JP2000315332A - 光学ピックアップの特性測定装置及び光学ピックアップの特性測定方法 - Google Patents

光学ピックアップの特性測定装置及び光学ピックアップの特性測定方法

Info

Publication number
JP2000315332A
JP2000315332A JP2000087135A JP2000087135A JP2000315332A JP 2000315332 A JP2000315332 A JP 2000315332A JP 2000087135 A JP2000087135 A JP 2000087135A JP 2000087135 A JP2000087135 A JP 2000087135A JP 2000315332 A JP2000315332 A JP 2000315332A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
optical pickup
optical
measurement
signal
optical disk
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2000087135A
Other languages
English (en)
Inventor
Fui Shou Rin
フイ ショウ リン
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Precision Engineering Center Singapore Pte Ltd
Original Assignee
Sony Precision Engineering Center Singapore Pte Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sony Precision Engineering Center Singapore Pte Ltd filed Critical Sony Precision Engineering Center Singapore Pte Ltd
Publication of JP2000315332A publication Critical patent/JP2000315332A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Optical Head (AREA)
  • Optical Recording Or Reproduction (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 効率的に光学ピックアップの特性を測定す
る。 【解決手段】 光学ピックアップから出力されるトラッ
キングエラー信号成分は、光ディスクのラジアル方向の
傾きに応じて変化する。このトラッキングエラー信号成
分の測定中に、測定結果が予め設定した下限値以下とな
った場合には、ラジアル方向の傾きの変化の方向を逆方
向する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光学ピックアップ
の特性を測定する光学ピックアップの特性測定装置及び
光学ピックアップの特性測定方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、光ディスクドライブに用いら
れる光学ピックアップの特性を測定する光学ピックアッ
プの特性測定装置が知られている。この光学ピックアッ
プの特性測定装置は、例えば、光学ピックアップの出荷
検査や受け入れ検査等に用いられ、光学ピックアップが
規定されている仕様を満足しているかどうかの検査等を
行う。このような光学ピックアップの特性測定装置で
は、光学ピックアップの、例えば、RF信号レベル、R
F信号のジッタ量、TE(EF)信号レベル、デフォー
カス量、TE(EF)信号バランス及びエラーレート等
の特性を測定する。
【0003】また、光学ピックアップの特性測定装置で
は、このような光学ピックアップの特性を測定する場
合、一般に、各特性の許容差(トレランス)も測定す
る。許容差とは、測定値のばらつきが許容される限界を
いい、例えば、光学ピックアップが適正に動作する測定
値の範囲をいう。この許容差を測定することによって、
例えば規格外の光ディスクや欠陥のある光ディスク等を
再生したときの特性を予測することができる。
【0004】このような許容差は、測定値のデータをグ
ラフ上にプロットし、このグラフから測定値の変化を解
析することによって求めるため、通常の光学ピックアッ
プの測定処理のみによっては測定することができない。
【0005】具体的に、光学ピックアップの特性測定値
データをグラフ上にプロットした図を図9から図12に
示す。
【0006】図9は、光ディスクのタンジェンシャル方
向の傾き(デフォーカス)に対するEFレベルの変化を
示す図である。EFレベルとは、フォトディテクタから
の出力されるトラッキングエラー信号のレベルである。
この図9から解析すると、EFレベルを検出することが
できるタンジェンシャル方向の傾きの許容差は、−1.
