JP2000330464A - 記憶練習装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 記憶したい項目の中にランダムに混入した間
違った表現を選別できるかを明示することにより、練習
者を記憶練習に集中させる。 【解決手段】 英単語の意味を記憶したい項目とする場
合では、英単語の文字及び英単語の意味の正しい表現と
間違った表現を記憶する記憶手段１２と、単語の文字と
意味の表現を出力する出力手段１１と、意味の正しい表
現又は間違った表現を記憶手段１２からランダムに呼び
出す処理手段１３と、出力した意味の表現が間違ったか
の問題に練習者の答えを入力する入力手段１４と、その
答えが正しいかを判断すると共に判断結果を出力手段１
１より明示する判断手段１５と、から構成され、練習者
に単語の文字をヒントとして提示すると共に単語の意味
の表現を提示し、さらにその提示した意味の表現が間違
ったかの問題に対して練習者の答えが正しいかを明示す
ることにより、練習者が練習に集中しているかを明確に
する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、記憶練習装置に関
し、特にインターラクティブ方式で練習者を単語など記
憶したい項目に集中させる記憶練習装置に関す

【０００２】

【従来の技術】従来の技術においては、例えば特開平９
−４４２００号公報や特開平１１−０２４５４３号公報
などには、語学学習に適する繰り返し自動再生機能を備
えた情報記録再生装置又は記憶補助装置などが提案され
ている。

【０００３】

【解決しようとする課題】しかしながら、前述した従来
の技術では、練習者が記憶練習に集中しやすいかという
ことについて、考慮されてなかったため、望ましい練習
効果をえにくいという問題がある。その理由は、記憶す
るために不可欠な繰り返し練習をする時に、練習者が練
習に飽きやすいため、集中しにくくなるからである。

【０００４】従って、本発明は前述した問題について、
記憶したい項目の正しい表現又は間違った表現をランダ
ムに提示し、それに対する練習者の選別結果を明示する
ことにより、練習者をその記憶したい項目に集中させ、
記憶練習を効果的に行うことができる記憶練習装置を提
供することを目的とする。

【０００５】

【問題を解決するための手段】本発明は、英単語の意味
を記憶したい項目とする場合では、単語の文字と発音の
音声及び単語の意味を正しく表現する訳語の音声と故意
に誤って表現した訳語の音声情報を記憶する記憶手段
と、単語の意味を正しく表現する訳語の音声と誤って表
現した訳語の音声とのどちらかを前記記憶手段からラン
ダムに呼び出す処理手段と、単語の文字と発音の音声及
び前記処理手段により呼び出した訳語の音声を出力する
出力手段と、出力した訳語の音声が単語の意味の間違っ
た表現であるかを問う問題に対する練習者の答えを入力
する入力手段と、その入力した答えが正しいかどうかを
判断すると共に判断の結果を前記出力手段より表示する
判断手段と、を含むことを特徴とする記憶練習装置を提
供する。

【０００６】また、英単語のスペルを記憶したい項目と
する場合は、本発明の記憶練習装置においては、単語の
発音の音声とスペルを読んだ音声及び単語のスペルを正
しく書いた文字と故意に誤って書いた文字情報を記憶す
る記憶手段と、単語のスペルを正しく書いた文字と誤っ
て書いた文字とのどちらかを前記記憶手段からランダム
に呼び出す処理手段と、単語の発音の音声とスペルを読
んだ音声及び前記処理手段により呼び出した単語の文字
を出力する出力手段と、出力した単語の文字がスペルの
間違ったものであるかを問う問題に対する練習者の答え
を入力する入力手段と、その入力した答えが正しいかを
判断すると共に判断結果を前記出力手段より表示する判
断手段と、を含むことを特徴とするようにするとよい。

【０００７】さらに、本発明の記憶練習装置において
は、前記の処理手段が、一つの単語を繰り返して練習さ
せ、或は一組の単語をランダム順不同に繰り返して練習
させるようにするとよい。

