JP2000317490A - 曝気方法及びその装置 - Google Patents
曝気方法及びその装置Info
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- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02W—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
- Y02W10/00—Technologies for wastewater treatment
- Y02W10/10—Biological treatment of water, waste water, or sewage
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- Aeration Devices For Treatment Of Activated Polluted Sludge (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 比較的水深の浅い貯水池、湖沼等において広
範囲に対流を発生させて水質改善を図ることのできる曝
気装置を提供する。 【解決手段】 貯水池、湖沼等の水中底部に設置された
回転軸体２と、その回転軸体２に一方端が取り付けられ
その回転軸体２から略横向きに延設される長尺管体３
と、その長尺管体３に圧縮空気を供給するコンプレッサ
４と、長尺管体３に設けられコンプレッサ４から供給さ
れる圧縮空気を所定の方向に向けて吹き出す噴射孔３
ａ，３ｂとを有し、その噴射孔が、圧縮空気の吹き出し
により長尺管体３に回転方向の推力を与えることがで
き、且つ長尺管体３上に上昇水流Ｗを形成し得るように
配設されていることを特徴とする。
範囲に対流を発生させて水質改善を図ることのできる曝
気装置を提供する。 【解決手段】 貯水池、湖沼等の水中底部に設置された
回転軸体２と、その回転軸体２に一方端が取り付けられ
その回転軸体２から略横向きに延設される長尺管体３
と、その長尺管体３に圧縮空気を供給するコンプレッサ
４と、長尺管体３に設けられコンプレッサ４から供給さ
れる圧縮空気を所定の方向に向けて吹き出す噴射孔３
ａ，３ｂとを有し、その噴射孔が、圧縮空気の吹き出し
により長尺管体３に回転方向の推力を与えることがで
き、且つ長尺管体３上に上昇水流Ｗを形成し得るように
配設されていることを特徴とする。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、比較的水深の浅い
貯水池、湖沼等の水質を改善するのに好適である曝気方
法及びその装置に関するものである。
貯水池、湖沼等の水質を改善するのに好適である曝気方
法及びその装置に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】一般に、貯水池や湖沼等では表層水と底
層水との間に自然対流が起こらず、また池底部では有機
物質が堆積したりメタンガスが発生するため、底層水は
溶存酸素量がほとんど無しに近い状態となる。この状態
を放置すると、下流に放流することができなくなる程度
に水質が悪化する。そこで、水質を改善すべく、底層水
に酸素を供給しながら表層水との間で強制的に対流を起
こさせるいわゆる曝気装置が貯水池、湖沼等に設置され
る。
層水との間に自然対流が起こらず、また池底部では有機
物質が堆積したりメタンガスが発生するため、底層水は
溶存酸素量がほとんど無しに近い状態となる。この状態
を放置すると、下流に放流することができなくなる程度
に水質が悪化する。そこで、水質を改善すべく、底層水
に酸素を供給しながら表層水との間で強制的に対流を起
こさせるいわゆる曝気装置が貯水池、湖沼等に設置され
る。
【０００３】この種の曝気装置としては、池底に空気供
給装置を設置し、陸上に設置されたコンプレッサからホ
