JP2000245755A - 眼内固定用補助具 - Google Patents

眼内固定用補助具

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JP2000245755A
JP2000245755A JP11054358A JP5435899A JP2000245755A JP 2000245755 A JP2000245755 A JP 2000245755A JP 11054358 A JP11054358 A JP 11054358A JP 5435899 A JP5435899 A JP 5435899A JP 2000245755 A JP2000245755 A JP 2000245755A
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intraocular
intraocular lens
shape
holding
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JP11054358A
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Haruhiko Torikai
治彦 鳥飼
Hidenobu Nagai
秀延 永井
Yoshiharu Yamada
義治 山田
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Menicon Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 毛様体溝に補助具を挿入・固定することによ
り、眼内レンズを縫着することなく、挿入後眼内に長期
にわたり安定して固定でき、光学性能を損なうことなく
安定的に眼内レンズの視力矯正効果を発揮し得る補助具
を提供すること。 【解決手段】 毛様体溝に挿入される、眼内レンズを固
定するための眼内固定用補助具であって、毛様体溝に円
周状に固定される第1の保持部と、眼内レンズを受け、
かつ保持するための第2の保持部と、該第1の保持部と
第2の保持部とを一体的に結合する結合部とからなるこ
とを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は眼内固定用補助具に
関する。さらに詳しくは、白内障手術を施行したのちに
眼内レンズを水晶体嚢に挿入できない症例に対し、眼内
レンズを固定する手段に用いる眼内固定用補助具に関す
る。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】白内
障手術を施行したのちの視力矯正方法として、現在、ほ
とんどの症例において、切除されずに残った水晶体嚢に
眼内レンズを挿入する方法が採用されている。
【0003】しかしながら、症例によっては水晶体をす
べて取り除く嚢内摘出手術を施行したり、超音波乳化吸
引法(以下、単に「PEA」(Phacoemulsification As
piration)という)による嚢外摘出手術の際に嚢を損傷
(後嚢破損)したりして、水晶体嚢に眼内レンズを挿入
できないことがしばしば発生する。
【0004】このような症例に対する改善策として、
眼内レンズの毛様体溝縫着と、カプセルバッグまたは
毛様体溝に外科的に移植する人工的スペアパーツが知ら
れている。
【0005】眼内レンズの毛様体溝縫着については、
丸尾 敏夫、本田 孔士、臼井 正彦、田野 保雄
編、株式会社文光堂 発行(1992年、10月27
日)、「眼内レンズの使い方と実際」などに開示されて
いる。
【0006】丸尾 敏夫、本田 孔士、臼井 正彦、田
野 保雄 編、株式会社文光堂 発行(1992年、1
0月27日)、「眼内レンズの使い方と実際」によれ
ば、後房レンズの毛様体溝固定には、つぎような問題点
があることが指摘されている。
【0007】(I)毛様体溝の通糸部位が非直視下の操
作であるため、通糸部が虹彩根部、毛様体に触れると出
血する。
【0008】(II)眼内レンズの嚢内固定に比較して、
