JP2000311494A - シフトレジスタ回路及びそれを用いた固体撮像装置 - Google Patents

シフトレジスタ回路及びそれを用いた固体撮像装置

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JP2000311494A
JP2000311494A JP11117085A JP11708599A JP2000311494A JP 2000311494 A JP2000311494 A JP 2000311494A JP 11117085 A JP11117085 A JP 11117085A JP 11708599 A JP11708599 A JP 11708599A JP 2000311494 A JP2000311494 A JP 2000311494A
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inverter
register circuit
channel mos
transistor
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Yoshio Hagiwara
義雄 萩原
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】情報を長時間保持することが可能で、又、高温
時においても正確にシフト動作を行うことが可能なシフ
トレジスタ回路及び固体撮像装置を提供する。 【解決手段】トランスファーゲート11にパルス信号P
1,P2を与えて、CMOS型インバータ15にハイレ
ベルの信号を入力したとき、CMOS型インバータ15
によって反転されたローレベルの信号が接点cに現れ
る。次に、トランスファーゲート12にパルス信号P
3,P4を与えて、CMOS型インバータ16に接点c
のローレベルの信号を入力したとき、CMOS型インバ
ータ16によって反転されたハイレベルの信号が接点e
に現れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、マトリクス状(行
列状)に配置された画素を選択するための走査回路など
に用いられるスタティック型のシフトレジスタ回路及び
これを用いた固体撮像装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より使用される典型的な固体撮像装
置の一例を図1に示す。図1に示す固体撮像装置は、フ
ォトダイオードなどの光電変換素子を備えた画素G11〜
Gmnと、画素G11〜Gmnの出力端子にドレインが接続さ
れ画素G11〜Gmnからの出力信号を送出するNチャネル
MOSトランジスタT11〜Tmnと、トランジスタT11〜
Tmnのゲートに接続される行(ライン)2−1〜2−n
と、このライン2−1,2−2,・・・,2−nに順次
信号を与えて走査していく垂直走査回路1aと、トラン
ジスタT11〜Tmnのソースから出力信号が送出される出
力信号線3−1〜3−mと、この出力信号線3−1〜3
−mにドレインが接続されたNチャネルMOSトランジ
スタQ1〜Qmと、NチャネルMOSトランジスタQ
1,Q2,・・・,Qmのゲートに順次信号を与えて駆
動させる水平走査回路1bと、トランジスタQ1,Q
2,・・・,Qmが順次駆動することによって出力信号
線3−1,3−2,・・・,3−mから順次信号が送出
される信号線4とを有する。
【0003】このような構成の固体撮像装置において、
画素Gijの出力信号を信号線4に送出する場合、垂直走
査回路1aよりライン2−jにハイレベルのパルスを与
える。このようにライン2−jにハイレベルのパルスが
与えられることによって、トランジスタT1j〜Tmjが導
通する。そして、水平走査回路1bよりトランジスタQ
iのゲートにハイレベルのパルスを与えて導通させるこ
とによって、画素Gijの出力信号を信号線4に送出す
る。又、固体撮像装置は、垂直走査回路1aよりライン
2−jにパルスを与えてトランジスタT1j〜Tmjを駆動
させた状態で、水平走査回路1bによってトランジスタ
Q1,Q2,・・・,Qmを順次駆動させて、画素G1j
〜Gmjの出力信号を時系列的に信号線4に送出する。こ
のように画素G1j〜Gmjの出力信号を信号線4に送出し
