JP2000329890A - 非破壊検査装置 - Google Patents

非破壊検査装置

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JP2000329890A
JP2000329890A JP11139657A JP13965799A JP2000329890A JP 2000329890 A JP2000329890 A JP 2000329890A JP 11139657 A JP11139657 A JP 11139657A JP 13965799 A JP13965799 A JP 13965799A JP 2000329890 A JP2000329890 A JP 2000329890A
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moving body
thickness
destructive inspection
ultrasonic
measuring
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JP11139657A
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Takashi Hayata
隆 早田
Hirotaka Nakahara
宏尊 中原
Atsushi Watanabe
敦志 渡辺
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E30/00Energy generation of nuclear origin
    • Y02E30/30Nuclear fission reactors

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  • Investigating Or Analyzing Materials By The Use Of Ultrasonic Waves (AREA)
  • Monitoring And Testing Of Nuclear Reactors (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】検査員が近づき難い環境下の検査対象物の肉厚
を短時間で絶対値換算で評価することである。 【解決手段】検査対象のRPVドレン配管4の位置まで
取付けられた走行レール9上を走行する走行台車7a
と、走行台車7a上に設置されRPVドレン配管4との
相対位置をモニタするカメラ26と、走行台車7a上に
設置されRPVドレン配管4の少なくとも1箇所以上の
絶対的な肉厚を測定する超音波測定手段の超音波探触子
50と前記超音波測定手段による測定箇所を含む測定領
域の相対的な肉厚を測定する放射線透過測定手段とから
構成し、放射線透過測定手段による測定結果を超音波測
定手段による測定結果を参照して配管の肉厚を絶対換算
で評価する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、移動体に搭載され
て移動先での非破壊検査を行う技術に関する。
【0002】
【従来の技術】検査員が近づき難い狭隘部に位置する配
管の一つに、原子炉圧力容器(ReactorPressure Vesse
l:以下RPVと呼ぶ)下部の円筒状のペデスタル内にあ
るRPVドレン配管があげられる。
【0003】このドレン配管の検査を非破壊で行う配管
検査装置としては、特開昭57−73671 号公報で見られる
ような超音波探傷法での検査装置である超音波式の非破
壊検査装置(以下、UTと称する。)や、特開平11−26
88号公報で見られるような放射線透過法での検査装置で
ある放射線透過方式の非破壊検査装置(以下、RTと称
する。)等がある。
【0004】非破壊検査対象部位であるRPVドレン配
管の屈曲部(エルボ管部)はペデスタル床面から高さ約
4.5m,ペデスタル壁から約2.8mの中心部にある。
【0005】そこに非破壊検査装置をアクセスするため
