JP2000312841A - 静電塗装装置 - Google Patents

静電塗装装置

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JP2000312841A
JP2000312841A JP11124370A JP12437099A JP2000312841A JP 2000312841 A JP2000312841 A JP 2000312841A JP 11124370 A JP11124370 A JP 11124370A JP 12437099 A JP12437099 A JP 12437099A JP 2000312841 A JP2000312841 A JP 2000312841A
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Shigenori Kazama
重徳 風間
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ボルテージブロック機能を備えた簡易な構造の
静電塗装装置を提供する。 【解決手段】電圧Vが印加される塗装機11と、カラー
チェンジバルブ12を有し塗装機11に塗料を供給する
塗料供給系14とを備えた静電塗装装置1であり、塗装
機11とカラーチェンジバルブ12との間の塗料供給系
14に設けられ、塗料Pが一時的に貯留されるとともに
残余に気体空間13aが形成される塗料タンク13を備
える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、塗装ラインで用い
られる静電塗装装置に関し、特に水系塗料を塗装する場
合に用いて好ましいボルテージブロック機能を備えた静
電塗装装置に関する。
【0002】
【従来の技術】電気伝導性の高い水系塗料を用いた静電
塗装装置には、塗料経路をアース電位にしたまま塗装機
の近傍に高電圧を印加する外部電極方式と、塗料経路全
体若しくはその一部をアース電位から切り離して塗装機
自体に高電圧を印加する直接帯電方式とが知られてお
り、特に後者の直接帯電方式において、塗料経路をアー
ス電位から切り離す手法は総称的にボルテージブロック
と呼ばれている。
【0003】何れの手法も電気伝導性の高い水系塗料に
特有の手法であるが、電気絶縁性塗料である有機溶剤系
塗料の静電塗装装置には、簡便性の高い直接帯電方式が
用いられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した外
部電極方式を用いた静電塗装装置の塗着効率と、直接帯
電方式を用いた静電塗装装置の塗着効率とは、ほぼ等し
いとされるが、それぞれ以下の欠点を有している。
【0005】まず、外部電極方式では、高電圧印加用電
極は塗装機の近傍に設置されるので、ここに塗料ミスト
が付着し易く、高品質の塗装を行うためには定期的に清
掃する必要がある。こうした清掃周期は、短い場合には
1〜2時間にもなり、なかでも回転霧化静電塗装機では
1台の塗装機に6本以上の電極が設置されるので、清掃
に多大な時間と工数がかかるといった問題があった。
【0006】また、ボルテージブロックを用いた直接帯
電方式では、清掃時間や清掃工数は従来型の塗装機と大
差なく短時間で終了できるが、ボルテージブロック装置
そのものが複雑であるため、当該ボルテージブロック装
置の信頼性を確保することや、ボルテージブロック装置
内部の保守点検作業が困難であった。しかも、多数の塗
色を切り替えて使う場合には、ボルテージブロック装置
内部の洗浄に時間がかかるので、複数のボルテージブロ
ック装置を切り替えて使うなどの方策が採られるが、こ
うすると設置コストが高くなるといった問題があった。
【0007】本発明は、このような従来技術の問題点に
鑑みてなされたものであり、ボルテージブロック機能を
備えた簡易な構造の静電塗装装置を提供することを目的
とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】(1) 上記目的を達成
するために、請求項1記載の静電塗装装置は、電圧が印
加される塗装機と、カラーチェンジバルブを有し前記塗
装機に塗料を供給する塗料供給系とを備えた静電塗装装
置において、前記塗装機と前記カラーチェンジバルブと
の間の塗料供給系に設けられ、前記塗料が一時的に貯留
されるとともに残余に気体空間が形成される塗料タンク
を備えたことを特徴とする。
【0009】塗装機に高電圧を印加して塗装すると、塗
料または塗料配管を介して、アース電位にあるカラーチ
ェンジバルブへリーク電流が流れ出すので、塗粒への印
加電圧が低下して塗着効率が悪化するおそれがある。ま
