JP2000325370A - 眼科用鑷子と、この鑷子および眼内挿入用レンズのケースと、前記レンズの挿入システム - Google Patents

眼科用鑷子と、この鑷子および眼内挿入用レンズのケースと、前記レンズの挿入システム

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 変形可能な眼内挿入用レンズを操作性
よく、安全にしかも容易に折りたたむことができる眼科
用鑷子と、この鑷子および変形可能な眼内挿入用レンズ
のケースと、前記レンズの挿入システムの提供を目的と
している。 【解決手段】 先端部に変形可能な薄板状の包持部材
を設けた鑷子1と、前記鑷子1によって眼内挿入用レン
ズ5を保持した状態で格納するレンズケース6とを備
え、前記ケース6に保持された眼内挿入用レンズ5の光
学部下方に前記レンズの光学部が接触せず且つ前記レン
ズ5の光学部の直径より長い突起8を、前記ケースに設
け、前記レンズを保持して格納する前記レンズケース
6、前記レンズ5および前記ケース6と係合し前記レン
ズを挿入する眼科用鑷子1によって眼内挿入用レンズの
挿入システムを構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、白内障で白濁し
た水晶体を摘出した後に、水晶体の代わりに挿入される
変形可能な眼内挿入用レンズや、視力補正のみを目的と
して眼内に挿入される変形可能な視力補正用レンズなど
の変形可能な眼内挿入用レンズを眼内に挿入するための
眼科用鑷子と、この鑷子および前記レンズのケースと、
前記レンズの挿入システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】1949年リドレイ(Ridley)が白内障手術
の際に白濁した水晶体の代わりに人工の水晶体、即ち眼
内レンズを初めて人眼に移植して以来、白内障の治療と
して眼内レンズを移植することは広く行われてきた。こ
の初めての眼内レンズはポリメチルメタクリレート(P
MMA)を光学部の材料とした眼内レンズで、白内障手
術後の眼内レンズ移植に伴う合併症については多くの眼
科医が関心を示し、それらの問題について取り組み、そ
の多くは解決されたものの、硬質な材料を光学部に用い
るという本質的な問題により、この眼内レンズを移植す
るための切開創は光学部の直径より幾分大きめの寸法が
必要となるために、眼球に作成する切開創が大きくな
り、手術後の乱視が増大するといった問題を解決できな
い状況にあった。また、前述の問題の一因には手術方法
も挙げられた。即ち、元来の白内障水晶体摘出術は、水
晶体をそのままの形態で取り除く白内障嚢外摘出術(E
CCE)で行われており、この手術方法では約10mmの
切開創が必要であり、やはり手術後の乱視を増大させる
といった問題があった。このような手術後の乱視を招く
手術方法に対して、超音波水晶体乳化吸引装置を用いた
超音波乳化吸引術(PEA)が近年出現している。これ
は、白濁した水晶体を、筒状の超音波チップを用いて超
音波で水晶体を破砕して乳化・吸引し、水晶体を摘出す
る方法であり、この方法によれば、眼球に作成する切開
創は、筒状の超音波チップを挿入するためだけの寸法と
なり、その切開創は約3mm〜4mmで水晶体の摘出が可能
となる。従って、白内障の際の白濁した水晶体を摘出す
る手術は、手術後の乱視軽減を図る小さな切開創で手術
が可能な状況にあるが、人の眼の水晶体に代わる眼内レ
ンズを移植する眼内レンズ挿入術においては、眼内レン
ズの光学部が硬質な材料で構成されるという本質的な問
題により、眼内レンズを挿入するには光学部直径より幾
分大きな切開寸法、即ち、標準的な光学部直径6.0m
mに対する切開創としては、およそ6.5mm以上の切開
創が必要となるため、超音波水晶体乳化吸引術により小
さな切開創から白濁した水晶体を摘出しても、眼内レン
ズを挿入するためには小さな切開創を広げなければなら
ず、大きな切開創が原因となる手術後の乱視という問題
は解決されない状況にあった。このような状況に対して
は、手術後の乱視軽減を目的として、切開創を小さくす
るための眼内レンズの改良、即ち短径を切開創の方向に
挿入する楕円型光学部の眼内レンズや、光学部直径を小
さくした小径光学部の眼内レンズが出現したが、光学部
が硬質という本質的な問題点は残されたままで、この場
合の切開創はおよそ5.5mm程度とわずか1mm程度を小さ
くするにとどまった。
【0003】しかし、更に改良が重ねられ、前記の本質
的な問題点に対応する新しい眼内レンズが近年用いられ
るようになってきた。これは、特開昭58-146346号公報
に示されているように、眼球に作成した小さな切開創か
ら挿入可能な少なくとも光学部が所定の記憶特性を有す
