JP2000319808A - 多孔質弾性舗装材及びその製造方法並びに弾性舗装道路 - Google Patents

多孔質弾性舗装材及びその製造方法並びに弾性舗装道路

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JP2000319808A
JP2000319808A JP11128517A JP12851799A JP2000319808A JP 2000319808 A JP2000319808 A JP 2000319808A JP 11128517 A JP11128517 A JP 11128517A JP 12851799 A JP12851799 A JP 12851799A JP 2000319808 A JP2000319808 A JP 2000319808A
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elastic pavement
rubber chip
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JP11128517A
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Yoshihiro Ono
芳裕 大野
Riichi Nishida
利一 西田
Riichiro Ohara
利一郎 大原
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Toyo Tire Corp
Original Assignee
Toyo Tire and Rubber Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】耐候性、車両走行に対する耐久性がよく、車両
騒音の低減効果が大きく、しかも水に濡れた状態であっ
ても車両走行の安定性に優れた、即ち耐ウェットスキッ
ドをも有する多孔質弾性舗装材を提供することにある。 【解決手段】加硫ゴムチップを樹脂バインダーにて結合
した多孔質弾性舗装材であって、路面となる硬度の高い
第1層及びその下層に硬度の低い第2層を備えた少なく
とも2層を有すると同時に、全体の空隙率が30〜40
%である弾性舗装材とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、特に車両走行用路
面への敷設に適した騒音低減効果に優れ、かつ透水性、
弾力性、耐久性に優れた弾性舗装ブロックに関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】粒子状のゴムチップをバインダーで結合
して成形した路面材料としては、陸上競技場のトラック
に使用されるもの、商店街やゴルフ場の歩道に使用され
るものが従来から一般に使用され、公知である。
【0003】また、ゴムチップをウレタン樹脂で接着
し、空隙構造を有する板状体に成形したブロック状弾性
舗装材であって、車両走行時に発生する騒音を低減する
効果を有する車両走行路面に使用可能な多孔質弾性舗装
体が知られている(特開平9−125307号公報)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、陸上競技場の
トラックや一般歩道に使用される路面材料は、透水性、
弾性を付与することのみを目的としたものであり、車両
走行に耐える強度や耐久性を備えたものとはいえず、車
両走行時に発生する騒音低減を目的としたものではない
ため、特に車両走行騒音の低減に適した構成を有するも
のではない。
【0005】これに対して、特開平9−125307号
公報記載の技術は、車両走行騒音の低減を目的としたも
のである。
【0006】車両走行路面に要求される特性としては、
車両走行騒音が低いこと以外に、実用上不可欠な特性と
して、走行安定性、特に路面が雨等により濡れた状態に
なったときのタイヤのスリップ抵抗性、即ち耐ウェット
スキッド性に優れていることが挙げられる。
【0007】特開平9−125307号公報記載の技術
は、車両走行騒音の低減と、空隙による舗装路面の滞水
防止を開示しているが、滞水はないが路面が水に濡れて
いるという状態での、耐ウェットスキッド性については
何ら考慮していない。
【0008】本発明の目的は、耐候性、車両走行に対す
る耐久性がよく、車両騒音の低減効果が大きく、しかも
水に濡れた状態であっても車両走行の安定性に優れた、
即ち耐ウェットスキッド性が改善された弾性舗装材を提
供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、加硫ゴムチッ
プを樹脂バインダーにて結合した多孔質弾性舗装材であ
って、路面となる硬度の高い第1層及びその下層に硬度
の低い第2層を備えた少なくとも2層を有すると同時
に、全体の空隙率が30〜40%であることを特徴とす
る。
