JP2000325119A - 杖の転倒防止構造 - Google Patents

杖の転倒防止構造

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JP2000325119A
JP2000325119A JP11138000A JP13800099A JP2000325119A JP 2000325119 A JP2000325119 A JP 2000325119A JP 11138000 A JP11138000 A JP 11138000A JP 13800099 A JP13800099 A JP 13800099A JP 2000325119 A JP2000325119 A JP 2000325119A
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walking stick
grounding
brush
walking
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Akira Oda
彰 織田
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Cygnus Kogyo Kk
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Cygnus Kogyo Kk
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 杖に装着する転倒防止の機構を杖の下端部に
装着し、通路面等を利用して杖の起立状態を確保しょう
とするものにおいて、杖の使用感は転倒防止の機構を装
着していない場合と変わらず、杖を立てかけた場合には
杖が安定良く立てかけられ、かつ、立てかけ時の杖の姿
勢が多少斜め方向の不安定な姿勢であっても、杖が自立
して正しい姿勢に修正されるなら、次ぎに予測される杖
の再使用時により便利である。 【解決手段】 杖1下部に設ける転倒防止具2のハネダ
シ部20は、杖の前後に斜め下方向へ垂下状とし、その
ハネダシ部の適宜中間には復帰自在の弾性体25または
回転体28を形成し、またハネダシ部の先端は接地端2
7とし、その接地端下端を杖の持ち上げ時における自然
位置5では、杖下端部の接地部12の下端面4位置、も
しくはそれより下方の位置としながら、杖の歩行等の使
用時には、下端面位置より相対的に上方へ移動もしくは
引き込む構造とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、杖を立てかけたときに
転倒するのを防ぐ転倒防止に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の杖の転倒防止の構造のものは、杖
の「下端部を転倒防止キャップの杖挿入孔に差し込むこ
とによって杖を……テ−ブル等に立て掛ける」方法(実
用新案登録第3002895号公報)、杖の下端面に滑
り防止を形成して「側面と底面ともに面接触となり、滑
ることなく安定して立てかけることができ」る方法(特
開平09−000323号公報)等のものがある。
【0003】
【発明が解決しょうとする課題】従来の杖の転倒防止の
構造において、転倒防止キャップを用いる場合のもは杖
に転倒防止キャップを装着して歩行すると、歩行が不可
能ではないが、転倒防止キャップが底拡がりの角錐形で
あるから、路面に小石や水溜等が存在すると、杖が小石
等にのりあげたり、水で滑りやすくなり、安定性に欠け
る。また、杖の下端面に滑り防止を形成する場合のもの
は、滑り防止が前進歩行方向と同方向に開いた形状であ
るから、杖は必ず歩行方向の通路面に直交する方向に安
定し、杖を前後方向斜めに、振り出しのできない使用形
態となって、腕力の衰弱している高齢者等には向かな
い。
【0004】また、その他従来の場合、転倒防止の機構
を杖の上部に位置させると、その相手は壁、テ−ブル等
の雑多な材質、形状により杖の固定に汎用性がない。本
発明では、転倒防止の機構を杖の下部に位置させると、
通路面が略平面のみの形状であることから、この通路面
