JP2000319372A - ポリエステル及びその製造法 - Google Patents

ポリエステル及びその製造法

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JP2000319372A
JP2000319372A JP11134153A JP13415399A JP2000319372A JP 2000319372 A JP2000319372 A JP 2000319372A JP 11134153 A JP11134153 A JP 11134153A JP 13415399 A JP13415399 A JP 13415399A JP 2000319372 A JP2000319372 A JP 2000319372A
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Yasumasa Fukushima
康正 福島
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Unitika Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 溶融時におけるエチレンテレフタレート環状
3量体生成量が少ないポリエチレンテレフタレート系ポ
リエステル及びその製造法を提供する。 【解決手段】 アンチモン、チタン及びゲルマニウム原
子から選ばれた少なくとも1種の金属原子を100pp
m以下含有し、末端カルボキシル基濃度が20当量/ト
ン以下で、かつエチレンテレフタレート環状3量体含有
量が0.5重量%以下であるポリエチレンテレフタレー
ト系ポリエステル。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、溶融時におけるエ
チレンテレフタレート環状3量体(以下「CTET」と
いう。)の生成量の少ないポリエチレンテレフタレート
系ポリエステル(以下「PET系ポリエステル」とい
う。)及びその製造法に関する。
【0002】
【従来の技術】PET系ポリエステルは、機械的強度、
耐熱性、透明性、ガスバリアー性等に優れ、また軽量、
安価であるため、ボトル、シート、フィルム、繊維、発
泡体等に幅広く用いられている。特に、炭酸飲料、果汁
飲料、液体調味料、食用油、酒、ワイン等、飲食料品の
充填容器として好適である。
【0003】このようなPET系ポリエステルは、例え
ば直接重合法においては、テレフタル酸とエチレングリ
コールを主成分とし、エステル化反応を行った後、アン
チモンやゲルマニウム等の触媒の存在下に溶融重縮合を
行って製造される。
【0004】このようにして製造されたPET系ポリエ
ステル中には、CTETが相当量含まれているので、通
常は固相重合によって、分子量を増大させるのと同時に
CTETの低減化が行われている。しかし、固相重合に
よってCTETを低減しても、成形加工の際、溶融押出
しを行うとCTETが再生成し、該ポリエステル製品の
製造工程上の障害となることが知られている。例えば、
ボトル等の中空容器を製造する際には、射出成形時にC
TETが再生成するため、金型汚染が生じたり、これら
のCTETが異物としてPET系ポリエステル中に混在
して品質低下をもたらすという問題がある。また、溶融
紡糸の際には、ノズルの吐出孔周辺にCTETが蓄積
し、やがて吐出孔周辺で糸が変形したり、糸切れや糸む
らが発生したりする。さらに、フィルムを製造する際に
も、ポリエステルの溶融時にCTETが再生成するた
め、フィルム切れを起こしたり、品質低下をもたらすと
いう問題がある。
【0005】したがって、上記したCTETに関する問
題を解決するためには、固相重合によってCTET含有
量を低減するのみならず、再溶融時のCTETの生成を
抑制し、含有量を増加させないようにする必要がある。
【0006】そこで従来より、これらの問題を解決する
ために種々の方法が試みられている。例えば、溶融重縮
合工程及び固相重合工程を経てPET系ポリエステルを
製造するに際し、固相重合工程後に熱水又は水蒸気処理
を行い、該ポリエステル中に含まれている重縮合触媒を
失活させることによって、溶融成形時のCTETの生成
を抑制する方法(特開平3-174441号公報、特開平5-9799
0 号公報、特開平8-283393号公報等)が提案されてい
る。しかし、これらの方法では重縮合触媒を失活させる
ために、重合装置の他に熱水処理装置や水蒸気処理装置
を必要とし、コスト高になるという問題がある。
【0007】また、特開平8-283393号公報には、エステ
ル化工程又は溶融重縮合工程で、重縮合触媒由来の金属
とそれ以外のある特定の金属原子を添加し、CTETの
