JP2000327321A - 疎水性沈降シリカの製造法 - Google Patents

疎水性沈降シリカの製造法

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JP2000327321A JP2000123383A JP2000123383A JP2000327321A JP 2000327321 A JP2000327321 A JP 2000327321A JP 2000123383 A JP2000123383 A JP 2000123383A JP 2000123383 A JP2000123383 A JP 2000123383A JP 2000327321 A JP2000327321 A JP 2000327321A
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acid
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Gary Thomas Burns
トーマス バーンズ ゲリー
Qin Deng
デン キン
James Richard Hahn
リチャード ハン ジェイムス
Thomas G Krivak
ジー リバク トーマス
Timothy A Okel
エイ オケル ティモシィ
Clifford Carlton Reese
カールトン リーズ クリフォード
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 疎水性沈降シリカの製造法を提供することで
ある。 【解決手段】 その方法は、親水性沈降シリカの水性懸
濁液を、(1)触媒量の酸及び(2)オルガンシラン化
合物と、(3)有機ケイ素化合物と親水性沈降シリカと
の反応を促進させるのに十分な量の水−混和性有機溶媒
の共存下で接触させて、疎水性沈降シリカを生成させる
工程から成る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、疎水性沈降シリカの製
造法に関する。
【0002】
【従来の技術】ポリジオルガノシロキサン流体又はガム
の単独加硫から生成されたシリコーンゴムは、一般に低
い伸び及び低い引張強さを有することは周知である。か
かるシリコーンゴムの物理的性質を改善する一つの手段
は、ヒューミドシリカ、コロイドシリカ、シリカゲル又
は沈降シリカのような補強シリカ充填剤を硬化前にその
流体又はガムに混合することを含む。しかしながら、か
かるシリカは、ポリオルガノシロキサン流体又はガムと
相互作用して、“クレープ硬化”と呼ばれる現象をもた
らす傾向にある。これまでに、補強シリカ充填剤の表面
をケイ素化合物で処理してシリカの表面を疎水性にする
多くの努力がされた。この表面処理は、組成物のクレー
プ硬化の傾向を減少させ、硬化シリコーンゴムの物理的
性質を改善する。本発明はコスト的に有効な疎水性沈降
シリカの製造法であり、特に硬化性シリコーン組成物に
おける補強充填剤として有用である。コスト的に有効な
外に、本発明の方法は、技術的に既知の他の方法によっ
て製造される疎水性沈降シリカよりも気孔率のような構
造をより保持する疎水性沈降シリカを製造する。
【0003】米国特許第3、015、645号は、ジメ
チルジクロロシラン又はトリメチルメトキシシランのよ
うな有機ケイ素を酸性触媒の共存下でシリカヒドロゲル
と反応させることによる疎水性シリカ粉末の製造を教示
している。水性相の疎水性シリカヒドロゲルは、水−非
混和性有機溶媒と接触させて疎水性シリカヒドロゲルを
疎水性シリカオルガノゲルに転化させる、そしてそれは
有機相から凝離する。
【0004】米国特許第5、708、069号は、中性
条件下での疎水性シリカゲルの製造法を教示している。
その方法は、2工程から成り、第1の工程において、シ
リカヒドロゾルのpHを塩基で3〜7の範囲内のpHに
調節してシリカヒドロゾルの形成を促進させる。第2の
工程において、そのシリカヒドロゾルは、触媒量の強酸
の共存下で有機ケイ素と接触させてシリカヒドロゾルの
疎水性化をさせる。バ−ンズ(Burns)らは、第2
の工程中に、界面活性剤又は水−混和性有機溶媒を添加
して有機ケイ素化合物と親水性シリカヒドロゲルとの反
応を促進することが望ましいことを教示している。
【0005】米国特許第5、750、610号は、オル
ガノシリケート−改質シリカゲルの製造法を教示してい
る。その方法は、2工程からなり、第1の工程におい
て、オルガノシリケート−改質シリカヒドロゾルをpH
1以下、強鉱酸の共存下で加熱処理して、オルガノシリ
ケート−改質シリカヒドロゾルを生成する。第2の工程
において、そのオルガノシリケート−改質シリカヒドロ
ゾルは、触媒量の強酸の共存下で有機ケイ素化合物と接
触させて、オルガノシリケート−改質シリカヒドロゾル
を疎水性化させることによって疎水性オルガノシリケー
ト−改質シリカヒドロゾルを形成させる。バーンズ(B
urns)らは、第2の工程中に、界面活性剤又は水−
混和性有機溶媒を添加して有機ケイ素化合物とオルガノ
シリケート−改質シリカヒドロゲルとの反応を促進する
ことが望ましいことを教示している。
【0006】米国特許第4、072、796号は、アル
カリシリケート溶液を鉱酸又は金属塩溶液で沈降させ
て、オルガノハロシランで処理することによって、微細
疎水性シリカ及びシリケートを製造する方法を記載して
いる。そのオルガノハロシランは予備重縮合オルガノハ
