JP2000311937A - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

半導体装置の製造方法

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JP2000311937A
JP2000311937A JP11118657A JP11865799A JP2000311937A JP 2000311937 A JP2000311937 A JP 2000311937A JP 11118657 A JP11118657 A JP 11118657A JP 11865799 A JP11865799 A JP 11865799A JP 2000311937 A JP2000311937 A JP 2000311937A
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insulating film
etching
wiring
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Kenji Niwa
健二 丹羽
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Abstract

(57)【要約】 【課題】基板上に形成された絶縁分離用溝もしくは配線
パターン形成により生じた段差を、CMP技術を用いる
ことなく、溝もしくは配線間隙への絶縁材料埋め込み工
程段階ですべて平坦化を完了させるようにする。 【解決手段】基板101上にエッチングストッパ膜10
3を堆積させ基板101上に絶縁分離溝104を形成
し、絶縁分離溝104底部から見たエッチングストッパ
膜103上面までの高さと同じ膜厚の第1の絶縁膜10
6を堆積させ、この絶縁膜106をバイアスECR−C
VD法で形成し、その後絶縁分離溝104以外の絶縁材
料を除去する。この時絶縁分離溝104とアクティブ素
子105領域の境界部に上端部に突起106aが残留す
るが、さらにバイアスECR−CVD法で形成された第
2の絶縁膜108を、突起106aの高さと同程度の膜
厚で堆積させることにより、突起106aを無くしウェ
ハー全面を完全平坦化する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は半導体装置の製造方
法に関し、特に半導体素子の絶縁分離方法および配線層
間膜形成方法における基板表面上の平坦化方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】一般に半導体装置の製造方法における、
半導体基板上の絶縁分離方法および配線層間膜形成方法
では、基板上に形成された絶縁分離溝や配線などの段差
部に対して埋め込まれた絶縁材料をいかに平坦化するこ
とができるかが重要な要素の一つとなっている。
【0003】この半導体基板上の絶縁分離方法において
は、そのために通常半導体基板上に形成された絶縁分離
溝に絶縁材料を埋め込み、アクティブ素子領域上の絶縁
材料を除去するために化学的かつ機械的研磨技術(CM
P;Chemical Mechanical Pol
ishing)を使用した絶縁材料埋め込み方法が採用
されている。また配線層間膜形成方法においても、通常
配線間に絶縁材料を埋め込み、配線上の絶縁材料を一定
の膜厚に制御するためにCMPを使用した絶縁材料埋め
込み方法が採用されている。
【0004】しかし、これらの方法では素子形成や配線
層形成時に新たな問題が発生する。まず半導体基板上の
絶縁分離方法について説明する。通常半導体基板上に形
成される個々のアクティブ素子領域は、面積が異なるた
め、小さなアクティブ素子領域上の絶縁材料除去が完了
した時点では、大きなアクティブ素子領域上の絶縁材料
は完全に除去されていない。また逆に大きなアクティブ
素子領域上の絶縁材料除去が完了した時、小さなアクテ
ィブ素子領域上に対しては過剰の研磨が行われることに
なり、基板保護用絶縁膜さらには基板表面にまで研磨が
