JP2000324190A - 受信装置 - Google Patents
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 判定位相が誤った場合やレベルの大きな雑音
が入力された場合でも再生キャリア特性劣化が無く、受
信性能も劣化しない受信装置とする。 【解決手段】 非同期ベースバンド位相と判定位相の差
を求める差分回路９と、入力信号を１シンボル遅延させ
る遅延回路１１と、１シンボル当たりの位相誤差を求め
る差分回路１２と、１シンボル当たりの位相ずれを平均
化する低域通過フィルタ１３と、非同期ベースバンド位
相から再生キャリアの差を求めることで同期検波を行う
差分回路１５と、差分回路１２の出力と低域通過フィル
タ１３の出力の差を求める差分回路１７と、補正を行う
補正回路１９とを有し、絶対値回路１８の出力が所定の
しきい値よりも大きければ判定誤りが生じたまたはレベ
ルの大きな雑音が入力されたと判断し、差分回路１２の
出力が低域通過フィルタ１３の出力と同じになるように
補正を行う構成の受信装置とする。
が入力された場合でも再生キャリア特性劣化が無く、受
信性能も劣化しない受信装置とする。 【解決手段】 非同期ベースバンド位相と判定位相の差
を求める差分回路９と、入力信号を１シンボル遅延させ
る遅延回路１１と、１シンボル当たりの位相誤差を求め
る差分回路１２と、１シンボル当たりの位相ずれを平均
化する低域通過フィルタ１３と、非同期ベースバンド位
相から再生キャリアの差を求めることで同期検波を行う
差分回路１５と、差分回路１２の出力と低域通過フィル
タ１３の出力の差を求める差分回路１７と、補正を行う
補正回路１９とを有し、絶対値回路１８の出力が所定の
しきい値よりも大きければ判定誤りが生じたまたはレベ
ルの大きな雑音が入力されたと判断し、差分回路１２の
出力が低域通過フィルタ１３の出力と同じになるように
補正を行う構成の受信装置とする。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、ディジタルデータ
により位相変調された信号を受信する受信装置に関す
る。
により位相変調された信号を受信する受信装置に関す
る。
【０００２】
【従来の技術】図６に従来のディジタル位相変調された
信号を受信する受信装置を示す。
信号を受信する受信装置を示す。
【０００３】図中の１は、非同期ベースバンド位相と判
定位相の差を求める差分回路である。２は雑音を抑圧す
るための低域通過フィルタ、３は入力信号を１シンボル
遅延させる遅延回路、４は１シンボル当たりの位相誤差
を求める差分回路であり、１シンボル当たりの位相ずれ
を求める。５は雑音を抑圧する低域通過フィルタであ
る。６は低域通過フィルタ２による定常偏差を補正し再
生キャリアを求める補正回路であり、７は非同期ベース
バンド位相から再生キャリアの差を求めることで同期検
波を行う差分回路、８は判定位相を求める判定回路であ
る。
定位相の差を求める差分回路である。２は雑音を抑圧す
るための低域通過フィルタ、３は入力信号を１シンボル
遅延させる遅延回路、４は１シンボル当たりの位相誤差
を求める差分回路であり、１シンボル当たりの位相ずれ
を求める。５は雑音を抑圧する低域通過フィルタであ
る。６は低域通過フィルタ２による定常偏差を補正し再
生キャリアを求める補正回路であり、７は非同期ベース
バンド位相から再生キャリアの差を求めることで同期検
波を行う差分回路、８は判定位相を求める判定回路であ
る。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】前記各構成部よりなる
ディジタル位相変調された信号を受信する受信装置で
は、次のような問題がある。すなわち、図６の補正回路
６の出力である再生キャリアは図７に示すようになる。
この再生キャリアは理想的には周波数ずれに応じた傾き
を持つ直線となるが、判定位相が誤った場合やレベルの