ロシラン又は予備重縮合オルガノハロシランの混合体で
ある。
【0007】米国特許第5、009、874号は、シリ
コーンエラストマーにおける補強充填剤として有用な疎
水性沈降シリカの製造法を記載している。第1の工程に
おいて、水性懸濁液の沈降シリカが有機ケイ素化合物で
疎水性化される。第2の工程において、有機溶媒を添加
してシリカの粒状化をする。その方法は、中央粒度値が
少なくとも0.08mm、密度か少なくとも0.15、
水湿潤性が少なくとも20%及び最大水吸収量が5%で
ある本質的に球状の疎水性沈降シリカ顆粒を形成するこ
とを請求している。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明によって製造さ
れる疎水性沈降シリカは、天然ゴムにおける補強及び増
量用充填剤、断熱及び浮遊装置における充填剤のような
多くの用途に有用である、それらは、特にシリコーンゴ
ム組成物における補強充填剤として有用である。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の方法は、親水性
沈降シリカの水性懸濁液を、(1)触媒量の酸及び
(2)式
【化1】 R SiX4−a−b (1) によって記載されるオルガンシラン、平均単位式
【化2】 R SiO(4−n)/2 (2) によって記載されるオルガノシロキサン、又は式
【化3】 (R Si)NH (3) (式中の各Rは独立に選択される炭素原子数が1〜1
2の炭化水素基であり、各Rは、水素、塩素、ヒドロ
キシ又は炭素原子数が1〜12の炭化水素基から独立に
選択される、但し、R置換基の少なくとも50モル%
は炭化水素基である;各Rは独立に選択される炭素原
子数が1〜12の炭化水素基であり;各Xはケイ素に結
合された独立に選択される加水分解性基であり;a=2
又は3;b=0又は1;a+b=1,2又は3;そして
nは2〜3の整数である)によって記載されるオルガノ
ジシラザンから選択される有機ケイ素化合物と、(3)
該有機ケイ素化合物と親水性沈降シリカとの反応を促進
するのに十分な量の水−混和性有機溶媒の共存下で接触
させて、疎水性沈降シリカを生成させる工程から成る。
【0010】本発明の方法は、疎水性沈降シリカの製造
法である。
【0011】本法において、親水性沈降シリカは、シリ
カ上のヒドロキシル基を有機ケイ素化合物と反応させる
ことによって疎水性化される。用語“沈降シリカ”は、
シリカヒドロゾルの凝固によって調製されるコロイドシ
リカの一次粒子の非晶質凝結体を意味し、それらの凝結
体はそれらの調製中にいかなる点においても巨視的なゲ
ルとして存在しない。かかる親水性沈降シリカの製造法
は、例えば、イラ−によって記載されている(Ile
r,The Chemistry of Silic
a,John Wiley & Sons,NY,N
Y, pp 554−564,1979を参照)。
【0012】本法によって処理される沈降シリカは、上
記イラーの言及しているそれらの異なる性質によって非
晶質シリカとは異なる。非晶質シリカゲルは、一般に可
溶性金属シリケート、例えば、ケイ酸ナトリウムの溶液
を酸で酸性化することによって低pHで商的に製造され
るが、それは酸にケイ酸ナトリウムを添加することによ
っても製造できる。用語、アルコゲル及びアクワゲル
は、しばしば細孔が対応するアルコール又は水で充てん
されているシリカゲルを示すために使用されることに留
意する必要がある。使用する酸は、二酸化炭素がしばし
ば使用されるけれども、一般に硫酸又は塩酸のような強
鉱酸である。粘度は低いが、ゲル相と周りの液相との間
に密度に本質的に差はないから、ゲル相は沈降しない。
従って、非晶質シリカゲルは、ゾルの全体積を充てんで
きるコロイド非晶質シリカの隣接粒子の非沈降、凝集
性、剛性、3次元網目構造として表することができる。
このゼラチン状のマスは、しばしばシリカヒドロゲルと
呼ばれる。ゲルの形成及び洗浄に続いて、液体を乾燥に
よって除去してシリカキセロゲルを与える。非晶質シリ
カゲルの細分の状態は、大きな固体マスから超顕微鏡的
粒子に及び、水和の度合は殆ど無水のシリカからシリカ
の重量部当たり100重量部程度の水を含有する軟質の
ゼラチン状マスに及ぶ。非晶質エーロゲルは、(a)従
来の方法での酸性化による非晶質シリカゲルの形成、
(b)ゲル中の水の大部分を、シリカゲル細孔の表面を
濡らし、極めて低い表面張力を有し、常温で蒸発するア
ルコール又は他の有機溶媒と置換させ、そして(c)液
体と気相間にメニスカスが存在しないようにアルコール
又は溶媒の臨界温度以上の圧力下で液体を除去すること
によって製造される非晶質シリカゲルのクラスである。
【0013】比較において、非晶質沈降シリカは、可溶
性金属シリケート、典型的にケイ酸ナトリウムのような
アルカリ金属ケイ酸塩の水溶液と酸を混合して、コロイ
ド粒子を弱アルカリ性溶液中で成長させ、得られる可溶
性アルカリ金属塩のアルカリ金属イオンによって凝結さ
せることによって商的に製造される。鉱酸及び/又は二
酸化炭素を含む種々の酸を使用できる。凝固剤の不在下
で、コロイドシリカ粒子はいかなるpHにおいても溶液
から沈降しない。沈降に使用する凝固剤は、可溶性無機
又は有機塩又は両者の混合物のような電解質を添加さ
れ、コロイドシリカ粒子の生成中に生成される可溶性ア
ルカリ金属塩にすることができる。
【0014】従って、ここでの用語「沈降シリカ」は、
シリカヒドロゾルの凝固によって調製されたコロイドシ
リカの一次粒子の非晶質沈降凝集体を意味し、その凝集
