JP2000324579A - スピーカー音の音響効果改善方法、およびそれに使用するスピーカースタンド - Google Patents

スピーカー音の音響効果改善方法、およびそれに使用するスピーカースタンド

Info

Publication number
JP2000324579A
JP2000324579A JP11127610A JP12761099A JP2000324579A JP 2000324579 A JP2000324579 A JP 2000324579A JP 11127610 A JP11127610 A JP 11127610A JP 12761099 A JP12761099 A JP 12761099A JP 2000324579 A JP2000324579 A JP 2000324579A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
enclosure
soundboard
sound
speaker
vibration
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP11127610A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4215342B2 (ja
Inventor
Keiichi Ogawa
圭一 小川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Individual
Original Assignee
Individual
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Individual filed Critical Individual
Priority to JP12761099A priority Critical patent/JP4215342B2/ja
Publication of JP2000324579A publication Critical patent/JP2000324579A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4215342B2 publication Critical patent/JP4215342B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Details Of Audible-Bandwidth Transducers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 エンクロージャーが発生する振動を好適に支
配し、スピーカースタンド自らも良好な音声の再生を担
う、新規なスピーカー音の音響効果改善方法、およびそ
れに使用する新規な構造からなるスピーカースタンドを
提供する。 【解決手段】 ベース盤2上面の三箇所に、肉厚断面で
所定長さ寸法に設定した響板部3,3,3を所定の平面
配置となるようにして垂設、一体化した上、それらの上
端の自由端面上にエンクロージャー4の底面を直接接
触、支持させ、エンクロージャー4からの振動を直接的
に各響板部3,3,3に伝播され易くすると共に、伝播
した振動による各響板部3,3,3の響鳴が、夫々の自
由端構造によって励起されるようにする一方、各響板部
3,3,3に伝播した振動およびエンクロージャー4か
ら各響板部3,3,3周辺の空間に発せられた振動の方
向を、予め設定してある各響板部3,3,3の平面配置
具合によって所望する最適な方向に誘導し得るようにし
たスピーカー音の音響効果改善方法である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の目的】この発明は、スピーカーを内蔵するエン
クロージャーを、最適な高さ位置に安定して支持するス
ピーカースタンドに関するものであって、特に、エンク
ロージャーが発生する振動を好適に支配し、スピーカー
スタンド自らも良好な音声の再生を担う、新規なスピー
カー音の音響効果改善方法、およびそれに使用する新規
な構造からなるスピーカースタンドを提供しようとする
ものである。
【0002】
【従来の技術】近年におけるオーディオ機器は、ノイズ
リダクションシステムやコンパクトディスク等のステレ
オ再生技術の相次ぐ開発により、良質な音を比較的簡単
に再生することができるようになり、更に6チャンネル
を駆使し、聴者を取り巻く複数のエンクロージャーによ
って映画館のような、あるいはそれ以上の臨場感を再生
するシステムが家庭向けに販売される等、多彩な楽しみ
方が提供できるようになってきている。
【0003】このようなオーディオ機器のセッティング
は、それを設置する部屋の形状や構造等の影響を受け易
く、特に畳敷きの部屋を有する我が国の住宅事情も相俟
って、なかなか良質な音を再生することができず、設計
者の本来意図する音を正確に再生するには、スピーカー
を内蔵してスピーカーシステムを構成する筐体状のエン
クロージャーが発生する振動を、床面との間で効果的に
防振する工夫が必要となり、さらに、チューナー、プレ
ーヤーおよびアンプ等の機器も含めて、堅牢な家具やス
ピーカースタンドの上に設置し、一切の外部振動や内部
からの振動を制振することが望ましいものとされてき
た。
【0004】このように、振動に大きな影響を受けるエ
ンクロージャーを安定して支持するものとして、実開平
3−103686号公報に示されるような、エンクロー
ジャーを載置する載置台をサンドイッチ状に形成し、そ
の中央部に制振鋼板を挟み込むことにより、エンクロー
ジャーが発生する振動を制振するスピーカースタンドが
考案されているが、エンクロージャーからの音声が載置
台面に反射してしまい、音質を変えてしまうという欠点
を解消できるものではなかった。また、実開平6−23
394号公報に示されるエンクロージャーのように、ス
ピーカースタンドとの接触面積を極めて小さく設定し、
エンクロージャーとスピーカースタンドとの間で振動が
容易に伝播しないように構成したものも開発されてい
