JP2000331629A - 電界放出型表示装置 - Google Patents
電界放出型表示装置Info
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- JP2000331629A JP2000331629A JP11142824A JP14282499A JP2000331629A JP 2000331629 A JP2000331629 A JP 2000331629A JP 11142824 A JP11142824 A JP 11142824A JP 14282499 A JP14282499 A JP 14282499A JP 2000331629 A JP2000331629 A JP 2000331629A
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- JP
- Japan
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- gate
- electrode
- anode
- voltage
- substrate
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- Electrodes For Cathode-Ray Tubes (AREA)
- Cathode-Ray Tubes And Fluorescent Screens For Display (AREA)
- Control Of Indicators Other Than Cathode Ray Tubes (AREA)
- Devices For Indicating Variable Information By Combining Individual Elements (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 FEDの高輝度化を図りつつ、高信頼性が得
られる電界放出型表示装置を提供すること。 【解決手段】 画像表示部のゲート電極22の周囲にゲ
ートフロー電極25を形成し、画像非表示期間におい
て、ゲート電極22に対してゲートパルスを供給するこ
とで、エミッタアレイ24から放出される電子によって
アノード基板やカソード基板の表面にチャージされてい
るプラスの電荷を除電すると同時に、ゲートフロー電圧
25にゲートフロー電圧を印加して、ゲートフロー電極
25を正電位とすることで、エミッタアレイ24から放
出される電子の内、エミッタ近傍にチャージアップされ
るマイナス電荷をゲートフロー電極25を介して放出さ
せることが可能になる。
られる電界放出型表示装置を提供すること。 【解決手段】 画像表示部のゲート電極22の周囲にゲ
ートフロー電極25を形成し、画像非表示期間におい
て、ゲート電極22に対してゲートパルスを供給するこ
とで、エミッタアレイ24から放出される電子によって
アノード基板やカソード基板の表面にチャージされてい
るプラスの電荷を除電すると同時に、ゲートフロー電圧
25にゲートフロー電圧を印加して、ゲートフロー電極
25を正電位とすることで、エミッタアレイ24から放
出される電子の内、エミッタ近傍にチャージアップされ
るマイナス電荷をゲートフロー電極25を介して放出さ
せることが可能になる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばテレビジョ
ン受像機、パーソナルコンピュータ、医療機器、計測
器、POS(Point Of Sales)システム等の情報端末の
表示装置の画像表示方法及びその駆動装置に係わり、特
に電界放出型の発光素子を使用した電界放出型表示装置
に好適なものである。
ン受像機、パーソナルコンピュータ、医療機器、計測
器、POS(Point Of Sales)システム等の情報端末の
表示装置の画像表示方法及びその駆動装置に係わり、特
に電界放出型の発光素子を使用した電界放出型表示装置
に好適なものである。
【0002】
【従来の技術】金属または半導体表面の印加電圧を10
9 [V/s]程度にすると、トンネル効果により電子が
障壁を通過して、常温でも真空中に電子放出が行われる
ようになる。これを電界放出(Field Emission)と呼
び、このような原理で電子を放出するカソードを電界放
出素子、あるいは電界放出カソード(Field Emission C
athode)と呼んでいる。
9 [V/s]程度にすると、トンネル効果により電子が
障壁を通過して、常温でも真空中に電子放出が行われる
ようになる。これを電界放出(Field Emission)と呼
び、このような原理で電子を放出するカソードを電界放
出素子、あるいは電界放出カソード(Field Emission C
athode)と呼んでいる。
【0003】近年、半導体微細加工技術を駆使して、ミ
クロンサイズの電界放出素子からなる面放出型の電界放
出カソードを作製することが可能となっており、電界放
出カソードを基板上に多数個形成したものは、その各エ
ミッタから放出された電子を蛍光面に照射することによ
って、平面型の表示装置や各種電子装置を構成する電子
供給手段として知られている。
クロンサイズの電界放出素子からなる面放出型の電界放
出カソードを作製することが可能となっており、電界放
出カソードを基板上に多数個形成したものは、その各エ
ミッタから放出された電子を蛍光面に照射することによ
って、平面型の表示装置や各種電子装置を構成する電子
供給手段として知られている。
【0004】図4に電界放出型表示素子の一例として、
スピント型と呼ばれる電界放出型表示素子の斜視図を示
す。この図4に示すスピント(Spindt)の電界放出素子
(以下、「FEC」と記す)は、第1の基板100(カ
ソード基板)上にカソード電極101が形成されてお
り、このカソード電極101上に抵抗層102、絶縁層
103及びゲート電極104が順次形成されている。そ
して絶縁層103に形成された開口孔内にコーン状のエ
ミッタ(以下、「エミッタコーン」という)115が形
成され、このエミッタコーン115の先端部分がゲート
電極104の開口部から臨んでいる。
スピント型と呼ばれる電界放出型表示素子の斜視図を示
す。この図4に示すスピント(Spindt)の電界放出素子
(以下、「FEC」と記す)は、第1の基板100(カ
ソード基板)上にカソード電極101が形成されてお
り、このカソード電極101上に抵抗層102、絶縁層
103及びゲート電極104が順次形成されている。そ
して絶縁層103に形成された開口孔内にコーン状のエ
ミッタ(以下、「エミッタコーン」という)115が形
成され、このエミッタコーン115の先端部分がゲート
電極104の開口部から臨んでいる。
【0005】このようなFECにおいては、微細加工技
術を用いることによりエミッタコーン115とゲート電
極104との距離をサブミクロンとすることができるた
め、エミッタコーン115とゲート電極104との間に
僅か数十ボルトの電圧を印加することにより、エミッタ
コーン115から電子を放出させることができる。
術を用いることによりエミッタコーン115とゲート電
極104との距離をサブミクロンとすることができるた
め、エミッタコーン115とゲート電極104との間に
僅か数十ボルトの電圧を印加することにより、エミッタ
コーン115から電子を放出させることができる。
【0006】従って、上記のFECがアレイ状に多数個
形成されている第1の基板100の上方に蛍光材料が塗
布されている第2の基板(アノード基板)116を配置
し、ゲート−カソード間にゲート電圧VG 、カソード−
アノード間にアノード電圧VA を印加すると、エミッタ
コーン115から放出される電子によって蛍光材を発光
させることができるので表示装置(Field Emission Dis
play;以下、「FEDという)とすることができる。
形成されている第1の基板100の上方に蛍光材料が塗
布されている第2の基板(アノード基板)116を配置
し、ゲート−カソード間にゲート電圧VG 、カソード−
アノード間にアノード電圧VA を印加すると、エミッタ
