JP2004289780A - 光加入者線端局装置、光加入者線終端装置およびそれらによって用いられる帯域割当方法 - Google Patents

光加入者線端局装置、光加入者線終端装置およびそれらによって用いられる帯域割当方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 各キューの帯域区分に応じて各キューに割当てるクレジットを決定することが可能な光加入者線端局装置を提供すること。
【解決手段】 制御フレーム処理部13は、受信部11によって受信されたレポートに含まれる各キューのキュー長の要求量および各キューの帯域区分に応じて各キューの最大送出許可量を算出し、グラントを使って通知する。したがって、各キューに対する帯域割当を帯域区分に応じて行うことが可能となる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、複数の宅側装置が媒体を共有してデータの伝送を行なう媒体共有型通信であるPON(Passive Optical Network)に関し、特に、データをイーサネット(R)フレームのまま伝送を行なうEPON(Ethernet(R) PON)における上り帯域を効率的に割当てるOLT(光加入者線端局装置)、それに接続されるONU(光加入者線終端装置)およびそれらによって用いられる帯域割当方法に関する。
近年、インターネットが広く普及しており、利用者は世界各地で運営されているサイトの様々な情報にアクセスし、その情報を入手することが可能である。それに伴って、ADSL(Asymmetric Digital Subscriber Line)、FTTH(Fiber To The Home)などのブロードバンドアクセスに対する要望も急速に高まってきている。
図31は、従来のPONシステムの概略構成を示すブロック図である。このPONシステムは、主に電話局などに設置されるOLT101と、主に各宅内に設置される複数のONU102−1〜102−nと、OLT101から送出される光信号を分岐してONU102−1〜102−nに送出し、ONU102−1〜102−nから送出される光信号を集束してOLT101に送出するスプリッタ105と、ONU102−1〜102−nのそれぞれに接続されるユーザ端末111とを含む。なお、第1のONU102−1〜第nのONU102−nは、それぞれ同じ構成を有している。
OLT101は、上位ネットワーク109を介して受信したデータを、伝送路104およびスプリッタ105を介してONU102−1〜102−nに送出する。また、OLT101は、ONU102−1〜102−nから送出されたレポート107に基づいて、ONU102−1〜102−n内のバッファ103−1〜103−nに蓄積されているデータの送出開始時刻および送出許可量を演算し、指示信号を挿入したグラント106を伝送路104およびスプリッタ105を介してONU102−1〜102−nに送出する。
たとえば、ONU102−1が下位ネットワーク110を介してユーザ端末111から上り情報フレーム108を受信すると、この上り情報フレーム108を一旦バッファ103−1に蓄積する。ONU102−1は、OLT101からグラント106を受信すると、そのグラント106によって指定された時刻にバッファ103−1内のデータ量をレポート107でOLT101に通知する。なお、上り情報フレーム108は、可変長パケット単位で到着する。
ONU102−1は、OLT101から指示信号を挿入したグラント106を受信すると、その指示信号に基づいてバッファ103−1内のデータをレポート107とともにOLT101に送出する。
図32は、従来のPONシステムの動作手順を説明するためのシーケンス図である。なお、このシーケンス図は、OLT101と、ONU102−1との動作についてのものであるが、他のONU102−2〜102−nの動作についても同様である。
運用時間開始時刻T0において、OLT101はONU102−1〜102−nに関するRTT(Round Trip Time)を既に計算している。時刻Ta1において、OLT101は送出要求量を通知させるために、ONU102−1に対してレポート送出開始時刻Tb2を含んだグラント121を送信する。このレポート送出開始時刻Tb2は、他のONUから送信されるレポートと衝突しないように計算される。
ONU102−1は、自身に対するグラント121を受信すると、バッファ103−1に蓄積されたデータ量を参照して送出要求量を算出し、グラント121に含まれるレポート送出開始時刻Tb2に、OLT101に対して送出要求量を含んだレポート122を送出する。
OLT101はレポート122を受信すると、固定または可変の最大送出許可量以下となり、かつレポート122に含まれるバッファ内データ量のデータをなるべく多く送れるような値を演算し、演算結果を送出許可量としてグラント123に挿入する。レポート122に含まれる送出要求量がゼロの場合には、OLT101による演算結果がゼロとなるため帯域が割当てられないが、ONU102−1にレポートを送出させる必要があるので、OLT101はONU102−1に対して必ずグラント123を送出する。
グラント123に含まれる送出開始時刻Tb4は、演算済みである前回のONUデータの受信予定時刻、前回のONUの送出許可量、現在のONUに関するRTTおよび固定時間であるガードタイムを用い、データおよびレポートが他のONUからのデータまたはレポートと衝突しないように計算される。なお、OLT101は、送出許可量および送出開始時刻Tb4を含むグラント123を送出する時刻Ta3を、グラント123が送出開始時刻Tb4までにONU102−1に到着するように計算する。
ONU102−1は、自身に対するグラント123を受信すると、グラント123に含まれる送出開始時刻Tb4に、送出許可量分のデータ124を、次回の送出要求量を含んだレポートとともにOLT101に送出する。このレポートはデータの直前または直後に送出されるが、データの直前に送出される場合には、送出要求量としてOLT101に報告する値は、バッファ103−1に蓄積されているデータ量とデータ124のデータ量との差分である。
OLT101はデータおよびレポート124を受信すると、データを上位ネットワーク109に送出し、レポートについてはレポート122に対する処理と同様の処理を行なう。以上説明した処理は、全てのONU102−1〜102−nに対して独立に行なわれ、運用時間が終了するまで時刻Ta3〜時刻Ta4の処理が繰返される。
図33は、分散割当方式の一例を示す図である。この図は、ONU数を3とした場合の帯域割当てと、OLT−ONU間のグラントおよびレポートの送受信とを示すシーケンス図である。
OLT101は、ONU102−3、102−2および102−1に対して、グラント131〜133を順次送出する。OLT101は、ONU102−3、102−2および102−1からレポート134〜136を受信すると、最初にデータの送出を許可するONU102−3に対するグラント137を送出する。
OLT101は、ONU102−3から送出されるデータ138を受信するとともに、これと並行してONU102−2に対するグラント139を送出する。以降同様の処理が繰返され、OLT101は順次ONU102−1〜102−3に対して帯域を割当てて、データの受信を繰返す。
図33から分かるように、ユーザ端末111から送出されたデータがONU102−1に到着してから送出されるまでの待ち時間は、ONU102−1がレポートを送出してから、そのレポートに対応したデータを送出するまでの時間に依存する。すなわち、全てのONU102−1〜102−3からの送出データ量によって変化する。
たとえば、図31に示すONU102−1〜102−nからのレポートによる送出要求量を全て許可すると、レポートの送出からデータの送出までの待ち時間が大幅に増加し、リアルタイムが要求されるサービスに影響を及ぼすだけでなく、TCP(Transmission Control Protocol)スループットにも大きく影響を及ぼすことになる。したがって、ONU内のバッファにおける待ち時間を許容される時間内に抑えられるように、OLT101はONU102−1〜102−nからの送出データ量を制御する必要がある。
この問題点を解決するために、OLT101がONU102−1〜102−nからレポートを受信した後、ONU102−1〜102−nの送出許可量を制限するために、クレジット(最大送出許可量)という概念が導入されている。送信可能になっているONUの総数をN、伝送路104の回線速度をr[bps]、遅延許容時間をtd[sec]とすると、クレジットc[bit]は次式によって算出される。
c=r×td/N …(1)
このように、OLT101は、ONU102−1〜102−nのそれぞれに固定量のクレジットを割当て、ONU102−1〜102−nからの送出データ量を制御することによって、ONU102−1〜102−n内のバッファ103−1〜103−nにおけるデータの送信待ち時間を許容される時間内に抑えている。
これに関連する先行技術として、「IPACT:A Dynamic Protocol for an Ethernet(R) PON」(Glen Kramer他、pp74-80,IEEE Commun,Feb.2002.)(以下、第1の先行技術と呼ぶ。)および「GE-PONに適した動的帯域割当アルゴリズム」(吉原他、信学技報、NS2002-17,pp1-4,2002.04)(以下、第2の先行技術と呼ぶ。)がある。
第1の先行技術は、EPON方式のFTTHサービスにおける動的割当方式に関するものであり、OLTが各ONUに対して独立にレポートを送出させ、その都度OLTが対応するONUにグラントを発行する分散型割当方式に関するものである。
また、第2の先行技術は集中型割当方式に関するものであり、ONUが、グラント周期あたりに割当可能な最大データサイズを上限としたバッファ量と、バッファの先頭から規定の上限値以下のバッファ量とをレポートとして送出する。OLTは、先頭のONUから順に上限値以下のバッファ量を許可し、グラント周期の最後のONUのみに未割当帯域分をグラントとして与えることにより、割当ロスを軽減している。
「IPACT:A Dynamic Protocol for an Ethernet(R) PON」(Glen Kramer他、pp74-80,IEEE Commun,Feb.2002.) 「GE-PONに適した動的帯域割当アルゴリズム」(吉原他、信学技報、NS2002-17,pp1-4,2002.04)
式(1)によって算出したクレジットを各ONUに割当てる方法においては、クレジットが小さいと少数のONUのみが回線を独占できるような状態であっても、上り帯域を効率的に利用できないといった問題点があった。
図34は、第1の先行技術における問題点を説明するための図である。OLTが、ONU#1から受信したレポートに含まれる送信要求量(バッファ申告量)に対して、送信許可帯域のみを認めた場合には、ONU#1は送信許可帯域に対してMAC(Media Access Control)フレーム141、142および143を送出するが、送信許可帯域内でMACフレーム144を送出できないため割当ロスが発生する。
同様に、ONU#2は送信許可帯域内でMACフレーム153を送出できず、ONU#3は送信許可帯域内でMACフレーム163を送出できないため、それぞれ割当ロスが発生する。この割当ロスは、最悪の場合、最大MACフレーム長に相当する。したがって、上り情報フレームを効率的に送信することができないといった問題点があった。
また、第2の先行技術においては、OLTが同一周期内で大きな許可量を与えるONUの台数を1台としており、その他のONUは小さな許可量しか割当てられないので上り情報フレームがバッファに蓄積されている時間が長くなるという問題点があった。また、第2の先行技術においてはONUが接続された時点で固定の最大送出許可量がOLTから割当てられていた。
本発明は、上記問題点を解決するためになされたものであり、第1の目的は、各キューの帯域区分に応じて各キューに割当てるクレジットを決定することが可能な光加入者線端局装置およびそれによって用いられる帯域割当方法を提供することである。
第2の目的は、光加入者線端局装置が各キューに対する帯域割当を容易に制御することができるようにレポートフレームを作成することが可能な光加入者線終端装置を提供することである。
請求項1に記載の光加入者線端局装置は、光加入者線終端装置からのレポートに対してグラントを送出する光加入者線端局装置であって、光加入者線終端装置からのデータおよびレポートを受信するための第1の受信手段と、第1の受信手段によって受信されたデータを上位ネットワークに送出するための第1の送信手段と、第1の受信手段によって受信されたレポートに含まれる各キューのキュー長の要求量および各キューの帯域区分に応じて各キューの最大送出許可量を算出し、算出された最大送出許可量を含むグラントを生成し、次周期に第1の受信手段によって受信されたレポートに含まれる各キューの送出要求量に対して各キューの送出許可量が各キューの最大送出許可量以下となるようにグラントを生成するための生成手段と、上位ネットワークからデータを受信するための第2の受信手段と、第2の受信手段によって受信されたデータおよび生成手段によって生成されたグラントを記憶するための記憶手段と、記憶手段によって記憶されたデータおよびグラントを光加入者線終端装置に送出するための第2の送信手段とを含む。
生成手段は、第1の受信手段によって受信されたレポートに含まれる各キューのキュー長の要求量および各キューの帯域区分に応じて各キューの最大送出許可量を算出するので、各キューに対する帯域割当を帯域区分に応じて行うことが可能となり、最大送出許可量をグラントを用いて通知するので次周期に受信するレポートに含まれる送出要求量を抑えることが可能となる。
