信帯域を割り当て、従装置の電源が切れてい
る場合には、その従装置に割り当てていた帯域を他の従
装置に収容されている可変容量ATMサービスに割り当
てることにより、効率的な帯域の割り当て制御が実現さ
れる。
におけるコネクション設定方法」では、ATM集線装置
とATM交換機の間に加入者からのデータが流れる共通
のパスを設定しておき、ATM交換機が、ATM集線装
置に収容する加入者からの発呼を受信すると、共通のパ
スにおいて使用できる帯域をATM集線装置に通知する
ことによって、コネクションの設定処理が簡易化され
る。
ような従来の技術には次のような問題点がある。すなわ
ち、特開平10−224368号公報に記載された方法
では、電源の切れた従装置に割り当てていた帯域が、振
り分け対象となる可変容量ATMサービスのバーチャル
・パス(VP)のトラフィック量(データの有無、帯
域)に拘わらずに振り分けられる。つまり、トラフィッ
ク量の少ない可変容量ATMサービスVPに対しても、
トラフィック量の多い可変容量ATMサービスVPに対
しても同じように帯域を振り分けていることになり、効
率的な帯域の割り当てが十分には実現されない可能性が
あった。また、特開平10−145386号公報に記載
された方法では、ATM網の輻輳等によっては、ATM
集線装置とATM交換機の間に設定された帯域ほど実際
のトラフィック量がない状況が発生し、設定帯域と実際
のトラフィック量の差分が無駄になってしまうおそれが
あった。
ーザーが利用できる通信速度をネットワークが混雑した
ときに保証しないベストエフォート型のサービスがあ
り、そのサービス・カテゴリとして、例えば、アベイラ
ブル・ビット・レート(Available Bit Rate;ABR)
サービス、未指定ビット・レート(Unspecified Bit Ra
te;UBR)サービスおよび保証フレーム・レート(Gu
aranteed Frame Rate;GFR)サービスなどが知られ
ている。
態に応じてフロー制御を行い、最小セル・レート(Mini
mum Cell Rate;MCR)とピーク・セル・レート(Pea
k Cell Rate;PCR)の範囲で網資源に空きがあれば
ユーザ端末に大きな帯域を割り当てて、かつ、その割り
当て送信帯域をユーザ端末に通知し、ATM網で輻輳が
発生すれば送信元のユーザ端末に対して送信規制をかけ
るサービスである。UBRサービスは、帯域保証はない
が網資源に空きがあればPCRまでの速度でデータを送
信可能なサービスである。GFRサービスは、MCRを
保証し網資源に空きがあればPCRまでの速度でデータ
を送信可能なサービスである。
TM網が空いている状況では最大でPCRまで送信速度
を上げることができるが、ATM網に輻輳が生じれば、
ABRチャネルの送信端末は、そのフロー制御に従い最
小でMCRまで速度が下がり、GFRチャネルの送信端
末は最小でMCRまで速度が下がり、UBRチャネルの
送信端は最小で0まで速度が下がることになる。
スであっても、PON上においては、ATM網および送
信/受信端末等の通信状況による送信速度の変化、並び
に、通信チャネルのアクティブ/非アクティブの変化な
どに関係なく、各チャネルに対して各々のPCR以上の
値が固定的に上り送信速度に割り当てられる。このた
め、PON上の各通信チャネルに対して、実際の送信速
度よりも大きい送信速度を割り当て、さらに、データセ
ルが流れていない通信チャネルに無駄な送信速度を割り
当てていることになる。
いて具体的に説明する。図10は、ABRチャネルの送
信速度の変動を例示した図である。図10に示すよう
に、ABRチャネルの送信端末は、縦軸に示す許容送信
速度としての実行セル・レート(Allowed Cell Rate;
ACR)で送信を行う。すなわち、送信開始時には、A
CRの初期値である初期セル・レート(Initial CellRa
te;ICR)で送信を行う。そして、送信端末が、AT
M網を経由して逆方向リソース管理(Backward-Resourc
e Management;B−RM)セルを受信すると、そのB−
RMセルに含まれる輻輳指示子としてのCI(Congesti
on Indication)および送信速度の増加なしを示すNI
(No Increase)が共に0である場合には、PCRにレ
ート増加率(Rate Increase Factor;RIF)を乗算し
た値を、現在のACRに加算して新たなACR’の計算
する(ACR’=ACR+PCR×RIF)。このAC
R’が、受信したB−RMセルに含まれる明示レート
(Explicit Rate;ER)よりも小さいときは、そのA
CR’でデータを送信することができ、ERよりも大き
いときには、ACR=ERとしてデータを送信すること
ができる。
ある場合には、ACRにレート減少率(Rate Decrease
Factor;RDF)を乗算した値を、現在のACRから減
算して新たなACR’の計算する(ACR’=ACR−
ACR×RDF)。このACR’が、B−RMセルのE
Rよりも小さいときは、そのACR’でデータを送信す
ることができ、ERよりも大きいときには、ACR=E
Rとして送信することができる。さらに、受信したB−
RMセルのNIが1である場合には、現在のACRを維
持して送信することができる。
ネルの送信速度が変化するため、PON上の上り送信速
度をPCRで固定的に割り当てた場合、図10の斜線部
分に示したような未使用帯域が生じてしまうという欠点
がある。
で、ベストエフォート型の通信チャネルの実際の送信状
態に応じて、PON上の上り送信速度を動的に割り当て
ることで帯域を有効利用することが可能なATM−PO
Nにおける上り送信速度制御方法および通信システムを
提供することを目的とする。
め、本発明のATM−PONにおける上り送信速度制御
方法は、ATM網に接続された局側装置(OLT)と、
加入者端末が接続され前記局側装置との間でセル情報を
転送する複数の加入者側装置(ONU)とを有し、加入
者が利用できる通信速度を前記ATM網が混雑したとき
には保証しないベストエフォート型の複数の通信チャネ
ルを収容するPONシステムにおける、前記複数の加入
者側装置から前記局側装置に送信される上りセル情報の
送信速度制御方法であって、前記局側装置が、前記各加
入者側装置からの上りセル情報の受信状況に基づいて、
前記各通信チャネルがアクティブ状態であるか否かを識
別する過程と、前記局側装置が、前記ATM網からの下
りセル情報に含まれるリソース管理(RM)セルを抽出
