JP2000328271A - 金属材の防錆用処理液と防錆処理方法 - Google Patents

金属材の防錆用処理液と防錆処理方法

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JP2000328271A JP11135555A JP13555599A JP2000328271A JP 2000328271 A JP2000328271 A JP 2000328271A JP 11135555 A JP11135555 A JP 11135555A JP 13555599 A JP13555599 A JP 13555599A JP 2000328271 A JP2000328271 A JP 2000328271A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 鋼板端部やボルトのネジ切り部分の亜鉛系め
っき材の防錆が可能な、クロムを含有しない、長期保存
可能な処理液による防錆処理。 【解決手段】 亜鉛系めっき材を、Al含有コロイド状シ
リカ5〜100 g/L 、Ti化合物とTiとして30〜180 mg/L、
Co化合物をCoとして50〜500 mg/L、およびコハク酸と硝
酸を含有するpH1〜5の処理液で化成処理すると、鋼板
端面まで防錆できる。ボルトの場合、この処理後に、さ
らにコロイド状シリカ10〜200 g/L 、Ti化合物をTiとし
て60〜180 mg/L、およびCo化合物をCoとして 200〜1500
mg/L 含有する、pH 1.0〜6.0 の処理液で処理する。処
理皮膜は加熱しても優れた耐食性を失わない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、金属材の防錆用処
理液と防錆処理方法に関し、特に亜鉛系めっき材の防錆
処理に適した、ノンクロム型の防錆処理方法とそれに用
いる処理液に関する。
【0002】
【従来の技術】鋼材に耐食性を付与するための最も一般
的な手段は、亜鉛めっきまたは亜鉛合金めっき (以下、
これらを総称して亜鉛系めっきという) である。例え
ば、自動車の耐久性を増すため、自動車の車体および部
品の製造に亜鉛系めっき鋼板が使用されている。その場
合、自動車部品の組立てに使用されるボルトやナットと
いった小物部材にも亜鉛系めっきが施されることが多
い。このような小物部材の亜鉛系めっきは通常は電気め
っきにより行われる。高温になる溶融めっきは、小物部
材のめっきには適していないためである。
【0003】亜鉛系めっきの耐食性をさらに向上させる
ため、めっき後に化成処理としてクロメート処理を施す
ことが一般に行われている。クロメート処理は、亜鉛系
めっき鋼材のみならず、アルミニウム系材料 (アルミニ
ウムおよびアルミニウム合金材、ならびにアルミニウム
およびアルミニウム合金めっき材を含む) 等の他の金属
材の防食処理にも利用されている。
【0004】クロメート処理は、毒性の強い6価クロム
(通常はクロム酸) を使用し、環境および健康の面で種
々の問題を生ずるため、6価クロムを使用せずに、クロ
メート処理に匹敵するような防錆能を持った化成処理方
法が求められるようになってきた。
【0005】そのような方法の1例として、3価クロム
化合物を用いた化成処理方法が開発されており、実用レ
ベルに近い防錆能を得る段階まで開発が進んでいる。し
かし、3価クロム化合物それ自体は無毒であるといって
も、環境中で何らかの原因で6価クロム化合物に酸化さ
れる危険性が皆無とは言えない。そのため、クロム化合
物を全く使用しない、ノンクロム型の防錆処理が強く要
望されている。
【0006】ノンクロム防錆処理の例として、特開昭57
−145987号公報には、亜鉛化合物と水溶性ケイ酸塩を必
須成分とし、さらに酸化剤、バナジウム化合物、チタン
化合物の1種もしくは2種以上を含んでいてもよいpH2
〜6の水溶液でアルミニウム系材料を化成処理すること
が提案されている。
【0007】特公昭59−35991 号公報には、亜鉛系めっ
き鋼材などの金属材に、硝酸イオンを含有し、場合によ
りケイ酸化合物を含んでいてもよい金属塩 (例、Fe、A
l、Zn、Ni、Co等) の酸性水溶液中に浸漬した後、水洗
する一次処理と、これをケイ酸コロイド溶液またはケイ
酸化合物水溶液中に浸漬し、水洗せずに乾燥する二次処