及ぶ危険がある。このため、半導体素子に生じた欠陥に
より素子の信頼性が損なわれてしまい、信頼性上十分と
は言えない。
【0005】そこで、例えば特開平3−148155号
公報(以下、公知例という)には、個々のアクティブ素
子上に形成された絶縁材料をあらかじめ既知のエッチン
グ方法により除去した後、絶縁分離領域上の絶縁材料を
CMP技術により除去し、ウェハー全面の平坦化を行う
ことが開示されている。この公知例を、図3により説明
する。この図3は、左側に広いトレンチ14、右側に狭
いトレンチ16を示している。
【0006】図3(a)はシリコン窒化膜(Si3N
4)のエッチングストッ膜12をCVDなどにより10
0nm(ナノメータ)の厚さに付着したシリコン半導体
基板10を示す。この基板10にフォトジスト法により
パターンを形成して、図3(b)のように、幅が1μm
より広いトレンチ14と幅が1μmより狭く約0.5μ
mの狭いトレンチ16が、600nmの深さに形成され
る。これらトレンチ14,16を含む基板10上に、図
3(c)のように、CVDなどによりシリコン酸化膜
(SiO2)の絶縁層18を600nmの厚さに、さら
にその上層にポリシリコン層20を100nmの厚さに
形成する。
【0007】次に図3(d)のように、広いトレンチ1
4の境界の外側のポリシリコンが除去されるまでCMP
(化学機械研磨)により研磨する。この図3(d)の状
態で反応性イオンエッチング(RIE)により、SiO
2層18と反応し、ポリシリコン層20と反応しない異
方性エッチングを行うと、図3(e)のように、SiO
2層18が除去され、ポリシリコン層20によりマスク
された部分18が残るが、狭いトレンチ16はポリシリ
コン層20が残らないので、トレンチ上で平坦になる。
この図3(e)の状態のポリシリコン層20下にSiO
2層18の残った凸部のある基板10を、CMPにより
研磨してその凸部を、図3(e)のように平坦化する。
【0008】この図3の場合、個々のアクティブ素子領
域の面積が異なっていても、あらかじめアクティブ素子
上の絶縁材料が除去されているため、個々のアクティブ
素子面積に依存すること無く、アクティブ素子上の絶縁
材料に対して過不足なく平坦化を行う事ができるとして
いるので、アクティブ素子の信頼性において一応の効果
を奏している。
【0009】次に、配線層間膜形成方法における問題点
を説明する。通常配線層間膜形成においては、個々の配
線パターンの配線幅は異なるため、細い配線上と太い配
線上とではCMPの研磨速度が異なり、一定時間のCM
P処理後の細い配線上の絶縁材料残膜と太い配線上の絶
縁材料残膜とが異なってしまう。多層配線構造を有する
半導体装置では、異層間の配線を接続するための開口部
を設ける必要があるが、このとき下層配線上の絶縁膜の
膜厚が下層配線パターンに依存すると、各々の開口部の
深さが異なり、開口不良など電気的不良を引き起こす原
因となる。これら電気的不良を回避するため、回路設計
段階において配線幅に対して規制を設け、配線幅に対す
る配線上絶縁材料の膜厚依存をなくす方法もある。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】上述した図3の素子間
絶縁分離技術においては、個々のアクティブ素子領域上
の絶縁材料を除去した時点において絶縁分離領域上の絶
縁材料の形状が凸型に形成される。これら絶縁分離領域
上の凸型絶縁材料をCMP技術により除去する際に、新
たに凸型形状の突起物の欠けが発生し、この欠けた突起
物がCMPにより基板表面に傷を発生させるという問題
をもたらしている。
【0011】また配線層間膜形成においても配線幅の制
約により、回路設計における配線の自由度を妨げるなど
の問題がある。これら素子絶縁分離手法および配線層間
膜形成方法のいずれの問題点においても、基板表面に極
めて大きな段差が規則性なく様々な形状で形成され、こ
れらすべての段差をCMP処理で平坦化するところに原
因がある。
【0012】本発明の主な目的は、基板上に形成された
