JP2000314444A - 滑り支承装置 - Google Patents

滑り支承装置

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JP2000314444A
JP2000314444A JP11122366A JP12236699A JP2000314444A JP 2000314444 A JP2000314444 A JP 2000314444A JP 11122366 A JP11122366 A JP 11122366A JP 12236699 A JP12236699 A JP 12236699A JP 2000314444 A JP2000314444 A JP 2000314444A
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JP
Japan
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cover
sliding bearing
bearing device
plate
sliding
Prior art date
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Application number
JP11122366A
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English (en)
Inventor
Keisuke Sekiguchi
桂介 関口
Nobuo Murota
伸夫 室田
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Bridgestone Corp
Original Assignee
Bridgestone Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 滑り支承本来の摩擦特性が著しく長期にわた
って保たれると共に、カバーの張設及び支承装置の点検
作業を簡単に行うことが可能な滑り支承装置を提供す
る。 【解決手段】 基礎底盤1上にステンレス等よりなる平
滑板2が配置され、その上に摺動板5を有した積層体4
が配置されている。フランジ6にカバー9の中心側がプ
ラスチック製ボルトキャップ8により固定されている。
カバー9の外側は重り14により引っ張られている。カ
バー9は4枚のカバー片10を平面ファスナ12によっ
て連結したものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は滑り支承装置に係
り、特にカバーを有した滑り支承装置に関する。
【0002】
【従来の技術】建物や機械設備等を免震構造とするため
に、平滑板上に滑り支承部材を摺動自在に配設した滑り
支承装置が普及しつつある。この滑り支承部材として
は、金属板などの硬質板とゴム等の軟質板との積層体の
下面にポリテトラフルオロエチレン(PTFE)等の低
摩擦材層を設けたものが多く用いられている。平滑板と
しては、通常の場合ステンレス板が用いられている。
【0003】このような滑り支承装置においては、地震
時にはPTFE材を装着した積層体が、相手材であるス
テンレス板上を滑り、地震力が吸収される。
【0004】このステンレス板を露出したまま放置する
と長期の使用期間においてステンレス板上部に埃や水分
等が堆積するため、弾性滑り支承本来の摩擦特性が多少
なりとも変動する可能性がある。そこで、防塵・防水性
及び外観上の点からも、弾性滑り支承を覆うカバーが必
要となる。このカバーとして、従来ではアクリル板等の
パネルを接着剤やねじ等により組み付けることが行われ
ている。
【0005】また、特開平9−195577号公報には
滑り支承部材に支承された基礎梁に膜状弾性体よりなる
カバーを取りつけ、このカバーによって滑り支承装置の
全体を覆う構成が記載されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】滑り支承は、他の免震
積層ゴム支承と同様に、定期的な点検を要する他、所定
値以上の振動を受けた時には臨時の点検を要する。
【0007】しかしながら、前記のようなパネルをカバ
ーとして用いた場合、カバー材自体が重いことや、カバ
ー材に傷や割れ等が生じないよう注意しなければならな
いため、カバー材の脱着作業やねじの取り付け取り外し
作業に多大の労力と時間を要し、弾性滑り支承の定期点
検や臨時点検を容易迅速に行えない場合があった。
【0008】上記特開平9−195577号公報のよう
に膜状弾性体よりなるカバーにより滑り支承装置全体を
覆った場合には、カバー内部に結露水等が生じ易くな
り、蒸発もできないため水分が堆積してしまったり、地
震等で建物の上部構造体と下部構造体がずれた時に、カ
バー材が滑り支承の積層ゴムとステンレス板との間に挟
まれる可能性があるという問題がある。また、このよう
な膜状弾性体よりなるカバーは防炎性が乏しいので、滑
り支承設置部付近で工事業者が溶接工事を行った場合、
溶接火花がカバー材に引火するおそれがある。
【0009】本発明は、カバー内部に結露を生じさせる
ことがなく、長期の耐久性に著しく優れた滑り支承装置
を提供することを目的とする。
【0010】また、本発明は、カバー材の着脱が容易で
あり滑り支承装置の点検作業を効率良く行うことができ
る滑り支承装置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の滑り支承装置
は、平滑板と、該平滑板上に摺動自在に配置された滑り
支承部材と、該平滑板を覆うカバーとを有する滑り支承
装置において、該カバーは透湿性を有することを特徴と
するものである。
【0012】かかる滑り支承装置にあっては、カバーの
内部の湿気がカバーを通って拡散するので、カバー内部
に結露が生じることが防止される。このため、滑り支承
装置本来の摩擦特性が長期間にわたって保たれる。
【0013】このカバーは、内部から外部に向う方向に
のみ透湿性を有することが好ましく、このようにするこ
とによりカバー内部への水分に侵入が防止され、滑り支
承装置の摩擦特性が著しく長期間にわたって保たれるよ
うになる。
【0014】また、このカバーは防水性及び防炎性を有
することが好ましい。
【0015】本発明では、滑り支承部材の上部から張り
出すようにフランジが設けられている場合、このフラン
ジにカバーを取り付けるのが好ましい。この場合、カバ
ーの外縁側の少なくとも一部を平滑板の外側にまではみ
