JP2000328225A - 表面処理方法およびその方法に使用する処理容器 - Google Patents

表面処理方法およびその方法に使用する処理容器

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JP2000328225A
JP2000328225A JP11135536A JP13553699A JP2000328225A JP 2000328225 A JP2000328225 A JP 2000328225A JP 11135536 A JP11135536 A JP 11135536A JP 13553699 A JP13553699 A JP 13553699A JP 2000328225 A JP2000328225 A JP 2000328225A
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伸 小川
Tatatomi Murakami
忠臣 村上
Hidenori Kasamatsu
寿規 笠松
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高価かつ複雑な設備や複雑な制御方法を必要
としないで、簡易な設備および安価な原料費で処理浴の
劣化を防止して、長期間にわたって均一な被膜を再現性
良く形成することができる表面処理方法およびその方法
に使用する処理容器を提供する。 【解決手段】 処理容器として金属ポットを使用し、ホ
ウ砂(Na )などのNaとBとOを主成分と
する処理剤にフェロバナジウム(FeV)などのバナジ
ウム含有化合物などを添加した処理浴を大気雰囲気下で
800〜1100℃の温度に保持し、この処理浴中に鋼
材などの被処理品を浸漬することにより被処理品の表面
にバナジウムなどを主体とした被膜を形成する方法のよ
うな表面処理方法において、金属ポットの浴面付近にC
Oガス、COガス、炭化水素ガスなどの炭素系ガスを
存在させて、雰囲気中の酸素が金属ポット容器内の液面
付近に接触しないようにすることにより、処理浴の劣化
を防止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、表面処理方法およ
びその方法に使用する処理容器に関し、特にホウ化処理
やTD処理などにより鋼材などの被処理品の表面に被膜
を形成する表面処理方法およびその方法に使用する処理
容器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、鋼材などの耐摩耗性、耐食
性、耐酸化性などを向上させる表面処理の方法として、
ホウ化処理や溶融塩を用いた炭化物被覆処理(溶融塩
法)などの方法が知られている。ホウ化処理は、所定の
ホウ化剤を使用して鋼材などを所定の熱処理条件の下で
処理して鋼材表面にホウ化層を形成する方法であり、ホ
ウ砂浴に鋼材を浸漬して処理する方法などがある。ま
た、溶融塩法は、ホウ砂含有塩浴中にバナジウムやニオ
ブなどと鉄の合金を溶解させ、800〜1100℃の温
度でこの塩浴中に鋼材を浸漬保持することによって、鋼
材表面にVCやNbCなどを主体とした被膜を形成する
炭化物被覆法であり、TD処理とも呼ばれている。
【0003】上述したホウ砂浴を使用するホウ化処理や
TD処理において、処理容器として耐熱鋼容器などの金
属製容器を使用して大気雰囲気中で鋼材などを処理する
と、大気中の酸素の影響により金属製容器の浴面付近が
浸食されて金属製容器からFeやCrなどの不純物が溶
出し、この溶出成分がホウ砂浴の浴組成を変化させ、金
属製容器を繰り返し使用して処理する場合に鋼材表面に
形成される被膜の厚さが薄くなる現象、即ち、処理浴の
劣化現象が起こり、均一な厚さの被膜を形成する再現性
に影響を及ぼすという問題がある。
【0004】このような処理浴の劣化を防止するため、
従来より、以下のような方法が知られている。
【0005】(1)雰囲気を操作する方法 処理容器内に不活性ガス(Ar等)やNガスを導入
し、空気中の酸素をパージすることにより、処理浴の劣
化を防止することができる。しかし、この方法では、ガ
ス代や設備費などのコストが高く、配管等の設備の複雑
化により実作業がやりにくいなどの問題がある。また、
減圧により空気中の酸素を減少させることにより処理浴
