JP2000317784A - ワークの自動研削方法及び自動研削システム - Google Patents

ワークの自動研削方法及び自動研削システム

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JP2000317784A
JP2000317784A JP12341299A JP12341299A JP2000317784A JP 2000317784 A JP2000317784 A JP 2000317784A JP 12341299 A JP12341299 A JP 12341299A JP 12341299 A JP12341299 A JP 12341299A JP 2000317784 A JP2000317784 A JP 2000317784A
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grinding
mounting jig
mounting
jig
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JP12341299A
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English (en)
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Yukito Kubo
幸人 久保
Atsushi Uchida
敦 内田
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JTEKT Machine Systems Corp
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Koyo Machine Industries Co Ltd
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  • Constituent Portions Of Griding Lathes, Driving, Sensing And Control (AREA)
  • Grinding Of Cylindrical And Plane Surfaces (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】異形状をしたワークであっても、これを自動搬
送して研削盤の主軸に自動装着し、自動的に研削加工す
ることができる研削方法等を提供する。 【解決手段】ワークWを心出しして取付治具20に取り
付け固定した後、取付治具20を研削盤1に自動搬送
し、搬送された取付治具20を研削盤1の主軸軸線を証
として主軸5に自動装着し、しかる後主軸5を回転さ
せ、研削砥石18aを用いてワークWを研削する。ワー
クWが異形状をしたものであっても、主軸5に対し正確
に心出しした状態でこれを主軸5に装着することがで
き、これを高精度に研削することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ワークを研削盤に
自動搬送した後、これを主軸に自動装着して研削加工す
る自動研削方法及び自動研削システムに関する。
【0002】
【従来の技術】円筒形状をしたワークの外周面や内周面
を研削加工する場合、従来から円筒研削盤や内面研削盤
などが用いられている。この円筒研削盤は、一般的に両
センタやシューによりワークを回転自在に支持して研削
加工するように設けられ、内面研削盤はチャックにより
ワークを把持して研削加工するように設けられている。
【0003】ところで、ワークが上述のような円筒形状
をしたものである場合には、上記構成の円筒研削盤や内
面研削盤によってワークを回転自在に支持したり、或い
はこれを精度良く把持することが可能であるが、ワーク
が、例えば、図5(a)に示すような横断面菱形の角柱
形状をしたものや、同図(b)に示すような歯車である
場合には、上記構成の円筒研削盤や内面研削盤によって
はこのようなワークを回転自在に支持したり、或いはこ
れを精度良く把持することができず、高精度な研削加工
を行うことができない。
【0004】そこで、従来、図5(a)に示すような異
形状をしたワークWの穴内周部Waを加工する場合に
は、図6に示すように、研削盤の主軸101に固定され
た取付治具102にワークWを心出しされた状態で取り
付けて固定し、このように固定されたワークWに対し研
削加工を行うようにしていた。この図示例の研削方法を
更に詳わしく説明すると、前記取付治具102は、主軸
101の前端面に固定される治具本体103と、この治
具本体103の前端部に螺合して治具本体103との間
でワークWを挟持する押え部材104とからなり、治具
本体103はその後端面に形成された嵌合孔103aが
主軸101の前端面に形成された凸部101aに嵌合さ