ースを介してその空気供給装置に圧縮空気を供給し、空
気供給装置に設けたノズルから圧縮空気を水中に噴射し
て上昇水流を形成し、その上昇水流に底層水を随伴させ
て強制対流を行うものが知られている。
給装置を設置し、陸上に設置されたコンプレッサからホ
ースを介してその空気供給装置に圧縮空気を供給し、空
気供給装置に設けたノズルから圧縮空気を水中に噴射し
て上昇水流を形成し、その上昇水流に底層水を随伴させ
て強制対流を行うものが知られている。
【０００４】また、エアリフトポンプ方式の曝気装置で
は水中に立設させた揚水筒の下端部に気泡弾を間欠的に
供給し、底層水を空気と接触させながらエアリフトさ
せ、底層水と表層水とを強制対流させるようになってい
る。
は水中に立設させた揚水筒の下端部に気泡弾を間欠的に
供給し、底層水を空気と接触させながらエアリフトさ
せ、底層水と表層水とを強制対流させるようになってい
る。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た前者の曝気装置では、上昇水流を形成するこのできる
範囲が限られるため、広範囲に水質改善を図ろうとすれ
ば空気供給装置を水中で移動させなければならず、移動
機構を組み込もうとすると曝気装置の構成が複雑になる
という問題がある。また、ホースの移動も容易には行え
ない。
た前者の曝気装置では、上昇水流を形成するこのできる
範囲が限られるため、広範囲に水質改善を図ろうとすれ
ば空気供給装置を水中で移動させなければならず、移動
機構を組み込もうとすると曝気装置の構成が複雑になる
という問題がある。また、ホースの移動も容易には行え
ない。
【０００６】また、後者の曝気装置では、上昇水流を発
生させるには少なくとも５ｍ以上の水深が必要であり、
水深がそれ以下であるような貯水池や湖沼等では効率的
な水質改善を図ることができないという問題がある。従
って、使用が水深の深い貯水池、湖沼に限られる。
生させるには少なくとも５ｍ以上の水深が必要であり、
水深がそれ以下であるような貯水池や湖沼等では効率的
な水質改善を図ることができないという問題がある。従
って、使用が水深の深い貯水池、湖沼に限られる。
【０００７】このように、従来の曝気装置は水質改善で
きる範囲が限られたり、また、ある程度の水深を必要と
することから、水深が浅いために広範囲に対流を発生さ
せる必要があるような貯水池、湖沼等には適さない。
きる範囲が限られたり、また、ある程度の水深を必要と
することから、水深が浅いために広範囲に対流を発生さ
せる必要があるような貯水池、湖沼等には適さない。
【０００８】本発明は以上のような従来の曝気装置にお
ける課題を考慮してなされたものであり、比較的水深の
浅い貯水池、湖沼等においても広範囲に対流を発生させ
て効率良く水質改善を図ることができる曝気方法及びそ
の装置を提供するものである。
ける課題を考慮してなされたものであり、比較的水深の
浅い貯水池、湖沼等においても広範囲に対流を発生させ
て効率良く水質改善を図ることができる曝気方法及びそ
の装置を提供するものである。
【０００９】
【課題を解決するための手段】本発明の曝気方法は、所
定の方向に向けて噴射孔が形成されている長尺管体の一
端を回転軸体に取り付け、その回転軸体を貯水池、湖沼
等の水中底部に固定し、長尺管体内に圧縮空気を導入し
て噴射孔から圧縮空気を所定の方向に吹き出すことによ
り、長尺管体に推力を与えて回転させ、回転する長尺管
体上に上昇水流を形成し、長尺管体が回転する範囲内の
領域を浄化することを要旨とする。
定の方向に向けて噴射孔が形成されている長尺管体の一
端を回転軸体に取り付け、その回転軸体を貯水池、湖沼
等の水中底部に固定し、長尺管体内に圧縮空気を導入し
て噴射孔から圧縮空気を所定の方向に吹き出すことによ
り、長尺管体に推力を与えて回転させ、回転する長尺管
体上に上昇水流を形成し、長尺管体が回転する範囲内の
領域を浄化することを要旨とする。
【００１０】上記曝気方法に従えば、長尺管体の噴射孔
