JP2000320970A - 穀物乾燥機 - Google Patents

穀物乾燥機

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JP2000320970A
JP2000320970A JP11126412A JP12641299A JP2000320970A JP 2000320970 A JP2000320970 A JP 2000320970A JP 11126412 A JP11126412 A JP 11126412A JP 12641299 A JP12641299 A JP 12641299A JP 2000320970 A JP2000320970 A JP 2000320970A
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JP
Japan
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grain
drive motor
unit
load
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JP11126412A
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English (en)
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Satoru Satake
覺 佐竹
Makoto Kuninobu
誠 国信
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Satake Engineering Co Ltd
Original Assignee
Satake Engineering Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、飛散盤の下方に張込み可能な余裕
空間を残すことなく、また、飛散盤の回転を不動にする
ことがないように満量状態を的確に判定することができ
る穀物乾燥機を提供する。 【解決手段】 本発明の穀物乾燥機は、上方から順に重
設される貯留部、乾燥部及び排出部と、穀物を張込む張
込みホッパーと、前記張込みホッパーに張込まれた穀物
を貯留部に移送させる移送部と、前記貯留部の上部には
前記移送部によって送られる穀物を回転作用によって貯
留部内に飛散させる飛散盤と、前記飛散盤を駆動させる
駆動モータを有する駆動部と、前記飛散盤の下面には該
飛散盤の下方に堆積される穀物と接触して前記駆動部に
負荷を与える抵抗部材と、前記駆動モータの負荷電流値
を検出する負荷検出部と、前記負荷検出部が検出した負
荷電流値と張込み状態に対応したしきい値とを比較して
張込み状態を判定する張込状態判定部と、前記張込状態
判定部の判定結果に応じて張込み状態を報知する報知部
及び/又は駆動モータに供給される駆動電流を遮断する
モータ駆動回路を備えたもの。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、被乾燥物である穀
物を乾燥させる穀物乾燥機に関し、特に、該穀物乾燥機
内に張込まれる穀物の量を判定する技術に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来から、貯留部と乾燥部及び排出部を
重設した本体部を有すると共に、前記貯留部に穀物を張
込むためのホッパー及び移送部を備えた穀物乾燥機は広
く知られている。前記移送部は、本体部の側部に立設さ
れた昇降機と、前記貯留部の上部に横設された横搬送機
と該横搬送機とに連続し、かつ、貯留部の水平断面にお
ける中央位置に設けられた飛散盤とから構成されてい
る。そして、ホッパーに供給した穀物は、昇降機及び横
搬送機を介して飛散板に到達され、回転する飛散盤によ
って貯留部内に均等に飛散されながら張込まれることに
なる。