する過程と、前記識別した各通信チャネルのアクティブ
/非アクティブ状態、前記抽出したリソース管理セルに
よって示されるATM網の輻輳状態およびPON上の最
大送信速度を基に、前記局側装置が前記各通信チャネル
に対してPON上の上り送信速度をそれぞれ割り当てる
過程と、該割り当てた上り送信速度に従って、前記局側
装置が前記各加入者側装置に送る上り送信許可信号を制
御する過程と、前記局側装置からの上り送信許可信号に
従って、前記各加入者側装置が前記加入者端末からの上
りセル情報を前記局側装置に向けて送信する過程と、を
含んでなる方法である。
PON上における各通信チャネルの実際の使用状況が識
別されるとともに、リソース管理セルの抽出によってA
TM網の輻輳状態が認識され、これらの情報およびPO
N上の最大送信速度(帯域)に基づいて、各通信チャネ
ルに対するPON上の上り送信速度が割り当てられ、各
加入者側装置の上り送信速度が制御される。これによ
り、ネットワークの実際の通信状態に応じて、PON上
の帯域を有効に利用することができ、ベストエフォート
型の通信チャネルを効率良く柔軟に収容することができ
るようになる。
は、サービス・カテゴリがアベイラブル・ビット・レー
ト(ABR)であってアクティブ状態にある通信チャネ
ルに対して、抽出されたリソース管理セルによって示さ
れるATM網の輻輳状態に応じて算出した送信速度をP
ON上の上り送信速度に割り当てた後に、サービス・カ
テゴリが保証フレーム・レート(GFR)および未指定
ビット・レート(UBR)であってアクティブ状態にあ
る通信チャネルに対して、PON上の残りの上り送信速
度を、当該通信チャネルの数に応じてそれぞれ割り当て
るようにしてもよい。
レートの通信チャネルに対してリソース管理セルの情報
に従ったフロー制御が行われ、保証フレーム・レートお
よび未指定ビット・レートの各通信チャネルに対して
は、実際の上り送信状況に応じてPON上の上り送信速
度が割り当てられるようになる。これにより、アクティ
ブ状態にある各通信チャネルの上り送信速度を高めるこ
とができ、非アクティブ状態の通信チャネルに無駄な送
信速度を割り当てるようなことを防ぐことが可能とな
る。
あると識別された、保証フレーム・レートおよび未指定
ビット・レートの各通信チャネルについて、前記局側装
置がPON上の上り送信速度として割り当てた速度に対
する実際の送信速度の比率をそれぞれ測定する過程と、
該測定した比率が所定の値より低いとき、当該通信チャ
ネルに割り当てていた上り送信速度を減らし、該減少分
に相当する速度を前記測定した比率が所定の割合より高
い通信チャネルに割り当てる過程と、を含むようにして
もよい。
トおよび未指定ビット・レートの各通信チャネルについ
て、実際の上り送信速度に応じた制御が可能になり、P
ON上の帯域をより有効に利用することができるように
なる。
状態にあると識別された、保証フレーム・レートおよび
未指定ビット・レートの各通信チャネルに対して、前記
局側装置が、前記加入者側装置からの上りセル情報にリ
ソース管理セルを挿入しATM網に送出する過程を含
み、前記上り送信速度を割り当てる過程は、アクティブ
状態にある、アベイラブル・ビット・レート、保証フレ
ーム・レートおよび未指定ビット・レートの各通信チャ
ネルに対して、抽出されたリソース管理セルによって示
されるATM網の輻輳状態に応じて算出した送信速度を
PON上の上り送信速度にそれぞれ割り当てるようにし
てもよい。また、前記上り送信速度を割り当てる過程
は、アベイラブル・ビット・レートの通信チャネルに対
するPON上の上り送信速度を優先的に割り当てるよう
にするのが好ましい。
トおよび未指定ビット・レートの各通信チャネルに対し
ても、アベイラブル・ビット・レートの通信チャネルと
同様にして、リソース管理セルによるフロー制御に従っ
てPON上の上り送信速度を制御することができるよう
になる。
度を割り当てる過程は、非アクティブ状態にある通信チ
ャネルに対して、該通信チャネルのサービス・カテゴリ
に対応させて予め設定したPON上の上り送信速度を割
り当てた後に、アクティブ状態にある通信チャネルに対
する上り送信速度を割り当てるようにしてもよい。
イラブル・ビット・レートの通信チャネルに対して、予
め設定した初期セル・レート(ICR)をPON上の上
り送信速度として割り当て、非アクティブ状態にある保
証フレーム・レートの通信チャネルに対して、予め設定
した最小セル・レート(MCR)をPON上の上り送信
速度として割り当て、非アクティブ状態にある未指定ビ
ット・レートの通信チャネルに対して、予め設定した略
零の速度をPON上の上り送信速度として割り当てるよ
うにしてもよい。さらに、通信チャネルが非アクティブ
状態からアクティブ状態に遷移したとき、当該通信チャ
ネルが保証フレーム・レートであれば、予め設定したピ
ーク・セル・レート(PCR)以下で最小セル・レート
(MCR)以上の範囲内にあるPON上で許容される上
り送信速度を割り当て、当該通信チャネルが未指定ビッ
ト・レートであれば、予め設定したピーク・セル・レー
ト(PCR)以下の範囲内にあるPON上で許容される
上り送信速度を割り当てるようにしても構わない。
ある通信チャネルに対応する加入者端末がいつでも上り
セル情報を送信できるようになる。上述の方法におい
て、前記各加入者側装置は、前記局側装置からの上り送
信許可信号に従って上り送信速度を増加させるとき、前
記加入者端末の上り送信速度が変更されるタイミングに
対して、所定の時間だけ早めたタイミングで上り送信速
度を変更するのが好ましく、また、前記局側装置からの
上り送信許可信号に従って上り送信速度を減少させると
きには、前記加入者端末の上り送信速度が変更されるタ
イミングに対して、所定の時間だけ遅れたタイミングで
上り送信速度を変更するのが好ましい。
保されていないために、加入者端末から送信されたセル
情報が加入者側装置ででオーバーフローしてしまうとい
う状況を回避することができる。
側装置は、サービス・カテゴリの異なる複数の通信チャ
ネルを収容するとき、前記加入者端末から送られてくる
上りセル情報を、前記サービス・カテゴリの優先順位に
対応した複数のバッファに振り分けて書き込み、前記局
側装置からの上り送信許可信号に従って、優先順位の高
いバッファに書き込まれた上りセル情報から順に前記局
側装置に向けて送信するようにしてもよい。
側装置への上りデータセルの送信を各通信チャネルの優
先度に応じて効率的に行うことができるようになる。本