請求項2に記載の光加入者線端局装置は、請求項1記載の光加入者線端局装置であって、生成手段は、第1の受信手段によって受信されたレポートに含まれる各キューのキュー長の要求量を参照して光加入者線終端装置の各キューがアクティブであるか否かを判定し、各キューがアクティブであるか否かの情報および各キューの帯域区分に応じて各キューの最大送出許可量を算出し、算出された最大送出許可量を含むグラントを生成し、次周期に第1の受信手段によって受信されたレポートに含まれる各キューの送出要求量に対して各キューの送出許可量が各キューの最大送出許可量以下となるようにグラントを生成する。
生成手段は、各キューのキュー長の要求量を参照して光加入者線終端装置の各キューがアクティブであるか否かを判定するので、さらに効率的に帯域を割当てることが可能となる。
請求項3に記載の光加入者線端局装置は、請求項1または2記載の光加入者線端局装置であって、生成手段は、Fixedのキューに対して、グラント周期毎に到着予定データ量から送出要求量を減算した値を最大送出許可量とし、データ到着間隔が経過した時点で再度到着予定データ量を最大送出許可量とする。
グラント周期毎に、到着予定データ量から送出要求量を減算した値を最大送出許可量とするので、Fixedのデータの遅延時間を小さく保つことが可能となる。
請求項4に記載の光加入者線端局装置は、請求項1〜3のいずれかに記載の光加入者線端局装置であって、生成手段は、AssuredおよびNon−Assuredのキューに対して、複数のグラント周期に1回だけ最大送出許可量を与える。
したがって、送出要求量の最大しきい値を大きくすることができ、光加入者線端局装置の台数またはキューの数が増えた場合であっても、送出要求ができなくなるということを防止することが可能となる。
請求項5に記載の光加入者線端局装置は、請求項1〜4のいずれかに記載の光加入者線端局装置であって、生成手段は、各光加入者線終端装置からの最大割当値で抑えられた送出要求量の合計値が、Best−Effortに割当てることができる帯域以上であれば、送出要求量が小さい順番に並べ替え、Best−Effortに割当てることができる帯域を、未だクレジットを割当てていない光加入者線終端装置の台数で割った平均値よりも最大割当値で抑えられた送出要求量が小さい場合には、当該最大割当値で抑えられた送出要求量を最大送出許可量とし、Best−Effortに割当てることができる帯域から当該最大割当値で抑えられた送出要求量を減算し、Best−Effortに割当てることができる帯域を、未だクレジットを割当てていない光加入者線終端装置の台数で割った平均値よりも最大割当値で抑えられた送出要求量が大きい場合には、当該平均値を最大送出許可量とし、Best−Effortに割当てることができる帯域から当該平均値を減算する。
最大割当値で抑えられた送出要求量または平均値を最大送出許可量とするので、送出要求量が小さいにもかかわらず、光加入者線終端装置が送出要求をできないという不具合を防止することが可能となる。
請求項6に記載の光加入者線端局装置は、請求項1〜4のいずれかに記載の光加入者線端局装置であって、生成手段は、各光加入者線終端装置からの最大割当値で抑えられた送出要求量の合計値が、Best−Effortに割当てることができる帯域以上であれば、ポインタが指し示す光加入者線終端装置から順に、Best−Effortに割当てることができる帯域を超えない範囲で最大割当値で抑えられた送出要求量を最大送出許可量とし、Best−Effortに割当てることができる帯域から当該最大割当値で抑えられた送出要求量を減算する。
ポインタが指し示す光加入者線終端装置から順に、Best−Effortに割当てることができる帯域を超えない範囲で最大割当値で抑えられた送出要求量を最大送出許可量とするので、送出要求量が小さいにもかかわらず、光加入者線終端装置が送出要求をできないという不具合を防止することが可能となる。
請求項7に記載の光加入者線端局装置は、請求項1〜4のいずれかに記載の光加入者線端局装置であって、生成手段は、各光加入者線終端装置からの最大割当値で抑えられた送出要求量の合計値が、Best−Effortに割当てることができる帯域以上であり、かつ各光加入者線終端装置からの最大送出許可量で抑えられた送出要求量の合計が、Best−Effortに割当てることができる帯域以上であれば、ポインタが指し示す光加入者線終端装置から順に、Best−Effortに割当てることができる帯域を超えない範囲で最大割当値で抑えられた送出要求量を送出許可量とし、Best−Effortに割当てることができる帯域から当該最大割当値で抑えられた送出要求量を減算する。
ポインタが指し示す光加入者線終端装置から順に、Best−Effortに割当てることができる帯域を超えない範囲で最大割当値で抑えられた送出要求量を送出許可量とするので、送出要求量が小さいにもかかわらず、光加入者線終端装置が送出要求をできないという不具合を防止することが可能となる。
請求項8に記載の光加入者線端局装置は、請求項1〜4のいずれかに記載の光加入者線端局装置であって、生成手段は、各光加入者線終端装置からの最大割当値で抑えられた送出要求量の合計値が、Best−Effortに割当てることができる帯域以上であり、かつ各光加入者線終端装置からの最大送出許可量で抑えされた送出要求量の合計が、Best−Effortに割当てることができる帯域以下であれば、所定の光加入者線終端装置に対して、最大割当値で抑えられた送出要求量を送出許可量とした後、他の光加入者線終端装置に対して、最大送出許可量で抑えられた送出要求量を送出許可量とする。
所定の光加入者線終端装置に対して、最大割当値で抑えられた送出要求量を送出許可量とした後、他の光加入者線終端装置に対して、最大送出許可量で抑えられた送出要求量を送出許可量とするので、状況に応じた帯域割当てを行なうことが可能となる。
請求項9に記載の光加入者線端局装置は、請求項1〜8のいずれかに記載の光加入者線端局装置であって、最大送出許可量は、マルチポイント・コントロール・プロトコル レジスタフレームを用いて通知される。
マルチポイント・コントロール・プロトコル レジスタフレームは、光加入者線終端装置のディスカバリ処理時に送出されるため、最大送出許可量の初期値を設定するのに有利となる。
請求項10に記載の光加入者線端局装置は、請求項1〜8のいずれかに記載の光加入者線端局装置であって、最大送出許可量は、オペレーションズ,アドミニストレーション,アンド メンテナンス フレームを用いて通知される。
オペレーションズ,アドミニストレーション,アンド メンテナンス フレームは、管理情報を通知する機能を備えているため、最大送出許可量を通知するのに適している。
請求項11に記載の光加入者線端局装置は、請求項1〜8のいずれかに記載の光加入者線端局装置であって、最大送出許可量は、シンプル・ネットワーク・マネジメント・プロトコル オーバ ユーザ・データグラム・プロトコル/インターネット・プロトコル パケットを用いて通知される。
シンプル・ネットワーク・マネジメント・プロトコル オーバ ユーザ・データグラム・プロトコル/インターネット・プロトコル パケットは、管理情報を通知するための標準であるため、最大送出許可量を通知するのに適している。
請求項12に記載の光加入者線端局装置は、請求項1〜8のいずれかに記載の光加入者線端局装置であって、最大送出許可量は、シンプル・ネットワーク・マネジメント・プロトコル オーバ イーサネット(R)パケットを用いて通知される。
シンプル・ネットワーク・マネジメント・プロトコル オーバ イーサネット(R)パケットは、管理情報を通知するための標準であるため、最大送出許可量を通知するのに適している。
請求項13に記載の光加入者線端局装置は、請求項1〜8のいずれかに記載の光加入者線端局装置であって、最大送出許可量は、コモン・マネジメント・インフォメーション・プロトコル パケットを用いて通知される。
コモン・マネジメント・インフォメーション・プロトコル パケットは、管理情報を通知するための国際標準であるため、最大送出許可量を通知するのに適している。
請求項14に記載の光加入者線端局装置は、請求項1〜8のいずれかに記載の光加入者線端局装置であって、最大送出許可量は、ローカル・エリア・ネットワーク/メトロポリタン・エリア・ネットワーク管理フレームを用いて通知される。
ローカル・エリア・ネットワーク/メトロポリタン・エリア・ネットワーク管理フレームは、管理情報を通知するための標準であるため、最大送出許可量を通知するのに適している。
請求項15に記載の光加入者線終端装置は、光加入者線端局装置からのグラントに応じてレポートを送出する光加入者線終端装置であって、光加入者線端局装置からのデータおよびグラントを受信するための第1の受信手段と、第1の受信手段によって受信されたデータを下位ネットワークに送出するための第1の送信手段と、各キューのキュー長の要求量を算出し、第1の受信手段によって受信されたグラントに含まれる最大送出許可量に応じて送出要求量を決定し、各キューのキュー長の要求量および送出要求量を含んだレポートを生成するための生成手段と、下位ネットワークからデータを受信するための第2の受信手段と、第2の受信手段によって受信されたデータおよび生成手段によって生成されたレポートを記憶するための記憶手段と、記憶手段によって記憶されたデータおよびレポートを光加入者線端局装置に送出するための第2の送信手段とを含む。
生成手段は、各キューのキュー長の要求量を算出してレポートを生成するので、光加入者線端局装置はそのレポートを受けて効率的に帯域を割当てることが可能となる。
請求項16に記載の帯域割当方法は、光加入者線終端装置からのレポートに対して光加入者線端局装置がグラントを送出する帯域割当方法であって、光加入者線端局装置が、光加入者線終端装置から受信したレポートに含まれる各キューのキュー長の要求量および各キューの帯域区分に応じて各キューの最大送出許可量を算出するステップと、光加入者線端局装置が、各キューの送出要求量に対して各キューの送出許可量が各キューの最大送出許可量以下となるようにグラントを生成して光加入者線終端装置に送信するステップとを含む。
光加入者線終端装置から受信したレポートに含まれる各キューのキュー長の要求量および各キューの帯域区分に応じて各キューの最大送出許可量を算出するので、各キューに対する帯域割当を帯域区分に応じて行うことが可能となる。
請求項1に記載の光加入者線端局装置によれば、生成手段が第1の受信手段によって受信されたレポートに含まれる各キューのキュー長の要求量および各キューの帯域区分に応じて各キューの最大送出許可量を算出するので、各キューに対する帯域割当を帯域区分に応じて行うことが可能となった。
請求項2に記載の光加入者線端局装置によれば、生成手段が各キューのキュー長の要求量を参照して光加入者線終端装置の各キューがアクティブであるか否かを判定するので、さらに効率的に帯域を割当てることが可能となった。
請求項3に記載の光加入者線端局装置によれば、グラント周期毎に、到着予定データ量から送出要求量を減算した値を最大送出許可量とするので、Fixedのデータの遅延時間を小さく保つことが可能となった。
請求項4に記載の光加入者線端局装置によれば、生成手段が、AssuredおよびNon−Assuredのキューに対して、複数のグラント周期に1回だけ最大送出許可量を与えるので、送出要求量の最大しきい値を大きくすることができ、光加入者線端局装置の台数またはキューの数が増えた場合であっても、送出要求ができなくなるということを防止することが可能となった。
請求項5に記載の光加入者線端局装置によれば、最大割当値で抑えられた送出要求量または平均値を最大送出許可量とするので、送出要求量が小さいにもかかわらず、光加入者線終端装置が送出要求をできないという不具合を防止することが可能となった。
請求項6に記載の光加入者線端局装置によれば、ポインタが指し示す光加入者線終端装置から順に、Best−Effortに割当てることができる帯域を超えない範囲で最大割当値で抑えられた送出要求量を最大送出許可量とするので、送出要求量が小さいにもかかわらず、光加入者線終端装置が送出要求をできないという不具合を防止することが可能となった。
請求項7に記載の光加入者線端局装置によれば、ポインタが指し示す光加入者線終端装置から順に、Best−Effortに割当てることができる帯域を超えない範囲で最大割当値で抑えられた送出要求量を送出許可量とするので、送出要求量が小さいにもかかわらず、光加入者線終端装置が送出要求をできないという不具合を防止することが可能となった。
請求項8に記載の光加入者線端局装置によれば、所定の光加入者線終端装置に対して、最大割当値で抑えられた送出要求量を送出許可量とした後、他の光加入者線終端装置に対して、最大送出許可量で抑えられた送出要求量を送出許可量とするので、状況に応じた帯域割当てを行なうことが可能となった。
請求項9に記載の光加入者線端局装置によれば、最大送出許可量が通知されるマルチポイント・コントロール・プロトコル レジスタフレームは、光加入者線終端装置のディスカバリ処理時に送出されるため、最大送出許可量の初期値を設定するのに有利となった。
請求項10に記載の光加入者線端局装置によれば、最大送出許可量が通知されるオペレーションズ,アドミニストレーション,アンド メンテナンス フレームは、管理情報を通知する機能を備えているため、最大送出許可量を通知するのに適している。
請求項11に記載の光加入者線端局装置によれば、最大送出許可量が通知されるシンプル・ネットワーク・マネジメント・プロトコル オーバ ユーザ・データグラム・プロトコル/インターネット・プロトコル パケットは、管理情報を通知するための標準であるため、最大送出許可量を通知するのに適している。
請求項12に記載の光加入者線端局装置によれば、最大送出許可量が通知されるシンプル・ネットワーク・マネジメント・プロトコル オーバ イーサネット(R)パケットは、管理情報を通知するための標準であるため、最大送出許可量を通知するのに適している。
請求項13に記載の光加入者線端局装置によれば、最大送出許可量が通知されるコモン・マネジメント・インフォメーション・プロトコル パケットは、管理情報を通知するための国際標準であるため、最大送出許可量を通知するのに適している。