た、リーク電流によりジュール熱が生じて塗料が変質し
たり、極端な場合には塗料が配管内で固化するおそれが
ある。特に電気伝導性の高い水系塗料を用いた静電塗装
装置ではこうした問題が顕著である。
【0010】しかしながら、本発明の静電塗装装置で
は、高電圧が印加される塗装機と、アース電位とされる
カラーチェンジバルブとの間に、内部に気体空間が形成
される塗料タンクを設けているので、この気体空間がボ
ルテージブロック機能を発揮し、塗装機からカラーチェ
ンジバルブへ流れようとする電流を遮断する。
【0011】このように、本発明の静電塗装装置では、
塗料タンクの内部に気体空間を形成するだけといった簡
単な構成でボルテージブロック機能を発揮できるので、
従来型のボルテージブロック装置のように機械的に塗料
経路を接続/遮断することが不要となり、装置の信頼性
が著しく向上する。また、バルブ類を除けば機械的な動
作を伴わないことから設備コストが安価であるという効
果もある。
【0012】(2)上記発明において、塗料タンク内に
気体空間を形成する手法は特に限定されないが、請求項
2記載の静電塗装装置では、前記塗料タンクは、塗料供
給配管と排気用配管とを有し、前記塗料が当該塗料タン
クへ貯留される間および前記気体空間が形成される間は
前記排気用配管を開放し、前記塗料を塗装中は前記排気
用配管を閉塞して前記塗料タンク内を予圧することを特
徴とする。
【0013】カラーチェンジバルブから塗料タンクへ塗
料を供給する際および気体空間を形成する際には、排気
用配管を開放して内部に残留した気体を排気することで
塗料の供給および気体空間の形成がスムーズに行われ
る。これに対して、塗料を塗装する際は、排気用配管を
開放したままでも何ら問題はないが、これを閉塞して塗
料タンク内を予圧すれば、塗装機に対する塗料の供給が
よりスムーズになる。
【0014】このとき特に、請求項3記載の静電塗装装
置のように、前記排気用配管から供給される気体の圧力
を調節して前記塗料機の吐出量を調整することが好まし
い。
【0015】こうすることで、別途の定量供給装置が不
要となり、設備コストが低減できるとともに定量供給装
置の設置スペースや保全作業工数も低減することができ
る。
【0016】(3)上記発明において、塗料タンクを含
む前後の塗料供給系の色替え時の洗浄方法については特
に限定されないが、請求項4記載の静電塗装装置のよう
に、前記塗料供給配管の前記塗料タンクの近傍に、一端
に洗浄廃棄用配管を有する三方弁が設けられ、前記塗料
の色替え時には、前記三方弁を切り替えて、溶剤および
/または気体を用いて前記カラーチェンジバルブから前
記塗装機までの間を洗浄することが好ましい。
【0017】次色が前色と異なる塗色である場合は、カ
ラーチェンジバルブから塗料タンクまでの間の塗料供給
系を洗浄する必要があるが、本発明では、塗料供給配管
の塗料短期の近傍に設けられた三方弁を用いてここを洗
浄する。すなわち、三方弁を洗浄廃棄用配管側に切り替
え、カラーチェンジバルブから洗浄用気体や洗浄用溶剤
を供給しすることで、カラーチェンジバルブから塗料タ
ンクまでの間の塗料供給系を洗浄する。こうした洗浄操
作は、塗料タンクに貯留された塗料を塗装機から塗装し
ている間にでも行うことができるので、色替え時間を短
縮することもできる。
【0018】この場合、請求項5記載の静電塗装装置の
ように、カラーチェンジバルブから供給される溶剤が電
気絶縁性溶剤であることがより好ましい。また、請求項
6記載の静電塗装装置のように、少なくとも前記カラー
チェンジバルブと前記三方弁との間の塗料配管がフッ素
系樹脂からなることがより好ましい。
【0019】カラーチェンジバルブから三方弁までの間
の塗料配管に電気絶縁性溶剤を流すことで、また同様に
塗料配管を電気絶縁性に優れたフッ素系樹脂により構成
することで、塗装中の高電圧による塗装機からの電流が
より確実に遮断されることになる。
【0020】(4)上記発明においては特に限定されな
いが、請求項6記載の静電塗装装置のように、前記カラ
ーチェンジバルブと前記塗料タンクとの間または前記塗
料タンクと前記塗装機との間の少なくとも一方の塗料供
給系に、塗料の定量供給装置が設けられていることが好
ましい。
【0021】塗料の定量供給装置を、カラーチェンジバ
ルブと塗料タンクとの間、または塗料タンクと塗装機と
の間の何れに設けても良いが、カラーチェンジバルブと
塗料タンクとの間に設けた場合には定量供給装置の洗浄
時間が短くなり、洗浄用溶剤の使用量も低減することが
できる。また、定量供給装置を塗料タンクと塗装機との
間に設けた場合には、塗料の吐出量がより安定する。
【0022】(5)特に限定はされないが、本発明の静
