JP2000314856A - コンタクトレンズ用洗浄剤 - Google Patents

コンタクトレンズ用洗浄剤

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JP2000314856A
JP2000314856A JP11123451A JP12345199A JP2000314856A JP 2000314856 A JP2000314856 A JP 2000314856A JP 11123451 A JP11123451 A JP 11123451A JP 12345199 A JP12345199 A JP 12345199A JP 2000314856 A JP2000314856 A JP 2000314856A
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Japan
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contact lens
surfactant
cleaning agent
polyoxyethylene
phenyl ether
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Yutaka Shichimiya
豊 七宮
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Hoya Healthcare Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 その中に含まれる界面活性剤がコンタクトレ
ンズに吸着・蓄積することを低減させ、該レンズの形状
を変化させることなく、十分な洗浄効果を有するコンタ
クトレンズ用洗浄剤を提供する。 【解決手段】 (A)界面活性剤、および(B)ポリビ
ニルアルコールを必須成分として含むコンタクトレンズ
用洗浄剤である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はコンタクトレンズ用
洗浄剤に関し、さらに詳しくは、特に、その中に含まれ
る界面活性剤が、洗浄時にコンタクトレンズへ吸着する
のを低減しうるコンタクトレンズ用洗浄剤に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】コンタクトレンズを長時間装用し続ける
と、生体から分泌される物質(タンパク質、脂質、ムチ
ン、及びカルシウム等の無機質)などがコンタクトレン
ズに付着する。また目の周りに用いられる化粧品(特
に、アイシャドウ、マスカラ等)がコンタクトレンズの
装着・脱着時に付着することがある。それらの付着物が
コンタクトレンズ表面に付着したままであると、コンタ
クトレンズに曇りの現象が現れて、コンタクトレンズの
主目的である視機能矯正力が低下し、視界が良好でなく
なる等の問題があった。そのため、従来よりコンタクト
レンズは、コンタクトレンズを眼からはずした際に、コ
ンタクトレンズ用洗浄装置やコンタクトレンズ用洗浄剤
などにより、コンタクトレンズを洗浄するように指導さ
れている。
【0003】コンタクトレンズ用洗浄装置としては、例
えば特表平7−505724号公報に開示されている装
置が知られている。しかしながら、このような構造の洗
浄装置は、嵩張るものであって、携帯性が極めて悪く、
不便である上、この種の装置は駆動に電源を必要とする
ことから、適切な電源を確保しなければならないなどの
欠点を有している。
【0004】一方、コンタクトレンズ用洗浄剤として
は、例えば、研磨剤入りのコンタクトレンズ用洗浄剤
(特開昭56−6215号公報、特開平4−81813
号公報)や、酵素入りのコンタクトレンズ用洗浄剤(特
開平5−194991号公報)などが開示されている。
しかしながら、上記研磨剤入りの洗浄剤を用いてコンタ
クトレンズをこすり洗いすると、レンズ表面に傷が入っ
たり、表面が削れ、屈折矯正力を変化させる場合がある
などの問題が生じる。また、上記酵素入りの洗浄剤にお
いては、酵素として、一般にタンパク質分解酵素や脂質
分解酵素などが用いられ、比較的安全に使用しうるもの
の、いずれの酵素もレンズに付着した物質を分解して洗
浄するにはかなりの時間を要する上、酵素剤のみでは十
分に洗浄できないなどの問題がある。
【0005】そこで、コンタクトレンズに付着した汚れ
をより効果的に洗浄するため、洗浄剤に界面活性剤を加
え、界面活性剤の汚れを浮かせる作用を利用し、研磨剤
や酵素剤との併用により、より効果的に洗浄すること
が、一般的となっている。このような界面活性剤入りの
コンタクトレンズ用洗浄剤としては、例えば特開平5−
19217号公報、特開平6−95043号公報、特開
平6−118354号公報に開示されているものを挙げ