生成を抑制する方法が示されているが、この方法では重
縮合触媒原子以外の金属原子が添加されているため、金
属原子添加以降の工程でPET系ポリエステルの重縮合
反応が阻害され、重縮合速度が遅くなってしまうという
問題がある。
【0008】一方、特開平6-322082号公報には、ヒドロ
キシル基又はカルボキシル基を有する一官能成分単位を
共重合したPET系ポリエステルが提案されている。し
かし、このポリエステルを製造するには、全ジカルボン
酸成分に対して前記一官能成分を0.4 〜5モル%の割合
で添加する必要があり、そのため溶融重縮合反応が阻害
され、固有粘度の大きいPET系ポリエステルが得られ
にくい、あるいは溶融重縮合反応に長時間を要するとい
う問題があった。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、CTET含
有量が少なく、かつ溶融時におけるCTET生成量が少
ないPET系ポリエステルを提供するものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明者は、そこで鋭意
研究を重ねた結果、エステル化反応、溶融重縮合及び固
相重合を経て得られる、特定の金属原子を含有したPE
T系ポリエステルの末端カルボキシル基濃度を一定以下
に制御すると、上記課題が解決できることを見いだし、
本発明に到達した。
【0011】すなわち、本発明の要旨は次の通りであ
る。 (1) アンチモン、チタン及びゲルマニウム原子から選ば
れた少なくとも1種の金属原子を100ppm以下含有し、末
端カルボキシル基濃度が20当量/トン以下で、かつCT
ET含有量が 0.5重量%以下であるPET系ポリエステ
ル。 (2) 温度 280℃で30分間溶融した時に検出されるCTE
Tの重量%(A1)が、下記式を満足するものであるこ
とを特徴とする上記(1) 記載のポリエステル。 A1/A0 < 1.5 ただし、A0は熱溶融しない時に検出されるCTETの重
量%を表す。 (3) テレフタル酸及びエチレングリコールを主成分と
し、エステル化反応、溶融重縮合及び固相重合を経てP
ET系ポリエステルを製造する際に、エステル化反応又
は溶融重縮合時のいずれかに、テレフタル酸1モルに対
してカルボン酸封鎖剤を 2.5×10-3モル以上、4×10-3
モル未満の割合で添加することを特徴とする上記(1) 又
は(2) 記載のポリエステルの製造法。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明について詳細に説明
する。本発明のPET系ポリエステルは、エチレンテレ
フタレートを主たる繰り返し単位(通常は80モル%以
上、好ましくは90モル%以上)とし、アンチモン、チタ
ン及びゲルマニウム原子から選ばれた少なくとも1種の
金属原子を100ppm以下含有し、末端カルボキシル基濃度
が20当量/トン以下で、かつCTET含有量が 0.5重量
%以下であることが必要であり、温度 280℃で30分間溶
融した時に検出されるCTETの重量%(A1)が、熱溶
融しない時に検出されるCTETの重量%(A0)の 1.5
倍より小さいものが好ましい。
【0013】PET系ポリエステルには、上記成分の他
に、フタル酸、イソフタル酸、5-ナトリウムスルホイソ
フタル酸、2,6-ナフタレンジカルボン酸、 4,4'-ジフェ
ニルジカルボン酸、ジフェニルスルホジカルボン酸等の
芳香族ジカルボン酸成分、トリメリット酸、ピロメリッ
ト酸及びそれらの酸無水物等の芳香族多価カルボン酸成
分、シュウ酸、コハク酸、アジピン酸、セバシン酸、ア
ゼライン酸、デカンジカルボン酸等の脂肪族ジカルボン
酸成分、1,2-プロパンジオール、1,3-プロパンジオー
ル、1,2-ブタンジオール、1,3-ブタンジオール、1,4-ブ
タンジオール、2,3-ブタンジオール、ジエチレングリコ
ール、1,5-ペンタンジオール、ネオペンチルグリコー
ル、トリエチレングリコール、ポリエチレングリコール
等の脂肪族ジオール成分、トリメチロールプロパン、ペ
ンタエリスリトール等の脂肪族多価アルコール成分、1,
4-シクロヘキサンジメタノール、1,4-シクロヘキサンジ
エタノール等の脂環族ジオール成分、4-ヒドロキシ安息
香酸、ε−カプロラクトンのヒドロキシカルボン酸成分
等の共重合成分が、本発明の特性を損なわない範囲で少
量(通常は20モル%未満、好ましくは10モル%未満)含
有されていてもよい。
【0014】金属原子は重縮合触媒として用いられるも
ので、アンチモン、チタン、ゲルマニウム原子が挙げら
れ、ゲルマニウム原子が好ましい。そして金属原子は、
PET系ポリエステル中に100ppm以下の割合で含有され
ていることが必要であり、通常は30〜100 ppm 、好まし
くは40〜80ppm 、特に好ましくは50〜70ppm の割合であ
る。この含有量が30ppm 未満では、固有粘度の大きなP
ET系ポリエステルが得られにくくなる。一方、この含
有量が100ppmを超えると、ポリエステルの色調及び透明
性が低下し、成形時に金型汚染等が発生し易くなり好ま
しくない。これらの金属原子を含有する化合物として
は、それらの酸化物、水酸化物、ハロゲン化物、カルボ
ン酸塩、炭酸塩、アルキル化物等が挙げられ、具体的に
は、三酸化アンチモン、酢酸アンチモン、トリ−n−ブ
チルチタネート、テトラ−n−ブチルチタネート、テト
ライソブチルチタネート、テトラエチルチタネート、ト
リイソブチルチタネート、二酸化ゲルマニウム等があ
る。
【0015】また、本発明のPET系ポリエステルにお
いては、末端カルボキシル基濃度が20当量/トン以下で
あることが必要であり、好ましくは18当量/トン以下、
特に好ましくは16当量/トン以下である。末端カルボキ
シル基濃度がこの範囲にある場合には、成形時において
金型等に付着するオリゴマー(CTETが主成分であ
る。)が著しく低減し、また耐湿性や熱安定性等の特性
も向上する。一方、末端カルボキシル基濃度が20当量/
トンを超える場合には、成形時において金型等に付着す
るオリゴマーの低減効果が低くなり、また耐湿性や熱安
定性等の特性も低下し好ましくない。
【0016】さらに、本発明のPET系ポリエステルに
おいては、CTET含有量が 0.5重量%以下であること
が必要であり、好ましくは 0.4重量%以下、特に好まし
くは0.3 重量%以下である。CTET含有量がこの範囲
にある場合には、成形時における金型汚染やポリエステ
ルの物性が改善される。一方、CTET含有量が 0.5重
量%を超える場合には、成形時における金型汚染やポリ
エステルの物性の改善効果が低下し好ましくない。
【0017】上記した特性を有するPET系ポリエステ
ルを用いると、通常は、温度 280℃で30分間溶融した時
に検出されるCTETの重量%が、上記式を満足する
ものとなり、CTET含有量が少なく、かつ溶融時にお
けるCTET生成量が少ないPET系ポリエステルを得
るという本発明の課題が達成される。
【0018】次に、本発明のPET系ポリエステルを製
造する方法について説明する。本発明の方法において
は、テレフタル酸及びエチレングリコールを主成分と
し、エステル化反応、溶融重縮合及び固相重合を経てP
ET系ポリエステルを製造するに際し、エステル化反応
又は溶融重縮合時のいずれかに、カルボン酸封鎖剤を特
定量添加することが必要であり、特にエステル化反応時
にカルボン酸封鎖剤を添加することが好ましい。
【0019】このカルボン酸封鎖剤は、末端カルボキシ
ル基濃度を制御するために使用するものであり、その添
加量は、テレフタル酸1モルに対して 2.5×10-3モル以
上、4×10-3モル未満の範囲とすることが必要であり、
2.5 ×10-3モル以上、3.5 ×10-3モル未満の範囲とする
ことが好ましい。添加量が 2.5×10-3モル未満では、末
端カルボキシル基濃度が20当量/トン以下のPET系ポ
リエステルを得ることができない。一方、添加量が4×
10-3モル以上では、固相重合を行っても固有粘度の大き
いPET系ポリエステルを得ることができない。
【0020】カルボン酸封鎖剤としては、末端カルボン
酸と反応可能な官能基を有し、かつ他端がアルキル基又
はアリール基である一価化合物が挙げられる。具体的に
は、メチルアルコール、エチルアルコール、プロピルア
ルコール及びその構造異性体、ブチルアルコール及びそ
の構造異性体、オレイルアルコールやパルミチルアルコ
ールやステアリルアルコール等の高級アルコール、フェ
ノール、p-クレゾール及びその構造異性体、3,5-ジメチ
ルフェノール及びその構造異性体、p-プロピルフェノー
ル及びその構造異性体、p-t-ブチルフェノール及びその
構造異性体、2,4,6-トリメチルフェノール及びその構造
異性体、ベンジルアルコール、p-メチルベンジルアルコ
ール及びその構造異性体、2,4-ジメチルベンジルアルコ
ール及びその構造異性体、4-エチルベンジルアルコー
ル、p-t-ブチルベンジルアルコール、2-フェニルエチル
アルコール、2-メチルフェネチルアルコール及びその構
造異性体、3-フェニルプロピルアルコール及びその構造
異性体、エポキシプロパン、エポキシブタン、エポキシ
デカン、メチルオキサゾリン等が挙げられる。
【0021】以下、エステル化反応時にカルボン酸封鎖
剤を添加する方法を例に挙げて、より具体的に説明す
る。すなわち、本発明の方法においては、まず初めにテ
レフタル酸とエチレングリコールとを主原料とした中
に、テレフタル酸1モルに対してカルボン酸封鎖剤を2.