の劣化を防止することもできるが、この方法も設備費が
高価であり、配管等の設備の複雑化により実作業がやり
にくいなどの問題がある。
【0006】(2)処理浴に添加剤を使用する方法 ホウ砂にZrOまたはMgOを添加した処理浴を使用
することにより、劣化速度を遅くすることができ、ま
た、劣化した浴にCa、Al、Mg、Si、Zr、Ti
などを少量添加し、これによって発生したFeに富んだ
スラグを除去することにより、処理浴の能力を回復する
ことができる(日本金属学会昭和45年10月、46年
10月講演大会、楠兼敬ら「電解ほう化処理浴の劣化現
象と対策」参照)。しかし、ホウ砂にZrOまたはM
gOを添加する方法では、ホウ砂のみの処理浴を使用し
た場合と比較して劣化速度をある程度遅くすることがで
きるが、処理浴の劣化の防止には十分とはいえず、十分
に劣化現象を防止するためには、被処理品としての鋼材
を引き上げるたびに鋼材に付着して持ち出された分のZ
rOまたはMgOを補給しながら処理しなければなら
ないので煩雑である。
【0007】また、処理浴にアルカリまたはアルカリ土
類塩化物を添加することにより処理浴の劣化を防止する
方法も知られているが、この方法では、金属ポット(S
US製ポットなど)の腐食、有毒ガスの発生などの問題
がある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明は、こ
のような従来の問題点に鑑み、高価かつ複雑な設備や複
雑な制御方法を必要としないで、簡易な設備および安価
な原料費で処理浴の劣化を防止して、長期間にわたって
均一な被膜を再現性良く形成できる表面処理方法および
その方法に使用する処理容器を提供することを目的とす
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決するために鋭意研究した結果、 ホウ化処理やT
D処理などにより鋼材などの被処理品の表面に被膜を形
成する表面処理方法において、処理容器として金属製容
器などの容器を使用して大気雰囲気中で処理する場合
に、処理容器内の浴面付近にCOガス、COガス、炭
化水素ガスなどの炭素を含むガス(以下、「炭素系ガ
ス」という)を存在させることにより処理浴の劣化を防
止できることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0010】即ち、本発明による表面処理方法は、金属
製容器などの容器内の処理剤を含有する処理浴中におい
て所定の熱処理条件下で被処理品の表面処理を行う表面
処理方法において、炭素系ガスを容器内の浴面付近に存
在させることを特徴とする。
【0011】炭素系ガスは、一酸化炭素ガス、二酸化炭
素ガス、炭化水素ガスの少なくとも一種以上を含むのが
好ましい。
【0012】容器内の浴面付近に炭素系ガスを存在させ
る方法としては、(1)処理浴に炭素含有材料を添加す
る方法、(2)容器の開口部付近に炭素含有材料を配置
する方法、(3)容器の内壁の浴面付近を覆うように容
器内に炭素製フランジまたは炭素製フェルトなどの炭素
製部材を配置する方法、(4)容器内に一酸化炭素ガ
ス、二酸化炭素ガスまたは炭化水素ガスを導入する方
法、(5)容器内の浴面に液体炭化水素を滴下する方法
のいずれでもよいが、高価かつ複雑な設備や複雑な制御
方法を必要としないで、簡易な設備および安価な原料費
で処理浴の劣化を防止するためには、上記(1)〜
(3)の方法が好ましい。
【0013】所定の熱処理条件として、処理浴を大気雰
囲気下で800乃至1100℃の温度に保持することが
できる。また、処理剤として、NaとBとOを主成分と
する処理剤を使用することができる。さらに、この処理
剤にバナジウムまたはニオブなどの金属を含有する化合
物を添加してもよい。また、上記表面処理方法に使用す
る容器は、800〜1100℃に耐え得る素材の容器で
あれば、特に限定されないが、安価で加工性に優れた金
属製容器が好ましい。
【0014】また、本発明による処理容器は、被処理品
の表面処理を行う処理剤を収容するための金属製容器
と、この金属製容器に上方から挿入されて金属製容器の
内壁の処理剤の液面付近を覆うように配置される炭素製
部材とからなることを特徴とする。あるいは、本発明に
よる処理容器は、被処理品の表面処理を行う処理剤を収