る。
【0005】この発明は、上記のように、振動の伝播を
抑制することが最も良好な音の再生に繋がるとされてき
たスピーカースタンドにあって、如何なる条件下にあっ
ても載置台やエンクロージャーとの接触面から振動が伝
播され、僅かではあってもノイズを発生してしまうこと
が避けられないという事情に疑問を抱き、エンクロージ
ャーが発生する振動を活かし、良質な音響の再生に貢献
させることはできないものかとの判断から、逸速くその
開発、研究に着手し、長期に渡る試行錯誤と幾多の試
作、実験とを繰り返してきた結果、今回、遂に新規なス
ピーカー音の音響効果改善方法、およびそれに使用する
新規な構造からなるスピーカースタンドを実現化するこ
とに成功したものであり、以下では、図面に示すこの発
明を代表する実施例と共に、その構成を詳述することと
する。
【0006】
【発明の構成】図面に示すこの発明を代表する実施例か
らも明確に理解されるように、この発明に包含されるス
ピーカー音の音響効果改善方法は、基本的に次のような
構成から成り立っている。即ち、ベース盤上面の少なく
とも二箇所に、肉厚断面で所定長さ寸法に設定した響板
部を所定の平面配置となるようにして垂設、一体化した
上、それらの上端の自由端面上にエンクロージャーの底
面を直接接触、支持させ、エンクロージャーからの振動
を直接的に各響板部に伝播され易くすると共に、伝播し
た振動による各響板部の響鳴が、夫々の自由端構造によ
って励起されるようにする一方、各響板部に伝播した振
動およびエンクロージャーから各響板部周辺の空間に発
せられた振動の方向を、予め設定してある各響板部の平
面配置具合によって所望する最適な方向に誘導し得るよ
うにしたスピーカー音の音響効果改善方法ある。
【0007】この基本的な構成をより具体的なものとし
て示すと、この発明のスピーカー音の音響効果改善方法
は、床面に対する制振構造を備えたベース盤上面の中央
付近を挟んで離反する少なくとも二箇所に、肉厚断面で
所定長さ寸法に設定した響板部を所定の平面配置となる
ようにして垂設、一体化した上、それらの上端の自由端
面上にエンクロージャーの底面を直接接触、支持させ、
エンクロージャーからの振動を直接的に各響板部全体に
伝播され易くすると共に、伝播した振動による各響板部
の響鳴が、夫々の自由端構造によって励起されるように
する一方、各響板部に伝播した振動およびエンクロージ
ャーから各響板部周辺の空間に発せられた振動の方向
を、予め設定してある各響板部の平面配置具合によって
所望する最適な方向に誘導し得るようにした構成を要旨
とするものということができる。
【0008】
【関連する発明】上記したスピーカー音の音響効果改善
方法に関連して、この発明にはそのスピーカー音の音響
効果改善方法に使用するスピーカースタンドも包含して
おり、その構成の要旨は、基本的に次のとおりのもので
ある。即ち、床面に対して略水平状に設置可能であっ
て、所定の大きさ、形状としてなるベース盤に対し、肉
厚断面で所定長さ寸法に設定した復数枚の響板部が、所
定の平面配置となるようにして垂設、一体化され、夫々
の上端側を自由端構造となるように形成すると共に、そ
れら自由端面をエンクロージャー載置面となるように形
成してなる如く構成したスピーカースタンドである。
【0009】この発明に包含される上記のとおりの基本
的な構成からなるスピーカースタンドを、より具体的な
ものとして示せば、床面に対して略水平状に設置可能で
あって、所定の大きさ、形状とした制振構造を有するベ
ース盤に対し、その上面の中央付近を挟んで離反する少
なくとも二箇所に、肉厚断面で所定長さ寸法に設定した
響板部を所定の平面配置となるようにして垂設、一体化
した上、それらの上端の自由端面がエンクロージャーの
底面を直接接触、支持するエンクロージャー載置面とな
るよう形成してなる構成を要旨とするスピーカスタンド
とすることができる。
【0010】更に具体的な構成で示すと、床面に対して
略水平状に設置可能であって、所定の大きさ、形状と
し、制振構造を有するベース盤に対し、その上面の中央
付近を挟んで離反する二ないし四箇所に、肉厚断面で所
定長さ寸法に設定した響板部を所定の平面配置となるよ
うにして垂設、一体化した上、それらの上端の自由端面
がエンクロージャーの底面を直接接触、支持するエンク
ロージャー載置面となるよう形成してなる構成を要旨と
するスピーカスタンドである。
【0011】さらにまた、この発明に包含されるスピー
カースタンドは、ベース盤部に複数が夫々独立して設け
られた響板部の中の、少なくとも二個を、載置するエン
クロージャーの音声発生方向前方の左右に配置して対峙
させ、同響面板部同士を、載置するエンクロージャーの
音声発生方向の前方に向けて拡開状に傾斜させた平面配
置具合とすると共に、載置するエンクロージャーの音声
発生方向の後方に、外の少なくとも二個の響板部を左右
に配置して対峙させ、同響板部同士を、載置するエンク
ロージャーの音声発生方向の後方に向けて拡開状に傾斜
させた平面配置具合としたり、または、少なくとも二個
の響板部を左右に配置して対峙させ、同響面板部同士
を、載置するエンクロージャーの音声発生方向の前方に
向けて拡開状に傾斜させた平面配置具合、もしくは、少
なくとも二個の響板部を左右に配置して対峙させ、同響
板部同士を、載置するエンクロージャーの音声発生方向
の後方に向けて拡開状に傾斜させた平面配置具合として
なるものとすることも可能となる外、エンクロージャー
の音声発生方向に対して最も後側に位置する響板部を、
エンクロージャーの音声発生方向に対して略垂直状に配
置するようにしたり、何れか一個の響板部をエンクロー
ジャーの音声発生方向に対して平行状に配置するように
したものとすることも可能である。
【0012】ベース盤は、複数の響板部を充分な強度で
床面上に支持し、同響板部上に載置されるエンクロージ
ャーを安定して設置可能とする機能を果たすものであ
り、エンクロージャーから発せられる振動に響鳴し易い
形状、寸法および素材を選択するか、あるいは、エンク
ロージャーからの振動を効果的に減衰できるよう構成す
るかの何れかの構造を選択すべきであって、容易に響鳴