る変形可能な弾性体を用いた眼内レンズ、または少なく
とも光学部が所定の記憶特性を有する弾性体を用い、光
学部を眼内で支える異なった材質等異種部材からなる支
持部を有する変形可能な眼内レンズの出現と、特開昭58
‐146346号、特開平4-212350号、特開平5-103803号、特
開平5-103808号、特開平5-103809号、特開平7-23990号
の各公報に示されているように、変形可能な眼内レンズ
の光学部を圧縮したり、巻いたり、折り曲げたり、伸ば
したり、折り畳んだりして変形させることで、変形前の
大きな形状から小さな形状にした上で、眼球に作成した
小さな切開創からの挿入を可能とする挿入器具の出現で
ある。これらの変形可能な眼内レンズとその挿入器具と
により、眼内レンズ挿入術も小さな切開創で可能とな
り、手術後の乱視を軽減する小さな切開創での白内障手
術が水晶体摘出から眼内レンズの挿入にわたり可能とな
った。
【0004】即ち、図10に示すように、変形可能な眼
内挿入用レンズ20として、所定の記憶特性を有する変
形可能な弾性体で形成した円形の光学部13の外周部
に、光学部13と異なった材質等異種の可撓性材料で形
成した1対の支持部15の基部16を埋め込み固着し、
支持部15の線状の突出部17を弯曲させ、2つの支持
部15を対称形に配置し、光学部13の外周部に基部16
の埋め込み部分を補強する突起14をそれぞれ設けたも
のや、図11に示すように、前記突起14をなくした以
外、図10と同様な構成にしたものがあった。
【0005】また、図12に示すように、図10の光学
部13と同様な所定の記憶特性を有する材料によって眼
内挿入用レンズ20の全体を構成し、円形の光学部13
の外周から一体に、光学部13を支える厚さが薄い板状
の前、後2つの支持部18を相対向させて突出させたもの
もあった。そして、図10、図11、図12に示すもの
など、光学部13と支持部15または支持部18とから
なり少なくとも光学部13が所定の記憶特性を有する変
形可能な眼内挿入用レンズ20を大きな形状から小さな
形状に2つ折り状にするなど折りたたんで変形させ、眼
球に作成した切開創から眼内レンズを眼内に挿入するに
は、例えば図13の(1),(2)に示す鑷子などを用いて
いる。
【0006】前記図13に示す鑷子21を用いて、変形
可能な眼内挿入用レンズ20を小さな切開創から挿入す
るには、変形可能な眼内挿入用レンズ20をレンズケー
スから取り出し、鑷子先端の棒状の挟持部21aで変形
可能な眼内挿入用レンズ20を半分に折り曲げ、変形前
の大きな形状から小さい形状に変形させる。その後、変
形可能な眼内挿入用レンズ20を折り曲げた状態で、棒
状の挟持部21aと変形可能な眼内挿入用レンズ20を
眼内に作成した切開創から挿入させている。
【0007】また、近年では前記の白内障治療を目的と
して行われてきた変形可能な眼内挿入用レンズの挿入技
術の応用として、視力補正のみを目的とした眼内へのレ
ンズ挿入が行われている。このような眼内に挿入される
視力補正用レンズも変形可能な眼内挿入用レンズと同様
に小切開に対応すことを目的として、少なくとも光学部
が所定の記憶特性を有する変形可能な弾性体を用いたも
のが出現している。そして、この眼内に挿入される変形
可能な視力補正用レンズを小さな切開創からの挿入に際
しても前記鑷子は白内障治療用の変形可能な眼内挿入用
レンズや、眼内に挿入される変形可能な視力補正用レン
ズ等の変形可能な眼内挿入用レンズを変形させて眼内へ
の挿入に際して、小さな切開創からの挿入を可能にして
いる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述し
た従来の技術に示すような、少なくとも光学部が所定の
記憶特性を有する弾性体を用いた変形可能な眼内挿入用
レンズを、前記の鑷子を用い、変形可能な眼内挿入用レ
ンズを変形させて小さな切開創から挿入するには、一般
的にレンズをレンズケースの蓋を開き、レンズ上面には
なにも存在しない状態で別の鑷子で取り出し、鑷子に設
けた2本の細い棒状の挟持部でレンズを折りたたみ、こ
のレンズを変形前の大きな形状から小さな形状に変形さ
せて保持する。そして棒状の挟持部で折りたたまれた変
形可能な眼内挿入用レンズを、眼球に作成した小さな切
開創から眼内に挿入する。従って、前記鑷子を用い、変
形可能な眼内挿入用レンズを折りたたみ、眼球に作成し
た小さな切開創から眼内に挿入する過程には、次のよう
な問題点があった。
【0009】変形可能な眼内挿入用レンズを折りたたむ
際に、前記の鑷子では鑷子先端が棒状の挟持部であり、
前記レンズと接する箇所が2本の細い棒状の挟持部のみ
での把持であり、前記レンズを折りたたみにくい。変形
可能な眼内挿入用レンズを眼内に挿入する際に、前記の