安定した固定が得られないため、偏位(decentration)
や傾き(tilting)が生じやすい。
【0009】(III)眼内レンズの嚢内固定に比較し
て、眼内レンズが約0.5〜1mm前方に移動するた
め、1〜2D程度の近視化が起こる。
【0010】(IV)強膜穿通糸により術後眼内炎が起こ
る。
【0011】(V)手術操作により強膜内皮細胞が損傷
する。
【0012】叙上の問題点を解消するために、丸尾 敏
夫、本田 孔士、臼井 正彦、田野保雄 編、株式会社
文光堂 発行(1992年、10月27日)、「眼内レ
ンズの使い方と実際」などには、眼内レンズ50の支持
部51の特定の部位に糸60を結び、糸60を毛様体溝
から強膜へかけ通糸することにより縫着する方法が開示
されている(図10、11および15参照)。また、毛
様体溝縫着に用いられる眼内レンズ100としては、特
開平5−344990号公報には、図12に示されるよ
うなものが開示されており、このほか眼内レンズ100
として従来より図13および14に示されるようなもの
が知られている。
【0013】しかしながら、叙上の「毛様体溝縫着法」
にはつぎのような問題点がある。
【0014】眼内レンズは眼内に安定して強く固定され
るが、強膜へ糸が貫通するためブドウ膜への影響が大き
くなり、ときには動脈損傷により大出血を起こすことが
ある。
【0015】手術の難易度がきわめて高く、通常の眼内
レンズ挿入術に比べ数倍の時間がかかり、さらに相対す
る2点での縫着によりレンズが一方に引っ張られ、偏位
した状態で縫い付けられたり、大きく傾く可能性が大き
くなる。
【0016】通糸した糸は、眼内から眼外へと誘導さ
れ、強膜上または強膜内に陥入して結紮されるので、そ
の部位から細菌感染症を誘発したり、結紮部が突出し
て、外眼筋や眼瞼結膜と接触し、痛みを伴うことがあ
る。
【0017】長年のあいだには縫った糸が生体劣化によ
り、糸が切れレンズが外れることがある。
【0018】縫着糸の材質により、異物反応として炎症
が起こることがある。
【0019】カプセルバッグまたは毛様体溝に外科的
に移植する人工的スペアパーツ(以下、単に「スペアパ
ーツ」という)については、特開平8−317943号
公報に開示されている。
【0020】特開平8−317943号公報に開示され
たスペアパーツは、嚢外または嚢内の白内障摘出に続い
て、患者の眼の残りの内因性カプセルバッグまたは毛様
体溝に、眼内レンズまたは他の光学的、機械的または光
学/機械装置を外科的に移植するために外科医が使用す
るものである。
【0021】このスペアパーツは、図16に示されるよ
うに、前面および後面ともに開口部が設けられたドーナ
ツ状の形状(図16の(a))、または前面のみに開口
部が設けられたカプセルバッグ状の形状(図16の
(b))を呈した本体16から構成されている。
【0022】本体16には、半径方向の最外部の周囲で
互いに結合した環状の前部壁21(図15参照)と、環
状の後部壁22(図16の(a))または円形の後部壁
22(図15の(a))とが設けられており、内周面に
は、眼内レンズを挿入するためのチャネル23が形成さ
れている。なお、本体16の最外側面は赤道領域19で
ある。
【0023】叙上のスペアパーツは、全周にわたって閉
じられた太い環状の形状になっており、サイズ適合の許
容性が少ない。このため、眼の大きさに合わせ、数種類
のサイズのスペアパーツを用意する必要がある。
【0024】また、かりにスペアパーツのサイズが眼の
大きさに適合しても、機械的な固定や生物学的な固定が
できない。このため、スペアパーツが硝子体へ落下しな
いようにするために、毛様体溝から強膜に糸を通して、
該スペアパーツを糸により毛様体溝に結びつける必要が
ある。
【0025】さらに、このスペアパーツはサイズが太く
大きいため、折り畳んで入れようとしても小切開から挿
入しづらく、挿入時および眼内で開いたときに角膜内皮
に接触したり、虹彩を擦過して組織損傷を起こしやす
く、さらに炎症を惹起しやすくなるという問題がある。
