JP2002305544A - 動的帯域制御方法および動的帯域制御システムおよび端末収容装置および端末装置 - Google Patents

動的帯域制御方法および動的帯域制御システムおよび端末収容装置および端末装置

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JP2002305544A
JP2002305544A JP2001108613A JP2001108613A JP2002305544A JP 2002305544 A JP2002305544 A JP 2002305544A JP 2001108613 A JP2001108613 A JP 2001108613A JP 2001108613 A JP2001108613 A JP 2001108613A JP 2002305544 A JP2002305544 A JP 2002305544A
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bandwidth
buffer
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bandwidth allocation
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JP2001108613A
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English (en)
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Ken Murakami
謙 村上
Tetsuya Yokoya
哲也 横谷
Kenji Kitayama
健志 北山
Seiji Ozaki
成治 小崎
Toshikazu Yoshida
俊和 吉田
Hiroaki Mukai
宏明 向井
Norihiro Asashiba
慶弘 浅芝
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 トラヒックの状態等に応じて動的に最適な帯
域を割り当てることのできる動的帯域制御方法および動
的帯域制御システムおよび端末収容装置および端末装置
を提供する。 【解決手段】 1つの親局と複数の子局とが伝送路で接
続され、前記親局が前記子局に対して割り当てる帯域を
制御する動的帯域制御方法であって、前記子局は、1つ
または複数の帯域割当単位を持ち、所定の第1の規則に
基づいて前記帯域割当単位を選択し、前期親局により割
り当てられる前記伝送路上のタイムスロットに従って、
前記選択した帯域割当単位に対応する通知内容を前記親
局に通知し、前記親局は、前記子局から通知される通知
内容を伝送するためのタイムスロットを、所定の第2の
規則に基づいて前記子局に割り当てるとともに、前記子
局から通知された前記通知内容に基づいて、前記子局に
対して割り当てる帯域を制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、複数の子局と1
つの親局を1つの伝送路で接続し、親局が、伝送路上の
タイムスロットを、複数の子局に対して割り当て、各子
局は1つまたは複数の帯域割当単位を持ち、子局からの
通知内容に基づいて、親局が各子局に対して割り当てる
帯域を制御する動的帯域制御方法、および動的帯域制御
システムおよび端末収容装置および端末装置に関する。
【0002】
【従来の技術】複数の子局と1つの親局を1つの伝送路で
接続し、親局が各子局に割り当てた帯域を用いて、子局
から親局に時分割アクセスを行う通信システムの例とし
て、ONT(Optical Network Termination:子局に相当す
る端末装置)とOLT(Optical Line Terminal:親局に相
当する端末収容装置)を光ファイバで接続し、固定長の
ATM(Asynchronous Transfer Mode)セルを時分割スロ
ットとするATM-PON(Asynchronous Tranfer Mode Pass
ive Optical Network)システムがある。ATM-PONシステ
ムでは、図45に示すような下り/上り双方向でのフレ
ームフォーマットが、ITU-T勧告G.983.1(Broadband op
tical access systems based on PassiveOptical Netwo
rks (PON) 1998/10)で規定されている。下りフレーム
に含まれるPLOAM(Physical Layer Operations, Admini
stration and Maintenance)セルのペイロード内容を図
46に示す。この中で、「GRANTn(n=1〜27)」で示さ
れた部分(太枠で囲んだ部分)が、対応する上りセルス
ロットにおいて送信が許可されるONTを指定する部分で
ある。下りフレーム内PLOAM1セルのGRANT1が上りフレー
ム内ATMセル1に、PLOAM2セルのGRANT23がATMセル53に
対応する。グラントには、ONTからのユーザセル送信を
許容するためのデータグラントや、ONTからのミニスロ
ット送信を許容するための分割スロットグラントなどが
ある。ここで指定されたグラント識別子が付与されたON
Tのみが、ユーザセルやミニスロットを送信することが
できる。
【0003】データグラント付与、および分割スロット
グラント付与のためのメッセージを図47および図48
に示す。図47に示すGrant_allocationメッセージによ
り送信許可識別子であるデータグラント(オクテット3
7)を、図48に示すDivided_Slot_Grant_configurati
onメッセージにより分割スロットグラント(オクテット
38)を付与する。
【0004】ATM-PONシステムにおいて、ONTからの通知
内容に基づいて、OLTが各ONTに対して割り当てる帯域を
制御する動的帯域制御方法では、ONTからの通知を、前
記ミニスロットで伝送することが規定されている。図4
9に示すように、ミニスロットは分割スロットに含まれ
る。1つの分割スロットには複数のミニスロットが含ま
れ得る。例えば1つのミニスロットが、3バイトのオー
バーヘッドを含め7バイトから成る場合には、1つの分
割スロットに最大8つのミニスロットが含まれる。つま
り、1つの分割スロットで複数のONTについての通知を
伝送することができる。ところで、ミニスロットの長さ
とオフセット(分割スロット内における位置)は、図4
8に示したDivided_Slot_Grant_configurationメッセー
ジのLENGTH(オクテット39)とOFFSET(オクテット4
0)で指定される。ミニスロットの長さは可変であり、
1つの分割スロットへのミニスロットの格納方法は、OL
Tが各ONTに、図48に示したDivided_Slot_Grant_confi
gurationメッセージにより指示する。
【0005】このようにして伝送されるONTからの通知
内容に基づいて、OLTでは、各ONTの使用帯域の割当を制
御する。ONTからの通知内容やOLTでの各ONTの使用帯域
の割当制御方法は、例えば特開平10-107755号公報に示
されている。本公報では、通知内容をONTにおける待ち
情報量とし、OLTは、各ONTから通知された待ち情報量を
基に、次のフレームのタイムスロット割り当てを行うこ
ととし、ONTへの割り当て帯域は、待ち情報量に比例さ
せたり、最低帯域を割り当てるように補正したり、割り
当て値の超過分を割り当てたり、最低帯域以上に割り当
てられたONTから均等に配分したりする。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ONTからの通知内容に
基づいて、OLTが各ONTに対して割り当てる帯域を制御す
る動的帯域割当では、一般に、ONTからの通知頻度を上
げることにより、より最新のONTの状態をOLTに通知する
ことができ、OLTにおける各ONTの使用帯域の割当を制御
する際に、より正確な制御を可能とする。このことは、
例えばバッファでの待ち情報量が膨大で、バッファ溢れ
を引き起こす可能性の高いONT(輻輳状態のONT)にとっ
ては、OLTに対して該ONTが輻輳していることを素早く通
知できるという点で効果的である。しかしながら通知頻
度を上げるということは、上りフレームのセルスロット
を消費することになるため、通知頻度と上りデータ伝送
効率とはトレードオフの関係にある。そのため、例えば
バッファでの待ち情報量が極めて少ないか、もしくは待
ち情報量が無いONTが、高い頻度で通知を上げること
は、該ONTのみならず、他のONTにとっても不都合であ
る。つまり、時間の経過と共に変化するONTの状態に応
じて、ONTからOLTへの通知頻度を動的に変えることが望
ましい。
【0007】ところで、従来例で示したITU-T勧告G.98
3.1で規定されるATM-PONシステムでは、ONTからOLTへの
通知頻度は、OLTにおける分割スロットグラントの生成
頻度に相当する。しかしながら、現状の規定では、ONT
からOLTへの通知を格納する分割スロットおよびミニス
ロットのフォーマットは規定しているものの、分割スロ
ットグラント生成頻度については何ら規定していない。
従って、OLTでの分割スロットグラント発生方法によっ
ては、バッファでの待ち情報量が膨大で、バッファ溢れ
を引き起こす可能性の高いONT(輻輳状態のONT)につい
ての通知をなかなか上げられずに、バッファ溢れを引き
起こしてしまう、あるいは、バッファでの待ち情報量が
極めて少ないか、もしくは待ち情報量が無いONTについ
ての通知を上げすぎることで、上りデータ伝送効率を落
としてしまうといった問題があった。
【0008】また、1つのONTが複数の帯域割当単位を
持つ場合に、ONT単位の通知を行うと、該ONT内の帯域割
当単位間で待ち情報量にばらつきがあったとしても、OL
Tではそのばらつきを認識することができず、帯域割当
単位間でうまく帯域配分ができない。従って、効率的な
帯域制御のためには、帯域割当単位ごとの通知を行うこ
とが必要となる。
【0009】しかしながら、現状の規定では、分割スロ
ットグラントはONT単位に付与されるため、どの帯域割
当単位について通知を行うかはONTの判断に委ねられ
る。この判断基準は現状の規定では明確化されておら
ず、帯域割当単位の選択方法によっては、バッファでの
待ち情報量が膨大で、バッファ溢れを引き起こす可能性
の高い帯域割当単位についての通知をなかなか上げられ
ずに、バッファ溢れを引き起こしてしまうといった問題
があった。
【0010】本発明は上記のような問題点を解決するた
めになされたもので、トラヒックの状態等に応じて動的
に最適な帯域を割り当てることのできる動的帯域制御方
法および動的帯域制御システムおよび端末収容装置およ
び端末装置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明に係る動的帯域制
御方法は、1つの親局と複数の子局とが伝送路で接続さ
れ、前記親局が前記子局に対して割り当てる帯域を制御
する動的帯域制御方法であって、前記子局は、1つまた
は複数の帯域割当単位を持ち、所定の第1の規則に基づ
いて前記帯域割当単位を選択し、前期親局により割り当
てられる前記伝送路上のタイムスロットに従って、前記
選択した帯域割当単位に対応する通知内容を前記親局に
通知し、前記親局は、前記子局から通知される通知内容
を伝送するためのタイムスロットを、所定の第2の規則
に基づいて前記子局に割り当てるとともに、前記子局か
ら通知された前記通知内容に基づいて、前記子局に対し
て割り当てる帯域を制御するものである。
【0012】また、前記所定の第2の規則において、1
つあるいは複数の伝送フレーム内で、使用中の帯域割当
単位からの通知頻度が均等になるように、各子局の帯域
割当単位数の比率に応じてタイムスロットを割り当てる
ものである。
【0013】また、前記所定の第2の規則において、帯
域割当単位に割り当てている帯域を子局ごとに合算し、
1つあるいは複数の伝送フレーム内で、合算した帯域の
比率に応じてタイムスロットを割り当てるものである。
【0014】また、前記所定の第2の規則において、1
つあるいは複数の伝送フレーム内で、親局および複数の
子局の管理を行う管理装置からプロビジョニングされた
情報内容の比率に応じてタイムスロットを割り当てるも
のである。
【0015】また、前記所定の第2の規則において、1
つあるいは複数の伝送フレーム内で、前記帯域割当単位
を意識することなく、全子局からの通知頻度が均等にな
るようにタイムスロットを割り当てるものである。
【0016】また、前記所定の第1の規則において、該
子局が持つ1つまたは複数の前記帯域割当単位を順番に
選択するものである。
【0017】また、前記所定の第1の規則において、該
子局が持つ1つまたは複数の前記帯域割当単位に予め優
先度を設けておき、前記優先度の高低に応じて選択比率
を決めておき、その比率に従って前記帯域割当単位を選
択するものである。
【0018】また、前記帯域割当単位に1つまたは複数
のデータバッファを対応付けるとともに、前記所定の第
1の規則において、全ての前記帯域割当単位ごとに、該
帯域割当単位に対応付けられた1つまたは複数の前記デ
ータバッファのバッファ長の総和を算出し、前記バッフ
ァ長の総和が最大である帯域割当単位を選択するもので
ある。
【0019】また、前記帯域割当単位に1つまたは複数
のデータバッファを対応付けるとともに、前記所定の第
1の規則において、全ての前記帯域割当単位ごとに、該
帯域割当単位に対応付けられた1つまたは複数の前記デ
ータバッファの、バッファサイズの総和に対するバッフ
ァ長の総和の比率であるバッファ使用率を算出し、前記
バッファ使用率が最大である帯域割当単位を選択するも
のである。
【0020】また、前記帯域割当単位に1つまたは複数
のデータバッファを対応付けるとともに、前記所定の第
1の規則において、全ての前記帯域割当単位ごとに、あ
る一定周期で該帯域割当単位に対応付けられた1つまた
は複数の前記データバッファのバッファ長の総和の増加
率を算出しておき、前記バッファ長の総和の増加率が最
大である帯域割当単位を選択するものである。
【0021】また、前記帯域割当単位に1つまたは複数
のデータバッファを対応付けるとともに、前記所定の第
1の規則において、全ての前記帯域割当単位ごとに、該
帯域割当単位に対応付けられた1つまたは複数の前記デ
ータバッファの、余剰バッファ長の総和(バッファサイ
ズの総和からバッファ長の総和を差し引いたもの)を算
出し、前記余剰バッファ長が最小である帯域割当単位を
選択するものである。
【0022】また、前記帯域割当単位に1つまたは複数
のデータバッファを対応付けるとともに、前記所定の第
1の規則において、全ての前記帯域割当単位ごとに、あ
る一定周期で該帯域割当単位に対応付けられた1つまた
は複数の前記データバッファの、バッファサイズの総和
に対するバッファ長の総和の比率であるバッファ使用率
の増加率を算出しておき、前記バッファ使用率の増加率
が最大である帯域割当単位を選択するものである。
【0023】また、前記帯域割当単位に1つまたは複数
のデータバッファを対応付けるとともに、前記所定の第
1の規則において、子局が持っている全ての前記データ
バッファのうち、バッファ長が最大であるデータバッフ
ァが対応付けられている帯域割当単位を選択するもので
ある。
【0024】また、前記帯域割当単位に1つまたは複数
のデータバッファを対応付けるとともに、前記所定の第
1の規則において、子局が持っている全ての前記データ
バッファについて、バッファサイズとバッファ長の比率
であるバッファ使用率を算出し、前記バッファ使用率が
最大であるデータバッファが対応付けられている帯域割
当単位を選択するものである。
【0025】また、前記帯域割当単位に1つまたは複数
のデータバッファを対応付けるとともに、前記所定の第
1の規則において、前記子局が持っている全ての前記デ
ータバッファについて、ある一定周期でバッファ長の増
加率を算出しておき、前記バッファ長の増加率が最大で
あるデータバッファが対応付けられている帯域割当単位
を選択するものである。
【0026】また、前記帯域割当単位に1つまたは複数
のデータバッファを対応付けるとともに、前記所定の第
1の規則において、前記子局が持っている全ての前記デ
ータバッファについて、余剰バッファ長(バッファサイ
ズからバッファ長を差し引いたもの)を算出し、前記余
剰バッファ長が最小であるデータバッファが対応付けら
れている帯域割当単位を選択するものである。
【0027】また、前記帯域割当単位に1つまたは複数
のデータバッファを対応付けるとともに、前記所定の第
1の規則において、前記子局が持っている全ての前記デ
ータバッファについて、ある一定周期でバッファサイズ
とバッファ長の比率であるバッファ使用率の増加率を算
出しておき、前記バッファ使用率の増加率が最大である
データバッファが対応付けられている帯域割当単位を選
択するものである。
【0028】また、前記所定の第1の規則において、全
ての前記帯域割当単位ごとに、ある一定期間あたりの割
当帯域を観測しておき、最も多くの帯域が割り当てられ
ている帯域割当単位を選択するものである。
【0029】また、前記帯域割当単位に1つまたは複数
のデータバッファを対応付けるとともに、前記所定の第
1の規則において、全ての帯域割当単位ごとに、該帯域
割当単位に対応付けられた1つまたは複数の前記データ
バッファのバッファ長の総和と、ある一定期間あたりの
割当帯域との比率を算出し、バッファ長総和/割当帯域
が最大である帯域割当単位を選択するものである。
【0030】また、前記所定の第1の規則において、全
ての前記帯域割当単位ごとに、ある一定期間あたりの割
当帯域を観測しておき、前記割当帯域の比率に従って帯
域割当単位を選択するものである。
【0031】また、前記帯域割当単位に1つまたは複数
のデータバッファを対応付けるとともに、前記所定の第
1の規則において、全ての前記帯域割当単位ごとに、予
め前記データバッファのバッファ長総和に閾値を設けて
おき、全ての前記帯域割当単位ごとに、該帯域割当単位
に対応付けられた1つまたは複数の前記データバッファ
のバッファ長の総和を算出し、少なくとも1つの前記帯
域割当単位において、前記バッファ長総和が閾値を上回
っている場合には、バッファ長総和が閾値を上回ってい
ない全ての前記帯域割当単位からは選ばず、全ての前記
帯域割当単位において、バッファ長総和が閾値を上回っ
ていない場合には、全ての前記帯域割当単位の中から選
ぶものである。
【0032】また、前記帯域割当単位に1つまたは複数
のデータバッファを対応付けるとともに、前記通知内容
として、選択された帯域割当単位についてのバッファ長
総和を用いるものである。
【0033】また、前記帯域割当単位に1つまたは複数
のデータバッファを対応付けるとともに、前記通知内容
として、選択された帯域割当単位に対応付けられた1つ
または複数の前記データバッファのバッファ長のうち、
最大のバッファ長を用いるものである。
【0034】また、前記帯域割当単位に1つまたは複数
のデータバッファを対応付けるとともに、前記通知内容
として、選択された帯域割当単位に対応付けられた1つ
または複数の前記データバッファの、バッファサイズの
総和に対するバッファ長の総和の比率であるバッファ使
用率が、ある閾値を越えている場合には輻輳、そうでな
い場合には非輻輳を示す輻輳状態を用いるものである。
【0035】また、前記帯域割当単位に1つまたは複数
のデータバッファを対応付けるとともに、前記通知内容
として、選択された帯域割当単位に対応付けられた1つ
または複数の前記データバッファそれぞれのバッファ長
を用いるものである。
【0036】また、前記親局が前記子局に対して割り当
てる帯域を制御する際、バッファ長の閾値を設けてお
き、前記閾値と通知されたバッファ長を比較し、前記バ
ッファ長が閾値を越えているデータバッファの数を帯域
割当単位ごとに計上し、前記帯域割当単位に対応付けら
れた全てのデータバッファが閾値を超えていなければ、
該帯域割当単位には最低帯域を割り当て、少なくとも1
つのデータバッファが閾値を超えている帯域割当単位に
は、伝送路上の全帯域から全帯域割当単位の最低帯域の
総和を差し引いた余剰帯域を、閾値を越えているデータ
バッファの数の比率により配分するものである。
【0037】また、前記親局が前記子局に対して割り当
てる帯域を制御する際、前記各データバッファについ
て、過去のバッファ長通知の履歴から増加率を算出して
おき、増加率の閾値を設けておき、前記増加率の閾値と
前記算出した増加率を比較し、算出した増加率が閾値を
越えているデータバッファの数を帯域割当単位ごとに計
上し、前記帯域割当単位に対応付けられた全てのバッフ
ァが閾値を越えていなければ、該帯域割当単位には最低
帯域を割り当て、少なくとも1つのデータバッファが閾
値を超えている帯域割当単位には、伝送路上の全帯域か
ら全帯域割当単位の最低帯域の総和を差し引いた余剰帯
域を、閾値を越えているデータバッファの数の比率によ
り配分するものである。
【0038】また、前記親局が前記子局に対して割り当
てる帯域を制御する際、各データバッファについて、バ
ッファサイズと通知されたバッファ長の比率である使用
率を算出し、使用率の閾値を設けておき、前記使用率の
閾値と前記算出した使用率を比較し、算出した使用率が
閾値を越えているデータバッファの数を帯域割当単位ご
とに計上し、前記帯域割当単位に対応付けられる全ての
データバッファが閾値を越えていなければ、該帯域割当
単位には最低帯域を割り当て、少なくとも1つのデータ
バッファが閾値を超えている帯域割当単位には、伝送路
上の全帯域から全帯域割当単位の最低帯域の総和を差し
引いた余剰帯域を、閾値を越えているデータバッファの
数の比率により配分するものである。
【0039】また、前記帯域割当単位に1つまたは複数
のデータバッファを対応付けるとともに、前記子局が持
つ全ての前記データバッファについて、バッファ長の閾
値を設けておき、前記子局からの通知内容として、選択
された帯域割当単位に対応付けられた1つまたは複数の
データバッファそれぞれのバッファ長が、前記閾値を越
えている(輻輳)か否(非輻輳)かを示す輻輳状態を用
いるものである。
【0040】また、前記帯域割当単位に1つまたは複数
のデータバッファを対応付けるとともに、前記子局が持
つ全ての前記データバッファについて、ある一定周期ご
とにバッファ長を監視し、過去のバッファ長監視の履歴
