JP2000329388A - レンジフード - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 レンジフード本体上の収納ユニットが確実に
支持され、この収納ユニット内に収容配管される排気ダ
クトが露出せず、体裁良好で安全であり収納も行い易い
レンジフードを提供する。 【解決手段】 レンジフード本体１上に前方へ開口した
箱型の収納ユニット２を配置し、この収納ユニット２を
後方の室内壁面３に取着固定してなるレンジフードにお
いて、同収納ユニット２内の前後中程位置に仕切板４を
設け、この仕切板４より後側をレンジフード本体１から
の排気ダクト５が収容配管されるダクトスペース６とし
て形成した。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、台所等の室内壁面
に付設され、厨房時の排煙を屋外へと案内排気するレン
ジフード本体と、該レンジフード本体上に配置される収
納ユニットとを備えたレンジフードに関するものであ
る。

【０００２】

【従来の技術】従来から、図５に示す如く、台所等の室
内壁面３に付設され、厨房時の排煙を屋外へと案内排気
するレンジフード本体１と、該レンジフード本体１上に
配置される収納ユニット２とを備えたレンジフードは知
られている。該レンジフードにおいては、レンジフード
本体１の上方の空間を収納スペースＳとして活用するた
めに、同レンジフード本体１上に前方へ開口した箱型の
収納ユニット２を配置しており、この場合、レンジフー
ド本体１内には排煙を排気ダクト５へと送気するファン
10が装設され、該ファン10及び排気ダクト５を介して同
排煙は屋外へと案内排気される。

【０００３】又、収納ユニット２は木質の板材で形成さ
れ、天板７、底板８、両側板11、背板12にて前方へ開口
した箱型となっており、該箱型の内部空間が収納スペー
スＳとして活用される。又、収納ユニット２はレンジフ
ード本体１の上面と室内天井面14との間に納まるように
設置され、該収納ユニット２とその後方の室内壁面３と
の間の空間がダクトスペース６となって、該ダクトスペ
ース６内に同レンジフード本体１の上面から導出される
排気ダクト５は収容配管されている。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の技術においては、収納ユニット２がその後側にダク
トスペース６を確保するため前後方向で薄い箱型に形成
されており、それ故、同収納ユニット２を後方の室内壁
面３に取着固定することができず、該収納ユニット２は
レンジフード本体１上に載置支持されるだけで確実に支
持固定されないという問題があった。

【０００５】この問題を解決するためには、図６に示す
如く、レンジフード本体１上に前方へ開口した箱型の収
納ユニット２を配置し、該収納ユニット２を後方の室内
壁面３に取着固定してなるレンジフードとなせば良いの
であるが、そうすると、同収納ユニット２内に排気ダク
ト５を上下に貫通させて収容配管することになる。

【０００６】この場合、収納ユニット２は室内壁面３に
金具、釘等を用いて周知の方法で取着固定される。又、
収納ユニット２の後部において、その天板７及び底板８
には貫通開口13が形成され、該上下の貫通開口13に排気
ダクト５は挿通されて同収納ユニット２内に収容配管さ
れる。

【０００７】それ故、この場合には、収納ユニット２の
収納スペースＳ内後部に排気ダクト５が露出することに
なるので体裁が悪く、しかも、該排気ダクト５が邪魔に
なって収納も行い難く、又、同排気ダクト５内には熱気
が通るのでこれに手が触れると熱くて危険でもあるとい
う問題を生じるものであった。

【０００８】本発明は、上記従来の技術における問題を
悉く解決するために発明されたもので、その課題は、レ
ンジフード本体上の収納ユニットが後方の室内壁面に取
着固定されて確実に支持され、しかも、同収納ユニット
内に収容配管される排気ダクトが露出せず、体裁良好で
安全であり収納も行い易いレンジフードを提供すること
である。

【０００９】

【課題を解決するための手段】本発明の請求項１記載の
レンジフードは、レンジフード本体上に前方へ開口した
箱型の収納ユニットを配置し、該収納ユニットを後方の
室内壁面に取着固定してなるレンジフードであって、収
納ユニット内の前後中程位置に仕切板を設け、該仕切板
より後側の同収納ユニット内をレンジフード本体からの
排気ダクトが収容配管されるダクトスペースとして形成
してなる。