体はそれらの調製中にいかなる点においても巨視的なゲ
ルとして存在しない。それら凝集体のサイズ及び水和度
は広範囲に変わる。
【0015】沈降シリカ粉末は、微粉砕された非晶質シ
リカゲルとは異なり、よりオープンな構造、即ち、高比
細孔体積を有する。さらに、吸着質として窒素を使用す
るBrunauer,Emmet,Teller(BE
T)法による目安として非晶質沈降シリカの比表面積
は、典型的に非晶質シリカゲルの値より低い。
【0016】本法に使用される親水性沈降シリカのBE
T表面積は、一般に50m/g〜1000m範囲内
にすることができる。親水性沈降シリカが100m
g〜500m範囲内の表面積を有するときが望まし
い。
【0017】親水性沈降シリカは、本法に水性懸濁液と
して添加される。水性懸濁液における親水性沈降シリカ
の濃度は、臨界的ではなくて、4〜90重量%の範囲内
にできる。水性懸濁液における親水性沈降シリカの濃度
か4〜50重量%の範囲内であるときが望ましい。水性
懸濁液における親水性沈降シリカの濃度が4〜20重量
%の範囲であるときが最適である。
【0018】本法における親水性沈降シリカの懸濁液
は、触媒量の酸の共存下で式(1)、(2)及び(3)
によって記載される有機ケイ素の一種以上と接触され
る。酸触媒は、例えば、塩酸、ヨウ化水素酸、硫酸、硝
酸、ベンゼンスルホン酸及びリン酸のような鉱酸にする
ことができる。有機ケイ素化合物が、例えば、クロロシ
ランであるとき、触媒量の酸は、クロロシランの加水分
解又はクロロシランと親水性沈降シリカのヒドロキシル
置換基との直接反応によって現場で発生する。その酸
は、有機ケイ素化合物とクロロシランと親水性沈降シリ
カとの反応をさせる量で存在することが必要なだけであ
る。触媒はpH6以下のpHを提供することが望まし
い。触媒がpH3以下のpHを提供することがさらに望
ましい。
【0019】本法の接触を行う温度は、臨界的ではなく
て、15〜250℃の範囲内にすることができる。接触
をさせる温度は、水−混和性有機溶媒の還流温度にする
ことができる。
【0020】本法は、有機ケイ素化合物で親水性沈降シ
リカの疎水性化を促進するのに十分な量の水−混和性有
機溶媒の存在を必要とする。水−混和性有機溶媒が親水
性沈降シリカの少なくとも5重量%であるときが望まし
い。水−混和性有機溶媒が親水性沈降シリカの少なくと
も15〜50重量%であるときがさらに望ましい。水−
混和性有機溶媒が親水性沈降シリカの少なくとも20〜
30重量%であるときが最適である。適当な水−混和性
有機溶媒は、例えば、エタノール、イソプロパノール及
びテトラヒドロフランのようなアルコールを含む。本法
に使用するにはイソプロパノールが好適な水−混和性有
機溶媒である。
【0021】本法における親水性沈降シリカは式
(1)、(2)及び(3)によって表される一種以上の
有機けい素化合物と反応させる。式(1)の各Rは独
立に選択される炭素原子数が1〜12の炭化水素基にす
ることができる。Rは飽和又は不飽和の一価の炭化水
素基にすることができる。Rは、例えば、メチル、エ
チル、プロピル、t−ブチル、ヘキシル、ヘプチル、オ
クチル、デシル及びドデシルのようなアルキル基;ビニ
ル、アリル及びヘキセニルのようなアルケニル基;3、
3、3−トリフルオロプロピル及び6−クロロヘキセシ
ルのような置換アルキル基;フェニル、ナフチルオ及び
トリルのようなアリール基にすることができる。R
は、炭素原子数が1〜12の有機官能性炭化水素基に
することができる、例えば、その官能基はメルカプト、
ジスルフィド、ポリスルフィド、アミノ、カルボン酸カ
ルビノ−ルエステル又はアミドである。望ましい有機官
能性炭化水素基は、メルカプト、ジスルフィド又はポリ
スルフィドを有するものである。
【0022】式(1)における各Xは、ケイ素の結合し
た独立に選択される加水分解性基である。各Xは、ハロ
ゲン、炭素原子数が1〜12のアルコキシ基、炭素原子
数が1〜12のアシルオキシ基又はオキシモ基から独立
に選択される。Xがハロゲンのときには、ハロゲンは塩
素であることが望ましい。Xがアルコキシ基であるとき
には、Xは、例えば、メトキシ、エトキシ及びプロポキ
シである。Xがアシルオキシ基であるときのXは、例え
ば、アセトキシである。各Xが塩素原子又はメトキシか
ら選択されることがさらに望ましい。
【0023】式(2)における各Rは、水素、塩素、
ヒドロキシ又は炭素原子数が1〜12の炭化水素基から
独立に選択される、但し、R置換基の少なくとも50
モル%は炭化水素基である。Rは上記のRと同一に
できる。平均単位式(2)によって表されるオルガノシ
ロキサンは、例えば、線状又は環状構造にすることがで
きる。平均単位式(2)によって表されるオルガノシロ
キサンの粘度は、限定されないが、流体からガムの粘度
の範囲にできる。一般に、高分子量のオルガノシロキサ
ンは、本法の酸性条件によって開裂されて、親水性沈降
シリカと反応させられる。式(3)の各Rは独立に選
択される炭素原子数が1〜12の炭化水素基である。R
は、Rについて記載した炭化水素基と同一にするこ
とができる。Rはメチルであるときが望ましい。
【0024】有用な有機ケイ素化合物の例は、ジエチル
ジクロロシラン、アリルメチルジクロロシラン、メチル
フェニルジクロロシラン、フェニルエチルジエトキシシ
ラン、3、3、3−トリフルオロプロピルメチルジクロ
ロシラン、トリメチルブトキシシラン、シム−ジフェニ
ルテトラメチルジシロキサン、トリビニルトリメチルシ