請求項14に記載の光加入者線端局装置によれば、最大送出許可量が通知されるローカル・エリア・ネットワーク/メトロポリタン・エリア・ネットワーク管理フレームは、管理情報を通知するための標準であるため、最大送出許可量を通知するのに適している。
請求項15に記載の光加入者線終端装置によれば、生成手段が各キューのキュー長の要求量を算出してレポートを生成するので、光加入者線端局装置はそのレポートを受けて効率的に帯域を割当てることが可能となった。
請求項16に記載の帯域割当方法によれば、光加入者線終端装置から受信したレポートに含まれる各キューのキュー長の要求量および各キューの帯域区分に応じて各キューの最大送出許可量を算出するので、各キューに対する帯域割当を帯域区分に応じて行うことが可能となった。
(第1の実施の形態)
図1は、本発明の第1の実施の形態におけるOLTの概略構成を示すブロック図である。このOLT1は、ONUからの光信号を受信してフレームを出力する受信部11と、受信部11から受けたデータフレームを上位ネットワークに送出する送信部12と、受信部11から受けたレポートフレームに基づいてグラントフレームを生成したり、上位ネットワークから受信したデータフレームの送信制御を行なったりする制御フレーム処理部13と、上位ネットワークからのフレームを受信する受信部14と、受信部14によって受信されたフレームを蓄積するバッファメモリ15と、制御フレーム処理部13による制御によってバッファメモリ15に蓄積されたフレームをONUに送出する送信部16とを含む。なお、バッファメモリ15は、レジスタ、フリップフロップ回路、ラッチ回路など、データを記憶できるものであればよい。
受信部11は、ONUからの光信号を受信し、フレームのヘッダ部分を読取ることによってデータフレームであるか、レポートフレームなどの制御フレームであるかを判定する。受信したフレームがデータフレームであれば、受信部11は当該データフレームを送信部12に転送する。また、受信したフレームが制御フレームであれば、受信部11は当該制御フレームを制御フレーム処理部13に転送する。
送信部12は、受信部11からデータフレームを受けると、当該データフレームを上位ネットワークに送出する。
制御フレーム処理部13は、後述する送出許可量記憶テーブル、到着予定時刻記憶テーブル、RTT記憶テーブルおよびアクティブ情報記憶テーブルを含み、帯域割当演算機能および下り制御フレーム作成機能を有している。制御フレーム処理部13は、受信部11からレポートフレームを受けると、後述する処理によってグラントフレームを作成してバッファメモリ15に転送する。また、制御フレーム処理部13は、バッファメモリ15に蓄積されているフレームの送信制御も行なう。
また、制御フレーム処理部13は、新たに接続されたONUがないか否かを定期的に検知するための制御フレームを生成して送出し、その検知結果に応じてアクティブ情報記憶テーブル等のテーブルの内容の書換えを行なう。また、制御フレーム処理部13は、接続されていたONUが切断された場合には、それを検知してアクティブ情報記憶テーブル等のテーブルの内容の書換えを行なう。
受信部14は、上位ネットワークからのフレームを受信し、バッファメモリ15に転送する。バッファメモリ15は、制御フレーム処理部13および受信部14から転送された制御フレームおよびデータフレームをキューに蓄積し、制御フレーム処理部13による制御によってキューに蓄積されたフレームを送信部16に転送する。送信部16は、バッファメモリ15から転送された制御フレームおよびデータフレームをONUへ送出する。
図2は、制御フレーム処理部13の処理手順を説明するためのフローチャートである。まず、制御フレーム処理部13は、受信部11によって受信されたONUからのレポートフレームを受けると(S11)、レポートフレームのヘッダの送信元情報を参照して、記憶テーブルから送信元情報に対応するONUの情報を読込む(S12)。
図3は、制御フレーム処理部13内に設けられた記憶テーブルの一例を示す図である。図3(a)は、送出許可量記憶テーブルを示しており、現時刻でアクティブと判定されているONUの番号kに対応して、ONUの送出許可量が格納される。この送出許可量記憶テーブルは、レポート/グラントフレーム処理時に更新される。
図3(b)は、到着予定時刻記憶テーブルを示しており、現時刻でアクティブと判定されているONUの番号kに対応して、フレームの到着予定時刻が格納される。この到着予定時刻記憶テーブルは、レポート/グラントフレーム処理時に更新される。
図3(c)は、RTT記憶テーブルを示しており、送信可能になっているONUの番号1〜Nに対応して、それぞれのRTTが格納される。このRTT記憶テーブルは、ONUとの間の距離測定時に更新される。
図3(d)は、アクティブ情報記憶テーブルを示しており、送信可能になっているONUの番号1〜Nに対応して、それぞれのONUがアクティブである否かの情報が格納される。このアクティブ情報記憶テーブルは、新たなONUが検知されたとき、ONUの切断が検知されたとき、およびレポート/グラント処理時に更新される。
新たなONUが検知された場合には、RTT記憶テーブルおよびアクティブ情報記憶テーブルにそのONUに対応した情報が追加される。また、ONUの切断が検知された場合には、RTT記憶テーブルおよびアクティブ情報記憶テーブルからそのONUに対応した情報が削除される。
新たなONUがネットワークに接続されると、OLT1が定期的に送出する下り制御フレームに応答して、ONUは上り制御フレームを送出する。OLT1は、ONUからその制御フレームを受信することによってONUが接続されたことを認知し、その応答時間によってOLT1とONUとの間の往復時間、すなわちRTTを検知する。
また、OLT1は、ONUに送出したグラントフレームに対してある一定時間以上レポートフレームが返送されない場合、またはONUから切断要求を示す制御フレームを受信した場合には、ONUが切断されたと判断する。
再び、図2のフローチャートの説明に戻る。次に、制御フレーム処理部13は、記憶テーブルから読込んだ当該ONUのひとつ前に処理されたONUの到着予定時刻および送出許可量と、当該ONUのRTTとから、当該ONUの今回の到着予定時刻および送出開始時刻を計算する(S13)。
また、制御フレーム処理部13は、アクティブ情報記憶テーブルを参照して、アクティブであるONUの台数と、当該ONUがアクティブであるか否かによって次式によりクレジットを計算する(S14)。なお、送信可能になっているONUの総数をN、伝送路の回線速度をr[bps]、遅延許容時間をtd[sec]、アクティブなONUの比率をα(0<α≦1)とする。ここで、アクティブなONUは、当該ONUの送出許可量を計算する時刻に、以前のN個のONUからのレポートのうち、送出要求量がゼロでなかったONUとする。
c=r×td/(N×α) …(2)
式(2)によって、アクティブとなっているONUのクレジットを動的に変化させることによって、少数のONUのみがアクティブとなっている場合でも効率的に上り帯域を割当てることができる。
しかし、式(2)を用いてクレジットを計算した場合、アクティブとなるONUが増加すると遅延時間が許容範囲を超えてしまうことがある。特に、運用開始時刻においては、遅延時間が増大する可能性があるので、クレジットをなるべく固定する演算方法を用いる方が望ましい。
他のクレジットの演算方法として、前回のレポートで当該ONUの送出要求量がゼロでなかったか否かによってクレジットを変化させる方法が考えられる。当該ONUの送出許可量を計算する時刻に、当該ONUの前回の送出要求量がゼロである場合には、当該ONUのクレジットを次式とする。なお、Mを固定値[bit]とする。
c=M …(3)
また、当該ONUの送出許可量を計算する時刻に、当該ONUの前回の送出要求量がゼロでない場合には、当該ONUのクレジットを次式によって計算する。
c=M+(r×td−N×M)/(N×α) …(4)
また、当該ONUの今回の送出要求量がゼロであれば、当該ONUをアクティブでないONUとし、記憶テーブルの内容を更新する。この演算方法を用いることにより、遅延時間を許容値以下に抑えることができるとともに、少数のアクティブなONUが帯域を独占できる場合には、そのONUに対して送出許可量を十分に大きくすることができる。
次に、制御フレーム処理部13は、当該ONUの送出要求量が計算したクレジット以下であるか否かを判定する(S15)。送出要求量がクレジット以下であれば(S15,Yes)、送出許可量を送出要求量とする(S16)。また、送出要求量がクレジットよりも大きければ(S15,No)、送出許可量をクレジットの値とする(S17)。
次に、制御フレーム処理部13は、送出要求量から当該ONUが現時刻においてアクティブであるか否かを判定する。そして、当該ONUがアクティブであるか否かによって記憶テーブルの内容を更新する(S18)。
最後に、制御フレーム処理部13は、送信元アドレス(OLTのアドレス)、送信先アドレス(当該ONUのアドレス)、送出開始時刻および送出許可量によって構成されるグラントフレームを作成してバッファメモリ15に転送し、下りデータフレームの間にこのグラントフレームの送出を指示する(S19)。
以上の説明においては、制御フレーム処理部13が、各ONUの前回の送出要求量(前周期の送出要求量)がゼロであるか否かによって、各ONUがアクティブであるか否かを判定するようにしたが、各ONUの以前の送出要求量を新しい順番で数回分保持し、その履歴のうちゼロでない送出要求量が規定回数以上あればONUがアクティブであると判定するようにしてもよい。
また、図4(a)に示すように、ONUの前回の送出要求量(前周期の送出要求量)がゼロであるか否かによってONUがアクティブであるか否かを判定し、当該ONUがアクティブでないと判定した場合には最低保証の送出許可量Mを当該ONUに割当てるようにした。しかし、図4(b)に示すように、ONUの前回の送出要求量(前周期の送出要求量)がL以上であるか否かによって当該ONUがアクティブであるか否かを判定し、当該ONUがアクティブでなければ最低保証の送出許可量Mを当該ONUに割当てるようにしてもよい。ここで、Lには、たとえば最大MACフレーム長である1522(VLANタグを含む場合)バイトが設定される。
また、各ONUの以前の送出要求量を新しい順番で数回分保持し、その履歴のうちL以上である送出要求量が規定回数以上あればONUがアクティブであると判定するようにしてもよい。
さらには、保証帯域が違うサービスクラス毎に異なる最大割当の上限をONUに設定し、大きな保証帯域を必要とするクラスには多くのクレジットを割当て、保証帯域が小さなクラスには少ないクレジットを割当てるようにし、大きな保証帯域を必要とするクラスの遅延時間を短縮するようにしてもよい。
以上説明したように、本実施の形態におけるOLT1によれば、アクティブとなっているONUの数によってクレジット(最大送出許可量)を動的に変化させるようにしたので、送出遅延時間を一定時間以内に抑えつつ、データの送信を要求しているONUに対しては大きなクレジットを割当てることが可能となった。
(第2の実施の形態)
本発明の第2の実施の形態におけるOLTおよびONUは、図18を用いて説明した送信許可帯域内で発生する割当ロスをなくして、帯域効率の低下を防止するものである。本実施の形態におけるOLTは、式(2)、または式(3)および(4)を用いて算出したクレジットをグラントフレームに書込み、現時点のクレジットを各ONUに通知する。クレジットを受けたONUは、クレジット以下であり、かつ送出する先頭のデータフレームから、フレーム単位で送出できる最大のデータ量を送出要求量としてOLTに通知する。
本実施の形態におけるOLTの概略構成は、図1に示す第1の実施の形態におけるOLT1の概略構成と比較して、制御フレーム処理部の機能が異なる点のみが異なる。したがって、重複する構成および機能の詳細な説明は繰返さない。なお、本実施の形態における制御フレーム処理部の参照符号を13’として説明する。
本実施の形態における制御フレーム処理部13’は、送出許可量記憶テーブル、到着予定時刻記憶テーブル、RTT記憶テーブルおよびアクティブ情報記憶テーブル以外に、各ONUのクレジットを記憶するクレジット記憶テーブルを有しており、制御フレーム処理部13’はクレジット記憶テーブルを参照して、ONUにクレジットを通知する。
図5は、本発明の第2の実施の形態におけるONUの概略構成を示すブロック図である。このONU2は、OLTからの光信号を受信して自身宛てのフレームを出力する受信部21と、受信部21から受けたデータフレームをユーザ側の端末に送出する送信部22と、受信部21から受けたグラントフレームに基づいてレポートフレームを生成したり、ユーザ側の端末から受信したデータフレームの送信制御を行なったりする制御フレーム処理部23と、ユーザ側の端末からのフレームを受信する受信部24と、受信部24によって受信されたデータフレームおよび制御フレーム処理部23によって生成された制御フレームを蓄積するバッファメモリ25と、制御フレーム処理部23による制御によってバッファメモリ25に蓄積されたフレームをOLTに送出する送信部26と、受信部24によって受信された各データフレームの長さをカウントするカウンタ27とを含む。
受信部21は、OLTからの光信号を受信し、フレームのヘッダ部分を読取ることによって当該フレームが自身宛てであるか否かを判定する。受信部21は、受信したフレームが自身宛てであれば当該フレームを取込み、他のONU宛てまたは他のONUに接続される装置宛てであれば当該フレームを廃棄する。また、受信部21は、取込んだフレームのヘッダ部分によってデータフレームであるか、グラントフレームなどの制御フレームであるかを判定する。受信したフレームがデータフレームであれば、受信部21は当該データフレームを送信部22に転送する。また、受信したフレームが制御フレームであれば、受信部21は当該制御フレームを制御フレーム処理部23に転送する。
送信部22は、受信部21からデータフレームを受けると、当該データフレームをユーザ側の端末等が接続されるリンクへ送出する。