から増加率を算出し、増加率の閾値を設けておき、前記
子局からの通知内容として、選択された帯域割当単位に
対応付けられた1つまたは複数のデータバッファそれぞ
れの増加率が、前記閾値を越えている(輻輳)か否(非
輻輳)かを示す輻輳状態を用いるものである。
【0041】また、前記帯域割当単位に1つまたは複数
のデータバッファを対応付けるとともに、前記子局が持
つ全ての前記データバッファについて、バッファサイズ
とバッファ長の比率である使用率を算出し、使用率の閾
値を設けておき、前記子局からの通知内容として、選択
された帯域割当単位に対応付けられた1つまたは複数の
データバッファそれぞれの使用率が、前記閾値を越えて
いる(輻輳)か否(非輻輳)かを示す輻輳状態を用いる
ものである。
【0042】また、前記親局が前記子局に対して割り当
てる帯域を制御する際、輻輳で通知されたデータバッフ
ァの数を前記帯域割当単位ごとに計上し、前記帯域割当
単位に対応付けられた全てのデータバッファが非輻輳で
あれば、該帯域割当単位には最低帯域を割り当て、少な
くとも1つのデータバッファが輻輳である帯域割当単位
には、伝送路上の全帯域から全帯域割当単位の最低帯域
の総和を差し引いた余剰帯域を、輻輳のデータバッファ
数の比率により配分するものである。
【0043】また、前記子局において前記帯域割当単位
を選択する方法や、前記子局から前記親局への前記通知
内容として何を通知するのかを、前記親局から指定する
ものである。
【0044】また、前記親局において、前記子局からの
通知を伝送するための前記タイムスロットを前記子局に
割り当てる際、1つのタイムスロット内に同一子局の通
知を複数含めることを許容するものである。
【0045】また、前記所定の第2の規則において、前
記親局は前記子局の帯域割当単位にタイムスロットを割
り当てるとともに、前記子局では、前記通知を伝送する
ための前記タイムスロットが割り当てられた帯域割当単
位についてのバッファ長情報または輻輳状態を通知する
ものである。
【0046】また、前記所定の第2の規則において、前
記各帯域割当単位に対して順番にタイムスロットを割り
当てるものである。
【0047】また、前記所定の第2の規則において、予
め前記各帯域割当単位に優先度を設けておき、前記優先
度の高低に応じて選択比率を決めておき、前記選択比率
に従ってタイムスロットを割り当てるものである。
【0048】また、前記子局から前記親局への通知を許
容するか許容しないかの属性を帯域割当単位ごとに持つ
とともに、前記所定の第2の規則において、前記子局か
らの通知を伝送するためのタイムスロットを前記子局の
帯域割当単位に割り当てる際に、通知が許容された帯域
割当単位のみをタイムスロット割当の対象とするもので
ある。
【0049】また、前記親局から前記子局に、予めどの
帯域割当単位が通知を許容されているかを知らせておく
とともに、前記所定の第1の規則において、通知が許容
された帯域割当単位のみを通知の対象とするものであ
る。
【0050】また、前記子局からの前記通知内容に基づ
いて、前記親局が各子局に対して割り当てる帯域を制御
する際、ある期間内にバッファ長情報が通知されなかっ
た帯域割当単位については、最後に通知された該帯域割
当単位のバッファ長情報を用いるものである。
【0051】また、全ての前記帯域割当単位について、
バッファ長情報通知の度にバッファ長情報の増加率を計
算しておき、前記子局からの前記通知内容に基づいて、
前記親局が各子局に対して割り当てる帯域を制御する
際、ある期間内にバッファ長情報が通知されなかった帯
域割当単位については、最後に通知された該帯域割当単
位のバッファ長情報と計算しておいた該帯域割当単位の
バッファ長情報増加率から、該帯域割当単位の最新のバ
ッファ長情報を予測するものである。
【0052】また、前記子局からの前記通知内容に基づ
いて、前記親局が各子局に対して割り当てる帯域を制御
する際、ある期間内に輻輳状態が通知されなかった帯域
割当単位については、最後に通知された該帯域割当単位
の輻輳状態を用いるものである。
【0053】また、1つの通知の長さを、全ての子局で
同一固定長とし、前記子局からの通知を伝送するための
タイムスロットにおける通知の位置(オフセット)を等
間隔とするものである。
【0054】本発明に係る動的帯域制御システムは、1
つの親局と複数の子局とが伝送路で接続され、前記親局
が前記子局に対して割り当てる帯域を制御する動的帯域
制御システムであって、前記子局は、1つまたは複数の
帯域割当単位を持ち、所定の第1の規則に基づいて前記
帯域割当単位を選択し、前期親局により割り当てられる
前記伝送路上のタイムスロットに従って、前記選択した
帯域割当単位に対応する通知内容を前記親局に通知し、
前記親局は、前記子局から通知される通知内容を伝送す
るためのタイムスロットを、所定の第2の規則に基づい
て前記子局に割り当てるとともに、前記子局から通知さ
れた前記通知内容に基づいて、前記子局に対して割り当
てる帯域を制御するものである。
【0055】本発明に係る端末収容装置は、複数の子局
としての端末装置と伝送路で接続され、前記端末装置に
対して割り当てる帯域を制御する親局としての端末収容
装置であって、前記端末装置から通知される通知内容を
伝送するための前記伝送路上のタイムスロット割当を、
所定の規則に基づいて決定するタイムスロット割当決定
手段と、前記タイムスロット割当決定手段により決定し
たタイムスロット割当を前記端末装置に送信する送信手
段と、前記端末装置からの前記通知内容を受信する受信
手段と、前記受信手段により受信された前記通知内容に
基づいて、前記端末装置に対して割り当てる帯域を制御
する帯域制御手段とを備えるものである。
【0056】本発明に係る端末装置は、1つの親局とし
ての端末収容装置と伝送路で接続され、前記端末収容装
置により自装置への割当帯域を制御される端末装置であ
って、1つまたは複数の帯域割当単位と、所定の規則に
基づいて前記帯域割当単位を選択する帯域割当単位選択
手段と、前記端末収容装置より送信されたタイムスロッ
ト割当を受信する受信手段と、前記受信手段により受信
したタイムスロット割当に従って、前期帯域割当単位選
択手段により選択された帯域割当単位に対応する通知内
容を前記端末収容装置に送信する送信手段とを備えるも
のである。
【0057】
【発明の実施の形態】実施の形態1.複数の子局(端末
装置)と1つの親局(端末収容装置)を1つの伝送路で
接続し、前記親局が、前記伝送路上のタイムスロット
を、前記複数の子局に対して割り当て、各子局は1つま
たは複数の帯域割当単位を持ち、前記各帯域割当単位に
は1つまたは複数のデータバッファを対応付ける通信シ
ステムの構成を示す説明図を図1に、前記通信システム
の構成要素である親局および子局の機能構成図を図2
に、前記通信システムにおける、本発明による、子局か
らの通知内容に基づいて、親局が各子局に対して割り当
てる帯域を制御する動的帯域制御方法を示す説明図を図
3に示す。なお図1および図2は、例えば、ITU-T勧告
G.983.1で定義されているATM-PONシステムにおけるOLT
とn個のONT間の通信を実現するための構成を示してい
る。
【0058】図1において、1,2,..は子局に相当
する端末装置であるONT、101,102,..,10
n及び201,..は帯域割当単位であるTC(Trail Co
ntainer)、1001,1002,1003,100
4,1005,1006,..,100nはTCに対して
割り当てられるバッファ、10000は親局に相当する
端末収容装置であるOLT、20000は各ONTに多分岐さ
せる光スプリッタである。
【0059】図1に示すように、本実施の形態1では、
複数のONT1,2,..と1つのOLT10000を、光ス
プリッタ20000により多分岐した1つの伝送路で接
続する。各ONT1,2,..はOLT10000に通知を送
り、OLT10000は、各ONT1,2,..からの通知内
容に基づき上り方向の帯域を各帯域割当単位(TC:Trai
l Container)に割り当てる。ONTは1つ以上のTCを持
ち、各TCには1つ以上のバッファを対応付ける。例えば
図1では、ONT1は複数のTC101〜10nを持ち、TC
101には3つのバッファ1001,1003,100
5が対応付けられている。その他のONT2,..でも同
様である。
【0060】図1を用いて簡単に全体の動作の流れにつ
いて説明する。まず、OLT10000は、予め図47のG
rant_allocationメッセージにより、どのONTにどれだけ
のTCを割り当てるかを各ONT1〜nに通知しておくとと
もに、図48のDivided_Slot_Grant_configurationメッ
セージにより、どのONTにどれだけの分割スロットグラ
ントを割り当てるか、ONTからの通知を分割スロット内
のどのミニスロット(長さ、オフセット)でOLTに通知
するかを各ONT1〜nに通知しておく。次に、実際のデ
ータ通信を開始すると、OLT10000は、図45にお
けるPLOAMセルにより、どのセルスロットにどの分割ス
ロットを割り当てるかを各ONTに通知する。これに対
し、ONT1〜nは、OLT10000からPLOAMセルにより
通知された分割スロットのミニスロットで、通知内容を
OLT10000に通知する。OLT10000は、各ONT1
〜nより通知された通知内容に基づいて、各ONT1〜n
への帯域割当を制御する。
【0061】図2において、OLT10000は以下のよ
うに構成される。10001はONT1〜nの各帯域割当
単位やONT1〜nからの通知を識別するための識別子を
割り当てるコード割当部、10002はONT1〜nから
の通知内容に基づいて、各ONT1〜nに対しデータおよ
び通知の送信を許可する送信許可信号を生成する送信許
可制御部、10003はONT1〜nからOLT10000方
向の伝送フレームにおける送信許可パターンを含む管理
信号を生成する管理信号生成部、10004はOLT10
000からONT1〜n方向の下りデータと管理信号生成
部から生成された管理信号を多重する多重部、1000
5は上り伝送フレームから通知を抽出する通知情報抽出
部、10006は光・電気変換を行う光送受信部であ
る。
【0062】一方、図2においてONT1〜nは以下のよ
うに構成される。11は下り伝送フレームから管理信号
を検出する管理信号検出部、12は管理信号に含まれる
データグラントや分割スロットグラントを識別するコー
ド識別部、13は自ONTに割り当てられたタイムスロッ
トを検出する送信許可検出部、14はバッファからのデ
ータ読出を制御する読出制御部、15はバッファの状態
を監視し、どの帯域割当単位についての通知を行うかを
決定するための基準となる情報と、OLT10000に通
知すべき内容を算出し保持する状態監視部、16は状態
監視部15が保持している通知内容を用いて、OLT10
000への通知を生成する通知情報生成部、17はバッ
ファからの上りデータと通知情報生成部16からの通知
とを多重する多重部、18は電気・光変換を行う光送受
信部である。
【0063】なお、コード割当部10001及び送信許
可制御部10002及び管理信号生成部10003がタ
イムスロット割当決定手段に相当し、多重部10004
及び光送受信部10006が送信手段に相当し、通知情
報抽出部10005及び光送受信部10006が受信手
段に相当し、コード割当部10001及び送信許可制御
部10002が帯域制御手段に相当し、状態監視部15
及び通知情報生成部16が帯域割当単位選択手段に相当
し、管理信号抽出部11及びコード識別部12及び送信
許可検出部13及び読出制御部4が受信手段に相当し、
多重部17及び光送受信部18が送信手段に相当する。
また、図1におけるTC101〜10n、201が帯域割
当単位に相当する。
【0064】なお、ONT1〜nからの通知内容は、ONT1
〜nの通知情報生成部16および状態監視部15で決定
し、OLT10000での各ONT1〜nの使用帯域の割当制
御および通知情報発生頻度制御は、OLT10000の通
知情報抽出部10005、送信許可制御部10002お
よび管理信号生成部10003で行う。
【0065】本発明における一実施例について、図3に
基づいて説明する。本実施の形態1では、1つのフレー
ム内で、使用中のTCについての報告回数が1回になるよ
うに、OLTがミニスロットを割り当て、ONTでは、自身が
収容している複数のTCを順繰りに選択する場合について
説明する。
【0066】OLT10000では、予め接続された全て
のONT1,2,3について、使用中のTC数を認識してお
く。図3の場合、OLT10000は、ONT1では1つ、ONT
2では3つ、ONT3では5つのTCが使用されていること
を認識しておく。更に上述のように、図48に示したDi
vided_Slot_Grant_configurationメッセージにより、分
割スロットグラントを割り当てておく。本実施の形態1
では、割り当てておく分割スロットグラント数は、最も
多くのTCを使用しているONT3におけるTC数(5つ)と
する。図3に示したように、分割スロットグラントDS_G
R1を全ONT1〜3に、分割スロットグラントDS_GR2およ
びDS_GR3をONT2とONT3に割り当てておくため、これら
のグラントで指定される分割スロットには、複数のミニ
スロットが含まれることになる。
【0067】次に、実際のデータ通信を開始すると、OL
T10000は、分割スロットをフレーム内のどのセル
スロットに割り当てるかを、PLOAMセルにより、各ONTに
通知する。図4は、PLOAM1セルのペイロード内容を示す
説明図であり、図4の場合、フレームの先頭5セルを分
割スロットに割り当てた場合を示している。図4のよう
な、1つのフレーム内で5つの分割スロットを割り当て
ることにより、全てのTCに対して1回の通知機会を与え
ることができる。
【0068】PLOAMセルによる通知における図2の各部
の具体的な動作は以下の通りである。OLT10000の
送信許可制御部10002で分割スロットグラントを保
持しておく。送信許可制御部10002は、コード割当
部10001から分割スロットグラントを予め通知して
おいてもらい、データスロットの割当と併せ、コード割
当部10001から通知された分割スロットグラントに
基づいて、分割スロットの割当を行う。下りフレームの
先頭に挿入されるPLOAM1セルの内容を、図4に示したよ
うに設定し、管理信号生成部10003に通知する。管
理信号生成部10003では、下りフレームの先頭に挿
入するPLOAM1セルの内容を、送信許可制御部10002
から通知された内容で設定し、多重部10004に送信
する。多重部10004でPLOAMセルとデータセルとを
多重して光送受信部10006に送信し、光送受信部1
0006は多重されたPLOAMセルとデータセルとを各ONT
1〜3に送信する。
【0069】一方、PLOAMセルを受信したONT1,2,3
では、自分に割り当てられた分割スロットグラントが指
定されたセルスロットに対し、ミニスロットを送信し、
通知内容をOLT10000に通知する(通知内容につい
ては実施の形態8で説明)。その際、使用しているTCを
順繰りに選択する。ONT1では1つのTC101しか使用し
ていないため、このTC101を常に選択することにな
る。一方、複数のTCを使用しているONT2では、最初の
分割スロットではTC201、2番目の分割スロットでは
TC202、3番目の分割スロットではTC203と選択し
ていき、一巡したら元に戻ってTC201を選択する。ON
T3の場合も同様に、最初の分割スロットではTC30
1、2番目の分割スロットではTC302、・・・と選択
していき、一巡したら元に戻ってTC301を選択する。
【0070】TC選択における図2の各部の具体的な動作
は以下の通りである。例えばONT2の通知情報生成部1
6は、図47で示したGrant_allocationメッセージによ
り予め通知されるTC201〜203を管理しておき、通
知を生成するパターンを決めておく。本実施の形態1で
は、TC201〜203を順繰りに選択するパターンに決
めておく。そして、読出制御部14からの指示に従い通
知を生成する際、どのTCについての通知を生成するか
を、前記パターンから決め、そのTCについての通知内容
を状態監視部15から読み出す。読み出した通知内容を
ミニスロットに格納し、多重部17に送信する。多重部
17は通知内容を光送受信部18に送信し、光送受信部
18は通知内容をOLT10000に送信する。
【0071】このようにしてONT1〜3により通知され
た通知内容に基づいて、OLT10000は各ONT1〜3へ
の帯域割当を制御する。
【0072】上記の例では、フレームあたり5つの分割
スロットグラントを指定する場合について説明したが、
分割スロットグラントの指定数はこれに限られず、トラ
ヒックの負荷が高いときには、フレームあたり複数回の
通知機会を与えるために、PLOAM2セルでも分割スロット
グラントを指定したり、PLOAMセル内で同じ分割スロッ
トグラントを繰り返して指定することにより、通知頻度
を高めることができる。逆に、トラヒックの負荷が低い
ときには、複数のフレームに亙って1回だけ分割スロッ
トグラントを指定する等により、通知頻度を低くするこ
とができる。
【0073】以上のように、本実施の形態1によれば、
全ての帯域割当単位に公平に通知機会を与えることがで
き、さらに、トラヒックの負荷が高い場合には通知機会
を多く与え、トラヒックの負荷が低い場合には通知機会
を少なく与えるなど、トラヒックの負荷に応じて、通知
頻度を変えることができるという効果がある。
【0074】また、本実施の形態1では、分割スロット
を上りフレームの頭詰めとしているが、フレーム内で分
散して配置したり、フレームの後詰めにしてもかまわな
い。
【0075】実施の形態2.上記実施の形態1では、ON
TにおけるTCの選択方法として、使用しているTCを順繰
りに選択する場合について説明したが、本実施の形態2
では、TCごとに、対応付けられた1つまたは複数のデー
タバッファのバッファ長の総和を算出し、それが最大で
あるTCを選択する場合について説明する。OLT側の動作
については、上記実施の形態1と同様のため、詳細な動
作の説明は省略する。
【0076】図5は、本実施の形態2における親局が各
子局に対して割り当てる帯域を制御する動的帯域制御方
法を示す説明図である。以下に、ONTにおけるTC選択の
動作について図5を用いて説明する。
【0077】ONTでは、自分に割り当てられた分割スロ
ットグラントが指定されたセルスロットに対し、ミニス
ロットを送信する。その際、TCごとに対応付けられた1
つまたは複数のバッファのバッファ長の総和を算出す
る。ONT1では1つのTC101しか使用していないため、
このTC101を常に選択することになる。一方、複数の
TCを使用しているONT2やONT3では、分割スロットごと
にバッファ長総和を計算し、その時々で最大のバッファ
長総和を持つTCを選択する。
【0078】図6は、本実施の形態2におけるONT2のT
C選択の動作を示す説明図である。図6では、3つのTC
(TC201,TC202,TC203)にそれぞれ2つのバ
ッファが対応付けられている。自分に割り当てられた分
割スロットグラントが指定されたタイムスロットのタイ
ミングで、バッファ長総和を算出する。TC201では1
7、TC202では3、TC203では10のバッファ長総
和が算出され、最大のバッファ長総和を持つTC201を
選択する。ONT3の場合も同様に、分割スロットごとに
バッファ長総和を計算し、その時々で最大のバッファ長
総和を持つTCを選択する。
【0079】TC選択における図2の各部の具体的な動作
は以下の通りである。例えばONT2において、上記のよ
うなTC選択を実現するため、ONT2の状態監視部15
は、TCごとのバッファ長総和を算出する。通知情報生成
部16は、図47で示したGrant_allocationメッセージ
により予め通知されるTC201〜203を管理してお
き、読出制御部14からの指示に従い通知を生成する
際、全てのTC201〜203についてのバッファ長総和
を状態監視部15から読み出す。読み出したバッファ長
総和を比較し、最大のバッファ長総和を持つTCを選択
し、そのTCについての通知内容を状態監視部15から読
み出す。読み出した通知内容をミニスロットに格納し、
多重部17に送信する。多重部17は通知内容を光送受
信部18に送信し、光送受信部18は通知内容をOLT1
0000に送信する。ONT3についても同様である。
【0080】以上のように、この実施の形態2によれ
ば、バッファでの待ち情報量が多い帯域割当単位を選ん
で通知を上げるため、バッファ溢れを引き起こす可能性
の高い帯域割当単位に対して多くの帯域を割り当て、バ
ッファ溢れを回避できるという効果がある。
【0081】実施の形態3.上記実施の形態1,2で
は、OLTが全てのTCに公平に通知機会を与える場合につ
いて説明したが、本実施の形態3では、OLTが全てのONT
に公平に通知機会を与える場合について説明する。ONT
側の動作については、上記実施の形態2と同様のため、
詳細な動作の説明は省略する。
【0082】図7は、本実施の形態3における親局が各
子局に対して割り当てる帯域を制御する動的帯域制御方
法を示す説明図である。以下に、OLTがONTに通知機会を
与える場合の動作について図7を用いて説明する。
【0083】OLTでは、TCは意識しない。図7の場合、O
LT10000は、3つのONT(ONT1,ONT2,ONT3)が
接続されていることのみを認識しておく。次に、図48
に示したDivided_Slot_Grant_configurationメッセージ
により、分割スロットグラントを割り当てておく。本実
施の形態3では、割り当てておく分割スロットグラント
数は1つとする。図7に示したように、分割スロットグ
ラントDS_GR1を全ONT1〜3に割り当てるため、このグ
ラントで指定される分割スロットには、全ONT1〜3か
らのミニスロットが含まれることになる。なお図7では
ONTが3つの場合を示しているため、割り当てる分割ス
ロットグラント数は1でよいが、1つの分割スロットに含
まれるミニスロット数には制限があり、この制限を超え
る数のONTが接続される場合には、分割スロットグラン
トを2つ以上割り当てる。一般に、1つの分割スロット
に含まれるミニスロット数をM、接続されるONT数をNと
すると、割り当てる分割スロットグラント数Gは、G=└N
/M┘となる(└X┘はX以上の最小自然数を表す)。
【0084】図8は、PLOAM1セルのペイロード内容を示