大きな雑音が入力された場合、理想的なキャリアからの
ずれが大きくなり、受信性能が劣化してしまう。
ディジタル位相変調された信号を受信する受信装置で
は、次のような問題がある。すなわち、図６の補正回路
６の出力である再生キャリアは図７に示すようになる。
この再生キャリアは理想的には周波数ずれに応じた傾き
を持つ直線となるが、判定位相が誤った場合やレベルの
大きな雑音が入力された場合、理想的なキャリアからの
ずれが大きくなり、受信性能が劣化してしまう。
【０００５】本発明は前記従来の問題に留意し、ディジ
タルデータにより位相変調された信号を受信する受信装
置であって、判定位相が誤った場合やレベルの大きな雑
音が入力された場合でも再生キャリア特性劣化が無く、
受信性能も劣化しな受信装置を提供することを目的とす
る。
タルデータにより位相変調された信号を受信する受信装
置であって、判定位相が誤った場合やレベルの大きな雑
音が入力された場合でも再生キャリア特性劣化が無く、
受信性能も劣化しな受信装置を提供することを目的とす
る。
【０００６】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に本発明は、ディジタルデータにより位相変調された受
信信号を前記受信信号のキャリアと非同期な信号を基準
として位相検波し、第１のベースバンド位相信号を出力
する位相検波器と、前記第１のベースバンド位相信号か
らキャリア位相信号を再生するキャリア再生手段と、前
記キャリア再生手段の出力に接続され低域通過特性を有
する第１のフィルタと、前記第１のフィルタ出力と前記
第１のフィルタ出力を１シンボル遅延させた信号との差
分を求める第１の差分手段と、前記第１の差分手段出力
を時間的に平均化する第２のフィルタ手段と、前記第１
の差分手段出力と前記第２のフィルタ手段出力の差分を
求める第２の差分手段と、前記第２の差分手段出力の絶
対値を求める絶対値手段と前記絶対値手段出力が所定の
しきい値よりも大きければ補正を行う第１の補正手段
と、前記第２のフィルタ手段の出力により前記第１のフ
ィルタ出力を補正する第２の補正手段を有し、前記第２
の補正手段から出力される再生キャリア位相信号により
前記第１のベースバンド位相信号を差分し、第２のベー
スバンド位相信号を出力する第３の差分手段と、前記第
２のベースバンド位相信号からシンボルを判定し、判定
されたシンボルの位相を判定位相信号として出力する判
定手段とを有し、前記キャリア再生手段は前記第１のベ
ースバンド位相信号を前記判定手段によって得られた位
相で差分する逆変調型キャリア再生を行うようにした受
信装置とする。
に本発明は、ディジタルデータにより位相変調された受
信信号を前記受信信号のキャリアと非同期な信号を基準
として位相検波し、第１のベースバンド位相信号を出力
する位相検波器と、前記第１のベースバンド位相信号か
らキャリア位相信号を再生するキャリア再生手段と、前
記キャリア再生手段の出力に接続され低域通過特性を有
する第１のフィルタと、前記第１のフィルタ出力と前記
第１のフィルタ出力を１シンボル遅延させた信号との差
分を求める第１の差分手段と、前記第１の差分手段出力
を時間的に平均化する第２のフィルタ手段と、前記第１
の差分手段出力と前記第２のフィルタ手段出力の差分を
求める第２の差分手段と、前記第２の差分手段出力の絶
対値を求める絶対値手段と前記絶対値手段出力が所定の
しきい値よりも大きければ補正を行う第１の補正手段
と、前記第２のフィルタ手段の出力により前記第１のフ
ィルタ出力を補正する第２の補正手段を有し、前記第２
の補正手段から出力される再生キャリア位相信号により
前記第１のベースバンド位相信号を差分し、第２のベー
スバンド位相信号を出力する第３の差分手段と、前記第
２のベースバンド位相信号からシンボルを判定し、判定
されたシンボルの位相を判定位相信号として出力する判
定手段とを有し、前記キャリア再生手段は前記第１のベ