するよう構成する場合には、楽器にも使用されるウォー
ルナット、メープル、マホガニー、ラバーウッド、スプ
ールス、黒檀、松材等の天然ムク材、あるいはそれらの
集成材から形成するとよく、制振構造を設ける場合に
は、振動を吸収可能な重量に設定することが肝要であ
り、振動の減衰機能を有する素材から形成し、または振
動を減衰する素材を充填したものとするか、あるいは振
動を減衰する機能を有する減衰部品を用いることが望ま
しく、例えば、人工大理石やセラミック等から形成する
か、銅、真鍮、鉛、鉄等の金属粉を封入した筐体として
形成する外、ベース盤の上下面あるいは中間層部分に防
振用ゴム、ハイカーボン鋳鉄、制振鋼板等の制振材部を
挟み込むものとしたり、ピンポイントスパイクタイプ、
あるいは鋼球、木球、ガラス球等のインシュレーターを
床面との間に挟み込む構造を備えたものとしてもよく、
また、下部に高比重の人工大理石やセラミックからなる
下部台座部を一体的に結合したものとして形成すること
もできる。
【0013】響板部は、上端に載置されたエンクロージ
ャーの発する振動に響鳴し、その周辺空間に発せられた
音を、所望する方向に誘導する機能を果たすものであっ
て、下側基端をベース盤に一体化し、上端をエンクロー
ジャーを直接的に載置可能な自由端面とする必要があ
り、載置するエンクロージャーを充分な強度を有して安
定に支持可能な構造としなければならず、可聴周波数帯
域である80ヘルツ〜1万5千ヘルツ、望ましくはオー
ディオ機器が再生する5ヘルツ〜2万ヘルツ程度の範囲
で共振しない固有振動数に設定された寸法、形状および
材質を選択するとよく、例えばウォールナット、メープ
ル、マホガニー、ラバーウッド、スプールス、黒檀、松
材等の楽器にも使用される良質な響きを発生し得る天然
ムク材、あるいはそれらの集成材から形成するのが望ま
しい。
【0014】響板部は、各部を分割して六角穴付きボル
トおよびナット、タッピングネジ、木ネジ等を用いた連
結構造を設けて分解、組み立て可能なものとすることも
可能であり、また、分解状態で販売し、購入者が釘や接
着剤等を用いて組み立てることができる構成としてもよ
く、例えば、上側部とベース盤に一体となる下端部とに
分割し、当該上側部と下端部とを連結する部分に、上側
部のエンクロージャーの音声発生方向に対する角度を変
更可能とする角度調節機構を設けたものとすることが可
能な外、エンクロージャー載置面を形成する上端部と、
中途部、ならびにベース盤に連結する下端部とに分割し
て形成し、中途部を上端部および下端部に連結する各部
分に、中途部のエンクロージャーの音声発生方向に対す
る角度を変更可能とする角度調節機構を設けたものとす
ることもできる。
【0015】響板部の形状は、製造効率やシンプルな外
観を得る等の理由から矩形平断面の平板状とするのが望
ましく、例えば、L字形やU字形の平断面に形成し、発
生する音響の指向性を高める構造としたり、複雑な縦断
面形状を用いた斬新なデザインを採用したものとするこ
とも可能である。更に、全ての響板部が、ベース盤に対
して分解組み立て可能な組立て構造を有すると共に、当
該組立て構造には、各響板部の載置されるエンクロージ
ャーの音声発生方向に対する取付け角度を適宜変更可能
とする取付け角度調節機構を併設してなるものとするこ
ともでき、また、ベース盤上に独立するか、あるいは隣
接する響板部の下側間に掛け渡す等して、下側に向けて
前傾する反射板を設け、エンクロージャーから発せられ
た音声や周辺の音響を、載置するエンクロージャーの音
声発生方向に向けて反射できるよう構成したものとする
こともできる。
【0016】響板部の上端に形成されたエンクロージャ
ー載置面は、エンクロージャーを安定して支持すると共
に、エンクロージャーの振動を響板部側へ伝播する機能
を果たすものであって、エンクロージャーの底面を略水
平状に支持するよう構成すべきであるが、必要に応じて
所定角度に傾斜したエンクロージャーを支持可能に構成
することも可能であり、エンクロージャーの脱落を防止
する鉤爪状の段差形状部を形成することもできる。ま
た、響板部の上端面を所望する音場感の発生に好適な高
さ、例えば、載置されたエンクロージャーのスピーカー
が、聴者の耳の高さに略一致するよう配置される高さ、
または聴者の耳よりも高い、あるいは低い位置に設定す
るとよく、エンクロージャー載置面の摩擦係数を大きく
したり、エンクロージャーとの接触面積を広めに設定し
て、エンクロージャーからの振動を効率的に伝播できる
よう構成することも可能である外、エンクロージャー載
置面の摩擦係数を小さくしたり、エンクロージャーとの
接触面積を狭めて、過大な振動を伝播しないよう好適に
制限する構成とすることも可能である。
【0017】この発明に包含されるスピーカースタンド
は、サイズ、響板部の組合せ等を変更し、色々な形状、
寸法に形成し、各種エンクロージャーの構造や特性に対
応可能であり、また利用の対象は、エンクロージャーの
みに留まらず、そのままの構造、あるいは更に制振構造
を強化する等して、各種プレーヤー、チューナー、アン
プ等、その他のオーディオ機器も同一の、またはデザイ
ンを統一して製作したスピーカースタンド上に載置、セ
ッティングすることが可能である。以下では、図面に示
すこの発明を代表する実施例と共に、その構造について
詳述することとする。
【0018】
【実施例1】図1のスピーカースタンドの斜視図、およ
び図2のスピーカースタンドの平面図に示される事例
は、ベーズ盤2上に夫々独立して立設され、前側に二
個、後側に一個を垂設された合計三個の響板部3,3,
3の中、前側左右に配置された二個の響板部3,3を、
載置されるエンクロージャーの音声発生方向Sに向けて
拡開状の平面配置とし、後側の一個の響板部3を同エン
クロージャーの音声発生方向Sに平行となる平面配置に
設定し、三個の独立した響板部3,3,3の自由端上
に、一個のエンクロージャー4を掛渡し状に載置するよ
う形成した構成からなるスピーカー音の音響効果改善方
法に使用するスピーカースタンドにおけるこの発明の代
表的な一実施例を示すものである。
【0019】当該スピーカースタンド1は、ベース盤2
