JP2000314048A - パイル織編物 - Google Patents

パイル織編物

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JP2000314048A
JP2000314048A JP11161439A JP16143999A JP2000314048A JP 2000314048 A JP2000314048 A JP 2000314048A JP 11161439 A JP11161439 A JP 11161439A JP 16143999 A JP16143999 A JP 16143999A JP 2000314048 A JP2000314048 A JP 2000314048A
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JP
Japan
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yarn
pile
ground
yarns
heat treatment
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JP11161439A
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English (en)
Inventor
Hiroharu Matsuoka
弘治 松岡
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
MATSUOKA ORIMONO KK
Original Assignee
MATSUOKA ORIMONO KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】パイル抜けを防止した、パイル織物及びパイル
編物を提供する。 【解決手段】パイル織物は、地糸とパイル糸とで構成し
てあり、地糸中少なくとも地よこ糸12として芯鞘構造
の低融点で融ける原料を使った糸を使用し、地よこ糸に
パイル糸10を交錯させて製織後、熱処理を行って地よ
こ糸とパイル糸との交錯接点を接着してある。また、パ
イル編物は、裏糸21とパイル糸20とで構成してあ
り、裏糸として芯鞘構造の低融点で融ける原料を使った
糸を使用し、裏糸にパイル糸を交錯させて編成後、熱処
理を行って裏糸とパイル糸との交錯接点を接着してあ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、パイル抜けを防止
したパイル織編物、即ち、パイル織物及びニットにおけ
るパイル編物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、パイル織物は、バッキングにより
パイル糸の毛抜けを防止していた。しかしながら、この
パイル織物をペイントローラーに使用すると、ペイント
溶剤に浸けたときにバッキングがとれてパイル抜けを生
じるという問題点を有していた。また、従来のパイル編
物においては、裁断時にほつれて毛抜けが生じるという
問題点を有していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、従来の技術
の有するこのような問題点に鑑みてなされたものであ
り、その目的とするところは、パイル抜けを防止し、特
にペイントローラー等に最適なパイル織物並びにパイル
編物を提供しようとするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明のうちで請求項1記載の発明は、地糸とパイ
ル糸とで構成してあり、地糸中少なくとも地よこ糸とし
て芯鞘構造の低融点で融ける原料を使った糸を使用し、
地よこ糸にパイル糸を交錯させて製織後、熱処理を行っ
て地よこ糸とパイル糸との交錯接点を接着することを特
徴としている。また、請求項2記載の発明は、裏糸とパ
イル糸とで構成してあり、裏糸として芯鞘構造の低融点
で融ける原料を使った糸を使用し、裏糸にパイル糸を交
錯させて編成後、熱処理を行って裏糸とパイル糸との交
錯接点を接着することを特徴としている。
【0005】ここで、地糸は、地たて糸と地よこ糸とで
構成されている。地たて糸とパイル糸は、従来、パイル
織物に使用されているものを使用すればよく、長繊維の
糸でも短繊維の糸でもよい。芯鞘構造の低融点で融ける
原料を使った糸は、地よこ糸だけでなく、地たて糸にも
使用してもよい。熱処理は、製織あるいは編成後、生地
をフリーの状態で、60〜140℃の温度で行う。この
熱処理により、パイル糸と交錯している地よこ糸あるい
は裏糸が融けて両者が接着することとなる。熱処理によ
り生地が収縮するので、再度120〜160℃の熱処理
を行ってもよい。この処理により、パイル糸と交錯して
いる地よこ糸あるいは裏糸は一部分が再度融け、生地幅
を安定させることができると共に、パイル糸と地よこ糸
あるいは裏糸との交錯接点の接着強度を強めることがで
きる。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づき説明する。図1は、本発明に係るパイル織物の
組織の概略を示した説明図であり、パイル糸10を地糸
に十二越で交錯させた例を示してある。
【0007】図1には、地たて糸11を1本で構成した
ものを示してある。そして、地たて糸11に地よこ糸1
2が1本、2本と交互にくるように交錯させてある。地
よこ糸12には、芯鞘構造の低融点で融ける原料を使っ
た糸を使用する。
【0008】パイル糸10は、第1コースC1第2ウェ
ールW2の地たて糸11と地よこ糸12との間から、第
2コースC2第2ウェールW2の地よこ糸12と地たて
糸11との間、第3コースC3第2ウェールW2の地た
て糸11と地よこ糸12との間、第4コースC4第1ウ
ェールW1の地よこ糸12と地たて糸11との間、第5
コースC5第1ウェールW1の地たて糸11と地よこ糸
12との間、第6コースC6第1ウェールW1の地よこ
糸12と地たて糸11との間にくるように交錯させてあ
る。
【0009】なお、上記実施の形態として、パイル糸を
地糸に十二越で交錯させた例を図示したが、本発明はこ
れに限られるものではなく、一越や、八越、十六越など
のものであってもよい。また、地たて糸は、2本以上で
構成してもよい。
【0010】このように製織後、熱処理を行って、地よ
こ糸12とパイル糸10との交錯接点を接着する。熱処
理は、製織した生地をフリーの状態として、60〜14
0℃の温度で行う。この処理により、地よこ糸12の鞘
部が融け、交錯している地よこ糸12とパイル糸10と
が接着することとなる。
【0011】上記熱処理により製織した生地が5〜20
%収縮するので、生地幅を安定化させるために、再度1
20〜160℃の熱処理を行ってもよい。この再度の熱
処理により、パイル糸10と交錯している地よこ糸12
の一部分が再度融け、パイル糸10と地よこ糸12との
交錯接点の接着強度を高めることができる。そして、生
地幅を安定させることができる。
【0012】図2は、本発明に係るパイル編物の組織の
概略を示した説明図であり、パイル糸20を裏糸21に
三飛で交錯させた例を示してある。
【0013】本発明に係るパイル編物は、丸編みにより
ニット編み地を編成する。裏糸21として、芯鞘構造の
低融点で融ける原料を使った糸を使用する。裏糸21を
2本以上で構成したときは、少なくとも1本には芯鞘構
造の低融点で融ける原料を使った糸を使用する。
【0014】パイル糸20は、第1コースC1第1ウェ
ールW1の裏糸21、第5コースC5第1ウェールW1
の裏糸21、第3コースC3第2ウェールW2の裏糸2
1、第7コースC7第2ウェールW2の裏糸21に交錯
させてある。
【0015】なお、上記実施の形態として、パイル糸を
裏糸に三飛で交錯させた例を図示したが、本発明はこれ
に限られるものではなく、一飛(総詰)、五飛、三飛総
口などのものであってもよい。
【0016】このように編成後、熱処理を行って、裏糸
21とパイル糸20との交錯接点を接着する。熱処理
は、編成した生地をフリーの状態として、60〜140
℃の温度で行う。この処理により、芯鞘構造の低融点で
融ける原料を使った糸を使用した裏糸21の鞘部が融
け、交錯している裏糸21とパイル糸20とが接着する
こととなる。
【0017】上記熱処理により編成した生地が10〜2
5%収縮するので、生地幅を安定化させるために、再度
120〜160℃の熱処理を行ってもよい。この再度の
熱処理により、パイル糸20と交錯している裏糸21の
一部分が再度融け、パイル糸20と裏糸21との交錯接
点の接着強度を高めることができる。そして、生地幅を
安定させることができる。
【0018】
【実施例】地よこ糸として芯鞘構造の低融点で融ける原
料を使った糸を使用し、地糸を6300本、パイル糸を
1050本用いて、地よこ糸にパイル糸を交錯させて幅
144cmで製織後、この製織した生地をフリーの状態
として、60〜140℃の熱処理を行ったところ、幅1
26cmとなり(約12.5%収縮)、再度120〜1
60℃の熱処理を行うと、幅128cmとなり、生地幅
が安定化した。このパイル織物を使用してペイントロー
ラーにしたところ、ペイント溶剤に浸けてもパイル抜け
を生じることが少なく、接着効果を充分得ることができ
た。
【0019】また、裏糸として芯鞘構造の低融点で融け
る原料を使った糸を使用し、裏糸にパイル糸を交錯させ
て編成後、60〜140℃の熱処理後、再度120〜1
60℃の熱処理を行って得たパイル編物は、裁断しても
パイル抜けを生じることが少なかった。
【0020】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のうち請求
項1記載の発明は、地よこ糸とパイル糸との交錯接点を
接着してあり、パイル糸と地糸との接着面が多く、パイ
ル抜けを防止したパイル織物を得ることができる。そし
て、裁断してもほつれることが少なく、溶剤に浸けても
パイル糸の接着効果は落ちない。また、請求項2記載の
発明は、裏糸とパイル糸との交錯接点を接着してあるの
で、パイル抜けを防止したパイル編物を得ることができ
る。そして、裁断してもほつれることが少なく、溶剤に
浸けてもパイル糸の接着効果は落ちない。さらに、本発
明に係るパイル織物及びパイル編物は、ペイントローラ
ーに限らず、衣料品、ふきん、ぞうきん等の清掃品や、
その他の資材等に有益なものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るパイル織物の組織の概略を示した
説明図である。
【図2】本発明に係るパイル編物の組織の概略を示した
説明図である。
【符号の説明】
10,20 パイル糸 11 地たて糸 12 地よこ糸 21 裏糸

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 地糸とパイル糸とで構成してあり、地糸
    中少なくとも地よこ糸として芯鞘構造の低融点で融ける
    原料を使った糸を使用し、地よこ糸にパイル糸を交錯さ
    せて製織後、熱処理を行って地よこ糸とパイル糸との交
    錯接点を接着することを特徴とするパイル織物。
  2. 【請求項2】 裏糸とパイル糸とで構成してあり、裏糸
    として芯鞘構造の低融点で融ける原料を使った糸を使用
    し、裏糸にパイル糸を交錯させて編成後、熱処理を行っ
    て裏糸とパイル糸との交錯接点を接着することを特徴と
    するパイル編物。
JP11161439A 1999-04-30 1999-04-30 パイル織編物 Pending JP2000314048A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002302863A (ja) * 2001-04-02 2002-10-18 Kuraray Co Ltd 塗装具用繊維構造体およびその製造方法
WO2011055455A1 (ja) 2009-11-09 2011-05-12 株式会社カネカ パイル布帛及びその製造方法
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WO2015055149A1 (zh) * 2013-10-18 2015-04-23 徐云友 清洁球或清洁布及其制作方法、制作设备

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