制御フレーム処理部23は、カウンタ27から転送されるデータフレームの長さを記憶するデータ長記憶テーブルを含み、送出要求量の演算機能および上り制御フレーム作成機能を有している。制御フレーム処理部23は、受信部11からグラントフレームを受けると、後述する処理によってレポートフレームを作成してバッファメモリ25に転送する。また、制御フレーム処理部23は、バッファメモリ25に蓄積されているフレームの送信制御も行なう。
また、制御フレーム処理部23は、OLTからのグラントフレーム以外の制御フレームの処理を実行してバッファメモリ25に蓄積し、制御フレームの送信制御も行なう。
受信部24は、ユーザ側の端末(リンク)からのフレームを受信し、バッファメモリ25に転送する。バッファメモリ25は、制御フレーム処理部23および受信部24から転送された制御フレームおよびデータフレームをフレーム種類毎に一旦キューに蓄積し、制御フレーム処理部13による制御によってキューに蓄積されたフレームを送信部26に転送する。送信部26は、バッファメモリ25から転送された制御フレームおよびデータフレームをOLTへ送出する。
カウンタ27は、受信部24によって受信されたデータフレームの長さをカウントし、データフレーム毎の長さを制御フレーム処理部23に通知する。
図6は、制御フレーム処理部23の処理手順を説明するためのフローチャートである。まず、制御フレーム処理部23は、受信部21によって受信されたOLTからのグラントフレームを受けると(S21)、送出許可量に対応しているデータ長記憶テーブルの内容を更新し、グラントフレームに含まれるクレジットを読出す(S22)。
図7は、データ長記憶テーブルの一例を示す図である。バッファメモリ25の各キュー1〜Qのそれぞれに対応するデータ長記憶テーブルが設けられている。データフレームが受信部24からバッファメモリ25内のキューに転送されるときに、カウンタ27によってデータフレームの長さが検知され、当該データフレームが格納されたキューに対応するデータ長記憶テーブルのデータ長が記録されていない領域に上から順番に当該データフレームのデータ長が書込まれる。
グラントフレームを受けたとき、制御フレーム処理部23は、その送信許可量のデータに対応するデータ長をデータ長記憶テーブルから削除し、バッファメモリ25に対して対応するデータフレームの送信を指示する。
また、レポートフレームを作成するとき、制御フレーム処理部23は、規定されたキューに対する優先順位でデータフレームのデータ長を読出す。すなわち、グラントフレームに含まれるクレジット以下であり、かつ送出する先頭のデータフレームから、フレーム単位で送出できる最大のデータ量のデータに対応したデータ長の合計値が送出要求量となる。
再び、図6のフローチャートの説明に戻る。次に、制御フレーム処理部23は、OLTから受信したグラントフレームに含まれるクレジットを参照し、クレジット以下であり、かつ送出する先頭のデータフレームから、フレーム単位で送出できる最大のデータ量を算出し、その値を送出要求量とする(S23)。
次に、制御フレーム処理部23は、送信元アドレス(当該ONUのアドレス)、送信先アドレス(OLTのアドレス)、送信要求量によって構成されるレポートフレームを作成し、バッファメモリ25に転送する(S24)。
最後に、制御フレーム処理部23は、グラントフレームに含まれる送出開始時刻に、レポートフレームおよび送出許可量分のデータフレームの送出をバッファメモリ25および送信部26に指示する(S25)。
図8は、本発明の第2の実施の形態におけるOLTの処理手順を説明するためのフローチャートである。まず、制御フレーム処理部13’は、受信部11によって受信されたONUからのレポートフレームを受けると(S31)、レポートフレームに含まれる送出要求量がクレジット以下であるか否かを判定する(S32)。
送出要求量がクレジット以下の場合には(S32,Yes)、送出許可量を送出要求量とする(S33)。また、送出要求量がクレジットよりも大きければ(S32,No)、送出許可量をクレジットの値とする(S34)。
次に、制御フレーム処理部13’は、送出要求量に基づいて当該ONUがアクティブであるか否かを判定し、記憶テーブルの内容を更新するとともに(S35)、記憶テーブルから読込んだ当該ONUのひとつ前に処理されたONUの到着予定時刻および送出許可量と、当該ONUのRTTとから、当該ONUの今回の到着予定時刻および送出開始時刻を計算する(S36)。
また、制御フレーム処理部13’は、アクティブ情報記憶テーブルを参照して、アクティブであるONUの台数と、当該ONUがアクティブであるか否かによって式(2)、または式(3)および(4)によりクレジットを計算し(S37)、クレジット記憶テーブルの内容を更新する(S38)。
最後に、制御フレーム処理部13’は、送信元アドレス(OLTのアドレス)、送信先アドレス(当該ONUのアドレス)、送出開始時刻および送出許可量によって構成されるグラントフレームを作成してバッファメモリ15に転送し、下りデータフレームの間にこのグラントフレームの送出を指示する(S39)。
図9は、OLT1がi番目のグラントフレームをONU2に送出したときに、どのようにして上りデータフレームの送出タイミングが決定されるのかを、1つのONU2に注目して説明するためのシーケンス図である。
i番目のグラントフレームには、i番目の上りデータフレームに対する送出許可量、送出開始時刻およびi+1番目のレポートに許されるクレジットが含まれる。ONU2がこのグラントフレームを受信すると、クレジット以下のi+1番目の送出要求量を含んだi番目のレポートフレームと、送出許可量以下のデータを含んだi番目のデータフレームとをOLT1に送出する。
OLT1がi番目のレポートフレームを受信すると、送出要求量がクレジット以下であるか否かを判定する。送出要求量がクレジットを超えていれば、クレジットを送出許可量とする。また、OLTは、送出要求量を参照して当該ONUがアクティブであるか否かを判定する。
次に、OLT1は、ひとつ前に処理されたONUの到着予定時刻および送出許可量からONU2のi+1番目のデータ到着時刻を計算する。OLT1は、このデータ到着時刻とRTTとから、i+1番目のグラントフレームをいつまでにONUに向けて送出すればよいかを計算できる。したがって、OLT1は、i+1番目のグラントフレームを送出する時刻を決定し、そのグラントフレームを受信したONU2がレポートフレームを送出する送出開始時刻も計算することができる。
これらの計算は、レポートを受信した直後に行なえる。未だ計算していないクレジットに関しては、レポートを受信した直後に計算してもよいし、できるだけ新しい情報を使うためにグラントフレームの送出時間の直前であってもよい。OLT1は、送出開始時刻、送出許可量およびクレジットを含んだグラントフレームをグラント送出時刻にONU2に送出する。以上説明した手順を繰返し、他のONU2に対しても同様の処理を繰返すことによって、クレジットの割当ロスをなくすことができる。
以上説明したように、本実施の形態におけるOLT1およびONU2によれば、ONU2がOLT1から受信したグラントフレームに含まれるクレジットに応じて、送出要求量を計算してOLT1に送出するようにしたので、OLT1は送出許可量をONU2に割当てる際に発生する割当ロスをなくすことが可能となった。
以上の説明においては、OLT1は、ONU2からの送出要求量がクレジットよりも大きければ、送出許可量をクレジットの値としたが、OLT1はクレジットとONU2からの送出要求量との差分に応じて、次回のクレジットを増減するようにしてもよい。
(第3の実施の形態)
本発明の第1の実施の形態および第2の実施の形態におけるOLTは、分散型帯域割当方式を用いたOLTに関するものであったが、本発明の第3の実施の形態におけるOLTは、集中型帯域割当方式を用いたOLTに関する。上述した分散型帯域割当方式において、OLTはONUからレポートフレームを受信すると、その時点で判明しているトラフィック状況からクレジットを算出し、グラントフレームを発行してクレジットや送出許可量をONUへ通知するものであった。
一方、本実施の形態における集中型帯域割当方式を用いたOLTは、全てのONUからのレポートフレームが到着するまで待機し、全てのレポートフレームを受信した時点で各々のONUに対するクレジットを計算してグラントフレームを各ONUへ送信するものである。
本実施の形態におけるOLTの概略構成は、図1に示す第1の実施の形態におけるOLT1の概略構成と比較して、制御フレーム処理部の機能が異なる点のみが異なる。したがって、重複する構成および機能の詳細な説明は繰返さない。なお、本実施の形態における制御フレーム処理部の参照符号を13aとして説明する。また、本実施の形態におけるONUは、本発明の第2の実施の形態において説明したONUと同様であるので、詳細な説明は繰返さない。
図10は、本発明の第3の実施の形態における集中型帯域割当方式の一例を示す図である。この図は、ONU数を3とした場合の帯域割当てと、OLT−ONU間のグラントおよびレポートの送受信とを示すシーケンス図である。
OLT1は、ONU2−3、2−2および2−1に対して、グラント31〜33を順次送出する。OLT1は、ONU2−3、2−2および2−1からレポート34〜36を受信すると、ONU2−3、ONU2−2およびONU2−1に対するグラント37〜39を順次を送出する。
OLT1は、ONU2−3から送出されるデータ43を受信すると、続いてONU2−2から送出されるデータ44を受信し、さらにONU2−1から送出されるデータ45を受信する。OLT1は、データ44および45の受信と並行してONU2−1〜2−3に対する次回のグラントを生成して順次送出する。以降同様の処理が繰返される。
図10においては、簡単のためにグラント周期開始時間をOLT1からのグラント送出開始時間と定義し、グラント周期開始時間を破線で示している。OLT1は、前周期で受信したレポートメッセージに基づいて、それぞれのONUに対するクレジットを計算してグラントフレームでそれを通知する。
分散型帯域割当方式と集中型帯域割当方式との違いは、分散型帯域割当方式においてはONUがアクティブであるという情報はそのONUの前回の送出要求量から判定し、場合によっては若干古い情報を用いることもあったが、集中型帯域割当方式においてはほぼ同じ時間に全てのONUからの送出要求量を取得できるので、ONUがアクティブであるか否かを判断でき、より新しい情報を用いてクレジットを計算できる点である。
また、図10においては、OLT1はグラントフレームのみをONUへ送信し、ONUにレポートフレームのみを送出させた後にデータフレームのみを送出させるようにしているが、OLT1はONUに対してレポートフレームと共にいくらかのデータフレームも送出させるようにしてもよい。
図11は、本発明の実施の形態3におけるOLTの処理手順を説明するためのフローチャートである。まず、制御フレーム処理部13aは、変数iに1を代入し(S41)、受信部11によって受信されたONUからのレポートフレームを受ける(S42)。そして、制御フレーム処理部13aは、そのレポートフレームに含まれる送出要求量がクレジット以下であるか否かを判定する(S43)。
送出要求量がクレジット以下の場合には(S43,Yes)、送出許可量を送出要求量とする(S44)。また、送出要求量がクレジットよりも大きければ(S43,No)、送出許可量をクレジットの値とする(S45)。
次に、制御フレーム処理部13aは、送出要求量に基づいて当該ONUがアクティブであるか否かを判定し、記憶テーブルの内容を更新するとともに、変数iを1だけインクリメントする(S46)。なお、本実施の形態においては、図3(a)に示す送出許可量記憶テーブルおよび図3(b)に示す到着予定時刻記憶テーブルがONUの数だけあるものとする。
次に、制御フレーム処理部13aは、変数iがONUの数Nと等しいか否かを判定する(S47)。変数iがONUの数nと等しくなければ(S47,No)、レポートフレームを受信していないONUがあるとして、ステップS42に戻って以降の処理を繰返す。
また、変数iがONUの数nと等しければ(S47,Yes)、制御フレーム処理部13aは、変数iに対応するONUのひとつ前に処理されたONUの到着予定時刻および送出許可量と、当該ONUのRTTとを記憶テーブルから読込み(S48)、当該ONUの今回の到着予定時刻および送出開始時刻を計算する(S49)。
また、制御フレーム処理部13aは、アクティブ情報記憶テーブルを参照して、アクティブであるONUの台数と、当該ONUがアクティブであるか否かによって式(2)、または式(3)および(4)によりクレジットを計算し(S50)、クレジット記憶テーブルの内容を更新し(S51)、変数iを1だけデクリメントする(S51)。
そして、制御フレーム処理部13aは、変数iが1であるか否かを判定する(S52)。変数iが1でなければ(S52,No)、到着予定時刻および送出開始時刻を計算していないONUがあるとして、ステップS48に戻って以降の処理を繰返す。
また、変数iが1であれば(S52,Yes)、制御フレーム処理部13aは、送信元アドレス(OLTのアドレス)、送信先アドレス(当該ONUのアドレス)、送出開始時刻および送出許可量によって構成されるグラントフレームをONU毎に作成してバッファメモリ15に転送し、下りデータフレームの間にこのグラントフレームの送出を指示する(S53)。
以上説明したように、本実施の形態におけるOLT1によれば、集中型帯域割当方式を用いた場合であっても、第1の実施の形態または第2の実施の形態において説明した効果を奏することが可能となった。
(第4の実施の形態)
本発明の第1の実施の形態および第2の実施の形態におけるOLT1は、ONUが複数のキューを有する場合であっても、1つのONUに対して1つのクレジットを通知して、ONUに各キューに対するクレジットの割当てを任せていた。