にはRPVに固定された多数のCRD(制御棒駆動機構)
ハウジングが林立した間の中を通過しなければならな
い。その間の間隔は約145mmと非常に狭い。
【0006】更に炉水中の堆積物等の影響によりRPV
ドレン配管の屈曲部(エルボ管部)周囲の雰囲気線量が
高いため、ペデスタル内(特に中心部)での作業は長時
間行うことが困難である。
【0007】このように、RPVドレン配管は作業員が
近づいて検査することが極めて困難な環境にある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記の特開昭57−7367
1 号公報の装置では、超音波探触子をエルボ管に沿って
走査する機構が複雑であり、スペース的に装置の設置が
厳しく検査することは困難である。更にエルボ管全体を
1つの探触子で走査するため、検査時間が多く必要とな
る。
【0009】一方、特開平11−2688号公報の装置では、
放射線透過法のみによる測定のため、相対的な評価はで
きるが肉厚の絶対値は評価できない。
【0010】本発明の目的は、作業員が近づいて検査す
ることが極めて困難な環境にある検査対象の肉厚を迅速
且つ絶対値換算で評価する非破壊検査装置を提供するこ
とである。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の基本的な構成
は、移動体と、前記移動体に装備された絶対的な肉厚を
非破壊的に測定する第1の肉厚測定手段と、前記移動体
に前記第1の肉圧測定手段の測定箇所を含む測定領域を
含むようにして装備した相対的な肉厚を非破壊的に測定
する第2の肉厚測定手段と、を備えた非破壊検査装置で
あり、作業員が近寄り難い環境下に存在する検査対象部
位に移動体を移動させて第1の肉厚測定手段で検査対象
部位の絶対的な肉厚を非破壊的に測定し、同じく第2の
肉厚測定手段で第1の肉厚測定手段による検査対象部位
を含んで広い範囲での相対的な肉厚を非破壊的に測定
し、第1の肉厚測定手段による測定絶対値を参照して第
2の肉厚測定手段での測定値を絶対的肉厚測定値に換算
して、広い範囲を一気に測定できる第2の肉厚測定手段
の特徴を生かしながら、第2の肉厚測定手段による測定
結果を絶対値に換算して認識でき、以上により、検査の
作業員が近づき難い環境下での肉厚測定を、短時間に且
つ絶対値換算で評価することができる。
【0012】
【発明の実施の形態】最初に、非破壊検査の検査対象と
なるペデスタル内のドレン配管が設けられている環境に
ついて説明する。
【0013】図1(a)にRPV1下部にある円筒状の
ペデスタル2で囲われた内側の空間の断面を示す。図1
(a)に示すようにペデスタル2はRPV1の下部に位
置する。
【0014】図1(a)にペデスタル2の内側は、例え
ば直径約5.6m,高さ約4.5mの円柱状の空間であ
る。
【0015】そのペデスタル2内側の空間には、RPV
1に固定された多数のCRDハウジング3が林立してお
り、その間隔は約145mmと狭い。
【0016】各CRDハウジング3の下にはCRD操作
用操作ケーブル5が接続され、ペデスタル2の底にはC
RD自動交換機6が設けてある。
【0017】RPV1の中心部の底(炉底部)には、R
PV1内の炉水を排出するためのRPVドレン配管4が
接続されている。
【0018】RPVドレン配管4は、炉底部から鉛直下
方向に伸び、僅かに下がった位置でエルボソケット40
を介して水平方向に向きを変えて(図1(b)参照)、
ペデスタル2の側壁方向に伸びでいる。例えば、RPV
ドレン配管4の直径は約60mm、エルボソケット40の
直径は約76mm程度である。
【0019】RPVドレン配管4の水平方向に伸びてい
る部分(水平部分)は、保温材41で覆われている。非
破壊検査の検査対象となるRPVドレン配管4のエルボ
部はエルボソケット40が採用されている部分であっ
て、ペデスタル2の側壁から例えば約2.8m 離れた炉
底部中心下方に位置して、放射線強度が高く且つ狭隘な
場所に位置している。
【0020】非破壊検査の検査装置7は、RPVドレン
