JP2000325024A - 動物飼料添加剤ならびにその製造方法 - Google Patents

動物飼料添加剤ならびにその製造方法

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JP2000325024A
JP2000325024A JP2000132558A JP2000132558A JP2000325024A JP 2000325024 A JP2000325024 A JP 2000325024A JP 2000132558 A JP2000132558 A JP 2000132558A JP 2000132558 A JP2000132558 A JP 2000132558A JP 2000325024 A JP2000325024 A JP 2000325024A
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fermentation broth
animal feed
fermentation
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Klaus-Erich Uffmann
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Ilona Walger
ヴァルガー イロナ
Ulrich Becker
ベッカー ウルリヒ
Walter Pfefferle
フェッファーレ ヴァルター
Heinz Friedrich
フリードリヒ ハインツ
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 飼料添加剤として適当な新規の調製形のD−
パントテン酸およびその塩を提供する。 【解決手段】 a)D−パントテン酸および/またはそ
の塩、 b)D−パントテン酸を産生する微生物の発酵中に形成
されるバイオマス0〜100%、 c)少なくとも発酵ブロスの他の成分の大部分を含有
し、かつ d)固体、微細または粒状の、易流動性の形で存在する
動物飼料添加剤を提供する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、D−パントテン酸
および/またはその塩の1つを含有する、発酵ブロスを
ベースとする動物飼料添加剤ならびに該添加剤の製造方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】パントテン酸は世界中で1年間に数千ト
ンの規模で製造されている。製造される大部分のパント
テン酸は、経済的に有用な動物、例えば家禽および豚に
給餌するために使用される。需要は増大している。
【0003】パントテン酸は、化学合成によるか、また
は生物工学的には適当な栄養溶液中での適当な微生物の
発酵によって製造することができる。化学合成の場合に
おいては、DL−パントラクトンは重要な前駆物質であ
る。これはホルムアルデヒド、イソブチルアルデヒドお
よびシアニドから多段階法で製造される。更なる方法工
程において、ラセミ混合物を分離し、D−パントラクト
ンをβ−アラニンと縮合させ、このようにD−パントテ
ン酸を製造する。
【0004】典型的な市販形はD−パントテン酸のカル
シウム塩である。D,L−パントテン酸のラセミ混合物
のカルシウム塩も使用することができる。
【0005】微生物を使用する発酵的製造の利点は、L
−パントテン酸を含有しない所望の立体異性形(D−
形)の直接的な形成である。
【0006】種々のタイプの細菌、例えばEP−A−0
493060号、EP−A−0590857号およびW
O97/10340号に示されるようなエシェリキア
コリ(Escherichia coli)、アルスロバクター ウレア
ファシエンス(Arthrobacterureafaciens)、コリネバ
クテリウム エリスロゲネス(Corynebacterium erythro
genes)、ブレビバクテリウム アンモニアゲネス(Brev
ibacterium ammoniagenes)および酵母、例えばデバロ
マイセス カステリイ(Debaromyces castelii)は発酵
の適当な条件下でD−パントテン酸を産生する。特に適
当な微生物はその点で記載されるエシェリキア コリI
FO3547の派生物(derivative)、例えばFV50
69/pFV31株またはFV5069/pFV202
株である。
【0007】EP−A−0493060号、EP−A−
0590857号およびWO97/10340号に記載
されるようにD−パントテン酸を発酵的に製造する間
に、D−パントテン酸を製造できる微生物は適当な栄養
下で培養され、次いで製造されたD−パントテン酸は高
価な方法で単離され、精製され、かつカルシウム塩とし
て製造される。
【0008】適当な栄養培地は炭素源、例えばグルコー
スまたはデンプン加水分解物またはスクロースもしくは
糖蜜、前駆体、例えばβ−アラニン、D,L−パントイ
ン酸またはD,L−パントラクトン、窒素源、例えば硫
酸アンモニウム、リン源、例えばリン酸カリウムおよび
他の塩、微量元素およびビタミンおよび、場合により天
然培地添加物、例えば酵母エキスを含有している。微生
物は前記培地中で適当なpHにおいて、適当な通気およ
び撹拌下にインキュベートされ、その中にD−パントテ
ン酸が放出される。
【0009】WO96/33283号およびEP−A−
0590857号によって表される現行の先行技術によ
れば、D−パントテン酸のカルシウム塩は発酵ブロスを
含有するパントテン酸から高価な単離および精製によっ
て得られる。濾過または遠心分離によるバイオマスの最
初の単離後に、濾液の更なるプロセシングを活性炭によ
る精製またはカラムクロマトグラフィーによって実施す
る。前記のようにして得られる溶液と水酸化カルシウム
との反応後に、所望のCa塩が晶出する。
【0010】WO96/33283号によれば、濾液を
第1のカラムにおいて活性炭によって脱色する。pHは
濃塩酸を使用して3.0に調整し、次いで該液体を、活
性炭を充填した2個の更なるカラムを通して連続的に精
製する。D−パントテン酸の溶出はメチルアルコールの
使用により達成される。Ca(OH)2粉末を使用する
引き続きの中和工程後に、溶液が得られ、そこから5℃
での晶出によってD−パントテン酸カルシウムが回収さ
れる。
【0011】EP−A−0590857号に記載の方法
において、濾液はまずはカチオンおよびアニオン交換体
カラムを使用して精製される。溶出は塩酸を使用して実
施される。次いで溶出した分画はCa(OH)2を使用
して中和され、そこに活性炭を添加し、混合物を濾過す
る。次いで得られた濾液を低分子量アルコール(メタノ
ール、エタノール、イソプロパノール)中で抽出し、晶
出によってD−パントテン酸カルシウムを得ている。
【0012】前記のように製造されるD−パントテン酸
カルシウムは動物の栄養のために飼料添加剤として使用
される。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】従来の技術によてば、
D−パントテン酸およびD,L−パントテン酸の塩は、
化学合成または発酵によって製造される酸と所望の塩溶
液との反応によって製造される。
【0014】本発明の課題は、飼料添加剤として適当な
新規の調製形のD−パントテン酸およびその塩を提供す
ることである。
【0015】更に、本発明の課題は、現在知られている
方法よりも経済的かつ効率的な製造方法を提供すること
である。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明は、発酵ブロスを
ベースとし、かつ a)D−パントテン酸および/またはその塩、特にアル
カリ金属塩またはアルカリ土類金属塩、 b)発酵中に0〜100%の量で形成されるバイオマ
ス、および c)少なくとも発酵ブロスの他の溶解された成分の大部
