JP2000320315A - 補機を備えた内燃機関 - Google Patents

補機を備えた内燃機関

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JP2000320315A
JP2000320315A JP11131946A JP13194699A JP2000320315A JP 2000320315 A JP2000320315 A JP 2000320315A JP 11131946 A JP11131946 A JP 11131946A JP 13194699 A JP13194699 A JP 13194699A JP 2000320315 A JP2000320315 A JP 2000320315A
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lubricating oil
combustion engine
internal combustion
shaft
drive shaft
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JP11131946A
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Masatoshi Fukamachi
昌俊 深町
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Honda Motor Co Ltd
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Honda Motor Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 補機を備えた内燃機関において、補機専用の
潤滑装置を不要として、補機の構造の単純化を図る。 【解決手段】 内燃機関1の補機であるコンプレッサ5
0は、内燃機関1のカム軸17から動力伝達機構24,
32,33を介して駆動されるクランク軸56の回転に
より往復動されるピストンを有する。クランク軸56と
ピストンとを連結するコンロッド55のクランク軸56
側の軸受59には、カム軸17とクランク軸56との嵌
合によりカム軸17の潤滑油供給通路31と連通するク
ランク軸56の潤滑油導入通路62を経て潤滑油が供給
される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本出願発明は、内燃機関の駆
動軸からの動力により駆動される補機を備えた内燃機関
に関し、さらに詳細には、補機の潤滑箇所へ潤滑油を供
給するための構造、および内燃機関の駆動軸から補機へ
動力を伝達するための構造に関する。
【0002】
【従来の技術】内燃機関の補機は、例えば内燃機関のカ
ム軸等を駆動軸として、該駆動軸の動力により駆動され
る。例えば、内燃機関の補機の一つである過給用のコン
プレッサが、内燃機関の吸排気弁を駆動するカム軸を駆
動軸として駆動されるものがある(特開平11−442
18号公報参照)。該コンプレッサは、複動型の往復動
ピストン式のコンプレッサであって、クランク軸、コン
ロッドおよびピストン等から構成されている。コンプレ
ッサのクランク軸はカム軸にスプライン結合され、該カ
ム軸により回転駆動される。クランク軸の回転はコンロ
ッドを介してピストンの往復動に変換されて、ピストン
の両端に形成された二つの可変容積室で、交互に、空気
の吸入及び吐出が行われるようになっている。
【0003】コンロッドは、ピストンのピストンピンお
よびクランク軸のクランクピンに、それぞれ軸受を介し
て枢着されている。そして、それら軸受は、コンロッド
の内部に設けられた油溜室に封入されたグリースにより
潤滑されており、グリースは、コンロッドの動きにより
発生する慣性力により、油孔を介して各軸受に供給され
るようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記従来の
コンプレッサでは、内燃機関の潤滑装置とは別に、コン
プレッサ専用の潤滑装置、特にグリースを封入する油溜
室が必要であるため、コンプレッサの構造の複雑化を招
来していた。また、コンプレッサのクランク軸とカム軸
との結合は、スプラインによる金属同士の結合であるた
め、内燃機関側で生じた振動がコンプレッサ側に伝達さ
れて、コンプレッサが振動したり、また音を発すること
があった。
【0005】本出願発明は、このような事情に鑑みてな
されたものであって、その請求項1ないし請求項4記載
の発明は、補機を備えた内燃機関において、補機専用の
潤滑装置を不要として、補機の構造の単純化を図ること
を共通の課題とする。また、請求項3および請求項4記
載の発明は、さらに、内燃機関の駆動軸から補機への振
動の伝達を抑制することを課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段および効果】本出願の請求
