JP2000314349A - 防振インシュレータ - Google Patents

防振インシュレータ

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JP2000314349A
JP2000314349A JP11123435A JP12343599A JP2000314349A JP 2000314349 A JP2000314349 A JP 2000314349A JP 11123435 A JP11123435 A JP 11123435A JP 12343599 A JP12343599 A JP 12343599A JP 2000314349 A JP2000314349 A JP 2000314349A
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JP
Japan
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engine
elastic body
carburetor
insulator
vibration
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Application number
JP11123435A
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English (en)
Inventor
Katsuhiko Morita
勝彦 森田
Yoichi Urayama
陽一 浦山
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Nok Vibracoustic Co Ltd
Shin Daiwa Kogyo Co Ltd
Original Assignee
Nok Vibracoustic Co Ltd
Shin Daiwa Kogyo Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 優れた防振性を発揮することができ、もって
気泡の発生や焼付きトラブルの発生等を未然に防止する
ことが可能な防振インシュレータ1を提供する。 【解決手段】 エンジンおよびキャブレタ間に介装され
る防振インシュレータ1であって、エンジン側に固定さ
れる取付プレート2と、キャブレタ側に固定される取付
プレート5と、両取付プレート2,5に加硫接着されて
両取付プレート2,5を連結したゴム状弾性材製の弾性
体6とを有している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、刈払機等におい
て、エンジンおよびキャブレタ間に介装されて防振作用
をなす防振インシュレータに関するものである。
【0002】
【従来の技術】刈払機等において、エンジンおよびキャ
ブレタ間に介装されるインシュレータとして、従来から
図9(A)および(B)に示すインテークインシュレー
タ51が知られているが、このインテークインシュレー
タ51は、ボルトねじ込み用のインサート金具52を例
外として、その全体がフェノール樹脂等の合成樹脂によ
り一体に成形されている(実開平7−30350号公報
参照)。
【0003】したがって、このインシュレータ51に
は、その材質上の特性から優れた断熱性を発揮すること
が可能であるものの、十分な防振性を発揮することがで
きない不都合があり、よってエンジン側のピストン振動
が十分に減衰されずにキャブレタ側に伝達されるため
に、高回転域においてキャブレタ内に気泡が発生し、こ
れを原因としてピストンの急回転焼付きトラブル等が発
生することがある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は以上の点に鑑
み、優れた防振性を発揮することができ、もって気泡の
発生や焼付きトラブルの発生等を未然に防止することが
可能な防振インシュレータを提供することを目的とす
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の請求項1による防振インシュレータは、エ
ンジンおよびキャブレタ間に介装される防振インシュレ
ータであって、前記エンジン側に固定される取付プレー
トと、前記キャブレタ側に固定される取付プレートと、
前記両取付プレートに加硫接着されて両取付プレートを
連結したゴム状弾性材製の弾性体とを有することを特徴
とするものである。
【0006】また、本発明の請求項2による防振インシ
ュレータは、上記した請求項1の防振インシュレータに
おいて、エンジン側の取付プレートが複数のプレートよ
りなり、前記各プレートがエンジン側に固定されるとと