ることができる。
【0006】これらの洗浄剤に用いられるコンタクトレ
ンズに付着した汚れに対して良好な洗浄効果を発揮する
界面活性剤は、眼にとって刺激物質であることから、界
面活性剤をごく少量だけ使用し、刺激をできるだけ起こ
さないようにしている。しかしながら、これらの洗浄剤
でコンタクトレンズを処理した際に、界面活性剤がコン
タクトレンズに徐々に吸着され、溶液の中では少量であ
ったものがコンタクトレンズの中に蓄積され、コンタク
トレンズの中に高濃度の界面活性剤が含まれることにな
る。多量に界面活性剤が蓄積されたコンタクトレンズを
装用すると、眼に刺激を与えたり、アレルギー、細胞障
害等の眼障害が生じる可能性があり危険である。またあ
る種のイオン性界面活性剤が多量にコンタクトレンズに
吸着されると、コンタクトレンズの混濁化や、コンタク
トレンズの形状に変化を与えることが知られている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような
事情のもとで、その中に含まれる界面活性剤が、コンタ
クトレンズに吸着・蓄積することを低減させ、コンタク
トレンズの形状を変化させることなく、しかも十分な洗
浄効果を有するコンタクトレンズ用洗浄剤を提供するこ
とを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前記の好
ましい性質を有するコンタクトレンズ用洗浄剤を開発す
べく鋭意研究を重ねた結果、コンタクトレンズ用洗浄剤
の必須成分として、界面活性剤、特にある種の界面活性
剤とポリビニルアルコールとを組み合わせて用いること
により、その目的を達成しうることを見出し、この知見
に基づいて、本発明を完成するに至った。
【0009】すなわち、本発明は、(A)界面活性剤、
特にポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテルおよ
びポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル硫酸塩
の中から選ばれる少なくとも1種、および(B)ポリビ
ニルアルコールを必須成分として含むことを特徴とする
コンタクトレンズ用洗浄剤を提供するものである。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明のコンタクトレンズ用洗浄
剤において、(A)成分として用いられる界面活性剤
は、生体安全性が高く、かつ洗浄力やすすぎ性が良好で
ある上、酵素やその他有効成分を併用する場合には、こ
れらの成分の効果を損なわないものが好適である。この
ような界面活性剤としては、ポリオキシエチレンアルキ
ルフェニルエーテルおよびポリオキシエチレンアルキル
フェニルエーテル硫酸塩の中から選ばれる少なくとも1
種を挙げることができる。
【0011】上記ポリオキシエチレンアルキルフェニル
エーテルとしては、例えばポリオキシエチレン(5)ノ
ニルフェニルエーテル、ポリオキシエチレン(10)ノ
ニルフェニルエーテル、ポリオキシエチレン(15)ノ
ニルフェニルエーテル、ポリオキシエチレン(18)ノ
ニルフェニルエーテル、ポリオキシエチレン(10)オ
クチルフェニルエーテル、ポリオキシエチレン(15)
オクチルフェニルエーテル等が挙げられる。なお、
( )内の数値は、エチレンオキシドの付加モル数を示
す。
【0012】また、ポリオキシエチレンアルキルフェニ
ルエーテル硫酸塩としては、例えばポリオキシエチレン
(4)ノニルフェニルエーテル硫酸トリエタノールアミ
ン、ポリオキシエチレン(4)ノニルフェニルエーテル
硫酸ナトリウム等が挙げられる。なお、( )内の値
は、エチレンオキシドの付加モル数を示す。
【0013】本発明においては、これらの界面活性剤
は、1種用いてもよいし、2種以上を組み合わせて用い
てもよい。また、洗浄剤中のその含有量は、0.001
重量%以上であるのが好ましい。この含有量が0.00
1重量%未満では、コンタクトレンズに付着する汚れを
洗浄除去する効果が十分に発揮されにくい。また、あま
り多すぎると眼障害をもたらすおそれがある上、レンズ
の形状を変化させる原因となる。これらの理由から、こ
の界面活性剤のより好ましい含有量は、0.01〜5重
量%の範囲である。
【0014】本発明のコンタクトレンズ用洗浄剤におい
て、(B)成分として用いられるポリビニルアルコール
は、生体に対して安全性の高い化合物であり、特に眼に
対する毒性の発現が低いため、点眼剤などにも使用され
ている。ポリビニルアルコールは、ポリ酢酸ビニルをけ
ん化してなる水溶性高分子化合物で、ビニルアルコール
の直鎖重合物である。このポリビニルアルコールには、
完全けん化物や、けん化度の異なる部分けん化物など、
各種のものがあり、状況に応じて適宜選択して用いるこ
とができる。現在、ポリビニルアルコールは、コンタク
