JP2000329784A - 加速度センサー及び加速度検出装置 - Google Patents

加速度センサー及び加速度検出装置

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JP2000329784A
JP2000329784A JP11143163A JP14316399A JP2000329784A JP 2000329784 A JP2000329784 A JP 2000329784A JP 11143163 A JP11143163 A JP 11143163A JP 14316399 A JP14316399 A JP 14316399A JP 2000329784 A JP2000329784 A JP 2000329784A
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acceleration
acceleration sensor
sensor
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voltage
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JP11143163A
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Mitsuhiro Urano
充弘 浦野
Teruyuki Takeda
照之 武田
Hiroshi Murata
寛 村田
Satoshi Teranishi
敏 寺西
Takashi Toda
孝史 戸田
Hideki Koseki
秀樹 小関
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UBUKATA SEISAKUSHO KK
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UBUKATA SEISAKUSHO KK
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  • Measurement Of Mechanical Vibrations Or Ultrasonic Waves (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】温度によって抵抗値の変動する導電性液体を使
用しても加速度による信号変化を正確に検出できる加速
度センサーおよび加速度検出装置を得る。 【構成】加速度センサー11は、円筒形の密閉容器に主
電極と複数の副電極を設け容器内に導電性液体を封入し
た加速度応動素子1と固定抵抗R1乃至R4によってホ
イートストンブリッジ回路を構成している。このブリッ
ジ回路には固定抵抗である基準抵抗Rが直列に接続さ
れている。 【効果】加速度応動素子1の抵抗変化分はブリッジ回路
の両端では相殺されるため、D−E間の抵抗値は加速度
では変化しない。そのため基準抵抗Rの両端部C−D
間と前記D−E間の電圧を比較することにより、導電性
液体の温度を知ることができ、その温度情報を元に加速
度センサーの出力に対して適正な補正を行うことができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】小形で取り扱いが容易で振動
の大きさ或いは傾斜角度に比例して変化する信号を出力
する加速度センサーおよび加速度検出装置を得る。
【0002】
【従来の技術】従来の加速度センサーとしては鋼球など
の振動子によって接点を開閉するものが知られている。
しかしながらこの様な加速度センサーでは信号出力はオ
ンかオフのどちらかでしかないために、振動の大きさが
一定の閾値以上かそれ未満かを知ることができるに過ぎ
ず、例えば地震の大きさに応じて表示や処理を変える必
要のある感震器を得ようとする場合においては振動に対
する感度の異なる複数の加速度センサーを多数用いる必
要があった。
【0003】これに対して振動の大きさを連続的に知る
ことのできる加速度センサーとしては圧電素子を使用し
たものや静電容量変化を検出するものがある。圧電素子
を使用したものは振動加速度に応じて撓むカンチレバー
などに圧電素子を配置して撓み量に応じて電圧を発生す
るものである。また静電容量を検出するものはカンチレ
バーの振動による動きによりその先端部と壁面との間の
静電容量の変化により振動の大きさを検出するものなど
がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし圧電素子を用い
たものは発生する電荷が少ないために増幅器が不可欠で
あり、また加速度の変化量に応じて電圧を発生する構造
であるために傾斜した状態の様にセンサーに一定の加速
度が持続する状態を検出することはできない。静電容量
式のものは小形にした場合、必要とする静電容量を得る
ためには対向する電極間の距離を極めて高い精度で間隔
も小さく設定しなければならず、その小形化には困難を
伴なう。
【0005】さらにこれらのものは小形にするとカンチ
レバー先端部に設けた重錘部がわずかな質量にしかなら
ないために、信号を発生できるようにカンチレバーを充
分撓ませて感度を向上させようとするとカンチレバーの
剛性を抑制する必要がある。そのために取り扱い時に発
生する衝撃加速度が前記の剛性を容易に超えてしまいカ
ンチレバーが変形したり破損するなどして、特性変化や
故障を起こすと言う感度に対する耐負荷加速度の問題が
ある。
【0006】
【課題を解決するための手段】そこで本発明の加速度セ
ンサーにおいては、両端を閉じたほぼ円筒形の密閉容器
を有し、この密閉容器には主電極と複数の副電極が互い
に絶縁された状態で設けられ、この副電極はそれぞれ主
電極との距離を同一にされるとともに等間隔に配設され
ており、密閉容器内には導電性液体が封入されていると
共にこの導電性液体の量は正規姿勢において前記副電極
の少なくとも一部が液面上に位置する量とされており、
密閉容器が前記正規姿勢より傾斜角度及び傾斜方向を変
えられることによって副電極と導電性液体との接触量が
変化して主電極と副電極との間の抵抗値が変化する加速
度応動素子を有し、この加速度応動素子と固定抵抗によ
ってホイートストンブリッジ回路を構成するように副電
極を接続し、さらにこのホイートストンブリッジ回路と
直列に基準用固定抵抗を接続し、ホイートストンブリッ
ジ回路の電圧印加両端部と基準用固定抵抗の両端部との
電圧の比率を測定することにより加速度センサーの導電
性液体の温度を検出しながら加速度及び加速度の変化状
態を検出できるようにしたことを特徴としている。
【0007】本発明によれば加速度に応動する部分が液
体であり尚且つその他の部品も密閉容器とリード端子だ
けであるため、構造上特に高い精度を有する部分とか、
剛性を抑制する必要は無く通常の取り扱いにおける衝撃
加速度程度で破損したり特性が変化することはない。ま
たホイートストンブリッジ回路と直列に固定抵抗を接続
し、その直列回路に電圧を印加した時、ホイートストン
ブリッジ回路の両端部と固定抵抗の両端部との電圧の比