鑷子では鑷子の先端部が棒状の挟持部であり、前記レン
ズを覆う箇所がの2本の線のみであり、レンズの大半が
眼球に作成された創口に触れてしまい、創口で菌がレン
ズに付着し、そして眼内へ挿入されることとなり、前記
の菌を持ち込みやすくなる。また菌を眼内へ持ち込んだ
際には、眼内炎を誘発する恐れがある。前記の鑷子では
変形可能な眼内挿入用レンズを折りたたむ際に、レンズ
ケースからレンズを取り出し、レンズを折りたたむとい
う操作が一般的であり、取り出さずに操作ができるもの
と比較すると、操作が煩雑となる。変形可能な眼内挿入
用レンズを折りたたむ際は、レンズケースの上方の蓋を
開放してから、レンズを折りたたむ操作を行うため、上
面(空気中)からの落下菌がレンズに付着する可能性が
ある 即ち、変形可能な眼内挿入用レンズをレンズケースから
取り出す際の落下菌などの付着、変形可能な眼内挿入用
レンズを設置面積の小さい前記鑷子の棒状体の挟持部に
よる折りたたみ操作の煩雑さ、変形可能な眼内挿入用レ
ンズをレンズケースからの取り出し操作による操作の煩
雑さ、および眼球に作成した小さな切開創に折りたたん
だ変形可能な眼内挿入用レンズを棒状体の挟持部のみが
前記レンズを覆う形態となるため、創口での菌が付着し
易いという問題点があった。
【0010】この発明は、前述した問題点を解決して、
変形可能な眼内挿入用レンズを小さい形状に変形させ
て、眼内に挿入するまでの操作における変形可能な眼内
挿入用レンズへの菌の付着を抑さえ、また操作性よく、
安全にしかも容易に変形可能な眼内挿入用レンズを折り
たたむことができる、眼科用鑷子と、この鑷子および変
形可能な眼内挿入用レンズのケースと、前記レンズの挿
入システムの提供を目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、少な
くとも光学部が所定の記憶特性を有する弾性体を用いた
変形可能な眼内挿入用レンズまたは光学部が所定の記憶
特性を有する弾性体と前記光学部を眼内で支える支持部
とを設けた眼内挿入用レンズを変形させ、変形可能な薄
板状の包持部材をもつ鑷子で折りたたみ、そのまま前記
レンズを眼内に挿入することができる。
【0012】請求項6の発明は、少なくとも眼内挿入用
レンズを掴み、眼内に挿入することができる眼科用鑷子
において、眼内挿入用レンズを掴む先端の棒形状の包持
部材と、鑷子の把持部を水平から±30度以内にするこ
とにより寸法を小さく抑え、レンズケースと鑷子の同梱
が容易にすることができる。
【0013】請求項7の発明は、少なくとも光学部が所
定の記憶特性を有する弾性体を用いた変形可能な眼内挿
入用レンズまたは光学部が所定の記憶特性を有する弾性
体と前記光学部を眼内で支える支持部とを設けた眼内挿
入用レンズを、レンズケースにレンズを固定する箇所の
下方に前記レンズの光学部より長い突起を設けること
で、前記請求項1の鑷子或いは従来の鑷子で、折りたた
み易くすることができる。
【0014】請求項9の発明は、少なくとも光学部が所
定の記憶特性を有する弾性体を用いた変形可能な眼内挿
入用レンズまたは光学部が所定の記憶特性を有する弾性
体と前記光学部を眼内で支える支持部とを設けた眼内挿
入用レンズを、変形可能な薄板状の包持部材をもつ鑷子
で、保持するレンズの上蓋として機能させ、また請求項
7のレンズケースと係合させることで、レンズケースに
レンズを載せた状態のままレンズを折り曲げ、そのまま
レンズを眼内に挿入することができる。
【0015】請求項10の発明は、少なくとも光学部が所
定の記憶特性を有する弾性体を用いた変形可能な眼内挿
入用レンズ、前記レンズを保持して格納するレンズケー
ス、および前記レンズを挿入する眼科用鑷子を組み合わ
せて構成した眼内挿入用レンズの挿入システムである。
【0016】
【発明の実施の形態】図1に示すように、この発明の第
1実施形態に係る変形可能な眼内挿入用レンズの鑷子1
は、先端部に変形可能な薄板状の包持部材2を備えた鑷
子1の形態をよく表しており、鑷子1単独でも機能す
る。前記鑷子1は、鑷子本体3と、一対のシャフト4,4
の先端部に固定した変形可能な薄板状の包持部材2とに
よって構成してある。
【0017】なお、シャフト4と鑷子本体3とを金属また
は硬質な樹脂で一体にしたシャフト4および鑷子本体3
と、変形可能な包持部材2との2部品で、鑷子1として取
り扱うことが可能であり、これは当業者であれば容易に
判断される。また、シャフト4と鑷子本体3の寸法を大き
くして物理的に強度を持たせた上で、変形可能な薄板状
の包持部材2を含め軟質な樹脂にて一体成形したり、ま
た鑷子本体3の先端部にシャフト4を接着固定したりし
てもよく、一部品で鑷子として取り扱うことが可能であ
ることは、当業者であれば容易に判断される。さらに、
