JP2000319207A - テトラリンオリゴマー及びその製造方法 - Google Patents

テトラリンオリゴマー及びその製造方法

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JP2000319207A
JP2000319207A JP11126586A JP12658699A JP2000319207A JP 2000319207 A JP2000319207 A JP 2000319207A JP 11126586 A JP11126586 A JP 11126586A JP 12658699 A JP12658699 A JP 12658699A JP 2000319207 A JP2000319207 A JP 2000319207A
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reaction
temperature
radical generator
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Takashige Watanabe
恭成 渡辺
Hiroshi Okada
博 岡田
Tomoyuki Nakamura
知之 中村
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高温下においても揮発することがなく、高温
下におけるラジカル発生剤等として有用な化合物及びそ
の製造方法を提供する。 【解決手段】 下記一般式(1) 【化1】 (式中、nは2〜50の数を表す)。で表されるテトラ
リンオリゴマー、及びテトラリンとラジカル発生剤を3
0〜250℃で加熱してテトラリンの酸化多重再結合の
反応をさせる第1の工程、テトラリンオリゴマー以外の
成分を留去する第2の工程からなるテトラリンオリゴマ
ーの製造方法である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、高温下において
も揮発することがなく、高温下におけるラジカル発生剤
等として有用なテトラリンオリゴマー及びその製造方法
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ジクミルペルオキシド等のペルオキシド
はラジカル発生剤として有用であり、ビニル系単量体の
重合開始剤及びポリオレフィンやゴムの架橋剤等として
工業的に広く利用されている。一方、ペルオキシドより
も高温分解のラジカル発生剤として炭素−炭素結合開裂
型の2,3−ジメチル−2,3−ジフェニルブタン(以
下、ジクミルと略記する。)が知られている。例えば、
特開昭52−47845号公報には、ポリエチレンの架
橋の際にジクミルを用いる方法が開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ジクミ
ルペルオキシド等のペルオキシドの使用に適した温度は
50〜200℃であり、200℃を越える高温下では急
激に分解するためにその使用が困難であった。また、ジ
クミルについても200℃以上の高温下におけるラジカ
ル発生剤として有用であるが、沸点が低いという問題が
あった。例えば、溶融混練装置を用いて熱可塑性樹脂の
溶融下、ジクミルをラジカル発生剤として用いてグラフ
ト反応や架橋反応による樹脂改質を試みた場合、ジクミ
ルが反応途中で揮散してしまい反応の効率が良くないと
いう問題があった。
【0004】さらに近年は、エンジニアリングプラスチ
ックのような加工温度が極めて高い樹脂の改質に適した
高温分解型のラジカル発生剤が要望されている。例え
ば、ポリフェニレンエーテルやポリフェニレンスルフィ
ド等の耐熱性の高いエンジニアリングプラスチックの加
工温度は通常300℃近辺もしくはそれ以上の温度であ
り、そのような温度で揮発することなく効果的にラジカ
ルを発生する化合物が望まれている。この発明は、上記
従来技術の存在する問題点に着目してなされたものであ
る。その目的とするところは、高温下においても揮発す
ることがなく、高温下におけるラジカル発生剤等として
有用な化合物及びその製造方法を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記目的
を達成するために鋭意検討した結果、新規化合物である
テトラリンオリゴマーが、高温下においても揮発するこ
となく、ラジカル発生剤等として有用であることを見出
し本発明を完成した。即ち、第1の発明の新規な化合物
は、下記一般式(1)で表されるテトラリンオリゴマー
である。
【0006】
【化2】
【0007】(式中、nは2〜50の数を表す。) 第2の発明は、テトラリンとラジカル発生剤を30〜2
50℃で加熱してテトラリンの酸化多重再結合の反応を
させることにより得られるテトラリンオリゴマーであ
る。第3の発明は、テトラリンとラジカル発生剤を30
〜250℃で加熱してテトラリンの酸化多重再結合の反
応をさせる第1の工程、テトラリンオリゴマー以外の成
分を留去する第2の工程からなるテトラリンオリゴマー
の製造方法である。
【0008】
【発明の実施の形態】以下に、この発明の実施形態につ
いて詳細に説明する。本発明のテトラリンオリゴマー