コーン115から放出される電子によって蛍光材を発光
させることができるので表示装置(Field Emission Dis
play;以下、「FEDという)とすることができる。
【0007】図5は上記したような面放出型のFECを
利用した平面型のカラーFEDの概略構造を示した図で
ある。この図5において、51はカソード基板、52は
アノード基板、53はスペーサ、54はカソード電極、
55はゲート電極、56はアノード電極、57は蛍光体
ドットをそれぞれ示している。このような構成のカラー
FEDは、カソード基板51上にFECが形成され、ア
ノード基板52に、蛍光体ドット57を塗布したアノー
ド電極56−1,56−2、56−3・・・が形成され
ている。カソード基板51とアノード基板52とは、対
向配置され、スペーサ53により両者の間隙が一定に支
持されている。また、このカソード基板51とアノード
基板52の外周は、図示しない側面部により封止され、
その内部が真空状態に保持されたものである。なお、こ
の図5では構造をわかりやすくするため、カソード基板
51とアノード基板52との間隙を拡げて図示してい
る。
利用した平面型のカラーFEDの概略構造を示した図で
ある。この図5において、51はカソード基板、52は
アノード基板、53はスペーサ、54はカソード電極、
55はゲート電極、56はアノード電極、57は蛍光体
ドットをそれぞれ示している。このような構成のカラー
FEDは、カソード基板51上にFECが形成され、ア
ノード基板52に、蛍光体ドット57を塗布したアノー
ド電極56−1,56−2、56−3・・・が形成され
ている。カソード基板51とアノード基板52とは、対
向配置され、スペーサ53により両者の間隙が一定に支
持されている。また、このカソード基板51とアノード
基板52の外周は、図示しない側面部により封止され、
その内部が真空状態に保持されたものである。なお、こ
の図5では構造をわかりやすくするため、カソード基板
51とアノード基板52との間隙を拡げて図示してい
る。
【0008】カソード基板51上には、カソード電極5
4−1,54−2,・・・がストライプ状に列方向に並
んで配列されている。各カソード電極54−1,54−
2・・・上には、この図には示していない複数の開口部
を有する絶縁層とゲート電極55が形成され、絶縁層に
形成された開口部内にエミッタコーンが形成されてい
る。ゲート電極55は、例えばそれぞれが1つのドット
(画素)と対応するパッチ状とされており、上述した絶
縁層の開口部に対応して図示するような複数の孔が形成
されている。なお、ゲート電極55の配線については後
述する。
4−1,54−2,・・・がストライプ状に列方向に並
んで配列されている。各カソード電極54−1,54−
2・・・上には、この図には示していない複数の開口部
を有する絶縁層とゲート電極55が形成され、絶縁層に
形成された開口部内にエミッタコーンが形成されてい
る。ゲート電極55は、例えばそれぞれが1つのドット
(画素)と対応するパッチ状とされており、上述した絶
縁層の開口部に対応して図示するような複数の孔が形成
されている。なお、ゲート電極55の配線については後
述する。
【0009】アノード基板52は透明基板によって形成
されており、その下面には、透明なアノード電極56−
1,56−2・・・が、上述したカソード電極54−
1,54−2・・・と並行してストライプ状に形成され
ている。そして、例えば奇数列目のアノード電極56−
1,56−3,56−5・・・が一方の端部で共通接続
され、残りの具数列目のアノード電極56−2,56−
4・・・が図示しない他方の端部で接続されている。す
なわち、アノード電極56は1つおきに交互に櫛歯状に
接続されている。
されており、その下面には、透明なアノード電極56−
1,56−2・・・が、上述したカソード電極54−
1,54−2・・・と並行してストライプ状に形成され
ている。そして、例えば奇数列目のアノード電極56−
1,56−3,56−5・・・が一方の端部で共通接続
され、残りの具数列目のアノード電極56−2,56−
4・・・が図示しない他方の端部で接続されている。す
なわち、アノード電極56は1つおきに交互に櫛歯状に
接続されている。
【0010】アノード電極56−1,56−2・・・に
は、ITO(導電性酸化インジウム)の薄膜が使用さ
れ、この下面には複数個の蛍光体ドット57がアノード
電極56−1,56−2・・・の行方向に所定間隔をお
いてドット状に塗布されている。例えばアノード電極5
6−1には赤(R)、アノード電極56−2には緑
(G)、アノード電極56−3には青(B)、アノード
電極56−4には赤(R)というように、R,G,Bの
3種類の蛍光体ドット57が配置されてカラーFEDの
表示部が構成されている。
は、ITO(導電性酸化インジウム)の薄膜が使用さ
れ、この下面には複数個の蛍光体ドット57がアノード
電極56−1,56−2・・・の行方向に所定間隔をお
いてドット状に塗布されている。例えばアノード電極5
6−1には赤(R)、アノード電極56−2には緑
(G)、アノード電極56−3には青(B)、アノード
電極56−4には赤(R)というように、R,G,Bの
3種類の蛍光体ドット57が配置されてカラーFEDの
表示部が構成されている。
【0011】図6は、上記図5に示した面放出型のカラ
ーFEDの駆動方法を説明するための電極の接続形態の
一例を示した図である。なお、図5と同一部位には同一
符号を付して説明を省略する。この図において、61は
ゲート電極55のゲート配線、62はアノード電極56
のアノード配線をそれぞれ示している。なお、ゲート電
極55,55・・・と、これに対向する蛍光体ドット5
7,57・・・とは重ねて記載している。
ーFEDの駆動方法を説明するための電極の接続形態の
一例を示した図である。なお、図5と同一部位には同一
符号を付して説明を省略する。この図において、61は
ゲート電極55のゲート配線、62はアノード電極56
のアノード配線をそれぞれ示している。なお、ゲート電
極55,55・・・と、これに対向する蛍光体ドット5
7,57・・・とは重ねて記載している。
【0012】ゲート配線61−1、61−2・・・は列
方向に延びて、ゲート電極55,55・・・が1ドット
おきに交互に接続され、1表示ライン(行)当たり2本
のゲート端子(G1,G2),(G3,G4)・・・が
引き出される。アノード配線62−1,62−2は、例
えば櫛歯状のアノード電極56−1,56−3,56−
5・・・及び56−2,56−4,56−6・・・にそ
れぞれ接続され、アノード端子A1,A2が引き出され
る。
方向に延びて、ゲート電極55,55・・・が1ドット
おきに交互に接続され、1表示ライン(行)当たり2本
のゲート端子(G1,G2),(G3,G4)・・・が
引き出される。アノード配線62−1,62−2は、例
えば櫛歯状のアノード電極56−1,56−3,56−
5・・・及び56−2,56−4,56−6・・・にそ
れぞれ接続され、アノード端子A1,A2が引き出され
る。
【0013】この図6においてはカソード電極54,5
4・・・、及びカソード配線の図示は省略しているが、
カソード配線の接続形態としては、例えば図5に示す各
カソード電極54−1,54−2・・・ごとにカソード
配線を接続したり、或いは隣接するカソード電極54−
1と54−2の2本のカソード電極を1本のカソード配
線により接続することが考えられる。
4・・・、及びカソード配線の図示は省略しているが、
カソード配線の接続形態としては、例えば図5に示す各
カソード電極54−1,54−2・・・ごとにカソード
配線を接続したり、或いは隣接するカソード電極54−
1と54−2の2本のカソード電極を1本のカソード配
線により接続することが考えられる。
【0014】このようなカラーFEDの画素選択方法
は、行方向に配列されたゲート配線61−1,61−2
・・・と列方向に配列されたカソード配線のマトリクス
のみで行うものであり、行方向に線順次走査を行うこと
により、1フレームの画像を表示するようにされる。
は、行方向に配列されたゲート配線61−1,61−2
・・・と列方向に配列されたカソード配線のマトリクス