トレンズの材料にも用いられ、各種医薬品の粘稠剤、懸
濁剤、前記の如く点眼剤成分、化粧品の安定化剤、接着
剤等に用いられ、眼粘膜上に溶出しても、その安全性は
疑う余地もないことは容易に想像できる。
【0015】本発明においては、洗浄剤中のポリビニル
アルコールの含有量は、0.1〜10重量%の範囲が好
ましい。この含有量が0.1重量%未満では界面活性剤
がコンタクトレンズに吸着するのを防止する効果が十分
に発揮されないし、10重量%を超えると洗浄剤の粘度
が高くなって、取扱い性が悪くなるおそれがある。界面
活性剤のコンタクトレンズへの吸着防止性及び取扱い性
などを考慮すると、このポリビニルアルコールのより好
ましい含有量は、0.5〜5重量%の範囲である。
【0016】本発明においては、このようにポリビニル
アルコールをコンタクトレンズ用洗浄剤に加えることに
より、洗浄剤としての界面活性剤がコンタクトレンズに
吸着する量を低減することができ、かつ界面活性剤の洗
浄効果を損なうことなく、さらにコンタクトレンズの形
状、及び光学的特性に悪影響を与えることなく、安全に
コンタクトレンズを装用することができる。
【0017】本発明のコンタクトレンズ用洗浄剤におい
ては、その浸透圧やpHは、生理的範囲にあることが肝
要である。これらが生理的範囲でないと、眼刺激や、角
膜や結膜に障害が生じるおそれがある。さらにコンタク
トレンズを変形、変色、縮小や膨潤させたりする。具体
的には浸透圧は約200〜800mOsm/kg水の範囲に
調整される。この浸透圧を調整する等張化剤としては、
例えば塩化ナトリウム、塩化カリウム、硫酸ナトリウ
ム、グリセリン、プロピレングリコール、ソルビトー
ル、マンニトール等を使用することができる。
【0018】一方、pHについては、涙液と同じ液性を
保ち、洗浄あるいは保存する際のコンタクトレンズの形
状、光学的特性を保護するために、pH4〜9、好まし
くは、pH5.5〜8の範囲に調整するのが有利であ
る。pH調整剤としては、例えば塩酸、酢酸、リン酸、
ホウ酸、リン酸一水素ナトリウム、リン酸二水素ナトリ
ウム、リン酸一水素カリウム、リン酸二水素カリウム、
リン酸三ナトリウム、リン酸三カリウム、ホウ酸ナトリ
ウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸ナトリウム、水酸化ナ
トリウム、水酸化カリウム、トリエタノールアミン、ト
リス(ヒドロキシメチル)アミノメタン等を使用するこ
とができる。
【0019】さらに、本発明のコンタクトレンズ用洗浄
剤においては、細菌などによる液の汚染等を防止するた
めに、公知の防腐剤、例えばソルビン酸カリウム、ソル
ビン酸ナトリウム、安息香酸ナトリウム、パラオキシ安
息香酸のメチルエステル、エチルエステル、プロピルエ
ステル、ポリヘキサメチレンビグアニド塩酸塩、アレキ
シジン二塩酸塩、クロルヘキシジングルコネート、塩化
ベンザルコニウム、塩化ベンゼトニウム、クロルブタノ
ール、α−4−[1−トリス(2−ヒドロキシエチル)
塩化アンモニウム−2−ブテニル]ポリ[1−ジメチル
塩化アンモニウム−2−ブテニル]−ω−トリス(2−
ヒドロキシエチル)塩化アンモニウム、Nα−ココイル
−L−アルギニンエチルエステル・DL−ピロリドンカ
ルボン酸塩、グリセリルモノラウレート等を使用するこ
とができる。
【0020】また、コンタクトレンズに付着する汚れを
固着させるカルシウムイオンや鉄イオン等の金属イオン
をキレートとし取り除くことができる金属封鎖剤、例え
ばエデト酸塩、クエン酸塩を使用することができるし、
コンタクトレンズの濡れ性向上のための水溶性高分子化
合物や低分子化合物、例えばポリビニルピロリドン、カ
ルボキシメチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチル
セルロース、プロピレングリコール、ポリエチレングリ
コール、デキストラン、デキストラン硫酸ナトリウム等
を加えてもかまわない。
【0021】
【実施例】次に、本発明を実施例により、さらに詳細に
説明するが、本発明は、これらの例によってなんら限定
されるものではない。また、本発明においては、前記の
具体的構成、さらには以下に述べる実施例の他にも、本
発明の趣旨を逸脱しない限りにおいて、当業者の知識に
基づいて種々なる変更、修正、改良等を加え得るもので
あることが、理解されるべきである。
【0022】なお、洗浄剤の性能は、以下に示す方法に
従って評価した。 (1)洗浄力試験 塩化リゾチーム1.0g、アルブミン1.0g、及び塩
化ナトリウム0.5gを精製水に懸濁溶解した。この懸
濁溶液によく洗浄したハードコンタクトレンズ(HOY
Aハード/EX、HOYAヘルスケア社製)を1枚浸漬
し、室温で30分間浸漬した。このコンタクトレンズを
取り出し、水道水で軽くすすぎ、乾燥させた。乾燥させ