変形可能な薄板状の包持部材2は、シャフト4に、接
着、溶着、嵌合などの手段によって固定してある。
【0018】この発明の第2実施形態に係る変形可能な
眼内挿入用レンズ5のレンズケース6は、図2,図3に
示すように、レンズケース6の前記レンズ5の保持箇所
の下方に突起8を備えた前記ケース6の形態をよく表し
ており、前記ケース6単独でも機能する。
【0019】前記レンズケース6は、上面が開放した箱
本体10と、箱本体10の上面を覆う梱包蓋11と、箱
本体10内の底面上の適所に箱本体10の長手方向に延
びる設置部7を設けてある。設置部7は一端寄りに両側
壁7aを形成し、これらの間に突起8を設け、突起8が
両側壁7aより低く長さも短くしてあり、両側壁7aは
一端寄りの上面を突起8側が低くなるように対向した傾
斜面7bにすると共に、各2本の保持棒7cを傾斜面7
bから上方に突出させ、さらに両側壁7aの他端部7d
を前記傾斜面7bより高い上面水平としてある。なお、
前記保持棒7c間には眼内挿入用レンズ5の支持部15
を係合させることで、前記レンズ5が不本意に変位しな
いようにしてある。
【0020】この発明の第3実施形態に係る変形可能な
眼内挿入用レンズのシステムは、図3に示すように、先
端部に変形可能な薄板状の包持部材2を備えた鑷子1
と、レンズケース6のレンズ保持箇所の下方に突起8を
設け、鑷子1とレンズケース6の凹凸で保持され、鑷子
1とレンズケース6とが一体に組み込まれた変形可能な
眼内挿入用レンズ5の挿入システムをよく表している。
【0021】すなわち、5はレンズケース6内の下部の
設置部7に設置されている白内障治療用の変形可能な眼
内挿入用レンズ、2は鑷子本体3の先端部に固定された
シャフト4,4に固定された変形可能な薄板状の包持部
材、9は鑷子本体3をレンズケース6に保持する鑷子本
体3とレンズケース6の設置部7に設けた凹凸保持機
構、8はレンズケース6で変形可能な眼内挿入用レンズ
を折り曲げるための突起である。そして、レンズケース
6内の底面部には前記設置部7が設けられ、レンズケー
ス6の周壁上面に梱包蓋11を溶着させてある。
【0022】図2,図3に示すように、鑷子1とレンズ
ケース6内の下部に設けた設置部7とを組み合わせるこ
とにより、鑷子1の寸法によっては、レンズケース6が
大きくなる。従って、前記レンズケース6を薄くする、
即ち高さを低くするために、鑷子1の形状を図8の形状
とすることができる。
【0023】図8の(1)のように、鑷子1先端部の変形
可能な薄板状の包持部材2と鑷子1のシャフト4と鑷子
本体3の把持部12とを一直線ではなく、鑷子本体3の
先端側が下方に位置するような段を備えた平行な形状に
することで、高さの低い小型のレンズケース6とし、操
作性が優れたものとしての効果が得られる。
【0024】また、図8の(2)のように、シャフト4と
鑷子本体3を金属または硬質樹脂で一体とさせた場合も
把持部12と変形可能な薄板状の包持部材2を固定する
箇所を、下方に位置するような段を設けたり、図8の
(3)のように、シャフト4を水平から約±30度以内に
変位させることにより、図8(1)と同様の効果が得られ
ることは、当業者であれば容易に判断される。なお、鑷
子先端の変形可能な薄板状の包持部材を持たない従来の
鑷子においても、図8(1)と同様の効果が得られること
は、当業者であれば容易に判断される。
【0025】前述した変形可能な薄板状の包持部材2と
シャフト4の固定は、図4(1)の長穴2aとシャフト4
の先端部4aの嵌合による固定と、図4(2)の形状の穴
2bとシャフト4の先端部4bの大小によるクリアラン
スの固定、図4(3)の変形可能な薄板状の包持部材2の
熱溶着・接着剤による重ね合わせの固定、および図4
(4)の細い糸4cや線状のものによる固定によりなされ
る。なお、シャフト4と鑷子本体3は、熱溶着、接着
剤、嵌合のいずれにおいても問題なく固定される。
【0026】包持部材2の平面形状は、図5の(1)のよ
うな円形状のものが基本形状であり、より小切開が可能
なように幅寸法を短くしたり、(21),(22)に示すよう
に挿入方向での縦楕円形状とした変形可能な薄板状の包
持部材2として、眼内での操作性を好ましくさせるため
長手寸法を短くしたり、(31),(32)に示すように、挿
入方向での横楕円とした変形可能な薄板状の包持部材2
としたもの、(4)に示すように、菌を付着させにくいよ
うにレンズを覆う面積を大きくした四角形以上の多角形
の変形可能な薄板状の包持部材2としたもの、(51),
(52)に示すように、レンズを眼内へ挿入及び眼内から
の抜き出しを行いやすいように、それぞれの進行方向に
多角形の一部となる形状を設けた変形可能な薄板状の包
持部材2としたもの、(6)に示すように、レンズを眼内