ースバンド位相信号を前記判定手段によって得られた位
相で差分する逆変調型キャリア再生を行うようにした受
信装置とする。
【０００７】本発明によれば、判定位相が誤った場合や
レベルの大きな雑音が入力された場合でも、再生キャリ
アの精度劣化が無く、受信性能も劣化しない受信装置を
実現することができる。
レベルの大きな雑音が入力された場合でも、再生キャリ
アの精度劣化が無く、受信性能も劣化しない受信装置を
実現することができる。
【０００８】
【発明の実施の形態】本発明の請求項１に記載の発明
は、ディジタルデータにより位相変調された受信信号を
前記受信信号のキャリアと非同期な信号を基準として位
相検波し、第１のベースバンド位相信号を出力する位相
検波器と、前記第１のベースバンド位相信号からキャリ
ア位相信号を再生するキャリア再生手段と、前記キャリ
ア再生手段の出力に接続され低域通過特性を有する第１
のフィルタと、前記第１のフィルタ出力と前記第１のフ
ィルタ出力を１シンボル遅延させた信号との差分を求め
る第１の差分手段と、前記第１の差分手段出力を時間的
に平均化する第２のフィルタ手段と、前記第１の差分手
段出力と前記第２のフィルタ手段出力の差分を求める第
２の差分手段と、前記第２の差分手段出力の絶対値を求
める絶対値手段と前記絶対値手段出力が所定のしきい値
よりも大きければ補正を行う第１の補正手段と、前記第
２のフィルタ手段の出力により前記第１のフィルタ出力
を補正する第２の補正手段を有し、前記第２の補正手段
から出力される再生キャリア位相信号により前記第１の
ベースバンド位相信号を差分し、第２のベースバンド位
相信号を出力する第３の差分手段と、前記第２のベース
バンド位相信号からシンボルを判定し、判定されたシン
ボルの位相を判定位相信号として出力する判定手段とを
有し、前記キャリア再生手段は前記第１のベースバンド
位相信号を前記判定手段によって得られた位相で差分す
る逆変調型キャリア再生を行う受信装置であり、判定位
相が誤った場合やレベルの大きな雑音が入力された場合
でも再生キャリアの精度の劣化が無く、受信性能も劣化
しないという作用を有する。
は、ディジタルデータにより位相変調された受信信号を
前記受信信号のキャリアと非同期な信号を基準として位
相検波し、第１のベースバンド位相信号を出力する位相
検波器と、前記第１のベースバンド位相信号からキャリ
ア位相信号を再生するキャリア再生手段と、前記キャリ
ア再生手段の出力に接続され低域通過特性を有する第１
のフィルタと、前記第１のフィルタ出力と前記第１のフ
ィルタ出力を１シンボル遅延させた信号との差分を求め
る第１の差分手段と、前記第１の差分手段出力を時間的
に平均化する第２のフィルタ手段と、前記第１の差分手
段出力と前記第２のフィルタ手段出力の差分を求める第
２の差分手段と、前記第２の差分手段出力の絶対値を求
める絶対値手段と前記絶対値手段出力が所定のしきい値
よりも大きければ補正を行う第１の補正手段と、前記第
２のフィルタ手段の出力により前記第１のフィルタ出力
を補正する第２の補正手段を有し、前記第２の補正手段
から出力される再生キャリア位相信号により前記第１の
ベースバンド位相信号を差分し、第２のベースバンド位
相信号を出力する第３の差分手段と、前記第２のベース
バンド位相信号からシンボルを判定し、判定されたシン
ボルの位相を判定位相信号として出力する判定手段とを
有し、前記キャリア再生手段は前記第１のベースバンド
位相信号を前記判定手段によって得られた位相で差分す
る逆変調型キャリア再生を行う受信装置であり、判定位
相が誤った場合やレベルの大きな雑音が入力された場合
でも再生キャリアの精度の劣化が無く、受信性能も劣化
しないという作用を有する。
【０００９】本発明の請求項２に記載の発明は、請求項
１に記載の受信装置において、第１の補正手段は、第２
の差分手段出力を補正するようにしたものであり、判定
位相が誤った場合やレベルの大きな雑音が入力された場
合でも、再生キャリアの精度の劣化が無く、受信性能も
劣化しないという作用を有する。
１に記載の受信装置において、第１の補正手段は、第２
の差分手段出力を補正するようにしたものであり、判定
位相が誤った場合やレベルの大きな雑音が入力された場
合でも、再生キャリアの精度の劣化が無く、受信性能も
劣化しないという作用を有する。
【００１０】本発明の請求項３に記載の発明は、請求項
１に記載の受信装置において、第１の補正手段は、第１
のフィルタ手段出力を補正するようにしたものであり、
判定位相が誤った場合やレベルの大きな雑音が入力され
た場合でも、再生キャリアの精度の劣化が無く、受信性
能も劣化しないという作用を有する。
１に記載の受信装置において、第１の補正手段は、第１
のフィルタ手段出力を補正するようにしたものであり、
判定位相が誤った場合やレベルの大きな雑音が入力され
た場合でも、再生キャリアの精度の劣化が無く、受信性
能も劣化しないという作用を有する。
【００１１】本発明の請求項４に記載の発明は、請求項
１に記載の受信装置において、第１の補正手段は、請求
項２と請求項３記載の補正を行うようにしたものであ
り、判定位相が誤った場合やレベルの大きな雑音が入力
された場合でも、再生キャリアの精度の劣化が無く、受
信性能も劣化しないという作用を有する。
１に記載の受信装置において、第１の補正手段は、請求
項２と請求項３記載の補正を行うようにしたものであ
り、判定位相が誤った場合やレベルの大きな雑音が入力
された場合でも、再生キャリアの精度の劣化が無く、受
信性能も劣化しないという作用を有する。
【００１２】以下に、本発明の実施の形態について図面
を参照して説明する。
を参照して説明する。
【００１３】（実施の形態１）図１は、本発明の実施の
形態１の受信装置のブロック図、図２は同受信装置にお
ける再生キャリア補正の説明図である。
形態１の受信装置のブロック図、図２は同受信装置にお
ける再生キャリア補正の説明図である。
【００１４】図中の９は非同期ベースバンド位相と判定
位相の差を求める差分回路、１０は雑音を抑圧するため
の低域通過フィルタ、１１は入力信号を１シンボル遅延
させる遅延回路、１２は１シンボル当たりの位相誤差を
求める差分回路、１３は１シンボル当たりの位相ずれを
平均化する低域通過フィルタ、１４は低域通過フィルタ
１０による定常偏差を補正し再生キャリアを求める補正
回路、１５は非同期ベースバンド位相から再生キャリア
の差を求めることで同期検波を行う差分回路、１６は判
定位相を求める判定回路である。
位相の差を求める差分回路、１０は雑音を抑圧するため
の低域通過フィルタ、１１は入力信号を１シンボル遅延
させる遅延回路、１２は１シンボル当たりの位相誤差を
求める差分回路、１３は１シンボル当たりの位相ずれを
平均化する低域通過フィルタ、１４は低域通過フィルタ
１０による定常偏差を補正し再生キャリアを求める補正
回路、１５は非同期ベースバンド位相から再生キャリア
の差を求めることで同期検波を行う差分回路、１６は判
定位相を求める判定回路である。
【００１５】１７は差分回路１２の出力と低域通過フィ
ルタ１３の出力の差を求める差分回路、１８は差分回路
１７出力の絶対値を求める絶対値回路、１９は補正を行
う補正回路である。
ルタ１３の出力の差を求める差分回路、１８は差分回路
１７出力の絶対値を求める絶対値回路、１９は補正を行
う補正回路である。
【００１６】次に図２について説明する。この図２は図
１の差分回路１２の出力および、低域通過フィルタ１３
の出力を示したものである。理想的には周波数ずれによ
る１シンボル当たりの位相ずれを出力し、急変すること
はないが、判定誤りが生じた場合や、レベルの大きな雑
音が入力された場合にはこの値が急変し再生キャリアの
精度が劣化するため、受信性能が劣化する。
１の差分回路１２の出力および、低域通過フィルタ１３
の出力を示したものである。理想的には周波数ずれによ
る１シンボル当たりの位相ずれを出力し、急変すること
はないが、判定誤りが生じた場合や、レベルの大きな雑
音が入力された場合にはこの値が急変し再生キャリアの
精度が劣化するため、受信性能が劣化する。
【００１７】そこで、本実施の形態１では、補正回路１
９において、絶対値回路１８の出力が所定のしきい値よ
りも大きければ判定誤りが生じたまたはレベルの大きな
雑音が入力されたと判断し、差分回路１２の出力が低域
通過フィルタ１３の出力と同じになるように補正を行う
ように構成している。
９において、絶対値回路１８の出力が所定のしきい値よ
りも大きければ判定誤りが生じたまたはレベルの大きな
雑音が入力されたと判断し、差分回路１２の出力が低域
通過フィルタ１３の出力と同じになるように補正を行う
ように構成している。
【００１８】（実施の形態２）図３は、本発明の実施の
形態２の受信装置のブロック図、図４は、同受信装置に
おける再生キャリア補正の説明図である。
形態２の受信装置のブロック図、図４は、同受信装置に
おける再生キャリア補正の説明図である。
【００１９】図中の９は非同期ベースバンド位相と判定
位相の差を求める差分回路、１０は雑音を抑圧するため
の低域通過フィルタ、１１は入力信号を１シンボル遅延
させる遅延回路、１２は１シンボル当たりの位相誤差を
求める差分回路、１３は１シンボル当たりの位相ずれを
平均化する低域通過フィルタ、１４は低域通過フィルタ
１０による定常偏差を補正し再生キャリアを求める補正
回路、１５は非同期ベースバンド位相から再生キャリア
の差を求めることで同期検波を行う差分回路、１６は判
定位相を求める判定回路である。
位相の差を求める差分回路、１０は雑音を抑圧するため
の低域通過フィルタ、１１は入力信号を１シンボル遅延
させる遅延回路、１２は１シンボル当たりの位相誤差を
求める差分回路、１３は１シンボル当たりの位相ずれを
平均化する低域通過フィルタ、１４は低域通過フィルタ
１０による定常偏差を補正し再生キャリアを求める補正
回路、１５は非同期ベースバンド位相から再生キャリア
の差を求めることで同期検波を行う差分回路、１６は判
定位相を求める判定回路である。
【００２０】１７は差分回路１２の出力と低域通過フィ
ルタ１３の出力の差を求める差分回路、１８は差分回路
１７の出力の絶対値を求める絶対値回路であり、２０は
補正を行う補正回路である。
ルタ１３の出力の差を求める差分回路、１８は差分回路
１７の出力の絶対値を求める絶対値回路であり、２０は
補正を行う補正回路である。
【００２１】次に図４について説明する。図４は図３の
低域通過フィルタ１０の出力を示したものである。理想
的にはキャリア周波数ずれに応じた傾きを持つ直線とな
る。しかし、判定誤りが生じた場合や、レベルの大きな
雑音が入力された場合には、傾きが急変し、再生キャリ
ア周波数の精度が劣化する。
低域通過フィルタ１０の出力を示したものである。理想
的にはキャリア周波数ずれに応じた傾きを持つ直線とな
る。しかし、判定誤りが生じた場合や、レベルの大きな
雑音が入力された場合には、傾きが急変し、再生キャリ
ア周波数の精度が劣化する。
【００２２】そこで、本実施の形態２では、図３の補正
回路２０において、絶対値回路１８の出力が所定のしき
い値よりも大きければ、判定誤りが生じたまたは、レベ
ルの大きな雑音が入力されたと判断し、低域通過フィル
タ１０の出力の傾きが一定となるように構成している。
回路２０において、絶対値回路１８の出力が所定のしき
い値よりも大きければ、判定誤りが生じたまたは、レベ
ルの大きな雑音が入力されたと判断し、低域通過フィル
タ１０の出力の傾きが一定となるように構成している。
【００２３】（実施の形態３）図５は、本発明の実施の
形態３の受信装置のブロック図を示すものである。
形態３の受信装置のブロック図を示すものである。
【００２４】図中の９は非同期ベースバンド位相と判定
位相の差を求める差分回路、１０は雑音を抑圧するため
の低域通過フィルタ、１１は入力信号を１シンボル遅延