もに前記各プレートに対して弾性体が加硫接着されてい
ることを特徴とするものである。
【0007】また、本発明の請求項3による防振インシ
ュレータは、同じく上記した請求項1の防振インシュレ
ータにおいて、弾性体が、吸気通路を設けた第一弾性体
と、前記第一弾性体とは別に両取付プレートを連結した
第二弾性体とを備えていることを特徴とするものであ
る。
【0008】更にまた、本発明の請求項4による防振イ
ンシュレータは、同じく上記した請求項1の防振インシ
ュレータにおいて、キャブレタ側の取付プレート、弾性
体およびエンジン側の取付プレートに吸気通路が貫通形
成され、前記吸気通路の開口周縁部に取付時に前記キャ
ブレタ側またはエンジン側に密接するゴム状弾性材製の
シール部が設けられ、前記シール部が前記弾性体に対し
て一体成形されていることを特徴とするものである。
【0009】上記構成を備えた本発明の請求項1による
防振インシュレータにおいては、ゴム状弾性材製の弾性
体の利用によりインシュレータのバネ定数が低減化され
るために、優れた防振性を発揮することが可能となり、
またこのゴム状弾性材製の弾性体を取付プレートに加硫
接着して、この取付プレートをエンジン側またはキャブ
レタ側に固定するようにしたために、取付作業の容易性
を確保することが可能となる。
【0010】またこれに加えて、上記構成を備えた本発
明の請求項2による防振インシュレータにおいては、エ
ンジン側の取付プレートが複数のプレートよりなり、各
プレートがエンジン側に固定されるとともに各プレート
に対して弾性体が加硫接着されているために、この複数
のプレートおよび弾性体を介してキャブレタをエンジン
に安定的に支持することが可能となる。
【0011】また、上記構成を備えた本発明の請求項3
による防振インシュレータにおいては、弾性体が、吸気
通路を設けた第一弾性体と、この第一弾性体とは別に両
取付プレートを連結した第二弾性体とを備えているため
に、この複数の弾性体およびプレートを介してキャブレ
タをエンジンに安定的に支持することが可能となる。
【0012】更にまた、上記構成を備えた本発明の請求
項4による防振インシュレータにおいては、キャブレタ
側の取付プレート、弾性体およびエンジン側の取付プレ
ートに吸気通路が貫通形成され、この吸気通路の開口周
縁部に取付時にキャブレタ側またはエンジン側に密接す
るゴム状弾性材製のシール部が設けられているために、
キャブレタ側から吸気通路を介してエンジン側へ送給さ
れる燃料流体がキャブレタとインシュレータとの間また
はインシュレータとエンジンとの間の継ぎ目から外部へ
漏洩したり、外気が侵入したりするのを防止することが
可能となり、またこのシール部を弾性体に対して一体成
形したために、その成形の容易性を確保することが可能
となる。
【0013】
【発明の実施の形態】つぎに本発明の実施形態を図面に
したがって説明する。
【0014】第一実施形態・・・図1は、当該実施形態
に係る防振インシュレータの正面図であり、そのA−O
−A線断面図が図2に示されている。また図3は当該防
振インシュレータの背面図、図4は装着状態の説明図で
ある。
【0015】当該防振インシュレータ1は先ず、装着時
に刈払機のエンジン21側に固定されるエンジン側の取
付プレート2と、キャブレタ31側に固定されるキャブ
レタ側の取付プレート5とを有しており、この両取付プ
レート2,5の間にゴム状弾性材製の弾性体6が配置さ
れて、両取付プレート2,5に対してそれぞれ加硫接着
されている。
【0016】エンジン側の取付プレート2は、下側の第
一プレート(下側プレートとも称する)3と上側の第二
プレート(上側プレートとも称する)4とを組み合わせ
たものであって、この上下一対のプレート3,4がそれ
ぞれエンジン21側に固定されるとともに、この上下一
対のプレート3,4に対してそれぞれ弾性体6が加硫接
着されている。
【0017】この上下一対のプレート3,4のうち先
ず、上側プレート4は所定の金属等の剛材によって円板
状に成形されており、その正面中央に、取付時に取付ボ
ルト13の雄ねじ部を差し通すためのボルト挿通孔4a
が設けられている。また下側プレート3は上側プレート
4と同一種類の材料によって正面形状を横長の略長方形
に成形されており、その正面中央に横長形状の開口部3
aが設けられている。またこの開口部3aの左右両側
に、取付時に取付ボルト(図示せず)の雄ねじ部を差し
通すための一対のボルト挿通孔3bが設けられており、
左下側に、空気の脈動を伝える穴(パルス穴または空気
脈動伝達孔とも称する)3cが設けられており、更に左
上側および右下側に一対のゴム注入孔3dが設けられて
いる。このゴム注入孔3dは、当該インシュレータ1の