分を含有し、かつ d)固体形、特に微細形または粒状形および易流動形で
存在することを特徴とする動物飼料添加剤を提供してい
る。
【0017】必要に応じて、該添加剤は一般に噴霧乾燥
または凍結乾燥された、微細な易流動性粉末として、あ
るいは粒状形において提供され、これらは種々の割合の
バイオマスを含有していてよい。かさ密度は特に約50
0kg/m3である。該添加剤は貯蔵安定である。
【0018】バイオマスを単離する際に、当然のよう
に、例えば他の無機固体も分離される。更に、本発明に
よる添加剤は、製造された他の物質または発酵ブロス中
に溶解されて存在するが適当な方法で分離されていない
添加された物質の大部分を少なくとも含有する。
【0019】これらの物質は、発酵の間に微生物によっ
て製造および分泌される、D−パントテン酸以外の有機
二次生成物を含んでよい。これらはL−メチオニン、L
−リジン、L−バリン、L−トレオニン、L−アラニン
またはL−トリプトファンの群から選択されるL−アミ
ノ酸、特にL−バリンを含む。更に、3個以下のカルボ
キシル基を有する有機酸、例えば酢酸、乳酸、クエン
酸、リンゴ酸またはフマル酸をも包含している。最後
に、転換に乏しい糖、例えばトレハロースも包含してい
る。場合により、前記の化合物は、これらが添加剤の価
値をもたらすのであれば望ましい。
【0020】更に、前記物質は、使用される転換可能な
糖、例えばグルコースまたはサッカロースからの群も包
含してよい。
【0021】また本発明は、 a)一般にナトリウム塩、カリウム塩、アンモニウム
塩、マグネシウム塩またはカルシウム塩を含有するD−
パントテン酸含有ブロスを発酵によって製造し、 b)該ブロスからバイオマスを場合により、完全または
部分的に分離し、 c)前記のように得られた溶液またはブロスにアルカリ
土類金属またはアルカリ金属の水酸化物もしくは酸化物
を、有利にはD−パントテン酸に関する化学量論的量で
添加し、 d)前記のように得られた混合物を乾燥、噴霧乾燥、噴
霧造粒または造粒することを特徴とする、D−パントテ
ン酸および/またはその塩を含有する飼料添加剤を製造
するための方法を提供している。
【0022】また本発明は、D−パントテン酸および/
またはそのナトリウム塩、カリウム塩、アンモニウム
塩、マグネシウム塩またはカルシウム塩を20〜80質
量%(乾燥質量)の範囲内で含有している飼料添加剤
を、発酵ブロスから製造するにあたり、 a)有利には発酵ブロスから水を除去し(濃縮工程)、 b)場合により、発酵中に形成したバイオマス0〜10
0%を除去し、 c)a)およびb)に従って得られた発酵ブロスに、前
記の1種以上の化合物を添加し、その際、化合物の質量
を動物飼料添加剤中のその濃度が約20〜80質量%、
特に50〜80質量%であるように添加する、 d)c)によって得られた発酵ブロスを乾燥させて、所
望の粉末形または粒状形で動物飼料添加剤を得る、こと
を特徴とする方法を提供している。
【0023】D−パントテン酸の製造のために適当な微
生物を使用して得られ、かつD−パントテン酸および/
またはその塩を含有する発酵ブロスは本発明による方法
のために適当である。
【0024】微生物は、真菌類または酵母、例えばデバ
ロマイセス カステリイまたは、例えばコリネバクテリ
ウム属からのグラム陽性細菌または、例えば腸内細菌科
からのグラム陰性細菌であってよい。エシェリキア コ
リ種を包含するエシェリキア属は、特に腸内細菌科から
挙げられる。エシェリキア コリ種内で、いわゆるK−
2株、例えばMG1655株またはW3110株(Neid
hard et al.: Escherichia coli and Salmonella. Cell
ular and Molecular Biology(ASM Press, Washington
D.C.))またはエシェリキア コリ野生株IFO354
7(Institut fuer Fermentation, Osaka, Japan)およ
びこれらから得られた変異体を挙げることができる。更
に、IFO3547から調製される株内で、いわゆるF
V5069/pFV31(EP−A−0590857
号)およびFV5069/pFV202(WO97/1
0340号)は一際優れている。コリネバクテリウム
グルタミクム種は特にコリネバクテリウム属から挙げら
れる。
【0025】前記の微生物は、D−パントテン酸の製造
の目的のために、バッチ法または流加法または反復流加
法(repeated fed-batch process)において連続的また
はバッチ式に培養することができる。培養の公知法の概
要はクミール(Chmiel)によるテキストブック(Biopro
zesstechnik 1. Einfuehrung in die Bioverfahrenstec
hnik(Gustav Fischer Verlag, Stuttgart, 1991))ま
たはシュトーハス(Storhas)によるテキストブック(B
ioreaktoren und periphere Einrichtungen(Vieweg Ver
lag, Braunschweig/ Wiesbaden, 1994))に挙げられて
いる。
【0026】使用される培養培地は適当なように特定の
微生物の必要条件を満たさねばならない。種々の微生物
のための培養培地の記載は、米国微生物協会(the Amer
icanSociety for Bacteriology)(ワシントンD.C.、U
SA、1981)によって出版された“一般微生物学の
ための方法のマニュアル(Manual of Methods forGener
al Bacteriology)”に挙げられている。糖および炭化
水素、例えばグルコース、サッカロース、ラクトース、
フルクトース、マルトース、糖蜜、デンプンおよびセル
ロース、油および脂肪、例えば大豆油、ヒマワリ油、落
花生油およびココナツ脂、脂肪酸、例えばパルミチン
酸、ステアリン酸およびリノール酸、アルコール、例え
ばグリセロールおよびエタノールならびに有機酸、例え
ば酢酸を炭素源として使用してよい。前記の物質を別々
に、または混合物として使用してよい。窒素含有有機化
合物、例えばペプトン、酵母エキス、肉エキス、麦芽エ
キス、コーンスティープリカー、大豆ミールおよび尿素
または無機化合物、例えば硫酸アンモニウム、塩化アン
モニウム、リン酸アンモニウム、炭酸アンモニウムおよ
び硝酸アンモニウムを窒素源として使用してよい。該窒
素源は、別々にまたは混合物として使用してよい。リン
酸二水素カリウムまたはリン酸水素二カリウムまたは相
応のナトリウム含有塩をリン源として使用してよい。ま
た培養培地は成長に必要な金属塩、例えば硫酸マグネシ
ウムまたは硫酸鉄を含有しなければならない。最後に、
必須の増殖促進物質、例えばアミノ酸およびビタミンも
前記の物質に加えて使用される。更に、D−パントテン
酸の前駆体、例えばアスパルテート、β−アラニン、ケ
トイソバレレート、ケトパントイン酸またはパントイン
酸および、場合によりその塩を該培養培地に添加しても
よい。前記の供給原料を1回限りのバッチの形で培養に
添加するか、または培養中に適当な方法で培養に供給し
てもよい。
【0027】有利にはアンモニアまたはアンモニア水は
pHの調整のために使用される。他の塩基性化合物、例
えば水酸化ナトリウムまたは水酸化カリウムは場合によ
り適当である。酸化合物が必要であれば、リン酸または
硫酸を適当な方法で使用する。フォームの形成の制御の
ためには、消泡剤、例えば脂肪酸ポリグリコールエステ
ルが使用される。適当な選択的に作用する物質、例えば
抗生物質は場合により培地に添加され、プラスミドの安
定性を維持する。好気条件を得るために、酸素または酸
素含有気体混合物、例えば空気を培養中に導通させる。
培養の温度は通常、20℃〜45℃であり、有利には2
5℃〜40℃である。培養手順は最多のD−パントテン