理とを施す、金属表面の防食処理方法が開示されてい
る。しかし、これらの方法では、必ずしもクロメート処
理に匹敵するような高い防錆能を付与することはできな
い。
【0008】特開平9−53192 号公報には、(A) 酸化性
物質、(B) ケイ酸塩および/またはコロイド状シリカ、
(C) Ti、Zr、Ce、Sr、V、W、Moの一種以上の金属のカ
チオンまたはオキシ金属アニオンもしくはフルオロ金属
アニオンを含有する処理液で金属基体を処理した後、場
合によりさらに無機または有機防錆皮膜をオーバーコー
トする金属基体 (例、亜鉛系めっき鋼材) の表面処理方
法が提案されている。酸化性物質としては過酸化物と硝
酸が例示されているが、実施例で使われているのは過酸
化水素単独か、または過酸化水素と硝酸との混合物であ
る。また、オーバーコートとしては、コロイド状シリカ
を含有する水溶性アクリル樹脂系が好適であると説明さ
れているが、実施例では組成不明の水溶性有機樹脂系オ
ーバーコートが使われている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】特開平9−53192 号公
報に記載の処理方法は、かなり良好な防錆性を付与する
ことができるが、鋼板の端部やボルトのネジ切り部分と
いった端部では防錆性が不足することが判明した。
【0010】また、この処理方法で用いる処理液は、成
分(A) の酸化性物質として過酸化水素を含むため、成分
(B) がコロイド状シリカであると、コロイド状シリカが
ゲル化し易いので、現状のクロメート液のように処理液
を安定に長期保存することが困難である。従って、処理
液を頻繁に更新しなければならず、処理液が無駄にな
る。
【0011】さらに、この処理方法で防錆処理した製品
は加熱耐食性 (高温下での耐食性)が極端に悪く、例え
ば、自動車のエンジン周囲や排気系といった高温に曝さ
れる自動車部品に適用した場合には、十分な防錆性を発
揮できない。
【0012】本発明は、鋼板の端部やボルト等のネジ切
り部分といった端部に対しても良好な防錆性を付与する
ことができ、加熱耐食性が良好な皮膜を形成でき、かつ
安定に長期保存が可能な、金属材のノンクロム型防錆処
理液と防錆処理方法を提供することを課題とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明者は、コロイド状
シリカとチタン化合物とコバルト化合物を含有する処理
液で金属材を処理すると、過酸化水素を含有させなくて
も、亜鉛系めっき鋼板に、クロメート処理に匹敵する高
い防錆能を付与できることを見出した。この処理だけで
は、ボルトのように形状が複雑で端部の多い金属材の場
合には耐食性はなお十分ではない場合があるが、その後
に、コロイド状シリカとチタン化合物と高濃度のコバル
ト化合物を含有する処理液で被覆処理を施すと、このよ
うな場合にも十分な防錆能を付与できる。
【0014】本発明によれば、下記の(A) および(B) と
いう2種類の金属材の処理液が提供される: (A) コロイド状シリカ5〜100 g/L 、溶解チタン化合物
をTiとして30〜180 mg/L、および溶解コバルト化合物を
Coとして50〜500 mg/L含有する、pH 1.0〜5.0 の水性液
体からなる、金属材の防錆用処理液; (B) コロイド状シリカ10〜200 g/L 、溶解チタン化合物
をTiとして60〜180 mg/L、及び溶解コバルト化合物をCo
として 200〜1500 mg/L 含有する、pH 1.0〜6.0の水
性液体からなる、金属材の無機被覆用処理液。
【0015】防錆処理液(A) は、好ましくは、コロイ
ド状シリカがAl/Si重量比 0.005〜0.015 となる量のAl
を含有し、pH調整剤と酸化剤として硝酸を含有し、お
よび/または低級脂肪族ジカルボン酸を含有する。
【0016】本発明による金属材の防錆処理方法は、金
属材を上記防錆用処理液(A) で処理し、水洗後、乾燥す
ることを特徴とする。ボルトのように、この処理だけで
は十分な防錆能を付与できない場合には、上記処理液
(A) で処理し、水洗した後、上記無機被覆用処理液(B)
で処理し、水洗せずに乾燥すればよい。
【0017】以下では、防錆用処理液(A) による処理を
一次処理、またこの処理液(A) を一次処理液と称し、被
覆用処理液(B) による処理を二次処理、またこの処理液