【0003】このような貯留部に張込まれる穀物の量
(張込み量)を検出する技術としては、貯留部の側壁面
に穀物満量センサーを設けて検出するもの(特開昭62
−5077号公報)や、貯留部の天井から垂下させた穀
物満量センサーによって検出するもの(特開昭62−8
0483号公報)、などが知られている。
【0004】また、飛散盤の下面に穀物満量センサーを
設け、貯留部に堆積される穀物が当該センサーに接触す
ると張込み量が満量であると判定し、張込み作業を終了
する技術が特開昭54−149170号公報に開示され
ている。
【0005】さらに、飛散盤を回転させる回転縦軸の上
端の上方に一定間隔を介在してリミットスイッチを設
け、飛散盤の下面に張込み検出板を設けると共に、回転
縦軸を上下動可能に軸支したものが、実開昭58−19
4495号公報に開示されている。これの作用を説明す
ると、貯留部内に張込まれる穀物が前記飛散盤の下面に
接触するまで堆積されると、堆積した穀物と接触する抵
抗を前記張込み検出板が受けることによって飛散盤及び
回転縦軸が上方に押し上げられ、回転縦軸の上端部が前
記リミットスイッチに当接して、リミットスイッチを作
動させる。そして、この作動信号を受けて貯留部に張込
む穀物の量を満量として判定するものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】前記飛散盤の回転作用
を受けて貯留部内に堆積する穀物堆積層の表面形状は、
さまざまで、中央部分よりも周囲部分の方が高くなった
り低くなったり、または、ある部分だけが高くなったり
低くなったりする。
【0007】このため、貯留部の側壁面に穀物満量セン
サーを設けた前記特開昭62−5077号公報のもの
や、貯留部の天井から垂下させた穀物満量センサーを設
けた特開昭62−80483号公報のものは、貯留部に
満量まで張込む場合、そのときの穀物堆積層の表面形状
によってその量が異なる。つまり、前記穀物満量センサ
ーが穀物を検知して満量と判定しても、穀物満量センサ
ーの周囲以外の部分は低い場合があり、この場合、まだ
張込める余裕空間を残して張込み運転が終了してしまう
ことになる。また、前記穀物満量センサーが穀物を検知
する前に飛散盤に堆積される穀物が接触してしまう場合
があり、この場合、更に張込みを継続すると飛散盤が回
転不能になり該飛散盤を駆動させる駆動モータの焼損
や、移送部内の詰まり及び移送部の損傷につながる恐れ
があるものの、飛散盤に接触する直前で張込みを停止す
ることはできなかった。
【0008】また、飛散盤の下面に穀物満量センサーを
設けた特開昭54−149170号公報のものや、飛散
盤を回転させる回転縦軸の上端の上方に一定間隔を介在
してリミットスイッチを設けた実開昭58−19449
5号公報のものは、いずれも、貯留部内に堆積する穀物
が飛散盤に接触することにより満量と判定するものであ
るため、張込みを終了したときには、堆積した穀物は飛
散盤に接触していることになる。このため、後の乾燥運
転のときに飛散盤が回転不能になり該飛散盤を駆動させ
る駆動モータが焼損する等の恐れがあるものの、飛散盤
に接触する直前で張込みを停止することはできなかっ
た。
【0009】本発明は、上記課題に鑑み、飛散盤の下方
に堆積する穀物の量を的確に判定し、飛散盤に接触する
直前で張込みを停止することを可能にした穀物乾燥機を
提供することを技術的課題とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1の穀物乾燥機
は、上方から順に重設される貯留部、乾燥部及び排出部
と、穀物を張込む張込みホッパーと、前記張込みホッパ
ーに張込まれた穀物を貯留部に移送させる移送部と、前
記貯留部の上部には前記移送部によって送られる穀物を
回転作用によって貯留部内に飛散させる飛散盤と、前記
飛散盤を駆動させる駆動モータを有する駆動部と、前記
飛散盤の下面には該飛散盤の下方に堆積される穀物と接
触して前記駆動部に負荷を与える抵抗部材と、前記駆動
