JP2000330313A - 電子写真感光体及びその製造方法 - Google Patents

電子写真感光体及びその製造方法

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JP2000330313A
JP2000330313A JP11233614A JP23361499A JP2000330313A JP 2000330313 A JP2000330313 A JP 2000330313A JP 11233614 A JP11233614 A JP 11233614A JP 23361499 A JP23361499 A JP 23361499A JP 2000330313 A JP2000330313 A JP 2000330313A
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Masahiko Hozumi
正彦 穂積
Koichi Yahagi
浩一 矢作
Hiroshi Yamamoto
浩史 山本
Katsumi Nukada
克己 額田
Hitoshi Takimoto
整 滝本
Wataru Yamada
渉 山田
Masaharu Shirai
正治 白井
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Fuji Xerox Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電子写真感光体の表面強度が強く、磨耗が少
なく長時間使用時の信頼性を向上させた電子写真感光体
とその製造方法の提供。 【解決手段】 1)表面層が、微粒子とブロック型イソ
シアネートで架橋された結着樹脂とを含有する電子写真
感光体、および、2)表面層が微粒子と結着樹脂と水酸
基またはカルボキシル基を有する電荷輸送材料とを含有
し、結着樹脂と水酸基またはカルボキシル基を有する電
荷輸送材料との少なくともいずれかがブロック型イソシ
アネートで架橋されている電子写真感光体である。結着
樹脂は、ポリアミド樹脂、またはポリビニルアルコール
が好ましく用いられる。これらの電子写真感光体は、ア
ルコール溶剤を含有する塗布液を用いて浸漬塗布によっ
て製造される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複写機、プリンタ
ー及びファクシミリ等の装置に使用される電子写真用感
光体及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】電子写真方式の複写機やプリンターに用
いる感光体は、可視光に対する汎色性の感度、あるいは
半導体レーザ光に対する近赤外感度を有することが要請
されると共に、近年ますます高い信頼性と安価なコスト
を同時に実現することを求められている。これらの要請
に応えるものとしては、現在有機感光体が最も有力な技
術である。
【0003】有機感光体は、たとえば、導電性基体上に
フタロシアニン等の光導電性顔料をバインダー樹脂中に
分散した電荷発生層を設け、その上に電荷輸送層を積層
した構造を有する。電荷輸送層は、ポリカーボネート樹
脂のような熱可塑性樹脂中にベンジジン誘導体のような
低分子の電荷輸送材料を分子分散させたものを用いるの
が一般的である。しかし、低分子の電荷輸送材料を分散
した電荷輸送層は、クリーニングブレードによる機械的
ストレスで磨耗しやすく、長時間使用時の信頼性が十分
でないという問題点があった。
【0004】また、近年、従来の非接触のコロトロン帯
電方式と比較して飛躍的にオゾン発生量の少ない接触帯
電方式が注目されている。この、接触帯電方式は帯電ロ
ールや帯電フィルム等を感光体に接触させて帯電を行う
ものであり、確かにオゾン発生の絶対量が非接触のコロ
トロン帯電方式と比べて格段に少ないものの、放電領域
が感光体表面に近接しているため、感光体に与える放電
ストレスが非接触のコロトロン帯電方式より強く、放電
生成物が感光体の表面に付着しやすくなったり、感光体
磨耗量も大きくなり、感光体の摩耗による帯電性の低
下、感度の変化、画質上かぶりや黒線の発生等の問題を
引きおこす為、非接触コロトロン帯電方式と比較して感
光体の寿命が短くなる場合が多い。このような事情か
ら、感光体表面強度を上げ、磨耗を少なくして長時間使
用時の信頼性を向上させることが有機感光体の重要な課
題となっている。
【0005】感光体表面を強化する方法としては、平均
粒径が使用する光の波長より小さい導電性の微粒子を分
散した表面層で感光層を保護する方法が有力である(特
公昭63−40311号公報参照)。ところが、この導
電性微粒子を分散した表面層を有する感光体において、
画質上ゴーストが発生することがあり問題であった。ま
た、このような表面層の結着樹脂としては、熱可塑性樹
脂では、強度が充分でない為不適当である。また、熱硬
化性樹脂を用いる場合、その溶解性から塗布溶剤とし
て、一般的には芳香族炭化水素系溶剤、酢酸エステル系
溶剤、ハロゲン化炭化系溶剤等の樹脂溶解性の強い溶剤
を用いざるをえない。これら溶剤は、同時に感光層樹脂
も溶解してしまうため、塗布方法としては、浸漬塗布法
のように大量の溶剤が、感光層に影響する方法は採用で
きない。さらに、熱硬化性樹脂では、塗布液状態でも硬
化反応は進行しポットライフが短いという問題もある。
そこで、塗布方法は、感光層の溶解の影響とポットライ
フの影響の少ないスプレーコーティング法などに限定さ
れてしまっていた。
【0006】しかしながら、近年では、電子写真感光体
の塗布法としては、塗膜均一性で優れた浸漬塗布法を用
いることが一般的であり、塗布工程の自動化や設備費用
の観点から、感光体の各層の塗布方法は、浸漬塗布法で
統一することが望まれていた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、従来の技術
における上記の課題に鑑みたもので、その目的は、画質
上ゴーストの発生がなく、かつ電子写真感光体の表面強
度が強く、従来の非接触帯電方式だけでなく、接触帯電
方法においても、磨耗が少なく長時間使用時の信頼性を
向上させた電子写真感光体を提供する事である。さら
に、その電子写真感光体として、全層浸漬塗布方法が可
能である電子写真感光体の製造方法を提供することであ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記した目的は、表面層
が微粒子とブロック型イソシアネートで架橋された結着
樹脂とを含有することを特徴とする電子写真感光体によ
って達成される。また、上記した目的は、表面層が、微