れ、自体の軸線が主軸101の軸線と一致するように主
軸101の前端面に固定される。一方、押え部材104
はカップ形状をした部材からなり、その開口部内周面に
形成された雌ねじが前記治具本体103の前端部外周に
形成された雄ねじに螺合されて締め込まれることによ
り、図示するように、治具本体103の前端面103d
と押え部材104の内部端面104dとの間にワークW
が挟持され、固定される。
【0005】ワークWは、位置決プラグ105を用いて
前記治具本体103に対し心出しされる。位置決プラグ
105は、治具本体103の軸中心部に形成された位置
決孔103bに嵌合する小径部105aと、加工対象で
あるワークWの穴Waに嵌合する大径部105bとを備
え、その小径部105aが位置決孔103bに嵌合さ
れ、且つその大径部105bにワークWが外嵌された状
態で当該ワークWが取付治具102に固定されること
で、治具本体103に対してワークWが心出しされるよ
うになっている。
【0006】斯くして、以上によれば、例え図5に示し
たような異形状をしたワークWであっても、これを心出
した状態で主軸101に装着,固定することができ、こ
のように固定することで、例えばその穴内周部Waを研
削加工することができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上述した従
来の取付治具102を用いた研削方法によると、主軸1
01に固定された取付治具102にワークWを固定する
ようにしているので、新しいワークWを加工する場合に
は都度作業者が手作業によりワークWを心出しして取付
治具102に取り付ける必要があり、このために効率的
な加工を行うことができないという問題があった。機械
加工の分野では自動化や無人化による加工効率の向上が
絶えず求められており、このような異形状をしたワーク
Wの研削加工においても、当然にその自動化や無人化が
求められている。
【0008】本発明は以上の実情に鑑みなされたもので
あって、例え異形状をしたワークであっても、これを自
動搬送して研削盤の主軸に自動装着し、自動的に研削加
工することができる自動研削方法及び自動研削システム
の提供を目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段及びその効果】上記目的を
達成するための本発明の請求項1に係る発明は、自動研
削方法に係る発明であって、ワークを心出しして取付治
具に取り付け固定した後、ワークの固定された取付治具
を研削盤に自動搬送し、搬送された取付治具を研削盤の
主軸軸線を証として該主軸に自動装着し、しかる後研削
砥石を用いて前記ワークを研削することを特徴とする。
かかる自動研削方法は、請求項2に係る装置発明によっ
てこれを好適に実施することができる。即ち、請求項2
に係る発明は、主軸台及び砥石台を備えた研削盤と、ワ
ークを心出しした状態で固定,保持する取付治具と、ワ
ークの固定された取付治具を前記研削盤の近傍に搬送し
て位置決めする自動搬送装置と、位置決めされた取付治
具を前記研削盤の主軸軸線を証として該主軸に装着する
自動装着装置とを設けて構成したことを特徴とする。
【0010】この発明によると、予めワークが心出しさ
れて取付治具に取り付けられ固定された後、ワークの固
定された取付治具が自動搬送装置により研削盤の近傍に
自動搬送されて位置決めされ、位置決めされた取付治具
が自動装着装置によって研削盤の主軸軸線を証として当
該主軸に自動装着される。したがって、加工対象のワー
クが例え異形状をしたものであっても、これを主軸に対
し正確に心出しした状態で装着することができ、これを
高精度に研削加工することができる。また、短時間の内
にワークを主軸に装着できるので、その加工効率を高め
ることができる。また、ワークが、その大きさが小さか
ったり、或いは異形状をしたものある場合には、搬送の
際の安定性に欠けることから、これらを自動的に搬送す
ることが困難であるが、この発明によれば、上述のよう
に、ワークを予め取付治具に固定して搬送するようにし
ているので、搬送の際の安定性が高く、したがってこれ
らを容易に自動搬送することができる。
【0011】前記取付治具を心出しした状態で主軸に自
動装着するには、本発明の請求項3に係る構成とするの
が好ましい。即ち、請求項3に係る発明は、前記取付治
具を円柱形に形成し、その外周部を回転自在に支持する
一対のシューを前記研削盤に設けるとともに、前記主軸
前端面に電磁チャックを設けて、ワークの中心位置が前
記主軸の軸芯に対し所定位置となるように、前記取付治
具を前記一対のシューによって支持し、且つ前記電磁チ
ャックによって吸引,保持するようにしたことを特徴と
する。このようにすれば、造作なくワークの中心位置が
前記主軸の軸芯に対して所定位置となるようにこれを位
置決めすることができる。
【0012】また、ワークを取付治具にしっかりと固定