へ挿入しやすいように、進行方向の先に円形の一部で構
成される凸部を設けた変形可能な薄板状の包持部材2と
したもの、(7)に示すように、前記凸部を複数個設けた
変形可能な薄板状の包持部材2としたものとすることに
より、菌の付着防止、眼内への挿入性を向上させること
ができる。
【0027】また、(8)に示すように、眼内に挿入した
際の変形可能な眼内挿入用レンズの位置補正を目的に、
進行方向の先端に円形の一部で構成される凹部を設けた
変形可能な薄板状の包持部材2としたもの、(9)に示す
ように、前記凹部を複数個設けた変形可能な薄板状の包
持部材2としたものとすることができ、この凹部を利用
し、眼内に挿入された変形可能な眼内挿入用レンズの光
学部端面、または支持部にて位置補正を行うことが可能
となる。
【0028】図6の(1)に示す変形可能な薄板状の包持
部材2の断面形状は、図6(1)のA−A断面で示す、
(2)のような平面形状のものが基本形状であり、図6
(3)のように、眼内挿入用レンズをより折りたたみ易く
するように、変形可能な眼内挿入用レンズの上面曲率と
同方向の曲率を持つ変形可能な薄板状の包持部材2、図
6(4)のように、変形可能な眼内挿入用レンズ上面中央
部を他より先に包持部材2と接触させて折りたたみ易く
するように、レンズの下面曲率と同方向の曲率を持つ変
形可能な薄板状の包持部材2、図6の(5)に示すよう
に、図6(3)と同目的でより折りたたみやすくするため
に、レンズ上面と同方向に角度を持って折り曲げてある
変形可能な薄板状の包持部材2、図6の(6)のように、
変形可能な眼内挿入用レンズを折りたたみやすいように
包持部材2の中央部に挿入方向の長手方向に溝2cを設
けた変形可能な薄板状の包持部材2、図6の(7)のよう
に、眼内挿入用レンズと変形可能な薄板状の包持部材2
の密着面積を押さえ適度な密着力を得ることを目的に、
変形可能な薄板状の包持部材2の表面に微細な凹凸2d
を設けた変形可能な薄板状の包持部材2が適用できる。
【0029】なお、図6の(3)と(8)、(4)と(9)
は、曲率を異ならせただけのものであり、図6の(6)と
(10)は溝の角の仕上がり具合を異ならせただけのもの
であるため、前述と同様の効果を得られる。また、図6
の(1)B−B断面では、図6(14)のような形状のもの
が基本形状であるが、図6の(11)に示すように、変形
可能な眼内挿入用レンズを変形可能な薄板状の包持部材
2で折りたたみ、眼内へ挿入、およ変形可能な薄板状の
包持部材2を眼内から抜き出しやすくするために、各々
の進行方向にテーパーを設けた変形可能な薄板状の包持
部材2とすることもできる。なお、図6の(1)A−A断
面、B−B断面における変形可能な薄板状の包持部材2
の端面は、図6の(12),図6の(13)に示すように変
形可能な眼内挿入用レンズ、および眼球に作製された切
開創に負荷がかからないように角部をなくすこと、すな
わち端面を丸めた形状,端面を面取り加工した形状にす
ることが望ましい。
【0030】図7の(1)に示す、前記レンズケース6
の設置部7の突起8の断面形状は、図7の(1)における
A−A断面(2)のような平面形状のものが基本形状であ
るが、変形例である図7の(3)に示すように、変形可能
な眼内挿入用レンズを安定させ、より折りたたみ易くす
ること目的とした変形可能な眼内挿入用レンズの下面曲
率と同方向の曲率を持つレンズケース6に設けた設置部
7の突起8、さらに異なる変形例である図7の(4)に示
すように、眼内挿入用レンズを安定させ、より折りたた
み易くすることを目的とした、変形可能な眼内挿入用レ
ンズの上面中央部以外の他部の高さが上面中央部と同等
の高さとなるようにレンズ下面中央部以外の部位付近に
複数の小突起8bを設けた設置部7の突起8とすること
で、レンズを安定させ、より容易に折りたたむことが可
能となる。
【0031】また図7の(1)B−B断面では、図7(5)
のような平面形状のものが基本形状であるが、変形例と
して図7の(6)のように、変形可能な眼内挿入用レンズ
を安定させ、より折りたたみ易くすことを目的とした眼
内挿入用レンズの下面曲率と同方向の曲率を持つレンズ
ケース6の設置部7の突起8、さらに異なる変形例であ
る図7の(7)のような、レンズの端面の位置を左右対称
とさせる目的で、突起8の側部上方に段部8cを設けた
レンズケース6の設置部7の突起8とすることで、レン
ズを安定させ、より容易に折りたたむことが可能とな
る。前記レンズケース6の設置部7に眼内挿入用レンズ
を保持し、さらに鑷子本体3に凹凸を設けてレンズケー
ス6の設置部7上に保持させることにより、上蓋として
の役割を持たせることが可能であり、レンズケースとし
て機能させることができる。
【0032】図9の(1),(2),(3)のように、鑷子本体
