JP2000331771A - 点火プラグ - Google Patents

点火プラグ

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JP2000331771A
JP2000331771A JP11087569A JP8756999A JP2000331771A JP 2000331771 A JP2000331771 A JP 2000331771A JP 11087569 A JP11087569 A JP 11087569A JP 8756999 A JP8756999 A JP 8756999A JP 2000331771 A JP2000331771 A JP 2000331771A
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栄司 高桑
Isao Makino
功 牧野
Toru Yoshinaga
融 吉永
Takehiko Kato
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Hiroshi Yorita
浩 頼田
Masaki Takeyama
雅樹 武山
Masatoshi Ikeda
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 点火燃焼に必要な印加エネルギを抑制し、か
つ噴霧燃料に対する着火性を向上すること。 【解決手段】 点火プラグ100は中心電極20と中間
電極40との間の放電ギャップ15、中間電極40と接
地電極60との間の放電ギャップ61によってそれぞれ
火花放電を発生させることができる。このとき、放電ギ
ャップ15における火花放電によって絶縁碍子10のキ
ャビティ16内の空気や混合気が急速に膨張されること
で噴孔18からガスが噴出され、ガスの噴出により放電
ギャップ61における火花放電による火花・火炎が燃焼
室側中央に押出され燃焼室内の混合気に対する速やかな
燃焼が行われる。このため、点火燃焼に必要な印加エネ
ルギが抑制されると共に、噴霧燃料に対する着火性を向
上することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内燃機関の燃料の
着火に用いる点火プラグに関するもので、特に、直噴エ
ンジン、リーンバーン(希薄燃焼)エンジン等に用いる
と有効である。
【0002】
【従来の技術】近年、内燃機関における燃焼改善、排気
ガス浄化、更に、直噴エンジンやリーンバーン(希薄燃
焼)エンジンにおける着火性向上への要求が高まってお
り、これに対処するための一手法として、燃焼速度を大
幅に短縮できる点火・燃焼システムが求められている。
これに関連する先行技術文献としては、特開平6−68
952号公報にて開示されたものが知られている。この
ものでは、点火プラグの内部空間(放電空間)に大きな
エネルギ(高電圧・大電流)を印加することでプラズマ
を生成し、そのプラズマが燃焼室内に噴出されることで
火炎生成・伝播を促進させる技術が示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前述のプラ
ズマジェット点火プラグでは、プラズマを生成するため
印加される放電エネルギが、一般の車両用内燃機関で用
いられている点火プラグに印加される放電エネルギ(数
十mJ)の10〜100倍程度が必要であるとされる。
このため、システム全体に要求される耐電圧性、耐久
性、耐熱性等が問題となり、加えて、機関自体の発生出
力が放電エネルギの発生に使用されることで燃焼改善の
メリットを相殺してしまうこととなる。
【0004】ここで、通常レベルのエネルギ投入であっ
ても、予混合燃焼方式の内燃機関であれば混合気が点火
プラグの内部空間内に侵入できるため火花放電によって
容易に点火燃焼開始しされ、点火プラグの噴孔(オリフ
ィス孔)から火炎を噴出することができる。これに対し
て、直噴エンジンにおける成層燃焼では噴射された燃料
が点火プラグ近傍に到達するタイミングを見計らって点
火が行われている。ところが、直噴エンジンでは点火プ
ラグが燃焼室壁面近傍にあるため噴霧速度が減速され、
運転状態によっては点火プラグの内部空間内に噴霧燃料
が殆ど侵入されなくて火花放電によって点火燃焼開始さ
れず、火炎噴出が起こらないばかりか噴霧燃料に点火す
ることさえもできないという不具合があった。
【0005】そこで、この発明はかかる不具合を解決す
るためになされたもので、点火燃焼に必要な印加エネル
ギを抑制し、かつ噴霧燃料に対する着火性を向上可能な
点火プラグの提供を課題としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1の点火プラグに
よれば、中心電極に印加されたエネルギに基づき中間電
極を介して、中間電極と接地電極との間の放電ギャップ
によって火花放電が発生される。この放電ギャップにお
ける火花放電によって絶縁体の内部空間内の空気や混合
気が急速に膨張され絶縁体の内部空間外にガスが噴出さ
れる。このガスの噴出により放電ギャップにおける火花
放電による火花・火炎は、燃焼室側中央に押出され燃焼
室内の混合気に対する速やかな燃焼が行われる。これに
より、点火燃焼に必要な印加エネルギが抑制されると共
に、噴霧燃料に対する着火性が向上されるという効果が
得られる。
【0007】請求項2の点火プラグでは、中間電極が絶