配管4の真下に、RPVドレン配管4と平行に設置され
た走行レール9上を走行し(図1(c)参照)、所定の
位置まで移動させた後、RPVドレン配管4の非破壊検
査としてRT,UTを用いて行う。走行レール9は例え
ばワイヤー8によって、CRDハウジング3に固定され
ている。
【0021】検査装置7は、ペデスタル2外部にある制
御装置49によって、信号ケーブル29を介して遠隔操
作される。制御装置49は、RT,UTの検査装置によ
る非破壊検査の検査結果を処理する機能も有している。
【0022】次に、配管肉厚測定方法について述べる。
まず、検査方法として用いるRTとUTの検査の原理を
簡単に説明する。
【0023】RTの検査装置では線源から放射線が放射
され検査対象物に当たる。放射線の一部は検査対象物で
反射するが、一部は検査対象物を透過して検査対象物を
挟んで線源とは反対側にあるフィルムに当たって写し出
される。
【0024】放射線は検査対象物の材質の違いによって
反射率や透過率が異なる性質を持っているので、フィル
ムに対象物の透過像(以下、RT像と称する。)が写し
出される。このRT像に基づいて、検査対象物の相対的
な肉厚を求める。検査対象物の肉厚は、予め分かってい
る長さ(例えば配管の直径など)から相対値として求め
る。
【0025】次にUTの検査装置の検査原理について説
明する。UTは超音波パルスが検査対象物中を往復する
時間から検査対象物の肉厚を測定するものである。
【0026】UTの検査装置では超音波探触子から発信
された超音波パルスの一部が検査対象物の表面で反射
(表面エコー)し、残りが裏面で反射(反射エコー)し
て、再び超音波探触子で受信される。この時の反射エコ
ーの超音波探触子までの往復到達時間と超音波探触子の
速度(検査対象物の材質により異なる)から検査対象物
の肉厚を求める。このようにUTの検査装置で求められ
た肉厚は絶対値である。検査装置7一台でUTによる検
査とRTによる検査を行う。まず、RPVドレン配管4
の少なくとも1箇所以上の肉厚をUTで測定し、絶対値
で評価する。その評価は、超音波探触子50から超音波
を送受信した結果を信号として制御装置49に取り込ん
で、図1(a)の制御装置49に内蔵されている超音波
処理装置で評価する。
【0027】次に、UTによる測定箇所を含むRPVド
レン配管4の検査対象をRTで肉厚を測定する。そし
て、UTの肉厚測定評価からRT像のスケール(基準長
さ)を決定する。その後、RTで得られた配管の部位毎
の肉厚をUTによる肉厚測定で求めた絶対値換算で求め
る。
【0028】こうすることによって、ドレン配管4の肉
厚を相対値で求めるRTだけの測定よりも、精度が高い
肉厚測定が行える。
【0029】図2を使って検査装置7の構造を説明す
る。検査装置7は、移動体である走行台車7aと、その
走行台車7aに装備されて走行台車7aに内蔵の駆動モ
ータで回転駆動される駆動輪32と、駆動輪32の端部
に駆動輪32と同心状に取付いた駆動輪32よりも大き
な径の補助輪33と、走行台車7aに固定設置したプレ
ート27と、そのプレート27の水平先端に設置された
UTの超音波探触子50と、プレート27の上部に斜め
下向きに向けて走行台車7aの進行方向の景観を取り込
むCCDカメラ26と、走行台車7aにロータリー式エ
アーアクチュエータ61を介して上下に回転自在に装着
されたアーム35と、アーム35の上端にロータリー式
エアーアクチュエータ60を介してアーム35に対して
回転自在に装着された線源ホルダー36と、走行台車7
a外からアーム35に沿って線源ホルダー36にまで布
設された中空断面のRT線源案内ケーブル31と、RT
線源案内ケーブル31内に抜き差し移動自在に装備され
たRT線源ケーブル30と、RT線源ケーブル30の先
端に装備されてRT線源ケーブル30の移動と共にRT
線源案内ケーブル31内に入ったり出たりする放射線線
源としてのRT線源34と、線源ホルダー36とは反対
側にて走行台車7a上に支持されているフィルム28
と、走行台車7aから離れた位置にあってRT線源ケー
ブル30をRT線源案内ケーブル31内に線源ホルダー