たコンタクトレンズをデジタル濁度計(NDH−100
1DP、日本電色工業(株)製)にて測定し、汚れ具合を
測定した。さらにこの汚れたコンタクトレンズを本実施
例及び比較例で得たコンタクトレンズ用洗浄剤に浸漬保
存した。16時間浸漬保存後、コンタクトレンズを取り
出し、水道水で軽くすすぎ、乾燥させた。乾燥させたコ
ンタクトレンズをデジタル濁度計にて測定した。
【0023】各洗浄剤につき、5枚のコンタクトレンズ
を用い、下記の式より洗浄力を算出し、その平均値で評
価した。 洗浄力(%)=[(洗浄前の濁度−洗浄後の濁度)/洗
浄前の濁度]×100
【0024】(2)吸着量試験 各実施例及び比較例で得た洗浄剤3mlに、ハードコン
タクトレンズ(HOYAハード/EX、HOYAヘルス
ケア社製)を1枚浸漬し、30℃で16時間インキュベ
ートした。インキュベート後、コンタクトレンズを蒸留
水で軽くすすぎ、乾燥させ、紫外部吸収スペクトルを測
定し、波長270nmにおける吸光度を測定する。レン
ズへ吸着した界面活性剤の吸着量を、液に浸漬後の吸光
度の値から液に浸漬前の吸光度値を引くことにより求め
た。各洗浄剤につき、3枚のコンタクトレンズを用い、
その平均値で評価した。
【0025】(3)レンズへの影響試験 各実施例及び比較例で得た洗浄剤3mlに、ハードコン
タクトレンズ(HOYAハード/EX、HOYAヘルス
ケア社製)を1枚浸漬し、室温で30日間浸漬保存し
た。浸漬保存後、コンタクトレンズを蒸留水で軽くすす
ぎ、乾燥させ、コンタクトレンズのベースカーブ変化を
ラジアスコープ計にて、頂点屈折力変化を投影式レンズ
メーターにて測定した。各洗浄剤につき、3枚のコンタ
クトレンズを用い、その平均値で評価した。
【0026】 実施例1 ポリオキシエチレン(5)ノニルフェニルエーテル 0.2 重量% ポリビニルアルコール 2.0 〃 ソルビトール 1.0 〃 プロピレングリコール 1.0 〃 エデト酸二ナトリウム 0.1 〃 ホウ酸 0.075 〃 ホウ砂 0.175 〃 グルコン酸クロルヘキシジン[20%(w/v] 0.005 〃 上記各成分に、上記含有量になるように、精製水を加
え、攪拌溶解後、全量を100mlとしコンタクトレン
ズ用洗浄剤を調製した。この液につき、洗浄力試験、界
面活性剤の吸着試験、レンズへの影響試験を実施し、評
価した。その結果を組成と共に表1に示す。
【0027】実施例2〜13 表1、表2に示す組成のコンタクトレンズ用洗浄剤を、
実施例1と同様にして調製し、性能を評価した。その結
果を表1および表2に示す。
【0028】
【表1】
【0029】
【表2】
【0030】*1) 日光ケミカルズ(株)製、ポリオキシエ
チレン(5)ノニルフェニルエーテル *2) 日光ケミカルズ(株)製、ポリオキシエチレン(1
0)ノニルフェニルエーテル *3) 日光ケミカルズ(株)製、ポリオキシエチレン(1
5)ノニルフェニルエーテル *4) 日光ケミカルズ(株)製、ポリオキシエチレン(4)
ノニルフェニルエーテル硫酸ナトリウム *5) 日本合成化学工業(株)製、ポリビニルアルコール、
(部分けん化、粘度:4.8〜5.8×10-3Pa・
s) *6) 日本合成化学工業(株)製、ポリビニルアルコール、
(部分けん化、粘度:20.5〜24.5×10-3Pa
・s) *7) 日本合成化学工業(株)製、ポリビニルアルコール、
(部分けん化、粘度:27.0〜33.0×10-3Pa
・s) *8) 和光純薬工業(株)製、試薬 *9) 和光純薬工業(株)製、試薬 *10) 和光純薬工業(株)製、試薬、エチレンジアミン四
酢酸二ナトリウム *11) 和光純薬工業(株)製、試薬 *12) 和光純薬工業(株)製、試薬 *13) 住友製薬(株)製、グルコン酸クロルヘキシジン2
0%(w/v)
【0031】比較例1〜12 表3、表4に示す組成のコンタクトレンズ用洗浄剤を、
実施例1と同様にして調製し、性能を評価した。その結
果を表3および表4に示す。
【0032】
【表3】
【0033】
【表4】
【0034】(注)*1〜*13は、表1、表2の脚注と同
じである。
【0035】表1〜表4から分かるように、実施例のも
のは、いずれも良好な洗浄性、低い界面活性剤の吸着を
示すと共に、コンタクトレンズの装用に影響するような
レンズの変化は認められなかった。すなわち、ポリビニ
ルアルコールを配合することにより、洗浄力を低下させ
たり、コンタクトレンズの形状や光学的特性に影響を与
えることがなく、界面活性剤の吸着を低減させうること
が分かった。
【0036】
【発明の効果】本発明によれば、界面活性剤によってコ
ンタクトレンズの光学性能に影響を与えることがない
上、十分な洗浄性能を有し、かつ界面活性剤のコンタク
トレンズへの吸着を低減させ、眼粘膜刺激やアレルギー
を引き起こさない安全なコンタクトレンズ用洗浄剤を提
