JP2000313920A - 高温鋼板の冷却装置および冷却方法 - Google Patents

高温鋼板の冷却装置および冷却方法

Info

Publication number
JP2000313920A
JP2000313920A JP11121704A JP12170499A JP2000313920A JP 2000313920 A JP2000313920 A JP 2000313920A JP 11121704 A JP11121704 A JP 11121704A JP 12170499 A JP12170499 A JP 12170499A JP 2000313920 A JP2000313920 A JP 2000313920A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cooling
temperature
water
gas
steel sheet
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP11121704A
Other languages
English (en)
Inventor
Shigeto Shoji
成人 東海林
Michiharu Hannoki
道春 播木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Steel Corp
Original Assignee
Sumitomo Metal Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Metal Industries Ltd filed Critical Sumitomo Metal Industries Ltd
Priority to JP11121704A priority Critical patent/JP2000313920A/ja
Publication of JP2000313920A publication Critical patent/JP2000313920A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Heat Treatments In General, Especially Conveying And Cooling (AREA)
  • Heat Treatment Of Strip Materials And Filament Materials (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 遷移沸騰領域以下の低温域で、クエンチ現象
に伴う冷却温度むらの拡大を抑制しながら安定して高温
鋼板を冷却する冷却装置および冷却方法を提供する。 【解決手段】 鋼板の冷却ゾーンに水冷却装置とガス冷
却装置(ブロアー、圧縮空気噴射等)とを併設する。ガ
ス冷却装置からの冷却ガスには水分を添加してもよい。
冷却開始前に鋼板の平面温度を測定し、平面温度の偏差
が定められた範囲内であれば、水冷却装置を使用し、範
囲外であれば、ガス冷却を使用して冷却制御する。温度
分布測定と冷却ゾーンの組み合わせを複数直列配置して
もよい。ガス冷却の場合、温度分布偏差の度合いに応じ
て水分添加量を変化させるとなおよい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、熱延鋼板
や冷延鋼板のような鋼帯あるいは厚鋼板などの高温鋼板
の冷却方法に関する。
【0002】
【従来の技術】高温の鋼材を冷却水で冷却するプロセス
は、鉄鋼の製造工程ではいたるところに見られる。熱間
圧延ラインのランアウトテーブルはその代表的なもので
あり、圧延を終えた鋼帯に冷却水をかけ、所定の冷却履
歴を与えることによって目的とする性能(強度、靭性な
ど)を得ている。また、厚鋼板圧延ラインの直後では直
接冷却、加速冷却などのプロセスを採用することによっ
て、合金元素低減や熱処理工程の省略に寄与している。
【0003】高温鋼材の冷却に水を使用する利点は、ガ
ス冷却やロール冷却等と比較して、安価に、高い冷却能
が得られる点であり、特に鋼材温度が550℃以上の高
温度の場合に優位性が高い。中でも鋼板の冷却は、伝熱
面積が広く、上面に冷却水が滞留することから、高効率
の冷却が可能である。
【0004】しかし、鋼板の水冷却は高効率ゆえにかえ
って冷却制御が困難になる欠点がある。鋼板温度が55
0℃より低くなると冷却能が不安定になり、冷却停止温
度の精度低下や温度むらを引き起こすという欠点であ
る。これは、水の沸騰状態の変化に起因するものであ
る。
【0005】水の沸騰状態は、高温度から、膜沸騰、遷
移沸騰、核沸騰と変化する。膜沸騰は、水から蒸気が瞬
時に発生するため、水と高温鋼材の間に常に蒸気が存在
して、水と高温鋼材との接触が頻度的、時間的に大変少
ない状態である。一方、核沸騰は水が高温鋼材と接触し
た状態で、高温鋼材表面から蒸気が気泡を為して発生し
ている状態であり、遷移沸騰は膜沸騰と核沸騰の間の状
態、つまり、水と高温鋼材との接触が間欠的、部分的に
生じている状態である。
【0006】水と高温鋼材が直接接触したときの抜熱量
は著しく大きいため、鋼材温度が低下して水の沸騰状態
が膜沸騰から遷移沸騰に変わると冷却能も大きく変化す
る。この膜沸騰から遷移沸騰への変化は「クエンチ」ま
たは「濡れ( の発生) 」と呼ば れており、前記550
℃付近で発生する現象である。この沸騰状態の変化が非
常 に不安定であり、様々な問題を引き起こすため、従
来から、その対策が検討され てきた。
【0007】例えば、特開平2−197312号公報に
