JP2000315493A - 電池の感圧電路遮断機構 - Google Patents

電池の感圧電路遮断機構

Info

Publication number
JP2000315493A
JP2000315493A JP11122271A JP12227199A JP2000315493A JP 2000315493 A JP2000315493 A JP 2000315493A JP 11122271 A JP11122271 A JP 11122271A JP 12227199 A JP12227199 A JP 12227199A JP 2000315493 A JP2000315493 A JP 2000315493A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
battery
lead portion
lead
diaphragm
battery case
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP11122271A
Other languages
English (en)
Inventor
Tadamitsu Azema
忠満 畦間
Masaru Hirayama
賢 平山
Yoshinori Ishikawa
吉紀 石川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Alps Alpine Co Ltd
Original Assignee
Alps Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Alps Electric Co Ltd filed Critical Alps Electric Co Ltd
Priority to JP11122271A priority Critical patent/JP2000315493A/ja
Publication of JP2000315493A publication Critical patent/JP2000315493A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/10Energy storage using batteries

Landscapes

  • Gas Exhaust Devices For Batteries (AREA)
  • Connection Of Batteries Or Terminals (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、リード部の厚さの測定が容易で、
且つ高精度の測定が可能な電池の感圧電路遮断機構を提
供することを目的とする。 【解決手段】 本発明の電池の感圧電路遮断機構Tは、
絶縁体7の両端から延出するリード部6bが開口部3a
内に露出し、この露出部分のリード部6bの幅方向にV
字状の溝から成る破断誘発部6dを形成し、この破断誘
発部6dが形成されたリード部6bの幅方向の断面形状
が、リード部6bの幅方向の一方の端面側6fの厚さが
厚く、他方の端面側6gの厚さが薄くなるようなテーパ
状の底部6eを有し、電池ケースKの内圧が所定値以上
に上昇すると、ダイアフラム部Dが上方に変位し、絶縁
体7を押し上げて、リード部6bが破断誘発部6dから
破断されて、電池ケースK内部の発電素子から外部電極
6の端子部6aまでの電路を遮断するようになってい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は感圧電路遮断機構に
係わり、電池ケースの内部の圧力が上昇したときに安全
性を確保するために用いられる電池の感圧電路遮断機構
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の電池の感圧電路遮断機構として、
特願平11−53011号が提案されている。この従来
提案されている電池の感圧電路遮断機構を、図14、1
5に示すような、例えば角形の電池に用いたもので説明
すると、電池ケースKに電池蓋11が溶接等で固着され
ている。この電池蓋11は、下部に取り付けられた固定
部材12と、上部に取り付けられた保持部材13とによ
り底部11cが狭持され、図14に示す右端部寄りに配