させる遅延回路、１２は１シンボル当たりの位相誤差を
求める差分回路、１３は１シンボル当たりの位相ずれを
平均化する低域通過フィルタ、１４は低域通過フィルタ
１０による定常偏差を補正し再生キャリアを求める補正
回路、１５は非同期ベースバンド位相から再生キャリア
の差を求めることで同期検波を行う差分回路、１６は判
定位相を求める判定回路である。
位相の差を求める差分回路、１０は雑音を抑圧するため
の低域通過フィルタ、１１は入力信号を１シンボル遅延
させる遅延回路、１２は１シンボル当たりの位相誤差を
求める差分回路、１３は１シンボル当たりの位相ずれを
平均化する低域通過フィルタ、１４は低域通過フィルタ
１０による定常偏差を補正し再生キャリアを求める補正
回路、１５は非同期ベースバンド位相から再生キャリア
の差を求めることで同期検波を行う差分回路、１６は判
定位相を求める判定回路である。
【００２５】１７は差分回路１２の出力と低域通過フィ
ルタ１３の出力の差を求める差分回路、１８は差分回路
１７の出力の絶対値を求める絶対値回路である。１９、
２０は補正を行う補正回路である。
ルタ１３の出力の差を求める差分回路、１８は差分回路
１７の出力の絶対値を求める絶対値回路である。１９、
２０は補正を行う補正回路である。
【００２６】ここで差分回路１２の出力および、低域通
過フィルタ１３の出力は、理想的には周波数ずれによる
１シンボル当たりの位相ずれとなり、また、低域通過フ
ィルタ１０の出力は理想的にはキャリア周波数ずれに応
じた傾きを持つ直線となり、急変することはないが、判
定誤りが生じた場合や、レベルの大きな雑音が入力され
た場合にはこの値が急変し再生キャリアの精度が劣化す
るため、受信性能が劣化する。
過フィルタ１３の出力は、理想的には周波数ずれによる
１シンボル当たりの位相ずれとなり、また、低域通過フ
ィルタ１０の出力は理想的にはキャリア周波数ずれに応
じた傾きを持つ直線となり、急変することはないが、判
定誤りが生じた場合や、レベルの大きな雑音が入力され
た場合にはこの値が急変し再生キャリアの精度が劣化す
るため、受信性能が劣化する。
【００２７】そこで、本実施の形態３では、補正回路１
９において、絶対値回路１８の出力が所定のしきい値よ
りも大きければ判定誤りが生じたまたはレベルの大きな
雑音が入力されたと判断し、差分回路１２の出力が低域
通過フィルタ１３の出力と同じになるように補正を行う
ように、また補正回路２０において、低域通過フィルタ
１０の出力の傾きが一定となるように構成している。
９において、絶対値回路１８の出力が所定のしきい値よ
りも大きければ判定誤りが生じたまたはレベルの大きな
雑音が入力されたと判断し、差分回路１２の出力が低域
通過フィルタ１３の出力と同じになるように補正を行う
ように、また補正回路２０において、低域通過フィルタ
１０の出力の傾きが一定となるように構成している。
【００２８】
【発明の効果】以上の説明より明らかなように、本発明
によれば、ディジタルデータにより位相変調された信号
を受信する受信装置において、判定位相が誤った場合や
レベルの大きな雑音が入力された場合でも、再生キャリ
ア特性劣化が無く、受信性能も劣化しないという有利な
効果が得られる。
によれば、ディジタルデータにより位相変調された信号
を受信する受信装置において、判定位相が誤った場合や
レベルの大きな雑音が入力された場合でも、再生キャリ
ア特性劣化が無く、受信性能も劣化しないという有利な
効果が得られる。
【図１】本発明の実施の形態１の受信装置のブロック図
【図２】同受信装置における再生キャリア補正の説明図
【図３】本発明の実施の形態２の受信装置のブロック図
【図４】同受信装置における再生キャリア補正の説明図
【図５】本発明の実施の形態３の受信装置のブロック図
【図６】従来の受信装置のブロック図
【図７】同受信装置における判定誤りによる再生キャリ
アずれの説明図
アずれの説明図
９ 非同期ペースバンド位相と判定位相の差を求める差