【００１０】したがって、この場合、レンジフード本体
上に配置される収納ユニットは、後方の室内壁面に取着
固定されているので確実に支持される。しかも、収納ユ
ニット内が仕切板で前後に仕切られ、該仕切板の後側が
ダクトスペースとして形成されているので、排気ダクト
を露出しないで且つ邪魔にならないよう同ダクトスペー
ス内に体裁良く且つ安全に収容配管することができ、同
仕切板の前側を収納スペースとして便利に活用すること
ができる。

【００１１】本発明の請求項２記載のレンジフードは、
上記請求項１記載のレンジフードにおいて、仕切板を収
納ユニットに対して着脱自在に設けたことを特徴とす
る。

【００１２】したがって、この場合は特に、仕切板が収
納ユニットに対して着脱自在に設けられているので、該
仕切板を取り外して排気ダクトのメンテナンスを行うこ
とができる。

【００１３】本発明の請求項３記載のレンジフードは、
上記請求項２記載のレンジフードにおいて、収納ユニッ
トの天板下面と底板上面とに相対応する溝部を配設し、
該上下の溝部に仕切板の上下両端縁をけんどん式に係合
させて、同仕切板を着脱自在に設けたことを特徴とす
る。

【００１４】したがって、この場合は特に、収納ユニッ
ト内の上下の溝部に仕切板がけんどん式に係合されて設
けられているので、該仕切板を簡単に着脱させることが
できる。

【００１５】本発明の請求項４記載のレンジフードは、
上記請求項１〜３のいずれか一つに記載のレンジフード
において、収納ユニットの巾寸法をレンジフード本体の
上面巾寸法に合致させて形成し、該レンジフード本体の
上面から導出される排気ダクトを同収納ユニットのダク
トスペース内に収容配管したことを特徴とする。

【００１６】したがって、この場合は特に、レンジフー
ド本体の上面から導出される排気ダクトが収納ユニット
のダクトスペース内に収容配管され、該収納ユニットと
同レンジフード本体の上面との巾寸法が相互に合致され
ているので、施工外観を良好に納めることができる。

【００１７】本発明の請求項５記載のレンジフードは、
上記請求項１〜４のいずれか一つに記載のレンジフード
において、不燃材料を主体とする板材で収納ユニット及
び仕切板を形成したことを特徴とする。

【００１８】したがって、この場合は特に、収納ユニッ
ト及び仕切板が不燃材料を主体とする板材で形成されて
いるので、ダクトスペース内に排気ダクトが収容配管さ
れるものであっても、同収納ユニットや仕切板が燃える
危険性を回避することができる。

【００１９】

【発明の実施の形態】図１、２は、本発明の請求項１〜
５全てに対応する一実施形態を示し、該実施形態のレン
ジフードは、レンジフード本体１上に前方へ開口した箱
型の収納ユニット２を配置し、該収納ユニット２を後方
の室内壁面３に取着固定してなるものであって、収納ユ
ニット２内の前後中程位置に仕切板４を設け、該仕切板
４より後側の同収納ユニット２内をレンジフード本体１
からの排気ダクト５が収容配管されるダクトスペース６
として形成してなる。

【００２０】該実施形態のレンジフードにおいては、仕
切板４を収納ユニット２に対して着脱自在に設けてお
り、この場合、収納ユニット２の天板７下面と底板８上
面とに相対応する溝部９を配設し、該上下の溝部９に仕
切板４の上下両端縁をけんどん式に係合させて、同仕切
板４を着脱自在に設けている。又、収納ユニット２の巾
寸法をレンジフード本体１の上面巾寸法に合致させて形
成し、該レンジフード本体１の上面から導出される排気
ダクト５を同収納ユニット２のダクトスペース６内に収
容配管しており、又、不燃材料を主体とする板材で収納
ユニット２及び仕切板４を形成してもいる。

【００２１】レンジフード本体１は台所の室内壁面３に
取着固定されており、該レンジフード本体１内にはファ
ン10が装設されていて、該ファン10によって厨房時の排
煙が排気ダクト５へと送気され、該排気ダクト５を通じ
て同排煙は屋外へと案内排気される。レンジフード本体
１の上面には、該レンジフード本体１の上面の巾寸法と
略等しい巾寸法を有する前方へ開口した箱型の収納ユニ
ット２が載置され、該収納ユニット２はその後方の室内
壁面３に金具、釘等を用いて周知の方法で取着固定され
ている。