【0010】上記の構成とすることによって、透水性、
耐ウェットスキッド性が良好であってかつ車両騒音の低
減効果が大きい弾性舗装材が得られる。
【0011】本発明の弾性舗装材においては、第1層と
第2層は別々に製造された後に接着剤等によって接着し
て複層化されてもよく、第1層と第2層を構成する材料
を複層化した後に成形して一体化されたものでもよい。
従って他に第1層と第2層を接着する接着剤層等が存在
してもかまわない。
【0012】本発明の弾性舗装材の空隙率が40%を超
えるとブロックの物理的強度が低下し、車両走行路面材
料として特に耐久性の点で好ましいものではなく、30
%未満とすることは、原料の充填率(パック率)を高く
する必要が有るためにかなり強い型締機が必要になる
上、騒音低減効果が十分発揮されなくなり、また透水性
も低下する。なお空隙率は、ゴムチップの真比重と弾性
舗装材の見かけ比重より計算される。
【0013】前記第1層は、ASKER−CS硬度(以
下、単に「硬度」という場合が有る。)が75〜90で
あり、前記第2層は、ASKER−CS硬度が50〜6
5であることが好ましい。
【0014】硬度が90を超えると第1層が脆くなり、
強度が低下し、耐久性に問題が発生したり衝撃吸収力が
低下し、75未満の場合は耐ウェットスキッド性(以
下、単にウェットスキッドという場合も有る)が低下す
る。第2層の硬度が65を超えると弾性舗装材としての
吸音性能が低下し、50未満の場合は走行する車両重量
による変形が大きくなり過ぎて走行時の乗り心地が低下
する等の問題が発生する。
【0015】前記第1層を構成する前記加硫ゴムチップ
は平均粒径が3〜10mmの粒子状加硫ゴムチップを主
成分とし、前記第2層を構成する前記加硫ゴムチップは
平均粒径が3mm以下の粒子状加硫ゴムチップ又は平均
直径が0.5〜2mm、アスペクト比が3〜40の短繊
維状加硫ゴムチップを主成分とするものであることが好
ましい。平均粒径が3mm以下のゴムチップは、3mm
以上のゴムチップを分級した残りのゴムチップである。
【0016】平均粒径が3〜10mmの粒子状加硫ゴム
チップを主成分とすることによって硬度の高い、好まし
くはASKER−CS硬度が75〜90の第1層を容易
に形成することができる。また、平均粒径が3mm以下
の粒子状加硫ゴムチップ又は平均直径が0.5〜2m
m、アスペクト比が3〜40の短繊維状加硫ゴムチップ
を主成分とすることによって硬度の低い、好ましくはA
SKER−CS硬度が50〜65の第2層を容易に形成
することができる。
【0017】なお、第1層を構成する粒子状のゴムチッ
プは粒径分布の狭いものを使用することが安定した空隙
率を有する層が形成され、好適である。
【0018】また第2層を構成する材料として粒子状加
硫ゴムチップを使用する場合、平均粒径が1〜3mmの
ゴムチップと平均粒径が1mm以下のゴムチップを1〜
3mmのゴムチップ/1mm以下のゴムチップ=100
/0〜70/30の重量比にて混合することが、吸音性
能を高める効果が得られ、特に好ましい。
【0019】第2層の構成材料として上記の粒子状ない
し短繊維状のゴムチップを使用すると、吸音性能が高く
なる理由は明らかではないが、粒子が小さい場合や短繊
維状の場合には、形成される空隙が小さく複雑となる結
果、侵入した音波の減衰が大きく起こるためであると推
定される。
【0020】前記第1層の厚さ/前記第2層の厚さの比
は、70/30〜50/50であることが好ましい。
【0021】この範囲において、透水性能と吸音性能の
バランスのよい多孔質弾性舗装材を得ることができ、ま
た成形も容易である。第1層の厚さの比率が70を超え
ると吸音性能が十分でなくなり、第1層の厚さが50未
満になると透水性能が低下する。
【0022】本発明の多孔質弾性舗装材を製造する際に
使用するバインダーは、加硫ゴムチップを接着するエポ
キシ樹脂系バインダー、ポリウレタン系バインダー、こ
れらの変性体等は限定なく使用することが可能である
が、接着強度が高く、可とう性を有する点でポリウレタ
ン系バインダーの使用が最も好ましい。
【0023】特に前記第1層に使用する前記ポリウレタ
ン系バインダーがイソシアネートインデックス(NCO
/OH当量比)が6〜10にて製造されたポリウレタン
系バインダーであり、前記第2層に使用するバインダー
がイソシアネートインデックスが1.05〜5にて製造
されたポリウレタン系バインダーであることが好適であ
る。
【0024】イソシアネートインデックスが高いポリウ
レタン系バインダーは、ポリウレタン分子中のハードセ
グメント濃度が高くなり、可とう性を有しつつバインダ
ー自体が高硬度となる。その結果、第1層の硬度を高く
することができ、特に平均粒径が3〜10mmの粒子状
加硫ゴムチップを主成分として使用することによって硬
度75〜90の第1層を容易に形成することが可能とな
る。
【0025】また、イソシアネートインデックスが1.