(B)を二次処理液と称することがある。
【0018】
【発明の実施の形態】本発明の防錆用処理液(A)(一次処
理液) は、コロイド状シリカ、ならびに溶解チタン化合
物と溶解コバルト化合物とを含有し、好ましくはさらに
低級脂肪族ジカルボン酸 (例、コハク酸) を含有する、
pH 1.0〜5.0 の水性液体である。
【0019】この一次処理液は、亜鉛系めっき鋼板の端
部耐食性に関して、従来のクロメート液、中でも耐食性
が高い有色クロメート液を凌ぐような優れた耐食性を示
す。そのため、亜鉛系めっき鋼板の化成処理にこの一次
処理液を使用すると、端面まで十分に防錆能を付与する
ことができ、クロメート液で化成処理した場合より優れ
た端部耐食性を示す亜鉛系めっき鋼板を、クロムを全く
利用せずに得ることができる。
【0020】コロイド状シリカは、この一次処理液の主
要な皮膜形成成分である。処理液が水性液体であるの
で、コロイド状シリカとしては、水系にて分散性のよい
コロイダルシリカ (湿式シリカ) を使用する方が好まし
いが、ヒュームドシリカ (気相シリカ) を使用すること
もできる。
【0021】コロイダルシリカは、例えば、日産化学社
より登録商標スノーテックスとして、またデュポン社よ
り登録商標Ludox として、各種のコロイド粒径 (シリカ
微粒子の粒径) および化学組成のものが市販されてお
り、それらを利用すればよい。或いは、ケイ酸アルカリ
水溶液をイオン交換により脱アルカリすることにより調
製することもできる。
【0022】本発明の一次処理液に用いるコロイド状シ
リカとしては、AlをAl/Si重量比が0.005〜0.015 とな
る量で含有するものが好ましい。このようなコロイド状
シリカでは、液中のシリカ微粒子の表面に水酸化アルミ
ニウムが結合していると考えられている。Alを含有する
コロイド状シリカの市販品の例は、日産化学社製スノー
テックスCである。Alを含有するコロイド状シリカを使
用すると、傷付き耐食性、特に加熱耐食性が一段と向上
する。
【0023】チタン化合物とコバルト化合物は、pH 1.0
〜5.0 の水性液体に溶解可能なものであれば特に制限さ
れない。チタン化合物は4価チタン化合物、コバルト化
合物は2価コバルト化合物が好ましい。使用できる化合
物の例は、チタン化合物については硫酸チタンが好まし
く、コバルト化合物については、硫酸コバルト、硝酸コ
バルト、塩化コバルト、酢酸コバルト等が挙げられる。
硫酸チタンは水溶液として市販されており、それを利用
すればよい。なお、チタン塩以外のチタン化合物やコバ
ルト塩以外のコバルト化合物も使用可能である。
【0024】一次処理液中の各成分の濃度は、コロイド
状シリカが5〜100 g/L 、溶解チタン化合物がTiとして
30〜180 mg/L、溶解コバルト化合物がCoとして50〜500
mg/Lの範囲とする。この範囲より低濃度か高濃度では、
処理液の防錆付与能が低下する。コロイド状シリカが上
述したAlを含有する好ましい種類のものである場合、処
理液中のAl含有量は0.0025〜0.15 mg/L の範囲内である
ことが好ましい。各成分の好ましい濃度は、コロイド状
シリカが30〜80 g/L、溶解チタン化合物がTiとして40〜
80 mg/L 、溶解コバルト化合物がCoとして70〜120 mg/L
である。
【0025】一次処理液は、上記のコロイド状シリカと
チタン化合物とコバルト化合物に加えて、さらに低級脂
肪族ジカルボン酸を含有することが好ましい。それによ
り、処理液によって付与される耐食性がさらに向上す
る。本発明において、低級脂肪族ジカルボン酸とは、炭
素数3〜6のジカルボン酸であり、具体例としてはマロ
ン酸、コハク酸、グルタル酸、アジピン酸が挙げられ
る。このうち特に好ましいのはコハク酸である。このジ
カルボン酸は、液中の濃度が 0.1〜5 g/L の範囲内とな
るように添加することが好ましい。
【0026】一次処理液は、必要に応じて酸を加えて、
pHを 1.0〜5.0 、好ましくは 1.5〜2.5 の範囲に調整す
る。pH調整用の酸としては、酸化剤としても機能する硝
酸を使用することが好ましい。他の酸 (例、硫酸、塩
酸) を使用した場合には、硝酸に比べて防錆効果が低下
するが、使用できないわけではない。酸化剤として過酸
化水素を添加すると、処理液の安定性が著しく損なわれ