の利用でより確実に転倒防止の役目をはたせられ、杖固
定の汎用性が高くなるという点に着目した。この場合、
杖の使用感が転倒防止の機構を装着していない場合と変
わらず、安全なものがよい。杖を立てかけた場合には杖
が出来るかぎり安定良く立てかけられ、かつ、立てかけ
時の杖の姿勢が多少斜め方向の不安定な姿勢であって
も、杖が自立して正しい姿勢に修正されるなら、次ぎに
予測される杖の再使用時により便利である。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明では、杖下部に設けるハネダシ部の適宜中
間を元位置に復帰自在の弾性体または回動体で構成し、
ハネダシ部の先端は接地端とし、その接地端の杖の持ち
上げ時における自然位置は、杖下端部の接地部の下端
面、もしくはそれより下方の位置としながら、杖の歩行
等の使用時には、接地端の下端位置が前記接地部の下端
面位置より相対的に上方に移動もしくは引き込み構造と
した。
【0006】また、適宜数のハネダシ部の各一端を平面
視で放射方向に取付体に装着し、ハネダシ部の各他端は
接地端を形成し、その略中間は元位置復帰自在の弾性体
または回動体等で構成してなる転倒防止具を、杖の下部
適宜位置に上下位置調節固定自在に装着した杖の転倒防
止構造。
【0007】また、略直線状で、一端に接地端を形成
し、中間は杖の重量で曲げられる弾力を有する弾性体か
らなるハネダシ部の他端部を、前後に配列して取付体へ
装着し、その装着形状は略直線状のハネダシ部が斜め下
方向に垂下状とした転倒防止具を、杖の下部位置へ、杖
の歩行時方向と前記直線方向とを同一の方向に装着し
て、前記接地端の自然位置が少なくとも杖の接地部下端
面より下方の位置なるよう固定してなる杖の転倒防止構
造。
【0008】また、ハネダシ部を杖に装着して壁等に立
てかけた状態で、杖の接地部下端面が、ハネダシ部接地
端の少なくとも接地点よりわずかに上方の位置で保持さ
れている杖の転倒防止構造。
【0009】
【作用】上記の構成による場合、先ず、杖の下部適所に
ハネダシ部を有する転倒防止具を装着し、歩行に供する
と、杖の下部は歩行者の前進方向に振り出され、杖は通
路面に対してやや後方に傾斜し、通路面へは杖の接地部
下端面の一角が接地され、杖の歩行方向より後側のハネ
ダシ部の中間は、その弾性体または回動体の作用で曲げ
られ、ハネダシ部先端の接地端は通路面に接地状態とな
る。また、杖より歩行方向前側のハネダシ部は自然の垂
下状態となって、その先端の接地端は通路面位置、また
はそれより中に浮いた状態となる。
【0010】次ぎに、杖の先が歩行者の持ち手と同じ上
下位置に来ると、杖は略垂直状に立つから、杖の接地部
下端面は通路面に接地していながら、ハネダシ部の杖に
対して前後のものは、ハネダシ部の中間で曲げられ、ハ
ネダシ部の先端接地端も通路面に接地状態となる。この
接地状態は、ハネダシ部の中間弾性体または回動体が杖
の重量で曲げられる程度であるから、歩行者にとって
は、杖にかける力のほとんどが、杖下端の接地部に集中
し、通常の使用感とほとんどかわらない。
【0011】次ぎに、歩行者が前進して杖の先よりその
持ち手が前方に位置すると、杖は前方に傾斜して、杖の
前方位置のハネダシ部先端の接地端を通路面に接地させ
るとともに、その中間を折り曲げさせ、杖後方のハネダ
シ部は垂下状の自然状態となる。
【0012】さらに、歩行者が目的地に到着して、杖を
入り口の壁、テ−ブル等に立てかけると、杖は下端の接
地端で支えられて、仮に、杖が多少傾斜していても、杖
はハネダシ部の弾性体、または回動体の元位置復帰の力
で、前後バランスのとれた位置で杖を安定させるから、
杖の立てり方向を修正して、略垂直の方向に立てて、安
定設置されるのである。
【0013】
【実施例】以下、本発明の実施例図にもとづいて説明す
る。図1は、杖1の下部に転倒防止具2を装着した側面
図で、杖1の上端には握り部11を歩行者(図示してい
ない)の歩行方向に向けて、手前側をやや下向きにして
長手に装着している。杖1の下端には弾性を有するゴム
製の接地部12の穴に杖1下端を差し込んでいる。ま
た、図中4のラインは接地部12の下端面、5のライン