0〜+1.5(°)となる。
【0007】図10は、光ディスクのラジアル方向の傾
きに対するEFレベルの変化を示す図である。この図1
0から解析すると、EFレベルを検出することができる
光ディスクのラジアル方向の傾きの許容差は、−0.7
〜+1.0(°)となる。
【0008】図11は、光ディスクのタンジェンシャル
方向の傾きに対するジッタ量の変化を示す図である。こ
の図11から解析すると、ジッタの発生量に対する光デ
ィスクのタンジェンシャル方向の傾きの許容差は、−
1.7〜+0.8(°)となる。
【0009】図12は、光ディスクのラジアル方向の傾
きに対するジッタの変化を示す図である。この図12か
ら解析すると、ジッタの発生量に対する光ディスクのラ
ジアル方向の傾きに対するの許容差は、−0.5〜+
1.3(°)となる。
【0010】以上のように各光学ピックアップの特性の
許容差を測定値をプロットしたグラフから解析すること
ができる。なお、この図9から図12に示した値は、あ
るピックアップを測定した場合の一例にすぎない。
【0011】このような許容差は、光学ピックアップの
特性測定装置の測定項目の全てに対して求めても良い
が、一般には、ジッタ量、RFレベル、EFレベル、E
Fバランス、エラーレート等に対して測定される。これ
は、デフォーカス量、レンズの移動量や光ディスクのラ
ジアル方向の傾き又はタンジェンシャル方向の傾き等の
異なるパラメータの許容値に基づき、これらの特性が判
定されるからである。例えば、ジッタ量は光ディスクの
ラジアル方向の傾きを変化させて特性が測定され、この
測定したジッタ量からこの光ディスクのラジアル方向の
傾きの許容値が求められる。
【0012】ところで、従来の光学ピックアップの特性
測定装置では、マニュアル方式か或いは自動測定方式に
より光学ピックアップの特性を測定し、上述したような
許容差を求めるためのグラフを作成していた。
【0013】マニュアル方式では、オペーレータが所定
のパラメータを手動で可変させ、或いは、所定のパラメ
ータの測定レンジを決定し、光学ピックアップの特性を
測定する。例えば、光ディスクのジッタ量をマニュアル
方式で測定する場合には、オペレータが光ディスクのラ
ジアル方向の傾きを手動で変化させ、或いは、その傾き
の変動範囲をピックアップ毎に手動で設定して行う。
【0014】自動測定方式では、所定のパラメータの測
定レンジを予め設定しておき、光学ピックアップの特性
を測定する。例えば、光ディスクのジッタ量を自動測定
方式で測定する場合には、光ディスクのラジアル方向の
傾きの変動範囲を予め設定しておき、測定対象となる全
ての光学ピックアップに対して同一の変動範囲で光ディ
スクをラジアル方向に傾けて測定を行う。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、マニュ
アル方式では、オペレータの経験や勘が必要となり、効
率的に測定をすることが困難であった。
【0016】また、自動測定方式では、欠陥のある光学
ピックアップを測定した場合、予め設定しておいた変動
範囲内でパラメータを変動させると、光学ピックアップ
のサーボループがはずれ測定を継続することができなく
なってしまうことがあった。例えば、ジッタ特性に不良
がある光学ピックアップを測定した場合、所定の変動範
囲で光ディスクの傾けても、ある一定以上の傾きとなる
と検出する光量が急減に減少してしまい、フォーカスサ
ーボループが外れてしまうことがあった。このように測
定を継続できなくなった場合は、オペレータが予め設定
しておいた所定のパラメータの変動範囲を設定し直さな
ければならなく、効率的に測定を行うことができなかっ
た。
【0017】本発明は、このような実情を鑑みてなされ
たものであり、効率的に光学ピックアップの特性を測定
することが可能な光学ピックアップの特性測定装置及び
光学ピックアップの特性測定方法を提供することを目的
とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】本発明にかかる光学ピッ
クアップの特性測定装置は、光ディスクに対してレーザ
光を照射してその反射光を検出することによりこの光デ
ィスクに記録されている情報を検出する光学ピックアッ
プの特性を測定する光学ピックアップの特性測定装置で
あって、所定のパラメータに応じて変化する光学ピック
アップの特性の測定中に、測定結果が予め設定した上限
値以上となるか或いは下限値以下となった場合には、測
定処理を停止するか或いは上記所定のパラメータの変化
の方向を逆方向する制御手段を備えることを特徴とす
る。
【0019】本発明にかかる光学ピックアップの特性測
定方法は、光ディスクに対してレーザ光を照射してその
反射光を検出することによりこの光ディスクに記録され
ている情報を検出する光学ピックアップの特性を測定す
る光学ピックアップの特性測定方法であって、所定のパ
ラメータに応じて変化する光学ピックアップの特性の測
定中に、測定結果が予め設定した上限値以上となるか或
いは下限値以下となった場合には、測定処理を停止する
か或いは上記所定のパラメータの変化の方向を逆方向す
ることを特徴とする。
【0020】この本発明では、所定のパラメータに応じ
て変化する光学ピックアップの特性の測定中に、測定結
果が予め設定した上限値以上となるか或いは下限値以下
となった場合には、測定処理を停止するか或いは上記所
定のパラメータの変化の方向を逆方向する。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図面を参照しながら説明する。
【0022】本発明の実施の形態の光学ピックアップの
特性測定装置は、光ディスクドライブで用いられる光学
ピックアップの特性の測定を行う。このような光学ピッ
クアップの特性測定装置は、光学ピックアップの仕様の
検査や、光学ピックアップの特性の調査などに用いら
れ、例えば、光学ピックアップの出荷検査や受け入れ検
査等に用いられる。
【0023】図1は、本発明の実施の形態の光学ピック
アップの特性測定装置のブロック構成図を示している。
【0024】本発明の第1の実施の形態の光学ピックア
ップの特性測定装置1は、光学ピックアップ2の特性の
測定を行うものである。
【0025】光学ピックアップ2は、特性測定装置1の
測定対象であり、レーザダイオード2a、ビームスプリ
ッタ2b、対物レンズ2c、フォトディテクタ2d、フ
ォーカシングアクチュエータ2e、トラッキングアクチ
ュエータ2f等を有している。
【0026】光学ピックアップの特性測定装置1は、光
学ピックアップ2から出射されたレーザ光が照射される
光ディスク3と、光ディスク3がセッティングされる回
転駆動部4と、光学ピックアップ2が有するフォトディ
テクタの出力が供給され再生(RF)信号等を出力する
マトリクス回路5とを備えている。
【0027】また、光学ピックアップの特性測定装置1
は、マトリクス回路5からのFE信号に基づきフォーカ
シングサーボコントロールをするフォーカシングサーボ
回路6と、フォーカシングサーボ回路6の出力を増幅し
て光学ピックアップ2のフォーカシングアクチュエータ
2eに駆動電圧を供給するフォーカシングドライバ7
と、マトリクス回路5からのTE信号に基づきトラッキ
ングサーボコントロールをするトラッキングサーボ回路
8と、トラッキングサーボ回路8の出力を増幅して光学
ピックアップ2のトラッキングアクチュエータ2fに駆
動電圧を供給するトラッキングドライバ9と、マトリク
ス回路5からのRF信号に基づきRF信号の2値化、復
調、エラー訂正等の処理を行う再生信号処理回路10と
を備えている。
【0028】また、光学ピックアップの特性測定装置1
は、光ディスク3の回転駆動制御、各種サーボ制御等の
各回路の制御を行うとともに、光学ピックアップ2の各
特性を測定するコントロール回路11を備えている。
【0029】光学ピックアップ2は、この特性測定装置
1に例えば着脱自在となっている。この光学ピックアッ
プ2は、レーザダイオード2aから出射したレーザをビ
ームスプリッタ2bや対物レンズ2c等を介して光ディ
スク3上に集光させる。そして、この光学ピックアップ
2は、光ディスク3からの反射光をフォトディテクタ2
d上に結像させる。光学ピックアップ2が有するフォト
ディテクタ2dは、光電変換素子であり、結像された反
射光を電気信号に変換する。また、光学ピックアップ2
のフォーカシングアクチュエータ2eは、フォーカシン
グドライバ7から供給される駆動電圧に応じて、光ディ
スク3に対して照射するレーザ光の光軸方向に対物レン
ズ2cを移動し、レーザ光の合焦点を光ディスク3の記
録面に一致させる。また、光学ピックアップ2のトラッ
キングアクチュエータ2fは、トラッキングドライバ9
から供給される駆動電圧に応じて、光ディスク3の半径
方向に対物レンズ2cを移動し、レーザ光を光ディスク
3の所定のトラック位置に移動させる。
【0030】なお、この光学ピックアップ2は、複数の
フォトディテクタ2dを備えている。この光学ピックア
ップ2に備えられる複数のフォトディテクタ2dの一例
を図2に示す。
【0031】光学ピックアップ2は、例えば、図2に示
すような、2×2のマトリクス状に配列された4つのフ
ォトディテクタA〜Dと、このように配列されたフォト
ディテクタA〜Dの両サイドにサイドスポット検出用の
フォトディテクタE,Fとを備えている。このようなフ
ォトディテクタA〜Fは、例えば、光ディスクに3本の
レーザを出射するいわゆる3スポット方式の光学ピック
アップで用いられる。フォトディテクタA〜Dには、3
スポット方式における中心光となるメインビームが照射
される。すなわち、このフォトディテクタA〜Dには、
光ディスクのトラックに記録された記録ピット等に対す
る反射光が照射される。また、フォトディテクタE,F
は、上記フォトディテクタA〜Dに対して光ディスクの
半径方向の両サイドに設けられている。フォトディテク
タE,Fには、3スポット方式におけるサイドビームが
それぞれ照射される。例えば、このフォトディテクタ
E,Fには、光ディスクのトラックの例えばエッジから
反射した光が照射される。
【0032】各フォトディテクタA〜Fは、照射された
反射光の光量を、信号A〜Fに変換する。光学ピックア
ップ2は、これら各信号A〜Fを、マトリクス回路5に
供給する。
【0033】光ディスク3は、特性測定装置1の回転駆
動部4にセッティングされ、この回転駆動部4により回
転駆動される。また、この光ディスク3は、この特性測
定装置1のリファレンスとして用いられる。すなわち、
特性測定装置1は、このリファレンスとして用いられる
光ディスク3の反射光から得られる情報に基づき、光学
ピックアップ2の特性の測定を行う。
【0034】マトリクス回路5は、上記光学ピックアッ
プ2の各フォトディテクタA〜Fの出力である信号A〜
Fが供給され、これら信号A〜Fに基づき、再生(R
F)信号、フォーカシングエラー(FE)信号、及びト
ラッキングエラー(TE)信号等を生成する。マトリク
ス回路5は、信号A〜Fに基づき、例えば、以下のよう
にRF信号、FE信号、及び、TE信号を生成する。す
なわち、マトリクス回路5は、信号A〜Dに基づき、A
+B+C+Dを演算し、RF信号を生成する。また、マ
トリクス回路5は、非点収差法に基づいてFE信号を出
力する。つまり、マトリクス回路5は、信号A〜Dに基
づき、(A+C)−(B+D)を演算し、この演算結果
をFE信号として出力する。また、マトリクス回路5
は、信号E,Fに基づき、E−Fを演算し、この演算結
果をTE信号として出力する。
【0035】フォーカシングサーボ回路6には、マトリ
クス回路5からFE信号が供給される。フォーカシング
サーボ回路6は、このFE信号に対して所定のフィルタ
リング処理等を行った後、このFE信号が0となるよう
な制御量の信号をフォーカシングドライバ7を介して光
学ピックアップ2のフォーカシングアクチュエータ2e
に供給する。このように、このフォーカシングサーボ回
路6は、光学ピックアップ2から出射するレーザ光を光
ディスク3の記録面にジャストフォーカスとなるように
制御する。
【0036】トラッキングサーボ回路8には、マトリク
ス回路5からTE信号が供給される。トラッキングサー
ボ回路8は、このTE信号に対して所定のフィルタリン
グ処理等を行った後、このTE信号が0となるような制
御量の信号をトラッキングドライバ9を介して光学ピッ
クアップ2のトラッキングアクチュエータ2fに供給す
る。このように、このトラッキングサーボ回路8は、光
学ピックアップ2から出射するレーザ光を光ディスク3
の記録トラックにジャストトラックになるように制御す
る。
【0037】再生信号処理回路10には、マトリクス回
路5からRF信号が供給される。再生信号処理回路10
は、供給されたRF信号に対して、フィルタリング処
理、2値化処理、復調処理、エラー訂正処理等を行っ
て、光ディスク3から再生した再生データを出力する。
【0038】コントロール回路11は、光ディスク3の
回転駆動制御、各種サーボ制御等の各回路の制御を行う
とともに、光学ピックアップ2の各特性を測定する。
【0039】コントロール回路11は、回転駆動部3を
制御して光ディスク3の回転駆動制御をしたり、また、
図示しない光ディスク3の傾きの検出機構からの検出信
号に基づき、出射されたレーザ光の光軸方向に対する光
ディスク3の傾きを制御するスキューサーボ制御を行
う。なお、コントロール回路11は、通常、光ディスク
3の反射面をレーザ光の光軸方向に対して垂直となるよ
うに光ディスク3の傾きを制御するが、光学ピックアッ
プ2の測定内容に応じて、光ディスク3の反射面をレー
ザ光の光軸方向に対して所定の傾きを持たせるようにす
る。例えば、図3に示すように、レーザ光の光軸xと光
ディスク3の中心oとが作る平面上に沿って光ディスク
3の回転軸を傾けて、光ディスク3の反射面をラジアル
方向に所定の角度θ1だけ傾ける。また、例えば、図4
に示すように、レーザ光の光軸xと光ディスク3の中心
oとが作る平面と垂直な方向の面に沿って光ディスク3
の回転軸を傾けて、光ディスク3の反射面をタンジェン
シャル方向に所定の角度θ2だけ傾ける。なお、図4に
示しているレーザ光は、光ディスク3のトラック上に照
射されており、光ディスク3の中心oに照射しているも
のではない。
【0040】また、コントロール回路11には、光学ピ
ックアップ2の各フォトディテクタA〜Fの出力である
信号A〜Fや、再生信号処理回路10により2値化され
たRF信号の2値化信号及びそのクロック信号が供給さ
れ、これらの信号に基づき光学ピックアップ2の特性の
測定を行う。これらの測定結果は、例えば、端子12を
介してモニタ等の出力装置に供給される。
【0041】つぎに、この光学ピックアップの特性測定
装置1による光学ピックアップ2の特性測定処理につい
て説明する。
【0042】この光学ピックアップの特性測定装置1で
は、例えば、以下の項目に示す測定を行い、光学ピック
アップ2の特性を調べる。
【0043】・RF信号レベル ・TE信号レベル(EFレベル) ・RF信号のジッタ量 ・ディファレンス
【0044】各測定項目におけるコントロール回路11
の処理内容は以下に示すとおりである。
【0045】RF信号レベルの測定 コントロール回路11は、光学ピックアップ2から供給
される信号A〜Dをデジタルデータに変換する。続い
て、各信号A〜Dの総和を演算し、この総和から交流成
分の電圧算出演算を行い、RF信号レベルを求める。
【0046】そして、コントロール回路11は、光ディ
スク3を0°(即ちレーザ光の光軸と光ディスク3の反
射面が直交する傾き)からラジアル方向への傾きを順次
変更して、各傾きにおけるRF信号のレベルを求め、そ
の測定値をグラフ上にプロットしていく。
【0047】ここで、コントロール回路11は、RF信
号レベルの下限のリミット値を予め設定しておく。そし
て、測定したRF信号レベルが、下限のリミット値以下
となると、測定を停止するか、或いは、ラジアル方向へ
の傾きを逆方向に変更させて測定を続行させる。
【0048】TE信号レベルの測定 コントロール回路11は、光学ピックアップ2から供給
される信号E,Fをデジタルデータに変換する。続い
て、各信号E,Fの差を演算し、この差から交流成分の
電圧算出演算を行い、TE信号レベルを求める。
【0049】そして、コントロール回路11は、光ディ
スク3を0°(即ちレーザ光の光軸と光ディスク3の反
射面が直交する傾き)からタンジェンシャル方向への傾
きを順次変更して、各傾きにおけるTE信号のレベルを
求め、その測定値をグラフ上にプロットしていく。
【0050】ここで、コントロール回路11は、TE信
号レベルの下限のリミット値を予め設定しておく。そし
て、測定したTE信号レベルが、下限のリミット値以下
となると、測定を停止するか、或いは、タンジェンシャ
ル向への傾きを逆方向に変更させて測定を続行させる。
【0051】例えば、このTE信号レベルの下限のリミ
ット値を9(mV)としたとする。このときの光ディス
ク3のタンジェンシャル方向への傾きに対するある光学
ピックアップのTE信号レベルの測定値をグラフ上にプ
ロットすると、例えば、図5に示すようになる。
【0052】また、コントロール回路11は、光ディス
ク3を0°からラジアル方向への傾きを順次変更して、
各傾きにおけるTE信号のレベルを求め、その測定値を
グラフ上にプロットしてもよい。
【0053】このときも、コントロール回路11は、T
E信号レベルの下限のリミット値を予め設定しておく。
そして、測定したTE信号レベルが、下限のリミット値
以下となると、測定を停止するか、或いは、ラジアル方
向への傾きを逆方向に変更させて測定を続行させる。
【0054】例えば、このTE信号レベルの下限のリミ
ット値を8(mV)としたとしたとする。このときの光
ディスク3のラジアル方向への傾きに対するある光学ピ
ックアップのTE信号レベルの測定値をグラフ上にプロ
ットすると、例えば、図6に示すようになる。
【0055】ジッタ量の測定 コントロール回路11は、再生信号処理回路から供給さ
れる2値化信号と、そのクロック信号とのエッジ成分を
求め、2値化信号とクロック信号との位相差を求める。
続いて、この位相差からジッタ量の平均値や最大値を計
測する。
【0056】そして、コントロール回路11は、光ディ
スク3を0°(即ちレーザ光の光軸と光ディスク3の反
射面が直交する傾き)からタンジェンシャル方向への傾
きを順次変更して、各傾きにおけるジッタ量を求め、そ
の測定値をグラフ上にプロットしていく。
【0057】ここで、コントロール回路11は、ジッタ
量の上限のリミット値を予め設定しておく。そして、測
定したジッタ量が、上限のリミット値以上となると、測
定を停止するか、或いは、タンジェンシャル向への傾き
を逆方向に変更させて測定を続行させる。
【0058】例えば、このジッタ量の上限のリミット値
を15(ns)としたとしたとする。このときの光ディ
スク3のタンジェンシャル方向への傾きに対するある光
学ピックアップのジッタ量の測定値をグラフ上にプロッ
トすると、図7に示すようになる。
【0059】また、コントロール回路11は、光ディス
ク3を0°からラジアル方向への傾きを順次変更して、
各傾きにおけるジッタ量を求め、その測定値をグラフ上
にプロットしてもよい。
【0060】このときも、コントロール回路11は、ジ
ッタ量の上限のリミット値を予め設定しておく。そし
て、測定したジッタ量が、上限のリミット値以上となる
と、測定を停止するか、或いは、ラジアル方向への傾き
を逆方向に変更させて測定を続行させる。
【0061】例えば、このジッタ量の上限のリミット値
を15(ns)としたとしたとする。このときの光ディ
スク3のラジアル方向への傾きに対するある光学ピック
アップのジッタ量の測定値は、例えば以下の表1に示す
ようになり、これをグラフ上にプロットすると、例え
ば、図8に示すようになる。
【0062】
【表1】
【0063】ディファレンス量 コントロール回路11は、RF信号レベル、TE信号レ
ベル、ジッタ量のディファレンス量を測定して、このデ
ィファレンス量に対してリミット値を設けて測定の停止
或いは逆方向への測定の継続を行っても良い。このディ
ファレンス量とは、ある測定データと、このある測定デ
ータの直前に測定したデータとの差分量のことをいう。
【0064】例えば、ジッタ測定の際に、ジッタのディ
ファレンス量を求める場合には、以下のように処理を行
う。
【0065】まず、コントロール回路11は、光ディス
クがある傾きとなったときに測定したジッタ量と、この
傾きとなる直前の傾きのときの差分を求める。
【0066】そして、コントロール回路11は、光ディ
スク3を0°からラジアル方向への傾きを順次変更し
て、各傾きにおけるジッタのディファレンス量を求め、
その測定値をグラフ上にプロットしてもよい。
【0067】このときも、コントロール回路11は、デ
ィファレンス量の上限のリミット値を予め設定してお
く。そして、測定したディファレンス量が、上限のリミ
ット値以上となると、測定を停止するか、或いは、ラジ
アル方向への傾きを逆方向に変更させて測定を続行させ
る。
【0068】例えば、このディファレンス量の上限のリ
ミット値を5(ns)としたとしたとする。このときの
光ディスク3のラジアル方向への傾きに対するある光学
ピックアップのディファレンス量の測定値は、例えば以
下の表2に示すようになる。
【0069】
【表2】
【0070】以上のように光学ピックアップ2の各特性
測定を測定する特性測定装置1では、下限又は上限のリ
ミット値をサーボループが外れない程度の値として設定
しておく。このことにより、特性測定装置1では、各特
性を自動測定することができ、且つ、サーボループが外
れることによって測定続行ができないという状態になら
ない。
【0071】また、特性測定装置では、リミット値を越
える値は、グラフ上から大きく外れた値であり、各特性
の許容差を解析するために特に必要な情報ではないた
め、これらの値を除いても許容差を解析することが可能
である。
【0072】例えば、図5から解析すると、EFレベル
を検出することができるタンジェンシャル方向の傾きの
許容差は、−1.0〜+1.5(°)となる。図6から
解析すると、EFレベルを検出することができる光ディ
スクのラジアル方向の傾きの許容差は、−0.7〜+
1.0(°)となる。図7から解析すると、ジッタの発
生量に対する光ディスクのタンジェンシャル方向の傾き
の許容差は、−1.7〜+0.8(°)となる。また、
図8から解析すると、ジッタの発生量に対する光ディス
クのラジアル方向の傾きに対するの許容差は、−0.5
〜+1.3(°)となる。
【0073】以上のように本発明を適用した実施の形態
の光学ピックアップの特性測定装置1では、光学ピック
アップのサーボループがはずれずれず、自動的に測定レ
ンジを決定して特性測定を行うことができる。
【0074】
【発明の効果】本発明にかかる光学ピックアップの特性
測定装置及び光学ピックアップの特性測定方法では、所
定のパラメータに応じて変化する光学ピックアップの特
性の測定中に、測定結果が予め設定した上限値以上とな
るか或いは下限値以下となった場合には、測定処理を停
止するか或いは上記所定のパラメータの変化の方向を逆
方向する。このことにより、本発明では、効率的に光学
ピックアップの特性を測定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した光学ピックアップの特性測定
装置のブロック図である。
【図2】上記光学ピックアップの特性測定装置の測定対
象である光学ピックアップに備えられるフォトディテク
タの一例を示す図である。
【図3】ラジアル方向に傾けた光ディスクとレーザ光と
の位置関係を示す図である。
【図4】ラジアル方向に傾けた光ディスクとレーザ光と
のの位置関係を示す図である。
【図5】上記光学ピックアップの特性測定装置により測
定した光ディスクのタンジェンシャル方向の傾きに対す
るEFレベルの変化を示す図である。
【図6】上記光学ピックアップの特性測定装置により測
定した光ディスクのラジアル方向の傾きに対するEFレ
ベルの変化を示す図である。
【図7】上記光学ピックアップの特性測定装置により測
定した光ディスクのタンジェンシャル方向の傾きに対す
るジッタ量の変化を示す図である。
【図8】上記光学ピックアップの特性測定装置により測
定した光ディスクのラジアル方向の傾きに対するジッタ
の変化を示す図である。
【図9】従来の光学ピックアップの特性測定装置により
測定した光ディスクのタンジェンシャル方向の傾きに対
するEFレベルの変化を示す図である。
【図10】従来の光学ピックアップの特性測定装置によ
り測定した光ディスクのラジアル方向の傾きに対するE
Fレベルの変化を示す図である。
【図11】従来の光学ピックアップの特性測定装置によ
り測定した光ディスクのタンジェンシャル方向の傾きに
対するジッタ量の変化を示す図である。
【図12】従来の光学ピックアップの特性測定装置によ
り測定した光ディスクのラジアル方向の傾きに対するジ
ッタの変化を示す図である。
【符号の説明】
1 光学ピックアップの特性測定装置、2 光学ピック
アップ、3 光ディスク、4 回転駆動部、5 マトリ
クス回路、6 フォーカシングサーボ回路、8トラッキ
ングサーボ回路、10 再生信号処理回路、11 コン
トロール回路

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光ディスクに対してレーザ光を照射して
    その反射光を検出することによりこの光ディスクに記録
    されている情報を検出する光学ピックアップの特性を測
    定する光学ピックアップの特性測定装置において、 所定のパラメータに応じて変化する光学ピックアップの
    特性の測定中に、測定結果が予め設定した上限値以上と
    なるか或いは下限値以下となった場合には、測定処理を
    停止するか或いは上記所定のパラメータの変化の方向を
    逆方向する制御手段を備えることを特徴とする光学ピッ
    クアップの特性測定装置。
  2. 【請求項2】 光ディスクに対してレーザ光を照射して
    その反射光を検出することによりこの光ディスクに記録
    されている情報を検出する光学ピックアップの特性を測
    定する光学ピックアップの特性測定方法において、 所定のパラメータに応じて変化する光学ピックアップの
    特性の測定中に、測定結果が予め設定した上限値以上と
    なるか或いは下限値以下となった場合には、測定処理を
    停止するか或いは上記所定のパラメータの変化の方向を
    逆方向することを特徴とする光学ピックアップの特性測
    定方法。
JP2000087135A 1999-03-24 2000-03-23 光学ピックアップの特性測定装置及び光学ピックアップの特性測定方法 Withdrawn JP2000315332A (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
SG9900993-8 1999-03-24
SG9900993A SG93825A1 (en) 1999-03-24 1999-03-24 Method and apparatus for measuring characteristics of optical pickup

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000315332A true JP2000315332A (ja) 2000-11-14

Family

ID=20430292

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000087135A Withdrawn JP2000315332A (ja) 1999-03-24 2000-03-23 光学ピックアップの特性測定装置及び光学ピックアップの特性測定方法

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP2000315332A (ja)
SG (1) SG93825A1 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1376559A2 (en) * 2002-06-21 2004-01-02 Pioneer Corporation Pickup device and information recording apparatus

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH02220237A (ja) * 1989-02-21 1990-09-03 Pioneer Electron Corp トラッキングサーボ装置におけるエラー信号増幅器のゲイン制御方式
JP3509194B2 (ja) * 1994-06-29 2004-03-22 ソニー株式会社 光学ピックアップ特性測定装置及びその測定方法
JP2931226B2 (ja) * 1995-01-26 1999-08-09 浜松ホトニクス株式会社 光帰還式光検出装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1376559A2 (en) * 2002-06-21 2004-01-02 Pioneer Corporation Pickup device and information recording apparatus
EP1376559A3 (en) * 2002-06-21 2004-12-15 Pioneer Corporation Pickup device and information recording apparatus

Also Published As

Publication number Publication date
SG93825A1 (en) 2003-01-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0423731B1 (en) Track access device and tracking control device
US7787341B2 (en) Optical disk device and method for determining disk type
JP4466544B2 (ja) 光情報媒体の検査方法および光情報媒体検査装置
US7808870B2 (en) Optical disk recording/reproducing device and disk determination method for optical disk recording/reproduction device
JPH11161978A (ja) 光学ピックアップ及び/又は光ディスクのフォーカス特性測定装置、光学ピックアップ及び/又は光ディスクのフォーカス特性測定方法、光ディスクの記録及び/又は再生装置、並びに、光ディスクの記録及び/又は再生方法
KR100465568B1 (ko) 오프셋 측정 방법
TWI293174B (en) Optical-disc driving apparatus, optical-disc driving method, storage medium
US6999387B2 (en) Disk reproducing apparatus and disk type identifying method
JP2000315332A (ja) 光学ピックアップの特性測定装置及び光学ピックアップの特性測定方法
US20070076546A1 (en) Optical disc apparatus and tracking error signal selecting method
US7457217B2 (en) Method and device for measuring the tilt of an optical disc
JPH10340450A (ja) ディスク表面検査装置
US8203915B2 (en) Optical disc reader
JP2003173549A (ja) 光ディスク装置及びフォーカスオフセット調整方法
JPH11176072A (ja) 光ディスク種別判別方法及び光ディスクドライブ装置
US7948836B2 (en) Optical disk drive and optical disk drive control method
US20050036416A1 (en) Optical disc reproduction apparatus determining whether optical disc to be reproduced is read-only or recordable
JP3444822B2 (ja) 光ディスク再生装置及びその較正方法
US20030128638A1 (en) Optical disk device and gain control method used therefor
JP2004355708A (ja) 光ディスク装置及びこの装置を用いたチルト制御方法
JP2005018888A (ja) 光ディスク記録再生装置のチルト制御方法
JP2008165948A (ja) 光ピックアップ検査装置及び光ピックアップ検査方法
WO2006088050A1 (ja) 光ディスク装置
JPH0798873A (ja) 光学ディスク装置
JPS6240626A (ja) 光学的記録再生装置

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20070605