酸が製造されるまで継続させる。前記の目標には一般に
10時間〜160時間内に達成される。
【0028】前記のように得られる発酵ブロスは一般に
乾燥質量7.5〜25質量%を有しており、かつD−パ
ントテン酸を>0〜20質量%の濃度で含有している。
発酵の完了後にD−パントテン酸が乾燥質量の2〜20
質量%である発酵プロセスが特に有利である。また、発
酵プロセスを、少なくとも発酵時間の最後に、有利には
発酵時間の少なくとも30%にわたり糖を制限して実施
する。すなわち発酵培地中の転化可能な糖の濃度を、≧
0〜3g/lに維持するか、または前記の時間の間にそ
の値に低下させる。
【0029】本発明による添加剤の製造のためのアンモ
ニウムイオンを含有する変法において、場合によりバイ
オマスは最初に、完全または部分的にD−パントテン酸
を含有する発酵ブロスから公知の分離方法、例えば遠心
分離、濾過、傾瀉またはその組合せによって分離するこ
とができる。しかしながら、本発明によれば、発酵ブロ
ス中に全バイオマスを残留させることも可能である。最
後に、D−パントテン酸に対してアルカリ金属またはア
ルカリ土類金属の酸化物または水酸化物、特にNaO
H、KOH、Ca(OH)2またはMgOの0.8〜
1.2、有利には0.95〜1.1当量が一般に前記ブ
ロスに添加される。D−パントテン酸濃度が低い場合に
おいては、より大量の酸化物または水酸化物を、例えば
1.2〜4当量の範囲で使用するのが有利である。前記
のように得られる懸濁液は一般に乾燥前に最高の60質
量%に濃縮される。また発酵ブロスをまず濃縮し、次い
で酸化物または水酸化物を添加することもできる。次い
で得られた濃縮物を、注入可能な、易流動性の、微細な
粉末または粒体へと慣用の乾燥器中で、または流下薄膜
型蒸発器または薄層蒸発器または噴霧乾燥器または噴霧
造粒機または凍結乾燥装置を使用して変換される。また
造粒は乾燥後に、例えばビルドアップ造粒(build-up g
ranulation)の形で実施することができる。
【0030】更に、本発明はD−パントテン酸のアンモ
ニウム塩、カリウム塩、ナトリウム塩、マグネシウム塩
またはカルシウム塩を含有する粉末またはこれらを含有
するプレゼンテーションの形を迅速かつ費用効率よく製
造する新規の方法を見いだしている。そのために、D−
パントテン酸を含有する発酵ブロスを相応のヒドロキシ
ル化合物を使用して製造し、場合によりまずバイオマス
を完全または部分的に、公知の分離方法、例えば遠心分
離、濾過、傾瀉またはその組合せによって分離する。し
かしながら、本発明によれば、発酵ブロス中に全バイオ
マスを残留させることも可能である。次いで場合により
前処理したブロスを、公知法を使用して、例えば回転蒸
発器または薄層蒸発器または流下薄層型蒸発器を使用し
て濃縮または乾燥させる。場合により前処理したブロス
を次いで加工して、注入可能な、易流動性の、微細な粉
末、または粒体が、噴霧乾燥、噴霧造粒または凍結乾燥
または幾つかの他の方法を使用して得られる。
【0031】一般に本発明による新規の動物飼料添加剤
は全質量に対して、D−パントテン酸および/またはそ
の塩20〜80質量%、有利には30〜75質量%含有
する。一般にまた、これらは無機成分を2.5〜25質
量%、かつ場合により有機第二生成物を>0〜30質量
%の量で含有する。乾燥バイオマスの割合は、0〜35
質量%である。有利には水含有率は、≦5質量%であ
る。D−パントテン酸および/または1種以上の前記の
塩の所望の濃度は、場合により相応の化合物を発酵的に
製造された生成物に添加することによって製造すること
ができる。有利には該混合物中に所望の化合物を溶液ま
たは乾燥物質の形で添加し、かつ該混合物と乾燥または
噴霧乾燥前に、特に混合物の濃縮後に混合する。前記の
ように得られた生成物は飼料添加剤として使用される。
【0032】D−パントテン酸の濃度は公知の方法(Ve
lisek; Chromatographic Science 60, 515-560(1992))
を使用して決定することができる。
【0033】
【実施例】本発明を以下の実施例において詳細に説明す
る。この目的のために、ブタペスト条約に従って茨城県
つくば市ひがし1−1−3(日本)の微工研、工業科学
技術局(Fermentation Research Institute, Agency of
Industrial Science andTechnology)にFERM−B
P4395として寄託されているD−パントテン酸を製
造するエシェリキア コリ5069/pFV31株を使
用して実施した。
【0034】例1 D−パントテン酸を含有する発酵ブロスの製造 1.接種材料の製造 エシェリキア コリFV5069/pFV31の試料
を、アンピシリン50μg/mlを補ったLBGアガー
上に塗布した。このアガープレート培養を37℃で17
時間インキュベートし、次いで+4℃の冷蔵庫中で保存
した。選択された個々のコロニーを更にLBGブロス中
で増殖させた。LBGブロスは以下の組成を有してい
る:ペプトン10g/l、酵母エキス5g/l、NaC
l5g/lおよびグルコース1g/l。またLBGアガ
ーは寒天12g/lを含有している。事前に調製された
調製物をGibco/BRL(ペーズリー、スコットラ
ンド、グレートブリテン)からLBブロスベース(LB b
roth base)またはLBアガーとして購入してもよい。
グルコース1g/lを添加した後に、前記の培地が得ら
れる。100mlコニカルフラスコ中に入っている培養
10mlをキューナー社(Kuehner AG)(Birsfelden、
スイス)のESRインキュベーター中で37℃および1
80rpmで16時間インキュベートした。次いで、細
胞懸濁液をベックマン社(ハノーバー、ドイツ)のJ−
6B遠心分離器中で4000rpmで15分間遠心分離
した。細胞ペレットを、20%グリセロールを補ったL
BG培地10ml中に再懸濁し、各1mlの10アリコ
ートで滅菌条件下に瓶詰めし、−70℃で凍結させた。
これらの培養をマスター細胞バンクとして使用した。
【0035】作業細胞バンクを製造するために、アンピ
シリン50μg/mlを補ったLBG培地を100ml
のコニカルフラスコ間で10ml部に分配し、次いで前
記のマスター細胞バンク100μlを接種した。混合物
をキューナー社(Kuehner AG)(Birsfelden、スイス)
のESRインキュベーター中で37℃および180rp
mで16時間インキュベートした。インキュベーション
後に、培養懸濁液の光学密度(OD)をDr.ランゲ社
(Dr. lange Co)(ベルリン、ドイツ)のFP2Wフォ
トメーターを使用して測定波長660nmで決定した。
それは3.5であった。次いで細胞懸濁液を、グライナ
ー社(Greiner Co)(フリッケンハウゼン、ドイツ)の
滅菌の30mlポリエチレンチューブ中に滅菌下で入
れ、ベックマン社(ハノーバー、ドイツ)のJ−6B遠
心分離器を使用して2500rpmで15分間遠心分離
した。分離したバイオマスを20%のグリセロールを補
ったLBG培地10ml中で再懸濁した。次いで細胞懸
濁液を500μl部でナルジーン社(Nalgene Co)(ニ
ューヨーク、USA)の1ml滅菌中に滅菌条件下で入
れ、−70℃で凍結させた。前記のように製造した保存
される部を作業細胞バンクとして使用した。
【0036】2.D−パントテン酸を含有する発酵ブロ
スの製造 パントテン酸を含有する発酵ブロスを製造するために、
まず作業細胞バンクを振盪フラスコ培養で増殖させ、こ
れを使用して前発酵槽(prefermenter)に接種した。前
発酵槽からの培養を使用して、製造発酵槽(production
fermenter)に接種した。
【0037】SKA培地を振盪フラスコ培養のために使
用した。SKA培地は以下に記載のように製造した:事
前に25%濃度のアンモニア溶液を使用してpHを6.
8に調整した7.0gの(NH42SO4、0.5gの
KH2PO4、1.0gのK2HPO4、0.5gのMgS
4・7H2O、0.01gのMnSO4・H2O、0.0
1gのZnSO4・7H2O、0.005gのFe2(S
43ならびに20gのコーンスティープリカーを1l
ガラスビーカーに秤量し、次いでそこに蒸留水875m
lを添加した。前記のコーンスティープリカーを含有す
る塩溶液をオートクレーブ中で121℃で20分間滅菌
した。更に、125gの蒸留水、28.7gのグルコー
スおよび0.002gのチアミン・HClを含有する溶
液を濾過滅菌した。10gのCaCO3を100mlフ
ラスコ中に秤量し、オートクレーブ中で123℃で20
分間滅菌した。SKA培地は、前記の2成分とコーンス
ティープリカーを含有する塩溶液とを混合することによ
って得られた。
【0038】前記のSKA培地を100mlコニカルフ
ラスコ中に12.5ml部で分配し、次いで細胞懸濁液
0.5mlを接種した。滅菌生理食塩水で1:100に
希釈した作業細胞培養の保存された部を細胞懸濁液とし
て使用した。インキュベーションを、インフォルス社
(Infors AG)(Bottmingen、スイス)のRC−1−T
Kインキュベーター中で32℃および150rpmで2
0時間実施した。前記の手順の後に測定した測定波長6
60nmでの光学密度(OD660)は12.5であっ
た。
【0039】前記の振盪フラスコ培養0.5mlを生理
的食塩水4.5mlで希釈し、そのうち0.7mlを使
用して、予めブラウンディーセルビオテック社(Braun
Diessel Biotech GmbH)(メルズンゲン、ドイツ)の2
lの研究室用の発酵槽モデルBiostat(R)MDに
入れてある培養培地1300mlに接種した。
【0040】該培養培地は以下のように製造した。水道
水1300ml中の9.81gの(NH42SO4
0.7gのKH2PO4、1.402gのK2HPO4
0.70gのMgSO4・7H2O、0.014gのMn
SO4・H2O、0.014gのFe2(SO43ならび
に28.04gのコーンスティープリカーを含有する溶
液を25%濃度のアンモニア溶液を使用してpH6.5
に調整し、オートクレーブ中で121℃で20分間滅菌
した。前記のコーンスティープリカーを含有する塩溶液
に、100gの蒸留水中の40.62gのグルコースお
よび0.0042gのチアミン・HClを含有する別々
の濾過滅菌した溶液を滅菌条件下で添加した。
【0041】発酵を37℃および通気速度1vvmで1
6時間実施した。溶解させた酸素を20%に維持し、p
Hを6.5に維持した。25%濃度のアンモニア溶液を
pH調整剤として使用した。光学密度は13.1であっ
た。該培養90mlを使用して、本発酵手順のために2
l研究所発酵槽Biostat(R)MDモデル中で増殖
培地1144mlに接種した。
【0042】該増殖培地は以下のように製造した。水道
水1144ml中の4.14gの(NH42SO4
0.744gのKH2PO4、1.0gのK2HPO4
0.83gのMgSO4・7H2O、0.0124gのM
nSO4・H2O、18.87gのβ−アラニン、0.7
4gのストルクトール(Struktol)J647ならびに4
9.72gのコーンスティープリカーを含有する溶液を
25%濃度のアンモニア溶液を使用してpH6.5に調
整し、オートクレーブ中で121℃で20分間滅菌し
た。前記のコーンスティープリカーを含有する塩溶液
に、100mlの蒸留水中の35.92gのグルコース
および0.002gのチアミン・HClを含有する別々
の濾過滅菌した溶液を滅菌条件下で添加した。
【0043】発酵を37℃で40時間実施した。増殖相
において、pHは6.5であり、通気速度は1vvmで
あった。製造相においては、pHは6.0であり、通気
速度は1.5vvmであった。両者の相において、溶解
させた酸素は2%未満に維持した。25%濃度のアンモ
ニア溶液をpH調整剤として使用した。発酵の間に、製
造培地1および製造培地2を段階的に供給した。コーン
スティープリカーは培養中に1回で添加した。製造培地
は584mlの水道水中に465.29gのグルコース
および0.0261gのチアミン・HClを含有し、か
つ濾過滅菌した。製造培地2は、オートクレーブ中で1
21℃で20分間滅菌された140mlの水道水中に3
7.5gのβ−アラニンを含有している。7.5時間の
発酵時間および培養工程の終わりまでの発酵時間の後
に、製造培地1を段階的に供給した。10.5時間の培
養後に、水道水100ml中に溶解させ、かつオートク
レーブ中で121℃で20分間滅菌したコーンスティー
プリカー49.5gを滅菌条件下で添加した。12.5
時間の発酵時間および培養工程の終わりまでの発酵時間
の後に、製造培地2を添加速度3.5g/hで供給し
た。41時間の培養後に、パントテン酸濃度6.1質量
%が発酵ブロス中に見いだされた。
【0044】D−パントテン酸濃度を、クナウアー社
(Knauer)(ベルリン、ドイツ)のHPLC(高性能液
体クロマトグラフィー)ユニットモデルM321を使用
して、5μm粒度を有するHypersil APS2
アミノ相を使用するRI(屈折率)検出によって決定し
た。
【0045】例2 例1に記載したのと同一の条件下で実施した発酵試験に
おいて、パントテン酸濃度5.4質量%が、43時間の
培養時間後に発酵ブロス中で検出された。L−バリンの
濃度は8g/lであった。
【0046】例3 D−パントテン酸カルシウムの製造 バイオマスを、例1および例2に記載された方法を使用
して製造され、かつ約6.1質量%のD−パントテン酸
を含有しているパントテン酸含有発酵ブロスから分離し
た。このために、前記の発酵ブロス1lを研究室用遠心
分離器であるヘラオイス社(Heraeus)(デュッセルド
ルフ、ドイツ)のBiofugeStratosモデル
を使用して、4000rpmで20分間遠心分離し、上
清の遠心分離液を更に、ICT社(ICT GmbH)(Bad Ha
nburg、ドイツ)のUF装置(UFunit)中で30kDの
MRCポリマー膜を使用してクロスフロー限外濾過によ
って精製した。
【0047】次いで固体のCa(OH)2(96%;メ
ルク、ダルムシュタット、ドイツ)10.1gを、撹拌
しながらバッチ式に添加した。pHは約10.3であっ
た。次いで前記のように処理したブロスを回転蒸発器の
ビューチ−ラボルテヒニック社(Buechi-Labortechnik
GmbH)(コンスタンツ、ドイツ)のRotavapor
RE−120中で約50%の乾燥質量の液体含有率に
60℃で真空下に濃縮した。次いで前記のように得られ
た濃縮ブロスを噴霧乾燥し、D−パントテン酸のカルシ
ウム塩を製造した。このために、研究室用の噴霧乾燥器
のビューチ−ラボルテヒニック社(コンスタンツ、ドイ
ツ)のビューチ−190(Buechi-190)を、入口温度1
07℃、出口温度85℃、圧力差−40ミリバールおよ
び空気の流速600NL/hで使用した。
【0048】前記のように製造したD−パントテン酸カ
ルシウムを含有する生成物はパントテン酸濃度68.5
質量%を有しており、易流動性であり、かつかさ密度4
60mg/mlを有していた。5ヶ月間保存した後に、
D−パントテン酸濃度は67.6質量%であった。
【0049】例4 D−パントテン酸ナトリウムの製造 バイオマスを、例1および例2に記載されるような方法
を使用して製造され、かつ約6.1質量%のD−パント
テン酸を含有するパントテン酸含有発酵ブロスから分離
した。このために、前記の発酵ブロス1lを例3に記載
したのと同様に遠心分離および限外濾過した。
【0050】次いでNaOH(99%;メルク)10.
