JP4714804B2 - 音響機器用スタンド、およびスペーサー - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の目的】
この発明は、アンプ、チューナー、CDやMD等の各種プレーヤーといった音響機器類を安定に載置、収容して室内に設置可能とする音響機器用のスタンドに関するものであって、特に、載置された音響機器類が発する振動を好適に支配すると共に、その周辺に設置されたスピーカーや室内反響等の振動に共鳴し、音響機器用のスタンドやスペーサー自らも良質な音響の再生を担い、その振動が音響機器類に良い影響を与えて、より豊かな響きのある音声を再生可能とする新規な構造からなる音響機器用スタンド、および新規な構造のスペーサーを提供しようとするものである。
【0002】
【従来の技術】
アンプ、チューナー、CDやMD等の各種プレーヤーおよび複数のスピーカー等の組合せからなるオーディオ装置は、夫々の音響機器類を適正にセッティングしなければ本来の性能を発揮し得ないことが知られており、例えばCD(MD)プレーヤーは、ディスクを回転させるメカニズムを有しているだけに、滑らかな回転に影響を及ぼす振動には弱く、スピーカーからの振動や音圧は固より、ディスクの回転による振動さえも極力伝わらないように設置する必要があり、プレーヤーが高級であればある程、それをセッティングするための載置台やラック等は、振動し難い確りとした構造および材質のものを選択するようにしなければ、折角の性能を引き出せないことになってしまう。
【0003】
このような振動による影響は、メカニズム、即ち機械的構成を殆ど持ち併せておらず、一見影響がないように見えるアンプにも実際は発生していて、具体的には、音量を調整する可変抵抗からなるボリュームの場合、抵抗体に接触するブラシが振動による影響を受け易いといった具合であり、それ以外の電気的部品についても大なり小なりの影響を被ってしまうという事実のあることを認識し、あらゆる音響機器類について、そのセッティングには、制振性に秀れ、確りとした載置台やラック等の採用が十分に検討されるべきである。
【0004】
しかしながら、私達を取り囲むあらゆる物体(固体)は、固有の振動モードを持っていることが判っていて、叩く、擦る等の動作によって運動エネルギーを得た物体は、材質、形状および大きさ(質量)の違いで決まる固有の振動モードで振動し、必ずその物体固有の音を発することになってしまっていることも知る必要があって、オーディオー関連機器ですらも、そのケース本体は固より、各パーツの全てが夫々の条件に応じて固有の音を発し、同様に上記のようにして選択した載置台やラック等もまた、僅かであっても固有の音響を発してしまい、再現しようとする音響に微妙な影響を及ぼしていることになり、したがって、より良質の音響の再現を目指すには、これら音響機器類からそれを取り巻く器具類までに細心の注意を払う必要がある。
【0005】
一方、そうした個々の物性の外、アンプやスピーカーシステムにおいては、そのインシュレーターを替えるとスピーカーの鳴り方や音色が変わって聴こえるということは周知の事実であり、この現象からも、スピーカーは、音を伝える側の問題、即ちアクースティックな領域の問題としても捉えられるべきであり、このことは、スピーカースタンドによる影響をも無視できないということに繋がっていて、オーディオ機器に慣れ親しんだ耳ならば、金属製のスタンドを使用したときには金属の音が、木製のスタンドを使ったときには木の音が夫々区別して感じられ、あるいは重いスタンドの場合には重い音が、軽いスタンドの場合には軽い感じの音が、夫々聴き分けられるというのも事実であり、これらから複数の物体が接触していて音響的に結合してしまうと互いに強く影響し合うことも知ることができる。
【0006】
こうした音響に対する知見から、本願出願人、発明者は、これまでにも特開2000−324579号公報掲載の「スピーカー音の音響効果改善方法、およびそれに使用するスピーカースタンド」発明や、特開2001−189979号公報に開示された「音響機器用スタンド、およびそれを使用したスピーカースタンド」発明によって実現し得ているもののように、スピーカー(あるいは音響機器類)が発する振動に対し、スピーカー(音響機器用)スタンドを特定の構成によって共鳴させ得ることを見い出し、良質な音響を発現するようにした技術の開発、実用化を既に終え、引き続いてさらなる開発、研究を続けている。
【0007】
そうする中、楽器やオーディオ機器に使用する素材は、音質にとって極めて重要な要素であり、実際にオーディオシステムによって音楽を聴いていて耳に飛び込んでくる実感音というのは、CDやMD等の音源音に、室内や音響機器等といった全ての響きが加わってのことであり、響きの殆ど無い無響室や極端にデッドな部屋では、聴こえる音は信じられないほど寂しくなってしまうため、音の良いホールや室内等は、屋内の響きを巧妙に利用しているという事実があり、また、物体の発する振動(音)には嫌いな音、心地好い音の区別があり、良い響きのものは良い音を出し、不快な響きのものは不快な音を出すという性質もあり、したがって、例えば、ピアノやギターを例にして、木製の共鳴板や胴が無くて金属の弦だけから構成されているとすれば、その響きは不快な金属音が出るだけで、聴くに耐えないものとなってしまうところ、共鳴板や胴の所為で心地好い木の響きが加わり、豊かな美しい響きを持つに至っていることが容易に理解できる筈である。
【0008】
そこで、この発明では、先の自らの発明を更に押し進め、オーデォオラックを、アンプやチューナー等の音響機器を単に載置、収納する置き台としてではなく、載置、収容する音響機器類とアクースティックな領域において密に結合するものとして積極的に繋がりを持たせることにより、音響機器類とラックとが一体になって音を奏でる筈であり、美しい響きを持つラックを使用して、より美しい響きの音作りができなければならないという信念に基づき、逸速くその開発、研究に着手し、長期に渡る試行錯誤と幾多の試作、実験とを繰り返してきた結果、今回、遂に新規な構造の音響機器用スタンド、および新規な構造のスペーサーを実現化することに成功したものであり、以下では、図面に示すこの発明を代表する実施例と共に、その構成を詳述していくこととする。
【0009】
【発明の構成】
図面に示すこの発明を代表する実施例からも明確に理解されるように、この発明に包含される音響機器用スタンドは、基本的に次のような構成から成り立っている。
即ち、アンプ、チューナー等音響機器のケース本体底面を安定状に載置、支持可能とする少なくとも三点を、自らの部材平断面内に支持点として含み得る配置に規制して、重量の嵩む一台の、あるいは複数台の音響機器であっても、安定的に支持できる強度を持ち、載置された音響機器や、その周辺に設置されたエンクロージュア等、統合的に設置されるオーディオ装置全体に調和した良質な音声の再生を可能とするよう強度の許す限り薄い肉厚寸法断面で所定高さ寸法とした載置響板をベース盤上に立設した上、それら載置響板の同一高さ位置における同一水平面内から上方部位を当該ケース本体の高さ寸法を収容するのに不都合を来さない所定高さ寸法分だけ切り欠いて音響機器載置収容空間部に形成すると共に、該音響機器載置収容空間部の支持端面における各支持点には、夫々スペーサーを介してなるものとした構成をを要旨とする音響機器用スタンドである。
【0010】
載置響板は、アンプやチューナーおよび各種プレーヤー等の音響機器を、室内の床面や壁面に直接的に接させることなく、所定高さに載置して有害且つ不要な外部振動が、音響機器に伝わらないように支持すると共に、支持した音響機器が発する微細な音的振動を室内空間に伝え、更に、その振動を載置された音響機器自体に伝えて載置された音響機器と一体となって楽器のように共鳴するという特有の機能を発揮するものであり、重量の嵩む一台のあるいは複数台の音響機器であっても、安定的に支持できる強度を持ち、載置された音響機器や、その周辺に設置されたエンクロージュア等、統合的に設置されるオーディオ装置全体に調和した良質な音声の再生を可能とするよう強度の許す限り薄い肉厚寸法に設定されたものとしなければならず、ピアン、ギター、バイオリンといった楽器等のように、良好な音響の発生に適した素材を厳選して用いるべきである。
【0011】
また、載置響板は、音響機器を載置するための横板やトップボード等を一切設けず、複雑で不快な振動を発生してしまう箱型形状を形成せずに、シンプルな振動を可能とし、音響機器を直接あるいはスペーサーを介して支持するのとしなければならず、音響機器載置収容空間部を切り欠いて横向き凹欠状に形成することにより、上下方向における平断面の形状、寸法に変化を与えて共振周波数を分散し、より豊かな響きの発生を促すものとすることができ、専ら水平方向の振動を発生して垂直方向の振動はベース盤に伝えるように形成し、振動方向を二つのベクトルに分解するように載置響板で水平方向、ベース盤で垂直方向に整理されたものとして濁りの少ない音の発生を可能としたものとするのが望ましく、ベース盤を設けない構造とする場合には、載置響板下端の床面接地箇所に、防振あるいは制振を可能とする形状あるいは構造を適宜設けたものとすると良い。
【0012】
そして、載置響板は、独立して立設するようにした一個または複数枚からなり、音質上の問題から必ず長手方向を上下に向けて使用するものとし、同一水面内に位置する夫々の載置響板支持点が、音響機器のケース本体底面を安定状に載置、支持可能とする少なくとも三点に相当する配置になるように規制して夫々の載置響板の立設位置が決定されてなるものとすることができる。
【0013】
また、載置響板は、平断面「〉」形状あるいはそれに類する断面のものと、それに対称な平断面「〈」形状あるいはそれに類する平断面形のものとからなり、双方が適宜間隔を置くと共に、平断面形において何れも音響機器のケース本体平面形に交差状となる配置に規制されて立設状にされてなるものとすることができる外、平板状のものか、あるいは平断面彎曲状または平断面屈曲状のもので、複数枚からなり、それらが平断面において何れも音響機器のケース本体平面形に交差状であり、相互に当接しない平面配置でCやE,H,K,S,T,X,Y,Z,+やイ、コ、ト、ロ等の字形の部分に相当する形状、配置に規制されて立設状にされてなるものとすることが可能である。
【0014】
そして、各載置響板の一部または全体を、楽器に使用される天然木材、あるいは集成木材から形成してなるものとし、あるいは、全ての載置響板が、ベース盤に対して分解、組み立て可能な組立て構造を有し、更に、当該組立て構造には、ベース盤に対する平面取付け角度を適宜変更可能とする取付け角度調節機構を併設してなるものとすることもまた可能である。
【0015】
音響機器載置収容空間部は、載置響板の部材平断面内にアンプやチューナーおよび各種プレーヤー等音響機器のケース本体底面を載置、支持可能とし、当該音響機器のケース本体を収容、可能とする機能を果たすものであって、多様な高さ寸法に設定された種々の音響機器のケース本体を収容するのに不都合を来さない所定高さ寸法分だけ切り欠いて形成したものとすべきであり、一般に広く市販されている音響機器メーカー製の比較的小型の、中型あるいは比較的大型の音響機器等の寸法設定を考慮して、これらの何れか、もしくは全部を適宜収容可能な寸法に設定されたものとしなければならず、その切り欠き形状や寸法は、特に厳密に限定されるものではないが、載置される音響機器を収容するに十分な寸法および形状に相当し、しかも比較的容易に音響機器を載置および撤去可能な程度の余裕寸法を有するものとするのが望ましく、載置響板の上下方向の適所に一箇所、あるいは載置響板の上下方向に所定間隔を置いて複数箇所設けられてなるものとすることができる。
【0016】
ベース盤は、載置響板の共鳴を阻害することなく安定的に支持すると共に、床面への不快な振動の伝達を阻止するか、あるいは、載置響板の水平方向の振動を阻害することなく安定的に支持すると共に、載置響板から伝わる上下振動に共鳴して音響を発するものとなり、しかも床面への不快な振動の伝達を阻止するという機能を果たし、載置響板の下端を接着や結合構造によって完全に一体化してしまうか、あるいは、ベース盤上面の載置響板取付け箇所に、載置響板の下端を嵌合可能な、取付け溝を形成したものとしたり、載置響板下端に形成されたボスまたはボス穴に、嵌合可能なボス穴またはボスを、載置響板取付け箇所に形成したものとする等して音響機器用スタンドを分解、組立てが可能な構造とすることが可能であり、更に、載置響板の平面配置、姿勢を利用者の好みや、設置環境等に応じて適宜変更できるよう、可変範囲における所定間隔毎に、ボス穴またはボスを形成したり、取付け溝を形成する等して取付け角度調節機構を設けたものとすることができる。
【0017】
また、ベース盤は、上下二重構造をなし、上側に載置響板からの垂直方向の振動を受けて音響を発する上層ベース部を設け、下側には不快な振動の発生を抑える材質からなる下層ベース部を設けてなるものとするのが望ましく、この場合には上層ベース部を、楽器に使用される松、楓、スプルース、MDF(Medium Density Fiberboard)等の響きの良い木材から形成し、下部ベース部をコーリアンのように内部損失が大きく、固有の響きが少ない素材から形成し、上層ベース部と下層ベース部とを直接、あるいは適宜スペーサー等を介して上層ベース部の響きを活かすことができる状態に一体的に形成したものとすることができる。
【0018】
【関連する発明】
上記した音響機器用スタンドに関連して、この発明には音響機器用スタンドに好適に用いることができるスペーサーも包含しており、その構成は、基本的に次のとおりのものである。
即ち、楽器に使用される天然木材、あるいは集成木材、もしくはそれらの組合せによって形成し、音響機器に一体に形成されたインシュレーターよりも高い寸法に設定し、縦断面形状の全体もしくは少なくとも一方端側が台形状とされ、音響機器底面または載置響板の音響機器載置収容空間部の支持端面の何れか一方に接する大接触端面と、何れか他方に接する小接触端面との面積比を、2:1ないし10:1とした、上記この発明の基本を成す音響機器用スタンドに好適に用いることができるスペーサーである。
【0019】
この発明のスペーサーを、より具体的な構造で示すと、楽器に使用される天然木材、あるいは集成木材、もしくはそれらの組合せによって形成し、大接触端面および小接触端面に露出する硬質芯材と、硬質芯材を厚み方向から挟んで大接触端面に面一状とした抱合材を積層、一体化してなり、音響機器に一体に形成されたインシュレーターよりも高い寸法に設定され、縦断面形状の全体、もしくは少なくとも一方端側が台形状とされ、音響機器底面または載置響板の音響機器載置収容空間部の支持端面の何れか一方に接する大接触端面と、何れか他方に接する小接触端面との面積比を、2:1ないし10:1としたスペーサーであるということができる。
【0020】
スペーサーは、載置響板とこれに載置されるアンプやチューナー、各種プレーヤー等音響機器のケース本体底面を確りと支持し、不要な振動の発生を防止して音響機器の再生作動を安定させると共に、大接触端面に接する音響機器もしくは載置響板からの振動を、小接触端面からの振動よりも強く受けて自らが振動して良好な響きを発し、且つ載置響板の自由な振動を可能として良好な音響の発生を可能とし、当該スペーサー自体を介して音響機器と載置響板の共鳴による良質な音声の発生を可能とするという機能を果たすものであり、載置響板の音響機器載置収容空間部各支持端面と音響機器ケース本体底面との間に単に挟み込んだ状態に設けたものとすることができる外、音響機器載置収容空間部の各支持端面の適所に、嵌合状に組合せ、または一体に設けたものとすることが可能であり、また、音響機器ケース本体底面の、載置響板の各支持端面に対応する箇所に、夫々接着等によって一体化できる構造とすることもできる。
【0021】
更に、スペーサー大接触端面を、縦横寸法比率が2:1ないし10:1に設定された長方形状に形成し、小接触端面の縦長寸法を大接触端面の縦長寸法に略一致させてなるものとすることにより、より平板状のものとして良好な響きを得るものとするのが望ましく、スペーサー自体の高さ寸法を、音響機器載置収容空間部上下寸法間に音響機器下に介在可能な範囲において、最大となるように形成することによってより秀れた響きを得ることができる。
以下では、図面に示すこの発明を代表する実施例と共に、その構造について詳述することとする。
【0022】
【実施例1】
図1の音響機器用スタンドの正面図、および図2の図1中における音響機器用スタンドのA−A断面の平面図に示される事例は、アンプ、チューナー等の各種音響機器のケース本体底面を安定状に載置、支持可能とする四点を、自らの部材平断面内に支持点として含み得る配置に規制して、比較的薄い肉厚寸法断面で所定高さ寸法とした載置響板を立設状にした上、それら載置響板の同一高さ位置における同一水平面内から上方部位を各種ケース本体を収容するのに好適な高さ寸法分だけ切り欠いて音響機器載置収容空間部に形成すると共に、同音響機器載置収容空間部を載置響板の上下方向に所定間隔を置いて合計四箇所設け、各音響機器載置収容空間部の支持端面における各支持点には、夫々スペーサーを介してなるものとした基本的構成からなるこの発明に包含される音響機器用スタンドにおける一実施例を示すものである。
【0023】
当該音響機器用スタンド1は、楽器に使用される松、楓、スプルース、MDF等の木材を比較的薄い肉厚寸法断面で所定高さ寸法に設定された平断面「〉」形状の載置響板2を二枚有し、矩形平板状に形成されたベース盤3上に、平断面形の中央角部を互いに近接させるよう前後対象の配置に立設され、下端縁がベース盤3上面に掘り込まれた取付け溝31,31に脱着可能に嵌合させたものとなっており、各載置響板2,2の上下略等間隔となる四箇所には、チューナーやアンプ、各種プレーヤー等の音響機器5,5,……を前後方向から収容可能な寸法形状であり、正面横長矩形状の貫通孔からなる音響機器載置収容空間部21,21,……が穿孔され、夫々の開口高さ寸法は、最下段のものから順に、次第に上方に向かうほど低くなるように形成されている。
【0024】
そして、前後に対峙して同一高さに形成された音響機器載置収容空間部21,21の下側開口縁である支持端面22,22上には、図2中に鎖線で示される音響機器のケース本体5の底面に形成されたインシュレーター51,51,……に干渉しない配置となる四箇所に、インシュレーター51,51,……よりも高い寸法に形成されたスペーサー4,4,……を介して載置される構造となっている。
【0025】
【実施例2】
図3の音響機器用スタンドの正面図、図4の音響機器用スタンドの側面図、および図4の音響機器用スタンドの平面図に示される事例は、この発明の音響機器のケース本体底面を安定状に載置、支持可能とする三点を、自らの部材平断面内に支持点として含み得る配置に規制して、比較的薄い肉厚寸法断面で所定高さ寸法とした合計三枚の載置響板を、同一円周上に等間隔に配置させ、互いの幅方向の一側端縁部分を円周の中心に向けるよう立設状にした上、それら載置響板の同一高さ位置における同一水平面内から上方部位を音響機器ケース本体の高さ寸法を収容するのに好適な高さ寸法分を切り欠いて音響機器載置収容空間部に形成してなるものとした当該音響機器用スタンドに包含される他の実施例を示すものである。
【0026】
音響機器用スタンド1は、所定肉厚、所定高さ寸法に形成した平板材からなる三枚の載置響板2,2,2の夫々を、矩形平板状のベース盤3上に、同一円周上の凡そ120℃間隔で前方左右および後方中央に配置させ、各一方の幅方向端縁を同一円周の略中央に向けた状態に立設したものとなっており、表現を変えると、前方左右に配置された二枚の載置響板2,2は、左右外側となる幅方向端縁をベース盤3の前方に向けて平面形拡開状に配置され、後方中央の一枚の載置響板2が、幅方向の両端縁部をベース盤3の前後方向に向けた状態に、夫々独立して立設されたものとなっている。
【0027】
各載置響板2,2,2の互いに近接、対峙された幅方向端側には、上下適宜間隔毎の四箇所に、夫々ベース盤3の前方側から、音響機器のケース本体5を収容、および載置可能とするよう、横向き凹欠状をなして形成された音響機器載置収容空間部21,21,……が形成され、各音響機器載置収容空間部21,21,……の下側に形成された支持端面22,22,……は略水平状を成して、対峙するもの同士が面一水平面上に形成されたものとなっており、各音響機器載置収容空間部21,21,……の高さ寸法、および奥行寸法が、図3および図5中に鎖線で示す音響機器5の収容に好適な寸法に設定されたものとなっている。
【0028】
ベース盤3は、上下二重構造としたものとすることが可能であり、上側に楽器に使用される松、楓、スプルース、MDF等の楽器に使用される木材や集成材を用いた図示しない上層ベース部を設け、各載置響盤2,2,2の下端を支持するものとし、垂直方向の振動を受けて音響を発するように形成し、下側には不快な振動の発生を抑えるコーリアンのような内部損失が大きく、固有の響きが少ない素材を用いた図示しない下層ベース部を設け、床面に不快な振動を伝えない構造とし、上層ベース部と下層ベース部を積層状に一体化したものとするか、あるいはスペーサーやインシュレーター等を介して一体的に形成したものとすることができる。
【0029】
【実施例3】
図6の音響機器用スタンドの正面図、および図7の音響機器用スタンドの平面図に示される事例は、音響機器のケース本体底面を安定状に載置、支持可能とする四点を、自らの部材平断面内に支持点として含み得る配置に規制して、比較的薄い肉厚寸法断面で所定高さ寸法とした四枚の載置響板を前後左右に立設状とした上、それら載置響板の同一高さ位置における同一水平面内から上方部位を当該ケース本体の高さ寸法を収容するのに不都合を来さない所定高さ寸法分だけ切り欠いて音響機器載置収容空間部に形成し、同様の音響機器載置収容空間部を上下適宜間隔毎に合計四箇所形成してなるこの発明に包含される音響機器用スタンドの他の実施例である。
【0030】
当該音響機器用スタンド1は、矩形平板状のベース盤3上の前後、左右の四箇所夫々に、比較的薄い肉厚寸法断面であって所定高さ寸法とした載置響板2,2,……を、各幅方向端縁の一方をベース盤3の中央に向けた姿勢で夫々立設状にした上、それら載置響板2,2,……の上下所定寸法毎の四箇所に、夫々同一高さ位置における同一水平面内から上方部位を当該ケース本体5の高さ寸法を収容するのに好適な所定高さ寸法分だけ切り欠いて音響機器載置収容空間部21,21,……に形成し、同一高さで対峙する音響機器載置収容空間部21,21,……の各支持端面22,22,……上に、音響機器のケース本体5の底面を安定状に載置、支持可能とする四点の支持点を形成するものとし、各支持点には、スペーサー4,4,……を介して該ケース本体5を載置するものとなっている。
【0031】
【実施例4】
図8のスペーサーの斜視図、および図9のスペーサーの正面図に示したスペーサーは、楽器に使用される松、楓、スプルース等の天然木材、あるいはMDFのような集成木材、もしくはそれらの組合せによって形成し、音響機器に一体に形成されたインシュレーターよりも高い寸法に設定し、縦断面形状の下端側が台形状とされた、この発明に包含されるスペーサーの一実施例である。
【0032】
当該スペーサー4は、図1ないし図7中に適宜示された音響機器のケース本体5の底面、または載置響板2の音響機器載置収容空間部21の支持端面22の何れか一方に接する大接触端面41と、何れか他方に接する小接触端面42との面積比を、2:1ないし10:1としたものであり、該大接触端面41を長方形となし、その縦横寸法比率を2:1ないし10:1として小接触端面42の縦長寸法を、大接触端面4と略同一に設定し、できるだけ振動し安く、しかも音響機器を安定して支持可能な肉厚平板状に形成したものとなっている。
【0033】
また、スペーサー4は、図10のスペーサーの斜視図、および図11のスペーサーの正面図に示すように、スペーサー4の縦断面形状の全体を台形状に形成したものとすることも可能であり、更に、図12のスペーサーの斜視図、および図13のスペーサーの正面図に示すスペーサー4のように、楽器に使用される天然木材、あるいは集成木材、もしくはそれらの組合せによって形成し、大接触端面41および小接触端面42に露出する硬質芯材43と、該硬質芯材43を厚み方向外側から挟み込んで大接触端面41に面一状とした、硬質芯材43よりも硬度が低い抱合材44,44を積層、一体化したものとすることが可能である。
【0034】
【発明の作用】
以上のとおりの構成からなるこの発明の音響機器用スタンド1は、図1および図2中に示したように、前後に立設された平断面「〉」形状の2枚の載置響板2,2の、上下複数の対応箇所夫々に音響機器載置収容空間部21,21,……を開口させた形状としたので、プレーヤーやチューナー等の複数台の音響機器5を上下複数段に載置、収納することが可能であり、各載置響板2,2は、できるだけ薄い肉厚に設定され、水平断面形状が上下方向の高さ位置によって異なり、上下に渡る固有振動に変化が与えられ、特に水平方向の振動を複合的なものとして深みのある共鳴をする。
【0035】
図3、図4および図5に示した音響機器用スタンド1は、ベース盤3前方の左右箇所に、前方に向けて拡開状となるよう配置された二枚の載置響板2,2が立設され、後方中央に幅方向端縁を前後に向けた一枚の載置響板2が立設されていて、上下複数段に形成された音響機器載置収容空間部21,21,……の夫々が、三つの支持端面22,22,22を形成し、音響機器のケース本体5を安定的に支持し、異なる方向に向けられた三枚の載置響板2,2,2から豊かな音響が発せられることになる。
【0036】
また、ベース盤3全体をコーリアンから製造することにより、載置響板2,2,から伝わる振動を抑制して床面で不快な振動が発生するのを防止し、また、ベース盤3を、上下二層構造として、図示しない上層ベース部が、載置響板2,2,2からの上下方向の振動を受けて共鳴して良質の音響を発し、また、図示しない下層ベース部が、載置響板2,2,2および上層ベース部の振動を抑止して床面に振動が伝わるのを防止する。
【0037】
図6および図7に示した音響機器用スタンド1もまた、四枚の載置響板2,2,……を適宜配置、立設してあって、音響機器5の複数台を上下、複数段に収納状に載置可能となり、各載置響板2,2,……の向きに応じた方向に共鳴し、良質な音響を発する。
【0038】
図8および図9に示したスペーサー4は、その大接触端面41を上方に向けて、例えば図1中の音響機器のケース本体5底部に接合状に配置し、小接触端面42を下方に向けて載置響板2音響機器載置収容空間部21の支持端面22に接合させた状態に設置してあり、音響機器5からの振動をより強く受け、スペーサー4自体が共鳴して良質の音響を発生し、しかも、音響機器5からの良質な振動を載置響板2に伝えて増幅させ、大接触端面41と小接触面積42との面積比を2:1ないし10:1に設定して、より高い音質を得ることができるが、この面積比の範囲を大きく外してしまうと音質が悪化したり、音響機器5の安定した搭載、支持をできなくしてしまう虞がある。
【0039】
また、スペーサー4は、上下反転させて使用することも可能であり、小接触端面42を上方に向けて音響機器5の底面に接合させ、大接触端面41を載置響板2音響機器載置収容空間部21の支持端面22に接合状とし、音響機器5の発する振動を小面積で受けて音響機器5からの振動を抑えた共鳴が実現され、しかも周辺のスピーカーや室内反響等を受けた載置響板2が共鳴、増幅させた振動を大接触端面41に受けてスペーサー4自体もこれに共鳴し、音響を発することなり、また、大接触端面41を長方形とし、その縦横寸法比率を2:1ないし10:1の範囲に設定したものでは、スペーサー4自体を薄板状に設定して良質の音響を発生可能なものとなり、その範囲を外れると音質が悪化してしまう虞れがある。
【0040】
また、図10および図11のもののように、縦断面台形状のスペーサー4としたものでは、上下方向に渡って平断面形状が次第に変化するので、水平方向の固有振動が上下に変化して音質に深みのある微妙な変化を与えるものとなり、図12および図13に示したスペーサー4は、大接触端面41から小接触端面42に貫通し、上下端面を露出するよう設けられた硬質芯材43が、音響機器5の振動を載置響板2に対して、よりダイレクトに伝達するものとなり、スペーサー4自体も比較的硬質な音質の響きを発し、大接触端面41に面一に形成され、小接触端面42側では、縦断面を台形状とするよう切除された状態に接合された抱合材44,44が、硬質芯材43の硬質な音色を和らげて良質の音響を発する。
【0041】
【発明の効果】
以上のとおり、この発明の音響機器用スタンドによれば、良質の響きを発する材質を選択し、アンプ、チューナー等の音響機器の少なくとも三点を、不要な振動を発生しないよう安定に支持可能とする部材平断面形状を有するものに形成した一個か、あるいは複数枚の載置響板を立設させた構造としたことから、アンプ、チューナー等の音響機器自体が発する響きや、周辺に設置されたスピーカーからの振動、および室内反響等の様々な振動要素に共鳴し、載置響板の材質や、形状、寸法ならびにその重量等によって決定される固有の、良質な響きを発して振動し、載置された音響機器と一体となってアクースティックな領域における音響効果を発揮し、従前までの制振や防振を目的として製造され、不快な振動を抑え込もうとして抑え切れなず、僅かであっても不快な音響要素を孕んでしまうオーディオラックでは到底、得ることのできない、濁りの無い美しい響きを実現、可能とすることができるという秀れた特徴を発揮するものとなる。
【0042】
また、この発明のスペーサーによれば、その形状、寸法を音響機器のインシュレーターよりも高く設定し、且つ縦断面形状の少なくとも下端側を台形状となし、上下端面の面積比を2:1ないし10:1に設定した大接触端面と、小接触端面とを形成したことにより、大接触端面に接合された音響機器か、あるいは当該スペーサーを上下反転させて用いた場合の載置響板か、何れか一方の振動を強く受けてその水平振動成分に共鳴して良好な音響を発するという、従前までの制振や防振等を目的に製造されたスペーサーでは全く得ることのできないアクースティックな領域における音響効果を発生するものとなり、単独利用ができる外、前記音響機器用スタンドと併用することにより、音響機器用スタンドとスペーサーとの双方の効果を高め合い、その相乗効果によって更に高音質な響きを再生、演奏可能とすることができるようになるという秀れた効果を奏するものである。
【0043】
特に、実施例に説明した音響機器用スタンド1は、上記した特徴に加え、図1ないし図7に示した各形状、および配置の載置響板2,2,……としたことにより、様々な音響効果を発揮し得るものとなり、各載置響板2,2,……に上下複数段に形成された音響機器載置収容空間部21,21,……の夫々に、アンプやチューナ等の各種音響機器5を載置、収容することが可能であって、何れの音響機器用スタンド1も振動や響きを閉じ込めてしまうような箱形形状を取らず、複数の方向に向けて開放されたものとしたことにより、室内に良好な響きを発するものとなり、更に、上層に響きの良い図示しない上層ベース部を設け、下層に振動を抑制する下層ベース部を設けてなるベース盤3を設け、該上層ベース部に各載置響板2,2,……の下端を、立設したことによって載置された音響機器5が発した水平方向の振動に載置響板2,2,……が共鳴し、垂直方向の振動に上層ベース部が共鳴し、夫々が互いに調和した音響を発するという利点が得られるものとなる。
【0044】
更に、前記実施例に説明したスペーサー4は、図12および図13に示したもののように、中央に硬質芯材43を、肉厚方向の双方から抱合材44,44を接合してあることから、鋭敏で柔らかな響きを発するものとなり、このスペーサー4を、載置響板2とそれに載置される音響機器5との間に挟み込むように介在させることにより、音響のズレを無くして格段に直結的で一体感のある音響が得られるという大きな効果を発揮することになる。
【0045】
叙述の如く、この発明の音響機器用スタンド、およびスペーサーは、その新規な構成によって所期の目的を遍く達成可能とするものであり、比較的形状が簡素であり、製造も比較的容易であって、従前からの振動を抑制する大型且つ重量の嵩むオーディオラック等に比較してかなり経済的なものとなり、製造効率自体も大幅に高めることができ、しかも、分解・組立て構造として輸送、販売コストを大幅に削減できる上、何よりも、従前までは音声の再生に際して不快な振動やノイズの発生原因となっていた音響機器用スタンドやスペーサー自体を、音質の高い響きを発する音源の一部にしてしまうことから、良質の音を追い求めて止まない音楽愛好家をはじめ、音響機器業界からも高く評価され、広範に渡って利用、普及していくものと予想される。
【図面の簡単な説明】
図面は、この発明の音響機器用スタンド、およびスペーサーの技術的思想を具現化した幾つかの代表的な実施例を示すものである。
【図1】 前後に載置響板を配した音響機器用スタンドを示す正面図である。
【図2】 図1中のA−A断面を示す平面図である。
【図3】 左右、後部に載置響板を配した音響機器用スタンドを示す正面図である。
【図4】 音響機器用スタンドを示す側面図である。
【図5】 音響機器用スタンドを示す平面図である。
【図6】 前後左右に載置響板を配した音響機器用スタンドを示す正面図である。
【図7】 音響機器用スタンドを示す平面図である。
【図8】 下端の縦断面形を台形状としたスペーサーを示す斜視図である。
【図9】 スペーサーの形状を示す正面図である。
【図10】 縦断面形の全体を台形状としたスペーサーを示す斜視図である。
【図11】 スペーサーの形状を示す正面図である。
【図12】 中央に硬質芯材を配したスペーサーを示す斜視図である。
【図13】 スペーサーの形状を示す正面図である。
【符号の説明】
1 音響機器用スタンド
2 載置響板
21 同 音響機器載置収容空間部
22 同 支持端面
3 ベース盤
31 同 取付け溝
4 スペーサー
41 同 大接触端面
42 同 小接触端面
43 同 硬質芯材
44 同 抱合材
5 音響機器(ケース本体)
51 同 インシュレーター

Claims (12)