は、冷却水が膜沸騰する高温域では熱延鋼板の上下両面
に冷却水を注入し、遷移沸騰温度領域では、下面に冷却
水を注水するが開示されている。この冷却方法は遷移沸
騰温度領域を下面冷却することによって、鋼板上面に形
成される水膜とそれに伴う冷却能の不安定性を排除し、
安定冷却を実現しようとするものである。
【0008】特開平6−256858号公報には、熱延
鋼板の仕上圧延後、目標とする巻取り温度より100℃
高い温度まで低下した時点で、温度45〜60℃の水で
冷却する方法が開示されている。この方法は冷却水に温
水を使用することによってクエンチ温度を下げ、膜沸騰
の持続時間を長くして安定冷却を実現しようとするもの
である。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前記特開平2
−197312号公報、特開平6−256858号公報
ともに安定冷却を実現できる条件には限界が存在する。
【0010】1つは、冷却停止温度の限界であり、例え
ば450〜150℃の低温で冷却を停止しようとする
と、下面冷却や温水冷却等の水冷却手段でもりクエンチ
現象が発生し、それに伴って冷却停止温度の精度低下は
免れない。
【0011】次には、鋼板の温度むらの限界である。下
面冷却や温水冷却を行う前の水冷却工程で鋼板に大きな
温度むらが生じた場合、以降の冷却では、水冷却を行う
限り温度むらを解消することはできず、むしろ温度むら
が拡大する方向に作用する。
【0012】これは水冷却の冷却能が、核沸騰に至るま
では、鋼板温度が低下するほど大きくなることに起因す
る。つまり、一旦生じた温度むらの低温部は、更に加速
的に冷却され、温度むらが大きくなるのである。
【0013】本発明の課題は、水冷の冷却能が不安定に
なる遷移沸騰〜核沸騰の温度領域の冷却方法を改善し、
鋼板の冷却停止温度の精度向上、および温度むらを減少
させる冷却方法を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、高温鋼板
を低温まで温度むらを生じないで冷却する方法を検討
し、以下の5つの基本的な考え方に至った。
【0015】(a) 製造ライン長さの制限があるため、冷
却水が遷移沸騰に移行する温度(以下、クエンチ温度と
いう)までは、あるいは鋼板の温度むらが小さい場合
は、できるだけ水冷却を行い、効率的に冷却する。
【0016】(b) クエンチ温度以下では、温度むらの大
きな鋼板に対しては、水冷却は避ける。
【0017】(c) クエンチを生じない冷却方法として空
気吹き付けに等よる冷却(以下、ガス冷却という)が有
効である。
【0018】(d) クエンチ温度及びクエンチの発生部位
は、様々な製造条件の影響を受けて変動するため、鋼板
の温度分布を個々に監視し、その状況に応じて冷却方法
を変更する。
【0019】(e) ガス冷却の効率を高めるには、ガス中
に噴霧するなどの方法で水分を添加するとよい。ただ
し、多量に水分添加すると均一な霧状にならず、温度む
らを助長するおそれがある。
【0020】本発明は以上の知見に基づいたもので、そ
の要旨は以下(1) 〜(5) にある。 (1) 高温鋼板を冷却ゾーンで搬送しつつ冷却する冷却装
置であって、冷却ゾーンには水冷却装置とガス冷却装置
とが併設されていることを特徴とする高温鋼板の冷却装
置。
【0021】(2) ガス冷却装置のガスに200g/Nm
3 以下の水分を添加する装置を備えたことを特徴とする
前記(1) 項に記載の高温鋼板の冷却装置。
【0022】(3) 水冷却装置とガス冷却装置とが併設さ
れた冷却ゾーンを有する高温鋼板の冷却装置を用い、搬
送中の鋼板の平面の温度を測定し、平面温度の最低温度
が予め定めた温度以下で、かつ平面温度の偏差が予め定
められた値以下のときは、水冷却による冷却制御を行
い、平面温度の偏差が前記の予め定められた値を超える
ときはガス冷却による冷却制御を行うことを特徴とする
高温鋼板の冷却方法。
【0023】(4) 水冷却装置とガス冷却装置とが併設さ
れた複数の冷却ゾーンと、各冷却ゾーンの前に搬送中の
高温鋼板の平面温度を測定する温度測定器を備えた高温
鋼板の冷却装置を用い、搬送中の鋼板の平面温度を各冷
却ゾーン前で測定し、平面温度の最低温度が予め定めた
温度以下で、かつ平面温度の偏差が予め定められた値以
下のときは、各温度測定器に対応した冷却ゾーンで水冷
却による冷却制御を行い、該平面温度の偏差が該予め定
められた値を超えるときは、該温度測定器に対応した冷
却ゾーンでガス冷却による冷却制御を行うことを特徴と
する高温鋼板の冷却方法。
【0024】(5) 搬送中の鋼板の平面温度の偏差が予め
定められた値を超えるとき、該偏差に対応してガス冷却
装置のガスへの水分添加量を変化させることを特徴とす
る請求項3または4に記載の高温鋼板の冷却方法。
【0025】
【発明の実施の形態】本発明の方法においては高温鋼板
の表面温度を2次元的(平面的)に監視し、偏差(温度
むら)が予め定められた値以内の時は水冷却を行い、偏
差が予め定められた値を超える時にはガス冷却を行う 従って、本発明の冷却装置の冷却ゾーンでは水冷却にも
ガス冷却にも対応できるように、水冷却装置とガス冷却
装置を併設する。併設とは、同一冷却ゾーンで水冷却装
置とガス冷却装置のいずれかを切り替えて使用できると
いうことである。
【0026】図1は本発明の冷却装置を示す概要図であ
る。同図において、符号1は鋼板、2はパスライン、3
は冷却ゾーン、4は水冷却装置、5はガス冷却装置、6
は温度分布測定器、7は制御装置である。
【0027】冷却ゾーン3には水冷却装置4とガス冷却
装置5が併設されている。すなわち、同図の例では、水