供することができる。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成12年2月14日(2000.2.1
4)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全 文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 コンタクトレンズ用洗浄剤
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はコンタクトレンズ用
洗浄剤に関し、さらに詳しくは、特に、その中に含まれ
る界面活性剤が、洗浄時にコンタクトレンズへ吸着する
のを低減しうるコンタクトレンズ用洗浄剤に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】コンタクトレンズを長時間装用し続ける
と、生体から分泌される物質(タンパク質、脂質、ムチ
ン、及びカルシウム等の無機質)などがコンタクトレン
ズに付着する。また目の周りに用いられる化粧品(特
に、アイシャドウ、マスカラ等)がコンタクトレンズの
装着・脱着時に付着することがある。それらの付着物が
コンタクトレンズ表面に付着したままであると、コンタ
クトレンズに曇りの現象が現れて、コンタクトレンズの
主目的である視機能矯正力が低下し、視界が良好でなく
なる等の問題があった。そのため、従来よりコンタクト
レンズは、コンタクトレンズを眼からはずした際に、コ
ンタクトレンズ用洗浄装置やコンタクトレンズ用洗浄剤
などにより、コンタクトレンズを洗浄するように指導さ
れている。コンタクトレンズ用洗浄装置としては、例え
ば特表平7−505724号公報に開示されている装置
が知られている。しかしながら、このような構造の洗浄
装置は、嵩張るものであって、携帯性が極めて悪く、不
便である上、この種の装置は駆動に電源を必要とするこ
とから、適切な電源を確保しなければならないなどの欠
点を有している。
【0003】一方、コンタクトレンズ用洗浄剤として
は、例えば、研磨剤入りのコンタクトレンズ用洗浄剤
(特開昭56−6215号公報、特開平4−81813
号公報)や、酵素入りのコンタクトレンズ用洗浄剤(特
開平5−194991号公報)などが開示されている。
しかしながら、上記研磨剤入りの洗浄剤を用いてコンタ
クトレンズをこすり洗いすると、レンズ表面に傷が入っ
たり、表面が削れ、屈折矯正力を変化させる場合がある
などの問題が生じる。また、上記酵素入りの洗浄剤にお
いては、酵素として、一般にタンパク質分解酵素や脂質
分解酵素などが用いられ、比較的安全に使用しうるもの
の、いずれの酵素もレンズに付着した物質を分解して洗
浄するにはかなりの時間を要する上、酵素剤のみでは十
分に洗浄できないなどの問題がある。
【0004】そこで、コンタクトレンズに付着した汚れ
をより効果的に洗浄するため、洗浄剤に界面活性剤を加
え、界面活性剤の汚れを浮かせる作用を利用し、研磨剤
や酵素剤との併用により、より効果的に洗浄すること
が、一般的となっている。このような界面活性剤入りの
コンタクトレンズ用洗浄剤としては、例えば特開平5−
19217号公報、特開平6−95043号公報、特開
平6−118354号公報に開示されているものを挙げ
ることができる。
【0005】これらの洗浄剤に用いられるコンタクトレ
ンズに付着した汚れに対して良好な洗浄効果を発揮する
界面活性剤は、眼にとって刺激物質であることから、界
面活性剤をごく少量だけ使用し、刺激をできるだけ起こ
さないようにしている。しかしながら、これらの洗浄剤
でコンタクトレンズを処理した際に、界面活性剤がコン
タクトレンズに徐々に吸着され、溶液の中では少量であ
ったものがコンタクトレンズの中に蓄積され、コンタク
トレンズの中に高濃度の界面活性剤が含まれることにな
る。多量に界面活性剤が蓄積されたコンタクトレンズを
装用すると、眼に刺激を与えたり、アレルギー、細胞障
害等の眼障害が生じる可能性があり危険である。またあ
る種のイオン性界面活性剤が多量にコンタクトレンズに
吸着されると、コンタクトレンズの混濁化や、コンタク
トレンズの形状に変化を与えることが知られている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような
事情のもとで、その中に含まれる界面活性剤が、コンタ
クトレンズに吸着・蓄積することを低減させ、コンタク
トレンズの形状を変化させることなく、しかも十分な洗
浄効果を有するコンタクトレンズ用洗浄剤を提供するこ
とを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前記の好
ましい性質を有するコンタクトレンズ用洗浄剤を開発す
べく鋭意研究を重ねた結果、コンタクトレンズ用洗浄剤
の必須成分として、界面活性剤、特にある種の界面活性
ポリビニルアルコール、ソルビトールおよびプロピ