縁体の内部空間の内壁面から開口外側の端面まで連続し
て半導体材料で形成されており、この中間電極の表面で
沿面放電が発生されることで絶縁体の内部空間内の空気
や混合気が急速に膨張され、絶縁体の内部空間外にガス
を噴出させることができる。
【0008】請求項3の点火プラグでは、中間電極が中
心電極と直接電気的に接続または中心電極に対向させ接
地電極との放電ギャップより短い放電ギャップにて形成
されている。このため、点火燃焼に必要な印加エネルギ
が抑制されると共に、中間電極と接地電極との間の放電
ギャップにおける火花放電の発生を安定させることがで
きる。
【0009】請求項4の点火プラグでは、中間電極が絶
縁体の内部空間内の中心電極と絶縁体の内部空間の開口
外側の接地電極との間に形成されており、中心電極と中
間電極との間、中間電極と接地電極との間の両方で火花
放電を発生させることができる。
【0010】請求項5の点火プラグでは、中間電極が絶
縁体の内部空間の開口近傍に接合されており、絶縁体の
内部空間内外の2箇所で中間電極を介して火花放電を発
生させることができる。これにより、噴霧燃料に対する
着火性を向上することができる。
【0011】請求項6の点火プラグでは、中間電極が中
心電極の先端側から絶縁体の内部空間の開口近傍まで半
導体材料にて形成されているため、この中間電極表面で
沿面放電が発生され絶縁体の内部空間内の空気や混合気
が急速に膨張され、絶縁体の内部空間外にガスを噴出さ
せることができる。
【0012】請求項7の点火プラグでは、絶縁体の内部
空間の開口近傍に噴孔が形成されており、絶縁体の内部
空間を開口近傍にて絞ることができ、絶縁体の内部空間
内のガスを急速に膨張させることで噴孔から噴出させる
ことができる。
【0013】請求項8の点火プラグでは、絶縁体の内部
空間において中間電極が開口側で大径とされ、かつ根元
側で小径とされることで、絶縁体の内部空間を開口側で
絞って大きな容積とすることができ、絶縁体の内部空間
内からの噴出ガス量を増加させることができる。
【0014】請求項9の点火プラグでは、噴孔が中間電
極の大径部位と絶縁体の内部空間の開口近傍とで形成さ
れるスリット状の間隙または中間電極に穿たれた孔によ
って形成されるため、絶縁体の内部空間及び中間電極の
構成は比較的簡単で安価に実現できる。
【0015】請求項10の点火プラグでは、噴孔が中間
電極の大径部位とそれに対向した絶縁体の内部空間の開
口近傍の内壁面とで形成された円錐テーパ状に形成され
る。これにより、絶縁体の内部空間内のガスを急速に膨
張させることで噴孔から円錐状に噴出させ、円錐軸心部
の燃焼室側のガス及び噴霧燃料を円錐頂点方向に誘導さ
せることができる。
【0016】請求項11の点火プラグでは、中間電極ま
たは接地電極の対向面に貴金属チップが接合されている
ことで電極消耗が抑制され、火花放電の発生が安定され
るという効果が得られる。
【0017】請求項12の点火プラグでは、中間電極が
白金(Pt)系合金またはイリジウム(Ir)系合金の
貴金属からなり、絶縁体に挿嵌され絶縁体と共に一体的
に焼成される。この焼成時の絶縁体の収縮作用により中
間電極が絶縁体と一体構成される。これにより、簡単か
つ安価な構成で高温環境下や冷熱環境下でも十分な強度
が保持され信頼性が確保される。
【0018】請求項13の点火プラグでは、中間電極が
接地電極に対向し絶縁体から突出され、接地電極に対し
放電ギャップが形成されているため、この放電ギャップ
では火花放電の発生が安定して行われる。このため、点
火燃焼に必要な印加エネルギが抑制されると共に、噴霧
燃料に対する着火性を向上することができる。
【0019】請求項14の点火プラグでは、中間電極が
導電性を有してはいるが、絶縁体と同様なセラミックに
て形成されている。これにより、中間電極と絶縁体との
線膨張率が同程度となるため焼成時の割れ等の発生が防
止され歩留りが向上される。また、中間電極が絶縁体に
一体的に焼成されたのちでは、高温環境下や冷熱環境下
でも十分な強度が保持され信頼性が確保される。
【0020】請求項15の点火プラグでは、導電性金属
からなる穴明き板の中間電極が絶縁体と一体的に焼成さ
れる。つまり、中間電極を絶縁体に接合することなく、
セラミック焼成時の収縮作用が利用され一体化される。
これにより、中間電極が絶縁体に一体的に焼成されたの
ちでは、高温環境下や冷熱環境下でも十分な強度が保持
され信頼性が確保される。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を実施
例に基づいて説明する。
【0022】〈実施例1〉図1は本発明の実施の形態の
第1実施例にかかる点火プラグの全体構成を示す部分断
面図、図2は図1の要部構成を示す拡大詳細断面図であ
る。
【0023】図1及び図2において、点火プラグ100
には、略筒状の絶縁碍子10の内部の奥側に中心電極2
0、この中心電極20と電気的に接続されるよう導電性
の銅ガラス25が充填されたのちターミナル(入力端
子)30が挿嵌されている。このターミナル30は絶縁
碍子10の外部まで突出され、その先端に点火コイル
(図示略)側からの高電圧が印加される。また、絶縁碍
子10の内部でターミナル30と反対側には中心電極2
0に続き絶縁碍子10の内壁面を利用して、直径が最大
4.0〔mm〕程度からなるキャビティ(内部空間)1
6が形成されている。この絶縁碍子10のキャビティ1