5 ×10-3モル以上、4×10-3モル未満の割合で添加し、
窒素ガス下 160〜280℃の温度でエステル化反応を行う
ことによりエステル化物を得る。
【0022】次いで、得られたエステル化物に、上記し
た重縮合触媒を特定量添加し(すなわち、最終的に得ら
れるPET系ポリエステル中のアンチモン、チタン及び
ゲルマニウム原子から選ばれた少なくとも1種の金属原
子が100ppm以下になるように添加し)、通常0.01〜13.3
hPa程度の減圧下で 260〜310 ℃、好ましくは 275〜29
0 ℃の温度で溶融重縮合を行って、PET系ポリエステ
ルのプレポリマー(以下「PET系プレポリマー」とい
う。)を得る。
【0023】なお、溶融重縮合の際には、熱安定剤とし
てリン酸エステル類、亜リン酸エステル類等のリン化合
物を添加させることが好ましいが、中でもリン酸トリエ
チルやリン酸トリブチル等のリン酸エステル類が特に好
ましい。これらのリン化合物の添加量は、使用したテレ
フタル酸1モルに対して1×10-7〜1×10-3モルの範囲
とすることが好ましい。
【0024】上記した溶融重縮合により製造されたPE
T系プレポリマーは、通常、CTET含有量が 0.5重量
%を超えるものであり、成形時に金型汚染がきわめて発
生し易い。したがって、本発明においては、次に固相重
合を行ってCTET含有量を減少させることが必要であ
る。
【0025】固相重合は、溶融重縮合により得られたP
ET系プレポリマーを、通常、直径2〜5mm、長さ3〜
6mm、好ましくは直径3〜4mm、長さ4〜5mmのチップ
にした後、不活性ガスの流通下、あるいは減圧下で、該
プレポリマーの融点未満の温度で5時間以上、好ましく
は10時間以上行うことが好ましい。この際、固相重合の
温度は融点よりも10℃以上低く、かつ 190℃以上とする
ことがより好ましい。この温度が 190℃未満ではCTE
T含有量の減少速度が遅く、固相重合に長時間を要す
る。一方、この温度が融点付近の温度では、当然ながら
チップが融着するので好ましくない。
【0026】また、固相重合に先立って、固相重合を行
う温度よりも低い温度で予備結晶化を行うと、固相重合
が効率よく進行する。この予備結晶化工程は、PET系
プレポリマーのチップを乾燥状態で、通常、100 〜180
℃の温度で30分間〜8時間加熱して行う。
【0027】上記の溶融重縮合及び固相重合を行って得
られるPET系ポリエステルは、アンチモン、チタン及
びゲルマニウム原子から選ばれた少なくとも一種の金属
原子を100ppm以下含有し、末端カルボキシル基濃度が20
当量/トン以下で、かつCTET含有量が 0.5重量%以
下のものである。また、固有粘度は 0.5〜1.0 、通常は
0.6〜0.8 のものである。
【0028】
【作用】本発明のPET系ポリエステルにおいて、溶融
時にCTETの生成が抑制される理由は、末端カルボキ
シル基濃度の減少により、CTET生成を促進させるプ
ロトンが減少し、その結果として、高温下で溶融したと
きでもポリエステルが安定化されるためと推定される。
【0029】
【実施例】次に、実施例により本発明を具体的に説明す
る。なお、実施例及び比較例で用いた測定法は次の通り
である。 (a) 固有粘度〔η〕 フェノールと四塩化エタンとの等重量混合物を溶媒とし
て、温度20℃で測定し、dl/g 単位で表した。 (b) CTET検出量 PET系ポリエステルのチップ(温度 280℃で30分間溶
融したもの及び熱溶融しないもの)200 mgを、ヘキサフ
ルオルイソプロパノール/クロロホルム(1/1、体積
比)の混合溶媒4mlに溶解する。次に、この溶液をアセ
トニトリル 196ml中に投入してポリマーを沈殿させ、メ
ンブランフィルターで濾過した濾液中のCTETを、高
速液体クロマトグラフ(ウォーターズ社製、600E)を用