分回路 １０ 低域通過フィルタ １１ １シンボル遅延回路 １２ １シンボル当たりの位相誤差を求める差分回路 １３ 低域通過フィルタ １４ 再生キャリアを求める補正回路 １５ 同期検波を行う差分回路 １６ 判定位相を求める判定回路 １７ 差分回路 １８ 絶対値回路
分回路 １０ 低域通過フィルタ １１ １シンボル遅延回路 １２ １シンボル当たりの位相誤差を求める差分回路 １３ 低域通過フィルタ １４ 再生キャリアを求める補正回路 １５ 同期検波を行う差分回路 １６ 判定位相を求める判定回路 １７ 差分回路 １８ 絶対値回路
Claims (4)
- 【請求項１】ディジタルデータにより位相変調された受
信信号を前記受信信号のキャリアと非同期な信号を基準
として位相検波し、第１のベースバンド位相信号を出力
する位相検波器と、前記第１のベースバンド位相信号か
らキャリア位相信号を再生するキャリア再生手段と、前
記キャリア再生手段の出力に接続され低域通過特性を有
する第１のフィルタと、前記第１のフィルタ出力と前記
第１のフィルタ出力を１シンボル遅延させた信号との差
分を求める第１の差分手段と、前記第１の差分手段出力
を時間的に平均化する第２のフィルタ手段と、前記第１
の差分手段出力と前記第２のフィルタ手段出力の差分を
求める第２の差分手段と、前記第２の差分手段出力の絶
対値を求める絶対値手段と前記絶対値手段出力が所定の
しきい値よりも大きければ補正を行う第１の補正手段
と、前記第２のフィルタ手段の出力により前記第１のフ
ィルタ出力を補正する第２の補正手段を有し、前記第２
の補正手段から出力される再生キャリア位相信号により
前記第１のベースバンド位相信号を差分し、第２のベー
スバンド位相信号を出力する第３の差分手段と、前記第
２のベースバンド位相信号からシンボルを判定し、判定
されたシンボルの位相を判定位相信号として出力する判
定手段とを有し、前記キャリア再生手段は前記第１のベ
ースバンド位相信号を前記判定手段によって得られた位
相で差分する逆変調型キャリア再生を行うことを特徴と
する受信装置。 - 【請求項２】第１の補正手段は、第２の差分手段出力を
補正することを特徴とする請求項１記載の受信装置。 - 【請求項３】第１の補正手段は、第１のフィルタ手段出
力を補正することを特徴とする請求項１記載の受信装
置。 - 【請求項４】第１の補正手段は、請求項２と請求項３に
記載の補正を行うことを特徴とする請求項１記載の受信
装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11129608A JP2000324190A (ja) | 1999-05-11 | 1999-05-11 | 受信装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11129608A JP2000324190A (ja) | 1999-05-11 | 1999-05-11 | 受信装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2000324190A true JP2000324190A (ja) | 2000-11-24 |
Family
ID=15013677
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP11129608A Pending JP2000324190A (ja) | 1999-05-11 | 1999-05-11 | 受信装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2000324190A (ja) |
-
1999
- 1999-05-11 JP JP11129608A patent/JP2000324190A/ja active Pending
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