36方向へ送り出したり逆に引き込んだりする線源送り
装置90と、走行台車7aから離れた位置にあって走行
台車7aの駆動輪32の駆動モータの回転方向や回転速
度等の制御装置や走行台車7aに装備された各ロータリ
ー式エアーアクチュエータ60,61の操作制御装置や
CCDカメラ26がとらえた景観を画像として可視化す
るモニタ装置や超音波探触子50との間で信号を送受し
て超音波探触子50からの信号に基づいて検査対象物の
肉厚を演算して出力する信号処理及び処理結果の出力を
実行する装置が纏めて収納された制御装置49と、制御
装置49と走行台車7aの駆動モータや各ロータリー式
エアーアクチュエータ60,61やCCDカメラ26や
超音波探触子50との間で信号を送受してそれらを制御
するに用いられる信号ケーブル29とから構成される。
走行台車7aの駆動モータや走行台車7aに搭載された
機器の駆動に必要な電力は走行台車7aに搭載したバッ
テリーから受電するようにしてもよく、給電ケーブルを
走行台車7aにけん引させて外部電源から給電ケーブル
を通じて受電させてもよい。
【0030】駆動輪32の外側に駆動輪32の外径より
大きい補助輪33を設けたのは、走行台車7aの走行レ
ールから脱落防止のためである。他にも走行台車7aの
直進性確保の役割もある。
【0031】補助輪33によって、走行台車7aは走行
レール9上を確実に走行し、検査対象へアクセスするこ
とができる。走行レール9が磁性体(鉄など)の場合に
は、駆動輪32及び補助輪32を磁気車輪にすること
で、より確実な脱落防止及び直進性が得られる。
【0032】前述した通り、走行台車7aには、エルボ
ソケット40のUTによる検査を行うように超音波探触
子50がプレート27の前面にエルボソケット40と垂
直になるように設置されている。
【0033】また、RTによる検査を行うために必要な
線源34とフィルム28がRPVドレン配管4を挟むよ
うに設置されている。
【0034】アーム35と線源ホルダー36は、RTに
よる検査時の線源34の位置決めを行うものである。そ
れらの駆動はロータリー式エアアクチュエータ60,6
1を用いて行う。
【0035】線源34は、RT線源ケーブル30の先端
にあり、RT線源ケーブル30を線源送り装置90で操
作することによって線源案内ケーブル31の中を通っ
て、線源ホルダー36の所定の位置にセットされる。
【0036】また、プレート27上に設置したCCDカ
メラ26は、検査対象をモニタすると同時、検査対象の
外観検査にも用いられる。
【0037】次に図3を用いて検査フロー及び装置動作
の説明を述べる。まず、作業員が検査装置7をアーム3
5が垂直に直立した収納状態にして走行レール9に設置
する。
【0038】作業員がCCDカメラ26からの映像をC
CDカメラ26のモニタ画像を映す設備を内蔵した制御
装置49の傍で見ながら、制御装置49で走行台車7a
の駆動モータを制御して、図3(a)のように走行台車
7aをエルボソケット40に向けて走行レール9沿いに
走行させる。この時、線源34及び線源ケーブル30
は、ペデスタル2外部にある線源送り装置90内にあ
る。
【0039】次にCCDカメラ26の映像が変化しなく
なったら、走行台車7aの駆動モータを停止させて図3
(b)のように走行台車7aを停止させる。CCDカメ
ラ26の映像が変化しないということは、超音波探触子
50がエルボソケット40に接触して走行台車7aがそ
れ以上動けないということである。
【0040】次に超音波探触子50を用いて、エルボソ
ッケト40の肉厚を測定する。この時の肉厚がRT像の
スケール(基準長さ)となる。
【0041】UTによる検査終了後、ロータリー式エア
アクチュエータ61を制御装置49で操作して、図3
(c)のようにアーム35を開く。そして、作業員によ
って、図3(d)の矢印方向に沿って線源34及び線源
ケーブル30を案内ケーブル31の中を通して、ホルダ
ー36の所定の位置まで線源送り装置90を使って挿入
する。
【0042】線源34が挿入されたことをホルダー36
内にある接触センサ(図示せず)で確認した後、線源ホ