クロトリシロキサン、オクタメチルシクロテトラシロキ
サン、ヘキサエチルジシロキサン、ペンチルメチルジク
ロロシラン、ジビニルジプロポキシシラン、ビニルジメ
チルクロロシラン、ビニルメチルジクロロシラン、ビニ
ルジメチルメトキシシラン、トリメチルクロロシラン、
ヘキサメチルジシロキサン、ヘキセニルメチルジクロロ
シラン、ヘキセニルジメチルクロロシラン、ジメチルク
ロロシラン、ジメチルジクロロシラン、ヘキサメチルジ
シラザン、メルカプトプロピルメチルジメトキシシラ
ン、ビス{3−(トリエトキシシリル)プロピル}テト
ラスルフィド、3〜20、望ましくは3〜7のジメチル
シロキシ単位を有するポリジメチルシクロシロキサ
ン、;及びトリメチルシロキシ、ジメチルクロロシロキ
シ又はヒドロキシジメチルシロキシ末端封鎖ポリジメチ
ルシロキサン重合体(25℃で1mPa・s〜1,00
0mPa・sの範囲内の粘度を有する)を含む。
【0025】本法において添加される有機ケイ素化合物
の量は、親水性沈降シリカを適切に疎水性化させて、そ
の意図する用途に適当な疎水性沈降シリカを提供するの
に十分な量である。一般に、有機ケイ素化合物は、疎水
性沈降シリカのBET表面積の平方ナノメートル当たり
少なくとも0.1オルガノシリル単位が存在するような
量である。有機ケイ素化合物は、反応のために疎水性沈
降シリカに利用できるヒドロキシル基に関して、過剰の
オルガノシリル単位を提供する量で添加することが望ま
しい。工程に添加される有機ケイ素化合物の量の上限
は、疎水性沈降シリカのヒドロキシ置換基の全てと反応
するのに必要な量の過剰量は本法ようの溶媒として作用
するから、臨界的ではない。過剰の有機ケイ素化合物
は、蒸留、溶媒での洗浄又は他の既知分離技術によって
除去できる。
【0026】本法において、疎水性沈降シリカの形成
後、得られた水性懸濁液に水−混和性有機溶媒を添加し
てその水性懸濁液から疎水性沈降シリカを分離すること
が望ましい。その水−混和性有機溶媒は溶媒/シリカの
重量比が0.1:1で添加して疎水性沈降シリカを水性
懸濁液から分離することが望ましい。
【0027】本発明のために、水と混和性の有機溶媒は
全て使用できる。適当な水−混和性有機溶媒は、ヘキサ
メチルジシロキサン、オクタメチルシクロテトラシロキ
サン、ジフェニルテトラメチルジシロキサン及びトリメ
チルシロキシ末端封鎖ポリジメチルシロキサン流体のよ
うな低分子量シロキサンを含む。シロキサンを溶媒とし
て使用するとき、それは溶媒として及び疎水性沈降シリ
カとの反応物質として作用する。さらに、適当な水−混
和性有機溶媒は、トルエン及びキシレンのような芳香族
炭化水素;ヘプタン、ヘキサン及び他の脂肪族炭化水素
溶媒;シクロヘキサンのようなシクロアルカン;ジエチ
ルエーテル及びジブチルエーテルのようなエーテル;塩
化メチレン、クロロホルム、塩化エチレン及びクロロベ
ンゼンのようなハロ炭化水素溶媒;及びメチルイソブチ
ルケトンのようなケトンを含む。
【0028】本法に添加される水−混和性有機溶媒の量
は、溶媒/シリカの重量比を0.05:1以上にすべき
である。溶媒/シリカの重量比は0.1:1〜10:1
の範囲内が望ましい。溶媒/シリカの重量比は0.1:
1〜5:1の範囲内が最適である。本法に添加される水
−混和性有機溶媒の量の上限は、溶媒のコスト、溶媒の
回収又は廃棄経費及び装置の容量のような経済的な観点
のみによって限定される。
【0029】水−混和性有機溶媒は、250℃以下の沸
点を有して疎水性沈降シリカからの除去を促進すること
が望ましい。しかしながら、ミス−混和性有機溶媒の沸
点は、溶媒のろ過、遠心分離又は他の適当な手段によっ
て疎水性シリカから除去できるから、臨界的ではない。
【0030】本法によって生成される疎水性沈降シリカ
は、水性懸濁液又はスラリーとして使用され、回収を促
進する水混和性有機溶媒の添加又は無添加でのろ過又は
遠心分離のような技術によって回収され、さらに洗浄し
て汚染物質を減少させ、そして使用前に乾燥される。
【0031】次の実施例は、本発明の説明のために提供
される。これらの実施例は特許請求の範囲に記載の範囲
を限定するものではない。
【0032】
【実施例】実施例1 ケイ酸ナトリウム溶液を中和することによって沈降シリ
カを生成した。その沈降シリカは、ろ過して低電解質レ
ベルが得られるまで洗浄した。その沈降シリカの一部を
乾燥して、BET表面積が320m/gであることが
測定された。ボトムドレンを有し、温度計、機械的かく
はん機、及び還流冷却器を備えたDean−Stark
トラップを備えた5Lのフラスコに1875gの沈降シ
リカろ過ケーク(90gのシリカ)と588mlのイソ
プロピルアルコールを添加して、懸濁液を作った。この
かくはんした懸濁液に、表1aに示した量のシメチルジ
クロロシランとビニルメチルジクロロシランの混合体を
添加した。得られた混合体を75℃で30分間加熱し
た。その混合体を室温に冷却し、その混合体に500m
lのトルエンを添加して、水性相から疎水性沈降シリカ
を分離した。その水性相をフラスコから排出させた。そ
のフラスコにさらに500mlのトルエンを添加し、そ
のフラスコの内容物を還流して共沸蒸留によって水を除
去した。得られたスラリーをパンに注入し、トルエンを
1晩蒸発させた。得られた疎水性沈降シリカはさらに1
00℃で16時間乾燥させた。
【0033】各疎水性沈降シリカのBET表面積は、B
ET法(Journal of the Americ
an Chemical Society. Vol.