6gを撹拌しながらバッチ式に添加した。pHは約10
であった。次いで前記のように処理したブロスを、回転
蒸発器のビューチ−ラボルテヒニック社のRotava
por RE−120中で50〜60℃で真空下に、約
50%の乾燥重量の液体含有率に濃縮した。次いで前記
のように濃縮したブロスを凍結乾燥器のレイボルト社
(Leybold)(Cologne、ドイツ)のLYOVAC GT
2中で凍結乾燥し、D−パントテン酸のナトリウム塩を
製造した。
【0051】前記のように製造したD−パントテン酸ナ
トリウムを含有する生成物はD−パントテン酸濃度6
3.8質量%を有しており、易流動性であった。5ヶ月
間の保存後に、D−パントテン酸濃度は63.0質量%
であった。
【0052】例5 D−パントテン酸マグネシウムの製造 バイオマスを、例1および例2に記載されるような方法
を使用して製造され、かつ約6.1質量%のD−パント
テン酸を含有するパントテン酸含有発酵ブロスから分離
した。このために、前記の発酵ブロス1lを例2に記載
したのと同様に遠心分離および限外濾過した。
【0053】次いで、MgO(97%;メルク)5.4
gを撹拌しながらバッチ式に添加した。pHは約9〜1
0であった。次いで前記のように処理したブロスを、回
転蒸発器のビューチ−ラボルテヒニック社のRotav
apor RE−120中で50〜60℃で真空下に、
約50%の乾燥重量の液体含有率に濃縮した。次いで前
記のように濃縮したブロスを凍結乾燥器のレイボルト社
のLYOVAC GT2中で凍結乾燥し、D−パントテ
ン酸のマグネシウム塩を製造した。
【0054】前記のように製造したD−パントテン酸マ
グネシウムを含有する生成物はD−パントテン酸濃度6
4.7質量%を有しており、易流動性であった。5ヶ月
間の保存後に、D−パントテン酸濃度は64.4質量%
であった。
【0055】例6 D−パントテン酸カリウムの製造 バイオマスを、例1および例2に記載されるような方法
を使用して製造され、かつ約6.1質量%のD−パント
テン酸を含有するパントテン酸含有発酵ブロスから分離
した。このために、前記の発酵ブロス1lを例2に記載
したのと同様に遠心分離および限外濾過した。
【0056】次いでKOH(85%;メルク)17.4
gを撹拌しながらバッチ式に添加した。pHは約10〜
11であった。次いで前記のように処理したブロスを、
回転蒸発器のビューチ−ラボルテヒニック社のRota
vapor RE−120中で60℃で真空下に、約5
0%の乾燥重量の液体含有率に濃縮した。次いで前記の
ように濃縮したブロスを凍結乾燥器のレイボルト社のL
YOVAC GT2中で凍結乾燥し、D−パントテン酸
のカリウム塩を製造した。
【0057】前記のように製造したD−パントテン酸カ
リウムを含有する生成物はD−パントテン酸濃度63.
5質量%を有しており、易流動性であった。5ヶ月間の
保存後に、D−パントテン酸濃度は62.9質量%であ
った。
【0058】例7 D−パントテン酸アンモニウムの製造 バイオマスを、例1および例2に記載されるような方法
を使用して製造され、かつ約6.1質量%のD−パント
テン酸を含有するパントテン酸含有発酵ブロスから分離
した。このために、前記の発酵ブロス1lを例2に記載
したのと同様に遠心分離および限外濾過した。
【0059】次いで前記のように処理したブロスを、回
転蒸発器のビューチ−ラボルテヒニック社のRotav
apor RE−120中で60℃で真空下に、約50
%の乾燥重量の液体含有率に濃縮した。次いで前記のよ
うに濃縮したブロスを凍結乾燥器のレイボルト社のLY
OVAC GT2中で凍結乾燥し、D−パントテン酸の
アンモニウム塩を製造した。
【0060】前記のように製造したD−パントテン酸ア
ンモニウムを含有する生成物はD−パントテン酸濃度6
6.8質量%を有しており、易流動性であった。
【0061】例8 バイオマスを含有する発酵ブロスからのD−パントテン
酸カルシウムの製造 例1および例2に記載された方法を使用して製造され、
かつ約6.1質量%のD−パントテン酸を含有するパン
トテン酸含有発酵ブロスを回転蒸発器のビューチ−ラボ
ルテヒニック社(コンスタンツ、ドイツ)のRotav
apor RE−120中で60℃で真空下に、1.0
lの容量を約30質量%の乾燥質量の液体濃度に濃縮し
た。固体のCa(OH)2(96%;メルク、ダルムシ
ュタット、ドイツ)10.1gを撹拌しながらバッチ式
に添加した。pHは約10であった。前記のように処理
かつ濃縮されたバイオマス含有ブロスを噴霧乾燥して、
D−パントテン酸のカルシウム塩を製造した。このため
に、研究室用の噴霧乾燥器のビューチ−ラボルテヒニッ
ク社(コンスタンツ、ドイツ)のビューチ−190を、
入口温度107℃、出口温度85℃、圧力差−40ミリ
バールならびに空気の流速600NL/hで使用した。
【0062】前記のように製造したD−パントテン酸カ
ルシウムを含有する生成物はD−パントテン酸濃度4
9.8質量%を有しており、易流動性であり、かつかさ
密度480mg/mlであった。バイオマス含有率は約
30質量%であった。
【0063】例9 コリネバクテリウム グルタミクムからのD−パントテ
ン酸カルシウムおよびバイオマスを含有する生成物の製
造 1.コリネバクテリウム グルタミクムのパントテン酸
産生株の製造 特許US−A−5188948号はL−バリン産生株ブ
レビバクテリウム ラクトフェルメンツムFERM BP
−1763を記載している。DE19855313.7
号は、コリネバクテリウム グルタミクムからの遺伝子
panB、panCおよびpanDを有するプラスミド
pND−DBC2(図2)を開示している。該プラスミ
ドは微生物および細胞培養のためのドイツ微生物保存機
関(German collection of microorganisms and cell c
ultures)(ブラウンシュバイク、ドイツ)でDSM1
2437として、ATCC13032/pND−DBC
2株の形で寄託されている。パントテン酸産生株FER
M BP−1763/pND−DBC2はFERM BP
−1763株をプラスミドpND−DBC2で形質転換
することによって得ることができる。
【0064】2.パントテン酸を含有する発酵ブロスの
製造 ブレビバクテリウム ラクトフェルメンツムFERM B
P−1763/pND−DBC2の試料をHHKアガー
上に塗布した。
【0065】HHKアガーは、メルクKgaA(ダルム
シュタット、ドイツ)で市販されている脳/心臓アガー
(brain/heart agar)を含有し、かつカナマイシンを補
っている。HHKアガーの組成は第8a表に記載した。