および響板部3,3,3の全てを楽器にも使用されるス
プールス、メープル、松材等の響きのきれいな天然ムク
材から形成し、制振構造としては、ベース盤2の底面に
後付けもしくは、床面上に設置する際に、底面と床面と
の間にインシュレーターや制振用シート等の制振材部を
挟み込むことができるものとなっており、ベース盤2
は、厚み寸法を30mm程度、横幅寸法を300mm程
度、奥行寸法を約370mm程度として、載置するエン
クロージャー4より、ある程度大きな平面形状となるよ
う寸法設定された長方形の平板状に形成されている。ま
た、ベース盤2上に夫々独立して一体化された各響板部
3,3,3は、板厚寸法を約35mm程度とし、巾寸法
を約120mm、高さ寸法を約500mmに設定され、
三個の響板部3,3,3の各上端面の高さを同一高さに
設定して、エンクロージャー4の底面を水平状に支持す
るエンクロージャー載置面31,31,31を形成する
ものとなっている。
【0020】各響板部3,3,3の中、ベース盤2の中
央よりもエンクロージャーの音声発生方向Sの前方に位
置する二個の響板部3,3は、ベース盤2の中央を境と
して左右側に所定距離離間、独立して配置され、巾広面
の一方同士を対峙した状態に垂設し、エンクロージャー
の音声発生方向Sの前方に向けて互いの開き角度を拡開
する平面配置とする一方、ベース盤2の中央よりも後方
に位置する一個の響板部3は、ベース盤2の左右巾略中
央に位置して、エンクロージャーの音声発生方向Sに平
行状の平面配置となるよう垂設されている。なお、この
スピーカースタンド1は、図3のスピーカースタンドの
平面図に示されているるように、エンクロージャーの音
声発生方向Sを逆向きとなるよう配置し、三個の響板部
3,3,3の平面配置具合を変更したものとすることも
可能である。
【0021】
【実施例2】図4の三個の響板部を他の配置としたスピ
ーカースタンドの平面図に示す事例は、この発明のスピ
ーカー音の音響効果改善方法に使用するスピーカースタ
ンドに包含される他の実施例を示すものであり、ベース
盤2の中央よりもエンクロージャーの音声発生方向S側
に位置する左右の響板部3,3は、前記実施例に示した
ものと同様、エンクロージャーの音声発生方向Sに向け
て拡開状となる平面配置構造に形成されており、ベース
盤2の中央よりもエンクロージャーの音声発生方向Sの
後方に位置する一個の響板部3を、エンクロージャーの
音声発生方向Sに対して略垂直の平面配置したものとな
っている。
【0022】
【実施例3】図5の夫々が上端のエンクロージャー載置
面を独立する四個の響板部を有するスピーカースタンド
の平面図に示される事例は、前後左右に位置する響板部
3,3,……の中、ベース盤2の中央よりもエンクロー
ジャーの音声発生方向S側に位置する左右の響板部3,
3は、互いに対峙する面を、エンクロージャーの音声発
生方向Sに向けて拡開するように平面配置されたものと
なっており、更に、ベース盤2の中央よりもエンクロー
ジャーの音声発生方向Sの後方に位置する左右の響板部
3,3は、互いに対峙する面を、エンクロージャーの音
声発生方向Sの後方に向けて拡開する平面配置構造に形
成されたものとしている。
【0023】
【実施例4】図6の各エンクロージャー載置面が夫々独
立する四個の響板部を外の平面配置とした他のスピーカ
ースタンドの平面図に示される事例は、前後左右に位置
する合計四個の響板部3,3,……を有し、エンクロー
ジャーの音声発生方向S側に位置する左右の響板部3,
3は、互いに対峙する壁面を、エンクロージャーの音声
発生方向Sに向けて拡開する平面配置とされ、更にま
た、エンクロージャーの音声発生方向Sの後方に位置す
る響板部3,3も、互いの対峙壁面が、エンクロージャ
ーの音声発生方向Sに向けて拡開する平面配置とされて
いる。
【0024】
【実施例5】図7の前後二個の響板部を有するスピーカ
ースタンドの平面図に示した事例は、ベース盤2のエン
クロージャーの音声発生方向Sの前後に設けられた二個
の響板部3,3の中、前方に位置する響板部3が、エン
クロージャーの音声発生方向Sに平行状となるよう平面
配置され、後方の響板部3を、エンクロージャーの音声
発生方向Sに対して垂直状の平面配置となるよう構成さ
れたものである。
【0025】
【実施例6】図8の左右二個の響板部を有するスピーカ
ースタンドの平面図に示される事例は、ベース盤2の中
央を挟んで、エンクロージャーの音声発生方向Sの左右
に垂設する二個の響板部3,3が、エンクロージャーの
音声発生方向Sに向けて、互いの対峙壁面の開き角度を
拡開状とする平面配置となっている。
【0026】
【実施例7】図9のベース盤の下部に制振構造を有する
スピーカースタンドの正面図、図10の図9に示すスピ
ーカースタンドの平面図、および図11の図9に示すス
ピーカースタンドの側面図に示される事例は、ベース盤
2に制振構造を設けた、その他の実施例を示すものであ
って、松材や黒檀等の天然ムク材から形成したベース盤
2の下部には、前後端縁部下端に沿って配置し、楽器の
材料となる各種天然木材、または人工大理石あるいはセ
ラミック等から形成された柱状であり、夫々鉛直下方に
向けて垂設された複数のスペーサー21,21,……を
挟んで、当該ベース盤2と略同等の寸法に形成され、人
工大理石またはセラミック等の硬質且つ高比重の素材か
らなり、上面にはエンクロージャー音声発生方向Sの後
方に向かうほどに上昇するよう傾斜された反射面を形成
した下部台座部22が、接着剤、釘、ボルト・ナットま
たは木ねじ等によって強固に結合、一体化されたものと
なっている。この下部台座部22上面の反射面は、エン
クロージャー4底部から発せられる音を、エンクロージ
ャー音声発生方向Sに向けて反射するよう傾斜している
が、エンクロージャー音声発生方向Sの左右側または後
方、あるいは錐状として全周囲方向に向けて反射するよ
うな傾斜面構造とすることも可能である。
【0027】
【作用】以上のとおりの構成からなるこの発明のスピー
カースタンドは、ベース盤2を床面上に直接、もしくは
インシュレーターやブチルゴムシート等の防振材部また