3に凹部または凸部81,82,3を設け、レンズケース
6の設置部7が凸であれば鑷子本体3が凹となり、鑷子
本体3が凸であればレンズケース6は凹となる凹凸を設
けることにより、レンズケース6の設置部7に鑷子本体
3が係合保持され、変形可能な薄板状の包持部材2がレ
ンズケース上面としての機能を果たし、レンズケースと
しての効果が得られる。変形可能な薄板状の包持部材2
は0.2mm以内の厚さで耐熱温度が121℃以上のも
のが好ましく、シャフト4,鑷子本体3は耐熱温度が1
21℃以上で、硬質なプラスチック材料、金属であるこ
とが好ましい。さらに、その他の部材であるレンズケー
ス6の設置部7、レンズケース6も耐熱温度が121℃
以上であるプラスチック材料にて構成されることが好ま
しく、梱包蓋11は医療用具の滅菌が可能であるシート形
状の包持部材、もしくは耐熱温度が121℃以上である
プラスチック材料が好ましい。
【0033】変形可能な薄板状の包持部材2は、レンズ
の折りたたみ状態が確認できるように、透明または半透
明であることが好ましく、他の部材に関しては色の制約
は必要としない。また、包持部材2は、眼内挿入用レン
ズと対向する面を微細な凹凸形状にして、包持部材2が
前記レンズの光学部に密着することを防止する。
【0034】なお、前記第1実施形態に係る眼科用鑷子
は、合成樹脂製の袋などの容器に収容して密閉し滅菌す
ることにより、使用時に前記容器から取り出して使用す
ることができ、前記第2実施形態に係る眼科用鑷子およ
び眼内挿入用レンズを収容したケースは、箱本体と梱包
蓋とによって密閉し滅菌されているので、必要なときに
梱包蓋を取外して使用すればよく、前記鑷子をケース内
に保持する手段が設置部に設けた保持棒に限られること
なく適宜変更でき、前記第3実施形態に係る眼内挿入用
レンズの挿入システムも、要部以外は適宜変更できる。
【0035】
【発明の効果】以上説明したとおり、請求項1の発明
は、少なくとも光学部が所定の記憶特性を有する弾性体
を用いた変形可能な眼内挿入用レンズまたは光学部が所
定の記憶特性を有する弾性体と前記光学部を眼内で支え
る支持部とを設けた変形可能な眼内挿入用レンズを眼内
に挿入する眼科用鑷子において、前記鑷子の先端部に、
前記光学部保持用の変形可能な薄板状の包持部材を設
け、この包持部材により変形可能な眼内挿入用レンズを
折りたたみ、そのままレンズを眼内に挿入することがで
きる。
【0036】請求項2の発明は、請求項1に記載の眼科
用鑷子において、前記鑷子の包持部材の平面形状を、
円、楕円、多角形、およびこれらの組み合せによって構
成される形状にしたので、前記形状に対応する眼内挿入
用レンズの使用が可能になる。
【0037】請求項3の発明は、請求項1または2に記
載の眼科用鑷子において、前記鑷子の包持部材を曲面、
折り曲げられた平面、1本または複数本の溝を有する平
面にしたので、前記包持部材の折り曲げによって眼内挿
入用レンズの多用な形状に対応させることが可能にな
る。
【0038】請求項4の発明は、請求項1〜3のいずれ
かに記載した眼科用鑷子において、前記鑷子の包持部材
の眼内挿入用レンズと対向する面を微細な凹凸形状にし
たので、前記包持部材が前記レンズの光学部に密着する
ことを防止できる。
【0039】請求項5の発明は、請求項1〜4のいずれ
かに記載の眼科用鑷子において、前記鑷子の包持部材を
透明または半透明な素材によって形成したので、前記包
持部材による前記レンズの折りたたみ状態が確認でき
る。
【0040】請求項6の発明は、請求項1〜5のいずれ
かに記載した眼内挿入用レンズを掴んで眼内に挿入する
眼科用鑷子において、前記レンズを掴む先端部と把持部
との間に段差を設け、前記先端部と把持部のなす角度を
水平から±30度以内にしたので、少なくとも眼内挿入
用レンズを掴み、眼内に挿入する眼科用鑷子が、眼内挿
入用レンズを掴む先端の棒形状の包持部材と、鑷子の把
持部が段差を備えた平行にしたことにより、寸法が小さ
く押さえられ、レンズケースと鑷子の同梱が容易にで
き、かつ鑷子を取外し可能に保持することができて好ま
しい。
【0041】請求項7の発明は、請求項1〜6のいずれ
かに記載した眼内挿入用レンズのケースにおいて、少な
くとも光学部が所定の記憶特性を有する弾性体を用いた
変形可能な眼内挿入用レンズまたは光学部が所定の記憶
特性を有する弾性体と前記光学部を眼内で支える支持部
とを設けた眼内挿入用レンズを格納する眼内挿入用レン
ズのケースであって、このケースに保持した前記レンズ
の光学部下方に、前記レンズの光学部が接触せずかつ前
記レンズの光学部の直径より長い突起を設けたので、前
記鑷子または従来の鑷子で前記レンズを折りたたみ易く
することができる。
【0042】請求項8の発明は、請求項7に記載の眼内
