JP2000328778A - 大空間ホールにおける天井の施工方法 - Google Patents

大空間ホールにおける天井の施工方法

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JP2000328778A
JP2000328778A JP11139785A JP13978599A JP2000328778A JP 2000328778 A JP2000328778 A JP 2000328778A JP 11139785 A JP11139785 A JP 11139785A JP 13978599 A JP13978599 A JP 13978599A JP 2000328778 A JP2000328778 A JP 2000328778A
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ceiling
gondola
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large space
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JP11139785A
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Masahiro Takeda
昌弘 竹田
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Obayashi Corp
Original Assignee
Obayashi Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本設の設備を仮設工事に使用することによ
り、仮設工事及びその撤去作業の手間、費用を削減する
ことができる大空間ホールにおける天井の施工方法を提
供することである。 【解決手段】 シューボックス形ホールの観客席1,2
部分における天井9面前後方向に沿って配置された一対
のガイドレール10と、ガイドレール10に沿って前後
移動可能に吊下げられ、ホールの幅方向にほぼ等しい長
さの細幅状ゴンドラ11とを備える。ゴンドラ11は、
ホール建設時において、これを移動させながら天井仕上
げ工事に用いられる。ガイドレール10及びゴンドラ1
1は、工事完成後においてもこれを撤去することなく残
置することにより、照明器具の交換などのメンテナンス
用、あるいはゴンドラに照明器具を搭載することで舞台
演出を行う舞台演出用などとして必要に応じて用いるこ
とが出来る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばクラシック
音楽、オベラなどの演奏会場や劇場などに使用される大
空間ホールにおける天井の施工方法に関する。
【0002】
【従来の技術】演奏会場や劇場などに使用される大空間
ホールにあっては、天井高さがかなり高く、かつ、段床
となっているため、天井仕上げ工事にあたり、枠組足場
を組み上げるのはあまり有利ではない。また、枠組足場
にすると、天井工事が終了するまで床仕上げ工事をする
ことが出来ないといった欠点がある。一方、ホール構築
後では天井面のメンテナンス、例えば、照明の交換や、
天井面の清掃が問題となり、この場合にも高い足場を組
んだり、予め天井にキャットウオークなどを設けておく
必要がある。
【0003】これに対し、特開平9−310484号公
報には、屋根部より揚重装置を用いて吊り足場ユニット
を揚重し、それぞれの足場ユニットを鋼材で連結して足
場を構築する技術が開示されている。また、実開平2−
121099号公報には、専ら舞台演出装置として天井
に移動装置を設けることが開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前者の
吊り足場ユニットは、天井面全面に亘って設けられるた
め、資材としての費用が嵩むとともに、仮設の機材とし
て設置されるため、施工後は解体の手間がかかってい
た。また、後者の移動装置は、多目的ホールにおける舞
台演出用として用いるものであり、工事用設備としては
使用されてはいなかった。
【0005】本発明は、以上の課題を解決するものであ
り、その目的は、本設の設備を仮設工事に使用すること
により、仮設工事及びその撤去作業の手間、費用を削減
することができる大空間ホールにおける天井の施工方法
を提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】以上の目的を達成するた
め、本発明に係る大空間ホールにおける天井の施工方法
は、大空間ホールにおける天井の施工にあたり、屋根構
造などの天井支持構造の下部に、天井面のほぼ全体に亘
って走行する本設のゴンドラを設け、このゴンドラを使
用して天井工事を行い、天井工事を終了した後において
も該ゴンドラを撤去せず残置することを特徴とするもの
である。
【0007】以上の構成により、本発明にあっては、ゴ
ンドラを移動させながら天井工事を行うことができるた
め、この作業と並行して床仕上げ工事を同時に進行する
ことができる。また、従来のように仮設の足場を撤去す
る作業が不要である。さらに、工事完成後は、天井工事
に用いたゴンドラを撤去することなく残置することによ
り、照明器具の交換などのメンテナンス用、あるいはゴ
ンドラに照明器具を搭載することで舞台演出を行う舞台
演出用などとして必要に応じて用いることが出来る。
【0008】この発明に係る大空間ホールにおける天井
の施工方法は、シューボックス型の大空間ホールの施工
に用いて好適である。この場合、一つのゴンドラで天井
部分のどの部分にも走行させることができるため、施工
しやすい。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好ましい実施の形
態につき、添付図面を参照して詳細に説明する。図1,
2は本発明の施工方法によって施工される大空間ホール
としてのシューボックス形多目的ホールを示している。
このホールは、器楽、声楽演奏、オペラ、演劇など各種
用途に使用されるもので、階段状観客席1の両側上部に
