JP2000326899A - 空中撮影装置 - Google Patents

空中撮影装置

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JP2000326899A
JP2000326899A JP11137330A JP13733099A JP2000326899A JP 2000326899 A JP2000326899 A JP 2000326899A JP 11137330 A JP11137330 A JP 11137330A JP 13733099 A JP13733099 A JP 13733099A JP 2000326899 A JP2000326899 A JP 2000326899A
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JP
Japan
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signal
photographing
coaxial cable
balloon
control device
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Pending
Application number
JP11137330A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Yasunaka
浩 安中
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Pentax Corp
Original Assignee
Asahi Kogaku Kogyo Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 同軸ケーブルを用いて地上の制御装置から空
中側の撮影装置へ電源を供給するとともに、制御装置、
撮影装置間で信号を送受信することができて、操作性の
向上、撮影作業能率の向上、故障の対応の迅速性を図る
ことができる。 【解決手段】 気球1を繋留索8によって繋留する。気
球1にはモニター用テレビカメラ22、スチルカメラ2
1を有する撮影装置15を懸吊する。撮影装置15と地
上の制御装置42とを同軸ケーブル47により接続す
る。制御装置42から同軸ケーブル47により撮影装置
15に電源を供給するとともに、制御信号を伝送する。
撮影装置15からの映像信号を同軸ケーブル47により
制御装置42へ伝送する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、空中撮影装置、特
に、都市計画、道路設計、水質調査、森林調査、植生研
究、災害調査、遺跡調査等の各種用途にあって、気球を
利用して上空から目的の場所を撮影することのできる空
中撮影装置に関する。
【0002】
【従来の技術】空中撮影に航空機を使用すると、高価と
なり、また、空域、地型等の制約を受けるという問題が
あった。本出願人は前記航空写真の問題を解消するもの
として、実公平3−44640号公報、特開昭60−5
3942号公報に示されるように、気球を利用した空中
撮影装置を提供した。この空中撮影装置は、気球からテ
レビカメラ及びスチルカメラを有する撮影装置を懸吊し
て空中の所定の高さまで浮上させ、前記撮影装置と地上
に設置した制御装置との間を多芯コードで接続し、被写
体の捕捉及び視野範囲の選択を地上側から制御装置の操
作により行うことができるように構成している。なお、
気球の繋留及び高さ調整を行うために、気球と地上側に
設置した巻取ドラム9を繋留索8により連結している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前記従来の空
中撮影装置によると、気球側の撮影装置と地上側の制御
装置との接続には、ビデオ信号及び制御信号を伝送する
必要から多芯コードが用いられており、装置コスト及び
重量が嵩むほか、多芯コード内の1本が断線しただけで
交換しなければならない。しかも、故障がどのコードの
断線によるものかを特定することが難しい。また、撮影
装置の電源を気球側に搭載したバッテリーにより供給し
ているため、このバッテリーが放電してしまうと、気
球、撮影装置等を地上に降ろし、バッテリーに充電した
後、気球、撮影装置等を空中に上げ直して撮影作業を行
うことになるため、長時間の撮影を行う場合には、撮影
効率に劣る。
【0004】なお、多芯コードを用いない空中撮影装置
として、無線を用いることが考えられるが、現状では、
電波法の規制があり、使用することはできない。
【0005】本発明の目的は、同軸ケーブルを用いるこ