設されたリベット14によって、電池蓋11と、固定部
材12と、保持部材13とが一体化されている。前記リ
ベット14のカシメによって、内部電極15と外部電極
16とが電気的に導通して、電池内部の発電素子(図示
せず)と外部電極16との間に電路が形成されている。
【0003】前記電池蓋11には、楕円状の外周部に鍔
部11aと、図示左側に平坦状の鍔部11bとを有し、
この鍔部11a、11bの内側が下方に突出されて、底
部11cが形成されている。この底部11cの一部に
は、図示右側にダイアフラム部D’と、図示左側に安全
弁部Z’とが形成されている。
【0004】前記ダイアフラム部D’は、図15に示す
ように、電池蓋11の底部11cに形成した円環状の凹
部11dにより薄肉部11eが設けられている。この薄
肉部11eがプレス等で椀状に電池ケースKの内方に向
けて膨出するダイアフラム部D’が形成されている。こ
のようなダイアフラム部D’は、電池ケースKの内圧変
化で、薄肉部11eの外周側の根元部分を支点として中
央部が上下に変位可能になっている。また、安全弁部
Z’は、外形が円環状に突出形成された突出部11f
と、この突出部11fの根元部分を薄肉にした連結部1
1gとにより構成されている。
【0005】前記外部電極16は、電池内部の発電素子
(図示せず)にリベット14を介して接続されると共
に、電池蓋11の中央部に位置して外部に露出する端子
部16a側が端子保持部13bにインサート成形により
埋設されて、外部電極16が保持部材13に取り付けら
れている。そして、電池ケースK内部の発電素子と端子
部16aとの間に電路が形成されている。また、端子保
持部13bに埋設される外部電極16は、ダイアフラム
D’上にリード部16bが形成され、このリード部16
bの開口部13a内に露出する略中央部に、ダイアフラ
ム部D’側に突出する絶縁体17が取り付けられてい
る。
【0006】また、絶縁体17の左右端部から延出して
開口部13a内に露出するリード部16bのいずれか一
方に、図15に示すようなリード部16bの幅方向に角
形状の溝、あるいはV字状の溝(図示せず)によって薄
肉部16dが形成され、この薄肉部16dの断面形状が
薄板状に形成されている。そして、リード部16bが薄
肉部16dによって破断容易になっている。このような
従来の電池の感圧電路遮断機構の動作は、電池ケースK
内部に異常が発生して、電池の内圧が所定値以上に上昇
すると、圧力上昇した気体が、ダイアフラム部D’の薄
肉部11eを上方に押し上げて、ダイアフラム部D’が
上方に反転するようになっている。この反転したダイア
フラム部D’が、絶縁体17の突出面17bを押圧し
て、リード部16bを薄肉部16dから破断することが
できる。そして、破断後のリード部16bは、反転した
ダイアフラム部D’によって絶縁体17が上方に押し上
げられて、保持部材13側と絶縁体17側とに分離され
る。
【0007】そのために、外部電極16と電池ケースK
内部の発電素子との間の電路が遮断されて、電池ケース
K内部の圧力上昇が抑えられ、電池の破裂を未然に防止
することができるようになっている。このような従来の
電池の感圧電路遮断機構は、薄肉部16dの厚さが0.
03mmと薄く形成され、破断容易になっている。その
ために、ダイアフラム部D’が上方に反転すると確実に
リード部16bが薄肉部16dから破断できるようにな
っている。このような外部電極16は、プレス加工等で
量産されるため、薄肉部16dの厚さにバラツキが発生
し、薄肉部16dの厚さを顕微鏡等で全数検査してい
た。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の電池の
感圧電路遮断機構は、薄肉部16dの厚さを検査する場
合に、外部電極16を打ち抜き形成後、薄肉部16dの
上方からは厚さを測定できないので、所定の測定治具等
に外部電極16を取り付けて、薄肉部16dの厚さをリ
ード部16bの側面側から測定するようにしていたの
で、検査に時間が掛かっていた。また、外部電極16の
プレス等による打ち抜き加工時に、リード部16bの端
面に発生するバリ等によって、薄肉部16dの厚さ測定
を高精度に行うことが難しかった。本発明は、前述のよ
うな課題を解決して、リード部の厚さの測定が容易で、
且つ高精度の測定が可能な電池の感圧電路遮断機構を提