6の先端側には、直径0.5〜2.0〔mm〕、長さ1
〜3〔mm〕の噴孔18が形成されている。このキャビ
ティ16の内壁面には、中心電極20に対して放電ギャ
ップ15を隔てて半導体材料からなる中間電極40がそ
の開口近傍に形成された噴孔18及びその端面まで連続
して形成されている。
【0024】そして、絶縁碍子10の外周には、内燃機
関のシリンダヘッド(図示略)に螺合させるための雄ね
じ部51が形成され、螺合の際のシールのためのガスケ
ット52を有するハウジング50がかしめられている。
このハウジング50の燃焼室側(図1及び図2における
下方向)の端面には、接地電極60が中間電極40端面
に対し0.5〜1.5〔mm〕の放電ギャップ61を隔
てて対向され溶接されている。なお、この放電ギャップ
61に比べ、中間電極40と中心電極20との間の放電
ギャップ15は小さく形成されている。また、図2以降
では、ハウジング50の雄ねじ部51及びガスケット5
2は省略されている。
【0025】次に、本実施例の点火プラグ100の作動
状態について図3を参照して説明する。なお、本実施例
の点火プラグ100は中心電極20と中間電極40との
間に放電ギャップ15を有している。
【0026】ターミナル30側から中心電極20に高電
圧が印加されると、中心電極20と中間電極40との間
に電位差が生じ、図3(a)に示すように、放電ギャッ
プ15においてブレークダウンが生じ第1の放電が発生
する。ここで、半導体材料からなる中間電極40は、第
1の放電によって高電位になることにより、中間電極4
0の表面近傍にあるガスがイオン化され、キャビティ1
6内のガスがイオン化される。
【0027】次に、中間電極40と接地電極60との間
に電位差が生じ、図3(b)に示すように、放電ギャッ
プ61においてブレークダウンが生じ第2の放電が発生
する。この第2の放電により中間電極40の表面に沿っ
て沿面放電が生じる。ここで、半導体表面は格子欠陥が
多く自由電子の放出が多いため、その表面を電流が流れ
る性質があり、これを沿面放電という。すると、内燃機
関の圧縮行程中にキャビティ16内に流入された混合気
は、イオン化と火花放電により着火開始される(図3
(b)に破線Gにて示す)。
【0028】次に、キャビティ16は噴孔18側のみが
外部に開口されているのでキャビティ16内で急速に膨
張されたガスは噴孔18から燃焼室側へと噴出開始され
る(図3(c)に破線Gにて示す)。このとき、放電ギ
ャップ61では第2の放電により火花が形成されている
ので、放電ギャップ61周辺の混合気は着火している
か、着火しつつある(図3(c)に一点鎖線GF にて示
す)。
【0029】このようにして、ガスの噴出により火花・
火炎は、燃焼室側中央に押出され燃焼室内の混合気に対
する速やかな燃焼が行われる(図3(d)に破線G及び
一点鎖線GF にて示す)。したがって、キャビティ16
内のガスを燃焼させ噴出させるには、プラズマを生成す
るときのような高電位は必要がなく、結果的に必要エネ
ルギも小さくて済むこととなる。
【0030】このように、本実施例の点火プラグ100
は、略筒状の絶縁体としての絶縁碍子10の内部空間と
してのキャビティ16の奥側に形成した中心電極20
と、絶縁碍子10のキャビティ16の開口近傍に形成し
た中間電極40と、絶縁碍子10のキャビティ16の開
口外側で中間電極40と放電ギャップ61を隔てて対向
させ形成した接地電極60とを具備するものである。ま
た、中間電極40は絶縁碍子10のキャビティ16の内
壁面から開口外側の端面まで連続するよう半導体材料で
形成したものである。そして、中間電極40は中心電極
20に対向させ接地電極60との放電ギャップ61より
短い放電ギャップ15を隔てて形成したものである。更
に、絶縁碍子10のキャビティ16はその開口近傍に噴
孔18を形成したものである。
【0031】したがって、中心電極20と中間電極40
との間の放電ギャップ15、中間電極40と接地電極6
0との間の放電ギャップ61によってそれぞれ火花放電
を発生させることができる。このとき、放電ギャップ1
5における火花放電によって絶縁碍子10のキャビティ
16内の空気や混合気が急速に膨張されることで噴孔1
8からガスが噴出される。そして、ガスの噴出により放
電ギャップ61における火花放電による火花・火炎が燃
焼室側中央に押出され燃焼室内の混合気に対する速やか
な燃焼が行われる。このため、点火燃焼に必要な印加エ
ネルギが抑制されると共に、噴霧燃料に対する着火性を
向上することができる。
【0032】次に、本発明の実施の形態の第1実施例に
かかる点火プラグの変形例における要部構成を示す図4
の拡大詳細断面図を参照して説明する。なお、図中、上
述の実施例と同様の構成または相当部分からなるものに
ついては同一符号及び同一記号を付し、その詳細な説明
を省略し、相違点のみについて述べる。
【0033】本変形例の点火プラグ100′では、中心
電極20に対して放電ギャップをなくすよう中間電極4
0′を延長させ、中心電極20と中間電極40′とが接
触され電気的に接続されている。したがって、上述の実
施例における第1の放電は起こらず第2の放電のみが起
こることとなる。このため、中間電極40′には中心電
極20への電圧印加と同時に高電圧が印加され、イオン
化が達成される。これにより、上述の実施例と同様の燃
焼を実現することができる。
【0034】次に、本発明の実施の形態の第1実施例に