とにより、制御信号やビデオ信号を地上側と気球側の撮
影装置との間で伝送することができるとともに、地上側
から上空側の撮影装置へ電源を供給することができ、し
たがって、軽量化を図ることができて操作性の向上を図
ることができ、また、故障の原因を直ちに知ることがで
きて迅速に対応することができ、更に、長時間に亘って
連続的に撮影作業を行うことができて作業能率の向上を
図ることができるようにした空中撮影装置を提供するこ
とにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に本発明の空中撮影装置は、空中に上げられる気球と、
この気球から懸吊された支持部材と、この支持部材に一
端が連結された姿勢復帰用の懸吊装置と、この懸吊装置
の他端に連結され、撮影機器、この撮影機器を任意の視
野に向ける駆動手段を有する撮影装置と、前記気球を地
上に繋留する繋留索と、前記撮影装置を遠隔制御する制
御装置と、前記撮影装置と前記制御装置との間に接続さ
れ、前記制御装置から前記撮影装置に電源を供給し、か
つ制御信号を伝送し、前記撮影装置からの映像信号を前
記制御装置へ伝送する同軸ケーブルとを備えたものであ
る。
【0007】そして、前記構成において、前記制御装置
が、前記同軸ケーブルへ直流電源を出力する地上側電源
部を備え、前記撮影装置が、前記同軸ケーブルから直流
分のみを分離して電源電圧を出力する気球側電源部を備
えることができる。
【0008】また、前記制御装置が、操作内容に応じて
生成された信号をDTMF(Dual Tone Mu
lti−Frequency)信号に変換するDTMF
回路と、このDTMF回路によるDTMF信号を所定の
高周波信号に変換して前記同軸ケーブルへ送出する送信
部と、前記同軸ケーブルからの信号を増幅ならびに検波
して映像信号を抽出する受信部と、前記受信部からの映
像信号を画像表示するモニター用ディスプレイとを備
え、前記撮影装置が、撮影した映像信号を所定の周波数
の信号に変換して前記同軸ケーブルへ送出する送信部
と、前記同軸ケーブルからの信号を増幅ならびに検波し
てDTMF信号を抽出する受信部と、この受信部による
DTMF信号に基づいて制御信号及びモータ駆動出力を
生成する制御部とを備えることができる。
【0009】また、前記撮影装置が、モニター用テレビ
カメラとスチルカメラを備えることができる。
【0010】前記のように構成された本発明によれば、
地上側の制御装置から気球側の撮影装置への電源供給及
び前記制御装置と前記撮影装置との間の信号伝送が、芯
線と絶縁材を介して前記芯線を覆うように配設された網
線とで構成された1本の同軸ケーブルを通して行われる
ので、伝送用及び電源供給用の線材の軽量化を図ること
ができ、また、芯線が1本のみであるため、故障が芯線
の断線によるものか否かを直ちに知ることができ、更
に、長時間に亘って連続的に撮影作業を行うことができ
る。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態につい
て図面を参照しながら説明する。図1ないし図6は本発
明の一実施形態に係る空中撮影装置を示し、図1は全体
の概略構成図、図2、図3は撮影装置の一部破断正面
図、側面図、図4は制御装置の構成図、図5は制御装置
に設けられる送受信回路のブロック図、図6は撮影装置
に設けられる送信回路及び制御回路のブロック図であ
る。
【0012】図1ないし図4に示すように、気球1は飛
行船型に形成され、内部にはヘリウムガスが充填され
る。気球1の尾部には、放射状に四枚の尾翼2が設けら
れており、これらは適宜、補強部材により補強されてい
る。気球1の胴部の左右両側部には、複数個所に係止具
3が取付けられている。係止具3には、吊索4及び係止
具5を介して角筒状の棒材から成る支持部材6が水平方
向に懸吊されている。支持部材6の一端には係止具7が
取付けられ、この係止具7に繋留索8の一端が連結さ
れ、繋留索8の他端は地上に設置された巻取ドラム9に
巻取られている。したがって、繋留索8を巻き戻せば気
球1は上昇し、逆に、繋留索8を巻き取れば気球1は下
降する。
【0013】支持部材6の中間位置には、懸吊装置10
の上端が連結されている。懸吊装置10は水平方向の軸
11、12が上下二箇所で交叉するように配置されて二
次元の方向に屈曲する継手13、14が接続されてい
る。懸吊装置10の下端には、撮影装置15が取り付け
られている。この撮影装置15の一例について説明する
と、懸吊装置10の下端には支持枠16の上面板17が
固定され、支持枠16の脚部18の下端部間に補助枠1
9がボルト、ナット20により回転可能に取付けられて
いる。補助枠19にはカメラ(自動フィルム巻き上げ機