ルダー36のみをロータリー式エアアクチュエータ60
を制御装置49で操作して図3(e)のように垂直に立
てる。この際、アーム35を開いておく理由は、線源3
4とエルボソケット40(検査対象物)の距離をある程
度以上確保するためである。これは、線源34と検査対
象物の距離が余りに近いと、点状の線源34から放出さ
れた放射線が十分広がる前に検査対象物にあたり、検査
範囲が狭くなってしまうからである。
【0043】次に線源34を線源ホルダー36の所定の
照射位置にした後、線源34から放射線(X線)を図3
(f)の矢印のように照射し、RPVドレン配管4及び
エルボソケット40のRTによる検査を行う。
【0044】RTによる検査終了後、図3(e)〜図3
(a)の順序で線源34,アーム35、線源ホルダー3
6を収納し、走行レール9の元の端まで、走行台車7a
を後退させる制御を制御装置49から駆動モータに加え
る。この際、トラブルが起こり、その駆動モータが正常
に作動せず、後退できないときは、信号ケーブル29や
線源案内ケーブル31を走行レール9に沿う方向に引っ
張ることで走行台車7aを走行レール9の元の端の位置
にまで回収が可能である。
【0045】また、なんらかのトラブルでアーム35や
線源ホルダー36が垂直な状態に収納できない場合に備
えて、ホルダー36先端に非常時用のワイヤーを設けて
おく方が良い。アーム35,線源ホルダー36はロータ
リー式エアアクチュエータ60,61のエアを抜くこと
で、容易にワイヤーのけん引で収納できるからである。
アーム35,ホルダー36をエアアクチュエータ60,
61で動作させる目的は、こういう理由もある。言い換
えれば、電気モータでアーム35,線源ホルダー36を
作動させるのに比較してエアアクチュエータ60,61
で線源ホルダー36を作動させる構成が先の非常時の対
応が容易である。
【0046】走行台車7aを走行レール9の元の端の位
置にまで回収して後、フィルム28に現像処理を行い、
UTによる検査で得られた絶対値評価の肉厚から、RP
Vドレン配管4各部位の肉厚を評価する。絶対値換算係
数Sは、RT像から求めたエルボソケット40肉厚の長
さlをUTによる検査で求めたエルボソケット40の肉
厚Tで割った物で、次式1にて表される。
【0047】 S=l/T …(式1) RT像から求めたエルボソケット40肉厚の長さlを絶
対値換算のLにするためには、L=l×S(式2)でよ
い。この係数Sを用いてRT像各部位の肉厚を絶対値換
算で評価することで、RTだけの肉厚測定よりも精度が
良い測定が行える。また、RT像で内部の状態を見るこ
とが可能であり、配管の管軸方向の肉厚測定と同時に図
4のように内部の状況も検査することができる。
【0048】次に本発明の第2実施例を図5,図6を用
いて説明する。図5に示す検査装置7はRPVドレン配
管4をより広範囲に検査するものである。そのために、
RT用のフィルム28を大きくした。
【0049】また、エルボソケット40の一部とRPV
ドレン配管4の垂直部の一部とRPVドレン配管4の水平
部の一部の肉厚を測定する超音波探触子50a,50
b,50cを3個設けた。
【0050】フィルム28を大きくしたこと、超音波探
触子を3個を設けたことにより、走行台車7aを走行レ
ール9沿いに細長くした。
【0051】RT用のフィルム28を大きくしてRTに
よるX線撮影範囲が大きくなったことによって、探触子
50aで測定したソケット部40の肉厚だけの絶対値換
算でRT像全体を評価すると、RT像の端部での換算誤
差が大きくなる怖れがあるため、測定部位毎に超音波探
触子を3つ設けた。
【0052】検査フロー及び装置動作は図3とほぼ同じ
である。異なる点は、図3(b)で超音波探触子50a
がエルボソケット40に接触して、検査装置7を停止さ
せた後、超音波探触子50bと50cをエアシリンダに
よって、RPVドレン配管4の垂直部と水平部にそれぞ
れ押し付けて3箇所の肉厚を測定する点である。エアシ
リンダはプレート27と走行台車7aに内蔵されてい
る。
【0053】第2実施例で測定したRT像を図6に示