絶縁分離用溝およびアクティブ素子上に絶縁材料を堆積
させた時点で発生する基板表面の段差を無くし、つまり
完全平坦化を行い、その後アクティブ素子領域を露出さ
せるために用いるCMP処理において、絶縁材料の欠け
による基板表面の欠陥発生を低減した半導体装置の製造
方法を提供することにある。
【0013】本発明の他の目的は、基板上に形成された
配線パターン形成後のウェハー全面に絶縁材料を堆積さ
せた時点で発生する基板表面の段差を無くし、つまり完
全平坦化を行い、ウェハー全面に渡って配線パターンに
依存しない絶縁材料の膜厚制御を実現する半導体装置の
製造方法を提供することにある。
【0014】本発明のさらに他の目的は、基板表面の平
坦化においてCMP技術を用いる事無く、完全平坦化を
実現する半導体装置の製造方法を提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明の半導体装置の製
造方法の構成は、半導体基板上にエッチングストッパ膜
を形成する工程と、前記エッチングストッパ膜から前記
基板にかかる深さの溝を形成する工程と、前記溝内に第
1の絶縁膜を埋め込む工程と、前記溝を含む前記基板上
にこの溝より広い領域に耐エッチング膜を形成しこの耐
エッチング膜以外の領域に存在する前記第1の絶縁膜を
除去する工程と、前記耐エッチング膜を除去して前記基
板上全面に第2の絶縁膜を形成し前記基板上を平坦化す
る工程とを有することを特徴とする。
【0016】本発明の他の半導体装置の製造方法の構成
は、半導体基板上にアクティブ素子を形成し、前記アク
ティブ素子と配線層を接続するための開口部を形成する
工程と、前記開口部上に前記配線層となる配線材料を堆
積させる工程と、前記配線材料上にエッチングストッパ
膜を形成する工程と、前記エッチングストッパ膜および
前記配線材料をエッチングすることにより前記配線層と
その配線層の間隙を形成する工程と、前記配線層の間隙
に第1の絶縁膜を埋め込む工程と、前記配線層間隙より
広い領域に耐エッチング膜を形成してこの耐エッチング
膜以外の領域に存在する前記第1の絶縁膜を除去する工
程と、前記耐エッチング膜を除去して前記基板上全面に
第2の絶縁膜を形成し前記基板上を平坦化する工程とを
有することを特徴とする。
【0017】
【発明の実施の形態】図1は本発明の一実施形態を説明
する半導体装置の断面図である。この実施形態の基板上
の絶縁分離用溝の平坦化方法は、まず半導体基板101
上にエッチングストッパ膜103を堆積させた後、基板
上に絶縁分離用溝104を形成する(図1(c))。絶
縁分離溝104の底部から見たエッチングストッパ膜1
03上面までの高さと同じ膜厚の第1の絶縁膜106を
堆積させる(図1(d))。ここで堆積させる第1の絶
縁膜106は、バイアスECR−CVD法(Elect
ron Cyclotron Resonance―C
VD)により形成された絶縁膜を採用する。この絶縁膜
106は、マイクロ波2.45GHz、磁場875Gの
高密度プラズマ雰囲気中で絶縁材料のデポジションと4
5度方向へのエッチングを反復しながら所望の膜厚を得
るものであり、微細な間隙を有する絶縁分離溝104や
配線の間隙への埋め込み性を向上させることができる。
【0018】その後絶縁分離溝104を含む基板上にこ
の溝より広い領域に耐エッチング膜107を形成しこの
耐エッチング膜107以外の領域に存在する第1の絶縁
膜106を除去する(図1(e))。次に耐エッチング
膜107を除去すると、絶縁分離溝104とアクティブ
素子領域の境界部には上端部に鋭角の形状をもつ第1の
絶縁膜106の一部で形成される突起が残留することに
なる。さらに、バイアスECR−CVD法により形成さ
れた第2の絶縁膜108を突起の高さと同程度の膜厚で
堆積させることにより、突起は無くなりこの時点でウェ
ハー全面を完全平坦化できる(図1(f))。つまり本
発明による基板101上の絶縁分離用溝104の平坦化
方法においては、CMP技術を用いることなく、ウェハ
ー全面をほぼ平坦化できるということを特徴としてい
る。