るので、過酸化水素は添加しない。硝酸だけで十分な防
錆効果が得られる。一次処理液の溶媒は通常は水だけで
あるが、水混和性の有機溶媒 (例、アルコール、ケト
ン) を水と一緒に含んでいてもよい。
【0027】ボルトやネジといった形状が複雑で多数の
端部を持つ亜鉛系めっき材の場合には、一次処理液だけ
では端部の防錆能を十分に付与できないことがある。そ
の場合の二次処理用に使用する上記の無機被覆用処理液
(B)(二次処理液) は、コロイド状シリカ、チタン化合
物、およびコバルト化合物を含有し、これらの成分、特
にコバルト化合物を一次処理液より高濃度で含有する。
【0028】二次処理は、特開平9−53192 号公報に開
示されているように、有機樹脂を利用して行うことも考
えられるが、一次処理液と共通した成分を含有する上記
の二次処理液を用いる方が、一次処理との相性がよく、
最終的な耐食性 (防錆効果)が向上する。
【0029】コロイド状シリカは、一次処理液と同様
に、コロイダルシリカを使用することが好ましいが、ヒ
ュームドシリカも使用できる。コロイダルシリカは、Al
を含有するもの (例、スノーテックスC) を使用しても
特に結果に違いはないので、Al分を含有しない普通のも
ので十分であるが、Alを含有するものを使用してもよ
い。チタン化合物とコバルト化合物はそれぞれ4価チタ
ン化合物と2価コバルト化合物が好ましく、一次処理液
に対して例示したのと同様の化合物を使用することがで
きる。
【0030】二次処理液中の各成分の濃度は、コロイド
状シリカが10〜200 g/L 、溶解チタン化合物がTiとして
60〜180 mg/L、溶解コバルト化合物がCoとして 200〜15
00 mg/L の範囲とする。各成分の濃度が低すぎると防錆
効果が不十分となり、高すぎると生成皮膜に割れや剥が
れが生じて、やはり防錆効果が低下する。各成分の好ま
しい濃度は、コロイド状シリカが 100〜180 g/L 、溶解
チタン化合物がTiとして 100〜150mg/L 、溶解コバルト
化合物がCoとして 800〜1200 mg/L である。
【0031】二次処理液のpHは 1.0〜6.0 、好ましくは
1.5〜2.5 の範囲とする。二次処理液のpHは、酸を添加
しなくてもこの範囲になることが多いが、必要であれば
酸またはアルカリを添加してpHを調整する。使用する酸
やアルカリは特に制限されない。二次処理液の溶媒は一
次処理液と同様でよい。
【0032】一次処理液と二次処理液のいずれも、防錆
能や処理液の保存安定性などの各種特性に著しい悪影響
を及ぼさない限り、他の任意添加成分を含有しうる。こ
のような成分の例として、着色料、界面活性剤、少量の
水溶性もしくは水分散性有機樹脂などが挙げられる。
【0033】上記一次処理液または一次処理液と二次処
理液とを用いた本発明に係る金属材の防錆処理方法につ
いて次に説明する。この防錆処理方法を適用する金属材
は、防錆処理が求められる任意の金属材でよい。好まし
い金属材の例としては、亜鉛、ニッケル、銅、銀、鉄、
カドミウム、アルミニウム、マグネシウム、およびこれ
らの合金が挙げられる。例えば、従来よりクロメート処
理が施されている、アルミニウムもしくはアルミニウム
合金材やアルミニウムもしくはアルウム合金めっき材に
適用することができる。
【0034】特に好ましい金属材は、亜鉛系めっき鋼
材、即ち、亜鉛めっき鋼材と亜鉛合金めっき鋼材であ
る。亜鉛合金めっきの例は、Zn−Fe、Zn−Ni等である。
亜鉛系めっきは、溶融めっき、電気めっき、気相めっき
のいずれでもよく、合金化溶融亜鉛めっきのように、め
っき後に熱処理したものでもよい。前述したように、小
物部材の場合には一般に電気めっきが利用されることが
多い。めっき付着量は特に制限されず、従来と同様でよ
い。
【0035】以下では、基体が亜鉛系めっき材である場
合について説明するが、上述したように、基体の金属材
は亜鉛系めっき材に限られるものではない。亜鉛系めっ
き材が、亜鉛系めっき鋼板のように板材である場合に
は、上述した一次処理液で処理するだけで、実用上十分
な防錆能、特に加熱耐食性を鋼板端部にまで付与するこ
とができる。一方、亜鉛系めっき材がボルトやネジのよ
うなネジ切り部分を持つ部材のように形状が複雑で多数
の端部を有する場合には、さらに二次処理液による処理
も行うことが十分な防錆効果を得るために好ましい。
