JP2000326873A - クローラ自走式建設機械 - Google Patents

クローラ自走式建設機械

Info

Publication number
JP2000326873A
JP2000326873A JP11137282A JP13728299A JP2000326873A JP 2000326873 A JP2000326873 A JP 2000326873A JP 11137282 A JP11137282 A JP 11137282A JP 13728299 A JP13728299 A JP 13728299A JP 2000326873 A JP2000326873 A JP 2000326873A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
crawler
main frame
traveling drive
drive unit
center
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP11137282A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4309995B2 (ja
Inventor
Kimiyasu Kato
公康 加藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kato Works Co Ltd
Kato Seisakusho Co Ltd
Original Assignee
Kato Works Co Ltd
Kato Seisakusho Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kato Works Co Ltd, Kato Seisakusho Co Ltd filed Critical Kato Works Co Ltd
Priority to JP13728299A priority Critical patent/JP4309995B2/ja
Publication of JP2000326873A publication Critical patent/JP2000326873A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4309995B2 publication Critical patent/JP4309995B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • EFIXED CONSTRUCTIONS
    • E02HYDRAULIC ENGINEERING; FOUNDATIONS; SOIL SHIFTING
    • E02FDREDGING; SOIL-SHIFTING
    • E02F9/00Component parts of dredgers or soil-shifting machines, not restricted to one of the kinds covered by groups E02F3/00 - E02F7/00
    • E02F9/02Travelling-gear, e.g. associated with slewing gears
    • E02F9/024Travelling-gear, e.g. associated with slewing gears with laterally or vertically adjustable wheels or tracks