は吸振材部等の制振材部を介して設置し、一台のエンク
ロージャー4を、各響板部3,3,……のエンクロージ
ャー載置面31,31,……上に、安定した状態で跨る
よう載置し、エンクロージャー4のスピーカー部分を聴
者の耳の高さに略一致するようセッティングを行った
上、エンクロージャー4をオーディオ機器に接続して音
声を再生させると、エンクロージャー4から発生する音
が聴者の耳に直接的に到達すると共に、同エンクロージ
ャー4から発生した振動が、夫々自由端構造をなすエン
クロージャー載置面31,31,……を通じて各響板部
3,3,……に伝播され、響鳴を励起されることとな
り、同響板部3,3,……の予め設定された夫々の平面
配置具合に応じた方向に良質の音声を放射し、また周辺
に反響した音声が、平板状に形成された各響板部3,
3,……に反射され、エンクロージャー4から出力され
た振動および音声が、響板部3,3,……を介して間接
的に聴者の耳に到達することとなり、スピーカースタン
ドから方向性をもって発せられる響鳴音および反射音
が、エンクロージャーの音声に合成され、全体として統
一された音響を発生することとなる。
【0028】図1および図2に示したスピーカースタン
ド1によれば、前側左右のエンクロージャーの音声発生
方向Sに向けて拡開する平面配置とされた響板部3,3
が、エンクロージャー4底面からの振動を受けて、前方
に向けて響鳴するとともに、周辺からの音声を前方に向
けて反射するので、狭い空間での演奏のような音場感が
得られるものとなり、また、後側中央に位置してエンク
ロージャー音声発生方向Sに平行状に配置された響板部
3は、エンクロージャー4底面からの振動を左右側に伝
播、放出し、周囲に反響して回り込み、間接的に聴者に
到達するので奥行感のある音響が得られるものとなる。
【0029】図3のスピーカースタンド1によれば、後
側左右にあってエンクロージャー音声発生方向Sの後方
に向けて拡開する平面配置とされた響板部3,3が、エ
ンクロージャー4底面から伝わる振動に響鳴し、エンク
ロージャー音声発生方向Sの後方に向けて音声を発する
ものとなり、また前方中央に配置した響板部3は、エン
クロージャー4底面から伝わる振動を受けて、エンクロ
ージャー音声発生方向Sの左右側に向けて響鳴し、各響
板部3,3,3から発せられる音が、主にエンクロージ
ャー音声発生方向Sの後方および左右に向けて放出およ
び反射されることになる。
【0030】図4のスピーカースタンド1は、前方左右
に位置する響板部3,3が、エンクロージャー音声発生
方向Sに向けて拡開状の平面配置であり、エンクロージ
ャー4底面からの振動や周辺空間からの音声を、エンク
ロージャー音声発生方向Sに向けて響鳴および反射して
誘導し、後方中央に位置してエンクロージャー音声発生
方向Sに略垂直状の平面配置となる響板部3が、エンク
ロージャー音声発生方向Sの前後方向に向けて反響する
音量を高めるものとなり、また、後方に位置する響板部
3が、エンクロージャー4底面を広い面積で受止め、安
定に支持する。
【0031】図5に示すスピーカースタンド1は、四個
の響板部3,3,……が、エンクロージャー4底面の四
箇所を、より高い安定をもって支持するので、転倒に対
する安全性が高く、大型のエンクロージャーの載置に適
するものであり、四個の響板部3,3,……の中、エン
クロージャー音声発生方向Sの前方に位置して、同方向
に拡開状の平面配置となる二個が、エンクロージャー音
声発生方向Sに向けて音声を発生すると共に、周辺の音
を反射し、また、後方に位置して同方向に拡開状に平面
配置された二個の響板部3,3が、エンクロージャー音
声発生方向Sの後方に向けて音声の発生および反射を行
うものとなる。
【0032】図6のスピーカースタンド1は、前側およ
び後側の左右に合計4個配置された響板部3,3,……
の左右同士が、互いにエンクロージャー音声発生方向S
に向けて拡開する平面配置となっており、エンクロージ
ャー4底面から伝播する振動に響鳴し、周辺の音声を反
射して、エンクロージャー4の音声発生方向Sと同方向
に向けて放射し、立体的に重なり合う独得の響きを発生
することになる。
【0033】図7に示したスピーカースタンドは、小型
のエンクロージャー4を載置するのに好適な二個の響板
部3,3を有しており、同響板部3,3の中、前方中央
に位置するものをエンクロージャー音声発生方向Sに平
行な平面配置とし、エンクロージャー4底面からの振動
を左右に振り分けた音声とするように響鳴し、残響成分
を発生させると共に、後方中央に位置する響板部3が、
エンクロージャー音声発生方向Sに直交する方向に向け
て平面配置され、エンクロージャー4底面からの振動を
前後方向に向けて発せられる音声とするよう響鳴し、聴
者に到達する音量および音圧を高めるものとなり、ま
た、図8のスピーカースタンド1は、ベース盤2の中央
左右にあってエンクロージャー音声発生方向Sに向けて
拡開状の平面配置とされた二個の響板部3,3が、エン
クロージャー4底面から伝播される振動に響鳴し、エン
クロージャー音声発生方向Sに音声を放射すると共に、
周辺の音声を、同方向に向けて反射するものとなる。
【0034】図9ないし図11に取り上げたスピーカー
スタンド1は、三個の響板部3,3,3と共に、ベース
盤2もまた楽器に使用される天然ムク材から形成されて
おり、響板部3,3,3と同様にエンクロージャー4か
らの振動を受けて響鳴し、前後縁側の下部に設けられた
複数のスペーサー21,21,……が、同ベース盤2の
振動の高い自由度を確保し、上下方向への音響を発生さ
せるものとなり、スペーサー21,21,……を介して
連結された人工大理石やセラミックなどから形成された
下部台座部22が、ベース盤2の振動が床面に伝わらな
いよう制振することとなる上、同下部台座部22上面に
形成された反射面が、ベース盤2下面から発生される音
声を図11中の二点鎖線で示される矢印方向(エンクロ
ージャー音声発生方向S)に向けて反射することとな
る。
【0035】
【効果】以上のとおり、この発明のスピーカー音の音響
効果改善方法よれば、従前までのものであれば、エンク