【0036】亜鉛系めっき材は、電気めっきの場合、め
っき終了後に水洗する。電気めっきのめっき浴は特に制
限されず、酸性浴、ジンケート浴 (アルカリ浴) 、シア
ン化物浴のいずれでもよい。めっき後すぐに本発明によ
る防錆処理を施すのであれば、水洗後は乾燥せずにその
まま防錆処理に付すことが好ましい。
【0037】亜鉛系めっき材 (基体) を一次処理液で処
理する前に、まず表面を活性化するために硝酸水溶液で
処理することが好ましい。この活性化処理は、塩酸、硫
酸などの他の酸で行うことも可能であるが、硝酸を使用
するのが最も効果的である。硝酸水溶液の濃度は、67.5
%濃硝酸の濃度として1〜5mL/Lの範囲が好ましい。活
性化処理は処理温度は10〜50℃の範囲が好ましく、処理
時間は1〜30秒程度で十分である。処理法は浸漬が簡便
であるが、噴霧等の他の方法も可能である。この活性化
処理後に水洗する。
【0038】活性化処理した亜鉛系めっき材を、次いで
上述した一次処理液で処理する。処理温度は10〜50℃の
範囲が好ましく、より好ましくは15〜40℃である。処理
時間は10〜300 秒の範囲が好ましく、より好ましくは30
〜120 秒である。処理法は、浸漬が簡便であるが、噴霧
なども可能である。処理時に処理液を攪拌するか、また
は基体をを揺動させることが好ましい。
【0039】この一次処理中の反応機構は完全に解明さ
れたわけではないが、処理面に析出するチタンおよびコ
バルト化合物が、基体の金属と酸化還元反応を行いつ
つ、コロイド状シリカと相互に結合ないし複合して、基
体表面と固着した皮膜を形成するものと推測される。硝
酸が存在する場合には、この酸化還元反応に硝酸も関与
するが、他の酸を使用した場合にも多少の酸化還元反応
への関与は起こる。この一次処理は化成処理であると言
える。
【0040】一次処理後、水洗し、二次処理を行わない
場合には、最後に乾燥して一次処理皮膜を形成する。乾
燥温度は特に制限されないが、効率よく乾燥させるには
60〜100 ℃の温度で行うことが好ましい。
【0041】さらに二次処理を行う場合には、一次処理
後に基体を水洗した後、乾燥せずに、二次処理液による
処理を行う。一次処理により、基体の表面はシリカ質に
なっているので、同じコロイド状シリカを主成分とする
処理液による二次処理は、下地との反応ではなく、オー
バーコート (つまり無機被覆処理) である。従って、処
理時間は一次処理より短くてよい。好ましい処理時間は
5〜120 秒、より好ましくは10〜60秒である。処理温度
は一次処理と同様でよい。処理法も一次処理と同様でよ
いが、板材の場合には塗布により行うこともできる。
【0042】二次処理は被覆処理 (塗布型処理) である
ので、水洗せずにそのまま乾燥する。必要に応じ、二次
処理液の付着量を制御するために、適当な液切り処理
(例、遠心液切り) を行って余分な処理液を除去しても
よい。遠心液切りは、例えば、200 〜1000rpm で30秒〜
2分間程度行えばよい。乾燥温度は一次処理の場合と同
様である。
【0043】以上の処理の具体的な処理操作は、従来法
を適当に採用して行えばよい。例えば、ボルト等の小物
部材を処理する場合には、カゴなどに複数の小物部材を
収容して上記のめっきから二次処理までの処理を行うこ
とができる。
【0044】本発明に従って、一次処理または一次処理
と二次処理を施した金属材は、この処理だけで十分な防
錆能を有しており、さらに塗装を施す必要はないが、美
観上その他の理由で塗装したい場合には、適当に塗装を
施してもよい。塗装を電着塗装により行う場合には、二
次処理を施さずに一次処理のみにとどめる方が、導電性
の点で好ましい。同様の理由から、抵抗溶接による組立
てを行う金属材 (例、亜鉛系めっき鋼板) の場合も、二
次処理を行うと、溶接性が阻害されるので、一次処理だ
けを行うことが好ましい。前述したように、板材は一次
処理だけで十分な防錆性を付与できる。
【0045】
【実施例】(実施例1)SPCC-SD 冷間圧延鋼板 (板厚3
mm×100 mm×50mm) を被処理試験片とし、その両面に、
塩化浴による電気亜鉛めっき、またはジンケート浴によ
る電気亜鉛合金(Zn−FeもしくはZn−Ni) めっきを常法
に従って行った。いずれもめっき厚は8〜10μmであっ
た。めっき終了後、亜鉛系めっき鋼板を水洗してから、
67.5%硝酸を2mL/L含有する酸水溶液中に室温で5秒間
