JP2000321370A5 - - Google Patents

Claims (7)

1. ボールベアリング（３）の軌道輪（３ａ、３ｂ）により囲まれた中心部分（２）を有する自動巻き用おもり（１、２）を備え、前記ボールベアリング（３）の軌道輪（３ａ、３ｂ）の一方（３ａ）は前記中心部分（２）と一体に形成され、他方（３ｂ）は、時計フレーム（６）に位置決めすると共に取外し可能に固定する手段（５〜５ｅ）と一体に形成されており、
   更に、上記自動巻き用おもり（１、２）をバレル軸（１９）に連結する減速歯車列（１５〜１８）と、
   前記自動巻き用おもり（１、２）の二方向への回転運動を一方向への回転運動に変換して上記バレル軸（１９）に伝動する逆転要素（７〜１２）とを備えた自動巻き時計において、
   前記逆転機構の二つの第一小歯車（７、８）は、前記中心部分（２）と同心軸であって自由に回転し、
   各第一小歯車（７、８）は遊星歯車（１１、１２）と噛み合い、
   前記遊星歯車の回転ピンは前記中心部分（２）と一体的に形成され、
   上記遊星歯車の歯は、上記第一小歯車（７、８）が二つの反対向きの回転方向のうち一方向へのみ回転するのを許容すると共に前記一方向と反対方向の回転をする場合は小歯車（７、８）が上記中心部分（２）と一体となって作動するように形成され、
   前記第一小歯車（７、８）は、それぞれ前記減速歯車列の駆動部分（１５、１６）と噛み合う２つの第二小歯車（１０、９）と一体に形成され、
   上記減速歯車列の駆動部分（１５、１６）の回転方向は互いに反対方向である自動巻き時計。
2. 前記自動巻き用おもりの中心部分（２）は管状部分（２ｄ）を含み、前記管状部分（２ｄ）の内部表面は前記逆転機構の前記第一小歯車（７）用回転面として機能し、前記管状部分（２ｄ）の外部表面は前記逆転機構の前記第二小歯車（８）用回転面として機能する請求項１に記載の時計。
3. 前記中心部分（２）の管状部分（２ｄ）の内側で回転するように装着された前記第一小歯車の一方（７）は、前記環状部分（２ｄ）の内側で回転するように装着された部材（７ａ）の２つの端部とそれぞれ一体に形成された２つの歯付き部材（７、１０）を含み、前記歯付き部材の一方（１０）は前記管状部分（２ｄ）周りで回転するように装着された前記第一小歯車の他方（８）に対する軸方向のストッパーとして機能する請求項２に記載の時計。
4. 前記環状部分（２ｄ）の内側を回転するように装着された前記第一小歯車の前記歯付き部材（７、１０）には、一方を他方にネジ締めすることにより互いに一体に機能するように相補的なネジ溝が形成される請求項３に記載の時計。
5. 前記自動巻き用おもりの中心部分（２）は環状突起（２ｂ）を有し、前記自動巻き用おもりの外側部分（１）は前記環状突起（２ｂ）の周りに適合する開口（１ａ）を有し、前記環状突起（２ｂ）が中心方向内側に変形することにより前記二つの部分（１、２）が互いに固定され、前記環状突起（２ａ、２ｂ）の周囲を囲む前記外側部分（１）の一部は、前記ボールベアリング（３）の軌道輪（３ａ、３ｂ）を覆う請求項１から４のいずれかに記載の時計。
6. 各逆転要素（７、８）は遊星歯車（１１、１２）と噛み合い、前記遊星歯車の歯は対応する逆転要素（７、８）を一方向にのみ回転させるような形状に形成され、前記逆転要素と遊星歯車（７、１１）とから形成される前記逆転機構の一方が前記逆転機構の他方（８、１２）に対して対称関係をもって前記中心部分（２）に装着され、各逆転機構は共通軸周りに互いに逆回転する請求項１から５のいずれかに記載の時計。
7. 前記ボールベアリングの軌道輪（３ｂ）の前記位置決めする手段（５）は２つの円筒面（５ｅ、６ａ）を含み、前記固定手段（５）は、前記円筒面（５ｅ、５ａ）の外側で延びると共にネジ留め用の開口（５ｃ、５ｄ）が設けられる少なくとも２つのタブ（５ａ、５ｂ）を含む請求項１から６のいずれかに記載の時計。