【０００８】さらに、本発明の記憶練習装置において
は、前記の出力手段が、単語のスペルをアルファベット
文字で一つずつ表示すると伴って、そのアルファベット
文字を読んだ音声を一つずつ出力するようにするとよ
い。

【０００９】前述した構成のもとで、本発明の記憶練習
装置によれば、練習者が練習に集中しなければ提示した
ものが間違った表現であるかを判断できないため、その
判断結果を明示することにより、練習者を練習に集中さ
せることができる。

【００１０】

【発明の実施の形態】本発明の実施の形態について、二
つの実施例に基づき図面を参考して説明する。図１は本
発明の一実施形態の構成を示すブロック図である。

【００１１】実施例１ 英単語の意味を記憶したい項目とする場合。 図１において、記憶手段１２には、予め英単語の文字と
発音の音声情報、及び英単語の意味を正しく表現する日
本語の音声と故意に誤って表現した日本語の音声情報が
記憶されている。処理手段１３により、練習しようとす
る単語の意味を正しく表現する日本語の音声と誤って表
現した日本語の音声とのどちらかを記憶手段１２からラ
ンダムに呼び出す。出力手段１１により、該単語の文字
と発音の音声をヒントとして提示すると共に、その呼び
出した単語の意味を表現する日本語の音声を提示する。
練習者は、ヒントとして提示した単語の文字と発音の音
声を参照にしながら、提示した日本語の音声が単語の意
味の間違った表現であるかの問題に答え、その答えを入
力手段１４により入力する。判断手段１５により、その
入力した答えが正しいかどうかを判断した後、判断の結
果を出力手段１１より提示する。なお、処理手段１３に
より、上記のような練習過程を、一つの単語に対して繰
り返して練習させ、或は一組の単語に対してランダム順
不同に一つずつ繰り返して練習させる。

【００１２】実施例２ 英単語のスペルを記憶したい項目とする場合。 図１において、記憶手段１２には、予め英単語の発音の
音声とスペルを読んだ音声、及び英単語のスペルを正し
く書いた文字と故意に誤って書いた文字が記憶されてい
る。処理手段１３により、練習しようとする単語のスペ
ルを正しく書いた文字と誤って書いた文字とのどちらか
を記憶手段１２からランダムに呼び出す。出力手段１１
により、該単語の発音の音声とスペルを読んだ音声を出
力すると共に、処理手段１３により呼び出したその単語
の文字を提示する。練習者は、ヒントとして提示した単
語の発音の音声とスペルを読んだ音声を参照にしなが
ら、提示した単語の文字が正しく書いたものであるかの
問題に答え、その答えを入力手段１４により入力する。
判断手段１５により、その入力した答えが正しいかどう
かを判断した後、判断の結果を出力手段１１より提示す
る。なお、処理手段１３により、上記のような練習過程
を、一つの単語に対して繰り返して練習させ、又は一組
の単語に対してランダム順不同に一つずつ繰り返して練
習させる。

【００１３】このように、実施例１又は実施例２に係る
記憶練習装置によれば、出力したのが間違ったものであ
るかの問題に対して、練習者の答えが正しいかどうかを
明示するため、インターラクティブ効果により練習者を
単語の意味やスペルなどに集中させることができる。こ
のような練習をランダム順不同に繰り返させることによ
り、単語の記憶練習を効果的に行うことができる。

【００１４】本実施形態は、上記実施例１と実施例２に
限定されるものではなく、以下に例示したような各種の
変形実施例を許容するものである。

【００１５】（１）上記実施例１では、日本語の音声で
単語の意味を表現することを示したが、その代わりに画
像又は日本語の文字で単語の意味を表現してもよい。

【００１６】（２）上記実施例１では、ヒントとして単
語の文字と発音の音声とを提示することを示したが、そ
の代わりに単語の文字のみ又は単語の発音の音声のみを
ヒントとして提示してもよい。