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mining & Mineral Resources (AREA)
  • Civil Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Structural Engineering (AREA)
  • Jib Cranes (AREA)
  • Body Structure For Vehicles (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】簡単に且つ低コストでクローラ幅を大きく変更
できるとともに、キャブ幅を広げつつ旋回中心上で荷重
を受けることができる車体安定性に優れたコンパクトな
クローラ自走式建設機械の提供を目的としている。 【解決手段】本発明のクローラ自走式建設機械は、メイ
ンフレーム5と、このフレーム5の両側に位置し且つ履
体が回転可能に装着されて成る第1および第2の走行駆
動部7A,7Bとによって構成される走行台車としての
クローラ3と、前記クローラ上に旋回可能に搭載され且
つ作業機械が設置された旋回体2とを具備し、前記第1
の走行駆動部7Aはフレーム5に固定され、前記第2の
走行駆動部7Bはフレーム5に対して移動可能に取り付
けられ、前記旋回体2は、その中心Oから第2の走行
駆動部7B側に所定距離Sだけ偏心した位置Oでクロ
ーラ3のフレーム5上に旋回可能に支持され、前記クロ
ーラには、第2の走行駆動部を旋回体の旋回中心に対し
て第1の走行駆動部と対称な張り出し位置へ移動させる
移動機構が設けられていることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、クローラによって
走行して建設土木作業を行なうパワーショベルやクレー
ン等のクローラ自走式建設機械に関する。
【0002】
【従来の技術】クローラによって走行して建設土木作業
を行なうパワーショベルやクローラクレーン等のクロー
ラ自走式建設機械は、クレーン装置やショベル装置等の
作業機械が設置された旋回体を、走行台車としてのクロ
ーラ上に旋回可能に搭載することによって構成される。
【0003】前記クローラは、その両側に、履体が回転
可能に装着されて成る走行駆動部を有している。具体的
には、クローラは、旋回体のターンテーブルを受けるベ
アリングとしての回転支持部を有するメインフレームを
備えており、メインフレームの両側からクローラの幅方
向に延びる各延出部の端部に前記走行駆動部が設けられ
て成る。
【0004】このようなクローラ自走式建設機械は、一
般道路を走行することができないため、運搬車に積載さ
れて輸送されるが、作業現場内では、クローラの走行駆
動部を駆動させて履体を回転させることにより自走す
る。
【0005】また、クローラ自走式建設機械の中には、
走行駆動部をメインフレームに対して移動させてクロー
ラの幅を自在に変更できるタイプのものがある。このよ
うなタイプのクローラ自走式建設機械は、作業時におけ
る車体の安定性を確保するために、走行駆動部をメイン
フレームの側方に張り出してクローラの幅を大きく設定
できるとともに、作業現場の走行通路が狭い場合や走行
途上に障害物がある場合、あるいは、運搬車に積載され
て輸送される場合などにおいては、走行または運搬に支
障をきたさない位置まで走行駆動部をメインフレーム側
に引き込んでクローラの幅を小さく設定できる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来のクロ
ーラ自走式建設機械は、クローラ(メインフレーム)の
略中心位置で旋回体が旋回可能に支持されている。すな
わち、旋回体の旋回中心軸とクローラの中心軸とが略一
致し、旋回体の重心がクローラの重心軸上に位置するよ
うになっている。これは、クローラの幅を自在に変更で
きるタイプのクローラ自走式建設機械においても同様で
ある。すなわち、走行駆動部をメインフレーム側に完全
に引き込んだ状態では、旋回体の旋回中心軸とクローラ
の中心軸とが略一致し(クローラの重心上に旋回体の重
心が略位置し)、両側の走行駆動部が旋回中心に対し互
いに対称に位置している。そのため、このタイプのクロ
ーラ自走式建設機械では、走行駆動部をメインフレーム
の側方に張り出した場合においても、両側の各走行駆動
部を旋回体の旋回中心に対して対称に位置させて作業時
における車体の安定性を確保することができるように、
両側の各走行駆動部がメインフレームに対してそれぞれ
移動される構成となっている。
【0007】両側の各走行駆動部をメインフレームに対
して移動させるための移動機構は、従来から様々なもの
が知られている。例えば、シリンダロッドの伸縮動作に
よって走行駆動部を移動させる場合には、2つの走行駆
動部を共通のシリンダによって同時に移動させる形態
と、2つの走行駆動部をそれぞれ別個のシリンダによっ
て移動させる形態とがある。
【0008】前者の形態の場合には、シリンダのヘッド
部分が一方の走行駆動部に連結されるとともに、シリン
ダのロッド部分が他方の走行駆動部に連結され、ロッド
の伸縮によって両側の2つの走行駆動部が同時にメイン
フレームに対して移動される。そのため、シリンダのス
トロークが各方向に分配され、1方向当たりの移動量が
制限されてしまう。すなわち、各走行駆動部の側方への
張り出し量はシリンダのストロークの半分に制限され
る。
【0009】一方、後者の形態の場合には、各走行駆動
部とメインフレームとの間にシリンダが架設されてお
り、それぞれのシリンダのロッド伸縮によって対応する
走行駆動部がメインフレームに対して移動される。その