発明のATM−PON方式の通信システムは、ATM網
に接続された局側装置と、加入者端末が接続され前記局
側装置との間でセル情報を転送する複数の加入者側装置
とを有し、加入者が利用できる通信速度を前記ATM網
が混雑したときには保証しないベストエフォート型の複
数の通信チャネルを収容するパッシブ光ネットワークシ
ステムにおいて、前記局側装置が;前記各加入者側装置
からの上りセル情報の受信状況に基づいて、前記各通信
チャネルがアクティブ状態であるか否かを識別するアク
ティブ状態識別手段と、前記ATM網からの下りセル情
報に含まれるリソース管理セルを抽出するリソース管理
セル抽出手段と、前記アクティブ状態識別手段で識別し
た各通信チャネルのアクティブ/非アクティブ状態、前
記リソース管理セル抽出手段で抽出したリソース管理セ
ルによって示されるATM網の輻輳状態およびPON上
の最大送信速度を基に、前記各通信チャネルに対してP
ON上の上り送信速度をそれぞれ割り当てる送信速度制
御手段と、該送信速度制御手段で割り当てられた上り送
信速度に従って、前記各加入者側装置に送る上り送信許
可信号を生成する送信許可信号生成手段と、備え、前記
各加入者側装置が;前記送信許可信号制御手段からの上
り送信許可信号に従って、前記加入者端末からの上りセ
ル情報を前記局側装置に向けて送信する上り送信手段を
備えて構成されるものである。
テムについては、前記局側装置が、前記アクティブ状態
識別手段でアクティブ状態にあると識別された通信チャ
ネルの実際の上り送信速度を測定する速度測定手段を備
え、前記送信速度制御手段が、前記速度測定手段で測定
された実際の送信速度に応じて、各通信チャネルに割り
当てていたPON上の上り送信速度を調整するようにし
てもよい。
ブ状態識別手段でアクティブ状態にあると識別された、
保証フレーム・レートおよび未指定ビット・レートの各
通信チャネルに対して、前記加入者側装置からの上りセ
ル情報にリソース管理セルを挿入しATM網に送出する
リソース管理セル生成手段を備えるようにしてもよい。
段については、サービス・カテゴリの異なる複数の通信
チャネルを収容するとき、前記サービス・カテゴリの優
先順位に対応した複数のバッファと、前記加入者端末か
ら送られてくる上りセル情報を、前記サービス・カテゴ
リに応じて前記各バッファに書き込むバッファ振分部
と、前記局側装置からの上り送信許可信号に従って、優
先順位の高いバッファに書き込まれた上りセル情報から
順に前記局側装置に向けて送信するバッファ選択部と、
を備えるようにするのが好ましい。
基づいて説明する。図1は、本発明の第1実施形態によ
る上り送信速度制御方法が適用されたATM−PON方
式通信システムに用いられる局側装置(OLT)の構成
を示す機能ブロック図である。また、図2は、ATM網
に接続するPONシステムの全体構成を示すブロック図
である。なお、上述した従来の構成と同様の部分には同
一符号が付してある。
に接続する1つの局側装置(Optical Line Terminatio
n;OLT)20と、該OLT20に光スプリッタ3を
介して接続する複数の加入者側装置(Optical Network
Unit;ONU)4とを有する。OLT20は、1本のP
ONインタフェースで複数のONU4を収容し、各ON
U4は、1台または複数台のユーザ(加入者)端末5を
収容する。第1実施形態の特徴部分はOLT20の機能
構成にあり、その他の部分(ATM網1、光スプリッタ
3、ONU4および各ユーザ端末5)は、上述の図8に
示した一般的な構成の場合と同様である。
U4に接続されるPONインターフェース部20Aと、
ATM網1に接続されるATMインターフェース部20
Bとを備える。さらに、PONインターフェース部20
Aは、受光部(O/E)21、PONレイヤ終端部2
2、上り速度制御部23および発光部(E/O)24と
を有する。
タ3を介して送られてくる上り信号を光から電気に変換
してPONレイヤ終端部22に出力する。PONレイヤ
終端部22は、受光部21からの信号を上り速度制御部
23に伝達するとともに、上り速度制御部23から送ら
れてくる信号に応じてPLOAM(Physical Layer Ope
ration, Administration, and Maintenance)セルを生
成し、下り信号に付加して発光部24に伝達する。発光
部24は、PONレイヤ終端部22からの信号を電気か
ら光に変換し、光スプリッタ3を介して各ONU4に送
る。なお、ここでは、PONレイヤ終端部22が送信許
可信号生成手段として機能する。
別手段としてアクティブチャネル識別部23aと、速度
測定手段としての速度測定部23bと、リソース管理セ
ル抽出手段としてのB−RMセル検出部23cと、送信
速度制御手段としての送信許可制御部23dと、を有す
る。アクティブチャネル識別部23aは、PONレイヤ
終端部22からの上り信号について各通信チャネルの受
信セルを監視し、所定の観測周期内にデータセルが到着
した通信チャネルをアクティブチャネルであると認識す
る。また、アクティブチャネルと認識してから所定の周
期にデータセルを受信しなかったら非アクティブとす
る。速度測定部23bは、アクティブチャネル識別部2
3aでアクティブと認識された各通信チャネルについ
て、所定の時間間隔におけるセル数を監視して、各アク
ティブチャネルの送信速度を計算する。B−RMセル検
出部23cは、ATM網1からATMインターフェース
部20Bを介して受信したデータセルからB−RMセル
を抽出する。送信許可制御部23dは、前記所定の観測
周期ごとに、アクティブチャネル数、各アクティブチャ
ネルの送信速度、各アクティブチャネルのサービスカテ
ゴリ、ABRチャネルに対するB−RMセル情報および
PON上の最大送信速度に基づいて、各通信チャネルに
対するPON上の帯域割り当てを演算して、各ONU4
の上り送信速度を制御する信号をPONレイヤ終端部2
2に出力する。
ば、伝送データの多重/分離機能およびATMコネクシ
ョンのスイッチング機能などを備えている。このATM
インターフェース部20Bは、一般的なOLT2に具備
されてきたものと同様のものである。
方式通信システムの動作について説明する。まず最初
に、ABRサービスに対するATM網1のフロー制御方
式について簡単に説明する。一般に、ABRサービスに
対するATM網1のフロー制御方式としては、明示レー
ト(Explicit Rate;ER)マーキング方式や、明示順