粒子、結着樹脂、及び水酸基またはカルボキシル基を有
する電荷輸送材料を含有し、結着樹脂と電荷輸送材料の
少なくとも一方がブロック型イソシアネートで架橋され
ていることを特徴とする電子写真感光体によって達成さ
れる。結着樹脂は、ポリアミド樹脂、またはポリビニル
アルコール成分を有する樹脂であることが望ましい。更
に上記した目的は、アルコール溶剤を含んだ表面塗布液
を用いて浸漬塗布により表面層を形成することを特徴と
する電子写真感光体の製造方法によって達成される。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て詳細に説明する。本発明の電子写真用感光体は、導電
性基体上に、少なくとも感光層及び表面層が順次形成さ
れてなるものである。感光層は、単層あるいは、電荷発
生層と電荷輸送層との組み合わせのどちらかでも良い。
【0010】導電性基体としては、電子写真感光体にお
いて使用されるものであれば、如何なるものでも使用で
きる。例えば、アルミニウム、ニッケル、クロム、ステ
ンレス鋼等の金属類、およびアルミニウム、チタニウ
ム、ニッケル、クロム、ステンレス鋼、金、バナジウ
ム、酸化錫、酸化インジウム、ITO等の薄膜を設けた
プラスチックフィルム等、或いは導電性付与剤を塗布、
または含浸させた紙、およびプラスチックフィルム等が
あげられる。これらの導電性支持体は、ドラム状、シー
ト状等、適宜の形状のものとして使用されるが、これら
に限定されるものではない。さらに、必要に応じて導電
性支持体の表面は、画質に影響のない範囲で各種の処理
を行うことができる。例えば、表面の酸化処理、薬品処
理或いは着色処理など、または、砂目立て、液体ホーニ
ング等の乱反射処理を行うことができる。
【0011】導電性基体の上には、所望に応じて下引き
層が形成されてもよい。下引き層に用いられる結着剤と
して、ポリビニルブチラール等のアセタール樹脂、ポリ
ビニルアルコール樹脂、カゼイン、ポリアミド樹脂、セ
ルロース樹脂、ゼラチン、ポリウレタン樹脂、ポリエス
テル樹脂、メタクリル樹脂、アクリル樹脂、ポリ塩化ビ
ニル樹脂、ポリビニルアセテート樹脂、塩化ビニル−酢
酸ビニル−無水マレイン酸樹脂、シリコーン樹脂、シリ
コーン−アルキッド樹脂、フェノール−ホルムアルデヒ
ド樹脂、メラミン樹脂等の高分子樹脂化合物のほかに、
ジルコニウム、チタン、アルミニウム、マンガン、シリ
コン等を含有する有機金属化合物等が主として用いられ
る。これらの化合物は単独に或いは複数の化合物の混合
或いは重縮合物として用いることができる。また、これ
らの化合物は、下引き層に用いられる結着樹脂とともに
用いても良い。
【0012】シリコンを含有する有機金属化合物の例と
しては、例えば、ビニルメトキシシラン、ビニルトリエ
トキシシラン、ビニルトリス(β−メトキシエトキシ)
シラン、ビニルトリアセトキシシラン、γ−メタクリル
オキシプロピル−トリス(β−メトキシエトキシ)シラ
ン、β−(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチルト
リメトキシシラン、γ−メタクリロキシプロピルトリメ
トキシシラン、γ−グリシドキシプロピルトリメトキシ
シラン、γ−メルカプトプロピルトリメトキシシラン、
γ−アミノプロピルトリエトキシシラン、N−β−(ア
ミノエチル)−γ−アミノプロピルトリメトキシシラ
ン、N−β−(アミノエチル)−γ−アミノプロピルメ
チルジメトキシシラン、N,N−ビス(β−ヒドロキシ
エチル)−γ−アミノプロピルトリエトキシシラン、N
−フェニル−3−アミノプロピルトリメトキシシラン、
γ−クロルプロピルトリメトキシシラン等である。これ
らの中でも特に好ましく用いられるシラン化合物は、ビ
ニルトリエトキシシラン、ビニルトリス(β−メトキシ
エトキシシラン)、γ−メタクリロキシプロピルトリメ
トキシシラン、γ−グリシドキシプロピルメトキシシラ
ン、β−(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチルト
リメトキシシラン、N−β−(アミノエチル)−γ−ア
ミノプロピルトリメトキシシラン、N−β−(アミノエ
チル)−γ−アミノプロピルメチルジメトキシシラン、
γ−アミノプロピルトリエトキシシラン、N−フェニル
−3−アミノプロピルトリメトキシシラン、γ−メチル
カプトプロピルトリメトキシシラン、γ−クロルプロピ
ルトリメトキシシラン等のシランカップリング剤があげ
られる。
【0013】チタンを含有する有機金属化合物の例とし
ては、テトライソプロピルチタネート、テトラノルマル
ブチルチタネート、ブチルチタネートダイマー、テトラ
(2−エチルヘキシル)チタネート、チタンアセチルア
セトネート、ポリチタンアセチルアセトネート、チタン
オクチレングリコレート、チタンラクテートアンモニウ
ム塩、チタンラクテート、チタンラクテートエチルエス
テル、チタントリエタノールアミネート、ポリヒドロキ
シチタンステアレート等があげられる。
【0014】アルミニウムを含有する有機金属化合物の
例としては、アルミニウムイソプピレート、モノブトキ
シアルミニウムイソプロピレート、アルミニウムブチレ
ート、ジエチルアセトアセテートアルミニウムジイソプ
ロピレート、アルミニウムトリス(エチルアセトアセテ
ート)等があげられる。
【0015】下引き層中には、干渉縞発生を防止する目
的や電気特性を向上する目的などにより、各種の有機ま
たは無機微粉末を混合することができる。特に、酸化チ
タン、酸化亜鉛、亜鉛華、硫化亜鉛、鉛白、リトポン等
の白色顔料、アルミナ、炭酸カルシム、硫酸バリウム等
の体質顔料としての無機顔料、或いはテフロン樹脂粒
子、ベンゾクアナミン樹脂粒子、スチレン樹脂粒子、シ
リコン単結晶微粉末等が有効である。添加する微粉末と
しては、粒径が0.01μm〜2μmの範囲のものが用
いられる。粒径が大きすぎると下引き層の凹凸が激しく
なり、電気的に部分的な不均一性が大きくなって、画質
欠陥を生じやすくなる。また、小粒径すぎると十分な光
散乱効果が得られない。上記微粉末は必要に応じて添加
されるが、添加される場合には下引き層の固形分に対し
て、10〜80重量%、より好ましくは30〜70重量
%の範囲で添加される。
【0016】下引き層の膜厚を厚くすると、導電性基体
の凹凸の隠蔽性が高まるため、一般に画質欠陥は低減す
る方向にあるが、電気的な繰り返し安定性も悪くなるた
め、下引き層は、膜厚としては0.1〜5μmの範囲に
あることが望ましい。下引き層塗布液の形成において、
上記微粉末は樹脂成分を溶解した溶液中に添加して分散
処理が行われる。微粉末を樹脂中に分散させる方法とし