は、前記一般式(1)で表される新規化合物である。式
中、nは2〜50、好ましくは3〜40である。nが1
の時は原料のテトラリンである。nが50を越える場合
はその製造が困難となる傾向にある。また本発明のテト
ラリンオリゴマーは、通常分子量分布を持つ多分散型オ
リゴマーとして得られるため、一般式(1)中のnの値
が異なる複数の化合物の混合物となる。そのためnを平
均値として測定した場合に2〜50の範囲であれば良
く、nが1となる構成成分やnが50を越える構成成分
を含んでいても差し支えない。
【0009】また、nが1のテトラリンは希釈剤として
含有させることも可能であり、そのような場合は、nの
平均値は2未満であってもよい。nの平均値は、ゲルパ
ーミエーションクロマトグラフィーにより測定されるオ
リゴマーの数平均分子量から求めることができ、その値
は小数点を含む実数で表される。
【0010】本発明のテトラリンオリゴマーの製造方法
は、ラジカル発生剤を用いてテトラリンを酸化多重再結
合させる反応を特徴とする製造方法である。ここで酸化
多重再結合とは、ラジカル発生剤から生成するフリーラ
ジカルが基質から水素原子を引き抜くことにより進行す
る酸化重合のことである(以下、酸化多重再結合を酸化
重合と略記する)。即ち、テトラリンの水素原子が引き
抜かれて生成するテトラリンラジカルは、その2分子が
ラジカル再結合することによりテトラリンダイマーを与
える。そして、このテトラリンダイマーがさらに水素原
子を引き抜かれるとテトラリンダイマーラジカルが生成
し、それがテトラリンラジカルまたはテトラリンダイマ
ーラジカルと再結合することによりテトラリンのトリマ
ーまたはテトラマーが生成する。このような水素引き抜
き反応とラジカル再結合を順次繰り返すことにより、分
子量が増大したオリゴマーが生成する。
【0011】酸化重合に使用されるラジカル発生剤とし
ては、例えば、t−ブチルヒドロペルオキシド、t−ヘ
キシルヒドロペルオキシド、クメンヒドロペルオキシ
ド、p−メンタンヒドロペルオキシド、ジイソプロピル
ベンゼンヒドロペルオキシド、2,5−ジメチルヘキサ
ン−2,5−ジヒドロペルオキシド等のヒドロペルオキ
シド類;ジ−t−ブチルペルオキシド、ジ−t−ヘキシ
ルペルオキシド、ジクミルペルオキシド、2,5−ジメ
チル−2,5−ビス(t−ブチルペルオキシ)ヘキサ
ン、2,5−ジメチル−2,5−ビス(t−ブチルペル
オキシ)ヘキシン−3、t−ブチルクミルペルオキシ
ド、α,α’−ビス(t−ブチルペルオキシ)ジイソプ
ロピルベンゼン等のジアルキルペルオキシド類;1,1
−ビス(t−ブチルペルオキシ)シクロヘキサン、1,
1−ビス(t−ブチルペルオキシ)−3,3,5−トリ
メチルシクロヘキサン、n−ブチル 4,4−ビス(t
−ブチルペルオキシ)バレレート、2,2−ビス(t−
ブチルペルオキシ)ブタン等のペルオキシケタール類;
t−ブチルペルオキシベンゾエート、t−ブチルペルオ
キシラウレート、t−ブチルペルオキシ−3,5,5−
トリメチルヘキサノエート、t−ブチルペルオキシ−2
−エチルヘキサノエート、t−ブチルペルオキシピバレ
ート、t−ブチルペルオキシマレエート等のペルオキシ
エステル類;t−ブチルペルオキシイソプロピルモノカ
ーボネート、t−ブチルペルオキシ−2−エチルヘキシ
ルモノカーボネート等のモノペルオキシカーボネート
類;ベンゾイルペルオキシド、ジトルイルぺルオキシ
ド、ラウロイルペルオキシド、3,5,5−トリメチル
ヘキサノイルペルオキシド、コハク酸ペルオキシド等の
ジアシルペルオキシド類;ジイソプロピルペルオキシジ
カーボネート、ジ−2−エチルヘキシルペルオキシジカ
ーボネート等のペルオキシジカーボネート類等のペルオ
キシド;2,2’−アゾビス(イソブチロニトリル)、
2,2’−アゾビス(2,4−ジメチルバレロニトリ
ル)、2,2’−アゾビス(2,4−ジメチル−4−メ
トキシバレロニトリル)、1,1’−アゾビス(シクロ
ヘキサンカーボニトリル)、2−(t−ブチルアゾ)−
2−メチルブタンニトリル等のアゾ化合物が挙げられ
る。
【0012】これらの中で、水素引き抜き反応性が高
く、分解生成物の沸点が低く容易に分解生成物を除去で
きるジ−t−ブチルペルオキシドが好ましい。
【0013】酸化重合の反応温度は、通常30〜250
℃、好ましくは50〜230℃の温度範囲であり、より
好ましくは1時間半減期温度以上230℃以下の温度範
囲である。ここで1時間半減期温度とは、ベンゼン等の
有機溶媒中、約0.1モル/リットルの濃度で、1時間
後にラジカル発生剤濃度が半分になる温度であり、ラジ
カル発生剤の熱的特性を表す一つの指標である。反応温
度が30℃未満では、ラジカル発生速度が遅くなるため
反応速度が低下し、また、250℃を越える温度ではラ
ジカル発生剤が急激に分解し、反応が激しく進みすぎる
傾向にある。反応時間は、ラジカル発生剤の種類及び反
応温度によって異なるが、通常、ラジカル発生剤がほぼ
完全に分解する時間まで行なうことが好ましい。
【0014】テトラリンとラジカル発生剤の使用比率
は、使用するラジカル発生剤のラジカル発生効率及び水
素引き抜き反応効率により異なるが、通常テトラリン1
モルに対してラジカル発生剤の使用量は通常0.2〜1
0モル、好ましくは0.5〜5モルの範囲である。0.