【0066】前記のアガープレート培養を37℃で17
時間インキュベートし、次いで+4℃の冷蔵庫中で保存
した。個々の選択されたコロニーを、同一の培地で更に
増殖させた。次いでクローンからの細胞材料をHHKア
ガーから採取し、白金耳を使用して、全容量1000m
lの振盪フラスコ中に入れてあるHHKブロス100m
lに移した。
【0067】HHKブロスは、メルクKgaA(ダルム
シュタット、ドイツ)で市販されている脳/心臓培地
(brain/heart medium)を含有し、かつカナマイシンを
補っている。HHKブロスの組成は第8b表に記載し
た。
【0068】第8a表:HHKアガー
【0069】
【表1】
【0070】第8b表:HHKブロス
【0071】
【表2】
【0072】混合物を30℃および150rpmで22
時間インキュベートした。培養プロセスの完了後に、
6.1の光学密度が波長660nm(OD660)でフ
ォトメーターにおいて測定された。FERM BP−1
763/pND−DBC2株の培養を使用して、製造発
酵槽に接種した。
【0073】第8c表に挙げたSK−71培地を発酵の
ために使用した。SK−71培地中の全ての成分を作業
濃度に従って発酵槽中に直接導入し、その場で滅菌し
た。
【0074】第8c表:SK−71培地
【0075】
【表3】
【0076】B.ブラウン社(B. Braun Co)の10l
撹拌反応器(BBI、ドイツ、メルズンゲン、モデルB
iostat E/ED)を発酵槽として使用した。
【0077】前記のHHKブロス中の撹拌フラスコ前培
養100mlを使用して、SK−71発酵培地1950
gに接種した。
【0078】混合物を、全発酵時間にわたり温度30
℃、容量固有の通気速度(volume-specific rate of ae
ration)0.75vvm、撹拌速度800〜1700r
pmで培養するが、これらは酸素の消費および7.0の
pHおよび空気飽和20%の酸素分圧に依存する。該培
養を、OD660が26.2に達するまで前記の条件下
で全体で49時間培養した。
【0079】アンモニア水溶液(25%w/v)を補正
媒体(correction medium)として使用してpHを調整
した。
【0080】次いで光学密度(OD)をDr.ブルーノ
ランゲ社(Dr. Bruno Lange GmbHCo)(ベルリン、ド
イツ)のLP1W型のデジタルフォトメーターを使用し
て、測定波長660nmで測定し、かつD−パントテン
酸の濃度はHPLC(Hypersil APS2 5μm、250×
5mm、RI検出)を使用して測定した。
【0081】約0.2g/lのパントテン酸濃度は49
時間後の最終発酵試料中で測定された。
【0082】3.パントテン酸含有生成物の製造 約0.02質量%の濃度を有するD−パントテン酸含有
発酵ブロスを、例9.2の方法を使用して製造した。該
発酵ブロスの容量1.4lをまず、約15%の乾燥固体
含有率を有するブロスに、回転蒸発器のビューチ−ラボ
ルテヒニック社(コンスタンツ、ドイツ)のRotav
apor RE−120中で60℃で真空下に蒸発させ
た。次いで27.1gの固体のCa(OH)2(96
%;メルク、ダルムシュタット、ドイツ)を撹拌しなが
ら1回で添加した。pHは約10.0であった。D−パ
ントテン酸カルシウム37.7g(>98%、Euro OTC
Pharma GmbH, Kamen, Germany)を、前記のように処理
かつ濃縮されたバイオマス含有ブロスに添加した。研究
室用の噴霧乾燥器のビューチ−ラボルテヒニック社(コ
ンスタンツ、ドイツ)のビューチ−190を、インプッ
ト温度107℃、流出物温度85℃、圧力差−40ミリ
バールならびに空気の流速600Nl/hで最終噴霧乾
燥手順のために使用した。
【0083】前記のように製造したD−パントテン酸カ
ルシウム含有生成物は約35%のD−パントテン酸濃度
を有しており、注入可能であり、かつかさ密度600m
g/mlを有していた。C.グルタミクム−バイオマス
の比率は約3.5質量%であった。
【0084】例10 サッカロマイセス セレビシエからのD−パントテン酸
カルシウムおよびバイオマスを含有する生成物の製造 1.サッカロマイセス セレビシエのパントテン酸産生
株の製造 読み枠YHR063cの増幅:サッカロマイセス セレ
ビシエの読み枠YHR063c(国立生物工学センター
(the National Center for Biotechnology)、ベテス
ダ、MD、USAにおける受け入れ番号U00061)
のためのヌクレオチド配列から出発して、以下のPCR
プライマーを合成した(MWG-Biotech, Ebersberg, Germ
any)。読み枠の開始および終止はピリオド(.)で表
した。
【0085】・oJD539(5’EcoRI−Not
I開始): 5’−GCGCGAATTCAGATCCGCGGCC
GCAAAGAGGAGAAATTAACT.ATGA
CTGCACCACACAGAAG−3’ ・oJD540(3’SpeI−PstI終止): 5’−CGCGACTAGTCTGCAG.TCAGT
CCTTTCTCCAGTCAC−3’ C.グスリーおよびG.R.フィンク(C. Guthrie and
G. R. Fink)の方法(酵母遺伝学および分子生物学へ
の誘い(Guide to yeast genetics and molecular biol
ogy)、酵素学における方法、Vol.194,アカデ
ミックプレス、サンディエゴ、CA、1991)を使用
して単離されたS.セレビシエJD242株からのゲノ
ムDNAを鋳型として使用した。前記の株は、ゲノムが
配列決定されている(ゴフォ他(Goffeau et al)., Sc
ience 274, pp. 546, (1996))二倍体株SC288C
(ウィンストン他(Winston et al)., Yeast 11, 53f
f. (1995))の一倍体の分離体(segregant)である。四
分子分析を、C.グスリーおよびG.R.フィンクの方
法(酵母遺伝学および分子生物学への誘い、酵素学にお
ける方法、Vol.194,アカデミックプレス、サン
ディエゴ、CA、1991)によって実施した。株JD
242はロイシンに関して栄養要求(leu2Δ1対立
遺伝子)およびウラシルに関して栄養要求(ura3−
52対立遺伝子)である。約1.2kBのサイズのDN
A断片を、ロッヒェ社(Roche Co)(マンハイム)の
“High Fidelity Expand Polymerase”キットを使用し
て、製造者が示す条件下で28PCRサイクルで増幅さ
せた。サイズを0.8%濃度のアガロースゲル中での塩