ては、ロールミル、ボールミル、振動ボールミル、アト
ライター、サンドミル、コロイドミル、ペイントシェー
カー等による方法を用いることができる。
【0017】この下引き層上に形成される感光層は、基
本的には単層構造であっても、電荷発生層と電荷輸送層
とに機能分離された積層構造であってもよい。積層構造
の場合、電荷発生層と電荷輸送層の積層順序はいずれが
上層であってもよい。電荷発生層は電荷発生材料を結着
樹脂中に分散し塗布することにより形成される。電荷発
生材料としては、無金属フタロシアニン、チタニルフタ
ロシアニン、銅フタロシアニン、錫フタロシアニン、ガ
リウムフタロシアニン等の各種フタロシアニン顔料、ス
クエアリウム系、アントアントロン系、ペリレン系、ア
ゾ系、アントラキノン系、ピレン系、ピリリウム塩、チ
アピリリウム塩等の各種有機顔料および染料が用いられ
る。また、これらの有機顔料は一般に数種の結晶型を有
しており、特にフタロシアニン顔料ではα、β等をはじ
めとして各種の結晶型が知られているが、目的に適合し
た感度が得られる顔料であるならば、これらのいずれの
結晶型でも用いることができる。
【0018】電荷発生層には、電荷発生材料の凝集防
止、分散性向上、電気特性の向上等、各種の目的でシラ
ンカップリング剤や有機金属アルコキシドを加えること
ができる。電荷発生層における結着樹脂としては、以下
のものを例示することができる。すなわち、ビスフェノ
ールAタイプ或いはビスフェノールZタイプ等のポリカ
ーボネート樹脂、ポリエステル樹脂、メタクリル樹、ア
クリル樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリスチレン脂、ポ
リビニルアセテート樹脂、スチレン−ブタジエン共重合
体樹脂、塩化ビニリデン−アクリルニトリル共重合体樹
脂、塩化ビニル−酢酸ビニル−無水マレイン酸脂、シリ
コーン樹脂、シリコーン−アルキッド樹脂、フェノール
−ホルムアルデヒド樹脂、スチレン−アルキッド脂、ポ
リ−N−ビニルカルアバゾール等である。これ等の結着
樹脂は、単独あるいは2種以上混合して用いることが可
能である。電荷発生材料と結着樹脂との配合比(重量
比)は、10:1〜1:10の範囲が望ましい。また、
電荷発生層の厚みは、一般には0.01〜5μm、好ま
しくは0.05〜2.0μmの範囲に設定される。電荷
発生材料を樹脂中に分散させる方法としては、ロールミ
ル、ボールミル、振動ボールミル、アトライター、サン
ドミル、コロイドミル等の方法を用いることができる。
【0019】電荷輸送層に用いられる電荷輸送材料とし
ては、下記に示すものが例示できる。2,5−ビス(p
−ジエチルアミノフェニル)−1,3,4−オキサジア
ゾール等のオキサジアゾール誘導体、1,3,5−トリ
フェニル−ピラゾリン、1−[ピリジル−(2)]−3
−(p−ジエチルアミノスチリル)−5−(p−ジエチ
ルアミノスチリル)ピラゾリン等のピラゾリン誘導体、
トリフェニルアミン、トリ(p−メチルフェニル)アミ
ニル−4−アミン、ジベンジルアニリン等の芳香族第3
級アミノ化合物、N,N′−ジフェニル−N,N′−ビ
ス(3−メチルフェニル)−[1,1′−ビフェニル]
4,4′−ジアミン等の方向族第3級ジアミノ化合物、
3−(4′−ジメチルアミノフェニル)−5,6−ジ−
(4′−メトキシフェニル)−1,2,4−トリアジン
等の1,2,4−トリアジン誘導体、4−ジエチルアミ
ノベンズアルデヒド−1,1−ジフェニルヒドラゾン等
のヒドラゾン誘導体、2−フェニル−4−スチリル−キ
ナゾリン等のキナゾリン誘導体、6−ヒドロキシ−2,
3−ジ(p−メトキシフェニル)ベンゾフラン等のベン
ゾフラン誘導体、p−(2,2−ジフェニルビニル)−
N,N−ジフェニルアニリン等のα−スチルベン誘導
体、エナミン誘導体、N−エチルカルバゾール等のカル
バゾール誘導体、ポリ−N−ビニルカルバゾールおよび
その誘導体などの正孔輸送物質;クロラニル、ブロアン
トラキノン等のキノン系化合物、テトラアノキノジメタ
ン系化合物,2,4,7−トリニトロフルオレノン、
2,4,5,7−テトラニトロ−9−フルオレノン等の
フルオレノン化合物、キサントン系化合物、チオフェン
化合物等の電子輸送物質;および上記した化合物からな
る基を主鎖または側鎖に有する重合体などがあげられ
る。これらの電荷輸送材料は、1種または2種以上を組
み合わせて使用することができる。
【0020】電荷輸送層に用いられる結着樹脂の例とし
ては、アクリル樹脂、ポリアリレート、ポリエステル樹
脂、ビスフェノールAタイプ或いはビスフェノールZタ
イプ等のポリカーボネート樹脂、ポリスチレン、アクリ
ロニトリル−スチレン共重合体、アクリロニトリル・ブ
タジエン共重合体、ポリビニルブチラール、ポリビニル
ホルマール、ポリスルホン、ポリアクリルアミド、ポリ
アミド、塩素ゴム等の絶縁性樹脂、およびポリビニルカ
ルバゾール、ポリビニルアントラセン、ポリビニルピレ
ン等の有機光導電性ポリマー等があげられる。電荷輸送
層は、上に示した電荷輸送物質および結着樹脂とを適当
な溶媒に溶解させた溶液を塗布し乾燥することによって
形成することができる。電荷輸送層の形成に使用される
溶媒としては、例えば、ベンゼン、トルエン、クロルベ
ンゼン等の芳香族炭化水素系、アセトン、2−ブタノン
等のケトン類、塩化メチレン、クロロホルム、塩化エチ
レン等のハロゲン化脂肪族炭化水素類、テトラヒドロフ
ラン、ジオキサン、エチレングリコール、ジエチルエー
テル等の環状或いは直鎖状エーテル、或いはこれらの混
合溶剤などを用いることができる。電荷輸送材料と上記
結着樹脂との配合比は10:1〜1:5が好ましい。ま
た、電荷輸送層の膜厚は一般に5〜50μm、好ましく
は10〜40μmの範囲に設定される。
【0021】電子写真装置中で発生するオゾンや酸化性
ガス、或いは光・熱による感光体の劣化を防止する目的
で、感光層中に酸化防止剤・光安定剤・熱安定剤などの
添加剤を添加することができる。例えば、酸化防止剤と
しては、ヒンダードフェノール、ヒンダードアミン、パ
ラフェニレンジアミン、アリールアルカン、ハイドロキ
ノン、スピロクロマン、スピロインダノンおよびそれら
の誘導体、有機硫黄化合物、有機リン化合物等があげら
れる。光安定剤の例としては、ベンゾフェノン、ベンゾ
アゾール、ジチオカルバメート、テトラメチルピペン等
の誘導体があげられる。
【0022】感光層の上には表面層が設けられる。この
表面層は、2つのタイプがあり、第1は、表面層が微粒
とブロック型イソシアネートで架橋された結着樹脂と
を少なくとも含有するタイプであり、第2は、表面層
が、微粒子、結着樹脂、及び水酸基を有する電荷輸送材