バルコニー形の二階観客席2をしつらえ、観客席1の最
前部に凹所となるオーケストラピット3を経て、一段高
い舞台4、及びその奥にさらに高いオルガンバルコニー
5などを設けたものである。また、観客席1の後部には
コントロール室6が配置され、このコントロール室6の
上部を後部コリドール7としている。
【0010】以上において、舞台4側の天井部8は、反
響板及びその裏側に、照明装置、カーテンその他の昇降
装置が設けられ、残響効果などに応じた傾斜形状に形成
されている一方で、観客席側天井部9は平坦であって、
その幅も前後同一となっている。
【0011】屋根構造などの天井支持構造Aの下部に
は、観客席1から舞台4までに亘る一対のガイドレール
10が固定され、このガイドレール10にはホールの幅
にほぼ等しい長さを有する細幅状のゴンドラ11の両側
部がガイドレール10に沿って走行可能に吊下げられ、
構築される大空間ホールの天井部9の全面乃至はほぼ全
面を仕上げ工事可能となっている。ゴンドラ11は、例
えば細幅の床板の周囲を養生用の手摺で囲い、また吊下
げ部にモータ駆動の懸垂式ガイドローラなどを設けた自
走式のものであり、例えば人の背の高さを越える程度の
間隔で天井面より懸垂される。
【0012】本実施形態の大空間ホールは、例えば、所
要位置に鉄骨柱を建て込んだ後、鉄骨梁を地上でユニッ
ト化して屋根構造などの天井支持構造Aとなし、これを
柱の上部から吊り上げ、鉄骨梁を鉄骨柱に定着させて躯
体を構築するプルアップ工法が採用される。プルアップ
工法は、1〜2スパン程度の鉄骨梁を地組み、スラブ型
用デッキを敷き込み、これに天井内の設備配管等を先行
取り付けしてユニット化し、これを吊り上げて柱に定着
するものである。前記ガイドレール10は、前記躯体の
構築後これに固定してもよいし、前記プルアップされる
ユニットに予め取り付けてもよい。さらに、ガイドレー
ルのみならず、予めゴンドラをも組み込むことも可能で
ある。これは、プルアップ工法を採用しない場合にあっ
ても同様である。
【0013】そして、ガイドレール10に吊り下げられ
る本設のゴンドラ11は、ホール建設時において、これ
を移動させながら天井仕上げ工事に用いられる。従っ
て、天井仕上げ工事作業と並行して床仕上げ工事を同時
に進行することができる。また、従来のように仮設の足
場を撤去する作業が不要である。
【0014】また、ガイドレール10及びゴンドラ11
は、工事完成後においてもこれを撤去することなく残置
することにより、照明器具の交換などのメンテナンス
用、あるいはゴンドラに照明器具を搭載することで舞台
演出を行う舞台演出用などとして必要に応じて用いるこ
とが出来る。
【0015】なお、本実施形態においては、後部コリド
ール7の上部にスラブ床12が張出し状態に設けられ、
このスラブ床12の上面をゴンドラ11の待機位置と
し、この位置で機材、人員の乗降が可能となり、ここか
ら人を乗せて天井面内装工事における移動足場として用
いられるほか、ホールの完成後は、引続きメンテナンス
用、演出用として用いることが可能となる。
【0016】完成後において、ゴンドラ11の非使用時
には、ゴンドラ11をスラブ床12上に待機させておく
ことで、観客席からはほぼ見えなくなり、観客にとって
目障りでなく、また無用な不安感を与えることがない。
【0017】また、メンテナンスの必要が生じた場合、
あるいは演劇などによる特殊効果用の照明、その他特殊
効果演出用として使用する場合には、必要機材、人員が
乗って必要箇所に移動させることができる。この移動操
作は、コントロール室6からの遠隔操作及びゴンドラ1
1上のいずれでも出来、必要に応じて切替えることがで
きる。
【0018】なお、以上のゴンドラ11は工事完了後の
状態を示しているが、施工時においては仮設部分を付加
して幅広とすることで、施工範囲を大きく取ることがで
き、また、施工完了後は仮設部分のみを撤去することで
図示のごとく細幅とすることが望ましい。さらに、ゴン
ドラ11を走行可能に支持するガイドレール10を昇降
可能とすることにより、施工、メンテナンス、舞台演出
の幅を拡げることができる。
【0019】
【発明の効果】以上の説明により明らかなように、本発
明による大空間ホールにおける天井の施工方法にあって
は、本設のゴンドラを天井工事の足場として使用できな
がら、施工完成後は引続きホールの天井面メンテナンス
用あるいは舞台演出用として使用可能であるため、仮設
工事費の低減を図る上で好適であり、しかも完成後は、
目的に応じた利用が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明により施工される大空間ホールの側断面
図である。
【図2】同観客席部分の鳥瞰図である。
【符号の説明】
1,2 観客席 4 舞台 7 後部コリドール 9 観客席天井部 10 ガイドレール 11 ゴンドラ 12 スラブ床

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 大空間ホールにおける天井の施工にあた
    り、屋根構造などの天井支持構造の下部に、天井面のほ
    ぼ全体に亘って走行する本設のゴンドラを設け、このゴ
    ンドラを使用して天井工事を行い、天井工事を終了した
    後においても該ゴンドラを撤去せず残置することを特徴
    とする大空間ホールにおける天井の施工方法。
  2. 【請求項2】 前記大空間ホールがシューボックス型で
    あることを特徴とする請求項1に記載の大空間ホールに
    おける天井の施工方法。
JP11139785A 1999-05-20 1999-05-20 大空間ホールにおける天井の施工方法 Pending JP2000328778A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002339570A (ja) * 2001-05-21 2002-11-27 Nishimatsu Constr Co Ltd 建物の構築方法および建物

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