す。RPVドレン配管4の肉厚の絶対値換算は、RPV
ドレン配管4垂直部肉厚の絶対値換算は探触子50bで
測定した肉厚を基に、エルボソケット40肉厚の絶対値
換算は探触子50aで測定した肉厚を基に、RPVドレ
ン配管4水平部肉厚の絶対値換算は探触子50cで測定
した肉厚を基に、それぞれ評価する。こうすることによ
って、広範囲にわたって各部位の肉厚の絶対値換算が精
度良く行われ、信頼性の高い肉厚測定が広範囲にわたっ
て一気に実施できる。
【0054】以上のような方法を用いることにより、こ
れまで検査が困難とされていたペデスタル2内のRPV
ドレン配管4及びエルボソケット40の検査が可能とな
り、配管の予防保全に大いに貢献できる。
【0055】
【発明の効果】本発明によれば、人が近づき難い場所の
検査対象の肉厚を短時間で絶対値換算で精度良く検査を
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】原子力発電所に本発明を適用した第1実施例を
あらわしており、(a)図は原子力発電所におけるRP
Vドレン配管があるRPV用のペデスタル内の断面図、
(b)図は(a)図のRPVドレン配管のエルボソケッ
ト部の拡大斜視図、(c)図は(a)図のCRDハウジン
グと検査装置用走行レールとの関係を示した平面配置図
である。
【図2】本発明の第1実施例による非破壊検査装置の移
動体部分の斜視図である。
【図3】本発明の第1実施例による検査装置による検査
フロー及び装置動作を示した斜視図であって、(a)図
は検査位置への走行状態を表し、(b)図は検査位置で
UTによる検査を行っている状態を表し、(c)図は検
査装置のアームを開いている状態を表し、(d)図は検
査装置に線源を挿入している状態を表し、(e)図は検査
装置の線源ホルダーを立ててRTによる検査直前の状態
を表し、(f)図はRTによる検査を行っている状態を表
している。
【図4】第1実施例での肉厚測定値の絶対値換算を説明
するRPVドレン配管のエルボソケット部のRT像であ
る。
【図5】本発明の第2実施例による非破壊検査装置の移
動体部分の斜視図である。
【図6】第2実施例での肉厚測定値の絶対値換算を説明
するRPVドレン配管のエルボソケット部とその近傍の
RT像である。
【符号の説明】
1…RPV、2…ペデスタル、3…CRDハウジング、
4…RPVドレン配管、7…検査装置、7a…走行台
車、9…走行レール、26…CCDカメラ、27…プレ
ート、28…フィルム、30…RT線源ケーブル、31
…RT線源案内ケーブル、32…駆動輪、33…補助
輪、34…線源、35…アーム、36…線源ホルダー、
40…エルボソケット、41…保温材、49…制御装
置、50…超音波探触子、90…線源送り装置、T…U
Tで求めたソケット肉厚、l…RT像から求めたソケッ
ト肉厚、S…絶対値換算係数、L…lを絶対値換算した
肉厚。
フロントページの続き (72)発明者 渡辺 敦志 茨城県日立市大みか町七丁目2番1号 株 式会社日立製作所電力・電機開発本部内 Fターム(参考) 2G001 AA01 AA02 BA11 CA01 CA02 DA09 HA13 JA06 JA09 JA13 KA03 KA11 LA02 PA01 PA11 2G047 AA06 AC02 BA03 BB01 BB04 BC18 DB09 GA04 GA21 GJ12 GJ14 2G075 AA03 BA17 CA13 DA20 FA13 FA16 FA18 FB02 FC03 FC14 GA15 GA21

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】移動体と、前記移動体に装備された絶対的
    な肉厚を非破壊的に測定する第1の肉厚測定手段と、前
    記移動体に前記第1の肉圧測定手段の測定箇所を含む測
    定領域を含むようにして装備した相対的な肉厚を非破壊
    的に測定する第2の肉厚測定手段と、を備えた非破壊検
    査装置。
  2. 【請求項2】移動体と、前記移動体に装備された絶対的
    な肉厚を非破壊的に測定する第1の肉厚測定手段と、前
