JP2000328982A - 船外機の運転制御装置 - Google Patents

船外機の運転制御装置

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JP2000328982A
JP2000328982A JP11136908A JP13690899A JP2000328982A JP 2000328982 A JP2000328982 A JP 2000328982A JP 11136908 A JP11136908 A JP 11136908A JP 13690899 A JP13690899 A JP 13690899A JP 2000328982 A JP2000328982 A JP 2000328982A
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JP
Japan
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cylinder
fuel injection
fuel
shift position
engine speed
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Application number
JP11136908A
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English (en)
Inventor
Jun Motose
準 本瀬
Kazumasa Tanimoto
和雅 谷本
Kimihiro Nonaka
公裕 野中
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Yamaha Marine Co Ltd
Original Assignee
Sanshin Kogyo KK
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    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02BINTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
    • F02B61/00Adaptations of engines for driving vehicles or for driving propellers; Combinations of engines with gearing
    • F02B61/04Adaptations of engines for driving vehicles or for driving propellers; Combinations of engines with gearing for driving propellers
    • F02B61/045Adaptations of engines for driving vehicles or for driving propellers; Combinations of engines with gearing for driving propellers for marine engines

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Ocean & Marine Engineering (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
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  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 操作レバーのシフト位置に関わりなく安定し
た目標アイドル回転数を保持できるとともに、アイドル
ギヤイン状態から急加速走行を行う際のエンジン回転の
立ち上がりを向上できる船外機の運転制御装置を提供す
る。 【解決手段】 シフト位置を前進ギヤイン位置A,ニュ
ートラル位置N,後進ギヤイン位置Bの何れかに切り替
える切り換え機構60と、筒内に燃料を直接噴射供給す
る筒内燃料噴射弁12とを備えた船外機の運転制御装置
において、上記切り換え機構60のシフト位置とエンジ
ン回転数及びスロットルバルブ開度とに基づいて安定し
たエンジン回転数が得られるように運転気筒数(〜
番気筒)を制御するコントロールユニット(運転気筒数
制御手段)32を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、筒内燃料噴射式エ
ンジンが搭載された船外機の運転制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、船外機用2サイクルエンジンに
おいては、アイドル運転時等の低速回転運転域では吸気
量が少ないことから掃気効率が低下し、不整燃焼による
回転変動が生じ易い。そこで従来は、スロットルバルブ
開度をある程度大きくして吸気量を増やし、その結果増
加する回転エネルギーを一部の気筒の運転を休止させる
ことにより相殺する、気筒休止運転を行なうようにして
いる。これにより不整燃焼を抑制し、アイドル回転数を
安定的に保持するようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来の
方法では、スロットルバルブ開度を大きくするととも
に、一部気筒の運転を休止させることによりアイドル回
転数を安定的に保持するようにすることから、シフト位
置によってはエンジン回転数が変化し、安定したアイド
ル回転数が得られない場合があることが判明した。例え
ば、シフト位置がニュートラル位置のアイドルニュート
ラル運転状態では、負荷がエンジン内部部品の摺動抵抗
や補機類の駆動抵抗のみとなることから、例えばアイド
ルギヤイン運転状態と比べて回転変動を起こし易く、こ
れが船体を振動させる要因となり、乗船者に不快感を与
える場合がある。特に筒内燃料噴射弁を備えたエンジン
の場合、シフト位置によって、最適な燃料噴射量,燃料
噴射時期,及び点火時期が変化し、回転変動が起こり易
くなるという懸念がある。
【0004】また上記従来方法では、運転気筒数を一部
休止させてアイドル回転数を保持することから、アイド
ルギヤイン状態から急加速走行を行う場合、エンジン回
転の立ち上がりが遅くなり、発進時のエンジン性能を発
揮できない場合がある。
【0005】本発明は、このような実情に鑑みてなされ
たもので、シフト位置に関わりなくアイドル回転数を安
定的に保持できるとともに、アイドルギヤイン状態から
急加速走行を行う際のエンジン回転の立ち上がりを向上
できる船外機の運転制御装置を提供することを目的とし
ている。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、シフ
ト位置を前進,ニュートラル,後進の何れかに切り替え
る切り換え機構と、筒内に燃料を直接噴射供給する筒内
燃料噴射弁とを備えた船外機の運転制御装置において、
上記切り換え機構のシフト位置とエンジン回転数及びス
ロットルバルブ開度とに基づいて安定したエンジン回転
数が得られるように運転気筒数を制御する運転気筒数制
御手段を備えたことを特徴としている。
【0007】請求項2の発明は、シフト位置を前進,ニ
ュートラル,後進の何れかに切り替える切り換え機構
と、筒内に燃料を直接噴射供給する筒内燃料噴射弁とを
備えた船外機の運転制御装置において、上記切り換え機
構のシフト位置とエンジン回転数及びスロットルバルブ
開度とに基づいて安定したエンジン回転数が得られるよ
うに燃料噴射量,燃料噴射時期,及び点火時期を制御す
る燃料・点火制御手段を備えたことを特徴としている。
【0008】請求項3の発明は、請求項2において、上
記燃料点火制御手段は、低速回転運転時におけるシフト
位置,エンジン回転数,スロットルバルブ開度に応じた
燃料供給量,燃料供給時期,点火時期を個別に設定した
低速回転用マップを備えており、該低速回転用マップを
読み出すことにより上記制御を行うように構成されてい
ることを特徴としている。
【0009】
【発明の作用効果】請求項1の発明に係る運転制御装置
では、シフト位置とエンジン回転数,スロットルバルブ
開度とに基づいて運転気筒数を制御するようにしたの
で、安定したエンジン回転数を得ることができる。例え
ばシフト位置がニュートラル位置で、エンジン回転数,
スロットルバルブ開度が所定値より小さいアイドルニュ
ートラル運転時には運転気筒数を減らす減筒運転を行な
うことにより、アイドルニュートラル運転時の回転変動
を抑制できる。
【0010】また、例えばシフト位置がアイドルギヤイ
ン位置で、エンジン回転数,スロットルバルブ開度が所
定値より小さいアイドルギヤイン運転時には上記アイド