方向輻輳指示子(Explicit Forward Congestion Indica
tion;EFCI)マーキング方式などが知られている。
データセルおよびリソース管理(RM)セルの流れを示
す図である。図3に示すように、ERマーキング方式で
は、ATM網1に配置されるATM交換機等の装置(O
LT,SW)が、空き帯域、輻輳状態、差し迫った輻輳
などといった網状態に基づいて、着信端末から送信端末
に送られる逆方向リソース管理(B−RM)セルに含ま
れる上述のCI、NIおよびERの各値を、ER制御部
において変更することにより、ATM網の状態を送信端
末に通知する方式である。なお、図3にはER制御部が
B−RMセルの各値を変更する場合を示したが、送信端
末から着信端末に送られる順方向リソース管理(F−R
M)セルに含まれるCI等の各値を、ER制御部が変更
する場合もある。
合のデータセルおよびRMセルの流れを示す図である。
図4に示すように、EFCIマーキング方式では、F−
RMセルのCI、NIおよびERの各値を変更できない
ATM交換機等の装置(OLT,SW)が、輻輳の発生
をデータセルにEFCIとして書き込み、これを受信し
たABRチャネルの着信端末が、B−RMセルのCI値
を輻輳を示す「1」に設定して、送信端末に通知する方
式である。
方式およびEFCIマーキング方式のいずれにも適用可
能であり、PONに接続するOLT20に設けた上り速
度制御部23において、ABRチャネルのB−RMセル
情報に基づき、各サービス・チャネルのPON上での上
り送信速度が制御される。
制御方法をOLT20の動作を中心にして具体的に説明
する。まず、初期状態においては、OLT20の送信許
可制御部23dが、各通信チャネルに対して、アクティ
ブ/非アクティブに関係なく、PON上における上り送
信速度を各ONU4に割り当てる。具体的には、ABR
チャネルに対しては初期セル・レート(ICR)を割り
当て、GFRチャネルに対しては最小セル・レート(M
CR)を割り当て、UBRチャネルに対しては零に近い
速度を割り当てておく。
対しては、各通信チャネルの契約時におけるピーク・セ
ル・レート(PCR)の大きさに応じて、所定の係数を
PCRにかけた値を送信速度として割り当てておくこと
も可能である。
ONU4は、上記初期設定された送信速度に従って上り
のデータセルをPON上に送信することができ、送信さ
れた上りデータセルは、光スプリッタ3を介してOLT
20のPONインターフェース部20Aに送られる。こ
のとき、ABRチャネルについては、データセルととも
に順方向リソース管理(F−RM)セルも送信される。
ONU4からの上りデータセルが、受光部21およびP
ONレイヤ終端部22を介して上り速度制御部23に伝
えられる。上り速度制御部23では、上りデータセルの
受信状態がアクティブチャネル識別部23aで常時監視
される。そして、データセルの受信が検出されると、そ
の通信チャネルがアクティブと識別されて、その結果が
速度測定部23bを介して送信許可制御部23dに伝達
される。また、アクティブと識別された通信チャネルに
ついては、速度測定部23bにおいて所定の時間間隔に
おけるセル数をカウントすることで送信速度が測定さ
れ、その結果も送信許可制御部23dに伝達される。
セル(ABRチャネルについてはF−RMセルを含む)
は、ATMインターフェース部20Bを介してATM網
1に送られて着信端末まで伝送され、さらに、上りデー
タセルの着信に応答した下りのセルが着信端末で生成さ
れて、送信端末に向けて返信される。このようなATM
網1における双方向のセル伝送の間に、ABRチャネル
に対しては、前述の図3または図4に示したように、A
TM網1の輻輳状態に基づいて逆方向リソース管理(B
−RM)セルの変更が実施される。
チャネルの下りセルは、ATMインターフェース部20
Bを介してPONインターフェース部20Aの上り速度
制御部23に送られ、B−RMセル検出部23cにおい
てB−RMセルが抽出されて送信許可制御部23dに伝
達される。
検出部23cから送られてくるB−RMセルに示された
情報に応じて、ATM網1の輻輳状態を判断し、かつ、
速度測定部23bを介して送られてくるアクティブチャ
ネルに関する情報に応じて、OLT20に繋がるPON
上での実際の帯域使用状況を判断することによって、P
ON上の各通信チャネルに対する帯域(送信速度)の割
り当てが最適化される。ここでは、アクティブなABR
チャネルに対してPON上の帯域を優先的に割り当て、
残りの帯域をGFRおよびUBRのアクティブチャネル
に割り当てることによって最適化が実現される。
の割り当てについては、基本的に上述の図10に示した
場合と同様にして行われる。すなわち、送信許可制御部
23dは、B−RMセル検出部23cから送られてくる
B−RMセルの内容を参照し、ATM網1における輻輳
の発生がなく、送信速度の増加が可能なとき(CI=N
I=0)には、ピーク・セル・レート(PCR)にレー
ト増加率(RIF)を掛けた値を、現在の実行セル・レ
ート(ACR)に加えて新たなACR’を計算し(AC
R’=ACR+PCR×RIF)、そのACR’と受信
したB−RMセルに含まれるER値とを比較して、より
小さい値を送信速度としてABRチャネルに割り当て
る。また、ATM網1に輻輳が発生しているとき(CI
=1)には、ACRにレート減少率(RDF)を掛けた
値を、現在のACRから減じて新たなACR’を計算し
(ACR’=ACR−ACR×RDF)、そのACR’
とB−RMセルのER値とを比較して、より小さい値を
送信速度としてABRチャネルに割り当てる。さらに、
現状の送信速度を維持するとき(NI=1)には、現在
のACRをそのままABRチャネルの送信速度として割
り当てる。
PON上の帯域の割り当てが決まった後に、GFRおよ
びUBRのアクティブチャネルに対する帯域の割り当て
が計算される。
3aで通信チャネルがアクティブと識別され、そのアク
ティブチャネルがGFRチャネルまたはUBRチャネル
である場合、送信許可制御部23dは、PON上の上り
最大送信速度から、非アクティブチャネルに割り当てて
いた合計速度およびアクティブABRチャネルの合計速
度をそれぞれ減じた速度を求め、さらに、その速度をG
FRおよびUBRチャネルのアクティブチャネル数で割
った速度を計算して、その速度に対応したPON上の帯
域をGFRおよびUBRのアクティブチャネルにそれぞ
れ割り当てる。
度がMCR以下となる場合には、各アクティブGFRチ
ャネルに対してMCRを割り当てるようにする。この場
合、UBRチャネルに対しては、PON上の上り最大送
信速度から、非アクティブチャネルに割り当てていた合
計速度、アクティブABRチャネルの合計速度およびア
クティブGFRチャネルのMCRの合計速度をそれぞれ
減じた速度を求め、さらに、その速度をアクティブUB
Rチャネルの数で割った速度を計算して、その速度に対
応したPON上の帯域を各アクティブUBRチャネルに
割り当てるようにする。
れた後、GFRチャネルおよびUBRチャネルについて
は、速度測定部23bでデータセル数が所定の周期毎に
カウントされ、各アクティブチャネルの実際の送信速度
が計算されて、その結果が送信許可制御部23dに伝え
られる。そして、送信許可制御部23dは、PON上で
割り当てている送信速度に対する実際の送信速度の割合
が所定の割合よりも低い場合に、実際の送信速度に所定
の係数を掛けた値を新たな送信速度として該当する通信
チャネルに割り当て、この変更による減少分について
は、PON上で割り当てている送信速度に対する実際の
送信速度の割合が所定の割合よりも高い通信チャネルに
対して割り当てるものとする。なお、このような状況
は、送信端末側またはATM網側に何らかの要因があっ
て送信速度を上げることができないために生じるもので
ある。
では、アクティブと識別した通信チャネルが非アクティ
ブに転じたか否かが監視される。具体的には、GFRお
よびUBRチャネルに対しては、所定の周期の間データ
セルの受信が無かったときに、該チャネルが非アクティ
ブに転じたと識別され、その結果が送信許可制御部23
dに伝えられる。このとき送信許可制御部23dでは、
非アクティブとなった通信チャネルに対して非アクティ
ブ時の送信速度が割り当てられた後に、継続してアクテ
ィブであるGFRおよびUBRチャネルに対する送信速
度が、上記の場合と同様にして再度割り当てられる。ま
た、ABRチャネルに対しては、最後のセルを受信して
からADTF(ACR Decrease Time Factor)時間が経過
する間にデータセルの受信がなかったときに、該チャネ
ルが非アクティブに転じたと識別され、このとき送信許
可制御部23dでは、非アクティブとなったABRチャ
ネルに対する割り当て速度がICRに戻された後に、継
続してアクティブであるGFRおよびUBRチャネルに
対する送信速度が再度割り当てられる。
UBRの各通信チャネルに対するPON上の帯域の割り
当てが送信許可制御部23dにより定められると、その
結果を示す信号が送信許可制御部23dからPONレイ
ヤ終端部22に出力される。そして、PONレイヤ終端
部22では、各通信チャネルに対応する各々のONU4
に送るPLOAMセル(上述の表1参照)が生成されて
下りフレーム(上述の図9参照)に付加される。このP
LOAMセルは、送信許可制御部23dからの信号に従
って、各ONU4に対する送信許可情報(GRANT)
の送信周期が調整されていて、これにより各ONU4の
上り送信速度が制御される。
り信号は、発光部24を介してPON上に送出され、光
スプリッタ3を通って各ONU4に伝送される。各ON
U4は、OLT20からのPLOAMセルに含まれる送
信許可情報により指定された上りフレームのいずれかの
タイミングで、ユーザ端末5から送られてくるデータセ
ルを送信する。
従って各ONU4が実際に上り送信速度を切り替えるタ
イミングに対して、ユーザ端末5からONUに送信され
るデータの送信速度を切り替えるタイミングは、例えば
図5に示すようなパターンに設定するのが望ましい。図
5には、例えばABRチャネルのデータを送信するユー
ザ端末5の実際の送信速度パターンが太線で示してあ
り、また、そのユーザ端末5に接続するONU4が上り
データセルをPON上に実際に送信する送信速度パター
ンが細線で示してある。具体的には、データセルの送信
速度を増加させる場合と減少させる場合とに分けて考え
るのが簡便である。
は、ユーザ端末5が送信速度を増加させるタイミングに
対して、ONU4が送信速度を増加させるタイミングが
時間Δtiだけ早くなるように設定する。一方、データ
セルの送信速度を減少させる場合には、ユーザ端末5が
送信速度を減少させるタイミングに対して、ONU4が
送信速度を減少させるタイミングが時間Δtdだけ遅く
なるように設定する。なお、時間ΔtiおよびΔtdは、
ユーザ端末5からONU4までの距離等に応じて適宜に
設定される。このように切り替えのタイミングを設定す
ることによって、PON上の帯域が確保されていないた
めにユーザ端末5から送信されたデータがONU4でオ
ーバーフローしてしまうという状況を回避することがで
きる。
T20に上り速度制御部23を設け、上りデータセルの
実際の送信状態を監視しながら各通信チャネルに対する
PON上の帯域を割り当てるようにしたことで、ABR
チャネルに対してはATM網1のフロー制御による許容
送信速度を保証すると同時に、GFRおよびUBRチャ
ネルに対しては、そのアクティブ時に実際に送信されて
いるデータセルの送信速度に応じてPON上の帯域を公
平に割り当てることが可能となる。これにより、従来の
ようにデータセルが流れていないベストエフォート型の
通信チャネルに対してPON上の帯域が無駄に割り当て
られるようなことがなくなる。したがって、PON上の
上り送信速度の利用効率が高く、ベストエフォート型の
通信チャネルを効率的かつ柔軟に収容することが可能な
ATM−PON方式通信システムを実現できる。
する。図6は、本発明の第2実施形態による上り送信速
度制御方法が適用されたATM−PON方式通信システ
ムに用いられるOLTの構成を示す機能ブロック図であ
る。なお、ATM網に接続するPONシステムの全体構
成は上述の図2に示した第1実施形態の場合と同様であ
るため、ここでは説明を省略する。
の構成が第1実施形態の場合と異なる部分は、速度測定
部23bに代えてリソース管理セル生成手段としてのR
Mセル生成部23eを備えた上り速度制御部23’を設
けた部分である。OLT20内の上り速度制御部23’
以外の構成、および、上り速度制御部23’内のRMセ
ル生成部23e以外の構成については、第1実施形態の
場合と同様である。
光スプリッタ3を介してOLT20に送られ、受光部2
1およびPONレイヤ終端部22を通って上り速度制御
部23’に入力された各通信チャネルのうちの、UBR
およびGFRチャネルの上りデータセルに対して、F−
RMセルを挿入する機能を有する。このF−RMセル