は転倒防止具2の杖1の持ち上げ状態での下端を示す自
然位置である。
【0014】図2は図1の下部拡大図、図3はその側面
図である。転倒防止具2は、杖1の接地部12を杖1下
端から抜取り、転倒防止具2のバンド21へ杖1の下端
を差し込み、最適位置でバンド21の締め付け用のノブ
22で取付体23とともに一体的に締め付け固定し、再
び接地部12に杖1の下端を挿入固定する。転倒防止具
2の取付体23は、平板状で下方に拡がり勝手となって
いて、その両側は細い棒状体24、24を形成してな
り、該棒状体24、24へは弾性体25、25である略
直線状をしたコイルバネ25a、25aの一端を差し込
み、該コイルバネ25a、25aの端を取付体23、2
3の突起26、26に引っ掛け固定し、他端にはキャッ
プ状の接地端27、27を被せている。棒状体24、2
4、突起26、26、コイルバネ25a、25a、接地
端27、27を総称してハネダシ部20、20として構
成する。従って、ハネダシ部20、20は平面視で杖1
を中心にして前後に直線状に配列された形状をしてい
る。
【0015】図4は図3のハネダシ部20の要部断面図
で、ハネダシ部20、20の弾性体25、25であるコ
イルバネ25a、25aの内部に棒状の補強バネ25
e、25eを上端側は取付体23、23の棒状体24、
24に溶接接合されており、下端側は接地端27、27
の底面に達している。
【0016】図5は図1の応用例で、転倒防止具2のハ
ネダシ部20、20、20を平面視において、図6のよ
うに、接地端27、27、27を外側にして、杖1を中
心に放射方向に3方へ張出している。この場合は、杖1
を3方向から支える形式となって、杖1を立てかけなく
ても、起立できるのである。
【0017】さらに図7は図4の応用例である。図7の
場合、杖1の下端の接地部12aの両外側方に向かって
同じゴム製の材質でハネダシ部20a、20aが一体的
に張出していて、その先端部には接地端27a、27a
を形成している。ハネダシ部20a、20a中間部分も
ゴム25b、25bであるから、適宜の弾性体25、2
5を形成し、杖1の立てかけを前述と同様に可能にして
いる。
【0018】また図8も図5の応用例であって、ハネダ
シ部20b、20b全体は板バネ25c、25cである
から、適宜の弾性体25、25を形成し、その先端には
接地端27b、27bを装着されてなり、ハネダシ部2
0b、20bの杖1への固定は上下2枚のナット状の取
付体23a、23aで行うのである。
【0019】また図9も図4の応用例であって、ハネダ
シ部20c、20cは棒25d、25dであって、その
取付体23b側は、軸支部28a、28aと巻バネ28
b、28bとからなる回動体28、28を構成し、棒2
5d、25dを常に矢印F、G方向に引き下し勝手とな
っている。この応用例の場合、歩行時にハネダシ部20
c、20cを不要とするとき、先端の接地端27c、2
7cをハネダシ部20c、20cとともに矢印C、D方
向に大きく回動させて、係脱自在のフック8、8に係止
すると、歩行中何等支障するものでなく、接地端27
c、27cを引き込む形式となる。
【0020】また、図10の場合、上記のように巻バネ
28b、28bを用いる形式でなく、パイプ25f、2
5fの内部に圧縮バネ、ゴム、流体、気体等の弾性体
(図示してないが、公知の伸縮手段)等を仕込んで接地
端27d、27dを弾性的に上下摺動自在にしたもので
ある。この場合、フック8、8は下端の接地部12位置
に取付け、ハネダシ部20d、20dの矢印Q、P方向
への収納形式を、パラソル等の傘骨機構9の方式を応用
し、初期の目的を得ようとするものである。
【0021】また、図11、図12、図13は本発明の
杖1の歩行時の移動状態を示す。図11では、杖1の下
部が歩行者の前進方向に振り出され、杖1は通路面6の
垂直線に対してやや後方に傾斜して、通路面6へは杖1
の接地部12下端面の一角が接地され、杖1の歩行方向
より後側のハネダシ部20の中間はその弾性体25の作
用で矢印H方向に曲げられ、ハネダシ部20先端の接地
端27を接地部12の下端面4より相対的に上方へ移動
させた形で通路面6に接地状態となる。また、杖1より