から圧縮空気が噴射されると、長尺管体の一方端を回転
中心として長尺管体が回転し、長尺管体が回転する範囲
内で上昇水流が形成される。
から圧縮空気が噴射されると、長尺管体の一方端を回転
中心として長尺管体が回転し、長尺管体が回転する範囲
内で上昇水流が形成される。
【００１１】本発明の曝気装置は、貯水池、湖沼等の水
中底部に設置された回転軸体と、その回転軸体に一方端
が取り付けられその回転軸体から略横向きに延設される
長尺管体と、その長尺管体に圧縮空気を供給する圧縮空
気供給手段と、長尺管体に設けられ圧縮空気供給手段か
ら供給される圧縮空気を所定の方向に向けて吹き出す噴
射孔とを有し、その噴射孔が、圧縮空気の吹き出しによ
り長尺管体に回転方向の推力を与えることができ、且つ
長尺管体上に上昇水流を形成し得るように配設されてい
ることを要旨とする。
中底部に設置された回転軸体と、その回転軸体に一方端
が取り付けられその回転軸体から略横向きに延設される
長尺管体と、その長尺管体に圧縮空気を供給する圧縮空
気供給手段と、長尺管体に設けられ圧縮空気供給手段か
ら供給される圧縮空気を所定の方向に向けて吹き出す噴
射孔とを有し、その噴射孔が、圧縮空気の吹き出しによ
り長尺管体に回転方向の推力を与えることができ、且つ
長尺管体上に上昇水流を形成し得るように配設されてい
ることを要旨とする。
【００１２】本発明の曝気装置において、長尺管体に回
転方向の推力を与える噴射孔は、長尺管体の一方の側面
部であって長尺管体の他方端寄りに形成することが好ま
しい。また、上昇水流を形成する噴射孔は、長尺管体の
上面部全体に形成することが好ましい。
転方向の推力を与える噴射孔は、長尺管体の一方の側面
部であって長尺管体の他方端寄りに形成することが好ま
しい。また、上昇水流を形成する噴射孔は、長尺管体の
上面部全体に形成することが好ましい。
【００１３】本発明の長尺管体としては、断面が円、楕
円、ひし形、正方形、矩形等からなる任意のパイプ、及
び内部に圧縮空気を流すための通路が形成されている任
意の管状部材が含まれる。この管状部材は樹脂製パイプ
若しくは腐食性を有する金属製パイプで構成することが
好ましいが、これに限らず、軽量且つ適度な剛性を有す
るものであれば例えばゴム製パイプや耐腐食性を備えて
いない金属製パイプ等を使用することもできる。
円、ひし形、正方形、矩形等からなる任意のパイプ、及
び内部に圧縮空気を流すための通路が形成されている任
意の管状部材が含まれる。この管状部材は樹脂製パイプ
若しくは腐食性を有する金属製パイプで構成することが
好ましいが、これに限らず、軽量且つ適度な剛性を有す
るものであれば例えばゴム製パイプや耐腐食性を備えて
いない金属製パイプ等を使用することもできる。
【００１４】また、上記圧縮空気供給手段の一具体例と
してはコンプレッサが示される。このコンプレッサは陸
上に設置され、コンプレッサにより発生する圧縮空気は
例えば耐圧ゴムホースを用いて長尺管体に供給すること
ができる。
してはコンプレッサが示される。このコンプレッサは陸
上に設置され、コンプレッサにより発生する圧縮空気は
例えば耐圧ゴムホースを用いて長尺管体に供給すること
ができる。
【００１５】本発明の曝気装置に従えば、圧縮空気供給
手段から長尺管体に圧縮空気を供給すると、長尺管体の
例えば一方の側面部に形成された噴射孔と管体上面部に
形成された噴射孔からそれぞれ水中に向けて圧縮空気が
吹き出され、長尺管体の一方側面部から吹き出された圧
縮空気は長尺管体を回転させる方向の推力を発生させ、
長尺管体を回転軸体の回転軸まわりに略水平回転させ
る。長尺管体上面部から吹き出された圧縮空気は、長尺
管体が回転する範囲内で上昇水流を形成し、表層水と底
層水との間で広範囲に対流を生成する。
手段から長尺管体に圧縮空気を供給すると、長尺管体の
例えば一方の側面部に形成された噴射孔と管体上面部に
形成された噴射孔からそれぞれ水中に向けて圧縮空気が
吹き出され、長尺管体の一方側面部から吹き出された圧