す説明図であり、フレームの先頭3セルを分割スロット
に割り当てた場合を示している。図8に示すような分割
スロットグラントの割り当て方により、1つのフレーム
内で全てのONT1〜3に対してそれぞれ3回の通知機会
を与えることができる。
【0085】OLTが全てのONTに公平に通知機会を与える
場合における図2の各部の具体的な動作は以下の通りで
ある。OLT10000の送信許可制御部10002で接
続ONT数を保持しておく。送信許可制御部10002
は、コード割当部10001から分割スロットグラント
を予め通知しておいてもらい、データスロットの割当と
併せ、コード割当部10001から通知された分割スロ
ットグラント及び管理している接続ONT数に基づいて、
分割スロットの割当を行う。下りフレームの先頭に挿入
されるPLOAM1セルの内容を、図8に示したように設定
し、管理信号生成部10003に通知する。管理信号生
成部10003では、下りフレームの先頭に挿入するPL
OAM1セルの内容を、送信許可制御部10002から通知
された内容で設定し、多重部10004に送信する。多
重部10004でPLOAMセルとデータセルとを多重して
光送受信部10006に送信し、光送受信部10006
は多重されたPLOAMセルとデータセルとを各ONT1〜3に
送信する。これ以降のONT側の動作は、実施の形態2と
同様のため説明は省略する。
【0086】上記の例では、フレームあたり3つの分割
スロットグラントを指定する場合について説明したが、
分割スロットグラントの指定数はこれに限られず、トラ
ヒックの負荷が高いときには、フレームあたり複数回の
通知機会を与えるために、PLOAM2セルでも分割スロット
グラントを指定したり、PLOAMセル内で同じ分割スロッ
トグラントを繰り返して指定することにより、通知頻度
を高めることができる。逆に、トラヒックの負荷が低い
ときには、複数のフレームに亙って1回だけ分割スロッ
トグラントを指定する等により、通知頻度を低くするこ
とができる。
【0087】以上のように、本実施の形態3によれば、
全てのONTに公平に通知機会を与えることができ、さら
に、トラヒックの負荷が高い場合には通知機会を多く与
え、トラヒックの負荷が低い場合には通知機会を少なく
与えるなど、トラヒックの負荷に応じて、通知頻度を変
えることができるという効果がある。
【0088】なお、本実施の形態3では、分割スロット
を上りフレームの頭詰めとしているが、フレーム内で分
散して配置したり、フレームの後詰めにしてもかまわな
い。
【0089】実施の形態4.上記実施の形態3では、OL
Tが全てのONTに公平に通知機会を与える場合について説
明したが、本実施の形態4では、(1)TCの割当帯域を
ONT毎に合算し、1つあるいは複数のフレーム内で、合
算した帯域の比率に応じてミニスロットを割り当てる場
合、(2)プロビジョニング情報の比率に応じてミニス
ロットを割り当てる場合、について説明する。ONT側の
動作については、上記実施の形態3と同様のため、詳細
な動作の説明は省略する。
【0090】(1)ONT毎の帯域の比率に応じたミニス
ロットの割り当て 本実施の形態4では、接続ONT数が3の場合について説
明する。予めONTごとに別々の分割スロットグラントを
割り当てておく(ONT1にはDS_GR1,ONT2にはDS_GR2,
ONT3にはDS_GR3)。ミニスロット割当の際には、TCご
との割当帯域(割当タイムスロット数)をONTごとに合
算する。例えばONT1の合算帯域が30Mbps,ONT2の合算
帯域が20Mbps,ONT3の合算帯域が10Mbpsの場合、合算
帯域の比率はONT1:ONT2:ONT3=3:2:1とな
る。
【0091】図9は、PLOAM1セルのペイロード内容を示
す説明図であり、図9の場合、フレームの先頭3セルを
分割スロットに割り当てた場合を示している。図9に示
すような分割スロットグラントの割り当て方により、1
つのフレーム内で比率がONT1:ONT2:ONT3=3:
2:1となるように通知機会を与えることができる。
【0092】OLTがそれぞれのONTに上記のような比率で
通知機会を与える場合における図2の各部の具体的な動
作は以下の通りである。OLTの送信許可制御部1000
2は、ONTとTCとの対応関係を保持しておく。送信許可
制御部10002では、TCごとの割当帯域を計算してお
り、ONTとTCとの対応関係を用いて、ONTごとの割当帯域
を算出する。そして送信許可制御部10002は、コー
ド割当部10001から分割スロットグラントを予め通
知しておいてもらい、データスロットの割当と併せ、上
記で算出したONTごとの割当帯域の比率に基づいて、分
割スロットの割当を行う。下りフレームの先頭に挿入さ
れるPLOAM1セルの内容を、図9に示したように設定し、
管理信号生成部10003に通知する。管理信号生成部
10003では、下りフレームの先頭に挿入するPLOAM1
セルの内容を、送信許可制御部10002から通知され
た内容で設定し、多重部10004に送信する。多重部
10004でPLOAMセルとデータセルとを多重して光送
受信部10006に送信し、光送受信部10006は多
重されたPLOAMセルとデータセルとを各ONT1〜3に送信
する。これ以降のONT側の動作は、実施の形態2と同様
のため説明は省略する。
【0093】(2)プロビジョニング情報の比率に応じ
たミニスロットの割り当て 本実施の形態4では、接続ONT数が3の場合について説
明する。一般にOLTには、動的帯域割当制御のための情
報がプロビジョニングされる。プロビジョニングされる
情報として、例えばTCごとの最低保証帯域がある。これ
をONTごとに合算する。3つのONT(ONT1,ONT2,ONT
3)それぞれについての最低保証帯域が、それぞれ30Mb
ps,20Mbps,10Mbpの場合、最低保証帯域の比率はONT
1:ONT2:ONT3=3:2:1となり、PLOAM1セルの内
容を、図9に示すような分割スロットグラントの割り当
て方に設定することにより、1つのフレーム内で比率が
ONT1:ONT2:ONT3=3:2:1となるように通知機
会を与えることができる。
【0094】OLTがそれぞれのONTに上記のような比率で
通知機会を与える場合における図2の各部の具体的な動
作は以下の通りである。OLTの送信許可制御部1000
2で、ONTとTCとの対応関係、TCごとのプロビジョニン
グ情報を保持しておく。送信許可制御部10002で
は、ONTとTCとの対応関係を用いて、TCごとのプロビジ
ョニング情報から、ONTごとのプロビジョニング情報を
算出する。そして送信許可制御部10002は、データ
スロットの割当と併せ、算出したONTごとのプロビジョ
ニング情報の比率に基づいて、分割スロットの割当を行
う。下りフレームの先頭に挿入されるPLOAM1セルの内容
を、図9に示したように設定し、管理信号生成部100
03に通知する。管理信号生成部10003では、下り
フレームの先頭に挿入するPLOAM1セルの内容を、送信許
可制御部10002から通知された内容で設定し、多重
部10004に送信する。多重部10004でPLOAMセ
ルとデータセルとを多重して光送受信部10006に送
信し、光送受信部10006は多重されたPLOAMセルと
データセルとを各ONT1〜3に送信する。これ以降のONT
側の動作は、実施の形態2と同様のため説明は省略す
る。
【0095】以上のように、本実施の形態4によれば、
多くの帯域を与えているONTではバッファでの待ち情報
量が多いと解釈すると、バッファでの待ち情報量が多い
ONTに対して多くの通知機会を与えるため、バッファ溢
れを引き起こす可能性の高い帯域割当単位に対して多く
の帯域を割り当て、バッファ溢れを回避できるという効
果がある。
【0096】なお、本実施の形態4では、ONT側の動作
については上記実施の形態3と同様であると説明した
が、ONT側の動作は本実施の形態4におけるOLT側の動作
と独立するものであり、これに限られず、ONTにおけるT
Cの選択方法は問わない。
【0097】また、本実施の形態4では、分割スロット
を上りフレームの頭詰めとしているが、フレーム内で分
散して配置したり、フレームの後詰めにしてもかまわな
い。また、(2)において、使用するプロビジョニング
情報はTCごとの最低保証帯域以外の情報を用いてもよ
い。
【0098】実施の形態5.ONTにおけるTCの選択方法
として、上記実施の形態1では、使用しているTCを順繰
りに選択する場合について、上記実施の形態2では、TC
ごとに、対応付けられた1つまたは複数のデータバッフ
ァのバッファ長の総和を算出し、それが最大であるTCを
選択する場合について説明したが、本実施の形態5で
は、(1)予め各TCに優先度を設けておき、優先度の高
低に応じて報告比率を決めておき、その比率に従ってTC
を選択する場合、(2)TCごとに、ある一定期間あたり
の割当帯域(割当タイムスロット数)を観測しておき、
その比率に従ってTCを選択する場合、について説明す
る。OLT側の動作については、上記実施の形態1、2と
同様のため、詳細な動作の説明は省略する。
【0099】(1)優先度に応じた報告比率に従ってTC
を選択 図10は、本実施の形態5における親局が各子局に対し
て割り当てる帯域を制御する動的帯域制御方法を示す説
明図である。図10では、ONT2が3つのTC(TC20
1,TC202,TC203)を使用しており、例えばサー
ビスクラスごとにこれらのTCを定義している様子を表し
ている。優先度を3クラス設け、高優先:TC201,中
優先:TC202,低優先:TC203としている。そし
て、この優先度に応じた報告比率を高:中:低=3:
2:1とする。ONT2に付与された分割スロットグラン
トが指定されたセルスロットでONT2のミニスロットを
送信する際、報告比率に従い、TC201,TC202,TC
203,TC201,TC202,TC201とTCを選択して
いき、一巡したら始めから選択する。このような選択の
やり方により、優先度に応じた報告比率である高:中:
低=3:2:1に準じた通知を行うことができる。
【0100】優先度に応じた報告比率に従ってTCを選択
する場合における図2の各部の具体的な動作は以下の通
りである。ONT2の通知情報生成部16は、図47で示
したGrant_allocationメッセージにより作成されるTC
と、TCごとの優先度を管理しておき、通知を生成するパ
ターンを決めておく。そして、読出制御部14からの指
示に従い通知を生成する際、どのTCについての通知を生
成するかを、前記パターンから決め、そのTCについての
通知内容を状態監視部15から読み出す。読み出した通
知内容をミニスロットに格納し、多重部17に送信す
る。多重部17は通知内容を光送受信部18に送信し、
光送受信部18は通知内容をOLT10000に送信す
る。図示しない他のONT1,3についても同様である。
【0101】(2)割当帯域に応じた報告比率に従って
TCを選択 図11は、本実施の形態5における親局が各子局に対し
て割り当てる帯域を制御する動的帯域制御方法を示す説
明図である。図11では、ONT2が3つのTC(TC20
1,TC202,TC203)を使用していることを示して
いる。まず、予め割当帯域観測周期Tを定義しておく。
この周期T内の下りフレーム内のPLOAMセルで指定される
TCごとの割当タイムスロット数を計上する。例えば、周
期Tを10フレーム時間と定義すると、計上の対象とな
るPLOAMセル数は20セルとなる。このPLOAMセルのグラ
ント指定領域で指定されるTCごとに、指定回数を計上す
る。図11は、TCごとの計上結果が、例えばTC201:
15,TC202:10,TC203:5で、帯域比率=報
告比率=3:2:1の場合を示している。ONT2に付与
された分割スロットグラントが指定されたセルスロット
でONT2のミニスロットを送信する際、報告比率に従
い、TC201,TC202,TC203,TC201,TC20
2,TC201とTCを選択していき、一巡したら始めから
選択する。このような選択のやり方により、割当帯域に
応じた報告比率である高:中:低=3:2:1に準じた
通知を行うことができる。
【0102】割当帯域に応じた報告比率に従ってTCを選
択する場合における図2の各部の具体的な動作は以下の
通りである。ONT2の送信許可検出部13は、割当帯域
観測周期Tを覚えておき、その周期内の下りフレーム内
のPLOAMセルで指定されるTCごとの割当タイムスロット
数を計上する。周期Tの終了時(次の周期Tの開始時)に、
送信許可検出部13から通知情報生成部16に、TCごと
の計上結果を通知する。ONT2の通知情報生成部16
は、図47で示したGrant_allocationメッセージにより
作成されるTCを管理しておき、送信許可検出部13から
の計上結果に基づいて、通知を生成するパターンを算出
する。そして、読出制御部14からの指示に従い通知を
生成する際、どのTCについての通知を生成するかを、前
記パターンから決め、そのTCについての通知内容を状態
監視部15から読み出す。読み出した通知内容をミニス
ロットに格納し、多重部17に送信する。多重部17は
通知内容を光送受信部18に送信し、光送受信部18は
通知内容をOLT10000に送信する。図示しない他のO
NT1,3についても同様である。
【0103】以上のように、この実施の形態5によれ
ば、トラヒックの優先度に応じて通知頻度を変えること
ができるため、高優先のトラヒックほど実情に応じた帯
域割当を行うことができるという効果がある。また、多
くの帯域を与えている帯域割当単位ではバッファでの待
ち情報量が多いと解釈すると、バッファでの待ち情報量
が多い帯域割当単位に対して多くの通知機会を与えるた
め、バッファ溢れを引き起こす可能性の高い帯域割当単
位に対して多くの帯域を割り当て、バッファ溢れを回避
できるという効果がある。
【0104】なお、本実施の形態5では、OLT側の動作
については上記実施の形態1、2と同様であると説明し
たが、OLT側の動作は本実施の形態5におけるONT側の動
作と独立するものであり、これに限られず、OLTにおけ
る通知機会を与える動作は問わない。
【0105】実施の形態6.ONTにおけるTCの選択方法
として、上記実施の形態1では、使用しているTCを順繰
りに選択する場合について、上記実施の形態2では、TC
ごとに、対応付けられた1つまたは複数のデータバッフ
ァのバッファ長の総和を算出し、それが最大であるTCを
選択する場合について説明したが、本実施の形態6で
は、(1)TCごとに、該TCに対応付けられた1つまたは
複数のバッファのバッファサイズの総和に対するバッフ
ァ長の総和の比率であるバッファ使用率を算出し、それ
が最大であるTCを選択する場合、(2)TCごとに、ある
一定周期で該TCに対応付けられた1つまたは複数のバッ
ファのバッファ長の総和の増加率を算出しておき、それ
が最大であるTCを選択する場合、(3)TCごとに、該TC
に対応付けられた1つまたは複数のバッファの、余剰バ
ッファ長の総和(バッファサイズの総和−バッファ長の
総和)を算出し、それが最小であるTCを選択する場合、
(4)TCごとに、ある一定周期で該TCに対応付けられた
1つまたは複数のバッファの、バッファサイズの総和に
対するバッファ長の総和の比率であるバッファ使用率の
増加率を算出しておき、それが最大であるTCを選択する
場合、(5)ONT内の全てのバッファについて、バッフ
ァ長を算出し、それが最大であるバッファが対応付けら
れているTCを選択する場合、(6)ONT内の全てのバッ
ファについて、バッファサイズとバッファ長の比率であ
るバッファ使用率を算出し、それが最大であるバッファ
が対応付けられているTCを選択する場合、(7)ONT内
の全てのバッファについて、ある一定周期でバッファ長
の増加率を算出しておき、それが最大であるバッファが
対応付けられているTCを選択する場合、(8)ONT内の
全てのバッファについて、余剰バッファ長(バッファサ
イズ−バッファ長)を算出し、それが最小であるバッフ
ァが対応付けられているTCを選択する場合、(9)ONT
内の全てのバッファについて、ある一定周期でバッファ
サイズとバッファ長の比率であるバッファ使用率の増加
率を算出しておき、それが最大であるバッファが対応付
けられているTCを選択する場合、(10)TCごとに、あ
る一定期間あたりの割当帯域(割当タイムスロット数)
を観測しておき、最も多くの帯域が割り当てられている
TCを選択する場合、(11)TCごとに、バッファ長総和
と割当帯域との比率を算出し、バッファ長総和/割当帯
域が最大であるTCを選択する場合、について説明する。
OLT側の動作については、上記実施の形態1、2と同様
のため、詳細な動作の説明は省略する。
【0106】(1)TCごとのバッファ使用率に基づいて
TCを選択 図12は、本実施の形態6におけるONT2のTC選択の動
作を示す説明図である。図12では、3つのTC(TC20
1,TC202,TC203)にそれぞれ2つのバッファが
対応付けられている。自分に割り当てられた分割スロッ
トグラントが指定されたタイムスロットのタイミング
で、TCごとのバッファ使用率(バッファ長/バッファサ
イズ)を算出する。TC1では(12+18)/40=0.75、TC2
では(3+2)/40=0.125、TC3では(8+8)/40=0.4のバッ
ファ使用率が算出され、最大のバッファ使用率(この場
合は0.75)を持つTC201を選択する。
【0107】TCごとのバッファ使用率に基づいてTCを選
択する場合における図2の各部の具体的な動作は以下の
通りである。ONT2の状態監視部15では、TCごとのバ
ッファ使用率を算出する。通知情報生成部16は、図4
7で示したGrant_allocationメッセージにより作成され
るTCを管理しておき、読出制御部14からの指示に従い
通知を生成する際、全てのTC201〜203についての
バッファ使用率を状態監視部15から読み出す。読み出
したバッファ使用率を比較し、最大のバッファ使用率を
持つTC201を選択し、そのTC201についての通知内
容を状態監視部15から読み出す。読み出した通知内容
をミニスロットに格納し、多重部17に送信する。多重
部17は通知内容を光送受信部18に送信し、光送受信
部18は通知内容をOLT10000に送信する。図示し
ない他のONT1,3についても同様である。
【0108】(2)TCごとのバッファ長総和の増加率に
基づいてTCを選択 図13は、TCごとのバッファ長増加率の観測方法を示す
説明図であり、図14は、本実施の形態6におけるONT
2のTC選択の動作を示す説明図である。図13におい
て、バッファ長観測周期Tを定義しておく。この周期Tご
とにバッファ長を観測する。観測のたびに、図13に示
すグラフの傾きに相当する増加率を算出する。図14で
は、ONTが3つのTC(TC201,TC202,TC203)
を使用しており、TCごとの算出結果が、例えばバッファ
長総和の変化がTC201:14→30,TC202:11→5,T
C203:9→16で、増加率がTC201:2.14,TC20
2:-2.2,TC203:1.78の場合を示している(ここで
の算出時には、T=1としてよい)。この場合、最大のバ
ッファ長増加率(この場合は2.14)を持つTC201を選
択する。
【0109】TCごとのバッファ長総和の増加率に基づい
てTCを選択する場合における図2の各部の具体的な動作
は以下の通りである。ONT2の状態監視部15では、TC
ごとのバッファ長増加率を算出する。通知情報生成部1
6は、図47で示したGrant_allocationメッセージによ
り作成されるTCを管理しておき、読出制御部14からの
指示に従い通知を生成する際、全てのTC201〜203
についてのバッファ長増加率を状態監視部15から読み
出す。読み出したバッファ長増加率を比較し、最大のバ
ッファ長増加率を持つTC201を選択し、そのTC201
についての通知内容を状態監視部15から読み出す。読
み出した通知内容をミニスロットに格納し、多重部17
に送信する。多重部17は通知内容を光送受信部18に
送信し、光送受信部18は通知内容をOLT10000に
送信する。図示しない他のONT1,3についても同様で
ある。
【0110】(3)TCごとの余剰バッファ長の総和に基
づいてTCを選択 図15は、本実施の形態6におけるONT2のTC選択の動
作を示す説明図である。図15では、3つのTC(TC20
1,TC202,TC203)にそれぞれ2つのバッファが
対応付けられている。自分に割り当てられた分割スロッ
トグラントが指定されたセルスロットのタイミングで、
TCごとの余剰バッファ長(バッファサイズ−バッファ
長)を算出する。TC201では10、TC202では35、TC
203では24の余剰バッファ長が算出され、最小の余剰
バッファ長(この場合は10)を持つTC201を選択す
る。
【0111】TCごとの余剰バッファ長の総和に基づいて
TCを選択する場合における図2の各部の具体的な動作は
以下の通りである。ONT2の状態監視部15では、TCご
との余剰バッファ長を算出する。通知情報生成部16
は、図47で示したGrant_allocationメッセージにより
作成されるTCを管理しておき、読出制御部14からの指
示に従い通知を生成する際、全てのTC201〜203に
ついての余剰バッファ長を状態監視部15から読み出
す。読み出した余剰バッファ長を比較し、最小の余剰バ
ッファ長を持つTC201を選択し、そのTC201につい
ての通知内容を状態監視部15から読み出す。読み出し
た通知内容をミニスロットに格納し、多重部17に送信
する。多重部17は通知内容を光送受信部18に送信
し、光送受信部18は通知内容をOLT10000に送信
する。図示しない他のONT1,3についても同様であ
る。
【0112】(4)TCごとのバッファ使用率の増加率に
基づいてTCを選択 図16は、TCごとのバッファ使用率増加率の観測方法を
示す説明図であり、図17は、本実施の形態6における
ONT2のTC選択の動作を示す説明図である。図16にお
いて、バッファ使用率観測周期Tを定義しておく。この
周期Tごとにバッファ使用率を観測する。観測のたび
に、図16に示すグラフの傾きに相当する増加率を算出
する。図17は、TCごとの算出結果が、例えばバッファ
使用率の変化がTC201:0.35→0.75,TC202:0.27
5→0.125,TC203:0.225→0.4で、増加率がTC20
1:2.14,TC202:-2.2,TC203:1.78の場合を示
している(ここでの算出時には、T=1としてよい)。こ
の場合、最大のバッファ使用率の増加率(この場合は2.