60,p309,Feb.1938に記載されている)
によって決定した。各疎水性沈降シリカの気孔容積は、
濃度計によって測定して、ポルマンテア(Polman
teer et al.,Rubber Chem.&
Technology,48:796,1975)ら
によって記載されているような真の密度の逆数と圧縮下
で測定したかさ密度の逆数との間の差として表した。疎
水性沈降シリカの炭素含量(%)はCHM分析によって
測定した。これらの測定結果は表1aに示す。
【0034】処理された沈降シリカは、ビニル官能性ポ
リジメチルシロキサン・ガム(0.18モル%ビニル)
に100部当り38部(pph)で分散させ、得られた
シリコーン基材を2時間混合した。各シリコーン基材に
2,5−ジメチル−2、5−ジ(t−ブチルペルオキ
シ)ヘキサン0.3pphを添加した。この触媒化シリ
コーン基材を1〜3日間エージングさせた。シリコーン
ゴムの硬化スラブは、触媒化シリコーン基材を型内、1
77℃で、圧力350kg/cm(500psi)で
10分間熱圧することによって調製した。
【0035】その硬化シリコーンゴムの機械的性質は、
次のASTM標準法によって測定した:引張り、AST
M D412−87;引裂ダイB,ASTM D62
4;伸び%、ASTM D412;100%モジュラ
ス、ASTM D412。この試験結果を表1bに示
す。
【0036】 表1a 異なる量のジメチルジクロロシラン及びビニルメチルジクロロシラン で処理した疎水性沈降シリカ 試料 No. Me2SiCL2 MeViSiCl2 炭素 表面積 気孔容積 (g) (g) (重量%) (m/g)(ml/g) 1−1 17.7 1.2 2.8 226 5.15 1−2 25.2 0.0 3.8 217 5.12 1−3 17.7 0.0 2.9 226 5.27 1−4 25.2 1.8 3.6 220 4.93 1−5 21.3 0.8 3.3 255 5.00 1−6 21.3 0.8 3.2 217 4.90 1−7 21.3 0.0 3.3 219 4.91 1−8 21.3 1.8 3.3 220 4.60 1−9 30.0 1.1 4.5 217 4.291−10 21.3 0.8 3.7 215 4.53
【0037】 表1b 疎水性沈降シリカで補強したシリコーンゴムの機械的性質 試料No. 引張り 伸 び モジュラス 引 裂 (MPa) (%) (100%) (kN/m) 1−1 5.79 715 141 22.8 1−2 6.14 951 80 30.5 1−3 5.12 850 97 32.6 1−4 5.69 640 154 27.0 1−5 5.99 777 126 29.4 1−6 5.67 554 168 30.3 1−7 5.14 686 129 27.0 1−8 5.66 502 190 22.4 1−9 5.78 461 203 25.21−10 5.99 629 152 30.6
【0038】実施例2 多数の疎水性沈降シリカを調製して、疎水性沈降シリカ
の物理的性質に及ぼす処理及び単離法の影響を示す。沈
降シリカは、ケイ酸ナトリウム溶液を中和することによ
って作り、得られたフィルターケークの部分を以下に記
載する方法の各々に使用した。沈降したシリカのBET
表面積及び気孔容積は、実施例1で記載した方法によっ
て決定した。それぞれの方法によって調製した疎水性沈
降シリカは硬化性シリコーン基材に配合して、実施例1
に記載した試験試料に硬化させた。各硬化性シリコーン
基材の可塑性は、ASTM標準D926に記載のように
決定し、ジュロメータ−(シュアA)は、ASTM標準
D240に記載のように決定した。この試験結果は表2
a及び2bに示す。表2a及び2bに示した他の物理的
性質は実施例1で記載した試験方法で決定した。また、
表2a及び2bには、比較のために、数リットルの水で
洗浄し、ろ過し、室温で乾燥後、未処理沈降シリカの選
択した物理的特性が含まれている。
【0039】方法1:実施例1に記載した5Lのフラス
コに沈降シリカ1200gの試料(11.6重量%の固
体分)を添加した。次に、かくはんしながら、そのフラ
スコに、400mlのイソプロピルアルコールと125
mlの脱イオン水を添加し、続いて29.2mlのジメ
チルジクロロシランを添加した。得られた混合体は78
℃で15分間加熱した。室温に冷却後、得られた疎水性
沈降シリカ・スラリーをろ過によって収集し、環境温度
で16時間乾燥した。そのシリカは、さらに70℃で7
時間及び150℃で16時間乾燥させた。
【0040】方法2:実施例1に記載した5Lのフラス
コに沈降シリカ1200gの試料(11.6重量%の固
体分)を添加した。次に、かくはんしながら、そのフラ
スコに、400mlのイソプロピルアルコールと125
mlの脱イオン水を添加し、続いて29.2mlのジメ
チルジクロロシランを添加した。得られた混合体は78
℃で15分間加熱した。室温に冷却後、1200mlの
トルエンをそのフラスコに添加した、水性相をフラスコ
から排出させ、疎水性沈降シリカを含有するトルエン相
を500mlの脱イオン水で洗浄した。そのトルエン相
を浅いパンに入れて、トルエンを環境温度で1晩蒸発さ
せた。得られた乾燥疎水性沈降シリカは、さらに75℃
で7時間及び150℃で16時間乾燥させた。
【0041】方法3:実施例1に記載した5Lのフラス
コに沈降シリカ1200gの試料(11.6重量%の固
体分)を添加した。次に、かくはんしながら、そのフラ
スコに、400mlのイソプロピルアルコールと125
mlの脱イオン水を添加し、続いて29.2mlのジメ
チルジクロロシランを添加した。得られた混合体は65
℃で15分間加熱した。室温に冷却後、得られた疎水性
沈降シリカを混合体のろ過によって収集した。その疎水