【００２２】この場合、収納ユニット２は天板７、底板
８、両側板11、背板12にて前方へ開口した箱型となって
おり、これ等各板は不燃材料を主体とする板材で形成さ
れている。不燃材料を主体とする板材としては、無機質
板材、無機質板に木質板を貼り合わせた複合板材、金属
板に木質板を貼り合わせた複合板材等を使用することが
できる。又、収納ユニット２はレンジフード本体１の上
面と室内天井面14との間に納まるように設置され、該室
内天井面14に同収納ユニット２を取着固定することもで
きる。

【００２３】収納ユニット２の天板７下面には溝型材が
取着固定され該溝型材によって溝部９が形成されてお
り、同収納ユニット２の底板８上面には溝部９が刻設さ
れている。上下の溝部９間にけんどん式に嵌め込まれる
仕切板４（図１のａ、ｂの順に係合されて嵌め込まれ、
図１のｂ、ａの順で逆に溝部９から離脱されて取り外さ
れる）は、収納ユニット２内全体を前後に仕切る大きさ
で、前記収納ユニット２と同様の不燃材料を主体とする
板材で形成されている。

【００２４】この場合、仕切板４で仕切られた収納ユニ
ット２内の前部は収納スペースＳとして使用され、同収
納ユニット２内の後部がダクトスペース６となる。又、
ダクトスペース６において、収納ユニット２の天板７及
び底板８には貫通開口13が形成され、該上下の貫通開口
13に排気ダクト５は挿通されて同ダクトスペース６内に
収容配管される。排気ダクト５はレンジフード本体１の
上面に突出配管されており、該レンジフード本体１から
の排煙を熱気と共に室内天井面14の裏側スペースを通し
て屋外へと案内排気するものである。

【００２５】又、該実施形態のレンジフードは、図３に
示す如く、その側方に配置される複数の天袋収納キャビ
ネット15と共に統一的な外観となるよう施工されてい
る。この場合、レンジフード本体１と収納ユニット２と
を合わせた高さ寸法が天袋収納キャビネット15の高さ寸
法に等しく設定され、該天袋収納キャビネット15と同様
の方法によって収納ユニット２は室内壁面３に取着固定
されている。又、収納ユニット２の前面開口には、天袋
収納キャビネット15と同じ様相で前面面一となるように
扉板16を開閉自在に付設しても良い。又、天袋収納キャ
ビネット15の下方には、これ等に対応してフロアーキャ
ビネット17が設置されており、該フロアーキャビネット
17上のカウンター18にコンロ、レンジ等の厨房機器19や
シンク20等が配設されていて、同厨房機器19の上方で対
応する位置に該実施形態のレンジフードは施工されてい
る。

【００２６】したがって、該実施形態のレンジフードに
おいては、レンジフード本体１上に配置される収納ユニ
ット２が、後方の室内壁面３に取着固定されているので
確実に支持される。しかも、収納ユニット２内が仕切板
４で前後に仕切られ、該仕切板４の後側がダクトスペー
ス６として形成されているので、排気ダクト５を露出し
ないで且つ邪魔にならないよう同ダクトスペース６内に
体裁良く且つ安全に収容配管することができ、同仕切板
４の前側を収納スペースＳとして便利に活用することが
できる。

【００２７】又、該実施形態のレンジフードにおいて
は、仕切板４が収納ユニット２に対して着脱自在に設け
られているので、該仕切板４を取り外して排気ダクト５
のメンテナンスを行うことができる。この場合、収納ユ
ニット２内の上下の溝部９に仕切板４がけんどん式に係
合されて設けられているので、該仕切板４を簡単に着脱
させることができる。又、レンジフード本体１の上面か
ら導出される排気ダクト５が収納ユニット２のダクトス
ペース６内に収容配管され、該収納ユニット２と同レン
ジフード本体１の上面との巾寸法が相互に合致されてい
るので、施工外観を良好に納めることができる。

【００２８】しかも、収納ユニット２及び仕切板４が不
燃材料を主体とする板材で形成されているので、ダクト
スペース６内に排気ダクト５が収容配管されるものであ
っても、同収納ユニット２や仕切板４が燃える危険性を
回避することができる。この場合に、仕切板４を断熱性
に優れた板材で形成することによって、収納スペースＳ
内の収納物品に熱による悪影響が及ぶことを防止するこ
ともできる。

