JP2870444B2 - 空間量可変の多目的吊屋根アリーナの構造 - Google Patents

空間量可変の多目的吊屋根アリーナの構造

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JP2870444B2
JP2870444B2 JP4693695A JP4693695A JP2870444B2 JP 2870444 B2 JP2870444 B2 JP 2870444B2 JP 4693695 A JP4693695 A JP 4693695A JP 4693695 A JP4693695 A JP 4693695A JP 2870444 B2 JP2870444 B2 JP 2870444B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、空間量可変の多目的
吊屋根アリーナの構造に関する。
【0002】
【従来の技術】アリーナを多目的に利用する場合、例え
ば可動スタンドのような可変・駆動装置が用いられて来
たが、いずれも建築計画との連携がなく、その相乗効果
による付加価値が考慮されていなかった。
【0003】
【発明の解決しようとする課題】可動スタンドその他の
可変・駆動装置と、建築計画との相乗効果による付加価
値の拡大とは、単に多種目、多種類のイベントに可変装
置が対応出来るだけでなく、アリーナが持つ諸機能の装
備を最少限に押え、それを最大限に引き出すことによっ
て、アリーナ全体としての要求を満たし得ることであ
る。
【0004】従来、アリーナが持つ諸機能、例えば音
響、照明、空調等の機能は、多種目、多種類のイベント
に対応するため、可動スタンドとともに重装備に頼って
いた。
【0005】この、ややもすれば採算性の合わないアリ
ーナの収益性を向上させるためには、上述のように諸機
能のイニシャルコスト、ひいてはランニングコストを低
減することは勿論、様々な工夫が必要となる。そこで種
々の規模のイベントに対応して臨場感のある座席配置を
設定し、音響、照明、空調等の快適性と演出性を機動的
に確保出来る工夫をし、イベント毎のこれらの設営時間
を短縮すること等によって、より多くのイベントを誘致
し、稼働率、集客力を高め採算性を向上さねばならな
い。
【0006】本発明は、アリーナがもつ諸機能の装備が
最少でイニシャルコスト、ランニングコストともに小さ
く、かつ採算性が向上するよう建築計画と連携した空間
量可変の多目的吊屋根アリーナの構造を提供する。
【0007】
【課題を解決するための手段】略長方形の平面形状を有
するアリーナに於いて、短辺方向両端で支持され下向き
に凸となる高さの異なる懸垂線状の所要幅の吊屋根ユニ
ットを、長辺方向に連続的に多数並列配置することで屋
根を形成し、平面形状を長辺に沿って中央から両端に向
かって階段状に幅が狭くなる平面形とし、立面形状を
辺に沿って中央から両端に向かって屋根が階段状に低く
なる立面形とし、アリーナの内側には外に向かって凸形
をなし、前記長辺に沿って動き得る手段を有する短辺側
の一対の可動スタンドを設けたことを特徴とする空間量
可変の多目的吊屋根アリーナの構造であることを要旨と
する。
【0008】
【作用】イベントの種類、規模への対応性及び快適性、
演出性、設営時間の短縮、保守の軽減等を、空間量可変
を前提に、容易に、安価にかつ高質に確保出来る。
【0009】即ち空間量の大小可変によって、照明、音
響、空調設備のコストパフォーマンスをイニシャル、ラ
ンニングの両面で改善出来る。例えば空間を一杯に使用
する場合は図4に示すように設定するし、図5に示すよ
うに可動スタンドを中央部に寄せて高天井、小規模のイ
ベント及び図6に示すように可動スタンドを片端に寄せ
た低天井、小規模のイベントにも対応出来る。又空間の
端部だけを使った小空間、低天井、小規模のイベント時
には図7に示すような間仕切りの併用によってアリーナ
全体の大空間用の設備ではなく、小空間の設備で充分な
質の快適性、演出性が確保出来る。また可動スタンドの
運用と併せて予め用意した床可変装置、間仕切り装置、
及び吊物装置、照明、音響設備を取り付けた走行バトン
装置の運用を組み合わせて、イベントの規模、ステージ