【0026】本発明の目的は、叙上の従来の眼内レンズ
の毛様体溝縫着方法およびスペアパーツの問題点を解消
し、白内障手術を施行したのちに眼内レンズが水晶体嚢
に挿入できない症例に対して、毛様体溝に眼内レンズを
挿入できるスペースを確保し、毛様体溝に眼内レンズを
固定する手段に用いる眼内固定用補助具を提供すること
である。
【0027】
【課題を解決するための手段】本発明の眼内固定用補助
具は、毛様体溝に挿入される、眼内レンズを固定するた
めの眼内固定用補助具であって、毛様体溝に円周状に固
定される第1の保持部と、眼内レンズを受け、かつ保持
するための第2の保持部と、該第1の保持部と第2の保
持部とを一体的に結合する結合部とからなることを特徴
としている。
【0028】また、前記第1の保持部と、前記第2の保
持部とが前記結合部を介して少なくとも2段から構成さ
れてなることが好ましい。
【0029】また、前記第1の保持部が円環状の形状を
有してなることが好ましい。
【0030】また、前記第2の保持部が円環状の形状を
有してなることが好ましい。
【0031】また、前記結合部の少なくと1つに孔が穿
設されてなることが好ましい。
【0032】また、前記第1の保持部の直径が10mm
以上であることが好ましい。
【0033】また、前記第2の保持部の直径が3mm以
上であることが好ましい。
【0034】また、前記第1の保持部の断面形状が円、
楕円、多角形またはその面取り加工がされてなることが
好ましい。
【0035】また、前記第2の保持部の断面形状が円、
楕円、多角形またはその面取り加工がされてなる好まし
い。
【0036】また、前記結合部によって形成される、前
記第1の保持部と第2の保持部との水平面段差の垂直距
離が0.1mm以上であることが好ましい。
【0037】また、前記結合部間に形成される離開部の
最短幅が、眼内埋植前の状態で0.1mm以上である
と、小切開部より一方の断端を挿入し、回転することに
より、容易に眼内、とくに毛様体溝に挿入することがで
きる。また、当該離開部でサイズを変えることができ、
毛様体溝の径より大きい眼内固定用補助具を挿入できる
ため、眼組織に糸で結びつける作業が不必要になる。
【0038】
【発明の実施の形態】本発明の眼内固定用補助具(以
下、単に「補助具」という)について添付図面を参照し
つつ以下に詳細に説明する。
【0039】図1は本発明の一実施の形態にかかわる補
助具を示す概略説明図、図2は図1の補助具の結合部の
一例を示す側面説明図、図3は図1の補助具の挿入方法
を示す説明図、図4は図1の補助具に眼内レンズを取り
付けた状態を示す概略説明図、図5は本発明の他の実施
の形態にかかわる補助具を示す概略説明図、図6は本発
明の他の実施の形態にかかわる補助具を示す概略説明
図、図7は本発明の他の実施の形態にかかわる補助具を
示す概略説明図、図8は本発明の他の実施の形態にかか
わる補助具を示す概略説明図、図9は本発明の他の実施
の形態にかかわる補助具を示す概略説明図である。
【0040】本発明の補助具は、毛様体溝に円周状に固
定される第1の保持部と、眼内レンズを受け、かつ保持
するための第2の保持部と、該第1の保持部と第2の保
持部とを一体的に結合する結合部とから構成される。
【0041】実施の形態1 本実施の形態の場合、第1の保持部は大径の円環部1で
あり、第2の保持部は小径の円環部2であり、該第1の
保持部と第2の保持部とを一体的に結合する結合部は略
C字状部3である(図1および2参照)。
【0042】本実施の形態にかかわる補助具の材質とし
ては、生体適合性のあるポリメチルメタクリレート(P
MMA)、ポリエチルメタクリレート(PEMA)、ポ
リヒドロキシエチルメタクリレート(PHEMA)、ポ
リプロピレン(PP)、ポリイミド、ポリフッ化ビニリ
デン(PVDF)、シリコーン、アクリル材料などが好
適に用いられるが、このほかコラーゲンなどの生体高分
子、ナイロンなどのプラスチック繊維糸など、弾性を有
し、糸状に加工可能な材料が好適に用いられる。さら
に、補助具の材料表面に、より生体親和性のあるフィブ
ロネクチン、コンドロイチンサルフェート、ヒアルロン