た後、垂直走査回路1aによってライン2−(j+1)
にパルスを与えて、再び水平走査回路1bによって同様
の動作を行うことで画素G1(j+1)〜Gm(j+1)の出力信号
を時系列的に信号線4に送出する。このような動作を画
素Gmnの出力信号が信号線4に送出されるまで行う。
【0004】上記のようにして、画素G11〜Gmnの出力
信号が出力信号線に送出される固体撮像装置において、
垂直走査回路1a及び水平走査回路1bにダイナミック
型シフトレジスタ回路が使用されている。この垂直走査
回路1a及び水平走査回路1bに用いられる従来のシフ
トレジスタ回路について、以下に説明する。
【0005】図7(a)に示すシフトレジスタ回路50
は、1ビット構成のシフトレジスタ回路で、外部からの
制御信号によって制御されるスイッチ回路51,52
と、PチャネルMOSトランジスタTr11と及びNチ
ャネルMOSトランジスタTr12より構成されるCM
OS型インバータ53,54とを有する。このスイッチ
51(スイッチ52)とCMOS型インバータ53(C
MOS型インバータ54)によって、1/2ビットのシ
フトレジスタユニット55(シフトレジスタユニット5
6)が構成される。
【0006】又、CMOS型インバータ53において、
トランジスタTr11のソースに電源電圧が印加される
とともに、トランジスタTr12のソースが接地され
る。このトランジスタTr11,12は、そのゲートが
共にスイッチ51の接点bに接続され、ドレインが共に
スイッチ52の接点a’に接続される。更に、CMOS
型インバータ54において、トランジスタTr11のソ
ースに電源電圧が印加されるとともに、トランジスタT
r12のソースが接地される。このトランジスタTr1
1,Tr12は、そのゲートが共にスイッチ52の接点
b’に接続され、ドレインより信号が出力される。
【0007】このような構成のCMOS型インバータ5
3,54は、スイッチ51,52を介してCMOS型イ
ンバータ53,54にハイレベルの信号が入力されると
トランジスタTr11がOFFとなるとともにトランジ
スタTr12がONとなるので、ローレベルの信号を出
力する。又、スイッチ51,52を介してローレベルの
信号が入力されるとトランジスタTr11がONとなる
とともにトランジスタTr12がOFFとなるので、ハ
イレベルの信号を出力する。このような動作を行うCM
OS型インバータ53,54に、ハイレベルの信号が入
力された後、スイッチ51,52が切断されたとき、ト
ランジスタTr11,Tr12のゲート容量に蓄積され
た電荷により、そのゲート電圧が保持される。
【0008】このように、CMOS型インバータ53,
54のゲート容量がキャパシタとして動作を行うので、
図7(a)のような構成のシフトレジスタ回路50は、
図7(b)の回路のように、スイッチ51、キャパシタ
C1及びインバータ57で構成されたシフトレジスタユ
ニット55と、スイッチ52、キャパシタC2及びイン
バータ58で構成されたシフトレジスタユニット56と
で構成された回路に置き換えて考えることができる。
【0009】このシフトレジスタ回路50の動作を以下
に説明する。シフトレジスタユニット55にハイレベル
の信号が入力されたとき、まず、スイッチ51がONさ
れるとキャパシタC1に電荷が蓄えられることによっ
て、インバータ57の入力側の電位が上昇してハイレベ
ルとなるので、シフトレジスタユニット56に対しロー
レベルの信号が出力される。このとき、スイッチ52は
切断されている。
【0010】次に、スイッチ51が切断された後スイッ
チ52がONされることによって、インバータ58の入
力側の電位がローレベルとなるので、シフトレジスタユ
ニット56の出力端子OUTよりハイレベルの信号が外
部に出力される。又、シフトレジスタユニット55にロ
ーレベルの信号が入力されると、同様にスイッチ51,
52を切り換えることよって、シフトレジスタユニット
55,56を交互に動作させてシフトレジスタユニット
56よりローレベルの信号が出力される。
【0011】このような動作を行うシフトレジスタ回路
50−1〜50−nを、図7(c)のように、n段接続
することによって、nビットのシフトレジスタ回路が構
成される。即ち、シフトレジスタ回路50−1〜50−
nにおいて、スイッチ51−1〜51−nとスイッチ5