ルニュートラル運転時より運転気筒数を増やすことによ
り、エンジン負荷に応じた適正な安定したエンジン回転
数を得ることができるとともに、アイドルギヤイン状態
から急加速走行を行う場合のエンジン回転の立ち上がり
を向上できる。
【0011】このようにアイドルニュートラル運転状態
とアイドルギヤイン運転状態とで運転気筒数を変化させ
ることによって、回転変動の発生が大きいアイドルニュ
ートラル時には安定したアイドル回転数に保持でき、ま
たアイドルギヤイン時にはアイドルニュートラル時より
運転気筒数を増やすことにより、エンジン負荷に対応し
た回転エネルギーが得られるとともに、スムーズな発進
性能が得られる。
【0012】請求項2の発明では、シフト位置と、エン
ジン回転数及びスロットルバルブ開度とに基づいて燃料
噴射量,燃料噴射時期,点火時期を制御するようにした
ので、安定したエンジン回転数を得ることができる。例
えばシフト位置がニュートラル位置で、エンジン回転
数,スロットルバルブ開度が所定値より小さいアイドル
ニュートラル運転時には、燃料噴射量を小さくしたり,
点火時期を遅角させたりして小さなエンジン負荷に対応
することにより、アイドルニュートラル運転時の回転変
動を抑制できる。
【0013】また、例えばシフト位置がアイドルギヤイ
ン位置で、エンジン回転数,スロットルバルブ開度が所
定値より小さいアイドルギヤイン運転時には上記アイド
ルニュートラル運転時より燃料噴射量を増やしたり,点
火時期を進角させたりすることにより、エンジン負荷に
応じた適正なエンジン回転数を得ることができ、アイド
ルギヤイン状態から急加速走行を行う場合のエンジン回
転の立ち上がりを向上できる。
【0014】このようにシフト位置に応じて燃料噴射
量,燃料噴射時期,点火時期を制御するようにしたの
で、請求項1と同様にアイドルニュートラル時には安定
したアイドル回転数に保持でき、またアイドルギヤイン
時にはエンジン負荷に対応した回転エネルギーが得られ
るとともに、スムーズな発進性能が得られる。また筒内
燃料噴射弁からの燃料噴射量,噴射時期を制御するの
で、アイドル回転数を安定的に保持することが可能であ
り、シフト位置に関わらずより安定したエンジン回転数
を保持できる。
【0015】請求項3の発明では、低速回転運転時にお
ける燃料噴射量,燃料噴射時期,点火時期を設定した低
速回転ニュートラル用マップとギヤイン用マップとを備
えたので、該マップに基づいた制御を行うことによりア
イドルニュートラル時には安定したアイドル回転数に保
持でき、またアイドルギヤイン時にはエンジン負荷に対
応した回転エネルギーが得られるとともに、スムーズな
発進性能が得られる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を添付
図面に基づいて説明する。図1ないし図3は、請求項1
の発明の一実施形態(第1実施形態)による船外機の運
転制御装置を説明するための図であり、図1は船外機全
体の構成を示す概略図、図2はスロットルバルブ開度と
エンジン回転数と運転状態との関係を示す特性図、図3
は運転制御動作を説明するためのフローチャート図であ
る。
【0017】図1において、1は船体1aの船尾1bに
クランプブラケット1cを介して上下揺動可能にかつ
左, 右旋回可能に枢支された船外機であり、該船外機1
は推進機50が配設されたロアケース51の上部にアッ
パケース52を結合し、該アッパケース52の上部にエ
ンジン2を搭載するとともに該エンジン2の周囲をトッ
プカウル53で覆った概略構造を有している。
【0018】上記推進機50は、エンジン動力が伝達さ
れる垂直方向に延びるドライブシャフト54の下端に傘
歯車機構55を介して推進軸56を連結し、該推進軸5
6の後端にスクリュウ57を結合した構成となってい
る。
【0019】上記推進機50には前後進切り換え機構6
0が配設されている。この切り換え機構60は、シフト
ケース61aに前後方向に揺動可能に枢支された操作レ
バー61にシフトケーブル62を介してシフトロッド6
3を連結し、該シフトロッド63に連結されたドックク
ラッチ64により上記傘歯車機構55を前進段,後進段
の何れかに切り換えるものである。
【0020】上記操作レバー61は、傘歯車機構55を
推進軸56に対してフリーにするニュートラル位置N
と、該ニュートラル位置Nから前方に揺動させることに
より傘歯車機構55を前進側に切り換えて推進軸56に