項1記載の発明は、内燃機関の駆動軸の動力が動力伝達
機構を介して伝達される従動軸と、前記従動軸により駆
動される作動部材と、潤滑を要する潤滑部とを有する補
機を備えた内燃機関において、前記従動軸には前記潤滑
部に供給される潤滑油が流通する潤滑油導入通路が形成
された接続部が設けられ、該接続部は、前記潤滑油導入
通路と前記駆動軸に形成された潤滑油供給通路とが連通
するように、前記駆動軸に接続されていることを特徴と
する補機を備えた内燃機関である。
【0007】このような請求項1記載の発明によれば、
動力伝達機構を介して内燃機関の駆動軸により駆動され
る従動軸が作動部材を駆動する補機において、内燃機関
の駆動軸に形成された潤滑油供給通路と連通する潤滑油
導入通路に導かれた潤滑油が、潤滑が必要とされる補機
の潤滑部に供給されるため、補機専用の潤滑装置、特に
潤滑油を貯留しておくための装置が不要となり、補機の
構造が単純化されて、その製造が容易になる。
【0008】請求項2記載の発明のように、請求項1記
載の補機を備えた内燃機関において、前記動力伝達機構
の入力部は前記駆動軸の外周に配置されており、また前
記接続部が前記駆動軸の軸端面において嵌合により接続
されていることで、前記潤滑油供給通路と前記潤滑油導
入通路とが連通していることにより、動力伝達機構と接
続部とは、駆動軸の異なる部位にそれぞれ配置または接
続されることから、駆動力伝達機構が配置される部位で
は駆動軸からの動力を確実に伝達するための構造を、ま
た接続部が接続される部位では潤滑油通路からの漏れを
防止するための構造を、それぞれの構造に求められてい
る機能に応じて互いに他の構造の制約を受けることな
く、最適なものとすることができる。また、潤滑油供給
通路と潤滑油導入通路との連通は、駆動軸と従動軸の接
続部との嵌合により簡単に実現できる。
【0009】請求項3記載の発明のように、請求項1ま
たは請求項2記載の補機を備えた内燃機関において、前
記駆動軸の動力は、前記動力伝達機構に設けられた防振
部材を介して前記従動軸に伝達されることにより、動力
伝達機構中の防振部材が、内燃機関の振動が駆動軸を介
して補機に伝達されるのを抑制するので、内燃機関の駆
動軸を介しての振動により補機が振動することが抑制さ
れ、また駆動軸を介して伝達される振動に起因して補機
に音が発生して騒音を発することが抑制される。
【0010】請求項4記載の発明のように、請求項1な
いし請求項3のいずれか1項記載の補機を備えた内燃機
関において、前記駆動軸と前記接続部との接続箇所をシ
ールするとともに、前記駆動軸および前記従動軸に軸方
向の弾発力を作用させる弾性部材を備えることにより、
駆動軸と従動軸との接続箇所からの潤滑油の漏れを防止
できるとともに、弾性部材により、駆動軸を介して従動
軸に伝達される軸方向の振動を減衰させることができ
て、駆動軸から従動軸への振動の伝達をさらに低減で
き、補機の振動および騒音の一層の抑制ができる。
【0011】
【発明の実施形態】以下、本出願発明の一実施形態を図
1ないし図5を参照して説明する。図1は本出願発明の
実施形態であるコンプレッサを備えた内燃機関の側断面
図、図2は内燃機関にコンプレッサを組み付けるときの
状態を示す平断面図、図3は動力伝動機構の要部拡大
図、図4は図1のIV−IV線断面図、図5はコンプレ
ッサの弁機構の構成要素を説明する図である。
【0012】図1は、本出願発明の実施形態のコンプレ
ッサを備えた内燃機関の側断面図である。この内燃機関
1は、鞍乗型車両や自動2輪車等の車両に搭載される水
冷式の単気筒SOHC内燃機関であり、下方にオイルパ
ンが取り付けられたクランクケース2に、シリンダ3、
シリンダヘッド4およびシリンダヘッドカバー5が、順
次重ねられて一体に組み付けられている。ここで内燃機
関1の補機は、内燃機関1に過給空気を供給する複動型
の往復動ピストン式コンプレッサ50である。
【0013】シリンダ3には、ピストン6が摺動自在に
嵌合されている。また、クランクケース2には、クラン
ク軸8が一対の玉軸受11,12を介して回転自在に支
持されている。そして、ピストン6のピストンピン9お
よびクランク軸8のクランクピン10には、コンロッド
7の小端部および大端部がそれぞれ枢着されていて、ピ
ストン6の往復動に伴ってクランク軸8が回転駆動され
るようになっている。
【0014】シリンダヘッド4には、吸気管に接続され
る吸気ポート(図示されず)、排気管に接続される排気
ポート13およびコンプレッサ50に接続された吐出導
管70に接続される過給ポート14がそれぞれ形成され
ていて、シリンダヘッド4の下面に形成された燃焼室1
5に連通している。燃焼室15には、吸気管に取り付け
られた燃料噴射弁から吸気ポートに向けて噴射された燃
料と空気との混合気が供給される。そして、その混合気
に点火するための点火栓の挿入穴16が、燃焼室15に
臨んでシリンダヘッド4に形成されている。
【0015】さらに、シリンダヘッド4において吸気、
排気および過給の各ポート形成位置より上方の位置に、
カム軸17が一対の玉軸受18,19を介して回転自在