2−1〜52−nを交互に切り換える動作を同時に行う
ことによって、シフトレジスタユニット55−1〜55
−nとシフトレジスタユニット56−1〜56−nを交
互に動作させる。このように動作させることによって、
図8のように、スイッチ52−1〜52−nが同時にO
Nされたとき、シフトレジスタ回路50−1に入力した
パルス電圧が、シフトレジスタ回路50−1,50−
2,・・・,50−nの順に出力される。尚、図8
(a)及び図8(b)におけるパルスPa,Pbは、そ
れぞれスイッチ51−1〜51−n、スイッチ52−1
〜52−nを接続するタイミングを表し、図8(c)は
シフトレジスタに入力されるパルスを表す。又図8
(d)〜図8(h)以降シフトレジスタ回路50−1,
50−2,・・・50−nの出力するパルスを表す。
【0012】このように、ダイナミック型シフトレジス
タ回路は、CMOS型インバータのゲート容量の充電動
作とトランスファーゲート(スイッチ)のON/OFF
のタイミングを使用することによって、シフト動作を行
っている。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、シフト
レジスタ回路内の温度が上昇したとき、或いは、データ
を長時間保持させるためにスイッチング動作のタイミン
グ時間を長くしたとき、CMOS型インバータのゲート
容量に充電された電荷が、主としてソース又はドレイン
電極のpn接合を通じてリークする可能性がある。シフ
トレジスタユニットの1つでこのような電荷のリークが
発生すると、次段のシフトレジスタユニットを動作させ
るのに充分な電圧を与えることができなくなる。そのた
め、リークの発生したシフトレジスタユニットの後段に
接続されたシフトレジスタユニットが正確な動作を行わ
ず、正確な出力を得ることができなくなる。
【0014】このような問題を鑑みて、本発明は、情報
を長時間保持することが可能で、又、高温時においても
正確にシフト動作を行うことが可能なシフトレジスタ回
路及び固体撮像装置を提供することを目的とする。又、
本発明は、このような利点を有しながら、その回路規模
がダイナミック型シフトレジスタ回路と同等の大きさの
シフトレジスタ回路とこれを用いた固体撮像装置を提供
することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、請求項1に記載のシフトレジスタ回路は、一端に信
号が入力されるスイッチと、該スイッチの他端に接続さ
れ、該スイッチからの信号を反転する第1インバータ
と、該第1インバータの出力を反転して第1インバータ
の入力側に帰還する第2インバータを含むユニットを複
数個直列に接続したことを特徴とする。
【0016】このようなシフトレジスタにおいて、スイ
ッチをONにして入力された信号を第1インバータで反
転するとともに、該第1インバータで反転した信号を第
2インバータで反転して第1のインバータの入力側に帰
還することによって、スイッチをOFFにしても、次に
スイッチがONにされて新しい信号が入力されるまで、
ユニット内で信号が保持される。
【0017】又、このようなシフトレジスタにおいて、
請求項2のように、第1インバータの駆動能力を第2イ
ンバータの駆動能力より大きくすることによって、次段
のユニットへ信号を伝達することができる。更に、請求
項3のように、第1、第2インバータをCMOS型のイ
ンバータとしても良い。
【0018】請求項4に記載のシフトレジスタは、請求
項1〜請求項3のいずれかに記載のシフトレジスタにお
いて、前記スイッチが、第1電極、第2電極及び制御電
極を有し、第1電極に信号が入力されるとともに第2電
極が第1インバータの入力電極に接続され、制御電極に
パルス信号を与えることによって導通状態となるトラン
ジスタであることを特徴とする。
【0019】このようなトランジスタにおいて、請求項
5のように、前記トランジスタを、制御電極となるゲー
トにハイレベルのパルスを与えることによって導通し、
第1電極にかかる電圧信号を第2電極に送出するNチャ
ネルMOSトランジスタとしても良い。又、請求項6の
ように、前記トランジスタを、制御電極となるゲートに
ローレベルのパルスを与えることによって導通し、第1
電極にかかる電圧信号を第2電極に送出するPチャネル
MOSトランジスタとしても良い。