率を測定することで加速度センサーの導電性液体の温度
検出を可能にし、温度変化に伴い固有抵抗が変化する導
電性液体を使用したものにおいても適切な出力補正を行
うことができる。
【0008】さらに密閉容器を金属容器として主電極を
兼ねることにより、より堅牢な構造とすることができ
る。
【0009】また副電極であるリード端子を4本配設す
ることにより加速度のX方向及びY方向の成分を捉える
ことができる。
【0010】さらにホイートストンブリッジ回路を構成
した加速度センサーと、この加速度センサーへの駆動用
電源を供給する電源供給部と、加速度センサーからの出
力信号を複数の方向に対応して検出する認識部と、加速
度センサーからの出力信号の初期状態での電位差を記憶
した上でのオフセット処理及び認識された信号に対して
導電性液体の周波数特性に基いた適切な処理を行う補正
部と、補正された複数の信号との合成信号を装置に印加
された加速度信号とする合成部とを設け、さらに加速度
センサー両端部と基準となる固定抵抗両端部との電圧の
比率を測定して温度情報を得る温度検出部を設けること
により、取り扱いが容易で加速度に対して正確な出力を
行う加速度検出装置を得ることができる。
【0011】また加速度センサーに電源供給部から矩形
波の如き交流電圧を印加することにより、加速度センサ
ーに使用される導電性液体の電気分解や液体の分極によ
る抵抗値の変化を避けるようにしたものである。而して
交流電圧の波形に同期して加速度センサーからの出力信
号を検出することにより、加速度センサーが構成する前
記ホイートストンブリッジ回路を交流電源で駆動するこ
とでセンサーからの出力信号が変調されていても信号処
理を容易にすることができる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら本発明
について説明する。図1は本発明の加速度センサーに使
用される加速度応動素子1の縦断面図である。この加速
度応動素子1は一端を閉じた円筒形の金属容器2とこの
容器の開口端を閉じる金属製の円板3とを有している。
容器2と金属板3とは例えば抵抗溶接の一種であるリン
グプロジェクション溶接によって固着されることにより
密閉容器を構成しており、この密閉容器の内部には容器
やリード端子の材質に対する腐食性が無い事等を考慮し
て選定された導電性液体4が、所定量封入されている。
この金属製の容器2及び金属板3は加速度応動素子1の
主電極となる。
【0013】金属板3には複数の貫通孔3Aが等間隔に
穿たれている。実施例では図2の斜視図に示す様に貫通
孔3Aは4個所穿たれ、各々の貫通孔には副電極である
4本の金属製のリード端子5A乃至5Dが等間隔で配設
されて、ガラスなどの電気絶縁性充填材6によって固着
されている。なお、図示は省略するが4個の貫通孔3A
をまとめた大きさの一つの貫通孔に対してガラスなどの
充填材により複数のリード端子を貫通固定しても良い。
上記リード端子5A乃至5Dは容器の内部に大きく突出
しており、図1に示す正規姿勢において前記導電性液体
4の液面4Aよりも上方に先端が出る様に配置されてい
る。
【0014】導電性液体4としては実施例では導電性を
持たないシクロヘキサノンを溶媒とし、電解質として硝
酸リチウムを溶解したものを使用している。例えば導電
性液体としてはこの他にも、それ自体が導電性を持った
液体やそれ自身では導電性を持たない溶媒に電解質を溶
解したものを使用することができる。その例としてはメ
チルアルコールやエチルアルコール、イソプロピルアル
コール、アセトンやシクロヘキサノン、エチルメチルケ
トン及びジエチレングリコールモノブチルエーテルなど
が挙げられ、さらにこれらの各々にヨウ化カリウムなど
の添加剤を加えることにより導電性を調整したものが挙
げられる。
【0015】この加速度応動素子1は金属容器2又は金
属板3を一方の端子として各リード端子5A乃至5Dと
の抵抗値を検出することにより導電性液体4の液面4A
の傾斜方向及び傾斜角度を知ることができる。例えば矢
印Aで示す方向に加速度を受けた時には液面4Aは図1
の点線4Bで示すように傾斜する。このとき一方のリー
ド端子5Aは導電性液体4との接触部分が増加し、他方
の5Cは液体との接触部分が減少する。またこの場合、
リード端子5B及び5Dを結ぶ方向の加速度成分はない
ので、リード端子5B及び5Dは液面の傾斜の中心に位
置し液体との接触部分に実質的な変化は無く、液面が円
筒部内面と接触している範囲では導電性液体と密閉容器
との接触面積は変化しない。そのため主電極である容器
と副電極であるそれぞれのリード端子との間の抵抗値を
検出比較することにより液面の傾斜方向及び傾斜角度を
知ることができ、さらにこの液面の傾斜角度から加速度
の大きさを知ることができる。
【0016】次に感震器などとして使用するために加速
度応動素子1を使った加速度センサー11の等価回路の
例を図3に示す。この加速度センサー11では容器2は
後述するホイートストンブリッジ回路に対するブリッジ
電源Vの一端Aに接続されるとともに、導電性液体4を
介してリード端子5A乃至5Dと接続される。このブリ
ッジ電源Vは正弦波を発生する交流電源であり、正負の
電流を交互に加速度応動素子1に印加する。ここで加速
度応動素子1に接続する電源を正弦波としたのは導電性
液体4の直流電流による電気分解や液体の分極による抵
抗値の変化を避けるためであり、例えばこれに換えて実
質的に電気分解を起こさないような交流矩形波を印加し
ても良いことはもちろんである。
【0017】容器2とそれぞれのリード端子5A乃至5
Dとの間の導電性液体による抵抗部はR5A乃至R5D
で示す。各リード端子の他端はそれぞれ固定抵抗R1乃
至R4を介してブリッジ電源Vの他端Bに接続されるこ
とにより加速度応動素子1と固定抵抗R1乃至R4で2
組のホイートストンブリッジ回路(以下単にブリッジ回
路と称する)が構成される。ここで図1のリード端子5
A及び5Cを結ぶ仮想直線の方向(図の左右方向)を加
速度応動素子1に対するX方向とし、それに直交するリ
ード端子5B及び5D(図示せず)を結ぶ方向(図の前
後方向)を同じくY方向とすると、一方のブリッジ回路
の中間点X1及びX2間での電圧変化を検出することで
X方向の液面傾斜角度を、また同様に他方のブリッジ回
路の中間点Y1及びY2間での電圧変化を検出すること
でY方向の液面傾斜角度を知ることができる。そしてこ
こで得られたX方向とY方向の傾斜を合成することによ
り液面の実際の傾斜角度、つまり加速度検出装置に加え
られた加速度を得ることができる。ここで実際には各ブ
リッジ回路の中間点の電圧変化はブリッジ回路に印加さ
れる駆動電源の交流変化と振動による変化とを重ね合わ
せた形で出力されるために、測定された電圧を印加して
いる電圧の変化に合わせて処理するか、電圧を測定する
タイミングを駆動電源と同期させる必要があるがこの点
については後述する。
【0018】次にこの加速度センサー11による加速度
の検出について説明する。実際には加速度センサーには
ブリッジ電源Vから交流の正弦波や矩形波が印加される
が、理解を容易にする為にブリッジ電源VからはAの側
を+電源、Bの側を接地とした直流の定電圧が印加され
ているものとして説明する。加速度応動素子1が正規姿
勢にあり且つ水平方向の加速度を受けていない状態では
リード端子5A乃至5Dは同じように導電性液体4と接
触しているので、リード端子5A乃至5Dと容器2との
間の抵抗部R5A乃至R5Dは実質的に等価の抵抗値と
なり、固定抵抗R1乃至R4の抵抗値を実質的に等しく
揃えておくことにより各ブリッジ回路の中間点X1,X
2,Y1ならびにY2の電位は同一の値となり、それぞ
れのブリッジ回路が有する各中間点間の電位差は零であ
る。
【0019】ここで例えば加速度応動素子1が図1の矢
印Aの方向に加速度を受けた場合には、リード端子5A
と液体との接触量が増えるのでリード端子5Aと容器2
との間の抵抗値R5Aは低下して中間点X1の電源の他
端Bに対する電位はリード端子と液体との接触量にほぼ
比例して上昇する。一方でリード端子5Cと液体との接
触量は減るので抵抗値R5Cは増加して中間点X2の電
源の他端Bに対する電位は低下する。このブリッジ回路
の中間点X1、X2間の電位差を検出することによって
導電性液体4の液面がX方向に対して傾斜したことが検
出されると共にその傾斜角度が求められる。さらに中間
点Y1及びY2の電位差からY方向の傾斜角度を求め
て、前記X方向の傾斜角度と合成することにより液面の
実際の傾斜角度を求めることができ、この傾斜角度から
加速度検出装置が受けた加速度の大きさを知ることがで
きる。またX方向及びY方向両加速度の大きさと向きか
らセンサーに加えられた加速度の方向を知ることもでき
る。
【0020】この加速度センサーは液面の傾斜によるリ
ード端子と容器との電気抵抗値の変化を検出するもので
あるから、移動体の加速度及び減速度の検出はもちろ
ん、上述した様に地震のような比較的周波数の低い振動
の検出や、さらに加速度センサーが一方向に傾いていく
場合のように加速度が交番的変化をしない場合や、一定
角度に傾斜したまま変化しない状態も確実に検出するこ
とができる。また上述の説明では加速度センサーの初期
姿勢を副電極である各リード端子が同じ寸法液体に浸る
正規姿勢であることを前提に説明したが、信号の処理装
置や判定装置の側にオフセット処理機能を設けた場合に
は加速度の発生していない初期の姿勢におけるX方向及
びY方向の電位差を基準とすることができる。通常この
オフセット処理によって使用可能とされる加速度応動素
子の初期傾斜角度は正規姿勢に対して取付誤差となる5
〜6度程度までであり、この範囲内であれば素子の傾斜
による出力特性の変動は誤差の範囲内と見なすことがで
きる。この様に初期姿勢に基く出力信号のオフセット処
理を行う場合は加速度センサーや加速度検出装置の取付
姿勢を厳密にする必要が無くなるので取付作業が容易に
なる。
【0021】ここで加速度センサー及び加速度応動素子
が上述の誤差と見なせる傾斜範囲を超えて大きく傾いて
いる場合には、振動加速度に対するセンサーからの出力
特性が正規姿勢の時とは大きく変わる可能性がある。こ
のように加速度センサーが傾いている場合にも初期姿勢
に対する出力信号のオフセット処理及び出力特性の変動
に対する補正処理を行うことによって加速度センサーを
使用することは可能ではあるが、このような場合には複
雑な信号処理作業を必要とするので信号処理回路が複雑
で高価なものになる。しかし実際には規定以上傾くのは
初期の取付姿勢不良か事故などによる傾きによるもので
あるから、どちらも異常として処理するべきものであり
複雑な信号処理作業は必要ない。
【0022】またブリッジ回路を設けなくても、例えば
加速度センサーの各抵抗部の抵抗値(電圧)を直接見る
ことによって加速度応動素子の液面の傾斜を検出するこ
とはできるが、実施例の場合には加速度センサーが正規
姿勢で抵抗部の抵抗値が500kΩであるのに対して液
面が10度傾いても抵抗値は20kΩ程度しか変化しな
い。そのため抵抗部両端の電圧変化の解析能力を充分に
得るには、数パーセントの変化分のために信号処理回路
として電圧の最大レンジに対して高い分解能を持つ高性
能のものが必要となる。これに対してブリッジ回路を組
んだ場合には、加速度センサーの出力部の電位差を見る
だけなので信号処理回路による信号の分解能は加速度セ
ンサーからの最大出力をフルレンジとし、この出力に対
する分解能を有していれば良いので回路の設計が容易に
なる。
【0023】本発明の加速度センサーは前述の如き導電
性液体を使用しているが、これらの導電性液体は一般に
温度に対する固有抵抗が変化するものであり、前述した
ブリッジ回路の様に温度による抵抗値変化の小さい固定
抵抗と組み合わせて使用すると周囲温度が変化すること
によってブリッジ回路から出力される電位差が変化して
しまうことがある。つまり液面の傾斜時にブリッジ回路
の中間点に生ずるべき電位差が液体の温度によって変動
して、液面の正確な傾斜角度の測定、つまり加速度セン
サーに対する加速度または傾斜角度の測定ができなくな
る可能性がある。この問題を解決するためには導電性液
体の温度を正確に把握し、その温度によってセンサーか
らの出力を補正する必要がある。しかしサーミスタや熱
電対などで導電性液体の温度を検出する場合には、加速
度応動素子の容器の中にこれらを入れるには小形のセン
サーにおいては困難であると同時に導電性液体の挙動に
影響を生ずる恐れがあり、また容器の外側につけた場合
には周囲温度と導電性液体との温度差が生ずるために正
確な温度を把握できない可能性がある。
【0024】そこで本願発明においては図3の回路図に
示すようにブリッジ回路と直列に基準用の固定抵抗を接
続し、ブリッジ回路の電圧が印加される両端部と固定抵
抗の両端部との電圧の比率を測定・処理することにより
加速度応動素子の導電性液体の温度を検出している。図
3の実施例の場合、2つのブリッジ回路の共通した主電
極である金属容器2と電気的に直列に温度検出用の基準
用固定抵抗R(以下基準抵抗という)が接続されてい
る。この基準抵抗Rはセンサーの使用温度範囲での温
度変化では抵抗値の変化は無視できる通常の固定抵抗で
あり、その抵抗値はブリッジ回路の抵抗値よりも充分に
小さく設定されている。例えば実施例では両ブリッジ回
路の合成抵抗が常温で約250kΩであるのに対して基
準抵抗R の抵抗値は10kΩとされている。
【0025】この基準抵抗Rが通常の固定抵抗であり
使用温度範囲内、例えば−30乃至80℃では実質的に
抵抗値が変化しないのに対し、ブリッジ回路を構成する
加速度応動素子の導電性液体は温度による固有抵抗の変
化が大きい。そこでこのブリッジ回路の合成抵抗値を測
定すれば、実質的に導電性液体の抵抗値を測定すること
となり、この抵抗値から導電性液体の温度を知ることが
できる。この抵抗値はブリッジ回路の電圧が印加される
両端部の電圧と、実質的に抵抗値の変化しない基準抵抗
の両端部の電圧との比較、つまり両電圧の比率から測定
することができる。
【0026】この点について説明すると、例えば導電性
液体としてシクロヘキサノンに硝酸リチウムを溶解した
ものを使用した本実施例では、温度が上昇すると導電性
液体の抵抗値は低下する。具体的には各抵抗部R5A乃
至R5Dの抵抗値はそれぞれ−30℃の時には約120
0kΩであるのに対して80℃では約350kΩにまで
低下して、これに伴って図3の回路上に示す両ブリッジ
回路によるD−E間の合成抵抗値は固定抵抗を500k
Ωとした場合、−30℃では425kΩであるのに対し
て80℃では約210kΩにまで低下する。この場合も
固定抵抗である基準抵抗Rはこの加速度センサーの使
用温度範囲では抵抗変化は事実上無視することができC
−D間の抵抗値は一定と見なすことができる。
【0027】なお加速度センサーが傾斜した場合、D−
E間の合成抵抗値は変動するが、その変動値は傾斜によ
って各抵抗部間に10%の抵抗変化が生じた場合でもセ
ンサーのブリッジ回路全体の抵抗変化はわずかであり無
視することができる。具体的にはブリッジ回路の固定抵
抗と正規姿勢時の抵抗部との抵抗値がほぼ同じ場合でD
−E間の合成抵抗値の変化率は0.25%、さらに使用
温度範囲の下限温度で導電性液体の抵抗値が固定抵抗の
2.5倍程になったとしても上記変化率は0.5%程度
である。
【0028】温度変化によるこのようなD−E間の抵抗
変化により、C−E間に電圧をかけたときのC−D間の
電圧VとD−E間の電圧Vのとの比率が変動する。
ここでこの電圧比からC−D間の抵抗値は予め判ってい
るのでD−E間の抵抗値が判り、さらにブリッジ回路に
使用されている固定抵抗R1乃至R4の抵抗値は判って
いることから導電性液体の抵抗変化を検出することがで
きる。このように基準抵抗Rとブリッジ回路との電圧
の比率を計測することで導電性液体の温度を知ることが
できる。さらにC−E間に印加されている電圧値はVで
あることが予め判っている場合には、C−D間の電圧を
測定すればD−E間の電圧は自動的に決まるので、間接
的に上述した比率の測定をしたことになり導電性液体の
温度を事実上知ることができる。従ってこの場合には基
準抵抗Rの両端にかかる電圧V 自体が導電性液体の
温度を示す信号となる。またD−E間の電圧のみを測定
する場合も同様に扱うことができることは容易に理解で
きる。
【0029】例えば加速度センサーからの出力信号の後
述する補正処理においてこの温度情報を使用することに
より、導電性液体の温度による粘度や共振周波数の変化
に合わせて適切な信号処理を行うことができる。またセ
ンサーを取り付けた機器全体の温度が同様に変化してい
ると見なせるならば、この温度情報を機器自体の制御部
分に入力することにより機器全体に対して温度変化に応
じた制御を行うことができる。
【0030】次にこの加速度センサーを使った加速度検
出装置を地震波検出の為に使用する場合の信号処理方法
について説明する。地震波検出においては地震の主な振
動周波数である1〜5Hzを中心に10Hz程度までの
低い周波数の振動を確実に検出する必要がある。
【0031】ところで地震波を検出するための感震器は
都市ガスやプロパンガスのマイコンメータなどに組み込
まれて使用されることがあり、この場合使用温度範囲が
−30〜+80℃程度であるので、これに使われる加速
度センサーの導電性液体にはできるだけ温度による粘度
変化が少ないこと、特に低温時にも比較的粘性が低いこ
とが求められる。そのため導電性液体としてはメチルア
ルコールやエチルアルコール、アセトンのように粘性が
低い液体、及びこれらを溶媒として導電性を調整するた
めの添加剤を溶解したものを使用してもよい。実施例で
は前述した様に導電性を持たないシクロヘキサノンを溶
媒とし、電解質として硝酸リチウムを溶解したものを使
用している。これらの液体は凝固点が低く、上記使用温
度範囲でも液体の流動性を確保することができると共に
粘度変化が比較的少ないので、加速度センサーは安定し
た動作特性を得ることができる。
【0032】図1に示すように液体を使用した加速度セ
ンサーを振動検出に使用すると、可動部である液体と容
器とによって決まる共振周波数付近で導電性液体の動き
は大きくなる。しかし従来例として述べた鋼球などの振
動子によって接点を開閉するものや圧電式や静電容量式
のもの等の可動部が固体のセンサーにおいては共振を起
こした時に可動部の支持部や可動部と接触する部分が破
壊に至ることが多いのに比べて、図1に示したような本
発明の加速度センサーの場合は可動部が液体である為に
共振周波数における可動部の共振運動は固体のものと比
較して小さく破壊の心配は全く無い。この共振周波数は
液体の粘性及びセンサー容器の大きさやリード端子の寸
法などにより決まるが、容器の内径を10〜15mm程
度とした場合には前述の液体を使用すると共振周波数は
概ね10Hz前後の範囲に位置する。この共振周波数付
近の周波数領域では導電性液体の動きが大きくなるの
で、振動周波数に対する加速度センサーの出力特性(以
下周波数特性と言う)としては、出力電圧が他の周波数
の振動による出力電圧と比較して高いものとなる。その
結果、この加速度センサーを地震波検出のために使用し
た場合においては共振周波数付近では小さい加速度でも
大きな出力電圧を出すので、地震は検出において誤判定
を生ずると言う問題がある。
【0033】この周波数特性を図4に示す。加速度セン
サーの周波数特性は一定振幅の振動加速度が印加された
場合に図4(A)の曲線Lの如く、その出力電圧は共
振周波数fを中心としてその前後の周波数でも上昇す
る傾向がみられる。ここでこの加速度センサーを地震検
出のための感震器に使用する場合、この共振周波数が1
0Hz前後に存在することが問題になる。
【0034】つまり地震波の周波数が主に10Hz以下
であるのに対して、人や物が当たったり自動車の通過や
工事現場からの振動等による生活振動による振動波は主
に10Hzを超える。しかし共振周波数fが10Hz
である場合にも、生活振動のうち10Hz前後やそれ以
下の特に低い周波数の部分においては加速度センサーの
感度が上がり、感震器としては誤動作を起こす可能性が
高くなる。また地震波についても周波数成分の高い側に
おいて感度が上がるので通常は特に問題とならない弱い
地震であっても振動の周波数成分が高いと大きな地震で
あると誤判断してしまう可能性がある。そのため地震波
全般に均一な感度を持ちなおかつ生活振動で誤動作を起
こさない様にするには加速度センサーの信号を補正処理
する必要がある。
【0035】そこで本実施例の加速度応動素子において
は加速度センサーからの出力を所定のサンプリング間隔
で所定の回数計測し、この間の値の平均値を加速度の値
として評価している。この方法によればサンプリング間
隔(つまりサンプリング周波数)と1つの平均値を得る
ために加速度センサーからの値をサンプリングする回数
を予め決めておくことにより、任意の振動周波数、例え
ば共振周波数に対して検出回路の感度を実質的になくす
ことができる。またこの処理により加速度センサーの共
振周波数よりも低い地震波の周波数成分ではセンサーか
らの出力の補正はあまり行わず、任意の周波数に近づく
につれて順次その補正量を大きくしていくことができる
ので、共振周波数に向かっての加速度センサーからの出
力の上昇分を相殺することができ、図4(B)に曲線L
で示す如く共振周波数fでの感度の上昇は補正され
る。こうして加速度センサーの傾斜状態による検出信号
はもちろん、長い周期の振動から任意の周波数の振動に
よる検出信号までの周波数領域において、同一加速度で
の加速度センサーからの出力信号をほぼ均一になるよう
に出力することができる。
【0036】この補正について図5乃至図9を参照して
説明する。これらの例では理解を容易にするためにセン
サーを加振するための振動波形として正弦波を使って説
明する。また加速度センサーが構成するブリッジ回路へ
の駆動電源としては液体の電気分解等を防ぐために交流
矩形波を印加している。この図5は補正前後の信号の出
力比と振動周波数との関係を示すものであり、図6は図
5の曲線を説明するための各振動周波数における波形図
である。また図7はこの補正処理を行う回路の一実施例
をブロック図で示したもの、図8はセンサーからの信号
処理の流れを示す図、図9はセンサーからの出力の取込
み方を説明するための図である。
【0037】図7に示す回路はセンサー21とこのセン
サーからの信号を処理するためのマイクロコンピュータ
(以下マイコンと称する)22を有している。本実施例
においてこのマイコン22は図8に示すうちの、電源供
給部41、認識部42、補正部43、合成部44及び温
度検出部45を機能として有している。なお、可能なら
ばこれらの各機能の一部または全部をマイコンから独立
させて設けても良い。センサー21は図3に示した加速
度応動素子1による加速度センサーと同様のブリッジ回
路を有している。マイコン22のセンサー21側にはセ
ンサーのX方向の出力端子X1,X2の電位差をアナロ
グ信号からデジタル信号に変換するためのA/Dコンバ
ータ23、及びY方向の出力端子Y1,Y2の電位差を
デジタル信号に変換するA/Dコンバータ24が接続さ
れ、また他方にはマイコン22からの出力信号をデジタ
ル信号からアナログ信号に変換するためのD/Aコンバ
ータ25が接続されている。
【0038】続いてこの回路の動作について説明する。
まず電源を入れると安定化回路26により前述のマイコ
ン22、A/Dコンバータ31、D/Aコンバータ2
5、アンプ29の各部に駆動用の電流が通電されると共
に、基準電圧回路27が駆動される。この基準電圧回路
27はセンサー21に基準電圧Vref2を、またA/
Dコンバータ23、24に基準電圧Vref1を供給す
る。本実施例ではセンサー21への駆動用電圧を供給す
る電源供給部41として、マイコン22からセンサー2
1のブリッジ回路を駆動する為の交流矩形波が出力さ
れ、この矩形波は波形調整回路28により振幅等を調整
され、温度検出のための基準抵抗30を経てセンサー2
1に入力される。
【0039】こうして電流を供給されるとセンサー21
のブリッジ回路の中間電極からセンサー内の導電性液体
の電極に対する液面の傾斜角度に対応した電位差の信号
がマイコン22の認識部42へと出力される。このとき
センサー21から出力される信号は、ブリッジ回路駆動
用の矩形波が変調されたものとなる。これを図9で説明
する。センサー駆動用の電源供給部41から矩形波52
が供給されている場合、波形51に示すような加速度を
センサー21に供給すると、センサーのブリッジ回路か
らは加速度に応じて変調された信号出力53が出力され
る。この段階では出力信号53は所謂アナログ信号であ
るが、A/Dコンバータ23または24によってデジタ
ル信号に変換される。
【0040】このA/D変換された信号はマイコン22
の認識部42によってサンプリング及び蓄積される。こ
こで元の信号出力53がセンサーの駆動電源である矩形
波52に同期して極性を変えているので、サンプリング
のタイミングを矩形波の周期と無関係にするとデータの
極性の変化がセンサーの駆動電源によるものか振動波形
によるものなのかの判定作業が必要となりデータの処理
が複雑になる。
【0041】そこで本実施例では認識部42は矩形波5
2の周期と同期して信号出力53の出力をサンプリング
している。また矩形波52の立ち上がり部分では電圧が
オーバーシュートして矩形波及び信号出力の電圧が不安
定になる可能性があるので、実施例においては矩形波の
電圧が安定する立ちあがり部分の僅かに所定時間後の部
分にサンプリングのタイミングを同期させている。こう
して認識部42では加速度波形51に相似の曲線54に
沿ったデータP、P、P・・・Pn−1、P
らなるデータ系列Pが得られる。図9では理解を容易に
する為に加速度波形51の周期に対して矩形波52の周
期があまり高くないもので説明しているので各データ間
の間隔が開いているが、矩形波52の周波数、つまりサ
ンプリング周波数を充分高くしてサンプリング数を増や
すことでデータ系列Pは加速度波形51に相似の曲線5
4に近似することになり、より正確な波形の情報を得る
ことができる。
【0042】ここでセンサー21が振動を受けておらず
且つ正規姿勢であればブリッジ回路の中間電極に電位差
は発生しないが、センサーの取付誤差などにより傾斜し
ている場合などには振動を受けない状態であっても傾斜
による電位差が発生するので振動の正確な検出に影響が
生ずる。そこで本実施例においてはセンサー21からの
出力をマイコン22の認識部42で認識し、所定時間例
えば電源投入後1秒間のマイコン22の補正部43によ
ってセンサーが取付誤差の分だけ傾斜した状態を正規姿
勢とみなすようにオフセットした出力信号を認識記憶す
る。その後のセンサーの傾斜または振動時における補正
部43によるオフセット処理は、この記憶されたオフセ
ット出力信号に基いて行われる。また、このオフセット
値は加速度センサーの設置後にセンサーが許容範囲内で
傾く可能性を考慮して、初期状態を第一のオフセット
値、所定時間前の変動のない値を第二のオフセット値と
することにより、常にセンサーの傾斜状態を監視すると
共にその時のセンサーの傾斜状態に応じて、より正確な
出力補正を行うことができる。
【0043】オフセット信号認識記憶後において、補正
部43は認識部42によって所定時間毎にサンプリング
された信号に対して前記のオフセット処理はもとより所
定の補正処理を行うものであり、ここでは説明の便宜
上、認識部42によるサンプリング周波数を100Hz
とし且つ1データを得るためのサンプリングの回数を1
0回とする例で説明する。マイコン22の電源供給部4
1からはセンサーを駆動する為の矩形波が出力される
が、この例においては前述した理由で矩形波のプラス出
力側に同期してサンプリングを行なう為に矩形波の周波
数もサンプリング周波数と同じく100Hz(0.01
秒周期)とされる。この矩形波によるセンサー21の出
力端子X1,X2の電位差およびY1,Y2の電位差が
それぞれA/Dコンバータ23、24でデジタル信号に
変換されてマイコン22に入力される。マイコン22で
は認識部42によって、前述のセンサーから入力された
信号を矩形波に同期してサンプリングする。このサンプ
リングを所定の回数、この例では10回蓄積することに
より、実質的に0.1秒間に亘るセンサーからの値が得
られる。
【0044】ここでX方向の出力端子X1,X2の場合
で説明すると、例えばセンサーに加えられる加速度周波
数が1Hzの正弦波である場合、図6(A)に示す振動
波形A1の振幅データはA/Dコンバータ23、24を
通してマイコン22に入力され、認識部42によってサ
ンプリングされる。このデータのサンプリングは矩形波
と同期したタイミング、つまり0.01秒毎に繰り返さ
れ、データd〜d までの0.09秒間、次のデー
タd11を取り込む直前までの時間を考慮して実質的に
0.1秒間に亘って行われて、正弦波である振動波形の
周期1秒間に対して1/10周期分のデータがとりこま
れる。こうしてサンプリングされた10回の値を補正部
43によって計算した平均値dX1を出力する。
【0045】次にさらに認識部42は0.01秒後のデ
ータd11を取り込むと共に前回の計測における最初の
サンプリングデータdを捨てて、今度はデータd
までの平均値dX2を補正部43によって計算し
先に出力された平均値dX1の0.01秒後の値として
出力する。
【0046】この補正処理方法においては図6(A)に
示した様に振動波形A1に対する補正後のデータdX1
は平均するデータのうちの最後に入力されるd10の後
に出力され、またその後に続くdX2以降のデータに関
しても同様のタイミングで出力される。そのためこの補
正後のデータは波形A2のように計測を始めた時点から
考えると計測時間分の遅れを生ずることになる。しかし
実施例の場合でその遅れ時間は約0.1秒であり、感震
器などに使用する場合に設定される誤判定防止のための
計測時間などを考慮すると、この程度の遅れは実用上問
題にはならない。
【0047】このように実際には補正後のデータは時間
的な遅れを生じるが、この補正後のデータによる波形A
2と元のデータの波形A1とを直接比較しやすいよう
に、図6(B)に各補正値をサンプリングした時間帯の
中間位置にプロットし直して時間軸を繰り上げたものを
示し、以下この図の如く時間軸を繰り上げたものとして
説明する。なお、以下の説明で示す図6(C)及び
(D)も同様に時間軸について繰り上げたものを示して
いる。
【0048】こうしてマイコン22から繰り返される出
力をA/Dコンバータ25で変換することにより補正さ
れた波形A2が得られる。なおここで示す波形A2は元
の振動波形A1に対して連続的に繰り返されている補正
処理の任意の部分を示したものである。加速度検出装置
としてはこの出力波形A2をそのまま制御装置等に入力
しても良いし、例えばこの出力波形A2を図示しないフ
ィルタで滑らかな波形とし、さらに必要ならばアンプ2
9によって所定の電圧に増幅することにより与えられた
振動波に対してより忠実なこの感震器の評価用出力を得
ることができる。またD/Aコンバータ25はラダー抵
抗等によって代用することもできる。この出力波形を判
定装置などに入力して振動の大きさや種類を判定して都
市ガス等の電磁弁を操作する制御装置などを駆動させる
こともできるが、ここでアナログ出力は必ずしも必要は
なく直接マイコン22により電磁弁などの制御対象機器
へと信号を出力して適宜の処理を施す様にしてもよい。
【0049】前述のようにして得られる補正後のデータ
は図6(B)に示す場合のように測定対象の周波数の低
い領域で振動周期に対する計測時間幅の比率が小さい場
合には、計測時間内での波形の変動が比較的穏やかなた
めにデータに対する補正はほとんどかからない。そのた
め加速度センサーからの出力に対する補正後の出力比率
(以下出力比と言う)は図5の曲線Lに示す様に高
く、図6(B)に示す様に補正後の波形A2は補正前の
波形A1とほぼ一致する。
【0050】これに対して加速度周波数が5Hzの場合
の振動波形は図6(C)の波形B1に示すように振動周
期が0.2秒であり、計測時間幅である0.1秒間はこ
の振動周期の1/2となる。このときの平均値は上述し
た1Hzの場合と同様に計算することにより元の波形の
約0.64倍となりB2のような波形となる。さらに加
速度周波数が10Hzの場合の振動波形では図6(D)
のC1に示す様に振動周期は0.1秒となり、計測時間
幅と振動波形の1周期が同期する。そのためサンプリン
グデータの平均値C2は常に零となる。
【0051】なお、この補正方法ではサンプリング周波
数と振動周波数が一致した場合、サンプリングのタイミ
ングによって振動波形のピーク時だけを取り込んだり、
逆に零になる部分だけを取り込んでしまう可能性があ
る。しかしながら可動子として液体を使用した加速度セ
ンサーにおいては、高い周波数の振動に対しては液体は
その粘性により充分に追従できずセンサーの出力が低下
する周波数特性を有している。この周波数特性は容器の
内径や液体の種類によって若干違うが概ね40〜50H
zを超えるとセンサーからの出力はほぼ零になるため、
このような加速度センサーを使用する本発明においては
問題にならない。つまり実際のサンプリング処理は分解
能などを考慮して100Hz以上で行われるので、サン
プリング周波数と振動周波数が一致する時点ではセンサ
ーからの出力は零であり、当然補正後の出力も零とな
る。また感震器に使用される場合にもこのように高い周
波数の振動は生活振動であり検出する必要が無い。
【0052】実施例の加速度検出装置において実際には
この前述の平均値は出力する前にマイコン22の有する
合成部44によってY方向の平均値と合成処理される。
この合成処理はX方向の平均とdとY方向の平均値d
をそれぞれ2乗して足したものの平方根を求めるもの
である。こうしてマイコン22からの出力は、360°
全方向に対する振動の大きさと振動の波形を示す信号と
して出力される。もちろん必要ならばXYそれぞれの信
号を合成しないままに制御装置などへ出力する様にして
も良い。
【0053】上述の補正による出力比の変動を図5に示
す。出力比は前述した様に振動周期に対する計測時間幅
の比率によって変化するが、これは計測時間幅が一定で
ある場合には出力比と振動周波数との関係に置き換える
事ができる。例えば1周期の波長が計測時間幅と一致す
る振動周波数を同期周波数fと規定すると、図5に曲
線Lで示す様に振動周波数が同期周波数fよりも充
分に低い場合には出力比は高く、振動周波数が同期周波
数fに近づくにつれて減少する。そして振動周波数が
同期周波数fと一致するところで出力比は一旦零とな
る。さらに振動周波数が高くなると出力比は再び上昇す
るが、計測時間中に含まれる1周期分は事実上相殺され
るために、1周期に満たない部分の積算値のみを計測時
間で割ることとなる。つまり継続時間の一部を全体で割
ることになるため、その最大値は0.2余りに留まり、
さらに振動周波数が高くなるのにつれ再び減少して同期
周波数fの2倍となる所で再び零になる。
【0054】このように出力比は振動周波数が同期周波
数fの整数倍となる所で零になりながら増減を繰り返
すと共に、振動周波数が高くなるほどに増加時の最大値
は下がっていく。こうして周波数の高い振動に対しては
補正後の信号出力を低くすることができる。この補正に
より本実施例の加速度検出装置の様に加速度センサーが
測定領域付近に共振周波数を有し出力が上昇する場合に
も、共振周波数付近での出力の上昇を抑えることができ
る。さらに感震器として使用する場合には、地震による
振動よりも高い周波数の振動による出力が抑えられるの
で、生活振動などによる誤動作を防ぐことができる。
【0055】例えばセンサー出力の周波数特性に応じた
補正方法としては上述した方法の他にも、周波数特性を
予め補正処理回路に記憶させた上で、入力された振動の
周波ぐことができる。数成分を分析して各周波数ごとに
補正をかけて出力する方法としても良い。
【0056】この共振周波数は容器の大きさを変えたり
液体の粘度を変える事により若干調整することができる
が、導電性液体の粘度は前述した理由から事実上共振周
波数を変えるほどには上げることができない。また容器
の大きさを変える場合も共振周波数を地震波の周波数の
下限である1Hz以下にしようとすると容器の内径を1
00mm以上にする必要があるので小形の加速度センサー
を求める場合には現実的ではないとともに、共振周波数
の前後の周波数成分についても感度が上昇するため地震
波全般に亘って均一な特性とすることができない。また
内径を小さくする場合も容器とリード端子との距離が必
要以上に小さくなると表面張力の影響などが出てくるた
めおのずと限界がある。例えば実施例で示した導電性液
体としてシクロヘキサノンに硝酸リチウムを溶解したも
のを使用したものでは、容器の内面の直径は約6mmと
され共振周波数は14Hz程度に設定される。
【0057】さらに実施例では、温度特性に応じて出力
補正を行うためにセンサー21の電圧が印加される側の
端部と直列に固定抵抗を基準抵抗30として接続し、こ
の基準抵抗30の両端部の電圧がA/Dコンバータ31
を介してマイコン22に入力され温度検出部45によっ
て測定されている。ここで温度によって抵抗変化をする
のは導電性液体を持つセンサー21であるが、基準抵抗
とセンサーとを直列につないだ回路全体に印加される電
圧は予め決まっているので、温度検出部45は本センサ
ーの使用温度範囲内においてはほとんど抵抗値の変化し
ない固定抵抗である基準抵抗の両端にかかる電圧の変化
を測定することによって、センサー21の電圧変化を推
定することができる。こうして温度検出部45によって
求められた電圧値からセンサー21の抵抗値、つまりセ
ンサー内の導電性液体の温度が判るので、この電圧値を
温度情報として出力したり、前記補正部43に入力する
ことによって導電性液体の温度特性に応じた出力補正を
行うことができる。
【0058】なお上述した補正部による補正処理の説明
では理解を容易にするためにセンサー駆動用の交流矩形
波の周期とサンプリング回数の関係を10Hzが同期周
波数fとなるもので説明したが、この同期周波数f
はこれに限定されること無く任意の周波数に設定するこ
とができる。例えば前述した共振周波数が14Hzとな
る加速度センサーでは、共振周波数である14Hzより
やや高い16Hzが同期周波数fとなるように、サン
プリング周波数を128Hz、サンプル数を8としてい
る。この様に設定したことにより、もともと出力が比較
的平坦な低周波領域では加速度センサーからの出力が不
必要に補正されることはなく、またセンサー出力が高く
なる共振周波数に向かって徐々に出力比を下げることに
よりセンサー出力の共振による変動分を相殺でき、広い
周波数の振動に対してほぼ平坦な出力特性を得ることが
できる。また振動周波数が共振周波数を超えると急激に
補正後の出力が下がり、前述した様に計測時間比が1と
なる16Hzで出力は零となり、さらにそれ以上の領域
でも補正後の出力はあまり上がらないが感震器としては
検出の必要のない生活振動による周波数範囲なので問題
はない。
【0059】前述の説明においては加速度検出装置に印
加する振動の波形として単純な正弦波を使って説明した
が、実際の地震波は異なる周波数の振動波が合成された
ものである。この場合には上述の補正をおこなうこと
で、加速度センサーの共振周波数による波形の乱れをな
くすと共にセンサーからの信号に含まれる高周波成分の
ノイズを抑え、本来の地震波に対して、より忠実な出力
波形を再現することができる。この様に信号を処理する
ことで外部の制御装置などによる振動周波数の分析が容
易になり、振動加速度の大きさと振動周波数に合わせて
制御装置による処理方法を変えることなどが可能にな
る。
【0060】また実施例においては地震波の周波数領域
及びそれよりも高い周波数領域の生活振動に至るまでほ
ぼ平坦な出力特性となるようにした補正方法について述
べたが、地震波以外の周波数の振動を始めから検出しな
い様にするのであれば平坦な出力特性を持つ部分を地震
波の周波数に絞り込んで8〜10Hzで出力が零になる
様にサンプリング周波数及びサンプリング数を設定して
も良いことは言うまでもない。
【0061】なお、上述の例においては加速度応動素子
として図1及び図2に示した如き副電極であるリード端
子が4本固定されたものを使用した場合を例に述べた
が、例えば図10(A)及び(B)に示すように金属板
63の中心線上に2本のリード端子65A及び65Bを
それぞれ図示しない金属容器と等距離となるように配設
したものを使用してもよい。この加速度応動素子を1個
使用してブリッジ回路を構成すれば傾斜や加速度のリー
ド端子に沿った方向成分のみを検出する加速度センサー
を得ることができる。またこの加速度応動素子を2個使
用してそれぞれのリード端子がX方向及びY方向に沿う
ように配置することにより、図3に示した回路の加速度
センサーを得ることができる。またこのような加速度応
動素子を複数用意し、例えば60度とか45度おきに検
出方向を変えて配置してそれぞれの検出値を合成処理す
ることにより、より精度の高い加速度センサーを得るこ
とができる。
【0062】また実施例では加速度応動素子として主電
極となる金属製の密閉容器に副電極となる複数のリード
端子を貫通固定したものを例に述べたが、加速度応動素
子としてはこの他にも例えば図11に示す様に金属容器
またはガラス等の電気絶縁性材料からなる密閉容器に主
電極となるリード端子を中心に副電極となる複数のリー
ド端子を配設したものであっても良い。この加速度応動
素子71はガラス製の密閉容器72の内部に導電性液体
73が封入されており、密閉容器72にはその中心に主
電極74が設けられていると共に、副電極75A乃至7
5Dが等間隔で且つ主電極との距離がそれぞれ同一にな
る様に配設されている。この例においては主電極74は
その先端が液面下になるようにされ常に導電性液体73
との接触面積が変化しない様にされているが、先端が液
面上に出ていても密閉容器72の中心部では液位はほと
んど変化を起こさないので問題は無い。
【0063】この加速度応動素子71においては傾斜や
加速度によって液面が傾くと、中央に位置する主電極7
4は導電性液体73中にあるので液体との接触面積は変
化せず、副電極75A乃至75Dに対する液位は傾斜に
よって変化するので、主電極と各副電極との間の抵抗値
の変化を検出することで液面の傾斜角度を知ることがで
きる。またこの加速度応動素子71によって前述した実
施例と同様のブリッジ回路を構成して加速度センサーと
されること、及びこの加速度センサーを使用して加速度
検出装置を得られることは言うまでも無い。
【0064】この加速度応動素子71によれば密閉容器
が電気絶縁物なので、表面張力の影響の出ない範囲で副