【0019】従って、本実施形態では、絶縁分離溝10
4への第1の絶縁膜106の堆積により生じた基板上の
段差を、第2の絶縁膜108を以って平坦化することが
できるため、CMP技術によりウェハー全面のアクティ
ブ素子上の第1の絶縁膜106、第2の絶縁膜108を
除去しようとしても、基板表面に鋭角の突起を有する絶
縁材料はなく、絶縁材料の欠けが発生することもない。
その結果アクティブ素子上の絶縁膜除去を、基板表面へ
の傷を発生させることなく、さらに過不足なく均一に且
つ容易に行うことができるという効果も得られる。
【0020】図2は本発明の第2の実施形態を説明する
断面図である。第1の実施形態ではアクティブ素子間の
絶縁分離に適応したが、本実施形態では、配線間への絶
縁材料の埋め込みについて適応したものてある。まず基
板201上にアクティブ素子を形成し、さらに層間絶縁
膜を形成した後、このアクティブ素子と配線層を接続す
るための開口部を設ける(図示せず)。配線材料211
およびエッチングストッパ膜203を順次形成した後
(図2(a))、フォトレジストにより配線層205を
パターンニングし、エッチングストッパ膜203、配線
材料211を除去することにより配線層205を形成す
る(図2(c))。配線層底部から見たストッパ上面ま
での高さと同じ膜厚の第1の絶縁膜206を堆積させる
(図2(d))。ここで堆積させる第1の絶縁膜206
はバイアスECR−CVD法により形成された絶縁膜を
採用する。
【0021】その後配線層間隙204より広い領域に耐
エッチング膜207を形成してこの耐エッチング膜以外
の領域に存在する第1の絶縁膜206を除去する(図2
(e))。次に耐エッチング膜207を除去すると、配
線間隙204と配線205の境界部には上端部に鋭角の
形状をもつ第1の絶縁膜206の一部で形成される突起
206aが残留することになる。さらにバイアスECR
−CVD法により形成された第2の絶縁膜208を突起
206aの高さと同程度の膜厚で堆積させることによ
り、突起206aは無くなりこの時点でウェハー全面を
完全平坦化できる(図2(f))。
【0022】つまり本発明による配線層間膜形成におけ
る平坦化方法においても、CMP技術を用いることな
く、ウェハー全面を完全平坦化できるということを特徴
としている。
【0023】従って、本実施形態によれば、配線間隙へ
の第1の絶縁膜の堆積により生じた基板上の段差を、第
2の絶縁膜を以って平坦化することができるため、CM
P技術によりウェハー全面の配線上の絶縁膜厚を調整す
る場合、基板表面に鋭角の突起を有する絶縁材料はな
く、絶縁材料の欠けが発生することもない。その結果基
板表面に傷を与えることなく、均一且つ容易に絶縁膜厚
の調整を行うことができるという効果も得られる。
【0024】さらに、本実施形態によれば、絶縁分離溝
(もしくは配線間隙)以外の絶縁材料を除去する際には
絶縁分離溝(もしくは配線間隙)上に耐エッチング性材
料を形成するが、この形成領域は絶縁分離溝(もしくは
配線間隙)領域よりも若干広く形成するのが特徴であ
る。つまり耐エッチング性材料のパターンニングは絶縁
分離溝(もしくは配線間隙)に対して自己整合的に行わ
れるものではないため、微少のずれが生じる。仮に耐エ
ッチング性材料が絶縁分離溝(もしくは配線間隙)と同
一パターンで形成された場合、前述した微少のずれによ
り絶縁分離溝(もしくは配線間隙)内部に耐エッチング
性材料で覆われない部分が発生し、後工程における絶縁
材料除去において、絶縁分離溝(もしくは配線間隙)内
部の絶縁材料までも除去され間隙が発生してしまう。絶
縁分離溝(もしくは配線間隙)に対して耐エッチング性
材料を微少ずれ分だけ広く形成することにより、絶縁分
離溝内部の間隙の発生を防止することができるという効
果が得られる。
【0025】
【実施例1】次に図1の実施例としてのアクティブ素子
の絶縁分離層形成工程を説明する。半導体基板101上
には、厚さ100nm(ナノメータ)程度の例えばシリ
コン酸化膜からなる基板保護用絶縁膜102 および厚
さ100nm程度の例えばポリシリコンからなるエッチ
ングストッパ絶縁膜103が堆積されている(図1
(a))。このときストッパ絶縁膜103は後工程にお
ける第1の絶縁膜106に対して、耐エッチング性を有
するエッチングストッパの役割がある。なお基板の保護
用絶縁膜102はストッパ絶縁膜103により基板10
1が保護される場合には必要ない。
【0026】次に基板101上の保護用絶縁膜102、
ストッパ絶縁膜103の一部を除去した後(図1
(b))、半導体基板101に深さ300nm程度の絶
縁分離溝104を形成する。ここでバイアスECR−C
VD法を用いてシリコン酸化膜からなる第1の絶縁膜1
06を、絶縁分離溝104底部から見たストッパ絶縁膜
103上面までの高さと同程度、つまりストッパ絶縁膜
103:100nm+絶縁分離溝104:300nm=
400nmの膜厚で堆積させる(図1(c))。
【0027】このバイアスECR−CVD法によるシリ
コン酸化膜などの絶縁膜は、マイクロ波2.45GH
z、磁場875Gによる高密度プラズマ雰囲気中で絶縁
材料のデポジションと45度方向へのエッチングを反復
しながら所望の膜厚を得るものであり、微細な間隙を有
する絶縁分離溝や配線間への埋め込み性が向上するとい
う効果がある。この成膜条件の一例としては、高密度プ
ラズマ雰囲気は、Ar110sccm、O2140sc
cm、SiH470sccm、RF Power200
0W、Bias Power 2400Wとしている。
これにより絶縁分離溝104内部の第1の絶縁膜106
の上面とアクティブ素子105領域上のストッパ絶縁膜
103の高さがほぼ同程度になる。
【0028】また絶縁分離溝104とアクティブ素子1
05の境界部にはほぼ45度の傾斜を有する第1の絶縁
膜106が形成される(図1(d))。次に絶縁分離溝
104上に絶縁分離溝104幅よりも100nm程度広
い領域に第1の絶縁膜106に対して耐エッチング性を
有する耐エッチング膜107(例えば、シリコン窒化膜
やフォトレジスト)を形成し、絶縁分離溝104以外の
領域、つまりアクティブ素子105領域上の第1の絶縁
膜106を除去する。
【0029】ここで耐エッチング膜107の領域を絶縁
分離溝104より広げる理由は、耐エッチング膜107
のパターンニングは絶縁分離溝104に対して自己整合
的に行われるものではないため、微少のずれが生じる
が、耐エッチング膜107の領域を絶縁分離溝104内
部に対して、微少ずれ分だけ広くしておくことにより、
常に絶縁分離溝104上に耐エッチング膜107が存在
することになり、後工程における第1の絶縁膜106除
去の際に絶縁分離溝104内部の第1の絶縁膜106ま
でも除去され、空洞が発生するという不具合を防止する
ことができる。
【0030】このとき図1(e)に示すように、絶縁分
離溝104とアクティブ素子105領域の境界部におい
て、第1の絶縁膜106で形成された上端部に鋭角の形
状を有する突起106aが発生する。この場合絶縁分離
溝104と耐エッチング膜107の被り量は100nm
程度としたので、ストッパ絶縁膜103および絶縁分離
溝104上の平坦部から見た突起106a上端部の高さ
は、ほぼ100nmとなる。
【0031】続いて耐エッチング膜107を除去する
と、ストッパ絶縁膜103上面および絶縁分離溝104
上の第4の絶縁膜106上面に対する突起106a上端
部が残る。つぎに、この突起106a上端部の高さと同
程度の膜厚で、つまり100nmの膜厚で第2の絶縁膜
108を堆積させる。ここで第2の絶縁膜108には、
バイアスECR−CVD法によるシリコン酸化膜などの
絶縁膜を採用する(図1(f))。
【0032】なぜならば、前述の通りバイアスECR−
CVD法によるシリコン酸化膜などの絶縁膜形成は、デ
ポジションと45度方向へのエッチングを反復しながら
行うため、45度に近い傾斜面に対しては殆んど堆積し
ないという特性がある。従って、第2の絶縁膜108
は、突起106aのほぼ45度の傾斜面に対して、ほと
んど堆積しない。つまり第2の絶縁膜108は、絶縁分