一方、IEEE(The Institute of Electrical and Electronics Engineers, Inc.)802.3ah標準化委員会において、レポートフレームにONUのキュー毎の要求量を複数格納するような提案がなされている。本実施の形態は、この提案に対応する帯域割当方式に関するものである。
図12は、本発明の第4の実施の形態におけるOLTが発行するグラントフレームの内容の一例を示す図である。このグラントフレームは、最大4つまでの送出許可量と、各送出許可量に対応する送出開始時刻と、ONUの各キューに対応する最大送出許可量(クレジット)とを含む。なお、実際のグラントフレームには、これ以外に宛先アドレス、送信元アドレスなどが格納されるが、本実施の形態とは直接関係しないので、その詳細な説明は省略する。
OLT1は、ONUに対して最大4回の送出許可を与えることができる。ONUに対して複数回の送出許可を与える場合には、図12に示すように、OLT1はグラントフレームに複数回の送出許可に対応した送出許可量を格納する。また、OLT1は複数回の送出許可に対応した送出開始時刻をグラントフレームに格納する。
また、OLT1は、ONUのキューの数に対応してクレジットをグラントフレームに格納する。たとえば、グラントフレームを発行するONUが8個のキューを有していれば、グラントフレームに8つのクレジットが格納され、対応するキューの番号が指定される。
図13は、本発明の第4の実施の形態におけるONUが発行するレポートフレームの内容の一例を示す図である。このレポートフレームは、最大8つまでのキュー毎のキュー長の要求量と、最大8つまでのキュー毎のクレジット以下の要求量とを含む。なお、実際のレポートフレームには、これ以外に宛先アドレス、送信元アドレスなどが格納されるが、本実施の形態とは直接関係しないので、その詳細な説明は省略する。
図14は、本発明の第4の実施の形態におけるOLTの処理手順を説明するためのフローチャートである。まず、制御フレーム処理部13bは、受信部11によって受信されたONUからのレポートフレームを受けると(S61)、レポートフレームに含まれる各キューの送出要求量が各キューのクレジット以下であるか否かを判定する(S62)。
キューの送出要求量がそのキューのクレジット以下の場合には(S62,Yes)、送出許可量を当該キューの送出要求量とする(S63)。また、キューの送出要求量がそのキューのクレジットよりも大きければ(S62,No)、送出許可量を当該クレジットの値とする(S64)。
次に、制御フレーム処理部13bは、各キューの送出許可量の合計を算出して、ONUの送出許可量とする(S65)。上述したように、ONUに対して送出許可を複数回だけ与える場合には、送出許可量も複数に分けて計算される。たとえば、ONUのキューの数が8個であり、1〜4番目のキューに格納されるデータを1回目の送出機会に送出し、5〜8番目のキューに格納されるデータを2回目の送出機会に送出する場合には、1回目の送出許可量として1〜4番目のキューに対応する送出許可量の合計を計算し、2回目の送出許可量として5〜8番目のキューに対応する送出許可量の合計を計算する。
次に、制御フレーム処理部13bは、レポートフレームに含まれるキュー毎のキュー長を用いて当該ONUの各キューがアクティブであるか否かを判定し、記憶テーブルの内容を更新するとともに(S66)、記憶テーブルから読込んだ当該ONUのひとつ前に処理されたONUの到着予定時刻および送出許可量と、当該ONUのRTTとから、当該ONUの今回の到着予定時刻および送出開始時刻を計算する(S67)。なお、記憶テーブルには、各キューのキュー長を格納する領域が追加されており、制御フレーム処理部13bはその領域の内容を書換えてONUの各キューのキュー長を更新するものとする。
次に、制御フレーム処理部13bは、記憶テーブルを参照して、当該ONUの各キューのクレジットを計算し(S68)、クレジット記憶テーブルの内容を更新する(S69)。以下に、各キューのクレジットの計算方法を説明する。
本実施の形態においては、ITU(International Telecommunication Union)−TG.983.4にしたがって、帯域をFixed、Assured、Non−AssuredおよびBest−Effortに区分し、各キューにはこれらの帯域区分のうちのいずれか、またはその組合わせが性格付けられているものとする。4つの帯域区分は、上記の順番で優先度が高いものとする。
FixedおよびAssuredの帯域は、ONUに接続されている端末装置のユーザと、EPONシステムの接続業者との間で契約時に決められており、その値が使用される。Fixedは、IP(Internet Protocol)電話などのように伝送されるデータの遅延時間を短くする必要がある場合に使用される。このFixedの帯域は、固定のフレーム長を想定して決められるものとする。また、Assuredは、契約で決められた最低の帯域が保証されているものとする。
また、Non−AssuredおよびBest−Effortの要求帯域は、ダイナミックに変動する。Non−Assuredは、Assuredの帯域に比例して割当てられるが、最低帯域が保証されない。Best−Effortは、Fixed、AssuredおよびNon−Assuredの帯域が割当てられた残りの帯域が割当てられる。
(1) Fixed
契約時に取り決められている帯域WFiから、Fixedのキューiに対するクレジットBFiが計算されて割当てられる。この帯域区分には音声データなどが割当てられるが、音声データは20msに1フレーム程度の頻度でONUに到着し、グラント周期毎にクレジットを割当てるのは効率的でない。したがって、Fixedのデータの送信要求があった場合、次の送信要求は契約の取り決めによって予測することができるので、その予測したサイクルの前後にのみ取り決められている帯域WFiを割当てる。ただし、Fixedのデータのみを格納するキューからのキュー長の要求量が、クレジットを割当てていないサイクルで0でなかった場合には、Fixedは優先度が高い帯域区分であるので、クレジットを割当てるようにしてもよい。
(2) Assured
契約時に取り決められている帯域WAiから、Assuredのキューiに対するクレジットBAiが計算されて割当てられる。ただし、Assuredのデータは可変長フレームによって伝送されるため、ONUがクレジットを全て使い切って送信要求量を返してくることは少ないため、クレジットBAiを固定比率で多めに割当てておいてもよい。契約した帯域を長い目で見て達成できるように、クレジットのうち使用しなかった分については、次の周期のクレジットに上乗せする。
(3) Non−Assured
まず、全てのONU内のキューのうち、Non−Assuredのキューに割当てられる帯域の合計量BNAが決定される。この合計量BNAは、全てのキューの数で決定されてもよいし、予め定められた一定値でもよい。また、キュー毎に最大割当量(以下、maxBNAiと呼ぶ。)が決定される。キューiには、最大でmaxBNAiの帯域しか割当てられない。
また、Non−Assuredを有するキューに対する合計量BNAは、Assuredの契約帯域WAiに比例して割当てる。さらには、各キューのキュー長のうちNon−Assuredに関する要求量をRNAiとすると、Non−Assuredのキューの中でアクティブなキューに対して割当てられるクレジットBNAiは、次式のようになる。なお、ΣWAjはアクティブなキューについてのAssuredの契約帯域WAiの総和を表すものとする。
BNAi=min(maxBNAi,RNAi,BNA×WAi/ΣWAj) …(5)
一方、アクティブでないキューについては、BNAiを0とする。クレジットが0であるので、クレジット以下に抑えられた送出要求量は0となるが、Non−assuredに関するキュー長RNAiもレポートフレームに含まれるので、その値を用いてキューがアクティブであるか否かを判定する。その判定のしきい値として、重み付け平均分配BNA×WAi/ΣWAj以下の値が使用される。なお、ΣWAjはOLTに接続されているAssuredを含む全てのキューについての契約帯域の総和を表すものとする。
また、式(5)において、Non−Assuredのキューに関する要求量RNAiが含まれているが、レポートフレームによるキュー長の要求時刻と、クレジットを通知する時刻とにタイムラグがあるため、式(5)からRNAiを除外してもよい。
また、式(5)によって計算されたクレジットBNAiの総和、クレジットBNAi以下に抑えられたONUからの送出要求量の総和は、Non−Assuredのキューに割当てる帯域の総和BNAを超えることはないので、この総和BNAを多めに設定してもよい。また、アクティブでないキューに対して、重み付け平均分配以下のBNAiを与えるようにしてもよい。
(4) Best−Effort
まず、全てのONU内のキューのうち、Best−Effortのキューに割当てられる帯域の合計量BBが決定される。この合計量BBは、1グラント周期内で割当てることができる総割当量から、Fixed、AssuredおよびNon−Assuredのキューに対して使用したクレジット値の合計を差し引いたものでもよいし、全てのキューの数で決定されてもよいし、予め定められた一定値でもよい。また、キュー毎に最大割当量(以下、maxBBiと呼ぶ。)が決定される。キューiには、最大でmaxBBiの帯域しか割当てられない。
また、Best−Effortに関するキューのキュー長による要求量をRBiとする。さらには、各キューに対して合計量BBをBest−Effortに関するキューのキュー長による要求量に比例して割当てるとすると、キューiに対して割当てられるクレジットBBiは、次式のようになる。なお、ΣRBjはOLTに接続されているONUのBest−Effortを含む全てのキューについての要求量の総和を表すものとする。したがって、Best−Effortについては、キューがアクティブであるか否かの判定は行なわれない。
BBi=min(maxBBi,RBi,BB×RBi/ΣRBj)
…(6)
また、式(6)のBB×RBi/ΣRBjは、maxBBiによって制約されたBB×min(maxBBi,RBi)/Σmin(maxBBj,RBj)としてもよい。さらには、Non−Assuredのキューに対するクレジットと同様に、クレジットを計算する際にRBiを除外するようにしてもよい。
このようにして、OLT1はONUの各キューに対してクレジットを割当てるが、クレジット以下に抑えられたONUからの要求量の総和が、割当てることができる総割当量に達しない場合には、どのONUに対してもクレジットを割当てない期間を設けるようにしてもよいし、最大割当量を超えない範囲で任意のONUのキューに対して全キュー長、またはそれ以上の送出許可を与えるようにしてもよい。
図14に示すフローチャートの説明に戻る。最後に、制御フレーム処理部13bは、送信元アドレス(OLTのアドレス)、送信先アドレス(当該ONUのアドレス)、送出開始時刻、送出許可量およびクレジットによって構成されるグラントフレームを作成してバッファメモリ15に転送し、下りデータフレームの間にこのグラントフレームの送出を指示する(S70)。
図15は、本発明の第4の実施の形態におけるONU内の制御フレーム処理部23bの処理手順を説明するためのフローチャートである。まず、制御フレーム処理部23bは、受信部21によって受信されたOLTからのグラントフレームを受けると(S71)、各キューの送出許可量に対応しているデータ長記憶テーブルの内容を更新し、グラントフレームに含まれる各キューのクレジットを読出す(S72)。
グラントフレームを受けたとき、制御フレーム処理部23bは、各キューの送信許可量のデータに対応するデータ長をデータ長記憶テーブルから削除し、バッファメモリ25に対して対応するデータフレームの送信を指示する。
次に、制御フレーム処理部23bは、データ長記憶テーブルを参照して、各キューのキュー長を算出する(S73)。
次に、制御フレーム処理部23bは、OLTから受信したグラントフレームに含まれる各キューのクレジットを参照し、クレジット以下であり、かつ送出する先頭のデータフレームから、フレーム単位で送出できる最大のデータ量をキュー毎に算出し、その値を送出要求量とする(S74)。
次に、制御フレーム処理部23bは、送信元アドレス(当該ONUのアドレス)、送信先アドレス(OLTのアドレス)、各キューのキュー長の要求量、各キューの送信要求量によって構成されるレポートフレームを作成し、バッファメモリ25に転送する(S75)。
最後に、制御フレーム処理部23bは、グラントフレームに含まれる送出開始時刻に、レポートフレームおよび送出許可量分のデータフレームの送出をバッファメモリ25および送信部26に指示する(S76)。
なお、ONUの各キューには、1種類の帯域区分のみが割当てられるというわけではない。たとえば、8つのキューのうちキュー3にはAssuredとNon−Assuredとのデータが格納され、キュー4にはAssuredのデータのみが格納されるというように予め決められている。帯域区分とキューとの対応は、キューの数に応じてIEEE802.1Dで規定されている。
1つのキューに複数の帯域区分が存在する場合には、そのキューに対するクレジットを全ての帯域区分に対するクレジットの総和とする。たとえば、あるキューがAssuredとNon−Assuredとのデータを格納するような場合には、そのキューに関する要求量からAssuredの帯域BAiを差し引いたものがNon−Assuredに相当する要求量であるとし、アクティブであるか否かが判定され、クレジットが計算される。Assuredに関するクレジットと、Non−Assuredに関するクレジットとを加算したものが、そのキューに対するクレジットとなる。
以上説明したように、本実施の形態におけるOLTおよびONUによれば、OLTがONUの各キューの帯域区分に応じてクレジットを計算して各ONUに通知し、ONUが各キューの帯域区分に対応するクレジットを参照して各キューに対する要求量を計算するようにしたので、OLTがONUの各キューに割当てるクレジットを帯域区分に応じて決定することができ、ONUの各キューに対する帯域割当を容易に制御することが可能になった。