出させるようにカバーを配設するのが好ましい。また、
この場合、カバーの該はみ出した部分に重りを連結して
も良い。このように重りを利用してカバーを張設する場
合には、カバーの設置施工が容易であると共に、カバー
をはぐって滑り支承装置を点検することもきわめて容易
になる。
【0016】本発明では、カバーを複数枚のカバー片を
連結することにより構成しても良い。この場合、カバー
片をマジックテープ(商品名)のような平面ファスナに
て連結するのが好ましい。このような平面ファスナは、
着脱が簡単であると共に、結合面からの水の侵入も防止
される。また、平面ファスナが比較的硬質であるところ
から、カバー片同士の結合部の剛性が高くなり、カバー
に骨組みを設けた場合と同様の作用が奏される。
【0017】
【発明の実施の形態】以下図面を参照して本発明の実施
の形態について説明する。
【0018】図1(a)は本発明の実施の形態に係る滑
り支承装置を示す斜視図、図1(b)はカバーと重りと
の連結部分の構成を示す拡大斜視図である。図2は滑り
支承部材に対するカバーの連結構造を示す分解斜視図で
ある。図3は図1のIII−III線に沿う断面図である。
【0019】この実施の形態にあっては、コンクリート
製の基礎底盤1上にステンレス製の平滑板2が固定設置
されている。この平滑板2上に滑り支承部材3が摺動自
在に配置されている。この滑り支承部材3は、鉄板等の
金属板とゴム等の軟質板等を積層した免震用の積層体4
と、この積層体4の底面に接着等により設けられたフッ
素樹脂(例えばポリテトラフルオロエチレン)等の低摩
擦材料よりなる摺動板5と、積層体4の上面に加硫接着
等により接合された金属製のフランジ6とを備えてい
る。このフランジ6は被支承部材を固定するためのボル
ト挿通孔7を有すると共に、その下面側からプラスチッ
ク製ボルトキャップ8が螺着されている。このプラスチ
ック製ボルトキャップ8を利用してカバー9がフランジ
6に取り付けられている。
【0020】図2に示す通り、この実施の形態にあって
は、カバー9は4枚のカバー片10の連結体よりなる。
カバー片10は、円柱形の積層体4の外周面に沿って配
置される四分円弧状の凹曲部11を有する。また、隣接
するカバー片10同士を連結するために、側辺に沿って
平面ファスナ12が設けられている。
【0021】なお、例えば、カバー片10の四分円弧状
凹曲部11に沿って紐状部材を通しておき、この紐状部
材をプラスチック製ボルトキャップ8に結び付けること
によりカバー片10がフランジ6に連結される。ただ
し、カバー片10のフランジ6への連結方式はこれに限
定されるものではなく、例えば凹曲部11に沿って四分
円弧状のプラスチックプレート等を取り付けておき、こ
のプラスチックプレートをボルト留め等によってフラン
ジ6に連結しても良い。
【0022】各カバー片10の外側のコーナー部には紐
状連結部材13を介して重り14を連結してもよい。図
1(b)に示す通り、この実施の形態にあっては、カバ
ー片10のコーナー部に鳩目状の開口15が設けられ、
棒状のストッパ16が接続された紐状連結部材13の先
端側がこの鳩目状の開口15に挿通されている。
【0023】この実施の形態にあっては、カバー片10
のこのコーナー部分及びその近傍部分のみが平滑板2の
外方にはみ出すようにカバー9が配設される。重り14
は、基礎底盤1の周囲のコンクリート面17上に配置さ
れる。
【0024】なお、この実施の形態に用いられているカ
バー9は、該カバー9の内側から外側に向ってのみ透湿
させる透湿性を有すると共に、防水性並びに防炎性を有
した素材にて構成されている。
【0025】このように構成された滑り支承装置にあっ
ては、平滑板2の上面のうち滑り支承部材3の周囲部分
がカバー9で覆われており、水分や塵埃が滑り支承部材
3の周囲の平滑板2上にかかることがなく、長期にわた
って優れた滑り性及び支承機能が維持される。特に、こ
のカバー9が、内側から外側に向ってのみ透湿性を有し
ていることから、カバー9の内側において結露が発生す
ることがなく、著しく長期にわたって弾性滑り支承本来
の滑り特性が保たれる。
【0026】この実施の形態にあっては、カバー9が複
数枚のカバー片10を連結することにより構成されたも
のであり、カバー片の現場への運び込みが容易であると
共に、滑り支承部材3を囲むようにカバー9を配設する
作業が極めて容易である。このカバー9の外側部分は重
り14によって固定されるため、カバー9の設置作業性
は極めて良好である。なお、重り14としてはゴム等よ
りなるものが好適であるが、重り14の材質はこれに限
定されるものではない。この重り14は、滑り支承部材
3が地震時に移動した場合に、カバー9を介して該滑り
支承部材3によって引っ張られて移動する。
【0027】この実施の形態にあっては、カバー片10
同士が硬質な平面ファスナ12によって連結されている
ため、この平面ファスナ12よりなる帯状部がカバー片
10同士の継目部分に沿って滑り支承部材3から放射方
向に延在するようになる。このため、カバー9に骨組み
が与えられた如き構成となり、カバー9が垂れ下がるこ
となく平滑板2の上方に張設されるようになる。
【0028】この実施の形態にあっては、カバー9を引
っ張る重り14を持ち上げることによりカバー9をはぐ
り、滑り支承部材3や摺動板5等を簡単に点検すること
が可能である。なお、一枚のカバー片10に損傷が生じ
た場合には、そのカバー片のみを交換することも可能で
ある。
【0029】上記実施の形態にあっては4枚のカバー片
10を用いているが、カバー片の数は2枚など他の枚数
としても良い。また、1枚のみからなるカバーを用いて
も良い。
【0030】
【発明の効果】以上の通り、本発明によると、カバーに
よって平滑板と滑り支承部材との摺動性を長期にわたっ
て保つようにしたものにおいて、カバー内部での結露を
防止し、著しく長期にわたって滑り支承本来の優れた滑
り特性を保つことが可能である。本発明によると、カバ
ーの張設作業やカバー内部の点検作業を効率的に行うこ
とも可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)図は実施の形態に係る滑り支承装置を示
す斜視図である。(b)図はカバーの要部斜視図であ
る。
【図2】実施の形態に係る滑り支承装置を示す分解斜視
図である。
【図3】図1のIII−III線に沿う断面図である。
【符号の説明】
1 基礎底盤 2 平滑板 3 滑り支承部材 4 積層体 5 摺動板 6 フランジ 8 プラスチック製ボルトキャップ 9 カバー 10 カバー片 12 平面ファスナ 14 重り