離溝104上の平坦部、アクティブ素子105領域上の
平坦部に堆積し、突起106aには堆積しないため、第
2の絶縁膜108を堆積させても、基板101表面から
見た突起106a上端部の高さに変化はなく、結果とし
て第2の絶縁膜108堆積後は、突起106a上端部の
高さにおいて、ウェハー全面が完全に平坦化される。
【0033】続いて、CMP技術を用いてウェハー全面
の第2の絶縁膜108および第1の絶縁膜106の一部
を研磨し、ストッパ絶縁膜103表面を露出させる。C
MP処理直前のウェハー表面は、第2の絶縁膜108に
より完全平坦化されウェハー表面に突起がないため、C
MP処理における研磨圧力等による絶縁膜の欠けおよび
これに伴う基板表面への傷発生の抑制効果が格段に向上
していることが分かる。
【0034】さらにストッパ絶縁膜103および保護用
絶縁膜102とともに絶縁分離溝104上の第1の絶縁
膜106を既知のエッチング法を用いて除去することに
より、アクティブ素子105領域の基板101表面露出
を完了する(図1(g))。従って本実施形態では、C
MPによる絶縁膜の欠けをなくし、その結果基板表面へ
の傷発生を低減することにより、半導体素子および素子
間アイソレーションの信頼性を向上できる。
【0035】上記実施例において、CMP技術を用いて
ストッパ絶縁膜103を露出させたが、ここでCMP技
術と既知のエッチング技術(Reactive Etc
hingなどのドライエッチング技術や溶液を用いたウ
ェットエッチング技術)を併用してもよい。さらには既
知のエッチング技術のみを使用してストッパ絶縁膜10
3を露出させることも可能であり、この場合、CMP処
理に伴う基板表面への傷など様々な不具合要因を排除す
ることができ、さらに半導体装置の信頼性を向上させる
ことができる。
【0036】
【実施例2】次に、配線間への絶縁材料の埋め込みにつ
いても適応した図2に対応する実施例を説明する。まず
前提として、半導体基板201上にアクティブ素子を形
成した後、ウェハー全面を層間絶縁膜で覆い、アクティ
ブ素子と配線の接続を行うための開口部を設ける(図示
せず)。
【0037】次にウェハー全面に配線材料211を30
0nm程度堆積させ、さらにウェハー全面にシリコン酸
化膜で構成される膜厚100nm程度の配線保護用絶縁
膜202およびシリコン窒化膜で構成される膜厚100
nm程度のエッチングストッパ膜203を堆積させる
(図2(a))。このときエッチングストッパ膜203
は後工程における第1の絶縁膜206に対して、耐エッ
チング性を有するエッチングストッパ膜となり、また配
線保護用絶縁膜202は、エッチングストッパ膜203
により配線205が保護される場合には必要ない。
【0038】次に基板201上の一部の絶縁膜202,
3を除去して配線間隙204を形成する(図2
(b))。次にフォトレジストを用いて配線205をパ
ターンニングし、配線205以外の領域の第2の絶縁膜
203、第1の絶縁膜202、および配線材料211を
除去する(図2(c))。
【0039】続いてウェハー全面に対してバイアスEC
R−CVD法を用いてシリコン酸化膜からなる第1の絶
縁膜206を、配線205底部から見たエッチングスト
ッパ膜203上面の高さと同程度、つまり配線205膜
厚:300nm+エッチングストッパ膜203膜厚:1
00nm=400nmの膜厚で堆積させる。これにより
配線間隙204に埋め込めれた第1の絶縁膜206の上
面と配線205上のエッチングストッパ絶縁膜203の
高さがほぼ同程度になる。また配線間隙204と配線2
05の境界部にはほぼ45度の傾斜を有する第1の絶縁
膜206が形成される(図2(d))。
【0040】次に配線間隙204上に配線間隙204幅
よりもやや広い100nm程度の領域に、第1の絶縁膜
206に対して耐エッチング性を有する耐エッチング膜
207を形成し、配線205上の第1の絶縁膜206を
除去する(図2(e))。
【0041】ここで耐エッチング膜207の領域を配線
間隙204幅より広げる理由は、耐エッチング膜207