【0020】請求項7に記載のシフトレジスタは、請求
項1〜請求項3のいずれかに記載のシフトレジスタにお
いて、前記スイッチが、ドレインに信号が入力され、ソ
ースが第1インバータの入力電極に接続されたNチャネ
ルMOSトランジスタと、ソースが前記NチャネルMO
Sトランジスタのドレインに接続され、ドレインが前記
NチャネルMOSトランジスタのソースに接続されたP
チャネルMOSトランジスタとを有し、前記Nチャネル
MOSトランジスタのゲートと前記PチャネルMOSト
ランジスタのゲートに、それぞれハイレベルのパルスと
ローレベルのパルスが同時に入力されて、前記Nチャネ
ルMOSトランジスタ及び前記PチャネルMOSトラン
ジスタが共に導通することを特徴とする。
【0021】請求項8に記載のシフトレジスタは、請求
項4〜請求項7のいずれかに記載のシフトレジスタにお
いて、前記スイッチを構成するトランジスタが導通した
ときの抵抗成分が、前記第1インバータ及び前記第2イ
ンバータが駆動したときの抵抗成分よりも小さいことを
特徴とする。このような固体撮像装置において、前記ス
イッチの抵抗成分が前記第1インバータ及び前記第2イ
ンバータの抵抗成分に比べて、実質的に無視できる程度
に小さく設定することが好ましい。
【0022】請求項9に記載の固体撮像装置は、複数の
画素と、この複数の画素から1つの画素を選択するため
の走査回路とを有し、該走査回路によって選択された画
素の出力信号を得る固体撮像装置において、前記走査回
路が請求項1〜請求項8のいずれかに記載のシフトレジ
スタ回路であることを特徴とする。
【0023】請求項10に記載の固体撮像装置は、複数
の画素をマトリクス状に配してなる2次元の固体撮像装
置において、前記複数の画素からi行j列の画素の出力
信号を得るとき、i行を選択するための垂直走査回路
と、i行の画素のうちj列の画素を選択するための水平
走査回路とを有し、前記行垂直走査回路及び前記列水平
走査回路が、それぞれ、請求項1〜請求項8のいずれか
に記載のシフトレジスタ回路であることを特徴とする。
【0024】
【発明の実施の形態】本発明の実施形態について、図面
を参照して説明する。図2は、本実施形態で使用する1
ビット構成のシフトレジスタ回路の内部構成を示す回路
図である。図4は、nビット構成のシフトレジスタ回路
の構成を示す等価回路図である。図5は、図4に示すシ
フトレジスタ回路の動作を示すタイミングチャートであ
る。尚、図4に示すシフトレジスタ回路は、従来のシフ
トレジスタ回路と同様に図1に示す固体撮像装置内の垂
直走査回路1a及び水平走査回路1bに使用されるもの
である。
【0025】図2に示す1ビット構成のシフトレジスタ
回路10は、NチャネルMOSトランジスタTr1とP
チャネルMOSトランジスタTr2を並列接続して構成
されるトランスファーゲート11,12と、Nチャネル
MOSトランジスタTr3とPチャネルMOSトランジ
スタTr4から構成されるCMOS型インバータ13,
14と、NチャネルMOSトランジスタTr5とPチャ
ネルMOSトランジスタTr6から構成されるCMOS
型インバータ15,16とを有する。
【0026】このようなシフトレジスタ回路10におい
て、CMOS型インバータ15,16の方が、CMOS
型インバータ13,14と比較して、その駆動能力が大
きい。即ち、前者のインバータを構成するトランジスタ
のキャリア移動度μ又はトランジスタのチャネル幅が後
者のインバータより大きいか、或いはトランジスタのチ
ャネル長が後者のインバータより小さい。又、トランス
ファーゲート11及びCMOS型インバータ13,15
によって1/2ビットのシフトレジスタユニット17が
構成され、トランスファーゲート12及びCMOS型イ
ンバータ14,16によって1/2ビットのシフトレジ
スタユニット18が構成される。
【0027】ここで、トランスファーゲート11,12
について説明する。図2のように、トランスファーゲー
ト11,12は、それぞれ、トランジスタTr1のドレ
インとトランジスタTr2のソースとが接続されるとと
もに、トランジスタTr1のソースとトランジスタTr
2のドレインが接続される。このような構成のトランス
ファーゲート11,12は、それぞれ、トランジスタT
r1のゲート及びトランジスタTr2のゲートにそれぞ