噛合させる前進段ギヤイン位置Aと、上記ニュートラル
位置Nから後方に揺動させることにより傘歯車機構55
を後進側に切り換えて推進軸56に噛合させる後進段ギ
ヤイン位置Bとの間で回動するようになっている。
【0021】上記エンジン2は、水冷式2サイクルV型
6気筒クランク軸縦置きエンジンであり、Vバンクをな
すように形成されたシリンダブロック3の前側(船首
側)合面にクランクケース4を結合し、後側(船尾側)
合面にシリンダヘッド5,及びヘッドカバー6を積層し
て結合し、上記シリンダブロック3に形成された〜
番シリンダボア3a(気筒)内にピストン7を摺動自在
に挿入配置し、該ピストン7をコンロッド8によりクラ
ンク軸9に連結した概略構造のものである。なお、上記
〜番は燃焼順序を示しており、上記クランク軸9は
船外機1が通常の航走状態にあるときには略垂直をなし
ている。
【0022】上記クランクケース4の各クランク室9a
には逆流防止用リード弁45aを介してスロットルバル
ブ45bを内蔵するスロットルボディ45が接続されて
おり、該スロットルボディ45の上流側には吸気サイレ
ンサ46が接続されている。このスロットルボディ45
のスロットルバルブ45bの下流側には吸気燃料噴射弁
47が装着され、該吸気燃料噴射弁47の噴射口は上記
リード弁45aに指向している。
【0023】上記スロットルバルブ45bのアイドル位
置は、全閉位置から少し開いた位置に設定されている。
このスロットル角度は通常の全閉角度である2〜3度よ
り大きく、具体的には7度程度に設定されている。この
ようにスロットルバルブ45bのアイドル位置を全閉位
置より少し開いた中間位置に設定することにより、アイ
ドル回転時でも不整燃焼を回避できる吸気量が確保され
ている。
【0024】上記シリンダヘッド5のシリンダブロック
3側合面の各シリンダボア3aに臨む部分には燃焼凹部
(不図示)が形成されており、各燃焼凹部には点火プラ
グ11の電極部が挿入されている。また上記シリンダブ
ロック3には各シリンダボア3aに開口する各排気ポー
ト3bを左, 右バンク毎に合流させる排気合流通路3
c,3cが形成されており、各シリンダボア3aからの
排気ガスは各排気合流通路3cから排気管10,10を
通って上記ロアケース51から水中に排出される。この
各排気管10の水面より上方に位置する部分にはアイド
ル運転時の排気ガスを外部に排出するためのアイドルホ
ール10a,10aが形成されている。
【0025】上記シリンダヘッド5には、燃料をシリン
ダボア3a内に直接噴射供給する筒内燃料噴射弁12が
各気筒毎に装着されている。この筒内燃料噴射弁12に
は燃料供給装置13が配設され、該燃料供給装置13は
該各燃料噴射弁12に高圧燃料を供給する高圧燃料供給
系14と、該高圧燃料供給系14に予圧燃料を供給する
予圧燃料供給系15と、該予圧燃料供給系15に低圧燃
料を供給する低圧燃料供給系16とを備えている。この
燃料供給装置13は上記吸気燃料噴射弁47にも所定圧
の燃料を供給する。
【0026】上記低圧燃料供給系16は、船体側に搭載
された燃料タンク17内の燃料を低圧燃料ポンプ18に
よりドレンフィルタ20を介して上記予圧燃料供給15
のベーパーセパレータ21に供給するように構成されて
いる。また、上記予圧燃料供給系15は、上記ベーパセ
パレータ21内の燃料を内蔵する予圧ポンプ22で所定
圧に昇圧させて上記高圧燃料供給系14の高圧ポンプユ
ニット24に供給し、該高圧燃料供給系14の筒内燃料
噴射弁12への供給燃料圧力を調整するためのレギュレ
ータ25からの戻り燃料を上記ベーパセパレータ21内
に戻すように構成されている。なお、26は予圧ポンプ
22の吐出側圧力を所定圧に調整するレギュレータであ
り、27は戻り燃料を冷却する燃料クーラである。
【0027】上記高圧燃料供給系14は、予圧燃料供給
系15から供給された燃料を高圧ポンプユニット24に
より所定圧に昇圧し、該高圧燃料を水平方向に配置され
たデリバリパイプ28,及びクランク軸9と平行に配置
された燃料供給レール29,29を介して上記各筒内燃
料噴射弁12に供給するように構成されている。上記高
圧ポンプユニット24の高圧ポンプ33はクランク軸9
に連結された伝動ベルト37により回転駆動される。な
お、31は高圧レギュレータ25のバイパス通路25a
を開閉する電磁開閉弁であり、後述するコントロールユ
ニット32により開閉制御され、エンジン停止後に所定