基泳動による分離で決定した。
【0086】pJD−YHR063cの構造:S.セレ
ビシエ中でYHR063c読み枠を発現させるために、
PCR増幅物をE.コリ−S.セレビシエのシャトルベ
クターpJDCEX2(図2およびドーメン他(Dohmen
et al)., 1995, Journal of Biological Chemistry 2
70, 18099-18109)中に組み込んだ。
【0087】まずPCR産物をEcoRIおよびSpe
I(AGS、ハイデルベルク、ドイツ)によって制限消
化した。次いでこれを、EcoRIおよびXbaI(A
GS、ハイデルベルク、ドイツ)で処理したpJDCE
X2−DNAと混合し、T4−DNAリガーゼ(ロッヒ
ェ、マンハイム、ドイツ)を使用してライゲーションし
た。ライゲーション混合物を、E.コリXL1−Blu
e株(ブロック他(Bullock et al)., 1987. Biotechn
iques 5, 376)に形質転換した。形質転換体を、アンピ
シリン(シグマ、ダイゼンホフェン、ドイツ)150μ
g/mlを含有するLBアガー上での選択によって得
た。アンピシリン耐性クローンからのプラスミドDNA
をアルカリ性細胞溶解(サンブローク他(Sambrook et
al).: Molecular Cloning, A Laboratory Manual, Col
d Spring Harbor Laboratory Press, 1989)によって調
製した。次いで単離したプラスミドDNAをNotIお
よびPstIを使用する制限消化によって試験し、引き
続き0.8%濃度のアガロースゲル中で分離した。所望
の構造を有するプラスミドをpJD−YHR063c
(図3)と名付けた。
【0088】株JD242/pJD−YHR063cの
製造:S.セレビシエJD242株をドーメン他の方法
(Dohmen et al., Yeast 7,691(1991))を使用してプラ
スミドpJD−YHR063cで形質転換した。形質転
換体の選択を、1.8%のアガーを使用するロイシン不
含の最少培地SD上で実施した(第9a表および第9b
表参照)。
【0089】第9a表:最少培地SD
【0090】
【表4】
【0091】第9b表:最少培地SD
【0092】
【表5】
【0093】2.パントテン酸を含有する発酵ブロスの
製造 D−パントテン酸を含有する発酵ブロスを製造するため
に、S.セレビシエJD242/pJD−YHR063
c株の個々のコロニーをまず最少培地SDを有するアガ
ープレート上に塗布し、30℃で3日間インキュベート
した。振盪フラスコ中で前記の第1の前培養を製造する
ために、細胞を最少培地SD5mlで浮遊させた。次い
で最少培地SD(第9a表および第9b表)50mlを
含有する各振盪フラスコ(全容量500ml)に前記の
細胞懸濁液2.5mlを接種し、インフォルス社(Bott
mingen, スイス)のRC−1−TKインキュベーター上
で30℃および130rpmで、波長660nmでの光
学密度(OD660)1.9が測定できるまで6時間培
養した。第2の前培養を、1000mlのバッフルフラ
スコ(baffle-flask)において最少培地SD150ml
(第9a表および第9b表)中で製造し、かつそれぞれ
に50mlの前記の前培養1を接種した。インキュベー
ションを、波長660nmでの光学密度(OD660)
約3.8が達成されるまで30℃および80rpmで2
0時間実施した。パントテン酸を製造するための本発酵
を全容量6000mlを有する丸底フラスコ中で最少培
地SD(第9a表および第9b表)1500mlにおい
て実施した。この目的のために、丸底フラスコにそれぞ
れ、90mlの前培養2を接種し、かつ30℃および6
0rpmで30時間インキュベートした。
【0094】光学密度(OD)をDr.ブルーノランゲ
社(ベルリン、ドイツ)のLP1W型のデジタルフォト
メーターを使用して測定波長660nmで測定した。得
られたパントテン酸濃度は、DIFCO(ミシガン、U
SA;10版、1100−1102(1984))から
のマニュアル“DIFCO MANUAL”におけるデ
ータに従って、ラクトバシラス プランタルムATCC
(R)8014株(strainLactobacillus plantarum ATCC
(R) 8014)を使用して測定した。
【0095】光学密度(OD660)は約4であり、D
−パントテン酸の濃度は約1mg/lであった。
【0096】3.パントテン酸を含有する生成物の製造 D−パントテン酸濃度約1mg/lを有するパントテン
酸を含有する発酵ブロスを、例10.2の方法を使用し
て製造した。まず容量6.0lを、16%の乾燥固体含
有率を有するブロスが得られるように、ビューチ−ラボ
ルテヒニック社(コンスタンツ、ドイツ)のRotav
apor RE−151の回転蒸発器中で60℃で真空
下に蒸発させた。次いで固体のCa(OH)2(96
%;メルク、ダルムシュタット、ドイツ)15.9gを
撹拌しながら1回で添加した。pHは約9.2であっ
た。次いでD−パントテン酸カルシウム(>98%、Eu
ro OTCPharma GmbH, Kamen, Germany)28.4gを、
前記のように処理かつ蒸発させたバイオマスを含有する
ブロスに添加した。次いで該ブロスをレイボルト社(Co
logne, ドイツ)のLYOVAC GT2型の凍結乾燥器
中で凍結乾燥させた。
【0097】前記のように製造されたD−パントテン酸
カルシウムを含有する生成物はD−パントテン酸濃度2
6.5質量%を有しており、注入可能であり、かつかさ
密度450mg/mlを有していた。S.セレビシエの
バイオマスの比率は約6.8質量%であった。
【図面の簡単な説明】
【図1】プラスミドpND−DBC2の図である。
【図2】プラスミドpJDCEX2の図である。
【図3】プラスミドpJD−YHR063cの図であ
る。
【符号の説明】
rrnBT1T2 rrnB遺伝子の転写ターミネータ
ー、 Ptac tacプロモーター、 panB p
anB遺伝子のコード領域、 panC panC遺伝
子のコード領域、 panD panD遺伝子のコード
領域、 rep−C.g. C.グルタミクム中の複製
のためのDNA領域、 oriV−E.c. E.コリ
における増殖継代(vegetative transfer)の起点、
kanカナマイシンのための耐性遺伝子、 BglII
制限酵素BglIIの開裂部位、 ClaI 制限酵
素ClaIの開裂部位、 NcoI 制限酵素NcoI
の開裂部位、 NruI 制限酵素NruIの開裂部
位、 PvuI 制限酵素PvuIの開裂部位、 Sa