かかる点火プラグの他の変形例における要部構成を示す
図5の拡大詳細断面図を参照して説明する。なお、図
中、上述の実施例と同様の構成または相当部分からなる
ものについては同一符号及び同一記号を付し、その詳細
な説明を省略し、相違点のみについて述べる。
【0035】本変形例の点火プラグ100″では、絶縁
碍子10先端縁まで形成された中間電極40″と外周方
向で対向するようハウジング50に接合された接地電極
60″によって放電ギャップ61″が形成されている。
これにより、噴孔18からのガスの噴出による燃焼と、
放電ギャップ61″で生成される火花による燃焼が2箇
所から同時に起きることとなり、上述の実施例にも増し
て速やかな燃焼が実現できる。
【0036】〈実施例2〉図6は本発明の実施の形態の
第2実施例にかかる点火プラグの全体構成を示す部分断
面図、図7は図6の要部構成を示す拡大詳細断面図であ
る。なお、図中、上述の第1実施例と同様の構成または
相当部分からなるものについては同一符号及び同一記号
を付し、その詳細な説明を省略する。
【0037】図6及び図7において、点火プラグ200
には、中心電極120の先端側に絶縁碍子10の内壁面
を利用してキャビティ(内部空間)116が形成されて
おり、その先端側には直径2〜5〔mm〕の噴孔118
が形成されている。この噴孔118の内壁面のみに、白
金(Pt)を主成分とする中間電極140が直接接合さ
れている。なお、中心電極120と中間電極140との
放電ギャップ115は0.2〜5.0〔mm〕に設定さ
れている。更に、ハウジング50の燃焼室側(図6及び
図7における下方向)の端面には接地電極60、その先
端側には貴金属チップ65が中間電極40端面に対し
0.5〜1.5〔mm〕の放電ギャップ61を隔てて対
向され溶接されている。
【0038】次に、本実施例の点火プラグ200の作動
状態について図8を参照して説明する。
【0039】ターミナル30側から中心電極120に高
電圧が印加されると、中心電極120と中間電極140
との間に電位差が生じ、図8(a)に示すように、放電
ギャップ115においてブレークダウンが生じ第1の放
電が発生する。更に、中間電極140と接地電極60の
貴金属チップ65との間に電位差が生じ、図8(a)に
示すように、放電ギャップ61においてブレークダウン
が生じ第2の放電が発生する。ここで、直噴エンジンの
成層燃焼においては、点火時期直前に噴霧燃料が点火プ
ラグ200に到達するため、キャビティ116内には殆
ど空気しか存在しないこととなる(図8(a)に破線G
にて示す)。
【0040】しかし、本実施例の点火プラグ200で
は、キャビティ116外側の放電ギャップ61でも第2
の放電が発生されることで、到達された混合気に点火さ
れ火炎核FC が生成される(図8(a)参照)。このと
き、キャビティ116内の空気が急速に加熱され膨張さ
れ噴孔118から噴出される(図8(b)に破線Gにて
示す)。このため、図8(b)に示すように、火炎核F
C が大きくなりつつ燃焼室側中央に押出され、噴霧燃料
に次々に点火が伝播され着火性が格段に向上される。し
たがって、キャビティ116内の空気を加熱膨張させ噴
出させるには、プラズマを生成するときのような高電位
は必要がなく、結果的に必要エネルギも小さくて済むこ
ととなる。
【0041】なお、直噴エンジンの吸気行程での燃料噴
射においては、キャビティ116内に混合気が侵入され
るため火炎噴出が生じ着火性が向上されるのは言うまで
もない。また、中間電極140に対向させ接地電極60
に貴金属チップ65を接合させているのは、噴孔118
の前方位置に火炎核FC を形成させ、この火炎核FCを
キャビティ116内から噴出される空気によって燃焼室
側中央に移動させ易くするためである。この貴金属チッ
プ65は接地電極60の電極消耗を少なくする効果もあ
るが、必ずしも接合する必要はない。
【0042】このように、本実施例の点火プラグ200
は、略筒状の絶縁体としての絶縁碍子10の内部空間と
してのキャビティ116の奥側に形成した中心電極12
0と、絶縁碍子10のキャビティ116の開口近傍に形
成した中間電極140と、絶縁碍子10のキャビティ1
16の開口外側で中間電極140と放電ギャップ61を
隔てて対向させ形成した接地電極60とを具備するもの
である。また、中間電極140は絶縁碍子10のキャビ
ティ116の開口外側に形成した接地電極60と中心電
極120との間に形成したものである。そして、中間電
極140は絶縁碍子10のキャビティ116の開口近傍
に接合したものである。更に、絶縁碍子10のキャビテ
ィ116はその開口近傍に噴孔118を形成したもので
ある。また、接地電極60は対向面に貴金属チップ65
を接合したものである。
【0043】したがって、中心電極120と中間電極1
40との間の放電ギャップ115、中間電極140と接
地電極60との間の放電ギャップ61によってそれぞれ
火花放電を発生させることができる。このとき、放電ギ
ャップ115における火花放電によって絶縁碍子10の
キャビティ116内の空気や混合気が急速に膨張される
ことで噴孔118からガスGが噴出される。そして、ガ
スGの噴出により放電ギャップ61における火花放電に
よる火炎核FC が燃焼室側中央に押出され燃焼室内の混
合気に対する速やかな燃焼が行われる。このため、点火
燃焼に必要な印加エネルギが抑制されると共に、噴霧燃
