JP2000318553A - 可動式リアバンパー - Google Patents

可動式リアバンパー

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JP2000318553A
JP2000318553A JP11128741A JP12874199A JP2000318553A JP 2000318553 A JP2000318553 A JP 2000318553A JP 11128741 A JP11128741 A JP 11128741A JP 12874199 A JP12874199 A JP 12874199A JP 2000318553 A JP2000318553 A JP 2000318553A
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rear bumper
bumper
cylinder
carrier frame
swing arm
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Takami Suzuki
隆巳 鈴木
Kisho Inoue
紀章 井之上
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Morita Econos Corp
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Morita Econos Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 荷台フレームの後端部にリアバンパーを前後
移動可能に取り付けること。 【解決手段】 荷台フレーム2の後端部にバンパー前後
駆動ユニット40のユニット本体31を脱着可能に固定
する。ユニット本体31に前後に回転揺動可能に連結さ
れた揺動アーム11の下端部に、バンパーブラケット2
2を回転可能に連結する。バンパーユニット22の後端
に固定したリアバンパー21を揺動アーム11の前後揺
動でもって前後に往復移動可能にする。揺動アーム11
の前後揺動を小型のシリンダ32で行い、リアバンパー
21が最後方位置に在るときにバンパーブラケット22
をロック用シリンダ33のロックピンでロックする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は可動式リアバンパー
に係り、特に塵芥車やコンテナ車等の積載物(塵芥収容
箱、コンテナ)を傾動ないし脱着可能に搭載したいわゆ
る可動積載物搭載車両において、積載物がリアバンパー
と干渉しないようにその取付構造を改善した可動式リア
バンパーに関する。
【0002】
【従来の技術】荷台に塵芥収容箱やコンテナを傾動ない
し脱着可能に搭載した塵芥車やコンテナ車、あるいは荷
台に洗浄水収容タンクと洗浄水放水ホースの巻取リール
を左右に旋回可能に搭載した洗浄車等の可動積載物搭載
車両においては、例えば図13の塵芥車で説明すると、
荷台1に積載物10としての塵芥箱を搭載したときの実
車両全長Laを、積載物10を搭載しないときのベース
車両全長Lbの1.1倍以内にしなければならないとい
う保安基準がある。ベース車両全長Lbは、フロントバ
ンパー3からリアバンパー4までの長さであって、積載
物10の食み出し長さはその1割までは許容されるとい
うことである。
【0003】ところが、図13の塵芥車のように塵芥収
容箱10aの後端開口に上下開閉式投入箱10bを連結
した構造では、同図の鎖線で示すように投入箱10bを
開いて塵芥収容箱10aから内蔵の図示しない排出板を
駆動して塵芥を水平方向に排出するとき、リアバンパー
4が後端開口より後方に位置する関係でリアバンパー4
に塵芥が付着する。このため塵芥排出の度にこれを清掃
除去しなければならないといった煩わしさがある。
【0004】そこで、このような問題を解消する可動積
載物搭載車両として、荷台フレームに油圧シリンダで前
後移動可能なリアバンパーを取り付けた車両が提案され