モータの負荷電流値を検出する負荷検出部と、前記負荷
検出部が検出した負荷電流値と張込み状態に対応したし
きい値とを比較して張込み状態を判定する張込状態判定
部と、前記張込状態判定部の判定結果に応じて張込み状
態を報知する報知部及び/又は駆動モータに供給される
駆動電流を遮断するモータ駆動回路を備える、という技
術的手段を講じるものである。
【0011】よって、前記抵抗部材が飛散盤の下方で穀
物と接触することにより、抵抗力が生じて前記駆動モー
タに負荷を与える。前記負荷検出部は、前記負荷電流値
を検出し、張込状態判定部は検出された負荷電流値を基
に穀物の張込み状態を判定すると共に、張込み状態を報
知部によって報知させる。これにより、作業者は、貯留
部内の張り込み状態を知ることができ、停止ボタンを押
すことにより張込み運転を終了することができる。ま
た、張込状態判定部の判定結果に応じて前記モータ駆動
回路駆動がモータに供給される駆動電流を遮断し、駆動
モータを自動的に停止させる。
【0012】請求項2の穀物乾燥機は、請求項1加え、
前記負荷検出部が検出する負荷電流値に対応し、貯留部
への張込み可能な残量があらかじめ記憶された記憶部
と、検出した負荷電流値に対応する張り込み可能な残量
を判定する残量判定部と、判定された張り込み可能な残
量が表示される表示部とを備える、という技術的手段を
講じるものである。
【0013】よって、残量判定部は、負荷検出部の負荷
電流値を基に前記張り込み可能な残量を判定すると共
に、表示部に張り込み可能な残量を表示させる。これに
より、作業者は、張り込み可能な残量を知ることがで
き、的確に満量状態まで穀物を張り込むことができる。
【0014】請求項3の穀物乾燥機は、請求項1に加
え、前記抵抗部材は、飛散盤の底面から垂下し、飛散盤
の回転と同期する縦軸と、該縦軸に固着され、穀物と接
触して縦軸の回転に負荷を与える抵抗体を有する、とい
う技術的手段を講じるものである。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明における穀物乾燥機の実施
の形態について、図1〜図8を参照しながら説明する。
【0016】本発明の穀物乾燥機1は、上部に穀物を貯
留する貯留部2が、その下に穀物を乾燥する乾燥部3
が、更にその下には穀物を排出する排出部4が設けられ
ている。排出部4は、該排出部4から排出される穀物を
前記貯留部2に還流させるべく、機体1aの側部に立設
させた昇降機6に接続されている。昇降機6は、前記貯
留部2の上端に設けられた横搬送機7に接続されてい
る。該横搬送機7は、前記昇降機6からの穀物を貯留部
2の水平方向における中央部分まで搬送するためのもの
であり、後述する駆動モータ10の動力によって回転す
るスクリュー7aを内蔵している。なお、本実施の形態
でいう移送部とは、昇降機6及び横搬送機7を示す。
【0017】横搬送機7の貯留部2の前記中央部分方向
における端部の下面(機内側)には、開口部8を構成し
ている。開口部8には、該開口部8の上方に位置し、前
記スクリュー7aの端部に接続したギヤボックス9によ
って鉛直方向に接続された回転縦軸11が設けられてい
る。前記回転縦軸11における前記開口部8よりも下方
の位置には、鍔(つば)状の固定板12が溶接等で固着
されている。前記回転縦軸11は、固定板12から更に
下方に伸びる下回転縦軸11aを一体構成している。前
記固定板12には、その下面に皿状の飛散盤13が装着
される。この飛散盤13の装着は、飛散盤13の中央部
分に設けられた孔(図示せず)に下回転縦軸11aの下
端を挿通し、固定板12と飛散盤13とをボルトとナッ
トによって固定することによりなされる。なお、本実施
の形態でいう駆動部とは、駆動モータ10、スクリュー
7a、ギヤボックス9及び回転縦軸11を示す。
【0018】前記飛散盤13の底面には、抵抗部材14
が設けられる。該抵抗部材14は、前記下回転縦軸11
aと、該下回転縦軸11aの下端に固着される抵抗板1