レングリコールを組み合わせて用いることにより、その
目的を達成しうることを見出し、この知見に基づいて、
本発明を完成するに至った。すなわち、本発明は、界
活性剤、ポリビニルアルコール、ソルビトールおよびプ
ロピレングリコールを必須成分として含み、界面活性剤
が、エチレンオキシドの付加モル数が15〜18である
ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテルである
とを特徴とするコンタクトレンズ用洗浄剤を提供するも
のである。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明のコンタクトレンズ用洗浄
剤において、界面活性剤は、生体安全性が高く、かつ洗
浄力やすすぎ性が良好である上、酵素やその他有効成分
を併用する場合には、これらの成分の効果を損なわない
ものが好適である。このような界面活性剤はエチレン
オキシドの付加モル数が15〜18であるポリオキシエ
チレンアルキルフェニルエーテルに限定される。
【0009】上記ポリオキシエチレンアルキルフェニル
エーテルとしては、例えばポリオキシエチレン(15)
ノニルフェニルエーテル、ポリオキシエチレン(18)
ノニルフェニルエーテル、ポリオキシエチレン(15)
オクチルフェニルエーテル等が挙げられる。なお、
( )内の数値は、エチレンオキシドの付加モル数を示
す。
【0010】本発明においては、界面活性剤であるこれ
らのポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテルは、
1種用いてもよいし、2種以上を組み合わせて用いても
よい。また、洗浄剤中のその含有量は、0.001重量
%以上であるのが好ましい。この含有量が0.001重
量%未満では、コンタクトレンズに付着する汚れを洗浄
除去する効果が十分に発揮されにくい。また、あまり多
すぎると眼障害をもたらすおそれがある上、レンズの形
状を変化させる原因となる。これらの理由から、この界
面活性剤のより好ましい含有量は、0.01〜5重量%
の範囲である。
【0011】本発明のコンタクトレンズ用洗浄剤におい
、ポリビニルアルコールは、生体に対して安全性の高
い化合物であり、特に眼に対する毒性の発現が低いた
め、点眼剤などにも使用されている。ポリビニルアルコ
ールは、ポリ酢酸ビニルをけん化してなる水溶性高分子
化合物で、ビニルアルコールの直鎖重合物である。この
ポリビニルアルコールには、完全けん化物や、けん化度
の異なる部分けん化物など、各種のものがあり、状況に
応じて適宜選択して用いることができる。現在、ポリビ
ニルアルコールは、コンタクトレンズの材料にも用いら
れ、各種医薬品の粘稠剤、懸濁剤、前記の如く点眼剤成
分、化粧品の安定化剤、接着剤等に用いられ、眼粘膜上
に溶出しても、その安全性は疑う余地もないことは容易
に想像できる。
【0012】本発明においては、洗浄剤中のポリビニル
アルコールの含有量は、0.1〜10重量%の範囲が好
ましい。この含有量が0.1重量%未満では界面活性剤
がコンタクトレンズに吸着するのを防止する効果が十分
に発揮されないし、10重量%を超えると洗浄剤の粘度
が高くなって、取扱い性が悪くなるおそれがある。界面
活性剤のコンタクトレンズへの吸着防止性及び取扱い性
などを考慮すると、このポリビニルアルコールのより好
ましい含有量は、0.5〜5重量%の範囲である。
【0013】本発明においては、このようにポリビニル
アルコールをコンタクトレンズ用洗浄剤に加えることに
より、洗浄剤としての界面活性剤がコンタクトレンズに
吸着する量を低減することができ、かつ界面活性剤の洗
浄効果を損なうことなく、さらにコンタクトレンズの形
状、及び光学的特性に悪影響を与えることなく、安全に
コンタクトレンズを装用することができる。
【0014】本発明における、さらに他の必須成分は、
等張化剤などとして用いられるソルビトールおよびプロ
ピレングリコールである。本発明のコンタクトレンズ用
洗浄剤においては、その浸透圧やpHは、生理的範囲に
あることが肝要である。これらが生理的範囲でないと、
眼刺激や、角膜や結膜に障害が生じるおそれがある。さ
らにコンタクトレンズを変形、変色、縮小や膨潤させた
りする。具体的には浸透圧は約200〜800mOsm/k
g水の範囲に調整される。この浸透圧を調整する等張化
剤としては、例えば塩化ナトリウム、塩化カリウム、硫
酸ナトリウム、グリセリン、マンニトール等を使用する
ことができる。
【0015】一方、pHについては、涙液と同じ液性を
保ち、洗浄あるいは保存する際のコンタクトレンズの形
状、光学的特性を保護するために、pH4〜9、好まし
くは、pH5.5〜8の範囲に調整するのが有利であ
る。pH調整剤としては、例えば塩酸、酢酸、リン酸、
ホウ酸、リン酸一水素ナトリウム、リン酸二水素ナトリ