酸、ヘパリンなどの生体由来の物質を吸着させたり、化
学的に結合させてもよい。
【0043】本実施の形態において、第1の保持部とし
て機能する大径の円環部1(以下、単に「円環部1」と
いう)の直径は、好ましくは10mm以上であり、より
好ましくは11〜13mmである。この寸法は、一般に
ヒトの眼の毛様体溝の外径が11mm程度であることが
知られていることから、補助具が眼内に埋植されたとき
の状態を勘案して決定した。
【0044】円環部1の形状は平面図で見たとき、図1
の(a)に示されるように、円環状または円弧を有する
点対称の形状(たとえば、円形、楕円形、三角形を含む
多角形)であることが好ましい。なぜなら、かかる形状
は毛様体溝などへの影響(たとえば、組織損傷、炎症の
惹起)を軽減するからである。
【0045】本実施の形態において、第2の保持部とし
て機能する小径の円環部2(以下、単に「円環部2」と
いう)は、眼内レンズの光学部または支持部を保持し、
硝子体への落下を防ぐ重要な役割を果たす。
【0046】円環部2の形状としては、円、円弧、楕円
のほか、三角、四角を含む多角形などが採用され得る。
しかしながら、円環部2は眼内レンズを保持し、視力矯
正を行うため、光線の透過性を攪乱する作用がもっとも
少ないと考えられる眼内レンズの光学部形状と相似な形
状がもっとも有利と考えられており、なかでも円環状が
もっとも好ましい。眼内レンズの光学部の大きさは、一
般に5〜7mm程度であるため、本実施の形態の場合、
円環部2の直径は眼内レンズの光学部より大きいか、ま
たは眼内レンズの光学部よりたとえ小さくても有効光学
部として3mm以上であることが好ましく、より好まし
くは、4〜7mmである。また、円環部1と円環部2と
のあいだの距離の最小値は、2〜4.5mmであること
が好ましい。
【0047】本実施の形態において、該第1の保持部と
第2の保持部とを一体的に結合する結合部として機能す
る略C字状部3(以下、単に「C字状部3」という)
は、図1の(a)に示されるように、円環部1と円環部
2とが2段になるように構成されている。円環部1と円
環部2とのあいだの垂直距離V(図1(b)参照)は、
眼内レンズを前方の虹彩裏面からできるだけ遠ざけ、円
環部2上のできるだけ後方(硝子体側)に押し込むため
に必要である。眼内レンズの通常の厚みから鑑みて垂直
距離Vは、0.1mm以上が好ましく、より好ましくは
0.1〜3mmである。
【0048】C字状部3の形状は、図1に示されている
ような曲線に限られることはとなく、直線であっても、
曲線であっても、図2に示されるように他のいかなる形
状であってもよい。また、円環部1と円環部2とのあい
だに段差がないものであっても、眼内レンズの固定に対
しては大きな支障はなく、本実施の形態に含まれる。
【0049】図1を参照すると、円環部1とC字状部3
とが連結される部位(2カ所)に孔4が穿設されてい
る。この孔4は毛様体溝に補助具を挿入するとき、また
は眼内で補助具の位置を調整するときに、フックなどの
器具を用いて補助具を移動させるためのものである。孔
4の形状は、どのような形状であってもよいが、好まし
くは円形であり、直径は0.1〜1.0mmが好まし
い。また図1には、円環部1とC字状部3とが連結され
る部位の2カ所ともに孔4が穿設されている例を示して
いるが、2カ所のうちのいずれか一方にだけ穿設される
ようにしてもよい。
【0050】本実施の形態の場合、結合部間に形成され
る離開部とは、図1に示されるように、対向する2つの
C字状部3に挟まれた空間を意味している。当該2つの
C字状部3のあいだの距離Hの最小値は0.1mm以上
が好ましく、より好ましくは1〜3mmである。離開部
の距離により、眼内での圧縮に対しサイズを調整するた
め、補助具の外径が大きければ大きいほどサイズの適合
調整幅は大きく、反発荷重も大きくなる。
【0051】円環部1および2の断面形状は特定の形状
に限られないが、円、楕円、多角形またはその面取り加
工がされているもの(図2)が好ましい。また、円環部