れハイレベルの電圧及びローレベルの電圧が同時に入力
されることによって、トランジスタTr1,Tr2が同
時ONとなる。逆に、トランジスタTr1のゲート及び
トランジスタTr2のゲートにそれぞれローレベルの電
圧及びハイレベルの電圧が同時に入力されることによっ
て、トランジスタTr1,Tr2が非導通となり、トラ
ンスファーゲート11,12はOFFとなる。
【0028】尚、トランスファーゲートは、2つのトラ
ンジスタの導通時抵抗が並列になっているので、それら
の合成抵抗が小さくなり、ON時の信号損失が少なくな
るという利点がある。
【0029】又、シフトレジスタユニット17は、トラ
ンスファーゲート11のトランジスタTr1のドレイン
とトランジスタTr2のソースとの接続ノードaを入力
端子とし、トランスファーゲート11のトランジスタT
r1のソースとトランジスタTr2のドレインとの接続
ノードbにCMOS型インバータ15のトランジスタT
r5,Tr6のゲートとCMOS型インバータ13のト
ランジスタTr3,Tr4のドレインが接続され、CM
OS型インバータ15のトランジスタTr5,Tr6の
ドレインとCMOS型インバータ13のトランジスタT
r3,Tr4のゲートとの接続ノードcを出力端子とす
る。シフトレジスタユニット18についても同様の構成
となり、シフトレジスタユニット17における接続ノー
ドa,b,cが、接続ノードc,d,eに相当する。
又、トランジスタTr3,Tr5のソースが接地される
とともに、トランジスタTr4,6のソースに電源電圧
が印加される。
【0030】このようにスタティック型シフトレジスタ
回路となるシフトレジスタ回路10は、図3のような論
理回路で表すことができる。即ち、シフトレジスタユニ
ット17がトランスファーゲート11に相当するスイッ
チ19と、CMOS型インバータ13,15のそれぞれ
に相当するインバータ23,21とから構成され、シフ
トレジスタユニット18がトランスファーゲート12に
相当するスイッチ20と、CMOS型インバータ14,
16のそれぞれに相当するインバータ24,22とから
構成される。
【0031】このシフトレジスタ回路10の動作につい
て、以下に説明する。まず、シフトレジスタ回路10に
ハイレベルの信号が入力されたとき、スイッチ19がO
Nすると、接続ノードbの電圧がハイレベルとなるの
で、インバータ21のトランジスタTr5がONとなる
とともにトランジスタTr6がOFFとなる。よって、
インバータ21によって、接続ノードcの電圧がローレ
ベルとなる。
【0032】又、接続ノードcの電圧がローレベルとな
るので、インバータ23のトランジスタTr3がOFF
となるとともにトランジスタTr4がONとなる。よっ
て、インバータ23によって、接続ノードbの電圧がハ
イレベルとなって帰還される。このとき、スイッチ20
は切断されている。
【0033】次に、スイッチ19がOFFされた後、ス
イッチ20がONされる。スイッチ19がOFFされた
後は、インバータ23によって接続ノードcのローレベ
ル電圧を反転してハイレベル電圧を接続ノードbに帰還
することで、接続ノードcの電圧をローレベルに保持す
ることができる。このようにインバータ21,23が作
用し合って保持されたローレベルの信号は、次段のシフ
トレジスタユニット18に入力される。
【0034】このように、シフトレジスタユニット18
に入力されたローレベルの信号はスイッチ20がONす
ることによって、接続ノードdへ伝送される。このロー
レベルの信号は、インバータ22によって反転されるの
でハイレベル電圧が接続ノードeに現れる。接続ノード
eのハイレベル電圧は、インバータ24によってローレ
ベルに反転されて接続ノードdに帰還される。
【0035】又、シフトレジスタ回路10にローレベル
の信号が入力されたとき、同様にスイッチ19,20を
切り換えることよって、シフトレジスタユニット17,
18を交互に動作させてシフトレジスタユニット18よ
りローレベルの信号が出力される。こうして各ユニット
毎に出力が導出される。
【0036】このような動作を行う1ビット構成のシフ
トレジスタ回路10−1〜10−nを図4のようにn段
接続することによって、nビット構成のシフトレジスタ
回路を構成することができる。尚、シフトレジスタ回路
10−1〜10−nについては、図3と同様の論理回路