に支持されている。カム軸17には吸気カム20、排気
カム21および過給カム22が形成されていて、これら
カム20,21,22によりそれぞれ揺動される図示さ
れない吸気ロッカーアーム、排気ロッカーアームおよび
過給ロッカーアームを介して、吸気弁、排気弁および過
給弁がそれぞれ開弁駆動される。そして、これら弁によ
り、吸気ポート、排気ポート13および過給ポート14
の各ポートの燃焼室15への開口である吸気口、排気口
および過給口がそれぞれ開閉される。
【0016】図1および図2に図示されるように、カム
軸17の一方の軸端部は、シリンダヘッド4の端部に形
成された凹所23内に位置していて、その軸端部の外周
には、カムスプロケット24と該カムスプロケット24
を補強するための板状のロータ25とが配置されてい
る。そして、カムスプロケット24とロータ25とは、
同一円周上で周方向に等間隔に配置された3本のボルト
26により一体的に固着されており、さらに両者は圧入
によりカム軸17と一体的に固着されている。このカム
スプロケット24とクランク軸8に固着されたドライブ
スプロケット27との間には無端可撓部材であるチェー
ン28が掛け渡されていて、クランク軸8のトルクがカ
ム軸17にチェーン28を介して伝達されて、カム軸1
7が回転駆動される。
【0017】カム軸17には、その内部を軸方向に貫通
する穴により潤滑油供給通路31が形成されている。潤
滑油供給通路31の一端は、シリンダヘッド4の側部に
取り付けられたカバー29の内側に形成された油室30
と連通している。この油室30には、内燃機関1のクラ
ンク軸8等の回転軸にギヤ等を介して連結されて回転駆
動される潤滑油ポンプ駆動軸で駆動される潤滑油ポンプ
により圧送された潤滑油が、潤滑油導管を介して供給さ
れている。また、潤滑油供給通路31の他端には、後述
するコンプレッサ50のクランク軸56の軸端部56c
の一部である接続部56eが嵌合されている。潤滑油供
給通路31の途中には、適宜箇所に複数の油穴が径方向
に延びてカム軸17の外周に開口しており、これら油穴
を通じて、吸気、排気および過給の各カム20,21,
22および各ロッカーアームの摺動部や玉軸受18,1
9を潤滑するための潤滑油が供給される。
【0018】コンプレッサ50は、シリンダヘッド4の
凹所23の開口を塞ぐように、そのシリンダ51に形成
された嵌合部52が凹所23の開口側の端部に嵌合され
た状態で、シリンダヘッド4にボルトにより取り付けら
れている。その結果、この凹所23とコンプレッサ50
のシリンダ51とにより、チェーン28およびカムスプ
ロケット24を収容するチェーン室が形成されている。
したがって、シリンダ51はチェーン室のカバーを兼ね
ているので、別途カバーを用意する必要がなく、部品点
数を削減できる。
【0019】また、嵌合部52の外周に形成された環状
溝にはシール部材52aが装着されていて、シリンダヘ
ッド4内およびチェーン室内と外気とのシールを行って
いる。また、このシール部材52aにより、コンプレッ
サ50のシリンダ51を貫通して延びる後述するクラン
ク軸56の周辺を含めコンプレッサ50の内部と外気と
のシールもなされている。さらに、コンプレッサ50
は、そのシリンダ51に形成されたシリンダ穴53の中
心線がカム軸17の軸線を含む鉛直平面と直交するよう
に配置されている。
【0020】コンプレッサ50の作動部材であるピスト
ン54を往復動させるコンプレッサ50のクランク軸5
6は、その軸線がカム軸17の軸線と同軸となるように
シリンダ51に一対の玉軸受60,61を介して回転自
在に支持されている。クランク軸56は、クランクピン
58を介して結合されている第1クランク軸部56aお
よび第2クランク軸部56bを有する。そして、クラン
クピン58には、先端部がピストン54のピストンピン
57に枢着されているコンロッド55の基端部が、ニー
ドル軸受で構成された軸受59を介して枢着されてい
る。
【0021】第1クランク軸部56aは、カム軸17寄
りの玉軸受60からカム軸17に向けて延びるクランク
軸56の軸端部56cを有している。そして、軸端部5
6cのシリンダ51寄りの部分は、後述する動力伝達機
構の出力部が連結される被伝達部56dとなっており、
軸端部56cの、この被伝達部56dより軸端面寄り、
すなわちカム軸17寄りの部分は、前述のように、カム
軸17のカムスプロケット24が設けられた側の軸端面
に開口する潤滑油供給通路31に嵌合される接続部56
eとなっている。
【0022】さらに、第1クランク軸部56aの内部に
は、潤滑油供給通路31に嵌合している軸端部56cの
接続部56eの軸端面から、クランク軸56の軸線に沿
って延びる有底の穴によりクランク軸56の潤滑油導入
通路62が形成されている。それゆえ、潤滑油導入通路
62は、軸端部56cの接続部56eがカム軸17の軸
端面において潤滑油供給通路31に嵌合されることで、
潤滑油供給通路31と連通する。
【0023】また、潤滑油導入通路62の最奥部の近傍
には、潤滑油導入通路62から傾斜して延びて、クラン