性沈降シリカは脱イオン水1Lでスラリーにし、ろ液の
pHが1.7になるまで洗浄しながらろ過した。その疎
水性沈降シリカ・ケークは、浅いパンに移して環境温度
で16時間空気乾燥させた。その疎水性沈降シリカはさ
らに70℃で7時間及び150℃で7時間乾燥させた。
【0042】方法4:実施例1に記載した5Lのフラス
コに沈降シリカ1200gの試料(11.6重量%の固
体分)を添加した。次に、かくはんしながら、そのフラ
スコに、400mlのイソプロピルアルコールと125
mlの脱イオン水を添加し、続いて29.2mlのジメ
チルジクロロシランを添加した。得られた混合体は78
℃で15分間加熱した。室温に冷却後、そのフラスコに
1200mlのトルエンを添加した。水性相をフラスコ
から排出させ、疎水性沈降シリカを含有するトルエン相
を500mlの脱イオン水で洗浄した。そのトルエン相
は、次に還流して、共沸蒸留によって残留水を除去し
た。そのトルエン相を浅いパンに移して、トルエンを環
境温度で1晩蒸発させた。その疎水性沈降シリカはさら
に75℃で60時間及び150℃で7時間乾燥させた。
【0043】方法5:実施例1に記載した5Lのフラス
コに沈降シリカ1200gの試料(11.6重量%の固
定分)を添加した。次に、かくはんしながら、そのフラ
スコに、400mlのイソプロピルアルコールと125
mlの脱イオン水を添加し、続いて29.2mlのジメ
チルジクロロシランを添加した。得られた混合体は78
℃で15分間加熱した。室温に冷却後、900mlのト
ルエンをフラスコに添加して、疎水性沈降シリカを大き
なグローブルに凝集させた。その凝集した疎水性沈降シ
リカはろ過によって回収し、ろ過ケークは1Lの脱イオ
ン水で洗浄した。その疎水性沈降シリカは、浅いパンに
移して環境温度で空気乾燥させた。その疎水性沈降シリ
カはさらに75℃で16時間及び150℃で7時間乾燥
させた。
【0044】方法6:実施例1に記載した5Lのフラス
コに沈降シリカ1200gの試料(11.6重量%の固
定分)を添加した。次に、かくはんしながら、そのフラ
スコに、400mlのイソプロピルアルコールと125
mlの脱イオン水を添加し、続いて76.4mlのヘキ
サメチルジシロキサン、200mlの濃塩酸及び追加の
74mlのイソプロピルアルコールを添加した。得られ
た混合体は室温で3時間かくはんし、次に1.5Lのト
ルエンを弱くかくはんしながら添加した。水性相をフラ
スコから排出させ、疎水性沈降シリカを含有するトルエ
ン相を500mlの脱イオン水で洗浄した。そのトルエ
ン相は、次に還流して、共沸蒸留によって残留水を除去
した。そのトルエン相を浅いパンに移して、トルエンを
環境温度で1晩蒸発させた。その疎水性沈降シリカはさ
らに75℃で16時間及び150℃で7時間乾燥させ
た。
【0045】 表2a 疎水性沈降シリカの機械的性質の及ぼす処理及び分離法の影響 方法 No. 表面積 気孔容積 可塑性 (m/g) (ml/g) (mil) 比 較 241 2.80 * 1 225 6.12 89 2 187 4.95 * 3 280 6.37 129 4 195 6.80 144 5 193 5.76 144 6 192 5.27 169 注)*:試験を行わないことを示す
【0046】 表2b シリコーンゴムの物理的性質の及ぼす疎水性沈降シリカの影響 方法No. ジュロメーター 引張り 伸び モジュラス 引裂 (ショアA) (MPa) (%) (100%) (kN/m) 比 較 62 3.47 635 268 * 1 44 6.76 675 104 11.7 2 * * * * * 3 50 6.53 580 124 20.7 4 46 6.13 721 113 32.0 5 47 7.72 635 140 24.5 6 56 5.31 410 212 15.1
【0047】実施例3 疎水性化剤として、ジメチルジクロロシランとビニルメ
チルジクロロシランの混合体を使用して異なる表面積の
沈降シリカを処理することによって、多数の疎水性沈降
シリカを調製した。それらの疎水性沈降シリカの物理的
性質は、実施例1及び2に記載した方法によって決定し
た。硬化性シリコーン基材は、それらの疎水性沈降シリ
カの各々を使用し、実施例1に記載した方法によって作
った。その硬化性シリコーン基材の可塑性及び物理的性
質は、実施例1及び2に記載した方法によって決定し
た。さらに、圧縮永久歪は、ASTM D395によっ
て22時間で測定した。これらの測定の結果は、表3a
及び3bに示す。
【0048】試料3−1: ケイ酸ナトリウム溶液を中
和、次にろ過し、そして洗浄することによって沈降シリ
カを生成した。その沈降シリカの一部を噴霧乾燥して、
その乾燥したシリカのBET表面積が133m2/gで
あることが測定された。実施例1に記載した5Lのフラ
スコに、2000gの沈降シリカろ過ケーク(16.5
重量%固体分)を入れた。かくはんしながら、そのフラ
スコに640mlのイソプロピルアルコールを添加し、
さらに31.9gのジメチルジクロロシランと1.08
gのビニルメチルジクロロシランから成る混合体を添加
した。得られた混合体を82℃で30分間加熱した。そ
の混合体を室温に冷却して、そのフラスコに1500m
lのトルエンを添加した。その水性相はフラスコから排
出させ、そのトルエン相は脱イオン水500mlで洗浄
した。そのフラスコにさらに500mlのトルエンを添
加し、そのフラスコの内容物を還流して共沸蒸留によっ
て水を除去した。得られたスラリーを浅いパンに注入
し、トルエンを環境温度で1晩蒸発させた。得られた疎
水性沈降シリカは、さらに120℃で7時間乾燥させ
た。
【0049】試料3−2: ケイ酸ナトリウム溶液を中
和、次にろ過し、そして洗浄することによって沈降シリ