【００２９】又、該実施形態のレンジフードにおいて
は、図４に示す如く、レンジフード本体１がその後方へ
と排気ダクト５が導出されて室内壁面３を介し屋外へと
排気する形態のものである場合に、収納ユニット２内の
仕切板４を取り外した状態に施工することができる。こ
の場合、ダクトスペース６が形成されることなく、収納
ユニット２内全体を収納スペースＳとして広く使用する
ことができる。なお、収納ユニット２の天板７及び底板
８に貫通開口13は形成されておらず、その他の構成及び
施工方法は上述の説明と同様である。

【００３０】

【発明の効果】上述の如く、本発明の請求項１記載のレ
ンジフードにおいては、レンジフード本体上に配置され
る収納ユニットが後方の室内壁面に取着固定されて確実
に支持され、排気ダクトを露出しないで且つ邪魔になら
ないよう同収納ユニット内後部のダクトスペース内に体
裁良く且つ安全に収容配管することができ、該ダクトス
ペースよりも手前側を収納スペースとして便利に活用す
ることもできる。

【００３１】又、本発明の請求項２記載のレンジフード
においては、特に、仕切板が収納ユニットに対して着脱
自在に設けられており、該仕切板を取り外して排気ダク
トのメンテナンスを行うことができる。

【００３２】又、本発明の請求項３記載のレンジフード
においては、特に、収納ユニット内の上下の溝部に仕切
板がけんどん式に係合されて設けられており、該仕切板
を簡単に着脱させることができる。

【００３３】又、本発明の請求項４記載のレンジフード
においては、特に、レンジフード本体上に導出される排
気ダクトがダクトスペース内に収容配管され、収納ユニ
ットと同レンジフード本体の巾が相互に合致されてお
り、施工外観を良好に納めることができる。

【００３４】又、本発明の請求項５記載のレンジフード
においては、特に、収納ユニット及び仕切板が不燃材料
を主体とする板材でなり、ダクトスペース内に排気ダク
トが収容配管されるものであっても、同収納ユニットや
仕切板が燃える危険性を回避することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施形態であるレンジフードを示す
側方から見た要部断面図。

【図２】同レンジフードを示す前方から見た斜視図。

【図３】同レンジフードの施工状態全体を示す正面図。

【図４】同レンジフードの別の施工形態を示す側方から
見た要部断面図。

【図５】従来例であるレンジフードを示す側方から見た
要部断面図。

【図６】別の従来例であるレンジフードを示す側方から
見た要部断面図。

【符号の説明】

１ レンジフード本体 ２ 収納ユニット ３ 室内壁面 ４ 仕切板 ５ 排気ダクト ６ ダクトスペース ７ 天板 ８ 底板 ９ 溝部

Claims (5)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 レンジフード本体上に前方へ開口した箱
   型の収納ユニットを配置し、該収納ユニットを後方の室
   内壁面に取着固定してなるレンジフードであって、収納
   ユニット内の前後中程位置に仕切板を設け、該仕切板よ
   り後側の同収納ユニット内をレンジフード本体からの排
   気ダクトが収容配管されるダクトスペースとして形成し
   てなるレンジフード。
2. 【請求項２】 仕切板を収納ユニットに対して着脱自在
   に設けたことを特徴とする請求項１記載のレンジフー
   ド。
3. 【請求項３】 収納ユニットの天板下面と底板上面とに
   相対応する溝部を配設し、該上下の溝部に仕切板の上下
   両端縁をけんどん式に係合させて、同仕切板を着脱自在
   に設けたことを特徴とする請求項２記載のレンジフー
   ド。
4. 【請求項４】 収納ユニットの巾寸法をレンジフード本
   体の上面巾寸法に合致させて形成し、該レンジフード本
   体の上面から導出される排気ダクトを同収納ユニットの
   ダクトスペース内に収容配管したことを特徴とする請求
   項１〜３のいずれか一つに記載のレンジフード。
5. 【請求項５】 不燃材料を主体とする板材で収納ユニッ
   ト及び仕切板を形成したことを特徴とする請求項１〜４
   のいずれか一つに記載のレンジフード。