5によって構成される。抵抗板15は、前記下回転縦軸
11aの下端にボルトとナットによって固定され、抵抗
体15の形状は、貯留部2内に堆積される満量状態に近
い穀物と接触し、前記飛散板13の回転に伴って回転す
る下回転縦軸11aを駆動する駆動源に負荷を与えるよ
うな形状であればよい。本実施例における抵抗体15の
形状は、平板状とした(図3参照)。なお、貯留部2内
における抵抗板15の位置は、前記下回転縦軸11aの
長さを調整して満量警報位置mに合わせるとよい(図2
参照)。
【0019】前記抵抗部材14の変形例を示す。前記下
回転縦軸11aは、その上部に位置する回転縦軸11と
一体にせずに分割し、その上端には溶接等によって固着
した取付板16が設けられている。この取付板16は、
飛散盤13の底面にボルトとナットによって固定される
(図4参照)。
【0020】前記昇降機6の下側部には、張込み用のホ
ッパー5が接続されている。また、昇降機6の上側部に
は、前記駆動モータ10が装着されており、該駆動モー
タ10の駆動軸10aは、前記スクリュー7aの昇降機
6側の軸端部7b及び昇降機6内に設けられた無端状の
バケットバルト6aを回転させる回転部(図示せず)と
同期して回転する回転軸6bに、駆動ベルト及びプーリ
ーを介して接続されている(図2参照)。
【0021】前記乾燥部3の内部には、貯留部2から流
下する穀物が通過する乾燥流路3a,3a、乾燥流路3
a,3aの間には熱風導入路3b、乾燥流路3a,3a
のそれそれの機外側には熱風排風路3e,3e、が設け
られている。機体1aの側面下方には、前記熱風導入路
3b内に熱風を送り込むためのバーナー室17が前記熱
風導入路3b内と連通して設けられている。一方、前記
バーナー室17が設けられた機体1aの反対側には、排
風ファン部18が設けられ、該排風ファン部18は、前
記熱風排風路3e,3eと連通して該熱風排風路3e,
3e内の熱風を機体外に排出させるためのものである。
なお、前記各乾燥流路3a,3aは、立設状態で、対向
して設けられた多孔板3c,3cによって形成されてい
る。
【0022】前記排出部4は、乾燥流路3a,3aの各
下端に設けられたロータリーバルブ4a,4a、その下
方に設けられた傾斜面4b,4b、該傾斜面4b,4b
の下端に設けられた横搬送機4c及び該横搬送機4cの
搬送方向の端部と昇降機6の下部とを連通する連通路4
dから構成されている。前記ロータリーバルブ4a及び
横搬送機4cは、前記駆動モータ10とは別に設けた駆
動モータ(図示せず)と動力伝達手段(図示せず)を介
して接続され、当該駆動モータの動力によって作動(回
転)する。
【0023】前記バーナー室17の上部には、穀物乾燥
機1の運転を制御するコントロールボックス19が設け
られている。該コントロールボックス19の正面には、
表示部28、張込ボタン32、乾燥ボタン34及び停止
ボタン33などが備えられており(図8参照)、それぞ
れは、図示はしないが後述する入出力回路に接続されて
いる。
【0024】本実施の形態において、前記駆動モータ1
0は、定格出力360Wの三相モータを用いた。該駆動
モータ10は、電磁開閉器20を介して電線によって電
源21に接続されている。
【0025】次に、前記駆動モータ10の負荷電流を検
出し、その検出値を基に穀物の満量を判定する信号処理
ブロック図について説明する(図5参照)。
【0026】前記電磁開閉器20と駆動モータ10との
間には、駆動モータ10の負荷電流を検出する負荷電流
検出部22が設けられている。該負荷電流検出部22
は、電流値を電圧値に変換する電流電圧変換回路23に
接続してあり、更に、電流電圧変換回路23は、アナロ
グ信号の電圧量をデジタル信号に変換するA/D変換器
24に接続されている。A/D変換器24は、入出力回
路(I/O)25に接続され、該入出力回路25には、
この他、前記電磁開閉器20を含むモータ駆動回路2
6、警報を鳴らす警報装置(報知部)27、表示部(報