ロージャーの載置台を有するスピーカースタンドが、エ
ンクロージャーの発する振動を制振しきれず、僅かでは
あっても不要な振動やノイズを発生してしまうことを避
けられず、また、載置台に反射された音は、不自然な残
響音となって、載置台に近いウーファーやトゥイーター
等による一部の周波数帯域のみを強調して音のバランス
を崩してしまうといった不都合を有するものであったの
に対し、載置台を持たないスピーカースタンドを使用す
ることにより、このような振動の発生による音質の悪化
を解消することができると共に、エンクロージャーから
の音を直接響板部で区画された空間方向に放出、伝播
し、その振動を、響板部の配置具合によって方向性を持
つ音として再生する上、周辺空間からの音を所望する方
向に反射して、秀れた音響効果を得ることができるとい
う大きな特徴を有している。
【0036】更に、この発明のスピーカースタンドによ
れば、複数の独立する響板部が、それらのエンクロージ
ャー載置面上に跨るように載置されたエンクロージャー
からの振動を受けて、所望する方向に音声を発生および
反射すると共に、これまで不可能とされてきた振動やノ
イズの発生を略皆無に近い状態とすることが可能とな
り、響板部の形状、寸法ならびにそれらの平面配置を工
夫することにより、設置する部屋の形状や構造、および
載置するエンクロージャーの性質等に応じて、好適な音
響効果を発揮することができるようになる上、その材質
に楽器の製作に使用する天然木材を採用することによっ
て伸びやかな響きと、良好な音質とを達成することがで
きるものであり、本来エンクロージャーが発生し得る音
に加えて、音の響き、伸び、深み等の味わいを新たに与
えることができ、また、ベース盤と響板部との接続部分
に分解組み立て構造を組み込むと共に、響板部の平面配
置角度を変更可能とする角度調節機構を併設することに
より、輸送や販売の際のコンパクト化を実現して、輸送
コストを引き下げることができる上、設置場所やオーデ
ィオシステムの条件に応じて、各響板部の取付け角度を
適宜調節することができるようになるという秀れた特徴
を得ることができるものとなる。
【0037】特に、図1および図2の実施例に示したス
ピーカースタンド1は、前側左右の響板部3,3が、前
方に向けて響鳴する構造の故に、ジャズ喫茶のような狭
い空間での演奏のような奥行のある音場感が得られるも
のとなり、図3のスピーカースタンド1は、各響板部
3,3,3から発せられる音が、主としてエンクロージ
ャー音声発生方向Sの後方および左右に向けて放出およ
び反射されるため、すっきりとしたエンクロージャー4
からの音声に、雄大な残響成分が乗り、立体的なバラン
スの良い音を発生することができるものとなる。
【0038】また、図4のスピーカースタンドは、後方
に位置する響板部3が、スピーカー音声発生方向Sに直
交状に配置されることにより、前後方向への反響音量を
高めるものとなり、聴者に達する音圧を高めることがで
きる上、エンクロージャー4底面を、より確実に安定し
て支持するので大型のエンクロージャー4であっても確
りと支持することができる。更にまた、図5および図6
に示すスピーカースタンド1,1は、四個の響板部3,
3,……を有するので、複数の残響音がエンクロージャ
ー4の音に重なり合い、深みのある響きが得られると共
に、大型のエンクロージャー4を載置することができる
ものとなり、図7および図8のスピーカースタンド1,
1は、二個の響板部3,3を有し、小型のエンクロージ
ャー4の設置に好適であり、響きの少ない、いわゆる鳴
りの悪いエンクロージャーであっても響きの良い音声を
発生するものとすることが可能である上、部品点数を低
減して廉価にて提供することが可能となるという利点が
ある。
【0039】また、図9ないし図11のスピーカースタ
ンド1では、ベース盤2の下部にスペーサー21,2
1,……を介して下部台座部22を設けたことにより、
響板部3,3,3およびベース盤2がエンクロージャー
4と一体となって響鳴し、より大きな音響を発生可能で
あると共に、制振構造を有する下部台座部22の上面に
形成された反射面が音声を所望する方向に反射し、奥行
と迫力のある音響効果を得ることができるという効果を
奏することになる。
【0040】叙述の如く、この発明のスピーカー音の音
響効果改善方法、およびそれに使用するスピーカースタ
ンドは、その新規な構成によって所期の目的を遍く達成
可能とするものであり、しかも、そのスピーカースタン
ドは、エンクロージャーを載置する載置台のない構造で
あって、良好な音のバランスを確保できると共に、部品
構成を簡素化して製造も容易となる上、洗練されたデザ
インを実現可能とし、従前までのスピーカースタンドに
比較し、経済性にも秀れたものとして提供することがで
き、商品の音質と美観とに高い趣向性が求められるオー
ディオ業界において高く評価され、広範に渡って利用、
普及していくものと予想される。
【図面の簡単な説明】
図面は、この発明のスピーカー音の音響効果改善方法、
およびそれに使用するスピーカースタンドの技術的思想
を具現化した代表的な幾つかの実施例を示すものであ
る。
【図1】三個の響板部を有するスピーカースタンドを示
す斜視図である。
【図2】図1のスピーカースタンドを示す平面図であ
る。
【図3】図1のスピーカースタンド前後逆転した使用状
態を示す平面図である。
【図4】三個の響板部を有する他のスピーカースタンド
を示す平面図である。
【図5】四個の響板部を有するスピーカースタンドを示
す平面図である。
【図6】四個の響板部を有する他のスピーカースタンド
を示す平面図である。
【図7】二個の響板部を有するスピーカースタンドを示
す平面図である。
【図8】二個の響板部を有する他のスピーカースタンド
を示す平面図である。
【図9】下部に制振構造を有するスピーカースタンドを
示す正面図である。
【図10】同スピーカースタンドの構造を示す平面図で
ある。
【図11】同スピーカースタンドの構造を示す側面図で
ある。
【符号の説明】
1 スピーカースタンド 2 ベース盤 21 同 スペーサー 22 同 下部台座部 3 響板部 31 同 エンクロージャー載置面 4 エンクロージャー S エンクロージャーの音声発生方向