のパターンニングは配線205に対して自己整合的に行
われるものではないため、微少のずれが生じるが、耐エ
ッチング膜207の領域を配線間隙204幅に対して、
微少ずれ分だけ広くしておくことにより、常に配線間隙
204上に耐エッチング膜207が存在することにな
り、後工程における第3の絶縁膜206除去の際に配線
間隙204に埋め込まれた第1の絶縁膜206までも除
去され空洞が発生するという不具合を防止することがで
きる。
【0042】このとき図2(e)に示すように、配線2
05と配線間隙204との境界部において、第1の絶縁
膜206で形成された上端部に鋭角の形状を有する突起
206aが発生する。この場合配線間隙204と耐エッ
チング膜207の被り量は100nm程度としたので、
エッチングストッパ膜203および配線間隙204上の
平坦部から見た突起206a上端部の高さは、ほぼ10
0nmとなる。次に、耐エッチング膜207を除去して
突起206aの高さとほぼ同程度の膜厚、つまり100
nmの膜厚で第2の絶縁膜208を堆積させる(図2
(f))。
【0043】ここで第2の絶縁膜208としてバイアス
ECR−CVD法により形成される絶縁膜を採用するこ
とにより、実施例1で説明したように、第2の絶縁膜2
08堆積後は、突起206a上端部の高さにおいて、ウ
ェハー全面が完全に平坦化される。
【0044】ここで配線205上の絶縁膜の膜厚を調整
するには、絶縁材料の追加堆積や、CMP技術や既知の
エッチング技術を用いればよい。つまりウェハー全面に
おける完全平坦化は第2の絶縁膜208を堆積させた時
点で完了しているため、例えCMP処理を行ったとして
も、研磨圧力等による絶縁膜の欠けおよびこれに伴うウ
ェハー表面への傷発生は抑制され、且つ配線上の絶縁材
料の膜厚調整についても均一且つ容易に実施できるとい
う効果が格段に向上していることが分かる(図2
(g))。
【0045】本実施形態における配線205上の絶縁膜
の膜厚調整では、CMP技術を用いたが、これに限定さ
れるものではなく、CMP技術と既知のエッチング技術
を併用してもよい。さらに既知のエッチング技術のみを
使用して膜厚調整することも可能であり、この場合CM
P処理に伴う基板表面への傷など様々な不具合要因を排
除することができ、さらに半導体装置の信頼性を向上さ
せることができる。
【0046】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
素子間絶縁分離溝に絶縁材料を埋め込み、これを平坦化
する工程において、CMP技術を用いた平坦化処理を行
う以前にウェハー全面の完全平坦化を完了させているの
で、ウェハー全面のアクティブ素子上の絶縁材料を均一
に且つ容易に除去できるとともに、CMP処理に伴う絶
縁材料の欠けによる基板への欠陥発生を抑制しアクティ
ブ素子および絶縁分離領域における信頼性向上できると
いう効果がある。
【0047】また本発明によれば、配線パターン間に絶
縁材料を埋め込み、これを平坦化する工程において、C
MP技術を用いた平坦化処理を行う以前にウェハー全面
の完全平坦化を完了できるので、絶縁材料の追加堆積や
CMP技術および既知のエッチング技術により、すべて
の配線上の絶縁材料の膜厚を均一かつ容易に制御できる
という効果もある。
【0048】さらに本発明によれば、素子間絶縁分離溝
や配線パターン間など半導体装置の製造工程中に発生す
る段差の完全平坦化において、必ずしもCMP技術を用
いる必要がないため、CMP処理に起因する、絶縁材料
の欠けや剥がれ、またはCMP処理で使用される研磨材
による拡散汚染など半導体装置の信頼性の劣化要因をす
べて排除できるという効果もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態の製造工程を順次説明する半
導体装置の断面図である。
【図2】本発明の別の実施形態の製造工程を順次説明す
る半導体装置の断面図である。
【図3】従来例の半導体装置の製造工程を順次説明する
断面図である。
【符号の説明】