知部)28が接続されている。この入出力回路25に
は、CPU(張込状態判定部)29が接続されている。
CPU29には、読み出し専用のROM30及び読み出
し・書き込み用のRAM31が接続されている。以上の
構成は、前記負荷電流検出部22及びモータ駆動回路2
6を除いて、前記コントロールボックス19内に設けら
れている。
【0027】なお、本発明でいう負荷電流とは、駆動モ
ータ10を駆動させるための駆動電流を基にして得られ
る電流のことである。さらに、本実施の形態でいう負荷
検出部とは、負荷電流検出部22、電圧電流変換回路2
3、A/D変換器24、入出力回路25、CPU29及
びROM30を示す。
【0028】次に、本実施の形態の作用を説明する。
【0029】まず、図7を参照しながら張込み運転につ
いて説明する。前記コントロールボックス19に設けた
張込ボタン32を押すと、信号が入出力回路25を介し
てCPU29に送信される(ステップ1)。CPU29
は、あらかじめ記憶されたROM30内の張込み運転プ
ログラムを読み出してこれを実行する。CPU29は、
入出力回路25を介してモータ駆動回路26に信号を送
信し、モータ駆動回路26は、前記電磁開閉器20を作
動、つまり、通電状態にして駆動モータ10を始動させ
る(ステップ2)。
【0030】この駆動モータ10の始動により、昇降機
6、横搬送機7、飛散盤13及び抵抗部材14が始動
(回転)する。この後、貯留部2に穀物を張込むべく前
記ホッパー5に穀物を供給し、該穀物は、昇降機6及び
横搬送機7を介して飛散盤13に移送され、飛散盤13
の回転作用によって飛散されながら貯留部2内に張込ま
れる。図2において、符号Kは穀物を示す。
【0031】次に、駆動モータ10に供給される電流値
I(負荷電流値)を検出する(ステップ3)。具体的に
説明すると、CPU29は、前記負荷電流検出部22、
電流電圧変換回路23、A/D変換器24及び入出力回
路25を介して得られる電圧値を読み込む。そして、R
OM30にあらかじめ記憶させたそれぞれの電圧値に対
応した電流値Iを基にし、この電圧値に対応した電流値
Iを読み出し、該電流値Iを駆動モータ10の負荷電流
値とする。
【0032】次に、CPU29は、ROM30にあらか
じめ記憶させた張込み状態に対応したしきい値である電
流値A(張込み運転のときの定格電流)を読み出し、検
出した電流値Iと比較する(ステップ4)。この条件
(電流値I>電流値A)を満たすときは、ステップ5に
進み、条件を満たさないときには、ステップ3に戻る。
【0033】前記RAM31(記憶部)には、検出され
る電流値Iに対応した張込み可能な残量、例えば、稲を
収穫するコンバインで使用する所定の大きさの袋であと
何袋など、のデータがあらかじめ記憶されている。そこ
で、ステップ5では、CPU29(残量判定部)が、検
出された電流値Iに対応する張込み可能な残量を、RA
M31に記憶されたデータを基にして判定する。そし
て、前記表示部28に張込み可能な残量が何袋であると
いう表示を行う。
【0034】ステップ6では、ステップ3と同じく電流
値Iを検出する。
【0035】ステップ7では、CPU29が、ROM3
0にあらかじめ記憶させた張込み状態に対応したしきい
値である電流値B(満量警報位置)を読み出し、検出し
た電流値Iと比較する。この条件(電流値I>電流値
B)を満たすときは、ステップ8に進み、条件を満たさ
ないときには、ステップ5に戻って張込み可能な残量を
再び表示する。この条件(電流値I>電流値B)を満た
すときは、前記抵抗部材14を構成する抵抗板15が貯
留部2内に堆積する穀物に接触していることを示し(図
2の満量警報位置m参照)、つまり、貯留部2内に張込
まれる穀物の量が満量状態に近いことを意味する。な
お、検出される電流値Iの増加は、回転する抵抗板15
が堆積する穀物に接触することにより生じる抵抗力が、
下回転縦軸11a、回転縦軸11、ギヤボックス9、ス
クリュー7aを介して駆動モータ10に負荷を与えるこ