冷却装置4とガス冷却装置5が交互に配置されており、
制御装置の指令により、同一ゾーン内のほぼ同一位置で
水冷にもガス冷却にも切り替えることができる。圧延完
了後、冷却開始するタイミングがほぼ同一になるなら、
水冷却装置群の後にガス冷却装置群があっても、または
その逆であってもかまわない。しかし、例えば水冷却装
置群とガス冷却装置群が20mも離れていると、冷却開
始タイミングのずれが大きくなって好ましくない。
【0028】水冷却とガス冷却の切替えに際して、冷却
開始・終了指令と実際の水冷またはガス冷却が開始・終
了されるタイミングのずれ、あるいは前記水冷却装置群
とガス冷却装置群が離れていることによるタイミングの
調整のため、過渡的に水冷却とガス冷却が同時に行われ
ることがあってもよい。
【0029】水冷却装置としては、通常の熱間圧延ライ
ンのホットランテーブルで用いられる水冷装置と同様の
装置を用いてよい。例えば、熱延鋼板のホットランテー
ブルには通常パスライン上面の水冷却装置はラミナーフ
ローノズル、パスライン下面の水冷却装置はスプレーノ
ズル等を用いられるが、これらの装置を流用してよい。
【0030】ガス冷却装置には鋼板に低温または常温の
ガスを吹き付けるものであれば種類を問わないが、吐出
圧50〜100hPa程度のブロアー、あるいは工場内
に供給されている低圧の圧縮空気源(3〜5kgf/c
2 )から取り出してノズルで鋼板に吹き付けるなどの
装置が安価で好ましい。
【0031】本発明に係る水冷却装置とガス冷却装置が
併設された冷却ゾーンは複数あってもよい。後述するよ
うに、鋼板の冷却過程の中間で、一旦鋼板の平面の温度
を確認し、この平面温度に基づいてさらに後段の冷却ゾ
ーンを制御すると冷却終了温度の制御精度向上、温度む
らが減少する。その場合、上流側の冷却ゾーンと下流側
の冷却ゾーンの間にさらに温度測定器を配置する。
【0032】本発明に係るガス冷却装置には、ガス中に
水分を添加する装置を有するのが望ましい。ガスまたは
空気による冷却能はラミナーフロー冷却水に比べて1/
3〜1/200であるため、鋼板温度むらの軽減には都
合がよいが、冷却ゾーンの長さが著しく長くなるおそれ
がある。
【0033】鋼板の温度むらを助長しない程度に冷却能
を高めるには、ブロア吐出口、ダクト内あるいは圧縮空
気のノズル近くからガス流中(または空気流中)に20
0g/Nm3 以下の水を噴霧するのが効果的である。水
噴霧には、5〜10kgf/cm2 の高圧水によるエア
レスミストまたは3〜5kgf/cm2 の圧縮空気に混
合するエアミックスミストなどを用いることができる。
【0034】これによって、乾燥ガスに比較して冷却能
は最大で20倍となり、水との対比で2/3〜1/10
0の冷却能が得られるので、ガス冷却の制御可能範囲が
著しく広くなる。水添加量が200g/Nm3 を超える
と、霧化が不十分になり水滴が直接鋼板に当たって冷却
むらを助長する恐れがある。本発明では、水添加量を調
整し、ガスのみで鋼板を冷却することもあるので、水添
加量の下限は特に定めないが、水添加により、ガス量を
節減(例えば、冷却ブロアの電力節減)できるので、5
g/Nm3 以上の添加が好ましい。さらに好ましい水添
加範囲は、10〜100g/Nm3 である。
【0035】本発明装置は製造ライン上で、鋼板のクエ
ンチ温度よりはるかに高い温度から冷却開始する装置と
して使ってもよいが、ガス冷却は殆ど有効に使われるこ
とはない。従って、クエンチ温度よりはるかに高い段階
では従来方式の水冷却装置を用い、クエンチに移行する
温度(例えば550℃)前後で通過する位置に本発明の
装置を設置するのが好ましい。
【0036】高温鋼板がクエンチ温度より高い場合は、
クエンチ現象は生じ難く、水冷却能も低温域と比べて小
さいので温度むらが著しく拡大するような恐れはない。
本発明の好適態様では、高温鋼板は本発明に係る冷却ゾ
ーンの手前でクエンチ温度よりやや高温で、冷却ゾーン
通過中にクエンチ温度に移行する場合や、冷却ゾーンの
手前でクエンチ温度以下になっている場合がある。この
クエンチ温度は、製造ラインで使用されている冷却方法
や鋼材の移動速度、表面性状(スケール生成の程度等)
によって変動するので、個々の製造ライン毎に予め定め
て、本発明装置の設置位置の決定や冷却制御の制御モデ
ル式などに利用する。
【0037】高温鋼板はクエンチ温度以下になったと
き、低温ほどクエンチが生じ易くなる。しかし著しい温
度むらは、クエンチが最初に部分的に発生するような温
度領域で生じる。従って本発明の装置は製造ライン上
の、初期クエンチに伴う温度むらが発生し易い位置に設
置することが最も望ましく、その温度領域は冷却方法等
によっても異なるが、概ね200℃〜500℃である。
【0038】次に本発明の冷却方法について説明する。
図1において、温度測定器6は鋼板1の幅方向の温度を
測定する機能を有するものである。鋼板が搬送される
間、温度測定器6は幅方向温度を鋼板の搬送とともに繰
返し測定し、制御装置7に伝送する。これによって制御
装置7は鋼板1の平面全体の温度を知ることができる
(以下、平面全体の温度を単に平面温度という)。
【0039】図1では温度測定器6がパスラインの上下
両面に設置された例を示しているが、4.5mm厚さ以
下の鋼板であれば、上面のみの温度測定器で両面を代表
させてもよい。
【0040】温度測定器6は冷却ゾーン3に対して適当
な距離をおいた上流側に設置される。この距離は、鋼板
の搬送速度と本発明装置の制御性との兼合いから決定さ
れる。つまり、温度測定器を通過した鋼板が冷却装置ま
で搬送される時間内に、制御装置は鋼板の平面温度情報
を処理・判定し、水冷却からガス冷却への(あるいはそ
の逆の)機械的な切替えを完了するのが望ましいからで
ある。
【0041】制御装置7は測定した平面温度に基づき、
鋼板に温度むらがあって、その最も低い温度(ただし、
エッジ部の特異点は除く)が、クエンチ温度以下の場
合、あるいは冷却ゾーンで水冷されるうちにクエンチ温
度以下になることが予想される場合は水冷を避けてガス
冷却とする。言い換えれば、温度むらがあっても、冷却
ゾーンでの水冷中にクエンチ温度以下にならないと予想
されるなら水冷を用い、温度むらがなければ、水冷によ
ってクエンチ温度以下まで冷却してもよい。
【0042】熱延鋼板や冷延鋼板の全長は数kmに及
び、厚鋼板も全長50mに及ぶため、その間の圧延出側
温度も変動し、これに応じて時々刻々冷却制御を行わね
ばならない。図1の制御装置は一般に制御用コンピュー
タで実現されるため、一定周期で平面温度測定〜冷却制
御の制御サイクルを行うことになる。
【0043】本発明の場合、一回の制御サイクルで処理
される鋼板の長さは数十〜百数十m、制御の周期でいえ
ば1〜5sで制御サイクルを実行する。
【0044】一つの制御サイクルで、平面温度の偏差判
定の対象とする幅方向の温度測定は、1回のみで、長さ
方向には同じ温度としてもよいし、長さ方向に複数回測
定してもよい。これは、水冷却とガス冷却との切替え性
能、温度測定器と冷却ゾーン間の距離、および冷却ゾー
ンの長さ等との兼合いで決定されるものである。ある程
度搬送方向にわたって平均温度を測定する方がデータの
統計誤差が小さくなるし、冷却装置の切替え頻度負担が
少なくて済む。
【0045】本発明では、平面温度の偏差の大小判定に
よって、水冷却とガス冷却を切り替えるが、その判定方
法は、種々の方法がある。最も単純な方法は、1制御サ
イクルで得られた平面温度の最高値と最低値の差を単純
に偏差とし、予め定めた値(例えば20℃)と大小比較
する方法である。
【0046】また、例えば、平面温度データより平均温
度を導出し、この平均温度より10℃以上低温の領域が
10%以上となった場合に「偏差大」とするような判定
基準が考えられる。
【0047】あるいは、1回の制御サイクルに含まれる
鋼板表面を幅方向に10分割、長さ方向に10分割し、
そのメッシュ領域の平均温度の(最大−最小)をもって
偏差を評価する方法などである。いずれも、平面温度測
定の測定誤差と、クエンチの増大を考慮し、鋼種や製造
条件に応じて適宜変更・最適化するのがよい。
【0048】なお、温度測定器と本発明の冷却装置との
間に他の水冷却装置が存在する場合は、測定した幅方向
温度を基に、本発明の冷却装置に到達するまでの温度低
下量を計算により推定し、その推定された幅方向温度か
ら冷却切替えの判断を行うようなシステムとすればよ
い。
【0049】水冷却とガス冷却との切替方法に関しては
特に規定するものではないが、切替えに要する時間は可
能な限り短い方が良い。特に水冷却のON/OFFに関
しては、元バルブでの開閉は応答性が悪いので、冷却水
を噴出した状態のままで、OFF時には冷却水を可動式
の樋のようなもので受け、冷却水を搬送ライン外に逃が
すような機構が望ましい。
【0050】本発明の冷却装置は水冷却装置とガス冷却
装置を併設した冷却ゾーンを複数設置することによっ
て、より効果的な冷却が可能となる。
【0051】図2は本発明の冷却ゾーンを複数有する冷
却装置を示す概要図で、同図(a) は温度測定器を制御対
象の冷却ゾーン直前に配置した場合、同図(b) は温度測
定器を制御対象の冷却ゾーンより上手の冷却ゾーン直前
に配置した場合である。
【0052】同図(a) において、各々の温度測定器6
a、6b、6cで測定された平面温度の偏差によって、
それぞれの温度測定器に対応した冷却ゾーン3a、3
b、3cで水冷却とガス冷却に切替えるシステムであ
る。ここでは、温度測定器6aで測定した平面温度に基
づき、冷却ゾーン3aの水冷却/ガス冷却の切替えを行
い、以下同様に6b−3b、6c−3cに対応して、そ
れぞれの水冷却/ガス冷却の切替えを行う。このように
構成すると、例えば温度測定器6aで温度むらが認めら
れた場合、冷却装置3aはガス冷却に切替えられるが、
冷却ゾーン3a通過後に温度測定器6bで測定された平
面温度で温度むらが小さくなっていることが認められれ
ば、冷却ゾーン3bでは水冷却を行うことによって、よ
り低温まで効率的な冷却が可能となる。
【0053】図2(b) では各々の温度測定器6a、6
b、6cが対応する冷却ゾーン3a、3b、3cとの間
に、他の冷却ゾーンが介在する。温度測定器6aのすぐ
下手にある他の冷却装置8は本発明に係る冷却方法以外
の冷却制御にかかるものである。この構成は温度測定器
と対応する冷却ゾーンとの間の距離を適当に確保して、
水冷却/ガス冷却の切替えのための時間を確保する目的
で、設置スペースに余裕がない場合に採用される。この
場合も、温度むらを監視しながら水冷却とガス冷却を切
替えることによって効果的な冷却が可能となるが、温度
測定器6a(または6b、6c)直下を通過してから対
応する冷却ゾーン3a(または3b、3c)に至るまで
の平面温度の変化を推定して、対応する冷却ゾーンの水
冷却/ガス冷却の切替えおよび冷却制御をしなければな
らない。
【0054】本発明では平面温度の偏差が予め定められ
た範囲を超えるとき、ガス冷却を行うが、その場合さら
に、平面温度の偏差が大きいときは、ガス冷却装置のガ
スへの水分添加量を減少させ、偏差がさほど大きくない
ときは水分添加量を増加させるようにするのが望まし
い。すなわち、ガス冷却の冷却能を大きくして、水冷却
ほど激しい冷却とはならず、乾燥ガスほど緩やかな冷却
でもない、中間の冷却能を得るための手段であって、冷
却むらを助長しない程度に冷却能を大きくするのであ
る。
【0055】本発明装置における効果を以下に述べる。
第1に、初期クエンチ時に鋼板表面のクエンチが発生し
た領域への水の供給を止めることによって、それ以上の
クエンチ領域の拡大が抑えられる。この点は、従来法で
水冷却の仕方を変更することによって温度むらを抑制す
る方法とは異なり、より低温までの冷却が可能になる。
【0056】第2に、クエンチに伴う温度むら発生時に
ガス冷却を行うことによって、クエンチ領域(鋼板に冷
却水が付着した領域)の冷却水を吹き飛ばし、速やかな
復熱と平面温度の均一化を促している。単に、水冷却を
ON/FFする方法よりも温度むらの回復効果及び冷却
能力ともに優れている。
【0057】第3に、鋼板の温度むらを連続的に監視
し、これに動的に対応した冷却を行うので、製造条件に
よって異なる低温度領域の温度むらの発生に対して、個
々に対応することができる。これは、クエンチに伴う温
度むらが発生する直前まで冷却能の高い水冷却を効率的
に実施できる点で優れている。
【0058】以上の効果により、本発明装置は、部分的
なクエンチに伴う温度むらが発生しやすい550℃以下
の低温度領域において、温度むらの拡大を抑制しつつ、
より低温まで鋼板を冷却することが可能となる。
【0059】
【実施例】(実施例1)本発明の冷却装置および冷却方
法を熱延ラインに適用した例について説明する。
【0060】表1に示す成分組成の鋼片スラブを、粗圧
延機および仕上げ圧延機を通した後、ランアウトテーブ
ルにて水冷却を行い、ランアウトテーブルの最下流、巻
取機の上流に本発明に係る冷却ゾーンを2機設置した。
温度測定器と冷却ゾーンの配置は、図2(a) に示す3機
の直列方式のうち、6a、6b、3a、3bのみを有す
る。目標巻取温度を450℃として試験を実施した。熱
延鋼板は、幅900mm、厚さ2.0mmである。
【0061】
【表1】
【0062】本発明例の冷却方法では、水冷却とガス冷
却を切替えて冷却ゾーン1機のみを使用した場合と、冷
却ゾーンを2機とも使用した場合について検討した。な
お水冷却方法は、上面はパイプラミナ冷却、下面はスプ
レー冷却であり、ガス冷却は搬送ラインの左右に設置し
たノズルから圧縮空気を噴出した。水冷却とガス冷却の
切替え基準は以下のようにした。
【0063】制御の1サイクル分の鋼帯長さ(約20
m)に対して、当該鋼帯面(900mm×20m)の平
均温度より10℃以上低温の部分が10%以上ある時を
「偏差大」と判定して、ガス冷却に切り替えるものとす
る。
【0064】一方、本発明例の冷却装置を使用しない
で、同一巻取温度を目標として従来法式による水冷却の
オンオフによる冷却制御を行った場合を比較例として実
施した。
【0065】表2に、各コイルの目標巻取温度に対する
的中率を示した。表2において、本発明例の冷却ゾーン
1機の構成では450℃±15℃の的中率が89〜91
%、本発明の冷却ゾーン2機の構成では90〜93%で
あり、従来法の的中率82〜85%より良好であること
がわかった。
【0066】
【表2】
【0067】本発明の冷却ゾーンを2機使用した冷却装
置の方が、的中率が良いことから、更に低温冷却を推し
進める場合、複数台の冷却ゾーンを配置してきめ細かに
冷却制御することが有効であるものと考えられる。
【0068】図3は、巻取前の幅方向温度を示すグラフ
で、同図(a) は従来例(No.3)、同図(b) は本発明
例(No.9)である。同図に示すように、従来例では
図3(a) のa〜c点が、クエンチによる過冷却が生じた
領域と考えられる。
【0069】(実施例2)ガス冷却する際、ガス(圧縮
空気のジェット)中に水分を添加する試験を行なった。
本発明の冷却装置は上記の実施例1に使用した冷却ゾー
ン1機を配置した状態で使用した。
【0070】温度むらのある場合には冷却系統はガス冷
却(圧縮空気噴射)に切り替えるが、その際、空気流中
にエアレスミストノズルで水を噴霧した。水添加量は5
0g/Nm3 であった(No.11)。
【0071】さらに、水添加量を可変とする方法の試験
を行った(No.12)。水分の添加量x(g/N
3 )は、平面温度の偏差をΔt( ℃) として、x=1
50−3.0×Δt、ただし、5≦x≦100として与
えた。また、Δtは低温領域の平均温度と、鋼帯面の全
体平均温度より高温の領域の平均温度との差とした。
【0072】比較用に、ガス冷却に水添加を行わない場
合(No.10)も試験した。水冷却/ガス冷却の切替
え基準である平面温度の「偏差大」の判定は、実施例1
と同様、平面温度の偏差を当該鋼帯面の平均温度より1
0℃以上低温の部分が10%以上ある場合とした。
【0073】表3にガス冷却の水添加試験結果を示す。
ガス冷却の適用時間率はNo.10〜12について大差
はない。No.10は冷却用のエアジェットに水分を添
加しなかったものであり、巻取り目標温度的中外れは主
に高め外れであった。No.11はエアジェットに一定
の水分を添加したものである。巻取り目標温度的中外れ
の内訳は高め外れと低め外れが混在していた。No.1
2はエアジェットの添加水量を温度偏差に対応して変化
させた。巻取り目標温度的中外れの内訳は高め 外れと
低め外れが混在していた。
【0074】No.10〜12を比較すれば、冷却ガス
に水分添加の効果があることがわかり、水添加量を可変
とするとさらに効果があることがわかった。
【0075】
【表3】
【0076】
【発明の効果】本発明によれば、高温鋼板の水冷却にお
いて、遷移沸騰領域以下の低温域で、クエンチ現象に伴
う冷却温度むらの拡大を抑制しながら安定して鋼板を冷
却することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の冷却装置を示す概要図である。
【図2】本発明の冷却ゾーンを複数有する冷却装置示す
概要図で、同図(a) は温度測定器を制御対象の冷却ゾー
ン直前に配置した場合、同図(b) は温度測定器を制御対
象の冷却ゾーンより上手の冷却ゾーン直前に配置した場
合である。
【図3】巻取前の幅方向温度を示すグラフで、同図(a)
は従来例、同図(b) は本発明例である。
【符号の説明】
1:鋼板 2:パスライン 3、3a、3b、3c:冷却ゾーン 4:水冷却装置 5:ガス冷却装置 6:温度測定器 7:制御装置 8:他の冷却装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4K034 AA01 BA04 BA05 CA01 CA05 DA06 DB03 FA05 FB03 4K043 AA01 AB03 AB15 AB25 AB26 AB27 BA03 BA05 CB01 CB03 EA07 FA03 FA13 GA10

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 高温鋼板を冷却ゾーンで搬送しつつ冷却
    する冷却装置であって、冷却ゾーンには水冷却装置とガ
    ス冷却装置とが併設されていることを特徴とする高温鋼
    板の冷却装置。
  2. 【請求項2】 ガス冷却装置のガスに200g/Nm3
    以下の水分を添加する装置を備えたことを特徴とする請
    求項1に記載の高温鋼板の冷却装置。
  3. 【請求項3】 水冷却装置とガス冷却装置とが併設され
    た冷却ゾーンを有する高温鋼板の冷却装置を用い、搬送
    中の鋼板の平面の温度を測定し、平面温度の最低温度が
    予め定めた温度以下で、かつ平面温度の偏差が予め定め
    られた値以下のときは、水冷却による冷却制御を行い、
    平面温度の偏差が前記の予め定められた値を超えるとき
    はガス冷却による冷却制御を行うことを特徴とする高温
    鋼板の冷却方法。
  4. 【請求項4】 水冷却装置とガス冷却装置とが併設され
    た複数の冷却ゾーンと、各冷却ゾーンの前に搬送中の高
    温鋼板の平面温度を測定する温度測定器を備えた高温鋼
    板の冷却装置を用い、搬送中の鋼板の平面温度を各冷却
    ゾーン前で測定し、平面温度の最低温度が予め定めた温
    度以下で、かつ平面温度の偏差が予め定められた値以下
    のときは、各温度測定器に対応した冷却ゾーンで水冷却
    による冷却制御を行い、該平面温度の偏差が該予め定め
    られた値を超えるときは、該温度測定器に対応した冷却
    ゾーンでガス冷却による冷却制御を行うことを特徴とす
    る高温鋼板の冷却方法。
  5. 【請求項5】 搬送中の鋼板の平面温度の偏差が予め定
    められた値を超えるとき、該偏差に対応してガス冷却装
    置のガスへの水分添加量を変化させることを特徴とする
    請求項3または4に記載の高温鋼板の冷却方法。
JP11121704A 1999-04-28 1999-04-28 高温鋼板の冷却装置および冷却方法 Withdrawn JP2000313920A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11121704A JP2000313920A (ja) 1999-04-28 1999-04-28 高温鋼板の冷却装置および冷却方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11121704A JP2000313920A (ja) 1999-04-28 1999-04-28 高温鋼板の冷却装置および冷却方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000313920A true JP2000313920A (ja) 2000-11-14

Family

ID=14817826

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11121704A Withdrawn JP2000313920A (ja) 1999-04-28 1999-04-28 高温鋼板の冷却装置および冷却方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000313920A (ja)

Cited By (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2008053947A1 (fr) 2006-10-30 2008-05-08 Jfe Steel Corporation Procédé de refroidissement de bande d'acier laminée à chaud
WO2008105479A1 (ja) 2007-02-28 2008-09-04 Jfe Steel Corporation 近赤外線カメラを用いた金属帯の熱間圧延方法および装置
JP2008238271A (ja) * 2007-02-28 2008-10-09 Jfe Steel Kk 熱間圧延における近赤外線カメラを用いた熱延金属帯の全幅撮影方法、全幅撮影結果記録方法
JP2008238273A (ja) * 2007-02-28 2008-10-09 Jfe Steel Kk 熱間圧延における近赤外線カメラを用いた熱延金属帯の全幅撮影方法、全幅撮影結果記録方法
JP2008238272A (ja) * 2007-02-28 2008-10-09 Jfe Steel Kk 熱間圧延ライン
JP2009078289A (ja) * 2007-09-26 2009-04-16 Jfe Steel Kk 熱間圧延における近赤外線カメラを用いた熱延金属帯の欠陥検出方法およびそれを用いた熱延金属帯の製造方法
WO2010005083A1 (ja) * 2008-07-10 2010-01-14 株式会社Ihi 熱処理装置
KR100950859B1 (ko) 2009-10-20 2010-03-31 현대하이스코 주식회사 냉연강판 제조 설비의 폐열 회수 시스템
WO2010092659A1 (ja) * 2009-02-10 2010-08-19 株式会社Ihi 熱処理装置及び熱処理方法
US20110300497A1 (en) * 2010-06-02 2011-12-08 Sidel Participations Oven for the thermal conditioning of preforms and control method of an air cooling device fitted to such an oven
US20120028202A1 (en) * 2009-04-10 2012-02-02 Kazuhiko Katsumata Heat treatment device and heat treatment method
KR101159906B1 (ko) * 2009-06-26 2012-06-25 현대제철 주식회사 강판의 가속냉각장치
CN102822357A (zh) * 2010-03-25 2012-12-12 株式会社Ihi 热处理方法
JP5339006B1 (ja) * 2011-09-27 2013-11-13 新日鐵住金株式会社 ラインパイプ用ホットコイル及びその製造方法
JP2017035732A (ja) * 2015-08-14 2017-02-16 Jfeスチール株式会社 鋼材の冷却方法、鋼材の製造方法、鋼材の冷却装置および鋼材の製造設備

Cited By (29)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8051695B2 (en) 2006-10-30 2011-11-08 Jfe Steel Corporation Method for cooling hot strip
WO2008053947A1 (fr) 2006-10-30 2008-05-08 Jfe Steel Corporation Procédé de refroidissement de bande d'acier laminée à chaud
US9387527B2 (en) 2007-02-28 2016-07-12 Jfe Steel Corporation Method and apparatus for hot-rolling metal strip using near-infrared camera
JP2008238271A (ja) * 2007-02-28 2008-10-09 Jfe Steel Kk 熱間圧延における近赤外線カメラを用いた熱延金属帯の全幅撮影方法、全幅撮影結果記録方法
JP2008238272A (ja) * 2007-02-28 2008-10-09 Jfe Steel Kk 熱間圧延ライン
WO2008105479A1 (ja) 2007-02-28 2008-09-04 Jfe Steel Corporation 近赤外線カメラを用いた金属帯の熱間圧延方法および装置
JP2008238273A (ja) * 2007-02-28 2008-10-09 Jfe Steel Kk 熱間圧延における近赤外線カメラを用いた熱延金属帯の全幅撮影方法、全幅撮影結果記録方法
JP2009078289A (ja) * 2007-09-26 2009-04-16 Jfe Steel Kk 熱間圧延における近赤外線カメラを用いた熱延金属帯の欠陥検出方法およびそれを用いた熱延金属帯の製造方法
WO2010005083A1 (ja) * 2008-07-10 2010-01-14 株式会社Ihi 熱処理装置
JP2010038531A (ja) * 2008-07-10 2010-02-18 Ihi Corp 熱処理装置
US20110262877A1 (en) * 2008-07-10 2011-10-27 Kazuhiko Katsumata Heat treatment apparatus
WO2010092659A1 (ja) * 2009-02-10 2010-08-19 株式会社Ihi 熱処理装置及び熱処理方法
US20110275024A1 (en) * 2009-02-10 2011-11-10 Kazuhiko Katsumata Heat treatment apparatus and heat treatment method
US9181600B2 (en) 2009-02-10 2015-11-10 Ihi Corporation Heat treatment apparatus and heat treatment method
KR101314835B1 (ko) * 2009-02-10 2013-10-04 가부시키가이샤 아이에이치아이 열처리 장치 및 열처리 방법
JP5545223B2 (ja) * 2009-02-10 2014-07-09 株式会社Ihi 熱処理装置及び熱処理方法
US20120028202A1 (en) * 2009-04-10 2012-02-02 Kazuhiko Katsumata Heat treatment device and heat treatment method
KR101159906B1 (ko) * 2009-06-26 2012-06-25 현대제철 주식회사 강판의 가속냉각장치
KR100950859B1 (ko) 2009-10-20 2010-03-31 현대하이스코 주식회사 냉연강판 제조 설비의 폐열 회수 시스템
EP2551358A1 (en) * 2010-03-25 2013-01-30 IHI Corporation Heat treatment method
CN102822357A (zh) * 2010-03-25 2012-12-12 株式会社Ihi 热处理方法
EP2551358A4 (en) * 2010-03-25 2015-02-18 Ihi Corp HEAT TREATMENT PROCESS
US9593390B2 (en) 2010-03-25 2017-03-14 Ihi Corporation Heat treatment method
US20110300497A1 (en) * 2010-06-02 2011-12-08 Sidel Participations Oven for the thermal conditioning of preforms and control method of an air cooling device fitted to such an oven
US20160167283A1 (en) * 2010-06-02 2016-06-16 Sidel Participations Oven for the thermal conditioning of preforms and control method of an air cooling device fitted to such an oven
US10493686B2 (en) * 2010-06-02 2019-12-03 Sidel Participations Oven for the thermal conditioning of preforms and control method of an air cooling device fitted to such an oven
JP5339006B1 (ja) * 2011-09-27 2013-11-13 新日鐵住金株式会社 ラインパイプ用ホットコイル及びその製造方法
US9062363B2 (en) 2011-09-27 2015-06-23 Nippon Steel & Sumitomo Metal Corporation Method of production of hot coil for line pipe
JP2017035732A (ja) * 2015-08-14 2017-02-16 Jfeスチール株式会社 鋼材の冷却方法、鋼材の製造方法、鋼材の冷却装置および鋼材の製造設備

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2000313920A (ja) 高温鋼板の冷却装置および冷却方法
US8231826B2 (en) Hot-strip cooling device and cooling method
EP2465620B1 (en) Method for cooling hot-rolled steel strip
KR100496607B1 (ko) 열연코일의 제조방법 및 그 장치
JP4238260B2 (ja) 鋼板の冷却方法
RU2745923C1 (ru) Установка и способ для производства толстого стального листа
US20120017660A1 (en) Steel plate manufacturing facility and manufacturing method
KR19980702237A (ko) 강철 스트립의 연속 어닐링에 있어서의 1차 냉각 방법
JPS6314052B2 (ja)
EP1359230A1 (en) Production method for steel plate and equipment therefor
JP3644140B2 (ja) 高温金属板の冷却装置
JP4337157B2 (ja) 鋼板の冷却方法およびその装置
TWI731415B (zh) 熱軋鋼板之冷卻裝置及熱軋鋼板之冷卻方法
JP2898873B2 (ja) 高温金属板の下面冷却装置
JP4586314B2 (ja) 熱延鋼板の製造方法
JPH02179825A (ja) 熱間圧延鋼板の冷却制御装置
KR20040059267A (ko) 전기강판제조용 열연소둔강판의 산화막 제거방법,전기강판제조용 열연소둔강판의 제조방법 및 장치
JP3287254B2 (ja) 高温鋼板の冷却方法および装置
JP4016147B2 (ja) 鋼帯圧延における圧延油噴射方法
JP7452696B2 (ja) 厚鋼板の製造方法および製造設備
JP3722101B2 (ja) 熱延鋼帯の冷却制御方法
JP2003025008A (ja) 熱間圧延における被圧延金属材の冷却制御方法
JP2807134B2 (ja) ガスジェットチャンバのシール装置
JP3617448B2 (ja) 鋼板の水切り方法および装置
JPH09271832A (ja) フェライト系ステンレス熱延鋼板のデスケーリング方法

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20060704