    記移動体に前記第1の肉圧測定手段の測定箇所を含む測
    定領域を含むようにして装備した相対的な肉厚を非破壊
    的に測定する第2の肉厚測定手段と、前記移動体に前記
    移動体の移動方向をモニタするモニタ手段と、を備えた
    非破壊検査装置。
  3. 【請求項3】移動体と、前記移動体に装備された超音波
    式の非破壊検査装置と、前記移動体に前記超音波式の非
    破壊検査装置の検査箇所を含む検査領域を含むようにし
    て装備した放射線透過方式の非破壊検査装置と、を備え
    た非破壊検査装置。
  4. 【請求項4】移動体と、前記移動体に装備された超音波
    式の非破壊検査装置と、前記移動体に前記超音波式の非
    破壊検査装置の検査箇所を含む検査領域を含むようにし
    て装備した放射線透過方式の非破壊検査装置と、前記移
    動体に前記移動体の移動方向をモニタするモニタ手段
    と、を備えた非破壊検査装置。
  5. 【請求項5】超音波式の非破壊検査装置と、放射線透過
    方式の非破壊検査装置と、モニタ手段とを備え、前記超
    音波式の非破壊検査装置の少なくとも超音波探触子と前
    記放射線透過方式の非破壊検査装置の少なくとも放射線
    源ホルダーとを前記両検査装置の検査箇所が少なくとも
    一個所は共通するように配備位置を設定して装備した移
    動体と、前記放射線源ホルダーに前記移動体から離れた
    位置から放射線源を移送する線源送り装置と、前記超音
    波探触子との間で前記移動体から離れた位置から信号を
    送受する前記超音波式の非破壊検査装置の制御装置と、
    前記移動体に装備されたモニタ装置のカメラと、前記カ
    メラのとらえた映像を前記移動体から離れた位置で画面
    にあらわすモニタ装置の画像表示手段と、を備えた非破
    壊検査装置。
  6. 【請求項6】配管屈曲部を非破壊で遠隔検査する装置に
    おいて、 配管の真下にその水平部分と平行に取付けられた走行レ
    ール上を走行する走行台車と、 前記走行台車を移動させる移動手段と、 前記走行台車上に設置され前記配管との相対位置をモニ
    タするカメラと、 前記走行台車上に設置され前記配管の少なくとも1箇所
    以上の絶対的な肉厚を測定する超音波測定手段と、 前記走行台車上に設置され前記1箇所を含む測定箇所に
    ついて相対的な肉厚を測定をする放射線透過測定手段
    と、を備えたことを特徴とした非破壊検査装置。
  7. 【請求項7】請求項6において、前記走行レールから前
    記走行台車が落下することを防止する落下防止機構を前
    記移動手段に備えたことを特徴とした非破壊検査装置。
  8. 【請求項8】請求項6又は7において、前記移動手段と
    前記2種類の各測定手段を制御する制御手段と、前記カ
    メラでモニタした映像を表示する表示手段と、前記2種
    類の各測定手段による測定結果を出力する出力手段を備
    えたことを特徴とした非破壊検査装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007132923A (ja) * 2005-10-11 2007-05-31 Osaka Univ 非破壊検査装置および非破壊検査装置のコイルの設計方法
JP2008175551A (ja) * 2007-01-16 2008-07-31 Tokyo Electric Power Co Inc:The 配管点検システム及び方法
JP2012154627A (ja) * 2011-01-06 2012-08-16 Tsukuba Technology Co Ltd X線非破壊検査装置
CN111060592A (zh) * 2019-12-11 2020-04-24 宁波明峰检验检测研究院股份有限公司 基于射线检测的自动扫查装置及其在管道内的行径方法

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