構を備えたスチルカメラ)21と、モニタ用テレビカメ
ラ(ビデオカメラ)22が並列状態に取付けられるとと
もに、送信回路23、及び制御回路24が取り付けられ
ている。
【0014】カメラ12とモニター用テレビカメラ22
は、同一アングルにして取り付けられている。脚部18
の中央部間には回転軸25が回転可能に支持され、回転
軸25の両端部上にブラケット26の基部が固定されて
いる。各ブラケット26の先端部にはリンク27の一端
がボルト・ナット28により回転可能に連結され、各リ
ンク27の他端が補助枠19にボルト・ナット29によ
り回転可能に連結され、ブラケット28、リンク27、
補助枠19および脚部18によりクランク機構が構成さ
れている。したがって、補助枠19、カメラ21、テレ
ビカメラ22等は回転軸25の回転により上下方向に回
転することができる。
【0015】懸吊装置10の下端に取付けられた垂直方
向の軸30が支持枠16の上面板17に挿通され、軸3
0の下部にウォームホイール31が固定されている。上
面板17の内面にはブラケット32により駆動源である
減速機付の直流駆動モータ33が支持され、モータ33
の出力軸34上に取り付けられたウォーム35がウォー
ムホイール31にかみ合わされている。したがって、モ
ータ33の駆動により出力軸34およびウォーム35が
正、逆に回転するが、ウォーム35にかみ合うウォーム
ホイール31が軸30と固定関係にあるので、ウォーム
35、出力軸34、モータ33およびブラケット32を
介して支持枠16、補助枠19、カメラ21、テレビカ
メラ22等が軸30の回りを正、逆に回転することがで
きる。このとき、支持枠16、補助枠19、カメラ2
1、テレビカメラ22等は、ほぼ360度の範囲で正、
逆往復回転するように設定されている。
【0016】回転軸25の中間部上にウォームホイール
36が固定されている。支持枠16の内側には支持部材
37が固定され、この支持部材37にはブラケット38
が定され、このブラケット38には駆動源である減速機
付の直流駆動モータ39が支持されている。モータ39
の出力軸40上に取り付けられたウォーム41がウォー
ムホイール36にかみ合わされる。したがって、モータ
39の駆動により、出力軸40及びウォーム41が正、
逆に回転するが、ウォーム41にかみ合うウォームホイ
ール36が回転軸25と固定関係にあるので、回転軸2
5に回転力を付与することができ、クランク機構により
補助枠19、カメラ21、テレビカメラ22等を上下方
向に回転させるこができる。このとき、カメラ21、テ
レビカメラ22等は、水平方向と垂直方向(図3鎖線及
び実線参照)のほぼ90度の範囲で正、逆往復回転する
ように設定されている。
【0017】一方、撮影装置15への電源供給、モータ
33、39の制御、モニター用テレビカメラ22及びカ
メラ21の制御等を地上側から遠隔制御できるように、
制御装置42が地上に設置される。制御装置42は、箱
形の本体43、この本体43の上部に蝶着された蓋部4
4、本体43の上面に設けられたモニター用ディスプレ
イ45、このディスプレイ45に隣接配置された操作パ
ネル46等を備えている。モニター用ディスプレイ45
は、小型のCRTディスプレイ、液晶表示器等が用いら
れ、モニター用テレビカメラ22で撮影した被写体の画
像が映し出される。操作パネル46は、気球1側の撮影
装置15における各種機器の電源のオン/オフ、カメラ
の撮影制御等を行うためのスイッチやつまみ類を備えて
いる。
【0018】繋留索8と並列状態に同軸ケーブル47が
配設されている。この同軸ケーブル47は、芯線と絶縁
材を介して前記芯線に同軸に配設された網線とで構成さ
れており、地上の制御装置42から気球1側の撮影装置
15における各機器への電源供給及び制御、更に撮影装
置15から地上側の制御装置42へのビデオ信号の伝送
に用いられる。同軸ケーブル47は、巻取ドラム48に
巻き取られているが、その巻き取り、巻き戻しは繋留索
8の巻き取り、巻き戻しに連動させて行われる。
【0019】制御装置42に設置される送受信回路につ
いて説明すると、この送受信回路は、図5に示すよう
に、DTMF(Dual Tone Multi−Fr
equency)生成回路50、FM変調回路(FM
MOD)51、高周波増幅器(RF AMP)52、ハ
イパスフィルタ(HPF)53、ローパスフィルタ(L
PF)54、高周波増幅器55、混合器(MIX)5
6、局部発振器(LOCOSC)57、映像中間増幅器
(VIDEO IF)58、映像検波器(VIDEO
DET)59、ビデオアンプ(VIDEO AMP)6
0、12Vのバッテリー61、直流電源回路(DC P
OW)62、及びチョークコイル(CHCOIL)63