成形時にゴム材料をここから注入するものである。この
上下一対のプレート3,4は互いに所定の間隔を介して
同一平面上に配置されている。
【0018】一方、キャブレタ側の取付プレート5は、
エンジン側の上下のプレート3,4と同一種類の材料を
もって一枚物のプレートとして成形されており、下側プ
レート3に対応する正面平行四辺形状の下側プレート部
5aと、上側プレート4に対応する正面横長長円形状の
上側プレート部5bと、この両プレート部5a,5bを
互いに連結した幅狭の連結部5cとを一体に有してい
る。下側プレート部5aには下側プレート3に対応し
て、正面円形の開口部5d、空気の脈動を伝える穴(パ
ルス穴または空気脈動伝達孔とも称する)5eおよび取
付時に取付ボルト(図示せず)の雄ねじ部をねじ込むた
めのキャブレタ取付ねじ穴(ボルト取付雌ねじ穴)5f
がそれぞれ設けられており、上側プレート部5bには上
側プレート4に対応して、取付時に取付ボルト13の雄
ねじ部および頭部を差し通すためのボルト挿通孔5gが
設けられている。
【0019】ゴム状弾性材製の弾性体6は、エンジン側
の下側プレート3およびキャブレタ側の下側プレート部
5a間に配置されて、このプレート3およびプレート部
5aに加硫接着された下側の第一弾性体(下側弾性体と
も称する)7と、エンジン側の上側プレート4およびキ
ャブレタ側の上側プレート部5b間に配置されて、この
プレート4およびプレート部5bに加硫接着された上側
の第二弾性体(上側弾性体とも称する)8とを有してい
る。
【0020】この上下の弾性体7,8のうち先ず、上側
弾性体8はニトリルゴム等の所定のゴム材料によって円
筒状に成形されていて、上側プレート4の背面ならびに
上側プレート部5bの正面およびボルト挿通孔5gの内
面に対してそれぞれ加硫接着されており、その内周にボ
ルト挿通孔8aが設けられている。またこの上側弾性体
8は、その内径寸法が上側プレート4のボルト挿通孔4
aの内径寸法より大きく設定されており、よってこの上
側弾性体8の内周側であって上側プレート4の背面に、
取付ボルト13の頭部が締付け時に着座するための環状
の着座面4bが形成されている。
【0021】また、下側弾性体7は、上側弾性体8と同
一種類の材料によって正面平行四辺形状に成形されてい
て、下側プレート3の背面ならびに開口部3aおよび空
気の脈動を伝える穴3cの内面ならびに下側プレート部
5aの正面ならびに開口部5dおよび空気の脈動を伝え
る穴5eの内面に対してそれぞれ加硫接着されており、
その内部に、吸気通路7aが下側プレート3の開口部3
aと下側プレート部5aの開口部5dとを連通するよう
に設けられており、またこれと並行して、空気の脈動を
伝える穴(図示せず)が下側プレート3の空気の脈動を
伝える穴3cと下側プレート部5aの空気の脈動を伝え
る穴5eとを連通するように設けられている。
【0022】また、吸気通路7aのエンジン側開口周縁
部に、取付時にエンジン21側の取付面に密接するゴム
状弾性材製のリップ状のシール部9が設けられており、
吸気通路7aのキャブレタ側開口周縁部にも、取付時に
キャブレタ31側の取付面に密接するゴム状弾性材製の
リップ状のシール部10が設けられている。また同様
に、一連の空気の脈動を伝える穴3c,5eのエンジン
側開口周縁部に、取付時にエンジン21側の取付面に密
接するゴム状弾性材製のリップ状のシール部11が設け
られており、空気の脈動を伝える穴3c,5eのキャブ
レタ側開口周縁部にも、取付時にキャブレタ31側の取
付面に密接するゴム状弾性材製のリップ状のシール部1
2が設けられている。これらのシール部9,10,1
1,12は何れも下側弾性体8に対して一体に成形され
ている。
【0023】上記構成を備えた防振インシュレータ1
は、図4に示すように、取付ボルト13を用いてエンジ
ン側の上側プレート4をエンジン21側の取付面に固定
するとともに、同じく取付ボルトを用いてエンジン側の
下側プレート3をエンジン21側の取付面に固定し、同
様にキャブレタ側の取付プレート5をキャブレタ31側
の取付面に固定することによって刈払機のエンジン21
とキャブレタ31との間に介装されるものであって、上
記構成により以下の作用効果を奏する点に特徴を有して
いる。
【0024】すなわち先ず第一に、上記従来技術におけ
る合成樹脂材料に代えてゴム状弾性材製の弾性体6を利
用するようにしたために、防振インシュレータ1全体と
してのばね定数を低減させ、防振効果を増大させること
ができる。したがってエンジン21側のピストン振動が
キャブレタ31側に伝達されてキャブレタ31内に気泡
が発生するのを防止し、この気泡の発生を原因としてピ
ストンの急回転焼付きトラブルが発生するのを防止する
ことができる。弾性体6のばね定数は、エンジン21の
アイドリング以上の回転域において振動伝達を防止し得
るように、これを設定するのが好適である。
【0025】また、ゴム状弾性材製の弾性体6をエンジ
ン側の取付プレート2およびキャブレタ側の取付プレー
ト5にそれぞれ加硫接着して、この取付プレート2,5
をそれぞれエンジン21側またはキャブレタ31側に固
定するようにしたために、弾性体6のばね定数が低くて
弾性体6が柔らかいものであっても、その取付けが困難
化することがなく、取付作業の容易性を確保することが
できる。
【0026】また、弾性体6のばね定数が低くて弾性体
6が柔らかいものであると、この弾性体6を介してのエ
ンジン21によるキャブレタ31の支持が不安定になる
虞があるが、エンジン側の取付プレート2が上下一対の
プレート3,4の組み合わせよりなり、この上下一対の
プレート3,4がそれぞれエンジン21側に固定される
とともにこの一対のプレート3,4に対してそれぞれ弾
性体6が加硫接着されているために、この一対のプレー
ト3,4による二点支持が実現されている。したがっ
て、この一対のプレート3,4および弾性体6を介して
エンジン21がキャブレタ31を安定的に支持し、エン
ジン21によるキャブレタ31の支持を安定化させるこ
とができる。また同様に、弾性体6が上下一対の弾性体
7,8の組み合わせよりなり、この上下一対の弾性体
7,8がそれぞれエンジン側の取付プレート2およびキ
ャブレタ側の取付プレート5に加硫接着されて両取付プ
レート2,5を互いに連結しているために、この部分に
おいても一対の弾性体7,8による二点支持が実現され
ている。したがって、この一対の弾性体7,8を介して
エンジン21がキャブレタ31を安定的に支持し、エン
ジン21によるキャブレタ31の支持を安定化させるこ
とができる。
【0027】また、キャブレタ側の取付プレート5、弾
性体6およびエンジン側の取付プレート2に吸気通路7
aが貫通形成され、この吸気通路7aのエンジン21側
の開口周縁部およびキャブレタ31側の開口集縁部にそ
れぞれゴム状弾性材製のシール部9,10が設けられて
いるために、キャブレタ31側から吸気通路7aを介し
てエンジン21側へ送給される燃料流体がキャブレタ3
1とインシュレータ1との間またはインシュレータ1と
エンジン21との間の継ぎ目から外部へ漏洩したり、外
気が侵入したりするのを防止することができる。また同
様に、キャブレタ側の取付プレート5、弾性体6および
エンジン側の取付プレート2に空気の脈動を伝える穴3
c,5eが貫通形成され、この空気の脈動を伝える穴3
c,5eのエンジン21側の開口周縁部およびキャブレ
タ31側の開口集縁部にそれぞれゴム状弾性材製のシー
ル部11,12が設けられているために、空気がキャブ
レタ31とインシュレータ1との間またはインシュレー
タ1とエンジン21との間の継ぎ目から外部へ漏洩した
り、外気が侵入したりするのを防止することができる。
したがってこれらのことから、優れたシール性を発揮す
ることが可能な防振インシュレータ1を提供することが
できる。
【0028】更にまた、上記シール部9,10,11,
12がそれぞれ下側弾性体7に対して一体成形されてい
るために、インシュレータ1に新たにシール部9,1
0,11,12を設けることにしても、その成形が特に
面倒となることがなく、よってその成形の容易性を確保
することができる。
【0029】第二実施形態・・・尚、上記第一実施形態
に係る防振インシュレータ1においては、エンジン側の
取付プレート2が上下一対のプレート3,4よりなるも
のとして両プレート3,4の組み合わせにより構成され
ているが、図5ないし図8に示すように、このエンジン
側の取付プレート2はキャブレタ側の取付プレート5と
同様に、一枚物であっても良い。この第二実施形態に係
る防振インシュレータ1のその他の構成は上記第一実施
形態に係る防振インシュレータ1と同じであり、その作
用効果は以下のようになる。
【0030】すなわち先ず第一に、上記従来技術におけ
る合成樹脂材料に代えてゴム状弾性材製の弾性体6を利
用するようにしたために、防振インシュレータ1全体と
してのばね定数を低減させ、防振効果を増大させること
ができる。したがってエンジン21側のピストン振動が
キャブレタ31側に伝達されてキャブレタ31内に気泡
が発生するのを防止し、この気泡の発生を原因としてピ
ストンの急回転焼付きトラブルが発生するのを防止する
ことができる。弾性体6のばね定数は、エンジン21の
アイドリング以上の回転域において振動伝達を防止し得
るように、これを設定するのが好適である。
【0031】また、ゴム状弾性材製の弾性体6をエンジ
ン側の取付プレート2およびキャブレタ側の取付プレー