とによるものである。
【0036】ステップ8では、張込み量が満量に近いこ
とを意味する警報を鳴らすべく、CPU29が、入出力
回路25を介して警報装置27に信号を送り、該警報装
置27を作動させる。このとき警報は、所定時間後に停
止させるようにするとよい。
【0037】また、ステップ9では、ステップ8と同じ
く張込み量が満量に近い旨を表示部に表示させるべく、
CPU29が、入出力回路25を介して表示部28に信
号を送り、該表示部28に満量に近い旨の表示をさせ
る。
【0038】ステップ10では、ステップ5と同じく前
記表示部28に張込み可能な残量を表示する。
【0039】ステップ11では、ステップ3及び6と同
じく電流値Iを検出する。
【0040】ステップ12では、CPU29が、ROM
30にあらかじめ記憶させた張込み状態に対応したしき
い値である電流値C(満量停止位置)を読み出し、検出
した電流値Iと比較する。この条件(電流値I>電流値
C)を満たすときは、ステップ13に進み、条件を満た
さないときには、ステップ11に戻る。この条件(電流
値I>電流値C)を満たすときは、前記抵抵抗板15が
堆積される穀物層内に埋もれていることを示し、貯留部
2内に張込まれる穀物が満量であることを意味する(図
2の満量停止位置M参照)。なお、回転する抵抗板15
が穀物層内に埋まる深さに比例して抵抗力が増加するた
め、駆動モータ10に流れる電流量が多くなり、よって
検出される電流値Iもこれに対応して大きくなる。
【0041】ステップ13では、張込み量が満量である
ことを意味する警報を鳴らすべく、CPU29が、入出
力回路25を介して警報装置27に信号を送り、該警報
装置27を作動させる。警報は、ステップ9とは異なる
音色とし、警報は所定時間後に停止させずに継続して鳴
らすようにするとよい。なお、このとき、貯留部2内に
おいて、飛散盤13の下方における穀物の堆積状態は、
張込み可能な余裕空間を残すことなく、また、穀物が接
触して該飛散盤13の回転を不能にすることがないよう
に、飛散盤13の底面と穀物層の上面との間にはわずか
な隙間が形成された状態となっている。よって、後に行
う乾燥運転のときに飛散盤13が不能になることはな
い。
【0042】ステップ14では、ステップ13と同じく
張込み量が満量である旨を表示部に表示させるべく、C
PU29が、入出力回路25を介して表示部28に信号
を送り、該表示部28に満量の旨の表示をさせる。
【0043】ステップ15では、CPU29が、前記停
止ボタン33が押されることによって送られてくる信号
の有無を判定する。信号が入るとステップ16に進んで
張込み運転プログラムが終了され、信号が入らなければ
ステップ15を繰り返す。なお、信号が入るとCPU2
9は、警報装置27の警報を停止させると共に、駆動モ
ータ10の作動を停止させるべく信号を出力する。
【0044】また、ステップ12の条件(電流値I>電
流値C)を満たしたときには、前述のステップ13に進
むと共に、ステップ17にも同時に進む。該ステップ1
7では、ステップ3,6,11と同じく電流値Iを検出
する。
【0045】次に、ステップ18に進み、該ステップ1
8では、CPU29が、ROM30にあらかじめ記憶さ
せた張込み状態に対応したしきい値である電流値D(駆
動モータ10の停止)を読み出し、検出した電流値Iと
比較する。この条件(電流値I>電流値D)を満たすと
きは、ステップ19に進み、条件を満たさないときに
は、ステップ17に戻る。なお、この条件(電流値I>
電流値D)を満たすとき、飛散盤の下方に堆積する穀物
が飛散盤の底面と僅かな間を介して非接触状態となるよ
うに、あらかじめ電流値Dの電流値Iとの関係を求めて
おく必要がある。
【0046】ステップ19では、駆動モータ10の作動
を停止するべく、CPU29は、入出力回路25を介し
てモータ駆動回路26に信号を送り、該モータ駆動回路
26は、前記電磁開閉器20を作動、つまり、遮断状態