ている。この車両の概要を図14のコンテナ車で説明す
ると、荷台フレーム2の後端部に固定された取付ブラケ
ット7に油圧シリンダ8を後ろ向きに固定し、この油圧
シリンダ8のピストンロッド9の先端部にリアバンパー
4を固定するのである。
【0005】図14(A)はコンテナ10cを脱着可能
に搭載した車両の走行状態を示し、油圧シリンダ8がピ
ストンロッド9を最長距離まで伸張させてリアバンパー
4を保安基準に適合させるべく最後方位置に保持してい
る。図14(B)はコンテナ10cをダンプさせて内容
物を排出する作業時のもので、このときは非走行時であ
り保安基準が適用されないので、油圧シリンダ8でピス
トンロッド9を退入させてリアバンパー4を前方に移動
させ、リアバンパー4がコンテナ10cからの内容物排
出作業の邪魔をしないようにしている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】図14の車両のように
荷台フレームの後端でリアバンパーを前後移動可能に設
置すれば搭載可能な積載物の全長を長くできる。ところ
が、リアバンパーを油圧シリンダで直接的に支持して前
後動させる構造では、図14(A)の走行時において、
追突事故等でリアバンパーに加わる外部衝撃力が直接に
油圧シリンダに加わるので、油圧シリンダに高耐衝撃形
で大型、高価なものが必要となる不具合があった。ま
た、リアバンパーを前後動させる油圧シリンダを荷台フ
レームに取り付けた後、車両の積載物を前後動させたり
ダンプさせる油圧駆動系に油圧シリンダをカプラ等で接
続するようにしているが、車両の種類が相違して油圧駆
動系の構造が異なると、この異なった油圧駆動系との接
続が難しくなり、油圧系接続のための特別な工夫、構造
改変が必要となる不具合もあった。
【0007】本発明の目的とするところは、荷台フレー
ムの後端部に設置されるリアバンパーを構造簡単で安価
な機構で前後動させ得る可動式リアバンパーを提供する
ことにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する本発
明の請求項1の発明は、荷台フレームに対して前後に回
転揺動可能な揺動アームを介してリアバンパーを取付
け、該揺動アームの回転揺動により、荷台フレームより
後方に突出する最後方位置と、この最後方位置より前方
の定位置との間でリアバンパーを往復移動可能にしたこ
とを特徴とする。
【0009】ここで、荷台フレーム後端部の揺動アーム
は、その片端側が荷台フレームの後端部側に上下に回転
可能に連結され、他端側にリアバンパーが連結されて、
リアバンパーを荷台フレームの後方で前後に揺動可能に
支持する。揺動アームが荷台フレームの後方に揺動して
リアバンパーを最後方位置に移動させたときに、揺動ア
ームが荷台フレームに対して仮固定される。このような
揺動アームは、荷台フレームに対してリアバンパーを前
後に平行移動させる平行4連リンク構造のものが適切で
ある。
【0010】本発明の請求項2の発明は、上記荷台フレ
ームと揺動アームとの間に設置されて揺動アームを前後
に回転揺動させてリアバンパーを前後揺動させる前後動
用シリンダと、荷台フレームとリアバンパーとの間に設
置されてリアバンパーが最後方位置に在るときにその位
置のリアバンパー側にロックピンを係止させて仮固定す
るロック用シリンダを有することを特徴とする。
【0011】ここでの前後動用シリンダは、荷台フレー
ムに対して揺動アームを前後に回転揺動させるだけの小
パワーの小型シリンダが適用され、ロック用シリンダも
ロックピンを前後動させるだけの小パワーの小型シリン
ダが適用される。つまり、リアバンパーが最後方位置に
在るときにリアバンパーに加わる外部衝撃力は、直接に
ロックピンに加わってロック用シリンダと前後動用シリ
ンダには加わらず、これによって両シリンダに小型シリ
ンダが適用できる。
【0012】また、本発明の請求項3の発明は、リアバ
ンパーを前後動させる全機構をユニット化したもので、
上記荷台フレームの後端部に脱着可能に固定されるユニ