挿入用レンズのケースにおいて、前記ケースに設けた突
起の上面を曲線または複数の直線で構成した面にしたの
で、前記突起の上面に前記レンズの光学部を安定した状
態に支持できる。
【0043】請求項9の発明は、少なくとも光学部が所
定の記憶特性を有する弾性体を用いた変形可能な眼内挿
入用レンズまたは光学部が所定の記憶特性を有する弾性
体と前記光学部を眼内で支える支持部とを設けた眼内挿
入用レンズを変形させ眼内に挿入する眼科用鑷子を有
し、この鑷子の先端部に変形可能な薄板状の包持部材を
設け、眼内挿入用レンズを保持した状態で格納する眼内
挿入用レンズのケースであって、前記ケースに保持され
た眼内挿入用レンズの光学部下方に前記レンズの光学部
が接触せず、かつ前記レンズ光学部の直径より長い突起
を設けた眼内挿入用レンズのケースの一部として係合し
た構成としたので、前記レンズケースに保持された眼内
挿入用レンズの光学部下方に眼内挿入用レンズの光学部
が接触せず、かつ眼内挿入用レンズ保持箇所の下方に長
手方向の突起を設けたレンズケースを係合し上蓋とさせ
ることにより、レンズケースに眼内挿入用レンズを乗せ
た状態のままレンズを折り曲げ、そのまま眼内に挿入す
ることができる。
【0044】請求項10の発明は、少なくとも光学部が
所定の記憶特性を有する弾性体を用いた変形可能な眼内
挿入用レンズまたは光学部が所定の記憶特性を有する弾
性体と前記光学部を眼内で支える支持部とを設けた眼内
挿入用レンズを保持して格納する前記レンズケースおよ
び前記レンズのレンズケースと係合し、前記レンズを挿
入する眼科用鑷子とを組合わせた構成したので、小型で
使用しやすい眼内挿入用レンズシステムを提供できる。
【0045】そして、請求項1,7,8,9,10の発
明による変形可能な眼内挿入用レンズの形態では、変形
可能な薄板状の包持部材をもつ鑷子で、その鑷子をレン
ズが固定されたレンズケースに固定し、上蓋としての役
割を持たせ、またレンズケースの下部に突起を設けるこ
とにより、レンズケースにレンズを保持した状態のま
ま、レンズを折り曲げ、そのままレンズを眼内に挿入す
ることができる。
【0046】また、変形可能な薄板状の包持部材を有す
ることにより、従来の2本の棒状の挟持部を持つ鑷子に
よる折りたたみに比べ、変形可能な眼内挿入用レンズと
接触する箇所が広くなり、レンズを折りたたむ際の安定
力が増し、変形可能な眼内挿入用レンズを折りたたむこ
とが容易にでき、また従来のようにレンズケースからレ
ンズを取り出した後に、改めてレンズを折りたたむよう
な作業が回避できるため、操作性が向上する。
【0047】そして、レンズケースの上蓋の機能を持っ
た状態で操作が可能であるため、手術室においても、空
気中から落下した菌がレンズに付着する可能性が少なく
なる。そして折り曲げ可能な眼内挿入用レンズを眼内に
挿入する際に、従来の鑷子のように、レンズを覆う箇所
が2本の細く棒状の挟持部のみでなく、レンズの大半を
変形可能な薄板状の包持部材が包み込むように覆うた
め、レンズを眼内へ挿入する際に、創口に直接レンズが
触れてしまうことがなく、レンズ挿入時において、創口
の菌をレンズに付着させて眼内へ持ち込むことを防止で
きる。従って、安全に容易で優れた操作性を得ることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1実施形態に係る変形可能な眼内
挿入用レンズの鑷子を示した斜視図。
【図2】この発明の第2実施形態に係る変形可能な眼内
挿入用レンズのレンズケースを示した斜視図
【図3】この発明の第3実施形態に係る変形可能な眼内
挿入用レンズのシステムを示した斜視図
【図4】変形可能な薄板状の包持部材、シャフト、およ
び鑷子本体の固定方法を示した図で、(1),(2),
(3),(4)はそれぞれ異なる変形例を示した平面図。
【図5】変形可能な薄板状の包持部材の形状を示した図
であって、(1), (21),(22),(31),(32),(4),
(51),(52),(6),(7),(8),(9)はそれぞれ異なった
変形例を示した平面図。
【図6】変形可能な薄板状の包持部材を示し、(1)は平
面図、 (2),(3),(4),(5),(6),(7),(8),(9),(1
0)は(1)のA−A線断面に沿ったそれぞれ異なった
変形例の断面図、(11),(12),(13),(14)は(1)の
B−B線に沿ったそれぞれ異なった変形例の断面図。
【図7】レンズケースの設置部の突起を示し、(1)は平
面図, (2),(3),(4)は(1)のA−A線に沿ったそれ
ぞれ異なった変形例の断面図,(5),(6),(7)は、(1)
のB−B線に沿ったそれぞれ異なった変形例の断面図。
【図8】鑷子の形状を示し、(1),(2),(3)は、それぞ
れ異なった変形例の側面図。