05〜5のポリウレタン系バインダーは、ハードセグメ
ント濃度が低く、低硬度のポリウレタンを形成するため
第2層の硬度を低くすることができ、特に平均粒径が3
mm以下の粒子状加硫ゴムチップ又は平均直径が0.5
〜2mm、アスペクト比が3〜40の短繊維状加硫ゴム
チップを主成分として使用することによって、硬度が5
0〜65の第2層を容易に形成することができる。
【0026】本発明の多孔質弾性舗装材は、前記第2層
は厚さ方向に複数の貫通孔を備えたものであることが好
ましい。
【0027】かかる貫通孔の形成によって、第2層を構
成する主材料として平均粒径が3mm以下の粒子状加硫
ゴムチップ又は平均直径が0.5〜2mm、アスペクト
比が3〜40の短繊維状加硫ゴムチップを使用すること
により形成される空隙が小さいことによる路面への雨水
の滞留が解消され、走行車両のスリップが効果的に抑制
される。
【0028】前記第1層に使用するバインダーは、平均
粒径が50μm〜1mmの無機粒子を含有するものであ
ることが好適である。
【0029】このような無機粒子を含有するバインダー
の使用により、加硫ゴムチップの表面に微細な凹凸が形
成され、また疎水性のゴムチップのみの場合に比べて表
面の親水性が高くなること等の作用により施工当初から
舗装材表面のウェットスキッド抵抗値を高くすることが
可能となる。
【0030】無機粒子の平均粒径が50μm未満の場合
は添加効果が認められず、1mmを超えると加硫ゴムチ
ップと同等以上の大きさとなり、路面の凹凸が起こりや
すくなると共に車両の走行による剥落が起こりやすくな
る。無機粒子の添加量は、添加効果が明確に発揮される
こととバインダー強度のバランスを考慮すると、ゴムチ
ップ100重量部に対して1〜50重量部であることが
好ましい。
【0031】無機粒子は、バインダーに添加してもよい
が、通常は、多孔質弾性舗装材の製造に際して、ゴムチ
ップ、バインダー、無機粒子等をそれぞれミキサーに投
入して混合することによって添加される。
【0032】前記第1層のバインダーは、粘着付与剤を
含有するものであることが好ましい。
【0033】粘着付与剤は弾性舗装材表面の滑り抵抗性
を大きくし、その結果、ウェットスキッドが改善され,
車両走行時の滑りが防止される。粘着付与剤としては、
アルキルフェノール系粘着付与剤を使用することが、第
1層の形成に好適なポリウレタン系バインダーとの組合
せによりウェットスキッド抵抗値を高くする効果が大き
く、特に好ましい。さらに粘着付与剤と上述の無機粒子
を併用することも好ましい態様である。
【0034】粘着付与剤の添加量は、添加効果が明確に
発揮されることとバインダー強度のバランスを考慮する
と、ゴムチップ100重量部に対して、3〜30重量部
であることが好ましい。
【0035】本発明は、加硫ゴムチップをバインダーに
て結合した多孔質弾性舗装材の製造方法であって、前記
多孔質弾性舗装材は、路面となる硬度の高い第1層とそ
の下層に硬度の低い第2層を備えており、金型内に前記
第1層を構成する平均粒径が3〜10mmの粒子状加硫
ゴムチップとバインダーとを主成分とした第1層成形材
料、又は前記第2層を構成する前記加硫ゴムチップは平
均粒径が3mm以下の粒子状加硫ゴムチップもしくは平
均直径が0.5〜2mm、アスペクト比が3〜40の短
繊維状加硫ゴムチップとバインダーとを主成分とする第
2層成形材料のいずれか一方を先に充填し、次いで残り
の層の成形材料を充填して加圧、加熱して成形すること
を特徴とするものである。
【0036】かかる工程とすることによって、加圧、加
熱を要する成形工程が1工程とすることができ、設備的
にも簡便で低コストにて多孔質弾性舗装材料が成形可能
である。
【0037】上記の多孔質弾性舗装材の製造方法におい
ては、前記第2層を形成する金型面に成型後の第2層の
厚さに相当する長さを有する複数のピンが立設されてい
ることが好適である。
【0038】このような構成によって、比較的空隙の大
きい路面側の第1層の下端から第2層を通して道路基盤
に至る複数の貫通孔を形成することができ、得られる多
孔質弾性舗装材は、透水性を維持しつつ吸音性能に優れ
たものとなる。
【0039】また、立設したピンを通じて金型面に与え
られる熱が、充填された成形材料に効率的に伝えられる
結果、成形時間が短縮されるという効果も得られる。こ
の場合、先に金型に充填する成形材料は、平坦に均した
後に残りの層を形成する材料を充填することが好まし
い。
【0040】ピンの形状は特に限定されるものではない
が、断面円形であることが、製造も容易であり、好まし
い。ピンの太さ、間隔等は、要求される透水性、材料強
度等を考慮して決定される。ピンの太さが大き過ぎると
第1層に凹みが生じたりする可能性があり、小さ過ぎる
とピン強度が低下し、加工しにくくなる。好ましい太さ
は0.5〜10mmである。また、ピンの間隔は、排水