ット本体に、前後に回転揺動可能に連結されて支持した
リアバンパーを前後動させる揺動アームと、揺動アーム
を揺動させる前後動用シリンダと、ユニット本体に対す
るリアバンパーの最後方位置をロックするロック用シリ
ンダと、前後動用シリンダとロック用シリンダを駆動す
る油圧発生系と、油圧発生系の油圧で前後動用シリンダ
とロック用シリンダの駆動を制御するバルブ系を組み込
んで成るリアバンパー前後駆動ユニットを荷台フレーム
後端部に装着することを特徴とする。
【0013】このリアバンパー前後駆動ユニットにおけ
るユニット本体は、荷台フレーム後端部にボルト・ナッ
ト止め等される箱形板金で、これに揺動アームと前後動
用シリンダとロック用シリンダが連結され、油圧発生系
とバルブ系が収納される。油圧発生系は油圧ポンプとこ
れを駆動させる電動モータを備え、荷台フレームにリア
バンパー前後駆動ユニットを装着した後で、電動モータ
の電源線を車両の電気系に接続するだけで全ての取付け
作業を完了する。
【0014】本発明の請求項4の発明は、上記荷台フレ
ームの後端部の両外側面に、必要に応じて所定の板厚の
スペーサを介在させてユニット本体を嵌着して固定する
ようにしたことを特徴とする。ここでのスペーサは、荷
台フレームの後端部の幅が車種によって異なる場合に対
応させるもので、ユニット本体の幅を各種車両の荷台フ
レーム後端部の最大幅に設定しておいて、この最大幅よ
り小さい幅の荷台フレーム後端部にユニット本体を取り
付ける場合に、両者間の隙間を埋めるためにスペーサが
使用される。
【0015】
【発明の実施の形態】以下に本発明の一実施形態を図に
基づき説明する。図1と図2に示される可動積載物搭載
車両は、図13と同じ荷台フレーム2の車両に本発明を
適用したもので、荷台フレーム2の後端部の左右に一対
の揺動アーム11を前後上下に回転揺動可能に設置し
て、一対の揺動アーム11でリアバンパー21を前後に
揺動可能に支持する。リアバンパー21は荷台フレーム
2の幅方向に略水平に延在し、図3に示すようにリアバ
ンパー21の両端部裏面に直交方向に一対のバンパーブ
ラケット22の先端が固定されて、左右一対のバンパー
ブラケット22の中間部分前後2個所が左右一対の揺動
アーム11の下端部に回転可能に軸連結される。左右一
対の揺動アーム11の上端部は荷台フレーム2の後端部
側に装着される後述するユニット本体31を介して上下
方向に回転可能に連結される。
【0016】図1と図2の実線で示されるリアバンパー
21は最後方位置に在り、この位置でリアバンパー21
が仮固定された状態で車両が走行する。リアバンパー2
1が最後方位置に在るときのベース車両全長Lbで実車
両全長の上限が決められる。荷台1に搭載される積載物
10は例えば塵芥収容箱10dで、この塵芥収容箱10
dの後端開口の塵芥投入箱10eを開いて塵芥を排出す
る場合、図1及び図2の鎖線で示すように、揺動アーム
11を下方から前方へと回転揺動させて、リアバンパー
21を最後方位置から定ストロークだけ前方に平行移動
させる。このリアバンパー21の前方移動で、リアバン
パー21が塵芥排出の作業の邪魔にならなくなる。
【0017】揺動アーム11を荷台フレーム2の後端部
に直接に連結することも可能であるが、揺動アーム11
とこれを前後に揺動させる駆動系の全体をユニット化し
た図6及び図7に示すようなバンパー前後駆動ユニット
40の状態で揺動アーム11を荷台フレーム2に設置す
る。バンパー前後駆動ユニット40は、荷台フレーム2
の後端部に脱着可能に固定される箱形板金のユニット本
体31に、揺動アーム11と、この揺動アーム11を前
後に揺動させる前後動用シリンダ32と、リアバンパー
21を最後方位置に仮固定するロック用シリンダ33
と、図9の油圧系回路図で示すような各シリンダ32,
33の駆動制御系である油圧発生系34とバルブ系35
をそれぞれ組み込んで構成される。
【0018】図7に示すように荷台フレーム2の後端部
は、例えば左右一対の縦フレーム2a,2aを横フレー
ム2bで連結して構成され、この左右一対の縦フレーム