浸漬して活性化処理を行い、水洗した。
【0046】こうして活性化処理した亜鉛系めっき鋼板
を、次いで表1に示す組成の一次処理液 (溶媒は水) に
25℃で90秒間揺動浸漬した後、よく水洗し、100 ℃で15
分間乾燥して、一次処理皮膜を形成した。表1に記載し
た材料のうち、スノーテックスは日産化学社製のコロイ
ド状シリカであり、30%硫酸チタン溶液は硫酸チタン(I
V)の水溶液である。表1に示した一次処理液のうち、N
o.1, 3 の処理液はコバルト化合物を含まない比較用の
処理液であり、残りの処理液は本発明に従った処理液で
ある。いずれの処理液も、室温で6カ月間放置したが、
ゲル化しておらず、長期間安定に保存できることがわか
った。
【0047】一次処理した各亜鉛系めっき鋼板の端部耐
食性を評価するため、試験片の端部5mmのマスキングを
行わずに、JIS Z2371 に準拠する塩水噴霧試験 (試験温
度35℃) を行った。一部の試験片については、加熱耐食
性を評価するために、200 ℃で1時間加熱した後でも塩
水噴霧試験を行った。
【0048】耐食性の評価は、試験片の鋼板に発生した
白錆と赤錆の量 (鋼板面積に対する白錆発生面積率と赤
錆発生面積率) が、白錆は10%、赤錆は5%を超えるま
での時間により行った。鋼板の評価対象面は、塩水噴霧
液が直接接する上面 (片面)の全面とした。試験結果
を、めっき金属種と共に表1に併記する。
【0049】
【表1】
【0050】表1からわかるように、端部をマスキング
せずに試験したため、コロイド状シリカとTiイオンを含
有し、コバルト化合物を含まない、比較例の試験No.1の
処理液では、端部からの錆、特に白錆の発生が著しく、
耐食性が不十分であった。これに対し、本発明に従って
コバルト化合物を共存させた試験No.2では、耐食性が大
きく向上し、特に白錆に対する耐食性の向上が大きかっ
た。
【0051】試験No.3以下は、Alを含有するコロイダル
シリカを使用した比較例と実施例である。コロイダルシ
リカがAlを含有すると、皮膜の耐食性は大きく向上する
ことが、試験No.1と試験No.3との対比からわかる。この
場合も、本発明に従ってコバルト化合物を共存させた試
験No.4以下では、耐食性、特に白錆に対する耐食性が大
きく向上し、さらにコハク酸を共存させた試験No.5以下
では、耐食性が一層向上した。
【0052】試験No.8で防錆性が非常に高くなったの
は、めっき種が耐食性に優れたZn−Ni合金であるためで
ある。試験No.6については、加熱耐食性についても評価
したが、加熱による耐食性の低下が起こっておらず、本
発明の処理液から形成された皮膜は加熱耐食性に優れて
いることがわかる。
【0053】(比較例1)実施例1で用いたのと同じ鋼板
の両面に、実施例1と同様に電気亜鉛めっきを施した
後、表2に記載の比較用の処理液で処理し、水洗し、乾
燥した。使用した処理液のうち、No.5, 6 のクロメート
液は市販の反応型の無色 (光沢) クロメート液および有
色クロメート液であり、処理条件および乾燥条件は、そ
のクロメート液に対して推奨されている適正条件とし
た。
【0054】残りのNo.1〜4 の処理液は、特開平9−53
192 号に準じた比較用の処理液であって、25℃で60秒間
の揺動浸漬により処理を行い、乾燥条件は実施例1と同
じであった。これらの比較用の処理液は、過酸化水素を
含有するため、保存安定性が低い。
【0055】処理した各めっき鋼板の耐食性を、実施例
1と同様に端部マスキングなしの塩水噴霧試験により評
価した結果も表2に併記する。一部の試験片では、加熱
耐食性を評価するために、200 ℃で1時間加熱した後で
も塩水噴霧試験を行った。
【0056】
【表2】
【0057】表2からわかるように、無色クロメート液
では、端部をマスキングせずに塩水噴霧試験した場合に
は、端部からの腐食が激しく、白錆と赤錆のいずれに対
しても防錆性が不十分となった。試験No.1〜4 の比較用
処理液と有色クロメート液は比較的良好な耐食性を示し
たが、赤錆に対する耐食性は表1の試験No.1の比較例と
比べても低くなった。
【0058】また、試験No.1, 5, 6の加熱処理後の塩水
噴霧試験結果からわかるように、比較用の処理液ならび
に無色および有色クロメート液はいずれも、加熱すると
極端に耐食性が低下し、加熱耐食性が低かった。