カを生成した。その沈降シリカの一部を噴霧乾燥して、
その乾燥したシリカのBET表面積が294m/gで
あることが測定された。実施例1に記載した5Lのフラ
スコに、2000gの沈降シリカろ過ケーク(13重量
%固体分)を入れた。かくはんしながら、そのフラスコ
に250mlの脱イオン水及び663mlのイソプロピ
ルアルコールを添加し、さらに91.2gのジメチルジ
クロロシランと3.13gのビニルメチルジクロロシラ
ンから成る混合体を添加した。得られた混合体を65℃
で15分間加熱した。その混合体を環境温度に冷却し
て、そのフラスコに1500mlのトルエンを添加し
た。その水性相はフラスコから排出させ、そのトルエン
相は脱イオン水500mlで洗浄した。そのフラスコに
さらに500mlのトルエンを添加し、そのフラスコの
内容物を還流して共沸蒸留によって水を除去した。得ら
れたスラリーを浅いパンに注入し、トルエンを環境温度
で1晩蒸発させた。得られた疎水性沈降シリカは、さら
に80℃で7時間乾燥させた。
【0050】試料3−3: ケイ酸ナトリウム溶液を中
和、次にろ過し、そして洗浄することによって沈降シリ
カを生成した。その沈降シリカの一部を噴霧乾燥して、
その乾燥したシリカのBET表面積が241m/gで
あることが測定された。実施例1に記載した5Lのフラ
スコに、2000gの沈降シリカろ過ケーク(17.1
重量%固体分)を入れた。かくはんしながら、そのフラ
スコに250mlの脱イオン水及び636mlのイソプ
ロピルアルコールを添加し、さらに97.5gのジメチ
ルジクロロシランと3.24gのビニルメチルジクロロ
シランから成る混合体を添加した。得られた混合体を6
5℃で15分間加熱した。その混合体を環境温度に冷却
して、そのフラスコに1450mlのトルエンを添加し
た。その水性相はフラスコから排出させ、そのトルエン
相は脱イオン水500mlで洗浄した。そのフラスコに
さらに500mlのトルエンを添加し、そのフラスコの
内容物を還流して共沸蒸留によって水を除去した。得ら
れたスラリーを浅いパンに注入し、トルエンを環境温度
で1晩蒸発させた。得られた疎水性沈降シリカは、さら
に80℃で16時間乾燥させた。
【0051】試料3−4: ケイ酸ナトリウム溶液を中
和、次にろ過し、そして洗浄することによって沈降シリ
カを生成した。その沈降シリカの一部を噴霧乾燥して、
その乾燥したシリカのBET表面積が401m/gで
あることが測定された。実施例1に記載した5Lのフラ
スコに、2000gの沈降シリカろ過ケーク(20.6
重量%固体分)を入れた。かくはんしながら、そのフラ
スコに250mlの脱イオン水及び613mlのイソプ
ロピルアルコールを添加し、さらに183.4gのジメ
チルジクロロシランと6.22gのビニルメチルジクロ
ロシランから成る混合体を添加した。得られた混合体を
65℃で15分間加熱した。その混合体を環境温度に冷
却して、そのフラスコに1450mlのトルエンを添加
した。その水性相はフラスコから排出させ、そのトルエ
ン相は脱イオン水500mlで洗浄した。そのフラスコ
にさらに500mlのトルエンを添加し、そのフラスコ
の内容物を還流して共沸蒸留によって水を除去した。得
られたスラリーを浅いパンに注入し、トルエンを環境温
度で1晩蒸発させた。得られた疎水性沈降シリカは、さ
らに80℃で16時間乾燥させた。
【0052】試料3−5: ケイ酸ナトリウム溶液を中
和、次にろ過し、そして洗浄することによって沈降シリ
カを生成した。その沈降シリカの一部を噴霧乾燥して、
その乾燥したシリカのBET表面積が290m/gで
あることが測定された。実施例1に記載した5Lのフラ
スコに、2000gの沈降シリカろ過ケーク(14.4
重量%固体分)を入れた。かくはんしながら、そのフラ
スコに250mlの脱イオン水及び654mlのイソプ
ロピルアルコールを添加し、さらに91.7gのジメチ
ルジクロロシランと3.13gのビニルメチルジクロロ
シランから成る混合体を添加した。得られた混合体を6
5℃で15分間加熱した。その混合体を環境温度に冷却
して、そのフラスコに1450mlのトルエンを添加し
た。その水性相はフラスコから排出させ、そのトルエン
相は脱イオン水500mlで洗浄した。そのフラスコに
さらに500mlのトルエンを添加し、そのフラスコの
内容物を還流して共沸蒸留によって水を除去した。得ら
れたスラリーを浅いパンに注入し、トルエンを環境温度
で1晩蒸発させた。得られた疎水性沈降シリカは、さら
に80℃で16時間乾燥させた。
【0053】 表3a 疎水性沈降シリカ及びそれで作ったシリコーン基材の物理的性質 試料 未処理表面積 処理表面積 気孔容積 炭 素 可塑性No. (m/g) (m/g) (ml/g)(重量%) (mil) 3−1 133 90 4.8 1.6 93 3−2 241 144 4.3 3.9 54 3−3 290 198 4.6 * 108 3−4 294 213 4.2 4.4 1163−5 401 202 2.8 6.9 81 注) *:試験を行わないことを示す
【0054】 表2b シリコーンゴムの物理的性質の及ぼす疎水性沈降シリカの影響 試料 ジュロメータ− 引張り 伸び モジュラス 引裂 圧縮永久 No. (ショアA) (MPa) (%)(100%) (kN/m) 歪み(%) 3−1 43 7.07 561 125 9.3 59 3−2 46 5.96 527 131 14.0 54 3−3 48 5.41 650 112 26.1 88 3−4 48 6.85 740 145 30.5 933−5 43 3.74 374 114 5.8 27
【0055】実施例4 沈降シリカをジメチルジクロロシランとヘキサメチルジ
シロキサンで処理して、疎水性沈降シリカを生成した。