【図9】鑷子の保持手段を示し、(1),(2),(3)はそれ
ぞれ異なった変形例を示す側面図。
【図10】白内障治療用の変形可能な眼内レンズの一例
を示した拡大平面図。
【図11】白内障治療用の変形可能な眼内レンズの他例
を示した拡大平面図。
【図12】白内障治療用の変形可能な眼内レンズの更に
異なった例を示した拡大平面図
【図13】従来例の鑷子形状を示し、(1),(2)はそれ
ぞれ異なった鑷子形状の斜視図。
【符号の説明】
1 鑷子 2 包持部材 3 鑷子本体 4 シャフト 5 眼内挿入用レンズ 6 レンズケース 7 設置部 8 突起 9 凹凸保持機構 10 箱本体 11 梱包蓋 12 把持部 13 光学部 14 突起 15 支持部 16 基部 17 線状の突出部 18 支持部

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも光学部が所定の記憶特性を有
    する弾性体を用いた変形可能な眼内挿入用レンズまたは
    光学部が所定の記憶特性を有する弾性体と前記光学部を
    眼内で支える支持部とを設けた眼内挿入用レンズを変形
    させ眼内に挿入する眼科用鑷子において、前記鑷子の先
    端部に前記光学部保持用の変形可能な薄板状の包持部材
    を設けたことを特徴とする眼科用鑷子。
  2. 【請求項2】 前記鑷子の包持部材の平面形状を円、楕
    円、多角形、およびそれらの組み合わせによって構成さ
    れる形状にしたことを特徴とする請求項1に記載の眼科
    用鑷子。
  3. 【請求項3】 前記鑷子の包持部材を、曲面,折り曲げ
    られた平面,1本または複数本の溝を有する平面にした
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の眼科用鑷
    子。
  4. 【請求項4】 前記鑷子の包持部材の眼内挿入用レンズ
    と対向する面を微細な凹凸形状にしたこと特徴とする請
    求項1〜3のいずれかに記載の眼科用鑷子。
  5. 【請求項5】 前記鑷子の包持部材を透明または、半透
    明な素材によって形成したことを特徴とする請求項1〜
    4のいずれか1つに記載の眼科用鑷子。
  6. 【請求項6】 眼内挿入用レンズを掴んで眼内に挿入す
    る眼科用鑷子において、前記レンズを掴む先端部と把持
    部との間に段を設け、前記先端部と把持部のなす角度を
    水平から±30度以内にしたことを特徴とする請求項1
    〜5のいずれか1つに記載の眼科用鑷子。
  7. 【請求項7】 少なくとも光学部が所定の記憶特性を有
    する弾性体を用いた変形可能な眼内挿入用レンズまたは
    光学部が所定の記憶特性を有する弾性体と前記光学部を
    眼内で支える支持部とを設けた眼内挿入用レンズを格納
    する眼内挿入用レンズのケースであって、このケースに
    保持した前記レンズの光学部下方に、前記レンズの光学
    部が接触せずかつ前記レンズの光学部の直径より長い突
    起を設けたことを特徴とする眼内挿入用レンズのケー
    ス。
  8. 【請求項8】 前記ケースに設けた突起の上面を曲線ま
    たは複数の直線で構成した面にしたことを特徴とする請
    求項7に記載の眼内挿入用レンズのケース。
  9. 【請求項9】 少なくとも光学部が所定の記憶特性を有
    する弾性体を用いた変形可能な眼内挿入用レンズまたは
    光学部が所定の記憶特性を有する弾性体と前記光学部を
    眼内で支える支持部とを設けた眼内挿入用レンズを変形
    させ眼内に挿入する眼科用鑷子を有し、この鑷子の先端
    部に変形可能な薄板状の包持部材を設け、眼内挿入用レ
    ンズを保持した状態で格納する眼内挿入用レンズのケー
    スであって、前記ケースに保持された眼内挿入用レンズ
    の光学部下方に前記レンズの光学部が接触せず、かつ前
    記レンズ光学部の直径より長い突起を設けた眼内挿入用
    レンズのケースの一部として係合したことを特徴とする
    眼内挿入用レンズのレンズケース
  10. 【請求項10】 少なくとも光学部が所定の記憶特性を
    有する弾性体を用いた変形可能な眼内挿入用レンズまた
    は光学部が所定の記憶特性を有する弾性体と前記光学部
    を眼内で支える支持部とを設けた眼内挿入用レンズを、
    前記レンズを保持して格納する前記レンズケース、およ
    び前記レンズのレンズケースと係合し前記レンズを挿入
    する眼科用鑷子で構成したことを特徴とする眼内挿入用
    レンズの挿入システム。
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