2a,2aの後端部に箱形のユニット本体31の両端部
が嵌着されて図示しないボルトとナットで締付固定され
る。ユニット本体31の両側板の外側に揺動アーム11
が取り付けられる。揺動アーム11は、例えば図6に示
すような直線状の回転アーム11aと支持アーム11b
を平行に配置した平行4連リンク構造を成し、ユニット
本体31の両側板を貫通する2本の平行な回転軸71,
72の両端部に回転アーム11aと支持アーム11bの
上端部が固定され、回転アーム11aと支持アーム11
bの下端部がバンパーブラケット22に連結軸73,7
4で回転可能に連結される。また、図3及び図4に示す
ように、回転アーム11aの回転軸71の一部に回転ブ
ラケット75が固定され、この回転ブラケット75の先
端部に前後動用シリンダ32のピストンロッド42の先
端が回転可能に連結される。前後動用シリンダ32の基
端部が、縦フレーム2aの内壁面一部に取付ブラケット
77を介して回転可能に連結される。
【0019】図4の実線は、前後動用シリンダ32でピ
ストンロッド42を最大長まで伸張させて回転ブラケッ
ト75を図4の反時計方向に定角度まで回転させた状態
が示される。この回転ブラケット75の回転で回転軸7
1と回転アーム11aが一体となって反時計方向に回転
し、この回転アーム11aの回転力が支持アーム11b
に伝達されて両アーム11a,11bが平行な姿勢のま
ま反時計方向に回転揺動して、バンパーブラケット22
を図4の鎖線の前方位置から実線の後方位置まで平行移
動させる。この後方移動でリアバンパー21が最後方位
置に移動して仮固定(ロック)される。図4の実線の前
後動用シリンダ32でピストンロッド42を退入させる
と、回転ブラケット75が時計方向に定角度まで回転し
て、各アーム11a、11bが時計方向に定角度まで回
転揺動し、リアバンパー21が最後方位置から図4鎖線
の最前方位置まで平行移動する。
【0020】図4の鎖線と実線に示すリアバンパー21
は、その高さを後方移動時に高くなるようにし、前方移
動時に低くなるようにしているが、このような高さの変
動は必須のものではない。また、リアバンパー21が最
後方位置に在るときの高さは、図2に示すようにリアバ
ンパー21と荷台1の後輪5の間のデパーチアングルθ
が所定の角度(15度前後)になるように設定される。
なお、リアバンパー21が最前方位置に在るときは車両
の非走行時ないし塵芥排出等の作業時であるからデパー
チアングルは問題とならない。
【0021】リアバンパー21を最後方位置でロックす
るロック用シリンダ33は、ユニット本体31の両端部
に一対で設置されて、一対のバンパーブラケット22を
その最後方位置で同時にロックする。一対のロック用シ
リンダ33を、図5に基づき説明する。ユニット本体3
1の両側板31aに両端が固定された支持部材31bの
両端部下に一対のロック用シリンダ33を互いに外向け
に固定する。ロック用シリンダ33のピストンロッド4
3の先端に同軸に連結されたロックピン44を側板31
aに固定されたガイド筒45に挿通する。一方、側板3
1aの外面に沿って前後揺動するバンパーブラケット2
2の内面一部に、ロックピン44が挿脱可能に嵌挿され
るロック穴46を有するロック筒47を固定する。
【0022】図5(A)はバンパーブラケット22が最
後方位置に移動したときで、このときに両側板31aの
ガイド筒45の穴とロック穴46とが一致し、左右一対
のロック用シリンダ33が同時に作動してロックピン4
4を前進させる。前進したロックピン44はガイド筒4
5からロック穴47に挿入して、バンパーブラケット2
2を最後方位置にロックする。この状態でバンパーブラ
ケット22の先端のリアバンパー21に外部衝撃力が加
わると、外部衝撃力はロックピン44に直接に加わって
前後動用シリンダ32には加わらない。従って、前後動
用シリンダ32は揺動アーム11を前後に回転揺動させ
るだけの小パワーの小型シリンダが適用される。同様に
ロック用シリンダ33もロックピン44を前後動だけさ
せる小パワーの小型シリンダが使用される。
【0023】図5(A)の状態でバンパーブラケット2
2が前方位置に移動するとき、まず一対のロック用シリ
ンダ33が同時に作動してロックピン44を後退させ
る。図5(B)に示すように、ロックピン44がロック
穴46から抜けてガイド筒45まで後退してから、バン
パーブラケット22が前方へと揺動する。バンパーブラ
ケット22とリアバンパー21が最前方位置に在ると
き、ロックピン44はロック解除の定位置に保持され
る。リアバンパー21が最前方位置に在るときの位置保
持は、前後動用シリンダ32だけで行われる。このよう
なリアバンパー21の最前方位置での位置保持は、車両
が塵芥排除等の作業時ゆえに強固に行う必要が無くて、
前後動用シリンダ32による位置保持だけで十分に可能
となる。
【0024】前後動用シリンダ32によるバンパー前後
動とロック用シリンダ33によるバンパーロックの各動
作は、車両の積載物10の動き、この積載物10の種類
に対応させて設置された各種の安全手段の動きと連動さ
せて自動的に行われる。各シリンダ32,33の駆動
は、ユニット本体31に組み込まれた図9に示すような
油圧発生系34とバルブ系35によって制御される。
【0025】図9の油圧発生系34は、電動モータ51
で油圧ポンプ52を駆動させて油タンク53の油をバル
ブ系35に圧送するもので、必要に応じて調圧弁54,
エアーブリーザ55が設置され、これら全体がパッケー
ジ56に収納される。バルブ系35は、一対の第1電磁
弁61,第2電磁弁62と、単数の流量制御弁63及び
パイロットチェック弁64を備え、全体がパッケージ6
5に収納される。油圧発生系34に第1電磁弁61と流
量制御弁63を介して前後動用シリンダ32が配管接続
され、このシリンダ32のピストンロッド42の突出退
入速度が流量制御弁63で調整されて、リアバンパー2
1の前後揺動速度が調整される。油圧発生系34に第2
電磁弁62とパイロットチェック弁64を介して一対の
ロック用シリンダ33が配管接続される。パイロットチ
ェック弁64は、ロック用シリンダ33がロック動作を
したときに油の逆流を防止してロック動作を保持するロ
ック解除防止機能を有する。
【0026】図9の各パッケージ56,65と各シリン
ダ32,33が1つのユニット本体31に組み込まれて
バンパー前後駆動ユニット40が構成され、このバンパ
ー前後駆動ユニット40のユニット本体31が各種の車
両の荷台フレーム2に嵌着されて固定される。荷台フレ
ーム2にバンパー前後駆動ユニット40を設置した後
で、油圧発生系34の電動モータ51の電源線が車両の
既存の電気系に接続される。このような電気接続はいず
れの車種であっても簡単確実に行われ、また、バンパー
前後駆動ユニット40が油圧系を内蔵しているので車両
側との接続は電気接続だけで済み、車両の油圧系との面
倒な接続作業が不要となる。
【0027】バンパー前後駆動ユニット40が設置され
る車種によっては、荷台フレーム2の幅が多少相違する
ことがあるので、ユニット本体31の荷台フレーム2へ
の取付構造は、図8に示す構造が望ましい。図8(A)
に示される荷台フレーム2は、一対の縦フレーム2aの
外面間の幅Wmaxが最大である車種のもので、この幅
Wmaxにユニット本体31の両側板31aの内面間隔
が一致するようにユニット本体31の幅を設定する。こ
のユニット本体31の両側板31aを一対の縦フレーム
2aの後端部外面に嵌着してボルト・ナット締めすれ
ば、荷台フレーム31の後端部にユニット本体31がガ
タつき無く強固に取り付けられる。図8(B)に示され
る荷台フレーム2は、その幅Wminが最小の車種のも
ので、この場合はユニット本体31の両側板31aの内
面と縦フレーム2aの外面との間に所定の板厚のスペー
サ38を介在させて、この三者をボルト・ナット締めす
る。この場合、スペーサ38の板厚を(Wmax−Wm
in)/2に設定すれば、荷台フレーム31にユニット
本体31がガタつき無く強固に取り付けられる。
【0028】図8のスペーサ38は安価な板金製品が使
用でき、これを使用することで統一サイズのバンパー前