歩行方向前側のハネダシ部20は自然の垂下状態となっ
て、その先端の接地端27は通路面5位置、もしくは、
それより上に浮いた状態となる。
【0022】次ぎに、図12は杖1の先が歩行者の持ち
手と同じ位置に来ると、杖1は略垂直状に立つから、杖
1の接地部12下端面は通路面6に接地していながら、
ハネダシ部20、20の杖1に対して前後のものは、ハ
ネダシ部20、20の中間で曲げられ、ハネダシ部2
0、20の接地端27、27も移動した形で通路面6、
すなわち接地部12の下端面4と同位置に接地状態とな
る。この接地状態は、ハネダシ部20、20の中間弾性
体25、25が杖1の重量で曲げられる程度の押圧力で
矢印H、I方向に曲げ可能としている。歩行者にとって
は、杖1の力のほとんどが杖1下端の接地部12に集中
し、通常の使用感とほとんどかわるものでない。
【0023】次ぎに、図13は、歩行者が前進して杖1
下端よりその持ち手が前方に位置すると、杖1は前方に
傾斜して、杖1の前方位置のハネダシ部20先端の接地
端27を矢印I方向に移動して接地部12の下端面4よ
り相対的に上方の通路面6に接地させる形となる。杖1
後方のハネダシ部20は垂下状の自然状態となる。
【0024】さらに、歩行者が目的地に到着して、図1
4のように、杖1を入り口の壁7等に立てかけると、杖
1は図15のように下端の接地端27、27で支えられ
て、仮に、杖1が多少傾斜していても、杖1はハネダシ
部20、20の弾性体25、25による矢印N、M方向
への元位置復帰の力で、前後バランスのとれた位置で杖
1を安定させるから、杖1の立てり方向を修正して、略
垂直の方向に起立させて、安定設置できる。
【0025】図16は、杖1に装着する転倒防止具2の
位置を、これまでに説明した位置よりノブ22を緩め
て、転倒防止具2を矢印J方向に少し押し下げた位置
で、再びノブ22を用いて締め付け固定する。この場
合、杖1の自重で、杖1は通路面6側に下がり、ハネダ
シ部20、20の接地端27、27はそれぞれ矢印H、
I方向に移動した形になる。このとき、杖1の下端接地
部12下端面4は通路面6よりわずかに浮き上がり勝手
となって、杖1本体は矢印K、L方向に揺動自在とな
る。杖1の握り部11が仮想線の位置で壁7等へ斜めに
立てかけられたとしても、ハネダシ部20、20の弾性
体25、25であるコイルバネ25a、25aの元位置
への復帰力で、杖1は矢印K方向の実線位置に移動して
停止し、杖1の立てかけ姿勢が自動的に略垂直方向へ修
正されるのである。この杖1の修正は前項で述べたよう
に同じ作用であるが、杖1の接地部12が接地状態であ
るときより、接地抵抗が無くなりより敏感に修正でき
る。このように斜めに立てかけられた杖1が常に正確な
姿勢で起立していると、杖1に対して、チョットした外
力が加わっても、従来のように杖1が転倒することもな
くなる。そして、歩行者も次ぎに杖1を利用するのに、
杖1の握り部11の姿勢が常に一定であるから、杖1を
掴みやすくなる。
【0026】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成され
ているので、以下に記載されるような効果を奏する。
【0027】杖1の下部に設けるハネダシ部20、20
はその適宜ヵ所に元位置に復帰自在の弾性体25、25
または回動体28、28を介在させて、杖1の持ち上げ
時の自然位置5は、杖1下端面4より下方に位置しなが
ら、杖1の歩行等の使用時には、前記自然位置5より相
対的に上方へ移動もしくは引き込み構造としたから、杖
1の転倒を防止するハネダシ部20、20等が杖1に装
着されていながら、歩行時の杖1の傾き等に支障を与え
なく、転倒防止具2を装着していない通常の杖1の使用
感とほとんど変わることがない。
【0028】杖1の先である接地部12を通路面6に接
当させて杖1に力を掛けると、握り部11の力は転倒防
止具2のハネダシ部20、20の存在に関係なく接地部
12を通じて通路面6を押圧するから、転倒防止具2の
存在で、杖1の先が滑ったり、通路面6の小石へ不用意
に乗り上げるようなことがなく、通常の杖1と変わるこ
と無く使用できて安全である。そして、前述通路面6へ