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成11年6月24日(1999.6.2
4)
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】全図
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ベース盤上面の少なくとも二箇所に、肉
    厚断面で所定長さ寸法に設定した響板部を所定の平面配
    置となるようにして垂設、一体化した上、それらの上端
    の自由端面上にエンクロージャーの底面を直接接触、支
    持させ、エンクロージャーからの振動を直接的に各響板
    部に伝播され易くすると共に、伝播した振動による各響
    板部の響鳴が、夫々の自由端構造によって励起されるよ
    うにする一方、各響板部に伝播した振動およびエンクロ
    ージャーから各響板部周辺の空間に発せられた振動の方
    向を、予め設定してある各響板部の平面配置具合によっ
    て所望する最適な方向に誘導し得るようにしたことを特
    徴とするスピーカー音の音響効果改善方法。
  2. 【請求項2】 床面に対する制振構造を備えたベース盤
    上面の中央付近を挟んで離反する少なくとも二箇所に、
    肉厚断面で所定長さ寸法に設定した響板部を所定の平面
    配置となるようにして垂設、一体化した上、それらの上
    端の自由端面上にエンクロージャーの底面を直接接触、
    支持させ、エンクロージャーからの振動を直接的に各響
    板部全体に伝播され易くすると共に、伝播した振動によ
    る各響板部の響鳴が、夫々の自由端構造によって励起さ
    れるようにする一方、各響板部に伝播した振動およびエ
    ンクロージャーから各響板部周辺の空間に発せられた振
    動の方向を、予め設定してある各響板部の平面配置具合
    によって所望する最適な方向に誘導し得るようにしたこ
    とを特徴とするスピーカー音の音響効果改善方法。
  3. 【請求項3】 床面に対して略水平状に設置可能であっ
    て、所定の大きさ、形状としてなるベース盤に対し、肉
    厚断面で所定長さ寸法に設定した復数枚の響板部が、所
    定の平面配置となるようにして垂設、一体化され、夫々
    の上端側を自由端構造となるように形成すると共に、そ
    れら自由端面をエンクロージャー載置面となるように形
    成してなる、請求項1または2何れか記載のスピーカー
    音の音響効果改善方法に使用するスピーカースタンド。
  4. 【請求項4】 床面に対して略水平状に設置可能であっ
    て、所定の大きさ、形状とした制振構造を有するベース
    盤に対し、その上面の中央付近を挟んで離反する少なく
    とも二箇所に、肉厚断面で所定長さ寸法に設定した響板
    部を所定の平面配置となるようにして垂設、一体化した
    上、それらの上端の自由端面がエンクロージャーの底面
    を直接接触、支持するエンクロージャー載置面となるよ
    う形成してなる、請求項1または2何れか記載のスピー
    カー音の音響効果改善方法に使用するスピーカースタン
    ド。
  5. 【請求項5】 床面に対して略水平状に設置可能であっ
    て、所定の大きさ、形状とし、制振構造を有するベース
    盤に対し、その上面の中央付近を挟んで離反する二ない
    し四箇所に、肉厚断面で所定長さ寸法に設定した響板部
    を所定の平面配置となるようにして垂設、一体化した
    上、それらの上端の自由端面がエンクロージャーの底面
    を直接接触、支持するエンクロージャー載置面となるよ
    う形成してなる、請求項1または2何れか記載のスピー
    カー音の音響効果改善方法に使用するスピーカースタン
    ド。
  6. 【請求項6】 各響板部の全体、あるいは響板部上側
    部、もしくは上下端部を除く中間部分を楽器に使用され
    る天然木材、あるいは集成木材から形成してなるものと
    した、請求項3ないし5何れか記載のスピーカースタン
    ド。
  7. 【請求項7】 少なくとも二個の響板部を載置するエン
    クロージャーの音声発生方向前方の左右に配置して対峙
    させ、同響面板部同士を、載置するエンクロージャーの
    音声発生方向の前方に向けて拡開状に傾斜させた平面配
    置具合とすると共に、載置するエンクロージャーの音声
    発生方向の後方左右に、外の少なくとも二個の響板部を
    配置して対峙させ、同響板部同士を、載置するエンクロ
    ージャーの音声発生方向の後方に向けて拡開状に傾斜さ
    せた平面配置具合としたものとするか、または、少なく
    とも二個の響板部を左右に配置して対峙させ、同響面板
    部同士を、載置するエンクロージャーの音声発生方向の
    前方に向けて拡開状に傾斜させた平面配置具合とする
    か、もしくは、少なくとも二個の響板部を左右に配置し
    て対峙させ、同響板部同士を、載置するエンクロージャ
    ーの音声発生方向の後方に向けて拡開状に傾斜させた平
    面配置具合としてなる、請求項3ないし6何れか記載の
    スピーカースタンド。
  8. 【請求項8】 エンクロージャーの音声発生方向に対し
    て最も後側に位置する響板部を、エンクロージャーの音
    声発生方向に対して略垂直状に配置してなる、請求項3
    ないし6何れか記載のスピーカースタンド。
  9. 【請求項9】 何れか一個の響板部をエンクロージャー
    の音声発生方向に対して平行状に配置してなる、請求項
    3ないし6何れか記載のスピーカースタンド。
  10. 【請求項10】 全ての響板部が、ベース盤に対して分
    解組み立て可能な組立て構造を有すると共に、当該組立
    て構造には、各響板部の載置されるエンクロージャーの
    音声発生方向に対する取付け角度を適宜変更可能とする