で表される。又、各シフトレジスタ10−1〜10−n
からの信号を出力する各出力端子を、それぞれO1〜O
nとする。
【0037】図5は、図4のシフトレジスタ回路におけ
る各部の信号波形を示している。同図において、(a)
に示すパルスP1と(b)に示すパルスP2は各段のシ
フトレジスタ回路10−1,10−2,・・・,10−
nのスイッチ19−1,19−2,・・・,19−nに
与えられるスイッチ制御パルスであり、そのうちパルス
P1は、スイッチを構成するNチャネルMOSトランジ
スタTr1(図2参照)のゲートへ印加され、パルスP
2は、スイッチを構成するPチャネルMOSトランジス
タTr2(図2参照)のゲートへ印加される。同様に、
図5(c)に示すパルスP3と図5(d)に示すパルス
P4は、各段のシフトレジスタ10−1,10−2,・
・・,10−nのスイッチ20−1,20−2,・・
・,20−nに与えられるスイッチ制御パルスである。
【0038】図5(e)は、図4のシフトレジスタ回路
の入力パルスであり、図5(f)はユニット17−1の
出力、図5(g)はユニット18−1の出力である。以
下、同様に、図5(h)、(j)、・・・、(l)、
(n)は、ユニット17−2,17−3,・・・,17
−(n−1),17−nの出力であり、図5(i)、
(k)、・・・、(m)、(o)は、ユニット18−
2,18−3,・・・,18−(n−1),18−nの
出力である。ただし、ユニット17−3,17−(n−
1)及びユニット18−3,18−(n−1)は、図4
では図示していない。図5における(g)、(i)、・
・・、(m)、(o)は、各段の出力端子O1,O2,
・・・,On−1,Onからの出力でもあり、この出力
が図1の垂直走査回路1aや水平走査回路1bの出力に
なる。
【0039】次に、図4の動作を図5を参照して説明す
る。シフトレジスタ回路10−1〜10−nにおいてス
イッチ19−1〜19−nを構成するNチャネルMOS
トランジスタTr1(図2)及びPチャネルMOSトラ
ンジスタTr2(図2)のゲートに、それぞれ図5
(a)、図5(b)のようなパルス信号P1,P2を与
えるとともに、スイッチ20−1〜20−nを構成する
NチャネルMOSトランジスタTr1(図2)及びPチ
ャネルMOSトランジスタTr2(図2)のゲートに、
それぞれ図5(c)、図5(d)のようなパルス信号P
3,P4を与えて、各スイッチをそのパルス信号期間だ
けONする。
【0040】今、図5(e)のようなパルス信号をシフ
トレジスタ回路10−1に入力すると、パルス信号P
1,P2によってスイッチ19−1がONしてユニット
17−1の出力がローレベルになる。パルス信号P1,
P2が解除されてスイッチ19−1がOFFになって
も、ユニット17−1の出力は、次にパルス信号P1,
P2が与えられてスイッチ19−1がONするまでロー
レベルに保持される。パルス信号P1,P2の解除の後
に与えられるパルス信号P3,P4によってスイッチ2
0−1がONになると、ユニット18−1は、ローレベ
ル入力を反転してハイレベルを出力する。このハイレベ
ル出力は、パルス信号P3,P4が解除されてスイッチ
20−1がOFFになっても、次にパルス信号P3,P
4が与えられてスイッチ20−1がONするまで保持さ
れる。
【0041】このような動作によって、第1段のシフト
レジスタ回路10−1の出力端子O1より図5(g)の
ようなパルスが得られる。この動作の期間、第2段〜第
n段のシフトレジスタ回路10−2〜10−nにも、パ
ルス信号P1,P2及びパルス信号P3,P4が第1段
のシフトレジスタ回路と同様に与えられて、それらのス
イッチがON、OFF動作するが、どの段も入力がロー
レベルであるので、ユニット17−2〜17−nの出力
がハイレベル、ユニット18−2〜18−nの出力がロ
ーレベルに固定されたままとなる。
【0042】次にパルス信号P1,P2及びパルス信号
P3,P4が入力される期間の動作は、第2段目のシフ
トレジスタ回路10−2が上述した第1段目のシフトレ
ジスタ回路10−1の動作と同様の動作を行って、出力
端子O2よりハイレベルの出力を発生し、他のシフトレ
ジスタ回路10−1,10−3,・・・,10−nは、
出力端子O1,O2,・・・,Onよりローレベルの出
力を発生する。以後、このようにパルス信号P1,P2