クピン58が圧入される圧入穴に開口する側方穴が形成
されている。一方、クランクピン58には、一端が前記
側方穴の圧入穴側の開口と整合する位置で開口し、他端
が潤滑を要する潤滑部である軸受59が装着された位置
に開口する傾斜した貫通穴が形成されている。そして、
これら側方穴および貫通穴は、潤滑油導入通路62から
軸受59を指向して延び、潤滑油導入通路62からの潤
滑油を軸受59に案内する潤滑油案内通路63を構成し
ている。
【0024】一方、図1ないし図3に図示されるよう
に、コンプレッサ50のクランク軸56を駆動するため
に、駆動軸となるカム軸17のトルク、すなわち動力
を、従動軸となるクランク軸56に伝達する動力伝達機
構は、その入力部を構成するカムスプロケット24、ゴ
ムダンパ32およびその出力部を構成するドライブプレ
ート33を備えていて、チェーン室内に配置されてい
る。
【0025】このうち、円筒状のゴムダンパ32は、カ
ムスプロケット24およびロータ25を結合している3
本のボルト26の頭部に形成されている円柱状のピン2
6aにそれぞれ嵌合されている。そして、これらゴムダ
ンパ32は、ゴムダンパ32の配置に対応して、ドライ
ブプレート33に同一円周上で周方向に等間隔に形成さ
れた3個の円筒部33aに、それぞれゴムダンパ32の
弾性を利用して圧入されている。また、ドライブプレー
ト33は、その中心穴にクランク軸部56の軸端部56
cが挿入された後、軸端部56cの被伝達部56dにお
いて、ナット34により締め付けられることでクランク
軸56に対して不動に固定されている。
【0026】したがって、カム軸17と一体的に回転す
るカムスプロケット24のトルクは、ボルト26、ピン
26a、ゴムダンパ32そしてドライブプレート33を
経て、被伝達部56dにおいてクランク軸56に伝達さ
れて、クランク軸56が回転駆動される。
【0027】さらに、ナット34は、潤滑油供給通路3
1を流れる潤滑油がカム軸17と軸端部56cの接続部
56eとの嵌合箇所から漏れないようにシールするため
の弾性部材であるゴムリング35により覆われている。
このゴムリング35は、円筒部と円筒部の一端に形成さ
れ円筒部の径方向内側に延びる内向きフランジ部とを有
している。フランジ部の外面はカム軸17の軸端面と当
接し、フランジ部の内面はナット34の軸方向端面と当
接している。また、円筒部の他端はドライブプレート3
3に当接し、円筒部の内周面はナット34の外周面に当
接している。そして、フランジ部の外面が当接するカム
軸17の軸端面および円筒部の他端が当接するドライブ
プレート33には、ゴムリング35の弾性変形に基づく
軸方向の弾発力がそれぞれ作用している。
【0028】図1、図2、図4および図5を参照して、
コンプレッサ50についてさらに説明する。コンプレッ
サ50のシリンダ51には、シリンダ穴53および連通
路64が、シリンダ51の両端面に開口して形成されて
いる。シリンダ穴53には、両端にピストンヘッドを有
するピストン54が摺動自在に嵌合されている。さら
に、シリンダ51において、クランク軸56を支持する
カム軸17寄りの玉軸受60の装着穴の下部には、カム
軸17の軸線を含む鉛直平面と直交する方向、すなわち
水平方向に延びるシリンダ穴53とチェーン室との間に
延びる溝が形成されている。この溝は、その底面がシリ
ンダ穴53の最下部と同一平面に位置していて、潤滑油
案内通路63から軸受59に供給された潤滑油を、チェ
ーン室を通じてオイルパンに戻す潤滑油帰還溝65とな
っている。
【0029】シリンダ51の両端面には、第1および第
2シリンダヘッド66a,66bが、シリンダ穴53の
開口および連通路64の開口を覆うように、それぞれボ
ルトにより取り付けられている。そして、第1シリンダ
ヘッド66aと一方のピストンヘッドとの間には、第1
可変容積室67aが形成され、第2シリンダヘッド66
bと他方のピストンヘッドとの間には、第2可変容積室
67bが形成されている。
【0030】連通路64は、シリンダ穴53の下方位置
で、シリンダ穴53の中心線と略平行に延びており、そ
の両端部は円形横断面形状を有している。連通路64の
中央部は、その両端部の流路断面積に比べて大きな流路
断面積を有しており、しかもシリンダ51の両端部付近
まで延びて形成されているため、比較的大きな容積を有
している。そのため、連通路64は、両可変容積室67
a,67bから間欠的に吐出される吐出空気の圧力およ
び流量の脈動を平滑化する作用をなす。
【0031】さらに、シリンダ51には、クランク軸5
6の軸線を含む鉛直平面上にあって、クランク軸56の
軸線と平行な中心線を有する第2連絡通路69が連通路
64の下方に形成され、さらに連通路64から第2連絡
通路69に至る第1連絡通路68が、連通路64から内
燃機関1のシリンダヘッド4側に向けて斜め下方に延び
て形成されている。
【0032】第2連絡通路69の一端部には、吐出導管
70が接続されている。この吐出導管70は、図1およ
び図3に図示されるように、チェーン28の内側に形成