14)を持つTC201を選択する。
【0113】TCごとのバッファ使用率の増加率に基づい
てTCを選択する場合における図2の各部の具体的な動作
は以下の通りである。ONT2の状態監視部15では、TC
ごとのバッファ使用率の増加率を算出する。通知情報生
成部16は、図47で示したGrant_allocationメッセー
ジにより作成されるTCを管理しておき、読出制御部14
からの指示に従い通知を生成する際、全てのTC201〜
203についての増加率を状態監視部15から読み出
す。読み出した増加率を比較し、最大の増加率を持つTC
201を選択し、そのTC201についての通知内容を状
態監視部15から読み出す。読み出した通知内容をミニ
スロットに格納し、多重部17に送信する。多重部17
は通知内容を光送受信部18に送信し、光送受信部18
は通知内容をOLT10000に送信する。図示しない他
のONT1,3についても同様である。
【0114】(5)バッファごとのバッファ長に基づい
てTCを選択 図18は、本実施の形態6におけるONT2のTC選択の動
作を示す説明図である。図18では、3つのTC(TC20
1,TC202,TC203)にそれぞれ2つのバッファが
対応付けられている。自分に割り当てられた分割スロッ
トグラントが指定されたセルスロットのタイミングで、
バッファごとのバッファ長を観測する。TC201の2つ
のバッファ長が7,10、TC202の2つのバッファ長が
2,1、TC203の2つのバッファ長が5,5で観測され、
最大のバッファ長(この場合は10)を持つバッファが対
応付けられているTC201を選択する。
【0115】バッファごとのバッファ長に基づいてTCを
選択する場合における図2の各部の具体的な動作は以下
の通りである。ONT2の状態監視部15では、バッファ
ごとのバッファ長を算出する。通知情報生成部16は、
図47で示したGrant_allocationメッセージにより作成
されるTCを管理しておき、読出制御部14からの指示に
従い通知を生成する際、全てのバッファについてのバッ
ファ長を状態監視部15から読み出す。読み出したバッ
ファ長を比較し、最大のバッファ長を持つバッファが対
応付けられたTC201を選択し、そのTC201について
の通知内容を状態監視部15から読み出す。読み出した
通知内容をミニスロットに格納し、多重部17に送信す
る。多重部17は通知内容を光送受信部18に送信し、
光送受信部18は通知内容をOLT10000に送信す
る。図示しない他のONT1,3についても同様である。
【0116】(6)バッファごとのバッファ使用率に基
づいてTCを選択 図19は、本実施の形態6におけるONT2のTC選択の動
作を示す説明図である。図19では、3つのTC(TC20
1,TC202,TC203)にそれぞれ2つのバッファが
対応付けられている。自分に割り当てられた分割スロッ
トグラントが指定されたセルスロットのタイミングで、
バッファごとのバッファ使用率(バッファ長/バッファ
サイズ)を算出する。TC201の2つの使用率が0.6,
0.9、TC202の2つの使用率が0.15,0.1、TC203の
2つの使用率が0.4,0.4で算出され、最大のバッファ使
用率(この場合は0.9)を持つバッファが対応付けられ
ているTC201を選択する。
【0117】バッファごとのバッファ使用率に基づいて
TCを選択する場合における図2の各部の具体的な動作は
以下の通りである。ONTの状態監視部15では、バッフ
ァごとのバッファ使用率を算出する。通知情報生成部1
6は、図47で示したGrant_allocationメッセージによ
り作成されるTCを管理しておき、読出制御部14からの
指示に従い通知を生成する際、全てのバッファについて
のバッファ使用率を状態監視部15から読み出す。読み
出したバッファ使用率を比較し、最大のバッファ使用率
を持つバッファが対応付けられたTC201を選択し、そ
のTC201についての通知内容を状態監視部15から読
み出す。読み出した通知内容をミニスロットに格納し、
多重部17に送信する。多重部17は通知内容を光送受
信部18に送信し、光送受信部18は通知内容をOLT1
0000に送信する。図示しない他のONT1,3につい
ても同様である。
【0118】(7)バッファごとのバッファ長増加率に
基づいてTCを選択 図20は、本実施の形態6におけるONT2のTC選択の動
作を示す説明図である。また、バッファ長増加率の観測
方法は図13と同様である。図20では、ONTが3つのT
C(TC201,TC202,TC203)を使用しているこ
とを示している。図13において、バッファ長観測周期
Tを定義しておく。この周期Tごとにバッファ長を観測す
る。観測のたびに、図13に示すグラフの傾きに相当す
る増加率を算出する。図20は、バッファごとの算出結
果が、TC201の2つの増加率が1.2,4.3、TC202の
2つの使用率が-0.3,-3.2、TC203の2つの使用率が
2.7,0.2の場合を示している(ここでの算出時には、T=
1としてよい)。この場合、最大のバッファ長増加率
(この場合は4.3)を持つバッファが対応付けられてい
るTC201を選択する。
【0119】バッファごとのバッファ長増加率に基づい
てTCを選択する場合における図2の各部の具体的な動作
は以下の通りである。ONTの状態監視部15では、バッ
ファごとのバッファ長の増加率を算出する。通知情報生
成部16は、図47で示したGrant_allocationメッセー
ジにより作成されるTCを管理しておき、読出制御部14
からの指示に従い通知を生成する際、全てのバッファに
ついてのバッファ長の増加率を状態監視部15から読み
出す。読み出した増加率を比較し、最大の増加率を持つ
バッファが対応付けられたTC201を選択し、そのTC2
01についての通知内容を状態監視部15から読み出
す。読み出した通知内容をミニスロットに格納し、多重
部17に送信する。多重部17は通知内容を光送受信部
18に送信し、光送受信部18は通知内容をOLT100
00に送信する。図示しない他のONT1,3についても
同様である。
【0120】(8)バッファごとの余剰バッファ長に基
づいてTCを選択 図21は、本実施の形態6におけるONT2のTC選択の動
作を示す説明図である。図121では、3つのTC(TC2
01,TC202,TC203)にそれぞれ2つのバッファ
が対応付けられている。自分に割り当てられた分割スロ
ットグラントが指定されたセルスロットのタイミング
で、バッファごとの余剰バッファ長(バッファサイズ−
バッファ長)を算出する。TC201の2つの余剰バッフ
ァ長が8,2、TC202の2つの余剰バッファ長が17,1
8、TC203の2つの余剰バッファ長が12,12で算出さ
れ、最小の余剰バッファ長(この場合は2)を持つバッ
ファが対応付けられているTC201を選択する。
【0121】バッファごとの余剰バッファ長に基づいて
TCを選択する場合における図2の各部の具体的な動作は
以下の通りである。ONTの状態監視部15では、バッフ
ァごとの余剰バッファ長を算出する。通知情報生成部1
6は、図47で示したGrant_allocationメッセージによ
り作成されるTCを管理しておき、読出制御部14からの
指示に従い通知を生成する際、全てのバッファについて
の余剰バッファ長を状態監視部15から読み出す。読み
出した余剰バッファ長を比較し、最小の余剰バッファ長
を持つバッファが対応付けられたTC201を選択し、そ
のTC201についての通知内容を状態監視部15から読
み出す。読み出した通知内容をミニスロットに格納し、
多重部17に送信する。多重部17は通知内容を光送受
信部18に送信し、光送受信部18は通知内容をOLT1
0000に送信する。図示しない他のONT1,3につい
ても同様である。
【0122】(9)バッファごとのバッファ使用率の増
加率に基づいてTCを選択 図22は、本実施の形態6におけるONT2のTC選択の動
作を示す説明図である。また、バッファ使用率増加率の
観測方法は図16と同様である。図22では、ONTが3
つのTC(TC201,TC202,TC203)を使用してい
ることを示している。図16において、バッファ使用率
観測周期Tを定義しておく。この周期Tごとにバッファ使
用率を観測する。観測のたびに、図16に示すグラフの
傾きに相当する増加率を算出する。図22は、バッファ
ごとの算出結果が、TC201の2つの増加率が1.2,4.
3、TC202の2つの増加率が-0.3,-3.2、TC203の
2つの増加率が2.7,0.2の場合を示している(ここでの
算出時には、T=1としてよい)。この場合、最大のバッ
ファ使用率の増加率(この場合は4.3)を持つバッファ
が対応付けられているTC201を選択する。
【0123】バッファごとのバッファ使用率の増加率に
基づいてTCを選択する場合における図2の各部の具体的
な動作は以下の通りである。ONTの状態監視部15で
は、バッファごとのバッファ使用率の増加率を算出す
る。通知情報生成部16は、図47で示したGrant_allo
cationメッセージにより作成されるTCを管理しておき、
読出制御部14からの指示に従い通知を生成する際、全
てのバッファについてのバッファ使用率の増加率を状態
監視部15から読み出す。読み出した増加率を比較し、
最大の増加率を持つバッファが対応付けられたTC201
を選択し、そのTC201についての通知内容を状態監視
部15から読み出す。読み出した通知内容をミニスロッ
トに格納し、多重部17に送信する。多重部17は通知
内容を光送受信部18に送信し、光送受信部18は通知
内容をOLT10000に送信する。図示しない他のONT
1,3についても同様である。
【0124】(10)TCごとの割当帯域に基づいてTCを
選択 図23は、本実施の形態6におけるONT2のTC選択の動
作を示す説明図である。図23では、ONTが3つのTC(T
C201,TC202,TC203)を使用していることを
示している。まず、予め割当帯域観測周期Tを定義して
おく。この周期T内の下りフレーム内のPLOAMセルで指定
されるTCごとの割当タイムスロット数を計上する。例え
ば、周期Tを10フレーム時間と定義すると、計上の対
象となるPLOAMセル数は20セルとなる。このPLOAMセル
のグラント指定領域で指定されるTCごとに、指定回数を
計上する。図23は、TCごとの計上結果が、例えばTC2
01:15,TC202:3,TC203:9の場合を示してい
る。この場合、最大の割当帯域(この場合は15)を持つ
TC201を選択する。
【0125】TCごとの割当帯域に基づいてTCを選択する
場合における図2の各部の具体的な動作は以下の通りで
ある。ONT2の送信許可検出部13は、割当帯域観測周
期Tを覚えておき、その周期内の下りフレーム内のPLOAM
セルで指定されるTCごとの割当タイムスロット数を計上
する。周期Tの終了時(次の周期Tの開始時)に、送信許可
検出部13から通知情報生成部16に、TCごとの計上結
果を通知する。ONT2の通知情報生成部16は、図47
で示したGrant_allocationメッセージにより作成される
TCを管理しておき、送信許可検出部13からの計上結果
を保持しておく。そして、読出制御部14からの指示に
従い通知を生成する際、保持している計上結果から、割
当帯域が最大のTC201を選択し、そのTC201につい
ての通知内容を状態監視部15から読み出す。読み出し
た通知内容をミニスロットに格納し、多重部17に送信
する。多重部17は通知内容を光送受信部18に送信
し、光送受信部18は通知内容をOLT10000に送信
する。図示しない他のONT1,3についても同様であ
る。
【0126】(11)TCごとのバッファ長総和/割当帯
域に基づいてTCを選択 図24は、本実施の形態6におけるONT2のTC選択の動
作を示す説明図である。図24では、ONTが3つのTC(T
C201,TC202,TC203)を使用していることを
示している。まず、予め割当帯域観測周期Tを定義して
おく。この周期T内の下りフレーム内のPLOAMセルで指定
されるTCごとの割当タイムスロット数を計上する。例え
ば、周期Tを10フレーム時間と定義すると、計上の対
象となるPLOAMセル数は20セルとなる。このPLOAMセル
のグラント指定領域で指定されるTCごとに、指定回数を
計上する。図24は、TCごとの計上結果が、例えばTC2
01:15,TC202:3,TC203:9の場合を示してい
る。ONT2に付与された分割スロットグラントが指定さ
れたセルスロットでONT2のミニスロットを送信する
際、TCごとのバッファ長総和と割当帯域の比率(バッフ
ァ長総和/割当帯域)を求める。図24では、TCごとの
バッファ長総和が、TC201:17,TC202:3,TC2
03:10で、比率が、TC201:1.13,TC202:1.0
0,TC203:1.11の場合を示しており、最大の比率
(この場合は1.13)を持つTC201を選択する。
【0127】TCごとのバッファ長総和/割当帯域に基づ
いてTCを選択する場合における図2の各部の具体的な動
作は以下の通りである。ONT2の送信許可検出部13
は、割当帯域観測周期Tを覚えておき、その周期内の下
りフレーム内のPLOAMセルで指定されるTCごとの割当タ
イムスロット数を計上する。周期Tの終了時(次の周期T
の開始時)に、送信許可検出部13から通知情報生成部
16に、TCごとの計上結果を通知する。ONT2の通知情
報生成部16は、図47で示したGrant_allocationメッ
セージにより作成されるTCを管理しておき、送信許可検
出部13からの計上結果を保持しておく。そして、読出
制御部14からの指示に従い通知を生成する際、全ての
TC201〜203についてのバッファ長を状態監視部1
5から読み出す。読み出したバッファ長と、保持してい
る計上結果から、比率を算出し、比率が最大のTC201
を選択し、そのTC201についての通知内容を状態監視
部15から読み出す。読み出した通知内容をミニスロッ
トに格納し、多重部17に送信する。多重部17は通知
内容を光送受信部18に送信し、光送受信部18は通知
内容をOLT10000に送信する。図示しない他のONT
1,3についても同様である。
【0128】以上のように、本実施の形態6によれば、
帯域割当単位ごとのバッファ情報(バッファ使用率や余
剰バッファ長など)や割当帯域を基準に通知する帯域割
当単位を選ぶため、多くの帯域を与えている帯域割当単
位ではバッファでの待ち情報量が多いと解釈すると、バ
ッファでの待ち情報量が多い帯域割当単位に対して多く
の通知機会を与えるため、バッファ溢れを引き起こす可
能性の高い帯域割当単位に対して多くの帯域を割り当
て、バッファ溢れを回避できるという効果がある。ま
た、個々のバッファについてのバッファ情報(バッファ
長やバッファ使用率、余剰バッファ長など)を基準に通
知する帯域割当単位を選ぶため、特にバッファ間での待
ち情報量にばらつきがある場合にも、上記と同様の効果
が得られる。さらに、バッファ長やバッファ使用率の増
加率を基準に帯域割当単位を選ぶため、時間経過に伴う
バッファ情報の変化を考慮した形で上記と同様の効果が
得られる。
【0129】実施の形態7.実施の形態1では、ONTが
収容している複数のTCを順繰りに選択する場合を、実施
の形態5では、TCの優先度や割当帯域に応じた比率でTC
を選択する場合について説明したが、本実施の形態7で
は、基本的にはこれらの選択方法に従うが、バッファ長
が閾値を超えていないTCを選択対象の範囲外とする場合
について説明する。
【0130】図25は、本実施の形態7における親局が
各子局に対して割り当てる帯域を制御する動的帯域制御
方法を示す説明図である。図25では、実施の形態1に
示したTC選択方法に、閾値の概念を導入した場合の動作
例を示している。ONT2では、自分に割り当てられた分
割スロットグラントが指定されたセルスロットに対し、
ミニスロットを送信する。その際、使用しているTCを順
繰りに選択しようとする。つまり、最初の分割スロット
ではTC201、2番目の分割スロットではTC202、・
・・と選択していき、一巡したら元に戻ってTC201を
選択することを基本とする。ただし、この基本方針に従
って選択されたTCのバッファ長総和が、閾値を超えてい
ない場合には、このTCは選択せず、例えば最大のバッフ
ァ長総和を持つTCを代わりに選択する。図25では、最
初の分割スロットにおいて、まずTC201を選択し、TC
201のバッファ長総和17が閾値7を超えているた
め、この分割スロットにTC201についてのミニスロッ
トを格納する。次の分割スロットにおいて、まずTC20
2を選択する。ところがTC202のバッファ長総和3は
閾値7を下回っているため、TC202については通知せ
ず、例えばこの時点で最大のバッファ長総和を持つTC2
01を選択し、この分割スロットにTC201についての
ミニスロットを格納する。次の分割スロットにおいて、
まずTC203を選択し、TC203のバッファ長総和10
が閾値7を超えているため、この分割スロットにTC20
3についてのミニスロットを格納する。これで一巡する
ため、再度、TC201からの選択となる。
【0131】使用しているTCを順繰りに選択する方法に
閾値の概念を導入した場合における図2の各部の具体的
な動作は以下の通りである。ONT2の状態監視部15で
は、TCごとのバッファ長総和を算出する。また、通知情
報生成部16は、図47で示したGrant_allocationメッ
セージにより作成されるTC201〜203を管理してお
き、通知を生成するパターンを決めておく。さらにバッ
ファ長の閾値7を保持しておく。読出制御部14からの
指示に従い通知を生成する際、まずはどのTCについての
通知を生成するかを、前記パターンから決める。次に、
全てのTC201〜203についてのバッファ長総和を状
態監視部15から読み出す。ここで、先に決めていたTC
についてのバッファ長総和と閾値とを比較し、バッファ
長総和>閾値であれば、先に決めていたTCを選択し、バ
ッファ長総和≦閾値であれば、最大のバッファ長総和を
持つTCを選択する。そして、選択したTCについての通知
内容を状態監視部15から読み出す。読み出した通知内
容をミニスロットに格納し、多重部17に送信する。多
重部17は通知内容を光送受信部18に送信し、光送受
信部18は通知内容をOLT10000に送信する。図示
しない他のONT1,3についても同様である。
【0132】同様に、実施の形態5で示したTC選択方法
に、閾値の概念を導入した場合についても、ONTの通知
情報生成部16で閾値を保持しておき、パターンに基づ
いて決められたTCについてのバッファ長総和と閾値を比
較する処理を追加すればよい。
【0133】以上のように、本実施の形態7によれば、
閾値を用いて緊急度の高低を判断できるため、緊急度の
低い帯域割当単位については通知せず、代わりに緊急度
の高い帯域割当単位について通知頻度を上げることがで
きるという効果がある。
【0134】なお、本実施の形態7では、基本方針に従
って選択したTCが閾値を超えていない場合には、最大の
バッファ長総和を持つTCについて通知を行うこととして
いるが、バッファ長総和とは別の尺度(例えば、バッフ
ァ使用率やバッファ長増加率など)によって代わりのTC
を選択してよい。或いは、次のTCを選択してもよい(TC
201−TC201−TC203と選択するのではなく、TC
201−TC203と選択して再度TC201から選択す
る)。
【0135】実施の形態8.上記実施の形態1〜7にお
いて、ONTからOLTに対して送信する、OLTが帯域割当を
制御する通知内容には、例えば以下のものが挙げられ
る。 (1)TCバッファ長総和 (2)TC内最大バッファ長 (3)TC輻輳状態(バッファ使用率に基づく) (4)TC内個別バッファ長 (5)TC個別輻輳状態(バッファ長に基づく) (6)TC個別輻輳状態(バッファ長増加率に基づく) (7)TC個別輻輳状態(バッファ使用率に基づく) 図26はこれらの通知内容を含むミニスロットの構成例
を示す説明図である。以下にそれぞれの通知内容につい
て、図2の各部との関連を説明する。
【0136】(1)TCバッファ長総和 選択したTCのバッファ長総和は、状態監視部15におい
て算出する。読出制御部14からの指示に従い、TCを選
択した通知情報生成部16は、選択したTCについてのバ
ッファ長総和を状態監視部15から読み出し、ミニスロ
ットに格納し、多重部17に送信する。多重部17は通
知内容を光送受信部18に送信し、光送受信部18は通
知内容をOLT10000に送信する。例えば図6に示し
た例では、TC201が選択され、TC201に割り当てら
れた送信許可識別子であるデータグラントと、TC201
のバッファ長総和17をミニスロットに格納する。
【0137】(2)TC内最大バッファ長 選択したTCの個々のバッファ長は、状態監視部15にお
いて保持する。読出制御部14からの指示に従い、TCを
選択した通知情報生成部16は、選択したTCについての
最大バッファ長を状態監視部15から読み出し、ミニス
ロットに格納し、多重部17に送信する。多重部17は
通知内容を光送受信部18に送信し、光送受信部18は
通知内容をOLT10000に送信する。例えば図18に
示した例では、TC201が選択され、TC201に割り当
てられた送信許可識別子であるデータグラントと、TC2
01内の最大バッファ長10をミニスロットに格納す
る。
【0138】(3)TC輻輳状態(バッファ使用率に基づ
く) 選択したTCのバッファ使用率は、状態監視部15におい
て算出する。読出制御部14からの指示に従い、TCを選
択した通知情報生成部16は、選択したTCについてのバ
ッファ使用率を状態監視部15から読み出す。ここで通
知情報生成部16では、予めバッファ使用率に対する閾
値を保持しておく。この閾値と読み出したバッファ使用
率とを比較し、バッファ使用率が閾値を超えていれば輻
輳、そうでなければ非輻輳を示す輻輳情報をミニスロッ
トに格納し、多重部17に送信する。多重部17は通知
内容を光送受信部18に送信し、光送受信部18は通知
内容をOLT10000に送信する。例えば図12に示し
た例では、TC201が選択され、TC201のバッファ長
使用率0.75と、閾値(ここでは0.5とする)を比較す
る。その結果、TC201に割り当てられた送信許可識別
子であるデータグラントと、輻輳を示す情報をミニスロ
ットに格納する。
【0139】(4)TC内個別バッファ長 選択したTCの個々のバッファ長は、状態監視部15にお
いて保持する。読出制御部14からの指示に従い、TCを
選択した通知情報生成部16は、選択したTCについて、
対応付けられた全てのバッファのバッファ長を状態監視
部15から読み出し、1つあるいは複数のミニスロット
に格納し、多重部17に送信する。多重部17は通知内
容を光送受信部18に送信し、光送受信部18は通知内
容をOLT10000に送信する。例えば図18に示した
例では、TC201が選択され、TC201に割り当てられ
た送信許可識別子であるデータグラントと、TC201に
対応付けられた2つのバッファのバッファ長7,10をミ
ニスロットに格納する。なお、それぞれのバッファ長を
別々のミニスロットに格納する場合には、同一分割スロ
ットに含めてもよいし、別々の分割スロットに含めても
よい。ただし前者の場合には、後述の処理(実施の形態
11で説明)が必要となる。
【0140】(5)TC個別輻輳状態(バッファ長に基づ
く) 選択したTCの個々のバッファ長は、状態監視部15にお
いて保持する。読出制御部14からの指示に従い、TCを
選択した通知情報生成部16は、選択したTCについて、
対応付けられた全てのバッファのバッファ長を状態監視
部15から読み出す。ここで通知情報生成部16では、
予めバッファ長に対する閾値を保持しておく。この閾値
と読み出したバッファ長とを比較し、バッファ長が閾値
を超えていれば輻輳、そうでなければ非輻輳を示す輻輳
情報をミニスロットに格納し、多重部17に送信する。
多重部17は通知内容を光送受信部18に送信し、光送
受信部18は通知内容をOLT10000に送信する。例
えば図18に示した例では、TC201が選択され、TC2
01のバッファ長7,10と、閾値(ここでは8とする)を
比較する。その結果、TC201に割り当てられた送信許
可識別子であるデータグラントと、TC201に対応付け
られた2つのバッファの輻輳情報(一方は輻輳で、他方
は非輻輳)をミニスロットに格納する。なお、それぞれ
の輻輳状態を別々のミニスロットに格納する場合には、
同一分割スロットに含めてもよいし、別々の分割スロッ
トに含めてもよい。ただし前者の場合には、後述の処理
(実施の形態11で説明)が必要となる。
【0141】(6)TC個別輻輳状態(バッファ長増加率
に基づく) 選択したTCの個々のバッファ長増加率は、状態監視部1
5において算出する。読出制御部14からの指示に従
い、TCを選択した通知情報生成部16は、選択したTCに
ついて、対応付けられた全てのバッファのバッファ長増
加率を状態監視部15から読み出す。ここで通知情報生
成部16では、予めバッファ長増加率に対する閾値を保
持しておく。この閾値と読み出したバッファ長増加率と
を比較し、増加率が閾値を超えていれば輻輳、そうでな
ければ非輻輳を示す輻輳情報をミニスロットに格納し、
多重部17に送信する。多重部17は通知内容を光送受
信部18に送信し、光送受信部18は通知内容をOLT1
0000に送信する。例えば図20に示した例では、TC
201が選択され、TC201のバッファ長増加率1.2,
4.3と、閾値(ここでは2.0とする)を比較する。その結
果、TC201に割り当てられた送信許可識別子であるデ
ータグラントと、TC201に対応付けられた2つのバッ
ファの輻輳情報(一方は非輻輳で、他方は輻輳)をミニ
スロットに格納する。なお、それぞれの輻輳状態を別々
のミニスロットに格納する場合には、同一分割スロット
に含めてもよいし、別々の分割スロットに含めてもよ
い。ただし前者の場合には、後述の処理(実施の形態1
1で説明)が必要となる。
【0142】(7)TC個別輻輳状態(バッファ使用率に
基づく) 選択したTCの個々のバッファ使用率は、状態監視部15
において算出する。読出制御部14からの指示に従い、
TCを選択した通知情報生成部16は、選択したTCについ
て、対応付けられた全てのバッファのバッファ使用率を
状態監視部15から読み出す。ここで通知情報生成部1
6では、予めバッファ使用率に対する閾値を保持してお
く。この閾値と読み出したバッファ使用率とを比較し、
使用率が閾値を超えていれば輻輳、そうでなければ非輻
輳を示す輻輳情報をミニスロットに格納し、多重部17
に送信する。多重部17は通知内容を光送受信部18に
送信し、光送受信部18は通知内容をOLT10000に
送信する。例えば図19に示した例では、TC201が選
択され、TC201のバッファ使用率0.6,0.9と、閾値
(ここでは0.5とする)を比較する。その結果、TC20
1に割り当てられた送信許可識別子であるデータグラン
トと、TC201に対応付けられた2つのバッファの輻輳
情報(双方とも輻輳)をミニスロットに格納する。な
お、それぞれの輻輳状態を別々のミニスロットに格納す
る場合には、同一分割スロットに含めてもよいし、別々
の分割スロットに含めてもよい。ただし前者の場合に
は、後述の処理(実施の形態11で説明)が必要とな
る。
【0143】以上のように、この実施の形態8によれ
ば、帯域割当単位ごとまたはバッファ個別のバッファ長
を通知するため、OLTでの割当帯域計算において、例え
ばバッファ長に比例した形で帯域を配分するといったよ
うに、きめ細かな帯域配分を行うことができる効果があ
る。また、帯域割当単位ごとまたはバッファ個別の輻輳
状態を通知するため、OLTでの割当帯域計算において、
輻輳か非輻輳かの2値を扱う簡単な計算とすることがで
きる効果がある。
【0144】実施の形態9.実施の形態8では通知内容
について説明したが、本実施の形態9では、実施の形態
8の(4)〜(7)のような個々のバッファについての
通知が行われる場合、OLTでの使用帯域の制御方法とし
て、OLTの送信許可制御部10002が、以下の値に応
じて、ある周期で各TCへの割当帯域を計算して、余剰帯
域を配分する場合について説明する。余剰帯域とは、伝
送路上の割当可能帯域から、全てのTCについての最低帯
域の合計を差し引いた帯域である。使用帯域割当制御の
処理フローを図27に示す。 (1)バッファ長閾値を超えるバッファ数 (2)バッファ長増加率閾値を超えるバッファ数 (3)バッファ使用率閾値を超えるバッファ数 (4)輻輳バッファ数
【0145】(1)バッファ長閾値を超えるバッファ数
(実施の形態8の(4)) 予めバッファ長に対する閾値と、各TCとバッファとの対
応関係をOLT10000の通知情報抽出部10005で
保持しておく。ONTからの通知を受信するたびに、通知
に含まれるバッファ長と閾値を比較し、バッファ長が閾
値を超えているバッファの数をTCごとに数えておく。送
信許可制御部10002で使用帯域の計算を行うとき、
通知情報抽出部10005で数えておいた閾値を超える
TCごとのバッファ数を読み込む。次に、全てのTCに対す
る最低帯域を割り当てる。この時点で、余剰帯域が計算
される。その後、読み込んだバッファ数が0以外の値を
持つTCがあれば、それぞれのTCのバッファ数に比率に応
じて、余剰帯域を配分する。例えば、3つのTC(TC20
1,TC202,TC203)があり、それぞれの最低帯域
が10Mbps,20Mbps,30Mbpsとする。今、通知情報抽出部
10005から読み込んだ閾値を超えるバッファ数が、
それぞれ2,3,0であったとする。割当可能帯域を100Mb
psとすると、余剰帯域は100Mbps−(10Mbps+20Mbps+30Mb
ps)=40Mbpsとなる。読み込んだバッファ数が0であった
TC203には、最低帯域30Mbpsを割り当てる。読み込ん
だバッファ数が0でなかったTC201とTC202で、余
剰帯域40Mbpsを配分する。その際、バッファ数の比率
2:3で配分する。つまり、TC201には16Mbps、TC20
2には24Mbpsを配分し、最低帯域と合わせ、TC201に
は26Mbps、TC202には44Mbpsを割り当てる。
【0146】(2)バッファ長増加率閾値を超えるバッ
ファ数(実施の形態8の(4)) 予めバッファ長増加率に対する閾値と、各TCとバッファ
との対応関係をOLT10000の通知情報抽出部100
05で保持しておく。ONTからの通知を受信するたび
に、バッファ長を記憶しておき、前回の通知と今回の通
知からバッファ長増加率を算出する(算出方法は図13
において、「周期T」を、「今回の通知時刻−前回の通
知時刻」に置き換えたものである)。そして算出したバ
ッファ長増加率と閾値を比較し、バッファ長増加率が閾
値を超えているバッファの数をTCごとに数えておく。あ
とは(1)の場合と同様の処理で、使用帯域割当制御を
行う。
【0147】(3)バッファ使用率閾値を超えるバッフ
ァ数(実施の形態8の(4)) 予めバッファ使用率に対する閾値と、各データバッファ
のサイズと、各TCとバッファとの対応関係をOLT100
00の通知情報抽出部10005で保持しておく。ONT
からの通知を受信するたびに、通知に含まれるバッファ
長と、保持しているデータバッファサイズとの比率であ
る使用率(バッファ長/バッファサイズ)を算出する。
そして、算出したバッファ使用率と閾値を比較し、バッ
ファ使用率が閾値を超えているバッファの数をTCごとに
数えておく。あとは(1)の場合と同様の処理で、使用
帯域割当制御を行う。
【0148】(4)輻輳バッファ数(実施の形態8の
(5)〜(7)) 予め各TCとバッファとの対応関係をOLT10000の通
知情報抽出部10005で保持しておく。ONTからの通
知を受信するたびに、輻輳を示すバッファの数をTCごと
に数えておく。あとは(1)の場合と同様の処理で、使
用帯域割当制御を行う。
【0149】以上のように、この実施の形態9によれ
ば、帯域割当単位に対応付けられる個々のバッファにつ
いての情報を元に帯域計算を行うため、より的確な帯域
配分を行うことができる効果がある。
【0150】なお、これら(1)ないし(4)の場合で
は、OLT10000の通知情報抽出部10005におい
て、データバッファの識別が必要となる。各TCについて
データバッファとの対応付けはOLTがONTに指示するた
め、OLTの通知情報抽出部10005は、TCとデータバ
ッファの対応関係を知っておくことができる。例えば、
OLT10000からONTへのTCとデータバッファの対応付
けを指示した順番で通知を上げるというような、ある決
め事に基づいた通知の上げ方をすることで、OLT100
00の通知情報抽出部10005はデータバッファを識
別できる。あるいは、データバッファに識別情報を付与
し、ミニスロットにこの識別情報を含めるようにしても
よい。
【0151】実施の形態10.実施の形態1から実施の
形態8では、OLTまたはONTの様々な動作について説明し
たが、本実施の形態10では、ONTにおけるTC選択方法
やONTからOLTへの通知内容について、OLTがONTに対して
指定できるような手順を追加する場合について説明す
る。図28は、OMCI確立後のOLT−ONT間の手順を示す説
明図である。図28に示すように、OMCI確立、get_TC_i
nformation/Response(successful)の後、OLTからONT
に、SR_Notificationメッセージを送信することとす
る。なお、このSR_Notificationメッセージは、先のget
_TC_information/Response(successful)の手順におい
て、SRを指定したONTに対してのみ送信する。図29
は、SR_Notificationメッセージのフォーマットを示す
説明図である。図29では、SR_Notificationメッセー
ジを、ITU-T勧告G.983.1で規定されている下り方向Vend
or_Specificメッセージの1つとして定義しているが、新
規メッセージとしてもかまわない。なお、Grant_alloca
tionメッセージやDivided_Slot_Grant_configurationメ
ッセージと同じPLOAMチャネル上のメッセージとする。
【0152】以上のように、この実施の形態10によれ
ば、ONTにおける帯域割当単位の選択方法や、ONTからOL
Tへの通知内容を、OLTが指定できるという効果がある。
【0153】実施の形態11.ITU-T勧告G.983.1に準拠
したATM-PONシステムでは、図48に示したDivided_Slo
t_Grant_configurationメッセージにより、分割スロッ
トグラントの割当とミニスロットの格納位置の指示を行
う。ところが、ITU-T勧告G.983.1の規定では、1つの分
割スロットに同一ONTのミニスロットを複数格納するこ
とができない。これは、同一分割スロットグラントが指
定され、異なるオフセットを持つ複数のDivided_Slot_G
rant_configurationメッセージを、同一ONTが受けるこ
とができないよう規定しているためである。
【0154】現時点ではこのように規定されているが、
同一分割スロットグラントが指定され、異なるオフセッ
トを持つ複数のDivided_Slot_Grant_configurationメッ
セージを、同一ONTが受けることができることとする。
図30は、Divided_Slot_Grant_configurationメッセー
ジ送付を示す説明図であり、図30に示すようにするこ
とにより、同じ分割スロットグラント(DS_GR=n)で異
なるオフセットを持つ複数のDivided_Slot_Grant_confi
gurationメッセージをONT1が受け、DS_GR=nが指定され
たスロットにおいて、3つのミニスロットを含めること
ができる。従来の規定に従えば、3つのミニスロットを
送信するためには3つの分割スロットが必要であった
が、必要な分割スロット数を減らすことができ、伝送帯
域の使用効率を上げることができる。
【0155】図31は、これを例えば図3に示した例に
適用した場合の動的帯域制御方法を示す説明図である。
図31では、1つの分割スロットに8つのミニスロット
が格納できる場合を示している。TC数は全部で9つであ
るため、1つの上り伝送フレームで1回の通知機会を全
てのTCに与えるためには、2つの分割スロットが必要と
なる。図32はこのときのDivided_Slot_Grant_configu
rationメッセージによる指示内容を示す説明図であり、
図33はこのときのPLOAM1セルのペイロード内容を示す
説明図である。図3と図31からわかるように、同一分
割スロットグラントが指定され、異なるオフセットを持
つ複数のDivided_Slot_Grant_configurationメッセージ
を、同一ONTが受けるようにすることにより、同数のミ
ニスロットを転送するために必要な分割スロット数を減
らすことができ、伝送効率を上げることができる。
【0156】以上のように、本実施の形態11によれ
ば、1つのONTにおいて、1つの分割スロットに含まれ
るミニスロットを複数としたため、必要分割スロット数
を削減でき、上り伝送帯域を効率よく利用することがで
きる。
【0157】なお、本実施の形態11では、実施の形態
1で示した動的帯域割当方法に適用した場合を示した
が、ONTからの通知を必要とするいかなる動的帯域割当
方法にも適用できる。
【0158】実施の形態12.実施の形態1から実施の
形態7で示した動的帯域制御方法は、OLTがONTに対して
ミニスロットを割り当て、ONTがTCを選択する場合につ
いて説明したが、本実施の形態12では、OLTがTCに対
してミニスロットを割り当てる場合について説明する。
【0159】図34は、本実施の形態12におけるDivi
ded_Slot_Grant_configurationメッセージを示す説明図
である。図48に示した従来のDivided_Slot_Grant_con
figurationメッセージでは、ONTの指定はできるもの
の、TCの指定ができないため、図34に示すように、新
たにデータグラントフィールド(オクテット42)を追加
する。ここで指定されるデータグラントに対応付けられ
るTCに、このメッセージで指定される分割スロットグラ
ントが付与される。
【0160】OLTで、ミニスロットを割り当てるTCを選
択する際、下記のような割り当てを行うことができる。 (1)各TCに順繰りに割り当てる。 (2)予め各TCに優先度を設けておき、優先度の高低に
応じて選択比率を決めておき、その比率に従って割り当
てる。
【0161】(1)各TCに順繰りに割り当て 図35は、(1)の割り当てを用いた場合の動的帯域制
御方法を示す説明図である。ONTごとに見た場合、各TC
に個別の分割スロットグラントを割り当てておく。割り
当てた分割スロットグラントを図4に示すように、PLOA
M1セルで指定することにより、ONTごとに見た場合に
は、各TCについての通知を順繰りに上げることができ
る。
【0162】(1)の場合における図2の各部の具体的
な動作は以下の通りである。OLT10000の送信許可
制御部10002は、コード割当部10001から分割
スロットグラントとTCの対応関係を予め通知しておいて
もらい、データスロットの割当と併せ、コード割当部1
0001から通知された分割スロットグラントとTCの対
応関係に基づいて、分割スロットの割当を行う。下りフ
レームの先頭に挿入されるPLOAM1セルの内容を、図4に
示したように設定し、管理信号生成部10003に通知
する。管理信号生成部10003では、下りフレームの
先頭に挿入するPLOAM1セルの内容を、送信許可制御部1
0002から通知された内容で設定し、多重部1000
4に送信する。多重部10004でPLOAMセルとデータ
セルとを多重して光送受信部10006に送信し、光送
受信部10006は多重されたPLOAMセルとデータセル
とを各ONT1〜3に送信する。
【0163】(2)優先度に応じた比率に従ってTCを選
択 図36は、各TCと優先度との対応を示す説明図であり、
図37は、優先度に応じた比率に従ってTCを選択する場
合の動的帯域制御方法を示す説明図であり、図38は、
このときのPLOAM1セルのペイロード内容を示す説明図で
ある。優先度を3クラス(高,中,低)設け、各TCがど
の優先度に対応付けられるかを図36のとおり決めてお
く。優先度に応じた報告比率を高:中:低=3:2:1
とする。同じ優先度に対応付けられるTCに対しては、基
本的には同じ分割スロットグラントを割り当てる。図3
7では、高:DS_GR1,中:DS_GR2,低:DS_GR3を割り当
てる。1つのフレームで上記報告比率で通知を上げさせ
るために、図38に示すように、報告比率と同じ比率で
分割スロットグラントを指定する。これにより、優先度
の高低に応じた選択比率に従って通知することができ
る。
【0164】(2)の場合における図2の各部の具体的
な動作は以下の通りである。OLT10000の送信許可
制御部10002は、コード割当部10001から分割
スロットグラントとTCの対応関係、およびTCと優先度の
対応関係を予め通知しておいてもらい、データスロット
の割当と併せ、コード割当部10001から通知された
分割スロットグラントとTCの対応関係、およびTCと優先
度の対応関係に基づいて、分割スロットの割当を行う。
下りフレームの先頭に挿入されるPLOAM1セルの内容を、
図38に示したように設定し、管理信号生成部1000
3に通知する。管理信号生成部10003では、下りフ
レームの先頭に挿入するPLOAM1セルの内容を、送信許可
制御部10002から通知された内容で設定し、多重部
10004に送信する。多重部10004でPLOAMセル
とデータセルとを多重して光送受信部10006に送信
し、光送受信部10006は多重されたPLOAMセルとデ
ータセルとを各ONT1〜3に送信する。なお、図37に
示した例では、1つの分割スロットに同一ONTのミニス
ロットを複数含めることとしているが、このためには実
施の形態11で示す処理が必要となる。
【0165】以上のように、本実施の形態12によれ
ば、OLTがTCに対してミニスロットを割り当てるため、O
NTではどのTCについての通知を上げるかの選択処理を行
う必要がないという効果がある。
【0166】実施の形態13.実施の形態1から実施の
形態7、および実施の形態12で示した動的帯域制御方
法では、全てのTCについて通知を許容する場合について
説明したが、本実施の形態13では、TCごとに通知を許
容する/許容しないの属性を持つ場合について説明す
る。ここで、各子局が複数の帯域割当単位を持つ場合、
一般にはサービスクラスに応じて帯域割当単位を定義す
る。例えばCBR(Constant Bit Rate)クラスに対応した
帯域割当単位に対しては、固定通信速度に応じた帯域を
常時確保しておけばよく、それ以上の帯域を割り当てる
必要はない。つまりこのような帯域割当単位についての
通知を行ったとしても、OLTでの帯域割当制御では何ら
意味を持たず、無駄なミニスロットを使ってしまうこと
になる。本実施の形態13では、TCごとに通知を許容す
る/許容しないの属性を持つこととし、動的帯域制御で
必要のない通知を行わず、伝送帯域の使用効率を上げる
場合について説明する。
【0167】図39は、TCごとに通知を許容する/許容
しないの属性を持つ場合の動的帯域制御方法を示す説明
図である。図39では、実施の形態1で示した場合(1
つのフレーム内で、使用中のTCについての報告回数が1
回になるように、OLTがミニスロットを割り当て、ONTで
は、自身が収容している複数のTCを順繰りに選択する場
合)において、各ONTのTC101、TC201、TC301
に対して通知を許容しない場合を示している。
【0168】図40は、TCごとに通知を許容する/許容
しないの属性を持つ場合のGrant_allocationメッセージ
の内容を示す説明図である。このメッセージは、図47
に示した既存のGrant_allocationメッセージを修正した
もので、ONTでTCをユニークに識別するための識別子(bb
bbbb)を含めるフィールドと通知を許容する/許容しな
いのフラグ(S)を設けている(オクテット38)。なお、
既存のGrant_allocationメッセージと図40に示したGr
ant_allocationメッセージは、ONTの状態に応じて使い
分ける。
【0169】OLTでは、接続された全てのONTについて、
使用中のTCのうち、通知を許容しているTC数を認識して
おく。図39の場合、OLTは、ONT1では0、ONT2では2
つ、ONT3では4つのTCの通知を許容していることを認
識しておく。次に、図48に示したDivided_Slot_Grant
_configurationメッセージにより、分割スロットグラン
トを割り当てておく。割り当てておく分割スロットグラ
ント数は、最も多くの通知を許容するTCを収容している
ONT3におけるTC数(4つ)以上であればよい。ここで
は実施の形態1と同じように割り当てることとする。こ
のような分割スロットグラントの割り当て方により、1
つのフレーム内で4つの分割スロットを割り当てれば、
通知を許容する全てのTCに対して1回の通知機会を与え
ることができる。図39では、フレームの先頭4セルを
分割スロットに割り当てた場合を示している。図41
は、そのときのPLOAM1セルのペイロード内容を示す説明
図である。なお、割り当てた5つの分割スロットグラン
トのうち、実際には4つだけを使用すればよいため、DS