及びパルス信号P3,P4を与える度に、ハイレベル出
力が順次シフトしていく。
【0043】尚、本実施形態では、シフトレジスタユニ
ットのスイッチとしてトランスファーゲートを用いた
が、図6(a)のように、シフトレジスタユニット30
のスイッチとして、トランスファーゲートの代わりにド
レインが接続ノードaに接続されるとともにソースが接
続ノードbに接続されたNチャネルMOSトランジスタ
Tnを使用しても良い。このようにトランジスタTnを
スイッチとして使用したとき、そのゲートにハイレベル
の電圧を与えたときON状態となるとともにそのゲート
にローレベルの電圧を与えたときOFF状態となる。
【0044】又、図6(b)のように、シフトレジスタ
ユニット31のスイッチとして、トランスファーゲート
の代わりにソースが接続ノードaに接続されるとともに
ドレインが接続ノードbに接続されたPチャネルMOS
トランジスタTpを使用しても良い。このようにトラン
ジスタTpをスイッチとして使用したとき、そのゲート
にローレベルの電圧を与えたときON状態となるととも
にそのゲートにハイレベルの電圧を与えたときOFF状
態となる。
【0045】上記のようにスイッチとしてNチャネルM
OSトランジスタTn又はPチャネルMOSトランジス
タTpを使用したとき、それぞれのトランジスタが導通
したときの抵抗成分が、シフトレジスタユニット内のC
MOSトランジスタCa,Cbの抵抗成分と比較して十
分小さくなるように設定する。又、図6(a)又は図6
(b)のようなシフトレジスタユニットを接続した1ビ
ット構成のシフトレジスタ回路を図4のようにn段接続
することによってnビット構成のシフトレジスタ回路を
形成できる。
【0046】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のシフトレ
ジスタ回路によると、第2インバータ回路が第1インバ
ータの出力を帰還して第1インバータに入力することで
データを保持するので、出力のフィードバックにより電
荷が保たれ、各インバータ内での電荷のリークが問題と
ならなくなる。従って、容量成分にデータを保持するダ
イナミック型シフトレジスタ回路のように、周辺環境が
高温であるときや低速で動作させたときに容量成分に蓄
積された電荷がリークしてデータが消滅することがな
い。よって、このようなシフトレジスタ回路を走査回路
に使用した固体撮像装置において、その低速駆動及び高
温環境下での駆動が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】固体撮像装置の内部構造を示すブロック図。
【図2】本発明で使用する1ビット構成のシフトレジス
タ回路の構成を示す回路図。
【図3】図2に示すシフトレジスタ回路の構成を示す等
価回路図。
【図4】本発明で使用するnビット構成のシフトレジス
タ回路の構成を示す回路図。
【図5】図4に示すシフトレジスタ回路の動作を示すタ
イミングチャート。
【図6】本発明で使用する1ビット構成のシフトレジス
タ回路の構成を示す回路図。
【図7】従来のシフトレジスタ回路の構成を示す回路
図。
【図8】図7に示すシフトレジスタ回路の動作を示すタ
イミングチャート。
【符号の説明】
1a 垂直走査回路 1b 水平走査回路 2−1〜2−n 行(ライン) 3−1〜3−m 出力信号線 4 信号線 10 1ビット構成のシフトレジスタ 11,12 トランスファーゲート 13,14,15,16 CMOS型インバータ 17,18 シフトレジスタユニット 19,20 スイッチ 21,22,23,24 インバータ 50 1ビット構成のシフトレジスタ 51,52 スイッチ 53,54 CMOS型インバータ 55,56 シフトレジスタユニット 57,58 インバータ

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一端に信号が入力されるスイッチと、該
    スイッチの他端に接続され、該スイッチからの信号を反
    転する第1インバータと、該第1インバータの出力を反
    転して第1インバータの入力側に帰還する第2インバー
    タとを含むユニットを複数個直列に接続したことを特徴
    とするシフトレジスタ回路。
  2. 【請求項2】 前記第1インバータの駆動能力を前記第