また、OLTはONUからのレポートフレームに含まれる各キューのキュー長の要求量に応じて、当該キューがアクティブであるか否かを判定するようにしたので、アクティブでないONUのキューに対してクレジットを0とすることができ、第1〜第2の実施の形態よりもさらに効率的に帯域を割当てることが可能となった。
(第5の実施の形態)
本発明の第4の実施の形態においては、OLTがONUの各キューの帯域区分に応じた最大しきい値を用いてクレジットを計算するようにした。しかし、ONUの台数またはキューの数が増えた場合、1つのキューに対する送出要求量の最大しきい値が小さくなり、ONUが送出要求をできなくなる場合が想定される。
一方、ONUの台数またはキューの数が増えた場合に、帯域割当の基本周期であるグラントサイクル時間を長くすると、音声データなど短い遅延時間が要求されるデータのONUへの到着時刻が遅れてしまう。本実施の形態におけるOLTは、短い遅延時間が要求されるデータの遅延時間を短く保ちつつ、1つのキューに対する送出要求量の最大しきい値をある程度大きくするものである。
本実施の形態におけるOLTの概略構成は、図1に示す第1の実施の形態におけるOLT1の概略構成と比較して、制御フレーム処理部の機能が異なる点のみが異なる。したがって、重複する構成および機能の詳細な説明は繰返さない。なお、本実施の形態におけるOLTの制御フレーム処理部の参照符号を13cとして説明する。
図16は、本発明の第5の実施の形態におけるOLTの処理手順を説明するためのフローチャートである。まず、制御フレーム処理部13cは、受信部11によって受信されたONUからのレポートフレームを受けると(S81)、レポートフレームに含まれる各キューの送出要求量が各キューのクレジット以下であるか否かを判定する。キューの送出要求量がそのキューのクレジット以下の場合には、送出許可量を当該キューの送出要求量とする。また、キューの送出要求量がそのキューのクレジットよりも大きければ、送出許可量を当該クレジットの値とする(S82)。
次に、制御フレーム処理部13cは、各キューの送出許可量の合計を算出して、ONUの送出許可量とする(S83)。そして、制御フレーム処理部13cは、レポートフレームに含まれるキュー毎のキュー長を用いて当該ONUの各キューがアクティブであるか否かを判定し、記憶テーブルの内容を更新する(S84)。
次に、制御フレーム処理部13cは、全てのONUからレポートフレームを受信したか否かを判定する(S85)。未だレポートフレームを受信していないONUがあれば(S85,No)、ステップS81に戻ってONUからのレポートフレームの受信を行なう。
また、全てのONUからレポートフレームを受信した場合(S85,Yes)、制御フレーム処理部13cは、記憶テーブルから各ONUのひとつ前に処理されたONUの到着予定時刻および送出許可量と、当該ONUのRTTとを読込み(S86)、これらの情報から当該ONUの今回の到着予定時刻および送出開始時刻を計算する(S87)。
次に、制御フレーム処理部13cは、記憶テーブルを参照して、当該ONUの各キューのクレジットを計算し(S88)、クレジット記憶テーブルの内容を更新する(S89)。なお、この各キューのクレジットの計算方法は後述する。
次に、制御フレーム処理部13cは、全てのONUについての演算を行なったか否かを判定する(S90)。演算を行なっていないONUがあれば(S90,No)、ステップS86に戻って以降の処理を繰返す。
また、全てのONUについての演算を行なっていれば(S90,Yes)、制御フレーム処理部13cは、送信元アドレス(OLTのアドレス)、送信先アドレス(当該ONUのアドレス)、送出開始時刻、送出許可量およびクレジットによって構成されるグラントフレームを作成してバッファメモリ15に転送し、下りデータフレームの間にこのグラントフレームの送出を指示する(S91)。
ここで、ステップS88における各キューのクレジットの計算方法について説明する。
(1) Fixed
第4の実施の形態においては、グラントサイクル時間毎に、契約時に決められている帯域WFiからFixedのキューiに対する到着予定データ量を計算し、クレジットBFiとして割当てられた。本実施の形態においては、データの到着間隔F_CYCとその周期内の到着予定データ量BFiとを用いてクレジットを計算する。なお、データの到着間隔F_CYCは、グラントサイクル時間よりも長いものとする。
最初に、制御フレーム処理部13cは、BFiをクレジットとしてONUへ通知し、実際にONUから送出要求があった場合には、その送出要求量を送出許可量としてグラントフレームで通知する。次のグラント周期においては、BFiから送出要求量を順次減算した値をクレジットとしてONUへ通知する。そして、データ到着間隔であるF_CYCが経過した時点で、再度BFiをクレジットとしてONUへ通知し、同様の処理を繰返す。このようにして、契約以上のデータが送出されるのを禁止する。
(2) Assured,Non−Assured
第4の実施の形態においては、グラントサイクル時間毎に、クレジットを計算してONUへ通知していた。本実施の形態においては、複数のグラント周期、たとえばグラント周期の2周期に1回ONUにクレジットを与える。たとえば、サービスを提供するONUを2つのグループ(A、B)に分け、グループAに対してはグラントの奇数周期でクレジットを与え、グループBに対してはグラントの偶数周期でクレジットを与えるようにする。クレジットが割当てられないONUに対しては、その周期でクレジット0が通知される。
(3) Best−Effort
第4の実施の形態においては、クレジット以下に抑えられた送出要求量と、全てのキューについての要求量の総和とを用いてクレジットを計算してONUへ通知していた。本実施の形態においては、クレジットによって抑えられた送出要求量(以下、要求量Aとする。)と、グラントサイクルの1サイクルで割当てることができる最大割当値(固定値)で抑えられた送出要求量(以下、要求量Bとする。)とを用いてクレジットが計算される。
なお、Best−Effortのキューに割当てられる帯域の合計量は、1グラント周期内で割当てることができる総割当量から、Fixed、AssuredおよびNon−Assuredのキューに対して使用したクレジット値の合計を差し引いたものとする。
制御フレーム処理部13cは、ONUからレポートフレームを受信したときに要求量Bを足し合わせてゆき、全てのONUからの要求量Bの合計値がBest−Effortに割当てることができる帯域以下であれば、各ONUに対して要求量Bを要求量Aに対応したクレジットとする。
また、全てのONUからの要求量Bの合計値がBest−Effortに割当てることができる帯域以上であれば、制御フレーム処理部13cは要求量Bを小さい方から順番に並べ替え、順次以下の処理を行なう。
(i)Best−Effortに割当てることができる帯域を、未だクレジットを割当てていないONUの台数で割った平均値よりも要求量Bが小さい場合、要求量Bを要求量Aに対応したクレジットととし、Best−Effortに割当てることができる帯域から要求量Bを減算する。
(ii)Best−Effortに割当てることができる帯域を、未だクレジットを割当てていないONUの台数で割った平均値よりも要求量Bが大きい場合、平均値を要求量Aに対応したクレジットととし、Best−Effortに割当てられる帯域から平均値を減算する。
以上説明したように、本実施の形態におけるOLTによれば、Fixedの場合にはグラント周期毎に、到着予定データ量BFiから送出要求量を減算した値をクレジットとするようにしてので、Fixedのデータの遅延時間を小さく保つことが可能となった。
また、AssuredおよびNon−Assuredの場合には、複数のグラント周期に1回だけクレジットを与えるようにしたので、送出要求量の最大しきい値を大きくすることができるようになった。したがって、ONUの台数またはキューの数が増えた場合であっても、送出要求ができなくなるということを防止することが可能となった。
さらには、Best−Effortの場合には、各ONUからの要求量Bの合計値がBest−Effortに割当てることができる帯域以上であれば、要求量が小さいONUから順番に要求量Bを可能な限り与えるようにしたので、送出要求量が小さいにもかかわらず送出要求ができないという不具合を防止することが可能となった。また、第4の実施の形態においては、送出要求量の重み付け比例配分によってクレジットを計算するため、バッファの大きさやユーザ側のラインレートによって割当てられる帯域に不公平がでる場合があったが、本実施の形態においてはこのような問題を解決することが可能となった。
(第6の実施の形態)
本発明の第6の実施の形態におけるOLTの概略構成は、図1に示す第1の実施の形態におけるOLTの概略構成と比較して、制御フレーム処理部の機能が異なる点のみが異なる。また、本実施の形態におけるOLTの処理手順は、図16に示す第5の実施の形態におけるOLTの処理手順と比較して、Best−Effortの場合のクレジットの計算方法が異なる点のみが異なる。したがって、重複する構成、機能および処理手順の詳細な説明は繰返さない。なお、本実施の形態における制御フレーム処理部の参照符号を13dとして説明する。
制御フレーム処理部13dは、ONUからレポートフレームを受信したときに要求量Bを足し合わせてゆき、全てのONUからの要求量Bの合計値がBest−Effortに割当てることができる帯域以下であれば、各ONUに対して要求量Bを要求量Aに対応したクレジットとする。
また、全てのONUからの要求量Bの合計値がBest−Effortに割当てることができる帯域以上であれば、Best−Effort割当ポインタが指し示すONUから順に、Best−Effortに割当てることができる帯域を超えない範囲で要求量Bを要求量Aに対応するクレジットとし、Best−Effortに割当てることができる帯域から要求量Bを減算し、Best−Effort割当ポインタが指し示すONUを次のONUに更新する。なお、Best−Effort割当ポインタは、OLTに接続される全てのONUを順次指し示すように制御される。
以上の処理を順次繰返し、要求量BがBest−Effortに割当てることができる帯域を超える場合、そのONUに対して残りの帯域全てを要求量Aに対応するクレジットとする。最後に割当てられたONUまたはその次のONUが、次のグラント周期においてBest−Effort割当ポインタが指し示すONUとされる。
以上説明したように、本実施の形態におけるOLTによれば、Best−Effortに割当てることができる帯域を超えない範囲で、Best−Effort割当ポインタによって指し示されるONUに対して順次要求量Bを与えるようにしたので、送出要求量が小さいにもかかわらず送出要求ができないという不具合を防止することが可能となった。
(第7の実施の形態)
本発明の第7の実施の形態におけるOLTの概略構成は、図1に示す第1の実施の形態におけるOLTの概略構成と比較して、制御フレーム処理部の機能が異なる点のみが異なる。したがって、重複する構成および機能の詳細な説明は繰返さない。なお、本実施の形態における制御フレーム処理部の参照符号を13eとして説明する。
図17は、本発明の第7の実施の形態におけるOLTの処理手順を説明するためのフローチャートである。まず、制御フレーム処理部13eは、受信部11によって受信されたONUからのレポートフレームを受けると(S101)、Fixed、AssuredおよびNon−Assuredの送出許可量を演算する(S102)。この演算方法は、第5の実施の形態において説明した方法と同様である。
次に、制御フレーム処理部13eは、FixedおよびAssuredのクレジットを演算する(S103)。この演算方法は、第5の実施の形態において説明した方法と同様である。そして、制御フレーム処理部13eは、レポートフレームに含まれるキュー毎のキュー長を用いて当該ONUの各キューがアクティブであるか否かを判定し、記憶テーブルの内容を更新する(S104)。
次に、制御フレーム処理部13eは、全てのONUからレポートフレームを受信したか否かを判定する(S105)。未だレポートフレームを受信していないONUがあれば(S105,No)、ステップS101に戻ってONUからのレポートフレームの受信を行なう。
また、全てのONUからレポートフレームを受信した場合(S105,Yes)、制御フレーム処理部13eは、記憶テーブルから各ONUのひとつ前に処理されたONUの到着予定時刻および送出許可量(Fixed,Assured,Non−Assured)と、当該ONUのRTTとを読込むと共に(S106)、Non−Assuredのクレジットを演算して加算する(S107)。なお、Non−Assuredのクレジットの演算方法は、第5の実施の形態において説明した方法と同様である。
次に、制御フレーム処理部13eは、Best−Effortの送出許可量を計算する(S108)。ONUからのレポートフレームに含まれる要求量Bの合計値が、Fixed、AssuredおよびNon−Assuredに割当てた後の残りの帯域BE_TL以下であれば、それぞれのONUに対して要求量Bを送出許可量とする。
また、ONUからのレポートフレームに含まれる要求量Bの合計値が残りの帯域BE_TL以上であり、かつONUからの要求量Aの合計値が残りの帯域BE_TL以上であれば、第6の実施の形態と同様に、Best−Effort割当ポインタが指し示すONUから順に、残りの帯域BE_TLを超えない範囲で要求量Aを送出許可量とし、残りの帯域BE_LTから要求量Aを減算し、Best−Effort割当ポインタが指し示すONUを次のONUに更新する。
以上の処理を順次繰返し、要求量Aが残りの帯域BE_LTを超える場合、そのONUに対して残りの帯域全てを送出許可量とする。最後に割当てられたONUまたはその次のONUが、次のグラント周期においてBest−Effort割当ポインタが指し示すONUとされる。