ため、前者の形態と異なり、シリンダの全ストロークを
対応する走行駆動部の移動に利用できる。しかし、作業
時における車体の安定性を確保するためには、両方の走
行駆動部を個別に張り出さなければならないため、張り
出し作業に時間を要する。また、前者の形態の場合より
もシリンダの数が増えるため、構造が複雑になり製造コ
ストが高くなるとともに、メインフレーム側におけるシ
リンダの設置スペースが制限され、各シリンダのストロ
ークを長く確保することが困難となる。なお、設置スペ
ースに伴うストロークの問題は、メインフレームを大き
く形成することによって解決可能である。しかし、車両
規格上または道路交通法上等の制限を受ける場合あるい
は建設機械そのもの小型化を図る場合には、メインフレ
ームを大きく形成できないため、問題である。
【0010】また、近年、旋回体上のキャブ内に広い居
住空間を確保するため、キャブ幅が大きくなる傾向にあ
る。そのため、作業時に荷重を受けるクレーン装置やシ
ョベル装置のブームが、旋回体の旋回中心からオフセッ
トした位置に設けられるようになってきている。したが
って、旋回体の重心がクローラの重心上すなわち旋回体
の旋回中心から偏り、また、荷重を受ける位置が、旋回
体の旋回中心すなわちクローラ側に支持される旋回体の
支持部からオフセットしている。このように、旋回体の
重心がクローラの重心上から偏り、また、荷重が旋回中
心上で受けられないと、車体の安定性が悪化するととも
に、荷重に伴う大きな撓みが旋回体に生じる。したがっ
て、このことを考えると、旋回体の重心が旋回中心軸上
(クローラの重心上)に位置するとともに、旋回中心上
で荷重が支持されること(すなわち、旋回中心上にブー
ムが設けられること)が望ましい。しかし、キャブ幅を
広げつつ、旋回中心軸上に旋回体の重心を位置させるに
は、クローラを幅広に形成する必要があり、これは建設
機械の小型化の障害になるとともに、車両規格上あるい
は道路交通法上等の制限を受ける場合がある。
【0011】本発明は前記事情に着目してなされたもの
であり、その目的とするところは、簡単に且つ低コスト
でクローラ幅を大きく変更できるとともに、キャブ幅を
広げつつ旋回中心軸上で荷重を受けることができる車体
安定性に優れたコンパクトなクローラ自走式建設機械を
提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、本発明のクローラ自走式建設機械は、メインフレー
ムと、メインフレームの両側に位置し且つ履体が回転可
能に装着されて成る第1および第2の走行駆動部とによ
って構成される走行台車としてのクローラと、前記クロ
ーラ上に旋回可能に搭載され且つ作業機械が設置された
旋回体とを具備し、前記第1の走行駆動部はメインフレ
ームに固定され、前記第2の走行駆動部はメインフレー
ムに対して移動可能に取り付けられ、前記旋回体は、そ
の中心から第2の走行駆動部側に所定距離だけ偏心した
位置でクローラのメインフレーム上に旋回可能に支持さ
れ、前記クローラには、第2の走行駆動部を旋回体の旋
回中心に対して第1の走行駆動部と対称な張り出し位置
へ移動させる移動機構が設けられていることを特徴とす
る。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら本発明
の実施形態について説明する。
【0014】図1は本発明の一実施形態に係るクローラ
自走式建設機械としてのクローラクレーン1を示してい
る。図示のように、クローラクレーン1は、走行台車と
してのクローラ3と、このクローラ3上に旋回可能に搭
載され且つクレーン装置が設置された旋回体2とから成
る。
【0015】クローラ3は、メインフレーム5と、メイ
ンフレーム5の両側に位置し且つ履体が回転可能に装着
されて成る走行駆動部7A,7Bとによって構成されて
いる。各走行駆動部7A,7Bは、メインフレーム5の
両側からクローラ3の幅方向に沿って延びる各延出部6
の端部に設けられている。この場合、一方側の第1の走
行駆動部7Aは、メインフレーム5の延出部6に固定さ
れている。また、他方側の第2の走行駆動部7Bは、後
述するように、メインフレーム5の延出部6に対して移
動可能に取り付けられており、図中実線で示される格納
位置と図中一点鎖線で示される張り出し位置との間で移
動できる。
【0016】メインフレーム5は、その上部に、第2の
走行駆動部7Bの上側でクローラ3の幅方向に張り出す
張り出し部5aを有しており、これにより、張り出し部
5aの下側に第2の走行駆動部7Bを収容可能な収容空
間10を形成している。
【0017】メインフレーム5上には、旋回体2のター
ンテーブルを受けるベアリングとしての回転支持部4が
設けられている。この場合、回転支持部4の中心軸すな
わち旋回体2の旋回中心軸Oは、張り出し部5aを除
くメインフレーム5の本体の中心軸O(本実施形態で
は、旋回体2の中心軸でもある)から第2の走行駆動部
7B側に距離Sだけ偏心している。また、旋回体2の重
心は旋回中心軸O上に位置し、クローラ3の重心は、
第2の走行駆動部7Bが前記格納位置に位置した状態
で、中心軸O上に位置している。
【0018】一方、旋回体2上には、クレーン装置を構
成するブーム9が起伏可能に設置されている。また、旋
回体2上には、クレーン装置の操作及びクローラ3の走
行並びに旋回体2の旋回操作等を行なうためのキャブ
(運転操作室)8が設置されている。キャブ8内に広い
居住空間を確保するため、本実施形態では、キャブ8の
幅が旋回体2の幅の略半分に設定されている。そのた
め、作業時に荷重を受けるブーム9は、旋回体2の中心
軸Oから距離Sだけオフセットした位置すなわち旋回
中心軸O上に設けられている。