10、101、201 基板 12、103、203 エッチングストッパ膜 14、16 トレンチ 18 絶縁膜(SiO2膜) 20 ポリシリコン膜 102 基板保護用絶縁膜 104 絶縁分離溝 105 アクティブ素子 106、206 第1の絶縁膜 106a、206a 突起 107、207 耐エッチング膜 108、208 第2の絶縁膜 202 配線保護用絶縁膜 204 配線間隙 205 配線層 211 配線材料

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体基板上にエッチングストッパ膜を
    形成する工程と、前記エッチングストッパ膜から前記基
    板にかかる深さの溝を形成する工程と、前記溝内に第1
    の絶縁膜を埋め込む工程と、前記溝を含む前記基板上に
    この溝より広い領域に耐エッチング膜を形成しこの耐エ
    ッチング膜以外の領域に存在する前記第1の絶縁膜を除
    去する工程と、前記耐エッチング膜を除去して前記基板
    上全面に第2の絶縁膜を形成し前記基板上を平坦化する
    工程とを有することを特徴とする半導体装置の製造方
    法。
  2. 【請求項2】 半導体基板上にアクティブ素子を形成
    し、前記アクティブ素子と配線層を接続するための開口
    部を形成する工程と、前記開口部上に前記配線層となる
    配線材料を堆積させる工程と、前記配線材料上にエッチ
    ングストッパ膜を形成する工程と、前記エッチングスト
    ッパ膜および前記配線材料をエッチングすることにより
    前記配線層とその配線層の間隙を形成する工程と、前記
    配線層の間隙に第1の絶縁膜を埋め込む工程と、前記配
    線層間隙より広い領域に耐エッチング膜を形成してこの
    耐エッチング膜以外の領域に存在する前記第1の絶縁膜
    を除去する工程と、前記耐エッチング膜を除去して前記
    基板上全面に第2の絶縁膜を形成し前記基板上を平坦化
    する工程とを有することを特徴とする半導体装置の製造
    方法。
  3. 【請求項3】 エッチングストッパ膜は、第1の絶縁膜
    に対して耐エッチング性を有する材料である請求項1ま
    たは2記載の半導体装置の製造方法。
  4. 【請求項4】 エッチングストッパ膜と基板または配線
    層との間に保護用絶縁膜を有している請求項1または2
    記載の半導体装置の製造方法。
  5. 【請求項5】 第1の絶縁膜は、バイアスECR−CV
    D法により形成された絶縁膜である請求項1または2記
    載の半導体装置の製造方法。
  6. 【請求項6】 耐エッチング膜は、第1の絶縁膜に対し
    て耐エッチング性を有する材料からなる請求項1または
    2記載の半導体装置の製造方法。
  7. 【請求項7】 耐エッチング膜は、溝または配線間隙の
    領域よりも大きく形成され、その大きさは少なくとも前
    記耐エッチング膜のパターンニング時に発生する前記溝
    または配線間隙と前記耐エッチング膜のパターンずれの
    許容値以上である請求項1または2記載の半導体装置の
    製造方法。
  8. 【請求項8】 第2の絶縁膜は、バイアスECR−CV
    D法により形成された絶縁膜である請求項1または2記
    載の半導体装置の製造方法。
  9. 【請求項9】 第2の絶縁膜の成膜量は、少なくとも耐
    エッチング膜のパターンニング時に発生する溝または配
    線間隙と前記耐エッチング膜のパターンずれの許容値以
    上である請求項1または2記載の半導体装置の製造方
    法。
  10. 【請求項10】 基板上に形成した第1の絶縁膜を含む
    第2の絶縁膜の各表面を化学機械的研磨により平坦化す
    る請求項1または2記載の半導体装置の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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