1および2の断面の直径(断面形状が円の場合)もしく
は断面の外接円の直径(断面形状が多角形の場合)また
は断面の長軸(断面形状が楕円の場合)が、0.1〜
0.3mmであることが好ましい。
【0052】つぎに、図3および4を参照しながら本実
施の形態の補助具の毛様体溝への挿入方法について説明
する。
【0053】工程(a):角強膜切開創より補助具の片側を
挿入する(図3の(a)参照)。
【0054】工程(b):補助具を回転させながら、該補助
具の約半分を毛様体溝に挿入する(図3の(b)参
照)。
【0055】工程(c):補助具の残りの半分を前記工程
(b)と同様に眼内の毛様体溝奥6時部の方向に押しなが
ら回転して挿入する(図3の(c)参照)。さらに、フ
ックなどのジグを孔4に掛け、補助具を瞳孔の中心位置
に位置づけるように調整する。
【0056】工程(d):眼内レンズLを同じ毛様体溝に挿
入し、眼内レンズLの光学部Loが補助の円環部2の同
心円上になるように中心位置に調整し、固定する(図3
の(d)および4参照)。
【0057】本実施の形態にかかわる補助具の円環部1
の圧縮荷重は、毛様体溝に固定される眼内レンズを支え
る必要があるため、圧縮固定された状態で少なくとも
0.1Nより大きい反発荷重を示すのが好ましい。実測
値としては離間部が閉じた状態で0.32Nが得られて
いる。なお、かりに反発荷重が0であって、毛様体溝の
径と円環部1の直径が同じである(圧縮されない状態)
ときでも固定は可能である。
【0058】実施の形態2 本実施の形態の場合も、第1の保持部は大径の円環部1
であり、第2の保持部は小径の円環部2であり、該第1
の保持部と第2の保持部とを一体的に結合する結合部は
略C字状部3である(図5および6参照)。円環部1と
円環部2とを連結する、放射状に配列された補強部材5
(図5参照)または円環部1および円環部2と同心状に
配列された補強部材6(図6参照)を備えている点だけ
が実施の形態1と異なる。補強部材5または6は特定の
形状(直線または円弧)に限られず、数も1本以上あれ
ばよい。
【0059】また、放射状に配列された補強部材5と、
同心状に配列された補強部材6とをあわせもつ構成の補
助具も本実施の形態に含まれる。
【0060】なお、本実施の形態にかかわる補助具の材
質は実施の形態1と同じである。
【0061】実施の形態3 本実施の形態の場合、補助具は馬蹄状の形状を呈してお
り、第1の保持部は馬蹄状の本体7の外周部7aであ
り、第2の保持部は馬蹄状の本体7の内周部7bであ
る。該第1の保持部と第2の保持部とを一体的に結合す
る結合部は、本実施の形態の場合、馬蹄状の本体7の切
かき部7cである(図7参照)。
【0062】なお、本実施の形態にかかわる補助具の材
質は実施の形態1と同じである。
【0063】実施の形態4 本実施の形態の場合、第1の保持部は2以上の大径の部
分円環部1であり、第2の保持部は小径の円環部2であ
り、該第1の保持部と第2の保持部とを一体的に結合す
る結合部は略C字状部3である(図8および9参照)。
【0064】なお、本実施の形態にかかわる補助具の材
質は実施の形態1と同じである。
【0065】
【発明の効果】本発明の補助具によれば、毛様体溝に補
助具を挿入・固定することにより、眼内レンズを縫着す
ることなく、挿入後眼内に長期にわたり安定して固定で
きる。このため、光学性能を損なうことなく安定的に眼
内レンズの視力矯正効果を発揮することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態にかかわる補助具を示す
概略説明図である。
【図2】図1の補助具の結合部の一例を示す側面説明図
である。
【図3】図1の補助具の挿入方法を示す説明図である。
【図4】図1の補助具に眼内レンズを取り付けた状態を
示す概略説明図である。
【図5】本発明の他の実施の形態にかかわる補助具を示
す概略説明図である。
【図6】本発明の他の実施の形態にかかわる補助具を示
す概略説明図である。
【図7】本発明の他の実施の形態にかかわる補助具を示
す概略説明図である。