時間が経過すると開き、これにより高圧燃料供給系14
及び予圧燃料供給系15内の燃料圧力を略大気圧とする
機能を有している。
【0028】上記エンジン2は運転制御装置としてのコ
ントロールユニット32を備えている。このコントロー
ルユニット32には、エンジン回転数センサ70,スロ
ットルバルブ開度センサ71,船体速度センサ72,酸
素センサ73,燃料圧力センサ74,さらに不図示の筒
内圧センサ,吸気温度センサ,冷却水温度センサ,クラ
ンク室内圧センサ,背圧センサ,エンジン温度センサ,
大気圧センサの各検出信号が入力されている。
【0029】また上記コントロールユニット32には、
シフトポジションスイッチ75からのシフトポジション
信号が入力されている。このシフトポジションスイッチ
75は、上記切り換え機構60のシフトロッド63に配
設され、該シフトロッド63のニュートラル位置N,前
進段ギヤイン位置A,後進段ギヤイン位置Bを検出する
ものである。
【0030】上記コントロールユニット32は、各セン
サ70〜74からの検出信号に基づいて吸気燃料噴射弁
47,筒内燃料噴射弁12の燃料噴射量,燃料噴射時
期、及び点火プラグ11の点火時期を制御するように構
成されている。この吸気燃料噴射弁47は例えば高速回
転運転域のように燃焼室への燃料が不足する場合に燃料
を補充する。
【0031】また上記コントロールユニット32は、一
部の気筒の運転を休止する運転気筒数制御手段として機
能する。この気筒休止運転は、アイドル運転状態におい
て、スロットバルブ開度を全閉位置より少し開いた中間
位置とした場合に、アイドル回転数が安定するように行
われる。
【0032】上記アイドルエンジン回転数を安定させる
ための気筒休止運転については、図2に例示的に示すよ
うに、例えばスロットルバルブ開度が7度以下,つまり
アクセル操作量零で、かつエンジン回転数が1000r
pm以下の低速回転領域において行われる。そしてこの
低速回転領域において、シフトポジションスイッチ75
により検出される検出シフト位置に応じて運転気筒数が
増減制御される。即ち、スロットルバルブ開度が7度以
下で、シフト位置がニュートラル位置Nにあるときには
2気筒を休止して4気筒運転とされ、一方前後進段のギ
ヤイン位置A,Bにあるときには1気筒減の5気筒運転
に切り換えられる。なお、気筒休止運転においては、エ
ンジン1回転で見た場合に運転される気筒が等位相をな
すように運転気筒が選択される。なお、上記スロットル
バルブ開度7度,エンジン回転数1000rpm等は例
示であり、これに限定されるものでないことは勿論であ
る。
【0033】上記コントロールユニット32による制御
動作を図3のフローチャートに沿って説明する。上記コ
ントロールユニット32は、シフトポジションスイッチ
75からのシフトポジション信号がニュートラル位置で
あり、エンジン回転数が1000rpm以下で、さらに
スロットルバルブ開度が7度以下であるときには、アイ
ドルニュートラル運転状態と判断し、運転気筒を2気筒
停止して4気筒運転とする(ステップS1〜S4)。上
記ステップS1において、シフトポジション信号がニュ
ートラルでない、つまりギヤイン信号のときにはステッ
プS5に移行し、エンジン回転数が1000rpm以下
で、かつスロットルバルブ開度が7度以下であるときに
は、アイドルギヤイン運転状態と判断し、運転気筒を1
気筒停止して5気筒運転とする(ステップS5〜S
7)。またエンジン回転数及びスロットルバルブ開度が
所定値以上であるときにはシフト位置に関わりなく全気
筒運転とする(ステップS8)。なお、アイドルギヤイ
ン運転状態のときには5気筒運転としたが、6気筒の全
気筒運転としてもよい。このようにした場合にはアイド
ルギヤイン状態から急加速運転を行う際のエンジン回転
の立ち上がりをさらに速めることが可能となる。
【0034】次に本実施形態の作用効果について説明す
る。本実施形態では、アクセル操作量が零で操作レバー
61がニュートラル位置Nに位置するアイドルニュート
ラル運転状態では、運転気筒数を4気筒に減少させたの
で、スロットルをある程度開きながらエンジンの回転エ
ネルギーが減少し、安定したアイドル回転数(例えば7
00rpm)に保持でき、船体の振動による乗船者への
不快感を防止できる。またアクセル操作量が零で操作レ
バー61が前進,後進ギヤイン位置A,Bに位置するア
イドルギヤイン運転状態では、上記アイドルニュートラ
ル運転状態より1気筒増やして5気筒運転としたので、