ト5にそれぞれ加硫接着して、この取付プレート2,5
をそれぞれエンジン21側またはキャブレタ31側に固
定するようにしたために、弾性体6のばね定数が低くて
弾性体6が柔らかいものであっても、その取付けが困難
化することがなく、取付作業の容易性を確保することが
できる。
【0032】また、弾性体6のばね定数が低くて弾性体
6が柔らかいものであると、この弾性体6を介してのエ
ンジン21によるキャブレタ31の支持が不安定になる
虞があるが、弾性体6が上下一対の弾性体7,8の組み
合わせよりなり、この上下一対の弾性体7,8がそれぞ
れエンジン側の取付プレート2およびキャブレタ側の取
付プレート5に加硫接着されて両取付プレート2,5を
互いに連結しているために、一対の弾性体7,8による
二点支持が実現されている。したがってこの一対の弾性
体7,8を介してエンジン21がキャブレタ31を安定
的に支持し、エンジン21によるキャブレタ31の支持
を安定化させることができる。
【0033】また、キャブレタ側の取付プレート5、弾
性体6およびエンジン側の取付プレート2に吸気通路7
aが貫通形成され、この吸気通路7aのエンジン21側
の開口周縁部およびキャブレタ31側の開口集縁部にそ
れぞれゴム状弾性材製のシール部9,10が設けられて
いるために、キャブレタ31側から吸気通路7aを介し
てエンジン21側へ送給される燃料流体がキャブレタ3
1とインシュレータ1との間またはインシュレータ1と
エンジン21との間の継ぎ目から外部へ漏洩したり、外
気が侵入したりするのを防止することができる。また同
様に、キャブレタ側の取付プレート5、弾性体6および
エンジン側の取付プレート2に空気の脈動を伝える穴3
c,5eが貫通形成され、この空気の脈動を伝える穴3
c,5eのエンジン21側の開口周縁部およびキャブレ
タ31側の開口集縁部にそれぞれゴム状弾性材製のシー
ル部11,12が設けられているために、空気がキャブ
レタ31とインシュレータ1との間またはインシュレー
タ1とエンジン21との間の継ぎ目から外部へ漏洩した
り、外気が侵入したりするのを防止することができる。
したがってこれらのことから、優れたシール性を発揮す
ることが可能な防振インシュレータ1を提供することが
できる。
【0034】更にまた、上記シール部9,10,11,
12がそれぞれ下側弾性体7に対して一体成形されてい
るために、インシュレータ1に新たにシール部9,1
0,11,12を設けることにしても、その成形が特に
面倒となることがなく、よってその成形の容易性を確保
することができる。
【0035】
【発明の効果】本発明は、以下の効果を奏する。
【0036】すなわち先ず、上記構成を備えた本発明の
請求項1による防振インシュレータにおいては、上記従
来技術における合成樹脂材料に代えてゴム状弾性材製の
弾性体を利用するようにしたために、防振インシュレー
タ全体としてのばね定数を低減させ、防振効果を増大さ
せることができる。したがってエンジン側のピストン振
動がキャブレタ側に伝達されてキャブレタ内に気泡が発
生するのを防止し、この気泡の発生を原因としてピスト
ンの急回転焼付きトラブルが発生するのを防止すること
ができる。
【0037】また、ゴム状弾性材製の弾性体をエンジン
側の取付プレートおよびキャブレタ側の取付プレートに
それぞれ加硫接着して、この取付プレートをそれぞれエ
ンジン側またはキャブレタ側に固定するようにしたため
に、弾性体のばね定数が低くて弾性体が柔らかいもので
あっても、その取付けが困難化することがなく、取付作
業の容易性を確保することができる。
【0038】また、上記構成を備えた本発明の請求項2
による防振インシュレータにおいては、弾性体のばね定
数が低くて弾性体が柔らかいものであると、この弾性体
を介してのエンジンによるキャブレタの支持が不安定に
なる虞があるが、エンジン側の取付プレートが複数のプ
レートよりなり、この複数のプレートがそれぞれエンジ
ン側に固定されるとともにこの複数のプレートに対して
それぞれ弾性体が加硫接着されているために、この複数
のプレートおよび弾性体を介してエンジンがキャブレタ
を安定的に支持し、エンジンによるキャブレタの支持を
安定化させることができる。
【0039】また、上記構成を備えた本発明の請求項3
による防振インシュレータにおいては、弾性体が、吸気
通路を設けた第一弾性体と、この第一弾性体とは別に両
取付プレートを連結した第二弾性体とを備えているため
に、この複数の弾性体を介してエンジンがキャブレタを
安定的に支持し、エンジンによるキャブレタの支持を安
定化させることができる。
【0040】更にまた、上記構成を備えた本発明の請求
項4による防振インシュレータにおいては、キャブレタ
側の取付プレート、弾性体およびエンジン側の取付プレ
ートに吸気通路が貫通形成され、この吸気通路のエンジ
ン側またはキャブレタ側の開口周縁部にゴム状弾性材製
のシール部が設けられているために、キャブレタ側から
吸気通路を介してエンジン側へ送給される燃料流体がキ
ャブレタとインシュレータとの間またはインシュレータ
とエンジンとの間の継ぎ目から外部へ漏洩したり、外気
が侵入したりするのを防止することができる。
【0041】また、このシール部が弾性体に対して一体
成形されているために、インシュレータに新たにシール
部を設けることにしても、その成形が特に面倒となるこ
とがなく、よってその成形の容易性を確保することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る防振インシュレータの
正面図
【図2】図1におけるA−O−A線断面図
【図3】同防振インシュレータの背面図
【図4】同防振インシュレータの装着状態説明図
【図5】本発明の他の実施形態に係る防振インシュレー
タの正面図
【図6】図5におけるB−O−B線断面図
【図7】同防振インシュレータの背面図
【図8】同防振インシュレータの装着状態説明図
【図9】(A)は従来例に係るインシュレータの正面
図、(B)は同図(A)におけるC−O−C線断面図
【符号の説明】
1 防振インシュレータ 2 エンジン側取付プレート 3 下側プレート(第一プレート) 3a,5d 開口部 3b,4a,8a,5g ボルト挿通孔 3c,5e 空気の脈動を伝える穴 3d ゴム注入孔 4 上側プレート(第二プレート) 4b 着座面 5 キャブレタ側取付プレート 5a 下側プレート部 5b 上側プレート部 5c 連結部 5f キャブレタ取付ねじ穴 6 弾性体 7 下側弾性体(第一弾性体) 7a 吸気通路 8 上側弾性体(第二弾性体) 9,10,11,12 シール部 13 取付ボルト 21 エンジン 31 キャブレタ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 浦山 陽一 神奈川県藤沢市辻堂新町4−3−1 エ ヌ・オー・ケー・メグラスティック株式会 社内 Fターム(参考) 3G024 AA09 BA11 BA21 BA29 EA14 FA02 FA08 FA14 GA26 3J048 AA01 BA04 BA05 EA01 3J066 AA01 AA26 BA01 BD05 BE01

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジン(21)およびキャブレタ(3
    1)間に介装される防振インシュレータ(1)であっ
    て、 前記エンジン(21)側に固定される取付プレート
    (2)と、前記キャブレタ(31)側に固定される取付
    プレート(5)と、前記両取付プレート(2)(5)に
    加硫接着されて両取付プレート(2)(5)を連結した
    ゴム状弾性材製の弾性体(6)とを有することを特徴と
    する防振インシュレータ。
  2. 【請求項2】 請求項1の防振インシュレータにおい
    て、 エンジン側の取付プレート(2)が複数のプレート
    (3)(4)よりなり、前記各プレート(3)(4)が
    エンジン(21)側に固定されるとともに前記各プレー
    ト(3)(4)に対して弾性体(6)が加硫接着されて
    いることを特徴とする防振インシュレータ。
  3. 【請求項3】 請求項1の防振インシュレータにおい
    て、 弾性体(6)が、吸気通路(7a)を設けた第一弾性体
    (7)と、前記第一弾性体(7)とは別に両取付プレー
    ト(2)(5)を連結した第二弾性体(8)とを備えて
    いることを特徴とする防振インシュレータ。
  4. 【請求項4】 請求項1の防振インシュレータにおい
    て、 キャブレタ側の取付プレート(5)、弾性体(6)およ
    びエンジン側の取付プレート(2)に吸気通路(7a)
    が貫通形成され、前記吸気通路(7a)の開口周縁部に
    取付時に前記キャブレタ(31)側またはエンジン(2
    1)側に密接するゴム状弾性材製のシール部(9)(1
    0)が設けられ、前記シール部(9)(10)が前記弾
    性体(6)に対して一体成形されていることを特徴とす
    る防振インシュレータ。
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JP2016160849A (ja) * 2015-03-03 2016-09-05 株式会社マキタ エンジン作業機

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