電極と容器との距離を短くすることができ、結果として
副電極を中心から離すことができるので液面傾斜時の副
電極に対する液位の変化を大きくすることができ、加速
度や傾斜に対する加速度センサーの出力を大きくする事
ができる。また上述したそれぞれの加速度応動素子は上
下を逆に設置しても使用できる。
【0065】
【発明の効果】本発明の加速度センサーによれば導電性
液体を用いた加速度応動素子を使用したことにより小形
で衝撃加速度に強く取り扱いが容易なセンサーとするこ
とができ、さらにこの加速度応動素子によってブリッジ
回路を構成しこのブリッジ回路からの出力を得るように
したことにより出力信号の扱いが容易になる。
【0066】またブリッジ回路と直列に固定抵抗を接続
して加速度応動素子に使用される導電性液体の固有抵抗
の変化を検出することにより、導電性液体の温度変化に
伴う加速度センサーの出力特性の変化を出力信号の処理
装置などで補正することが可能になり、加速度や傾斜に
対して常に正確な出力を得ることができる。
【0067】さらに加速度検出装置は取付姿勢の誤差の
分だけ傾斜した状態をオフセット処理により除去できる
ので、その取付けにおいて精密な位置決め作業や特別な
自動水準装置等を必要とせず、部品点数が少なく単純な
構造でありながら全方向の加速度を確実に検出すること
ができる。
【0068】また加速度センサーには電源供給部から矩
形波のような交流電圧を印加することにより、加速度セ
ンサーに使用される導電性液体の電気分解や液体の分極
による抵抗値の変化を避けることができる。さらに交流
電圧の波形に同期して加速度センサーからの出力信号を
検出することにより、加速度センサーが構成するブリッ
ジ回路を交流電源で駆動することでセンサーからの出力
信号が変調されていても信号処理を容易にすることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に使用される加速度応動素子の一実施例
を示す縦断面図
【図2】図1に示す加速度応動素子のリード端子の位置
関係を示すための斜視図
【図3】本発明の加速度センサーの一実施例を示す回路
【図4】加速度センサーの周波数特性を示す図
【図5】補正前後の信号の出力比と振動周波数との関係
を示す図
【図6】図5の曲線を説明するための各振動周波数にお
ける波形図
【図7】加速度センサーからの出力を補正処理する回路
をブロック図で示した一実施例
【図8】センサーからの信号処理の流れを示すブロック
【図9】センサーからの出力の取込み方を説明するため
の波形図
【図10】加速度応動素子の他の例を示す斜視図
【図11】本発明に使用される加速度応動素子の他の実
施例を示す斜視図
【符号の説明】
1,71:加速度応動素子 11:加速度センサー 2:容器(主電極) 3,63:金属板(主電極) 4:導電性液体 5A,5B,5C,5D,65A,65B:リード端子
(副電極) 21:センサー 22:マイコン 23,24:A/Dコンバータ 30,R:基準抵抗 41:電源供給部 42:認識部 43:補正部 44:合成部 45:温度検出部 72:密閉容器 73:導電性液体 74:主電極 75A,75B,75C,75D:副電極
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 寺西 敏 名古屋市南区宝生町4丁目30番地 株式会 社生方製作所内 (72)発明者 戸田 孝史 名古屋市南区宝生町4丁目30番地 株式会 社生方製作所内 (72)発明者 小関 秀樹 名古屋市南区宝生町4丁目30番地 株式会 社生方製作所内 Fターム(参考) 2G064 BA13 BD03 CC54

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 両端を閉じたほぼ円筒形の密閉容器を有
    し、この密閉容器には主電極と複数の副電極が互いに絶
    縁された状態で設けられ、この副電極はそれぞれ主電極
    との距離を同一にされるとともに等間隔に配設されてお
    り、密閉容器内には導電性液体が封入されていると共に
    この導電性液体の量は正規姿勢において前記副電極の少
    なくとも一部が液面上に位置する量とされており、密閉
    容器が前記正規姿勢より傾斜角度及び傾斜方向を変えら
    れることによって副電極と導電性液体との接触量が変化
    して主電極と副電極との間の抵抗値が変化する加速度応
    動素子を有し、この加速度応動素子と固定抵抗によって
    ホイートストンブリッジ回路を構成するように副電極を
    接続し、さらにこのホイートストンブリッジ回路と直列
    に基準用固定抵抗を接続し、ホイートストンブリッジ回
    路の電圧印加両端部と基準用固定抵抗の両端部との電圧
    の比率を測定することにより加速度センサーの導電性液
    体の温度を検出しながら加速度及び加速度の変化状態を
    検出できるようにしたことを特徴とする加速度センサ
    ー。
  2. 【請求項2】 加速度応動素子の密閉容器は一端を閉じ
    た円筒形の金属容器とこの金属容器の開口部に当接固着
    される金属製の円板からなり、この金属容器及び円板を
    主電極とし、この円板には副電極である金属製リード端
    子が電気絶縁的に貫通固定されていることを特徴とする
    請求項1に記載の加速度センサー。
  3. 【請求項3】 加速度応動素子の副電極は4本配設され
    ていることを特徴とする請求項2に記載の加速度センサ
    ー。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至3のいずれか1項に記載の
    加速度センサーと、この加速度センサーへの駆動用電源
    を供給する電源供給部と、加速度センサーからの出力信
    号を複数の方向に対応して検出する認識部と、加速度セ
    ンサーからの出力信号の初期状態での電位差を記憶した
    上でのオフセット処理及び認識された信号に対して導電
    性液体の周波数特性に基いた適切な処理を行う補正部と
    を設けたことを特徴とする加速度検出装置。
  5. 【請求項5】 補正された複数の信号を合成して装置に
    印加された加速度の大きさを示す出力信号とする合成部
    とを設けたことを特徴とする請求項4に記載の加速度検
    出装置。
  6. 【請求項6】 加速度センサーには電源供給部から交流
    電圧が印加され、認識部はこの交流電圧の波形に同期し
    て加速度センサーからの出力信号を検出することを特徴
    とする請求項4または5に記載の加速度検出装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2014077645A (ja) * 2012-10-09 2014-05-01 Alnic Inc 感振装置
WO2017212786A1 (ja) * 2016-06-07 2017-12-14 株式会社テイエルブイ センサ装置及びセンサの補正方法

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