    2インバータの駆動能力より大きくしたことを特徴とす
    る請求項1に記載のシフトレジスタ回路。
  3. 【請求項3】 前記第1インバータ及び前記第2インバ
    ータが、NチャネルMOSトランジスタ及びPチャネル
    MOSトランジスタで構成されたCMOS型のインバー
    タであることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載
    のシフトレジスタ回路。
  4. 【請求項4】 前記スイッチが、 第1電極、第2電極及び制御電極を有し、第1電極に信
    号が入力されるとともに第2電極が第1インバータの入
    力電極に接続され、制御電極にパルス信号を与えること
    によって導通状態となるトランジスタであることを特徴
    とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載のシフトレ
    ジスタ回路。
  5. 【請求項5】 前記トランジスタが、制御電極となるゲ
    ートにハイレベルのパルスを与えることによって導通
    し、第1電極にかかる電圧信号を第2電極に送出するN
    チャネルMOSトランジスタであることを特徴とする請
    求項4に記載のシフトレジスタ回路。
  6. 【請求項6】 前記トランジスタが、制御電極となるゲ
    ートにローレベルのパルスを与えることによって導通
    し、第1電極にかかる電圧信号を第2電極に送出するP
    チャネルMOSトランジスタであることを特徴とする請
    求項4に記載のシフトレジスタ回路。
  7. 【請求項7】 前記スイッチが、 ドレインに信号が入力され、ソースが第1インバータの
    入力電極に接続されたNチャネルMOSトランジスタ
    と、 ソースが前記NチャネルMOSトランジスタのドレイン
    に接続され、ドレインが前記NチャネルMOSトランジ
    スタのソースに接続されたPチャネルMOSトランジス
    タとを有し、 前記NチャネルMOSトランジスタのゲートと前記Pチ
    ャネルMOSトランジスタのゲートに、それぞれハイレ
    ベルのパルスとローレベルのパルスが同時に入力され
    て、前記NチャネルMOSトランジスタ及び前記Pチャ
    ネルMOSトランジスタが共に導通することを特徴とす
    る請求項1〜請求項3のいずれかに記載のシフトレジス
    タ回路。
  8. 【請求項8】 前記スイッチを構成するトランジスタが
    導通したときの抵抗成分が、前記第1インバータ及び前
    記第2インバータが駆動したときの抵抗成分よりも小さ
    いことを特徴とする請求項4〜7のいずれかに記載のシ
    フトレジスタ回路。
  9. 【請求項9】 複数の画素と、この複数の画素から1つ
    の画素を選択するための走査回路とを有し、該走査回路
    によって選択された画素の出力信号を得る固体撮像装置
    において、 前記走査回路が請求項1〜請求項8のいずれかに記載の
    シフトレジスタ回路であることを特徴とする固体撮像装
    置。
  10. 【請求項10】 複数の画素をマトリクス状に配してな
    る2次元の固体撮像装置において、 前記複数の画素からi行j列の画素の出力信号を得ると
    き、i行を選択するための垂直走査回路と、i行の画素
    のうちj列の画素を選択するための水平走査回路とを有
    し、 前記行垂直走査回路及び前記列水平走査回路が、それぞ
    れ、請求項1〜請求項8のいずれかに記載のシフトレジ
    スタ回路であることを特徴とする固体撮像装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2021090210A (ja) * 2021-02-05 2021-06-10 株式会社半導体エネルギー研究所 フリップフロップ、シフトレジスタ
US11967598B2 (en) 2006-09-29 2024-04-23 Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. Display device

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