エンジン負荷に対応した回転エネルギーが得られるとと
もに、急加速発進時のエンジン回転の応答性を向上でき
る。
【0035】次に、請求項2の発明の一実施形態(第2
実施形態)による船外機の運転制御装置を説明する。本
実施形態の運転制御装置は、上述の第1実施形態と同様
の構成からなり、図4に示すように、スロットルバルブ
開度が7度以下で、かつエンジン回転数が1000rp
m以下の低速回転領域において、コントロールユニット
(燃料・点火制御手段)により、シフトポジションスイ
ッチにより検出される検出シフト位置に応じて筒内燃料
噴射弁からの燃料噴射量,燃料噴射時期、及び点火時期
を個別に制御するように構成されている。即ち、シフト
位置がニュートラル位置にあるときには、筒内燃料噴射
弁の燃料噴射量を小さくするとともに、点火時期を遅角
させて、アイドル回転数が安定するように制御する。ま
た検出シフト位置がアイドルギヤイン位置にあるときに
は上記アイドルニュートラル運転時より燃料噴射量を増
やすとともに、点火時期を進角させ、エンジン負荷に応
じたエンジン回転数になるように制御する。
【0036】本実施形態の運転制御動作を図5のフロー
チャートに沿って説明する。シフトポジションスイッチ
からのシフトポジション信号がニュートラル位置であ
り、エンジン回転数が1000rpm以下で、さらにス
ロットルバルブ開度が7度以下であるときには、アイド
ルニュートラル運転状態と判断し、アイドル回転数が安
定するように筒内燃料噴射弁からの燃料噴射量,燃料噴
射時期,及び点火時期をアイドルニュートラル運転状態
に応じたものに切り換える(ステップS10〜S1
3)。
【0037】またステップS10において、シフトポジ
ションがギヤイン位置で、エンジン回転数が1000r
pm以下で、さらにスロットル開度が7度以下のときに
はアイドルギヤイン運転状態と判断し、燃料噴射量,燃
料噴射時期,点火時期をアイドルギヤイン運転運転状態
に応じたものに切り換える(ステップS14〜S1
6)。
【0038】さらにまたエンジン回転数が1000rp
mより高いとき、又はスロットルバルブ開度が7度より
大きいときはシフト位置に関わりなく通常運転状態と判
断し、燃料噴射量,燃料噴射時期,及び点火時期を通常
運転状態に対応したものに切り換える(ステップS1
7)。
【0039】このように本実施形態では、アイドルニュ
ートラル運転状態とアイドルギヤイン運転状態,及び通
常運転状態とで燃料噴射量,燃料噴射時期,点火時期を
それぞれ運転状態に対応したものに切り換えるようにし
たので、上記実施形態と同様にアイドルニュートラル時
には安定したアイドル回転数に保持でき、またアイドル
ギヤイン時,通常運転時には負荷に対応した回転エネル
ギーが得られるとともに、スムーズな発進性能が得られ
る。
【0040】また目標エンジン回転数となるように燃料
噴射量,噴射時期を制御するので、アイドル回転数を安
定させることができ、より安定したエンジン回転数に保
持できる。
【0041】次に、請求項3の発明の一実施形態(第3
実施形態)による運転制御装置を説明する。本実施形態
は、図6に示すように、スロットルバルブ開度7度以
下,エンジン回転数1000rpm以下の低速回転領域
における燃料噴射量,噴射時期,点火時期を設定した低
速回転ニュートラル用マップ,及び低速回転ギヤイン用
マップと、これら以外の中速・高速回転領域における燃
料噴射量,噴射時期,点火時期を設定した中・高速回転
用マップとを備え、シフト位置に応じて上記マップを切
り換えて制御を行うようにした例である。
【0042】そして、図7のフローチャートに示すよう
に、シフトポジションがニュートラル位置であり、エン
ジン回転数が1000rpm以下で、さらにスロットル
バルブ開度が7度以下であるときには、アイドルニュー
トラル運転状態と判断し、上述の低速回転ニュートラル
用マップに基づいて燃料噴射量,燃料噴射時期,点火時
期を制御する(ステップS20〜S23)。
【0043】またステップS20において、シフトポジ
ションがギヤイン位置で、エンジン回転数が1000r
pm以下で、さらにスロットル開度が7度以下のときに
はアイドルギヤイン運転状態と判断し、燃料噴射量,燃
料噴射時期,点火時期をアイドルギヤイン運転運転状態
に応じた低速回転ギヤイン用マップに切り換えて制御す
る(ステップS24〜S26)。
【0044】さらにまたエンジン回転数が1000rp