_GR1は含まないこととする。
【0170】一方、ONTでは、自分に割り当てられた分
割スロットグラントが指定されたスロットに対し、ミニ
スロットを送信する。その際、使用しているTCを順繰り
に選択する。ONT1では、自分に割り当てられた分割ス
ロットグラントで指定されたスロットが来ないため、TC
の選択処理は行わない。これに対し、ONT2やONT3で
は、最初の分割スロットではTC202,302、2番目
の分割スロットではTC203,303、・・・と選択し
ていき、一巡したら元に戻ってTC202,302を選択
する。TC101,201,301は通知が許容されてい
ないため、選択しない。
【0171】TCごとに通知を許容する/許容しないの属
性を持つ場合における図2のOLT側の各部の具体的な動
作は以下の通りである。OLT10000の送信許可制御
部10002は、コード割当部10001から実際に使
用する分割スロットグラントを予め通知しておいてもら
い、データスロットの割当と併せ、コード割当部100
01から通知された分割スロットグラントに基づいて、
分割スロットの割当を行う。下りフレームの先頭に挿入
されるPLOAM1セルの内容を、図41に示したように設定
し、管理信号生成部10003に通知する。管理信号生
成部10003では、下りフレームの先頭に挿入するPL
OAM1セルの内容を、送信許可制御部10002から通知
された内容で設定し、多重部10004に送信する。多
重部10004でPLOAMセルとデータセルとを多重して
光送受信部10006に送信し、光送受信部10006
は多重されたPLOAMセルとデータセルとを各ONT1〜3に
送信する。
【0172】一方、TCごとに通知を許容する/許容しな
いの属性を持つ場合における図2のONT側の各部の具体
的な動作は以下の通りである。ONTの通知情報生成部1
6は、図47で示したGrant_allocationメッセージによ
り作成されるTCを管理しておき、通知を生成するパター
ンを決めておく。その際、通知が許容されたTCのみをパ
ターンに含めておく。そして、読出制御部14からの指
示に従い通知を生成する際、どのTCについての通知を生
成するかを、前記パターンから決め、そのTCについての
通知内容を状態監視部15から読み出す。読み出した通
知内容をミニスロットに格納し、多重部17に送信す
る。多重部17は通知内容を光送受信部18に送信し、
光送受信部18は通知内容をOLT10000に送信す
る。
【0173】上記の例では、分割スロットを上りフレー
ムの頭詰めとしているが、フレーム内で分散して配置し
たり、フレームの後詰めにしてもかまわない。また、TC
あたり複数回の通知機会を与えるために、PLOAM2セルで
も分割スロットグラントを指定したり、PLOAMセル内で
同じ分割スロットグラントを繰り返して指定してもかま
わない。さらに、実施の形態3で示したOLTでのミニス
ロット割当方法において、通知を許容するTCを収容しな
いONTに対してはミニスロットを割り当てないこととし
たり、実施の形態4で示したOLTでのミニスロット割当
方法において、通知を許容しないTCについての割当帯域
やプロビジョニング情報を、割当比率を求める際に考慮
しないこととしてもかまわない。さらに、実施の形態
1、実施の形態2、実施の形態4ないし実施の形態7で
示したONTでのTC選択方法において、通知を許容しないT
Cは選択しないこととしてもかまわない。
【0174】図42は、TCごとに通知を許容する/許容
しないの属性を持つ場合で、OLTが各TCに順繰りにミニ
スロットを割り当てる場合の動的帯域制御方法を示す説
明図である。図42では、実施の形態12(1)で示し
た場合(OLTが各TCに順繰りにミニスロットを割り当て
る場合)において、各ONTのTC101,201,301
に対して通知を許容しない場合を示している。
【0175】ONTごとに見た場合、各TCに個別の分割ス
ロットグラントを割り当てておく。OLTがミニスロット
を割り当てるTCを選択する際、通知を許容しないTC(図
42では、各ONTのTC101,201,301)に割り
当てた分割スロットグラント(DS_GR1)を除き、割り当
てた分割スロットグラントを図41に示すように、PLOA
M1セルで指定することにより、ONTごとに見た場合に
は、各TCについての通知を順繰りに上げることができ
る。
【0176】TCごとに通知を許容する/許容しないの属
性を持つ場合で、OLTが各TCに順繰りにミニスロットを
割り当てる場合における図2の各部の具体的な動作は以
下の通りである。。OLT10000の送信許可制御部1
0002は、コード割当部10001から通知を許容す
るTCについての分割スロットグラントとTCの対応関係を
予め通知しておいてもらい、データスロットの割当と併
せ、コード割当部10001から通知された分割スロッ
トグラントとTCの対応関係に基づいて、分割スロットの
割当を行う。下りフレームの先頭に挿入されるPLOAM1セ
ルの内容を、図41に示したように設定し、管理信号生
成部10003に通知する。管理信号生成部10003
では、下りフレームの先頭に挿入するPLOAM1セルの内容
を、送信許可制御部10002から通知された内容で設
定し、多重部10004に送信する。多重部10004
でPLOAMセルとデータセルとを多重して光送受信部10
006に送信し、光送受信部10006は多重されたPL
OAMセルとデータセルとを各ONT1〜3に送信する。
【0177】上記の例では、分割スロットを上りフレー
ムの頭詰めとしているが、フレーム内で分散して配置し
たり、フレームの後詰めにしたりしてもかまわない。ま
た、TCあたり複数回の通知機会を与えるために、PLOAM2
セルでも分割スロットグラントを指定したり、PLOAMセ
ル内で同じ分割スロットグラントを繰り返して指定して
もかまわない。さらに、実施の形態12(2)で示した
TC選択方法において、通知を許容するTCを含まない優先
度に対してはミニスロットを割り当てないこととしても
かまわない。
【0178】以上のように、本実施の形態13によれ
ば、TCごとに通知を許容する/許容しないの属性を持つ
こととし、動的帯域制御で必要のない通知を行わないこ
とにより、上り方向における伝送帯域の使用効率を上げ
る効果がある。
【0179】実施の形態14.ONTからの通知内容に基
づいて、OLTがONTの使用帯域の制御を行う動的帯域制御
方法では、一般に、使用帯域の計算周期(帯域更新周
期)とONTからの通知とは非同期である。例えば、実施
の形態3で示した例では、ONTがTCを選択する際には、T
Cのバッファ長総和が最大のTCを選択するため、帯域更
新周期の間に通知がなされないTCが存在し得る。一方、
ONTからの通知内容として、実施の形態8(1),(2),(4)で
示したように、バッファ長を通知する場合がある。つま
り、帯域更新周期ごとにOLTで使用帯域を計算する場合
に、該周期内に通知がなされなかったTCについてのバッ
ファ長を、何らかの方法で求めておく必要がある。そこ
で、本実施の形態14では、帯域更新周期内に通知がな
されなかったTCについてのバッファ長の求め方について
説明する。その方法としては、以下のものが挙げられ
る。 (1)最後に通知されたバッファ長を用いる。 (2)バッファ長通知の度にバッファ長の増加率を計算
しておき、最後に通知されたバッファ長と計算しておい
たバッファ長増加率からバッファ長を予測する。
【0180】(1)最後に通知されたバッファ長を用い
る場合 バッファ長通知のたびに、通知内容を記憶しておき、最
後に記憶した通知内容を元に使用帯域の計算を行う。
【0181】(2)最後に通知されたバッファ長と計算
しておいたバッファ長増加率からバッファ長を予測する
場合 バッファ長通知のたびに、過去2回のバッファ長からバ
ッファ長増加率を求めておく。図43は、過去2回のバ
ッファ長からバッファ長増加率を求める方法を示す説明
図である。図43に示すように、求めた増加率と最後の
バッファ長の内容から、使用帯域計算に用いるバッファ
長を求める。過去2回のバッファ長通知が、 ・時刻T1、バッファ長=A ・時刻T2、バッファ長=B とする。使用帯域計算時刻をT3とする。期間T1〜T2での
増加率と期間T1〜T3での増加率が同じになるように、バ
ッファ長Cを算出する。つまり、 (B−A)/(T2−T1)=(C−A)/(T3−T1) からCを求め、これを使用帯域計算の際に用いる。
【0182】上記いずれの場合でも、OLTの送信許可制
御部10002で使用帯域を計算する際に、送信許可制
御部10002が、バッファ長通知を抽出する通知情報
抽出部10005から、算出したバッファ長を読み出せ
ばよい。
【0183】上記はバッファ長通知の場合であるが、実
施の形態8(3)、(5)〜(7)で示したように、輻
輳状態を通知する場合がある。つまり、帯域更新周期ご
とにOLTで使用帯域を計算する場合に、該周期内に通知
がなされなかったTCについての輻輳状態を、何らかの方
法で求めておく必要がある。その方法として、最後に通
知された輻輳状態を用いることとする。OLT10000
の通知情報抽出部10005で、輻輳状態通知のたびに
通知内容を記憶しておき、OLT10000の送信許可制
御部10002で使用帯域を計算する際に、送信許可制
御部10002が、通知情報抽出部10005から記憶
している輻輳状態を読み出せばよい。
【0184】以上のように、本実施の形態14によれ
ば、ONTからの通知内容に基づいて、OLTがONTの使用帯
域の制御を行う場合に、使用帯域の計算周期(帯域更新
周期)の間に通知を上げなかった帯域割当単位について
の通知内容を、OLTで求めることにより、全ての帯域割
当単位から周期内に通知があった場合と同様の割当帯域
計算を行うことができるという効果がある。
【0185】実施の形態15.ミニスロットの長さおよ
び分割スロット内でのミニスロットの位置(オフセッ
ト)は、図48に示したDivided_Grant_Slot_configura
tionメッセージで指定される。現状のFSAN(Full Servi
ce Access Network)規定では、ミニスロットの長さ
は、3バイトのオーバーヘッドを含め、最小で4バイト
の可能性がある。この場合、4バイトごとに送信元のON
Tが切り替わることになる。ところがATM-PONの光レベル
では、短いスパンでの制御が極めて難しく、できるだけ
長いミニスロットとするほうが、制御が容易になる。し
かしながらミニスロット長を長くすると、1つの分割ス
ロットに含められるミニスロット数が少なくなり、必要
とする分割スロット数が多くなり、結果的に上りタイム
スロットを多く消費してしまう。またミニスロットが可
変長の場合、ONTでは、ミニスロットを生成するたびに
オフセットと長さを意識する必要があり、OLTでは、ミ
ニスロットを抽出するタイミングを、分割スロットグラ
ント値から求まるオフセットを意識する必要がある。こ
のようにミニスロットの長さの観点では、光レベルでの
制御の容易性と上り伝送効率とがトレードオフの関係と
なる。また、ミニスロットを可変長にするとミニスロッ
ト生成および抽出のための制御が複雑になる。
【0186】そこで、本実施の形態15では、ミニスロ
ットを固定長とする場合について説明する。図44は、
ミニスロットを固定長とした場合のフォーマットを示す
説明図である。図44に示すように、ミニスロットを固
定長(Nオクテット)とする。Nは、ATM-PONの光レベル
での制御の容易性と上り伝送帯域の使用効率の両面から
決まる値とする。これにより、光レベルではNオクテッ
トに特化した仕様を満足すればよいことになる。また、
ONTの通知情報生成部16でミニスロットを生成する
際、Nオクテット刻みのタイミングを生成しておけば、
これに同期させてミニスロットを生成すればよいことに
なる。さらに、OLTの通知情報抽出部10005でミニ
スロットを抽出する際、Nオクテット刻みのタイミング
を生成しておけば、これに同期させてミニスロットを抽
出すればよいことになる。
【0187】以上のように、この実施の形態15によれ
ば、ミニスロットを全てのONTで固定長とすることによ
り、光レベルではこの固定長に特化した仕様とすること
ができ、ONTやOLTで通知を生成・抽出するタイミング
を、この固定長刻みにすることができ、簡易なハードウ
ェア構成とすることができるという効果がある。
【0188】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る動的
帯域制御方法では、1つの親局と複数の子局とが伝送路
で接続され、前記親局が前記子局に対して割り当てる帯
域を制御する動的帯域制御方法であって、前記子局は、
1つまたは複数の帯域割当単位を持ち、所定の第1の規
則に基づいて前記帯域割当単位を選択し、前期親局によ
り割り当てられる前記伝送路上のタイムスロットに従っ
て、前記選択した帯域割当単位に対応する通知内容を前
記親局に通知し、前記親局は、前記子局から通知される
通知内容を伝送するためのタイムスロットを、所定の第
2の規則に基づいて前記子局に割り当てるとともに、前
記子局から通知された前記通知内容に基づいて、前記子
局に対して割り当てる帯域を制御することにより、親局
に対してトラヒックの状態等が適切に通知されるため、
トラヒックの状態等に応じて動的に最適な帯域を割り当
てることができる。
【0189】また、前記所定の第2の規則において、1
つあるいは複数の伝送フレーム内で、使用中の帯域割当
単位からの通知頻度が均等になるように、各子局の帯域
割当単位数の比率に応じてタイムスロットを割り当てる
ことにより、全ての帯域割当単位に公平に通知機会を与
えることができ、さらに、トラヒックの負荷が高い場合
には通知機会を多く与え、トラヒックの負荷が低い場合
には通知機会を少なく与えるなど、トラヒックの負荷に
応じて、通知頻度を変えることができる。
【0190】また、前記所定の第2の規則において、帯
域割当単位に割り当てている帯域を子局ごとに合算し、
1つあるいは複数の伝送フレーム内で、合算した帯域の
比率に応じてタイムスロットを割り当てることにより、
多くの帯域を与えているONTではバッファでの待ち情報
量が多いと解釈すると、バッファでの待ち情報量が多い
ONTに対して多くの通知機会を与えるため、バッファ溢
れを引き起こす可能性の高い帯域割当単位に対して多く
の帯域を割り当て、バッファ溢れを回避できる。
【0191】また、前記所定の第2の規則において、1
つあるいは複数の伝送フレーム内で、親局および複数の
子局の管理を行う管理装置からプロビジョニングされた
情報内容の比率に応じてタイムスロットを割り当てるこ
とにより、多くの帯域を与えているONTではバッファで
の待ち情報量が多いと解釈すると、バッファでの待ち情
報量が多いONTに対して多くの通知機会を与えるため、
バッファ溢れを引き起こす可能性の高い帯域割当単位に
対して多くの帯域を割り当て、バッファ溢れを回避でき
る。
【0192】また、前記所定の第2の規則において、1
つあるいは複数の伝送フレーム内で、前記帯域割当単位
を意識することなく、全子局からの通知頻度が均等にな
るようにタイムスロットを割り当てることにより、全て
のONTに公平に通知機会を与えることができ、さらに、
トラヒックの負荷が高い場合には通知機会を多く与え、
トラヒックの負荷が低い場合には通知機会を少なく与え
るなど、トラヒックの負荷に応じて、通知頻度を変える
ことができる。
【0193】また、前記所定の第1の規則において、該
子局が持つ1つまたは複数の前記帯域割当単位を順番に
選択することにより、全ての帯域割当単位に公平に通知
機会を与えることができる。
【0194】また、前記所定の第1の規則において、該
子局が持つ1つまたは複数の前記帯域割当単位に予め優
先度を設けておき、前記優先度の高低に応じて選択比率
を決めておき、その比率に従って前記帯域割当単位を選
択することにより、トラヒックの優先度に応じて通知頻
度を変えることができるため、高優先のトラヒックほど
実情に応じた帯域割当を行うことができる。
【0195】また、前記帯域割当単位に1つまたは複数
のデータバッファを対応付けるとともに、前記所定の第
1の規則において、全ての前記帯域割当単位ごとに、該
帯域割当単位に対応付けられた1つまたは複数の前記デ
ータバッファのバッファ長の総和を算出し、前記バッフ
ァ長の総和が最大である帯域割当単位を選択することに
より、バッファでの待ち情報量が多い帯域割当単位を選
んで通知を上げるため、バッファ溢れを引き起こす可能
性の高い帯域割当単位に対して多くの帯域を割り当て、
バッファ溢れを回避できる。
【0196】また、前記帯域割当単位に1つまたは複数
のデータバッファを対応付けるとともに、前記所定の第
1の規則において、全ての前記帯域割当単位ごとに、該
帯域割当単位に対応付けられた1つまたは複数の前記デ
ータバッファの、バッファサイズの総和に対するバッフ
ァ長の総和の比率であるバッファ使用率を算出し、前記
バッファ使用率が最大である帯域割当単位を選択するこ
とにより、帯域割当単位ごとのバッファ情報を基準に通
知する帯域割当単位を選ぶため、バッファでの待ち情報
量が多い帯域割当単位に対して多くの通知機会を与える
ため、バッファ溢れを引き起こす可能性の高い帯域割当
単位に対して多くの帯域を割り当て、バッファ溢れを回
避できる。
【0197】また、前記帯域割当単位に1つまたは複数
のデータバッファを対応付けるとともに、前記所定の第
1の規則において、全ての前記帯域割当単位ごとに、あ
る一定周期で該帯域割当単位に対応付けられた1つまた
は複数の前記データバッファのバッファ長の総和の増加
率を算出しておき、前記バッファ長の総和の増加率が最
大である帯域割当単位を選択することにより、帯域割当
単位ごとのバッファ情報の増加率を基準に通知する帯域
割当単位を選ぶため、時間経過に伴うバッファ情報の変
化を考慮した形でバッファでの待ち情報量が多い帯域割
当単位に対して多くの通知機会を与えるため、バッファ
溢れを引き起こす可能性の高い帯域割当単位に対して多
くの帯域を割り当て、バッファ溢れを回避できる。
【0198】また、前記帯域割当単位に1つまたは複数
のデータバッファを対応付けるとともに、前記所定の第
1の規則において、全ての前記帯域割当単位ごとに、該
帯域割当単位に対応付けられた1つまたは複数の前記デ
ータバッファの、余剰バッファ長の総和(バッファサイ
ズの総和からバッファ長の総和を差し引いたもの)を算
出し、前記余剰バッファ長が最小である帯域割当単位を
選択することにより、帯域割当単位ごとのバッファ情報
を基準に通知する帯域割当単位を選ぶため、バッファで
の待ち情報量が多い帯域割当単位に対して多くの通知機
会を与えるため、バッファ溢れを引き起こす可能性の高
い帯域割当単位に対して多くの帯域を割り当て、バッフ
ァ溢れを回避できる。
【0199】また、前記帯域割当単位に1つまたは複数
のデータバッファを対応付けるとともに、前記所定の第
1の規則において、全ての前記帯域割当単位ごとに、あ
る一定周期で該帯域割当単位に対応付けられた1つまた
は複数の前記データバッファの、バッファサイズの総和
に対するバッファ長の総和の比率であるバッファ使用率
の増加率を算出しておき、前記バッファ使用率の増加率
が最大である帯域割当単位を選択することにより、帯域
割当単位ごとのバッファ情報の増加率を基準に通知する
帯域割当単位を選ぶため、時間経過に伴うバッファ情報
の変化を考慮した形でバッファでの待ち情報量が多い帯
域割当単位に対して多くの通知機会を与えるため、バッ
ファ溢れを引き起こす可能性の高い帯域割当単位に対し
て多くの帯域を割り当て、バッファ溢れを回避できる。
【0200】また、前記帯域割当単位に1つまたは複数
のデータバッファを対応付けるとともに、前記所定の第
1の規則において、子局が持っている全ての前記データ
バッファのうち、バッファ長が最大であるデータバッフ
ァが対応付けられている帯域割当単位を選択することに
より、個々のバッファについてのバッファ情報を基準に
通知する帯域割当単位を選ぶため、特にバッファ間での
待ち情報量にばらつきがある場合にも、バッファでの待
ち情報量が多い帯域割当単位に対して多くの通知機会を
与えるため、バッファ溢れを引き起こす可能性の高い帯
域割当単位に対して多くの帯域を割り当て、バッファ溢
れを回避できる。
【0201】また、前記帯域割当単位に1つまたは複数
のデータバッファを対応付けるとともに、前記所定の第
1の規則において、子局が持っている全ての前記データ
バッファについて、バッファサイズとバッファ長の比率
であるバッファ使用率を算出し、前記バッファ使用率が
最大であるデータバッファが対応付けられている帯域割
当単位を選択することにより、個々のバッファについて
のバッファ情報を基準に通知する帯域割当単位を選ぶた
め、特にバッファ間での待ち情報量にばらつきがある場
合にも、バッファでの待ち情報量が多い帯域割当単位に
対して多くの通知機会を与えるため、バッファ溢れを引
き起こす可能性の高い帯域割当単位に対して多くの帯域
を割り当て、バッファ溢れを回避できる。
【0202】また、前記帯域割当単位に1つまたは複数
のデータバッファを対応付けるとともに、前記所定の第
1の規則において、前記子局が持っている全ての前記デ
ータバッファについて、ある一定周期でバッファ長の増
加率を算出しておき、前記バッファ長の増加率が最大で
あるデータバッファが対応付けられている帯域割当単位
を選択することにより、個々のバッファについてのバッ
ファ情報の増加率を基準に通知する帯域割当単位を選ぶ
ため、特にバッファ間での待ち情報量にばらつきがある
場合にも、時間経過に伴うバッファ情報の変化を考慮し
た形でバッファでの待ち情報量が多い帯域割当単位に対
して多くの通知機会を与えるため、バッファ溢れを引き
起こす可能性の高い帯域割当単位に対して多くの帯域を
割り当て、バッファ溢れを回避できる。
【0203】また、前記帯域割当単位に1つまたは複数
のデータバッファを対応付けるとともに、前記所定の第
1の規則において、前記子局が持っている全ての前記デ
ータバッファについて、余剰バッファ長(バッファサイ
ズからバッファ長を差し引いたもの)を算出し、前記余
剰バッファ長が最小であるデータバッファが対応付けら
れている帯域割当単位を選択することにより、個々のバ
ッファについてのバッファ情報を基準に通知する帯域割
当単位を選ぶため、特にバッファ間での待ち情報量にば
らつきがある場合にも、バッファでの待ち情報量が多い
帯域割当単位に対して多くの通知機会を与えるため、バ
ッファ溢れを引き起こす可能性の高い帯域割当単位に対
して多くの帯域を割り当て、バッファ溢れを回避でき
る。
【0204】また、前記帯域割当単位に1つまたは複数
のデータバッファを対応付けるとともに、前記所定の第
1の規則において、前記子局が持っている全ての前記デ
ータバッファについて、ある一定周期でバッファサイズ