性能を損なうことなくかつ凹凸による騒音の発生を防止
する必要があり、1〜20cmとすることが好ましい。
【0041】本発明の多孔質弾性舗装材は道路基盤に直
接施工することによって製造することも可能である。即
ち本発明は、加硫ゴムチップを樹脂バインダーにて結合
した空隙率が30〜40%の多孔質弾性舗装材の製造方
法であって、前記多孔質弾性舗装材は、路面となる硬度
の高い第1層及びその下層に硬度の低い第2層を備えて
おり、道路基盤上に前記第2層を構成する平均粒径が3
mm以下の粒子状加硫ゴムチップもしくは平均直径が
0.5〜2mm、アスペクト比が3〜40の短繊維状加
硫ゴムチップとバインダーとを主成分とする第2層成形
材料を敷設し、次いで前記第1層を構成する平均粒径が
3〜10mmの粒子状加硫ゴムチップとバインダーを主
成分とした第1層成形材料を敷設して加圧、加熱して一
体に成形する1段成形法であることを特徴とする。
【0042】また前記多孔質弾性舗装材は、道路基盤上
に前記第2層を構成する平均粒径が3mm以下の粒子状
加硫ゴムチップもしくは平均直径が0.5〜2mm、ア
スペクト比が3〜40の短繊維状加硫ゴムチップとバイ
ンダーとを主成分とする第2層成形材料を敷設し、加
圧、加熱して硬化させ、次いで前記第1層を構成する平
均粒径が3〜10mmの粒子状加硫ゴムチップとバイン
ダーを主成分とした第1層成形材料を敷設して加圧、加
熱して一体に成形する2段成形法であることを特徴とす
る製造方法によっても形成される。
【0043】かかる方法によって、従来のアスファルト
舗装と類似する連続的な現場施工により多孔質弾性舗装
材にて舗装された道路が形成される。
【0044】1段成形法においては、第2層成形材料を
貫通孔を穿設しつつ均すように敷設することも好ましい
態様である。
【0045】2段成形法においては、第2層成形後に、
接着剤を被覆した後、第1層を成形してもよい。また金
型成形する場合と同様に、第2層形成時に第2層の厚さ
に相当する長さを有する複数のピンが立設された加圧、
加熱手段を使用することは好ましい態様である。
【0046】
【発明の実施の形態】本発明における粒子状並びにファ
イバー状のゴムチップは廃タイヤ等のゴム成形品の廃棄
物の粉砕や再生タイヤ製造時のトレッド部の切削加工に
より製造されるものであることが、廃棄物の再資源化の
観点より好ましい。かかるチップの製造は公知の手段に
て行われる。例えば、粒子状ゴムチップは、廃タイヤ等
を常温粉砕して製造され、繊維状ゴムチップは再生タイ
ヤの製造時等において、トレッド部をピーリングしもし
くはピーリングをせずに、トレッド部分を削り取る方法
等によって製造される。
【0047】なお、平均粒径、平均直径、アスペクト比
の測定はJIS Z 8801(標準ふるい)に規定さ
れる425μmの網ふるいでふるった後、舗装試験法便
覧(社団法人日本道路協会編集発行)に記載される骨材
の形状試験方法に準拠して測定されたものである。
【0048】粒子状並びにファイバー状のゴムチップを
結合して所定形状に成形するために使用するバインダー
としては、製品である多孔質弾性舗装材の弾性を損なわ
ない程度の可とう性ないしは弾性を有し、ゴムチップと
の接着力が良好であって、耐久性に優れたものは特に限
定なく使用可能である。特に溶剤や分散媒を含まない2
液反応型の接着剤が、溶剤や分散媒の揮散時間が不要で
あるために成形を迅速に行うことができ、好ましい。こ
のようなバインダーとしては、具体的にはエポキシ系接
着剤、イソシアネート系接着剤、並びにこれらの変性体
が例示される。変性体とは、エポキシ系接着剤とイソシ
アネート系接着剤との混合物やエポキシウレタン系接着
剤、カルボジイミド変性イソシアネート系接着剤等を含
む意味である。
【0049】特にポリオール成分とポリイソシアネート
化合物をイソシアネート基を過剰にして反応させて得ら
れるイソシアネート系接着剤は、非接着物の接着性に応
じてポリオール成分を選択できるため、広範な基材に対
して好適な接着力が得られ、しかも十分な可とう性を備
えており、好ましいバインダーである。
【0050】ゴムチップとの接着を十分に得るために
は、上述のポリオール成分として水酸基末端のブタジエ
ン、イソプレン等のジエン系モノマーの分子量500〜
5000程度の重合体やその水素添加物の使用が好適で
ある。またイソシアネート系接着剤を形成するためのポ
リイソシアネート化合物もポリウレタンの技術分野にお
いて周知のものは特に限定なく使用可能であり、特に接
着強度、反応性、コストの点でジフェニルメタンジイソ
シアネート(MDI)やトルエンジイソシアネート(T
DI)等の芳香族ポリイソシアネート化合物の使用が好
ましく、ポリイソシアネート化合物は2種以上を併用し
てもかまわない。
【0051】ポリオール化合物とポリイソシアネート化
合物は、イソシアネート基/水酸基=1.05〜15.