するためには、請求項4に係る発明のように、取付治具
を治具本体と押え部材とから構成し、前記ワークを治具
本体と押え部材との間に挟持して固定するようにするの
が好ましい。
【0013】また、取付治具を自動搬送する際に、取付
治具同士が衝突したり、或いは取付治具が搬送装置の各
部と衝突して、取付治具が損傷したり、或いはワークの
取付位置がずれるといった不具合を生じることが考えら
れるが、この場合には、本発明の請求項5に係る発明の
ように、取付治具の外周に環状の緩衝材を捲着してこれ
を搬送するのが好ましい。取付治具の外周に緩衝材を捲
着することで、取付治具同士が衝突したり、或いは取付
治具が搬送装置の各部と衝突した際の衝撃が前記緩衝材
によって緩和され、これにより取付治具が損傷したり、
或いはワークの取付位置がずれるのを防止することがで
きる。
【0014】また、ワークの外周面,端面や内周面など
ワークの複数部位を研削加工する場合には、本発明の請
求項6に係る発明のように、前記研削盤及び自動装着装
置を複数台並設するとともに、前記自動搬送装置を、ワ
ークの固定された前記取付治具を前記複数の研削盤に順
次搬送するように構成することで、前記各研削盤におい
てそれぞれ設定された加工を行うことができ、ワークに
対して上記のような複数部位の研削加工を行うことがで
きる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一具体的な実施形
態に係る自動研削方法及び自動研削システムについて添
付図面に基づき説明する。図1は、本実施形態に係る自
動研削システムを示す正面図であり、図2は、その矢視
A−A方向の断面図である。尚、図1には、自動研削シ
ステムを構成する研削盤の一部,自動搬送装置の一部並
びに自動装着装置を示し、図2には、研削盤のみを図示
している。また、本実施形態においては、図5(a)に
示した横断面菱形のワークをその加工対象としている。
【0016】図1及び図2に示すように、本例の自動研
削システムGは、ワークWを研削加工する研削盤1と、
ワークWを心出しした状態で固定,保持する取付治具2
0と、ワークWの固定された取付治具20を前記研削盤
1に自動的に装着する自動装着装置40と、前記取付治
具20を研削盤1の近傍に搬送して位置決めする自動搬
送装置60とからなる。
【0017】前記研削盤1は、ワークWの内周部Waを
研削加工する内面研削盤として構成されるものであり、
その主要な構成として主軸台2及び砥石台15を備えて
いる。主軸台2は、回転自在に設けられた主軸5と、こ
の主軸5を保持する外ハウジング3及び内ハウジング4
と、取付プレート8を介して主軸5の前端面に取り付け
られた電磁チャック10と、取付プレート14を介して
前記外ハウジング3の前端面に取り付けられたシュー1
3などからなる。前記取付プレート8はリング状の部材
からなり、その凸部8aが主軸5の嵌合孔5aに嵌合さ
れ、その軸線が主軸5の軸線と一致した状態で取付ボル
ト9によって主軸5の前端面に固定されている。
【0018】また、前記電磁チャック10は、電磁力に
よってその前端面に保持対象物を吸引,保持することが
できるようになっており、位置決リング11を介してそ
の軸線が前記取付プレート8の軸線と一致するように位
置決めされ、取付ボルト12によって前記取付プレート
8に固定されている。斯くして、主軸5,取付プレート
8及び電磁チャック10は相互にそれぞれの軸線が一致
するように設けられている。また、上述したように、前
記シュー13はその2つが前記取付プレート14を介し
て前記外ハウジング3の前端面に取り付けられており、
その各先端部13aにおいて前記取付治具20を回転自
在に支持するようになっている。尚、図中、6は前カバ
ー、7はシール部材であり、これら前カバー6及びシー
ル部材7によって前記外ハウジング3と主軸5との間が
封止されている。
【0019】前記砥石台15は前記主軸台2と対向する
ように設けられるもので、回転自在に設けられた主軸1
7と、この主軸17を保持するハウジング16と、主軸
17に装着された砥石軸18などからなり、前記主軸台
2に対し接近,離反する方向、及び前記主軸5の軸線に
対し直交する水平方向(紙面に対し直交する方向)に移
動可能となっている。斯くして、これらの動作を行うこ
とにより、砥石18aをワークWの内周部Waに接触さ
せ、これを研削することができるようになっている。
【0020】図2及び図3に示すように、前記取付治具
20は、治具本体21と、この治具本体21の片面に取
り付けられ、治具本体21との間でワークWを挟持する
押え部材22と、この押え部材22を前記治具本体21
に固定する締付ボルト23と、前記治具本体21の外周
に捲着されるOリング24などからなる。前記治具本体
21は同軸に設けられる貫通孔21a,嵌合孔21b及
びワーク挟持用孔21cを備えた円筒状の部材からな
り、前記押え部材22は中心部にテーパ状の貫通孔22