電塗装装置は、電気伝導性の高い、たとえば水系塗料の
塗装に用いると、上述した効果がより顕著となる。
【0023】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、塗料タン
クの内部に気体空間を形成するだけといった簡単な構成
でボルテージブロック機能を発揮できるので、従来型の
ボルテージブロック装置のように機械的に塗料経路を接
続/遮断することが不要となり、装置の信頼性が著しく
向上する。また、バルブ類を除けば機械的な動作を伴わ
ないことから設備コストが安価であるという効果もあ
る。
【0024】これに加えて、請求項2記載の発明によれ
ば、塗料タンクへの塗料の供給および気体空間の形成、
並びに塗装機に対する塗料の供給がよりスムーズに行わ
れることになる。
【0025】また、請求項3記載の発明によれば、別途
の定量供給装置が不要となり、設備コストが低減できる
とともに定量供給装置の設置スペースや保全作業工数も
低減することができる。
【0026】また、請求項4記載の発明によれば、カラ
ーチェンジバルブから塗料タンクまでの間の塗料供給系
を洗浄することができ、しかもこうした洗浄操作は、塗
料タンクに貯留された塗料を塗装機から塗装している間
にでも行うことができるので、色替え時間を短縮するこ
ともできる。
【0027】請求項5および6記載の発明によれば、カ
ラーチェンジバルブから三方弁までの間の塗料配管に電
気絶縁性溶剤を流すので、また同様に塗料配管を電気絶
縁性に優れたフッ素系樹脂により構成するので、塗装中
の高電圧による塗装機からの電流がより確実に遮断され
ることになる。
【0028】また、請求項7記載の発明によれば、カラ
ーチェンジバルブと塗料タンクとの間に設けた場合には
定量供給装置の洗浄時間が短くなり、洗浄用溶剤の使用
量も低減することができる。また、定量供給装置を塗料
タンクと塗装機との間に設けた場合には、塗料の吐出量
がより安定する。
【0029】請求項8記載の発明によれば、上述した請
求項1乃至7記載の発明の効果がより顕著となる。
【0030】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。図1は本発明の静電塗装装置の実施
形態(基本構成)を示す図であり、回転霧化式塗装機1
1とカラーチェンジバルブ12とを備えている。回転霧
化式塗装機11には、高電圧Vが印加されており、ベル
カップ11aにて微粒化された塗粒がマイナス電位に帯
電し、これがアースされた被塗物に電気的に吸引される
ことにより被塗物の表面にウェット塗膜が形成される。
なお、詳細な図示は省略するが、回転霧化式塗装機11
には、ベルカップ11aを高速回転させるためのターボ
モータやベルカップ11aから吐出された塗粒を所定の
パターンに形成するシェーピングエア装置等が設けられ
ている。
【0031】カラーチェンジバルブ12は、複数(同図
に示す例では6つ)のバルブ12a〜12fを有し、こ
れらバルブのうちの上流側の一つ12eには、図外のエ
アー源から圧縮空気が供給され、同じく上流側の一つ1
2fには、図外の洗浄シンナー源から洗浄シンナーが供
給される。また、残りのバルブ12a〜12dには、図
外の塗料タンクから圧送された塗料1,2…が供給され
る。
【0032】これら回転霧化式塗装機11とカラーチェ
ンジバルブ12との間には、塗料配管14が設けられ、
カラーチェンジバルブ12にて選択された塗料、洗浄用
シンナーまたは圧縮空気は当該カラーチェンジバルブ1
2の出口から塗料配管14を介して塗装機11へ供給さ
れる。
【0033】特に本実施形態では、この塗料配管14の
途中に塗料タンク13が設けられている。この塗料タン
ク13は、内部が密閉されたタンクであって、塗料配管
14aによってカラーチェンジバルブ12から塗料、洗
浄用シンナーまたは圧縮空気が供給される一方で、塗料
配管14bによって塗料タンク13内に貯留された塗
料、洗浄用シンナーまたは圧縮空気が塗装機11へ供給
される。また、塗料タンク13には、一端が内部空間に
連通するとともに他端が大気開放された排気用配管15
が設けられている。なお、塗料配管14a,14bは、
PFA(テトラフルオロエチレンとパーフルオロアルキ
ルビニルエーテルとの共重合体)やFEP(テトラフル
オロエチレンとヘキサフルオロプロピレンとの共重合
体)などのフッ素系樹脂のように、電気絶縁性に優れた
材料により構成されたホースであり、好ましくは1m以
上の長さとされている。
【0034】次に作用を説明する。まず、塗料1を塗装
する場合は、カラーチェンジバルブ12を塗料1側に切
り替え、塗料配管14aを介して塗料タンク13へ塗料