【0059】(実施例2)M10フランジボルト(L=50 m
m)を被処理材とし、このボルト30本をステンレス鋼製の
網かごに入れて以下の処理を行った。
【0060】まず、このボルトに、実施例1と同様のめ
っき浴を用いて8〜10μm厚の亜鉛または亜鉛合金 (Zn
−Fe) めっきを行った。めっき終了後、ボルトを水洗し
てから、67.5%硝酸を2mL/L含有する酸水溶液中に室温
で5秒間浸漬して活性化処理を行い、水洗した。
【0061】こうして活性化処理した亜鉛系めっき鋼板
を、次いで表1のNo.4またはNo.5に示す組成の本発明に
係る一次処理液中に25℃で90秒間揺動浸漬して一次処理
した後、水洗した。その後、乾燥せずに、表3に記載し
た組成の二次処理液 (溶媒は水) に25℃で30秒間揺動浸
漬し、最後に水洗せず100 ℃で15分間乾燥して、皮膜を
形成した。一部の試験では、ネジ切り部の液溜まり部を
除去するために、二次処理後 (乾燥前) に遠心液切り(3
00 rpm、30秒間) を実施した。使用した二次処理液はい
ずれも、室温で6カ月間放置したが、ゲル化しておら
ず、長期間安定に保存できることがわかった。
【0062】一次処理と二次処理を施したボルトについ
て、JIS Z2371 に準拠する塩水噴霧試験により耐食性を
評価した。一部の試験片では、加熱耐食性を評価するた
めに、200 ℃で1時間加熱した後でも塩水噴霧試験を行
った。評価は、ボルトに発生した白錆と赤錆の量 (ボル
ト面積に対する白錆発生面積率と赤錆発生面積率) が、
白錆は10%、赤錆は5%を超えるまでの時間により行っ
た。ボルトの評価対象面は、ネジ切り部を含めた全面を
対象とした。試験結果を、めっき金属種、一次処理液の
No.(表1の試験No.)と一緒に表3にまとめて示す。表3
には遠心液切りをしなかった場合の結果を示すが、遠心
液切りの有無による実質的な耐食性の違いはなかった。
【0063】
【表3】
【0064】表3からわかるように、ボルトのように形
状が複雑で端部が多い金属材の場合には、一次処理だけ
では十分な耐食性を確保することができないが、二次処
理を施すことにより、このような金属材の耐食性が飛躍
的に向上した。一次処理液と異なり、二次処理液では、
コロイド状シリカのAlの有無は耐食性にほとんど影響し
なかった。また、試験No.4の加熱処理後の試験結果か
ら、加熱による耐食性の低下が起こらないこともわか
る。
【0065】(比較例2)実施例2と同様にボルトを処理
したが、二次処理を本発明の範囲外の処理液を用いて行
った。ボルトに、実施例2と同様に亜鉛めっき、活性化
処理、および表1のNo.4に示す組成の一次処理液を用い
た一次処理を施した。一次処理後、水洗し、乾燥せず
に、表4に記載した比較用の二次処理液で処理し、水洗
し、乾燥した。
【0066】また、現状の処理法に従って、亜鉛めっき
したボルトを直接クロメート処理する試験も行った。ク
ロメート液としては市販の反応型の無色 (光沢) クロメ
ート液および有色クロメート液を用い、処理条件および
乾燥条件は、そのクロメート液に対して推奨されている
適正条件とした。その他の処理液の場合は、実施例2と
同様に25℃で30秒間の揺動浸漬により処理を行い、乾燥
条件は実施例2と同じであった。
【0067】こうして処理した各ボルトの耐食性を実施
例2と同様にして評価した結果も表4に併記する。一部
の試験片では、加熱耐食性を評価するために、200 ℃で
1時間加熱した後でも塩水噴霧試験を行った。
【0068】
【表4】
【0069】表4を表3と対比するとわかるように、本
発明の範囲外の処理液を用いて二次処理した場合には、
ボルトに十分な防錆能を付与することができない。即
ち、本発明の一次処理皮膜には特異性があり、ボルト類
の耐食性を向上させるための二次処理は、一次処理皮膜
との相性が重要となる。本発明の一次処理皮膜に最も相
性がよい二次処理液は、コロイド状シリカと金属化合物
を含む無機化合物のみが配合された酸性の処理液であ
り、有機樹脂を配合した処理液では、たとえコロイド状
シリカを含有していても耐食性を十分に向上させること
ができない。
【0070】また、表4の加熱処理後の塩水噴霧試験結
果からわかるように、クロメート処理では、比較例1と
同様に、加熱により耐食性が急激に低下した。これに対
し、本発明の二次処理では、実施例2に示したように、