また、ONUからのレポートフレームに含まれる要求量Bの合計値が残りの帯域BE_TL以上であり、かつONUからの要求量Aの合計値が残りの帯域BE_TL以下であれば、次式の関係を有している。
Σ(要求量A)≦BE_LT<Σ(要求量B) …(7)
ここで、BE_RL=BE_LT−Σ(要求量A)と定義し、Best−Effort割当ポインタが指し示すONUから順番にBE_RLを割当て尽くすまで要求量Bを送出許可量として割当て、Best−Effort割当ポインタの値を更新する。そして、BE_LTが割当て尽くされた後は、Best−Effort割当ポインタによって指し示されるONU以降の全てのONUに対して要求量Aを送出許可量として割当てる。
なお、ONUからのレポートフレームに含まれる要求量Bの合計値が残りの帯域BE_TL以上であり、かつONUからの要求量Aの合計値が残りの帯域BE_TL以下であれば、全てのONUに対して要求量Aを割当てた後、Best−Effort割当ポインタが指し示すONUから順に、残りの帯域を超えない範囲で要求量Aの代わりに要求量Bを送出許可量とし割当てる。そして、最後に割当てられたONUまたはその次のONUが、次のグラント周期においてBest−Effort割当ポインタが指し示すONUとされるようにしてもよい。
再び、図17に示すフローチャートの説明に戻る。制御フレーム処理部13eは、各キューの送出許可量の合計を算出して、ONUの送出許可量とする(S109)。そして、制御フレーム処理部13eは、記憶テーブルから読込んだ各ONUのひとつ前に処理されたONUの到着予定時刻および送出許可量と、当該ONUのRTTとから当該ONUの今回の到着予定時刻および送出開始時刻を計算する(S110)。
次に、制御フレーム処理部13eは、次式によって要求量Aに対応するBest−Effortのクレジットを計算する(S111)。なお、αは1以上の適当な定数とし、BBはBest−Effortに割当てることができる最大割当量を示している。また、次式によって算出されたBB1は、全てのONUに対するクレジットとされる。
BB1=α×max(max(BB,Σ(要求量B))/ONU台数,
最大MACフレームサイズ) …(8)
次に、制御フレーム処理部13eは、クレジット記憶テーブルの内容を更新し(S112)、全てのONUについての演算を行なったか否かを判定する(S113)。演算を行なっていないONUがあれば(S113,No)、ステップS106に戻って以降の処理を繰返す。
また、全てのONUについての演算を行なっていれば(S113,Yes)、制御フレーム処理部13eは、送信元アドレス(OLTのアドレス)、送信先アドレス(当該ONUのアドレス)、送出開始時刻、送出許可量およびクレジットによって構成されるグラントフレームを作成してバッファメモリ15に転送すると共に、下りデータフレームの間にこのグラントフレームの送出を指示する(S114)。
以上説明したように、本実施の形態におけるOLTによれば、全てのONUに対して共通のクレジットBB1を与え、ONUからのレポートフレームに含まれる要求量Bの合計値が残りの帯域BE_TL以下であるか否か、およびONUからの要求量Aの合計値が残りの帯域BE_TL以下であるか否かによって、各ONUに対して要求量Aまたは要求量Bを送出許可量として割当てるようにしたので、状況に応じた帯域割当てを行なうことが可能となった。
すなわち、第4の実施の形態においては、全てのキューに対して次の周期における送出要求量を予測してクレジットを割当てていたので、OLTが予測と大きく異なる送出要求を受信した場合には帯域に無駄が生じたり、周期時間が大きくなってしまうといった問題があった。本実施の形態においては、これらの問題を解決することが可能となった。
図18は、本発明の第4〜第6の実施の形態において、各ONUに割当てられるBest−Effortのクレジットを示す図である。なお、第7の実施の形態におけるOLTのクレジット割当方法は、第4〜第6の実施の形態におけるOLTのクレジット割当方法と根本的に異なっているため、図18には示していない。
図18(a)は、各ONUからの送出要求量を示す図である。ONU1は全キュー長100を、ONU2は全キュー長200を、ONU3は全キュー長1700を送出要求量としてOLTへ通知している。また、Best−Effortのクレジット割当可能量が1000となっている。
図18(b)は、本発明の第4の実施の形態におけるOLTのクレジット割当方法を用いた場合の各ONUのクレジットの割当を示す図である。ONU1にはクレジット50が割当てられ、ONU2にはクレジット100が割当てられ、ONU3にはクレジット850が割当てられる。したがって、ONU1〜3の全てがデータを送出することができない。
図18(c)は、本発明の第5の実施の形態におけるOLTのクレジット割当方法を用いた場合の各ONUのクレジットの割当を示す図である。ONU1にはクレジット100が割当てられ、ONU2にはクレジット200が割当てられ、ONU3にはクレジット700が割当てられる。したがって、ONU1およびONU2がデータを送出することができる。
図18(d)は、本発明の第6の実施の形態におけるOLTのクレジット割当方法を用いた場合の各ONUのクレジットの割当を示す図である。Best−Effort割当ポインタがONU3を指し示す場合であり、ONU1にはクレジット0が割当てられ、ONU2にはクレジット0が割当てられ、ONU3にはクレジット1000が割当てられる。したがって、ONU1〜3の全てがデータを送出することができない。しかし、次のグラント周期でBest−Effort割当ポインタがONU1へ移動する場合、クレジット割当可能量が同じ1000であれば、ONU1およびONU2がデータを送出することができる。
(第8の実施の形態)
本発明の第1〜第7の実施の形態においては、OLT1がクレジットを動的に変化させ、それをグラントフレームを用いてOLTに通知するものであり、MPCP(Multi-Point Control Protocol)ゲートフレームを用いることを前提として説明した。本発明の第8〜第13の実施の形態は、クレジットを送出するプロトコルおよびフレームフォーマットを規定するものである。
なお、本発明の第8の実施の形態におけるOLTは、IEEE802.3ahで標準化中のMPCPレジスタフレームを用いてクレジットを通知するものである。
まず、図19を用いてOLTによるONUのディスカバリ処理について説明する。まず、OLTは、OLTに接続される全てのONUに対してディスカバリのためのゲートフレームを発行する。このゲートフレームは、OLTから定期的に発行される。
ゲートフレームを受けたONUのうち、登録要求を行なうONUがOLTに対してREGISTER_REQUESTフレームを送出する。OLTは、REGISTER_REQUESTフレームを受けると、そのONUに対してREGISTERフレームを発行する。このREGISTERフレームに、上述した方法によって算出されたクレジットが挿入される。
最後に、REGISTERフレームを受けたONUが、OLTにREGISTER_ACKを送出することによって、OLTによるONUのディスカバリ処理が完了する。このようにして発見されたONUが現在稼動中であるとして、上述したクレジットが算出される。
図20は、MPCPレジスタフレームのフォーマットを説明するための図である。MPCPレジスタフレームは、送信先アドレス(DA)51と、送信元アドレス(SA)52と、プロトコルの種類(Type)53と、オペレーションコード(OP)54と、タイムスタンプ(TM)55と、フラグ(56)と、データ(Data)57とを含む。
MPCPレジスタフレームは、上述したように、ONUのレジストレーション時にOLTからONUに送信されるため、クレジットの初期値をONUに設定するのに有利となる。
(第9の実施の形態)
本発明の第9の実施の形態におけるOLTは、IEEE802.3ahで標準化中のOAM(Operations, Administration, and Maintenance)フレームを用いてクレジットを通知するものである。
図21は、本発明の第9の実施の形態におけるOLTおよびONUによって用いられるプロトコルを説明するための図である。このプロトコルは、物理(PHY)層71と、MAC(Media Access Control)層72と、OAM層73とを含む。このプロトコルは、OAM層の上にさらに上位レイヤ74が存在していてもよい。
OAM層73は、遠隔故障検出、遠隔ループバック、リンク監視などの機能を実現する。OLT1のOAM73とONU2のOAM73との間におけるコマンドの通知は、OAMPDU(Protocol Data Unit)によって行なわれる。
図22は、本発明の第9の実施の形態におけるOLTおよびONUによって用いられるOAMフレームのフォーマットを説明するための図である。OAMフレームは、送信先アドレス(DA)51と、送信元アドレス(SA)52と、レングス/プロトコルの種類(Length/type)58と、プロトコルのサブタイプ(Subtype)59と、機能の種類を示すコード(OAM code)60と、OAMデータ61とを含む。
クレジットは管理情報の一種であるが、上述したMPCPゲートフレームは、このような管理情報を通知することを想定されていない。一方、OAMフレームはこのような管理情報を通知する機能を備えているため、クレジットを通知するのに適している。
また、このプロトコルは、上位レイヤプロトコルを必要としないため、機器の単純化が行なえ、コストダウンを図ることが可能となる。さらに、処理パフォーマンスのオーバヘッドを低減することも可能となる。
(第10の実施の形態)
本発明の第10の実施の形態におけるOLTは、SNMP(Simple Network Management Protocol) over UDP(User Datagram Protocol)/IP(Internet Protocol)パケットを用いてクレジットを通知するものである。
図23は、本発明の第10の実施の形態におけるOLTおよびONUによって用いられるプロトコルを説明するための図である。このプロトコルは、物理層(PHY)71と、MAC層72と、IP層75と、UDP層76と、SNMP層77とを含む。SNMPのPDUは、IP層75およびUDP層76を経て、SNMP層77へ通知される。
UDP層76は、IP層75の上位のトランスポート層に位置し、コネクションレスの通信を提供する。また、SNMP層77においては、マネージャがエージェントに対して管理情報の収集・変更要求を行なうことによって、ネットワーク管理が実行される。
図24は、本発明の第10の実施の形態におけるOLTおよびONUによって用いられるSNMP over UDP/IPパケットのフォーマットを説明するための図である。SNMP over UDP/IPパケットは、送信先アドレス(DA)51と、送信元アドレス(SA)52と、プロトコルの種類(type)53と、IPの識別のためのIPH62と、UDPの識別のためのUDPH63と、SNMPデータ64とを含む。
SNMP over UDP/IPパケットは、ネットワーク機器に広く用いられており、管理情報を通知するための標準であるため、クレジットを通知するのに適している。また、SNMPのメカニズムを用いることによって、相互接続性の確保(他社機器との接続)も容易に行なうことができる。
(第11の実施の形態)
本発明の第11の実施の形態におけるOLTは、SNMP over Ethernet(R)パケットを用いてクレジットを通知するものである。
図25は、本発明の第11の実施の形態におけるOLTおよびONUによって用いられるプロトコルを説明するための図である。このプロトコルは、物理層(PHY)71と、MAC層72と、SNMP層77とを含む。MAC層72と、SNMP層77との間にOAM層73があってもよい。
図26は、本発明の第11の実施の形態におけるOLTおよびONUによって用いられるSNMP over Ethernet(R)パケットのフォーマットを説明するための図である。SNMP over Ethernet(R)パケットは、送信先アドレス(DA)51と、送信元アドレス(SA)52と、プロトコルの種類(type)53と、SNMPデータ64とを含む。
SNMP over Ethernet(R)パケットは、ネットワーク機器に広く用いられており、管理情報を通知するための標準であるため、クレジットを通知するのに適している。また、SNMPのメカニズムを用いることによって、相互接続性の確保(他社機器との接続)も容易に行なうことができる。
また、このプロトコルは、上位レイヤプロトコルを必要としないため、機器の単純化が行なえ、コストダウンを図ることが可能となる。さらに、処理パフォーマンスのオーバヘッドを低減することも可能となる。
(第12の実施の形態)
本発明の第12の実施の形態におけるOLTは、CMIP(Common Management Information Protocol)パケットを用いてクレジットを通知するものである。
図27は、本発明の第12の実施の形態におけるOLTおよびONUによって用いられるプロトコルを説明するための図である。このプロトコルは、物理層(PHY)71と、MAC層72と、OAM層73と、IP層75と、UDP層76と、CMIP層78とを含む。CMIPのPDUは、IP層75およびUDP層76を経て、SNMP層77へ通知される。
CMIP層78は、ISO(International Organization for Standardization)で標準化されているプロトコルであり、OSI(Open Systems Interconnection)管理サービスであるCMIS(Common Management Information Service)を実現するためのプロトコルである。
図28は、本発明の第12の実施の形態におけるOLTおよびONUによって用いられるCMIPパケットのフォーマットを説明するための図である。CMIPパケットは、送信先アドレス(DA)51と、送信元アドレス(SA)52と、プロトコルの種類(type)53と、IPの識別のためのIPH62と、CMIPデータ67とを含む。