容するための金属製容器と、この金属製容器に上方から
挿入されて前記金属製容器の内壁と対向して配置される
金属製の籠と、金属製容器と金属製の籠との間において
金属製容器の内壁の処理剤の液面付近に配置される炭素
含有材料とから構成してもよい。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明による表面処理方法
の実施の形態として、本発明の表面処理方法をTD処理
に適用した例について説明する。なお、本発明による表
面処理方法は、ホウ化処理にも適用でき、その場合、鉄
合金を添加することを除いてほぼ同様であるので、その
詳細な説明を省略する。
【0016】本発明による表面処理方法の実施の形態で
は、 処理容器として金属製容器を使用し、ホウ砂(N
)などのNaとBとOを主成分とする処理
剤にフェロバナジウム(FeV)、フェロニオブ(Fe
Nb)などのバナジウムやニオブを含有する化合物を添
加した処理浴を大気雰囲気下で800〜1100℃の温
度に保持し、この処理浴中に鋼材などの被処理品を浸漬
することにより被処理品の表面にバナジウムまたはニオ
ブを主体とした被膜を形成する表面処理方法において、
金属製容器内の浴面(気−液界面)付近にCOガス、C
ガス、炭化水素ガスなどの炭素系ガスを存在させ
て、大気中の酸素が金属製容器内の液面付近に接触しな
いようにすることにより、処理浴の劣化を防止してい
る。
【0017】金属製容器内の浴面付近に炭素系ガスを存
在させる方法としては、 金属製容器内にCOガス、C
ガスまたは炭化水素ガスを直接導入する方法、また
は金属製容器内の浴面に液体炭化水素を滴下する方法を
使用することができる。しかし、これらの方法では、不
活性ガスやNガスを使用する従来の方法と同様に、処
理浴の劣化を防止することができるが、設備の複雑化や
高コスト化などの欠点を解消できない。従って、本発明
による表面処理方法の実施の形態では、雰囲気操作を簡
単にして設備の複雑化や高コスト化を防止するため、金
属製容器内の浴面付近に炭素系ガスを存在させる方法と
して、以下の方法を採用するのが好ましい。
【0018】(1)処理浴に炭素含有材料を添加する方
法 処理浴に炭素含有材料、例えば、炭、コークス、黒鉛な
どを添加して大気雰囲気中において約1000℃の温度
で鋼材などを処理すると、雰囲気中の酸素により炭素含
有材料が燃えてCO、COなどが発生する。このよう
にして処理浴中および雰囲気中の酸素を消費して、金属
製容器からの不純物の溶出が最も起こりやすい処理浴の
浴面付近をCO、COの雰囲気にし、不純物の溶出を
抑えることができる。処理浴に添加される炭素含有材料
としては、安価な炭を使用するのが効果的である。この
場合、粉末ではすぐに燃え尽きてしまうので、3mm
以上の大きさの炭が好ましい。この方法では、処理浴に
安価な炭などを添加するだけでよいので、高価かつ複雑
な設備や複雑な制御方法を必要としないで、簡易な設備
および安価な原料費で処理浴の劣化を防止して、長期間
にわたって均一な被膜を再現性良く形成することができ
る。また、処理浴中の炭などの炭素含有材料を金属製の
籠で囲うようにすれば、被処理品の出し入れにも便利で
ある。
【0019】(2)金属製容器の内壁の浴面付近を覆う
炭素製部材を使用する方法 金属製容器に嵌合または挿入可能な炭素製フランジまた
は炭素製フェルトなどの炭素製部材を用意し、この炭素
製部材を処理容器に嵌合または挿入して金属製容器の内
壁の浴面付近を覆うようにすれば、上記(1)と同様の
効果を得ることができる。
【0020】(3)金属製容器の開口部付近に炭素含有
材料を配置する方法 金属製容器の開口部付近に棒状の炭などの炭素含有材料
を配置することにより、雰囲気中の酸素を消費させて、
上記(1)と同様の効果を得ることができる。
【0021】
【実施例】以下、実施例に基づいて本発明による表面処
理方法について詳細に説明する。
【0022】[実施例1]処理容器としてSUS310
製ポット(300mmφ×500mmH)を使用し、こ
のポット内にホウ砂(Na)とフェロバナジ
ウム(FeV)を10:1の割合で入れて処理浴とし
た。この処理浴1kgに対して市販の炭(塊状黒鉛)5
0gを添加し、処理浴を大気雰囲気下で1020℃に保