を備えている。
【0020】DTMF生成回路50は、操作パネル46
から出力される複数の制御信号のそれぞれを異なる低周
波信号であるDTMF信号に変換する。FM変調回路5
1はDTMF生成回路50からのDTMF信号をFM変
調し、高周波増幅器52はFM変調回路51でFM変調
された信号を高周波増幅する。HPF53は、高周波増
幅器52の内、所定の周波数以上を通過させ、高周波信
号(RF)として同軸ケーブル47へ出力する。LPF
54は、同軸ケーブル47を通して気球1の撮影装置1
5から伝送されて来た映像信号を通過させると共に、H
PF53の出力が回り込まないようにする。高周波増幅
器55は受信された画像信号を増幅し、混合器56は高
周波増幅器55の出力周波数と局部発振器57の出力周
波数の偏差(映像中間周波数:IF)を生成する。映像
中間増幅器58は混合器56の出力信号を増幅し、映像
検波器59は映像信号を検波し、ビデオアンプ60は映
像検波器59の出力信号を増幅してモニター用ディスプ
レイ45へ送出する。
【0021】制御装置42は、電源として12Vのバッ
テリー61を内蔵している。このバッテリー61の出力
は制御装置42内の12Vを必要とする回路に供給され
るほか、直流電源回路62に供給される。直流電源回路
62は、12V以外の他の電圧、例えば、8V、6V等
の電圧を得る安定化電源回路を形成している。この直流
電源回路62による安定化電源は、撮影装置15に供給
するため、同軸ケーブル47に出力される。直流電源回
路62の出力を単に同軸ケーブル47に接続すると、R
F信号が直流電源回路62にリークしてしまうので、こ
れを防止するため、直流分は通し、高周波信号成分をカ
ットする機能を持つチョークコイル63を介して同軸ケ
ーブル47に接続している。
【0022】気球1側の撮影装置15に設置されるに設
置される送信回路及び制御回路について説明すると、図
6に示すように、送信回路23はモニター用テレビカメ
ラ22の出力信号を処理して同軸ケーブル47へ出力
し、制御回路24は制御装置42で生成されたDTMF
信号を復調して所定の制御を行うための制御信号を出力
する。送信回路23は、モニター用テレビカメラ22の
映像出力信号を増幅するビデオアンプ(VIDEO A
MP)64、映像出力信号を変調するビデオ変調器(V
IDEO MOD)65、ビデオ変調器65の出力を直
線増幅するリニア増幅器(LENEAR AMP)6
6、送信信号帯域以上の信号の通過を阻止するLPF6
7を備えている。
【0023】制御回路24は、同軸ケーブル47からの
RF信号を通過させるHPF68、HPF68の出力信
号を増幅する高周波増幅器(RF AMP)69、局部
信号を発生する局部発振器(LOC OSC)70、局
部発振器70の発振周波数と高周波増幅器69の出力周
波数との偏差を出力する混合器(MIX)71、混合器
71の出力信号を増幅する中間周波増幅器(IF AM
P)72、中間周波増幅器71の出力信号を検波する検
波器(DET)73、検波器73の出力信号に基づいて
DTMF信号を識別(復元)するDTMF受信部(DT
MF REC)74、このDTMF受信部74の出力信
号を基に各種の制御信号76を生成し、或いはモータ3
3,39を制御する制御器(CONT)75、同軸ケー
ブル47からの直流電源を高周波信号から分離するチョ
ークコイル(CH COIL)77、チョークコイル7
7の出力電圧から撮影装置15側の機器が必要とする電
圧を生成する安定化電源回路(REG)78を備えてい
る。
【0024】ここで、前記のようにモータ33は撮影装
置15を右側、又は左側に向けるための駆動源となり、
モータ39は撮影装置15を水平方向、又は下方に向け
るための駆動源となる。なお、撮影装置15において
は、モニター用テレビカメラ22の立ち上げの際、同軸
ケーブル47が長いと線路抵抗が大きくなり、電圧降下
を生じる場合がある。このような電圧降下を生じるおそ
れがある場合には、バッテリー79を気球1側の支持部
材6上等に設置し、かつこのバッテリー79を充電する
ための充電回路80を設ける。充電回路80は安定化電
源回路78に接続され、制御装置42側からの電源を受
けてバッテリー79を充電することができる。
【0025】以上の構成において、以下、その動作につ
いて説明する。まず、撮影地で気球1にヘリウムガスを
充填する。次いで、繋留索8及び同軸ケーブル47を巻
取ドラム9,48より巻戻し、気球1、支持部材6、撮
影装置15等を所望の高度にまで上昇させる。上昇した
気球1は飛行船型に形成されているので、常に風の方向
に向けて安定させることができ、繋留索8は1本のみで
も充分繋留することができる。気球1側の撮影装置15