    取付け角度調節機構を併設してなる、請求項3ないし6
    何れか記載のスピーカースタンド。
JP12761099A 1999-05-07 1999-05-07 スピーカースタンド、およびそれを使用したスピーカー音の音響効果改善方法 Expired - Fee Related JP4215342B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP12761099A JP4215342B2 (ja) 1999-05-07 1999-05-07 スピーカースタンド、およびそれを使用したスピーカー音の音響効果改善方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP12761099A JP4215342B2 (ja) 1999-05-07 1999-05-07 スピーカースタンド、およびそれを使用したスピーカー音の音響効果改善方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2000324579A true JP2000324579A (ja) 2000-11-24
JP4215342B2 JP4215342B2 (ja) 2009-01-28

Family

ID=14964353

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP12761099A Expired - Fee Related JP4215342B2 (ja) 1999-05-07 1999-05-07 スピーカースタンド、およびそれを使用したスピーカー音の音響効果改善方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4215342B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012119947A (ja) * 2010-12-01 2012-06-21 Spec Corp インシュレーター
JP5659326B1 (ja) * 2014-02-21 2015-01-28 米川 繁樹 オルゴール装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012119947A (ja) * 2010-12-01 2012-06-21 Spec Corp インシュレーター
JP5659326B1 (ja) * 2014-02-21 2015-01-28 米川 繁樹 オルゴール装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP4215342B2 (ja) 2009-01-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6771540B2 (ja) サウンドバー
US4348552A (en) Direct/reflecting speaker system and triangular shaped enclosure
WO2010095380A1 (ja) 音響発生システム、音響収録システム、音響発生方法、音響収録方法、音響調整方法、音響調整プログラム、音場調整システム、スピーカ台、家具、スピーカキャビネット、及びスピーカ装置
CN105191349A (zh) 声音输出装置、声音输出方法和视频显示装置
JP2009159104A (ja) 表示装置設置用パネル
US9226061B2 (en) Speaker assembly
JP3929808B2 (ja) 放音装置
JP4897785B2 (ja) 複合スピーカデバイス
JP2011259378A (ja) 透明音響壁体
JP4215342B2 (ja) スピーカースタンド、およびそれを使用したスピーカー音の音響効果改善方法
JPS61500644A (ja) 音響再生システム
JP6569656B2 (ja) スピーカースタンド並びにこれを含むスピーカーシステム
US6571909B1 (en) Loudspeaker enclosure
JP2000081885A (ja) 電子楽器用スタンド
JP4733463B2 (ja) アコースティックピアノの録音装置
JP4210718B2 (ja) 響胴放射型スピーカ
JP5167164B2 (ja) 音響拡散体及び音響拡散方法
JP4714804B2 (ja) 音響機器用スタンド、およびスペーサー
JP3883168B2 (ja) 音響機器用スタンド、およびそれを使用したスピーカースタンド
JP2008118166A (ja) スピーカエンクロージャ、これを備えたスピーカシステムおよび多チャンネルステレオシステム
JP2587741Y2 (ja) 電子鍵盤楽器
JP3232547U (ja) スピーカー用スタンド
TW201348930A (zh) 便攜式電子裝置
JPH08137474A (ja) 電子楽器
JP2004234019A (ja) 電子鍵盤楽器

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060428

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20080613

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080624

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080825

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20080930

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20081104

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111114

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees