JP2000313872A - 水系熱搬送媒体の配管内摩擦抵抗の低減方法 - Google Patents

水系熱搬送媒体の配管内摩擦抵抗の低減方法

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JP2000313872A
JP2000313872A JP11156892A JP15689299A JP2000313872A JP 2000313872 A JP2000313872 A JP 2000313872A JP 11156892 A JP11156892 A JP 11156892A JP 15689299 A JP15689299 A JP 15689299A JP 2000313872 A JP2000313872 A JP 2000313872A
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alkyl
surfactant
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acid
carbon atoms
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JP11156892A
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Hideo Inaba
英男 稲葉
Yasuo Kawaguchi
靖夫 川口
Kazuo Nobuchika
一雄 信近
Tatsu Nakada
達 中田
Kenji Sato
健次 佐藤
Sumiko Tomiyama
澄子 冨山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toho Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
Toho Chemical Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 配管内摩擦抵抗低減効果が優れており、又低
毒性である事から廃棄に際して環境負荷が少ない界面活
性剤を開発する事により、実用性が有りまた流量増加や
ポンプ動力を低減させる事が出来る水系熱搬送媒体の配
管内摩擦抵抗の低減方法を得る。 【解決手段】 ある特定の炭素数を持つ両性界面活性剤
単独または2種以上の組合せ95〜5部に、特定のアニ
オン界面活性剤、カチオン界面活性剤、非イオン界面活
性剤の単独または2種以上の組合せを5〜95部加えた
水溶液が、特に0.05〜1.0重量%の濃度の水溶液
中でミセルを形成し、優れた配管内摩擦抵抗低減効果を
示す事を見出した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、発電所、下水処理
場、ゴミ処理場、工場等の排熱発生地域と都市間のエネ
ルギーネットワークシステムにおける省エネルギー熱輸
送の確立に資するものである。地域冷暖房設備におけ
る、水又は氷水スラリーの高密度熱輸送及び石油精製工
場、石油化学工場の冷却水循環システム、消火放出水な
ど、水の大量移送システムにおいて、配管内の摩擦抵抗
を低減し、搬送動力の低減、熱損失の低減、搬送水量の
増加(搬送エネルギーの増加)、配管径の縮小等、省エ
ネルギー搬送技術に貢献する高密度熱輸送用界面活性剤
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】熱エネルギーの効率的な管内輸送手段と
して、乱流域にある温冷水の搬送において、ある種の鎖
状高分子を添加すると配管内摩擦抵抗が著しく減少する
現象(トムズ効果)が50年前に発見されている。トム
ズ効果は数ppm〜数千ppm程度の鎖状高分子を水に
添加する事により配管内摩擦抵抗低減効果を意味し、管
内輸送において摩擦損失の減少による流量増加やポンプ
動力の減少が期待出来る。このトムズ効果のメカニズム
は、添加した鎖状高分子が糸巻き状(ランダムコイル
状)となって流体中に混合し、そのランダムコイルが乱
流渦の発生や発達を抑止することとされている。しか
し、高分子はポンプの剪断力により壊され、配管内摩擦
抵抗低減機能が失われるため循環系配管には不向きであ
る。一方、約10年前にカチオン系界面活性剤であるセ
チルトリメチルアンモニウムブロマイド(CTAB)等
の第四級アンモニウム塩は、その添加量を増大すると棒
状のミセル構造を形成し、鎖状高分子のランダムコイル
と同様に配管内摩擦抵抗低減効果がありポンプの剪断力
を受けてもその機能を回復する事が発見され、その適用
研究等が国内外で行われている。しかし、カチオン系界
面活性剤単独では強い殺菌作用があることから廃棄に際
して環境に対する負荷が大きく、又化合物中の塩素・臭
素等のハロゲン元素は毒性及び腐食性が強く配管による
熱輸送用界面活性剤として使用するのには問題があり、
その実用化の阻害因子となっている。又、特許出願公開
昭60−99199(審査請求末請求)記載の化合物
は、化15において示されるアミンオキシド化合物を加
えることを特徴とする、流動する水性媒体の摩擦抵抗の
減少方法である。しかし、これらのアミンオキシドの水
溶液から形成したミセルは、サイズが小さい等適切な形
状でないため配管内摩擦抵抗低減効果は弱い。
【化15】 (1)Rが特定の炭素数を持ったアルキルアリール又
はアリールアルキル、又はエチレンオキシド(EO)を
0〜5モル付加した特定の炭素数を持ったアルキル又は
アルケニルであり、R及びRが炭素数1〜4のアル
キル又は炭素数1〜4のヒドロキシアルキルであるアミ
ンオキシド化合物、(2)Rが特定の炭素数を持った
アルキル又はアルケニルであり、R及びRがジメチ
ル又はジヒドロキシエチルである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従って望ましい界面活
性剤としては、鎖状高分子化合物のようにポンプの剪断
力により壊されて配管内摩擦抵抗低減機能が失われる事
のない化合物であり、さらに化合物は毒性及び腐食性が
弱く廃棄に際して環境に対する負荷が少ない界面活性剤
の開発が必要である。 また開発する界面活性剤は、そ
の水溶液から形成したミセルは適切な形状である事か
ら、優れた配管内摩擦抵抗低減効果を示し、搬送動力の
低減、熱損失の低減、搬送水量の増加、配管径の縮小
等、省エネルギー搬送技術に貢献する高密度熱輸送用界
面活性剤である。
【0004】
【問題を解決するための手段】発明者らは研究の結果、
乱流域にある水系熱搬送媒体の配管内摩擦抵抗を低減さ
せる方法として、水系熱搬送媒体に界面活性剤として化
16〜20で表される両性界面活性剤単独または2種以
上の組合せ5〜95部に、特定のアニオン界面活性剤、
カチオン界面活性剤、非イオン界面活性剤の単独または
2種以上の組合せを95〜5部の割合で混合することに
より熱輸送用界面活性剤として適切なミセルの形状が形
成され、優れた摩擦抵抗低減効果が得られる事を見出し
た。
【0005】
【化16】
【0006】
【化17】
【0007】
【化18】
【0008】
【化19】
【0009】
【化20】 両性界面活性剤としては、化16〜化20に示される両
性界面活性剤である。
【0010】特定のアニオン性界面活性剤、カチオン界
面活性剤及び非イオン界面活性剤は下記に示すような物
がある。
【0011】
【化21】
【0012】特定のアニオン界面活性剤、カチオン界面
活性剤及び非イオン界面活性剤が化21の一般式Aで示
されるカルボン酸塩型アニオン界面活性剤の例えば脂肪
酸塩、ロジンを含む樹脂酸塩、エーテルカルボン酸塩、
アルケニルコハク酸塩、N−アシルサルコシン塩、N−
アシルグルタミン酸塩、ナフテン酸塩、アミノ酸塩等の
各種カルボン酸塩のいずれかを示し、脂肪酸、アルキル
及びアルケニルの炭素数は1〜36であり、飽和または
不飽和、直鎖または分岐鎖炭化水素基のいずれかを示
し、MはNa、K、Caなどの金属、NH、アミン、
アルカノールアミン等の無機又は有機のアルカリ塩を示
す。
【0013】
【化22】
【0014】特定のアニオン界面活性剤、カチオン界面
活性剤及び非イオン界面活性剤が化22の一般式Bで示
される硫酸エステル型アニオン界面活性剤の例えば硫酸
第二アルキル又はアルケニル塩、硫酸アルキル又はアル
ケニルポリオキシアルキレン塩、硫酸アルキル又はアル
ケニルフェニルポリオキシアルキレン塩、硫酸モノアシ
ルグリセリン塩、アシルアミノ硫酸エステル塩、硫酸化
油、硫酸化脂肪酸アルキル又はアルケニルエステル、ポ
リオキシアルキレンアルキル又はアルケニルエーテル硫
酸塩、スルホコハク酸塩、タウリン誘導体、ポリオキシ
アルキレン脂肪酸アミド硫酸塩等の硫酸エステル型のい
ずれかを示し、アルキル及びアルケニルの炭素数は1〜
36であり、飽和または不飽和、直鎖または分岐鎖炭化
水素基のいずれかを示し、MはNa、K、Caなどの金
属、NH、アミン、アルカノールアミン等の無機又は
有機のアルカリ塩を示す。
【0015】
【化23】
【0016】特定のアニオン界面活性剤、カチオン界面
活性剤及び非イオン界面活性剤が化23の一般式Cで示
されるスルホン酸型アニオン界面活性剤例えばα−オレ
フィンスルホン酸塩、第二アルカンスルホン酸塩、α−
スルホ脂肪酸塩、アシルイセチオン酸塩、N−アシル−
N−メチルタウリン酸塩、ジアルキル又はアルケニルス
ルホコハク酸塩、アルキル又はアルケニルナフタレンス
ルホン酸塩、アルキル又はアルケニルジフェニルエーテ
ルジスルホン酸塩、石油スルホン酸塩、リグニンスルホ
ン酸塩等のスルホン酸型のいずれかを示し、アルキル及
びアルケニルの炭素数は1〜36であり、飽和または不
飽和、直鎖または分岐鎖炭化水素基のいずれかを示し、
MはNa、K、Caなどの金属、NH、アミン、アル
カノールアミン等の無機又は有機のアルカリ塩を示す。
【0017】
【化24】 あるいは
【化25】
【0018】特定のアニオン界面活性剤、カチオン界面
活性剤及び非イオン界面活性剤が化24の一般式Dある
いは化25の一般式Eで示されるリン酸エステル型アニ
オン界面活性剤例えばリン酸アルキル又はアルケニル
塩、リン酸アルキル又はアルケニルポリオキシアルキレ
ン塩、リン酸アルキル又はアルケニルフェニルポリオキ
シアルキレン塩等のリン酸エステル型のいずれかを示
し、アルキル及びアルケニルの炭素数は1〜36であ
り、飽和または不飽和、直鎖または分岐鎖炭化水素基の
いずれかを示し、MはNa、K、Caなどの金属、NH
、アミン、アルカノールアミン等の無機又は有機のア
ルカリ塩を示す。
【0019】特定のアニオン界面活性剤、カチオン界面
活性剤及び非イオン界面活性剤がアルキル又はアルケニ
ルアミン塩カチオン界面活性剤、アシルアミン塩カチオ
ン界面活性剤のいずれかであり、アルキル及びアルケニ
ルの炭素数は1〜36であり、飽和または不飽和、直鎖
または分岐鎖炭化水素基のいずれかを示し、酸は塩酸、
臭化水素酸、酢酸、ギ酸、シュウ酸、乳酸等の無機酸又
は有機酸の塩を示す。
【0020】又は、特定のアニオン界面活性剤、カチオ
ン界面活性剤及び非イオン界面活性剤が第四級アンモニ
ウム塩カチオン界面活性剤、アミド結合を含むアンモニ
ウム塩カチオン界面活性剤のいずれかであり、アルキル
及びアルケニルの炭素数は1〜36であり、飽和または
不飽和、直鎖または分岐鎖炭化水素基のいずれかを示
し、酸は塩酸、臭化水素酸、酢酸、ギ酸、シュウ酸、サ
リチル酸、乳酸等の無機酸又は有機酸の塩を示す。
【0021】又は、特定のアニオン界面活性剤、カチオ
ン界面活性剤及び非イオン界面活性剤がエステル結合、
エーテル結合を有するアンモニウム塩アミド結合を含む
アンモニウム塩カチオン界面活性剤のいずれかであり、
アルキル及びアルケニルの炭素数は1〜36であり、飽
和または不飽和、直鎖または分岐鎖炭化水素基のいずれ
かを示し、酸は塩酸、臭化水素酸、酢酸、ギ酸、シュウ
酸、サリチル酸、乳酸等の無機酸又は有機酸の塩を示
す。
【0022】又は、特定のアニオン界面活性剤、カチオ
ン界面活性剤及び非イオン界面活性剤がイミダゾリン、
イミダゾリウム塩カチオン界面活性剤のいずれかであ
り、アルキル及びアルケニルの炭素数は1〜36であ
り、飽和または不飽和、直鎖または分岐鎖炭化水素基の
いずれかを示し、酸は塩酸、臭化水素酸、酢酸、ギ酸、
シュウ酸、乳酸等の無機酸又は有機酸の塩を示す。
【0023】又は、特定のアニオン界面活性剤、カチオ
ン界面活性剤及び非イオン界面活性剤がアルキル又はア
ルケニルポリオキシアルキレンアミン、N−アルキル又
はアルケニルアミノプロピルアミン、N−アルキル又は
アルケニルポリアルキレンポリアミン、N−アシルポリ
アルキレンポリアミン、脂肪酸トリエタノールアミンエ
ステル、カチオン化セルロースのいずれかであり、アル
キル及びアルケニルの炭素数は1〜36であり、飽和ま
たは不飽和、直鎖または分岐鎖炭化水素基のいずれかを
示す。
【0024】
【化26】
【0025】又は、特定のアニオン界面活性剤、カチオ
ン界面活性剤及び非イオン界面活性剤が化26の一般式
Fで示されるトリ(ポリオキシアルキレン)アルキルま
たはアルケニルアンモニウム塩型カチオン界面活性剤の
いずれかであり、Rは炭素数1〜36のアルキル基又
はアルケニル基であり、飽和または不飽和、直鎖または
分岐鎖炭化水素基のいずれかを、R14、R15、R
16はオキシアルキレン基のアルキレンを、m、n、q
は1〜100の正数を、Xは塩素、臭素等のハロゲンを
それぞれ示す。
【0026】又は、特定のアニオン界面活性剤、カチオ
ン界面活性剤及び非イオン界面活性剤が非イオン界面活
性剤のアルキル又はアルケニルポリオキシアルキレンエ
ーテル、ポリオキシアルキレンアルキル又はアルケニル
フェニルエーテル型、脂肪酸ポリオキシアルキレンエス
テル、アルキロールアマイド型、脂肪酸ポリオキシアル
キレンソルビタンエステル、脂肪酸ポリオキシアルキレ
ンソルビトールエステル、ポリオキシアルキレンひまし
油、アルキル又はアルケニルポリオキシアルキレンアミ
ン、アルキル又はアルケニルポリオキシアルキレンアミ
ド、又は脂肪酸ソルビタンエステル、脂肪酸ポリグリセ
リンエステル、脂肪酸ショ糖エステル等の多価アルコー
ル型及びアルキロールアミド型、ポリエーテル変性シリ
コーン型界面活性剤、ポリオキシアルキレングリコール
型、アルキレングリコール脂肪酸エステル型、ポリアル
キレングリコール脂肪酸エステル型、ポリオキシアルキ
レンソルビット脂肪酸エステル型、グリセリン脂肪酸エ
ステル型又はモノグリセリド有機酸エステル、ポリグリ
セリンエステル等の誘導体、ポリオキシアルキレングリ
セリン脂肪酸エステル型、ショ糖脂肪酸エステル型又は
その誘導体、ポリオキシアルキレンショ糖脂肪酸エステ
ル型、アミノ酸型、ステロイド型のいずれかであり、ア
ルキル及びアルケニルの炭素数は1〜36であり、飽和
または不飽和、直鎖または分岐鎖炭化水素基のいずれか
を示す。
【0027】
【化27】
【0028】以上の中で望ましい界面活性剤は、特定の
アニオン界面活性剤、カチオン界面活性剤及び非イオン
界面活性剤が化27の一般式Gで示されるN−アシル−
N−メチルタウリン酸塩型アニオン界面活性剤であり、
Rは炭素数1〜36のアルキル基又はアルケニル基であ
り、飽和または不飽和、直鎖または分岐鎖炭化水素基の
いずれかを示す。MはNa、K、Caなどの金属、NH
、アミン、アルカノールアミン等の無機又は有機のア
ルカリ塩を示す。
【0029】
【化28】
【0030】又は、特定のアニオン界面活性剤、カチオ
ン界面活性剤及び非イオン界面活性剤が化28の一般式
Jで示されるN−サルコシン酸塩型アニオン界面活性剤
であり、Rは炭素数1〜36のアルキル基又はアルケニ
ル基であり、飽和または不飽和、直鎖または分岐鎖炭化
水素基のいずれかを示す。MはNa、K、Caなどの金
属、NH、アミン、アルカノールアミン等の無機又は
有機のアルカリ塩を示す。
【0031】
【化29】
【0032】又は、特定のアニオン界面活性剤、カチオ
ン界面活性剤及び非イオン界面活性剤が化29の一般式
Kで示されるアマイドエーテルサルフェート型アニオン
界面活性剤でありRは炭素数1〜36のアルキル基又は
アルケニル基であり、飽和または不飽和、直鎖または分
岐鎖炭化水素基のいずれかを示す。MはNa、K、Ca
などの金属、NH、アミン、アルカノールアミン等の
無機又は有機のアルカリ塩を示す。
【0033】上記記載のオキシアルキレン基におけるア
ルキレンはエチレン、プロピレン、ブチレンを意味し、
ポリオキシアルキレンはアルキレンの1種類が1モル以
上付加反応して生成したブロック、又はアルキレンの2
種類以上が2モル以上付加反応して生成したブロック、
又はミックス、又はブロック/ミックスの混合を意味す
る。
【0034】温度範囲は、冷房時の低温域から暖房時の
1〜120℃位、特に5℃〜80℃で適用するのが好ま
しい。
【0035】
【発明の実施の形態】次の方法によりラウリルジメチル
アミノ酢酸ベタインの合成を行う。市販のラウリルジメ
チルアミン1.12kgに対してクロロ酢酸ナトリウム
を0.66kg加え80〜85℃にて反応させた後、4
8%水酸化ナトリウムを添加し中和し固形分30%のラ
ウリルジメチルアミノ酢酸ベタインを得た。又、前述し
たような特定のアニオン界面活性剤、カチオン界面活性
剤及び非イオン界面活性剤は各々公知の方法で合成し
た。上記両性界面活性剤と上記特定のアニオン界面活性
剤、カチオン界面活性剤及び非イオン界面活性剤の混合
物は、水系熱搬送媒体の配管内の摩擦抵抗を低減させる
為に0.0005〜10重量%、特に0.05〜1.0
重量%の濃度で水に添加する。温度範囲は冷房時の低温
域から暖房時の120℃位、特に5℃〜80℃で適用す
る。
【0036】上記両性界面活性剤の摩擦抵抗低減効果の
評価試験は、直径D(m)を有する配管を搬送する際の
配管の長さL(m)における圧力損失△Pをいろいろな
流速υ(m/s)について測定する事によって行う。
これらの値から摩擦損失F及びレイノルズ数Reを計算
する。 △p=ρ×F(kgw/m) g:重力加速度=9.8(m/s) ρ:流体の密度(kg/m) Re=Dυρ/η η:動粘度(kg/m・s) υ:平均流速(m/s) F =2fυL/gD(kgw・m/kg) f :粗管の摩擦係数 また、これらの値を用いて薬剤の添加効果を次式から算
出する。DR(Drag Reduction)効果:
配管内摩擦損失が水に対して低減した割合
【0037】
【実施例】実施例1 A地点を出た液がB地点で冷暖房に使用されて温度が変
化し、またA地点に戻る事を想定して実験を行なった。
図1に本実施例で実験に用いたプロセスのフローを示し
た。温度調節装置で一定温度にコントロールされた液
をポンプで流量計を通して流し、A点の圧力計と
B点の圧力計の数値を記録する。戻った液は膨張タン
クのついた配管内でまた温度コントロールされて循環
する。(1)条件
【0038】(2)結果 水の場合
【表1】
【0039】界面活性剤添加の場合 2−オレイル−N−カルボキシメチル−N−ヒドロキシ
エチル イミダゾリニウムベタイン(1000ppm) ヤシ油脂肪酸メチルタウリンナトリウム(500pp
m)の混合水溶液
【表2】
【0040】 経済効果の試算 ポンプ効率=90%、電力変換効率=35%、稼働率=30% 電力量料金=15円/KwH、界面活性剤の価格=600円/kg 管長(L)5km,管径(D)0.5mとした場合 電気料金(千円/年) 水の場合 11,664 12,571 界面活性剤添加 2,916 3,268 界面活性剤の使用コスト(千円/kg・年) 1,178 年間16,873千円のコストダウンになる。
【0041】実施例2 条件は実施例1と同
じ。 界面活性剤添加の場合 ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタイン(600ppm) オレイルトリメチルアンモニウムクロライド(600p
pm)の混合水溶液
【表3】
【0042】実施例3 条件は実施例1と同
じ。 界面活性剤添加の場合 2−オレイル−N−カルボキシメチル−N−ヒドロキシ
エチルイミダゾリニウムベタイン(600ppm) ヤシ油脂肪酸ジエタノールアミド(600ppm)の混
合水溶液
【表4】
【0043】実施例4 条件は実施例1と同
じ。 界面活性剤添加の場合 2−オレイル−N−カルボキシメチル−N−ヒドロキシ
エチルイミダゾリニウムベタイン(600ppm) ヤシ油脂肪酸サルコシンナトリウム(1000ppm)
の混合水溶液
【表5】
【0044】実施例5 条件は実施例1と同
じ。 界面活性剤添加の場合 1−アミノ−4−グアニドバレリックアシドナトリウム
(アルギニン)(1000ppm) オレイルリン酸(500ppm)の混合水溶液
【表6】
【0045】実施例6 条件は実施例1と同
じ。 界面活性剤添加の場合 ヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタイン(1000pp
m) ポリオキシエチレン(2モル)オレイン酸モノエタノー
ルアミド硫酸 ナトリウウム(1000ppm)の混合水溶液
【表7】
【0046】実施例7 条件は実施例1と同
じ。 界面活性剤添加の場合 ポリオクチルポリアミノエチルグリシン(1000pp
m) スルホコハク酸オレイルニナトリウム(500ppm)
の混合水溶液
【0047】
【表8】 実施例8 条件は実施例1と同じ。 界面活性剤添加の場合 オレイルジメチルアミンオキシド(1500ppm) ラウリン酸ジエチルアミノエチルアミド(500pp
m)の混合水溶液
【表9】
【0048】
【発明の効果】本発明は、発電所、下水処理場、ゴミ処
理場、工場等の排熱発生地域と都市間のエネルギーネッ
トワークシステムにおける省エネルギー熱輸送の確立に
資するものである。地域冷暖房設備における水又は氷水
スラリーの高密度熱輸送及び石油精製工場、石油化学工
場の冷却水循環システム、消火放出水など、水の大量移
送システムにおいて、配管内の摩擦抵抗を低減し、搬送
動力の低減、熱損失の低減、搬送水量の増加、配管径の
縮小等、省エネルギー搬送技術に貢献する高密度熱輸送
用界面活性剤に関するものである。本発明品は、従来技
術の第四級アンモニウム塩及び特定のアミンオキシド化
合物と比較して、より優れた配管内摩擦抵抗低減効果を
示し、流量増加やポンプ動力を低減させる事が出来、又
腐食性電解質を含有していない事から廃棄に際して環境
負荷が少ない事を見出した。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係わる実験装置のフロー図で
ある。
【符号の説明】 温度調節装置 ポンプ 流量計 圧力計 圧力計 膨張タンク
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中田 達 神奈川県横須賀市浦郷町5丁目2931番 東 邦化学工業株式会社追浜研究所内 (72)発明者 佐藤 健次 神奈川県横須賀市浦郷町5丁目2931番 東 邦化学工業株式会社追浜研究所内 (72)発明者 冨山 澄子 神奈川県横須賀市浦郷町5丁目2931番 東 邦化学工業株式会社追浜研究所内

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水系熱搬送媒体に界面活性剤として化1
    〜5で表される両性界面活性剤単独または2種以上の組
    合せ5〜95部に、特定のアニオン界面活性剤、カチオ
    ン界面活性剤、非イオン界面活性剤の単独または2種以
    上の組合せを95〜5部の割合で混合することを特徴と
    する、水系熱搬送媒体の配管内摩擦抵抗の低減方法。 【化1】 式中Rは炭素原子が1〜36のアルキル、又は炭素原
    子が2〜36のアルケニル、又は二重結合を2個以上有
    する炭素原子が3〜36のジオレフィン系炭化水素(ア
    レン系炭化水素、共役ジエン系炭化水素、孤立ジエン系
    炭化水素)、ポリオレフィン系炭化水素(クムレン系炭
    化水素、共役ポリオレフィン系炭化水素、孤立ポリオレ
    フィン系炭化水素)、又は炭素原子が2〜36のアセチ
    レン系炭化水素(アセチレン炭化水素、共役ポリアセチ
    レン系炭化水素、孤立ジアセチレン系炭化水素、エンイ
    ン系炭化水素)を意味する。又、式中R及びRは、
    炭素原子が1〜36のアルキル、又は炭素原子が2〜3
    6のアルケニル、二重結合を2個以上有する炭素原子が
    3〜36のジオレフィン系炭化水素、ポリオレフィン系
    炭化水素、又は炭素原子が2〜36のアセチレン系炭化
    水素、又は H−(OC−(OCnHn)
    − 、又はH−(−OC2s−)−で表される
    アルキルエーテルである。 これら二式において nは
    3か4又はそのミックスを意味する。 sは2〜4であ
    り、その2つ以上のミックス、又は各々が2モル以上付
    加反応した生成物としてのブロックが2つ以上ランダム
    につながっている。m及びqはおのおの1〜100,0
    00の数である。Xは有機酸又は有機酸陰イオン又は有
    機酸のアルカリ金属、アルカリ土類金属塩を示す。 【化2】 式中R、R、R及びXは化1で表される基、Yは
    O、または、CONHまたはCOOで表される基を示
    す。 【化3】 式中R、Xは化1で表される基を示す。 【化4】 式中R、Xは化1で表される基を示す。 【化5】 式中R、R、Rは化1で表される基を示す。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の界面活性剤の混合物を水
    系熱搬送媒体に0.0005〜10重量%の範囲で添加
    することを特徴とする、水系熱搬送媒体の配管内摩擦抵
    抗の低減方法。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の界面活性剤の混合物が含
    有する水系熱搬送媒体に防錆剤、スケール防止剤、スラ
    イム処理薬剤、分散剤、防腐剤、消泡剤等の添加剤を必
    要に応じて所定量添加する事を特徴とする水系熱搬送媒
    体の配管内摩擦抵抗の低減方法。
  4. 【請求項4】 界面活性剤が化1〜5で示される両性界
    面活性剤である請求項1記載の水系熱搬送媒体の配管内
    摩擦抵抗の低減方法。
  5. 【請求項5】 特定のアニオン界面活性剤、カチオン界
    面活性剤及び非イオン界面活性剤が化6の一般式Aで示
    されるカルボン酸塩型アニオン界面活性剤である請求項
    1記載の水系熱搬送媒体の配管内摩擦抵抗の低減方法。 【化6】 但し、一般式Aは脂肪酸塩、ロジンを含む樹脂酸塩、エ
    ーテルカルボン酸塩、アルケニルコハク酸塩、N−アシ
    ルサルコシン塩、N−アシルグルタミン酸塩、ナフテン
    酸塩、アミノ酸塩等の各種カルボン酸塩のいずれかを示
    し、脂肪酸、アルキル及びアルケニルの炭素数は1〜3
    6であり、飽和または不飽和、直鎖または分岐鎖炭化水
    素基のいずれかを示し、MはNa、K、Caなどの金
    属、NH、アミン、アルカノールアミン等の無機又は
    有機のアルカリ塩を示す。
  6. 【請求項6】 特定のアニオン界面活性剤、カチオン界
    面活性剤及び非イオン界面活性剤が化7の一般式Bで示
    される硫酸エステル型アニオン界面活性剤である請求項
    1記載の水系熱搬送媒体の配管内摩擦抵抗の低減方法。 【化7】 但し、一般式Bは硫酸第二アルキル又はアルケニル塩、
    硫酸アルキル又はアルケニルポリオキシアルキレン塩、
    硫酸アルキル又はアルケニルフェニルポリオキシアルキ
    レン塩、硫酸モノアシルグリセリン塩、アシルアミノ硫
    酸エステル塩、硫酸化油、硫酸化脂肪酸アルキル又はア
    ルケニルエステル、ポリオキシアルキレンアルキル又は
    アルケニルエーテル硫酸塩、スルホコハク酸塩、タウリ
    ン誘導体、ポリオキシアルキレン脂肪酸アミド硫酸塩等
    の硫酸エステル型のいずれかを示し、アルキル及びアル
    ケニルの炭素数は1〜36であり、飽和または不飽和、
    直鎖または分岐鎖炭化水素基のいずれかを示し、MはN
    a、K、Caなどの金属、NH、アミン、アルカノー
    ルアミン等の無機又は有機のアルカリ塩を示す。
  7. 【請求項7】 特定のアニオン界面活性剤、カチオン界
    面活性剤及び非イオン界面活性剤が化8の一般式Cで示
    されるスルホン酸型アニオン界面活性剤である請求項1
    記載の水系熱搬送媒体の配管内摩擦抵抗の低減方法。 【化8】 但し、一般式Cはα−オレフィンスルホン酸塩、第二ア
    ルカンスルホン酸塩、α−スルホ脂肪酸塩、アシルイセ
    チオン酸塩、N−アシル−N−メチルタウリン酸塩、ジ
    アルキル又はアルケニルスルホコハク酸塩、アルキル又
    はアルケニルナフタレンスルホン酸塩、アルキル又はア
    ルケニルジフェニルエーテルジスルホン酸塩、石油スル
    ホン酸塩、リグニンスルホン酸塩等のスルホン酸型のい
    ずれかを示し、アルキル及びアルケニルの炭素数は1〜
    36であり、飽和または不飽和、直鎖または分岐鎖炭化
    水素基のいずれかを示し、MはNa、K、Caなどの金
    属、NH、アミン、アルカノールアミン等の無機又は
    有機のアルカリ塩を示す。
  8. 【請求項8】 特定のアニオン界面活性剤、カチオン界
    面活性剤及び非イオン界面活性剤が化9の一般式Dある
    いは化10の一般式Eで示されるリン酸エステル型アニ
    オン界面活性剤である請求項1記載の水系熱搬送媒体の
    配管内摩擦抵抗の低減方法。 【化9】 あるいは 【化10】 但し、一般式D、Eはリン酸アルキル又はアルケニル
    塩、リン酸アルキル又はアルケニルポリオキシアルキレ
    ン塩、リン酸アルキル又はアルケニルフェニルポリオキ
    シアルキレン塩等のリン酸エステル型のいずれかを示
    し、アルキル及びアルケニルの炭素数は1〜36であ
    り、飽和または不飽和、直鎖または分岐鎖炭化水素基の
    いずれかを示し、MはNa、K、Caなどの金属、NH
    、アミン、アルカノールアミン等の無機又は有機のア
    ルカリ塩を示す。
  9. 【請求項9】 特定のアニオン界面活性剤、カチオン界
    面活性剤及び非イオン界面活性剤がアルキル又はアルケ
    ニルアミン塩カチオン界面活性剤、アシルアミン塩カチ
    オン界面活性剤である請求項1記載の水系熱搬送媒体の
    配管内摩擦抵抗の低減方法。但し、アルキル及びアルケ
    ニルの炭素数は1〜36であり、飽和または不飽和、直
    鎖または分岐鎖炭化水素基のいずれかを示し、酸は塩
    酸、臭化水素酸、酢酸、ギ酸、シュウ酸、乳酸等の無機
    酸又は有機酸の塩を示す。
  10. 【請求項10】 特定のアニオン界面活性剤、カチオン
    界面活性剤及び非イオン界面活性剤が第四級アンモニウ
    ム塩カチオン界面活性剤、アミド結合を含むアンモニウ
    ム塩カチオン界面活性剤である請求項1記載の水系熱搬
    送媒体の配管内摩擦抵抗の低減方法。但し、アルキル及
    びアルケニルの炭素数は1〜36であり、飽和または不
    飽和、直鎖または分岐鎖炭化水素基のいずれかを示し、
    酸は塩酸、臭化水素酸、酢酸、ギ酸、シュウ酸、乳酸等
    の無機酸又は有機酸の塩を示す。
  11. 【請求項11】 特定のアニオン界面活性剤、カチオン
    界面活性剤及び非イオン界面活性剤が、エステル結合、
    エーテル結合を有するアンモニウム塩アミド結合を含む
    アンモニウム塩カチオン界面活性剤である請求項1記載
    の水系熱搬送媒体の配管内摩擦抵抗の低減方法。但し、
    アルキル及びアルケニルの炭素数は1〜36であり、飽
    和または不飽和、直鎖または分岐鎖炭化水素基のいずれ
    かを示し、酸は塩酸、臭化水素酸、酢酸、ギ酸、シュウ
    酸、乳酸等の無機酸又は有機酸の塩を示す。
  12. 【請求項12】 特定のアニオン界面活性剤、カチオン
    界面活性剤及び非イオン界面活性剤がイミダゾリン、イ
    ミダゾリウム塩カチオン界面活性剤である請求項1記載
    の水系熱搬送媒体の配管内摩擦抵抗の低減方法。但し、
    アルキル及びアルケニルの炭素数は1〜36であり、飽
    和または不飽和、直鎖または分岐鎖炭化水素基のいずれ
    かを示し、酸は塩酸、臭化水素酸、酢酸、ギ酸、シュウ
    酸、乳酸等の無機酸又は有機酸の塩を示す。
  13. 【請求項13】 特定のアニオン界面活性剤、カチオン
    界面活性剤及び非イオン界面活性剤がアルキル又はアル
    ケニルポリオキシアルキレンアミン、N−アルキル又は
    アルケニルアミノプロピルアミン、N−アルキル又はア
    ルケニルポリアルキレンポリアミン、N−アシルポリア
    ルキレンポリアミン、脂肪酸トリエタノールアミンエス
    テル、カチオン化セルロースである請求項1記載の水系
    熱搬送媒体の配管内摩擦抵抗の低減方法。アルキル及び
    アルケニルの炭素数は1〜36であり、飽和または不飽
    和、直鎖または分岐鎖炭化水素基のいずれかを示す。
  14. 【請求項14】 特定のアニオン界面活性剤、カチオン
    界面活性剤及び非イオン界面活性剤が化11の一般式F
    で示されるトリ(ポリオキシアルキレン)アルキルまた
    はアルケニルアンモニウム塩型カチオン界面活性剤であ
    る請求項1記載の水系熱搬送媒体の配管内摩擦抵抗の低
    減方法。 【化11】 但し、一般式FのRは炭素数1〜36のアルキル基又
    はアルケニル基であり、飽和または不飽和、直鎖または
    分岐鎖炭化水素基のいずれかを、R14、R15、R
    16はオキシアルキレン基のアルキレンを、m、n、q
    は1〜100の正数を、Xは塩素、臭素等のハログンを
    それぞれ示す。
  15. 【請求項15】 特定のアニオン界面活性剤、カチオン
    界面活性剤及び非イオン界面活性剤が非イオン界面活性
    剤のアルキル又はアルケニルポリオキシアルキレンエー
    テル、ポリオキシアルキレンアルキル又はアルケニルフ
    ェニルエーテル型、脂肪酸ポリオキシアルキレンエステ
    ル、アルキロールアマイド型、脂肪酸ポリオキシアルキ
    レンソルビタンエステル、脂肪酸ポリオキシアルキレン
    ソルビトールエステル、ポリオキシアルキレンひまし
    油、アルキル又はアルケニルポリオキシアルキレンアミ
    ン、アルキル又はアルケニルポリオキシアルキレンアミ
    ド、又は脂肪酸ソルビタンエステル、脂肪酸ポリグリセ
    リンエステル、脂肪酸ショ糖エステル等の多価アルコー
    ル型及びアルキロールアミド型、ポリエーテル変性シリ
    コーン型界面活性剤、ポリオキシアルキレングリコール
    型、アルキレングリコール脂肪酸エステル型、ポリアル
    キレングリコール脂肪酸エステル型、ポリオキシアルキ
    レンソルビット脂肪酸エステル型、グリセリン脂肪酸エ
    ステル型又はモノグリセリド有機酸エステル、ポリグリ
    セリンエステル等の誘導体、ポリオキシアルキレングリ
    セリン脂肪酸エステル型、ショ糖脂肪酸エステル型又は
    その誘導体、ポリオキシアルキレンショ糖脂肪酸エステ
    ル型、アミノ酸型、ステロイド型である請求項1記載の
    水系熱搬送媒体の配管内摩擦抵抗の低減方法。アルキル
    及びアルケニルの炭素数は1〜36であり、飽和または
    不飽和、直鎖または分岐鎖炭化水素基のいずれかを示
    す。
  16. 【請求項16】 特定のアニオン界面活性剤、カチオン
    界面活性剤及び非イオン界面活性剤が化12の一般式G
    で示されるN−アシル−N−メチルタウリン酸塩型アニ
    オン界面活性剤である請求項1記載の水系熱搬送媒体の
    配管内摩擦抵抗の低減方法。 【化12】 但し、一般式GのRは炭素数1〜36のアルキル基又は
    アルケニル基であり、飽和または不飽和、直鎖または分
    岐鎖炭化水素基のいずれかを示す。MはNa、K、Ca
    などの金属、NH、アミン、アルカノールアミン等の
    無機又は有機のアルカリ塩を示す。
  17. 【請求項17】 特定のアニオン界面活性剤、カチオン
    界面活性剤及び非イオン界面活性剤が化13の一般式J
    で示されるN−サルコシン酸塩型アニオン界面活性剤で
    ある請求項1記載の水系熱搬送媒体の配管内摩擦抵抗の
    低減方法。 【化13】 但し、一般式JのRは炭素数1〜36のアルキル基又は
    アルケニル基であり、飽和または不飽和、直鎖または分
    岐鎖炭化水素基のいずれかを示す。MはNa、K、Ca
    などの金属、NH、アミン、アルカノールアミン等の
    無機又は有機のアルカリ塩を示す。
  18. 【請求項18】 特定のアニオン界面活性剤、カチオン
    界面活性剤及び非イオン界面活性剤が化14の一般式K
    で示されるアマイドエーテルサルフェート型アニオン界
    面活性剤である請求項1記載の水系熱搬送媒体の配管内
    摩擦抵抗の低減方法。 【化14】 但し、一般式KのRは炭素数1〜36のアルキル基又は
    アルケニル基であり、飽和または不飽和、直鎖または分
    岐鎖炭化水素基のいずれかを示す。nは0〜10であ
    り、MはNa、K、Caなどの金属、NH、アミン、
    アルカノールアミン等の無機又は有機のアルカリ塩を示
    す。
  19. 【請求項19】 特定のアニオン界面活性剤、カチオン
    界面活性剤及び非イオン界面活性剤が請求項5〜16記
    載のオキシアルキレン基におけるアルキレンはエチレ
    ン、プロピレン、ブチレンを意味し、ポリオキシアルキ
    レンはアルキレンの1種類が1モル以上付加反応して生
    成したブロック、又はアルキレンの2種類以上が2モル
    以上付加反応して生成したブロック、又はミックス、又
    はブロック/ミックスの混合を意味する請求項1記載の
    水系熱搬送媒体の配管内摩擦抵抗の低減方法。
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