加熱による耐食性の低下は起きない。
【0071】
【発明の効果】本発明により、一回の処理だけで亜鉛系
めっき鋼板の端部まで十分な耐食性を付与できる防錆処
理が可能となる。また、ボルトやネジのように形状が複
雑で端部の多い金属材の場合には、さらに二次処理を施
すことにより、これらの金属材に従来は不可能であった
すぐれた防錆能を付与することが可能となる。一次処理
液と二次処理液のいずれも保存安定性に優れ、長期間に
わたって使用することができる。
【0072】この一次処理または一次処理と二次処理の
組合わせは、クロメート処理のような加熱による耐食性
の低下を生じないので、自動車のように高温になる部位
に利用した場合でも、優れた防錆能を維持できる。それ
により、これらの金属材を利用した各種製品の耐久性が
著しく向上する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 神谷 成寿 愛知県刈谷市野田町場割50番地 ユケン工 業株式会社内 Fターム(参考) 4K062 AA01 BA05 BA14 BB06 CA03 CA05 FA12 GA08

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コロイド状シリカ5〜100 g/L 、溶解チ
    タン化合物をTiとして30〜180 mg/L、および溶解コバル
    ト化合物をCoとして50〜500 mg/L含有する、pH 1.0〜5.
    0 の水性液体からなる、金属材の防錆用処理液。
  2. 【請求項2】 コロイド状シリカがAl/Si重量比 0.005
    〜0.015 となる量のAlを含有するものである、請求項1
    記載の処理液。
  3. 【請求項3】 硝酸を含有する請求項1または2記載の
    処理液。
  4. 【請求項4】 低級脂肪族ジカルボン酸を含有する、請
    求項1ないし3のいずれか1項に記載の処理液。
  5. 【請求項5】 金属材を請求項1ないし4のいずれか1
    項に記載の処理液で処理し、水洗後、乾燥することを特
    徴とする金属材の防錆処理方法。
  6. 【請求項6】 金属材を請求項1ないし4のいずれか1
    項に記載の処理液で処理し、水洗した後、コロイド状シ
    リカ10〜200 g/L 、溶解チタン化合物をTiとして60〜18
    0 mg/L、および溶解コバルト化合物をCoとして 200〜15
    00 mg/L 含有する、pH 1.0〜6.0 の水性液体で処理し、
    水洗せずに乾燥することを特徴とする、金属材の防錆処
    理方法。
  7. 【請求項7】 金属材が電気亜鉛または亜鉛合金めっき
    鋼材である、請求項5または6記載の方法。
  8. 【請求項8】 コロイド状シリカ10〜200 g/L 、溶解チ
    タン化合物をTiとして60〜180 mg/L、および溶解コバル
    ト化合物をCoとして 200〜1500 mg/L 含有する、pH 1.0
    〜6.0 の水性液体からなる、金属材の無機被覆用処理
    液。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2013032554A (ja) * 2011-07-29 2013-02-14 Asahi Kagaku Kogyo Co Ltd 締結部品用表面処理液
JP2013032555A (ja) * 2011-07-29 2013-02-14 Kyo-Chro Co Ltd 被覆された締結部品
US8999077B2 (en) 2009-04-09 2015-04-07 Murata Co., Ltd. Chemical conversion treatment liquid, method of producing the same, and method of forming conversion layer

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JP2013032554A (ja) * 2011-07-29 2013-02-14 Asahi Kagaku Kogyo Co Ltd 締結部品用表面処理液
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