料を少なくとも含有し、結着樹脂と電荷輸送材料の少な
くとも一方がブロック型イソシアネートで架橋されてい
るタイプである。
【0023】ここで微粒子としては、無機系微粒子及び
/または有機系微粒子を使用することができる。無機系
微粒子には、酸化マグネシウム、酸化ケイ素、酸化アル
ミニウム、酸化亜鉛、酸化セリウム、三酸化タングステ
ン、酸化錫、酸化チタン、酸化アンチモン、酸化ビスマ
ス、酸化インジウム、酸化カルシウム、硫酸バリウム、
チタン酸ストロンチウム、チタン酸カルシウム、チタン
酸バリウム、チッ化臭素、ピロリン酸第二鉄、ピロリン
酸カルシウム、ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸マグネ
シウム、ステアリン酸アルミニウム等の微粒子が挙げら
れる。これらの無機微粒子の中でも、酸化錫、酸化アン
チモン、酸化亜鉛、酸化チタン、酸化ビスマス、酸化イ
ンジウム、それらの混合物および複合酸化物等の粉末等
の導電性微粒子が得られる画質の点で特に好ましい。
【0024】有機ケイ微粒子としては、四フッ化エチレ
ン、三フッ化塩化エチレン、フッ化ビニリデン、シリコ
ーン樹脂、ポリメチルメタアクリレート等の微粒子が挙
げられる。
【0025】電子写真感光体の表面層に含有される微粒
子の平均粒径は、0.01μm〜2μmが好ましく、よ
り好ましくは0.01μm〜1μm,さらに好ましくは
0.01μm〜0.3μmである。また、微粒子は、1
10Ω以下の抵抗値を有する導電性微粒子であることが
画質の点から望ましい。微粒子の平均粒径が0.01μ
m未満になると、分散により微粒子化するのに膨大な時
間がかかり製造上好ましくない。また、微粒子の平均粒
径が2.0μmを超えると、画質上の解像度が劣ってし
まう。
【0026】前記第1のタイプの表面層の場合、この表
面層に使用される結着樹脂は、ブロック型イソシアネー
トにより架橋されるものであればいかなるものでも使用
可能であり、側鎖にヒドロキシ基等の官能基を有する樹
脂が好ましく、具体的にはポリアミド樹脂、またはポリ
ビニルアルコール成分を有する樹脂が好ましい。
【0027】前記第2のタイプの表面層の場合、この表
面層に使用される結着樹脂は、必ずしもブロック型イソ
シアネートにより架橋されるものである必要はなく、こ
の場合、水酸基またはカルボキシル基を有する電荷輸送
材料がブロック型イソシアネートにより架橋される。な
お、結着樹脂および水酸基またはカルボキシル基を有す
る電荷輸送材料のいずれもがブロック型イソシアネート
により架橋されることがより望ましい。結着樹脂がブロ
ック型イソシアネートにより架橋される樹脂の場合、こ
の結着樹脂は、前記第1のタイプの表面層における結着
樹脂と同様でよい。
【0028】ここでポリアミド樹脂としては、アルコー
ル溶剤に可溶の共重合ナイロン、メトキシメチル化ナイ
ロンが用いられる。共重合ナイロンにはナイロン6、ナ
イロン66,ナイロン610,ナイロン12等を種々に
組み合わせた共重合ナイロンが挙げられ、さらにそれら
をメトキシメチル化したものも使用可能である。また、
ポリビニルアルコール成分を有する樹脂としては、ポリ
酢酸ビニルを鹸化したポリビニルアルコール(ポリビニ
ルアルコールとポリ酢酸ビニルの共重合樹脂)、さらに
それを脂肪族アルデヒドでアセタール化したポリビニル
アセタール(ポリビニルアルコール、ポリ酢酸ビニルと
ポリビニルアセタールの3元共重合樹脂)などが用いら
れる。ポリビニルアセタールには、ポリビニルホルマー
ル、ポリビニルブチラールなどが含まれる。
【0029】前記第1のタイプの表面層の場合、電荷輸
送材料は特に制約はないが、水酸基またはカルボキシル
基を有する電荷輸送材料が好ましく、前記第2のタイプ
の表面層の場合、電荷輸送材料は水酸基またはカルボキ
シル基を有することがより好ましい。水酸基またはカル
ボキシル基を有する電荷輸送材料は、アルコールに溶解
する点から浸漬塗布液の形成に好適である。
【0030】水酸基またはカルボキシル基を有する電荷
輸送材料としては、下記構造式(I)または構造式(I
I)のいづれかで表される化合物の少なくとも1種が挙
げられる。 構造式(I)
【0031】
【化4】
【0032】(式中、Rは下記一般式 (1)または(2)
で表される構造を示し、Dは水酸基またはカルボキシル
基を示す。Tは炭素数1〜10の枝分かれしてもよい2価の
炭化水素基を示す。nは0または1、mは1から4の整数
を示す。)
【0033】
【化5】
【0034】(Ar1〜Ar7は、それぞれ独立に炭素数6〜2
0の置換、あるいは、未置換のアリール基を示し、 Xは2
価の基を示す。) 構造式(II)
【0035】
【化6】
【0036】(式中、R5 は水素、又は、炭素数1〜5
の範囲のアルキル基を表し、Xは水素、炭素数1〜5の
範囲のアルキル基、フェニル基、又は、置換基としてハ
ロゲン原子、炭素数1〜5の範囲のアルキル基若しくは
ハロゲン原子で置換されたアルキル基、又は炭素数1〜
5の範囲のアルコキシ基で置換されたフェニル基を表
し、Tは脂肪族部分の炭素数1〜10の枝分かれしても
よい2価の炭化水素基を表し、nは0または1、A
1 、Ar2 、Ar3 はフェニル基、ナフチル基、又
は、アントラセン基であり、複数個のハロゲン基、炭素
数1〜5の範囲の複数個のアルキル基、炭素数1〜5の
範囲の複数個のアルコキシ基で置換されていてもよ
い。)
【0037】前記一般式(1)及び前記一般式(2)の
中のAr1〜Ar7としては、具体的には以下の構造のものが
挙げられる。
【0038】
【化7】
【0039】前記のR 1〜R7はそれぞれ独立に水素、炭
素数1〜5の置換、あるいは、未置換のアルキル基、炭
素数1〜5の置換、あるいは、未置換のアルコキシ基、
ハロゲン、炭素数1〜14の置換あるいは、未置換のア
リール基を示し、複数個置換してもよい。
【0040】Tとしては具体的には以下の構造(T−1
〜T−32)が挙げられる。
【化8】
【0041】Xとしては、以下の基(1)〜(7)から選択さ
れたものが挙げられる。
【0042】
【化9】
【0043】前記の基(1)〜(7)中R8は、水素原子、炭素
数1〜4のアルキル基、置換または未置換のフェニル基、
置換または未置換のアラルキル基を表し、R9〜R14は、
水素原子、炭素数1〜4の置換、あるいは、未置換のアル
キル基、炭素数1〜4の置換、あるいは、未置換のアルコ
キシ基、炭素数6〜15の置換、あるいは、未置換のフェ
ニル基、炭素数6〜15の置換、あるいは、未置換のアラ
ルキル基、ハロゲンを表し、aは、0または 1の整数を意
味する。
【0044】なお、Xとしては、下記構造式(IV)、(V)、