料に対する着火性を向上することができる。
【0044】〈実施例3〉図9は本発明の実施の形態の
第3実施例にかかる点火プラグの全体構成を示す部分断
面図、図10は図9の要部構成を示す拡大詳細断面図で
ある。なお、図中、上述の第1実施例と同様の構成また
は相当部分からなるものについては同一符号及び同一記
号を付し、その詳細な説明を省略する。
【0045】図9及び図10において、点火プラグ30
0には、中心電極220の先端側で絶縁碍子10の内壁
面を利用してキャビティ(内部空間)216が形成され
ている。また、中心電極220の先端側の軸心には酸化
銅等の電気的に半導体からなる中間電極240が挿入さ
れ溶接にて接合されている。この中間電極240はキャ
ビティ216の開口側である燃焼室側が大径、かつ根元
側が小径に形成されている。絶縁碍子10の先端内壁面
と中間電極240の大径部位の外周面とには燃焼室側
(図9及び図10における下方向)で外側に広がる円錐
テーパが形成され、それらの間には0.5〜1.0〔m
m〕の円錐スリット状の噴孔218が形成されている。
また、中間電極240の燃焼室側先端にはイリジウム
(Ir)等で形成された貴金属チップ245が接合され
ている。このため、中間電極240の中心電極220へ
の挿入部分から燃焼室側に接合された貴金属チップ24
5の接合端面まで表面に沿った距離が放電ギャップ21
5となる(図10に破線にて示す)。更に、中間電極2
40の貴金属チップ245に対向する接地電極60の位
置には貴金属チップ65が接合されており、貴金属チッ
プ245,65との間で放電ギャップ61が形成されて
いる。
【0046】次に、本実施例の点火プラグ300の作動
状態について図11を参照して説明する。
【0047】ターミナル30側から中心電極220に高
電圧が印加されると、中心電極220と中間電極240
との間に電位差が生じ、半導体材料からなる中間電極2
40の表面に沿った放電ギャップ215においてブレー
クダウンが生じ沿面放電(第1の放電)が発生する。こ
のとき、中間電極240の貴金属チップ245と接地電
極60の貴金属チップ65との間にも電位差が生じ、放
電ギャップ61においてもブレークダウンが生じ第2の
放電が発生され、火炎核FC が生成される(図11
(a)参照)。
【0048】キャビティ216内の火花放電により内部
の空気または混合気が急速に加熱され膨張されること
で、キャビティ216内のガスが噴孔218から円錐状
に噴出される(図11(b)に破線Gにて示す)。円錐
状にガスが噴出されると、その軸心には円錐頂点方向に
向かう逆流が生じる。ここで、点火時期においては、噴
霧燃料が点火プラグ300近傍まで接近してきており、
逆流によって放電ギャップ61方向に引寄せられ大きく
なった火炎核FC によって確実に着火される。このよう
に、半導体材料からなる中間電極240を用いることで
放電電圧が低減でき、放電ギャップ215の距離を長く
取ることができ、更に、キャビティ216の容積を大き
くすることができ、そのキャビティ216からの噴出ガ
ス量を増加させることができる。また、噴霧燃料にばら
つきがあっても、噴霧燃料が放電ギャップ61近傍に誘
導され点火されるため、着火性が格段に向上される。
【0049】したがって、キャビティ216内の空気を
加熱膨張させ噴出させるには、プラズマを生成するとき
のような高電位は必要がなく、結果的に必要エネルギも
小さくて済むこととなる。ここで、点火コイルとして
は、具体的に、通常の点火プラグに対する点火エネルギ
70〜100〔mJ〕の2倍程度の点火エネルギ140
〜200〔mJ〕を出力するものが必要であるが、プラ
ズマ生成による点火プラグに対する点火エネルギ0.5
〜1.0〔J〕に比べると非常に小さいものでよいこと
となる。なお、直噴エンジンの吸気行程での燃料噴射に
おいては、キャビティ216内に混合気が侵入され点火
タイミングで混合気に着火され火炎噴出が生じることで
着火性が向上、かつ燃焼期間短縮により出力向上される
のは言うまでもない。
【0050】このように、本実施例の点火プラグ300
は、略筒状の絶縁体としての絶縁碍子10の内部空間と
してのキャビティ216の奥側に形成した中心電極22
0と、絶縁碍子10のキャビティ216の開口近傍に形
成した中間電極240と、絶縁碍子10のキャビティ2
16の開口外側で中間電極240と放電ギャップ61を
隔てて対向させ形成した接地電極60とを具備するもの
である。また、中間電極240は中心電極220の先端
側から絶縁碍子10のキャビティ216の開口近傍まで
半導体材料で形成したものである。そして、絶縁碍子1
0のキャビティ216はその開口近傍に噴孔218を形
成したものである。更に、中間電極240は絶縁碍子1
0のキャビティ216の開口側を大径、かつ根元側を小
径に形成したものである。また、噴孔218は中間電極
240の大径部位と絶縁碍子10のキャビティ216の
開口近傍とのスリット状の間隙にて形成したものであ
る。そして、噴孔218は中間電極240の大径部位の
外周面とそれに対向する絶縁碍子10のキャビティ21
6の開口近傍の内壁面との間で外側に広がる円錐テーパ
状に形成したものである。更に、中間電極240、接地
電極60は対向面に貴金属チップ245,65を接合し
たものである。
【0051】したがって、中心電極220と中間電極2
40との間の放電ギャップ215、中間電極240と接