の押圧力は転倒防止具2等へ直接伝わる構造でないか
ら、転倒防止具2等の摩耗及び消耗も少なくなり、構造
簡単、軽量に製作できる。
【0029】一端を接地端27……に形成し、中間適宜
ヵ所には元位置復帰自在の弾性体25……又は回転体2
8……等を介在してなる適宜数のハネダシ部20……の
他端を、平面視で杖1を中心にした放射方向に配列して
取付体23に装着し、転倒防止具2を構成し、該転倒防
止具2を杖1の下部適宜位置に上下位置調節固定自在に
装着した杖の転倒防止構造であるから、ハネダシ部20
………が数個配列された場合、杖1は壁7等に立てかけ
なくても自立して起立し便利が良い。そして、ハネダシ
部20、20が杖1の前後に配列された場合も合わせ
て、転倒防止具2を杖1の下部で上下位置調節固定自在
に構成しているから、固定位置を下げるに従って、ハネ
ダシ部20、20による杖1の支え力(弾性体25、2
5の反力)が増して、杖1の起立姿勢がより強く保障さ
れ、杖1が倒れにくくなる。
【0030】略直線形状で、一端に接地端27、27を
形成し、中間は杖1の重量で曲げられる弾力を有する弾
性体25、25からなるハネダシ部20、20の他端部
を、前後に配列して取付体23へ装着し、その装着形状
は平面視で前後直線状で、側面視でハネダシ部20、2
0が前後に斜め下方向へ垂下状とした転倒防止具2を形
成し、該転倒防止具2を杖1の下部位置へ、杖1の歩行
時方向と前記直線状方向とを略同一の方向にして装着
し、前記接地端27、27の下端位置、すなわち杖1の
持ち上げ時の自然位置5が少なくとも杖1の接地部27
下端面4位置より下方の位置となるよう固定してなる杖
の転倒防止構造としたから、略直線状のハネダシ部2
0、20は歩行方向と同方向となって、歩行の障害には
ならなく、杖1の歩行時の進行方向側面方向にハネダシ
部20、20等が突出してなくて、杖1の前進の障害に
ならない。そして、ハネダシ部20、20の中間は杖1
の重量で曲げられるていどの弾力を有する弾性体25、
25で構成されているから、歩行中に周囲の他人に仮に
接地端27、27が衝突したり、触れたとしても、軟ら
かく、かつ斜め下方向に垂下状の形状をしていて、危害
を与えるようなこともなく、極めて安全である。
【0031】ハネダシ部20、20の弾性体25、25
をコイルバネ25a、25aに形成し、該コイルバネ2
5a、25aの内部に補強バネ25eを内装すると、コ
イルバネ25a、25aは比較的強めの弾性力を得られ
ながら、外径を細身に製作でき、スマ−トな仕上りとな
る。そして、使用においてもコイルバネ独特の極端な曲
がりもなくなり、良好な使用感が得られる。
【0032】ハネダシ部20、20を杖1に装着して壁
7等に立てかけた状態で、杖1の接地部27、27下端
面4が、ハネダシ部20、20接地端27、27の少な
くとも通路面6よりわずかに上方の位置で保持されてい
る構造であるから、杖1の下端接地部12下端面4は通
路面6よりわずかに浮き上がり勝手となっていて、杖1
本体は揺動自在となる。杖1の握り部11で壁7等へ少
し斜めに立てかけられたとしても、ハネダシ部20、2
0の弾性体25、25の元位置への復帰力で、杖1の立
てかけ姿勢が自動的に略垂直方向へ修正される。この杖
1の修正は、杖1の接地部12が接地状態であるときよ
り、より敏感に修正できる。このように立てかけられた
杖1が常に正確な姿勢で起立状に立てかけられている
と、杖1に対して、チョットした外力が加わっても、従
来のように杖1が転倒することもなくなる。そして、歩
行者も次ぎに杖1を利用するのに、杖1の握り部11の
姿勢が常に一定であるから、杖1を掴みやすくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を装着した杖の全体側面図である。
【図2】図1の下方部分を拡大した拡大図である。
【図3】図2の矢視Rでの矢視図である。
【図4】図3での要部B−B矢視切断面拡大図である。
【図5】図1の応用例図である。
【図6】図1のA−A線での切断面矢視図である。
【図7】図1の応用例図である。
【図8】図1の応用例図である。
【図9】図1の応用例図である。