された空間を貫通し、同時にシリンダヘッド4により形
成されるチェーン室も貫通している。そして、コンプレ
ッサ50から吐出された過給空気が、連通路64から第
1および第2連絡通路68,69を経て吐出導管70を
介して直ちにシリンダヘッド4に形成された過給ポート
14に導かれることで、過給空気のための通路が極力短
くなるようにしているため、流路抵抗を減少させて、過
給効率を向上させることができる。また、第2連絡通路
69の他端部には、過給空気の圧力を検出する圧力セン
サ71が取り付けられ、さらにシリンダ51には、連通
路64の中央部に臨んで過給空気の温度を検出する温度
センサ72が取り付けられている。
【0033】図2および図4に図示されるように、ピス
トン54には、各ピストンヘッドの近傍の外周に一条の
リング溝が形成されている。各リング溝にはピストンリ
ング73a,73bが嵌められていて、シリンダ51と
ピストン54との摺動部での気密性を高めて、潤滑油案
内通路63から軸受59に供給された潤滑油が両可変容
積室67a,67bに侵入しないようにしている。
【0034】第1および第2シリンダヘッド66a,6
6bには、それぞれ、シリンダ51の端面のシリンダ穴
53の開口に対向する部分において、吸入通路74a,
74bおよび吐出通路75a,75bが形成されてい
る。さらに、各シリンダヘッド66a,66bには、吸
入通路74a,74bに連通する第1接続穴76a,7
6bが形成され、これら第1接続穴76a,76bに
は、両吸入通路74a,74bを連通させるための連通
管77が接続されている。さらに、第1シリンダヘッド
66aには、内燃機関1の吸気通路からの空気を吸入通
路74aに導入するための吸入導管78が接続される第
2接続穴79が形成されている。
【0035】図5に図示されるように、第1シリンダヘ
ッド66aとシリンダ51との間には、第1可変容積室
67aでの空気の吸入および圧縮・吐出を制御する弁機
構が設けられている。弁機構は、第1シリンダヘッド6
6a側から順に、吐出弁板80a、弁ボディ81a、お
よび吸入弁板82aが重ねられて構成され、それら三者
が第1シリンダヘッド66aをシリンダ51に取り付け
るためのボルトにより、第1シリンダヘッド66aとシ
リンダ51との間で挟持されている。さらに、吐出弁板
80a、弁ボディ81aおよび吸入弁板82aには、吐
出通路75aと連通路64とを連通させるために、連通
路64の端部の開口に対応する円形の貫通穴83がそれ
ぞれ形成されている。
【0036】弁ボディ81aには、吸入通路74aに対
応する位置に吸入穴84aが、吐出通路75aに対応す
る位置に吐出穴85aがそれぞれ形成されている。吐出
弁板80aには、吐出穴85aに対応する位置に吐出リ
ード弁86aと、吸入穴84aを塞ぐことがないよう
に、吸入穴84aが形成されている円周より大きく、吐
出穴85aが形成されている円周より小さい円周を有す
る貫通穴87aが形成されている。また、吐出リード弁
86aの閉弁力は、必要とされる過給圧力に応じて適宜
設定される。吸入弁板82aには、吸入穴84aに対応
する位置に吸入リード弁88aと、吐出穴85aが形成
された円周と同一の円周上に位置する二つの円弧状の長
穴89aが設けられている。
【0037】第2シリンダヘッド66bとシリンダ51
との間にも、第1シリンダヘッド66aとシリンダ51
との間に設けられた前述の弁機構と同一構造の吐出弁板
80b、弁ボディ81bおよび吸入弁板82b弁機構が
設けられていて、第2可変容積室67bでの空気の吸入
および圧縮・吐出を制御している。
【0038】つぎに、このように構成された実施形態の
作動を説明する。内燃機関1が運転されてクランク軸8
が回転すると、そのトルクがチェーン28を介してカム
スプロケット24に伝達されカム軸17が回転駆動され
る。そして、カム軸17の回転と同時に、動力伝達機構
の入力部であるカムスプロケット24のトルクが、ボル
ト26のピン26aに嵌合した3個のゴムダンパ32を
介して動力伝達機構の出力部であるドライブプレート3
3に伝達され、被伝達部56dにおいてこのドライブプ
レート33と一体的に固着されたクランク軸56が回転
駆動される。そして、クランク軸56の回転がコンロッ
ド55を介してピストン54の往復動に変換される。
【0039】このとき、内燃機関1の回転変動に基づい
て発生する振動、カム軸17を駆動するチェーン28の
振動、吸気、排気および過給の各弁を開弁駆動する際に
タペットが叩かれるとき発生する振動等の内燃機関1側
で発生した振動に起因するカム軸17の振動は、動力伝
達機構に設けられたゴムダンパ32の弾性変形により減
衰され、ドライブプレート33を介してクランク軸5
6、したがってコンプレッサ50に伝達されることが抑
制される。それゆえ、ゴムダンパ32は、防振部材とな
っている。
【0040】また、カム軸17の軸端面およびドライブ
プレート33、したがってドライブプレート33と一体
に固着されているクランク軸56に軸方向の弾発力を作
用させているゴムリング35によって、内燃機関1側で
発生した振動に起因するカム軸17の振動のうち、主と
して軸方向の振動を減衰され、カム軸17からクランク
軸56、すなわちコンプレッサ50への振動の伝達が抑
制される。
【0041】一方、内燃機関1の運転により潤滑油ポン
プ駆動軸も回転されて潤滑油ポンプが作動し、これによ
って、潤滑油ポンプにより圧送された潤滑油が、潤滑油
導管により油室30に供給され、油室30からさらにカ
ム軸17の潤滑油供給通路31に流入する。潤滑油供給
通路31の潤滑油の一部は、油穴から内燃機関1の各カ
ム20,21,22および各ロッカーアームの摺動部お
よび玉軸受18,19に供給され、残りの潤滑油は、ク
ランク軸56の潤滑油導入通路62を通って流れ、潤滑
油案内通路63を経てコンプレッサ50のクランク軸5
6とコンロッド55との間に設けられた軸受59に供給
されて、軸受59の潤滑を行う。
【0042】さらに、軸受59に供給された潤滑油の一
部は、ピストン54とシリンダ51との摺動面の潤滑お
よびピストン54とピストンピン57と摺動面の潤滑の
ために使用される。そして、潤滑し終えた潤滑油は、シ
リンダ穴53から潤滑油帰還溝65を通ってチェーン室
に流出してオイルパンに戻る。
【0043】また、往復動するピストン54により、各
可変容積室67a,67b内では空気の吸入、圧縮およ
び吐出が行われる。すなわち、第1可変容積室67aが
吸入行程にあって、弁機構の吸入リード弁88aが開弁
し、吐出リード弁86aが閉弁すると、内燃機関1の吸
気通路の空気が、吸入導管78を介して、第1シリンダ
ヘッド66aの吸入通路74aに導かれ、さらに吸入穴
84aから開弁している吸入リード弁88aを通って第
1可変容積室67aに吸入される。
【0044】このとき、第2可変容積室67bは圧縮行
程にあって、弁機構の吸入リード弁は閉弁し、吐出リー
ド弁も予め設定された圧力に達するまでは閉弁されてい
る。その後、空気がさらに圧縮されて高圧となり、吐出
リード弁の設定閉弁力を越える圧力となると、吐出リー
ド弁が開弁して、高圧の空気が吐出穴85bを通って吐
出通路75bに吐出される。吐出通路75bに吐出され
た高圧空気は、連通路64、第1および第2連絡通路6
8,69を経て、吐出導管70を介して過給ポート14
に供給される。
【0045】その後、第1可変容積室67aは圧縮行程
に移り、前述した圧縮行程にある第2可変容積室67b
と同じ過程をたどる。同時に、第2可変容積室67bは
吸入行程に移り、吸入導管78から導入された空気は、
第1シリンダヘッド66aの吸入通路74aおよび連通
管77を経て第2シリンダヘッド66bの吸入通路74
bに流入し、そこから吸入穴を通って第2可変容積室6
7bに吸入されて、前述した吸入行程にある第1可変容
積室67aと同じ過程をたどる。
【0046】このように、空気の吸入動作と空気の圧縮
・吐出動作とが両可変容積室67a,67bで交互に行
われて、両可変容積室67a,67bから吐出された高
圧空気は、吐出通路75a,75bを経てシリンダ51
に形成された連通路64に流入し、さらに第1および第
2連絡通路68,69、そして吐出導管70を経て、シ
リンダヘッド4に形成された過給ポート14に供給され
ることで、過給が行われる。
【0047】この実施形態は、前記のように構成されて
いるので、以下の効果を奏する。コンプレッサ50のク
ランク軸56とコンロッド55との間に設けられた軸受
59には、内燃機関1の潤滑油ポンプにより圧送された
潤滑油であって、カム軸17の潤滑油供給通路31を経
てクランク軸56の潤滑油導入通路62に供給され、そ
こから潤滑油案内通路63を通った潤滑油が供給され
る。この結果、コンプレッサ50の軸受59への潤滑油
は、内燃機関1側から供給されるため、コンプレッサ5
0には専用の潤滑装置、特に潤滑油を貯留しておくため
の装置が不要となり、コンプレッサ50の構造を単純化
できて、その製造が容易になる。
【0048】また、潤滑油供給通路31と潤滑油導入通
路62とを連通させるために嵌合されたカム軸17とク
ランク軸56の軸端部56cの接続部56eとの嵌合箇
所は、ゴムリング35によりシールされるので、この箇
所での潤滑油の漏れを防止できる。
【0049】さらに、軸受59を潤滑した後の潤滑油
は、ピストン54とシリンダ51との摺動面の潤滑およ
びピストン54とピストンピン57と摺動面の潤滑のた
めに使用されるので、これら摺動部の潤滑のために特別
な潤滑構造は不要である。そして、潤滑を終えた潤滑油
は、水平方向に延びるシリンダ穴53から潤滑油帰還溝
65を通ってスムーズにチェーン室に流出してオイルパ
ンに戻る。その結果、コンプレッサ50を潤滑した後の
潤滑油を簡単な構造により、容易に内燃機関1側に戻す
ことができるとともに、オイルパンに戻る潤滑油が、チ
ェーン28の潤滑にも寄与できる。
【0050】動力伝達機構の入力部はカム軸17の外周
に固着され、クランク軸56の軸端部56cの接続部5
6eはカム軸17の軸端面に嵌合されていて、両者は、
カム軸17の異なる部位でそれぞれ固着または嵌合され
ることから、駆動力伝達機構が連結される部位ではカム
軸17からのトルクを確実に伝達するための構造、例え
ばカム軸17との強固な一体的構造を、また接続部56
eが接続される部位では潤滑油通路からの漏れを確実に
防止するための構造を、それぞれの構造に求められてい
る機能に応じて互いに他の構造の制約を受けることな
く、最適なものとすることができる。また、潤滑油供給
通路31と潤滑油導入通路62との連通は、カム軸17
とクランク軸56の接続部56eとの嵌合により簡単に
実現できる。
【0051】カム軸17と一体的に回転するカムスプロ
ケット24のトルクは、ゴムダンパ32を介してコンプ
レッサ50のクランク軸56に伝達されるので、内燃機
関1の回転変動に基づいて発生する振動、カム軸17を
駆動するチェーン28の振動、吸気、排気および過給の
各弁を開弁駆動する際にタペットが叩かれるとき発生す
る振動等の内燃機関1側で発生した振動に起因するカム
軸17の振動は、動力伝達機構に設けられたゴムダンパ
32の弾性変形により減衰され、ドライブプレート33
を介してクランク軸56、したがってコンプレッサ50
に伝達されることが抑制される。その結果、駆動軸であ
るカム軸17から伝達される振動によりコンプレッサ5
0が振動することが抑制され、またカム軸17を介して
伝達される振動に起因してコンプレッサ50に音が発生
して騒音を発することが抑制される。
【0052】内燃機関1とコンプレッサ50との組み付
けの際に、動力伝達機構のカムスプロケット24とドラ
イブプレート33との連結は、3本のピン26aにそれ
ぞれ嵌合された三つのゴムダンパ32に、ドライブプレ
ート33の三つの円筒部33aを、ゴムダンパ32の弾
性を利用して圧入すればよいことから、その作業は容易
である。
【0053】カム軸17と軸端部56cの接続部56e
との嵌合箇所をシールしているとともに、カム軸17の
軸端面およびドライブプレート33に軸方向の弾発力を
作用させているゴムリング35によって、内燃機関1で
発生した振動に起因するカム軸17の振動のうち、主と
して軸方向の振動が減衰されるので、カム軸17からク
ランク軸56への振動の伝達をさらに低減でき、コンプ
レッサ50の振動および騒音の一層の抑制ができる。
【0054】カム軸17と動力伝達機構の入力側である
カムプロケット24およびロータ25との連結はガタの
ない一体的な固着によりなされており、クランク軸56
と動力伝達機構の出力側であるドライブプレート33と
の連結もガタのない一体的な固着によりなされているこ
とから、前記従来技術のようなスプライン結合部分がな
いため、内燃機関1の回転変動およびコンプレッサ50
のピストン54の回転変動によっても、動力伝達部分で
のガタにより発生する打音に基づく騒音が発生しない。
【0055】カム軸17の両軸端部のうちの一方の軸端
部のみに、コンプレッサ50への動力伝達機構およびカ
ム軸17の駆動機構を構成するカムスプロケット24お
よびチェーン28が配置されており、カム軸17の他方
の軸端部は、単に玉軸受18で支持されているだけであ
る。そして、動力伝達機構は、カム軸17の駆動機構が
収容されているチェーン室内に配置されていて、しか
も、コンプレッサ50のシリンダ51がチェーン室のカ
バーを兼ねている。その結果、カム軸17の他方の軸端
部が位置しているシリンダヘッド4部分は、軸端部に配
置される機構がないために、それを収容するための膨ら
みがなくてスリムとなり、またコンプレッサ50のシリ
ンダ51がチェーン室のカバーを兼ねている分、シリン
ダヘッド4のカム軸17に沿った方向の長さが短くなる
ので、シリンダヘッド4をコンパクトにすることができ
て、内燃機関1のレイアウト上有利である。さらに、チ
ェーン室内と外気とのシール、およびコンプレッサ50
のシリンダ51を貫通して延びるクランク軸56の周辺
を含めコンプレッサ50の内部と外気とのシールを、シ
リンダヘッド4の凹所23に嵌合するシリンダ51の嵌
合部52のシール部材52aで兼用できるため、部品点
数を削減することができる。
【0056】前記実施形態では、カム軸17の潤滑油供
給通路31に嵌合されるクランク軸56の軸端部56c
の接続部56eは、第1クランク軸部56aと一体成形
されているが、接続部56eを第1クランク軸部56a
とは別部材の管状部材として、その管状部材の一端を第
1クランク軸部56aの軸端に接続し、その他端をカム
軸17に接続するようにして、潤滑油供給通路31と、
第1クランク軸部56aおよび管状部材に形成される潤
滑油導入通路62とが連通するようにしてもよい。
【0057】前記実施形態では、カム軸17と一体の部
材として、クランク軸8のトルクが伝達されるカムスプ
ロケット24が動力伝達機構の入力部を兼ねていたが、
動力伝達部の入力部は、カムスプロケット24以外のカ
ム軸17と一体的に回転する部材であればよい。また、
動力伝達機構は、カムスプロケット24およびドライブ
プレート33を備えたものであったが、それら部材を使
用することなく、他の構造の伝動機構を使用した動力伝
達機構であって、該動力伝達機構中に防振部材が設けら
れた動力伝達機構であってもよい。
【0058】前記実施形態では、コンプレッサ50のク
ランク軸56を駆動する駆動軸はカム軸17であった
が、該駆動軸はカム軸17以外の軸であってもよく、例
えば、内燃機関1のクランク軸8や潤滑油ポンプ駆動軸
であってもよい。
【0059】前記実施形態では、補機は過給用のコンプ
レッサ50であったが、補機は、過給用以外のコンプレ
ッサ、発電機などであってもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本出願発明の一実施形態であるコンプレッサを
備えた内燃機関の側断面図である。
【図2】内燃機関にコンプレッサを組み付けるときの状
態を示す平断面図である。
【図3】動力伝達機構の要部拡大図である。
【図4】図1のIV−IV線断面図である。
【図5】コンプレッサの弁機構の構成要素を説明する図
である。
【符号の説明】
1…内燃機関、2…クランクケース、3…シリンダ、4
…シリンダヘッド、5…シリンダヘッドカバー、6…ピ
ストン、7…コンロッド、8…クランク軸、9…ピスト
ンピン、10…クランクピン、11,12…玉軸受、1
3…排気ポート、14…過給ポート、15…燃焼室、1
6…挿入穴、17…カム軸、18,19…玉軸受、20
…吸気カム、21…排気カム、22…過給カム、23…
凹所、24…カムスプロケット、25…ロータ、26…
ボルト、27…ドライブスプロケット、28…チェー
ン、29…カバー、30…油室、31…潤滑油供給通
路、32…ゴムダンパ、33…ドライブプレート、34
…ナット、35…ゴムリング、50…コンプレッサ、5
1…シリンダ、52…嵌合部、52a…シール部材、5
3…シリンダ穴、54…ピストン、55…コンロッド、
56…クランク軸、56c…軸端部、56d…被伝達
部、56e…接続部、57…ピストンピン、58…クラ
ンクピン、59…軸受、60,61…玉軸受、62…潤
滑油導入通路、63…潤滑油案内通路、64…連通路、
65…潤滑油帰還溝、66a,66b…シリンダヘッ
ド、67a,67b…可変容積室、68,69…連絡通
路、70…吐出導管、71…圧力センサ、72…温度セ
ンサ、73a,73b…ピストンリング、74a,74
b…吸入通路、75a,75b…吐出通路、76a,7
6b…接続穴、77…連通管、78…吸入導管、79…
接続穴、80a,80b…吐出弁板、81a,81b…
弁ボディ、82a,82b…吸入弁板、83a…貫通
穴、84a…吸入穴、85a,85b…吐出穴、86a
…吐出リード弁、87a…貫通穴、88a…吸入リード
弁、89a…長穴。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内燃機関の駆動軸の動力が動力伝達機構
    を介して伝達される従動軸と、前記従動軸により駆動さ
    れる作動部材と、潤滑を要する潤滑部とを有する補機を
    備えた内燃機関において、前記従動軸には前記潤滑部に
    供給される潤滑油が流通する潤滑油導入通路が形成され
    た接続部が設けられ、該接続部は、前記潤滑油導入通路
    と前記駆動軸に形成された潤滑油供給通路とが連通する
    ように、前記駆動軸に接続されていることを特徴とする
    補機を備えた内燃機関。
  2. 【請求項2】 前記動力伝達機構の入力部は前記駆動軸
    の外周に配置されており、また前記接続部が前記駆動軸
    の軸端面において嵌合により接続されていることで、前
    記潤滑油供給通路と前記潤滑油導入通路とが連通してい
    ることを特徴とする請求項1記載の補機を備えた内燃機
    関。
  3. 【請求項3】 前記駆動軸の動力は、前記動力伝達機構
    に設けられた防振部材を介して前記従動軸に伝達される
    ことを特徴とする請求項1または請求項2記載の補機を
    備えた内燃機関。
  4. 【請求項4】 前記駆動軸と前記接続部との接続箇所を
    シールするとともに、前記駆動軸および前記従動軸に軸
    方向の弾発力を作用させる弾性部材を備えることを特徴
    とする請求項1ないし請求項3のいずれか1項記載の補
    機を備えた内燃機関。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002303144A (ja) * 2001-04-03 2002-10-18 Honda Motor Co Ltd 複動式ピストン過給機
FR2844311A1 (fr) * 2002-09-09 2004-03-12 Honda Motor Co Ltd Appareil d'actionnement de pompe a air
WO2016084137A1 (ja) * 2014-11-26 2016-06-02 株式会社日立産機システム 圧縮機

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