1を1回の塗装に必要な所定量だけ供給する。1回分の
塗料を塗料タンク13へ供給したら、カラーチェンジバ
ルブ13を圧縮空気側に切り替え、圧縮空気を導入する
ことで、カラーチェンジバルブ13と塗料タンクとの間
の塗料配管14aに残留した塗料1を塗料タンク13へ
押し出す。この状態で塗装機11により塗装を行うが、
塗料タンク13の内部には空気が存在する空間13aが
形成され、塗料配管14a内も空気が満たされているの
で、塗装機11に高電圧が印加されても、この空気の空
間13aおよび塗料配管14a内の空気によって電気的
に絶縁され、アース側とされたカラーチェンジバルブ1
2にリーク電流が流れることはない。しかも、塗料配管
14aは電気絶縁性に優れたフッ素系樹脂で構成されて
いるので、より電気的絶縁の信頼性が高まることとな
る。
【0035】塗料1の塗装が終了すると、カラーチェン
ジバルブ13を洗浄シンナー側に切り替え、塗料配管1
4aを介して塗料タンク13に洗浄シンナーを供給し、
塗料タンク13内を洗浄するとともに、さらにこの洗浄
シンナーを塗料配管14bを介して塗装機11から吐出
し、これにより塗料配管14bおよび塗装機11を洗浄
する。次に、カラーチェンジバルブ12を圧縮空気側に
切り替え、塗料配管14a内の洗浄シンナーを塗料タン
ク13へ押し出し、こうした操作を繰り返して洗浄した
のち、カラーチェンジバルブ12を塗料2側へ切り替
え、塗料配管14aを介して次色の塗料2を塗料タンク
13へ供給する。
【0036】図2は本発明の静電塗装装置の他の実施形
態を示す図であり、本例はより具体的なものである。ま
ず、カラーチェンジバルブ12と塗料タンク13との間
の塗料配管14aには、塗料の定量供給装置であるギヤ
ポンプ17が設けられており、カラーチェンジバルブ1
2からの塗料を定量で塗料タンク13へ供給する。この
ギヤポンプ17は、この位置に代えて、あるいはこれに
加えて、塗料タンク13と塗装機11との間の塗料配管
14bに設けることもでき、こうすると塗装機11から
の吐出量がより安定化する。ただし、塗料タンク13と
塗装機11との間の塗料配管14bにギヤポンプ17を
設けると、色替え時の洗浄時間が相対的に長くなり、ま
た洗浄シンナーの使用量も相対的に多くなる点に留意す
る必要がある。
【0037】また、本例では、塗料配管14aの塗料タ
ンク13の近傍に三方弁16が設けられており、その一
端(図示するb側)には廃棄用配管16aが接続されて
いる。さらに、塗料タンク13に設けられた排気用配管
15には、三方弁18が接続され、その一端(図示する
c側)は大気開放されるとともに、他の一端(図示する
d側)はレギュレータ19を介して圧縮空気源に接続さ
れている。
【0038】その他の構成は図1に示す実施形態と同じ
であるため、同一の符号を付してその詳細な説明は省略
する。
【0039】次に作用を説明する。まず、塗料1を塗装
する場合は、三方弁16をa側に切り替えてカラーチェ
ンジバルブ12と塗料タンク13とを連通させ、また三
方弁18をc側に切り替えて塗料タンク13内を大気開
放させる。そして、カラーチェンジバルブ12を塗料1
側に切り替え、塗料配管14aを介してギヤポンプ17
により塗料タンク13へ塗料1を1回の塗装に必要な所
定量だけ供給する。本例では、ギヤポンプ17を用いて
いるので、塗料タンク13へ供給される塗料量が安定す
る。
【0040】1回分の塗料を塗料タンク13へ供給した
ら、カラーチェンジバルブ13を圧縮空気側に切り替
え、圧縮空気を導入することで、カラーチェンジバルブ
13と塗料タンクとの間の塗料配管14aに残留した塗
料1を塗料タンク13へ押し出す。次いで、三方弁16
をb側に切り替えるとともに、三方弁18をd側に切り
替える。これにより、レギュレータ19によって調節さ
れた所定圧の空気が塗料タンク13の空間13aに予圧
となって作用する。
【0041】この状態で塗装機11により塗装を行う。
本例でも、塗料タンク13の内部には空気が存在する空
間13aが形成され、塗料配管14aのうちの三方弁1
6と塗料タンク13との間も空気が満たされているの
で、塗装機11に高電圧が印加されても、この空気の空
間13aおよび塗料配管14a内の空気によって電気的
に絶縁され、アース側とされたカラーチェンジバルブ1
2にリーク電流が流れることはない。しかも、塗料配管
14aは電気絶縁性に優れたフッ素系樹脂で構成されて
いるので、より電気的絶縁の信頼性が高まることとな
る。
【0042】さらに、塗装機11による塗装において
は、塗料タンク13内に所定圧の予圧が作用するので、
その吐出量も安定化することになる。
【0043】なお、本例では、この塗装中にカラーチェ