とバッファ長の比率であるバッファ使用率の増加率を算
出しておき、前記バッファ使用率の増加率が最大である
データバッファが対応付けられている帯域割当単位を選
択することにより、個々のバッファについてのバッファ
情報の増加率を基準に通知する帯域割当単位を選ぶた
め、特にバッファ間での待ち情報量にばらつきがある場
合にも、時間経過に伴うバッファ情報の変化を考慮した
形でバッファでの待ち情報量が多い帯域割当単位に対し
て多くの通知機会を与えるため、バッファ溢れを引き起
こす可能性の高い帯域割当単位に対して多くの帯域を割
り当て、バッファ溢れを回避できる。
【0205】また、前記所定の第1の規則において、全
ての前記帯域割当単位ごとに、ある一定期間あたりの割
当帯域を観測しておき、最も多くの帯域が割り当てられ
ている帯域割当単位を選択することにより、帯域割当単
位ごとの割当帯域を基準に通知する帯域割当単位を選ぶ
ため、多くの帯域を与えている帯域割当単位ではバッフ
ァでの待ち情報量が多いと解釈すると、バッファでの待
ち情報量が多い帯域割当単位に対して多くの通知機会を
与えるため、バッファ溢れを引き起こす可能性の高い帯
域割当単位に対して多くの帯域を割り当て、バッファ溢
れを回避できる。
【0206】また、前記帯域割当単位に1つまたは複数
のデータバッファを対応付けるとともに、前記所定の第
1の規則において、全ての帯域割当単位ごとに、該帯域
割当単位に対応付けられた1つまたは複数の前記データ
バッファのバッファ長の総和と、ある一定期間あたりの
割当帯域との比率を算出し、バッファ長総和/割当帯域
が最大である帯域割当単位を選択することにより、バッ
ファでの待ち情報量が多い帯域割当単位を選んで通知を
上げるため、バッファ溢れを引き起こす可能性の高い帯
域割当単位に対して多くの帯域を割り当て、バッファ溢
れを回避できる。
【0207】また、前記所定の第1の規則において、全
ての前記帯域割当単位ごとに、ある一定期間あたりの割
当帯域を観測しておき、前記割当帯域の比率に従って帯
域割当単位を選択することにより、多くの帯域を与えて
いる帯域割当単位ではバッファでの待ち情報量が多いと
解釈すると、バッファでの待ち情報量が多い帯域割当単
位に対して多くの通知機会を与えるため、バッファ溢れ
を引き起こす可能性の高い帯域割当単位に対して多くの
帯域を割り当て、バッファ溢れを回避できるという効果
がある。
【0208】また、前記帯域割当単位に1つまたは複数
のデータバッファを対応付けるとともに、前記所定の第
1の規則において、全ての前記帯域割当単位ごとに、予
め前記データバッファのバッファ長総和に閾値を設けて
おき、全ての前記帯域割当単位ごとに、該帯域割当単位
に対応付けられた1つまたは複数の前記データバッファ
のバッファ長の総和を算出し、少なくとも1つの前記帯
域割当単位において、前記バッファ長総和が閾値を上回
っている場合には、バッファ長総和が閾値を上回ってい
ない全ての前記帯域割当単位からは選ばず、全ての前記
帯域割当単位において、バッファ長総和が閾値を上回っ
ていない場合には、全ての前記帯域割当単位の中から選
ぶことにより、閾値を用いて緊急度の高低を判断できる
ため、緊急度の低い帯域割当単位については通知せず、
代わりに緊急度の高い帯域割当単位について通知頻度を
上げることができる。
【0209】また、前記帯域割当単位に1つまたは複数
のデータバッファを対応付けるとともに、前記通知内容
として、選択された帯域割当単位についてのバッファ長
総和を用いることにより、帯域割当単位ごとのバッファ
長を通知するため、OLTでの割当帯域計算において、例
えばバッファ長に比例した形で帯域を配分するといった
ように、きめ細かな帯域配分を行うことができる
【0210】また、前記帯域割当単位に1つまたは複数
のデータバッファを対応付けるとともに、前記通知内容
として、選択された帯域割当単位に対応付けられた1つ
または複数の前記データバッファのバッファ長のうち、
最大のバッファ長を用いることにより、バッファ個別の
バッファ長を通知するため、OLTでの割当帯域計算にお
いて、例えばバッファ長に比例した形で帯域を配分する
といったように、きめ細かな帯域配分を行うことができ
る。
【0211】また、前記帯域割当単位に1つまたは複数
のデータバッファを対応付けるとともに、前記通知内容
として、選択された帯域割当単位に対応付けられた1つ
または複数の前記データバッファの、バッファサイズの
総和に対するバッファ長の総和の比率であるバッファ使
用率が、ある閾値を越えている場合には輻輳、そうでな
い場合には非輻輳を示す輻輳状態を用いることにより、
帯域割当単位ごとの輻輳状態を通知するため、OLTでの
割当帯域計算において、輻輳か非輻輳かの2値を扱う簡
単な計算とすることができる。
【0212】また、前記帯域割当単位に1つまたは複数
のデータバッファを対応付けるとともに、前記通知内容
として、選択された帯域割当単位に対応付けられた1つ
または複数の前記データバッファそれぞれのバッファ長
を用いることにより、バッファ個別のバッファ長を通知
するため、OLTでの割当帯域計算において、例えばバッ
ファ長に比例した形で帯域を配分するといったように、
きめ細かな帯域配分を行うことができる。
【0213】また、前記親局が前記子局に対して割り当
てる帯域を制御する際、バッファ長の閾値を設けてお
き、前記閾値と通知されたバッファ長を比較し、前記バ
ッファ長が閾値を越えているデータバッファの数を帯域
割当単位ごとに計上し、前記帯域割当単位に対応付けら
れた全てのデータバッファが閾値を超えていなければ、
該帯域割当単位には最低帯域を割り当て、少なくとも1
つのデータバッファが閾値を超えている帯域割当単位に
は、伝送路上の全帯域から全帯域割当単位の最低帯域の
総和を差し引いた余剰帯域を、閾値を越えているデータ
バッファの数の比率により配分することにより、帯域割
当単位に対応付けられる個々のバッファについての情報
を元に帯域計算を行うため、より的確な帯域配分を行う
ことができる。
【0214】また、前記親局が前記子局に対して割り当
てる帯域を制御する際、前記各データバッファについ
て、過去のバッファ長通知の履歴から増加率を算出して
おき、増加率の閾値を設けておき、前記増加率の閾値と
前記算出した増加率を比較し、算出した増加率が閾値を
越えているデータバッファの数を帯域割当単位ごとに計
上し、前記帯域割当単位に対応付けられた全てのバッフ
ァが閾値を越えていなければ、該帯域割当単位には最低
帯域を割り当て、少なくとも1つのデータバッファが閾
値を超えている帯域割当単位には、伝送路上の全帯域か
ら全帯域割当単位の最低帯域の総和を差し引いた余剰帯
域を、閾値を越えているデータバッファの数の比率によ
り配分することにより、帯域割当単位に対応付けられる
個々のバッファについての情報を元に帯域計算を行うた
め、より的確な帯域配分を行うことができる。
【0215】また、前記親局が前記子局に対して割り当
てる帯域を制御する際、各データバッファについて、バ
ッファサイズと通知されたバッファ長の比率である使用
率を算出し、使用率の閾値を設けておき、前記使用率の
閾値と前記算出した使用率を比較し、算出した使用率が
閾値を越えているデータバッファの数を帯域割当単位ご
とに計上し、前記帯域割当単位に対応付けられる全ての
データバッファが閾値を越えていなければ、該帯域割当
単位には最低帯域を割り当て、少なくとも1つのデータ
バッファが閾値を超えている帯域割当単位には、伝送路
上の全帯域から全帯域割当単位の最低帯域の総和を差し
引いた余剰帯域を、閾値を越えているデータバッファの
数の比率により配分することにより、帯域割当単位に対
応付けられる個々のバッファについての情報を元に帯域
計算を行うため、より的確な帯域配分を行うことができ
る。
【0216】また、前記帯域割当単位に1つまたは複数
のデータバッファを対応付けるとともに、前記子局が持
つ全ての前記データバッファについて、バッファ長の閾
値を設けておき、前記子局からの通知内容として、選択
された帯域割当単位に対応付けられた1つまたは複数の
データバッファそれぞれのバッファ長が、前記閾値を越
えている(輻輳)か否(非輻輳)かを示す輻輳状態を用
いることにより、バッファ個別の輻輳状態を通知するた
め、OLTでの割当帯域計算において、輻輳か非輻輳かの2
値を扱う簡単な計算とすることができる。
【0217】また、前記帯域割当単位に1つまたは複数
のデータバッファを対応付けるとともに、前記子局が持
つ全ての前記データバッファについて、ある一定周期ご
とにバッファ長を監視し、過去のバッファ長監視の履歴
から増加率を算出し、増加率の閾値を設けておき、前記
子局からの通知内容として、選択された帯域割当単位に
対応付けられた1つまたは複数のデータバッファそれぞ
れの増加率が、前記閾値を越えている(輻輳)か否(非
輻輳)かを示す輻輳状態を用いることにより、バッファ
個別の輻輳状態を通知するため、OLTでの割当帯域計算
において、輻輳か非輻輳かの2値を扱う簡単な計算とす
ることができる。
【0218】また、前記帯域割当単位に1つまたは複数
のデータバッファを対応付けるとともに、前記子局が持
つ全ての前記データバッファについて、バッファサイズ
とバッファ長の比率である使用率を算出し、使用率の閾
値を設けておき、前記子局からの通知内容として、選択
された帯域割当単位に対応付けられた1つまたは複数の
データバッファそれぞれの使用率が、前記閾値を越えて
いる(輻輳)か否(非輻輳)かを示す輻輳状態を用いる
ことにより、バッファ個別の輻輳状態を通知するため、
OLTでの割当帯域計算において、輻輳か非輻輳かの2値を
扱う簡単な計算とすることができる。
【0219】また、前記親局が前記子局に対して割り当
てる帯域を制御する際、輻輳で通知されたデータバッフ
ァの数を前記帯域割当単位ごとに計上し、前記帯域割当
単位に対応付けられた全てのデータバッファが非輻輳で
あれば、該帯域割当単位には最低帯域を割り当て、少な
くとも1つのデータバッファが輻輳である帯域割当単位
には、伝送路上の全帯域から全帯域割当単位の最低帯域
の総和を差し引いた余剰帯域を、輻輳のデータバッファ
数の比率により配分することにより、帯域割当単位に対
応付けられる個々のバッファについての情報を元に帯域
計算を行うため、より的確な帯域配分を行うことができ
る。
【0220】また、前記子局において前記帯域割当単位
を選択する方法や、前記子局から前記親局への前記通知
内容として何を通知するのかを、前記親局から指定する
ことにより、ONTにおける帯域割当単位の選択方法や、O
NTからOLTへの通知内容を、OLTが指定できる。
【0221】また、前記親局において、前記子局からの
通知を伝送するための前記タイムスロットを前記子局に
割り当てる際、1つのタイムスロット内に同一子局の通
知を複数含めることを許容することにより、1つの分割
スロットに含まれるミニスロットを複数としたため、必
要分割スロット数を削減でき、上り伝送帯域を効率よく
利用することができる。
【0222】また、前記所定の第2の規則において、前
記親局は前記子局の帯域割当単位にタイムスロットを割
り当てるとともに、前記子局では、前記通知を伝送する
ための前記タイムスロットが割り当てられた帯域割当単
位についてのバッファ長情報または輻輳状態を通知する
ことにより、ONTで、どの帯域割当単位についての通知
を上げるかの選択処理を排除することができる。
【0223】また、前記所定の第2の規則において、前
記各帯域割当単位に対して順番にタイムスロットを割り
当てることにより、全ての帯域割当単位に公平に通知機
会を与えることができ、さらに、トラヒックの負荷が高
い場合には通知機会を多く与え、トラヒックの負荷が低
い場合には通知機会を少なく与えるなど、トラヒックの
負荷に応じて、通知頻度を変えることができる。
【0224】また、前記所定の第2の規則において、予
め前記各帯域割当単位に優先度を設けておき、前記優先
度の高低に応じて選択比率を決めておき、前記選択比率
に従ってタイムスロットを割り当てることにより、優先
度の高低に応じた選択比率に従って通知することができ
る。
【0225】また、前記子局から前記親局への通知を許
容するか許容しないかの属性を帯域割当単位ごとに持つ
とともに、前記所定の第2の規則において、前記子局か
らの通知を伝送するためのタイムスロットを前記子局の
帯域割当単位に割り当てる際に、通知が許容された帯域
割当単位のみをタイムスロット割当の対象とすることに
より、上り方向における伝送帯域の使用効率を上げる効
果がある。
【0226】また、前記親局から前記子局に、予めどの
帯域割当単位が通知を許容されているかを知らせておく
とともに、前記所定の第1の規則において、通知が許容
された帯域割当単位のみを通知の対象とすることによ
り、上り方向における伝送帯域の使用効率を上げる効果
がある。
【0227】また、前記子局からの前記通知内容に基づ
いて、前記親局が各子局に対して割り当てる帯域を制御
する際、ある期間内にバッファ長情報が通知されなかっ
た帯域割当単位については、最後に通知された該帯域割
当単位のバッファ長情報を用いることにより、全ての帯
域割当単位から周期内に通知があった場合と同様の割当
帯域計算を行うことができる。
【0228】また、全ての前記帯域割当単位について、
バッファ長情報通知の度にバッファ長情報の増加率を計
算しておき、前記子局からの前記通知内容に基づいて、
前記親局が各子局に対して割り当てる帯域を制御する
際、ある期間内にバッファ長情報が通知されなかった帯
域割当単位については、最後に通知された該帯域割当単
位のバッファ長情報と計算しておいた該帯域割当単位の
バッファ長情報増加率から、該帯域割当単位の最新のバ
ッファ長情報を予測することにより、全ての帯域割当単
位から周期内に通知があった場合と同様の割当帯域計算
を行うことができる。
【0229】また、前記子局からの前記通知内容に基づ
いて、前記親局が各子局に対して割り当てる帯域を制御
する際、ある期間内に輻輳状態が通知されなかった帯域
割当単位については、最後に通知された該帯域割当単位
の輻輳状態を用いることにより、全ての帯域割当単位か
ら周期内に通知があった場合と同様の割当帯域計算を行
うことができる。
【0230】また、1つの通知の長さを、全ての子局で
同一固定長とし、前記子局からの通知を伝送するための
タイムスロットにおける通知の位置(オフセット)を等
間隔とすることにより、光レベルではこの固定長に特化
した仕様とすることができ、ONTやOLTで通知を生成・抽
出するタイミングを、この固定長刻みにすることがで
き、簡易なハードウェア構成とすることができる。
【0231】本発明に係る動的帯域制御システムでは、
1つの親局と複数の子局とが伝送路で接続され、前記親
局が前記子局に対して割り当てる帯域を制御する動的帯
域制御システムであって、前記子局は、1つまたは複数
の帯域割当単位を持ち、所定の第1の規則に基づいて前
記帯域割当単位を選択し、前期親局により割り当てられ
る前記伝送路上のタイムスロットに従って、前記選択し
た帯域割当単位に対応する通知内容を前記親局に通知
し、前記親局は、前記子局から通知される通知内容を伝
送するためのタイムスロットを、所定の第2の規則に基
づいて前記子局に割り当てるとともに、前記子局から通
知された前記通知内容に基づいて、前記子局に対して割
り当てる帯域を制御することにより、親局に対してトラ
ヒックの状態等が適切に通知されるため、トラヒックの
状態等に応じて動的に最適な帯域を割り当てることがで
きる。
【0232】本発明に係る端末収容装置では、複数の子
局としての端末装置と伝送路で接続され、前記端末装置
に対して割り当てる帯域を制御する親局としての端末収
容装置であって、前記端末装置から通知される通知内容
を伝送するための前記伝送路上のタイムスロット割当
を、所定の規則に基づいて決定するタイムスロット割当
決定手段と、前記タイムスロット割当決定手段により決
定したタイムスロット割当を前記端末装置に送信する送
信手段と、前記端末装置からの前記通知内容を受信する
受信手段と、前記受信手段により受信された前記通知内
容に基づいて、前記端末装置に対して割り当てる帯域を
制御する帯域制御手段とを備えることにより、トラヒッ
クの負荷が高い場合には通知機会を多く与え、トラヒッ
クの負荷が低い場合には通知機会を少なく与えるなど、
トラヒックの負荷に応じて、通知頻度を変えることがで
きるとともに、トラヒックの状態等に応じて動的に最適
な帯域を割り当てることができる。
【0233】本発明に係る端末装置では、1つの親局と
しての端末収容装置と伝送路で接続され、前記端末収容
装置により自装置への割当帯域を制御される端末装置で
あって、1つまたは複数の帯域割当単位と、所定の規則
に基づいて前記帯域割当単位を選択する帯域割当単位選
択手段と、前記端末収容装置より送信されたタイムスロ
ット割当を受信する受信手段と、前記受信手段により受
信したタイムスロット割当に従って、前期帯域割当単位
選択手段により選択された帯域割当単位に対応する通知
内容を前記端末収容装置に送信する送信手段とを備える
ことにより、端末収容装置に対してトラヒックの状態等
を適切に通知することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 通信システムの構成を示す説明図
【図2】 親局および子局の機能構成図
【図3】 本発明による動的帯域制御方法を示す説明図
【図4】 PLOAM1セルのペイロード内容を示す説明図
【図5】 実施の形態2における動的帯域制御方法を示
す説明図
【図6】 実施の形態2におけるTC選択の動作を示す説
明図
【図7】 実施の形態3における動的帯域制御方法を示
す説明図
【図8】 PLOAM1セルのペイロード内容を示す説明図
【図9】 PLOAM1セルのペイロード内容を示す説明図
【図10】 実施の形態5における動的帯域制御方法を
示す説明図
【図11】 実施の形態5における動的帯域制御方法を
示す説明図
【図12】 実施の形態6におけるTC選択の動作を示す
説明図
【図13】 TCごとのバッファ長増加率の観測方法を示
す説明図
【図14】 実施の形態6におけるTC選択の動作を示す
説明図
【図15】 実施の形態6におけるTC選択の動作を示す
説明図
【図16】 TCごとのバッファ使用率増加率の観測方法
を示す説明図
【図17】 実施の形態6におけるTC選択の動作を示す
説明図
【図18】 実施の形態6におけるTC選択の動作を示す
説明図
【図19】 実施の形態6におけるTC選択の動作を示す
説明図
【図20】 実施の形態6におけるTC選択の動作を示す
説明図
【図21】 実施の形態6におけるTC選択の動作を示す
説明図
【図22】 実施の形態6におけるTC選択の動作を示す
説明図
【図23】 実施の形態6におけるTC選択の動作を示す
説明図
【図24】 実施の形態6におけるTC選択の動作を示す
説明図
【図25】 実施の形態7における動的帯域制御方法を
示す説明図
【図26】 実施の形態8におけるミニスロットの構成
例を示す説明図
【図27】 使用帯域割当制御の処理フロー
【図28】 OMCI確立後のOLT−ONT間の手順を示す説明
【図29】 SR_Notificationメッセージのフォーマッ
トを示す説明図
【図30】 Divided_Slot_Grant_configurationメッセ
ージ送付を示す説明図
【図31】 実施の形態11における動的帯域制御方法
を示す説明図
【図32】 Divided_Slot_Grant_configurationメッセ
ージによる指示内容を示す説明図
【図33】 PLOAM1セルのペイロード内容を示す説明図
【図34】 実施の形態12におけるDivided_Slot_Gra
nt_configurationメッセージを示す説明図
【図35】 実施の形態12における動的帯域制御方法
を示す説明図
【図36】 各TCと優先度との対応を示す説明図
【図37】 実施の形態12における動的帯域制御方法
を示す説明図
【図38】 PLOAM1セルのペイロード内容を示す説明図
【図39】 実施の形態13における動的帯域制御方法
を示す説明図
【図40】 実施の形態13におけるGrant_allocation
メッセージの内容を示す説明図
【図41】 PLOAM1セルのペイロード内容を示す説明図
【図42】 実施の形態13における動的帯域制御方法
を示す説明図
【図43】 バッファ長を求める方法を示す説明図
【図44】 ミニスロットを固定長とした場合のフォー
マットを示す説明図
【図45】 ATM-PONシステムにおけるフレームフォー
マットを示す説明図
【図46】 下りフレームに含まれるPLOAMセルのペイ
ロード内容を示す説明図
【図47】 従来のGrant_allocationメッセージの内容
を示す説明図
【図48】 従来のDivided_Slot_Grant_configuration
メッセージの内容を示す説明図
【図49】 ミニスロットのフレームフォーマットを示
す説明図
【符号の説明】
1、2、3 ONT 11 管理信号抽出部 12 コード識別部 13 送信許可検出部 14 読出制御部 15 状態監視部 16 通知情報生成部 17 多重部 18 光送受信部 101〜10n、201〜20n、301〜30n TC 1001〜100n バッファ 10000 OLT 10001 コード割当部 10002 送信許可制御部 10003 管理信号生成部 10004 多重部 10005 通知情報抽出部 10006 光送受信部 20000 光スプリッタ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 北山 健志 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 (72)発明者 小崎 成治 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 (72)発明者 吉田 俊和 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 (72)発明者 向井 宏明 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 (72)発明者 浅芝 慶弘 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 Fターム(参考) 5K030 GA08 GA13 HA10 JL03 LC09 MB02 MB15 5K033 CB06 CC01 DA15 DB02 DB22

Claims (46)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 1つの親局と複数の子局とが伝送路で接
    続され、前記親局が前記子局に対して割り当てる帯域を