0、好ましくは1.05〜10.0程度の当量比にて反
応させて、イソシアネート基末端を有するポリマーない
しプレポリマーとして使用される。かかるイソシアネー
ト基末端の接着剤は未反応イソシアネート基の含有濃度
が16重量%以下であり、粘度は使用するポリオール化
合物等にもよるが1000〜10000cps程度であ
る。使用に際して、粘度調整のための希釈剤を成形時間
や特性に影響しない範囲において少量添加することも支
障はない。
【0052】上述のイソシアネート系接着剤は、製造時
のNCOインデックスが1に近く、NCO含有濃度が低
い場合には、バインダーの強度が既に高いために単独で
使用可能であるが、NCO含有濃度が高い場合、即ちイ
ソシアネート基末端プレポリマーである場合にはイソシ
アネート基と反応可能な水酸基、アミノ基等の活性水素
基を有する化合物を硬化剤としてイソシアネート基末端
プレポリマーと混合してバインダーとして使用される。
このような硬化剤としては、エチレングリコール、1,
4−ブタンジオール、トリメチロールプロパン等の低分
子量多官能アルコール、芳香族ポリアミン類、水の他
に、上記の水酸基含有ポリジエン系重合体を含むポリオ
ール化合物等も使用可能であり、2種以上を併用しても
よい。なお、硬化剤として水を使用する場合には、イソ
シアネート基末端プレポリマーと水を先に混合せず、ゴ
ムチップ類とイソシアネート基末端プレポリマーと混合
し、水をスプレー散布して加圧、加熱成形してもよい。
この場合、イソシアネート系接着剤は、湿気硬化タイプ
として作用し、成形時の熱によって揮発した水が系内に
均一に行き渡って接着剤と反応し、硬化する。反応に際
しては、必要に応じて反応触媒を使用することも好まし
い態様であり、第3級アミン類、有機錫化合物等のポリ
ウレタンの技術分野における公知の触媒は特に限定なく
使用可能である。
【0053】具体的には、第3級アミンとしては、テト
ラメチルヘキサメチレンジアミン、トリエチルアミン、
N−メチル−N,N−ビス(3−ジメチルアミノプロピ
ル)アミン等の脂肪族アミン、トリエチレンテトラミ
ン、N−メチルモルホリン、1,8−ジアザビシクロ
[5,4,0]ウンデセン−7(DBU)等の環状アミ
ンが代表的なものとして例示され、これらの塩、例えば
酢酸塩、オクチル酸塩、p−トルエンスルホン酸塩等も
使用可能である。
【0054】有機錫化合物としては、ジブチル錫ジラウ
レート、ジブチル錫ジアセテート、オクチル酸錫等が例
示される。
【0055】上記の触媒は単独で使用してもよく、2種
以上を併用してもよい。
【0056】バインダーには、必要に応じて他の添加
剤、例えば顔料、耐候性改善のための紫外線吸収剤、酸
化防止剤等を配合することも好適である。
【0057】バインダーの添加量は、ゴムチップ類合計
100重量部に対して10〜30重量部である。10未
満の場合には結合力が不足する結果、ブロックの強度が
十分得れず、30超えると過剰のバインダーにより空隙
率が低下する。
【0058】本発明において、第1層のバインダーに添
加することが好ましい無機粒子は、親水性であって硬度
が高いものは限定なく使用可能であるが、具体的には、
アルミナ、水酸化アルミニウム、シリカ、ケイ酸カルシ
ウム、アルミノシリケート等が例示され、単独で使用し
てもよく、また2種以上を併用してもかまわない。上述
のようにアルミナの使用が高いウェットスキッド抵抗値
が得られ、特に好ましい。
【0059】本発明において第1層のバインダーに添加
する粘着付与剤としては、ゴム技術の分野において公知
の粘着付与剤(タッキファイヤー)は、限定なく使用可
能であり、使用するバインダーとの相溶性等を考慮して
1種以上が適宜選択、使用される。特に上述のように、
アルキルフェノール系粘着剤の使用が好適である。
【0060】本発明の多孔質弾性舗装材は、粒子状ない
しファイバー状のゴムチップ並びにバインダーを配合
し、ミキサー等の適宜の手段により均一に混合し、所定
形状の金型に充填し、加圧・加熱してバインダーを反応
硬化させることにより成形される。金型キャビティーに
対する混合成形材料のパック率は110%〜170%で
あることが好ましい。110未満の場合には圧縮の程度
が低く、十分な強度を有するブロックが得られず、17
0%を超えると空隙率が30%未満となる。
【0061】原材料の混合順序は特に限定されるもので
はない。2成分反応型のバインダーもバインダー自体を
混合してゴムチップと混合してもよく、ゴムチップを攪
拌しながらバインダー成分を順次混合してもよい。硬化
剤として水酸基末端の液状ゴムを使用する場合には、ゴ
ムチップと水酸基末端の液状ゴムを先に混合し、ゴムチ
ップの表面を液状ゴムで濡らした後にイソシアネート基
末端プレポリマーを添加し、混合することが、ゴムチッ