CMIPパケットは、管理情報を通知するための国際標準であるため、クレジットを通知するのに適している。したがって、CMIPのメカニズムを用いることによって、相互接続性の確保(他社機器との接続)も容易に行なうことができる。
(第13の実施の形態)
本発明の第13の実施の形態におけるOLTは、IEEE802.2準拠のLAN(Local Area Network)/MAN(Metropolitan Area Network)管理フレームを用いてクレジットを通知するものである。
図29は、本発明の第13の実施の形態におけるOLTおよびONUによって用いられるプロトコルを説明するための図である。このプロトコルは、物理層(PHY)71と、MAC層72と、OAM層73と、CMIP層78とを含む。
図30は、本発明の第13の実施の形態におけるOLTおよびONUによって用いられるLAN/MAN管理フレームのフォーマットを説明するための図である。LAN/MAN管理フレームは、送信先アドレス(DA)51と、送信元アドレス(SA)52と、プロトコルの種類(type)53と、LAN/MANデータ68とを含む。
LAN/MAN管理フレームは、管理情報を通知するための標準であるため、クレジットを通知するのに適している。
また、このプロトコルは、上位レイヤプロトコルを必要としないため、機器の単純化が行なえ、コストダウンを図ることが可能となる。さらに、処理パフォーマンスのオーバヘッドを低減することも可能となる。
今回開示された実施の形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
本発明の第1の実施の形態におけるOLTの概略構成を示すブロック図である。 制御フレーム処理部13の処理手順を説明するためのフローチャートである。 制御フレーム処理部13内に設けられた記憶テーブルの一例を示す図である。 ONUがアクティブであるか否かを判定する際に使用される基準値を説明するための図である。 本発明の第2の実施の形態におけるONUの概略構成を示すブロック図である。 制御フレーム処理部23の処理手順を説明するためのフローチャートである。 データ長記憶テーブルの一例を示す図である。 本発明の第2の実施の形態におけるOLTの処理手順を説明するためのフローチャートである。 OLT1がi番目のグラントフレームをONU2に送出したときに、どのようにして上りデータフレームの送出タイミングが決定されるのかを、1つのONU2に注目して説明するためのシーケンス図である。 本発明の第3の実施の形態における集中型帯域割当方式の一例を示す図である。 本発明の実施の形態3におけるOLTの処理手順を説明するためのフローチャートである。 本発明の第4の実施の形態におけるOLTが発行するグラントフレームの内容の一例を示す図である。 本発明の第4の実施の形態におけるONUが発行するレポートフレームの内容の一例を示す図である。 本発明の第4の実施の形態におけるOLTの処理手順を説明するためのフローチャートである。 本発明の第4の実施の形態におけるONU内の制御フレーム処理部23bの処理手順を説明するためのフローチャートである。 本発明の第5の実施の形態におけるOLTの処理手順を説明するためのフローチャートである。 本発明の第7の実施の形態におけるOLTの処理手順を説明するためのフローチャートである。 本発明の第4〜第6の実施の形態において、各ONUに割当てられるBest−Effortのクレジットを示す図である。 OLTによるONUのディスカバリ処理を説明するための図である。 MPCPレジスタフレームのフォーマットを説明するための図である。 本発明の第9の実施の形態におけるOLTおよびONUによって用いられるプロトコルを説明するための図である。 本発明の第9の実施の形態におけるOLTおよびONUによって用いられるOAMフレームのフォーマットを説明するための図である。 本発明の第10の実施の形態におけるOLTおよびONUによって用いられるプロトコルを説明するための図である。 本発明の第10の実施の形態におけるOLTおよびONUによって用いられるSNMP over UDP/IPパケットのフォーマットを説明するための図である。 本発明の第11の実施の形態におけるOLTおよびONUによって用いられるプロトコルを説明するための図である。 本発明の第11の実施の形態におけるOLTおよびONUによって用いられるSNMP over Ethernet(R)パケットのフォーマットを説明するための図である。 本発明の第12の実施の形態におけるOLTおよびONUによって用いられるプロトコルを説明するための図である。 本発明の第12の実施の形態におけるOLTおよびONUによって用いられるCMIPパケットのフォーマットを説明するための図である。 本発明の第13の実施の形態におけるOLTおよびONUによって用いられるプロトコルを説明するための図である。 本発明の第13の実施の形態におけるOLTおよびONUによって用いられるLAN/MAN管理フレームのフォーマットを説明するための図である。 従来のPONシステムの概略構成を示すブロック図である。 従来のPONシステムの動作手順を説明するためのシーケンス図である。 分散割当方式の一例を示す図である。 第1の先行技術における問題点を説明するための図である。
符号の説明
1,101 OLT、2,102−1〜102−n ONU、11,14,21,24 受信部、12,16,22,26 送信部、13,23 制御フレーム処理部、15,25 バッファメモリ、27 カウンタ、103−1〜103−n バッファ、104 伝送路、105 スプリッタ、106 グラント、107 レポート、108 上り情報フレーム、109 上位ネットワーク、110 下位ネットワーク、111 ユーザ端末。

Claims (16)

  1. 光加入者線終端装置からのレポートに対してグラントを送出する光加入者線端局装置であって、
    前記光加入者線終端装置からのデータおよびレポートを受信するための第1の受信手段と、
    前記第1の受信手段によって受信されたデータを上位ネットワークに送出するための第1の送信手段と、
    前記第1の受信手段によって受信されたレポートに含まれる各キューのキュー長の要求量および各キューの帯域区分に応じて各キューの最大送出許可量を算出し、算出された最大送出許可量を含むグラントを生成し、次周期に前記第1の受信手段によって受信されたレポートに含まれる各キューの送出要求量に対して各キューの送出許可量が前記各キューの最大送出許可量以下となるようにグラントを生成するための生成手段と、
    前記上位ネットワークからデータを受信するための第2の受信手段と、
    前記第2の受信手段によって受信されたデータおよび前記生成手段によって生成されたグラントを記憶するための記憶手段と、
    前記記憶手段によって記憶されたデータおよびグラントを前記光加入者線終端装置に送出するための第2の送信手段とを含む、光加入者線端局装置。
  2. 前記生成手段は、前記第1の受信手段によって受信されたレポートに含まれる各キューのキュー長の要求量を参照して前記光加入者線終端装置の各キューがアクティブであるか否かを判定し、各キューがアクティブであるか否かの情報および各キューの帯域区分に応じて各キューの最大送出許可量を算出し、算出された最大送出許可量を含むグラントを生成し、次周期に前記第1の受信手段によって受信されたレポートに含まれる各キューの送出要求量に対して各キューの送出許可量が前記各キューの最大送出許可量以下となるようにグラントを生成する、請求項1記載の光加入者線端局装置。
  3. 前記生成手段は、Fixedのキューに対して、グラント周期毎に到着予定データ量から送出要求量を減算した値を最大送出許可量とし、データ到着間隔が経過した時点で再度到着予定データ量を最大送出許可量とする、請求項1または2記載の光加入者線端局装置。
  4. 前記生成手段は、AssuredおよびNon−Assuredのキューに対して、複数のグラント周期に1回だけ最大送出許可量を与える、請求項1〜3のいずれかに記載の光加入者線端局装置。
  5. 前記生成手段は、各光加入者線終端装置からの最大割当値で抑えられた送出要求量の合計値が、Best−Effortに割当てることができる帯域以上であれば、送出要求量が小さい順番に並べ替え、
    Best−Effortに割当てることができる帯域を、未だクレジットを割当てていない光加入者線終端装置の台数で割った平均値よりも前記最大割当値で抑えられた送出要求量が小さい場合には、当該最大割当値で抑えられた送出要求量を最大送出許可量とし、Best−Effortに割当てることができる帯域から当該最大割当値で抑えられた送出要求量を減算し、
    Best−Effortに割当てることができる帯域を、未だクレジットを割当てていない光加入者線終端装置の台数で割った平均値よりも前記最大割当値で抑えられた送出要求量が大きい場合には、当該平均値を最大送出許可量とし、Best−Effortに割当てることができる帯域から当該平均値を減算する、請求項1〜4のいずれかに記載の光加入者線端局装置。
  6. 前記生成手段は、各光加入者線終端装置からの最大割当値で抑えられた送出要求量の合計値が、Best−Effortに割当てることができる帯域以上であれば、ポインタが指し示す光加入者線終端装置から順に、Best−Effortに割当てることができる帯域を超えない範囲で最大割当値で抑えられた送出要求量を最大送出許可量とし、Best−Effortに割当てることができる帯域から当該最大割当値で抑えられた送出要求量を減算する、請求項1〜4のいずれかに記載の光加入者線端局装置。
  7. 前記生成手段は、各光加入者線終端装置からの最大割当値で抑えられた送出要求量の合計値が、Best−Effortに割当てることができる帯域以上であり、かつ各光加入者線終端装置からの最大送出許可量で抑えされた送出要求量の合計が、Best−Effortに割当てることができる帯域以上であれば、ポインタが指し示す光加入者線終端装置から順に、Best−Effortに割当てることができる帯域を超えない範囲で最大割当値で抑えられた送出要求量を送出許可量とし、Best−Effortに割当てることができる帯域から当該最大割当値で抑えられた送出要求量を減算する、請求項1〜4のいずれかに記載の光加入者線端局装置。
  8. 前記生成手段は、各光加入者線終端装置からの最大割当値で抑えられた送出要求量の合計値が、Best−Effortに割当てることができる帯域以上であり、かつ各光加入者線終端装置からの最大送出許可量で抑えされた送出要求量の合計が、Best−Effortに割当てることができる帯域以下であれば、所定の光加入者線終端装置に対して、最大割当値で抑えられた送出要求量を送出許可量とした後、他の光加入者線終端装置に対して、最大送出許可量で抑えられた送出要求量を送出許可量とする、請求項1〜4のいずれかに記載の光加入者線端局装置。
  9. 前記最大送出許可量は、マルチポイント・コントロール・プロトコル レジスタフレームを用いて通知される、請求項1〜8のいずれかに記載の光加入者線端局装置。
  10. 前記最大送出許可量は、オペレーションズ,アドミニストレーション,アンド メンテナンス フレームを用いて通知される、請求項1〜8のいずれかに記載の光加入者線端局装置。
  11. 前記最大送出許可量は、シンプル・ネットワーク・マネジメント・プロトコル オーバ ユーザ・データグラム・プロトコル/インターネット・プロトコル パケットを用いて通知される、請求項1〜8のいずれかに記載の光加入者線端局装置。
  12. 前記最大送出許可量は、シンプル・ネットワーク・マネジメント・プロトコル オーバ イーサネット(R)パケットを用いて通知される、請求項1〜8のいずれかに記載の光加入者線端局装置。
  13. 前記最大送出許可量は、コモン・マネジメント・インフォメーション・プロトコル パケットを用いて通知される、請求項1〜8のいずれかに記載の光加入者線端局装置。
  14. 前記最大送出許可量は、ローカル・エリア・ネットワーク/メトロポリタン・エリア・ネットワーク管理フレームを用いて通知される、請求項1〜8のいずれかに記載の光加入者線端局装置。
  15. 光加入者線端局装置からのグラントに応じてレポートを送出する光加入者線終端装置であって、
    前記光加入者線端局装置からのデータおよびグラントを受信するための第1の受信手段と、
    前記第1の受信手段によって受信されたデータを下位ネットワークに送出するための第1の送信手段と、
    各キューのキュー長の要求量を算出し、前記第1の受信手段によって受信されたグラントに含まれる最大送出許可量に応じて送出要求量を決定し、前記各キューのキュー長の要求量および前記送出要求量を含んだレポートを生成するための生成手段と、
    前記下位ネットワークからデータを受信するための第2の受信手段と、
    前記第2の受信手段によって受信されたデータおよび前記生成手段によって生成されたレポートを記憶するための記憶手段と、
    前記記憶手段によって記憶されたデータおよびレポートを前記光加入者線端局装置に送出するための第2の送信手段とを含む、光加入者線終端装置。
  16. 光加入者線終端装置からのレポートに対して光加入者線端局装置がグラントを送出する帯域割当方法であって、
    前記光加入者線端局装置が、前記光加入者線終端装置から受信したレポートに含まれる各キューのキュー長の要求量および各キューの帯域区分に応じて各キューの最大送出許可量を算出するステップと、
    前記光加入者線端局装置が、前記各キューの送出要求量に対して各キューの送出許可量が前記各キューの最大送出許可量以下となるようにグラントを生成して前記光加入者線終端装置に送信するステップとを含む、帯域割当方法。
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