後駆動ユニット40が各種の車両の荷台フレームに、荷
台フレーム側を構造改変することなく組み込むことが容
易にできるようになる。さらに、バンパー前後駆動ユニ
ット40が各種車両に適用可能なことで、バンパー前後
駆動ユニット40の量産が容易となり、低コスト生産が
できる。
【0029】以上のバンパー前後駆動ユニット40が取
り付けられる車両の種類の具体例を図10乃至図12に
示す。
【0030】図10(A)、(B)は荷台1に積載物1
0の塵芥収容箱10fを脱着可能に搭載したもので、図
10(A)は塵芥投入箱10gを開いて塵芥排出作業を
行うときのもので、このときリアバンパー21が最前方
位置に移動して塵芥排出作業の邪魔をしないようにして
ある。また、図10(B)は荷台フレーム2から塵芥収
容箱10fを後方に移動させて地上に降ろしたときのも
ので、このときもリアバンパー21が最前方位置に移動
して塵芥収容箱10fの移動作業の邪魔をしないように
してある。
【0031】図11は図14と同じダンプ式コンテナ1
0hのダンプ作業時のもので、リアバンパー21が最前
方位置に在って、作業の邪魔をしないようにしてある。
【0032】図12に示される車両は集中操作方式高圧
洗浄車で、荷台フレーム2に洗浄水タンク10j,洗浄
水の放水ホース81を巻き取った巻取リール10kの可
動積載物10を搭載している。荷台フレーム2の後部に
巻取リール10kが水平方向に往復旋回するように設置
され、この巻取リール10kから放水ホース81を地上
のマンホール(図示せず)に引き込んでマンホール内を
洗浄する等の作業が行われる。このような洗浄車におい
ては、巻取リール10kの真下が最後方位置となるよう
にリアバンパー21が設置され、巻取リール10kから
放水ホース81を引き出して洗浄作業を行う場合はリア
バンパー21が図12の鎖線位置から実線の最前方位置
まで移動する。このリアバンパー21の前方移動で放水
ホース81の前後左右の引き回しと、巻取リール10k
の左右180度の旋回がリアバンパー21で邪魔される
こと無く容易に行えるようになり、洗浄車による洗浄作
業の能率と安全性が向上する。
【0033】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、リアバンパー
を最後方位置と前方の定位置との間で往復移動可能にし
たので、車両保安基準を満足させつつ車両積載物の脱着
ないし移動等でリアバンパーが邪魔にならないようにす
ることができる。
【0034】請求項2の発明によれば、リアバンパーが
最後方位置に在るときの揺動アームの位置をロック用シ
リンダのロックピンでロックすることで、最後方位置で
のリアバンパーの強度が安定し、追突車両がリアバンパ
ーを越えて荷台下方に突入するいわゆる潜り込み事故を
効果的に防止することができる。。また、最後方位置の
リアバンパーに加わる外部衝撃力はロックピンに直接に
加わって、ロックピンを前後動させるロック用シリンダ
と揺動アームを揺動させる前後動用シリンダには加わら
ないので、この両シリンダに小パワーの小型軽量シリン
ダが適用でき、バンパー前後駆動機構の低コスト化が図
れる。
【0035】請求項3の発明によれば、リアバンパーと
リアバンパーを支持して前後動させる駆動機構、油圧系
の全てをユニット本体に組み込んで製品化されたバンパ
ー前後駆動ユニットを車両の荷台フレームに脱着可能に
取り付けるようにしたので、荷台フレームへの取付作業
が工数少なく簡単迅速に行える。また、荷台フレームに
バンパー前後駆動ユニットを取り付けた後、車両側の電
気系と電気配線するだけで取付けが完了して、この取付
作業時に油圧系の面倒な配管接続の作業が不要となるの
で、尚更にバンパー前後駆動ユニットの荷台フレームへ
の取付作業が簡単迅速に行えるようになる。さらに、ユ
ニット本体に揺動アームやシリンダ等のリアバンパーの
前後駆動に必要な部品の全てを組み込んで製品化したバ
ンパー前後駆動ユニットを使用することで、各種部品の
保守管理が容易となる。
【0036】請求項4の発明によれば、荷台フレームの