【0019】第2の走行駆動部7Bを移動させるための
移動機構が図2に示されている。図示のように、この移
動機構は、第1の走行駆動部7Aと第2の走行駆動部7
Bとの間に架設された油圧シリンダ40からなる。油圧
シリンダ40のシリンダ部分40aは、ブラケット45
を介して、メインフレーム5に固定された第1の走行駆
動部7Aの本体21に連結されている。また、油圧シリ
ンダ40のロッド部分40bは、第2の走行駆動部7B
の本体22に連結されている。なお、図示されていない
が、各本体21,22には履体が回転可能に装着されて
いる。
【0020】メインフレーム5には、第2の走行駆動部
7Bとメインフレーム5とを連結して第2の走行駆動部
7Bをメインフレーム5に対して位置決め固定するため
の位置決めアーム33が着脱可能に設けられている。具
体的には、位置決めアーム33は、メインフレーム5に
固設されたブラケット59にピン結合されている。ま
た、メインフレーム5の延出部6には、第2の走行駆動
部7Bのメインフレーム5側への移動を規制して第2の
走行駆動部7Bを図中実線で示される格納位置に保持す
るためのストッパ57が設けられている。一方、第2の
走行駆動部7Bには、位置決めアーム33が連結される
ブラケット32が固設されている。
【0021】第2の走行駆動部7Bの移動をガイドする
ために、メインフレーム5の延出部6には、クローラ3
の幅方向(第2の走行駆動部7Bの移動方向)に沿って
延びるガイド部52が形成されている。このガイド部5
2は、図3にも示されるように、第2の走行駆動部7B
の本体22に形成された筒状の嵌合部55内に嵌挿され
てこれと係合している。
【0022】このような構成のクローラ3では、位置決
めアーム33を介した第2の走行駆動部7Bとメインフ
レーム5との連結が解除されている状態で、油圧シリン
ダ40のロッド部分40bを伸長させると、ガイド部材
52に沿って第2の走行駆動部7Bがメインフレーム5
の側方に張り出す。そして、ロッド部分40bが最大ス
トロークに達すると、第2の走行駆動部7Bが図中一点
鎖線で示される張り出し位置に位置決めされる。この張
り出し位置では、第2の走行駆動部7Bは、旋回中心軸
に対して第1の走行駆動部7Aと対称に位置する。
また、この時、クローラ3の重心が移動し旋回中心軸O
上に位置するようになっている。したがって、旋回体
2の重心がクローラ3の重心上に位置するとともに、旋
回中心軸O上で荷重が支持されるようになり、作業時
における車体の安定性が確保され、旋回体2に大きな撓
みが生じない。なお、この張り出し状態は、メインフレ
ーム5側のブラケット59と第2の走行駆動部7B側の
ブラケット32とを位置決めアーム33によって連結す
ることにより、保持される。
【0023】一方、位置決めアーム33を介した第2の
走行駆動部7Bとメインフレーム5との連結が解除され
ている状態で、張り出し位置から油圧シリンダ40のロ
ッド部分40bを収縮させると、ガイド部材52に沿っ
て第2の走行駆動部7Bがメインフレーム5側に引き込
まれる。そして、ロッド部分40bが最収縮状態に達し
た段階で、第2の走行駆動部7Bは、その嵌合部55が
メインフレーム5側のストッパ57に当接し、メインフ
レーム5の張り出し部5aの下側に形成された収容空間
10内の図中実線で示される格納位置に位置決めされ
る。すなわち、第2の走行駆動部7Bが、メインフレー
ム5および旋回体2の内側、具体的には、回転支持部4
の下側位置に格納される。この格納位置では、第2の走
行駆動部7Bは、旋回体2およびメインフレーム5の本
体の中心軸Oに対して第1の走行駆動部7Aと対称に
位置する。なお、この格納状態は、図示するようにメイ
ンフレーム5側のブラケット59と第2の走行駆動部7
B側のブラケット32とを位置決めアーム33によって
連結することにより、保持される。
【0024】以上説明したように、本実施形態のクロー
ラクレーン1では、旋回体2を旋回可能に支持するクロ
ーラ3の回転支持部4の中心軸すなわち旋回体2の重心
が位置する旋回中心軸Oが、クローラ3の重心が位置
するメインフレーム5の本体の中心軸すなわち旋回体2
の中心軸Oから第2の走行駆動部7B側に距離Sだけ
偏心している。したがって、第2の走行駆動部7Bのみ
をメインフレーム5に対して移動させるだけで、クロー
ラ3の幅を広げつつ、第1および第2の走行駆動部7
A,7Bを旋回中心軸Oに対して対称に位置させて旋
回体2の重心の略真下にクローラ3の重心を位置させる
ことができる。すなわち、第2の走行駆動部7Bを移動
させる移動機構のみを設けるだけで、クローラ3の幅を
変更することができるとともに、 両側の各走行駆動部
7A,7Bを旋回体2の旋回中心軸Oに対して対称に
位置させて作業時における車体の安定性を確保すること
ができる。
【0025】また、第1の走行駆動部7Aのための移動
機構を必要としないため、油圧シリンダ40の設置スペ
ースが制限されることがなく、油圧シリンダ40のロッ
ド部分40bのストロークを長く確保できる(すなわ
ち、クローラ3の幅を大きく変更できる)とともに、張
り出し作業を簡単且つ短時間で行なえる。また、構造が
簡単であるため、製造コストも低く抑えることができ
る。また、これらの作用効果は、メインフレーム5を大
きくすることなく得られるため、機械全体の小型化にも
貢献し得る。
【0026】また、このように、旋回体2の旋回中心軸
をクローラ3のメインフレーム5の本体の中心軸O
から偏心させると、旋回体2を大きくすることなくキ
ャブ8の幅を広げて旋回中心軸O上にブーム9を位置
させることができる。そのため、旋回中心軸O上で荷
重を受けることができ、荷重に伴う大きな撓みが旋回体
2に生じない。