cI 制限酵素SacIの開裂部位、 SalI制限酵
素SalIの開裂部位、 ScaI 制限酵素ScaI
の開裂部位、 SphI 制限酵素SphIの開裂部
位、 XhoI 制限酵素XhoIの開裂部位、 LE
U2 サッカロマイセス セレビシエのβ−イソプロピ
ルマレートデヒドロゲナーゼ遺伝子、 2μ サッカロ
マイセス セレビシエの内因性の2μプラスミドの配
列、 ApR β−ラクタマーゼ遺伝子、 P−CUP
1 サッカロマイセス セレビシエのCUP1遺伝子
(メタロチオネイン)のプロモーター、 T−CYC1
サッカロマイセス セレビシエのCYC1遺伝子(チ
トクロームC)のターミネーター、 SD シャインダ
ルガーノ配列、 EcoRI制限酵素EcoRIの開裂
部位、 NotI 制限酵素NotIの開裂部位、Sp
eI 制限酵素SpeIの開裂部位、 XbaI 制限
酵素XbaIの開裂部位
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 クラウス−エーリッヒ ウッフマン ドイツ連邦共和国 ビーレフェルト ラッ ポルトシュトラーセ 73 (72)発明者 イロナ ヴァルガー ドイツ連邦共和国 ビーレフェルト バル ラッハシュトラーセ 7 (72)発明者 ウルリヒ ベッカー スロバキア国 セルツェ プリーコッド 318 (72)発明者 ヴァルター フェッファーレ ドイツ連邦共和国 ハレ ヤーンシュトラ ーセ 33 (72)発明者 ハインツ フリードリヒ ドイツ連邦共和国 ハーナウ グリューナ ウシュトラーセ 4

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 D−パントテン酸および/またはその塩
    を含有し、かつ発酵ブロスをベースとする動物飼料添加
    剤において、 a)D−パントテン酸および/またはその塩、 b)D−パントテン酸を産生する微生物の発酵中に形成
    されるバイオマス0〜100%、 c)少なくとも発酵ブロスの他の成分の大部分を含有
    し、かつ d)固体、微細または粒状の、易流動性の形で存在する
    ことを特徴とする動物飼料添加剤。
  2. 【請求項2】 D−パントテン酸のナトリウム塩、カリ
    ウム塩、アンモニウム塩、マグネシウム塩またはカルシ
    ウム塩の群から選択する1種以上の塩を含有する、請求
    項1記載の動物飼料添加剤。
  3. 【請求項3】 D−パントテン酸および/またはその塩
    の1種を>0質量%(乾燥重量)の量で含有する、請求
    項1または2記載の動物飼料添加剤。
  4. 【請求項4】 噴霧乾燥された形または噴霧造粒された
    形で存在する、請求項1記載の動物飼料添加剤。
  5. 【請求項5】 またL−メチオニン、L−リジン、L−
    バリン、L−アラニン、L−トレオニンまたはL−トリ
    プトファンの群から選択したL−アミノ酸の1種以上を
    含有する、請求項1から4までのいずれか1項記載の動
    物飼料添加剤。
  6. 【請求項6】 請求項1から5までのいずれか1項記載
    のD−パントテン酸および/またはその塩を含有する飼
    料添加剤を発酵ブロスから製造する方法において、 a)バイオマスおよび/または他の幾つかの成分を完全
    または部分的に、D−パントテン酸および/またはその
    塩を含有する発酵ブロスから分離してよく、 b)アルカリ土類金属またはアルカリ金属の水酸化物ま
    たは酸化物を前記のように得られた溶液またはブロスに
    添加し、かつ c)前記のように得られた混合物を乾燥または噴霧乾
    燥、噴霧造粒または造粒する、動物飼料添加剤の製造方
    法。
  7. 【請求項7】 ナトリウム、カリウム、アンモニウム、
    マグネシウムまたはカルシウム化合物の群から選択した
    酸化物または水酸化物をD−パントテン酸に対して化学
    量論比0.8〜1.2で添加する、請求項6記載の方
    法。
  8. 【請求項8】 D−パントテン酸および/またはそのナ
    トリウム塩、カリウム塩、アンモニウム塩、マグネシウ
    ム塩またはカルシウム塩を含有する、請求項1から5ま
    でのいずれか1項記載の飼料添加剤を製造するための方
    法において、 a)バイオマスおよび/または幾つかの成分を完全また
    は部分的に、所望のヒドロキシル化合物を使用して得ら
    れたD−パントテン酸塩を含有する発酵ブロスから分離
    してよく、 b)前記のように得られた混合物を濃縮し、かつ c)相応のパントテン酸塩を含有する飼料添加剤を、乾
    燥、噴霧乾燥または噴霧造粒によって固体形で得る、動
    物飼料添加剤の製造方法。
  9. 【請求項9】 D−パントテン酸および/またはそのナ
    トリウム塩、カリウム塩、アンモニウム塩、マグネシウ
    ム塩またはカルシウム塩の濃度を約20〜80質量%
    (乾燥重量)の範囲で有する動物飼料添加剤を発酵ブロ
    スから製造するための方法において、 a)有利には発酵ブロスから水を除去し(濃縮工程)、 b)発酵の間に形成したバイオマス0〜100%を除去
    してよく、 c)前記の化合物の1種以上をa)およびb)に従って
    得られた発酵ブロスに添加し、その際、添加された化合
    物の質量を、動物飼料添加剤におけるその全濃度が約2
    0〜80質量%の範囲であるようにし、 d)c)に従って得られた発酵ブロスを乾燥させて、所
    望の粉末形または粒状形で得る、動物飼料添加剤の製造
    方法。
  10. 【請求項10】 前記のアルカリ金属またはアルカリ土
    類金属の酸化物または水酸化物を、濃縮工程の前または
    後に発酵ブロスに添加する、請求項9記載の方法。
  11. 【請求項11】 発酵工程において真菌または酵母を使
    用する、請求項6から9までのいずれか1記載の方法。
  12. 【請求項12】 L−リジン、L−バリン、L−アラニ
    ン、L−トレオニンまたはL−トリプトファンの群から
    選択した1種以上のL−アミノ酸を、濃縮されていてよ
    い発酵ブロスに添加する、請求項9記載の方法。
  13. 【請求項13】 コリネバクテリウム属からの細菌を発
    酵工程で使用する、請求項6から11までのいずれか1
    項記載の方法。
  14. 【請求項14】 腸内細菌科からの細菌を発酵工程で使
    用する、請求項6から11までのいずれか1項記載の方
    法。
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