ウム、リン酸一水素カリウム、リン酸二水素カリウム、
リン酸三ナトリウム、リン酸三カリウム、ホウ酸ナトリ
ウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸ナトリウム、水酸化ナ
トリウム、水酸化カリウム、トリエタノールアミン、ト
リス(ヒドロキシメチル)アミノメタン等を使用するこ
とができる。
【0016】さらに、本発明のコンタクトレンズ用洗浄
剤においては、細菌などによる液の汚染等を防止するた
めに、公知の防腐剤、例えばソルビン酸カリウム、ソル
ビン酸ナトリウム、安息香酸ナトリウム、パラオキシ安
息香酸のメチルエステル、エチルエステル、プロピルエ
ステル、ポリヘキサメチレンビグアニド塩酸塩、アレキ
シジン二塩酸塩、クロルヘキシジングルコネート、塩化
ベンザルコニウム、塩化ベンゼトニウム、クロルブタノ
ール、α−4−[1−トリス(2−ヒドロキシエチル)
塩化アンモニウム−2−ブテニル]ポリ[1−ジメチル
塩化アンモニウム−2−ブテニル]−ω−トリス(2−
ヒドロキシエチル)塩化アンモニウム、Nα−ココイル
−L−アルギニンエチルエステル・DL−ピロリドンカ
ルボン酸塩、グリセリルモノラウレート等を使用するこ
とができる。
【0017】また、コンタクトレンズに付着する汚れを
固着させるカルシウムイオンや鉄イオン等の金属イオン
をキレートとし取り除くことができる金属封鎖剤、例え
ばエデト酸塩、クエン酸塩を使用することができるし、
コンタクトレンズの濡れ性向上のための水溶性高分子化
合物や低分子化合物、例えばポリビニルピロリドン、カ
ルボキシメチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチル
セルロース、ポリエチレングリコール、デキストラン、
デキストラン硫酸ナトリウム等を加えてもかまわない。
【0018】
【実施例】次に、本発明を実施例により、さらに詳細に
説明するが、本発明は、これらの例によってなんら限定
されるものではない。また、本発明においては、前記の
具体的構成、さらには以下に述べる実施例の他にも、本
発明の趣旨を逸脱しない限りにおいて、当業者の知識に
基づいて種々なる変更、修正、改良等を加え得るもので
あることが、理解されるべきである。
【0019】なお、洗浄剤の性能は、以下に示す方法に
従って評価した。 (1)洗浄力試験 塩化リゾチーム1.0g、アルブミン1.0g、及び塩
化ナトリウム0.5gを精製水に懸濁溶解した。この懸
濁溶液によく洗浄したハードコンタクトレンズ(HOY
Aハード/EX、HOYAヘルスケア社製)を1枚浸漬
し、室温で30分間浸漬した。このコンタクトレンズを
取り出し、水道水で軽くすすぎ、乾燥させた。乾燥させ
たコンタクトレンズをデジタル濁度計(NDH−100
1DP、日本電色工業(株)製)にて測定し、汚れ具合を
測定した。さらにこの汚れたコンタクトレンズを本実施
例及び比較例で得たコンタクトレンズ用洗浄剤に浸漬保
存した。16時間浸漬保存後、コンタクトレンズを取り
出し、水道水で軽くすすぎ、乾燥させた。乾燥させたコ
ンタクトレンズをデジタル濁度計にて測定した。
【0020】各洗浄剤につき、5枚のコンタクトレンズ
を用い、下記の式より洗浄力を算出し、その平均値で評
価した。 洗浄力(%)=[(洗浄前の濁度−洗浄後の濁度)/洗
浄前の濁度]×100
【0021】(2)吸着量試験 各実施例、参考例及び比較例で得た洗浄剤3mlに、ハ
ードコンタクトレンズ(HOYAハード/EX、HOY
Aヘルスケア社製)を1枚浸漬し、30℃で16時間イ
ンキュベートした。インキュベート後、コンタクトレン
ズを蒸留水で軽くすすぎ、乾燥させ、紫外部吸収スペク
トルを測定し、波長270nmにおける吸光度を測定す
る。レンズへ吸着した界面活性剤の吸着量を、液に浸漬
後の吸光度の値から液に浸漬前の吸光度値を引くことに
より求めた。各洗浄剤につき、3枚のコンタクトレンズ
を用い、その平均値で評価した。
【0022】(3)レンズへの影響試験 各実施例、参考例及び比較例で得た洗浄剤3mlに、ハ
ードコンタクトレンズ(HOYAハード/EX、HOY
Aヘルスケア社製)を1枚浸漬し、室温で30日間浸漬
保存した。浸漬保存後、コンタクトレンズを蒸留水で軽
くすすぎ、乾燥させ、コンタクトレンズのベースカーブ
変化をラジアスコープ計にて、頂点屈折力変化を投影式
レンズメーターにて測定した。各洗浄剤につき、3枚の
コンタクトレンズを用い、その平均値で評価した。
【0023】参考 例1 ポリオキシエチレン(5)ノニルフェニルエーテル 0.2 重量% ポリビニルアルコール 2.0 〃 ソルビトール 1.0 〃 プロピレングリコール 1.0 〃 エデト酸二ナトリウム 0.1 〃 ホウ酸 0.075 〃 ホウ砂 0.175 〃 グルコン酸クロルヘキシジン[20%(w/v] 0.005 〃