縮空気は長尺管体を回転させる方向の推力を発生させ、
長尺管体を回転軸体の回転軸まわりに略水平回転させ
る。長尺管体上面部から吹き出された圧縮空気は、長尺
管体が回転する範囲内で上昇水流を形成し、表層水と底
層水との間で広範囲に対流を生成する。
【００１６】
【発明の実施の形態】以下、図面に示した実施の形態に
基づいて本発明を詳細に説明する。
基づいて本発明を詳細に説明する。
【００１７】図１は、本発明に係る曝気方法が適用され
る曝気装置の一実施形態を示したものであり、同図
（ａ）は後述する散気管の回転方向を示す平面図であ
り、同図（ｂ）は曝気装置の構成を示す側面図である。
この曝気装置は、閉鎖された水域であって比較的水深の
浅い貯水池、湖沼等に好適に設けられるものである。
る曝気装置の一実施形態を示したものであり、同図
（ａ）は後述する散気管の回転方向を示す平面図であ
り、同図（ｂ）は曝気装置の構成を示す側面図である。
この曝気装置は、閉鎖された水域であって比較的水深の
浅い貯水池、湖沼等に好適に設けられるものである。
【００１８】同図において、曝気装置は、貯水池、湖沼
等の水中底部に固定される基台１と、その基台１に設け
られた回転軸（回転軸体）２に一方端が取り付けられ、
その回転軸２から略横向きに延設される長尺管体として
の散気管３と、その散気管３に圧縮空気を供給する圧縮
空気供給手段としてのコンプレッサ４と、コンプレッサ
４と散気管３とを接続する耐圧ホース５とから主として
構成されている。上記コンプレッサ４は貯水池等の岸辺
陸上に設置されており、コンプレッサ４から延設される
耐圧ホース５は水中底部を這わせて基台１の回転軸２に
接続されている。
等の水中底部に固定される基台１と、その基台１に設け
られた回転軸（回転軸体）２に一方端が取り付けられ、
その回転軸２から略横向きに延設される長尺管体として
の散気管３と、その散気管３に圧縮空気を供給する圧縮
空気供給手段としてのコンプレッサ４と、コンプレッサ
４と散気管３とを接続する耐圧ホース５とから主として
構成されている。上記コンプレッサ４は貯水池等の岸辺
陸上に設置されており、コンプレッサ４から延設される
耐圧ホース５は水中底部を這わせて基台１の回転軸２に
接続されている。
【００１９】以下、各部の構成について詳しく説明す
る。図２は基台１上で回転する散気管３の構造を拡大し
て示したものである。
る。図２は基台１上で回転する散気管３の構造を拡大し
て示したものである。
【００２０】基台１はアンカーで水底に固定されるプレ
ート１ａを有し、そのプレート１ａ中心部分に、エア通
路を有する固定側筒軸２ａが立設されている。固定側筒
軸２ａの下部にはホース連結具２ｂが備えられ、そのホ
ース連結具２ｂに耐圧ホース５が接続されている。固定
側筒軸２ａ上部にはジョイント２ｃを介して回転側筒軸
としての回転軸２が回転自在に取り付けられている。
ート１ａを有し、そのプレート１ａ中心部分に、エア通
路を有する固定側筒軸２ａが立設されている。固定側筒
軸２ａの下部にはホース連結具２ｂが備えられ、そのホ
ース連結具２ｂに耐圧ホース５が接続されている。固定
側筒軸２ａ上部にはジョイント２ｃを介して回転側筒軸
としての回転軸２が回転自在に取り付けられている。
【００２１】この回転軸２には例えば長さ１０ｍからな
る１本の散気管３の一方端が接続されており、それによ
り散気管３は回転軸２を回転中心としてＲ方向に回転し
半径１０ｍの円を描くことになる。
る１本の散気管３の一方端が接続されており、それによ
り散気管３は回転軸２を回転中心としてＲ方向に回転し
半径１０ｍの円を描くことになる。
【００２２】上記散気管３には、散気管３を回転させる
推力をその散気管３に発生させるため圧縮空気を円Ｃ
（図１（ａ）参照）の接線方向に噴射する回転用噴射孔
３ａと、圧縮空気を上向きに噴射して気泡に随伴される
上昇水流を形成するための対流用噴射孔３ｂとが形成さ
れている。
推力をその散気管３に発生させるため圧縮空気を円Ｃ