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 平滑板と、該平滑板上に摺動自在に配置
    された滑り支承部材と、該平滑板を覆うカバーとを有す
    る滑り支承装置において、該カバーは透湿性を有するこ
    とを特徴とする滑り支承装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、該カバーは内側から
    外側に向う方向にのみ透湿性を有することを特徴とする
    滑り支承装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2において、前記滑り支承
    部材は上部から側方に張り出すフランジを備えており、
    前記カバーは該フランジに中心側が連結され、該カバー
    の外縁側の少なくとも一部が前記平滑板の外方にまで張
    設されていることを特徴とする滑り支承装置。
  4. 【請求項4】 請求項3において、前記カバーの外縁側
    に重りが接続されていることを特徴とする滑り支承装
    置。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし4のいずれか1項におい
    て、前記カバーは複数枚のカバー片を連結したものであ
    ることを特徴とする滑り支承装置。
  6. 【請求項6】 請求項5において、カバー片同士が平面
    ファスナによって連結されていることを特徴とする滑り
    支承装置。
  7. 【請求項7】 請求項1ないし6のいずれか1項におい
    て、該カバーは防水性及び防炎性を有することを特徴と
    する滑り支承装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016211626A (ja) * 2015-04-30 2016-12-15 旭化成ホームズ株式会社 免震架台および免震架台への錘の設置方法
WO2019219829A1 (en) * 2018-05-16 2019-11-21 Soletanche Freyssinet S.A.S. Protective cover

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GB2588320A (en) * 2018-05-16 2021-04-21 Soletanche Freyssinet Sas Protective cover
GB2588320B (en) * 2018-05-16 2022-11-23 Soletanche Freyssinet Sas Protective cover

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