ンジバルブ12と三方弁16との間の洗浄を行う。すな
わち、カラーチェンジバルブ13を洗浄シンナー側に切
り替え、塗料配管14aおよび三方弁16に洗浄シンナ
ーを供給してこれらを洗浄するとともに、この洗浄シン
ナーは廃棄用配管16aから廃棄する。次に、カラーチ
ェンジバルブ12を圧縮空気側に切り替え、塗料配管1
4aおよび三方弁16内の洗浄シンナーを廃棄用配管1
6aから押し出し、塗料配管14aおよび三方弁16に
は圧縮空気を満たしておく。なお、ここで使用される洗
浄シンナーは電気絶縁性の高い溶剤を使用することが望
ましい。
【0044】こうすることで、塗料1の塗装が終了した
後の洗浄時間が著しく短縮され、しかも洗浄中において
も非導電性溶剤を用いるとともに最後は空気を満たして
おくので、リーク電流の発生も確実に防止できる。
【0045】なお、以上説明した実施形態は、本発明の
理解を容易にするために記載されたものであって、本発
明を限定するために記載されたものではない。したがっ
て、上記の実施形態に開示された各要素は、本発明の技
術的範囲に属する全ての設計変更や均等物をも含む趣旨
である。
【0046】たとえば、図2の実施形態において、色替
え時の洗浄シンナーとして非導電性溶剤を用いたが、た
とえば水系シンナーなどの導電性溶剤を用いることもで
きる、この場合には、圧縮空気を大量に送り込みつつ、
水系シンナーを間欠的に噴出させることでリーク電流の
発生を抑制することができ、こうすることで導電性シン
ナーと非導電性シンナーといった2種類の溶剤を用意す
る必要がなくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の静電塗装装置の実施形態(基本構成)
を示す図である。
【図2】本発明の静電塗装装置の他の実施形態を示す図
である。
【符号の説明】
1…静電塗装装置 11…塗装機 12…カラーチェンジバルブ 13…塗料タンク 13a…気体空間 P…塗料 14a,14b…塗料配管 15…排気用配管 16…三方弁 16a…洗浄廃棄用配管 17…ギヤポンプ(定量供給装置) P…塗料
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B05D 3/00 B05D 3/00 B A

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】電圧が印加される塗装機と、カラーチェン
    ジバルブを有し前記塗装機に塗料を供給する塗料供給系
    とを備えた静電塗装装置において、 前記塗装機と前記カラーチェンジバルブとの間の塗料供
    給系に設けられ、前記塗料が一時的に貯留されるととも
    に残余に気体空間が形成される塗料タンクを備えたこと
    を特徴とする静電塗装装置。
  2. 【請求項2】前記塗料タンクは、塗料供給配管と排気用
    配管とを有し、前記塗料が当該塗料タンクへ貯留される
    間および前記気体空間が形成される間は前記排気用配管
    を開放し、前記塗料を塗装中は前記排気用配管を閉塞し
    て前記塗料タンク内を予圧することを特徴とする請求項
    1記載の静電塗装装置。
  3. 【請求項3】前記塗料タンク内の予圧力を調節して前記
    塗料機の吐出量を調整することを特徴とする請求項2記
    載の静電塗装装置。
  4. 【請求項4】前記塗料供給配管の前記塗料タンクの近傍
    に、一端に洗浄廃棄用配管を有する三方弁が設けられ、
    前記塗料の色替え時には、前記三方弁を切り替えて、溶
    剤および/または気体を用いて前記カラーチェンジバル
    ブから前記塗装機までの間を洗浄することを特徴とする
    請求項2または3記載の静電塗装装置。
  5. 【請求項5】前記溶剤が電気絶縁性溶剤であることを特
    徴とする請求項4記載の静電塗装装置。
  6. 【請求項6】少なくとも前記カラーチェンジバルブと前
    記三方弁との間の塗料配管がフッ素系樹脂からなること
    を特徴とする請求項4または5記載の静電塗装装置。
  7. 【請求項7】前記カラーチェンジバルブと前記塗料タン
    クとの間または前記塗料タンクと前記塗装機との間の少
    なくとも一方の塗料供給系に、塗料の定量供給装置が設
    けられていることを特徴とする請求項1〜6の何れかに
    記載の静電塗装装置。
  8. 【請求項8】前記塗料が電気導電性塗料であることを特
    徴とする請求項1〜7の何れかに記載の静電塗装装置。
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