位置にあわせてこれら装置の位置が変化して多目的対応
の質と幅をより一層拡大させることが出来る。
【0010】一方、断面階段状の段差部分を利用し、図
2(a)に示すように採光、図2(b)に示すように通
風換気を確保し自然エネルギを活用し省エネルギを図る
とともに、段差部分をメンテナンス歩廊として照明、音
響、吊点その他の各種装備を集中し、高天井空間でのメ
ンテナンスを容易にする。さらに、図3に示すように短
辺断面を吊材で構成される吊屋根構造にすることにより
最大スパンの架構を経済的に実現しながら、通常ドーム
形状と逆カーブの懸垂状にすることによって、負荷とな
る空間量を低減し省エネルギを図る。同時に下に向かっ
て凸面形状の天井は音響的焦点を結ばず音響明瞭度改善
に寄与し、快適性と演出性をより一層効果的に確保する
ことが可能となる。
【0011】
【実施例】図1は長方形の平面を持つアリーナの平面
図である。図2は図1のA−A断面の立面図であり、図
3は図1のB−B断面の立面図である。これらの図から
分かるように、アリーナは短辺方向の両端で支持され
た、下向きに凸となる懸垂線で形成される(図3参
照)、所要幅の高さが異なる吊屋根ユニット12を、長
辺に沿って中央から端部に行くほど低く、多数並列に並
べて配置する(図2参照)ことによって吊屋根を形成し
ている。 そして一対の長辺のスタンド1は、平面的に中
央から端部に行くほど階段状に幅が狭くなっている。
(図1参照) また、このアリーナは、前記一対の長辺側
のスタンド1に挟まれて、外部に向かって凸形の一対の
可動スタンド2を有する。従って使用目的の大小によっ
て可動スタンド2が長辺に沿って動き、平面広さと断面
高さの自在可変により利用空間が決められる。
【0012】次に、可動スタンド2の構成を説明する。
【0013】図1の長方形平面の両端長辺に沿ってガイ
ドレール4が設けてあり、スタンドから伸びた脚部に装
着したガイドローラ5で可動スタンドの可動方向を規制
する。図8は図1のC−C断面で、左右の可動スタンド
2がそれぞれ駆動部をもっていることを示す図である。
図9は可動スタンド2に装着されたガイドローラ5とガ
イドレール4を示す断面図である。図10は可動スタン
ド駆動部で図8のA部の詳細図である。ガイドレール4
の内部にロープ6を張り、2個のテンションシーブ7の
間に設けた駆動シーブ8にロープ6が巻きつけてあり駆
動シーブ8は駆動電動機9と接続されている。駆動電動
機9を駆動するとロープ6は張力をもって張ってあるの
で該駆動装置全体を覆う可動スタンド2を長辺方向に移
動することが出来る。このようなワイヤートラクション
方式の駆動装置が円弧の可動スタンド2の四隅に設けて
ある。図11は図1のD−D断面図であり、駆動タイヤ
10とアウトリガー11によって、可動スタンド2が支
えられていることを示す。
【0014】図12は駆動タイヤ10の側面図であり、
図13は駆動タイヤの正面断面図であり、可動スタンド
2は複数個の駆動タイヤ10とアウトリガー11を備え
ている。
【0015】可動スタンド2の操作手順を説明すると、
先ず可動スタンド2の進行ルート上の障害物を撤去し、
ガイドレール4のピットカバーを取り外す。アウトリガ
ー11を解除する。手動運転の場合、オペレータがリモ
ートコントローラのスイッチをON/OFFして可動ス
タンド2を長辺方向に所定の位置まで移動させ、微調整
後停止する。ガイドレール4のピットカバーをしてアウ
トリガー11をセットして終わる。図14は、ガイドレ
ール4とアウトリガー11の関係を示す断面図である。
【0016】このようにして、図4に示すようなアリー
ナの空間全体を使用した大空間から、図5に示すように
可動スタンド2を中央部に寄せて高天井、小規模のイベ
ント及び図6に示すように可動スタンド2を片端に寄せ
た低天井、小規模のイベントにも対応出来る。また図7
に示すように間仕切り3の併用によって、アリーナ全体
設備を使うのではなく、小空間の設備を使用し、大空間
を数個に分割して一度に多種類のイベントの使用に当て
ることも出来る。即ち、欲しい場所に容易にスタンド席
を移動してイベントの種類、規模に即時に対応し、常に
臨場感のある見易い近い視焦点が確保出来る。