プの接着性を改善する効果が得られてとくに好ましい。
【0062】本発明の多孔質弾性舗装材は、金型成形法
により、ブロック状に成形する場合は、バッチ方式、具
体的には、個々の金型を熱プレスにセットし、各金型に
原料を充填し、加圧・加熱する方式、ないしは連続方
法、例えば、キャタピラー状に連結された金型に連続的
に原料を供給し、連続的に加圧・加熱して連続シート状
の多孔質弾性舗装材を得る方法等により製造される。
【0063】また、道路基盤上に直接現場施工する場合
には、第2層形成材料を敷設し、これを上記同様にキャ
タピラー状に連結された平板状の金型ないしはローラ
ー、好ましくはこれらの表面にピンを立設したものを使
用して加圧、加熱し、次いで第1層形成材料を敷設し、
加圧、加熱する方法が使用可能である。
【0064】図1には本発明の多孔質弾性舗装材の製造
の例を、金型を使用して成形する場合について示した。
金型は成形キャビティーを有する下型11と複数のピン
13を立設した上型12より構成され、第1層成形材料
15が成形キャビティーに敷きつめられ(図1
(a))、次いで第2層成形材料16が敷きつめられる
(図1(b))。全ての材料を充填した後に上型12を
被せて、加圧、加熱して成形され、脱型すると第2層に
厚さ方向に貫通孔19が多数形成された多孔質弾性舗装
材20が得られる(図1(c),(d))。
【0065】ブロック状の多孔質弾性舗装材の形状は限
定されるものではなく、隙間なく路面に敷きつめられる
形状であればよい。金型の形状が簡単であり、型の製造
コストが低いことから正方形、長方形が好適である。
【0066】ブロック状の多孔質弾性舗装材は接着剤を
使用して路面基材に固定される。このために使用される
接着剤は、接着力が良く、施工が簡易であるものは限定
されることなく使用可能である。具体的には、2成分反
応硬化タイプの接着剤であって、バインダーとして使用
したものと同様なイソシアネート末端のウレタンプレポ
リマーをベースとした接着剤、エポキシ系接着剤等が例
示できる。
【0067】道路基盤上に直接本発明の多孔質弾性舗装
材を形成する場合にも、予め接着剤を塗布することも好
適な態様である。
【0068】
【実施例】以下、本発明の実施例を実験例に基づいて説
明する。 [使用材料] ・ゴムチップA:廃タイヤを処理して得られた粒状ゴム
チップ(平均粒径3〜5mm) ・ゴムチップB:同上(平均粒径1〜3mm) ・ゴムチップC:同上(平均粒径1mm未満 ゴムチッ
プBの篩残さ) ・バインダーA:水酸基末端ポリブタジエンポリオール
R−45HT(出光石油化学(株)製)とイソシアネー
トMR−200(日本ポリウレタン(株)製)をイソシ
アネートインデックス=7.0として合成したイソシア
ネート末端プレポリマー ・バインダーB:水酸基末端ポリブタジエンポリオール
R−45HT(出光石油化学(株)製)とイソシアネー
トMR−200(日本ポリウレタン(株)製)をイソシ
アネートインデックス=4.2として合成したイソシア
ネート末端プレポリマー ・バインダーC:イソシアネート末端プレポリマーMC
−50(NCO=5wt%,出光石油化学(株)製) ・無機粒子A:アルミナA−12(平均粒径58μm,
昭和電工(株)製) ・無機粒子B:アルミナAM−28(平均粒径12μ
m,住友化学工業(株)製) ・無機粒子C:アルミナA−42−2(平均粒径4.6
μm,昭和電工(株)製) ・無機粒子D:アルミナA−43−L(平均粒径1.2
μm,昭和電工(株)製) 粘着付与剤:ヒタノール(アルキルフェノール系粘着
剤、日立化成工業(株)製) [多孔質弾性舗装材の製造例] (1)透水性、吸音性能、WETμ評価サンプル ゴムチップとバインダーを表1〜表3に記載の比率にて
混合機を使用して2分30秒間攪拌・混合し、金型に充
填した後、熱プレスにより150℃にて30分加熱して
500mm×500mm×30mmのシートサンプルを
作成した。2層構造のサンプルは、第2層形成材料を充
填して均した後第1層形成材料を充填し、上記と同様の
条件にてシートサンプルとした。第1層と第2層の厚さ
の比率は、表3に示した。WETμは、路面が濡れた状
態でのスキッド抵抗値であり、ウェットスキッド性能を
示す数値である。
【0069】(2)引張り強さ測定サンプル 上述と同様の方法にて、表3に記載の配合にて10mm
×10mm×150mmのサンプルを作成した。
【0070】[評価] (硬度)ASKER−CS型硬度計(高分子計器(株)
製)を使用し、弾性舗装材の表面5点において測定し、
平均値を求めた。
【0071】(透水性)現場透水性試験機TR−80
(日本道路公団型、ワールドテスト(株))を使用して
測定した。
【0072】評価結果は、実施例1〜3、比較例1〜3