【0024】上記各成分に、上記含有量になるように、
精製水を加え、攪拌溶解後、全量を100mlとしコン
タクトレンズ用洗浄剤を調製した。この液につき、洗浄
力試験、界面活性剤の吸着試験、レンズへの影響試験を
実施し、評価した。その結果を組成と共に表1に示す。
【0025】参考例2〜10および実施例1〜3 表1、表2に示す組成のコンタクトレンズ用洗浄剤を、
参考例1と同様にして調製し、性能を評価した。その結
果を表1および表2に示す。
【0026】
【表1】
【0027】
【表2】
【0028】*1) 日光ケミカルズ(株)製、ポリオキシエ
チレン(5)ノニルフェニルエーテル *2) 日光ケミカルズ(株)製、ポリオキシエチレン(1
0)ノニルフェニルエーテル *3) 日光ケミカルズ(株)製、ポリオキシエチレン(1
5)ノニルフェニルエーテル *4) 日光ケミカルズ(株)製、ポリオキシエチレン(4)
ノニルフェニルエーテル硫酸ナトリウム *5) 日本合成化学工業(株)製、ポリビニルアルコール、
(部分けん化、粘度:4.8〜5.8×10-3Pa・
s) *6) 日本合成化学工業(株)製、ポリビニルアルコール、
(部分けん化、粘度:20.5〜24.5×10-3Pa
・s) *7) 日本合成化学工業(株)製、ポリビニルアルコール、
(部分けん化、粘度:27.0〜33.0×10-3Pa
・s) *8) 和光純薬工業(株)製、試薬 *9) 和光純薬工業(株)製、試薬 *10) 和光純薬工業(株)製、試薬、エチレンジアミン四
酢酸二ナトリウム *11) 和光純薬工業(株)製、試薬 *12) 和光純薬工業(株)製、試薬 *13) 住友製薬(株)製、グルコン酸クロルヘキシジン2
0%(w/v)
【0029】比較例1〜12 表3、表4に示す組成のコンタクトレンズ用洗浄剤を、
参考例1と同様にして調製し、性能を評価した。その結
果を表3および表4に示す。
【0030】
【表3】
【0031】
【表4】
【0032】(注)*1〜*13は、表1、表2の脚注と同
じである。
【0033】表1〜表4から分かるように、実施例のも
のは、いずれも良好な洗浄性、低い界面活性剤の吸着を
示すと共に、コンタクトレンズの装用に影響するような
レンズの変化は認められなかった。すなわち、ポリビニ
ルアルコールを配合することにより、洗浄力を低下させ
たり、コンタクトレンズの形状や光学的特性に影響を与
えることがなく、界面活性剤の吸着を低減させうること
が分かった。
【0034】
【発明の効果】本発明によれば、界面活性剤によってコ
ンタクトレンズの光学性能に影響を与えることがない
上、十分な洗浄性能を有し、かつ界面活性剤のコンタク
トレンズへの吸着を低減させ、眼粘膜刺激やアレルギー
を引き起こさない安全なコンタクトレンズ用洗浄剤を提
供することができる。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (A)界面活性剤、および(B)ポリビ
    ニルアルコールを必須成分として含むことを特徴とする
    コンタクトレンズ用洗浄剤。
  2. 【請求項2】 (A)成分の界面活性剤が、ポリオキシ
    エチレンアルキルフェニルエーテルおよびポリオキシエ
    チレンアルキルフェニルエーテル硫酸塩の中から選ばれ
    る少なくとも1種である請求項1に記載のコンタクトレ
    ンズ用洗浄剤。
  3. 【請求項3】 (A)成分の界面活性剤含有量が0.0
    01重量%以上で、(B)成分のポリビニルアルコール
    含有量が0.1〜10重量%である請求項1又は2に記
    載のコンタクトレンズ用洗浄剤。
  4. 【請求項4】 (A)成分の界面活性剤含有量が0.0
    1〜5重量%である請求項3に記載のコンタクトレンズ
    用洗浄剤。
  5. 【請求項5】 浸透圧が200〜800mOsm/kg水
    で、かつpHが4〜9である請求項1ないし4のいずれ
    か1項に記載のコンタクトレンズ用洗浄剤。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008293026A (ja) * 2008-06-03 2008-12-04 Tomey Corp コンタクトレンズ用液剤
WO2011070613A1 (ja) * 2009-12-08 2011-06-16 株式会社メニコン コンタクトレンズ用組成物、及びそれを用いた負の相互作用の抑制方法

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WO2011070613A1 (ja) * 2009-12-08 2011-06-16 株式会社メニコン コンタクトレンズ用組成物、及びそれを用いた負の相互作用の抑制方法

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