(VI)で示される構造のものが、特に好ましい。
【0045】
【化10】
【0046】前記基(1)〜(7)中のVは下記の基(8)〜(2
1)から選択されたものが挙げられる。
【化11】 b,eは、1〜10の整数を意味し、cは、1〜3の整数を意
味し、hは0または1の整数を意味する。vは前記の同
義である。
【0047】また、構造式(I)としては下記の構造式
(A)又は構造式(B)も挙げられる。。
【0048】構造式(A)
【化12】
【0049】(R1 、R2 、R3 は水素原子、ハロゲン
原子、炭素数1〜5の範囲のアルキル基、炭素数1〜5
の範囲のアルコキシ基、又は、炭素数1〜2の範囲のア
ルキル基で置換されたアミノ基を表し、Tは脂肪族部分
の炭素数1〜10の枝分かれしてもよい2価の炭化水素
基を表し、nは0又は1である。)
【0050】構造式(B)
【化13】
【0051】(式中、R4 は水素原子、ハロゲン原子、
炭素数1〜5の範囲のアルキル基、炭素数1〜5の範囲
のアルコキシ基、フェニル基、又は、置換基としてハロ
ゲン原子、炭素数1〜5の範囲のアルキル基若しくはハ
ロゲン原子で置換されたアルキル基、又は炭素数1〜5
の範囲のアルコキシ基で置換されたフェニル基を表し、
Tは脂肪族部分の炭素数1〜10の枝分かれしてもよい
2価の炭化水素基を表し、nは0又は1を表す。)
【0052】構造式(A)で表される化合物としては、
例えば[表1]に例示された化合物が挙げられる。
【0053】
【表1】
【0054】構造式(B)で表される化合物としては、
例えば[表2]に例示された化合物が挙げられる。
【0055】
【表2】
【0056】構造式(II)で表される化合物中のAr
1 の具体例としては、[表3]に例示されたものが挙げ
られる。
【0057】
【表3】
【0058】構造式(II)で表される化合物中のAr
2およびAr3の具体例としては、[表4]に例示された
ものが挙げられる。
【0059】
【表4】
【0060】また、構造式(II)で表される化合物の
具体例は、[表5]に例示されたものが挙げられる。
【0061】
【表5】
【0062】さらに構造式(I)中のDがカルボキシル
基で表される化合物の場合、一般式(1)で表される化
合物の具体例としては、[表6]及び[表7]に例示さ
れた化合物1〜化合物10が挙げられる。
【0063】
【表6】
【0064】
【表7】
【0065】また、構造式(I)中のDがカルボキシル
基で表される化合物の場合、一般式(2)で表される化
合物の具体例としては、[表8]〜[表16]に例示さ
れた化合物11〜化合物100が挙げられる。
【0066】
【表8】
【0067】
【表9】
【0068】
【表10】
【0069】
【表11】
【0070】
【表12】
【0071】
【表13】
【0072】
【表14】
【0073】
【表15】
【0074】
【表16】
【0075】ブロック型イソシアネートは、ポリイソシ
アネート化合物に、ある種の活性水素を有する化合物を
反応させて得られる常温では安定なものであり、これを
一定の条件下に加熱するとブロック剤が解離して、もと
の活性なイソシアネート基が再生されるものである。こ
のようなブロック型イソシアネートのベースとなるポリ
イソシアネート化合物としては、トリレンジイソシアネ
ート(TDI)、ジフェニルメタン-4,4'-ジイソシアネ
ート(MDI)、ヘキサメチレンジイソシアネート(H
DI)、イソホロンジイソシアネート(IPDI)、ジ
シクロヘキシルメタンジイソシアネート(水添MD
I)、ポリメチレンポリフェニルポリイソシアネート等
が挙げられ、具体的にはHDIのイソシアヌネート体、
IPDIのイソシアヌネート体、水添MDIのプレポリ
マー、TDIのプレポリマー、自己架橋型PUR(MD
I系)のものが挙げられる。
【0076】なお、このイソシアネートと反応させるブ
ロック剤としては、アルコール類、フェノールやクレゾ
ール等のフェノール類、カプロラクタム等のラクタム
類、メチルエチルケトオキシムやアセトオキシム等のオ
キシム類、マロン酸ジエチル、アセト酢酸エチル等のβ
-ジケトン類等が挙げられる。これらのブロック剤は解
離温度で選択される。
【0077】表面層の膜厚は0.5〜20μm、特に2
〜10μmであることが望ましい。表面層のが0.5μ
m未満では、磨耗による耐久性が劣り、20μmを超え
ると、画質上の解像度が劣り好ましくない。表面層中の
導電性微粒子の含有量は5〜90wt%、好ましくは30〜80wt
%の範囲が適当である。
【0078】
【実施例】(実施例1)4重量部のポリビニルブチラー
ル樹脂(エスレックBM−S、積水化学社製)を溶解し
たn−ブチルアルコール170重量部に、有機ジルコニ
ウム化合物(アセチルアセトンジルコニウムブチレー
ト)30重量部および有機シラン化合物(γ−アミノプ
ロピルトリメトキシシラン)3重量部を添加して混合撹
拌し、下引き層形成用の塗布液を得た。この塗布液を、
ホーニング処理により粗面化された30mmφのED管
アルミニウム基体の上に浸漬塗布し、室温で5分間風乾
を行った後、基体を10分間で50℃に昇温し、50
℃、85%RH(露点47℃)の恒温恒湿槽中に入れ
て、20分間加湿硬化促進処理を行った。その後、熱風
乾燥機に入れて170℃で10分間乾燥を行って下引き
層を形成した。
【0079】次に電荷発生材料として、塩化ガリウムフ
タロシアニンを用い、その15重量部、塩化ビニル−酢
酸ビニル共重合体樹脂(VMCH、日本ユニオンカーバ
イト社製)10重量部およびn−ブチルアルコール30
0重量部からなる混合物をサンドミルにて4時間分散し
た。得られた分散液を、上記下引き層上に浸漬塗布し、
乾燥して、膜厚0.2μmの電荷発生層を形成した。次
に、N,N′−ジフェニル−N,N′−ビス(3−メチ
ルフェニル)−[1,1′−ビフェニル]−4,4′−
ジアミン4部とビスフェノールZポリカーボネート樹脂
(分子量40,000)6重量部とをクロルベンゼン8
0重量部を加えて溶解した。得られた溶液を上記電荷発
生層の上に浸漬塗布し、乾燥することにより、膜厚25
μmの電荷輸送層を形成した。
【0080】次に、導電性微粒子であるSb2O5ドープSnO
2粒子(T−1、三菱マテリアル社製)8重量部を、ポ
リアミド樹脂(プラタボンドMX1602、エルフアトケムジ
ャパン社製)6重量部をn−ブチルアルコール50重量
部に溶解した液に混ぜ、サンドミルにて4時間分散し
た。得られた分散液にブロック型イソシアネート(スミ
ジュールBL3175、住友バイエルウレタン社製)8
重量部を加えた液を用いて浸漬塗布を行い、160℃1時
間の乾燥硬化処理を施し7μmの表面層を、上記電荷輸