地電極60との間の放電ギャップ61によってそれぞれ
火花放電を発生させることができる。このとき、放電ギ
ャップ215における火花放電によって絶縁碍子10の
キャビティ216内の空気や混合気が急速に膨張される
ことで噴孔218からガスGが噴出される。そして、ガ
スGの噴出により放電ギャップ61における火花放電に
よる火炎核FC が燃焼室側中央に押出され燃焼室内の混
合気に対する速やかな燃焼が行われる。このため、点火
燃焼に必要な印加エネルギが抑制されると共に、噴霧燃
料に対する着火性を向上することができる。
【0052】次に、本発明の実施の形態の第3実施例に
かかる点火プラグの変形例における要部構成を示す図1
2の拡大詳細断面図を参照して説明する。なお、図中、
上述の第3実施例と同様の構成または相当部分からなる
ものについては同一符号及び同一記号を付し、その詳細
な説明を省略し、相違点についてのみ述べる。
【0053】本変形例の点火プラグ300′では、中心
電極220に挿入され接合されている中間電極240′
の大径部分の外周面が絶縁碍子10の先端内周面に嵌合
されキャビティ216が形成されている。そして、中間
電極240′の大径部分に複数の噴孔218′が穿かれ
ている。これにより、上述の実施例と同様の燃焼を実現
することができる。
【0054】このように、本変形例の点火プラグ30
0′の噴孔218′は、中間電極240′に穿たれた孔
にて形成したものである。つまり、中間電極240′の
沿面放電によって絶縁碍子10のキャビティ216内の
空気や混合気が急速に膨張されることで噴孔218′か
らガスが噴出される。そして、ガスの噴出により放電ギ
ャップ61における火花放電による火炎核が燃焼室側中
央に押出され燃焼室内の混合気に対する速やかな燃焼が
行われる。このため、点火燃焼に必要な印加エネルギが
抑制されると共に、噴霧燃料に対する着火性を向上する
ことができる。
【0055】ところで、上記実施例では、点火プラグの
直噴エンジンへの適用について説明したが、本発明を実
施する場合には、これに限定されるものではなく、他の
内燃機関としてリーンバーン(希薄燃焼)エンジン、ガ
ス燃料エンジン等に適用しても同様に着火性を向上する
ことができる。特に、上記実施例の点火プラグによっ
て、点火初期における火炎核の生成・成長が助長される
ため、燃焼ばらつきが低減され安定した燃焼が得られる
という優れた効果がある。
【0056】〈実施例4〉図13は本発明の実施の形態
の第4実施例にかかる点火プラグの全体構成を示す部分
断面図、図14は図13の要部構成を示す拡大詳細断面
図、図15は図14を下から見た部分構成図である。な
お、図中、上述の第1実施例と同様の構成または相当部
分からなるものについては同一符号及び同一記号を付
し、その詳細な説明を省略する。
【0057】図13、図14及び図15において、点火
プラグ400には、中心電極320の先端側に絶縁碍子
10の内壁面を利用してキャビティ(内部空間)316
が形成されており、その先端側には直径2〜5〔mm〕
の噴孔318が形成されている。また、絶縁碍子10の
キャビティ316の先端側で噴孔318近傍の内壁面か
ら外壁面に突出する中間電極340が一体的に形成され
ている。この中間電極340は白金(Pt)系合金また
はイリジウム(Ir)系合金の貴金属からなり、絶縁碍
子10の焼成前に予め中間電極340を挿嵌させたの
ち、一体的に焼成される。この焼成時、絶縁碍子10と
中間電極340との線膨張率の違いにより絶縁碍子10
に中間電極340が一体化されるのである。
【0058】なお、絶縁碍子10と中間電極340との
材料の選択では、線膨張率の近いものが組合わせられ冷
熱応力が小さくなるように配慮される。また、中心電極
320と中間電極340との放電ギャップ315は0.
2〜5.0〔mm〕に設定されている。更に、ハウジン
グ50の燃焼室側(図13及び図14における下方向)
の端面には接地電極60、その先端側には貴金属チップ
65が中間電極340端面に対し0.5〜1.5〔m
m〕の放電ギャップ61を隔てて対向され溶接されてい
る。ここで、本実施例の点火プラグ400の作動状態に
ついては、上述の第2実施例と同様であるためその説明
を省略する。
【0059】このように、本実施例の点火プラグ400
は、中間電極340が白金(Pt)系合金またはイリジ
ウム(Ir)系合金の貴金属で絶縁碍子10に一体的に
焼成したものである。つまり、中間電極340は白金
(Pt)系合金またはイリジウム(Ir)系合金の貴金
属からなり、絶縁碍子10に挿嵌され絶縁碍子10と共
に一体的に焼成される。この絶縁碍子10の収縮作用
(一般的に焼成時20〔%〕程度収縮)を利用して中間
電極340を絶縁碍子10と一体構成させるのである。
これにより、簡単かつ安価な構成で一般的な、ロウ付け
等では無理であった高温環境下や冷熱環境下でも十分な
強度を保持でき信頼性を確保することができる。
【0060】また、本実施例の点火プラグ400は、中
間電極340が接地電極60に対向して絶縁碍子10か
ら突出させ接地電極60との放電ギャップ61を形成し
たものである。したがって、中間電極340と接地電極
との放電ギャップ61において、火花放電の発生が安定
して行われる。このため、点火燃焼に必要な印加エネル
ギが抑制されると共に、噴霧燃料に対する着火性を向上
することができる。
【0061】次に、本発明の実施の形態の第4実施例に
かかる点火プラグの変形例における要部構成を示す図1
6の拡大詳細断面図を参照して説明する。なお、図中、
上述の第4実施例と同様の構成または相当部分からなる
ものについては同一符号及び同一記号を付し、その詳細
な説明を省略し、相違点についてのみ述べる。
【0062】本変形例の点火プラグ400′では、中間
電極340′が絶縁碍子10の一部分として導電性を有
するセラミックとしては、例えば、窒化ケイ素(Si3
)にケイ化モリブデン(MoSi)を混合させ
た材料を用いて成形されたのち、一体的に焼成されてい
る。
【0063】このように、本変形例の点火プラグ40
0′は、中間電極340′が導電性を有するセラミック
で絶縁碍子10に一体的に焼成したものである。つま
り、中間電極340′が導電性を有してはいるが、絶縁
碍子10と同様なセラミックにて形成されている。これ
により、中間電極340′と絶縁碍子10との線膨張率
が同程度となるため焼成時の割れ等の発生が防止され歩
留りが向上される。また、中間電極340′が絶縁碍子
10に一体的に焼成されたのちでは、高温環境下や冷熱
環境下でも十分な強度を保持でき信頼性を確保すること
ができる。
【0064】〈実施例5〉図17は本発明の実施の形態
の第5実施例にかかる点火プラグの全体構成を示す部分
断面図、図18は図17の要部構成を示す拡大詳細断面
図である。なお、図中、上述の第1実施例と同様の構成
または相当部分からなるものについては同一符号及び同
一記号を付し、その詳細な説明を省略する。
【0065】図17及び図18において、点火プラグ5
00には、中心電極420の先端側で絶縁碍子10の内
壁面を利用してキャビティ(内部空間)416が形成さ
れている。この絶縁碍子10の先端側には白金(Pt)
を主成分とする導電性金属からなる穴明き板である中間
電極440が一体的に形成されている。この中間電極4
40には直径2〜5〔mm〕の噴孔418が形成されて
いる。また、中心電極420と中間電極440との放電
ギャップ415は0.2〜5.0〔mm〕に設定されて
いる。更に、ハウジング50の燃焼室側(図17及び図
18における下方向)の端面には接地電極60、その先
端側には貴金属チップ65が中間電極440端面に対し
0.5〜1.5〔mm〕の放電ギャップ61を隔てて対
向され溶接されている。ここで、本実施例の点火プラグ
500の作動状態については、上述の第2実施例と同様
であるためその説明を省略する。
【0066】次に、絶縁碍子10と中間電極440との
形成について、図19を参照して説明する。なお、図1
9(a)は焼成前の絶縁碍子10と中間電極440との
寸法関係を示し、図19(b)は焼成後の絶縁碍子10
と中間電極440との嵌合状態を示す。
【0067】図19(a)に示すように、焼成前では絶
縁碍子10の凹形状の内径寸法に対して中間電極440
の逆テーパ形状を有する外形寸法は小さく容易に挿入さ
れる。そして、絶縁碍子10に対して中間電極440が
位置決めされたのち、同時に一体的に焼成される。この
焼成時、絶縁碍子10と中間電極440との線膨張率の
違いにより、図19(b)に示すように、絶縁碍子10
に中間電極440が嵌合状態で一体化されるのである。
なお、絶縁碍子10と中間電極440との材料の選択で
は、線膨張率の近いものが組合わせられ冷熱応力が小さ
くなるように配慮される。
【0068】このように、本実施例の点火プラグ500
は、中間電極440が導電性金属からなる穴明き板で絶
縁碍子10に一体的に焼成したものである。つまり、中
間電極440を絶縁碍子10に接合することなく、セラ
ミック焼成時の収縮作用を利用することで一体化され
る。これにより、中間電極440が絶縁碍子10に一体
的に焼成されたのちでは、高温環境下や冷熱環境下でも
十分な強度を保持でき信頼性を確保することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は本発明の実施の形態の第1実施例にか
かる点火プラグの全体構成を示す部分断面図である。
【図2】 図2は図1の要部構成を示す拡大詳細断面図
である。
【図3】 図3は本発明の実施の形態の第1実施例にか
かる点火プラグの作動状態を示す説明図である。
【図4】 図4は本発明の実施の形態の第1実施例にか
かる点火プラグの変形例の要部構成を示す拡大詳細断面
図である。
【図5】 図5は本発明の実施の形態の第1実施例にか
かる点火プラグの他の変形例の要部構成を示す拡大詳細
断面図である。
【図6】 図6は本発明の実施の形態の第2実施例にか
かる点火プラグの全体構成を示す部分断面図である。
【図7】 図7は図6の要部構成を示す拡大詳細断面図
である。
【図8】 図8は本発明の実施の形態の第2実施例にか
かる点火プラグの作動状態を示す説明図である。
【図9】 図9は本発明の実施の形態の第3実施例にか
かる点火プラグの全体構成を示す部分断面図である。
【図10】 図10は図9の要部構成を示す拡大詳細断
面図である。
【図11】 図11は本発明の実施の形態の第3実施例
にかかる点火プラグの作動状態を示す説明図である。
【図12】 図12は本発明の実施の形態の第3実施例
にかかる点火プラグの変形例の要部構成を示す拡大詳細
断面図である。
【図13】 図13は本発明の実施の形態の第4実施例
にかかる点火プラグの全体構成を示す部分断面図であ
る。
【図14】 図14は図13の要部構成を示す拡大詳細
断面図である。
【図15】 図15は図14を下から見た部分構成図で
ある。
【図16】 図16は本発明の実施の形態の第4実施例
にかかる点火プラグの変形例の要部構成を示す拡大詳細
断面図である。
【図17】 図17は本発明の実施の形態の第5実施例
にかかる点火プラグの全体構成を示す部分断面図であ
る。
【図18】 図18は図17の要部構成を示す拡大詳細
断面図である。
【図19】 図19は本発明の実施の形態の第5実施例
にかかる点火プラグの絶縁碍子と中間電極との形成を示
す拡大詳細図である。
【符号の説明】
10 絶縁碍子(絶縁体) 15 放電ギャップ 16 キャビティ(内部空間) 18 噴孔 20 中心電極 40 中間電極 60 接地電極 61 放電ギャップ 100 点火プラグ
フロントページの続き (72)発明者 高桑 栄司 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 株式会 社デンソー内 (72)発明者 牧野 功 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 株式会 社デンソー内 (72)発明者 吉永 融 愛知県西尾市下羽角町岩谷14番地 株式会 社日本自動車部品総合研究所内 (72)発明者 加藤 毅彦 愛知県西尾市下羽角町岩谷14番地 株式会 社日本自動車部品総合研究所内 (72)発明者 頼田 浩 愛知県西尾市下羽角町岩谷14番地 株式会 社日本自動車部品総合研究所内 (72)発明者 武山 雅樹 愛知県西尾市下羽角町岩谷14番地 株式会 社日本自動車部品総合研究所内 (72)発明者 池田 正俊 愛知県西尾市下羽角町岩谷14番地 株式会 社日本自動車部品総合研究所内 Fターム(参考) 5G059 AA01 CC15 DD11 DD23 EE11

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 略筒状の絶縁体の内部空間の奥側に形成
    した中心電極と、 前記絶縁体の内部空間の開口近傍に形成した中間電極
    と、 前記絶縁体の内部空間の開口外側で前記中間電極と放電
    ギャップを隔てて対向させ形成した接地電極とを具備す
    ることを特徴とする点火プラグ。
  2. 【請求項2】 前記中間電極は、前記絶縁体の内部空間
    の内壁面から開口外側の端面まで連続するよう半導体材
    料で形成したことを特徴とする請求項1に記載の点火プ
    ラグ。
  3. 【請求項3】 前記中間電極は、前記中心電極と接合ま
    たは前記中心電極に対向させ前記接地電極との前記放電
    ギャップより短い放電ギャップを隔てて形成したことを
    特徴とする請求項1または請求項2に記載の点火プラ
    グ。
  4. 【請求項4】 前記中間電極は、前記絶縁体の内部空間
    の開口外側に形成した前記接地電極と前記中心電極との
    間に形成したことを特徴とする請求項1乃至請求項3の
    何れか1つに記載の点火プラグ。
  5. 【請求項5】 前記中間電極は、前記絶縁体の内部空間
    の開口近傍に接合したことを特徴とする請求項4に記載
    の点火プラグ。
  6. 【請求項6】 前記中間電極は、前記中心電極の先端側
    から前記絶縁体の内部空間の開口近傍まで半導体材料で
    形成したことを特徴とする請求項1に記載の点火プラ
    グ。
  7. 【請求項7】 前記絶縁体の内部空間は、その開口近傍
    に噴孔を形成したことを特徴とする請求項6に記載の点
    火プラグ。
  8. 【請求項8】 前記中間電極は、前記絶縁体の内部空間
    の開口側を大径、かつ根元側を小径に形成したことを特
    徴とする請求項6に記載の点火プラグ。
  9. 【請求項9】 前記噴孔は、前記中間電極の大径部位と
    前記絶縁体の内部空間の開口近傍とのスリット状の間隙
    または前記中間電極に穿たれた孔にて形成したことを特
    徴とする請求項7に記載の点火プラグ。
  10. 【請求項10】 前記噴孔は、前記中間電極の大径部位
    の外周面とそれに対向する前記絶縁体の内部空間の開口
    近傍の内壁面との間で外側に広がる円錐テーパ状に形成
    したことを特徴とする請求項7に記載の点火プラグ。
  11. 【請求項11】 前記中間電極、前記接地電極は、対向
    面に貴金属チップを接合したことを特徴とする請求項1
    に記載の点火プラグ。
  12. 【請求項12】 前記中間電極は、白金(Pt)系合金
    またはイリジウム(Ir)系合金の貴金属で前記絶縁体
    に一体的に焼成したことを特徴とする請求項1に記載の
    点火プラグ。
  13. 【請求項13】 前記中間電極は、前記接地電極に対向
    して前記絶縁体から突出させ前記接地電極との前記放電
    ギャップを形成したことを特徴とする請求項12に記載
    の点火プラグ。
  14. 【請求項14】 前記中間電極は、導電性を有するセラ
    ミックで前記絶縁体に一体的に焼成したことを特徴とす
    る請求項1に記載の点火プラグ。
  15. 【請求項15】 前記中間電極は、導電性金属からなる
    穴明き板で前記絶縁体に一体的に焼成したことを特徴と
    する請求項12に記載の点火プラグ。
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