【0027】また、本実施形態のクローラクレーン1で
は、第2の走行駆動部7Bが収容空間10内の格納位置
に位置された状態で、第1の走行駆動部7Aと第2の走
行駆動部7Bとが旋回体2およびメインフレーム5の本
体の中心軸Oに対して互いに対称に位置されるように
なっている。したがって、この格納位置において車体は
安定的に維持される。また、本実施形態では、第2の走
行駆動部7Bが張り出し位置に位置された状態で、第1
の走行駆動部7Aと第2の走行駆動部7Bとが旋回中心
軸Oに対して互いに対称に位置されるようになってい
る。したがって、作業時における車体の安定性は十分に
確保される。
【0028】また、本実施形態では、第2の走行駆動部
7B側に延出する張り出し部5aがメインフレーム5に
形成され(別の言い方をすると、メインフレーム5に切
り欠き部が形成され)、メインフレーム5の内側(張り
出し部5aの下側)に第2の走行駆動部7Bを収容する
ための収容空間10が形成されている。したがって、旋
回中心軸Oをメインフレーム5の本体の中心軸O
ら偏心させることによって必要となる回転支持部4の形
成領域をメインフレーム5に確保でき、同時に、第2の
走行駆動部7Bを格納位置でメインフレーム5の本体の
中心軸Oに対して第1の走行駆動部7Aと対称に位置
させることができる。また、第2の走行駆動部7Bを、
メインフレーム5および旋回体2の内側、具体的には、
回転支持部4の下側位置に格納することが可能となる。
【0029】また、本実施形態では、第2の走行駆動部
7Bがその格納位置で旋回体2の内側に収容されるた
め、第2の走行駆動部7Bによってキャブ8からの視界
が妨げられることがない。このような効果は、特にパワ
ーショベルにおいて有益である。すなわち、図4は本実
施形態の構成が適用されたパワーショベル1Aによって
掘削作業を行なっている様子を示しているが、図4の
(a)に示されるように、旋回体2をクローラ3に対し
て90度旋回させて行なう穴堀り作業時には、邪魔なク
ローラ3を視界外まで格納できるため、下方への視認性
が良くなり、ふところを深く掘ることができる。また、
この場合、第2の走行駆動部7Bよりも旋回中心軸O
から遠い第1の走行駆動部7Aがカウンタウエイトと同
様の機能を果たす。
【0030】また、図4の(b)に示されるように、側
溝62を掘削する側溝掘り時においては、旋回中心軸O
の偏心による別の効果が発揮される。すなわち、パワ
ーショベル1Aによって側溝62を掘削した後、掘削に
よって得た土砂を側溝62と反対側にあるトラック60
に積載する場合、第2の走行駆動部7B側では作業半径
が小さくなるため、バケット70で掘った土の荷重によ
って車体に作用するモーメントは小さい。そのため、作
業時に車体が転倒する危険はない。一方、トラック60
に土砂を積載する場合には、モーメントが大きくなる
が、第1の走行駆動部7Aの張り出し幅が広いため、車
体が転倒する危険はない。このように、第2の走行駆動
部7B側の作業においてモーメントを小さくできるとと
もに、モーメントが大きい側の作業においても対応でき
るため、バケット容量を増やすことができ、また、作業
領域も拡大する。
【0031】なお、本発明は、上記実施形態に限定され
ず、その要旨を逸脱しない範囲で種々変形実施可能であ
る。例えば、上記実施形態において油圧シリンダが移動
機構として採用されているが、リンク機構等の他の機構
によって第2の走行駆動部7Bが移動されても良い。
【0032】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のクローラ
自走式建設機械によれば、簡単に且つ低コストでクロー
ラ幅を大きく変更できるとともに、キャブ幅を広げつつ
旋回中心上で荷重を受けることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るクローラクレーンの
正面図である。
【図2】図1のA−A線に沿うクローラの平面図であ
る。
【図3】図2のB方向矢視図である。
【図4】図1の構成が適用されたパワーショベルの一作
業形態を示す図である。
【符号の説明】
1…クローラ自走式建設機械 2…旋回体 3…クローラ 5…メインフレーム 7A…第1の走行駆動部 7B…第2の走行駆動部 40…油圧シリンダ(移動機構)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 メインフレームと、メインフレームの両
    側に位置し且つ履体が回転可能に装着されて成る第1お
    よび第2の走行駆動部とによって構成される走行台車と
    してのクローラと、 前記クローラ上に旋回可能に搭載され且つ作業機械が設
    置された旋回体と、 を具備し、 前記第1の走行駆動部はメインフレームに固定され、前
    記第2の走行駆動部はメインフレームに対して移動可能
    に取り付けられ、 前記旋回体は、その中心から第2の走行駆動部側に所定
    距離だけ偏心した位置でクローラのメインフレーム上に
    旋回可能に支持され、 前記クローラには、第2の走行駆動部を旋回体の旋回中
    心に対して第1の走行駆動部と対称な張り出し位置へ移
    動させる移動機構が設けられていることを特徴とするク
    ローラ自走式建設機械。
JP13728299A 1999-05-18 1999-05-18 クローラ自走式建設機械 Expired - Fee Related JP4309995B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP13728299A JP4309995B2 (ja) 1999-05-18 1999-05-18 クローラ自走式建設機械