2モル未満では未反応テトラリンが多量残存し、また、
10モルを越えるとラジカル発生剤及びラジカル発生剤
の分解生成物が関与した副反応が起こり易くなる傾向に
ある。
【0015】酸化重合は、常圧の反応槽及び加圧式反応
槽のいずれでも差し支えないが、常圧の反応槽の方が安
全に実施できる点で好ましい。また、酸化重合は通常溶
媒を使用しないで行われるが、ラジカル反応に対して不
活性な有機溶媒の存在下で行なうことも可能である。酸
化重合における雰囲気は、空気雰囲気でも差し支えない
が、副反応を低減させるために窒素、ヘリウム等の不活
性気体雰囲気が好ましい。
【0016】酸化重合におけるテトラリン及びラジカル
発生剤の添加方法の典型的な例として次の方法が挙げら
れる。 (1)反応槽にテトラリンを添加し、所定温度まで加熱
した後に、ラジカル発生剤を連続的または間欠的に添加
する方法。 (2)反応槽にテトラリンとラジカル発生剤の混合物を
添加し、所定温度まで加熱して反応させる方法。 (3)反応槽にテトラリンとラジカル発生剤の一部を添
加し、所定温度まで加熱した後に、残りのラジカル発生
剤を連続的または間欠的に添加する方法。
【0017】本発明の酸化重合において、反応の進行に
伴いラジカル発生剤の分解生成物が生成し、さらにそれ
が経時的に蓄積してくる。この分解生成物は反応終了後
に一括して除去してもよいが、反応の途中において継続
的に留去させる方法が好ましい。なぜなら、反応系内に
多量の分解生成物が存在すると、反応温度が低下し反応
速度が低下するとともに、分解生成物が反応に関与して
副反応が増加するからである。
【0018】酸化重合後、テトラリンオリゴマーは、通
常テトラリンオリゴマー以外の揮発成分を常圧下または
減圧下で留去させる濃縮法により単離精製できる。ま
た、メタノール等の有機溶媒を用いた再沈殿法により単
離精製することも可能である。
【0019】本発明のテトラリンオリゴマーをラジカル
発生剤等として使用する場合、精製前のテトラリンオリ
ゴマーをそのまま用いても良いし、前記方法により精製
後のテトラリンオリゴマーを用いても良く、使用目的に
より適宜選択される。さらに、必要に応じてテトラリ
ン、トルエン、エチルベンゼン、アジピン酸エステル、
フタル酸エステル等の液状物質またはシリカ、炭酸カル
シウム、ポリオレフィン等の固体状物質により希釈した
状態でも使用可能である。
【0020】
【実施例】次に、実施例及び比較例を挙げて、この発明
をさらに具体的に説明する。 実施例1 撹拌機、温度計、滴下漏斗、低沸点物の留去装置を備え
た300mlの4つ口フラスコにテトラリン50gを入
れた後、フラスコの空間部分を窒素ガスで置換した。そ
の後、撹拌下、内容物の温度を155〜170℃に保ち
ながら、1時間半減期温度が144℃であるジ−t−ブ
チルペルオキシド110gを6.5時間かけて滴下し
た。そして滴下操作の一方で、ジ−t−ブチルペルオキ
シドの分解物であるt−ブタノール等の低沸点成分の留
去操作を行なった。留去操作が完了してから冷却し、固
形物45gを得た。
【0021】この化合物の核磁気共鳴スペクトル(1H
−NMRスペクトル)を測定した結果、1.2〜2.