幅が車種によって異なっていても、スペーサを使用する
ことで統一サイズのユニット本体を幅の異なる複数種類
の荷台フレームにガタつき無く確実に取り付けることが
できるようになる。このことで統一サイズのバンパー前
後駆動ユニットを複数車種の荷台フレームに対応させて
バンパー前後駆動ユニットの量産化、低コスト化が可能
となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態を示す車両の側面図である。
【図2】図1の車両の要部の拡大側面図である。
【図3】図2の車両に設置されるバンパー前後駆動ユニ
ットの一部省略部分を含む平面図である。
【図4】図3X−X線に沿う拡大断面図である。
【図5】図3のバンパー前後駆動ユニットにおけるバン
パーロック用シリンダとその周辺部の正面図で、(A)
がロック時、(B)がロック解除時である。
【図6】荷台フレームにバンパー前後駆動ユニットを取
り付けるときの概要を示す側面図である。
【図7】図6のバンパー前後駆動ユニットの平面図であ
る。
【図8】荷台フレームとバンパー前後駆動ユニットの連
結部分の拡大断面図で、(A)はスペーサ無し、(B)
はスペーサ有りの断面図である。
【図9】バンパー前後駆動ユニットの油圧系の回路図で
ある。
【図10】(A)(B)は第2の実施形態を示す車両の
作業時の側面図である。
【図11】第3の実施形態を示す車両の側面図である。
【図12】第4の実施形態を示す車両(洗浄車)の斜視
図である。
【図13】従来の可動積載物搭載車両の側面図である。
【図14】他の従来の可動積載物搭載車両の側面図で、
(A)は走行時、(B)は作業時である。
【符号の説明】
1 荷台 2 荷台フレーム 10 可動積載物 11 揺動アーム 21 リアバンパー 22 バンパーブラケット 31 ユニット本体 32 前後動用シリンダ 33 ロック用シリンダ 44 ロックピン 34 油圧発生系 35 バルブ系 38 スペーサ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 荷台フレームに対して前後に回転揺動可
    能な揺動アームを介してリアバンパーを取付け、該揺動
    アームの回転揺動により、荷台フレームより後方に突出
    する最後方位置と、この最後方位置より前方の定位置と
    の間でリアバンパーを往復移動可能にしたことを特徴と
    する可動式リアバンパー。
  2. 【請求項2】 上記荷台フレームと揺動アームとの間に
    設置されて揺動アームを前後に回転揺動させてリアバン
    パーを前後移動させる前後動用シリンダと、荷台フレー
    ムとリアバンパーとの間に設置されてリアバンパーが最
    後方位置に在るときにその位置のリアバンパー側にロッ
    クピンを係止させて仮固定するロック用シリンダを有す
    ることを特徴とする請求項1記載の可動式リアバンパ
    ー。
  3. 【請求項3】 上記荷台フレームの後端部に脱着可能に
    固定されるユニット本体に、前後に回転揺動可能に連結
    されて支持したリアバンパーを前後動させる揺動アーム
    と、揺動アームを揺動させる前後動用シリンダと、ユニ
    ット本体に対するリアバンパーの最後方位置をロックす
    るロック用シリンダと、前後動用シリンダとロック用シ
    リンダを駆動する油圧発生系と、油圧発生系の油圧で前
    後動用シリンダとロック用シリンダの駆動を制御するバ
    ルブ系を組み込んで成るリアバンパー前後駆動ユニット
    を荷台フレーム後端部に装着したことを特徴とする請求
    項2記載の可動式リアバンパー。
  4. 【請求項4】 上記荷台フレームの後端部の両外側面
    に、必要に応じて所定の板厚のスペーサを介在させてユ
    ニット本体を嵌着して固定するようにしたことを特徴と
    する請求項3記載の可動式リアバンパー。
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