【図8】本発明の他の実施の形態にかかわる補助具を示
す概略説明図である。
【図9】本発明の他の実施の形態にかかわる補助具を示
す概略説明図である。
【図10】従来の眼内レンズの毛様体溝縫着方法の一例
を示す概略説明図である。
【図11】従来の眼内レンズの毛様体溝縫着方法の他の
例を示す概略説明図である。
【図12】毛様体溝縫着用眼内レンズの一例を示す概略
説明図である。
【図13】毛様体溝縫着用眼内レンズの他の例を示す概
略説明図である。
【図14】毛様体溝縫着用眼内レンズの他の例を示す概
略説明図である。
【図15】従来の眼内レンズの毛様体溝縫着方法のさら
に他の例を示す概略説明図である。
【図16】カプセルバッグまたは毛様体溝に外科的に移
植する人工的スペアパーツの一例を示す概略説明図であ
る。
【符号の説明】 1 円環部 2 円環部 3 C字状部 4 孔
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山田 義治 愛知県名古屋市西区則武新町2丁目22番14 号 株式会社メニコン流通センタービル内 Fターム(参考) 4C097 AA25 BB09 CC05 CC14 SA06

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 毛様体溝に挿入される、眼内レンズを固
    定するための眼内固定用補助具であって、毛様体溝に円
    周状に固定される第1の保持部と、眼内レンズを受け、
    かつ保持するための第2の保持部と、該第1の保持部と
    第2の保持部とを一体的に結合する結合部とからなる眼
    内固定用補助具。
  2. 【請求項2】 前記第1の保持部と、前記第2の保持部
    とが前記結合部を介して少なくとも2段から構成されて
    なる請求項1記載の眼内固定用補助具。
  3. 【請求項3】 前記第1の保持部が円環状の形状を有し
    てなる請求項1または2記載の眼内固定用補助具。
  4. 【請求項4】 前記第2の保持部が円環状の形状を有し
    てなる請求項1、2または3記載の眼内固定用補助具。
  5. 【請求項5】 前記結合部の少なくと1つに孔が穿設さ
    れてなる請求項1、2、3または4記載の眼内固定用補
    助具。
  6. 【請求項6】 前記第1の保持部の直径が10mm以上
    である請求項1、2、3、4または5記載の眼内固定用
    補助具。
  7. 【請求項7】 前記第2の保持部の直径が3mm以上で
    ある請求項1、2、3、4、5または6記載の眼内固定
    用補助具。
  8. 【請求項8】 前記第1の保持部の断面形状が円、楕
    円、多角形またはその面取り加工がされてなる請求項
    1、2、3、4、5、6または7記載の眼内固定用補助
    具。
  9. 【請求項9】 前記第2の保持部の断面形状が円、楕
    円、多角形またはその面取り加工がされてなる請求項
    1、2、3、4、5、6、7または8記載の眼内固定用
    補助具。
  10. 【請求項10】 前記結合部によって形成される、前記
    第1の保持部と第2の保持部との水平面段差の垂直距離
    が0.1mm以上である請求項2、3、4、5、6、
    7、8または9記載の眼内固定用補助具。
  11. 【請求項11】 前記結合部間に形成される離開部の最
    短幅が、眼内埋植前の状態で0.1mm以上である請求
    項1、2、3、4、5、6、7、8、9または10記載
    の眼内固定用補助具。
JP11054358A 1999-03-02 1999-03-02 眼内固定用補助具 Pending JP2000245755A (ja)

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JP11054358A JP2000245755A (ja) 1999-03-02 1999-03-02 眼内固定用補助具

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