送層の上に形成した。
【0081】ところで、表面層塗布液の液粘度は、イソ
シアネート硬化剤として、ブロック型を使用している
為、常温(20〜25℃)においては経時1ヶ月でも大
きな変化はなく安定であった。また、本発明の電子写真
感光体は、表面層塗布溶剤に電荷輸送層樹脂を溶解しな
いアルコールを使用している為、上記のように全層浸漬
塗布により層形成ができ、効率的に感光体作製が行え
た。
【0082】得られた電子写真感光体を接触帯電方式で
あるプリンター(Laser Press 4161の改造機、富士ゼロ
ックス社製)に装填し、28℃85%RHの高温高湿環
境にて、A4サイズ、モノクロで30000枚プリントの画質
維持性と感光体摩耗量の評価をおこなった。画質につい
ては、初期から30000枚まで良好なプリントが得られ
た。感光体摩耗量は5μmであった。
【0083】(比較例1)実施例1において、表面層を
設けなかったこと以外は、実施例1と同様にして感光体
を作製し、評価も同様に行った。得られた画質について
は26000枚時点で確認したところプリントサンプルの端
部にかぶりが生じていた。また、感光体の磨耗を調べた
ところ、電荷輸送層の端部分では、磨耗量が22μmと
大きかった。上記のかぶりの原因は、この磨耗によるも
のと考えられる。
【0084】(実施例2)ED管アルミニウム基体の上
に電荷輸送層までは実施例1と同様にして各層を形成し
た。次に導電性微粒子であるSnO2粒子(S−1、三菱マ
テリアル社製)9重量部およびポリアミド樹脂(ダイア
ミドX1874M、ダイセルヒュルス社製)6重量部を
n−ブチルアルコール50重量部に溶解した液に混ぜ、
サンドミルにて4時間分散した。得られた分散液にブロ
ック型イソシアネート(コロネート2507、日本ポリ
ウレタン社製)8重量部を加えた液を用いて浸漬塗布を
行い、160℃1時間の乾燥硬化処理を施し7μmの表面層
を、上記電荷輸送層の上に形成した。得られた感光体の
評価を実施例1と同様に行った。画質については、初期
から30000 枚まで良好なプリントが得られた。また、感
光体の磨耗量は6μmであった。
【0085】(比較例2)ED管アルミニウム基体の上
に電荷輸送層までは実施例1と同様にして各層を形成し
た。次に導電性微粒子であるSb2O5ドープSnO2粒子(T
−1、三菱マテリアル社製)9重量部を、ポリアミド樹
脂(プラタボンドMX1602、エルフアトケムジャパン社
製)6重量部をn−ブチルアルコール50重量部に溶解
した液に混ぜ、サンドミルにて4時間分散した。得られ
た分散液を用いて浸漬塗布を行い160℃1時間の乾燥硬
化処理を施し上記電荷輸送層の上に7μmの表面層を形
成した。得られた感光体の評価を実施例1と同様に行っ
た。画質については、初期から10000 枚の時点で確認し
たプリントサンプルに濃度むらが生じていた。得られた
感光体の磨耗を調べたところ,表面層が部分的に摩滅し
て電荷輸送層が露出しているところがあった。濃度むら
の原因は、表面層が部分的に摩滅しているためと考えら
れる。
【0086】(実施例3)電荷輸送層までは実施例1と
同様にして各層を形成した。次に、導電性微粒子である
Sb2O5ドープSnO2粒子(T−1、三菱マテリアル社製)
9重量部を、ポリビニルアセタール樹脂(エスレックK
S−1、積水化学社製)6重量部をn−ブチルアルコー
ル50重量部に溶解した液に混ぜ、サンドミルにて4時
間分散した。得られた分散液にブロック型イソシアネー
ト(コロネート2507、日本ポリウレタン社製)8重
量部を加えた液を用いて浸漬塗布を行い、160℃1時間
の乾燥硬化処理を施し上記電荷輸送層の上に7μmの表
面層を形成した。
【0087】ところで、表面層塗布液の液粘度は、イソ
シアネート硬化剤として、ブロック型を使用している
為、常温(20〜25℃)においては経時1ヶ月でも大
きな変化はなく安定であった。また、本発明の電子写真
感光体は、表面層塗布溶剤に電荷輸送層樹脂を溶解しな
いアルコールを使用している為、上記のように全層浸漬
塗布により層形成ができ、効率的に感光体作製が行え
た。得られた感光体に対し、実施例1と同様な評価を行
ったところ、画質については、画質については、初期か
ら30000 枚まで良好なプリントが得られた。また、感光
体の磨耗量は4.5μmであった。
【0088】(実施例4)ED管アルミニウム基体上に
電荷輸送層までは実施例1と同様にして各層を形成し
た。次に、導電性微粒子であるSnO2粒子(S−1、三菱
マテリアル社製)14重量部を、ポリビニルブチラール
樹脂(エスレックBM−S、積水化学社製)6重量部を
n−ブチルアルコール50重量部に溶解した液に混ぜ、
サンドミルにて4時間分散した。得られた分散液にブロ
ック型イソシアネート(スミジュールBL3175、住
友バイエルウレタン社製)8重量部を加えた液を用いて
浸漬塗布を行い、160℃1時間の乾燥硬化処理を施し上
記電荷輸送層の上に7μmの表面層を形成した。得られ
た感光体に対し、実施例1と同様な評価を行ったとこ
ろ、画質については、初期から30000 枚まで良好なプリ
ントが得られた。また、感光体の磨耗量は4μmであっ
た。
【0089】(比較例3)ED管アルミニウム基体の上
に電荷輸送層までは実施例1と同様にして各層を形成し
た。次に導電性微粒子であるSb2O5ドープSnO2粒子(T
−1、三菱マテリアル社製)9重量部を、ポリビニルア
セタール樹脂(エスレックKS−1、積水化学社製)6
重量部をn−ブチルアルコール50重量部に溶解した液
に混ぜ、サンドミルにて4時間分散した。得られた分散
液を用いて浸漬塗布を行い160℃1時間の乾燥硬化処理
を施し上記電荷輸送層の上に7μmの表面層を形成し
た。得られた感光体の評価を実施例1と同様に行った。
画質については、初期から8000枚の時点で確認したとこ
ろプリントサンプルに濃度むらが生じていた。得られた
感光体の磨耗を調べたところ,表面層が部分的に摩滅し
て電荷輸送層が露出しているところがあった。濃度むら
の原因は、表面層が残っている部分と摩滅した部分が混
在しているためと考えられる。
【0090】(実施例5)4重量部のポリビニルブチラ
ール樹脂(エスレックBM−S、積水化学社製)を溶解
したn−ブチルアルコール170重量部に、有機ジルコ
ニウム化合物(アセチルアセトンジルコニウムブチレー
ト)30重量部および有機シラン化合物(γ−アミノプ
ロピルトリメトキシシラン)3重量部を添加して混合撹
拌し、下引き層形成用の塗布液を得た。この塗布液を、
ホーニング処理により粗面化された84mmφのアルミ
ニウム基体の上に浸漬塗布し、室温で5分間風乾を行っ