供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
の第1の解決手段として本発明の電池の感圧電路遮断機
構は、発電素子を収納した電池ケースの内部を気密に遮
蔽する電池蓋と、この電池蓋に形成され前記電池ケース
の内方に向けて膨出形成されるダイアフラム部と、前記
発電素子に接続されると共にリード部を介して外部に露
出する端子部を有する外部電極と、この外部電極を埋設
すると共に、前記リード部を露出させる開口部を有する
絶縁性の保持部材とを備え、前記ダイアフラム上に対向
して前記リード部を配設し、前記開口部内に露出する前
記リード部に前記ダイアフラム部側に突出する絶縁体を
一体形成し、前記発電素子と前記外部電極の前記端子部
との間に前記リード部を介して電路を設け、前記リード
部は、前記絶縁体の両端から延出する部分が前記開口部
内に露出し、この露出部分の前記リード部の幅方向にV
字状の溝から成る破断誘発部を形成し、この破断誘発部
が形成された前記リード部の幅方向の断面形状が、前記
リード部の幅方向の一方の端面側の厚さが厚く、他方の
端面側の厚さが薄くなるようなテーパ状の底部を有し、
前記電池ケースの内圧が所定値以上に上昇すると、前記
ダイアフラム部が変位し、前記絶縁体を押圧して、前記
リード部が前記破断誘発部から破断されて、前記電路を
遮断するような構成とした。
【0010】また、前記課題を解決するための第2の解
決手段として、前記破断誘発部は、厚さの薄い側の前記
他方の端面側が切り欠き形成されて、前記破断誘発部が
形成された部分の前記リード部の幅寸法が小さくなって
いる構成とした。
【0011】また、前記課題を解決するための第3の解
決手段として、前記破断誘発部は、前記他方の端面側の
厚さ寸法が零となる構成とした。
【0012】また、前記課題を解決するための第4の解
決手段として、前記破断誘発部は、前記テーパ状の底部
が直線状に形成されている構成とした。
【0013】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の電池の感圧電路
遮断機構の実施の形態について図面を用いて説明する。
まず、図1は本発明の上面図であり、図2は本発明の電
池の感圧電路遮断機構を電池ケースに取り付けた断面図
であり、図3は本発明の下面図であり、図4は本発明の
要部断面側面図であり、図5は本発明の要部拡大平面図
であり、図6は本発明の要部拡大断面図であり、図7は
本発明に関する動作を説明する要部断面図であり、図8
〜図13は本発明に係わる破断誘発部を説明する図であ
る。
【0014】本発明の電池の感圧電路遮断機構Tを、図
1〜図4に示すような、例えば角形電池に用いたもので
説明すると、発電素子(図示せず)を内部に収納した電
池ケースKには、内部を機密に遮蔽する電池蓋1が溶接
等で固着されている。この電池蓋1は、アルミ等の導電
性金属板から成り、外形が楕円状に形成され、この楕円
状の外周部には、帯状の鍔部1aと、図示左側に幅広で
平坦状の鍔部1bとを有し、この鍔部1a、1bの内側
を絞り加工等で下方に突出して、平坦状の底部1cが形
成されている。この底部1cの一部には、例えば図示右
側にダイアフラム部Dと、図示左側に安全弁部Zとがそ
れぞれ形成されている。
【0015】前記ダイアフラム部Dは、図6に示すよう
に、底部1cの下面側から研削加工等により円環状の凹
部1dが形成されて薄肉部1eが設けら、この薄肉部1
eがプレス等により椀状に電池ケースKの内方(図示下
方側)に向けて膨出形成されている。このようなダイア
フラム部Dは、電池ケースKの内圧変化で、凹部1d外
周側の根元部分を支点として薄肉部1eの中央部が上下
に変位可能になっている。また、安全弁部Zは、図2に
示すように、外形が円環状の突出部1fが、図示上方に
平坦状に突出形成され、この突出部1fの根元部分に薄
肉の連結部1gが形成されて構成されている。
【0016】また、底部1cの図示右寄りには後述する
固定部材2の筒部2bが挿入可能な孔1hが形成され、
図示左側の平坦状の鍔部1bには電池ケースKの内部に
電解液等を注入するための注入孔1jが形成されてい
る。前記安全弁部Zの右側近傍には底部1cを上方側に
突き出し形成したカシメ部1kが設けられ、このカシメ
部1kによって、後述する保持部材3を取り付け可能に
なっている。
【0017】前記電池蓋1の底部1cの下面側には、電
池蓋1の外形より小さい略楕円状の絶縁材料から成る固
定部材2が配設されている。この固定部材2には、図2
に示す右側端部寄りに後述するリベット4を挿入するた
めのリベット孔2aを有する筒部2bが、図示上方側に
突出形成されている。前記ダイアフラム部Dが位置する
下部の固定部材2には、所定の幅と深さの通気溝2cが
形成されて、電池ケースK内部の内圧変化が通気溝2c
を介してダイアフラム部Dに伝達されるようになってい
る。また、安全弁部Zが位置する部分の固定部材2に
は、安全弁部Zの外径と略同寸法の通気口2dが貫通形
成され、また、注入孔1jが位置する部分の固定部材2
には、注入孔1jより大きめの注入口2eが貫通形成さ
れている。また、固定部材2の下面中央部には、下方に
向かって突出するカシメ部2fが形成されている。
【0018】また、安全弁部Zを除く電池蓋1の底部1
c上には、後述する外部電極6をインサート成形で一体
化した保持部材3が取り付けられている。この押さえ部
材3は絶縁材料から成り、ダイアフラムDが位置する部
分の上方には、略矩形の開口部3aが形成され、この開
口部3aの図示左側で、電池蓋1の中央部付近には、略
矩形の端子保持部3bが上方に突出形成されている。ま
た、保持部材3の右端部寄りには、後述するリベット4
をカシメ付けるための外形が円形のリベットカシメ部3
cが所定の深さで彫り込み形成されている。前記端子保
持部3bの図示左端部近傍には、電池蓋1のカシメ部1
kをカシメ付けるためのカシメ孔3dが所定の深さで形
成されている。
【0019】前記固定部材2のリベット孔2aには、銅
等の金属棒から成るリベット4が挿入されてカシメ可能
になっている。前記リベット4は下方に頭部4aと、上
方には筒部2eから突出する先端部4bとが形成されて
いる。そして、固定部材2のリベット孔2aにリベット
4を挿入して、リベット4の頭部4aと固定部材2との
間で内部電極5の取付部5aを狭持するようになってい
る。前記内部電極5は、銅等の金属板から成り、固定部
材2の底面に接する平坦状の取付部5aと、この取付部
5aから下方側に略L字状に折り曲げられる端子部5b
とが形成されている。そして、取付部5aの図示左側の
一方側を固定部材2のカシメ部2fにカシメ付けると共
に、図示右側の他方側がリベット4の頭部4aと固定部
材2との間に狭持して、内部電極5を固定部材2に取り
付けるようになっている。
【0020】前記保持部材3にインサート成形等で埋設
されて一体化されている外部電極6は、ニッケル板等か
ら成り、図1に示すように、端子部6aと、リード部6
bと、リベット接続部6cとが1枚の金属板で一体形成
されて構成されている。前記外部電極6は、電池内部の
発電素子(図示せず)にリベット4を介して接続される
と共に、端子部6aが外部に露出するように保持部材3
にインサート成形により埋設されて取り付けられてい
る。
【0021】また、保持部材3にインサート成形される
外部電極6は、ダイアフラムD上に対向してリード部6
bが配設されている。また、リード部6bは、開口部3
a内に露出する略中央部に後述する絶縁体7が一体形成
されると共に、リベット接続部6cがリベットカシメ部
3cの底面から露出するように保持部材3にインサート
成形等により取り付けられている。また、電池蓋1の右
側端部寄りの孔1hに、固定部材2の筒部2bを挿入
し、リベット孔2aにリベット4を挿入して、先端部4
bをカシメ付けることによって、頭部4aが内部電極5
の取付部5aと導通し、先端部4bがリベット接続部6
cと導通し、内部電極5と外部電極6とがリベット4を
介して電気的に導通するようになっている。そして、内
部電極5の端子部5bを電池内部の発電素子(図示せ
ず)に接続すると、発電素子と外部電極6の端子部6a
との間に電路が形成されるようになっている
【0022】また、開口部3a内に露出する外部電極6
のリード部6bは、図5、6に示すように、絶縁体7の
左右両端から延出する部分が開口部3a内に露出してい
る。前記リード部6bは、開口部3a内に露出する露出
部分のリード部6bの幅方向にV字状の溝から成る図
8、9に示すような、破断誘発部6dがプレス等により
形成されている。前記リード部6bは、破断誘発部6d
が形成されたリード部6bの幅方向の断面形状が図10
に示すように、リード部6bの幅方向の一方の端面6f
側の厚さが厚く、他方の端面6g側の厚さが薄くなるよ
うなテーパ状の底部6eが形成されている。
【0023】前記破断誘発部6dは、厚さの薄い側の他
方の端面6g側が寸法Fの深さで切り欠きされて切り欠
き部6hが形成され、破断誘発部6dが形成された部分
のリード部6bの幅寸法が小さくなっている。また、破
断誘発部6dは、その断面形状が図10に示すように、
切り欠き部6hが形成された、他方の端面6g側の厚さ
寸法が零となるような三角状に形成されている。そのた
めに、破断誘発部6dは、厚さ寸法が零の他方の端部6
g側が一方の端部6f側に比べて強度的に弱くなってい
るので、リード部6bが破断されるときは、必然的に他
方の端部6g側から破断が開始されるようになってい
る。また、破断誘発部6dは、テーパ状の底部6eが直
線状に形成されているので、リード部6bが破断される
ときは、底部6eの線に沿って確実に破断されるように
なっている。
【0024】前記絶縁体7は、保持部材3を外部電極6
にインサート成形するときに同時にダイアフラム部D側
に突出して形成されるようになっている。このような絶
縁体7は、図6に示すように、ダイアフラム部D側に突
出する側に円弧状の突出面17bが形成されている。
【0025】このような構成の本発明の電池の感圧電路
遮断機構Tの組み立ては、図2に示すように、電池蓋1
を、内部に発電素子(図示せず)等を収納した電池ケー
スKの開口部に位置させ、電池蓋1の鍔部1a、1bの
外周部を電池ケースKに溶接等で取り付け、その後、注
入孔1jから所定の電解液(図示せず)を注入後、注入
孔1jを溶接等により塞ぐことにより、電池ケースKの
内部が気密に遮蔽されて、電池(図示せず)が組み立て
られている。
【0026】前述したような、電池の感圧電路遮断機構
Tの動作は、電池ケースK内部に異常が発生して、電池
の内圧が上昇すると、図7に示すように圧力上昇した気
体が、通気溝2cから、矢印Bのようにダイアフラム部
Dの凹部1d内に侵入し、ダイアフラム部Dの薄肉部1
eを上方に押し上げようとする力が働く。そして、電池
の内圧が所定値以上に上昇すると、この内圧によって、
ダイアフラム部Dが一気に上方に反転する。
【0027】このダイアフラム部Dの上方への反転で、
ダイアフラム部Dの中央部付近が、絶縁体7の突出面7
bを押圧して、リード部6bを、破断誘発部6dから破
断するようになっている。そして、破断後のリード部6
bは、絶縁体7側が矢印C方向の上方に押し上げられ、
保持部材3側のリード部6bから分離されて、電池ケー
スK内部の発電素子(図示せず)と端子部6aとの間の
電路が遮断される。この電路遮断で、電池ケースK内部
の圧力上昇が抑えられて、電池の破裂を未然に防止する
ことができるようになっている。
【0028】また、外部電極6と電池ケースK内部の発
電素子(図示せず)との間の電路が遮断されても、電池
内部の圧力上昇が停止しないで、更に内圧が上昇するよ
うな場合には、この更に上昇する電池内圧が安全弁部Z
の突出部1fに加わって、薄肉の連結部1gを破断させ
る。この連結部1gの破断によって、電池内部の高圧に
なった気体が外部に排出され、電池の破裂を未然に防止
することができる。
【0029】本発明の実施の形態の説明では、破断誘発
部6dの断面形状が、他方の端面6g側の厚さ寸法が零
となるような形状で説明したが、図11に示すように、
破断誘発部26dは、他方の端面26g側が一方の端面
26f側の厚さより薄い所定寸法の厚さに形成され、そ
の断面形状が略台形状に形成されたものでも良い。
【0030】また、破断誘発部6dは、他方の端面6g
側に寸法Fの切り欠き部6hがある物で説明したが、図
12に示すように、切り欠き部の無い破断誘発部36d
でも良い、即ち、破断誘発部36dは、テーパー状の底
部36eが他方側の端面36gの下部のコーナ部に接す
るように延長形成されたものでも良い。
【0031】本発明の電池の感圧電路遮断機構Tは、電
池の内圧上昇が所定の値になると破断誘発部6dが確実
に破断するように、従来のような厚さの検査に換えて切
り欠き部6hの寸法Fを顕微鏡等で検査するようにして
いる。この切り欠き部6hの寸法Fの検査は、外部電極
6をプレス等で打ち抜き形成後に、顕微鏡の測定台(図
示せず)上に平坦状のリベット接続部6cを載せ、顕微