【００１７】（３）上記実施例２では、文字で単語のス
ペルを表現することを示したが、その代わりにアルファ
ベット文字を読んだ音声で単語のスペルを表現してもよ
い。

【００１８】（４）上記実施例２では、ヒントとして単
語の発音の音声とスペルを読んだ音声とを提示すること
を示したが、その代わりに単語の発音の音声のみをヒン
トとして提示してもよい。

【００１９】（５）上記実施例２では、単語の発音の音
声を除いて、単語のスペルを読んだ音声及び該単語のス
ペルを書いた文字を提示することを示したが、その代わ
りに単語のスペルをアルファベット文字で一つずつ表示
すると伴って、そのアルファベット文字を読んだ音声を
一つずつ出力してもよい。

【００２０】（６）上記実施例１と実施例２では、記憶
したい項目を正しい表現と間違った表現とのどちらかを
ランダムに呼び出すことを示したが、その代わりに正し
い表現と間違った表現とのどちらかを制御的なランダム
に呼び出すことにしてもよい。例えば、３回又は３回以
上繰り返し練習の中に一回のみ間違った表現を呼び出
し、ただしそれを何回目で呼び出すのはランダムプロセ
スによること。

【００２１】（７）上記実施例１と実施例２では、限定
された時間内に練習者の答えを入力しなければ不正解だ
とすることにしてもよい。

【００２２】以上、本発明の一実施形態を実施例に基づ
いて説明してきたが、本発明はこのような実施の形態に
限定されることなく、本発明の原理に準ずる各種の実施
の形態を含む。

【００２３】

【発明の効果】以上説明したように、単語の意味など記
憶したい項目の中に間違った表現をランダムに混入する
ことに対して、練習者が選別できたかを明示することに
より、インターラクティブ効果で練習者をその記憶した
い項目に集中させることができる。また、一組の単語を
ランダム順不同に練習させることにより、記憶練習を効
果的に行うことができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の記憶練習装置の一実施形態の構成を示
すブロック図である。

【符号の説明】

１１ 出力手段 １２ 記憶手段 １３ 処理手段 １４ 入力手段 １５ 判断手段

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 英単語の文字と発音の音声及び単語の意
   味を正しく表現する訳語の音声と故意に誤って表現した
   訳語の音声情報を記憶する記憶手段と、単語の意味を正
   しく表現する訳語の音声と誤って表現した訳語の音声と
   のどちらかを前記記憶手段からランダムに呼び出す処理
   手段と、単語の文字と発音の音声及び前記処理手段によ
   り呼び出した訳語の音声を出力する出力手段と、出力し
   た訳語の音声が単語の意味の間違った表現であるかの問
   題に対する練習者の答えを入力する入力手段と、入力し
   た答えが正しいかを判断すると共に判断の結果を前記出
   力手段より提示する判断手段と、を含むことを特徴とす
   る記憶練習装置。
2. 【請求項２】 英単語の発音の音声とスペルを読んだ音
   声及び単語のスペルを正しく書いた文字と故意に誤って
   書いた文字情報を記憶する記憶手段と、前記記憶手段か
   ら単語のスペルを正しく書いた文字と誤って書いた文字
   とのどちらかをランダムに呼び出す処理手段と、単語の
   発音の音声とスペルを読んだ音声及び前記処理手段によ
   り呼び出した単語の文字を出力する出力手段と、出力し
   た単語の文字がスペルの間違ったものであるかを問う問
   題に対する練習者の答えを入力する入力手段と、入力し
   た答えが正しいかどうかを判断すると共に判断の結果を
   前記出力手段より表示する判断手段と、を含むことを特
   徴とする記憶練習装置。
3. 【請求項３】 前記の処理手段が、一つの単語を繰り返
   して練習させること、或は一組の単語をランダム順不同
   に繰り返して練習させること、を特徴とする請求項１又
   は請求項２記載の記憶練習装置。
4. 【請求項４】 請求項２記載の出力手段が、単語のスペ
   ルをアルファベット文字で一つずつ表示すると伴って、
   そのアルファベット文字を読んだ音声を一つずつ出力す
   ることを特徴とする請求項２記載の記憶練習装置。