（図１（ａ）参照）の接線方向に噴射する回転用噴射孔
３ａと、圧縮空気を上向きに噴射して気泡に随伴される
上昇水流を形成するための対流用噴射孔３ｂとが形成さ
れている。
【００２３】本実施形態では回転用噴射孔３ａを散気管
３の他方端（先端）寄りに配設しているが、その配置及
び個数については、散気管３の一方の側面部に配設する
限り、必要とされる回転速度に応じて適宜変更すること
ができる。
３の他方端（先端）寄りに配設しているが、その配置及
び個数については、散気管３の一方の側面部に配設する
限り、必要とされる回転速度に応じて適宜変更すること
ができる。
【００２４】一方、対流用噴射孔３ｂについては、でき
る限り多くの上昇水流を形成するため散気管３の上面部
全体に亙って配設することが好ましい。
る限り多くの上昇水流を形成するため散気管３の上面部
全体に亙って配設することが好ましい。
【００２５】また、散気管３は回転軸２から水平方向に
延設されたアーム部３ｃから角度θ°上向きに傾斜して
形成し、それにより、散気管３の自重により回転軸２を
支点として下向きに作用する回転モーメントと散気管３
に作用する浮力とが相殺されるようしている。
延設されたアーム部３ｃから角度θ°上向きに傾斜して
形成し、それにより、散気管３の自重により回転軸２を
支点として下向きに作用する回転モーメントと散気管３
に作用する浮力とが相殺されるようしている。
【００２６】なお、上記散気管３は、樹脂製パイプで構
成することが好ましいが、これに限らず耐腐食性を有
し、軽量且つ適度な剛性を有するものであれば例えばゴ
ム製パイプや金属製パイプ等で構成することもできる。
成することが好ましいが、これに限らず耐腐食性を有
し、軽量且つ適度な剛性を有するものであれば例えばゴ
ム製パイプや金属製パイプ等で構成することもできる。
【００２７】次に、上記構成を有する曝気装置の動作に
ついて説明する。
ついて説明する。
【００２８】図１において、コンプレッサ４を駆動して
圧縮空気を耐圧ホース５に導入する。このときの圧縮空
気の圧力は、曝気装置が設置される貯水池、湖沼の水深
に応じ、少なくとも水圧以上の圧力に設定される。耐圧
ホース５に導入された圧縮空気は、ホース連結具２ｂか
ら固定側筒軸２ａに、次いで固定側筒軸２ａから回転軸
２に流れ、散気管３の各噴射孔３ａ，３ｂから水中に吹
き出される。
圧縮空気を耐圧ホース５に導入する。このときの圧縮空
気の圧力は、曝気装置が設置される貯水池、湖沼の水深
に応じ、少なくとも水圧以上の圧力に設定される。耐圧
ホース５に導入された圧縮空気は、ホース連結具２ｂか
ら固定側筒軸２ａに、次いで固定側筒軸２ａから回転軸
２に流れ、散気管３の各噴射孔３ａ，３ｂから水中に吹
き出される。
【００２９】このとき、回転用噴射孔３ａから略横向き
に吹き出される圧縮空気は、散気管３をＲ方向に回転さ
せる推力を与える。一方、対流用噴射孔３ｂから上向き
に吹き出される圧縮空気は、水中に気泡を混合させつつ
上昇し、それにより底層水における溶存酸素量を高めつ
つ散気管３上に上昇水流Ｗを形成する。従って、散気管
３の回転に追従してその上方に上昇水流Ｗが形成され、
散気管３の回転範囲内で底層水と表層水との間に対流が
発生する。
に吹き出される圧縮空気は、散気管３をＲ方向に回転さ
せる推力を与える。一方、対流用噴射孔３ｂから上向き
に吹き出される圧縮空気は、水中に気泡を混合させつつ
上昇し、それにより底層水における溶存酸素量を高めつ
つ散気管３上に上昇水流Ｗを形成する。従って、散気管
３の回転に追従してその上方に上昇水流Ｗが形成され、
散気管３の回転範囲内で底層水と表層水との間に対流が
発生する。
【００３０】その結果、図１（ａ）に示す直径２０ｍの
円Ｃの範囲内のすべてについて対流を形成することがで
き、広範囲に水質改善を行うことができる。しかも、本
発明では圧縮空気を駆動力として長尺散気管３を回転さ
せるように構成しているため、特別な駆動機構を必要と
しない利点がある。
円Ｃの範囲内のすべてについて対流を形成することがで