    制御する動的帯域制御方法であって、 前記子局は、1つまたは複数の帯域割当単位を持ち、所
    定の第1の規則に基づいて前記帯域割当単位を選択し、
    前期親局により割り当てられる前記伝送路上のタイムス
    ロットに従って、前記選択した帯域割当単位に対応する
    通知内容を前記親局に通知し、 前記親局は、前記子局から通知される通知内容を伝送す
    るためのタイムスロットを、所定の第2の規則に基づい
    て前記子局に割り当てるとともに、前記子局から通知さ
    れた前記通知内容に基づいて、前記子局に対して割り当
    てる帯域を制御することを特徴とする動的帯域制御方
    法。
  2. 【請求項2】 前記所定の第2の規則において、1つあ
    るいは複数の伝送フレーム内で、使用中の帯域割当単位
    からの通知頻度が均等になるように、各子局の帯域割当
    単位数の比率に応じてタイムスロットを割り当てること
    を特徴とする請求項1記載の動的帯域制御方法。
  3. 【請求項3】 前記所定の第2の規則において、帯域割
    当単位に割り当てている帯域を子局ごとに合算し、1つ
    あるいは複数の伝送フレーム内で、合算した帯域の比率
    に応じてタイムスロットを割り当てることを特徴とする
    請求項1記載の動的帯域制御方法。
  4. 【請求項4】 前記所定の第2の規則において、1つあ
    るいは複数の伝送フレーム内で、親局および複数の子局
    の管理を行う管理装置からプロビジョニングされた情報
    内容の比率に応じてタイムスロットを割り当てることを
    特徴とする請求項1記載の動的帯域制御方法。
  5. 【請求項5】 前記所定の第2の規則において、1つあ
    るいは複数の伝送フレーム内で、前記帯域割当単位を意
    識することなく、全子局からの通知頻度が均等になるよ
    うにタイムスロットを割り当てることを特徴とする請求
    項1記載の動的帯域制御方法。
  6. 【請求項6】 前記所定の第1の規則において、該子局
    が持つ1つまたは複数の前記帯域割当単位を順番に選択
    することを特徴とする請求項1記載の動的帯域制御方
    法。
  7. 【請求項7】 前記所定の第1の規則において、該子局
    が持つ1つまたは複数の前記帯域割当単位に予め優先度
    を設けておき、前記優先度の高低に応じて選択比率を決
    めておき、その比率に従って前記帯域割当単位を選択す
    ることを特徴とする請求項1記載の動的帯域制御方法。
  8. 【請求項8】 前記帯域割当単位に1つまたは複数のデ
    ータバッファを対応付けるとともに、 前記所定の第1の規則において、全ての前記帯域割当単
    位ごとに、該帯域割当単位に対応付けられた1つまたは
    複数の前記データバッファのバッファ長の総和を算出
    し、前記バッファ長の総和が最大である帯域割当単位を
    選択することを特徴とする請求項1記載の動的帯域制御
    方法。
  9. 【請求項9】 前記帯域割当単位に1つまたは複数のデ
    ータバッファを対応付けるとともに、 前記所定の第1の規則において、全ての前記帯域割当単
    位ごとに、該帯域割当単位に対応付けられた1つまたは
    複数の前記データバッファの、バッファサイズの総和に
    対するバッファ長の総和の比率であるバッファ使用率を
    算出し、前記バッファ使用率が最大である帯域割当単位
    を選択することを特徴とする請求項1記載の動的帯域制
    御方法。
  10. 【請求項10】 前記帯域割当単位に1つまたは複数の
    データバッファを対応付けるとともに、 前記所定の第1の規則において、全ての前記帯域割当単
    位ごとに、ある一定周期で該帯域割当単位に対応付けら
    れた1つまたは複数の前記データバッファのバッファ長
    の総和の増加率を算出しておき、前記バッファ長の総和
    の増加率が最大である帯域割当単位を選択することを特
    徴とする請求項1記載の動的帯域制御方法。
  11. 【請求項11】 前記帯域割当単位に1つまたは複数の
    データバッファを対応付けるとともに、 前記所定の第1の規則において、全ての前記帯域割当単
    位ごとに、該帯域割当単位に対応付けられた1つまたは
    複数の前記データバッファの、余剰バッファ長の総和
    (バッファサイズの総和からバッファ長の総和を差し引
    いたもの)を算出し、前記余剰バッファ長が最小である
    帯域割当単位を選択することを特徴とする請求項1記載
    の動的帯域制御方法。
  12. 【請求項12】 前記帯域割当単位に1つまたは複数の
    データバッファを対応付けるとともに、 前記所定の第1の規則において、全ての前記帯域割当単
    位ごとに、ある一定周期で該帯域割当単位に対応付けら
    れた1つまたは複数の前記データバッファの、バッファ
    サイズの総和に対するバッファ長の総和の比率であるバ
    ッファ使用率の増加率を算出しておき、前記バッファ使
    用率の増加率が最大である帯域割当単位を選択すること
    を特徴とする請求項1記載の動的帯域制御方法。
  13. 【請求項13】 前記帯域割当単位に1つまたは複数の
    データバッファを対応付けるとともに、 前記所定の第1の規則において、子局が持っている全て
    の前記データバッファのうち、バッファ長が最大である
    データバッファが対応付けられている帯域割当単位を選
    択することを特徴とする請求項1記載の動的帯域制御方
    法。
  14. 【請求項14】 前記帯域割当単位に1つまたは複数の
    データバッファを対応付けるとともに、 前記所定の第1の規則において、子局が持っている全て
    の前記データバッファについて、バッファサイズとバッ
    ファ長の比率であるバッファ使用率を算出し、前記バッ
    ファ使用率が最大であるデータバッファが対応付けられ
    ている帯域割当単位を選択することを特徴とする請求項
    1記載の動的帯域制御方法。
  15. 【請求項15】 前記帯域割当単位に1つまたは複数の
    データバッファを対応付けるとともに、 前記所定の第1の規則において、前記子局が持っている
    全ての前記データバッファについて、ある一定周期でバ
    ッファ長の増加率を算出しておき、前記バッファ長の増
    加率が最大であるデータバッファが対応付けられている
    帯域割当単位を選択することを特徴とする請求項1記載
    の動的帯域制御方法。
  16. 【請求項16】 前記帯域割当単位に1つまたは複数の
    データバッファを対応付けるとともに、 前記所定の第1の規則において、前記子局が持っている
    全ての前記データバッファについて、余剰バッファ長
    (バッファサイズからバッファ長を差し引いたもの)を
    算出し、前記余剰バッファ長が最小であるデータバッフ
    ァが対応付けられている帯域割当単位を選択することを
    特徴とする請求項1記載の動的帯域制御方法。
  17. 【請求項17】 前記帯域割当単位に1つまたは複数の
    データバッファを対応付けるとともに、 前記所定の第1の規則において、前記子局が持っている
    全ての前記データバッファについて、ある一定周期でバ
    ッファサイズとバッファ長の比率であるバッファ使用率
    の増加率を算出しておき、前記バッファ使用率の増加率
    が最大であるデータバッファが対応付けられている帯域
    割当単位を選択することを特徴とする請求項1記載の動
    的帯域制御方法。
  18. 【請求項18】 前記所定の第1の規則において、全て
    の前記帯域割当単位ごとに、ある一定期間あたりの割当
    帯域を観測しておき、最も多くの帯域が割り当てられて
    いる帯域割当単位を選択することを特徴とする請求項1
    記載の動的帯域制御方法。
  19. 【請求項19】 前記帯域割当単位に1つまたは複数の
    データバッファを対応付けるとともに、 前記所定の第1の規則において、全ての帯域割当単位ご
    とに、該帯域割当単位に対応付けられた1つまたは複数
    の前記データバッファのバッファ長の総和と、ある一定
    期間あたりの割当帯域との比率を算出し、バッファ長総
    和/割当帯域が最大である帯域割当単位を選択すること
    を特徴とする請求項1記載の動的帯域制御方法。
  20. 【請求項20】 前記所定の第1の規則において、全て
    の前記帯域割当単位ごとに、ある一定期間あたりの割当
    帯域を観測しておき、前記割当帯域の比率に従って帯域
    割当単位を選択することを特徴とする請求項1記載の動
    的帯域制御方法。
  21. 【請求項21】前記帯域割当単位に1つまたは複数のデ
    ータバッファを対応付けるとともに、 前記所定の第1の規則において、全ての前記帯域割当単
    位ごとに、予め前記データバッファのバッファ長総和に
    閾値を設けておき、全ての前記帯域割当単位ごとに、該
    帯域割当単位に対応付けられた1つまたは複数の前記デ
    ータバッファのバッファ長の総和を算出し、少なくとも
    1つの前記帯域割当単位において、前記バッファ長総和
    が閾値を上回っている場合には、バッファ長総和が閾値
    を上回っていない全ての前記帯域割当単位からは選ば
    ず、全ての前記帯域割当単位において、バッファ長総和
    が閾値を上回っていない場合には、全ての前記帯域割当
    単位の中から選ぶことを特徴とする請求項6または7ま
    たは20記載の動的帯域制御方法。
  22. 【請求項22】 前記帯域割当単位に1つまたは複数の
    データバッファを対応付けるとともに、 前記通知内容として、選択された帯域割当単位について
    のバッファ長総和を用いることを特徴とする請求項1記
    載の動的帯域制御方法。
  23. 【請求項23】 前記帯域割当単位に1つまたは複数の
    データバッファを対応付けるとともに、 前記通知内容として、選択された帯域割当単位に対応付
    けられた1つまたは複数の前記データバッファのバッフ
    ァ長のうち、最大のバッファ長を用いることを特徴とす
    る請求項1記載の動的帯域制御方法。
  24. 【請求項24】 前記帯域割当単位に1つまたは複数の
    データバッファを対応付けるとともに、 前記通知内容として、選択された帯域割当単位に対応付
    けられた1つまたは複数の前記データバッファの、バッ
    ファサイズの総和に対するバッファ長の総和の比率であ
    るバッファ使用率が、ある閾値を越えている場合には輻
    輳、そうでない場合には非輻輳を示す輻輳状態を用いる
    ことを特徴とする請求項1記載の動的帯域制御方法。
  25. 【請求項25】 前記帯域割当単位に1つまたは複数の
    データバッファを対応付けるとともに、 前記通知内容として、選択された帯域割当単位に対応付
    けられた1つまたは複数の前記データバッファそれぞれ
    のバッファ長を用いることを特徴とする請求項1記載の
    動的帯域制御方法。
  26. 【請求項26】 前記親局が前記子局に対して割り当て
    る帯域を制御する際、バッファ長の閾値を設けておき、
    前記閾値と通知されたバッファ長を比較し、前記バッフ
    ァ長が閾値を越えているデータバッファの数を帯域割当
    単位ごとに計上し、前記帯域割当単位に対応付けられた
    全てのデータバッファが閾値を超えていなければ、該帯
    域割当単位には最低帯域を割り当て、少なくとも1つの
    データバッファが閾値を超えている帯域割当単位には、
    伝送路上の全帯域から全帯域割当単位の最低帯域の総和
    を差し引いた余剰帯域を、閾値を越えているデータバッ
    ファの数の比率により配分することを特徴とする請求項
    25記載の動的帯域制御方法。
  27. 【請求項27】 前記親局が前記子局に対して割り当て
    る帯域を制御する際、前記各データバッファについて、
    過去のバッファ長通知の履歴から増加率を算出してお
    き、増加率の閾値を設けておき、前記増加率の閾値と前
    記算出した増加率を比較し、算出した増加率が閾値を越
    えているデータバッファの数を帯域割当単位ごとに計上
    し、前記帯域割当単位に対応付けられた全てのバッファ
    が閾値を越えていなければ、該帯域割当単位には最低帯
    域を割り当て、少なくとも1つのデータバッファが閾値
    を超えている帯域割当単位には、伝送路上の全帯域から
    全帯域割当単位の最低帯域の総和を差し引いた余剰帯域
    を、閾値を越えているデータバッファの数の比率により
    配分することを特徴とする請求項25記載の動的帯域制
    御方法。
  28. 【請求項28】 前記親局が前記子局に対して割り当て
    る帯域を制御する際、各データバッファについて、バッ
    ファサイズと通知されたバッファ長の比率である使用率
    を算出し、使用率の閾値を設けておき、前記使用率の閾
    値と前記算出した使用率を比較し、算出した使用率が閾
    値を越えているデータバッファの数を帯域割当単位ごと
    に計上し、前記帯域割当単位に対応付けられる全てのデ
    ータバッファが閾値を越えていなければ、該帯域割当単
    位には最低帯域を割り当て、少なくとも1つのデータバ
    ッファが閾値を超えている帯域割当単位には、伝送路上
    の全帯域から全帯域割当単位の最低帯域の総和を差し引
    いた余剰帯域を、閾値を越えているデータバッファの数
    の比率により配分することを特徴とする請求項25記載
    の動的帯域制御方法。
  29. 【請求項29】 前記帯域割当単位に1つまたは複数の
    データバッファを対応付けるとともに、 前記子局が持つ全ての前記データバッファについて、バ
    ッファ長の閾値を設けておき、前記子局からの通知内容
    として、選択された帯域割当単位に対応付けられた1つ
    または複数のデータバッファそれぞれのバッファ長が、
    前記閾値を越えている(輻輳)か否(非輻輳)かを示す
    輻輳状態を用いることを特徴とする請求項1記載の動的
    帯域制御方法。
  30. 【請求項30】 前記帯域割当単位に1つまたは複数の
    データバッファを対応付けるとともに、 前記子局が持つ全ての前記データバッファについて、あ
    る一定周期ごとにバッファ長を監視し、過去のバッファ
    長監視の履歴から増加率を算出し、増加率の閾値を設け
    ておき、前記子局からの通知内容として、選択された帯
    域割当単位に対応付けられた1つまたは複数のデータバ
    ッファそれぞれの増加率が、前記閾値を越えている(輻
    輳)か否(非輻輳)かを示す輻輳状態を用いることを特
    徴とする請求項1記載の動的帯域制御方法。
  31. 【請求項31】 前記帯域割当単位に1つまたは複数の
    データバッファを対応付けるとともに、 前記子局が持つ全ての前記データバッファについて、バ
    ッファサイズとバッファ長の比率である使用率を算出
    し、使用率の閾値を設けておき、前記子局からの通知内
    容として、選択された帯域割当単位に対応付けられた1
    つまたは複数のデータバッファそれぞれの使用率が、前
    記閾値を越えている(輻輳)か否(非輻輳)かを示す輻
    輳状態を用いることを特徴とする請求項1記載の動的帯
    域制御方法。
  32. 【請求項32】 前記親局が前記子局に対して割り当て
    る帯域を制御する際、輻輳で通知されたデータバッファ
    の数を前記帯域割当単位ごとに計上し、前記帯域割当単
    位に対応付けられた全てのデータバッファが非輻輳であ
    れば、該帯域割当単位には最低帯域を割り当て、少なく
    とも1つのデータバッファが輻輳である帯域割当単位に
    は、伝送路上の全帯域から全帯域割当単位の最低帯域の
    総和を差し引いた余剰帯域を、輻輳のデータバッファ数
    の比率により配分することを特徴とする請求項29ない
    し請求項31記載の動的帯域制御方法。
  33. 【請求項33】 前記子局において前記帯域割当単位を
    選択する方法や、前記子局から前記親局への前記通知内
    容として何を通知するのかを、前記親局から指定するこ
    とを特徴とする請求項1記載の動的帯域制御方法。
  34. 【請求項34】 前記親局において、前記子局からの通
    知を伝送するための前記タイムスロットを前記子局に割
    り当てる際、1つのタイムスロット内に同一子局の通知
    を複数含めることを許容することを特徴とする請求項1
    記載の動的帯域制御方法。
  35. 【請求項35】 前記所定の第2の規則において、前記
    親局は前記子局の帯域割当単位にタイムスロットを割り
    当てるとともに、前記子局では、前記通知を伝送するた
    めの前記タイムスロットが割り当てられた帯域割当単位
    についてのバッファ長情報または輻輳状態を通知するこ
    とを特徴とする請求項1記載の動的帯域制御方法。
  36. 【請求項36】 前記所定の第2の規則において、前記
    各帯域割当単位に対して順番にタイムスロットを割り当
    てることを特徴とする請求項35記載の動的帯域制御方
    法。
  37. 【請求項37】 前記所定の第2の規則において、予め
    前記各帯域割当単位に優先度を設けておき、前記優先度
    の高低に応じて選択比率を決めておき、前記選択比率に
    従ってタイムスロットを割り当てることを特徴とする請
    求項35記載の動的帯域制御方法。
  38. 【請求項38】 前記子局から前記親局への通知を許容
    するか許容しないかの属性を帯域割当単位ごとに持つと
    ともに、 前記所定の第2の規則において、前記子局からの通知を
    伝送するためのタイムスロットを前記子局の帯域割当単
    位に割り当てる際に、通知が許容された帯域割当単位の
    みをタイムスロット割当の対象とすることを特徴とする
    請求項1または35記載の動的帯域制御方法。
  39. 【請求項39】 前記親局から前記子局に、予めどの帯
    域割当単位が通知を許容されているかを知らせておくと
    ともに、 前記所定の第1の規則において、通知が許容された帯域
    割当単位のみを通知の対象とすることを特徴とする請求
    項1記載の動的帯域制御方法。
  40. 【請求項40】 前記子局からの前記通知内容に基づい
    て、前記親局が各子局に対して割り当てる帯域を制御す
    る際、ある期間内にバッファ長情報が通知されなかった
    帯域割当単位については、最後に通知された該帯域割当
    単位のバッファ長情報を用いることを特徴とする請求項
    22および23および25記載の動的帯域制御方法。
  41. 【請求項41】 全ての前記帯域割当単位について、バ
    ッファ長情報通知の度にバッファ長情報の増加率を計算
    しておき、前記子局からの前記通知内容に基づいて、前
    記親局が各子局に対して割り当てる帯域を制御する際、
    ある期間内にバッファ長情報が通知されなかった帯域割
    当単位については、最後に通知された該帯域割当単位の
    バッファ長情報と計算しておいた該帯域割当単位のバッ
    ファ長情報増加率から、該帯域割当単位の最新のバッフ
    ァ長情報を予測することを特徴とする請求項22および
    23および25記載の動的帯域制御方法。
  42. 【請求項42】 前記子局からの前記通知内容に基づい
    て、前記親局が各子局に対して割り当てる帯域を制御す
    る際、ある期間内に輻輳状態が通知されなかった帯域割
    当単位については、最後に通知された該帯域割当単位の
    輻輳状態を用いることを特徴とする請求項24および請
    求項29〜32記載の動的帯域制御方法。
  43. 【請求項43】 1つの通知の長さを、全ての子局で同
    一固定長とし、前記子局からの通知を伝送するためのタ
    イムスロットにおける通知の位置(オフセット)を等間
    隔とすることを特徴とする請求項1記載の動的帯域制御
    方法。
  44. 【請求項44】 1つの親局と複数の子局とが伝送路で
    接続され、前記親局が前記子局に対して割り当てる帯域
    を制御する動的帯域制御システムであって、 前記子局は、1つまたは複数の帯域割当単位を持ち、所
    定の第1の規則に基づいて前記帯域割当単位を選択し、
    前期親局により割り当てられる前記伝送路上のタイムス
    ロットに従って、前記選択した帯域割当単位に対応する
    通知内容を前記親局に通知し、 前記親局は、前記子局から通知される通知内容を伝送す
    るためのタイムスロットを、所定の第2の規則に基づい
    て前記子局に割り当てるとともに、前記子局から通知さ
    れた前記通知内容に基づいて、前記子局に対して割り当
    てる帯域を制御することを特徴とする動的帯域制御シス
    テム。
  45. 【請求項45】 複数の子局としての端末装置と伝送路
    で接続され、前記端末装置に対して割り当てる帯域を制
    御する親局としての端末収容装置であって、 前記端末装置から通知される通知内容を伝送するための
    前記伝送路上のタイムスロット割当を、所定の規則に基
    づいて決定するタイムスロット割当決定手段と、 前記タイムスロット割当決定手段により決定したタイム
    スロット割当を前記端末装置に送信する送信手段と、 前記端末装置からの前記通知内容を受信する受信手段
    と、 前記受信手段により受信された前記通知内容に基づい
    て、前記端末装置に対して割り当てる帯域を制御する帯
    域制御手段とを備えたことを特徴とする端末収容装置。
  46. 【請求項46】 1つの親局としての端末収容装置と伝
    送路で接続され、前記端末収容装置により自装置への割
    当帯域を制御される端末装置であって、 1つまたは複数の帯域割当単位と、 所定の規則に基づいて前記帯域割当単位を選択する帯域
    割当単位選択手段と、 前記端末収容装置より送信されたタイムスロット割当を
    受信する受信手段と、 前記受信手段により受信したタイムスロット割当に従っ
    て、前期帯域割当単位選択手段により選択された帯域割
    当単位に対応する通知内容を前記端末収容装置に送信す
    る送信手段とを備えたことを特徴とする端末装置。
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