【0017】
【発明の効果】この発明の効果は次の通りである。
【0018】(イ)イベントの種類、規模への対応自由
度が確保出来る。
【0019】(ロ)座席設営変更時間が短縮出来る。
【0020】(ハ)大空間でのイベントでありながら、
視点の近さ、等距離視点、臨場感が確保出来る。
【0021】(ニ)空間分割機能による同時設営、同時
開催が可能である。
【0022】(ホ)照明、音響、空調設備のコストパフ
ォーマンスを向上することが出来る。
【0023】(ヘ)照明、音響、空調上の快適性、演出
性が向上出来る。
【0024】(ト)省エネルギ、維持管理の容易さによ
りランニングコストが低減出来る。 (チ)以上により可動率、集客率も向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の空間量可変の多目的アリーナの平面図
である。
【図2】(a)は図1のA−A断面図で自然採光の状況
を表す図である。(b)は図1のA−A断面図で自然通
風の状況を表す図である。
【図3】図1のB−B断面の立面図である。
【図4】アリーナ全体を使用する配置図である。
【図5】アリーナの中央部分の高天井、小規模空間の使
用する配置図である。
【図6】アリーナの端部の低天井、小規模空間の使用す
る配置図である。
【図7】アリーナの両端部に間仕切りを設けて、複数の
イベントを実施した一例を示す配置図である。
【図8】図1のC−C断面で、左右の可動スタンドがそ
れぞれ駆動部をもっていることを示す面図である。
【図9】可動スタンドに装着されたガイドローラとガイ
ドレールを示す断面図である。
【図10】可動スタンド駆動部の詳細図である。
【図11】図1のD−D断面図であり、駆動タイヤとア
ウトリガーによって、可動スタンドが支えられているこ
とを示す図である。
【図12】駆動タイヤの側面図である。
【図13】駆動タイヤの正面断図であり、可動スタンド
は複数個の駆動タイヤとアウトリガーを備えていること
を示す図である。
【図14】ガイドレールとアウトリガーの関係を示す断
面図である。
【符号の説明】
1・・・長辺側スタンド、2・・・可動スタンド、3・
・・間仕切り、4・・・ガイドレール、5・・・ガイド
ローラ、6・・・ロープ、7・・・テンションシーブ、
8・・・駆動シーブ、9・・・駆動電動機、10・・・
駆動タイヤ、11・・・アウトリガー、12・・・吊屋
根ユニット
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) E04H 3/10 - 3/14 E04H 3/22 E04B 1/34

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 略長方形の平面形状を有するアリーナに
    於いて、短辺方向両端で支持され下向きに凸となる高さ
    の異なる懸垂線状の所要幅の吊屋根ユニットを、長辺方
    向に連続的に多数並列配置することで屋根を形成し、平
    面形状を長辺に沿って中央から両端に向かって階段状に
    幅が狭くなる平面形とし、立面形状を長辺に沿って中央
    から両端に向かって屋根が階段状に低くなる立面形と
    し、アリーナの内側には外に向かって凸形をなし、前記
    長辺に沿って動き得る手段を有する短辺側の一対の可動
    スタンドを設けたことを特徴とする空間量可変の多目的
    吊屋根アリーナの構造。
JP4693695A 1994-03-07 1995-03-07 空間量可変の多目的吊屋根アリーナの構造 Expired - Fee Related JP2870444B2 (ja)

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CN104831951B (zh) * 2015-04-27 2017-05-10 三维六度(北京)科技股份有限公司 一种3d放映集成系统
JP2019007344A (ja) * 2018-09-12 2019-01-17 Jsc株式会社 アリーナ及びアリーナの施工方法

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