き、広範囲に水質改善を行うことができる。しかも、本
発明では圧縮空気を駆動力として長尺散気管３を回転さ
せるように構成しているため、特別な駆動機構を必要と
しない利点がある。
【００３１】なお、本発明において長尺管体上に上昇水
流を形成するにあたり、上記実施形態では散気管３に沿
ってその上面に、圧縮空気を吹き出すための対流用噴射
孔３ｂを配列したが、これに限らず、例えば、散気管３
の端部に多数の噴射孔を備えた専用のノズル部を上向き
に取り付け、そのノズル部から圧縮空気を吹き出すもの
であってもよい。
流を形成するにあたり、上記実施形態では散気管３に沿
ってその上面に、圧縮空気を吹き出すための対流用噴射
孔３ｂを配列したが、これに限らず、例えば、散気管３
の端部に多数の噴射孔を備えた専用のノズル部を上向き
に取り付け、そのノズル部から圧縮空気を吹き出すもの
であってもよい。
【００３２】
【発明の効果】以上説明したことから明らかなように、
本発明の曝気方法によれば、長尺管体の一方端を回転軸
体に取り付け、圧縮空気の吹き出しによって長尺管体を
回転させつつ、長尺管体上に上昇水流を形成するため、
比較的水深の浅い貯水池、湖沼等について広範囲に水質
を改善することができる。
本発明の曝気方法によれば、長尺管体の一方端を回転軸
体に取り付け、圧縮空気の吹き出しによって長尺管体を
回転させつつ、長尺管体上に上昇水流を形成するため、
比較的水深の浅い貯水池、湖沼等について広範囲に水質
を改善することができる。
【００３３】本発明の曝気装置によれば、回転軸体に一
方端が取り付けられた長尺管体に圧縮空気を導入し、そ
の長尺管体の例えば一方側面部から圧縮空気を吹き出し
て長尺管体を回転させ、長尺管体上面部から圧縮空気を
吹き出して上昇水流を形成するように構成したため、長
尺管体の回転範囲内で表層水と底層水との間に対流を形
成し、広範囲に水質改善を図ることができる。
方端が取り付けられた長尺管体に圧縮空気を導入し、そ
の長尺管体の例えば一方側面部から圧縮空気を吹き出し
て長尺管体を回転させ、長尺管体上面部から圧縮空気を
吹き出して上昇水流を形成するように構成したため、長
尺管体の回転範囲内で表層水と底層水との間に対流を形
成し、広範囲に水質改善を図ることができる。
【図１】本発明に係る曝気方法が適用される曝気装置の
説明図である。
説明図である。
【図２】図１に示す散気管の回転構造を示す拡大斜視図
である。
である。
１ 基台 ２ 回転軸（回転軸体） ２ａ 固定側筒軸 ３ 散気管（長尺管体） ３ａ 回転用噴射孔 ３ｂ 対流用噴射孔 ４ コンプレッサ（圧縮空気供給手段） ５ 耐圧ホース
Claims (4)
- 【請求項１】 所定の方向に向けて噴射孔が形成されて
いる長尺管体の一端を回転軸体に取り付け、その回転軸
体を貯水池、湖沼等の水中底部に固定し、前記長尺管体
内に圧縮空気を導入して前記噴射孔から圧縮空気を所定
の方向に吹き出すことにより、前記長尺管体に推力を与
えて回転させ、回転する前記長尺管体上に上昇水流を形
成し、前記長尺管体が回転する範囲内の領域を浄化する
ことを特徴とする曝気方法。 - 【請求項２】 貯水池、湖沼等の水中底部に設置された
回転軸体と、その回転軸体に一方端が取り付けられその
回転軸体から略横向きに延設される長尺管体と、その長
尺管体に圧縮空気を供給する圧縮空気供給手段と、前記
長尺管体に設けられ前記圧縮空気供給手段から供給され
る圧縮空気を所定の方向に向けて吹き出す噴射孔とを有
し、その噴射孔が、圧縮空気の吹き出しにより前記長尺
管体に回転方向の推力を与えることができ、且つ前記長
尺管体上に上昇水流を形成し得るように配設されている
ことを特徴とする曝気装置。 - 【請求項３】 前記長尺管体に回転方向の推力を与える
噴射孔が、前記長尺管体の一方の側面部であって前記長
尺管体の他方端寄りに形成されている請求項２記載の曝
気装置。 - 【請求項４】 前記上昇水流を形成する噴射孔が、前記
長尺管体の上面部全体に形成されている請求項２または
３に記載の曝気装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP12723999A JP2000317490A (ja) | 1999-05-07 | 1999-05-07 | 曝気方法及びその装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP12723999A JP2000317490A (ja) | 1999-05-07 | 1999-05-07 | 曝気方法及びその装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2000317490A true JP2000317490A (ja) | 2000-11-21 |
Family
ID=14955167
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP12723999A Withdrawn JP2000317490A (ja) | 1999-05-07 | 1999-05-07 | 曝気方法及びその装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2000317490A (ja) |
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2002053505A1 (fr) * | 2000-12-27 | 2002-07-11 | Shiga Prefecture | Dispositif et procede de purification d'eau |
| JP2007061736A (ja) * | 2005-08-31 | 2007-03-15 | Akio Furukawa | 湖の水質調整システム |
| JP2008049215A (ja) * | 2006-08-22 | 2008-03-06 | Marsima Aqua System Corp | 分散型散気装置 |
| JP2010069361A (ja) * | 2008-09-16 | 2010-04-02 | Mitsubishi Rayon Eng Co Ltd | 膜洗浄装置、膜分離装置および排水処理装置 |
| CN103922492A (zh) * | 2014-04-09 | 2014-07-16 | 西安建筑科技大学 | 分层湖泊水库曝气诱导产生内波破坏水温分层的装置及方法 |
| JP2015527184A (ja) * | 2012-07-05 | 2015-09-17 | アトラス コプコ エアーパワー, ナームローゼ フェンノートシャップATLAS COPCO AIRPOWER, naamloze vennootschap | 曝気装置、その使用方法、及び、この曝気装置を備えた浄水設備 |
-
1999
- 1999-05-07 JP JP12723999A patent/JP2000317490A/ja not_active Withdrawn
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| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2002053505A1 (fr) * | 2000-12-27 | 2002-07-11 | Shiga Prefecture | Dispositif et procede de purification d'eau |
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| JP4727350B2 (ja) * | 2005-08-31 | 2011-07-20 | 昭男 古川 | 湖の水質調整システム |
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