への電源供給は、地上の制御装置42における直流電源
回路62及びチョークコイル63を介して同軸ケーブル
47へ出力され、気球1側の撮影装置15では制御回路
24のチョークコイル77により高周波信号分を除去し
て直流分のみを取り出し、安定化電源回路78により電
圧を生成して各回路へ供給する。この状態において、撮
影装置15内の機器に関する操作を地上における制御装
置42の操作パネル46によって行うと、その操作内容
に応じた信号が操作パネル46から出力される。この操
作パネル46の出力信号は、DTMF生成回路50によ
って所定のDTMF信号に変換される。更に、FM変
調、増幅がFM変調回路51及び高周波増幅器52によ
って行われた後、HPF53を介して同軸ケーブル15
へ出力される。
【0026】撮影装置15においては、同軸ケーブル4
7からのRF信号をHPF68を介して取り出し、高周
波増幅器69で増幅した後、混合器71によって中間周
波数の信号を生成し、中間周波増幅器72で増幅した
後、検波器73で検波する。DTMF受信部74で識別
されたDTMF信号は制御器75に送られ、この制御器
75によってDTMF信号に応じた1、または複数の制
御信号76が生成され、或いはモータ33,39の制御
が行われる。
【0027】地上等の撮影は前記制御信号76を基にモ
ニター用テレビカメラ22によって行われ、その映像信
号は送信回路23に取り込まれる。送信回路23では、
ビデオアンプ64によりテレビカメラ22の出力信号を
増幅し、変調及び増幅をビデオ変調器64及びリニア増
幅器66で行った後、LPF67を介して同軸ケーブル
47へ送出する。同軸ケーブル47に送られた映像信号
は制御装置42に伝送され、LPF54を介して高周波
増幅器55で増幅された後、混合器56により映像中間
信号に変換される。この映像中間信号は映像中間増幅器
58により増幅された後、映像検波器59によって検波
され、更にビデオアンプ60で増幅された後、モニター
用ディスプレイ45に表示される。このモニター用ディ
スプレイ45の表示内容により被写体の内容を確認する
ことができる。
【0028】カメラ21のアングルがずれている場合に
は、操作パネル46を操作し、その信号を上記と同様に
同軸ケーブル47を介して撮影装置15の制御回路24
へ送信し、その制御器75で生成される制御信号76に
よりモータ33、39を駆動し、モニター用テレビカメ
ラ22、カメラ21の姿勢を制御して所望のアングルが
得られるようにする。この後、操作パネル46を操作し
てその信号を上記と同様に同軸ケーブル47を介して撮
影装置15の制御回路24へ送出し、その制御器75で
生成される制御信号76によりカメラ21のシャッター
を駆動すれば、目的の被写体を撮影することができる。
【0029】なお、被写体が山の斜面等である場合に
は、操作パネル46を操作し、その信号を上記と同様に
同軸ケーブル47を介して撮影装置15の制御回路24
へ送出し、その制御機器75で生成される制御信号76
によりモータ39を駆動し、テレビカメラ22、カメラ
21等を水平方向に回動させれば、期待通りに被写体を
撮影することができる。カメラ21はスチルカメラであ
るので、制御装置42による制御は、シャッター開閉の
みとなる。この場合、フィルムの巻き上げはシャッター
動作に連動して自動的に行われ、露出及び合焦の制御は
カメラに内蔵の自動化機構によって撮影前に行われる。
【0030】上記実施の形態によれば、地上の制御装置
42から気球1側の撮影装置15に対する電源の供給
と、制御装置42と撮影装置15との間の各種の信号伝
送を1本の同軸ケーブル47を用いて行うので、多芯コ
ードに比べて軽量化が図れるとともに、汎用製品である
ので、低価格化が可能になる。また、芯線が1本である
ため、故障が芯線の断線によるものか否かを直ちに知る
ことができる。そして、電波法にも規制されないので、
運用上の面倒さも生じない。
【0031】なお、上記実施の形態において、撮影装置
15にはモニター用テレビカメラ22を挾んで両側にカ
メラ21を2台配置すれば、立体写真を作成することが
できる。また、撮影装置15にはビデオカメラのみを用
いて録画し、後に再生するようにしてもよい。更に、カ
メラ21には、赤外フイルムを用いてもよい。また、同
軸ケーブル47と繋留索8は、一つの巻取ドラムに一緒
に巻取るようにしてもよい。本発明は、このほか、その
基本的技術思想を逸脱しない範囲で、種々設計変更が可
能である。
【0032】
【発明の効果】以上説明したように本発明の空中撮影装
置によれば、気球に取り付けられた撮影装置と、この撮
影装置を遠隔制御する地上側の制御装置との間に同軸ケ
ーブルを接続し、この同軸ケーブルにより地上側の制御