は、送信端末5においてABRチャネルの上りデータセ
ルに挿入されるF−RMセルと同様のものであって、C
I、NIおよびERが上り速度制御部23’の各部から
伝えられる情報に基づいてそれぞれ設定されている。な
お、F−RMセルの各値の設定については後述する。
セル生成部23eを設け、GFRおよびUBRチャネル
に対してF−RMセルを挿入するのは、GFRおよびU
BRチャネルについても、ABRチャネルと同様にAT
M網1におけるフロー制御を実現するためである。すな
わち、送信端末5から送信されるGFRおよびUBRチ
ャネルの上りデータセルは、通常RMセルに相当する情
報をもたないため、ATM網1に設定されたコネクショ
ンの輻輳状態に関する情報をPON側に伝えること困難
である。そこで、GFRおよびUBRチャネルの上りデ
ータセルがOLT20のPONインターフェース部20
Aを通過する際に、RMセル生成部23eによってF−
RMセルを挿入してやることで、ATM網1を伝送され
るGFRおよびUBRチャネルの信号がABRチャネル
と同様に取り扱われるようになり、上述の図3または図
4に示したようにATM網1の輻輳状態に応じて変更さ
れたB−RMセルがOLT20に戻されるのである。
制御方法をOLT20の動作を中心にして具体的に説明
する。本システムの初期状態における動作および各通信
チャネルの送信開始後にOLT20のアクティブチャネ
ル識別部23aでアクティブ/非アクティブが識別され
るまでの動作については、上述の第1実施形態の場合の
動作と同様である。
アクティブチャネルが識別されると、その結果が送信許
可制御部23dおよびRMセル生成部23eにそれぞれ
伝えられる。RMセル生成部23eでは、アクティブチ
ャネルがGFRまたはUBRチャネルであるときにの
み、送信許可制御部23dから伝えられる送信速度要求
をERに設定し、CIおよびNIをそれぞれ0に設定し
たF−RMセルを生成して、上りデータセルに挿入す
る。ただし、GFRまたはUBRチャネルの送信開始直
後におけるER値については、RMセル生成部23eに
予め定めた初期値が設定されるものとする。なお、送信
許可制御部23dからの送信速度要求については後述す
る。
ャネルの上りデータセル(F−RMセルを含む)は、A
TMインターフェース部20Bを介してATM網1に送
られて着信端末まで伝送され、さらに、上りデータセル
の着信に応答した下りのデータセル(B−RMセルを含
む)が着信端末で生成されて、送信端末に向けて返信さ
れる。このような双方向のセル伝送の間に、ABR、G
FRおよびUBRの各通信チャネルに対して、ATM網
1の輻輳状態に応じたRMセルの変更が実施される。
チャネルの下りデータセルは、ATMインターフェース
部20Bを介してPONインターフェース部20Aの上
り速度制御部23’に送られ、B−RMセル検出部23
cにおいてB−RMセルが抽出されて送信許可制御部2
3dに伝達される。
検出部23cからのB−RMセルに含まれる情報および
アクティブチャネル識別部23aからの情報を基に、A
BR、GFRおよびUBRの各アクティブチャネルに関
するATM網1の輻輳状態を判断することによって、P
ON上の各通信チャネルに対する帯域(送信速度)の割
り当てが最適化される。
は、上述した第1実施形態の場合と同様にして行われ
る。一方、GFRおよびUBRチャネルに対する帯域の
割り当ては、第1実施形態の場合と異なりB−RMセル
の情報に従って設定される。すなわち、GFRおよびU
BRチャネルに対しても、基本的にABRチャネルと同
様にして帯域の割り当てが行われる。ただし、これを実
現するためには、GFRおよびUBRチャネルについて
も、初期セル・レート(ICR)、レート増加率(RI
F)およびレート減少率(RDF)等の設定契約をAB
Rチャネルと同様に予め行っておく必要がある。
ル生成部23eに送る前述の送信速度要求も計算され
る。具体的には、GFRおよびUBRチャネルに対し
て、ABRチャネルと同様の手順で割り当てた上り送信
速度を示すACRに、PCRにRIFを掛けた値を加え
た速度(ACR+PCR×RIF)を送信速度要求とし
て算出し、RMセル生成部23eに送る。このとき各ア
クティブチャネルの合計速度がPON上の最大送信速度
を超える場合には、アクティブABRチャネルに対して
優先的に上り送信速度を割り当てた後に、アクティブU
BRチャネルおよびアクティブGFRチャネルに割り当
てる送信速度として計算したACRを減らして、各通信
チャネルの合計送信速度がPON上の最大送信速度を超
えないように設定する。
では、アクティブと識別した通信チャネルが非アクティ
ブに転じたか否かが監視される。具体的には、ABR、
GFRおよびUBRチャネルのそれぞれに対して、最後
のセルを受信してからADTF時間が経過する間にデー
タセルの受信がなかったときに、該チャネルが非アクテ
ィブと識別され、このとき送信許可制御部23dでは、
非アクティブになった通信チャネルに対してICRを割
り当てる。
およびUBRチャネルについてもRMセルを付与してA
BRチャネルと同様の取り扱いが行われるようにしたこ
とで、ベストエフォート型のすべての通信チャネルにつ
いて、ATM網1の輻輳状態に応じたデータセルの送信
を行うことができる。これにより、ATM網1における
輻輳の発生によるデータセルの廃棄等を防ぐことがで
き、不要なデータセルをATM網1に送信してしまうよ
うなことがなくなる。
する。第3実施形態は、上述の第1または第2実施形態
で用いられる各ONU4に改良を加えることによって、
OLT20への上りデータセルの送信が通信チャネルの
優先度に応じて効率的に行われるようにしたものであ
る。
り送信側の構成を示すブロック図である。図7におい
て、ONU4の上り送信側は、チャネル振分部41、A
BRチャネル用バッファ42a、GFR/UBRチャネ
ル用バッファ42b、バッファ選択部43およびPON
レイヤ終端部44を有する。チャネル振分部41には、
ユーザ端末5から送られてくるデータセルが入力され、
その入力データセルのサービス・カテゴリが識別され
る。ABRチャネルと識別された場合、当該データセル
はABRチャネル用バッファ42aに書き込まれ、GF
RまたはUBRチャネルと識別された場合には、当該デ
ータセルはGFR/UBRチャネル用バッファ42bに
書き込まれる。バッファ選択部43は、OLT20から
送られてくるPLOAMセルに含まれる送信許可情報に
従って、ABRチャネル用バッファ42aおよびGFR