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP13728299A JP4309995B2 (ja) 1999-05-18 1999-05-18 クローラ自走式建設機械

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2000326873A true JP2000326873A (ja) 2000-11-28
JP4309995B2 JP4309995B2 (ja) 2009-08-05

Family

ID=15195047

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP13728299A Expired - Fee Related JP4309995B2 (ja) 1999-05-18 1999-05-18 クローラ自走式建設機械

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4309995B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20160076079A (ko) * 2014-12-22 2016-06-30 한화테크윈 주식회사 변형 가능한 캐터필러
CN110241874A (zh) * 2019-05-10 2019-09-17 江苏理工学院 一种可以轮距调节的液压挖掘机

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20160076079A (ko) * 2014-12-22 2016-06-30 한화테크윈 주식회사 변형 가능한 캐터필러
KR102069506B1 (ko) 2014-12-22 2020-01-23 한화디펜스 주식회사 변형 가능한 캐터필러
CN110241874A (zh) * 2019-05-10 2019-09-17 江苏理工学院 一种可以轮距调节的液压挖掘机

Also Published As

Publication number Publication date
JP4309995B2 (ja) 2009-08-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3313784B2 (ja) 建設機械の作業機装置
JPH05202533A (ja) バックホー・ロ−ダ−
JP2000326873A (ja) クローラ自走式建設機械
JPS63272820A (ja) 掘削運搬車両
JP3538053B2 (ja) 旋回作業機のトラックフレーム
EP0875630A1 (en) Construction machine
RU2085662C1 (ru) Одноковшовый экскаватор
JP2000198471A (ja) クロ―ラ走行装置
JP2004052250A (ja) 自走式旋回作業車
JPH1121943A (ja) 建設機械
JP2003034945A (ja) オフセットブーム式建設機械
JP3718672B2 (ja) 超小旋回作業機
JP2001187689A (ja) ホイールクレーン
JP4081186B2 (ja) 超小旋回作業機
JPH0111807Y2 (ja)
JPH10219740A (ja) 旋回作業車
JP4382778B2 (ja) 超小旋回作業機
JP2024517205A (ja) 土木機械
JP2537512Y2 (ja) 油圧式パワーショベル
JPH076194B2 (ja) ケーシングドライバの回転反力取り装置
JPH0868075A (ja) 旋回式建設車両
JP2003286733A (ja) 超小旋回作業機
JPH08199616A (ja) 旋回式作業車両
JPH11107316A (ja) 旋回作業車
JP2002088792A (ja) オフセットブーム式建設機械

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060126

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20090113

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090120

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090319

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20090428

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20090511

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4309995

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120515

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120515

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130515

Year of fee payment: 4

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees