JP2000320179A - 構造物の制振装置 - Google Patents

構造物の制振装置

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JP2000320179A
JP2000320179A JP11125682A JP12568299A JP2000320179A JP 2000320179 A JP2000320179 A JP 2000320179A JP 11125682 A JP11125682 A JP 11125682A JP 12568299 A JP12568299 A JP 12568299A JP 2000320179 A JP2000320179 A JP 2000320179A
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JP
Japan
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brace
oil damper
columns
damping
shape
Prior art date
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Pending
Application number
JP11125682A
Other languages
English (en)
Inventor
Osamu Takahashi
治 高橋
Yasuo Tsuyuki
保男 露木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kozo Keikaku Engineering Inc
KYB Corp
Original Assignee
Kayaba Industry Co Ltd
Kozo Keikaku Engineering Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 構造物を構成する部材の断面を大きくした
り、数量を増加することなくシンプルな構造で制振が行
なえ、併せて、施工コストの低減が図れると共に、大き
な空間が形成できる構造物の制振装置を提供すること。 【解決手段】 地上,同路上又は床上に起立する平行な
二本の柱1と各柱1の上端に結合した水平な梁2を備え
た門型の構造物Aに於て各柱1の上部内側と梁2の端部
寄りの下部とのコーナ部にオイルダンパ3とブレース4
とを直列に接続した二つの減衰装置Pを方杖状に配設し
たことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、地上,高速道路上
又は建物の床上に起立する平行な二本の柱と、各柱の上
端に結合した水平な梁を備えた門型の構造物に於て、地
震,風圧,交通振動等の外力に対して減衰機能を発揮し
て当該構造物に対する制振を行なう構造物の制振装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】高速道路の料金所では作業者や機械が風
雨にさらされないように門型の構造物が設けられてい
る。この構造物の基本構造は車が走行する道路をまたい
で配設した側壁を構成させる左右の柱と左右の柱上に水
平に結合した屋根を構成する梁とで構成されている。
【0003】上記の門型の構造物は地震や走行する車両
からの交通振動が外力として常に作用する為に耐震構造
として設計され、外力が作用しても倒れたり,変形した
り,破損しないようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記の門型の構造物を
耐震構造とするには、柱と梁のみならず、これらの柱や
梁に連結する部材の断面を大きくしたり、強度のあるる
材料を使用したり、構造物の剛性アップを図る為に部材
の数量を多くしたりしている為に部材の材料コストがア
ップし、施工コストが嵩む不具合がある。従って、新規
物件として建て替える場合のみならず、耐震補強の為に
リフオームする場合にあっても上記耐震構造を採用する
関係上大がかりな補強工事が必要となり、工事費が嵩む
不具合がある。
【0005】更に構造部材の数量を増加し、補強ブレー
スを多数架設したような場合には門型構造物の下方の空
間がこれらの部材でさまたげられてスペースが小さくな
ってしまう不具合がある。更に上記の制約に加えて構造
物に特殊なデザインを加えたり、他の設備を設置したり
すると、増々空間スペースが制約を受け、車行スペース
が小さくなったり、作業者の作業スペースが小さくなっ
たり、他の必要な機械設備の配置スペースが制約を受け
てしまう不具合もある。
【0006】そこで、本発明の目的は、構造物を構成す
る部材の断面を大きくしたり、数量を増加することなく
シンプルな構造で制振が行なえ、併せて、施工コストの
低減が図れると共に、大きな空間が形成できる構造物の
制振装置を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明の手段は、地上,道路上又は床上に起立する
平行な二本の柱と、各柱の上端に結合した水平な梁を備
えた門型の構造物に於て、各柱の上部内側と梁の端部寄
りの下部とのコーナ部にオイルダンパとブレースとを直
列に接続した二つの減衰装置を方杖状に配設したことを
特徴とするものである。
【0008】この場合、柱と梁とにガセットプレートを
結合し、各ガセットプレートにオイルダンパの基端側ブ
ラケットとブレースの基端側ブラケットを枢着させてい
るのが好ましい。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図
1,図2にもとづいて説明する。
【0010】図1の門型構造物Aは高速道路B上に起立
し、料金所における作業者や料金計算機械、その他の設
備を風雨にさらされないようにするトンネル型建物を示
す。しかしながら、上記の門型構造物Aは地上に起立す
る同様の建物又は建築物内の床上に起立する同様の構造
物にも適用されることはいうまでもない。
【0011】門型の構造物Aの基本構造は、道路B上に
起立する左右平行な二本の柱1,1と、各柱1,1の上
端に水平に架設した梁2とを備え、柱1,1は左右の側
壁を形成する補強材と骨組として利用され、同じく梁2
は屋根を形成する補強材と骨組として利用される。
【0012】柱1と梁2にはパネルやシートを展張して
もよく、コンクリートを打設してもよい。
【0013】門型の構造物Aの下方には車両Cが走行す
る通路が形成され、料金計算機械Dその他の設備が配置
される。
【0014】各柱1と梁2とで形成される上部コーナー
部には二本の減衰装置P,Pがハの字状、即ち、方杖状
に配設され、この減衰装置P,Pは柱1と梁2とを補強
すると共に車両の走行時に発生する振動,地震,風圧等
による外力を減衰するものである。
【0015】各減衰装置P,Pは減衰器たるオイルダン
パ3と、オイルダンパ3の端部に直列に一体結合したブ
レース4とで構成されている。
【0016】柱1の中間もしくは中間より上方に横向き
のガセットプレート8を溶接等で結合しておき、同じく
梁2の端部寄りの下部に下向きのガセットプレート7を
溶接等で結合しておき、下方のガセットプレート8にブ
レース4の基端側ブラケット6をピンを介して枢着し、
上方のガセットプレート7にはオイルダンバ3の基端側
ブラケット5をピンを介して枢着させている。減衰装置
Pはブラケット5,6を介して直接柱1、梁2に枢着さ
せてもよい。
【0017】図2に示すように、ブラケット5,6は二
又に形成し、このブラケット5,6の中間にガセットプ
レート7,8を挿入し、両者の間にピン9を挿入し、ピ
ン9の外端にボルト11を介して抜止め板10を結合さ
せてもよい。
【0018】減衰装置Pは、柱1と梁2とのコーナー部
に二本方杖状に配置しているから、減衰装置P,Pの下
方には大きな空間Sが形成されることになる。
【0019】本発明の制振装置は、ラーメン構造の柱梁
のコーナに対角線にオイルダンパ3とブレース4とを直
列に接続した減衰装置Pを方杖状に配置したものである
から、地震,強風等の外力が構造物、即ち、柱梁に作用
した時オイルダンパ3は対角線方向、いいかえれば、ブ
レース4の軸線方向に沿って伸縮し、その時の減衰機能
で上記外力を減衰して構造物に対して制振を行なう。
【0020】この際、水平方向の入力に対してのみなら
ず柱材1,1に対する上下方向の荷重もオイルダンパ3
が担持して減衰を行なうものである。
【0021】更に詳しく述べると、地震,強風等により
構造物にたわみ等の変形が生ずると、ラーメン構造の柱
梁は近似的に平行四辺形状で変形し、この変形は斜めブ
レース4を対角線方向に動かし、オイルダンパ3を同一
方向に伸縮させて減衰力を発生させる。
【0022】
【発明の効果】本発明によれば、次の効果が得られる。
【0023】各請求項の発明によれば、柱と梁との交
叉する両コーナ部に方杖状に二本の減衰装置を配設した
ので柱と梁との補強が図れる。しかもこの補強構造はシ
ンプルであり、構造が簡単であって、柱や梁の断面を大
きくしたりり、強度のある材料で成形する必要もないか
ら施工コストの低減が図れ、加工性,組付性も向上す
る。
【0024】減衰装置はハの字に組付けられているか
ら下方に大きな空間が形成され、作業スペース,車行ス
ペース,設備の設置とスペースを大きくとれる。
【0025】柱梁内にオイルダンパとブレースとを直
列に接続した減衰装置を斜めハの字状に配置したので、
地震,強風等の外力が構造物に作用したオイルダンパの
減衰作用により水平方向及び垂直方向の入力に対する反
力となり、両方向の制振機能を発揮する。同じく、減衰
装置が斜めに配置されていることにより柱梁に回転モー
メントを発生させず、これによりオイルダンパの軸速度
が低下せず、十分な減衰効果を発揮できる。同様にオイ
ルダンパはブレースの軸方向に伸縮して回転モーメント
を発生させないから、構造物全体の曲げ変形を助長させ
ず、構造物上層の絶対変位,応答加速度を大きくするの
を防止できる。
【0026】ブレースと減衰器とは一つづつ直列に接
続しただけであるから、構造が簡単となり、加工性,組
付性,経済性が向上する。
【0027】上記のように柱梁に曲げモーメントが働
かないので、柱,梁の耐久性が向上し、強度アップを図
れる。しかも柱や梁の回転を無視できるので、建造物の
設計の自由度が増し、設計時の計算上の解折が容易とな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係る制振装置を利用し
た門型構造物の略示正面図である。
【図2】図1の制振装置の取付け部における拡大略示平
面図である。
【符号の説明】
1 柱 2 梁 3 オイルダンパ 4 ブレース 5,6 ブラケット 7,8 ガセットプレート 13 球面軸受 A 門型の構造物 P 減衰装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 露木 保男 東京都港区浜松町二丁目4番1号 世界貿 易センタービル カヤバ工業株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 地上、道路上又は床上に起立する平行な
    二本の柱と、各柱の上端に結合した水平な梁を備えた門
    型の構造物に於て、各柱の上部内側と梁の端部寄りの下
    部とのコーナ部にオイルダンパとブレースとを直列に接
    続した二つの減衰装置を方杖状に配設したことを特徴と
    する構造物の制振装置。
  2. 【請求項2】 柱と梁とにガセットプレートを結合し、
    各ガセットプレートにオイルダンパの基端側ブラケット
    とブレースの基端側ブラケットを枢着させている請求項
    1の構造物の制振装置。
JP11125682A 1999-05-06 1999-05-06 構造物の制振装置 Pending JP2000320179A (ja)

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005232955A (ja) * 2004-11-09 2005-09-02 Mitsutoyo Corp 制震用装置
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JP2015001050A (ja) * 2013-06-13 2015-01-05 株式会社えびす建築研究所 制振構造
KR20200025362A (ko) * 2018-08-30 2020-03-10 한국교통대학교산학협력단 댐퍼가 구비된 강재 브레이스를 이용하여 내진 보강한 콘크리트 구조물
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KR102130843B1 (ko) 2018-08-30 2020-07-09 한국교통대학교산학협력단 댐퍼가 구비된 강재 브레이스를 이용하여 내진 보강한 콘크리트 구조물
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