  1. 音響機器のケース本体底面を安定状に載置、支持可能とする少なくとも三点を、自らの部材平断面内に支持点として含み得る配置に規制して、重量の嵩む一台の、あるいは複数台の音響機器であっても、安定的に支持できる強度を持ち、載置された音響機器や、その周辺に設置されたエンクロージュア等、統合的に設置されるオーディオ装置全体の良質な音声再生に支障を来すことのない強度維持において許す限り薄い肉厚寸法断面で所定高さ寸法とした載置響板をベース盤上に立設した上、それら載置響板の同一高さ位置における同一水平面内から上方部位を当該ケース本体の高さ寸法を収容するのに不都合を来さない所定高さ寸法分だけ切り欠いて音響機器載置収容空間部に形成すると共に、該音響機器載置収容空間部の支持端面における各支持点には、夫々スペーサーを介してなるものとしたことを特徴とする音響機器用スタンド。
  2. 載置響板は、独立して立設するようにした複数枚からなり、同一水面内に位置する夫々の載置響板支持点が、音響機器のケース本体底面を安定状に載置、支持可能とする少なくとも三点に相当する配置になるように規制して夫々の載置響板の立設位置が決定されてなるものとした、請求項1記載の音響機器用スタンド。
  3. 載置響板は、平断面「〉」形状あるいは平断面「〉」形状の屈曲角度や平断面「〉」形状角部から両がわに延びる辺の長さが異なる平断面形のものと、それに対称な平断面「〈」形状あるいは平断面「〉」形状の屈曲角度や平断面「〉」形状角部から両がわに延びる辺の長さが異なる平断面形のものとからなり、双方が適宜間隔を置くと共に、平断面形において何れも音響機器のケース本体平面形に交差状となる配置に規制されて立設状にされてなるものとした、請求項1記載の音響機器用スタンド。
  4. 載置響板は、平板状のものか、あるいは断面彎曲状または断面屈曲状のもので、複数枚からなり、それらが平断面において何れも音響機器のケース本体平面形に交差状であり、相互に当接しない平面配置でCやE,H,K,S,T,X,Y,Z,+やイ、コ、ト、ロの字形の部分に相当する形状、配置に規制されて立設状にされてなるものとした、請求項1記載の音響機器用スタンド。
  5. 各載置響板の一部または全体を、楽器に使用される天然木材、あるいは集成木材から形成してなるものとした、請求項1記載の音響機器用スタンド。
  6. 全ての載置響板が、ベース盤に対して分解、組み立て可能な組立て構造を有し、当該組立て構造には、ベース盤に対する平面取付け角度を適宜変更可能とする取付け角度調節機構を併設してなる、請求項1記載の音響機器用スタンド。
  7. ベース盤が、上下二重構造をなし、上側に載置響板からの垂直方向の振動を受けて音響を発する上層ベース部を設け、下側には自らの振動の発生を抑える材質からなる下層ベース部を設けてなる、請求項1記載の音響機器用スタンド。
  8. スペーサーが、音響機器に一体に形成されたインシュレーターよりも高く、縦断面形状の少なくとも下端側が台形状とされ、音響機器底面または載置響板の音響機器載置収容空間部の支持端面の何れか一方に接する大接触端面と、何れか他方に接する小接触端面との面積比を、2:1ないし10:1とした、請求項1記載の音響機器用スタンド。
  9. 音響機器載置収容空間部が、載置響板の上下方向に所定間隔を置いて複数箇所設けられてなるものとした、請求項1記載の音響機器用スタンド。
  10. 楽器に使用される天然木材、あるいは集成木材、もしくはそれらの組合せによって形成し、音響機器に一体に形成されたインシュレーターよりも高い寸法に設定し、縦断面形状の全体もしくは少なくとも上下一方端側が台形状とされ、音響機器底面または載置響板の音響機器載置収容空間部の支持端面の何れか一方に接する大接触端面と、何れか他方に接する小接触端面との面積比を、2:1ないし10:1とした、請求項1ないし9何れか一項記載の音響機器用スタンドに用いるスペーサー。
  11. 楽器に使用される天然木材、あるいは集成木材、もしくはそれらの組合せによって形成し、大接触端面および小接触端面に露出する硬質芯材と、硬質芯材を厚み方向から挟んで大接触端面に面一状とした抱合材を積層、一体化してなり、音響機器に一体に形成されたインシュレーターよりも高い寸法に設定され、縦断面形状の全体もしくは少なくとも上下一方端側が台形状とされ、音響機器底面または載置響板の音響機器載置収容空間部の支持端面の何れか一方に接する大接触端面と、何れか他方に接する小接触端面との面積比を、2:1ないし10:1とした、請求項1ないし9何れか一項記載の音響機器用スタンドに用いるスペーサー。
  12. 大接触端面が、縦横寸法比率を2:1ないし10:1に設定された長方形状に形成され、小接触端面の縦長寸法を大接触端面の縦長寸法に略一致させてなる、請求項10または11何れか一項記載のスペーサー。
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