のみで行うものであり、行方向に線順次走査を行うこと
により、1フレームの画像を表示するようにされる。
【0015】図7は、図4に示したカラーFEDの駆動
タイミング図である。先の図6を合わせて参照し、画素
選択方法の一例を説明する。この図(a),(b)はア
ノード端子A1,A2に印加されるアノード電圧、同図
(c)〜(j)はゲート端子G1,G3,G5・・・G
(2n-1),G2,G4,G6・・・G(2n)に印加されるゲ
ート電圧、同図(k)はゲート端子G(2n)にゲート電圧
としてスキャンパルスが印加されている期間において、
カソード電極Cmに印加されるデータパルスをそれぞれ
示している。
タイミング図である。先の図6を合わせて参照し、画素
選択方法の一例を説明する。この図(a),(b)はア
ノード端子A1,A2に印加されるアノード電圧、同図
(c)〜(j)はゲート端子G1,G3,G5・・・G
(2n-1),G2,G4,G6・・・G(2n)に印加されるゲ
ート電圧、同図(k)はゲート端子G(2n)にゲート電圧
としてスキャンパルスが印加されている期間において、
カソード電極Cmに印加されるデータパルスをそれぞれ
示している。
【0016】この図(a)に示すアノード端子A1に正
のアノード電圧が印加され、同図(b)に示すアノード
端子A2にGNDレベル(0ボルト)のアノード電圧が
印加されている期間においては、同図(c)〜(f)に
示す奇数行目のゲート端子G1,G3,G5・・・G(2
n-1)に、スキャンパルスが順次印加され、これと同期し
て、各カソード電極C1〜Cmに、選択画素の階調に応
じた幅のデータパルスが印加される。
のアノード電圧が印加され、同図(b)に示すアノード
端子A2にGNDレベル(0ボルト)のアノード電圧が
印加されている期間においては、同図(c)〜(f)に
示す奇数行目のゲート端子G1,G3,G5・・・G(2
n-1)に、スキャンパルスが順次印加され、これと同期し
て、各カソード電極C1〜Cmに、選択画素の階調に応
じた幅のデータパルスが印加される。
【0017】これに対して、同図(b)に示すアノード
端子A2に正のアノード電圧が印加され、同図(a)に
示すアノード端子A1にGNDレベルのアノード電圧が
印加されている期間においては、同図(g)〜(j)に
示す偶数行目のゲート端子G2,G4・・・G2nにスキ
ャンパルスが順次印加され、これと同期して、各カソー
ド端子C1〜Cmに、選択画素の階調に応じた幅のデー
タパルスが印加される。
端子A2に正のアノード電圧が印加され、同図(a)に
示すアノード端子A1にGNDレベルのアノード電圧が
印加されている期間においては、同図(g)〜(j)に
示す偶数行目のゲート端子G2,G4・・・G2nにスキ
ャンパルスが順次印加され、これと同期して、各カソー
ド端子C1〜Cmに、選択画素の階調に応じた幅のデー
タパルスが印加される。
【0018】この図に示す例ではゲート配線61は1表
示ライン当たり2本あるため、画像の1フレームが2つ
のサブフレームに分けられている。そして、サブフレー
ム周期と同期して、アノード端子A1またはA2の一方
に正のアノード電圧を印加することにより、櫛歯状のア
ノード電極56−1,56−3・・・またはアノード電
極56−2,56−4・・・を交互にスイッチングし
て、選択されているアノード電極の両脇のアノード電極
の電位が常にGNDレベル(0ボルト)となるようにし
ている。その結果、集束電界が形成され、選択された蛍
光体ドット57に電子が集束し、電界放出部のエミッタ
から放射される電子の広がりを抑制することができる。
示ライン当たり2本あるため、画像の1フレームが2つ
のサブフレームに分けられている。そして、サブフレー
ム周期と同期して、アノード端子A1またはA2の一方
に正のアノード電圧を印加することにより、櫛歯状のア
ノード電極56−1,56−3・・・またはアノード電
極56−2,56−4・・・を交互にスイッチングし
て、選択されているアノード電極の両脇のアノード電極
の電位が常にGNDレベル(0ボルト)となるようにし
ている。その結果、集束電界が形成され、選択された蛍
光体ドット57に電子が集束し、電界放出部のエミッタ
から放射される電子の広がりを抑制することができる。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記したよ
うなカラーFEDにおいて画像表示を行った場合は、ア
ノード電極間やアノード−カソード電極間の耐電圧が低
下して、アノード電極に高電圧を印加することができ
ず、高輝度化を図ることができないという問題が生じ
る。
うなカラーFEDにおいて画像表示を行った場合は、ア
ノード電極間やアノード−カソード電極間の耐電圧が低
下して、アノード電極に高電圧を印加することができ
ず、高輝度化を図ることができないという問題が生じ
る。
【0020】図8は上記したような問題点を説明するた
めの上記図5に示したカラーFEDの模式的な断面図で
ある。なお、図4と同一部位には同一番号を付し、詳細
な説明は省略する。この図8において、81は絶縁性の
ある保護膜であり、アノード電極56−1,56−2間
のアノード基板52上に被覆されている。すなわち、こ
の保護膜81は、アノード電極56−1,56−2間に
おいて、ゲート電極55を有するカソード基板51の側
に表面が露出している絶縁部である。この場合、カソー
ド基板51上の電界放出部から放出された電子は、対向
する蛍光体ドット57に射突することになるが、その際
に電子の一部は蛍光体ドット57のないカソード基板5
1やアノード基板52の表面領域にも射突する。
めの上記図5に示したカラーFEDの模式的な断面図で
ある。なお、図4と同一部位には同一番号を付し、詳細
な説明は省略する。この図8において、81は絶縁性の
ある保護膜であり、アノード電極56−1,56−2間
のアノード基板52上に被覆されている。すなわち、こ
の保護膜81は、アノード電極56−1,56−2間に
おいて、ゲート電極55を有するカソード基板51の側
に表面が露出している絶縁部である。この場合、カソー
ド基板51上の電界放出部から放出された電子は、対向
する蛍光体ドット57に射突することになるが、その際
に電子の一部は蛍光体ドット57のないカソード基板5
1やアノード基板52の表面領域にも射突する。
【0021】このように電子の一部がアノード基板52
やカソード基板51の表面に射突すると、アノード基板
52やカソード基板51の表面、特に絶縁層81から2
次電子が放出され、その表面が+に帯電(チャージアッ
プ)する。この帯電が進行すると、アノード電極間やア
ノード−カソード電極間の耐電圧が低下し、アノード電
極に高電圧を印加することができず、上記したようにF
EDの高輝度化を図ることができないという問題が発生
することになる。
やカソード基板51の表面に射突すると、アノード基板
52やカソード基板51の表面、特に絶縁層81から2
次電子が放出され、その表面が+に帯電(チャージアッ
プ)する。この帯電が進行すると、アノード電極間やア
ノード−カソード電極間の耐電圧が低下し、アノード電
極に高電圧を印加することができず、上記したようにF
EDの高輝度化を図ることができないという問題が発生
することになる。
【0022】そこで、本出願人らは、このような問題点
を解決するために、例えば1フレームにおける画像の非
表示期間(ブランキング期間)TDに、アノード電極A
1,A2のアノード電圧をGNDレベル、或いはアノー
ド電圧を蛍光材料の発光開始電圧より低い電圧レベルに
すると共に、ブランキング期間TDにおいて、ゲート端
子G1〜G2nに対して、図7(c)〜(j)に示すよう
にリフレッシュパルスRP1〜RP2nを順次印加するよ
うにした電界放出型発光素子の駆動装置の提案を行って
いる(特願平11−021529等)。
を解決するために、例えば1フレームにおける画像の非
表示期間(ブランキング期間)TDに、アノード電極A
1,A2のアノード電圧をGNDレベル、或いはアノー
ド電圧を蛍光材料の発光開始電圧より低い電圧レベルに
すると共に、ブランキング期間TDにおいて、ゲート端
子G1〜G2nに対して、図7(c)〜(j)に示すよう
にリフレッシュパルスRP1〜RP2nを順次印加するよ
うにした電界放出型発光素子の駆動装置の提案を行って
いる(特願平11−021529等)。
【0023】つまり、FEDのブランキング期間TDに
おいて、ゲート電極G1〜G2nにリフレッシュパルスR
P1〜RP2nを順次印加することで、カソード基板51
のエミッタから電子を放出させて、アノード基板52や
カソード基板51の表面にチャージアップ(帯電)され
ているプラスの電荷をディスチャージするようにしてい
る。
おいて、ゲート電極G1〜G2nにリフレッシュパルスR
P1〜RP2nを順次印加することで、カソード基板51
のエミッタから電子を放出させて、アノード基板52や
カソード基板51の表面にチャージアップ(帯電)され
ているプラスの電荷をディスチャージするようにしてい
る。
【0024】しかしながら、カラーFEDでは、上記し
たようなブランキング期間TDにおいてリフレッシュパ
ルス駆動を行った場合は、アノード基板52やカソード
基板51の表面にチャージアップされているプラスの電
荷をディスチャージするためにカソード基板51のエミ
ッタコーンから放出された電子の内、ディスチャージに
使用されなかった過剰電子がエミッタコーンの近傍でマ
イナスチャージされてしまう。この場合は、エミッタコ
ーンから放出されるエミッションの経時劣化が発生して
信頼性を損なうことがあった。
たようなブランキング期間TDにおいてリフレッシュパ
ルス駆動を行った場合は、アノード基板52やカソード
基板51の表面にチャージアップされているプラスの電
荷をディスチャージするためにカソード基板51のエミ
ッタコーンから放出された電子の内、ディスチャージに
使用されなかった過剰電子がエミッタコーンの近傍でマ
イナスチャージされてしまう。この場合は、エミッタコ
ーンから放出されるエミッションの経時劣化が発生して
信頼性を損なうことがあった。
【0025】そこで、エミッタコーンから放出されるエ
ミッションの経時劣化を防止するため、例えばブランキ
ング期間TDにおける放出電子量を少なくすることが考
えられるが、この場合はアノード基板52やカソード基
板51の表面にチャージアップされているプラスの電荷
を十分中和することができなくなり、アノード電極間や
アノード−ゲート電極間の耐電圧特性が悪化して高輝度
化を図ることができなかった。
ミッションの経時劣化を防止するため、例えばブランキ
ング期間TDにおける放出電子量を少なくすることが考
えられるが、この場合はアノード基板52やカソード基
板51の表面にチャージアップされているプラスの電荷
を十分中和することができなくなり、アノード電極間や
アノード−ゲート電極間の耐電圧特性が悪化して高輝度
化を図ることができなかった。
【0026】本発明はこのような問題点を鑑みて、FE
Dの高輝度化を図りつつ、高信頼性が得られる電界放出
型表示装置を提供することを目的とする。
Dの高輝度化を図りつつ、高信頼性が得られる電界放出
型表示装置を提供することを目的とする。
【0027】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、電界放出を行うエミッタを有するカソー
ド電極と、エミッタから電子を放出させるためのゲート
電極が絶縁層を介して配設されている第1の基板と、こ
の第1の基板に対向配置され、蛍光体が塗布されている
アノード電極が形成されている第2の基板とから成る電
界放出型の画像表示部と、この画像表示部に対して所要
の画像を表示させるための駆動制御を行う駆動制御手段
を備えている電界放出型表示装置において、第1の基板
の絶縁層上に第1の基板の絶縁層上にゲート電極の周辺
を囲むように金属層を形成すると共に、駆動制御手段
は、画像表示部に画像を表示しない画像非表示期間にお
いて、アノード電極に供給するアノード電圧を蛍光体の
発光開始電圧より低い電圧としたうえで、ゲート電極に
ゲートパルスを供給すると共に、金属層に所定電圧を印
加して正電位となるようにした。
め、本発明は、電界放出を行うエミッタを有するカソー
ド電極と、エミッタから電子を放出させるためのゲート
電極が絶縁層を介して配設されている第1の基板と、こ
の第1の基板に対向配置され、蛍光体が塗布されている
アノード電極が形成されている第2の基板とから成る電
界放出型の画像表示部と、この画像表示部に対して所要
の画像を表示させるための駆動制御を行う駆動制御手段
を備えている電界放出型表示装置において、第1の基板
の絶縁層上に第1の基板の絶縁層上にゲート電極の周辺
を囲むように金属層を形成すると共に、駆動制御手段
は、画像表示部に画像を表示しない画像非表示期間にお
いて、アノード電極に供給するアノード電圧を蛍光体の
発光開始電圧より低い電圧としたうえで、ゲート電極に
ゲートパルスを供給すると共に、金属層に所定電圧を印
加して正電位となるようにした。
【0028】また、駆動制御手段は、上記画像表示部に
所要の画像を表示させる画像表示期間において、金属層
を所定電圧より低い電圧に切り換えるようにした。
所要の画像を表示させる画像表示期間において、金属層
を所定電圧より低い電圧に切り換えるようにした。
【0029】本発明によれば、画像表示部のゲート電極
の周囲を金属層を形成すると共に、駆動制御手段によ
り、画像非表示期間において、ゲート電極に対してゲー
トパルスを供給することで、エミッタから放出される電
子によってアノード基板やカソード基板の表面にチャー
ジされているプラスの電荷を除電することが可能にな
る。またこの時、金属層に所定の電圧を印加して、金属
層を正電位とすることで、エミッタから放出される電子
の内、エミッタ近傍にチャージアップされるマイナスの
電荷を金属層を介して放出させることが可能になる。
の周囲を金属層を形成すると共に、駆動制御手段によ
り、画像非表示期間において、ゲート電極に対してゲー
トパルスを供給することで、エミッタから放出される電
子によってアノード基板やカソード基板の表面にチャー
ジされているプラスの電荷を除電することが可能にな
る。またこの時、金属層に所定の電圧を印加して、金属
層を正電位とすることで、エミッタから放出される電子
の内、エミッタ近傍にチャージアップされるマイナスの
電荷を金属層を介して放出させることが可能になる。
【0030】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の実施の形態とさ
れる電界放出型表示装置の電極構造の概略を説明するた
めの概略斜視図である。この図1において、21はこの
図には示していない第1の基板とされるカソード基板
(図5参照)上に列方向に並んで形成されているストラ
イプ状のカソード電極とされる。このカソード電極2
1,21,・・・には、カソード引き出し電極が接続さ
れており、その接続形態としては、図示するように例え
ば各カソード電極21にカソード引き出し電極を接続し
てカソード端子C1,C2・・・が引き出されている。
なお、隣接する2本のカソード電極21,21を1本の
カソード引き出し電極によって接続してカソード端子を
引き出すようにしてもよい。
れる電界放出型表示装置の電極構造の概略を説明するた
めの概略斜視図である。この図1において、21はこの
図には示していない第1の基板とされるカソード基板
(図5参照)上に列方向に並んで形成されているストラ
イプ状のカソード電極とされる。このカソード電極2
1,21,・・・には、カソード引き出し電極が接続さ
れており、その接続形態としては、図示するように例え
ば各カソード電極21にカソード引き出し電極を接続し
てカソード端子C1,C2・・・が引き出されている。
なお、隣接する2本のカソード電極21,21を1本の
カソード引き出し電極によって接続してカソード端子を
引き出すようにしてもよい。
【0031】カソード電極21,21・・・上には、図
示していないが複数の開口部を有する絶縁層が形成さ
れ、この開口部内のカソード電極21,21・・・上に
多数のエミッタコーンからなるエミッタアレイ24,2
4・・・が形成されている。そして、この絶縁層上に図
示するようなパッチ状のゲート電極22,22・・・が
形成されている。ゲート電極22は、上述した絶縁層に
設けられている開口部内のエミッタコーンに対応して図
示するように複数の孔が形成されている。
示していないが複数の開口部を有する絶縁層が形成さ
れ、この開口部内のカソード電極21,21・・・上に
多数のエミッタコーンからなるエミッタアレイ24,2
4・・・が形成されている。そして、この絶縁層上に図
示するようなパッチ状のゲート電極22,22・・・が
形成されている。ゲート電極22は、上述した絶縁層に
設けられている開口部内のエミッタコーンに対応して図
示するように複数の孔が形成されている。
【0032】この図に示す本実施の形態のFEDでは、
2つのパッチ状のゲート電極22が1つのドット(画
素)と対応するものとされている。1画素を構成する2
つのパッチ状のゲート電極22は、隣接する行方向のゲ
ート電極22・・・とゲート引き出し電極によって交互
に、いわゆる千鳥状に接続されている。従って、このよ
うなFEDから引き出されるゲート端子数は、ゲート電
極ライン(行)数より1つ多い本数となる。
2つのパッチ状のゲート電極22が1つのドット(画
素)と対応するものとされている。1画素を構成する2
つのパッチ状のゲート電極22は、隣接する行方向のゲ
ート電極22・・・とゲート引き出し電極によって交互
に、いわゆる千鳥状に接続されている。従って、このよ
うなFEDから引き出されるゲート端子数は、ゲート電
極ライン(行)数より1つ多い本数となる。
【0033】さらに本実施の形態のFEDでは、例えば
ゲート電極22,22・・・と同一平面上に導電性の金
属層とされるゲートフロー電極25を形成するようにし
ている。ゲートフロー電極25は、図示するように各ゲ
ート電極22のゲート引き出し電極23が接続される面
を除いて、ライン(行)ごとにゲート電極22の周囲を
囲むようにジグザグ(メアンダーライン)状に配設され
ている。そして、これらの各ゲートフロー電極25、2
5・・はゲートフロー引き出し電極26に接続されてい
る。
ゲート電極22,22・・・と同一平面上に導電性の金
属層とされるゲートフロー電極25を形成するようにし
ている。ゲートフロー電極25は、図示するように各ゲ
ート電極22のゲート引き出し電極23が接続される面
を除いて、ライン(行)ごとにゲート電極22の周囲を
囲むようにジグザグ(メアンダーライン)状に配設され
ている。そして、これらの各ゲートフロー電極25、2
5・・はゲートフロー引き出し電極26に接続されてい
る。
【0034】一方、この図には示していない第2の基板
とされる透明のアノード基板(図5参照)の下面には、
図示するように透明のアノード電極31がカソード電極
21と並行してストライプ状に形成されている。そして
各アノード電極31は、その両端部で1つおきにアノー
ド電極端子A1,A2に交互に櫛歯状に共通接続されて
いる。
とされる透明のアノード基板(図5参照)の下面には、
図示するように透明のアノード電極31がカソード電極
21と並行してストライプ状に形成されている。そして
各アノード電極31は、その両端部で1つおきにアノー
ド電極端子A1,A2に交互に櫛歯状に共通接続されて
いる。
【0035】アノード電極31,31・・・には、IT
O(導電性酸化インジウム)の薄膜が使用され、この下
面には複数個の蛍光体ドット32,32がアノード電極
31の行方向に所定間隔をおいてドット状に塗布されて
いる。例えばアノード電極31には赤(R)、緑
(G)、青(B)の3種類の蛍光体ドット32が順次に
配置されている。
O(導電性酸化インジウム)の薄膜が使用され、この下
面には複数個の蛍光体ドット32,32がアノード電極
31の行方向に所定間隔をおいてドット状に塗布されて
いる。例えばアノード電極31には赤(R)、緑
(G)、青(B)の3種類の蛍光体ドット32が順次に
配置されている。
【0036】図2は上記したようなFEDを駆動する駆
動装置部のブロック図である。この図2において、1は
上記図1に示したFEDからなる例えばm×nドットの
FEDパネルとされる。2は入力される映像信号(画像
データ)、3は信号入力バッファ、4はコントローラを
それぞれ示している。コントローラ4は信号入力バッフ
ァ3を介して入力される画像データ2を、例えば1フレ
ーム単位でRGB別にディスプレイRAM5に記憶させ
ると共に、ディスプレイRAM5に記憶させたRGB画
像データを表示方式に応じて読み出してデータドライバ
(カソードドライバ)6A,6Bに転送する。データド
ライバ6A,6Bは、電源部10のカソード電源10B
から入力されるカソード電圧Vcc、及び上記コントロ
ーラ4からのRGB画像データの階調に応じてパルス幅
変調されたデータパルスをFEDパネル1のカソード端
子C1〜Cmに出力する。
動装置部のブロック図である。この図2において、1は
上記図1に示したFEDからなる例えばm×nドットの
FEDパネルとされる。2は入力される映像信号(画像
データ)、3は信号入力バッファ、4はコントローラを
それぞれ示している。コントローラ4は信号入力バッフ
ァ3を介して入力される画像データ2を、例えば1フレ
ーム単位でRGB別にディスプレイRAM5に記憶させ
ると共に、ディスプレイRAM5に記憶させたRGB画
像データを表示方式に応じて読み出してデータドライバ
(カソードドライバ)6A,6Bに転送する。データド
ライバ6A,6Bは、電源部10のカソード電源10B
から入力されるカソード電圧Vcc、及び上記コントロ
ーラ4からのRGB画像データの階調に応じてパルス幅
変調されたデータパルスをFEDパネル1のカソード端
子C1〜Cmに出力する。
【0037】電源部10は、上記データドライバ6A,
6Bにカソード電圧Vccを供給するためのカソード電
源10Bと、ゲート電圧制御回路9に所定のゲート電圧
Vggを供給するゲート電源10Aから構成されてい
る。
6Bにカソード電圧Vccを供給するためのカソード電
源10Bと、ゲート電圧制御回路9に所定のゲート電圧
Vggを供給するゲート電源10Aから構成されてい
る。
【0038】アノード電源/アノードスイッチ回路8
は、コントローラ4の制御に基づいて、FEDパネル1
のアノード端子A1,A2(図1参照)に所定のアノー
ド電圧を供給する。ゲート電圧制御回路9は、FEDパ
ネル1のゲート端子G1,G2・・・の走査順序とその
タイミングが設定され、ゲート電源10Aからのゲート
電圧Vggにより所定のパルス電圧をスキャンドライバ
(ゲートドライバ)7に送出するようにされる。
は、コントローラ4の制御に基づいて、FEDパネル1
のアノード端子A1,A2(図1参照)に所定のアノー
ド電圧を供給する。ゲート電圧制御回路9は、FEDパ
ネル1のゲート端子G1,G2・・・の走査順序とその
タイミングが設定され、ゲート電源10Aからのゲート
電圧Vggにより所定のパルス電圧をスキャンドライバ
(ゲートドライバ)7に送出するようにされる。
【0039】スキャンドライバ7は、コントローラ4の
制御により、FEDパネル1のゲート端子G1,G2・
・・を走査するための走査信号がゲート電圧制御回路9
から供給され、表示方式に応じてFEDパネル1のゲー
ト端子を順次選択する線順次方式によるマトリックス上
に配置されている画素を駆動するようにされる。
制御により、FEDパネル1のゲート端子G1,G2・
・・を走査するための走査信号がゲート電圧制御回路9
から供給され、表示方式に応じてFEDパネル1のゲー
ト端子を順次選択する線順次方式によるマトリックス上
に配置されている画素を駆動するようにされる。
【0040】なお、電源部10から出力されるカソード
電圧Vccに基づいて、データドライバ6A,6Bのカ
ソードデータ値や、ゲート電圧制御回路9からのゲート
ドライブ信号の電圧値を適正に設定することによって、
表示部の輝度のダイナミックレンジを調整することがで
きる。
電圧Vccに基づいて、データドライバ6A,6Bのカ
ソードデータ値や、ゲート電圧制御回路9からのゲート
ドライブ信号の電圧値を適正に設定することによって、
表示部の輝度のダイナミックレンジを調整することがで
きる。
【0041】そして本実施の形態のFEDでは、コント
ローラ4の制御により、例えば1フレームにおける画像
の非表示期間(ブランキング期間)TDにおいて、ゲー
ト電圧制御回路9によりパルス幅の狭いリフレッシュパ
ルスを発生させる。そしてこのリフレッシュパルスをス
キャンドライバ7に供給すると共に、スキャンドライバ
7により高速でFECパネル1のゲート端子G1〜Gn+
1 の選択切り換えを行うようにしている。即ち、本実施
の形態のFEDにおいても、先に説明したように画像の
ブランキング期間TDにおいて、ゲート端子G1〜Gn+
1 (ゲート電極)にリフレッシュパルスRPを印加する
ようにしている。
ローラ4の制御により、例えば1フレームにおける画像
の非表示期間(ブランキング期間)TDにおいて、ゲー
ト電圧制御回路9によりパルス幅の狭いリフレッシュパ
ルスを発生させる。そしてこのリフレッシュパルスをス
キャンドライバ7に供給すると共に、スキャンドライバ
7により高速でFECパネル1のゲート端子G1〜Gn+
1 の選択切り換えを行うようにしている。即ち、本実施
の形態のFEDにおいても、先に説明したように画像の
ブランキング期間TDにおいて、ゲート端子G1〜Gn+
1 (ゲート電極)にリフレッシュパルスRPを印加する
ようにしている。
【0042】なお、必ずしも1フレームのブランキング
期間TDにおいて全てのゲート端子G1〜Gn+1 (ゲー
ト電極)にリフレッシュパルスRPを印加する必要はな
く、数フレームのブランキング期間TDを利用して全て
のゲート端子G1〜Gn+1 にリフレッシュパルスRP1
〜RPn+1 を印加するようにしてもよい。
期間TDにおいて全てのゲート端子G1〜Gn+1 (ゲー
ト電極)にリフレッシュパルスRPを印加する必要はな
く、数フレームのブランキング期間TDを利用して全て
のゲート端子G1〜Gn+1 にリフレッシュパルスRP1
〜RPn+1 を印加するようにしてもよい。
【0043】さらに、コントローラ4はフレームにおけ
る画像のブランキング期間TD内では、ゲート電圧制御
回路9からFEDパネル1のゲートフロー端子GFにゲ
ートフロー電圧vfを印加することで、ゲートフロー電
極25を正電位となるようにしている。ゲートフロー電
極25に印加されるゲートフロー電圧vfとしては、例
えばゲート端子G1〜Gn+1 に印加されるゲート電圧と
同レベルの電圧、又はゲート電圧より低い電圧であって
も、後述するエミッタ近傍にチャージアップされている
マイナスの電荷を除去可能な電圧レベルであれば良い。
る画像のブランキング期間TD内では、ゲート電圧制御
回路9からFEDパネル1のゲートフロー端子GFにゲ
ートフロー電圧vfを印加することで、ゲートフロー電
極25を正電位となるようにしている。ゲートフロー電
極25に印加されるゲートフロー電圧vfとしては、例
えばゲート端子G1〜Gn+1 に印加されるゲート電圧と
同レベルの電圧、又はゲート電圧より低い電圧であって
も、後述するエミッタ近傍にチャージアップされている
マイナスの電荷を除去可能な電圧レベルであれば良い。
【0044】このように本実施の形態とされるFEDの
駆動装置部では、1フレームにおける画像のブランキン
グ期間TDにおいて、スキャンドライバ7からFEDパ
ネル1の各ゲート端子G1〜Gn+1 に対してリフレッシ
ュパルスRPを印加すると共に、FEDパネル1のゲー
トフロー端子VFに対して、ゲートフロー電圧vfを印
加してゲートフロー電極25を正電位となるようにして
いる。
駆動装置部では、1フレームにおける画像のブランキン
グ期間TDにおいて、スキャンドライバ7からFEDパ
ネル1の各ゲート端子G1〜Gn+1 に対してリフレッシ
ュパルスRPを印加すると共に、FEDパネル1のゲー
トフロー端子VFに対して、ゲートフロー電圧vfを印
加してゲートフロー電極25を正電位となるようにして
いる。
【0045】このような構成とされる本実施の形態の電
界放出型表示装置における画像表示のための動作として
は、アノード端子A1に例えば蛍光体の発光開始電圧よ
り高い正のアノード電圧が、アノード端子A2にGND
レベル(0ボルト)のアノード電圧が印加されている期
間においては、スキャンドライバ7から例えば奇数番目
のゲート端子G1,G3,・・・,Gn+1 に対してスキ
ャンパルスが順次印加され、これと同期して各カソード
電極C1〜Cmに、選択画素の階調に応じた幅のデータ
パルスが印加される。
界放出型表示装置における画像表示のための動作として
は、アノード端子A1に例えば蛍光体の発光開始電圧よ
り高い正のアノード電圧が、アノード端子A2にGND
レベル(0ボルト)のアノード電圧が印加されている期
間においては、スキャンドライバ7から例えば奇数番目
のゲート端子G1,G3,・・・,Gn+1 に対してスキ
ャンパルスが順次印加され、これと同期して各カソード
電極C1〜Cmに、選択画素の階調に応じた幅のデータ
パルスが印加される。
【0046】また逆にアノード端子A2に正のアノード
電圧が、アノード端子A1にGNDレベルのアノード電
圧が印加されている期間では、偶数番目のゲート端子G
2,G4,・・・,Gnにスキャンパルスが順次印加さ
れ、これと同期して各カソード端子C1〜Cmにデータ
パルスが印加される。この結果、選択された蛍光体ドッ
ト32に電子が集束されてエミッタアレイ24から放射
される電子の広がりを抑制するようにしている。
電圧が、アノード端子A1にGNDレベルのアノード電
圧が印加されている期間では、偶数番目のゲート端子G
2,G4,・・・,Gnにスキャンパルスが順次印加さ
れ、これと同期して各カソード端子C1〜Cmにデータ
パルスが印加される。この結果、選択された蛍光体ドッ
ト32に電子が集束されてエミッタアレイ24から放射
される電子の広がりを抑制するようにしている。
【0047】そして、本実施の形態では、画像が表示さ
れないブランキング期間TDにおいて、各エミッタコー
ンから電子放出を行い、アノード基板やカソード基板の
表面、特に絶縁部上にチャージアップ(帯電)されてい
るプラスの電荷のディスチャージ(除電)すると共に、
エミッタコーンから放出された余分な電子の中和を行う
ようにしたことに特徴を有する。
れないブランキング期間TDにおいて、各エミッタコー
ンから電子放出を行い、アノード基板やカソード基板の
表面、特に絶縁部上にチャージアップ(帯電)されてい
るプラスの電荷のディスチャージ(除電)すると共に、
エミッタコーンから放出された余分な電子の中和を行う
ようにしたことに特徴を有する。
【0048】そこで、図3に示すブランキング期間の各
部の駆動タイミング波形を参照して、本実施の形態の電
界放出型表示装置のブランキング期間における動作につ
いて説明する。この図3(a),(b)は、アノード端
子A1,A2に印加されるアノード電圧、同図(c)は
ゲートフロー端子VFに印加されるゲートフロー電圧v
f、同図(d)〜(g)は、ブランキング期間TDにお
いてゲート端子G1,G2,G3・・・,Gn+1に印加
されるリフレッシュパルスRP1〜RPn+1の波形をそ
れぞれ示している。
部の駆動タイミング波形を参照して、本実施の形態の電
界放出型表示装置のブランキング期間における動作につ
いて説明する。この図3(a),(b)は、アノード端
子A1,A2に印加されるアノード電圧、同図(c)は
ゲートフロー端子VFに印加されるゲートフロー電圧v
f、同図(d)〜(g)は、ブランキング期間TDにお
いてゲート端子G1,G2,G3・・・,Gn+1に印加
されるリフレッシュパルスRP1〜RPn+1の波形をそ
れぞれ示している。
【0049】この図3に示すように、例えば1フレーム
の画像が表示されないブランキング期間TDでは、図3
(c)〜(g)に示すように、FEDパネル1のゲート
端子G1〜Gn+1 に、リフレッシュパルスRP1〜RP
n+1 を順次印加することで、FEDパネル1のアノード
基板やカソード基板の表面、特に絶縁部にチャージアッ
プされたプラスの電荷をディスチャージするためにカソ
ード電極上のエミッタからエミッションを放出するよう
にしている。
の画像が表示されないブランキング期間TDでは、図3
(c)〜(g)に示すように、FEDパネル1のゲート
端子G1〜Gn+1 に、リフレッシュパルスRP1〜RP
n+1 を順次印加することで、FEDパネル1のアノード
基板やカソード基板の表面、特に絶縁部にチャージアッ
プされたプラスの電荷をディスチャージするためにカソ
ード電極上のエミッタからエミッションを放出するよう
にしている。
【0050】アノード基板の絶縁部は、上記図8におい
て説明したアノード電極56間のアノード基板52上に
被膜されている保護膜(絶縁膜)の部位とされる。ま
た、カソード基板上の絶縁部は、少なくとも図1に示し
たゲート電極22やゲート引出電極23、ゲートフロー
電極25がカソード基板上に形成されている絶縁層(図
示しない)の上に形成されていることから、これらの電
極が形成されていない領域がカソード基板の絶縁部とな
る。またこれらのゲート電極22やゲート引出電極2
3、ゲートフロー電極25の上にさらに絶縁層を形成し
た場合は、これら電極上に形成された絶縁層がカソード
基板の絶縁部となる。
て説明したアノード電極56間のアノード基板52上に
被膜されている保護膜(絶縁膜)の部位とされる。ま
た、カソード基板上の絶縁部は、少なくとも図1に示し
たゲート電極22やゲート引出電極23、ゲートフロー
電極25がカソード基板上に形成されている絶縁層(図
示しない)の上に形成されていることから、これらの電
極が形成されていない領域がカソード基板の絶縁部とな
る。またこれらのゲート電極22やゲート引出電極2
3、ゲートフロー電極25の上にさらに絶縁層を形成し
た場合は、これら電極上に形成された絶縁層がカソード
基板の絶縁部となる。
【0051】ところが、この場合は放出された電子の
内、上記アノード基板やカソード基板の表面(絶縁部)
にチャージアップされている電荷のディスチャージで消
費されなかった分の電子が過剰電子となり、この過剰な
電子によってエミッタコーンの近傍がマイナスにチャー
ジされてエミッションの経時劣化を引き起こすことにな
る。
内、上記アノード基板やカソード基板の表面(絶縁部)
にチャージアップされている電荷のディスチャージで消
費されなかった分の電子が過剰電子となり、この過剰な
電子によってエミッタコーンの近傍がマイナスにチャー
ジされてエミッションの経時劣化を引き起こすことにな
る。
【0052】そこで、本実施の形態では、図3(c)に
示すように、ブランキング期間TDではFEDパネル1
に配設したゲートフロー電極VFに対してゲートフロー
電圧vfを印加してゲートフロー電極25を正電位とな
るようにしている。この場合は、上記アノード基板やカ
ソード基板の絶縁部にチャージアップされているプラス
電荷のディスチャージで消費されなかった過剰電子は、
正電位とされるゲートフロー電極25により中和(除
電)されるので、エミッタコーン近傍にマイナスの電荷
によってチャージアップされるのを防止することができ
るようになる。
示すように、ブランキング期間TDではFEDパネル1
に配設したゲートフロー電極VFに対してゲートフロー
電圧vfを印加してゲートフロー電極25を正電位とな
るようにしている。この場合は、上記アノード基板やカ
ソード基板の絶縁部にチャージアップされているプラス
電荷のディスチャージで消費されなかった過剰電子は、
正電位とされるゲートフロー電極25により中和(除
電)されるので、エミッタコーン近傍にマイナスの電荷
によってチャージアップされるのを防止することができ
るようになる。
【0053】このように本実施の形態の電界放出型表示
装置は、1フレームの画像のブランキング期間TDにお
いて、ゲート端子G1〜Gn+1 にリフレッシュパルスR
P1〜RPn+1 を印加することで、エミッタから放出さ
れる電子によりアノード基板やカソード基板の表面(絶
縁部)にチャージアップされているプラスの電荷をディ
スチャージすることで、FEDパネル1の耐電圧特性の
悪化を防止することができる。また、ブランキング期間
TDにおいて、FEDパネル1のゲートフロー電極25
に対してゲートフロー電圧vfを印加することで、カソ
ード電極21上に形成されているエミッタコーンの近傍
にチャージアップされている電子を除電するようにして
いるので、エミッション特性の経時劣化を防止すること
ができるようになる。
装置は、1フレームの画像のブランキング期間TDにお
いて、ゲート端子G1〜Gn+1 にリフレッシュパルスR
P1〜RPn+1 を印加することで、エミッタから放出さ
れる電子によりアノード基板やカソード基板の表面(絶
縁部)にチャージアップされているプラスの電荷をディ
スチャージすることで、FEDパネル1の耐電圧特性の
悪化を防止することができる。また、ブランキング期間
TDにおいて、FEDパネル1のゲートフロー電極25
に対してゲートフロー電圧vfを印加することで、カソ
ード電極21上に形成されているエミッタコーンの近傍
にチャージアップされている電子を除電するようにして
いるので、エミッション特性の経時劣化を防止すること
ができるようになる。
【0054】この結果、本実施の形態の電界放出型表示
装置よれば、FEDのアノード間やアノード−ゲート間
の耐電圧特性が悪化することがないので、アノード電極
32に対して十分高いなアノード電圧を印加することが
でき、FEDの高輝度化を図ることができると共に、エ
ミッション特性の経時劣化も防止することができるので
FEDの信頼性を損なうといったことがない。
装置よれば、FEDのアノード間やアノード−ゲート間
の耐電圧特性が悪化することがないので、アノード電極
32に対して十分高いなアノード電圧を印加することが
でき、FEDの高輝度化を図ることができると共に、エ
ミッション特性の経時劣化も防止することができるので
FEDの信頼性を損なうといったことがない。
【0055】また、本実施の形態では、FEDパネル1
にゲートフロー電極25を設け、画像のブランキング期
間TDにおいて、ゲートフロー端子VFにゲートフロー
電圧vfを印加して、ゲートフロー電極25を、例えば
GNDレベル(0V)から正電位となるようにしている
が、例えば画像の表示期間ではゲートフロー電極25を
負電位となるように制御すれば、このゲートフロー電極
25をエミッションの広がりを防止するための集束電極
として機能させることもできる。この場合はエミッタコ
ーンから放出される電子の広がりを抑制することができ
るので、より混色が少なく高品位な画像表示を行うこと
が可能になる。
にゲートフロー電極25を設け、画像のブランキング期
間TDにおいて、ゲートフロー端子VFにゲートフロー
電圧vfを印加して、ゲートフロー電極25を、例えば
GNDレベル(0V)から正電位となるようにしている
が、例えば画像の表示期間ではゲートフロー電極25を
負電位となるように制御すれば、このゲートフロー電極
25をエミッションの広がりを防止するための集束電極
として機能させることもできる。この場合はエミッタコ
ーンから放出される電子の広がりを抑制することができ
るので、より混色が少なく高品位な画像表示を行うこと
が可能になる。
【0056】なお、これまで説明した本実施の形態の電
界放出型表示装置のはあくまでも一例であり、このよう
な構造に限定されるものでなく、少なくとも画像の非表
示期間においてアノード電極を、例えば蛍光体の発光開
始電圧より低いレベルとすることができるような構造の
FEDパネルであれば実現することが可能である。ま
た、本発明はカラーFEDに限らず、単色のFEDに適
用することも当然可能である。
界放出型表示装置のはあくまでも一例であり、このよう
な構造に限定されるものでなく、少なくとも画像の非表
示期間においてアノード電極を、例えば蛍光体の発光開
始電圧より低いレベルとすることができるような構造の
FEDパネルであれば実現することが可能である。ま
た、本発明はカラーFEDに限らず、単色のFEDに適
用することも当然可能である。
【0057】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の電界放出
型表示装置は、ゲート電極の周囲に金属層を形成し、駆
動制御手段により画像の非表示期間において、ゲート電
極に対してゲートパルスを供給することで、エミッタか
ら放出されるエミッションによって、アノード基板やカ
ソード基板の表面にチャージアップされているプラスの
電荷を除電すると共に、金属層に正電位とされる所定電
圧を印加することで、エミッタから放出された電子の
内、エミッタ近傍にチャージアップされたマイナスの電
荷を除電するようにしている。よって、アノード基板や
カソード基板の表面にチャージアップされているプラス
の電荷によって画像表示部の耐電圧特性が悪化するのを
防止することができると共に、エミッタ近傍にマイナス
の電荷がチャージアップされることによって発生するエ
ミッション特性の経時劣化を防止することができるの
で、高輝度、高信頼性の電界放出型表示装置とすること
ができる。
型表示装置は、ゲート電極の周囲に金属層を形成し、駆
動制御手段により画像の非表示期間において、ゲート電
極に対してゲートパルスを供給することで、エミッタか
ら放出されるエミッションによって、アノード基板やカ
ソード基板の表面にチャージアップされているプラスの
電荷を除電すると共に、金属層に正電位とされる所定電
圧を印加することで、エミッタから放出された電子の
内、エミッタ近傍にチャージアップされたマイナスの電
荷を除電するようにしている。よって、アノード基板や
カソード基板の表面にチャージアップされているプラス
の電荷によって画像表示部の耐電圧特性が悪化するのを
防止することができると共に、エミッタ近傍にマイナス
の電荷がチャージアップされることによって発生するエ
ミッション特性の経時劣化を防止することができるの
で、高輝度、高信頼性の電界放出型表示装置とすること
ができる。
【0058】また、本発明の電界放出型表示装置は、画
像表示期間において、駆動制御手段により金属層を例え
ば負電位となるように切り換えることで、金属層を集束
電極として機能させることができる。従って、エミッタ
から放出される電子の広がり抑制することができ、より
混色の少ない高品位な画像表示を行うことができる。
像表示期間において、駆動制御手段により金属層を例え
ば負電位となるように切り換えることで、金属層を集束
電極として機能させることができる。従って、エミッタ
から放出される電子の広がり抑制することができ、より
混色の少ない高品位な画像表示を行うことができる。
【0059】また、本発明はゲート電極の周囲に金属層
を形成するといった簡単な製造プロセスで、エミッショ
ンの経時劣化の防止と、エミッタから放出される電子の
集束性の改善を図ることができるという利点もある。
を形成するといった簡単な製造プロセスで、エミッショ
ンの経時劣化の防止と、エミッタから放出される電子の
集束性の改善を図ることができるという利点もある。
【図1】本発明の実施の形態とされる電界放出型表示装
置の画像表示部のFECの構造を説明するための図であ
る。
置の画像表示部のFECの構造を説明するための図であ
る。
【図2】本実施の形態のカラーFEDを説明するための
ブロック図である。
ブロック図である。
【図3】本実施の形態のカラーFEDの画像非表示期間
における駆動タイミング波形を示した図である。
における駆動タイミング波形を示した図である。
【図4】電界放出カソードの構成を説明するための図で
ある。
ある。
【図5】面放出型のFECを利用した平面型のカラーF
EDの概要説明図である。
EDの概要説明図である。
【図6】電極型フルカラーFEDの駆動方法を説明する
ための電極接続図である。
ための電極接続図である。
【図7】2電極型フルカラーFEDの駆動タイミング図
である。
である。
【図8】図5に示すカラーFEDの模式的な断面図であ
る。
る。
1 FEDパネル、4 コントローラ、6A 6B デ
ータドライバ、7 スキャンドライバ、9 ゲート電圧
制御回路、10 電源部、21 カソード電極、ゲート
電極、23 ゲート引き出し電極、24 エミッタアレ
イ、25 ゲートフロー電極、26 ゲートフロー引出
電極
ータドライバ、7 スキャンドライバ、9 ゲート電圧
制御回路、10 電源部、21 カソード電極、ゲート
電極、23 ゲート引き出し電極、24 エミッタアレ
イ、25 ゲートフロー電極、26 ゲートフロー引出
電極
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 平山 俊英 千葉県茂原市大芝629 双葉電子工業株式 会社内 Fターム(参考) 5C031 DD09 DD17 5C036 EE01 EE09 EF01 EF06 EF08 EG02 EG12 EG50 EH04 5C080 AA18 BB06 CC03 DD03 DD09 EE29 EE30 FF12 GG02 GG08 JJ02 JJ04 JJ06 5C094 AA10 AA31 AA54 BA12 BA32 BA34 CA19 CA24 DB04 DB10 EA05 EA10 FA01 GA10
Claims (2)
- 【請求項1】 電界放出を行うエミッタを有するカソー
ド電極と、上記エミッタから電子を放出させるためのゲ
ート電極が絶縁層を介して配設されている第1の基板
と、該第1の基板に対向配置され、蛍光体が塗布されて
いるアノード電極が形成されている第2の基板とから成
る電界放出型の画像表示部と、上記画像表示部に対して
所要の画像を表示させるための駆動制御を行う駆動制御
手段を備えている電界放出型表示装置において、 上記第1の基板の絶縁層上に上記ゲート電極の周辺を囲
むように金属層を形成すると共に、 上記駆動制御手段は、上記画像表示部に画像を表示しな
い画像非表示期間において、上記アノード電極に供給す
るアノード電圧を上記蛍光体の発光開始電圧より低い電
圧としたうえで、 上記ゲート電極にゲートパルスを供給すると共に、 上記金属層に所定電圧を印加して正電位となるようにす
ることを特徴とする電界放出型表示装置。 - 【請求項2】 上記駆動制御手段は、上記画像表示部に
所要の画像を表示させる画像表示期間において、 上記金属層を上記所定電圧より低い電圧に切り換えるこ
とを特徴とする請求項1に記載の電界放出型表示装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11142824A JP2000331629A (ja) | 1999-05-24 | 1999-05-24 | 電界放出型表示装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11142824A JP2000331629A (ja) | 1999-05-24 | 1999-05-24 | 電界放出型表示装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000331629A true JP2000331629A (ja) | 2000-11-30 |
Family
ID=15324485
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11142824A Withdrawn JP2000331629A (ja) | 1999-05-24 | 1999-05-24 | 電界放出型表示装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000331629A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005347232A (ja) * | 2004-05-31 | 2005-12-15 | Samsung Sdi Co Ltd | 電子放出素子 |
-
1999
- 1999-05-24 JP JP11142824A patent/JP2000331629A/ja not_active Withdrawn
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005347232A (ja) * | 2004-05-31 | 2005-12-15 | Samsung Sdi Co Ltd | 電子放出素子 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20060801 |