aを備えたリング状の部材からなる。尚、前記治具本体
21の外周部21dと嵌合孔21bとはそれぞれの中心
軸が相互に一致するように精度良く加工されている。
【0021】図1に示すように、前記自動搬送装置60
は、取付治具20を転動或いは滑動させて前記研削盤1
近傍の所定位置(装着位置)に搬送するシュート61
と、ワークWの固定された取付治具20をシュート61
に供給する、例えば、リフトコンベアなどの供給手段
(図示せず)などからなる。そして、前記シュート61
には、図示する如く、前記装着位置に開口部62が形成
されており、更に、その搬送方向下流側に開口部63が
形成されている。
【0022】前記自動装着装置40は、前記主軸台2に
付設された基台41と、この基台41に回転自在に支持
され、適宜駆動手段(図示せず)により駆動されて矢示
B−C方向に旋回移動するローディングアーム42と、
このローディングアーム42の先端部に固設された係止
アーム43と、それぞれこの係止アーム43に固設さ
れ、前記開口部62に設けられる保持プレート44及び
前記開口部63に設けられる排出アーム46などを備え
ている。この排出アーム46の前記シュート61側の面
にはブロック状の係止部材47が固設されており、図1
において、前記ローディングアーム42が矢示C方向端
に位置するときに、係止部材47が前記開口部63内に
位置して、前記シュート61内の取付治具20がこれに
より係止され、当該取付治具20の搬送方向下流側への
移動が制止される。
【0023】また、前記保持プレート44の先端部に
は、その前記シュート61側の面に支持ピン45が突設
されており、図1に示す如く、前記ローディングアーム
42が矢示C方向端に位置するとともに、取付治具20
が前記係止部材47によって係止されているときに、次
の取付治具20が搬送されると、前記係止部材47によ
り係止される取付治具20にその上流側の取付治具20
が当接するとともに、これが前記支持ピン45によって
支持され、前記装着位置に位置決めされる。尚、保持プ
レート44には貫通孔44aが設けられている。
【0024】そして、この状態で前記ローディングアー
ム42を矢示B方向に旋回移動させると、装着位置に位
置する取付治具20が前記支持ピン45により支持され
ながらその自重によって下方に移動し、前記電磁チャッ
ク10の前面位置に切り出される。尚、前記開口部62
には、電磁チャック10側に延出するように、一対のサ
イドガイド48,49及びこの間に配設されたガイドプ
レート50が設けられており、前記取付治具20が前記
電磁チャック10の前面に切り出される際に、当該取付
治具20がこれらサイドガイド48,49及びガイドプ
レート50によって案内されるようになっている。一
方、前記ローディングアーム42が矢示B方向に旋回移
動すると、これに伴って前記排出アーム46が同方向に
旋回移動して、前記係止部材47と取付治具20との係
合関係が解除され、取付治具20はシュート61内を下
流側に移動して適宜排出位置に排出される。
【0025】また、前記ローディングアーム42の矢示
B方向への旋回移動に伴って、前記係止アーム43が前
記開口部62内を同方向に移動すると、装着位置より上
流側に位置する取付治具20が前記係止アーム43の側
面43aによって係止され、これにより当該取付治具2
0の下流側への移動が制止されるようになっている。
【0026】一方、前記ローディングアーム42を矢示
B方向端から矢示C方向に旋回移動させると、電磁チャ
ック10の前面位置にあった取付治具20は前記支持ピ
ン45により支持されながら、前記シュート61内に案
内されて前記装着位置に復帰し、この後シュート61内
を下流側に移動して前記係止部材47により係止され
る。
【0027】次に、上記構成を備えた自動研削システム
Gにより、ワークWを自動研削するその態様について説
明する。まず、複数の取付治具20を用意し、これら複
数の取付治具20に心出しした状態でそれぞれワークW
を取り付け固定する。ワークWを取付治具20に固定す
るには、まず、図3に示すように、位置決孔30a及び
凸部30bを有する心出台30の前記凸部30bに前記
取付治具20の嵌合孔21bを嵌合させた状態で、取付
治具20を心出台30上に載置する。心出台30の凸部
30bと位置決孔30aとは相互の軸線が一致するよう
に、即ち、同軸となるように精度良く加工されており、
取付治具20を上記のように心出台30上に載置するこ
とで、その外周部21dと前記心出台30の位置決孔3
0aとはそれぞれの軸線が相互に一致した状態となる。
【0028】次に、治具本体21のワーク挟持用孔21
c内にワークWを心出しして収納する。この治具本体2
1に対するワークWの心出しは位置決プラグ31を用い
て行う。使用する位置決プラグ31は、ワークWの内周
部Wa及び心出台30の位置決孔30aに精度良く嵌合
するように設けられており、前記ワーク挟持用孔21c