mより高いとき、又はスロットルバルブ開度が7度より
大きいときはシフト位置に関わりなく通常運転状態と判
断し、燃料噴射量,燃料噴射時期,及び点火時期を通常
運転状態に対応した中・高速回転用マップに切り換えて
制御する(ステップS27)。
【0045】このように本実施形態では、低速回転ニュ
ートラル用マップ及びギヤイン用マップと中・高速回転
用マップとを備え、シフトポジション,エンジン回転
数,スロットル開度に応じて上記マップを切り換えて制
御するようにしたので、アイドル回転数を安定させるこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1の発明の第1実施形態による船外機の
運転制御装置を説明するための全体構成を示す概略図で
ある。
【図2】上記運転制御装置のスロットルバルブ開度とエ
ンジン回転数との関係を示す特性図である。
【図3】上記運転制御装置の動作を説明するためのフロ
ーチャート図である。
【図4】請求項2の発明の第2実施形態によるスロット
ルバルブ開度とエンジン回転数との関係を示す特性図で
ある。
【図5】上記第2実施形態の運転制御装置の動作を説明
するためのフローチャート図である。
【図6】請求項3の発明の第3実施形態によるスロット
ルバルブ開度とエンジン回転数との関係を示す特性図で
ある。
【図7】上記第3実施形態の運転制御装置の動作を説明
するためのフローチャート図である。
【符号の説明】
1 船外機 2 6気筒2サイクルエンジン 3a シリンダボア(気筒) 11 点火プラグ 12 筒内燃料噴射弁 32 コントロールユニット(運転気筒数制
御手段) 60 切り換え機構 61 操作レバー 75 シフトポジションスイッチ(シフト位
置検出手段) A,B 前,後進ギヤイン位置 N ニュートラル位置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 野中 公裕 静岡県浜松市新橋町1400番地 三信工業株 式会社内 Fターム(参考) 3G301 HA04 HA07 HA26 JA03 KA07 KA24 LA00 LB04 MA11 MA18 NC02 PA09Z PA10Z PA11Z PB08Z PC01Z PD14Z PE01Z PE08Z PF07Z

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シフト位置を前進,ニュートラル,後進
    の何れかに切り替える切り換え機構と、筒内に燃料を直
    接噴射供給する筒内燃料噴射弁とを備えた船外機の運転
    制御装置において、上記切り換え機構のシフト位置とエ
    ンジン回転数及びスロットルバルブ開度とに基づいて安
    定したエンジン回転数が得られるように運転気筒数を制
    御する運転気筒数制御手段を備えたことを特徴とする船
    外機の運転制御装置。
  2. 【請求項2】 シフト位置を前進,ニュートラル,後進
    の何れかに切り替える切り換え機構と、筒内に燃料を直
    接噴射供給する筒内燃料噴射弁とを備えた船外機の運転
    制御装置において、上記切り換え機構のシフト位置とエ
    ンジン回転数及びスロットルバルブ開度とに基づいて安
    定したエンジン回転数が得られるように燃料噴射量,燃
    料噴射時期,及び点火時期を制御する燃料・点火制御手
    段を備えたことを特徴とする船外機の運転制御装置。
  3. 【請求項3】 請求項2において、上記燃料点火制御手
    段は、低速回転運転時におけるシフト位置,エンジン回
    転数,スロットルバルブ開度に応じた燃料供給量,燃料
    供給時期,点火時期を個別に設定した低速回転用マップ
    を備えており、該低速回転用マップを読み出すことによ
    り上記制御を行うように構成されていることを特徴とす
    る船外機の運転制御装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002349304A (ja) * 2001-05-18 2002-12-04 Yamaha Motor Co Ltd 気筒数制御エンジン
JP2012166762A (ja) * 2011-02-16 2012-09-06 Honda Motor Co Ltd 船外機の制御装置

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