持した。このように保持された処理浴中に被処理品とし
てのSKD−11材(工具鋼)を約30分浸漬保持し、
被処理品の表面に被膜を形成させた後、被処理品を処理
浴から取り出した。このような処理を繰り返して、順次
被処理品を処理浴で処理し、各々の被処理品について被
膜の厚さを測定した。
【0023】被膜の厚さの測定は、被処理品を切断し、
被検面となる切断面をジアリルフタレート樹脂内に埋め
込み、被検面を#1200程度まで研磨し、バフで研磨
して、被検面を鏡面状態とした後、ナイタル(HN
:CHOH=3:97)でエッチングを行い、光
学顕微鏡で観察することによって行った。その結果、図
1に示すように、被処理品の表面に形成された被膜の厚
さは約6〜8μmであり、300時間(約2週間)経過
しても略均一な厚さの被膜が形成され、処理浴が劣化し
ていないことがわかった。
【0024】また、処理浴中のFe、Cr、Niの濃度
を蛍光X線で測定した結果、図2に示すように、約30
0時間経過してもFe、Cr、Niの濃度は殆ど変化し
ておらず、この結果からも処理浴が劣化していないこと
が確認された。
【0025】[比較例]実施例1と同様の表面処理を炭
を入れないで行い、実施例1と同様の方法で各々の被処
理品について被膜の厚さを測定した。その結果、図3に
示すように、約60時間経過後に被膜の厚さが薄くなり
始め、約70時間経過すると被膜が形成されなくなり、
処理浴が劣化したことがわかった。また、実施例1と同
様に、処理浴中のFe、Cr、Niの濃度を蛍光X線で
測定した結果、図4に示すように、約70時間経過後に
Feの濃度が急激に増加し、この結果からも処理浴が劣
化したことが確認された。
【0026】[実施例2]実施例1と同様の処理容器お
よび処理浴を使用し、図5に示すように処理容器の開口
部付近に市販の棒状の炭20gずつを四方に配置し、処
理浴を大気雰囲気下で1020℃に保持した。この処理
浴中で実施例1と同様の処理を繰り返し行ったところ、
実施例1と同様に約2週間経過しても被処理品の表面に
均一な厚さの被膜が形成され、処理浴の劣化が見られな
かった。
【0027】[実施例3]図6(a)に示すように、S
US310製ポット10と、このポット10に嵌合可能
な炭素製フランジ12を用意した。次いで、図6(b)
に示すように、ポット10内に炭素製フランジ12を嵌
合し、図6(c)に示すように、炭素製フランジ12が
ポット10の内壁の浴面付近を覆うようにした。このポ
ット10にホウ砂(Na)とフェロバナジウ
ム(FeV)を10:1の割合で入れて処理浴とし、こ
の処理浴を大気雰囲気下で1020℃に保持した。この
処理浴中で実施例1と同様の処理を繰り返し行った結
果、実施例1と同様に約2週間経過しても被処理品の表
面に均一な厚さの被膜が形成され、処理浴の劣化が見ら
れなかった。
【0028】[実施例4]図7(a)に示すように、S
US310製ポット10と、このポット10に挿入可能
な金属製の籠16を用意した。この金属製の籠16は、
ポット10の内径より大きい外径の上側フランジ部16
aと、ポット10の内径よりわずかに小さい外径の下側
フランジ部16bを備えた略円筒形の金属網の籠からな
り、液体を自由に通すとともに下側フランジ部16b上
で炭18を保持できるように構成されている。次いで、
図7(b)に示すように、ポット10内に金属製の籠1
6を挿入し、挿入途中でポット10と金属製の籠16と
の間に炭18を入れて、図7(c)に示すように、炭素
18がポット10の内壁の浴面付近の浸食され易い部分
10aを覆うようにした。このポット10にホウ砂(N
)とフェロバナジウム(FeV)を10:
1の割合で入れて処理浴とし、この処理浴を大気雰囲気
下で1020℃に保持した。この処理浴中で実施例1と
同様の処理を繰り返し行った結果、実施例1と同様に約
2週間経過しても被処理品の表面に均一な厚さの被膜が
形成され、処理浴の劣化が見られなかった。
【0029】
【発明の効果】上述したように、本発明の表面処理方法
によれば、高価かつ複雑な設備や複雑な制御方法を必要
としないで、簡易な設備および安価な原料費で処理浴の
劣化を防止して、長期間にわたって均一な被膜を再現性
良く形成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1における処理時間と被膜の厚さの関係