にして駆動モータ10を停止させる。これにより、駆動
モータ10は緊急停止されるので焼損することがない。
【0047】ステップ20では、ステップ15と同じく
前記停止ボタン33が押されることによって送られてく
る信号の有無を判定する。信号がCPU29に入れば前
述のステップ16(プログラムEND)に進み、信号が
なければステップ20を繰り返す。
【0048】なお、張込み運転を行っているときに、昇
降機6内又は横搬送機7内などで穀物による詰まり等が
生じた場合には、駆動モータ10に流れる電流量が増加
するが、ステップ18の条件(電流値I>電流値D)を
満たすことにより駆動モータ10の作動が停止(ステッ
プ19)されるので、該駆動モータ10が焼損すること
はない。
【0049】図6に示すグラフは、駆動モータ10の負
荷電流に対応した電流値Iと駆動モータ10の負荷状態
との関係を示しており、電流値Iを縦軸に、負荷状態を
横軸にしている。本実施の形態においては、しきい値で
ある電流値A(張込み運転のときの定格電流)は、電流
値I=1.88A、負荷状態=100%とした。また、
同じく電流値B(満量警報位置)は、電流値I=1.9
4A、負荷状態=106%とした。さらに、電流値C
(満量停止位置)は、電流値I=2.03A、負荷状態
=113%とし、電流値D(駆動モータ10の停止)
は、電流値I=2.1A、負荷状態=118%とした。
【0050】張込み運転が終了すると、乾燥運転を行う
べく、コントロールボックス19にて仕上げ水分値設定
等の設定を行った後、乾燥ボタン(図示せず)を押す。
すると、信号がCPU29に送られ、該CPU29は、
あらかじめ記憶されたROM30内の乾燥運転プログラ
ムを読み出してこれを実行する(詳細説明はせず)。
【0051】乾燥運転が開始されると、バーナー室17
のバーナ、排風ファン部18のファン、ロータリーバル
ブ4a,4aと横搬送機4cを駆動させる駆動モータ
(図示せず)及び駆動モータ10のそれぞれが始動す
る。
【0052】貯留部2内の穀物は、乾燥部3の乾燥流路
3a,3aに流下する。前記バーナー室17で発生した
熱風は、熱風導入路3bを通って各該乾燥流路3a,3
a内に入り、穀粒間を通過して穀粒を乾燥させた後、そ
れぞれ熱風排風路3e,3eを通り、排風ファン部18
から機体1a外に排風される。前記乾燥流路3a,3a
内の穀物は、更に流下し、ロータリーバルブ4a,4
a、傾斜面4b,4b、横搬送機4c及び連通路4dを
通過して昇降機6に送られる。該昇降機6に送られた穀
物は、横搬送機7及び飛散盤13を通って貯留部2に還
流される。
【0053】このようにして、乾燥運転は、貯留部2内
の穀物が仕上がり水分値になるまで機体1a内で穀物の
循環を繰り返すことになる。
【0054】
【発明の効果】本発明によると、飛散盤の下面に設けた
抵抗部材が、飛散盤の下方に堆積される満量状態に近い
穀物と接触して生じる抵抗力を駆動部に負荷として与
え、前記負荷検出部が検出した負荷電流値と張込み状態
に対応したしきい値とを比較して張込状態判定部が張込
み状態を判定し、報知部によって張込み状態を作業者に
知らせたり、モータに供給される駆動電流を遮断して駆
動モータを自動的に停止させるものである。よって、本
発明は、飛散盤の下方に堆積する穀物の量(張込み状
態)を的確に判定することにより、飛散盤の底面直前ま
で穀物の張込みを行うことができ、また、穀物の接触に
よる飛散盤の回転不能を生じさせることがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の穀物乾燥機を示す正面図である。
【図2】本発明の穀物乾燥機を示す一部を断面にした側
面図である。
【図3】本発明の抵抗部材及び飛散盤を示した斜視図で
ある。
【図4】本発明の抵抗部材及び飛散盤を示した変形例で
ある。
【図5】本発明における穀物の満量を判定する信号処理
ブロック図である。
【図6】本発明の実施の形態における駆動モータの負荷