3ppm、2.5〜3.0ppm、3.1〜3.8
ppm、6.2〜7.6ppmにシグナルが観測され
た。これは各シグナルが、式(2)
【0022】
【化3】
【0023】で示されるテトラリンオリゴマーの単位骨
格中の各プロトンであると帰属された。さらに、ゲルパ
ーミエーションクロマトグラフィー(GPC)により測
定されたポリスチレン換算の数平均分子量は590であ
り、得られた化合物は、一般式(1)中のnが平均で
4.5であるテトラリンオリゴマーであることがわかっ
た。
【0024】得られたテトラリンオリゴマーの熱分析を
示差走査熱量計(以下、DSCと略記)及び熱重量示差
熱分析(以下、TG−DTAと略記)により行なった。
DSC測定は、ステンレス製の密封セルを用いて、昇温
速度10℃/分の条件で行なった結果、熱分解開始温度
351℃の吸熱ピークが観測された。TG−DTA測定
は、アルミニウム製の開放セルを用いて、空気雰囲気
下、昇温速度10℃/分の条件で行なった。その結果、
初期重量から20%重量減少する温度が347℃、そし
て初期重量から40%重量減少する温度が387℃で観
測され、また重量減少時に対応するDTA曲線は発熱ピ
ークを示した。
【0025】実施例2 ジ−t−ブチルペルオキシドの添加量を140gに代え
た他は、実施例1に準じて実施した結果、固形物43g
を得た。この化合物の1H−NMRスペクトルにおい
て、実施例1と同様のシグナルが確認された。さらに、
GPCにより測定されたポリスチレン換算の数平均分子
量は1540であり、得られた化合物は、一般式(1)
中のnが平均で11.8であるテトラリンオリゴマーで
あることが確認された。
【0026】実施例3 ジ−t−ブチルペルオキシドの添加量を180gに代え
た他は、実施例1に準じて実施した結果、固形物43g
を得た。この化合物の1H−NMRスペクトルにおい
て、実施例1と同様のシグナルが観測された。さらに、
GPCにより測定されたポリスチレン換算の数平均分子
量は3800であり、得られた化合物は、一般式(1)
中のnが平均で28.8であるテトラリンオリゴマーで
あることが確認された。
【0027】実施例4 ジ−t−ブチルペルオキシド110gの代わりに、t−
ブチルペルオキシイソプロピルモノカーボネート200
gを添加した他は、実施例1に準じて実施した結果、固
形物44gを得た。この化合物の1H−NMRスペクト
ルにおいて、実施例1と同様のシグナルが観測された。
さらに、GPCにより測定されたポリスチレン換算の数
平均分子量は5350であり、得られた化合物は、一般
式(1)中のnが平均で41.1であるテトラリンオリ
ゴマーであることが確認された。
【0028】比較例1 ジクミルの熱分析を実施例1の方法に準じて行なった。
DSC測定の結果、熱分解開始温度281℃の吸熱ピー
クが観測された。またTG−DTA測定の結果、初期重
量から20%重量減少する温度が200℃、そして初期
重量から40%重量減少する温度が224℃で観測さ
れ、また重量減少時に対応するDTA曲線は吸熱ピーク
を示した。
【0029】実施例1と比較例1の熱分析結果より、本
発明のテトラリンオリゴマーの熱分解温度は従来のジク
ミルよりも高いことがわかった。また、ジクミルの重量
減少温度は熱分解開始温度よりもかなり低いことから、
ジクミルは熱分解によりラジカルを発生する前に容易に
揮発することが明らかとなった。一方、本発明のテトラ
リンオリゴマーの重量減少温度は熱分解開始温度とほぼ
同じであり、さらに、重量減少時のDTA曲線は発熱ピ
ークを示した。これらのことから、本発明のテトラリン
オリゴマーは熱分解温度に到達するまで揮発することが
なく、熱分解によりラジカルを発生しながら重量減少し
ていることが明らかとなった。
【0030】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明のテトラリ
ンオリゴマーは、従来公知のペルオキシドやジクミル等
のラジカル発生剤よりも高温分解であり、かつ高温下に
おいても揮発することがないという熱的特性を有する。
また、ポリフェニレンエーテルやポリフェニレンスルフ
ィド等の耐熱性が高いエンジニアリングプラスチック等
を改質する際の高温分解ラジカル発生剤や難燃助剤とし
て極めて有用である。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記一般式(1)で表されるテトラリン
    オリゴマー。 【化1】 (式中、nは2〜50の数を表す。)
  2. 【請求項2】 テトラリンとラジカル発生剤を30〜2
    50℃で加熱してテトラリンの酸化多重再結合の反応を
    させることにより得られるテトラリンオリゴマー。
  3. 【請求項3】 テトラリンとラジカル発生剤を30〜2
    50℃で加熱してテトラリンの酸化多重再結合の反応を
    させる第1の工程、テトラリンオリゴマー以外の成分を
    留去する第2の工程からなるテトラリンオリゴマーの製
    造方法。
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