いて、下記条件で測定することにより定量した。 (測定条件) カラム:ウォーターズ社製、マイクロボンダスフェアー5μC18-100A 、3.9 mmφx150mmL 移動相:A アセトニトリル/水= 70 /30(体積比) B アセトニトリル グラジュエント:0〜6分 100 %A 6〜20分 0〜100 %B 流速:1ml/分 温度:25℃ 検出:254 nm (c) Ge原子含有量 PET系ポリエステルのチップ2.0gを硫酸存在下、常法
により灰化、完全分解後、蒸留水にて 100mlに定容した
ものについて、発光分光分析法(理学社製、System 337
0Eを使用)により定量した。 (d) 末端カルボキシル基濃度 PET系ポリエステルのチップ 100mgを、ベンジルアル
コール5mlに加熱溶解し、これにクロロホルム5mlを加
えて希釈後、フェノールレッドを指示薬とし、0.1 規定
水酸化ナトリウム/ベンジルアルコール溶液により滴定
し、定量した。
【0030】実施例1 テレフタル酸(TPA)16.6kg、エチレングリコール
(EG)6.2 kg及びフェノール 28g(テレフタル酸1モ
ルに対して 3.3×10-3モルに相当する。)のスラリーを
調整し、温度 250℃、圧力 50hPaの条件で8時間反応さ
せ、エステル化物を得た。このエステル化物に対して 9
4ppmの二酸化ゲルマニウム(ゲルマニウム原子として 6
5ppm)及び 70ppmのリン酸トリエチルを加えた後、重縮
合反応容器中を徐々に減圧して、最終的に圧力 0.67hP
a、温度 280℃で2時間、溶融重縮合を行った。溶融重
縮合が完結した時点で払出し、〔η〕0.60で、直経3m
m、長さ4mmのPET系プレポリマーのチップを得た。
次いで、このチップを回転式固相重合装置に仕込み、1.
33 hPaの減圧下、70℃で2時間予備乾燥した後、130 ℃
で6時間加熱して結晶化させた。続いて、窒素ガスを流
しながら 230℃に昇温し、10時間固相重合を行って
〔η〕0.75で、末端カルボキシル基濃度が15.0当量/ト
ン、Ge原子含有量が 33ppmのPET系ポリエステルのチ
ップを得た。次に、上記方法により得られたPET系ポ
リエステルのチップを温度 280℃、溶融混練時間30分に
設定したエクストルーダーを用いて溶融押し出した。上
記PET系ポリエステルのチップについてのCTET検
出量(A1)、熱溶融前のCTET検出量(A0)、及びA1
/A0の値を表1に示す。
【0031】実施例2〜4 フェノール 28gの代わりに、表1に記載した量のフェノ
ールを用いた他は、実施例1と同様にしてPET系ポリ
エステルのチップを得、末端カルボキシル基濃度、Ge原
子含有量、A1、A0及びA1/A0の値を求めた。
【0032】実施例5 フェノール 28gの代わりに、ベンジルアルコール 33g
(テレフタル酸1モルに対して 3.3×10-3モルに相当す
る。)を用いた他は、実施例1と同様にしてPET系ポ
リエステルのチップを得、末端カルボキシル基濃度、Ge
原子含有量、A1、A0及びA1/A0の値を求めた。
【0033】実施例6 フェノール 28gの代わりに、ステアリルアルコール 90g
(テレフタル酸1モルに対して 3.3×10-3モルに相当す
る。)を用いた他は、実施例1と同様にしてPET系ポ
リエステルのチップを得、末端カルボキシル基濃度、Ge
原子含有量、A1、A0及びA1/A0の値を求めた。
【0034】実施例7 フェノール 28gの代わりに、2-フェニルエチルアルコー
ル 41g(テレフタル酸1モルに対して 3.3×10-3モルに
相当する。)を用いた他は、実施例1と同様にしてPE
T系ポリエステルのチップを得、末端カルボキシル基濃
度、Ge原子含有量、A1、A0及びA1/A0の値を求めた。
【0035】比較例1 フェノールを添加しないこと以外は、実施例1と同様に
してPET系ポリエステルのチップを得、末端カルボキ