を示す図。
【図2】実施例1において蛍光X線で測定した処理浴中
のFe、Cr、Niの濃度と処理時間との関係を示す
図。
【図3】比較例における処理時間と被膜の厚さの関係を
示す図。
【図4】比較例において蛍光X線で測定した処理浴中の
Fe、Cr、Niの濃度と処理時間との関係を示す図。
【図5】実施例2に使用するSUS製ポットと棒状の炭
を示す概略図。
【図6】実施例3に使用するSUS製ポットと炭素製フ
ランジを示す概略図であり、(a)は嵌合前の状態、
(b)は嵌合後の状態を示し、(c)は嵌合後の浴面付
近を示す拡大図である。
【図7】実施例4に使用するSUS製ポットと金属製の
籠を示す概略図であり、(a)は挿入前の状態、(b)
は挿入後の状態を示し、(c)は挿入後の浴面付近を示
す拡大図である。
【符号の説明】
10 SUS310製ポット 12 炭素製フランジ 14 棒状の炭 16 金属製の籠 18 炭

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 容器内の処理剤を含有する処理浴中にお
    いて所定の熱処理条件下で被処理品の表面処理を行う表
    面処理方法において、前記容器内の浴面付近に炭素系ガ
    スを存在させることを特徴とする、表面処理方法。
  2. 【請求項2】 前記炭素系ガスが、一酸化炭素ガス、二
    酸化炭素ガス、炭化水素ガスの少なくとも一種以上であ
    ることを特徴とする、請求項1に記載の表面処理方法。
  3. 【請求項3】 前記処理浴に炭素含有材料を添加するこ
    とにより、前記容器内の浴面付近に一酸化炭素ガスおよ
    び二酸化炭素ガスの少なくとも一種以上を存在させるこ
    とを特徴とする、請求項1に記載の表面処理方法。
  4. 【請求項4】 前記容器の開口部付近に炭素含有材料を
    配置することにより、前記容器内の浴面付近に一酸化炭
    素ガスおよび二酸化炭素ガスの少なくとも一種以上を存
    在させることを特徴とする、請求項1に記載の表面処理
    方法。
  5. 【請求項5】 前記容器の内壁の浴面付近を覆うように
    前記容器内に炭素製部材を配置することにより、前記容
    器内の浴面付近に一酸化炭素ガスと二酸化炭素ガスの少
    なくとも一種以上を存在させることを特徴とする、請求
    項1に記載の表面処理方法。
  6. 【請求項6】 前記容器内の浴面に液体炭化水素を滴下
    することにより、前記容器内の浴面付近に一酸化炭素ガ
    ス、二酸化炭素ガス、炭化水素ガスの少なくとも一種以
    上を存在させることを特徴とする、請求項1に記載の表
    面処理方法。
  7. 【請求項7】 前記所定の熱処理条件として、前記処理
    浴を大気雰囲気下で800乃至1100℃の温度に保持
    することを特徴とする、請求項1乃至6のいずれかに記
    載の表面処理方法。
  8. 【請求項8】 前記処理剤が、NaとBとOを主成分と
    する処理剤であることを特徴とする、請求項1乃至7の
    いずれかに記載の表面処理方法。
  9. 【請求項9】 前記処理剤にバナジウム含有化合物また
    はニオブ含有化合物が添加されることを特徴とする、請
    求項1乃至8にいずれかに記載の表面処理方法。
  10. 【請求項10】 前記容器が金属製容器であることを特
    徴とする、請求項1乃至9のいずれかに記載の表面処理
    方法。
  11. 【請求項11】 被処理品の表面処理を行う処理剤を収
    容するための金属製容器と、この金属製容器に上方から
    挿入されて前記金属製容器の内壁の処理剤の液面付近を
    覆うように配置される炭素部材とからなる、処理容器。
  12. 【請求項12】 被処理品の表面処理を行う処理剤を収
    容するための金属製容器と、この金属製容器に上方から
    挿入されて前記金属製容器の内壁に対向して配置される
    金属製の籠と、前記金属製容器と前記金属製の籠との間
    において前記金属製容器の内壁の処理剤の液面付近に配
    置される炭素含有材料とからなる、処理容器。
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