/UBRチャネル用バッファ42bの一方を選択して、
バッファに書き込まれたデータセルをPONレイヤ終端
部44に出力する。PONレイヤ終端部44は、バッフ
ァ選択部43からのデータセルを上りフレームに挿入し
OLT20に向けて送信する。
台または複数台のユーザ端末5から送られてくる、AB
R、GFRおよびUBRチャネルの各データセルが、チ
ャネル振分部41に入力されて、ABRチャネルとGF
RまたはUBRチャネルとに振り分けられ、それぞれ独
立のバッファ42a,42bに書き込まれる。このと
き、バッファ選択部43は、各バッファ42a,42b
に書き込まれたデータセルの有無を検出している。
OAMセルに自分宛ての送信許可情報が存在したとき、
バッファ選択部43は、まず、ABRチャネル用バッフ
ァ42aにデータセルが有るかを確認する。ABRチャ
ネル用バッファ42aにデータセルが有れば、そのバッ
ファ42aからデータセルを所定のタイミングで優先的
に送信する。ABRチャネル用バッファ42aにデータ
セルが無ければ、次にGFR/UBRチャネル用バッフ
ァ42bにデータセルが有るかを確認する。GFR/U
BRチャネル用バッファ42bにデータセルが有れば、
そのバッファ42bからデータセルを所定のタイミング
で送信する。一方、送信許可情報を受けた時に、ABR
チャネル用バッファ42aおよびGFR/UBRチャネ
ル用バッファ42bのいずれにもデータセルが無けれ
ば、アイドルセルを所定のタイミングで送信する。
で送信されたデータセルは、PONレイヤ終端部44で
上りフレームに挿入されてPON上に送出され、光スプ
リッタ3を介してOLT20に伝送される。
サービス・カテゴリの通信チャネルが送られてくるよう
なONU4に対して、システム上における各通信チャネ
ルの優先順位ごとに異なる複数のバッファ42a,42
bを装備してユーザ端末5から送られてくるデータセル
を一時的に蓄積し、上り送信許可が与えられるとABR
チャネルのデータセルを優先的に送信するようにしたこ
とで、OLT20への上りデータセルの送信を各通信チ
ャネルの優先度に応じて効率的に行うことができる。
PONにおける上り送信速度制御方法および通信システ
ムによれば、局側装置において、PON上における各通
信チャネルの実際の使用状況を識別するとともに、リソ
ース管理セルの抽出によってATM網の輻輳状態を認識
して、各通信チャネルに対するPON上の上り送信速度
を割り当てるようにしたことで、ネットワークの実際の
通信状態に応じて、PON上の帯域を有効に利用するこ
とができ、ベストエフォート型の通信チャネルを効率良
く柔軟に収容することができる。
示すブロック図である。
すブロック図である。
対するERマーキング方式のフロー制御を説明する概念
図である。
対するEFCIマーキング方式のフロー制御を説明する
概念図である。
切り替えタイミングの一例を示す図である。
示すブロック図である。
示すブロック図である。
図である。
を示す図である。
である。
Claims (15)
- 【請求項1】ATM網に接続された局側装置と、加入者
端末が接続され前記局側装置との間でセル情報を転送す
る複数の加入者側装置とを有し、加入者が利用できる通
信速度を前記ATM網が混雑したときには保証しないベ
ストエフォート型の複数の通信チャネルを収容するPO
Nシステムにおける、前記複数の加入者側装置から前記
局側装置に送信される上りセル情報の送信速度制御方法
であって、 前記局側装置が、前記各加入者側装置からの上りセル情
報の受信状況に基づいて、前記各通信チャネルがアクテ
ィブ状態であるか否かを識別する過程と、 前記局側装置が、前記ATM網からの下りセル情報に含
まれるリソース管理セルを抽出する過程と、 前記識別した各通信チャネルのアクティブ/非アクティ
ブ状態、前記抽出したリソース管理セルによって示され
るATM網の輻輳状態およびPON上の最大送信速度を
基に、前記局側装置が前記各通信チャネルに対してPO
N上の上り送信速度をそれぞれ割り当てる過程と、 該割り当てた上り送信速度に従って、前記局側装置が前
記各加入者側装置に送る上り送信許可信号を制御する過
程と、 前記局側装置からの上り送信許可信号に従って、前記各
加入者側装置が前記加入者端末からの上りセル情報を前
記局側装置に向けて送信する過程と、 を含んでなることを特徴とするATM−PONにおける
上り送信速度制御方法。 - 【請求項2】請求項1に記載の上り送信速度制御方法に
おいて、 前記上り送信速度を割り当てる過程は、 サービス・カテゴリがアベイラブル・ビット・レートで
あってアクティブ状態にある通信チャネルに対して、抽
出されたリソース管理セルによって示されるATM網の
輻輳状態に応じて算出した送信速度をPON上の上り送
信速度に割り当てた後に、 サービス・カテゴリが保証フレーム・レートおよび未指
定ビット・レートであってアクティブ状態にある通信チ
ャネルに対して、PON上の残りの上り送信速度を、当
該通信チャネルの数に応じてそれぞれ割り当てることを
特徴とするATM−PONにおける上り送信速度制御方
法。 - 【請求項3】請求項2に記載の上り送信速度制御方法に
おいて、 アクティブ状態にあると識別された、保証フレーム・レ
ートおよび未指定ビット・レートの各通信チャネルにつ
いて、前記局側装置がPON上の上り送信速度として割
り当てた速度に対する実際の送信速度の比率をそれぞれ
測定する過程と、 該測定した比率が所定の値より低いとき、当該通信チャ
ネルに割り当てていた上り送信速度を減らし、該減少分
に相当する速度を前記測定した比率が所定の割合より高
い通信チャネルに割り当てる過程と、を含むことを特徴
とするATM−PONにおける上り送信速度制御方法。 - 【請求項4】請求項1に記載の上り送信速度制御方法に
おいて、 アクティブ状態にあると識別された、保証フレーム・レ
ートおよび未指定ビット・レートの各通信チャネルに対
して、前記局側装置が、前記加入者側装置からの上りセ
ル情報にリソース管理セルを挿入しATM網に送出する
過程を含み、 前記上り送信速度を割り当てる過程は、アクティブ状態
にある、アベイラブル・ビット・レート、保証フレーム
・レートおよび未指定ビット・レートの各通信チャネル
に対して、抽出されたリソース管理セルによって示され
るATM網の輻輳状態に応じて算出した送信速度をPO
N上の上り送信速度にそれぞれ割り当てることを特徴と
するATM−PONにおける上り送信速度制御方法。 - 【請求項5】請求項4に記載の上り送信速度制御方法に
おいて、 前記上り送信速度を割り当てる過程は、アベイラブル・
ビット・レートの通信チャネルに対するPON上の上り
送信速度を優先的に割り当てることを特徴とするATM
−PONにおける上り送信速度制御方法。 - 【請求項6】請求項1〜5のいずれか1つに記載の上り
送信速度制御方法において、 前記上り送信速度を割り当てる過程は、 非アクティブ状態にある通信チャネルに対して、該通信
チャネルのサービス・カテゴリに対応させて予め設定し
たPON上の上り送信速度を割り当てた後に、アクティ
ブ状態にある通信チャネルに対する上り送信速度を割り
当てることを特徴とするATM−PONにおける上り送
信速度制御方法。 - 【請求項7】請求項6に記載の上り送信速度制御方法に
おいて、 前記上り送信速度を割り当てる過程は、 非アクティブ状態にあるアベイラブル・ビット・レート
の通信チャネルに対して、予め設定した初期セル・レー
トをPON上の上り送信速度として割り当て、非アクテ
ィブ状態にある保証フレーム・レートの通信チャネルに
対して、予め設定した最小セル・レートをPON上の上
り送信速度として割り当て、非アクティブ状態にある未
指定ビット・レートの通信チャネルに対して、予め設定
した略零の速度をPON上の上り送信速度として割り当
てることを特徴とするATM−PONにおける上り送信
速度制御方法。 - 【請求項8】請求項7に記載の上り送信速度制御方法に
おいて、 前記上り送信速度を割り当てる過程は、 通信チャネルが非アクティブ状態からアクティブ状態に
遷移したとき、当該通信チャネルが保証フレーム・レー
トであれば、予め設定したピーク・セル・レート以下で
最小セル・レート以上の範囲内にあるPON上で許容さ
れる上り送信速度を割り当て、当該通信チャネルが未指
定ビット・レートであれば、予め設定したピーク・セル
・レート以下の範囲内にあるPON上で許容される上り
送信速度を割り当てることを特徴とするATM−PON
における上り送信速度制御方法。 - 【請求項9】請求項1〜8のいずれか1つに記載の上り
送信速度制御方法において、 前記各加入者側装置は、前記局側装置からの上り送信許
可信号に従って上り送信速度を増加させるとき、前記加
入者端末の上り送信速度が変更されるタイミングに対し
て、所定の時間だけ早めたタイミングで上り送信速度を
変更することを特徴とするATM−PONにおける上り
送信速度制御方法。 - 【請求項10】請求項1〜9のいずれか1つに記載の上
り送信速度制御方法において、 前記各加入者側装置は、前記局側装置からの上り送信許
可信号に従って上り送信速度を減少させるとき、前記加
入者端末の上り送信速度が変更されるタイミングに対し
て、所定の時間だけ遅れたタイミングで上り送信速度を
変更することを特徴とするATM−PONにおける上り
送信速度制御方法。 - 【請求項11】請求項1〜10のいずれか1つに記載の
上り送信速度制御方法において、 前記各加入者側装置は、サービス・カテゴリの異なる複
数の通信チャネルを収容するとき、前記加入者端末から
送られてくる上りセル情報を、前記サービス・カテゴリ
の優先順位に対応した複数のバッファに振り分けて書き
込み、前記局側装置からの上り送信許可信号に従って、
優先順位の高いバッファに書き込まれた上りセル情報か
ら順に前記局側装置に向けて送信することを特徴とする
ATM−PONにおける上り送信速度制御方法。 - 【請求項12】ATM網に接続された局側装置と、加入
者端末が接続され前記局側装置との間でセル情報を転送
する複数の加入者側装置とを有し、加入者が利用できる
通信速度を前記ATM網が混雑したときには保証しない
ベストエフォート型の複数の通信チャネルを収容するパ
ッシブ光ネットワークシステムにおいて、 前記局側装置が、 前記各加入者側装置からの上りセル情報の受信状況に基
づいて、前記各通信チャネルがアクティブ状態であるか
否かを識別するアクティブ状態識別手段と、 前記ATM網からの下りセル情報に含まれるリソース管
理セルを抽出するリソース管理セル抽出手段と、 前記アクティブ状態識別手段で識別した各通信チャネル
のアクティブ/非アクティブ状態、前記リソース管理セ
ル抽出手段で抽出したリソース管理セルによって示され
るATM網の輻輳状態およびPON上の最大送信速度を
基に、前記各通信チャネルに対してPON上の上り送信
速度をそれぞれ割り当てる送信速度制御手段と、 該送信速度制御手段で割り当てられた上り送信速度に従
って、前記各加入者側装置に送る上り送信許可信号を生
成する送信許可信号生成手段と、備え、 前記各加入者側装置が、 前記送信許可信号制御手段からの上り送信許可信号に従
って、前記加入者端末からの上りセル情報を前記局側装
置に向けて送信する上り送信手段を備えて構成されたこ
とを特徴とするATM−PON方式の通信システム。 - 【請求項13】請求項12に記載の通信システムにおい
て、 前記局側装置は、前記アクティブ状態識別手段でアクテ
ィブ状態にあると識別された通信チャネルの実際の上り
送信速度を測定する速度測定手段を備え、 前記送信速度制御手段が、前記速度測定手段で測定され
た実際の送信速度に応じて、各通信チャネルに割り当て
ていたPON上の上り送信速度を調整することを特徴と
するATM−PON方式の通信システム。 - 【請求項14】請求項12に記載の通信システムにおい
て、 前記局側装置は、前記アクティブ状態識別手段でアクテ
ィブ状態にあると識別された、保証フレーム・レートお
よび未指定ビット・レートの各通信チャネルに対して、
前記加入者側装置からの上りセル情報にリソース管理セ
ルを挿入しATM網に送出するリソース管理セル生成手
段を備えたことを特徴とするATM−PON方式の通信
システム。 - 【請求項15】請求項12〜14のいずれか1つに記載
の通信システムにおいて、 前記各加入者側装置の上り送信手段が、サービス・カテ
ゴリの異なる複数の通信チャネルを収容するとき、前記
サービス・カテゴリの優先順位に対応した複数のバッフ
ァと、前記加入者端末から送られてくる上りセル情報
を、前記サービス・カテゴリに応じて前記各バッファに
書き込むバッファ振分部と、前記局側装置からの上り送
信許可信号に従って、優先順位の高いバッファに書き込
まれた上りセル情報から順に前記局側装置に向けて送信
するバッファ選択部と、を備えたことを特徴とするAT
M−PON方式の通信システム。
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