内に収納されたワークWの内周部Wa及び心出台30の
位置決孔30aの双方に位置決プラグ31を挿入,嵌合
させることにより、ワークWが治具本体21に対して心
出しされる。ついで、押え部材22をワークW上に載置
した後、締付ボルト23によってこれを治具本体21に
固定する。これにより、ワークWが治具本体21と押え
部材22との間に挟持され、固定される。そして、この
ようにして、取付治具20にワークWを固定した後、位
置決プラグ31を心出台30及びワークWから抜き取
る。
【0029】次に、以上のようにしてワークWを取り付
け固定した複数の取付治具20を、前記供給手段(図示
せず)によりシュート61に供給して、これを順次連続
的に前記装着位置に搬送する。尚、本例の取付治具20
によれば、治具本体21の外周にOリング24を捲着し
ているので、取付治具20を搬送する際に、取付治具2
0同士が衝突したり、或いは取付治具20が自動搬送装
置(図示せず)の各部と衝突した際の衝撃がこのOリン
グによって緩和され、衝突の際の衝撃によってワークW
の取付位置がずれたり、或いは治具本体21の外周部
(心出し基準部)21dが損傷するといった不都合が生
じるのを防止することができる。
【0030】そして、取付治具20が装着位置に搬送さ
れると、前記ローディングアーム42が矢示B方向に旋
回移動され、これにより装着位置に位置する取付治具2
0が電磁チャック10の前面に切り出され、一対のシュ
ー13によってその外周部21dが回転自在に支持され
る。次に電磁チャック10に所定の電力が供給される
と、生じた電磁力によって取付治具20が電磁チャック
10の前端面に吸引され、これに保持される。尚、前記
治具本体21の外周部21dの外径寸法は、これがシュ
ー13上に載置されたときに、固定されるワークの中心
位置が前記主軸の軸芯に対し所定位置となるように高精
度に仕上げられている。したがって、取付治具20がシ
ュー13上に載置されることで、主軸5の軸線を証にし
てワークWが心出しされる。
【0031】ついで、このようにしてワークWを主軸5
に装着した後、主軸5を軸中心に回転させるとともに、
砥石台15を適宜駆動させて保持プレート44に設けた
貫通孔44aから砥石18aを進入させてワークWの内
周部Waに接触させ、これを研削する。尚、主軸5の回
転中においては、治具本体21の外周部21dとシュー
13との接触部を潤滑剤により潤滑するのが好ましい。
主軸5を回転させると、前記外周部21dがシュー13
上を滑動してシュー13との間に摩擦を生じ、これによ
って外周部21dが摩耗してその外径寸法が許容範囲外
となり、主軸5に対するワークWの心出し精度が悪くな
るといったことが考えられるが、外周部21dとシュー
13との接触部を潤滑することにより、このような摩耗
を抑制することができ、長期間に亘ってワークWの心出
し精度を良好なものに維持することができる。
【0032】そして、ワークWに対し必要な加工を行っ
た後、前記ローディングアーム42を矢示B方向に移動
させ、加工後の取付治具20をシュート61内に復帰さ
せる。以後、同様の動作を繰り返して、順次新たな取付
治具20を電磁チャック10に装着してワークWを加工
する。
【0033】一方、加工後の取付治具20は、上述した
ようにローディングアーム42の矢示B方向の移動に伴
って適宜排出される。排出された取付治具20は、複数
の研削盤1及び自動装着装置40が並設され、加工工程
が複数の工程から構成されている場合には、次工程の研
削盤1に搬送され、この研削盤1に付設された自動装着
装置40により当該取付治具20を主軸5に装着されて
当該工程の加工が実施されたり、或いは加工工程が単一
工程から構成されている場合には、前記取付治具20は
ワークWの取出工程に搬送される。
【0034】以上のように、本例の自動研削システムG
によれば、予めワークWを心出しして取付治具20に取
り付け固定した後、ワークWの固定された取付治具20
を研削盤1に自動搬送し、搬送された取付治具20を研
削盤1の主軸軸線を証として該主軸5に自動装着するよ
うにしているので、即ち、搬送された取付治具20をシ
ュー13により回転自在に支持するとともに、電磁チャ
ック10により吸引,保持するようにしているので、加
工対象のワークWが例え横断面菱形形状のような異形状
をしたのものであっても、主軸5に対し正確に心出しし
た状態でこれを主軸5に装着することができ、高精度に
ワークWを研削することができる。また、従来のよう
に、ワークWを主軸5に装着する度に手作業による心出
しを行わければならないといった煩わしい作業が不要で
あり、ワークWを短時間の内に主軸5に装着することが
できる。このため、効率の良い加工を行うことができ
る。
【0035】また、ワークWが、その大きさが小さかっ
たり、或いは異形状をしたものである場合には、搬送の
際の安定性に欠けることから、これを自動的に搬送する