状態と、しきい値とする電流値Iの関係を示した一例の
グラフである。
【図7】本発明の張込み運転プログラムを実行したとき
のフローチャートを示す。
【図8】本発明のコントロールボックスの正面図を示
す。
【符号の説明】
1 穀物乾燥機 1a 機体 3 乾燥部 3a 乾燥流路 3b 熱風導入路 3c 多孔板 3e 熱風排風路 4 排出部 4a ロータリーバルブ 4b 傾斜面 4c 横搬送機 4d 連通路 5 ホッパー 6 昇降機 6a バケットベルト 6b 回転軸 7 横搬送機 7a スクリュー 7b 軸端部 8 開口部 9 ギヤボックス 10 駆動モータ 10a 駆動軸 11 回転縦軸 11a 下回転縦軸 12 固定板 13 飛散盤 14 抵抗部材 15 抵抗板 16 取付板 17 バーナー室 18 排風ファン部 19 コントロールボックス 20 電磁開閉器 21 電源 22 負荷電流検出部 23 電流電圧変換回路 24 A/D変換器 25 入出力回路 26 モータ駆動回路 27 警報装置(報知部) 28 表示部(報知部) 29 CPU 30 ROM 31 RAM 32 張込ボタン 33 停止ボタン 34 乾燥ボタン K 穀物 m 満量警報位置 M 満量停止位置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2B100 AA02 BC01 BC03 BC04 GA15 GA27 GB12 GB13 3L113 AA07 AB03 AC04 AC41 AC53 AC54 AC63 AC67 AC81 AC82 AC86 AC90 BA03 CA02 CA03 CA06 DA25 4D043 BB02 JF10 LA07 LA11 LA18 MA08 MA21 MB08

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】上方から順に重設される貯留部、乾燥部及
    び排出部と、 穀物を張込む張込みホッパーと、 前記張込みホッパーに張込まれた穀物を貯留部に移送さ
    せる移送部と、 前記貯留部の上部には前記移送部によって送られる穀物
    を回転作用によって貯留部内に飛散させる飛散盤と、 前記飛散盤を駆動させる駆動モータを有する駆動部と、 前記飛散盤の下面には該飛散盤の下方に堆積される穀物
    と接触して前記駆動部に負荷を与える抵抗部材と、 前記駆動モータの負荷電流値を検出する負荷検出部と、 前記負荷検出部が検出した負荷電流値と張込み状態に対
    応したしきい値とを比較して張込み状態を判定する張込
    状態判定部と、 前記張込状態判定部の判定結果に応じて張込み状態を報
    知する報知部及び/又は駆動モータに供給される駆動電
    流を遮断するモータ駆動回路を備えることを特徴とする
    穀物乾燥機。
  2. 【請求項2】前記負荷検出部が検出する負荷電流値に対
    応し、貯留部への張込み可能な残量があらかじめ記憶さ
    れた記憶部と、検出した負荷電流値に対応する張り込み
    可能な残量を判定する残量判定部と、判定された張り込
    み可能な残量が表示される表示部とを備えた請求項1記
    載の穀物乾燥機。
  3. 【請求項3】前記抵抗部材は、飛散盤の底面から垂下
    し、飛散盤の回転と同期する縦軸と、該縦軸に固着さ
    れ、穀物と接触して縦軸の回転に負荷を与える抵抗体を
    有する請求項1記載の穀物乾燥機。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009275983A (ja) * 2008-05-14 2009-11-26 Yamamoto Co Ltd 穀物乾燥装置
WO2010053090A1 (ja) * 2008-11-05 2010-05-14 株式会社松井製作所 粉粒体材料の乾燥方法、及び粉粒体材料の乾燥装置

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