た後、基体を10分間で50℃に昇温し、50℃、85
%RH(露点47℃)の恒温恒湿槽中に入れて、20分
間加湿硬化促進処理を行った。その後、熱風乾燥機に入
れて170℃で10分間乾燥を行った。電荷発生材料と
して、塩化ガリウムフタロシアニンを用い、その15重
量部、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体樹脂(VMC
H、日本ユニオンカーバイト社製)10重量部およびn
−ブチルアルコール300重量部からなる混合物をサン
ドミルにて4時間分散した。得られた分散液を、上記下
引き層上に浸漬塗布し、乾燥して、膜厚0.2μmの電
荷発生層を形成した。
【0091】次に、N,N′−ジフェニル−N,N′−
ビス(3−メチルフェニル)−[1,1′−ビフェニ
ル]−4,4′−ジアミン4部とビスフェノールZポリ
カーボネート樹脂(分子量40,000)6重量部とを
クロルベンゼン80重量部を加えて溶解した。得られた
溶液を上記電荷発生層の上に浸漬塗布し、乾燥すること
により、膜厚25μmの電荷輸送層を形成した。
【0092】次に、導電性微粒子であるSb2O5ドープSnO
2粒子(T−1、三菱マテリアル社製)12重量部を、
ポリアミド樹脂(プラタボンドMX1602、エルフアトケム
ジャパン社製)8重量部をn−ブチルアルコール200
部に溶解した液に混ぜ、サンドミルにて6時間分散し
た。得られた分散液に、構造式(D)の電荷輸送材料を
4重量部とブロック型イソシアネート(コロネート250
7、日本ポリウレタン工業社製)15重量部を加えた液
を用いて浸漬塗布を行い、160℃1時間の乾燥硬化処理
を施し6.5μmの表面層を、上記電荷輸送層の上に形成し
た。ところで、表面層塗布液の液粘度は、イソシアネー
ト硬化剤として、ブロック型を使用している為、常温
(20〜25℃)においては経時1ヶ月でも大きな変化
はなく安定であった。また、本発明の電子写真感光体
は、表面層塗布溶剤に電荷輸送層樹脂を溶解しないアル
コールを使用している為、上記のように全層浸漬塗布に
より層形成ができ、効率的に感光体作製が行えた。
【0093】
【化14】 (ここでR4=H、n=0、Tの置換位置は3である)
【0094】以上により得られた電子写真感光体を接触
帯電方式であるプリンター(富士ゼロックス製 Color
Laser Wind 3310の改造機)にて、28℃85%RHの
高温高湿環境にて、A4サイズ、モノクロで30000枚プリ
ントの画質維持性と感光体摩耗量の評価をおこなった。
画質については、初期から30000枚まで良好なプリント
が得られた。感光体摩耗量は1.5μmであった。
【0095】(実施例6)電荷輸送層までは、実施例5
と同様にして電子写真感光体を作製した。次に、導電性
微粒子であるSnO2粒子(S−1、三菱マテリアル社製)
12重量部を、ポリビニルブチラール樹脂(エスレック
BH−S、積水化学社製)7重量部をn−ブチルアルコ
ール100部に溶解した液に混ぜ、サンドミルにて6時
間分散した。得られた分散液に、構造式(E)の電荷輸
送材料を5重量部、ブロック型イソシアネート(スミジ
ュールBL3175、住友バイエルウレタン社製)14重量部
を加えた液を用いて浸漬塗布を行い、160℃1時間の乾
燥硬化処理を施し6.5μmの表面層を、上記電荷輸送層
の上に形成した。評価は、実施例1と同様に実施した。
画質については、初期から30000枚まで良好なプリント
が得られた。感光体摩耗量は2μmであった。
【0096】
【化15】 (ここで、R1=H,R2=H,R3=H、n=0、Tの置換位置は
3である)
【0097】実施例5および実施例6においては、実施
例1〜実施例4に比較して感光体表面の磨耗量が少な
い。この理由は、実施例5および実施例6では電荷輸送
材料および結着樹脂がいずれもブロック型イソシアネー
トにより架橋されているため、実施例1〜実施例4に比
較して感光体表面強度が高くなっているものと考えられ
る。
【0098】(実施例7)4重量部のポリビニルブチラ
ール樹脂(エスレックBM−S、積水化学社製)を溶解
したn−ブチルアルコール170重量部に、有機ジルコ
ニウム化合物(アセチルアセトンジルコニウムブチレー
ト)30重量部および有機シラン化合物(γ−アミノプ
ロピルトリメトキシシラン)3重量部を添加して混合撹
拌し、下引き層形成用の塗布液を得た。この塗布液を、
ホーニング処理により粗面化された84mmφのアルミ
ニウム基体の上に浸漬塗布し、室温で5分間風乾を行っ
た後、基体を10分間で50℃に昇温し、50℃、85
%RH(露点47℃)の恒温恒湿槽中に入れて、20分
間加湿硬化促進処理を行った。その後、熱風乾燥機に入
れて170℃で10分間乾燥を行った。電荷発生材料と
して、塩化ガリウムフタロシアニンを用い、その15重
量部、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体樹脂(VMC
H、日本ユニオンカーバイト社製)10重量部およびn
−ブチルアルコール300重量部からなる混合物をサン
ドミルにて4時間分散した。得られた分散液を、上記下
引き層上に浸漬塗布し、乾燥して、膜厚0.2μmの電
荷発生層を形成した。
【0099】次に、N,N′−ジフェニル−N,N′−
ビス(3−メチルフェニル)−[1,1′−ビフェニ
ル]−4,4′−ジアミン4部とビスフェノールZポリ
カーボネート樹脂(分子量40,000)6重量部とを
クロルベンゼン80重量部を加えて溶解した。得られた
溶液を上記電荷発生層の上に浸漬塗布し、乾燥すること
により、膜厚25μmの電荷輸送層を形成した。
【0100】次に、導電性微粒子であるSb2O5ドープSnO
2粒子(T−1、三菱マテリアル社製)12重量部を、
ポリアミド樹脂(プラタボンドMX1602、エルフアトケム
ジャパン社製)8重量部をn−ブチルアルコール200
部に溶解した液に混ぜ、サンドミルにて12時間分散し
た。得られた分散液に、下記の構造式(F)の電荷輸送
材料を4重量部とブロック型イソシアネート(コロネー
ト2507、日本ポリウレタン工業社製)15重量部を加え
た液を用いて浸漬塗布を行い、150℃1時間の乾燥硬化
処理を施し6μmの表面層を、上記電荷輸送層の上に形成
した。ところで、表面層塗布液の液粘度は、イソシアネ
ート硬化剤として、ブロック型を使用している為、常温
(20〜25℃)においては経時1ヶ月でも大きな変化
はなく安定であった。また、本発明の電子写真感光体
は、表面層塗布溶剤に電荷輸送層樹脂を溶解しないアル
コールを使用している為、上記のように全層浸漬塗布に
より層形成ができ、効率的に感光体作製が行えた。
【0101】
【化16】