については比較例1の測定値を100とした指数にて表
示した。
【0073】(ウェットスキッド性能)上述のようにW
ETμの測定値をウェットスキッド性能の評価とした。
サンプルシート表面に、滞水が生じない程度に散水しな
がら、DFテスター(ASTME 1911に準拠した
仕様の市販品)を使用してWETμを測定した。評価結
果は、実施例1〜3、比較例1〜3については比較例1
の測定値を、実施例4〜6、比較例4〜7については比
較例4の測定値を、そして実施例7、8、比較例8〜1
1については比較例8の測定値を、それぞれ100とし
た指数にて表示した。
【0074】(吸音性能)2マイクロホン法による垂直
入射吸音率を測定し、これを日本音響学会提案の道路交
通騒音の平均スペクトルをA特性により補正した周波数
特性を使用して加重平均した値を吸音率とした。評価結
果は、実施例1〜3、比較例1〜3については比較例1
の測定値を、実施例4〜6、比較例4〜7については比
較例4の測定値を、それぞれ100とした指数にて表示
した。
【0075】(引張り強さ)引っ張り速度500mm/
minにて測定した。
【0076】[評価結果]評価の結果は表1〜表3の下
段に記載した。
【0077】
【表1】
【表2】
【表3】 表1は、平均粒径3〜5mmの粒子状ゴムチップAを第
1層構成成分とし、平均粒径1〜3mmの粒子状ゴムチ
ップBと平均粒径1mm以下の粒子状ゴムチップCを第
2層構成成分とした例の評価結果を示したものである。
【0078】本発明の実施例1〜3は、いずれも透水
性、吸音率、WETμのバランスがよい弾性舗装材が得
られている。
【0079】第2層を設けず、第1層組成のみの場合
(比較例1)は、吸音率が悪く、第2層にゴムチップ
A、B、Cを併用した場合(比較例2)は透水性とWE
Tμが低下する。粒子径の小さいゴムチップCの比率を
大きくした第2層も透水性が低く、好ましいものではな
い。
【0080】表2はバインダーの種類、特にイソシアネ
ートインデックスを変えた場合の効果、さらに無機粒子
を添加した効果を確認したものである。
【0081】イソシアネートインデックスを高くしたバ
インダーを使用し、さらには無機粒子を添加した第1層
は実施例4〜6のように第1層の硬度が高く、WETμ
が改善され、かつ吸音率も優れている。
【0082】比較例1同様に第2層を設けない場合(比
較例4)は吸音率が低く、第1層を設けない場合(比較
例5〜7)はWETμが望ましいものではない。
【0083】表3には無機粒子の粒径の効果、粘着付与
剤の効果を示した。無機粒子の平均粒径は50μm以上
であることが好ましいこと、並びに無機粒子と粘着付与
剤の併用が優れた耐ウェットスキッド性を有する弾性舗
装材が得られることが分かる。これに対して、粘着付与
剤を添加せず、また添加した無機粒子の粒子径が小さい
場合は、耐ウェットスキッド性は満足できるものではな
かった。
【図面の簡単な説明】
【図1】路面側に位置する第1層形成金型面に複数のピ
ンを立設した金型を使用して多孔質弾性舗装材を成形す
る状況を例示した図
フロントページの続き (72)発明者 大原 利一郎 大阪府大阪市西区江戸堀1丁目17番18号 東洋ゴム工業株式会社内 Fターム(参考) 2D051 AA02 AA06 AA08 AG03 AG13 AH03 DA02 DB02 DC09 EA01 EA06 EB05 EB06

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 加硫ゴムチップを樹脂バインダーにて結
    合した多孔質弾性舗装材であって、 路面となる硬度の高い第1層及びその下層に硬度の低い
    第2層を備え、全体の空隙率が30〜40%である多孔
    質弾性舗装材。
  2. 【請求項2】 前記第1層は、ASKER−CS硬度が
    75〜90であり、前記第2層は、ASKER−CS硬
    度が50〜65である請求項1に記載の多孔質弾性舗装
    材。
  3. 【請求項3】 前記第1層を構成する前記加硫ゴムチッ
    プは平均粒径が3〜10mmの粒子状加硫ゴムチップを
    主成分とし、前記第2層を構成する前記加硫ゴムチップ
    は平均粒径が3mm以下の粒子状加硫ゴムチップ又は平
    均直径が0.5〜2mm、アスペクト比が3〜40の短
    繊維状加硫ゴムチップを主成分とするものである請求項
    1又は2に記載の多孔質弾性舗装材。
  4. 【請求項4】 前記第1層の厚さ/前記第2層の厚さの
    比が70/30〜50/50である請求項1〜3のいず
    れかに記載の多孔質弾性舗装材。
  5. 【請求項5】 前記バインダーはポリウレタン系バイン
    ダーであり、前記第1層に使用する前記ポリウレタンが