ことが困難であるが、本例によれば、ワークWを取付治
具20に固定して搬送するようにしているので、搬送の
際の安定性が高く、したがって、容易にこれらを自動搬
送することができる。また、本例によれば、治具本体2
1と押え部材22との間にワークWを挟持し、これを固
定しているので、ワークWをしっかりと取付治具20に
固定することができる。
【0036】以上、本発明の一実施形態について説明し
たが、本発明の具体的な態様がこれに限られるものでな
いことは言うまでもなく、例えば、上例ではシュー13
及び電磁チャック10により取付治具20を主軸5に装
着するように構成したが、図4に示すように、主軸5の
前端面にチャック70を装着し、その把持爪71により
取付治具75を把持するように構成しても良い。尚、図
4には、上記図5(b)に示した歯車を加工対象(ワー
クW)とし、これを治具本体76及びセットボルト77
からなる取付治具75に固定した例を示しており、この
ワークWはその外周部が治具本体76に設けられた挿入
孔76aに挿入,嵌合され、セットボルト77によって
治具本体76に固定されている。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る自動研削システムを
示す正面図である。
【図2】図1における矢視A−A方向の断面図である。
【図3】本実施形態に係る取付治具にワークを取り付け
る際の心出しの態様を説明するための正面図である。
【図4】本発明の他の実施形態を説明するための説明図
である。
【図5】ワークの一例を示す説明図である。
【図6】従来の研削方法を説明するための説明図であ
る。
【符号の説明】
1 研削盤 2 主軸台 5 主軸 10 電磁チャック 15 砥石台 17 主軸 18 砥石軸 20 取付治具 21 治具本体 22 押え部材 23 締付ボルト 24 Oリング
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3C034 AA05 BB73 BB75 BB79 BB82 DD20 3C043 AB07 AB09 CC03 DD05 DD06 DD14

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ワークを心出しして取付治具に取り付け
    固定した後、ワークの固定された取付治具を研削盤に自
    動搬送し、搬送された取付治具を研削盤の主軸軸線を証
    として該主軸に自動装着し、しかる後研削砥石を用いて
    前記ワークを研削することを特徴とするワークの自動研
    削方法。
  2. 【請求項2】 主軸台及び砥石台を備えた研削盤と、ワ
    ークを心出しした状態で固定,保持する取付治具と、ワ
    ークの固定された取付治具を前記研削盤の近傍に搬送し
    て位置決めする自動搬送装置と、位置決めされた取付治
    具を前記研削盤の主軸軸線を証として該主軸に装着する
    自動装着装置とを設けて構成したことを特徴とする自動
    研削システム。
  3. 【請求項3】 前記取付治具を円柱形に形成し、その外
    周部を回転自在に支持する一対のシューを前記研削盤に
    設けるとともに、前記主軸前端面に電磁チャックを設け
    て、ワークの中心位置が前記主軸の軸芯に対し所定位置
    となるように、前記取付治具を前記一対のシューによっ
    て支持し、且つ前記電磁チャックによって吸引,保持す
    るようにしたことを特徴とする請求項2記載の自動研削
    システム。
  4. 【請求項4】 前記取付治具を治具本体と押え部材とか
    ら構成し、前記ワークを前記治具本体と押え部材との間
    に挟持して固定するようにしたことを特徴とする請求項
    2又は3記載の自動研削システム。
  5. 【請求項5】 前記取付治具の外周に環状の緩衝材を捲
    着したことを特徴とする請求項2又は3又は4記載の自
    動研削システム。
  6. 【請求項6】 前記研削盤及び自動装着装置を複数台並
    設するとともに、前記自動搬送装置を、ワークの固定さ
    れた前記取付治具を前記複数の研削盤に順次搬送するよ
    うに構成して、ワークに対し前記各研削盤においてそれ
    ぞれ設定された加工が行われるようにしたことを特徴と
    する請求項2又は3又は4又は5記載の自動研削システ
    ム。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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JP2015178148A (ja) * 2014-03-19 2015-10-08 Ntn株式会社 ローディング装置
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