シル基濃度、Ge原子含有量、A1、A0及びA1/A0の値を求
めた。
【0036】比較例2 フェノール 28gの代わりに、フェノール 10g(テレフタ
ル酸1モルに対して 1.2×10-3モルに相当する。)を用
いた他は、実施例1と同様にしてPET系ポリエステル
のチップを得、末端カルボキシル基濃度、Ge原子含有
量、A1、A0及びA1/A0の値を求めた。
【0037】比較例3 94ppm の二酸化ゲルマニウム(ゲルマニウム原子として
65ppm)の代わりに、400ppmの二酸化ゲルマニウム(ゲ
ルマニウム原子として277ppm)を用いた他は、実施例1
と同様にしてPET系ポリエステルのチップを得、末端
カルボキシル基濃度、Ge原子含有量、A1、A0及びA1/A0
の値を求めた。
【0038】実施例1〜7及び比較例1〜3における結
果をまとめて表1に示す。
【0039】
【表1】
【0040】
【発明の効果】本発明によれば、CTET含有量が少な
く、かつ溶融時におけるCTET生成量が少ないPET
系ポリエステルを得ることができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4J029 AA03 AB02 AC02 AD02 AD10 AE02 AE03 AE18 BA02 BA03 BA04 BA05 BA07 BA09 BA10 BD07A BF09 BF18 BF25 CA01 CA02 CA04 CB05A CB06A CB09A CB10A CC06A CH05 CH06 CH07 DB13 DB14 EB05A EG09 FA02 FA03 FA06 FA07 FC35 FC36 HA01 HB01 HB02 HB06 JA061 JA091 JA121 JB131 JB171 JB272 JE182 JF321 JF361 JF371 KE03 KE05 KE12

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アンチモン、チタン及びゲルマニウム原
    子から選ばれた少なくとも1種の金属原子を100ppm以下
    含有し、末端カルボキシル基濃度が20当量/トン以下
    で、かつエチレンテレフタレート環状3量体含有量が
    0.5重量%以下であるポリエチレンテレフタレート系ポ
    リエステル。
  2. 【請求項2】 温度 280℃で30分間溶融した時に検出さ
    れるエチレンテレフタレート環状3量体の重量%(A1
    が、下記式を満足するものであることを特徴とする請
    求項1記載のポリエステル。 A1/A0 < 1.5 ただし、A0は熱溶融しない時に検出されるエチレンテレ
    フタレート環状3量体の重量%を表す。
  3. 【請求項3】 テレフタル酸及びエチレングリコールを
    主成分とし、エステル化反応、溶融重縮合及び固相重合
    を経てポリエチレンテレフタレート系ポリエステルを製
    造する際に、エステル化反応又は溶融重縮合時のいずれ
    かに、テレフタル酸1モルに対してカルボン酸封鎖剤を
    2.5×10-3モル以上、4×10-3モル未満の割合で添加す
    ることを特徴とする請求項1又は2記載のポリエステル
    の製造法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN103172841A (zh) * 2013-04-11 2013-06-26 上海华谊(集团)公司 一种复配催化体系及其应用
CN111116876A (zh) * 2019-12-30 2020-05-08 长垣县源宏包装新材料有限公司 一种利用芳香族羟基磺酸盐抑制pet聚酯成型过程齐聚物的生产方法

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