鏡の測定台を移動させながら、図9Aに示すような破断
誘発部6dを、顕微鏡の測定ポイントに位置合わせす
る。そして、破断誘発6dの上方から切り欠き部6hの
寸法Fを測定して、寸法Fが所定値内のバラツキになる
ように外部電極6を選別するようにしている。そのため
に本発明に係わる外部電極6を検査するときに、従来の
技術で説明したような、外部電極を取り付けるための特
別な治具等が不要になる。前記寸法Fの測定はリード部
6bを形成するプレスの打ち抜き方向と同方向の破断誘
発部6dの上方から測定するので、プレス加工により発
生したバリ等の影響が無く、切り欠き部6hを高精度に
測定することができる。
【0032】また、本発明の電池の感圧電路遮断機構T
の破断誘発部6dは、図13に示すような、角度αのテ
ーパ状の底部6eを有しているので、一方の端面6f側
の厚さ寸法のバラツキが、例えば寸法Hあったとする
と、他方の端面6g側の切り欠き部6hの寸法Fのバラ
ツキ寸法Gは、H×tanαとなり、角度αが45度よ
り大きくなると、寸法Hより寸法Gが大きくなるように
なっている。本発明に係わる破断誘発部6dの底部6e
のテーパ角度αは、略80度で形成されているので、厚
さのバラツキが寸法Hの場合、切り欠き寸法Fのバラツ
キ寸法Gは略5.7×Hと大きくなる。そのために、切
り欠き部6hの寸法Fを検査することによって、破断誘
発部6dの厚さ寸法を、より厳しく管理することができ
る。
【0033】
【発明の効果】本発明の電池の感圧電路遮断機構は、絶
縁体の両端から延出するリード部が開口部内に露出し、
この露出部分のリードの幅方向にV字状の溝から成る破
断誘発部を形成し、この破断誘発部が形成されたリード
部の幅方向の断面形状が、リード部の幅方向の一方の端
面側の厚さが厚く、他方の端面側の厚さが薄くなるよう
なテーパ状の底部を有し、電池ケースの内圧が所定値以
上に上昇すると、ダイアフラム部が変位し、絶縁体を押
圧して、リード部が前記破断誘発部から破断されて、電
池ケース内部の発電素子と外部電極の端子部との間の電
路を遮断するようにしたので、破断誘発部の断面形状が
三角状の断面積と、従来の薄肉部の断面形状が薄板状の
断面積とが同じであっても、本発明の電池の感圧電路遮
断機構の破断誘発部の方が電流の流れが良くなり、本発
明の電池の感圧電路遮断機構を用いることによって高性
能の電池を提供することができる。
【0034】また、前記破断誘発部は、厚さの薄い側の
前記他方の端面側が切り欠き形成されて、前記破断誘発
部が形成された部分の前記リード部の幅寸法が小さくな
っているので、電池内部の圧力上昇が低圧でも、切り欠
き部側に応力を集中させて、切り欠き部側からリード部
を確実に破断することができる高性能な電池の感圧電路
遮断機構を提供できる。
【0035】また、前記破断誘発部は、前記他方の端面
側の厚さ寸法が零となっているので、リード部を他方の
端面側から確実に破断することができる、高性能な電池
の感圧電路遮断機構を提供できる。
【0036】また、前記破断誘発部は、前記テーパ状の
底部が直線状に形成されているので、リード部は破断誘
発部の底部が形成された部分の強度が一番弱くなり、底
部から確実に破断させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の電池の感圧電路遮断機構の上面図であ
る。
【図2】本発明の電池の感圧電路遮断機構を電池ケース
に取り付けた断面図である。
【図3】本発明に係わる下面図である。
【図4】本発明に係わる要部断面側面図である。
【図5】本発明に係わる要部拡大断面図である。
【図6】本発明に係わる要部拡大断面図である。
【図7】本発明の電池の感圧電路遮断機構の動作を説明
する要部拡大断面図である。
【図8】本発明に係わる破断誘発部を示す斜視図であ
る。
【図9】本発明に係わる破断誘発部の上面図と側面図で
ある。
【図10】本発明に係わる破断誘発部の断面図である。
【図11】本発明に係わる破断誘発部のその他の実施例
を示す断面図である。
【図12】本発明に係わる破断誘発部のその他の実施例
を示す断面図である。
【図13】本発明に係わる破断誘発部のその他の実施例
を示す断面図である。
【図14】従来の電池の感圧電路遮断機構を示す要部断
面図である。
【図15】従来の電池の感圧電路遮断機構の動作を説明
する要部断面図である。
【符号の説明】
T 本発明の電池の感圧電路遮断機構 1 電池蓋 1a、1b 鍔部 1c 底部 1d 凹部 1e 薄肉部 1f 突出部 1g 連結部 1h 孔 1j 注入孔 1k カシメ部 2 固定部材 2a リベット孔 2b 筒部 2c 通気溝 2d 通気口 2e 注入口 2f カシメ部 3 保持部材 3a 開口部 3b 端子保持部 3cリベットカシメ部 3d カシメ孔 4 リベット 4a 頭部 4b 先端部 5 内部電極 5a 取付部 5b 端子部 6 外部電極 6a 端子部 6b リード部 6c リベット接続部 6d 破断誘発部 6e 底部 6f 一方の端面 6g 他方の端面 7 絶縁体 7a 連結部 7b 突出面 7c 端部 7d 凸部 K 電池ケース D ダイアフラム部 Z 安全弁部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 発電素子を収納した電池ケースの内部を
    気密に遮蔽する電池蓋と、この電池蓋に形成され前記電
    池ケースの内方に向けて膨出形成されるダイアフラム部
    と、前記発電素子に接続されると共にリード部を介して
    外部に露出する端子部を有する外部電極と、この外部電
    極を埋設すると共に、前記リード部を露出させる開口部
    を有する絶縁性の保持部材とを備え、前記ダイアフラム
    上に対向して前記リード部を配設し、前記開口部内に露
    出する前記リード部に前記ダイアフラム部側に突出する
    絶縁体を一体形成し、前記発電素子と前記外部電極の前
    記端子部との間に前記リード部を介して電路を設け、前
    記リード部は、前記絶縁体の両端から延出する部分が前
    記開口部内に露出し、この露出部分の前記リード部の幅
    方向にV字状の溝から成る破断誘発部を形成し、この破
    断誘発部が形成された前記リード部の幅方向の断面形状
    が、前記リード部の幅方向の一方の端面側の厚さが厚
    く、他方の端面側の厚さが薄くなるようなテーパ状の底
    部を有し、前記電池ケースの内圧が所定値以上に上昇す
    ると、前記ダイアフラム部が変位し、前記絶縁体を押圧
    して、前記リード部が前記破断誘発部から破断されて、
    前記電路を遮断するようにしたことを特徴とする電池の
    感圧電路遮断機構。
  2. 【請求項2】 前記破断誘発部は、厚さの薄い側の前記
    他方の端面側が切り欠き形成されて、前記破断誘発部が
    形成された部分の前記リード部の幅寸法が小さくなって
    いることを特徴とする請求項1記載の電池の感圧電路遮
    断機構。
  3. 【請求項3】 前記破断誘発部は、前記他方の端面側の
    厚さ寸法が零となることを特徴とする請求項1記載の電
    池の感圧電路遮断機構。
  4. 【請求項4】 前記破断誘発部は、前記テーパ状の底部
    が直線状に形成されていることを特徴とする請求項1、
    2、または3記載の電池の感圧電路遮断機構。
JP11122271A 1999-04-28 1999-04-28 電池の感圧電路遮断機構 Withdrawn JP2000315493A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11122271A JP2000315493A (ja) 1999-04-28 1999-04-28 電池の感圧電路遮断機構

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11122271A JP2000315493A (ja) 1999-04-28 1999-04-28 電池の感圧電路遮断機構

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000315493A true JP2000315493A (ja) 2000-11-14

Family

ID=14831841

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11122271A Withdrawn JP2000315493A (ja) 1999-04-28 1999-04-28 電池の感圧電路遮断機構

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000315493A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2015015841A1 (ja) * 2013-07-30 2015-02-05 株式会社豊田自動織機 電流遮断装置及びそれを用いた蓄電装置
JP2016219394A (ja) * 2015-05-14 2016-12-22 トヨタ自動車株式会社 二次電池
JP6195654B1 (ja) * 2016-06-27 2017-09-13 寧徳時代新能源科技股▲分▼有限公司 動力電池のヘッドカバー及び動力電池
US10629887B2 (en) 2015-05-14 2020-04-21 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Secondary battery

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2015015841A1 (ja) * 2013-07-30 2015-02-05 株式会社豊田自動織機 電流遮断装置及びそれを用いた蓄電装置
JP2015028882A (ja) * 2013-07-30 2015-02-12 株式会社豊田自動織機 電流遮断装置及びそれを用いた蓄電装置
US9876259B2 (en) 2013-07-30 2018-01-23 Kabushiki Kaisha Toyota Jidoshokki Current interruption device and electricity storage device using the current interruption device
JP2016219394A (ja) * 2015-05-14 2016-12-22 トヨタ自動車株式会社 二次電池
US10629887B2 (en) 2015-05-14 2020-04-21 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Secondary battery
JP6195654B1 (ja) * 2016-06-27 2017-09-13 寧徳時代新能源科技股▲分▼有限公司 動力電池のヘッドカバー及び動力電池

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3693844B2 (ja) 電池の感圧電路遮断機構
US6376120B1 (en) Current cutoff mechanism for cell
US10629887B2 (en) Secondary battery
US6248470B1 (en) Pressure sensitive ciruit breaker
CN107919493B (zh) 电池的制造方法
US8449742B2 (en) Gas sensor and method of manufacturing same
JP3698925B2 (ja) 電池用感圧ブレーカー
JP2002216743A (ja) 電池用圧力遮断センサ
JP6160081B2 (ja) 蓄電素子及びその製造方法
JP4904618B2 (ja) 電池
JP2016177877A (ja) 筒型電池の封口板及び筒型電池
CN108091814B (zh) 密闭型电池
JP2003308881A (ja) 電 池
JP2000315493A (ja) 電池の感圧電路遮断機構
WO2012111245A1 (ja) ガスセンサ及びその中間部品
JP2000235872A (ja) 電池の感圧電路遮断機構
JP7110010B2 (ja) 二次電池
JP2000113912A (ja) 電池の電路遮断機構
JP6620407B2 (ja) 蓄電素子
JP3682390B2 (ja) 安全弁付密閉部品
JPH11154505A (ja) 圧力遮断センサ
JP2001102023A (ja) 安全弁付密閉部品とその製造方法
JPH11329402A (ja) 電池の電路遮断部品
JP2019029306A (ja) 密閉型電池
JP2018147647A (ja) 電池

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20060704