【0102】以上により得られた電子写真感光体を接触
帯電方式であるプリンター(富士ゼロックス製 Color
Laser Wind 3310の改造機)にて、28℃85%RHの
高温高湿環境にて、A4サイズ、モノクロで50000枚プリ
ントの画質維持性と感光体摩耗量の評価をおこなった。
画質については、初期から50000枚まで良好なプリント
が得られた。感光体摩耗量は2.5μmであった。
【0103】(実施例8)電荷輸送層までは、実施例7
と同様にして電子写真感光体を作製した。次に、導電性
微粒子であるSnO2粒子(S−1、三菱マテリアル社製)
12重量部を、ポリビニルブチラール樹脂(エスレック
BH−S、積水化学社製)8重量部をn−ブチルアルコ
ール150部に溶解した液に混ぜ、サンドミルにて12
時間分散した。得られた分散液に、構造式(G)の電荷
輸送材料を3重量部、ブロック型イソシアネート(スミ
ジュールBL3175、住友バイエルウレタン社製)11重量
部を加えた液を用いて浸漬塗布を行い、150℃1時間の
乾燥硬化処理を施し6μmの表面層を、上記電荷輸送層の
上に形成した。評価は、実施例1と同様に実施した。画
質については、初期から50000枚まで良好なプリントが
得られた。感光体摩耗量は3μmであった。
【0104】
【化17】
【0105】
【発明の効果】請求項1に記載の電子写真感光体によれ
ば、表面層が微粒子とブロック型イソシアネートで架橋
された結着樹脂とを含有するので、接触式帯電方式との
組み合わせにおいても、極めて良好な耐摩耗性を有し、
画像ゴーストの発生もなく長時間使用時でも良好な画質
のプリントが得ることができる。請求項2に記載の電子
写真感光体によれば、表面層が、微粒子、結着樹脂、及
び水酸基またはカルボキシル基を有する電荷輸送材料を
含有し、結着樹脂と電荷輸送材料の少なくとも一方がブ
ロック型イソシアネートで架橋されているので、請求項
1に記載の電子写真感光体の効果を有すると共にさらに
表面の耐磨耗性が高くなり、電子写真感光体の長期期間
使用時の信頼性が高まる。さらに、請求項5に記載の本
発明の電子写真感光体の製造方法によれば、全層浸漬塗
布方式により電子写真感光体を作製可能であり、塗布工
程の自動化や設備費用の低減することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山本 浩史 神奈川県南足柄市竹松1600番地 富士ゼロ ックス株式会社内 (72)発明者 額田 克己 神奈川県南足柄市竹松1600番地 富士ゼロ ックス株式会社内 (72)発明者 滝本 整 神奈川県南足柄市竹松1600番地 富士ゼロ ックス株式会社内 (72)発明者 山田 渉 神奈川県南足柄市竹松1600番地 富士ゼロ ックス株式会社内 (72)発明者 白井 正治 神奈川県南足柄市竹松1600番地 富士ゼロ ックス株式会社内 Fターム(参考) 2H068 AA03 AA04 AA05 BA03 BA12 BA60 BB15 BB28 BB57 EA16 FA01 FA03

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表面層が微粒子とブロック型イソシアネ
    ートで架橋された結着樹脂とを含有することを特徴とす
    る電子写真感光体。
  2. 【請求項2】 表面層が、微粒子、結着樹脂、及び水酸
    基またはカルボキシル基を有する電荷輸送材料を含有
    し、結着樹脂と電荷輸送材料の少なくとも一方がブロッ
    ク型イソシアネートで架橋されていることを特徴とする
    電子写真感光体。
  3. 【請求項3】 結着樹脂が、ポリアミド樹脂、またはポ
    リビニルアルコール成分を有する樹脂であることを特徴
    とする請求項1または請求項2に記載の電子写真感光
    体。
  4. 【請求項4】 電荷輸送材料が、下記構造式(I)また
    は構造式(II)のいづれかで表される化合物の少なく
    とも1種であることを特徴とする請求項2に記載の電子
    写真感光体。 構造式(I) 【化1】 (式中、Rは下記一般式 (1)または(2)で表される構
    造を示し、Dは水酸基またはカルボキシル基を示す。T
    は炭素数1〜10の枝分かれしてもよい2価の炭化水素基を
    示す。nは0または1、mは1から4の整数を示す。) 【化2】 (Ar1〜Ar7は、それぞれ独立に炭素数6〜20の置換、あ
    るいは、未置換のアリール基を示し、 Xは2価の基を示
    す。) 構造式(II) 【化3】 (式中、R5 は水素、又は、炭素数1〜5の範囲のアル
    キル基を表し、Xは水素、炭素数1〜5の範囲のアルキ
    ル基、フェニル基、又は、置換基としてハロゲン原子、
    炭素数1〜5の範囲のアルキル基若しくはハロゲン原子
    で置換されたアルキル基、又は炭素数1〜5の範囲のア
    ルコキシ基で置換されたフェニル基を表し、Tは脂肪族
    部分の炭素数1〜10の枝分かれしてもよい2価の炭化
    水素基を表し、nは0または1、Ar1 、Ar2 、Ar
    3 はフェニル基、ナフチル基、又は、アントラセン基で
    あり、複数個のハロゲン基、炭素数1〜5の範囲の複数
    個のアルキル基、炭素数1〜5の範囲の複数個のアルコ
    キシ基で置換されていてもよい。)
  5. 【請求項5】 請求項1ないし請求項4のいずれかに記
    載の電子写真感光体の表面層を、アルコール溶剤を含ん
    だ塗布液を用いて浸漬塗布により形成することを特徴と
    する電子写真感光体の製造方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006143721A (ja) * 2004-11-22 2006-06-08 Xerox Corp アリールアミンの製法
US8507163B2 (en) 2008-12-11 2013-08-13 Ricoh Company, Ltd. Method of manufacturing image bearing member, image bearing member, and image forming apparatus
US8771909B2 (en) 2011-11-15 2014-07-08 Ricoh Company, Ltd. Electrophotographic photoconductor, image forming apparatus, and process cartridge

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