装置から空中側の撮影装置に電源供給を行うとともに、
制御信号を伝送し、前記撮影装置からの映像信号を前記
制御装置へ伝送するように構成にしたので、電源供給用
及び伝送用の線材の軽量化を図ることができ、したがっ
て、操作性を向上させることができ、また、芯線が1本
のみであるので、故障が芯線の断線によるものか否かを
直ちに知ることができ、したがって、迅速に対応するこ
とができ、更に、長時間に亘って連続的撮影作業を行う
ことができ、したがって、撮影作業能率の向上を図るこ
とができ、また、電波法にも規制されないので、運用上
の面倒さも生じない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る空中撮影装置の全体
を示す概略構成図である。
【図2】同空中撮影装置に用いる撮影装置を示す一部破
断正面図である。
【図3】同空中撮影装置に用いる撮影装置を示す側面図
である。
【図4】同空中撮影装置に用いる地上側の制御装置を示
す外観斜視図である。
【図5】同空中撮影装置に用いる地上側の制御装置に設
置される送受信回路を示すブロック図である。
【図6】同空中撮影装置に用いる気球側の撮影装置に設
置される送信回路及び制御回路を示すブロック図であ
る。
【符号の説明】
1 気球 6 支持部材 8 繋留索 9 巻取ドラム 10 懸吊装置 15 撮影装置 21 カメラ 22 モニター用テレビカメラ 23 送信回路 24 制御回路 33,39 モータ 42 制御装置 45 モニター用ディスプレイ 46 操作パネル 47 同軸ケーブル 48 巻取ドラム 50 DTMF生成回路 51 FM変調回路 52,55,69 高周波増幅器 56,71 混合器 58 映像中間増幅器 59 映像検波器 60,64 ビデオアンプ 62 直流電源回路 63,77 チョークコイル 65 ビデオ変調器 66 リニア増幅器 72 中間周波増幅器 73 検波器 74 DTMF受信部 75 制御器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G03B 17/56 G03B 17/56 A H04N 5/222 H04N 5/222 Z 5/225 5/225 C F 5/232 5/232 B 7/18 7/18 A E

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 空中に上げられる気球と、この気球から
    懸吊された支持部材と、この支持部材に一端が連結され
    た姿勢復帰用の懸吊装置と、この懸吊装置の他端に連結
    され、撮影機器、この撮影機器を任意の視野に向ける駆
    動手段を有する撮影装置と、前記気球を地上に繋留する
    繋留索と、前記撮影装置を遠隔制御する制御装置と、前
    記撮影装置と前記制御装置との間に接続され、前記制御
    装置から前記撮影装置に電源を供給し、かつ制御信号を
    伝送し、前記撮影装置からの映像信号を前記制御装置へ
    伝送する同軸ケーブルとを備えた空中撮影装置。
  2. 【請求項2】 前記制御装置が、前記同軸ケーブルへ直
    流電源を出力する地上側電源部を備え、前記撮影装置
    が、前記同軸ケーブルから直流分のみを分離して電源電
    圧を出力する気球側電源部を備えた請求項1記載の空中
    撮影装置。
  3. 【請求項3】 前記制御装置が、操作内容に応じて生成
    された信号をDTMF(Dual Tone Mult
    i−Frequency)信号に変換するDTMF回路
    と、このDTMF回路によるDTMF信号を所定の高周
    波信号に変換して前記同軸ケーブルへ送出する送信部
    と、前記同軸ケーブルからの信号を増幅ならびに検波し
    て映像信号を抽出する受信部と、前記受信部からの映像
    信号を画像表示するモニター用ディスプレイとを備えた
    請求項1または2記載の空中撮影装置。
  4. 【請求項4】 前記撮影装置が、撮影した映像信号を所
    定の周波数の信号に変換して前記同軸ケーブルへ送出す
    る送信部と、前記同軸ケーブルからの信号を増幅ならび
    に検波してDTMF信号を抽出する受信部と、この受信
    部によるDTMF信号に基づいて制御信号及びモータ駆
    動出力を生成する制御部とを備えた請求項1ないし3の
    いずれかに記載の空中撮影装置。
  5. 【請求項5】 前記撮影装置が、モニター用テレビカメ
    ラとスチルカメラを備えた請求項1ないし4のいずれか
    に記載の空中撮影装置。
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