沈降シリカは、ケイ酸ナトリウム溶液を中和、次にろ過
し、そして洗浄することによって生成した。その沈降シ
リカの一部を噴霧乾燥して、その乾燥したシリカのBE
T表面積が337m/gであることが測定された。実
施例1に記載した5Lのフラスコに、763gの沈降シ
リカろ過ケーク(11.8重量%固体分)を入れた。か
くはんしながら、そのフラスコに1.1Lの脱イオン水
及び595mlのイソプロピルアルコールを添加し、さ
らに15.9gのジメチルジクロロシランを添加した。
得られた混合体を65℃で20分間加熱した。その混合
体を環境温度に冷却して、そのフラスコに300mlの
濃塩酸、100mlのイソプロピルアルコール及び1
1.5gのヘキサメチルジシロキサンを添加した。その
混合体のかくはん環境温度で30分間続け、次にフラス
コに250mlのトルエンを添加した。その水性相はフ
ラスコから排出させ、そのフラスコに250mlの脱イ
オン水とさらに250mlのトルエンを添加し、そのフ
ラスコの内容物を還流して共沸蒸留によって水を除去し
た。得られたスラーを浅いパンに注入し、トルエンを環
境温度で1晩蒸発させた。得られた疎水性沈降シリカ
は、さらに120℃で5時間乾燥させた。その疎水性沈
降シリカの収量は97.5gであった。その乾燥した疎
水性沈降シリカは、243m /gのBET表面積と
4.19cm/gの気孔容積を有した。
【0056】実施例5 沈降シリカを3、3、3−フルオロプロピルジメチルク
ロロシランで処理して、疎水性沈降シリカを生成した。
沈降シリカは、ケイ酸ナトリウム溶液を中和、次にろ過
し、そして洗浄することによって生成した。その沈降シ
リカの一部を噴霧乾燥して、その乾燥したシリカのBE
T表面積が337m/gであることが測定された。実
施例1に記載した5Lのフラスコに、1700gの沈降
シリカろ過ケーク(11.8重量%固体分)を入れた。
かくはんしながら、そのフラスコに1.1Lの脱イオン
水及び580mlのイソプロピルアルコールを添加し、
さらに89.7gの3、3、3−フルオロプロピルジメ
チルクロロシランジメチルジクロロシランと3.78g
のビニルジメチルクロロシランの混合体を添加した。得
られた混合体を73℃で20分間加熱した。その混合体
を環境温度に冷却して、そのフラスコに800mlのメ
チルイソブチルケトン(MIBK)を添加した。その水
性相はフラスコから排出させ、そのフラスコに250m
lの脱イオン水とさらに200mlのMIBKを添加し
た。水性相をフラスコから排出させ、さらに1LのMI
BKを添加して、フラスコの内容物を還流して共沸蒸発
留によって水を除去した。得られたスラリーを浅いパン
に注入し、MIBKを環境温度で1晩蒸発させた。得ら
れた疎水性沈降シリカは、さらに120℃で6時間及び
80℃で48時間乾燥させた。その疎水性沈降シリカの
収量は266.3gであった。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 キン デン アメリカ合衆国ミシガン州48642 ミッド ランド バーニング ブシュ レイン 306 (72)発明者 ジェイムス リチャード ハン アメリカ合衆国ミシガン州48640 ミッド ランド マーチン コート 2988 (72)発明者 トーマス ジー リバク アメリカ合衆国ペンシルバニア州15636 ハリソン シティ ハイビュー サークル 2 (72)発明者 ティモシィ エイ オケル アメリカ合衆国ペンシルバニア州15085 トラフォード オールド ゲート ロード 111 (72)発明者 クリフォード カールトン リーズ アメリカ合衆国ミシガン州48642 ミッド ランド アコーン レイン 3664

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 親水性沈降シリカの水性懸濁液を、
    (1)触媒量の酸及び(2)式 R SiX4−a−b (1) によって記載されるオルガンシラン、平均単位式 R SiO(4−n)/2 (2) によって記載されるオルガノシロキサン、又は式 (R Si)NH (3) (式中の各Rは独立に選択される炭素原子数が1〜1
    2の炭化水素基であり;各Rは、水素、塩素、ヒドロ
    キシ又は炭素原子数が1〜12の炭化水素基から独立に
    選択される、但し、R置換基の少なくとも50モル%
    は炭化水素基である;各Rは独立に選択される炭素原
    子数が1〜12の炭化水素基であり;各Xはケイ素に結
    合された独立に選択される加水分解性基であり;a=2
    又は3;b=0又は1;a+b=1,2又は3;そして
    nは2〜3の整数である)によって記載されるオルガノ
    ジシラザンから選択される有機ケイ素化合物と、(3)
    該有機ケイ素化合物と親水性沈降シリカとの反応を促進
    するのに十分な量の水−混和性有機溶媒の共存下で接触
    させて、疎水性沈降シリカを生成させる工程から成るこ
    とを特徴とする疎水性沈降シリカの製造法。
  2. 【請求項2】 前記有機ケイ素化合物は、ケイ素上で置
    換された塩素からなり、前記触媒量の酸は、該塩素の加
    水分解又は前記有機ケイ素化合物と前記親水性沈降シリ
    カのヒドロキシル置換基との反応によって現場で発生さ
    れることを特徴とする請求項1記載の方法。
  3. 【請求項3】 さらに、前記疎水性沈降シリカの生成後
    に、水−混和性有機溶媒を前記水性懸濁液に、溶媒;シ
    リカの重量比が1:1〜5:1の範囲内で添加する工程
    から成ることを特徴とする請求項1記載の方法。
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