【図10】図1の応用例図である。
【図11】図1の杖で、該杖を前方へ振り出した状態を
示す杖下部要部側面図である。
【図12】図11から杖が略垂直に移動した状態を示す
杖下部要部側面図である。
【図13】図12から杖の上側が前方へ移動した状態を
示す杖下部要部側面図である。
【図14】杖の壁等への立てかけ状態を示す全体正面図
である。
【図15】図14の矢視Sでの矢視図である。
【図16】図15の転倒防止具の杖への取付位置が移動
したことによる変形例図である。
【符号の説明】
1 杖 2 転倒防止具 4 下端面 5 自然位置 6 通路面 7 壁 11 握り部 12 接地部 20 ハネダシ部 21 バンド 22 ノブ 23 取付板 25 弾性体 25a コイルバネ 25e 補強バネ 27 接地端 28 回動体

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 杖(1)の下部に、適宜数のハネダシ部
    (20)(20)を設け、該ハネダシ部(20)(2
    0)の適宜ヵ所には元位置に復帰自在の弾性体(25)
    (25)を介在させ、先端は接地端(27)(27)と
    し、その接地端(27)(27)の下端位置は、杖
    (1)の持ち上げ時の自然位置(5)とし、該自然位置
    (5)は、杖(1)下端の接地部(12)下端面(4)
    位置と同位置、もしくはそれより下方の位置としなが
    ら、杖(1)の使用時にあっては接地端(27)(2
    7)の位置が前記弾性体(25)(25)の介在で、前
    記下端面(4)位置より相対的に上方に移動もしくは引
    き込む構造とした杖の転倒防止構造。
  2. 【請求項2】 杖(1)の下部に、適宜数のハネダシ部
    (20c)(20c)を設け、該ハネダシ部(20c)
    (20c)の適宜ヵ所には元位置に復帰自在の回動体
    (28)(28)を介在させてなる前項1に記載にした
    杖の転倒防止構造。
  3. 【請求項3】 一端を接地端(27)……に形成してな
    る適宜数のハネダシ部(20)……の他端を、平面視で
    杖(1)を略中心にした放射方向に配列して取付体(2
    3)に装着し、転倒防止具(2)を構成し、該転倒防止
    具(2)を杖(1)の下部適宜位置に上下位置調節固定
    自在に装着してなる前項1乃至2のいずれかに記載した
    杖の転倒防止構造。
  4. 【請求項4】 略直線形状で、一端に接地端(27)
    (27)を形成し、中間には杖(1)の重量で曲げられ
    る弾力を有する弾性体(25)(25)からなるハネダ
    シ部(20)(20)の他端部を、対峙させる方向に配
    列して取付体(23)へ装着し、その装着形状は平面視
    で前後直線状で、側面視でハネダシ部(20)(20)
    が前後に斜め下方向へ垂下状とした転倒防止具(2)を
    形成し、該転倒防止具(2)を杖(1)の下部位置へ、
    杖(1)の歩行時方向と前記直線状方向とを略同一の方
    向にして装着してなる前項1乃至2のいずれかに記載し
    た杖の転倒防止構造。
  5. 【請求項5】 略直線形状のハネダシ部(20)(2
    0)で、一端に接地端(27)(27)を形成し、中間
    には弾性体(25)であるコイルバネ(25a)を介在
    させ、該コイルバネ(25a)の内部には略直線状の補
    強バネ(25e)を内装してなる前項1、3乃至4のい
    ずれかに記載した杖の転倒防止構造。
  6. 【請求項6】 ハネダシ部(20)(20)を有する転
    倒防止具(2)を杖(1)に装着して壁(7)等に立て
    かけた状態、又は自立した状態で、杖(1)の接地部
    (12)下端面(4)が、ハネダシ部(20)(20)
    の接地端(27)(27)が接当する通路面(6)より
    わずかに上方の位置で保持されている前項1乃至5のい
    ずれかに記載した杖の転倒防止構造。
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