    イソシアネートインデックス(NCO/OH当量比)が
    6〜10にて製造されたポリウレタン系バインダーであ
    り、前記第2層に使用するバインダーがイソシアネート
    インデックスが1.05〜5にて製造されたポリウレタ
    ン系バインダーである請求項1〜4のいずれかに記載の
    多孔質弾性舗装材。
  6. 【請求項6】 前記第2層は厚さ方向に複数の貫通孔を
    備えたものである請求項1〜5のいずれかに記載の多孔
    質弾性舗装材。
  7. 【請求項7】 前記第1層のバインダーは、平均粒径が
    50μm〜1mmの無機粒子を含有するものである請求
    項1〜6のいずれかに記載の多孔質弾性舗装材。
  8. 【請求項8】 前記第1層のバインダーが粘着付与剤を
    含有するものである請求項1〜7のいずれかに記載の多
    孔質弾性舗装材。
  9. 【請求項9】 加硫ゴムチップを樹脂バインダーにて結
    合した空隙率が30〜40%の多孔質弾性舗装材の製造
    方法であって、 前記多孔質弾性舗装材は、路面となる硬度の高い第1層
    及びその下層に硬度の低い第2層を備えており、金型内
    に前記第1層を構成する平均粒径が3〜10mmの粒子
    状加硫ゴムチップとバインダーとを主成分とした第1層
    成形材料、又は前記第2層を構成する平均粒径が3mm
    以下の粒子状加硫ゴムチップもしくは平均直径が0.5
    〜2mm、アスペクト比が3〜40の短繊維状加硫ゴム
    チップとバインダーとを主成分とする第2層成形材料の
    いずれか一方を先に充填し、次いで残りの層の成形材料
    を充填して加圧、加熱して一体に成形する多孔質弾性舗
    装材の製造方法。
  10. 【請求項10】 前記第2層を形成する金型面に成型後
    の第2層の厚さに相当する長さを有する複数のピンが立
    設されている請求項8に記載の多孔質弾性舗装材の製造
    方法。
  11. 【請求項11】 加硫ゴムチップを樹脂バインダーにて
    結合した空隙率が30〜40%の多孔質弾性舗装材の製
    造方法であって、 前記多孔質弾性舗装材は、路面となる硬度の高い第1層
    及びその下層に硬度の低い第2層を備えており、道路基
    盤上に前記第2層を構成する平均粒径が3mm以下の粒
    子状加硫ゴムチップもしくは平均直径が0.5〜2m
    m、アスペクト比が3〜40の短繊維状加硫ゴムチップ
    とバインダーとを主成分とする第2層成形材料を敷設
    し、次いで前記第1層を構成する平均粒径が3〜10m
    mの粒子状加硫ゴムチップとバインダーを主成分とした
    第1層成形材料を敷設して加圧、加熱して一体に成形す
    る多孔質弾性舗装材の製造方法。
  12. 【請求項12】 加硫ゴムチップを樹脂バインダーにて
    結合した空隙率が30〜40%の多孔質弾性舗装材の製
    造方法であって、 前記多孔質弾性舗装材は、路面となる硬度の高い第1層
    及びその下層に硬度の低い第2層を備えており、道路基
    盤上に前記第2層を構成する平均粒径が3mm以下の粒
    子状加硫ゴムチップもしくは平均直径が0.5〜2m
    m、アスペクト比が3〜40の短繊維状加硫ゴムチップ
    とバインダーとを主成分とする第2層成形材料を敷設
    し、加圧、加熱して硬化させ、次いで前記第1層を構成
    する平均粒径が3〜10mmの粒子状加硫ゴムチップと
    バインダーを主成分とした第1層成形材料を敷設して加
    圧、加熱して一体に成形する多孔質弾性舗装材の製造方
    法。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003074007A (ja) * 2001-08-31 2003-03-12 Sumitomo Rubber Ind Ltd 弾性舗装体およびその舗装方法
JP2003321802A (ja) * 2002-04-30 2003-11-14 Hayakawa Rubber Co Ltd 弾性ブロック
US6702514B2 (en) 2001-06-27 2004-03-09 Dainippon Ink And Chemicals, Inc. Paving material for footways and method of producing the same
JP2005120166A (ja) * 2003-10-15 2005-05-12 The Eco Kk 通気性ゴム組成物、通気性ゴム成形物及びその製造方法。

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